JP2012244283A - 3合成3分配器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 方向性結合器からなる3合成3分配器を提供する。
【解決手段】 入力された電力が1/2ずつ分配される2つの第1方向性結合器10と第3方向性結合器15と、入力された電力が1/3と2/3に分配される1つの第2方向性結合器13とを用いて、K3端子とK4端子とを接続する第2線路12の位相量β2とK5端子とK6端子とを接続する第3線路14の位相量β3との和と、K1端子とK2端子とを接続する第1線路11の位相量β1との位相差が90°+(180°×N)に設定されている。これにより、入力端子Pi1,Pi2,Pi3に入力された電力がそれぞれ均等に1/3ずつに3分配されて出力端子Po1,Po2,Po3から出力されるようになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、方向性結合器を利用した3合成3分配器に関するものである。
従来、図13(a)に示す構成の高周波伝送機器の一種である方向性結合器が知られている。図13(a)に示す方向性結合器100は四端子構造とされポートP1、ポートP2、ポートP3、ポートP4の4つのポートを有している。ポートP1とポートP2の間に接続されている第1線路101と、ポートP3とポートP4の間に接続されている第2線路102とは互いに電気的に結合しており、その長さは使用周波数帯域の中心周波数Foの波長をλoとした時に、1/4λo(1/4波長)の長さとされている。結合量が3dBとされた方向性結合器100は、3dBカプラと称され2合成2分配回路として機能する。3dBカプラとされた方向性結合器100の動作を説明すると、図13(a)のポートP1に高周波電力が印加された場合、ポートP2にはその電力の1/2(−3dB)が出力されると共に、ポートP3にも残りの1/2(−3dB)が結合電力として出力されるが、ポートP4はアイソレーションポートとされ高周波電力が出力されない。同様に、ポートP2に高周波電力が印加された場合は、ポートP1にはその電力の1/2(−3dB)が出力されるとともに、ポートP4にも残りの1/2(−3dB)が結合電力として出力されるが、ポートP3からは高周波電力が出力されない。
図13(a)に示す方向性結合器100において、第1線路101と第2線路102とを交差させて端子を入れ替えると、例えば、図13(b)に示す構成の方向性結合器110となる。方向性結合器110において、第1線路111と第2線路112は、1/4λoの長さとされ、結合量が3dBとされている。この方向性結合器110においては、使用周波数帯域の中心周波数Foに於いて、端子Pi1に印加した高周波電力は端子Po1と端子Po2に1/2(−3dB)ずつ出力され、端子Pi2には現れない。同様に、端子Pi2に印加した高周波電力も端子Po1と端子Po2に1/2ずつ出力されるが、端子Pi1には現れない。位相量は、Pi1〜Po1の端子間及びPi2〜Po2の端子間が0°であり、Pi1〜Po2の端子間及びPi2〜Po1の端子間が−90°となる。方向性結合器110では、Pi1とPi2を入力端子として、Po1とPo2を出力端子として使用できることから、入力端子同士あるいは出力端子同士が同一面に並ぶようになり、分配器や合成器として利用する場合に配線等において便利になる。このことから、図13(b)に示す方向性結合器110は実用上広く用いられている。
図13(c)に示す方向性結合器120は、図13(b)に示す方向性結合器110を簡易的に表したもので、構成および動作は図13(b)に示す方向性結合器110と全く同一である。以下においては、この図13(c)の表記方法をもって説明する。
なお、方向性結合器120において電力分配比を2:1に不等分配したい場合は、第1線路121と第2線路122との結合度を電力比で1/3にすれば良く、dB表示の結合量としては約4.77dBとなる。結合量を4.77dBとした際の方向性結合器120では、端子Pi1に印加した高周波電力は端子Po2に2/3(dB表示で挿入損失約−1.76dB)出力され、端子Po1には結合して残りの1/3の電力(dB表示で結合損失約−4.77dB)が出力され、端子Pi2には現れない。同様に端子Pi2に印加した高周波電力は端子Po1に2/3、端子Po2に1/3出力され、端子Pi1には現れない。この場合の各端子間の位相量は、上記した電力分配比を均等分配する場合と同様になる。
特開平6−120712号公報
複数の方向性結合器からなる4合成4分配器が知られている。従来の4合成4分配器200の構成を示す回路図を図14に示す。
図14に示す4合成4分配器200は、方向性結合器からなる3dBカプラを4個使用して構成した回路構成とされており、入力端子をPi1〜Pi4とし、出力端子をPo1〜Po4として、図14に示す様に配置し結線されている。この場合、各入出力端子間の経路は1つに限られるので、各入力端子に印加された高周波電力は出力端子方向に電力比1/2の分配を繰り返して、1/4ずつ均等に電力分配されるので、全体としては4合成4分配回路となる。例えば、入力端子Pi1に入力された高周波電力は、3dBカプラ201のK1,K3端子から1/2の電力で出力される。K1端子は、3dBカプラ202のK2端子に接続されており、K2端子に入力された高周波電力は3dBカプラ202でさらに1/2になることから、入力端子Pi1に入力された高周波電力は出力端子Po1,Po2から1/4ずつ出力される。
