JP2012253924A - 分散電源用発電機の直流出力回路 - Google Patents

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剛 塩田
Tsutomu Isaka
勉 井坂
Kazuki Maruyama
一樹 丸山
Reijiro Mikamo
礼二郎 三鴨
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Abstract

【課題】風力より風車の最大出力を得るために多種類の巻線を有する永久磁石型発電機とリアクトルで構成する直流出力回路においては、永久磁石型発電機内に広い巻線スペースが必要となるので発電機が高価になるという問題がある。
【解決手段】風車又は水車より流速変動時も概略の最大出力を得るために、永久磁石型発電機内の巻線の種類を1種類とし、この巻線の出力端子から第1のリアクトルを経て第1の整流回路に接続し、前記出力端子に並列に絶縁トランスを接続し、前記絶縁トランスに直列に第2のリアクトルを経て第2の整流回路を接続し、前記第1の整流回路の出力と前記第2の整流回路の出力を加算して直流電源に出力する分散電源用発電機の直流出力回路である。
【選択図】図1

Description

本発明は、風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず、風または水より得られる概略の最大出力を取り出すための分散電源用発電機の直流出力回路に関するものである。
風車または水車に接続された永久磁石型発電機より、異なる流速から概略の最大出力を取り出すために、永久磁石型発電機の異なる大きさの誘起電圧値を発生する絶縁された複数の巻線の出力端子にリアクトルを経て直列に整流器を接続し、この整流器の直流出力を並列接続して外部に出力する分散電源用発電機の直流出力回路がある(例えば、後述する特許文献1の図1参照)。
このような第1の従来例を、図12の風車に接続された分散電源用発電機の直流出力回路を示す主回路単線結線図を参照して詳述する。
図12において、21は風車、1は永久磁石型発電機、2および3は第1および第2のリアクトル、7および8は第1および第2の整流器、10は上記従来例の分散電源用発電機の直流出力回路、13は正側出力端子、14は負側出力端子、22はバッテリである。上記第1の従来例の分散電源用発電機の直流出力回路は、永久磁石型発電機1、第1および第2のリアクトル2および3、第1および第2の整流器7および8、正側出力端子13および負側出力端子14で構成される。
図12において、永久磁石型発電機1の固定子は異なる大きさの誘起電圧値を出力する相互に絶縁された第1の巻線W1および第2の巻線W2の2種類の巻線を内蔵する。前記永久磁石型発電機1の巻数が少ないために低い誘起電圧値を出力する第1の巻線W1の交流出力は、第1のリアクトル2に接続され、さらに直列に第1の整流器7に接続される。
巻数が多いために大きい誘起電圧値を出力する第2の巻線W2の交流出力は、第2のリアクトル3に接続され、さらに直列に第2の整流器8に接続される。
前記第1、第2の整流器7、8の各々の直流側は、正側出力端子13及び負側出力端子14に並列接続され、各巻線の合計出力がバッテリ22に充電される。
このように構成される分散電源用発電機の直流出力回路10より、概略の風車最大出力を得られる方法を以下に示す。
図11は、風速をパラメータとした時の、風車回転数対風車出力特性の概要を説明した図である。
風車は、風車の形状及び風速Vが決まると、風車回転数Nに対する風車出力Pが一義的に定まる。例えば、風速Vx及びVyに対する風車出力Pは、それぞれ図11のように示される。そして、種々の風速に対する風車出力Pのピークは、図11に示す風車最大出力曲線Ptのような風車回転数Nに対して3乗特性となる。
すなわち、図11の風車最大出力曲線の見方を変えると、風から最大出力を得るためには、風車回転数Nが定まると、その時の永久磁石型発電機1の入力Pを一義的に、風車最大出力曲線Pt上の値に定めれば良いことを表している。
図10は、前記従来例が対象とする分散電源用発電機の直流出力回路の直流出力をバッテリ等の定電圧源に接続した場合の説明図である。以下では、風車出力と永久磁石型発電機1の入力が等しく、発電機損失を考慮して説明する。
永久磁石型発電機1の第1および第2の巻線W1およびW2の直流出力P1およびP2は、W1およびW2巻線の誘起電圧値の小と大およびT1、T2出力端子に接続される第1、第2のリアクトル2、3のインダクタンス値の小と大により、図10の風車回転数対出力特性に示すようになる。すなわち、誘起電圧値の大きいW2巻線の出力は風車回転数N2から発電を開始し、その直流出力P1に比べて小さな出力値は第2のリアクトル3の大きなインダクタンス値により抑えられ、直流出力P2のようになる。
また、誘起電圧値の小さいW1巻線の出力は風車回転数N1から発電を開始し、その直流出力P2に比べて大きな出力値は第1のリアクトル2の小さなインダクタンス値により定まり、直流出力P1のようになる。
第1および第2の巻線W1およびW2の出力P1およびP2を加算して得られる合計直流出力は、近似発電機出力曲線Psとなり風車より概略の最大出力を得ることができる。
