JP2012253257A - 電子機器およびそれに用いるカバー部材 - Google Patents

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尚登 小嶺
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Abstract

【課題】カバー部材を本体に容易に装着でき、かつ高い防水性を実現する電子機器およびそれに用いるカバー部材を提供すること。
【解決手段】被収納物を収納するための収納部を開口して備えるケース部材2と、ケース部材の開口部を覆うように着脱可能なカバー部材10と、を有し、ケース部材およびカバー部材の内の一方の部材は、他方の部材へ突出するリブ12を備え、他方の部材は、収納部の外周囲に、閉ループ状の弾性部材6を備え、弾性部材は、閉ループの内外方向に設けられる2つの壁部7および2つの壁部を繋ぎ壁部の先端部側に凸状に形成されると共に、先端部よりも一方の部材側へ突出するアーチ部8を有する電子機器1とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子機器およびそれに用いるカバー部材に関する。
近年、携帯電話等の電子機器において、防水機能等が求められる場合がある。電子機器に防水機能を付与するには、少なくとも、本体に被収納物を収納するための収納部を覆うカバー部材と収納部との隙間から水が入りこまないようにする必要がある。たとえば、電池収納部へ水が入り込まないようにするために、電池収納部を覆うカバー部材に弾性体を有する環状の突起部を備え、電池収納部の外周にその弾性体が圧入される溝を備える構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2008−288174
特許文献1に開示される構造によれば、弾性体を有する突起部が溝に挿入されることで、弾性体と溝の内側とが密着し、外部から収納部への水の浸入を防ぐことができる。しかし、突起部を被覆する弾性体は、溝を形成する樹脂表面に対して難滑性を呈し、溝に挿入し難いという問題がある。特に、カバー部材の突起部と溝との間の寸法誤差が大きい場合には、弾性体を溝内に挿入することが、さらに困難になる。突起部が溝に不完全に挿入された状態は、防水性能の低下を招くので好ましくない。
本発明は、かかる問題を解消すべくなされたものであって、カバー部材を本体に容易に装着でき、かつ高い防水性を実現することのできる電子機器およびそれに用いるカバー部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施の形態は、被収納物を収納するための収納部を開口して備えるケース部材と、ケース部材の開口部を覆うように着脱可能なカバー部材と、を有し、ケース部材およびカバー部材の内の一方の部材は、他方の部材へ突出するリブを備え、他方の部材は、収納部の外周囲に、閉ループ状の弾性部材を備え、弾性部材は、閉ループの内外方向に設けられる2つの壁部、および2つの壁部を繋ぎ壁部の先端部側に凸状に形成されると共に、先端部よりも一方の部材側へ突出するアーチ部を有する電子機器としている。
また、壁部同士の間隙をリブの幅と同等またはそれよりも小さいのが好ましい場合もある。
また、2つの壁部の内、ケース部材またはカバー部材の面内内側の壁部は、2つの壁部とアーチ部とから形成される空間からの脱気または空間への吸気を可能とする脱気口を備えるのが好ましい場合もある。
また、壁部の先端からのアーチ部の先端の突出距離は、アーチ部の凹面側の深さの2倍よりも小さいのが好ましい。
本発明の別の一実施の形態は、被収納物を収納するための収納部を開口して備える電子機器のケース部材に対して、収納部の開口部を覆うように着脱可能に備えるカバー部材であって、収納部の外周囲に形成されるリブと対向する位置に、閉ループ状の弾性部材を備え、弾性部材は、閉ループの内外方向に間隙を設けて2つの壁部を備え、2つの壁部を繋ぎ壁部の先端部側に凸状に形成されると共に、先端部よりもケース部材側へ突出するアーチ部を備えるカバー部材としている。
また、壁部同士の間隙は、リブの幅と同等またはそれよりも小さいのが好ましい場合もある。
また、前記2つの壁部の内、カバー部材の面内内側の壁部は、2つの壁部とアーチ部とから形成される空間からの脱気または空間の吸気を可能とする脱気口を備えるのが好ましい場合もある。
また、壁部の先端からのアーチ部の先端の突出距離は、アーチ部の凹面側の深さの2倍よりも小さいのが好ましい場合もある。
本発明によれば、カバー部材を本体に容易に装着でき、かつ高い防水性を実現することができる。