また、K3端子は3dBカプラ204のK6端子に接続されており、K6端子に入力された高周波電力は3dBカプラ204でさらに1/2になることから、入力端子Pi1に入力された高周波電力は出力端子Po3,Po4から1/4ずつ出力される。このように、入力端子Pi1に入力された高周波電力は1/4ずつ均等に電力分配されて出力端子Po1〜Po4から出力される。また、入力端子Pi2,Pi3,Pi4に入力された高周波電力も同様にして、1/4ずつ均等に電力分配されて出力端子Po1〜Po4から出力される。この場合の分配損失は、電力が1/4に減じることから約−6.02dBとなる。すなわち、入力端子Pi1〜Pi4から入力される高周波電力をそれぞれPw1,Pw2,Pw3,Pw4とすると、出力端子Po1〜Po4のそれぞれから(Pw1+Pw2+Pw3+Pw4)/4の合成電力が出力されるようになる。なお、入出力端子間の使用中心周波数Foにおける位相差は伝送経路によって異なるが、図15に示す図表の位相とされる。この時の3dBカプラ201〜204の間は、線路長0、即ち位相量は0°で接続されているものとして計算している。
例えば、出力端子Po2を例に上げて位相について説明すると、Pi1→K1の端子間およびK4→Po2の端子間およびPi3→K5の端子間が0°であり、Pi2→K1の端子間およびK2→Po2の端子間およびPi4→K5の端子間が−90°となる。入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、Pi1→K1→K2→Po2の伝送経路で出力されることから、出力端子Po2から出力される高周波電力Pw1/4の位相は−90°となる。また、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、Pi2→K1→K2→Po2の伝送経路で出力されることから、出力端子Po2から出力される高周波電力Pw2/4の位相は−180°となる。さらに、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3は、Pi3→K5→K4→Po2の伝送経路で出力されることから、出力端子Po2から出力される高周波電力Pw3/4の位相は0°となる。さらにまた、入力端子Pi4に入力された高周波電力Pw4は、Pi4→K5→K4→Po2の伝送経路で出力されることから、出力端子Po2から出力される高周波電力Pw4/4の位相は−90°となる。
ところで、3つの高周波電力を3合成3分配したい場合があるが、方向性結合器からなる3合成3分配器が知られていないと云う問題点があった。
そこで、本発明は方向性結合器からなる3合成3分配器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、2つの入力端子Pi1,Pi2を有すると共に、該入力端子Pi1に入力された電力の1/2を位相量0°で出力すると共に、前記入力端子Pi2に入力された電力の1/2を位相−90°で出力する出力端子K1と、前記入力端子Pi1に入力された電力の1/2を位相−90°で出力すると共に、前記入力端子Pi2に入力された電力の1/2を位相量0°で出力する出力端子K3とを有する第1方向性結合器と、2つの入力端子K4,Pi3を有すると共に、該入力端子K4に入力された電力の1/3を位相量0°で出力すると共に、前記入力端子Pi3に入力された電力の2/3を位相−90°で出力する出力端子K5と、前記入力端子K4に入力された電力の2/3を位相−90°で出力すると共に、前記入力端子Pi3に入力された電力の1/3を位相量0°で出力する出力端子Po3とを有する第2方向性結合器と、2つの入力端子K2,K6を有すると共に、該入力端子K2に入力された電力の1/2を位相量0°で出力すると共に、前記入力端子K6に入力された電力の1/2を位相−90°で出力する出力端子Po1と、前記入力端子K2に入力された電力の1/2を位相−90°で出力すると共に、前記入力端子K6に入力された電力の1/2を位相量0°で出力する出力端子Po2とを有する第3方向性結合器と、前記出力端子K1と前記入力端子K2との間に接続されている第1線路と、前記出力端子K3と前記入力端子K4との間に接続されている第2線路と、前記出力端子K5と前記入力端子K6との間に接続されている第3線路とを備え、前記第2線路の位相量と前記第3線路の位相量との和と、前記第1線路の位相量との位相差が90°+(180°×N)(ただし、Nは0を含む正の整数)に設定されており、前記入力端子Pi1,Pi2,Pi3に入力された電力がそれぞれ均等に3分配されて前記出力端子Po1,Po2,Po3から出力されることを最も主要な特徴としている。
本発明は、入力された電力が1/2ずつ分配される2つの方向性結合器と、入力された電力が1/3と2/3に分配される1つの方向性結合器とを用いて、第2線路の位相量と第3線路の位相量との和と、第1線路の位相量との位相差が90°+(180°×N)に設定されていることから、入力端子Pi1,Pi2,Pi3に入力された電力がそれぞれ均等に3分配されて出力端子Po1,Po2,Po3から出力されるようになる。
これにより、方向性結合器からなる3合成3分配器を提供することができる。
本発明の実施例にかかる3合成3分配器の構成を示す回路図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器の入力端子と出力端子間との位相量を示す図表である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器の設定を変えた際の入力端子と出力端子間との位相量を示す図表である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器の他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器のさらに他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器のさらに他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器のさらに他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器のさらに他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器のさらに他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器のさらに他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 本発明の実施例にかかる3合成3分配器のさらに他の入力端子と出力端子間における挿入損失の周波数特性を示す図である。 従来の方向性結合器の構成および他の構成を示す回路図、簡易的に表した回路図である。 従来の方向性結合器からなる4合成4分配器の構成を示す回路図である。 従来の方向性結合器からなる4合成4分配器の入力端子と出力端子間との位相量を示す図表である。
