JP2012508859A - 熱交換器用の可動式バッフルおよび熱交換器の振動の低減方法 - Google Patents

熱交換器用の可動式バッフルおよび熱交換器の振動の低減方法 Download PDF

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Abstract

管振動を低減するため、管束装置であって、束装置内の管を支持する少なくとも1つの可動式バッフルを有する管束装置が開示される。可動式バッフルは、管束内の管が偏向するように設置位置に動かすことのできる少なくとも2つの可動部分を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、原子炉、化学反応器、電熱器、または管若しくは他の要素を通過する流体の流れを有する任意の平行円筒形材の集合体などの装置における、管またはロッド状要素の集合体を備えた、熱交換器、凝縮器および同様の流体処理機器などの管束装置に関する。特に、本発明は、束と連係して用いられることにより束内の個々の管に支持を提供し、且つ振動を低減する可動式バッフルまたは支持構造に関する。本発明はまた、熱交換器内の管束の振動を低減する方法にも関する。
管束機器、例えば、シェルアンドチューブ熱交換器、並びにフローダンパおよびフローストレートナなどの他の類似の流体処理装置は、束内に構造化された管を利用して機器中に流体を案内する。かかる管束には、典型的には、管の内部を通じる流体の流れと、管の外側を越えて通る流体の流れとの双方が存在する。束内の管の構成は管板により配設され、管はそれらの管板中に配設される。一般的な管構成の一つは矩形または正方形の配列であり、ここで管は、各対または列間に管レーン(管間の直線状の通路)を伴い列状に整列し、互いに直交となるよう整列して配設される。この配列では、各管は、管束の周囲の管を除き、8本の他の管に隣接し、その列を2つの隣接する列と隔てる管レーンを挟んで対応する管の真向かいにある。三角形の管配列では、各管が6本の他の管(同じ列内の2本の隣接する管と、2つの隣接する列内の4本の管)に隣接するように、一つおきの列の管が互いに整列する。
既存の交換器においては、機器サイズの低減により資本費用を削減するため、或いは生産性要因を高めるため、処理量の増加が求められることが多い。熱交換器の高率化を評価する際に一般によく認められる制限要因は、管が流動励起振動により損傷する可能性である。管の周囲の流体の流動パターンが、管束に秩序立った、またはランダムな振動性の流動励起振動を引き起こし得るとともに、熱交換器のように管と周囲の流体との間で熱伝達が行われる装置の場合には、流体が循環して管の周囲を流れるときの流体の速度、温度および密度の変化により、振動の可能性が高まり得る。このような振動が、ある限界振幅に達すれば、束に損傷が生じ得る。管振動の問題は、熱交換機器が元の管と異なる材料の管に付け換えられる場合、例えば、比較的剛性の材料が軽量の管に交換される場合、悪化し得る。流動励起振動はまた、機器が更に大きい運転要求に供されるとき、例えば、他の既存の機器の性能が向上し、それまでは十分であった熱交換器が、新しい条件下では流動励起振動を被るようになるときにも起こり得る。振動は、更には、ある条件下で熱交換器がなお流動していながら熱伝達は起こっていないときにも、並びに熱伝達を伴い、または伴わず流動しているロッドまたはロッド状要素の集合体を備えた他の束装置においても起こり得る。
管振動の問題に対処するため、多種多様な機器設計が考案されている。一例は、ロッドバッフル設計である。ロッドバッフル熱交換器は、ロッドバッフルを利用して管を支持し、且つそれらを振動から保護するシェルアンドチューブ型熱交換器である。用語「バッフル」は、管束の長さに沿って15cm程度ごとに配置されるケージを指し、そこに複数の支持ロッドの端部が連結され、ケージ状管支持構造を形成する;従って用語「ロッドバッフル」となる。しかしながら、ロッドバッフル交換器は従来のシェルアンドチューブ交換器と比べて30〜40%程高価となりがちであり、且つこの種類の管束装置が流動励起振動のために破損する状況が起こっている。ロッドバッフルは極めて正確な寸法でなければならない。ロッドバッフル内のロッドのサイズが僅かに小さければ、管のチャタリングが起こり得る。ロッドのサイズが僅かに大きければ、管の装填が極めて困難且つ高価となり得る。ロッドバッフル熱交換器については、例えば、Gentryらに対する特許文献1;Gentryに対する特許文献2;Gentryに対する特許文献3;およびGentryに対する特許文献4に記載されている。
特許文献3に記載されるとおり、気体圧縮用途などの特定の用途のロッドバッフル設計は、長手方向流により、シェル側圧力損失が最低限に抑えられることで利益を得ることができる。シェル側圧力損失の低減は、ロッドバッフル間隔を大きくし、それによりロッドバッフルの数を減らすことによるか、または管のピッチ寸法、即ち管の中心から計測したときの2つの隣接する列の管間の距離を大きくして管の数を減らすことにより達成され得る。バッフル間隔が大きくなると、流動励起管振動が発生する可能性が高まるため、通常、バッフル間隔を大きくすることは魅力的な選択肢ではない。このロッドバッフル設計は、ロッドバッフル構成の圧力降下問題に対処する試みに相当する。
代替的な設計は、「エッグクレート」支持設計である。しかしながら、これはロッドバッフル設計より更に高価である。ロッドバッフルと同じく、エッグクレートもまた、管の破損をもたらし得る管のチャタリングが生じ易い。チャタリングは、支持体と管外径との間に間隙があるため、管が管支持体にぶつかる動きである。この間隙は、束の組み立て時にエッグクレート支持体を通じて管を挿入可能とするために必要である。