また第2の従来例として、風車または水車に接続された永久磁石型発電機より、異なる流速から概略の最大出力を取り出すために、永久磁石型発電機の異なる大きさの誘起電圧を発生する絶縁された複数の巻線の出力端子に、各々のリアクトルと各々のトランスを経て直列に整流器を接続し、この整流器の直流出力を並列接続して外部に出力する分散電源用発電機の直流出力回路がある(例えば、後述する特許文献2の図1参照)。
このような第2の従来例を、図13の風車に接続された分散電源用発電機の直流出力回路を示す主回路単線結線図で示す。図13において、23は第1のトランス、24は第2のトランスであり、図12と同一番号は同一構成部品を表す。
図13において、第1および第2のトランス23および24は、バッテリ22の適用直流電圧値が分散電源用発電機の直流出力回路の初期設計時の値と異なるときに、制御回路の待機電力が必要なDC/DCコンバータなどの変換装置を用いることなく、風車または水車に接続された永久磁石型発電機より概略の最大出力を取り出すために、永久磁石型発電機およびリアクトルの設計変更を行うことなく、永久磁石型発電機の複数の巻線の電圧を昇圧または降圧して用いられる。
例えば、初期設計時のバッテリ22の直流電圧値が24Vで、今回適用するバッテリ22の直流電圧値が48Vであれば、第1および第2のトランス23および24の昇圧比を、どちらも同じ1:2とすることにより達成できる。
さらに第3の従来例として、風車または水車に接続された永久磁石型発電機より、異なる流速から概略の最大出力を取り出すために、永久磁石型発電機の異なる大きさの誘起電圧を発生する絶縁された複数の巻線の出力端子の一方にリアクトルを経て整流器を接続し、出力端子の他方にコンデンサを経て整流器を接続し、各々の整流器の直流出力を並列接続して外部に出力する分散電源用発電機の直流出力回路がある(例えば、後述する特許文献3の図1参照)。
このような第3の従来例を、図14の風車に接続された分散電源用発電機の直流出力回路を示す主回路単線結線図で示す。図14において、6は第2のコンデンサであり、図12と同一番号は同一構成部品を表す。
図14においては、第1の従来例に示す第2のリアクトル3に換えて第2のコンデンサ6を接続するものである。このコンデンサの直列接続によって、従来のリアクトル直列接続時の永久磁石型発電機の遅れ電流による発電機巻線との鎖交磁束ひいては発電機誘起電圧の減少を防ぎ、逆に鎖交磁束ひいては発電機誘起電圧の増加を図るものであり、永久磁石型発電機内の高価な永久磁石の量を減らして、永久磁石型発電機の価格を減少させることができる。
特開2004−64928号公報 特開2008−187855号公報 特開2007−97272号公報
しかし、上記のように構成される第1乃至第3の従来例の分散電源用発電機の直流出力回路10においては、永久磁石型発電機1は2種類の巻線で構成されるために、永久磁石型発電機1内のスロットに広い巻線スペースが必要となるとともに、2種類の巻線間の絶縁が必要となる。そのために発電機が大きくなり、かつ製作工数も多くなるので高価になるという問題があった。
また、発電機が複数の巻線を有するために、発電機出力端子とリアクトルとの接続が複数箇所になり、発電機とリアクトル等の直流出力回路の接地場所が異なる場合、例えば、風車を例にすれば、発電機をナセル上に、リアクトルを地上に設置というように離して配置する必要がある場合には配線作業が煩雑になるという問題があった。
さらに、第2の従来例の分散電源用発電機の直流出力回路10における2台のトランスを接続する目的は、バッテリ22の適用直流電圧値の違いを補償することである。そして、第2の従来例においては、上記の発電機製作工数が多くなるという問題の他に、トランスを2台設置しなければならないので、2台分のトランス損失の増加が発生するという問題があった。
第1の従来例においては、永久磁石型発電機1の2種類の巻線の交流端子には、リアクトルが接続されるために、遅れ電流による発電機巻線との鎖交磁束ひいては発電機誘起電圧が減少するという問題点の他に、2種類の巻線に流れる電流の力率が悪いために巻線の断面積を増やさなければならないという問題があった。
第3の従来例においては、上記の発電機誘起電圧の減少という問題点については、逆に鎖交磁束ひいては発電機誘起電圧の増加を図ることはできる。しかし、例えばリアクトルが接続されたW1巻線は遅れ力率、コンデンサが接続されたW2巻線は進み力率となり、各巻線の力率を1にできないために、永久磁石型発電機1内のスロットに納める2種類の巻線の断面積を増やさなければならず、永久磁石型発電機1の体格が大きくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、インバータ等の制御回路無しで風力等より最大出力を得るために多種類の巻線を有する永久磁石型発電機においては、発電機内に広い巻線スペースが必要となるので発電機が大きくなり、かつ製作工数が多くなるのに対し、その点を改善するために従来から製作されている1種類の巻線を有する永久磁石型発電機を用いることで、発電機を小型化し、且つ製作工数も少なくして提供できるものとせんとするものである。
