JP2012508056A - 自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法およびシステム - Google Patents

自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法およびシステム Download PDF

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Abstract

自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法は、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの実施中に患者から連続血圧測定値を取得するステップと、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算するステップと、各自立神経機能不全テストについて計算された変形血圧値を合計するステップと、各自立神経機能不全テストについて計算された変形心拍値を合計するステップとを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法および同方法を実施するためのシステムに関する。この方法は、特に使用される装置に関する。
発明の背景技術に関する以下の考察は、本発明の理解を容易にすることを意図している。しかし、当然のことながら、考察は、言及される構成要素が本願の優先日において既に公開された事項、周知となった事項または一般知識の一部であることを自認するものではない。
自律神経機能不全は、通常、以下の5つの異なるテストを通じた患者の血圧変化および心拍数変化を測定して検出されている。
・患者がバルサルバ法を実施している間のテスト
・患者が立位と臥位を繰り返している(傾斜台を用いて実施されうる)間のテスト
・患者が手を持続的に握り状態(持続性ハンドグリップ)に維持している間のテスト
・患者が指定の体操を実施している間のテスト
・患者が手を冷水に浸している間のテスト
これらのテスト中に血圧および心拍数の値を取得する従来の方法では、患者が2以上の装置により測定される。例えば、血圧計または他の非心襲式システムで血圧が測定される一方で、ほぼ例外なく心電図(ECG)で心拍数が測定される。
これらの装置は、高価であり、場合によっては、患者にさらなる不快感をもたらしうる。複数の測定装置を使用すると、各装置を別々に較正しなければならず、評価を長引かせうる。
自律神経機能不全の現在のテスト計画は、測定装置同士が統合されていない点でさらに問題を有している。このことは、前述した1以上のテストを取り扱うために、様々な精度を有する複数の装置が開発されている点で副作用をもたらす。このような各装置の結果は、自律神経機能不全の診断の一環として重み付けされなければならない。
複数の装置の必要性は、ある測定装置を取り外して次の装置を取り付ける間に亘って患者を待機させることで、テスト結果を得るために必要な時間を長引かせるという点で他の副作用をもたらす。
これらの事項は、自ら問題を有しているが、自律神経機能不全のテスト計画中におけるECGの使用は、テストにさらなる不確実性をもたらす。これは、電気信号が心臓に送られても、これらの電気信号が心拍の機構的な動きに必ずしも変換されないことが説明されているためである。よって、この電導収縮解離(electrical−mechanical dissociation)は、ECGにより決定された心拍が患者の真の心拍を正確に反映していないという結果をもたらす。
現在のテストシステムの他の欠点は、患者が自律神経機能不全を患っているかを測定装置により定性的にしか示せない点である。この種のシステムを用いて自律神経機能不全の程度を定量化することはできない。
よって、本発明の一目的は、前述した従来技術の問題の1以上を少なくとも部分的に軽減する方法およびシステムを提供することにある。
本明細書を通じて、相反する記載がない限り、「備える(comprising)」、「成る(consisting of)」等の用語は、非限定的に、言い換えると「含むが、それに限定されない(including、but not limited to)」の意味として解釈されるべきである。
さらに、本明細書の他の部分との関連で、「連続血圧(beat−to−beat blood pressure)」は、患者の心臓の各鼓動に関して評価される実際の血圧を意味している。このことは、患者の心臓の各鼓動に関する値を提供するために、患者の心臓の一鼓動よりも長い期間から決定されるような、平均値を取ったり、他の統計技術または処理技術を用いたりするシステムに言及するものではない。
出願人は、自律神経機能不全のパラメータ評価には複数の装置が要求とされる、という従来の認識が誤っていることを発見した。この発見は、患者の連続血圧を測定可能な装置が血圧波形の測定データを用いて患者の心拍数を決定することができる、という認識から生じている。その際に、血圧が心臓の機構的な動き(つまり心拍)に関連しているので、ECGシステムに潜在する心拍計算エラーの可能性が回避される。この発見は、従って、テストシステムとのシームレスな接続を通じて、自律神経機能不全テストの実施中における自律神経機能不全のパラメータのリアルタイム測定を可能にする。
本発明の第1の態様によれば、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの実施中に患者から連続血圧測定値を取得するステップと、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの連続血圧測定値から変形血圧値(variant blood pressure value)と変形心拍値(variant heart beat value)を計算するステップと、各自立神経機能不全テストについて計算された変形血圧値を合計するステップと、各自立神経機能不全テストについて計算された変形心拍値を合計するステップとを含む、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法が提供される。