優れた機器設計に加えて、管振動の低減に対しては他の方策もまた講じられ得る。流動励起振動を制御し、且つ管の過剰な移動を防止するため、管支持装置、またはそれらの支持装置が一般的に知られている(および本明細書で称される)とおりの管ステークが、管束に挿入されてもよい。数多くの管支持体または管ステークが提案されているとともに、市販されている。例えば、Williamsに対する特許文献5、Hahnに対する特許文献6、Hahnに対する特許文献7およびHahnに対する特許文献8が、振動を低減するため管束内に挿入することのできる種々のタイプの管ステークまたは管支持体を記載している。
改良された管ステークもまた、「Anti−Vibration Tube Support」と題されるWanniらに対する特許文献9に記載されている。Wanniらによって教示される管ステークの使用は、管束の振動低減に特に有効であることが分かっている。それらの管ステークは、既存の束を改造するのに特に有用である。「Reduced Vibration Tube Bundle Device Having Slotted Baffles」と題されるWanniらに対する本願の譲受人に譲渡された同時係属中の特許文献10(その開示は参照により本明細書に具体的に援用される)は、図1〜図4に示されるとおりの、管束内の管を支持するスロット付きバッフルの使用を開示している。特許文献9に開示されるような管支持ステークは、個々の管を偏向させてスロット付きバッフルと接触させ、従ってバッフルは、図1に示されるとおり、ステークと組み合わさって管を支持し、振動を低減する。しかしながら、例えば新しい管束で特別に使用される管ステークを使用することなしに、管束の振動を低減する必要がある。
米国特許第4,342,360号明細書 米国特許第5,388,638号明細書 米国特許第5,553,665号明細書 米国特許第5,642,778号明細書 米国特許第4,648,442号明細書 米国特許第4,919,199号明細書 米国特許第5,213,155号明細書 米国特許第6,401,803号明細書 米国特許第7,032,655号明細書 米国特許出願第11/905,694号明細書 米国特許第7,219,718号明細書 米国特許第7,073,575号明細書
本発明のある態様は、管束装置(例えば、熱交換器)であって、束装置において管を支持する少なくとも1つの可動式バッフルを有する管束装置を提供することである。この用語の使用は、例として用いるものである。本発明は管に限定されないことが企図される;むしろ、ロッドおよび他の伝熱要素または流体流れ要素が用いられてもよいことが企図され、十分に本発明の範囲内にあるものと考えられる。
本発明のある態様は、振動を低減するよう管の支持強化を提供する改良された管束装置を提供することである。この管束装置は、ハウジングと、ハウジング内に位置する管束とを含む。管束は、管列として互いに平行に配置された複数の管を有する。管は、従来の矩形構成に配置されても、または従来の三角形構成に配置されてもよい。管束装置は、少なくとも1つの可動式支持バッフルを含む。各可動式支持バッフルは、そこに形成された複数の穴を有する。穴は、そこを通じて少なくとも1本の管を受け入れるサイズである。様々な穴の構成が企図される。穴は、そこを通じて単一の管を受け入れるサイズであってもよい。穴は、例えば、「Reduced Vibration Tube Bundle Having Slotted Baffles」と題される2007年10月3日に出願された同時係属中の特許文献10(その開示は全体として参照により援用される)に開示されるとおり、複数の管を受け入れる細長スロットとして形成されてもよい。穴は、例えば、いずれも「Reduced Vibration Tube Bundle」と題される特許文献11および特許文献12(それらの開示は全体として参照により援用される)に開示されるとおり、ケージに固定された細長ロッドまたはバーから形成される細長スロットとして形成されてもよい。
本発明に従えば、各可動式支持バッフルは少なくとも第1の部分と第2の部分とを有し、ここでこれらの部分は、可動式支持バッフルの管束に対する位置決めを促進する第1の装填位置と、複数の穴を挿通する管を偏向させる第2の設置位置との間を選択的に動かすことが可能である。少なくとも1つの第1のファスナが、部分を第1の装填位置に固定または維持するために提供される。可動式支持バッフルを管束の軸に沿った所望の位置に配置した後、少なくとも1つの第1のファスナは緩められるか、または取り外され、それにより部分を第2の位置となるよう互いに対して動かすことが可能となる。第1のファスナは、クランプ、ねじ、ボルトまたは設置する間に部分を第1の位置に維持する任意の他の好適なファスナであってよく、但し部分を第2の位置に動かすことを可能とするため取り外すことができる。部分は、可動式支持バッフルを挿通する管が偏向されることを条件として、第2の設置位置において互いに近付けることができるようにも、或いは引き離すことができるようにも企図される。少なくとも1つの第2のファスナが、部分を第2の設置位置に固定または維持するために提供される。第2のファスナは、クランプ、ねじ、ボルト、溶接または部分を第2の設置位置に維持する任意の他の好適なファスナであってよい。本発明は、第1の部分および第2の部分に限定されることを意図するものではなく、むしろ2つより多い任意の数の部分が、束内で管の必要な偏向をもたらすためそれらの部分を互いに対して動かすことができることを条件として、企図される。
本発明の別の態様に従えば、部分間に少なくとも1つのインサートが提供され、それにより部分が管を偏向させるために必要な部分間の間隔が提供される。次に第2のファスナを使用して部分およびインサートがそれらの適切な向きに固定される。