本発明の実施の形態に係る電子機器の一例である携帯電話機を、その操作面側から見た斜視図である。 図1に示す携帯電話機を、その背面側から見た分解斜視図である。 図2に示すカバー部材を、被収納物に対向する面側から見た斜視図である。 図1に示す携帯電話機を、ケース部材と、カバー部材とに分離して示すA−A線断面図である。 図1に示す携帯電話機のA−A線断面図である。 図4のBで示す部分について、リブの押し込み量と弾性部材との状態を拡大して示す拡大断面図である。 本発明の変形例1に係る携帯電話機について、図4に示すBと同様の領域の一部を示す拡大断面図である。 本発明の変形例2に係る携帯電話機について、図4に示すBと同様の領域の一部を示す拡大断面図である。 本発明の変形例3に係る携帯電話機について、図5と同様の領域を示す断面図である。 本発明の変形例4に係る携帯電話機について、図5と同様の領域を示す断面図である。 本発明の変形例5に係る携帯電話機について、図4のBと同様の領域を示す拡大断面図である。
次に、本発明の電子機器およびそれに用いるカバー部材の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下、電子機器の実施の形態を説明する中で、カバー部材の実施の形態についても説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器の一例である携帯電話機1を、その操作面側から見た斜視図である。
本発明の実施の形態に係る電子機器の一例である携帯電話機1は、薄い略直方体形状を有する。また、携帯電話機1は、ケース部材2側に表示部等を露出し、ケース部材2の操作面と逆側(以後、「背面側」という。)に、カバー部材10を着脱可能に備える。ケース部材2およびカバー部材10は、共に、携帯電話機1の筺体の一部を構成することから、同じ部材から構成されるのが好ましい。なお、以後の説明において、操作面から背面への方向を高さ方向という。
図2は、図1に示す携帯電話機1を、その背面側から見た分解斜視図である。図3は、図2に示すカバー部材10を、被収納物1aに対向する面側から見た斜視図である。図4は、図1に示す携帯電話機1を、ケース部材2と、カバー部材10とに分離して示すA−A線断面図である。図5は、図1に示す携帯電話機1のA−A線断面図である。なお、図4およびそれ以後の断面図では、見易さを考慮して、各部材の厚さの比率を実際の比率と変えて図示している。また、被収納物1aは、薄い略直方体の形態として図示している。
ケース部材2は、被収納物1aを収納する収納部3を開口して備える。被収納物1aは、本実施の形態において、薄い略直方体である。被収納物1aとしては、たとえば、携帯電話機1の制御部、記憶部、電池、メモリーディスクあるいはPCB等が挙げられる。なお、被収納物1aは、収納部3から脱落しないように固定されてもよいし、収納部3とカバー部材10とに挟まれることにより保持されてもよい。
ケース部材2は、その外周に側壁4を有している。側壁4は、その内周面に、内周側に突出する係止爪4aを有している。また、ケース部材2は、側壁4の内側と収納部3との間にある平坦部5に、弾性部材6を有する。弾性部材6は、収納部3の外周囲に設けられる閉ループ状の部材である。弾性部材6は、接着剤等により、平坦部5に固着される。平坦部5は、弾性部材6を固着する位置の位置決めを容易にするために、弾性部材6を固着する位置に突起あるいは印(不図示)を有してもよい。
弾性部材6は、壁部として、内周側の第1の壁部7aと、第1の壁部7aの外側を囲むように配置される第2の壁部7bと、を有する。第1の壁部7aと第2の壁部7bとは、内外方向の幅W1にて離間している。第1の壁部7aおよび第2の壁部7b(以後、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの両方を指す場合には、「壁部7」という。)は、閉ループ状に形成されている。第1の壁部7aと第2の壁部7bとは、互いに対向する側に設けられたアーチ部8により連結されている。弾性部材6は、接着剤等により、平坦部5に固着される。なお、弾性部材6は、接着剤による接着以外の方法により平坦部5に固着されてもよい。たとえば、弾性部材6は、インサート成型あるいは2色成型により、平坦部5に設けられてもよい。
アーチ部8は、壁部7の高さ方向における中腹部にて接続されている。アーチ部8は、壁部7の先端側に向かってアーチ部8の長さ方向略中央を突出させてカーブする形状である。アーチ部8は、その突出した稜線部分に、押子9を有する。押子9の稜線は、壁部7の先端部よりもカバー部材10側に突出している。アーチ部8は、壁部7から押子9を曲面にて支持している。
