JP2012249205A - マイクロ波平面アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の誘電体を加工することなく利用可能なマイクロ波平面アンテナを提供する。
【解決手段】パッチアンテナA1は、パッチパターン11と、誘電体17を介してパッチパターン11と向き合うように誘電体17の裏側に配置されたグランドパターン12と、コンデンサパターン13を備える。コンデンサパターン13は、誘電体17を介してパッチパターン11と向き合い、且つ、グランドパターンとは電気的に接続されないように、誘電体17の裏側に配置される。コンデンサパターン13、誘電体17およびパッチパターン11のコンデンサパターン13に対向する部分により構成されるコンデンサによって、誘電体17の裏側からパッチパターン11に給電が行われる。誘電体17には、既存の窓ガラス等が転用される。窓ガラス等に穴をあけること無く、パッチアンテナA1が実現され得る。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信やRFID(Radio FrequencyIdentification)リーダー等に用い
られる、マイクロ波の平面アンテナ(パッチアンテナ)に関するものである。
近年の無線技術の進歩に伴い、自動車や列車に無線アンテナが搭載されつつある。この場合、たとえば、車外の一方向にのみ指向性のあるパッチアンテナが用いられ得る。このようなパッチアンテナとして、無線LAN用のアンテナ、地上波デジタル放送用のアンテナ、UHF帯RFIDリーダー用のアンテナなどがある。この場合、パッチアンテナは、車内に設置される。しかし、従来のパッチアンテナは、前方に窓ガラスのような比誘電率の高い誘電体があると、指向性や反射特性等のアンテナ特性が乱れてしまうという欠点があった。
自動車の窓ガラスは、比誘電率が7〜8程度とパッチアンテナの誘電体には手頃な値で、且つ、誘電損失も少ないので、パッチアンテナの誘電体として十分使用に耐える素材である。よって、窓ガラスを誘電体として、パッチアンテナを構成することも可能である。たとえば、特許文献1に記載のマイクロストリップアンテナにおいて、誘電体板を窓ガラスに置き換えると、上記のようなパッチアンテナを構成することができる。
特開平9−172321号公報
窓ガラスを誘電体としてパッチアンテナを構成する場合、窓の内側から、窓の外側のパッチパターンに給電するために、ガラスに穴を穿設し、この穴に導体線を貫通させねばならない。しかしながら、誘電体として用いられるガラスが、自動車のフロントガラスのような強化ガラスである場合、穴を開けようとするとガラス全体が割れてしまうため、穴加工は殆ど不可能である。
また、通常の窓ガラスの場合でも穴あけ加工は困難である。穴加工により窓ガラスが割れてしまう危険性があり、たとえ、無事に穴が開いたとしても、高価な窓ガラスに傷がつき破損し易くなってしまう。また、穴から雨水などが入り易くなり防水性能が低下する惧れもある。このため、これまでは窓ガラスを誘電体としたパッチアンテナは、非現実的であると考えられていた。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、既存の誘電体を加工することなく利用可能なマイクロ波平面アンテナを提供することを目的とする。
本発明の主たる態様に係るマイクロ波平面アンテナは、パッチパターンと、誘電体を介して前記パッチパターンと向き合うように前記誘電体の裏側に配置されたグランドパターンと、前記誘電体を介して前記パッチパターンと向き合うように前記誘電体の裏側に配置され、前記グランドパターンとは電気的に接続されないコンデンサパターンと、を備える。前記コンデンサパターン、前記誘電体および前記パッチパターンの前記コンデンサパターンに対向する部分により構成されるコンデンサによって、前記誘電体の裏側から前記パ
ッチパターンに給電が行われる。
本態様に係るマイクロ波平面アンテナによれば、コンデンサパターン、誘電体およびパッチパターンにより構成されるコンデンサによって、誘電体の裏面からパッチパターンに給電が行われるため、パッチパターンに給電するための穴を、誘電体に設ける必要がない。よって、穴を開けることによる誘電体の破損や強度低下、あるいは、穴からの雨水の侵入を防止することができる。
本態様に係るマイクロ波平面アンテナにおいて、前記コンデンサパターンは、たとえば、前記グランドパターンに形成された開口内に、前記グランドパターンと所定のギャップを持って配置される。