本発明の実施例にかかる複数の方向性結合器からなる3合成3分配器の構成を示す回路図を図1に示す。
図1に示す3合成3分配器1は、電力分配比が1/2とされ均等分配される3dBカプラとされている第1方向性結合器10および第3方向性結合器15と、電力分配比が2:1に不等分配される第2方向性結合器13と、第1方向性結合器10と第3方向性結合器15間に接続された第1線路11と、第1方向性結合器10と第2方向性結合器13間に接続された第2線路12と、第2方向性結合器13と第3方向性結合器15間に接続された第3線路14とから構成されている。3合成3分配器1における入力端子はPi1,Pi2,Pi3とされ、出力端子はPo1,Po2,Po3とされている。ここでは、第1方向性結合器10の2つの入力端子が入力端子Pi1,Pi2とされ、それぞれの入力端子Pi1,Pi2に高周波電力Pw1,Pw2が入力される。また、第2方向性結合器13の一方の入力端子が入力端子Pi3とされ、高周波電力Pw3が入力される。
第1方向性結合器10の2つの出力端子はK1,K3端子とされ、K1端子は位相量β1の第1線路11を介して第3方向性結合器15の一方の入力端子であるK2端子に接続され、K3端子は位相量β2の第2線路12を介して第2方向性結合器13の他方の入力端子であるK4端子に接続されている。また、第2方向性結合器13の2つの出力端子はK5,K8端子とされ、K5端子は位相量β3の第3線路14を介して第3方向性結合器15の他方の入力端子であるK6端子に接続され、K8端子は出力端子Po3に接続されている。さらに、第3方向性結合器15の一方の出力端子はPo1とされ、他方の出力端子はPo2とされている。
ここで、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1が出力端子Po1から出力される電力についてみると、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1が出力端子Po1から出力される経路は2つあり、2つの経路からの電力が合成されて出力端子Po1から出力されることになる。2つの経路における一方の第1経路は、Pi1→K1→第1線路11→K2→Po1の経路であり、他方の第2経路はPi1→K3→第2線路12→K4→K5→第3線路14→K6→Po1の経路である。
まず、第1経路について説明すると、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、第1方向性結合器10のK1端子から位相0°のPw1/2の電力で出力される。このK1端子は、位相量β1の第1線路11を介して第3方向性結合器15のK2端子に接続されており、K2端子に位相量β1のPw1/2の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−β1のPw1/4の電力が出力される。
次に第2経路について説明すると、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、第1方向性結合器10のK3端子から位相−90°のPw1/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相(−90°−β2)のPw1/2の電力が入力されることから、K5端子から位相(−90°−β2)のPw1/6の電力が出力される。このK5端子は、位相量β3の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相(−90°−β2−β3)のPw1/6の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相(−180°−β2−β3)のPw1/12の電力が出力される。
このように、出力端子Po1からは、第1経路からの位相−β1のPw1/4の電力と、第2経路からの位相(−180°−β2−β3)のPw1/12の電力とが合成されて出力されることになる。ここで、(β2+β3)の位相量とβ1の位相量との位相差を90°に設定するように、位相量β1を90°、位相量β2,β3をともに0°に設定すると、位相が−90°のPw1/4の電力と、位相が−180°のPw1/12との電力が合成されることになる。
第1経路と第2経路の積算電力を合成するために、電圧比に換算した後でベクトル合成して合成電圧比を求め、その合成電圧比から合成電力比を算出する。第1経路の積算電力分配比は1/4でありその平方根をとって電圧分配比を求めると√(1/4)となり、第2経路の積算電力分配比は1/12でありその平方根をとって電圧分配比を求めると√(1/12)となる。第1経路と第2経路との位相差は90°であるから、位相差が90°の2つの電圧をベクトル合成するには、各々二乗して和を求め更にその平方根を求めると、合成電圧比が得られる。この手順に従って計算を進めると、√(1/4)の二乗は1/4であり、√(1/12)の二乗は1/12となって、その和は1/3となる。その平方根は√(1/3)となり、これがベクトル合成電圧比となる。合成電圧比を二乗すれば合成電力比が求まるので、√(1/3)を二乗すると1/3が得られ、これが最終的な電力分配合成比となり、出力端子Po1からはPw1/3の合成電力が出力される。電力比1/3はdB換算で約−4.77dBとなり、合成電力の位相は、第1経路と第2経路の各々の電圧と位相から−120°となる。