好ましくは、連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算するステップは、
hr=60/d
hr:患者の心拍数、d:血圧波形の期間(秒)
に従って心拍数を計算するサブステップを含んでもよい。
心拍数を計算するサブステップは、連続血圧測定装置の標本抽出率を考慮して調整されてもよい。
連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算するステップは、患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人を表す記録に保持されている正常な血圧測定値に対して、患者から得られた血圧測定値を比較するサブステップと、患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人を表す記録に保持されている正常な心拍数測定値に対して、計算された心拍数測定値を比較するサブステップとを含んでもよい。
理想的には、変形血圧値は、患者から得られた血圧測定値から、患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な血圧測定値を差し引いた値の絶対値であり、絶対値に定数が乗じられてもよい。同様に理想的には、変形心拍値は、患者から得られた心拍数測定値から、患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な心拍数測定値を差し引いた値の絶対値であり、絶対値に定数が乗じられてもよい。
正常な血圧測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の血圧の変化率であり、好ましくは、
NBP=(RBPref−BBPref)/BBPref
NBP:自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の血圧の変化率であり、人がテストに関連する外部データベースから参照される、患者と同様のプロファイルを有する、
RBPref:テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の血圧反応、BBPref:テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の安静時血圧
に従って決定されてもよい。
実際の血圧測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定される患者の血圧の実際の変化率であり、好ましくは、
ABP=(RBPpatient−BBPpatient)/BBPpatient
ABP:当該自立神経機能不全テスト中の患者の血圧の実際の変化率、
RBPpatient:実施されている自立神経機能不全テストにおける患者の血圧反応、
BBPpatient:テストの実施を予定されている患者の安静時血圧反応
に従って決定されてもよい。
正常な心拍数測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の心拍数の変化率であり、好ましくは、
NHR=(RHRref−BHRref)/BHRref
NHR:自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の心拍数の変化率であり、人がテストに関連する外部データベースから参照される、患者と同様のプロファイルを有する、
RHRref:自立神経機能不全テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の心拍数反応、
BHRref:自立神経機能不全テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の安静時心拍数、
に従って決定されてもよい。
実際の心拍数測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定される患者の心拍数の実際の変化率であり、好ましくは、
AHR=(RHRpatient−BHRpatient)/BHRpatient
AHR:当該自立神経機能不全テスト中に測定される患者の心拍数の実際の変化率であり、
RHRpatient:実施されている自立神経機能不全テストにおける患者の心拍数反応、
BHRpatient:テストの実施を予定されている患者の安静時心拍数、
に従って決定されてもよい。
合計する前に、変形血圧値および/または変形心拍値を重み付けしてもよい。
1以上の自立神経機能不全テストは、患者にバルサルバ法を行わせること、患者に臥位と立位を繰り返させること、患者に手を持続的に握った状態を維持させること、患者に指定の体操を行わせること、患者に手を冷水に浸させることのうちの1以上でもよい。
理想的には、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれを所定長の時間に亘って実施してもよい。
本発明の第2の実施態様によれば、連続血圧測定装置と、処理装置とを備え、連続血圧測定装置は、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの実施中に患者から連続血圧測定値を取得し、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算し、計算された変形血圧値と変形心拍値を処理装置に伝達し、処理装置は、各自立神経機能不全テストについて計算された変形血圧値を合計し、各自立神経機能不全テストについて計算された変形心拍値を合計する、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するためのシステムが提供される。
