JP2012508135A - 航空機キャビンの緊急換気方法及びシステム - Google Patents

航空機キャビンの緊急換気方法及びシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、第一の航空機の胴体領域(28)内に配置され、正常運転時には航空機キャビン圧力制御システムの排気バルブとして機能する第一バルブ(14)を、空気が航空機の外から開かれた前記第一バルブ(14)を通して第一の航空機の胴体領域(28)へ供給され、第一の航空機の胴体領域(28)から航空機キャビンへ導かれるように制御する航空機キャビン(36)の緊急換気方法に関する。航空機(10)の長軸(22)方向に第一の航空機の胴体領域(28)から間隔をあけて離れた第二の航空機の胴体領域(38)に配置され、正常運転時には航空機キャビン圧力制御システムの追加の排気バルブとして機能する第二バルブ(16)は、航空機キャビン(36)からの空気が第二の航空機の胴体領域(38)へ導かれ、開かれた第二バルブ(16)を通して航空機の外へ排出されるように制御される。本発明の航空機キャビン(36)の緊急換気システムは、第一及び第二バルブ(14,16)及び、航空機キャビン(36)の緊急換気の手順に従い第一及び第二バルブ(14,16)を制御するように設計された制御ユニットを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、航空機の空調システムの故障により航空機キャビンに必要な呼吸用空気を供給できない場合の航空機キャビンの緊急換気方法に関する。さらに、本発明は航空機キャビンの緊急換気システムに関する。
航空機キャビン内で、航空機空調システムは通常必要な空気交換を確保し、キャビン圧力及びキャビン温度を制御する。ここで、航空機キャビンとは航空機の正常運転時に換気される航空機の全領域、例えば換気されるコックピット、客室キャビン、乗務員エリア、及び貨物室として理解される。いくつかのエンジンを有する大型旅客機は、一般的に航空機キャビンに呼吸用空気を供給するために、互いに独立して平行して稼動する二つの冗長空調ユニットを有する。これらの空調ユニットはエンジンブリードエアーを処理し、それを処理空気として混合チャンバーへ送る。混合チャンバー内で、その処理空気は適当な再循環送風機により航空機キャビンから引き出された再循環空気と混合される。混合チャンバー内で生じた混合された空気は最終的に空気分配システムにより航空機キャビン内に分配される。
キャビン内圧は、航空機の胴体に配置される制御可能な複数の排気バルブを有するキャビン圧力制御システムにより制御される。キャビン圧力制御システムの複数の排気バルブは航空機胴体の外板領域に設置される。キャビン内圧を制御するために、これらの排気バルブは航空機キャビンに広がる圧力と飛行状況に従って制御される。それらのバルブが外板と囲む設定角度は、通常0°から90°の間である。しかしながら、排気バルブはそれらの設定角度を90°より大きくなるように運転されることも可能である。地上では、通常、排気バルブは、キャビン内圧を減少するために全開に、すなわち設定角度90°に開かれる。飛行中では、通常、正常運転時の排気バルブの設定角度は90°以下である。
飛行中に航空機空調システム内の故障が生じ、それにより航空機キャビンがもはや十分な呼吸用空気を供給できないときには、航空機は安全な高度まで降下し、減圧状態で目的の空港まで飛行し、又は最寄りの飛行場まで飛行する。この間に乗客に必要な呼吸用空気を供給するために、航空機に一以上のいわゆる緊急ラムエアー吸気口を設けることが知られている。航空機空調システムの故障の際には、緊急ラムエアー吸気口は、ラムエアーが航空機の外から空気分配システムに直接送られるように制御されることができる。十分な呼吸用空気の供給を保証するために、航空機キャビンの体積に応じた適当な数の緊急ラムエアー吸気口が必要となる。
緊急ラムエアー吸気口は電気駆動される機械コンポーネントであるので故障しやすい。そのため、冗長性のために、緊急ラムエアー吸気口の二重の電気駆動部が存在しなければならない。緊急ラムエアー吸気口を制御するために、緊急ラムエアー吸気口の稼動限界を検出するための複数のセンサー又は複数のリミットスイッチを有する制御装置を備えることが必要となる。公知の緊急ラムエアー吸気口は一般的に手動で運転される。従って、適切なスイッチがコックピットに存在しなければならない。追加で必要とされる全ての装置及びコンポーネントは航空機の重量を増大させ、その結果積載容量を低下させる。さらに、緊急ラムエアー吸気口のそれぞれの電気駆動部には電流が供給されなければならない。緊急ラムエアー吸気口は非常にまれにしか運転されないにもかかわらず、これは必要とされる発電機の容量を恒久的に増大させる。