次に、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1が出力端子Po2から出力される電力についてみると、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1が出力端子Po2から出力される経路も2つあり、2つの経路からの電力が合成されて出力端子Po2から出力されることになる。一方の第1経路は、Pi1→K1→第1線路11→K2→Po2の経路であり、他方の第2経路はPi1→K3→第2線路12→K4→K5→第3線路14→K6→Po2の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、第1経路について説明すると、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、第1方向性結合器10のK1端子から位相0°のPw1/2の電力で出力される。このK1端子は、位相量β1(=90°)の第1線路11を介して第3方向性結合器15のK2端子に接続されており、K2端子に位相−90°のPw1/2の電力が入力されることから、出力端子Po2から位相−180°のPw1/4の電力が出力される。
次に第2経路については、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、第1方向性結合器10のK3端子から位相−90°のPw1/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2(=0°)の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相−90°のPw1/2の電力が入力されることから、K5端子から位相−90°のPw1/6の電力が出力される。このK5端子は、位相量β3(=0°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相−90°のPw1/6の電力が入力されることから、出力端子Po2から位相−90°のPw1/12の電力が出力される。
このように、出力端子Po2からは、第1経路からの位相−180°のPw1/4の電力と、第2経路からの位相−90°のPw1/12の電力とが合成されて出力されることになる。上記と同様にして計算すると、出力端子Po2における電力分配合成比として1/3(dB換算で約−4.77dB)が得られてPw1/3の合成電力が出力端子Po2から出力される。この時の、合成電力の位相は、第1経路と第2経路の各々の電圧と位相から−150°となる。
さらに、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1が出力端子Po3から出力される電力についてみると、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1が出力端子Po3から出力される経路は1つだけとされている。この経路は、Pi1→K3→第2線路12→K4→K8→Po3の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、この経路について説明すると、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、第1方向性結合器10のK3端子から位相−90°のPw1/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相−90°のPw1/2の電力が入力されることから、K8端子から位相−180°のPw1/3の電力が出力される。このK8端子は出力端子Po3に接続されていることから、出力端子Po3から位相−180°のPw1/3の電力が出力される。
このように、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、出力端子Po1,Po2,Po3に均等に1/3ずつに分配されて出力されるようになる。
次に、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2が出力端子Po1〜Po3から出力される電力について説明する。まず、出力端子Po1についてみると、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2が出力端子Po1から出力される経路は2つあり、2つの経路からの電力が合成されて出力端子Po1から出力されることになる。第1経路は、Pi2→K1→第1線路11→K2→Po1の経路であり、第2経路はPi2→K3→第2線路12→K4→K5→第3線路14→K6→Po1の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、この経路について説明すると、第1経路では、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、第1方向性結合器10のK1端子から位相−90°のPw2/2の電力で出力される。このK1端子は、位相量β1(=90°)の第1線路11を介して第3方向性結合器15のK2端子に接続されており、K2端子に位相−180°のPw2/2の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−180°のPw2/4の電力が出力される。