本発明の第3の実施態様によれば、連続血圧測定装置と、処理装置とを備え、連続血圧測定装置は、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの実施中に患者から連続血圧測定値を取得して測定値を処理装置に伝達し、処理装置は、その後に1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算し、その後に各自立神経機能不全テストの変形血圧値を合計し、各自立神経機能不全テストについて計算された変形心拍値を合計する、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するためのシステムが提供される。
好ましくは、心拍数を、
hr=60/d
hr:患者の心拍数、
d:血圧波形の期間(秒)
に従って心拍数を計算してもよい。
連続血圧測定装置の標本抽出率を考慮して、計算された心拍数を調整してもよい。
理想的には、変形血圧値を決定する際に、患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な血圧測定値に対して、患者から得られた血圧測定値を比較し、同様に、変形心拍値を決定する際に、患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な心拍数測定値に対して、計算された心拍数測定値を比較してもよい。
変形血圧値は、患者から得られた血圧測定値から、患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な血圧測定値を差し引いた値の絶対値であり、絶対値に定数が乗じられてもよい。変形心拍値は、患者から得られた心拍数測定値から、患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な心拍数測定値を差し引いた値の絶対値であり、絶対値に定数が乗じられてもよい。
好ましくは、正常な血圧測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の血圧の変化率であり、
NBP=(RBPref−BBPref)/BBPref
NBP:自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の血圧の変化率であり、人がテストに関連する外部データベースから参照される、患者と同様のプロファイルを有する、
RBPref:テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の血圧反応、
BBPref:テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の安静時血圧、
に従って決定されてもよい。
好ましくは、実際の血圧測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定される患者の血圧の実際の変化率であり、
ABP=(RBPpatient−BBPpatient)/BBPpatient
ABP:当該自立神経機能不全テスト中の患者の血圧の実際の変化率、
RBPpatient:実施されている自立神経機能不全テストにおける患者の血圧反応、
BBPpatient:テストの実施を予定されている患者の安静時血圧反応、
に従って決定されてもよい。
好ましくは、正常な心拍数測定値は、自立神経機能不全を伴わない人の心拍数の変化率であり、
NHR=(RHRref−BHRref)/BHRref
NHR:自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の心拍数の変化率であり、人がテストに関連する外部データベースから参照される、患者と同様のプロファイルを有する、
RHRref:自立神経機能不全テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の心拍数反応、
BHRref:自立神経機能不全テストの実施を予定されている患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人の安静時心拍数、
に従って決定されてもよい。
好ましくは、実際の心拍数測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定される患者の心拍数の実際の変化率であり、
AHR=(RHRpatient−BHRpatient)/BHRpatient
AHR:当該自立神経機能不全テスト中に測定される患者の心拍数の実際の変化率、
RHRpatient:実施されている自立神経機能不全テストにおける患者の心拍数反応、
BHRpatient:テストの実施を予定されている患者の安静時心拍数反応、
に従って決定されてもよい。
各自立神経機能不全テストについて決定される変形血圧値を、合計される前に重み付けしてもよい。同様に、各自立神経機能不全テストについて決定される変形心拍値を、合計される前に重み付けしてもよい。
1以上の自立神経機能不全テストは、患者にバルサルバ法を行わせること、患者に臥位と立位を繰り返させること、患者に手を持続的に握った状態を維持させること、患者に指定の体操を行わせること、患者に手を冷水に浸させることのうちの1以上でもよい。
1以上の自立神経機能不全テストそれぞれを所定長の時間に亘って実施してもよい。
好ましくは、連続血圧測定装置が非心襲式血圧測定装置でもよい。
連続血圧測定装置と処理装置との間における測定値の伝達が無線媒体を通じて行われてもよい。
患者と同様のプロファイルを有する人の記録は、好ましくは、年齢、性別、健康プロファイル、民族のいずれか1以上に関する情報を含んでもよい。
本発明の第4の態様によれば、適切な処理装置により実行されると、本発明の第1の態様に係る、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法を実施するソフトウェアを記憶したコンピュータ読取可能媒体が提供される。
本発明は、以下の添付図面を一例として参照して説明される。