本発明の別の態様に従えば、可動式支持バッフルは、少なくとも1つの固定バッフルと併せて使用される。各固定バッフルは、管の少なくとも1つを中に受け入れるサイズの複数の穴を有する。少なくとも1つの固定バッフルおよび少なくとも1つの可動式支持バッフルは、管束の長手方向軸に沿って離間される。好ましくは、各可動式支持バッフルが、隣接する固定バッフルと離間される。かかる構成により、可動式支持バッフルがそれらの第2の設置位置に配置されると、管が十分な量を偏向して管は固定バッフルにも接触し、束内で管が更に安定するとともに振動が低減される。
本発明の更に別の態様に従えば、管束において複数の管の支持に使用される可動式支持バッフルが開示される。可動式支持バッフルは、少なくとも第1のプレートと第2のプレートとを含む。各プレートは、そこに形成された複数の穴を有する。可動式支持バッフルは、プレートを共に第1の装填位置に固定するための少なくとも1つの第1のファスナアセンブリを有する。可動式支持バッフルは、プレートを共に第2の設置位置に固定するための少なくとも1つの第2のファスナアセンブリを更に含む。
本発明の別の態様は、管列として互いに平行に配置された複数の管と、複数の管と略平行の方向に延在する長手方向軸とを有する管束の支持方法を提供することである。この方法は、少なくとも1つの可動式支持バッフルを、管束に対して長手方向軸に沿って配置する工程を含む。各可動式支持バッフルは、そこに形成された複数の穴であって、そこを通じて管の少なくとも1本を受け入れるサイズの複数の穴を有する。各バッフルは2つ以上の部分を有し、ここで複数の穴の一部の各部分がそこに配置される。この方法は、部分を設置位置となるよう互いに対して動かす工程と、それらの部分を設置位置に固定する工程とを更に含む。可動式バッフルを挿通する管は、部分が互いに対して動かされると偏向する。
ここで添付の図面と併せて本発明を説明し、図面では、同様の参照符号は同様の要素を示す:
本発明の実施形態に係る少なくとも1つの可動式支持バッフルを有する管束の概略図である。 本発明の実施形態に係る可動式支持バッフルの概略図である。 図2の可動式支持バッフルの変形例である。 図2の可動式支持バッフルの別の変形例である。 本発明に係る複数の水平に配置されたスロットを有する図2の可動式支持バッフルの更に別の変形例である。 2つ以上の平行な仕切りレーンを有する図5−Aの可動式支持バッフルの別の変形例である。 装填位置にある可動式支持バッフルを有する本発明に係る管束装置の側面図である。 本発明に係る一つの設置位置にある可動式支持バッフルを有する図6の管束装置の側面図である。 本発明に係るクランプ装置を有する可動式支持バッフルの概略図である。 本発明に係る別のクランプ装置を有する可動式支持バッフルの概略図である。 本発明に係る別の設置位置にある可動式支持バッフルを有する図6の管束装置の側面図である。 本発明に係る管を中に受け入れるサイズの複数の開口部を有する可動式支持バッフルの概略図である。 本発明に係る管を中に受け入れるサイズの複数のスロットを形成する複数のロッドを有する可動式支持バッフルの概略図である。 本発明に係る管束に使用される垂直スロットを有する固定支持バッフルの概略図である。 本発明に係る管束に使用される水平スロットを有する固定支持バッフルの概略図である。 本発明に係る管束に使用される遮断バッフルの概略図である。
ここで、以下の図に関連して本発明を更に詳細に説明する。本出願人は、水平および垂直という用語が、本発明に関連して用いられるとき、バッフルの個々の構成要素の、バッフルの他の構成要素に対する向きを表す基準点として意図されることを注記する。この用語がバッフルまたは熱交換器内でバッフルを構成する構成要素の向きを表すことは意図されない。管束装置1は、使用時に、いくつかの向きのうちの一つを有し得ることが企図される。従って管束装置は、概して、水平に、垂直にまたは水平に対して任意の角度に向いていてよい。
複数の離間されたバッフルを有する管束が、図1に示される。管束10は、管束装置1(例えば、熱交換器または他の好適な伝熱構成要素)の一部である。管束10は、一対の管板13と14との間に延在する複数の平行管11を含む。管束10は、管束装置1の周囲のシェルまたはハウジング20内に嵌装される。典型的には、管11の内部を通じる流体の流れと、シェル20内で管11の外側を越えて通る流体の流れとの双方が起こる。管束10はバッフルを備え、それにより管束10内の流動励起振動が低減され、且つ流体の流れがシェル20から遠ざけられ、管11に向かって誘導される。
可動式支持バッフル300が図2に示される。可動式バッフル300は、振動を低減するように管11を受け入れるサイズの複数の穴を含む。可動式バッフル300は複数のスロット36を含む。スロット36は、束10内の管11の列に対応して配置される。複数の垂直に延在するリブ37が、バッフル300に提供される。各リブ37は、スロット36間に垂直に延在する。各リブ37は、好ましくは管束10内の隣接する管11の間の間隔より僅かに小さい厚さを有する。本発明は垂直スロットに限定されるものではない;むしろ、図5−Aおよび図5−Bに示されるとおりの水平スロット46が、十分に本発明の範囲内にあるものと考えられる。水平に延在するスロット46では、複数の水平に延在するリブ47が提供される。各リブ47は、スロット46間に水平に延在する。各リブ57は、好ましくは管束10内の隣接する管11の間の間隔より僅かに小さい厚さを有する。しかしながら、本発明は垂直スロット36または水平スロット46の使用に限定されることを意図するものではなく、むしろ、限定はされないが、水平スロット、図11に示されるとおりの単一の管11を受け入れるサイズの開口部371、および図12に示されるとおりの、ケージ374に固定された細長バーまたはロッド373から形成される細長開口部372を含む他の穴が企図される。中を通じて個々の管11を受け入れる開口部371の使用が、好ましい穴構成であり得ることが企図される。