壁部7の幅方向の厚さおよびアーチ部8の高さ方向の厚さは、たとえば、0.2mm以上、より好ましくは、0.5mm以上である。壁部7の幅方向の厚さおよびアーチ部8の高さ方向の厚さが0.2mm以上の場合、一般的な成形法により壁部7およびアーチ部8を成形しやすく、かつ壁部7およびアーチ部8の形状を保持可能である。なお、壁部7の幅方向の厚さは、アーチ部8の高さ方向の厚さよりも大きいのが好ましい。アーチ部8を変形しやすくする一方、壁部7にある程度高い剛性を付与することにより、壁部7と後述するリブ12との間の封止力が向上する。
壁部7およびアーチ部8は、柔軟性に富む弾性体にて主に形成される。たとえば、JIS−A硬度が90度以下、より好ましくは60度以下である。かかる場合には、後述するリブ12は、アーチ部8を押し下げやすい。また、壁部7の形状を保持するために、そのJIS−A硬度は、10度以上、より好ましくは30度以上であるのが好ましい。
また、壁部7およびアーチ部8は、カバー部材10の着脱動作を繰り返す場合に、後述するリブ12により変形と開放とを繰り返すため、その形状をある程度保持可能な材料から構成されるのが好ましい。たとえば、JIS K 6262に準拠した測定法より測定された圧縮永久歪(CS)が50%以下、好ましくは20%以下であることが好ましい。CSを50%以下とする場合、第1の壁部7aおよび第2の壁部7bは、数回の変形により、元の形状に復元しやすいことから、その寸法精度を維持できるため、十分な防水性能が発揮できる。
壁部7およびアーチ部8を構成する材料としては、例えば、ポリエステル系、ポリウレタン系あるいはポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマー、または、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニトリル‐ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、アクリルゴム、シリコーンゴムあるいはフッ素ゴム等の熱硬化性エラストマーを好適に用いることができる。その中でも、シール材として必要な特性、たとえば、耐熱性、耐寒性、耐候性、耐薬品性および圧縮永久歪等に優れ、比較的安価なシリコーンゴムを特に好適に用いることができる。
ケース部材2およびカバー部材10は、たとえば、薄いトレイ形状の成型体である。ケース部材2およびカバー部材10は、成形性および加工性等の理由から、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂あるいはPBT樹脂等の熱可塑性樹脂、または、それらのアロイ等から好適に構成される。さらに、それらの樹脂にガラスファイバー等を混合してもよい。カバー部材10は、収納部3に収納された被収納物1aを覆うように、ケース部材2に装着される。ケース部材2およびカバー部材10は、カバー部材10がケース部材2に装着された際に、それらの両側面が面一になるように構成されている。
図3に示すように、カバー部材10は、ケース部材2に装着した場合に、ケース部材2側へ突出するリブ12を有する。リブ12は、カバー部材10をケース部材2に取り付けた際に、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙に対向する位置に設けられている。また、カバー部材10は、リブ12の外周を取り囲む外壁13を有する。外壁13は、リブ12と離間して設けられている。さらに、カバー部材10は、外壁13の外周に、外壁13より低い段差をもって略水平な外周面14を有する。外壁13の外周側の面は、その外周を取り囲むように、外周側に突出する係止用突起15を有している。
カバー部材10をケース部材2に取り付けると、ケース部材2およびカバー部材10は、カバー部材10の係止用突起15がケース部材2の係止爪4aに引っ掛かることにより係止される。また、カバー部材10をケース部材2に取り付けると、リブ12は、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙に挿入される。
リブ12は、高さがHおよび幅がW2の閉ループ状にて、カバー部材10に設けられている。リブ12は、断面が略直方体であって、その先端側および根元側の両幅とも、強度や成形性を考慮して、0.2mm以上であるのが好ましい。リブ12は、アーチ部8を押し込んで、壁部7を互いに近づく方向に変形させるのに十分な高さを必要するため、壁部7の端部から押子9の突出高さ(図4のαで示す距離)は、アーチ部8の凹面側の深さ(図4のβで示す距離)の2倍よりも小さいのが好ましく、アーチ部8の凹面側の深さ(β)と等しいのがさらに好ましい。リブ12の好適な高さHは、0.5mm以上、より好ましくは1.0mm以上である。なお、リブ12は、カバー部材10と別体に固定されても、あるいは一体的に形成されてもよい。さらに、リブ12の先端部は、平面あるいは曲面であるのがより好ましい。