そのため本発明の構成は、風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず、制御回路を用いずに風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子は第1のリアクトルを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のリアクトルに並列に第1の絶縁トランスを接続し、前記第1の絶縁トランスに直列に第2のリアクトルを経て第2の整流器に接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを基本的特徴としている。
また他の方法として、近似発電機出力Psを風車最大出力Ptにより近似するために、他の第2の絶縁トランスと第3のリアクトルを使って、直流出力の種類を3種類とすることを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路である。
請求項1の発明によれば、風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子に第1のリアクトルを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のリアクトルに並列に第1の絶縁トランスを接続し、該第1の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第2のリアクトルを経て第2の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
請求項2の発明によれば、風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子は第1のリアクトルを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のリアクトルに並列に第1の絶縁トランスを接続し、該第1の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第2のコンデンサを経て第2の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
請求項3の発明によれば、前記請求項2記載の分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1の絶縁トランスの漏れインダクタンスと前記第2のコンデンサの容量との直列回路のリアクタンスを容量性となし、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1のリアクトルのインダクタンスとの直列回路のリアクタンスを誘導性となし、前記永久磁石型発電機の定格回転数において該容量性リアクタンスと該誘導性リアクタンスの和をほぼ零となして発電機電流の力率をほぼ1となすことを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
請求項4の発明によれば、風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子は第1のコンデンサを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のコンデンサに並列に第1の絶縁トランスを接続し、該第1の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第2のリアクトルを経て第2の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
請求項5の発明によれば、前記請求項4記載の分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1の絶縁トランスの漏れインダクタンスと前記第2のリアクトルのインダクタンスとの直列回路のリアクタンスを誘導性となし、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1のコンデンサの容量との直列回路のリアクタンスを容量性となし、前記永久磁石型発電機の定格回転数において該誘導性リアクタンスと該容量性リアクタンスの和を零となして発電機電流の力率をほぼ1となすことを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
請求項6の発明によれば、前記請求項1記載の分散電源用発電機の直流出力回路において、前記第1のリアクトルおよび前記第1の絶縁トランスに並列に第2の絶縁トランスを接続し、該第2の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第3のリアクトルを経て第3の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力と前記第3の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
本発明の風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路は、永久磁石型発電機内の巻線が1種類で構成されるために永久磁石型発電機が小さくなるので重量が軽くなり、かつ製作工数も少なくなるという優れた効果がある。また、直流出力回路を構成する絶縁トランスは市販のトランスを利用できるので、絶縁トランス、リアクトルおよび整流器で構成される直流出力回路を安価に製作できるという優れた効果がある。さらに、発電機が1種類の巻線を有するために、発電機出力端子とリアクトルとの接続箇所が減少するので、配線作業が容易になるという効果がある。