周囲を囲む遮断領域34は、任意のバイパス流を、最も外側の管11とシェル20の内径との間から内側に、管11に向けて誘導するように構成される。垂直スロット36は、そこに管11を受け入れる。バッフル30は、そこに形成された複数のノッチ32および33を含む。ノッチ32は、そこにタイバー5を受け入れるサイズである。ノッチ33は、そこにスキッドバー6を受け入れるサイズである。スキッドバー6は、管束10をシェル20に挿入する間の支持を確実にするために提供される。ノッチ32および33は、バッフル300が適切な向きに維持されることを確実にする。タイバー5、スキッドバー6、可動式バッフル300、固定バッフル30、40(利用される場合)および遮断バッフル60(利用される場合)は、一体となって剛性のケージを形成し、これによりシェル20への束10の管11の挿入が促進される。
典型的には、管束10は少なくとも1つの仕切りレーンを含み、それによって管束10内の管11が別個の群に分離される。仕切りレーンはいずれの管11も含まない。仕切りレーンは、水平の向きと垂直の向きとを有し得る。仕切りレーンを通じて流れる流体は管11の熱伝達面には接触しない。そのため、束10内の流体の流れを仕切りレーンから遠ざけて管11に向けて誘導し、熱伝達を向上させることが望ましい。可動式バッフル300は、熱交換器1のシェル内の流体の流れを管束10の管11に向けて誘導する少なくとも1つの仕切りレーン遮断領域35および310を含む。複数の穴は遮断領域35および310の両側に配置される。
本発明のある態様に係る可動式バッフル300は、仕切りレーン遮断領域310にある仕切りレーン301に沿って少なくとも2つの別個の部分320と330とに分割される。仕切りレーン301は、バッフル300を2つのセクションに切断することによって形成される。これは、レーザ切断または他の好適な切断方法により達成することができる。バッフル300の元の形状(即ち、バッフルを2つ以上のセクションに切断する前)は、バッフル300を2つのセクションに切断して設置位置とした後、バッフル300がシェル20の内周のサイズと一致する外周を有するように、所望の形状より僅かに大きくてもよい。また、部分320および330が別個のセクションとして形成され得ることも企図される。部分320と330とは、バッフル300が管束10に対して所望の位置に適切に配置され得るように管束10に装填するため、互いに固定される。バッフル300を適切に設置するため、図8に示されるとおりの着脱可能なクランプアセンブリ350を使用してそれらの部分を互いに固定してもよい。バッフル300が適切に配置され、管が装填されると、クランプアセンブリ350は取り外される。バッフル300は、図6に示されるとおりの向きを有する。管11が穴の中に受け入れられ、部分320と330との間には小さい空間360が存在する。
振動を低減するための束10における管11の補強は、2つの方法のうちの一方により達成することができる。バッフル300および以下に更に詳細に記載する他のバッフルが管束10に対して適切に配置され、クランプアセンブリ350が取り外されると、図7または図9に示される位置まで部分320と330とを互いに近付けることができる。かかる構成では、バッフル300の穴が管11に接触し、管11を内側に偏向させる。この管の偏向により、振動を低減する補強がもたらされる。部分320と330とは、仕切りレーン301に沿った適当な溶接、適当なクランプ装置370、ボルトナット式ファスナアセンブリ380または任意の他の好適なファスナを、かかるファスナが熱交換器1の運転中に部分320および330をそれらの適切な設置位置に維持することを条件に使用して、互いに固定することができる。
或いは、バッフル300および他のバッフルが管束10に対して適切に配置され、クランプアセンブリ350が取り外されると、図10に示される位置まで部分320と330とを引き離すことができる。かかる構成では、バッフル300は、それが設置位置にあるとき、バッフル300の外周がシェルの内周と実質的に一致するように僅かに小さい元の形状を有し得る。2つの部分320と330との僅かな動きは、クレーン、ジャッキなどを利用して2つの部分を互いから僅かに引き離し、バッフル300の2つの部分320と330との間の空間391に、適切に形成されたインサート390(これは金属のストリップから形成されてもよい)を置くことにより実現される。クレーンまたはジャッキにより加えられる力を取り除くと、管11により加えられる力によってインサート390がその場に保持され得る;同様に、同じ力が管に対して屈曲力をもたらすため、それにより管が補強され得る。2つの部分は互いに溶接されても、または別のクランプセットにより互いに固定されてもよく、それにより束の取扱い中における更なる剛性が提供される。かかる構成では、バッフル300の穴が管11に接触し、管11を外側に偏向させる。部分320および330は、インサート390を使用してかかる向きに維持することができる。部分320および330は、インサート390に溶接されてもよい。また、クランプ装置370、または任意の他の好適なファスナを、かかるファスナが部分320および330をそれらの適切な設置位置に維持することを条件に使用して、部分320および330を固定し得ることも企図される。インサート390の厚さは、バッフル300に切断された空間391の厚さより僅かに大きくなければならない点に留意することが重要である。例えば、切断されたスロット391が3mm幅である場合、インサート390は約6または7mm厚であり得る。
可動式支持バッフル400が、図5−Aに示される。可動式バッフル400は、振動を低減するように管11を受け入れるサイズの複数の穴を含む。可動式バッフル400は複数のスロット46を含む。スロット46は、束10内の管11の列に対応して配置される。複数の水平に延在するリブ47が、バッフル400に提供される。各リブ47は、スロット46間に水平に延在する。各リブ47は、好ましくは管束10内の隣接する管11の間の間隔より僅かに小さい厚さを有する。スロット46は、上記のとおり、開口部361または細長開口部372に代えられてもよい。