本発明の第1の実施形態に係る自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法を示すフロー図である。 連続血圧波形の一連の周期を示す図である。 自立神経機能不全テストのパラメータを測定するために設定されたシステムを示す図である。
本発明の第1の実施形態によれば、非心襲式の連続血圧測定装置12と、自立神経機能不全分析装置14とを備える、患者16について自立神経機能不全テストのパラメータを測定するためのシステム10が提供される。
非心襲式の連続血圧測定装置12は、理想的にシンガポールのHealthSTATS International Pte Ltdから入手可能なBPro(登録商標)装置である。
自立神経機能不全分析装置14は、本実施形態では、ノートブック型コンピュータ18からなる。ノートブック型コンピュータ18は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブル20を通じて、非心襲式の連続血圧測定装置12とデータ通信する。
ノートブック型コンピュータ18のハードドライブは、ソフトウェアを記録しており、このソフトウェアは、実行に応じて、非心襲式の連続血圧測定装置12からデータを取得し、必要に応じて自律神経機能不全のパラメータを分析できる。ソフトウェアは、データベースにも関係している。本実施形態では、データベースは、外部データベースである。外部データベースの各記録は、年齢および性別により分別された「正常」な患者に関して期待される血圧および心拍数のプロファイルを含んでいる。患者16が自律神経機能不全を患っているかを決定する際、年齢および性別について同様のプロファイルを有する「正常」な人との比較が行われる。
システム10は、目的とする動作との関連で、より詳細に説明される。
医師または看護師等の医療関係者22は、患者16の血圧を測定可能な部位に非心襲式血圧測定装置12を取り付ける。非心襲式血圧測定装置12は、ノートブック型コンピュータ18にも接続される。医療関係者22は、次にハードドライブに記憶されているソフトウェアを実行し(すでに実行中でない場合)、テスト計画のフローを制御する。
自律神経機能不全テストの開始前に、非心襲式血圧測定装置12は、患者16の生体データを収集するために較正される。この種の較正は、当業者にとって周知であるので、ここでは詳細についてふれない。較正と併せて、患者16の安静時の連続血圧測定値が取得される(ステップ110)。連続血圧測定値は、少なくともこの時点以降、非心襲式血圧測定装置12により取得される。
そして、患者16は、非心襲式血圧測定装置12を装着したままで、従来技術に係る一連の自律神経機能不全テストのそれぞれを次々に受ける(ステップ120)。これらのテストは、非限定的に、以下のようなテストである。
・患者にバルサルバ法を行わせること、
・患者に臥位と立位を繰り返させること、
・患者に手を持続的に握った状態を維持させること、
・患者に指定の体操を行わせること、
・患者に手を冷水に浸させること
このテスト計画の全体を通じて、非心襲式血圧測定装置12により連続血圧データが蓄積され、USBケーブル20を通じてノートブック型コンピュータ18に送られる。この情報は、次に血圧データベースに保持され、ノートブック型コンピュータ18のハードドライブにも記録される(ステップ130)。
各テストの一環として、ノートブック型コンピュータ18上で実行中のソフトウェアは、テストの開始前にテストの実施を医療関係者22に示す。同様に、ソフトウェアは、テストを開始すべき正確な時間も、テストを終了すべき正確な時間も示す。このようにして、各テストは、所定長の時間:テストが実施される国の標準プロトコルにより要求される一般に20秒〜5分の時間に亘って実施される。
各テストの期待される結果、およびその結果と患者による自律神経機能不全の罹患の有無との関係は、以下に示すとおりである。
バルサルバ法: 正常な生理反応は、初期の圧力増加段階、静脈還流の減少・補償段階、圧力解放段階、および心拍出量の復帰段階の4つの段階からなる。テストの4つの段階を通じて心拍数の変化が小さいまたは無ければ、テストは、患者が自律神経機能不全を患っていることを示している。
立位と臥位の間における遷移の繰返し: 立位と臥位の間で患者の収縮期血圧の差が30mmHgを超えて心拍数の増加が生じれば、テストは、患者が自律神経機能不全を患っていることを示している。
持続性ハンドグリップ法(Sustained Handgrip): 心拍数と収縮期血圧との関連する増加が明らかであれば、テストは、患者が自律神経機能不全を患っていることを示していない。
体操: 心拍数および血圧が持続的な台形状に高まらなければ、テストは、患者が自律神経機能不全を患っていることを示している。
冷水に手を浸す: 時間とともに安定する(まず心拍数が安定する)心拍数と血圧の両方の突然かつ急激な上昇を示さなければ、テストは、患者が自律神経機能不全を患っていることを示している。
各テストの最後に、ノートブック型コンピュータ18は、テストの適切な実施および品質分析の充足性を決定するための一組の基準に照らして、得られた結果を見直す(ステップ140)。このような基準は、逸脱値の特定を含む。結果が基準を満たさなければ、ソフトウェアは、テストを繰り返すべきであることを医療関係者22に示す(ステップ135)。テストの適切な実施および品質分析の充足性を決定するための他の基準は、ノートブック型コンピュータ18により評価することができない。よって、テストを繰り返すべきであることを医療関係者22により手動で示すための仕組みも提供される。
結果が基準を満たせば、ソフトウェアは、テスト計画における次のテストの実施を医療関係者に指示するように動作する。もちろん、最後のテストが基準を満たせば、ソフトウェアは、説明されているような分析を実行するように動作する(ステップ145)。