本発明の第1の実施例に係る分散電源用発電機の直流出力回路を説明するための主回路単線結線図である。 本発明の第2の実施例に係る分散電源用発電機の直流出力回路を説明するための主回路単線結線図である。 本発明の第3の実施例に係る分散電源用発電機の直流出力回路を説明するための主回路単線結線図である。 本発明の第4の実施例に係る分散電源用発電機の直流出力回路を説明するための主回路単線結線図である。 第3の従来例および本発明の第2、第3の実施例に係る風車回転数対風車最大出力および分散電源用発電機の直流出力回路の近似出力特性の概要を示す説明図である。 本発明の第2、第3の実施例が対象とする風車回転数対風車出力特性および分散電源用発電機の直流出力回路の各整流回路の出力特性の概要を示す説明図である。 本発明の第2、第3の実施例に係る電気角周波数に対する、発電機と発電機に接続されるリアクタンスの直列リアクタンス特性の概要を示す説明図である。 本発明の第2、第3の実施例に係る電気角周波数に対する、発電機電流の力率を説明するための説明図である。 本発明の第4の実施例に係る風車回転数対風車最大出力および分散電源用発電機の直流出力回路の近似出力特性の概要を示す説明図である。 第1、第2の先願および本発明の第2の実施例に係る風車回転数対風車最大出力および分散電源用発電機の直流出力回路の近似出力特性の概要を示す説明図である。 風速をパラメータとした時の、風車回転数対風車出力特性の概要を説明する図である。 第1の従来例の分散電源用発電機の直流出力回路の主回路単線結線図である。 第2の従来例の分散電源用発電機の直流出力回路の主回路単線結線図である。 第3の従来例の分散電源用発電機の直流出力回路の主回路単線結線図である。
風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から概略の風車または水車の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子は第1のリアクトルを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のリアクトルに並列に絶縁トランスを接続し、該絶縁トランスの低圧側端子は前記永久磁石型発電機の交流出力端子に接続し、前記絶縁トランスの高圧側端子は第2のリアクトルを経て第2の整流回路に接続し、前記第1の整流回路および第2の整流回路の直流出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路である。
図1は、本発明を風車に適用した場合であり、風車により駆動される分散電源用発電機の直流出力回路を説明する主回路単線結線図である。
同図において、11は第1の絶縁トランスであり、図12と同一番号は同一構成部品を表す。本発明の分散電源用発電機の直流出力回路10は、永久磁石型発電機1、第1の絶縁トランス11、第1および第2のリアクトル2および3、第1および第2の整流器7および8、正側出力端子13、負側出力端子14で構成される。
以下、図1について説明する。永久磁石型発電機1は、第1〜第3の従来例と異なり1種類の巻線で構成される。永久磁石型発電機1の交流出力端子Tは、第1のリアクトル2を経て第1の整流器7に接続される。
また、前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tには前記第1のリアクトル2に並列に第1の絶縁トランス11が接続され、この第1の絶縁トランス11の低圧側端子Tr1は前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tに接続され、この第1の絶縁トランス12の高圧側端子Tr2は第2のリアクトル3を経て第2の整流器8に接続される。第1の整流器7および第2の整流器8の合計出力が正側出力端子13、負側出力端子14を経てバッテリ22に出力される。
このように構成される分散電源用発電機の直流出力回路10において、第1の絶縁トランス11、第2のリアクトル3および第2の整流器8で構成される回路は、第1の絶縁トランス11の高圧側端子Tr2の電圧がバッテリ22の直流電圧より高くなると出力を開始する。
したがって、図12に示す第1の従来例における永久磁石型発電機1内のW2巻線、第2のリアクトル3および第2の整流器8で構成される回路と同一作用を行わせることができる。
すなわち、第1の従来例においては永久磁石型発電機1内において、W2巻線はW1巻線よりも電圧が高くなるように相互に絶縁して構成されていた。その高い電圧を発生させる作用を第1の絶縁トランス11で行うものである。また、図13の第2の従来例ではW1およびW2巻線が相互に絶縁されているために、第1および第2のトランス23および24は絶縁トランスである必要は無く、単巻トランスでも構成できる。しかし、本発明においては単巻トランス、リアクトルおよび整流器を経由する短絡電流を防ぐために絶縁トランスで構成される。