周囲を囲む遮断領域44は、任意のバイパス流を、最も外側の管11とシェル20の内径との間から内側に、管11に向けて誘導するように構成される。水平スロット46は、そこに管11を受け入れる。バッフル400は、そこに形成された複数のノッチ32および33を含む。ノッチ32は、そこにタイバー5を受け入れるサイズである。ノッチ33は、そこにスキッドバー6を受け入れるサイズである。スキッドバー6は、管束10をシェル20に挿入する間の支持を確実にするために提供される。ノッチ32および33は、バッフル400が適切な向きに維持されることを確実にする。タイバー5、スキッドバー6、可動式バッフル300および400、固定バッフル30、40(必要な場合)並びに遮断バッフル60(必要な場合)は、一体となって剛性のケージを形成し、これによりシェル20への束10の管11の挿入が促進される。
可動式バッフル400は、熱交換器1のシェル内の流体の流れを管束10の管11に向けて誘導する少なくとも1つの仕切りレーン遮断領域45を含む。複数の穴は遮断領域45の両側に配置される。本発明のある態様に係る可動式バッフル400は、仕切りレーン遮断領域45にある仕切りレーン401に沿って少なくとも2つの別個の部分420と430とに分割される。仕切りレーン401は、バッフル400を2つのセクションに切断することによって形成される。これは、レーザ切断または他の好適な切断方法により達成することができる。バッフル300と同様に、バッフル400の元の形状(即ち、バッフルを2つ以上のセクションに切断する前)は、バッフル400を2つのセクションに切断して設置位置とした後に、部分420と430とを互いに近付けると、バッフル400がシェル20の内周のサイズと一致する外周を有するように、所望の形状より僅かに大きくてもよい。バッフル300と同様に、部分420と430とが設置位置において引き離される場合には、元の形状は僅かに小さくてもよい。場合によっては、熱交換器1は仕切りレーンを有しなくともよい。これは、単一の管路の熱交換器において起こり得る。かかる構成では、仕切りレーン401に沿ってバッフルを2つ以上のセクションに切断することを可能とするため、可動式バッフルに擬似的な仕切りレーンを含む(即ち、管レーンの幅を増加させる)ことが望ましい。仕切りレーンがない場合(例えば、単一の管路の交換器)、または仕切りレーンが存在しないところに仕切りレーンが求められる場合、擬似的な仕切りレーンを含むことが望ましい。図5−Bは、2つ以上の仕切りレーン701、702および703を有し、それらがバッフル700を部分710、720、730および740に分割する可動式バッフル700を示す。
部分420と430とは、バッフル400が管束10に対して所望の位置に適切に配置され得るように管束10に装填するため、互いに固定される。バッフル400を適切に設置するため、図8に示されるとおりの着脱可能なクランプアセンブリ350を使用してそれらの部分を互いに固定してもよい。バッフル400は、図6に示されるとおりの向きを有する。管11が穴の中に受け入れられ、部分420と430との間には小さい空間360が存在する。バッフル400が適切に配置され、管11が装填されると、クランプアセンブリ350は取り外される。
振動を低減するための束10内の管11の補強は、2つの方法のうちの一方により達成することができる。バッフル400および以下に更に詳細に記載する他のバッフルが管束10に対して適切に配置され、管11が装填され、クランプアセンブリ350が取り外されると、図7または図9に示される位置まで部分420と430とを互いに近付けることができる。かかる構成では、バッフル400の穴が管11に接触し、管11を内側に偏向させる。これにより振動を低減するよう管11が補強される。部分420と430とは、仕切りレーン401に沿った適当な溶接、適当なクランプ装置370、ボルトナット式ファスナアセンブリ380または任意の他の好適なファスナを、かかるファスナが熱交換器1の運転中に部分420および430をそれらの適切な設置位置に維持することを条件に使用して、互いに固定することができる。
或いは、バッフル400および他のバッフルが管束10に対して適切に配置され、管11が装填され、クランプアセンブリ350が取り外されると、図10に示される位置まで部分420と430とを引き離すことができる。かかる構成では、バッフル400は、それが設置位置にあるとき、バッフル400の外周がシェルの内周と実質的に一致するように僅かに小さい元の形状を有し得る。2つの部分420と430との僅かな動きは、クレーン、ジャッキなどなどを利用して2つの部分を互いから僅かに引き離し、バッフル400の2つの部分420と430との間の空間391に、適切に形成されたインサート390(これは金属のストリップから形成されてもよい)を置くことにより実現される。クレーンまたはジャッキにより加えられる力を取り除くと、管11により加えられる力によってインサート390がその場に保持され得る;同様に、同じ力が管に対して屈曲力をもたらすため、それにより管が補強され得る。2つの部分は互いに溶接されても、または別のクランプセットにより互いに固定されてもよく、それにより束の取扱い中に更なる剛性が提供される。かかる構成では、バッフル400の穴が管11に接触し、管11を外側に偏向させる。部分420および430は、インサート390を使用してかかる向きに維持することができる。部分420および430は、インサート390に溶接されてもよい。また、クランプ装置370、または任意の他の好適なファスナを、かかるファスナが部分420および430をそれらの適切な設置位置に維持することを条件に使用して、部分420および430を固定し得ることも企図される。