非心襲式血圧測定装置12から全ての情報を一旦取得すると、ソフトウェアは、各血圧波形の期間を決定するように動作する(ステップ150)。本実施形態では、このことは、データ全体を分析し、図2のグラフで示すように各波形周期の最低点(L)を決定することで実現される。
各血圧波形の期間を決定すると、波形を取得した時点における患者の心拍数を次式により決定することができる。
hr=60/d
ここで、hrが心拍数であり、dが血圧波形の期間(秒)である。
このことは、そして、血圧および心拍数の各値がテスト中いつでも入手可能であることを意味する。
各テスト中の血圧および心拍数の各値が参照可能であるので、ソフトウェアは、心拍数および血圧のプロファイルと、外部データベースに保持されている、患者と同様の年齢かつ同性の人のプロファイルとを比較する(ステップ160)。この比較から、テストについて自律神経機能不全の数値評価が次式に従って算定される。
hradtest=|NHR−AHR|×100%
bpadtest=|NBP−ABP|×100%
ここで、
NHRは、テストに関連する外部データベースから参照される、性別および年齢が類似し、自律神経機能不全を伴わない人の心拍数の変化率であり、NHR値の算定式が以下で詳述される。
AHRは、関係する(当該)テスト中における患者の心拍数の実際の変化率であり、AHR値の算定式が以下で詳述される。
NBPは、テストに関連する外部データベースから参照される、性別および年齢が類似し、自律神経機能不全を伴わない人の血圧の変化率であり、NBP値の算定式が以下で詳述される。
ABPは、関係する(当該)テスト中における患者の血圧の実際の変化率であり、ABP値の算定式が以下で詳述される。
それぞれのケースでは、2つの値の差異の絶対値(NHRとAHR、NBPとABP)と、差異の範囲が主に重要である。差異の符号は、本質的に重要ではない。
前述したように、NHR、AHR、NBPおよびABPは、算定値である。各値の算定式は、以下のとおりである。
NHR=(RHRref−BHRref)/BHRref
AHR=(RHRpatient−BHRpatient)/BHRpatient
NBP=(RBPref−BBPref)/BBPref
ABP=(RBPpatient−BBPpatient)/BBPpatient
ここで、RHRrefは、テストに関連して外部データベースから参照される、性別および年齢が類似する人の心拍数反応である。RHRrefの測定値は、実施されるテスト毎に変化する。例えば、体操テストと握り状態の持続テストの場合、RHRrefは、テストの実施中に測定された最大心拍数とみなされる。バルサルバ法テストの場合、RHRrefは、最小値、最大値および/またはテストの異なる段階での一次微分係数の合計とみなされる。他のテストの場合、RHRrefの期待値は、当業者にとって周知である。
BHRrefは、テストに関連して外部データベースから参照される、性別および年齢が類似する人の安静時心拍数である。
RHRpatientは、同様に説明される、患者の心拍数反応である。
BHRpatientは、患者の安静時心拍数である。
RBPrefは、テストに関連して外部データベースから参照される、性別および年齢が類似する人の血圧反応である。RBPrefの測定値は、実施されるテスト毎に変化し、当業者にとって周知である。例えば、体操テストと握り状態の持続テストの場合、RBPrefは、テストの実施中に測定された収縮期最大血圧値とみなされる。他のテストの場合、RBPrefの期待値は、当業者にとって周知である。
BBPrefは、テストに関連して外部データベースから参照される、性別および年齢が類似する人の安静時血圧である。
RBPpatientは、同様に説明される、患者の血圧反応である。
BBPpatientは、患者の安静時血圧である。
自律神経機能不全パラメータの定量的な最終評価は、各テストのhradtest値とbpadtest値の合計として表される(ステップ170)。この値は、患者の自律神経機能不全の傾向と、患者の健康状態の悪化/改善の有無とを示すようにグラフ化されうる(ステップ180)。
当業者にとって当然のことながら、前述した実施形態は、本発明を限定するものではない。特に、本発明の範囲から逸脱せずに、以下の変更および改良を行ってもよい。
・連続血圧測定装置12は、非心襲式装置でなくてもよい。患者の快適さのために非心襲式システムが好ましいが、前述した本発明は、心襲式の連続血圧測定装置12との使用にも容易に適用可能である。
・連続血圧測定装置12は、別々の処理回路、または前述したような心拍数計算が可能なソフトウェアを有してもよい。この場合、連続血圧測定装置12は、心拍数データと連続血圧データを自律神経機能不全分析装置14に提供しうる。これにより、自律神経機能不全分析装置14による心拍数計算の必要性が軽減される。
・連続血圧測定装置12と自律神経機能不全分析装置14は、単一の装置に統合されてもよい。
・ソフトウェアは、設定基準に対するテスト測定値の評価を無効化させることを医療関係者22に可能にしてもよい。このように、医療関係者は、繰返しが必要であるとみなしたテストをシステムに繰り返させることができる。
・連続血圧測定装置12と自律神経機能不全分析装置14が物理的に接続される場合、USBケーブル20以外の手段により接続されてもよい。例えば、FireWireケーブルまたはシリアルケーブルを通じて接続することができる。
・連続血圧測定装置12と自律神経機能不全分析装置14の間の無線接続は、赤外線または無線通信を通じてもよい。
・自律神経機能不全分析装置14は、ノートブック型コンピュータ18でなくてもよい。装置は、専用装置もしくはデスクトップ型コンピュータ、またはコンピュータネットワークに接続された端末でもよい。
・分析は、テスト一式の全ての間で行われてもよいが、テスト一式よりもむしろ1以上のテストの結果に基づき同様に行われてもよい。
・連続血圧測定装置12には、医療関係者22の指示により各テストの開始および終了を指示する手段として、スタート/ストップボタンが設けられてもよい。