本願の設計方法としては、先ず図10の発電機出力P1を開始する風車回転数N1において、永久磁石型発電機1の誘起電圧がバッテリ22の直流電圧よりも高くなるように永久磁石型発電機1を設計する。そして、第1の絶縁トランス11の昇圧比は、図10において発電機出力P2を開始する風車回転数N2の値から決められる。すなわち、図10において風車回転数N2はN1の半分程度なので、昇圧比を1:2程度にすることで実現できる。したがって、風車回転数N2よりも少し低い回転数から発電を開始させたければ昇圧比を1:2より大きくし、風車回転数N2よりも少し高い回転数から発電を開始させたければ昇圧比を1:2より小さくすれば実現できる。ここで、バッテリ22の直流電圧値が、ほぼ一定でないと直流出力P1およびP2の値が異なってくるので、避けなければならない。
このように構成される分散電源用発電機の直流出力回路10において、第1の絶縁トランス11、第2のリアクトル3および第2の整流器8で構成される回路により、風車回転数N2から出力を開始し、第2のリアクトル3の値を適切に選ぶことにより直流出力P2の大きさが決まり、その直流出力P2がバッテリ22に出力される。
また、風車回転数が高くなると第1のリアクトル2および第1の整流器7で構成される回路により直流出力P1がバッテリ22に出力され、上記の直流出力P2と合計した直流出力は図9の近似発電機出力Psとほぼ同一となり、異なる流速においても概略の風車または水車最大出力を得ることができる。
このように、大きな出力は直接にリアクトルを経由して整流出力し、一方の小さな出力は絶縁昇圧トランスおよびリアクトルを経由して整流出力し、その合計出力をバッテリ22に出力できる分散電源用発電機の直流出力回路を構成できる。永久磁石型発電機1は、1巻線で構成されるために、第1の従来例で用いられる永久磁石型発電機よりも安価に構成できる。
また第1の絶縁トランス11は、市販のトランスを利用できるために、永久磁石型発電機、リアクトル、絶縁昇圧トランスおよび整流器で構成される分散電源用発電機の直流出力回路全体の価格を下げることができる。さらに、図1においては、第2のリアクトル3は第1の絶縁トランス11の第2の整流器側に接続したが、適切な値にすることにより第1の絶縁トランス11の永久磁石型発電機1側に接続しても良い。
以上は、第1の絶縁トランス11の端子Tr1に対するTr2の電圧比が高い昇圧トランスで説明してきた。しかし、初期に設計した分散電源用発電機の直流出力回路をバッテリ22の電圧が低い場合に適用を変更するときは、第1のリアクトル2を経由する出力を直流出力P2となるように構成し、降圧トランスとした第1の絶縁トランス11を経由する出力を直流出力P1となるように構成することにより、異なる流速においても概略の風車または水車最大出力を得ることができる。
図1の本発明の第1の実施例では主回路を単線結線図で説明したが、永久磁石型発電機およびリアクトル等を3相またはそれ以外の相数で構成することができる。また、永久磁石型発電機1を3相で構成し、第1のリアクトル2および第1の整流器7は3相構成として直流出力P1を出力し、第1の絶縁トランス11、第2のリアクトル3および第2の整流器8で構成される回路は単相で構成して直流出力P2を出力することができる。この時、永久磁石型発電機1の3相電流がアンバランスとなるが、直流出力P2の電流は小さいために大きな問題とはならず、分散電源用発電機の直流出力回路を安価に構成できる。
本発明の第2の実施例は、本発明の第1の実施例で説明した第2のリアクトル3をコンデンサに置き換えて、近似出力曲線Psを最大出力曲線Ptに近似する方法であり、図2に示す本発明の第2の実施例の主回路単線結線図、図5の本発明の風車回転数対風車最大出力および分散電源用発電機の直流出力回路の近似出力特性の概要を示す説明図、図6の本発明の風車回転数対風車出力特性および分散電源用発電機の直流出力回路の各整流回路の出力特性の概要を示す説明図、および図7の本発明の電気角周波数に対する発電機と発電機に接続されるリアクタンスの直列リアクタンス特性の概要を示す説明図により説明する。
図2において、6は第2のコンデンサであり、図1と同一番号は同一構成部品を表す。本発明の第2の実施例の分散電源用発電機の直流出力回路10は、永久磁石型発電機1、第1の絶縁トランス11、第2のコンデンサ6、第1のリアクトル2、第1および第2の整流器7および8、正側および負側出力端子13および14で構成される。
永久磁石型発電機1の交流出力端子Tは、第1のリアクトル2を経て第1の整流器7に接続される。また、前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tには前記第1のリアクトル2に並列に第1の絶縁トランス11が接続され、前記第1の絶縁トランス11の低圧側端子Tr1は前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tに接続され、前記第1の絶縁トランス11の高圧側端子Tr2は第2のコンデンサ6および第2の整流回路8を経て正側および負側出力端子13および14に接続される。
このように第1の絶縁昇圧トランス11、第2のコンデンサ6および第2の整流回路8で構成される回路においては、第1の絶縁昇圧トランス11の昇圧比を適切に決めることにより、図6に示す風車回転数N2より出力を開始する。そして、風車回転数の上昇とともに、図6に示す直流出力P2のごとき出力がバッテリ22に流れる。
さらに風車回転数Nが上昇することにより、図2の第1のリアクトルおよび第1の整流回路7を経て、図6の直流出力P1がバッテリ22に流れ、合計した出力は図5の近似出力曲線Psが如くなる。