第2経路では、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、第1方向性結合器10のK3端子から位相0°のPw2/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2(=0°)の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相0°のPw2/2の電力が入力されることから、K5端子から位相0°のPw2/6の電力が出力される。このK5端子は、位相量β3(=0°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相0°のPw2/6の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−90°のPw2/12の電力が出力される。
このように、出力端子Po1からは、第1経路からの位相−180°のPw2/4の電力と、第2経路からの位相−90°のPw2/12の電力とが合成されて出力されることになる。上記と同様にして計算すると、出力端子Po1における電力分配合成比として1/3(dB換算で約−4.77dB)が得られてPw2/3の合成電力が出力端子Po1から出力される。この時の、合成電力の位相は、第1経路と第2経路の各々の電圧と位相から−150°となる。
次に、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2が出力端子Po2から出力される電力についてみると、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2が出力端子Po2から出力される経路は2つあり、2つの経路からの電力が合成されて出力端子Po2から出力されることになる。第1経路は、Pi2→K1→第1線路11→K2→Po2の経路であり、第2経路はPi2→K3→第2線路12→K4→K5→第3線路14→K6→Po2の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、この経路について説明すると、第1経路では、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、第1方向性結合器10のK1端子から位相−90°のPw2/2の電力で出力される。このK1端子は、位相量β1(=90°)の第1線路11を介して第3方向性結合器15のK2端子に接続されており、K2端子に位相−180°のPw2/2の電力が入力されることから、出力端子Po2から位相−270°のPw2/4の電力が出力される。
第2経路では、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、第1方向性結合器10のK3端子から位相0°のPw2/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2(=0°)の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相0°のPw2/2の電力が入力されることから、K5端子から位相0°のPw2/6の電力が出力される。このK5端子は、位相量β3(=0°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相0°のPw2/6の電力が入力されることから、出力端子Po2から位相0°のPw2/12の電力が出力される。
このように、出力端子Po2からは、第1経路からの位相−270°のPw2/4の電力と、第2経路からの位相0°のPw2/12の電力とが合成されて出力されることになる。上記と同様にして計算すると、出力端子Po2における電力分配合成比として1/3(dB換算で約−4.77dB)が得られてPw2/3の合成電力が出力端子Po2から出力される。この時の、合成電力の位相は、第1経路と第2経路の各々の電圧と位相から−300°となる。
さらに、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2が出力端子Po3から出力される電力についてみると、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2が出力端子Po3から出力される経路は1つだけとされている。この経路は、Pi2→K3→第2線路12→K4→K8→Po3の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、この経路について説明すると、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、第1方向性結合器10のK3端子から位相0°のPw2/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2(=0°)の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相0°のPw2/2の電力が入力されることから、K8端子から位相−90°のPw2/3の電力が出力される。このK8端子は出力端子Po3に接続されていることから、出力端子Po3から位相−90°のPw2/3の電力が出力される。
このように、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、出力端子Po1,Po2,Po3に均等に1/3ずつ分配されて出力されるようになる。