・非心襲式の連続血圧測定装置12は、テスト中にノートブック型コンピュータ18に接続されなくてもよい。それどころか、非心襲式の連続血圧測定装置12は、血圧測定値を保持する保持手段を有してもよい。最後のテストの完了に続く次のリンクアップに応じて、これらの測定値を保持手段からノートブック型コンピュータ18に転送することができる。
・さらに他の構成では、システムは、テスト計画中に患者の血圧を継続的に計測してもよい。この構成では、特定のテストに関連する測定値は、患者の安静時心拍数を示しているとみなされる測定値を除去することで決定されてもよい。
・患者が自律神経機能不全を患っているかを示す指標を提供するために、各テストに対する心拍数反応と血圧反応に加えて、安定時間または反応時間を用いてもよい。
・理想的には、非心襲式血圧測定装置は、動脈に隣接して配置される。
・ソフトウェアは、電子回路として実装されてもよく、自律神経機能不全分析装置14の外部に記憶されてもよい。
・連続血圧測定装置12の標本注出率が心拍数の計算値に影響を及ぼすので、心拍数の計算値を決定するために用いられる数式は、標本注出率の影響を考慮して修正されてもよい。
・計算値hrad、bpadは、これらの値に影響を及ぼす、同時に並存する条件を考慮してさらに修正されてもよい。β遮断薬を服用する患者を考慮して値を修正することが一例として挙げられる。
・外部データベースに保持される各記録は、年齢および性別に加えて民族に基づきNHR値とNBP値を相互に関連付けるように、民族に従ってさらに分別されてもよい。外部データベースに保持される記録のさらなる分別は、当業者にとって周知である他の関連する健康プロフィールを参照して行われてもよい。
・RBPref、RHRref、BBPref、BHRrefの各値は、外部データベースで発見される「正常」な人の血圧測定値および心拍数を平均化することで決定されてもよい。
・「正常」な人の自律神経機能不全テストに対する血圧反応および心拍数反応は、上限値と下限値により囲まれた範囲の値でもよい。
・hrad値とbpad値は、これらの値を提供するテストの重要性に従って重み付けされてもよい。この点において、これらのテストでは、疾患が比較的多く宣告されるときには、自律神経機能不全の兆候のみが現れる、という見解によってバルサルバ法テストおよび冷水テストに大きな重み付けが適用可能である。
当業者にとって当然のことながら、前述した変更および改良は、相互に排他的でなければ、本発明の範囲内とみなされるさらに他の実施形態を形成するために組み合わされてもよい。
非心襲式の連続血圧測定装置12は、理想的にシンガポールのHealthSTATS International Pte Ltdから入手可能なBPro(登録商標)装置である。BPro(登録商標)装置は、リアルタイムの連続動脈拍動波を測定し、連続血圧を正確に測定可能である。

Claims (33)

  1. 1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの実施中に患者から連続血圧測定値を取得するステップと、
    前記1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの前記連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算するステップと、
    各自立神経機能不全テストについて計算された前記変形血圧値を合計するステップと、
    各自立神経機能不全テストについて計算された前記変形心拍値を合計するステップと
    を含む、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するための方法。
  2. 前記連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算する前記ステップは、
    hr=60/d、
    hr:前記患者の心拍数、
    d:血圧波形の期間(秒)
    に従って前記心拍数を計算するサブステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記心拍数を計算する前記サブステップは、連続血圧測定装置の標本抽出率を考慮して調整される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算する前記ステップは、
    前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人を表す記録に保持されている正常な血圧測定値に対して、前記患者から得られた血圧測定値を比較するサブステップと、
    前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない人を表す記録に保持されている正常な心拍数測定値に対して、計算された心拍数測定値を比較するサブステップと
    を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記変形血圧値は、前記患者から得られた前記血圧測定値から、前記患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている前記正常な血圧測定値を差し引いた値の絶対値であり、前記絶対値に定数が乗じられる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記変形心拍値は、前記患者から得られた心拍数測定値から、前記患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている前記正常な心拍数測定値を差し引いた値の絶対値であり、前記絶対値に定数が乗じられる、請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記正常な血圧測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の血圧の変化率であり、
    NBP=(RBPref−BBPref)/BBPref