また、本態様に係るマイクロ波平面アンテナは、前記パッチパターンに直列に接続され、当該マイクロ波平面アンテナの中心周波数において前記コンデンサと直列共振するコイルをさらに備える構成とされ得る。こうすると、パッチパターンにより効率的に給電を行うことができ、アンテナの特性を高めることができる。
この場合、前記コイルは、前記コンデンサパターンに設置された導電性の線材により構成され得る。こうすると、コイルの設置を簡易に行うことができる。なお、共振に必要なコイルのインダクタンスは、コンデンサパターンに設置された線材の径および長さにより調整され得る。
また、本態様に係るマイクロ波平面アンテナにおいて、前記グランドパターンは、複数の穴が開けられて網目状となるよう構成され得る。こうすると、穴が無い場合に比べアンテナ特性がやや低下するものの、穴を介してアンテナの向こうを見ることができる。よって、誘電体を車のフロントガラス等とするような場合にも、視界が遮られにくくなるという利点がある。
この場合、少なくとも前記パッチパターンに覆われる前記グランドパターンの部分には、前記穴が開けられていないようにするのが望ましい。こうすると、アンテナ特性の低下を効果的に抑制することができる。
また、前記穴のピッチは、使用する電波の波長の16分の1程度とするのが望ましい。こうすると、アンテナ特性を良好なものとすることができる。
以上のとおり、本発明によれば、既存の誘電体を加工することなく利用可能なマイクロ波平面アンテナを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
実施の形態に係るパッチアンテナの比較例の構成を示す図である。 実施例1に係るパッチアンテナの構成を示す図である。 実施例1に係るパッチアンテナの3次元利得特性を示す図および反射損失の周波数特性を示す図である。 実施例2に係るパッチアンテナの構成を示す図である。 実施例2に係るパッチアンテナの3次元利得特性を示す図および反射損失の周波数特性を示す図である。 実施例3に係るパッチアンテナの構成を示す図である。 実施例4に係るパッチアンテナの構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態は、使用される電波の中心周波数が953MHzの平面アンテナ(以下、「パッチアンテナ」という)に本発明を適用したものである。
<比較例>
まず、比較例にかかるパッチアンテナについて説明する。
図1(a)、(b)は、比較例に係るパッチアンテナA0を、それぞれ上面と下面から見た場合の平面図である。図1(c)は、図1(a)、(b)をS1−S2に沿って切断したときの側断面図である。図1(d)は、図1(c)の破線で示す領域の拡大図である。
図示の如く、比較例に係るパッチアンテナA0は、導電性の金属薄板からなるパッチパターン1と、同じく導電性の金属薄板からなるグランドパターン2と、給電点3と、誘電体4を備える。
誘電体4は、一様な厚み(6mm)を有し、穴加工が容易なガラスエポキシ基板等からなる。なお、誘電体4が透明な素材からなる場合、誘電体4の上面からグランドパターン2が透けて見えるが、便宜上、図1(a)では、透けて見えるグランドパターン2の図示が省略されている。
パッチパターン1とグランドパターン2は、それぞれ、平面視において正方形の輪郭を有する。本比較例において、パッチパターン1とグランドパターン2の一辺の長さは、それぞれ、70mmと280mmである。給電点3は、導電性の金属薄板からなる板部3aと、板部3aに植設された導電性の導芯3bとから構成される。板部3aは、平面視において正方形の形状を有する。本比較例では、板部3aの一辺の長さは、5mmである。誘電体4は、平面視において、グランドパターン2よりも一回り大きな正方形の輪郭を有する。
パッチパターン1の中心からX軸正方向に距離dだけずれた位置に、直径1mm程度の穴1aが形成される。また、誘電体4の中心からX軸正方向に距離dだけずれた位置にも、上下に貫通する直径1mm程度の穴4aが形成される。さらに、グランドパターン2の中心からX軸正方向に距離dだけずれた位置に、正方形の開口2aが形成される。開口2aは、給電点3の板部3aよりも一回り大きい。
パッチパターン1およびグランドパターン2は、それぞれ、中心が誘電体4の中心に一致するように、誘電体4の表面(Z軸正方向側の面)および裏面(Z軸負方向側の面)に設置される。給電点3は、板部3aがグランドパターン2の開口2a内に配置されるように、誘電体4に装着される。このとき、導芯3bが誘電体4の穴4aに通され、導芯3bの先端がパッチパターン1の穴1aに連結される。また、板部3aは、誘電体4の裏面に設置される。この状態において、板部3aと開口2a周囲のグランドパターン2の部分との間には、ギャップが存在する。これにより、板部3aとグランドパターン2は、電気的に非接続となっている。