本発明に従えば、可動式バッフル300および400は、2つの可動部分320、330および420、430に限定されない;むしろ、2つ以上の可動部分が、十分に本発明の範囲内にあるものと考えられる。3つの可動部分を有するバッフル500が、図3に示される。バッフル500は追加の仕切りレーン302を含む。4つの可動部分を有するバッフル600が、図4に示される。バッフル600は、追加の仕切りレーン303を更に含む。可動部分は、互いに対して動くことが可能であり、上記の方法で適切な装填位置に固定することができる。他の構成が、十分に本発明の範囲内にあるものと考えられる。更に、様々な穴の構成が、バッフル500および600での使用に好適であると考えられる。複数の穴がスロットである場合、図2および図4に示されるとおり、それらの部分を動かしたときにスロットが管11を動かすことができるように、仕切りレーン401はスロットと略平行である。2つ以上の仕切りレーン(例えば、図3、図4、図5−Bに示されるとおり)が提供される場合、穴の構成は、それらの部分を互いに対して動かしたときに、管が動くことを可能にするものでなければならない。図5−Bでは、仕切りレーン701、702および703は互いに平行である。かかる構成では、穴は、部分710、720、730および740を動かすことで管の適切な偏向が生じるように、仕切りレーンと平行に延在する細長スロットであってもよい。細長スロットが仕切りレーンと垂直に延在すると、管の適切な偏向は生じないであろう。そのような場合に、2つ以上の方向に動かすことが企図されるときには、開口部371の使用が最も適した穴であり得る。
本発明に従えば、可動式バッフル300および400は、振動を低減するよう管束10の長さ沿って離間されてもよい。また、可動式バッフルが、振動の低減が必要な場所に(例えば、束の端部分に)のみ配置され得ることも企図される。本発明は、可動式バッフル300および400の単独での使用に限定されることを意図するものではない。
本発明に従えば、可動式バッフル300および400は、図13および図14に示されるとおりの少なくとも1つの固定バッフル30または40、および図15に示されるとおりの少なくとも1つの遮断バッフル60と連係して使用されてもよい。スロットを有する固定バッフル30が、図13に示される。垂直スロットを有する固定バッフル30が示されるが、本発明は、スロットのみを有するバッフルに限定されることを意図するものではない;むしろ、可動式バッフル300に関連して上記に記載したとおりの他の構成が、十分に本発明の範囲内にあるものと考えられる。固定バッフル30は、振動を低減するよう管11に支持を提供する複数の垂直スロット36を有する。遮断領域34は、任意のバイパス流を、最も外側の管11とシェル20の内径との間から内側に、管11に向けて誘導するように構成される。垂直スロット36は、そこに管11を受け入れる。バッフル30は、そこに形成された複数のノッチ32および33を含む。ノッチ32は、そこにタイバー5を受け入れるサイズである。一般的には、タイバーおよびスキッドバーは管の装填前にバッフルに溶接される。本発明の場合、可動式バッフルについてはこれは該当しないであろう。その代わり、タイバーおよびスキッドバーは、管を装填した後、およびバッフル部分を動かした後に、可動式バッフルに溶接され得る。固定バッフルおよび遮断バッフルが使用される場合、それらは管の装填前にタイバーおよびスキッドバーに溶接して、束ケージに十分な剛性を提供することができる。本発明は、タイバーを伴う使用に限定されるものではない;むしろ、図11に示されるとおりの従来のタイロッド380の使用が用いられてもよい。タイロッド380が利用される場合、装填された部分となるまで可動式バッフルを動かすと、タイロッドを管11と共に屈曲させることが可能となり得る。他方で、タイロッド用の固定バッフルの孔は僅かに大きく作製されてもよく、それにより可動式バッフルを動かす間のタイロッドの屈曲を低減することができる。ノッチ33は、そこにスキッドバー6を受け入れるサイズである。スキッドバー6は、管束10をシェル20に挿入する間の支持を確実にするために提供される。ノッチ32および33は、可動式バッフル300、固定バッフル30および40並びに遮断バッフル60(以下に記載される)が適切な向きに維持されることを確実にする。タイバー5、スキッドバー6並びにバッフル300、30、40および60は、一体となって剛性のケージを形成し、これにより束10の管11の挿入が促進される。バッフル30は、熱交換器1のシェル内の流体の流れを管束10の管11に向けて誘導する少なくとも1つの仕切りレーン遮断領域35を含む。スロット36は、束10内の管11の列に対応して配置される。複数の垂直に延在するリブ37が、バッフル30に提供される。各リブ37は、スロット36間に垂直に延在する。各リブ37は、好ましくは管束10内の隣接する管11の間の間隔より僅かに小さい厚さを有する。
振動を低減するよう束10内の管11に支持を提供する水平スロット46を有する固定バッフル40が、図14に示される。バッフル30と同様に、バッフル40は、流体の流れを、管束10の外側の管11とシェル20の内表面との間の間隙から遠ざけて内側に、束10内の管11に向けてシェル20から遠ざけ、且つ仕切りレーンから外側に遠ざけて管11に向けて誘導するように構成される。バッフル40は遮断領域44を有する。遮断領域44は、遮断領域34と同様の構造を有する。バッフル40はまた、少なくとも1つの仕切りレーン遮断領域45も含み得る。バッフル40は複数の水平スロット46を含む。スロット46は仕切りレーン遮断領域35の両側に配置される。スロット46は、管束10の管11を受け入れて支持するサイズである。複数の水平に延在するリブ47が、バッフル40に提供される。各リブ47はスロット46間に延在する。