図7に、前記永久磁石型発電機1の内部インダクタンスと前記第1の絶縁トランス11の1次側に換算した漏れインダクタンスを加算したインダクタンス値をLとし、第2のコンデンサ6の容量を1次側に換算した値をCとした時のインダクタンスLと容量Cのリアクタンス特性を示す。
図に示すωL−1/(ωC)が、インダクタンスと容量の直列リアクタンス特性であり、風車回転数Nの上昇すなわち永久磁石型発電機1の電気角周波数ωの上昇とともに、リアクタンスXが容量性から誘導性に変化する特性となる。
永久磁石型発電機1、第1の絶縁トランス11、第2のコンデンサ6、第2の整流回路8、バッテリ22で構成される回路には、永久磁石型発電機1の誘起電圧、図7の如きリアクタンス特性およびバッテリ22の直流電圧値により決まる電流が流れる。ここで、風車回転数Nが上昇して、図7に示す電気角周波数ωがインダクタンスLと容量Cの直列共振角周波数ωと一致すると、共振状態となり過大な電流が流れて装置が破壊される。
したがって、本発明の第2の実施例は、風車21により駆動される永久磁石型発電機1の定格電気角周波数ωが、図7に示す直列共振角周波数ωよりも低い値となるように設定することを特徴とする。すなわち、図5に示す近似出力曲線Psを最大出力曲線Ptに近づけるには、永久磁石型発電機1、第1の絶縁トランス11および第2のコンデンサ6で構成される直列回路のリアクタンスを、風車定格回転数Nr内で容量性とすることにより達成される。前記直列回路のリアクタンスを容量性とすることで、永久磁石型発電機1内の巻線には進相電流が流れて、巻線との鎖交磁束が増加して発電機誘起電圧が無負荷誘起電圧よりも上昇する。
しかしながら、風車回転数Nが上昇して、図2の第1のリアクトル2および第1の整流回路7を経て、図6の出力P1がバッテリ22に流れると、永久磁石型発電機1内の巻線には遅相電流が流れて、前記第2のコンデンサによる進相電流の効果が薄れて発電機誘起電圧の上昇が鈍る。
図12の永久磁石型発電機1および第2のリアクトルで構成される直列回路のインピーダンスが誘導性であるために、発電機巻線との鎖交磁束が減少して、図10においては、例えば直流出力P2は風車回転数の上昇とともに飽和状態となっている。しかし、図6では出力P2は風車回転数の上昇とともに増加しているので、高速での出力減少を抑えて、図5に示す近似出力曲線Psを最大出力曲線Ptに近づけることができる。
また、風速の変動ひいては風車回転数の変動により電気角周波数ωが変動して、電気角周波数ωが図7に示す直列共振角周波数ωと一致する共振状態を防ぐために、永久磁石型発電機1の内部インダクタンス、第1の絶縁トランス11の漏れインダクタンスおよび第2のコンデンサ6の容量を正確に把握し、定格電気角周波数ωの値を直列共振角周波数ωの80〜90%にすることが必要である。
また、図2に示す永久磁石型発電機1に流れる電流Iは、第1のリアクトル2を流れる遅相電流と、第2のコンデンサ6を流れる進相電流のベクトル和である。したがって、風車定格回転数Nr付近で、永久磁石型発電機1の内部インダクタンス、第1の絶縁トランス11および第2のコンデンサ6の直列回路のリアクタンスを容量性となし、永久磁石型発電機1の内部インダクタンスおよび第1のリアクトル2の直列回路のリアクタンスを誘導性となし、該容量性リアクタンスと該誘導性リアクタンスの和をほぼ零となして発電機電流の力率をほぼ1にでき、永久磁石型発電機1の体格を最小にすることができる。
図8は、永久磁石型発電機1に流れる電流Iの力率を1にする方法を説明するための図である。図において、永久磁石型発電機1の内部インダクタンスおよび第1のリアクトル2の直列回路のリアクタンスはX1、永久磁石型発電機1の内部インダクタンス、第1の絶縁トランス11および第2のコンデンサ6の直列回路のリアクタンスをX2として示す。風車定格回転数Nr付近では、リアクタンスX1とX2の絶対値が等しくなり、永久磁石型発電機1には有効分電流だけ流れて、電流Iの力率は1となる。
図3に示す本発明の第3の実施例は、本発明の第1の実施例で説明した第1のリアクトル2をコンデンサに置き換えて、近似出力曲線Psを最大出力曲線Ptに近似する方法であり、図3に示す本発明の第3の実施例の主回路単線結線図、図5の本発明の風車回転数対風車最大出力および分散電源用発電機の直流出力回路の近似出力特性の概要を示す説明図、図6の本発明の風車回転数対風車出力特性および分散電源用発電機の直流出力回路の各整流回路の出力特性の概要を示す説明図、および図7の本発明の電気角周波数対発電機と発電機に接続されるリアクタンスの直列リアクタンス特性の概要を示す説明図により説明する。
図3において、5は第1のコンデンサであり、図1および図12と同一番号は同一構成部品を表す。本発明の第3の実施例の分散電源用発電機の直流出力回路10は、永久磁石型発電機1、第1のコンデンサ5、第1の絶縁トランス11、第2のリアクトル3、第1および第2の整流器7および8、正側および負側出力端子13および14で構成される。
永久磁石型発電機1の交流出力端子Tは、第1のコンデンサ5を経て第1の整流器7に接続される。また、前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tには前記第1のコンデンサ5に並列に第1の絶縁トランス11が接続され、この第1の絶縁トランス11の低圧側端子Tr1は前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tに接続され、この第1の絶縁トランス11の高圧側端子Tr2は第2のリアクトル3および第2の整流回路8を経て正側および負側出力端子13および14に接続される。