給電点3とグランドパターン2の間に同軸ケーブル等を接続し、給電点3に電波を送信
するための給電が行われると、電波の周波数にてパッチパターン1が共振し、パッチアンテナA0から前方(Z軸正方向)に向かって電波が送信される。
しかしながら、このようなパッチアンテナA0を構成するためには、導芯3bを通すために、誘電体4に対して穴あけ加工を施す必要がある。このため、誘電体4の素材として、上記のように穴あけ加工が容易なガラスエポキシ樹脂しか選べず、既存の絶縁体、たとえば自動車のフロントガラス等を利用してパッチアンテナA0を構成することが極めて困難であるとの問題が生じる。
以下の実施例には、誘電体4として、自動車のフロントガラス等の既存の絶縁体を利用して構成することのできるパッチアンテナの具体的構成例が示されている。
<実施例1>
図2(a)、(b)は、本実施例に係るパッチアンテナA1を、それぞれ上面と下面から見た場合の平面図である。図2(c)は、図2(a)、(b)をS1−S2に沿って切断したときの側断面図である。図2(d)は、図2(c)の破線で示す領域の拡大図である。なお、図2(c)では、便宜上、絶縁体フィルム15、16の図示が省略されている。
図示の如く、パッチアンテナA1は、導電性の金属薄板からなるパッチパターン11と、同じく導電性の金属薄板からなるグランドパターン12と、コンデンサパターン13と、コイル14と、絶縁体フィルム15、16と、誘電体17とを備える。
誘電体17は、一様な厚み(6mm)を有し、たとえば、既存の窓ガラス等の絶縁体とされる。なお、誘電体17が透明な素材からなる場合、誘電体17の上面からグランドパターン12、コンデンサパターン13および絶縁体フィルム16が透けて見えるが、便宜上、図2(a)では、透けて見えるグランドパターン12等の図示が省略されている。
パッチパターン11は、PET樹脂等からなる透明な絶縁体フィルム15の表面(Z軸正方向側の面)に、アルミ等の金属を蒸着することにより形成される。絶縁体フィルム15の他方の面には、粘着剤が付けられており、この面が誘電体17の表面(Z軸正方向側の面)に貼り付けられる。これにより、パッチパターン11が誘電体17の表面に設置される。
グランドパターン12は、PET樹脂等からなる透明な絶縁体フィルム16の裏面(Z軸負方向側の面)に、アルミ等の金属を蒸着することにより形成される。絶縁体フィルム16の他方の面には、粘着剤が付けられており、この面が誘電体17の裏面(Z軸負方向側の面)に貼り付けられる。これにより、グランドパターン12が誘電体17の裏面に設置される。
なお、本実施例では、パッチパターン11に給電のための穴(図1の穴1a)が形成されておらず、誘電体17にも導芯(図1の導芯3b)を通すための穴(図1の穴4a)が形成されていない。また、グランドパターン12に形成された開口12aは、上記比較例における開口2aよりも大きくなっている。本実施例における開口12aは、一辺が16mmよりやや大きくなっている。パッチパターン11およびグランドパターン12のその他の形状および寸法は、上記比較例におけるパッチパターン1およびグランドパターン2と同じである。
コンデンサパターン13は、導電性の薄膜からなり、16mm角の正方形の輪郭を有する。コンデンサパターン13は、グランドパターン12と同様、絶縁体フィルム16の裏
面(Z軸負方向側の面)に、アルミ等の金属を蒸着することにより形成されている。コンデンサパターン13は、グランドパターン12の開口12a内に、グランドパターン12と所定のギャップを有するように形成される。このギャップにより、コンデンサパターン13は、グランドパターン12に接触せず且つ絶縁される。コンデンサパターン13は、グランドパターン12と同様、絶縁体フィルム16を誘電体17の裏面に貼り付けることにより、誘電体17の裏面に設置される。なお、コンデンサパターン13の中心は、グランドパターン12の中心からX軸正方向に27mmずれている。
コンデンサパターン13は、誘電体17を介してパッチパターン11とコンデンサを構成している。コンデンサパターン13と、誘電体17と、パッチパターン11のコンデンサパターン13に対応する部分とにより構成されるコンデンサを、以下、「形成コンデンサ」と称する。形成コンデンサの静電容量は、コンデンサパターン13の面積と、誘電体17の厚さと、誘電体17の比誘電率により決定される。コンデンサパターン13は、この静電容量をもって、パッチパターン11と静電容量結合している。