本発明は、燃料を節約し信頼性の高い航空機キャビンの緊急換気方法及びシステムを提供することを目的とする。
この目的は、請求項1に定義される航空機キャビンの緊急換気のための方法、及び請求項6に定義される航空機キャビンの緊急換気システムにより達成される。
本発明の方法は、第一の航空機の胴体領域に配置され正常運転時には航空機キャビン圧力制御システムの排気バルブとして機能する第一バルブを、空気が航空機の外から開かれた第一バルブを通して第一の航空機の胴体領域へ供給され、第一の航空機の胴体領域から航空機キャビンへ導かれるように制御する工程を有する。更なる工程に従って、第一の航空機の胴体領域から航空機の長軸方向に間隔をあけて離れる第二の航空機の胴体領域に配置され、正常運転時には航空機キャビン圧力制御システムの追加の排気バルブとして機能する第二バルブが、空気が航空機キャビンから第二の航空機の胴体領域へ導かれ、開かれた第二バルブを通して航空機の外へ排出されるように制御される。
第一の航空機の胴体領域に設置され局所的な陽圧を発生する第一バルブをラムエアー吸気口として用い、第二の航空機の胴体領域に設置され局所的な陰圧を発生する第二バルブを排気のために用いることにより、乗客キャビンの緊急換気を実施する。この緊急換気は第一バルブでの局所的な陽圧(ラム圧)と第二バルブでの局所的な陰圧の発生に基づいている。空気は第二の航空機の胴体領域から開かれた第二バルブを通して外へ排気される。その結果、陰圧が第二の航空機の胴体領域で発生し、航空機キャビンから第二の航空機の胴体領域へ空気を流す。航空機キャビンからの空気の流出により、陰圧が航空機キャビンでも発生し、開かれた第一バルブを通して供給されるラムエアーを第一の航空機の胴体領域から航空機キャビンへ流す。
正常運転時には航空機キャビンの緊急換気のための排気バルブとして機能する第一及び第二バルブを制御することにより、従来、航空機に追加で設置されていた緊急ラムエアー吸気口とそれらの配管、必要な制御装置及びコックピットのスイッチを省くことができる。いずれにせよ航空機キャビン圧力制御システムの排気バルブは航空機に存在するので、本発明の緊急換気方法を実施するために追加のコンポーネントは必要ない。その結果、航空機の重量はそれ以上増大しない。追加の制御装置を省くこともできるので、エネルギー及び燃料が節約される。
第一及び第二の航空機の胴体領域は航空機の床下領域に配置され、互いに空間的に分離されることができる。この空間的な分離は、例えば中央翼を介して又は単純な隔壁を介して達成される。空間的な分離は第一の航空機の胴体領域に供給される空気がこのプロセス中に航空機の床下領域から出ることなく第二の航空機の胴体領域に直接流れることを防ぐ。さらに、第一の航空機の胴体領域は機首に隣接した航空機の前方胴体領域に設置されることができ、第二の航空機の胴体領域は航空機の尾部に隣接した後方胴体領域に配置されることができる。航空機キャビンは航空機の床上領域に配置されることができる。
正常運転時には排気バルブとして機能し第一の航空機の胴体領域に設置される複数のバルブが存在する場合には、それらを本発明の緊急換気方法でラムエアー吸気口バルブとして用いることもできる。同様に、正常運転時には排気バルブとして機能し第二の航空機の胴体領域に設置される複数のバルブを有する場合には、それらを本発明の方法における緊急換気排気バルブとして用いることができる。
航空機の外板領域に設置されるキャビン圧力制御システムの排気バルブは、軸周りに旋回可能なバルブフラップとして形成されることができ、それらの旋回軸は機首に面する先端領域には設置されない。また、バルブフラップの旋回軸は航空機の長軸に対して平行に延びないことが望ましい。有利な構成では、バルブフラップの旋回軸は航空機の長軸に対して垂直に延び、旋回軸をバルブフラップの中心軸に一致させることができ、又はバルブ開口部の他の領域に設置されることもできる。しかしながら、旋回軸は、開いたバルブフラップが航空機の飛行中に空気抵抗として機能するように配置されることが好ましい。結果として、開いたバルブフラップに衝突する空気は逆流する。この過程で生じるラム圧は航空機の外から第一バルブを通して第一の航空機の胴体領域へのラムエアーの流れを促進する。