このように第1の絶縁昇圧トランス11、第2のリアクトル3および第2の整流回路8で構成される回路においては、第1の絶縁昇圧トランス11の昇圧比を適切に決めることにより、図6に示す風車回転数N2より出力を開始する。そして、風車回転数の上昇とともに、図6に示す直流出力P2のごとき出力がバッテリ22に流れる。
さらに風車回転数Nが上昇することにより、図3の第1のコンデンサ5および第1の整流回路7を経て、図6の直流出力P1がバッテリ22に流れ、合計した出力は図5の近似出力曲線Psが如くなる。
図2で説明した如く、風車定格回転数Nr付近で、永久磁石型発電機1の内部インダクタンスと第1のコンデンサ5の直列回路のリアクタンスを容量性となし、永久磁石型発電機1の内部インダクタンス、第1の絶縁昇圧トランス11および第2のリアクトル3の直列回路のリアクタンスを誘導性となし、該容量性リアクタンスと該誘導性リアクタンスの和をほぼ零となして発電機電流の力率をほぼ1にでき、永久磁石型発電機1の体格を最小にすることができる。さらに、このようにして高速での出力減少を抑えて、図5に示す近似出力曲線Psを最大出力曲線Ptに近づけることができる。
図4に示す本発明の第4の実施例は、本発明の第1の実施例で説明した2種類の直流出力を3種類の直流出力として、近似出力曲線Psを最大出力曲線Ptにより近似する方法を説明する主回路単線結線図であり、図9の本発明の第4の実施例の風車回転数対風車および発電機出力特性の概要を示す説明図とともに説明する。
図4において、12は第2の絶縁トランス、4は第3のリアクトル、9は第3の整流回路であり、図1と同一番号は同一構成部品を表す。本発明の第4の実施例の分散電源用発電機の直流出力回路10は、永久磁石型発電機1、第1の絶縁トランス11、第2の絶縁トランス12、第1〜第3のリアクトル2〜4、第1〜第3の整流器7〜9、正側出力端子13、負側出力端子14で構成される。
以下、図4について説明する。永久磁石型発電機1の交流出力端子Tは、第1のリアクトル2を経て第1の整流器7に接続される。
また、前記永久磁石型発電機2の交流出力端子Tには前記第1のリアクトル2に並列に第1の絶縁トランス11が接続され、前記第1の絶縁トランス11の低圧側端子Tr1は前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tに接続され、前記第1の絶縁トランス11の高圧側端子Tr2は第2のリアクトル3および第2の整流回路8を経て正側および負側出力端子13および14に接続される。
さらに、前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tには前記第1のリアクトル4および前記第1の絶縁トランス11に並列に第2の絶縁トランス12が接続され、前記第2の絶縁トランス12の低圧側端子Tr3は前記永久磁石型発電機1の交流出力端子Tに接続され、前記第2の絶縁トランス12の高圧側端子Tr4は第3のリアクトル4および第3の整流回路9を経て正側および負側出力端子13および14に接続される。
このように第2の絶縁トランス12、第3のリアクトル4および第3の整流回路9で構成される回路においては、第1の絶縁トランス11、第2のリアクトル3および第2の整流回路8で構成される回路がバッテリ22に出力を開始する風車回転数N2よりは、低い風車回転数N3で出力を開始するように第2の絶縁昇圧トランス12の昇圧比が決定される。すなわち、例えば第1の絶縁トランス11の昇圧比が1:2であれば、第2の絶縁トランス12の昇圧比は1:3というように決められる。そして第3のリアクトル4の値を適切に選ぶことにより直流出力P3の大きさが決まり、図9に示す直流出力P3がバッテリ22に出力される。
また、第1の絶縁トランス11、第2のリアクトル3および第2の整流回路8で構成される回路は、風車回転数N2から出力を開始して図9に示す直流出力P2をバッテリ22に出力する。第1のリアクトル2および第1の整流回路7で構成される回路は、風車回転数N1から出力を開始して図9に示す直流出力P1をバッテリ13に出力する。
直流出力P1、P2、P3を合計した直流出力は、図9の近似発電機出力Psとほぼ同一となり、異なる流速においても概略の風車または水車最大出力を得ることができる。
図4の本発明の第4の実施例では主回路を単線結線図で説明したが、永久磁石型発電機およびリアクトル等を3相またはそれ以外の相数で構成することができる。また、永久磁石型発電機1を3相で構成し、第1のリアクトル2および第1の整流器7は3相構成として直流出力P1を出力し、第1および第2の絶縁トランス11および12、第2および第3のリアクトル3および4、および第2および第3の整流器8および9で構成される回路は単相で構成して直流出力P2およびP3を出力することができる。この時、永久磁石型発電機1の3相電流がアンバランスとなるが、直流出力P2およびP3の電流は小さいために大きな問題とはならず、分散電源用発電機の直流出力回路を安価に構成できる。
図4における第1および第2の絶縁トランス11および12を、2巻線絶縁トランスを2台ではなく、3巻線で構成される絶縁トランスとすることにより安価に構成できる。