コイル14は、コンデンサパターン13のZ軸負方向側の面の中心に、導電性の銅線を設置することにより形成される。これにより、形成コンデンサに対してコイル14が直列接続される。
仮に、このコイル14が設けられていない場合、同軸ケーブルの給電線はコンデンサパターン13に接続され、同軸ケーブルのグランドはグランドパターン12に接続される。この状態で、電波を送信するための交流信号(交流電圧)がコンデンサパターン13に給電されると、形成コンデンサによる静電容量結合により、交流信号(交流電圧)がパッチパターン11に伝送(誘導)される。これにより、電波の周波数にてパッチパターン1が共振し、パッチアンテナA1から前方(Z軸正方向)に向かって、電波が送信される。
しかしながら、本実施例では、誘電体17の厚みが6mmと厚く、形成コンデンサの静電容量が比較的小さいため、コンデンサパターン13からパッチパターン11に交流信号(交流電圧)が伝送(誘導)されにくい。形成コンデンサのインピーダンスは、誘電体17の厚さに比例し、コンデンサパターン13の面積に反比例する。このため、誘電体17の厚みが大きいと、形成コンデンサのインピーダンスが大きくなり、コンデンサパターン13に印加された交流信号(交流電圧)の一部しかパッチパターン11に届かず、大部分は形成コンデンサに加わるようになる。
この問題を解消するために、本実施例では、コイル14がコンデンサパターン13に設置されている。この場合、電波を送信するための交流信号(交流電圧)は、コイル14を構成する銅線の、コンデンサパターン13とは反対側の端部に給電される。こうすると、コイル14と形成コンデンサとの直列共振によって、パッチパターン11に対する交流信号の伝送効率が高められる。すなわち、直列共振では、形成コンデンサの電圧とコイル14の電圧が互いに相殺し合ってゼロになる。このため、コイル14に供給された交流信号(交流電圧)は、全てがパッチパターン11に加わるようになる。これにより、パッチパターン11に供給される交流信号が高められ、パッチアンテナA1から送信される電波が高められる。なお、コイル14のインダクタンスは、以下のように設定される。
本実施例において、誘電体17の厚さtと、誘電体17の比誘電率εrと、真空の誘電率ε0と、コンデンサパターン13の一辺の長さaは、それぞれ、以下に示す値となっている。
(1)誘電体17の厚さt=6mm
(2)誘電体17の比誘電率εr=7.4
(3)真空の誘電率ε0=8.854×e^(−12)
(4)コンデンサパターン13の一辺の長さa=16mm
この場合、形成コンデンサの静電容量Cは、以下の値となる。
C = εr×ε0×a×a/t = 2.8pF … (5)
パッチアンテナA1の中心周波数fを953MHzとすると、リアクタンスXcは、以下の値となる。
Xc = −1/(2×π×f×C) = −60Ω … (6)
したがって、かかる形成コンデンサと直列共振するコイル14のインダクタンスLは、以下の値となる。
L = Xc/(2×π×f) = 10nH … (7)
上記(7)のインダクタンスLは、直径が1mmであり、長さが約7mmの銅線のインダクタンスに相当する。これに基づき、本実施例では、コイル14の直径および長さが、それぞれ1mmおよび7mmに設定される。
本件出願の発明者は、上記のように構成されたパッチアンテナA1の特性について、アンソフト社の3次元電磁界シミュレーション・ソフトHFSSを用いてシミュレーションを行った。
図3(a)は、シミュレーションによって得られたパッチアンテナA1の3次元利得特性を示す図である。図3(b)は、シミュレーションによって得られたパッチアンテナA1の反射損失の周波数特性を示す図である。なお、このシミュレーションでは、周波数930MHzで利得が最大となったため、図3(a)には、周波数930MHzの場合の3次元利得特性が示されている。
図3(a)を参照すると、パッチアンテナA1は、パッチパターン11の向き(図2(c)のZ軸正方向)に指向性を持っている。また、正面のアンテナ利得として、+7.2dBiが得られている。また、図3(b)を参照すると、パッチアンテナA1の反射損失は930MHzにて、10dBが得られている。このように、本実施例のパッチアンテナA1では、上記比較例の誘電体4のように、誘電体17に穴を穿設することなく、良好な特性を得ることができた。