可動式バッフル300、400および固定バッフル30、40が、そこを通じて管を受け入れるためのスロットを有する場合、図15に示されるとおりの遮断バッフル60が利用されてもよい。遮断バッフル60は、流体の流れを内側に、束10内の管11に向けてシェル20から遠ざけ、且つ束の仕切りレーンから外側に遠ざけて誘導するように構成される。各バッフル60は、遮断領域64と仕切りレーン遮断領域65とを含む。遮断バッフル60は、束10内の管11に対して支持は提供しない。
ここで、管束装置1の組み立てについて更に詳細に説明する。管束10用の剛性ケージが、タイバー5、スキッドバー6、可動式バッフル300および400並びにバッフル30、40、および60を使用して作製される。剛性ケージは、タイバー5およびスキッドバー6をバッフル30、40、および60のそれぞれのスロット32および33内に固定することにより形成される。タイバー5およびスキッドバー6は、好ましくは溶接または他の好適な取付け機構によってスロット32および33内に固定される。可動式バッフル300および400は、2つの部分が動かされ、最終的な位置に固定されるまでは、タイバーおよびスキッドバーに溶接されるべきではない。可動式バッフル300および400並びに固定バッフル30および40は、所望の間隔に離間される。バッフルは、固定バッフルが可動式バッフルに隣接して置かれる交互のパターンを有してもよい。垂直可動式バッフルは、好ましくは水平可動式バッフルに隣接して置かれる。図1に示されるとおり、少なくとも1つの遮断バッフル60がバッフル間に配置されてもよい。
剛性ケージが組み立てられると、管束10の管11がケージに挿入され得る。バッフルの開口部を通じて管11を挿入することにより、管11が束10に装填される。管11がケージ内に配置された後、上記のとおり、可動式バッフルの部分が設置位置に動かされる。次にそれらの部分が設置位置に固定される。管板13および14が束10の端部に固定されてもよい。これは、各管11の端部を管板と溶接するか、またはその他の方法で固定することにより達成される。上記に考察されるとおり、管板の少なくとも一方は固定されている。管の端部は一対の管板13に固定され得ることも、一方が固定されている管板13に、且つ一方が浮動している管板14に固定され得ることも、またはU字管が使用され、従って管の両端が同じ管板13に固定される場合には一つの固定されている管板13に固定され得ることも企図される。組み立てられた管束10は、束10をスキッドバー6に沿って摺動させてシェルに入れることによりシェル20に挿入される。束10がシェル20内で適切な向きに置かれると、管板13がシェル20に固定される。
当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく様々な改良および/または変更を加え得ることが明らかであろう。従って、本発明は、本明細書の装置および方法の改良および変更を、それらが添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物の範囲内に含まれることを条件として網羅することが意図される。

Claims (28)

  1. 管列として互いに平行に配置された複数の管を有する管束、および
    複数の穴が中に形成されている少なくとも1つの可動式支持バッフルであって、前記複数の穴は、前記穴を通じて少なくとも1本の前記管を受け入れるサイズである可動式支持バッフル
    を含む管束装置であって、
    前記可動式支持バッフルは、各々少なくとも第1の部分および第2の部分を有し、前記複数の穴の一部が前記第1の部分に、その他の前記複数の穴が前記第2の部分に位置し、
    少なくとも前記第1の部分および前記第2の部分が、前記管束に対する前記管束に対する前記可動式支持バッフルの位置決めを促進する第1の装填位置および前記複数の穴を挿通する前記管を偏向させる第2の設置位置に配置される
    ことを特徴とする管束装置。
  2. 前記第1の部分および前記第2の部分が、前記第2の設置位置において、前記第1の装填位置と比較して互いにより近接していることを特徴とする請求項1に記載の管束装置。
  3. 前記第1の部分および前記第2の部分が、前記第1の装填位置において、前記第2の設置位置と比較して互いにより近接していることを特徴とする請求項1に記載の管束装置。
  4. 前記第2の設置位置において、前記第1の部分を前記第2の部分に固定するための少なくとも1つのファスナを更に含むことを特徴とする請求項2または3に記載の管束装置。
  5. 前記少なくとも1つのファスナが、溶接、クランプおよび解除可能なファスナのうちの一つであることを特徴とする請求項4に記載の管束装置。
  6. 前記第1の部分と前記第2の部分の間に位置決めされ、前記第2の設置位置において前記第1の部分および前記第2の部分を維持する少なくとも1つのインサートを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の管束装置。
  7. 複数の穴が中に形成されている少なくとも1つの固定バッフルであって、前記複数の穴は各々、前記穴を通じて少なくとも1本の前記管を受け入れるサイズである固定バッフルを更に含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の管束装置。
  8. ハウジングを更に含み、
    前記管束が前記ハウジング内に受け入れられ、
    前記固定バッフルが各々、外周と、前記外周と前記複数の穴の間に形成された遮断領域を有し、
    前記遮断領域が、前記ハウジングと前記管束の外側の管の間の間隙内に配置されるサイズである
    ことを特徴とする請求項7に記載の管束装置。
  9. 前記管束が、前記管束の前記管の一部を前記管束の他の前記管と分離する少なくとも1つの仕切りレーンを有し、
    前記各固定バッフルに、仕切りレーン遮断領域が形成され、
    前記各仕切りレーン遮断領域が、前記管束の対応する前記仕切りレーン内に収まるサイズである