本発明によれば、インバータ等の制御回路を用いることなく、風車または水車より流速変動時も概略の風車または水車最大直流出力を得ることができる分散電源用発電機の直流出力回路においては、永久磁石型発電機内の巻線の種類を1種類とすることができるので発電機の体格を小さくすることができる。また、3相に限らず単相やその他の相数を有する永久磁石型発電機に適用できることは言うまでもない。さらに、永久磁石型発電機1を3相で構成し、絶縁トランスが接続される回路は単相で構成しても良い。さらに、永久磁石型発電機内には内部リアクタンスが存在するために、第1のリアクトル2を省略できるように設計しても、安価な分散電源用発電機の直流出力回路を構成することができる。さらに、リアクトルとコンデンサの値を適切に選ぶことにより、永久磁石型発電機に流れる電流の力率を1にすることができるので、永久磁石型発電機の体格がさらに小さくなり極めて有用である。
1 永久磁石型発電機
2、3、4 第1、第2、第3のリアクトル
5、6 第1、第2のコンデンサ
7、8、9 第1、第2、第3の整流器
10 分散電源用発電機の直流出力回路
11、12 第1、第2の絶縁トランス
13 正側出力端子
14 負側出力端子
21 風車
22 バッテリ
23、24 第1、第2のトランス

Claims (6)

  1. 風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子に第1のリアクトルを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のリアクトルに並列に第1の絶縁トランスを接続し、該第1の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第2のリアクトルを経て第2の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
  2. 風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子は第1のリアクトルを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のリアクトルに並列に第1の絶縁トランスを接続し、該第1の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第2のコンデンサを経て第2の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
  3. 前記請求項2記載の分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1の絶縁トランスの漏れインダクタンスと前記第2のコンデンサの容量との直列回路のリアクタンスを容量性となし、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1のリアクトルのインダクタンスとの直列回路のリアクタンスを誘導性となし、前記永久磁石型発電機の定格回転数において該容量性リアクタンスと該誘導性リアクタンスの和をほぼ零となして発電機電流の力率をほぼ1となすことを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
  4. 風車または水車により駆動される永久磁石型発電機から、風または水の流速に関わらず風車または水車の概略の最大出力を得る分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の交流出力端子は第1のコンデンサを経て第1の整流回路に接続し、前記第1のコンデンサに並列に第1の絶縁トランスを接続し、該第1の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第2のリアクトルを経て第2の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
  5. 前記請求項4記載の分散電源用発電機の直流出力回路において、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1の絶縁トランスの漏れインダクタンスと前記第2のリアクトルのインダクタンスとの直列回路のリアクタンスを誘導性となし、前記永久磁石型発電機の内部インダクタンスと前記第1のコンデンサの容量との直列回路のリアクタンスを容量性となし、前記永久磁石型発電機の定格回転数において該誘導性リアクタンスと該容量性リアクタンスの和を零となして発電機電流の力率をほぼ1となすことを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
  6. 前記請求項1記載の分散電源用発電機の直流出力回路において、前記第1のリアクトルおよび前記第1の絶縁トランスに並列に第2の絶縁トランスを接続し、該第2の絶縁トランスの反交流出力端子側に直列に第3のリアクトルを経て第3の整流器を接続し、前記第1の整流器の出力と前記第2の整流器の出力と前記第3の整流器の出力を加算して直流電源に出力することを特徴とする分散電源用発電機の直流出力回路。
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