なお、このシミュレーションでは、アンテナ利得は930MHzにて最大値となり、アンテナの反射は930MHzにて最小値となっており、アンテナ特性が930MHzで最適化されている。したがって、上記のように寸法が設定されたパッチアンテナA1は、使用される電波の中心周波数が930MHzである場合に用いて最適なものとなる。しかしながら、パッチアンテナA1の寸法をさらに微調整することにより、目標周波数(953
MHz)で反射が最小となり利得が最大となるようにアンテナ特性を最適化可能であるこ
とは言うまでもない。また、目標周波数が変更された場合にも、それに応じてパッチアンテナA1の寸法を調整することにより、パッチアンテナA1のアンテナ特性を目標周波数において最適化することが可能であることも言うまでもない。
以上、本実施例によれば、コンデンサパターン13と、誘電体17と、パッチパターン11とにより構成されるコンデンサを介して、パッチパターン11に給電が行われる。こ
れにより、既存の窓ガラスを誘電体17として使用する場合にも、穴をあける等の加工を行うこと無く、パッチアンテナA1が実現され得る。
なお、本実施例では誘電体17の厚さが6mmと分厚かったため、コイル14を直列に挿入する必要があった。しかしながら、誘電体17の厚さが3mm程度と薄ければ、形成コンデンサの静電容量Cは2倍となり、リアクタンスXcは半減して30Ωとなる。このように、リアクタンスXcが給電線のインピーダンス50Ωに比べて十分小さくなると、コイル14を省略しても、十分な反射損失が得られる。よって、窓ガラスが3mm程度であれば、コイル14を省略することも可能である。
逆に、誘電体17の厚さが2倍の12mmと分厚く設定される場合は、静電容量Cが半分に減り、リアクタンスXcは2倍の120Ωになる。この場合、コイル14のインダクタンスLを2倍の20nHに増やせば、直列共振となり整合できる。これを実現するには、直径1mmの銅線では、長さ14mmの直線状の銅線を用いることができ、また、銅線を短くしたければ、ソレノイド状のコイルのように、銅線を巻いてコイルとしても良い。また、同じ10nHのコイル14を使いたい場合は、形成コンデンサの面積を2倍にすれば良い。この場合、コンデンサパターン13の一辺を1.4倍、すなわちコンデンサパターン13の一辺の長さaを、a=22mmに増やせば良い。
<実施例2>
図4(a)〜(d)は、上記実施例1とは異なるパッチアンテナA2の構成を示す図である。本実施例では、上記実施例1のグランドパターン12が、格子状の金属からなるグランドパターン21に変更されている。
グランドパターン21には、コンデンサパターン13が設置される開口21aの周囲を除いて、格子状に穴21bが形成されている。平面視において、穴21bは正方形であり、X軸方向およびY軸方向に一定のピッチで並んでいる。上記実施例1と同様、格子状のグランドパターン21は、PET樹脂等からなる絶縁体フィルム16の裏面(Z軸負方向側の面)に、アルミ等の金属を蒸着することにより形成される。
本実施例において、穴21bのピッチは20mm、穴21bの一辺は18mmである。隣り合う穴21b間の枠の幅は2mm、最外周の枠の幅は1mmである。
グランドパターン21のその他の構成は、上記実施例1のグランドパターン12と同じである。また、パッチパターン11、コンデンサパターン13、コイル14、絶縁体フィルム15、16および誘電体17の構成も、上記実施例1と同じである。
本件出願の発明者は、本実施例のパッチアンテナA2の特性について、アンソフト社の3次元電磁界シミュレーション・ソフトHFSSを用いてシミュレーションを行った。
図5(a)は、シミュレーションによって得られたパッチアンテナA2の3次元利得特性を示す図である。図5(b)は、シミュレーションによって得られたパッチアンテナA2の反射損失の周波数特性を示す図である。なお、このシミュレーションにおいては、周波数910MHzで利得が最大となったため、図5(a)には、周波数910MHzの場合の3次元利得特性が示されている。
図5(a)を参照すると、パッチアンテナA2は、パッチパターン11の向き(図4(c)のZ軸正方向)に指向性を持つ。また、正面のアンテナ利得として、+6.9dBiが得られている。図5(b)を参照すると、パッチアンテナA2の反射損失は910MHzにて、7.2dBが得られている。このように、本実施例のパッチアンテナA2では、
上記実施例1のパッチアンテナA1よりは特性がやや劣るものの、誘電体17に穴を穿設することなく、良好な特性を得ることができた。