航空機キャビンの緊急換気を確保するために、ラムエアーを航空機の外から第一の航空機の胴体領域へ供給するための第一バルブは全開にされることができ、第二バルブは少なくとも部分的に開かれることができる。第一バルブが全開にされた状態では、ラムエアーが第一バルブを通して第一の航空機の胴体領域に供給されることが可能で、一方で部分的に開かれた第一バルブは、そのバルブの適切な構成により第一の航空機胴体領域からの空気の排気のみを可能とする。有利な態様としては、バルブフラップとして形成された全開にされた第一バルブの設定角度は90°より大きい。航空機の外から第一バルブを通してラムエアーを供給するために、90°より大きい設定角度が特に好ましい。
第一の航空機の胴体領域に第一バルブを通して供給されたラムエアーは第一の航空機の胴体領域から航空機空調システムの空気分配システムに供給されることができる。しかしながら、空気は第一の航空機の胴体領域から航空機キャビンへ、航空機キャビンと第一の航空機の胴体領域の間の貫通した開口部を通して直接流れることも考えられる。さらに、航空機空調システムの少なくとも一つの再循環送風機と混合チャンバーは第一の航空機の胴体領域に配置されることができる。少なくとも一つの再循環送風機は、緊急換気運転時に、第一の航空機の胴体領域から空気を引き出し、混合チャンバーへ供給するように制御されることができる。この空気は、混合チャンバーから空気分配システムを通して航空機キャビンへ導かれることができ、結果として後者に必要な呼吸用空気を供給できる。このように、再循環送風機は第一の航空機の胴体領域から航空機キャビンへの空気の導入を促進する。しかしながら、再循環送風機の故障の際には、適切な緊急換気が既に説明した陰圧駆動型の緊急換気によって既に保証されている。
空気は航空機キャビンから航空機キャビンと第二の航空機の胴体領域の間の貫通した開口部を通して、第二の航空機の胴体領域へながれることができ、そこから航空機の外へ第二バルブを通して排出されることができる。第一の航空機の胴体領域内の少なくとも一つの再循環送風機が航空機の長軸方向に第一バルブより機首からさらに離れているときは、再循環送風機の運転は第一の航空機の胴体領域から航空機キャビンへの強制的な空気の流れを発生させるので、第一及び第二の航空機の胴体領域の空間的な分離を省くことができ、結果として、換気されるキャビンを通らずに第一から第二の航空機の胴体領域への直接的な空気の流れは少なくとも十分に防がれる。
本発明の方法の好ましい実施態様では、電子制御ユニットが、該電子制御ユニットに供給されるシグナルに基づいて、正常運転時に航空機キャビンの換気及び/又はキャビン内圧の制御を確保するシステムの機能不全を検出できる。そのような機能不全の検出に応じて、電子制御ユニットは航空機キャビンの緊急換気方法を実施するために第一及び/又は第二バルブ、及び/又は再循環送風機の運転を制御できる。例えば、電子制御ユニットは、キャビン内圧の制御のために、正常運転時にはキャビン圧力制御システムの排気バルブを制御する制御ユニットとすることができる。
電子制御ユニットは、航空機キャビンの緊急換気方法を実施するために、正常運転時に航空機キャビンの換気を確保するシステム機能不全の検出に応じて、第一及び/又は第二バルブ及び/又は再循環送風機の運転を自動的に制御することができる。すなわち、正常運転時には排気バルブとして機能する第一及び第二バルブの制御と運転は、パイロットの介入が必要なくても降下時に圧力保持優先から緊急換気に自動的に切り替えられる。そのため、圧力保持優先から緊急換気への自動的な切り替えにより、コックピットに追加のスイッチが設けられる必要はない。その結果、パイロットの適切な行動が行われず、人為的なミスにより緊急換気運転に切り替えられるのが遅すぎたり切り替えられないというおそれはない。
電子制御ユニットに供給され、圧力保持優先から緊急換気への自動的な切り替えが起こる基となるシグナルは制御ユニットに接続されるセンサー及び装置により伝送されることができる。
センサーが個々の空調システムコンポーネントの運転をモニタリングするよう機能することもできることが構成上有利である。例えば、センサーはそれなしでは航空機キャビンの十分な換気ができなくなるような空気発生ユニット及び/又は空気分配システムのコンポーネントをモニターでき、故障の際には適切なシグナルを発することができる。その結果、緊急換気運転は降下時であっても素早く開始されることができる。