    NBP:前記自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない前記人の血圧の変化率であり、前記人が前記テストに関連する外部データベースから参照される、前記患者と同様のプロファイルを有する、
    RBPref:前記テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の血圧反応、
    BBPref:前記テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の安静時血圧、
    に従って決定される、請求項5に記載の方法。
  8. 実際の前記血圧測定値は、前記自立神経機能不全テスト中に測定される前記患者の血圧の実際の変化率であり、
    ABP=(RBPpatient−BBPpatient)/BBPpatient
    ABP:当該自立神経機能不全テスト中の前記患者の血圧の実際の変化率、
    RBPpatient:前記実施されている自立神経機能不全テストにおける前記患者の血圧反応、
    BBPpatient:前記テストの実施を予定されている前記患者の安静時血圧反応、
    に従って決定される、請求項5または7に記載の方法。
  9. 前記正常な心拍数測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の心拍数の変化率であり、
    NHR=(RHRref−BHRref)/BHRref
    NHR:前記自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない前記人の心拍数の変化率であり、前記人が前記テストに関連する外部データベースから参照される、前記患者と同様のプロファイルを有する、
    RHRref:前記自立神経機能不全テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の心拍数反応、
    BHRref:前記自立神経機能不全テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の安静時心拍数、
    に従って決定される、請求項6に記載の方法。
  10. 前記実際の心拍数測定値は、前記自立神経機能不全テスト中に測定される前記患者の心拍数の実際の変化率であり、好ましくは、
    AHR=(RHRpatient−BHRpatient)/BHRpatient
    AHR:当該自立神経機能不全テスト中に測定される前記患者の心拍数の実際の変化率であり、
    RHRpatient:前記実施されている自立神経機能不全テストにおける前記患者の心拍数反応、
    BHRpatient:前記テストの実施を予定されている前記患者の安静時心拍数、
    に従って決定される、請求項6または9に記載の方法。
  11. 合計する前に、前記変形血圧値を重み付けするステップをさらに含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 合計する前に、前記変形心拍値を重み付けするステップをさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記1以上の自立神経機能不全テストは、
    前記患者にバルサルバ法を行わせること、
    前記患者に臥位と立位を繰り返させること、
    前記患者に手を持続的に握った状態を維持させること、
    前記患者に指定の体操を行わせること、
    前記患者に手を冷水に浸させること
    のうちの1以上である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記1以上の自立神経機能不全テストそれぞれを所定長の時間に亘って実施する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 連続血圧測定装置と、
    処理装置と
    を備え、
    前記連続血圧測定装置は、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの実施中に患者から連続血圧測定値を取得し、前記1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの前記連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算し、前記計算された変形血圧値と変形心拍値を前記処理装置に伝達し、前記処理装置は、各自立神経機能不全テストについて計算された前記変形血圧値を合計し、各自立神経機能不全テストについて計算された前記変形心拍値を合計する、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するためのシステム。
  16. 連続血圧測定装置と、
    処理装置と
    を備え、
    前記連続血圧測定装置は、1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの実施中に患者から連続血圧測定値を取得して前記測定値を前記処理装置に伝達し、前記処理装置は、その後に前記1以上の自立神経機能不全テストそれぞれの前記連続血圧測定値から変形血圧値と変形心拍値を計算し、その後に各自立神経機能不全テストの前記変形血圧値を合計し、各自立神経機能不全テストについて前記計算された変形心拍値を合計する、自立神経機能不全テストのパラメータを測定するためのシステム。
  17. hr=60/d、
    hr:前記患者の心拍数、
    d:血圧波形の期間(秒)
    に従って前記心拍数を計算する、請求項15または16に記載のシステム。