図6の(A)〜(C)は、図4のBで示す部分について、リブ12の押し込み量と弾性部材6との状態を拡大して示す拡大断面図である。
図6の(A)に示すように、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙W1は、これと対向するリブ12の幅W2よりも小さい。押子9は、壁部7の先端部よりもリブ12に向かって突出している。このため、カバー部材10をケース部材2に取り付ける際、リブ12は、まず、押子9に接触し、押子9を平坦部5側に押し込む。
図6の(B)に示すように、リブ12が押子9を平坦部5側に押し込むと、アーチ部8が平坦に変形し、図6の(B)の矢印で示すように、壁部7を幅方向外側に広げるような力が壁部7に加えられる。壁部7を広げる力により、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙は、広げられてW1からW3になる。W3は、リブ12の幅W2よりも大きいため、リブ12は、第1の壁部7aと第2の壁部7bとにほとんど接触せず、その隙間に挿入できる。
図6の(C)に示すように、リブ12の先端が、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙に入り、アーチ部8の押子9を押し込み続けていくと、アーチ部8は、平坦部5側に突出する形状に反転する。このとき、壁部7の開口側先端は、アーチ部8に引っ張られ、図6の(C)の矢印で示すように、リブ12を挟み込む方向に変形する。この結果、壁部7の開口側先端は、リブ12の側面に密着する。したがって、カバー部材10をケース部材2に取り付け、リブ12が壁部7の開口側先端に挟まれた状態において、外部から浸入した水は、収納部3に浸入しにくくなる。
上述のような携帯電話機1においては、カバー部材10をケース部材2に取り付けると、リブ12が押子9を押し込むことにより、初期段階にて第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙W1をリブ12が容易に挿入できる幅まで広げることができる。さらにリブ12の挿入が進むと、リブ12は、アーチ部8を押し下げることにより、壁部7の開口側は、リブ12を挟み込む方向に変形してリブ12に密着する。その結果、アーチ部8とリブ12との間および、壁部7とリブ12との間により、外部からの異物(水等)が収納部3の内部に入らないように、効果的に封止できる。したがって、上述のような携帯電話機1においては、カバー部材10をケース部材2に容易に装着できることに加え、かつ、高い防水性を実現できる。
また、上述のように、リブ12がアーチ部8を押し始めてからアーチ部8が反転するまでの間、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙は、リブ12をスムーズに挿入可能であることから、弾性部材6に滑り性を向上させるための被覆層を設けることなく容易にリブ12を挿入できる。この結果、生産性の向上に加えて、製造コストの低減も可能である。ただし、壁部7は、耐異物付着性、滑り性および撥水性の少なくともいずれか1つを向上させる等のために、その表面に壁部7とは別の部材による被覆層を設けてもよい。その被覆層は、たとえば、フッ素含有樹脂により形成されていてもよい。
以上、本発明の電子機器およびそれに用いるカバー部材の好適な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、種々の変形を施して実施することができる。
例えば、上述の実施の形態では、電子機器として携帯電話機1を例示したが、携帯電話機1以外の電子機器にも応用可能であって、例えば、PDA、固定電話機、ホームオーディオ機器、車載用オーディオ機器、カーナビゲーション機器、バッテリーを搭載する電気自動車等の機器にも応用できる。また、上述の実施の形態では、収納部3への水の浸入を防止する構造を例示したが、上述の構造では、水以外の液体や埃等の、他の異物を防止することができる。
また、上述の実施の形態では、収納部3は、背面側から見て、角が曲面の直方体としたが、このような形態に限らない。収納部3およびカバー部材10等の形状は、被収納物1aの形状により円形、あるいはその他の多角形等の形状であってもよい。