さらに、本発明は航空機キャビンの緊急換気システムに関する。このシステムは、第一の航空機の胴体領域に配置された第一バルブと、第二の航空機の胴体領域に配置された第二バルブを有する。第一及び第二バルブはそれらの正常運転時には航空機キャビン圧力制御システムの排気バルブとして機能する。第一及び第二の航空機の胴体領域は航空機の長軸方向に互いに間隔をあけて離れる。また、このシステムは、緊急換気運転に従って第一及び第二バルブを制御するように適合された電子制御ユニットを有する。バルブの制御は、空気を航空機の外から開かれた第一バルブを通して第一の航空機の胴体領域へ供給し、第一の航空機の胴体領域から航空機キャビンへ導くように行われる。航空機キャビンからの空気は第二の航空機の胴体領域へ導かれ、開かれた第二バルブを通して航空機の外へ排気されることができる。結果として、既に述べた航空機キャビンの陰圧駆動型の緊急換気が起こる。
本発明の緊急換気方法は、ともかく航空機内に存在するキャビン圧力制御システムのコンポーネントの制御に基づく。同様に、本発明の緊急換気システムはキャビン圧力制御システムのコンポーネントを有する。結果として、この本発明のシステムは、追加のコンポーネントを必要とせずに、航空機キャビンの緊急換気を確保する。キャビン圧力制御システムのコンポーネントは、安全性への妥当性により高い信頼性を有し、そのため、本発明の緊急換気システムはまた高いシステム信頼性により特徴付けられる。キャビン圧力制御システムのコンポーネントが用いられるので、航空機の重量はそれ以上増大しない。同様に、追加の電気エネルギーも必要とされない。また、複数の緊急ラムエアー吸気口、それらの配管、駆動部の備え付け費用を完全に省くことができる。
電子制御ユニットは、第一バルブを全開にするように制御するのに適合されることができる。さらに、第二バルブを少なくとも部分的に開くように制御するように適合されることができる。
また、本発明の緊急換気システムの電子制御ユニットは、正常運転時には航空機キャビンから空気を引き出し、航空機空調システムの混合チャンバーに供給する航空機空調システムの少なくとも一つの再循環送風機を、再循環送風機が航空機の外から開かれた第一バルブを通して第一の航空機の胴体領域へ供給される空気を航空機空調システムの混合チャンバーヘ引き込み、混合チャンバーから航空機キャビンへ導入するように制御するのに適合されることができる。
本発明の緊急換気システムの更なる構成では、電子制御ユニットは電子制御ユニットに供給されるシグナルに基づいて、航空機キャビンの換気システムの機能不全検出し、航空機キャビンの緊急換気方法を実施するために、そのような機能不全の検出及び飛行状況に応じて、第一及び/又は第二バルブ、及び/又は再循環送風機の運転を制御するように適合されることができる。
最後に、緊急換気システムの電子制御ユニットは、航空機キャビンの換気方法を実施するために、航空機キャビンの換気システムの機能不全の検出に応じて、第一及び/又は第二バルブ、及び/又は再循環送風機の運転を自動的に制御するように適合されることができる。
以下、本発明の航空機キャビンの緊急換気方法及びシステムについて、添付図を用いて詳細に説明する。
緊急換気運転時に制御される航空機キャビン圧力制御システムの排気バルブを有する航空機が示された図である。
図1に示す航空機10は、その外板12領域に設置される複数の第一バルブ14と、同様に航空機の外板12領域に設置される複数の第二バルブ16を有する。バルブ14,16は、正常運転時には航空機10のキャビン圧力制御システムの排気バルブとして機能する。第一及び第二バルブ14,16はバルブフラップとして形成される。第一及び第二バルブ14,16の旋回軸18,20はバルブフラップ中心軸に一致し、航空機の長軸22に垂直に延びる。
複数の第一バルブ14は第一の航空機の胴体領域28内に構成される。第一の航空機の胴体領域28は航空機10の床下領域30に配置される。航空機空調システムの再循環送風機32及び混合チャンバー34は第一の航空機の胴体領域28に配置される。さらに、航空機10の床下領域30は第二の航空機の胴体領域38を有する。後者は長軸22に関して第一の航空機の胴体領域28から間隔をあけて離れる。第二の航空機の胴体領域38は航空機10の尾部40に隣接した床下領域30の部分に位置し、一方では第一の航空機の胴体領域28は航空機の機首26に隣接した床下領域30の部分に位置する。図1に示される典型的な実施態様では、第一及び第二の航空機の胴体領域28,38は中央翼42により互いに空間的に分離される。複数の第二バルブ16は第二の航空機の胴体領域38の周辺の外板12の領域に設置される。