なお、このシミュレーションでは、アンテナ利得は910MHzにて最大値となり、アンテナの反射は910MHzにて最小値となっており、アンテナ特性が910MHzで最適化されている。したがって、上記のように寸法が設定されたパッチアンテナA2は、使用される電波の中心周波数が910MHzである場合に用いて最適なものとなる。しかしながら、パッチアンテナA2の寸法をさらに微調整することにより、目標周波数(953
MHz)で反射が最小となり利得が最大となるようにアンテナ特性を最適化可能であるこ
とは言うまでもない。また、目標周波数が変更された場合にも、それに応じてパッチアンテナA2の寸法を調整することにより、パッチアンテナA2のアンテナ特性を目標周波数において最適化することが可能であることも言うまでもない。
なお、上記シミュレーションで最適となった周波数910MHzでは、電波の波長は330mmとなる。この場合、グランドパターン21に形成された穴21bのピッチ(20mm)は、かかる最適波長(330mm)の1/16程度になる。本実施例のようにグランドパターン21に、最適波長の1/16程度のピッチで、網目状の穴21bを形成しても、上記実施例1に比べ利得が若干下がるものの、十分な特性のパッチアンテナを実現できる。したがって、グランドパターン21に形成された穴21bのピッチは、当該パッチアンテナで使用される電波の波長の1/16前後に設定するのが望ましい。
また、本実施例では、280mm角と広いグランドパターン21を網目状の金属にすることで、ガラス(誘電体17)越しに向こう側の景色が見えるようになる。このため、車のフロントガラス等にパッチアンテナA2を使用するような場合にも、視界を遮ることがなくなるという利点がある。本実施例のように、20mmピッチで、18mm角程度の穴21bを上下左右に空けて網目を構成すると、グランドパターン21の面積の90%以上を見通せるようになり、視界をほとんど妨げないパッチアンテナA2を実現出来る。
本実施例では、グランドパターン21の穴21bのピッチを、使用される電波の波長(λ=320mm)の1/16程度としたが、網目はもっと細かくてもよく、たとえば、10mmピッチで9.5mm角の穴をグランドパターン21に設けても良い。
<実施例3>
上記実施例2では、グランドパターン21の、パッチパターン11の真下の領域にも、穴21bが形成された。しかしながら、この領域には、電波送信時に比較的大きな高周波電流(表面電流)が流れるため、この領域への加工は、パッチアンテナA2の特性に影響を及ぼし易い。このため、この領域には穴を形成せず、グランドパターン21を板状に残しておくのが望ましい。
図6は、本実施例のパッチアンテナA3の構成を示す図である。同図(b)に示すように、グランドパターン31の中央には、パッチパターン11よりもやや広めの板部31cが残され、その周りに穴31bが形成されている。板部31cの輪郭は、平面視において正方形であり、その中に、上記実施例2と同様、コンデンサパターン13が配置される。穴31bの形状、ピッチは、上記実施例2と同じである。また、パッチパターン11、コンデンサパターン13、コイル14、絶縁体フィルム15、16および誘電体17の構成も、上記実施例1、2と同じである。
本実施例では、表面電流が集中するグランドパターン31の中央部分に穴31bが形成されないため、上記実施例2に比べ、パッチアンテナA3の利得を高くすることができる。なお、板部31cに対応する位置には、パッチパターン11が存在し、もともとパッチ
パターン11によって視界が遮られるため、本実施例のようにグランドパターン31の中央に穴31bを形成しなくても、視界には大きな影響を与えることがない。
<実施例4>
上記実施例2では、パッチパターン11は全面が金属薄膜とされたが、パッチパターン11の、コンデンサパターン13の真上(表側)部分以外は、図4(b)に示したグランドパターン21と同様、格子状の穴を形成しても良い。
図7(a)は、この場合のパッチアンテナA4の構成例を示す。パッチパターン41には、コンデンサパターン13の直上の領域を除いて、穴41aが形成されている。穴41aの形状とピッチは、グランドパターン21の穴21bと同じである。パッチパターン41以外のパッチアンテナA4の構成は、上記実施例2と同様である。
本実施例によれば、パッチアンテナA4の利得は若干下がるものの、上記実施例2のパッチアンテナA2と同様の効果が奏される。また、この場合、パッチパターン41の部分においても景色が見通せるようになるという利点がある。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の実施の形態は、これらに限定されるものではない。