    ことを特徴とする請求項8に記載の管束装置。
  10. 前記管束が長手方向軸を有し、前記少なくとも1つの可動式支持バッフルと前記少なくとも1つの固定バッフルが、前記長手方向軸に沿って離間されていることを特徴とする請求項9に記載の管束装置。
  11. 前記可動式支持バッフルが各々、隣接する前記固定バッフルから離間されていることを特徴とする請求項10に記載の管束装置。
  12. 前記管束が、前記管束の前記管の一部を前記管束の他の前記管と分離する少なくとも1つの仕切りレーンを有し、
    前記各可動式支持バッフルに、仕切りレーン遮断領域が形成され、
    前記各仕切りレーン遮断領域が、前記管束の対応する前記仕切りレーン内に収まるサイズであり、
    前記仕切りレーン遮断領域が、前記第1の部分における第1のパートおよび前記第2の部分における第2のパートを有する
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の管束装置。
  13. 前記複数の穴が、複数の離間されたスロットであることを特徴とする請求項12に記載の管束装置。
  14. 前記複数のスロットが、前記仕切りレーン遮断領域と略平行に延在することを特徴とする請求項13に記載の管束装置。
  15. 前記各可動式支持バッフルが、複数の支持リブを更に含み、前記支持リブは各々、前記複数のスロットと実質的に平行に延在することを特徴とする請求項14に記載の管束装置。
  16. 前記各可動式支持バッフルが、前記支持リブおよび前記スロットと実質的に直交する方向に延在する少なくとも1つの補強リブを更に含み、前記各補強リブが、少なくとも1つのリブおよび少なくとも1つのスロットと交差することを特徴とする請求項14に記載の管束装置。
  17. 管束内の複数の管の支持に用いられる可動式支持バッフルであって、
    複数の穴が中に形成されている第1のプレート、
    複数の穴が中に形成されている第2のプレート、
    前記第1のプレートを、第1の装填位置において前記第2のプレートに固定する第1のファスナアセンブリ、および
    前記第1のプレートを、第2の設置位置において前記第2のプレートに固定する第2のファスナアセンブリを含み、
    前記第1のプレートおよび前記第2のプレートが各々、外周と、前記外周と前記複数の穴の間に形成された遮断領域を有する
    ことを特徴とする可動式支持バッフル。
  18. 前記第1のプレートおよび前記第2のプレートが各々仕切りレーン遮断領域を有し、
    前記仕切りレーン遮断領域が、管束内の仕切りレーンに配置されるサイズであり、
    前記第1のプレート上の前記仕切りレーン遮断領域が、前記第2のプレート上の前記仕切りレーン遮断領域に隣接して位置決めされる
    ことを特徴とする請求項17に記載の可動式支持バッフル。
  19. 前記第1のファスナアセンブリが、前記第1のプレートおよび前記第2のプレートの前記仕切りレーン遮断領域に配置されることを特徴とする請求項18に記載の可動式支持バッフル。
  20. 前記第2のファスナアセンブリが、前記第1のプレートおよび前記第2のプレートの前記仕切りレーン遮断領域に配置されることを特徴とする請求項18に記載の可動式支持バッフル。
  21. 前記複数の穴が複数の平行なスロットであり、前記各スロットが、前記スロットに少なくとも1本の前記管を配置するサイズであることを特徴とする請求項18に記載の可動式支持バッフル。
  22. 前記複数のスロットが、前記仕切りレーン遮断領域と略平行に延在することを特徴とする請求項21に記載の可動式支持バッフル。
  23. 前記複数のスロットが、前記仕切りレーン遮断領域と略垂直に延在することを特徴とする請求項21に記載の可動式支持バッフル。
  24. 管列として互いに平行に配置された複数の管と、前記複数の管と略平行の方向に延在する長手方向軸を有する管束の支持方法であって、
    前記管束に、各々複数の穴が中に形成されている少なくとも1つの可動式支持バッフルを、前記長手方向軸に沿って配置する工程であって、前記複数の穴は各々、前記穴を通じて少なくとも1本の前記管を受け入れるサイズであり、前記各可動式支持バッフルは、第1の部分および第2の部分を有し、前記複数の穴の一部が前記第1の部分に、その他の前記複数の穴が前記第2の部分に位置する工程、
    前記第1の部分を設置位置まで、前記第2の部分に対して動かす工程、および
    前記第1の部分および前記第2の部分が前記設置位置に維持されるように、前記第1の部分を前記第2の部分に固定する工程
    を含むことを特徴とする方法。
  25. 前記第1の部分を前記第2の部分に対して動かす工程により、前記複数の穴を挿通する前記管が偏向されることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記第1の部分を前記第2の部分に対して動かす工程が、前記第1の部分と前記第2の部分の間にインサートを挿入することを含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 前記管束に、前記長手方向軸に沿って少なくとも1つの固定バッフルを配置する工程であって、前記少なくとも1つの固定バッフルには各々、複数の穴が形成され、前記複数の穴は各々、前記穴を通じて少なくとも1本の前記管を受け入れるサイズである工程を更に含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
  28. 前記各固定バッフルが、隣接する可動式支持バッフルから離間されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
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