図1に示される航空機10の緊急換気運転時に、航空機外板12に対する複数の第一バルブ14の設定角度は90°である。航空機が飛行しているときには、開かれた複数の第一バルブ14の航空機の外に突き出るバルブフラップ部分は、航空機の外の空気に対して抵抗を形成する。その結果、ラムエアーは複数の第一バルブ14の突き出たバルブフラップ部分で得られ、局所的な陽圧が生じる。この空気は、航空機10の長軸22に対して航空機の機首26の方向に90°開いた位置に開かれた複数の第一バルブ14によってあけられた吸気開口部24を通して、第一の航空機の胴体領域28へ送られる。
緊急換気運転時に、再循環送風機32は、開かれた複数の第一バルブ14を通して第一の航空機の胴体領域28に供給されたラムエアーを引き込み、混合チャンバー34に供給するように制御される。その後、混合チャンバー34からの空気は空気分配システムを通して航空機キャビン36に分配される。
航空機キャビン36内で分配された空気は、航空機キャビンと床下領域30の間に設置された貫通した開口部44を通して、第二の航空機の胴体領域38へ流れる。これは第二の航空機の胴体領域38に広がる陰圧により生じる。この陰圧は、緊急換気運転時に複数の第二バルブ16が少なくとも部分的に開かれ、バルブと航空機外板12とで設定鋭角を囲み、その結果、局所的な陰圧が生じ、空気が第二の航空機の胴体領域38から開かれた複数の第二バルブ16を通して航空機の外へ流れる。結果として、航空機キャビン36の緊急換気は、正常運転時には航空機10のキャビン圧力制御システムの排気バルブとして機能する第一及び第二バルブ14,16によって達成される。
第一及び第二バルブ14,16、及び再循環送風機32は電子制御ユニット46により制御される。電子制御ユニット46は、図1に示されてないセンサー又は装置から、航空機の正常運転時に航空機キャビン36の換気を確保するシステムの機能不全を示すシグナルを受け取る。そのような機能不全の検出および飛行状況に応じて、電子制御ユニット46は、図1に示すように航空機キャビン36の緊急換気が起こるように第一及び第二バルブ14,16及び再循環送風機32の運転を制御する。電子制御ユニット46による緊急換気運転の制御は自動的、すなわち、適当な介入又はパイロットの指令なしに行われる。

Claims (8)

  1. 航空機キャビン(36)の緊急換気方法であって、
    第一の航空機の胴体領域(28)に配置され、正常運転時には航空機キャビン圧力制御システムの排気バルブとして機能する少なくとも一つの第一バルブ(14)を、空気が前記航空機の外から開かれた前記第一バルブ(14)を通して前記第一の航空機の胴体領域(28)へ供給され、前記第一の航空機の胴体領域(28)から前記航空機キャビン(36)へ導かれるように制御する工程と、
    前記航空機(10)の長軸(22)方向に前記第一の航空機の胴体領域(28)から間隔をあけて離れる第二の航空機の胴体領域(38)に配置され、正常運転時には前記航空機キャビン圧力制御システムの追加の排気バルブとして機能する少なくとも一つの第二バルブ(16)を、空気が前記航空機キャビン(36)から前記第二の航空機の胴体領域(38)へ導かれ、開かれた前記第二バルブ(16)を通して前記航空機の外へ排出されるように制御する工程と、
    正常運転時には前記航空機キャビン(36)から空気を引き出し、航空機空調システムの混合チャンバー(34)へ供給する航空機空調システムの少なくとも一つの再循環送風機(32)を、該再循環送風機(32)が、前記航空機の外から開かれた前記第一バルブ(14)を通して前記第一の航空機の胴体領域(28)へ供給された空気を、前記航空機空調システムの混合チャンバー(34)内へ引き込み、空気を前記混合チャンバー(34)から前記航空機キャビン(36)へ導入するように制御する工程を有することを特徴とする航空機キャビンの緊急換気方法。