また、上述の実施の形態では、リブ12は、先端側の幅も根元側の幅も略同一であるがこのような形態に限らない。リブ12は、その先端側に凸部を有していてもよい。また、リブ12の先端の幅は、根元側の幅よりも狭くてもよい。この場合、第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間隙は、リブ12の先端の幅より広くてもよく、リブ12がアーチ部8を反転する深さに至った際に、リブ12のW1より広い箇所が第1の壁部7aと第2の壁部7bとの間に挟まれるようにすればよい。
また、上述の実施の形態では、ケース部材2が係止用爪4aを有し、カバー部材10が係止用突起15を有する形態としているが、このような形態に限らない。係止用突起15と係止爪4aとの引掛構造以外の構造により、カバー部材10とケース部材2とが固定されてもよい。たとえば、ケース部材2にカバー部材10をネジ止めしてもよい。
(変形例1)
図7は、本発明の変形例1に係る携帯電話機20について、図4に示すBと同様の領域の一部を示す拡大断面図である。なお、以下の変形例においては、携帯電話機1と同じ構成要素については、同じ符号を用いて説明する。
上述の実施の形態では、アーチ部8は、壁部7から押子9を曲面にて支持するもののとしたが、そのような形態に限らない。たとえば、図7に示すように、弾性部材21に備えるアーチ部22は、壁部7から押子9を略平面状の斜面により支持してもよい。この場合、リブ12の挿入により、アーチ部22を反転させた後、リブ12を壁部7から抜く際に、アーチ部22が元の状態に戻るように、アーチ部22の斜面の角度等を設計するのが好ましい。アーチ部22が反転した後、容易に元に戻るようにする方が望ましいからである。
(変形例2)
図8は、本発明の変形例2に係る携帯電話機30について、図4に示すBと同様の領域の一部を示す拡大断面図である。
上述の実施の形態においては、壁部7は、平坦部5と固着しているものとしたが、そのような形態に限らない。たとえば、図8に示すように、第1の壁部7aは、平坦部5との間に脱気口31を有してもよい。リブ12によりアーチ部8の幅方向略中央が押し下げられた場合に、壁部7、アーチ部6および平坦部5により囲まれた空間にある空気を脱気口31からスムーズに排出できる。逆に、リブ12を壁部7から引き抜くと、脱気口31から当該空間に空気が流入する。このように、壁部7、アーチ部8および平坦部5により囲まれた空間が閉空間とならないので、リブ12を挿脱する際の挿入抵抗が小さい。なお、脱気口31は、壁部7と平坦部5との間の一部を非接着状態とすることで設けられてもよいし、壁部7のうち、平坦部5とアーチ部8との間の領域に、壁部7を貫通する孔を設けることにより形成してもよい。なお、この変形例では、脱気口31は、高さ方向および長さ方向が、0.2mm以上、より好ましくは0.5mm以上にて設けられている。高さ方向が0.5mm以上の場合、リブ12により壁部7が高さ方向に圧縮された場合であっても、脱気口31は、開口した状態を保持できる。
(変形例3)
図9は、本発明の変形例3に係る携帯電話機40について、図5と同様の領域を示す断面図である。
上述の実施の形態では、弾性部材6は、閉ループ状に形成されているが、このような形態に限らない。たとえば、弾性部材6は、収納部3の凹部内側の面までを覆うシート41に、壁部7を形成してもよい。弾性部材6が収納部3の内面からその外周囲を覆うようなシート部分を有する場合には、弾性部材6が部分的にケース部材2から剥離した場合にも、防水構造を維持できる。
(変形例4)
図10は、本発明の変形例4に係る携帯電話機50について、図5と同様の領域を示す断面図である。
上述の実施の形態および変形例は、ケース部材2が弾性部材6,21を有し、カバー部材10がリブ12を有する形態としたが、このような形態に限らない。たとえば、ケース部材2にリブ12を備え、カバー部材10に弾性部材6,21を備えてもよい。具体的には、図10に示すように、電子機器50は、被収納物1aを収納するための収納部3を開口して備えるケース部材2と、ケース部材2の開口部を覆うように着脱可能なカバー部材10と、を有する。カバー部材10がケース部材2に装着された状態において、ケース部材2は、カバー部材10へ突出するリブ12を備える。カバー部材10は、収納部3の外周囲に相当する位置に、閉ループ状の弾性部材6を備える。また、弾性部材6は、閉ループの内外方向に設けられる2つの壁部7a,7b、およびその2つの壁部7a,7bを繋ぎ壁部7a,7bの先端部側に凸状に形成されると共に、その先端部よりもケース部材2側へ突出するアーチ部8を有する。また、その場合において、壁部7a,7b同士の間隙をリブ12の幅と同等またはそれよりも小さくするのが好ましい。さらに、2つの壁部7a,7bの内、カバー部材10の面内内側の壁部7aは、2つの壁部7a,7bとアーチ部8とから形成される空間からの脱気または当該空間への吸気を可能とする脱気口31を備えても良い。また、壁部7a,7bの先端からアーチ部8の先端までの突出距離(α)をアーチ部8の凹面側の深さ(β)の2倍よりも小さくし、特にβと等しくするのがより好ましい。