たとえば、上記実施例1ないし3では、窓ガラスを誘電体17とした場合について説明したが、誘電体17は窓ガラスに限る必要はなく、誘電体17が、フォークリフトの窓などに使われている強度の高いポリカーボネート樹脂や、透明度の高いアクリル樹脂、安価で電波の損失が少ないスチロール樹脂等からなる窓であっても良い。この場合も、上記実施例と同様の効果が得られる。
また、上記実施例では、パッチパターン、グランドパターンおよびコンデンサパターンをアルミにより形成したが、これらのパターンは、金、銀、銅などの導電率の高い金属や、錫などの耐食性に優れた金属や、ステンレスなどの合金により形成されてもよい。
また、上記実施例2ないし4では、格子状のグランドパターン21、31または格子状のパッチパターン41を用いることで、視界を広くすることができた。しかしながら、これに限らず、パッチパターンとグランドパターンを、景色が見通せるように透明電極材料、たとえば、ITO(Indium-tin-oxide)といった材料により構成するようにしても良い。これにより、パッチパターンとグランドパターンを格子状にしなくても、視界を妨げることのないパッチアンテナが実現できる。
また、上記実施例では、コンデンサパターン13は方形状に構成されたが、これに限らず、円形状など、他の形状に構成されても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
A1〜A4 … パッチアンテナ(マイクロ波平面アンテナ)
11、41 … パッチパターン
12、21、31 … グランドパターン
12a、21a、31a … 開口
21b、31b … 穴
13 … コンデンサパターン
14 … コイル
17 … 誘電体

Claims (7)

  1. パッチパターンと、
    誘電体を介して前記パッチパターンと向き合うように前記誘電体の裏側に配置されたグランドパターンと、
    前記誘電体を介して前記パッチパターンと向き合うように前記誘電体の裏側に配置され、前記グランドパターンとは電気的に接続されないコンデンサパターンと、
    を備え、
    前記コンデンサパターン、前記誘電体および前記パッチパターンの前記コンデンサパターンに対向する部分により構成されるコンデンサによって、前記誘電体の裏側から前記パッチパターンに給電が行われる、
    ことを特徴とするマイクロ波平面アンテナ。
  2. 請求項1に記載のマイクロ波平面アンテナにおいて、
    前記コンデンサパターンは、前記グランドパターンに形成された開口内に、前記グランドパターンと所定のギャップを持って配置される、
    ことを特徴とするマイクロ波平面アンテナ。
  3. 請求項1または2に記載のマイクロ波平面アンテナにおいて、
    前記パッチパターンに直列に接続され、当該マイクロ波平面アンテナの中心周波数において前記コンデンサと直列共振するコイルをさらに備える、
    ことを特徴とするマイクロ波平面アンテナ。
  4. 請求項3に記載のマイクロ波平面アンテナにおいて、
    前記コイルは、前記コンデンサパターンに設置された導電性の線材を含む、
    ことを特徴とするマイクロ波平面アンテナ。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のマイクロ波平面アンテナにおいて、
    前記グランドパターンは、複数の穴が開けられて網目状となっている、
    ことを特徴とするマイクロ波平面アンテナ。
  6. 請求項5に記載のマイクロ波平面アンテナにおいて、
    少なくとも前記パッチパターンに覆われる前記グランドパターンの部分には、前記穴が開けられていない、
    ことを特徴とするマイクロ波平面アンテナ。
  7. 請求項5または6に記載のマイクロ波平面アンテナにおいて、
    前記穴のピッチは、使用する電波の波長の16分の1である、
    ことを特徴とするマイクロ波平面アンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2025018042A1 (ja) * 2023-07-19 2025-01-23 株式会社村田製作所 アンテナ装置およびそれを搭載する通信装置

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