  18. 前記連続血圧測定装置の標本抽出率を考慮して、前記計算された心拍数を調整する、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記変形血圧値を決定する際に、前記患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な血圧測定値に対して、前記患者から得られた前記血圧測定値を比較し、
    前記変形心拍値を決定する際に、前記患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている正常な心拍数測定値に対して、前記計算された心拍数測定値を比較する、請求項15〜18のいずれか1項に記載のシステム。
  20. 前記変形血圧値は、前記患者から得られた前記血圧測定値から、前記患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている前記正常な血圧測定値を差し引いた値の絶対値であり、前記絶対値に定数が乗じられる、請求項19に記載のシステム。
  21. 前記変形心拍値は、前記患者から得られた前記心拍数測定値から、前記患者と同様のプロファイルを有する人を表す記録に保持されている前記正常な心拍数測定値を差し引いた値の絶対値であり、前記絶対値に定数が乗じられる、請求項19に記載のシステム。
  22. 前記正常な血圧測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない人の血圧の変化率であり、
    NBP=(RBPref−BBPref)/BBPref
    NBP:前記自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない前記人の血圧の変化率であり、前記人が前記テストに関連する外部データベースから参照される、前記患者と同様のプロファイルを有する、
    RBPref:前記テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の血圧反応、
    BBPref:前記テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の安静時血圧、
    に従って決定される、請求項20に記載のシステム。
  23. 実際の前記血圧測定値は、自立神経機能不全テスト中に測定される前記患者の血圧の実際の変化率であり、
    ABP=(RBPpatient−BBPpatient)/BBPpatient
    ABP:当該自立神経機能不全テスト中の前記患者の血圧の実際の変化率、
    RBPpatient:前記実施されている自立神経機能不全テストにおける前記患者の血圧反応、
    BBPpatient:前記テストの実施を予定されている前記患者の安静時血圧反応、
    に従って決定される、請求項20または22に記載のシステム。
  24. 前記正常な心拍数測定値は、自立神経機能不全を伴わない人の心拍数の変化率であり、
    NHR=(RHRref−BHRref)/BHRref
    NHR:前記自立神経機能不全テスト中に測定された自立神経機能不全を伴わない前記人の心拍数の変化率であり、前記人が前記テストに関連する外部データベースから参照される、前記患者と同様のプロファイルを有する、
    RHRref:前記自立神経機能不全テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の心拍数反応、
    BHRref:前記自立神経機能不全テストの実施を予定されている前記患者と同様のプロファイルを有し、自立神経機能不全を伴わない前記人の安静時心拍数、
    に従って決定される、請求項21に記載のシステム。
  25. 実際の前記心拍数測定値は、前記自立神経機能不全テスト中に測定される前記患者の心拍数の実際の変化率であり、
    AHR=(RHRpatient−BHRpatient)/BHRpatient
    AHR:当該自立神経機能不全テスト中に測定される前記患者の心拍数の実際の変化率、
    RHRpatient:前記実施されている自立神経機能不全テストにおける前記患者の心拍数反応、
    BHRpatient:前記テストの実施を予定されている前記患者の安静時心拍数反応、
    に従って決定される、請求項21または24に記載のシステム。
  26. 各自立神経機能不全テストについて決定される前記変形血圧値を、合計される前に重み付けする、請求項15〜25のいずれか1項に記載のシステム。
  27. 各自立神経機能不全テストについて決定される前記変形心拍値を、合計される前に重み付けする、請求項15〜26のいずれか1項に記載のシステム。
  28. 前記1以上の自立神経機能不全テストは、
    前記患者にバルサルバ法を行わせること、
    前記患者に臥位と立位を繰り返させること、
    前記患者に手を持続的に握った状態を維持させること、
    前記患者に指定の体操を行わせること、
    前記患者に手を冷水に浸させること
    のうちの1以上である、請求項15〜27のいずれか1項に記載のシステム。
  29. 前記1以上の自立神経機能不全テストそれぞれを所定長の時間に亘って実施する、請求項15〜28のいずれか1項に記載のシステム。
  30. 前記連続血圧測定装置が非心襲式血圧測定装置である、請求項15〜29のいずれか1項に記載のシステム。
  31. 前記連続血圧測定装置と前記処理装置との間における前記測定値の伝達が無線媒体を通じて行われる、請求項15〜30のいずれか1項に記載のシステム。
  32. 前記患者と同様のプロファイルを有する前記人の記録は、年齢、性別、健康プロファイル、民族のいずれか1以上に関する情報を含む、請求項15〜31のいずれか1項に記載のシステム。
  33. 適切な処理装置により実行されると、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法を実施するソフトウェアを記憶したコンピュータ読取可能媒体。
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