(変形例5)
図11は、本発明の変形例5に係る携帯電話機60について、図4のBと同様の領域を示す拡大断面図である。
図11に示すように、押子9が、その側面に凹部61を有し、リブ12の押子9が対向する位置に、溝62を有し、溝62の側面に、凹部61に嵌合可能な凸部63を設けてもよい。かかる場合には、カバー部材10がケース部材2に装着された際に、押子9が溝62に挿入されて、凹部61に凸部63が嵌合される。したがって、カバー部材10をケース部材2から外すと、押子9が溝62から抜けにくいため、カバー部材10側に引っ張られる。したがって、カバー部材10をケース部材2から外すことにより、アーチ部8が平坦部5側に突出した状態から、壁部7a,7bの先端側に突出した状態へと確実に復帰できる。
また、上述の実施の形態および変形例は、互いにそれぞれの特徴を1以上組み合わせても良い。たとえば、変形例1と変形例2とを組み合わせ、弾性部材21は、壁部7から押子9を略平面にて支持しているアーチ部22を有すると共に、脱気口31を備えるようにしてもよい。
本発明は、被収納物の取り外しが可能な電子機器に用いることができる。
1,20,30,40,50,60 携帯電話機(電子機器の一例)
1a 被収納物
2 ケース部材
3 収納部
6,21 弾性部材
7 壁部
7a 第1の壁部(壁部)
7b 第2の壁部(壁部)
8,22 アーチ部
9 押子
10 カバー部材
12 リブ
31 脱気口
W1 壁部同士の間隙
W2 リブの幅
α 押子の突出高さ(アーチ部の先端の突出距離)
β アーチ部の凹面側の深さ

Claims (8)

  1. 被収納物を収納するための収納部を開口して備えるケース部材と、
    上記ケース部材の開口部を覆うように着脱可能なカバー部材と、
    を有し、
    上記ケース部材および上記カバー部材の内の一方の部材は、他方の部材へ突出するリブを備え、
    上記他方の部材は、上記収納部の外周囲に、閉ループ状の弾性部材を備え、
    上記弾性部材は、上記閉ループの内外方向に設けられる2つの壁部、および当該2つの壁部を繋ぎ当該壁部の先端部側に凸状に形成されると共に、当該先端部よりも上記一方の部材側へ突出するアーチ部を有することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器であって、
    前記壁部同士の間隙を前記リブの幅と同等またはそれよりも小さいことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器であって、
    前記2つの壁部の内、前記ケース部材または前記カバー部材の面内内側の前記壁部は、前記2つの壁部と前記アーチ部とから形成される空間からの脱気または当該空間への吸気を可能とする脱気口を備えることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    前記壁部の先端から前記アーチ部の先端までの突出距離は、前記アーチ部の凹面側の深さの2倍よりも小さいことを特徴とする電子機器。
  5. 被収納物を収納するための収納部を開口して備える電子機器のケース部材に対して、上記収納部の開口部を覆うように着脱可能に備えるカバー部材であって、
    上記収納部の外周囲に形成されるリブと対向する位置に、閉ループ状の弾性部材を備え、
    上記弾性部材は、上記閉ループの内外方向に間隙を設けて2つの壁部を備え、
    当該2つの壁部を繋ぎ当該壁部の先端部側に凸状に形成されると共に、当該先端部よりも上記ケース部材側へ突出するアーチ部を備えることを特徴とするカバー部材。
  6. 請求項5に記載のカバー部材であって、
    前記壁部同士の間隙は、前記リブの幅と同等またはそれよりも小さいことを特徴とするカバー部材。
  7. 請求項5または請求項6に記載のカバー部材であって、
    前記2つの壁部の内、前記カバー部材の面内内側の前記壁部は、
    前記2つの壁部と前記アーチ部とから形成される空間からの脱気または当該空間の吸気を可能とする脱気口を備えることを特徴とするカバー部材。
  8. 請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のカバー部材であって、
    前記壁部の先端からの前記アーチ部の先端の突出距離は、前記アーチ部の凹面側の深さの2倍よりも小さいことを特徴とするカバー部材。
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