  2. ラムエアーが前記航空機の外から全開にされた前記第一バルブ(14)を通して前記第一の航空機の胴体領域(28)へ供給できるように前記第一バルブ(14)を全開にし、かつ前記第二バルブ(16)を少なくとも部分的に開くことを特徴とする請求項1に記載の航空機キャビンの緊急換気方法。
  3. 電子制御ユニット(44)が、該電子制御ユニットに供給されるシグナルに基づいて正常運転時に前記航空機キャビン(36)の換気を確保するシステムの機能不全を検出し、そのような機能不全の検出に応じて、前記航空機キャビン(36)の緊急換気方法を実施するために、前記第一及び/又は第二バルブ(14,16)、及び/又は前記再循環送風機(32)の運転を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の航空機キャビンの緊急換気方法。
  4. 前記電子制御ユニット(44)は、前記正常運転時に前記航空機キャビン(36)の換気を確保するシステムの機能不全の検出に応じて、前記航空機キャビン(36)の緊急換気方法を実施するために、前記第一及び/又は第二バルブ(14,16)、及び/又は前記再循環送風機(32)の運転を自動的に制御することを特徴とする請求項3に記載の航空機キャビンの緊急換気方法。
  5. 航空機キャビン(36)の緊急換気システムであって、
    第一の航空機の胴体領域(28)に配置され、正常運転時には航空機キャビン圧力制御システムの排気バルブとして機能する第一バルブ(14)と、
    第二の航空機の胴体領域(38)に配置され、正常運転時には前記航空機キャビン圧力制御システムの追加の排気バルブとして機能する第二バルブ(16)と、航空機(10)の長軸(22)方向に互いに間隔をあけて離れる前記第一及び第二の航空機の胴体領域(28,38)と、
    空気が前記航空機の外から開かれた前記第一バルブ(14)を通して前記第一の航空機の胴体領域(28)へ供給され、前記第一の航空機の胴体領域(28)から前記航空機キャビン(36)へ導かれ、その空気が前記航空機キャビン(36)から前記第二の航空機の胴体領域(38)へ導かれ、開かれた前記第二バルブ(16)を通して前記航空機の外へ排出されるように前記第一及び第二バルブ(14,16)を制御するように適合された電子制御ユニット(44)であって、さらに、正常運転時には前記航空機キャビン(36)から空気を引き出し、前記航空機空調システムの混合チャンバー(34)へ供給する航空機空調システムの少なくとも一つの再循環送風機(32)を、該再循環送風機(32)が、前記航空機の外から開かれた前記第一バルブ(14)を通して前記第一の航空機の胴体領域(28)へ供給される空気を、前記航空機空調システムの混合チャンバー(34)内へ引き込み、空気を前記混合チャンバー(34)から前記航空機キャビン(36)へ導入するように制御するのに適合された前記電子制御ユニット(44)とを有することを特徴とする航空機キャビンの緊急換気システム。
  6. 前記電子制御ユニット(44)は、ラムエアーが前記航空機の外から全開にされた前記第一バルブ(14)を通して前記第一の航空機の胴体領域(28)へ供給できるように、前記第一バルブ(14)を全開にするように制御するのに適合され、さらに前記電子制御ユニットは前記第二バルブ(16)を少なくとも部分的に開くように制御するように適合されたものであることを特徴とする請求項5に記載の航空機キャビンの緊急換気システム。
  7. 前記電子制御ユニット(44)は、該電子制御ユニットに供給されるシグナルに基づいて,前記航空機キャビン(36)の換気システムの機能不全を検出し、そのような機能不全の検出に応じて前記航空機キャビン(36)の緊急換気方法を実施するために前記第一及び/又は第二バルブ(14,16)及び/又は前記再循環送風機(32)の運転を制御するように適合されたものであることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の航空機キャビンの緊急換気システム。
  8. 前記電子制御ユニット(44)は前記航空機キャビン(36)の換気システムの機能不全の検出に応じて前記航空機キャビン(36)の緊急換気方法を実施するために前記第一及び/又は第二バルブ(14,16)及び/又は前記再循環送風機(32)の運転を自動的に制御するように適合されたものであることを特徴とする請求項7に記載の航空機キャビンの緊急換気システム。
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