次に、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3が出力端子Po1〜Po3から出力される電力について説明する。まず、出力端子Po1についてみると、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3が出力端子Po1から出力される経路は、Pi3→K7→K5→第3線路14→K6→Po1の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、この経路について説明すると、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3は、第2方向性結合器13のK7に入力されることから、K5端子から位相−90°の2Pw3/3の電力で出力される。このK5端子は、位相量β3(=0°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相−90°の2Pw3/3の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−180°のPw3/3の電力が出力される。
次に、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3が出力端子Po2から出力される電力についてみると、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3が出力端子Po2から出力される経路はPi3→K7→K5→第3線路14→K6→Po2の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、この経路について説明すると、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3は、第2方向性結合器13のK7に入力されることから、K5端子から位相−90°の2Pw3/3の電力で出力される。このK5端子は、位相量β3(=0°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相−90°の2Pw3/3の電力が入力されることから、出力端子Po2から位相−90°のPw3/3の電力が出力される。
さらに、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3が出力端子Po3から出力される電力についてみると、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3が出力端子Po3から出力される経路はPi3→K7→K8→Po3の経路である。
第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定したとして、この経路について説明すると、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3は、第2方向性結合器13のK7に入力されることから、K8端子から位相0°のPw3/3の電力で出力される。このK8端子は出力端子Po3に接続されていることから、出力端子Po3から位相0°のPw3/3の電力が出力される。
このように、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3は、出力端子Po1,Po2,Po3に均等に1/3ずつ分配されて出力されるようになる。
本発明にかかる3合成3分配器1は、上記したように入力端子Pi1,Pi2,Pi3から入力された高周波電力Pw1,Pw2,Pw3が、それぞれ均等に3分配された合成出力(Pw1/3+Pw2/3+Pw3/3)が出力端子Po1,Po2,Po3からそれぞれ出力されるようになる。この本発明にかかる3合成3分配器1の入力端子Pi1,Pi2,Pi3と出力端子Po1,Po2,Po3との間の位相量を示す図表を図2に示している。図2に示す図表は、第1線路11の位相量β1を90°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に0°に設定した時の位相とされている。
また、第1線路11の位相量β1を0°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に45°に設定した時の、本発明にかかる3合成3分配器1の入力端子Pi1,Pi2,Pi3と出力端子Po1,Po2,Po3との間の位相量を示す図表を図3に示している。
図3の図表を例を挙げて説明するが、第1線路11ないし第3線路14の位相量だけが異なっていることから、主に位相量に関しての説明をする。入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1が出力端子Po1から出力される電力についてみると、上記した第1経路では、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、第1方向性結合器10のK1端子から位相0°のPw1/2の電力で出力される。このK1端子は、位相量β1(=0°)の第1線路11を介して第3方向性結合器15のK2端子に接続されており、K2端子に位相0°のPw1/2の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相0°のPw1/4の電力が出力される。
また、上記した第2経路では、入力端子Pi1に入力された高周波電力Pw1は、第1方向性結合器10のK3端子から位相−90°のPw1/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2(=45°)の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相−135°のPw1/2の電力が入力されることから、K5端子から位相−135°のPw1/6の電力が出力される。このK5端子は、位相量β3(=45°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相−180°のPw1/6の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−270°のPw1/12の電力が出力される。
このように、出力端子Po1からは、第1経路からの位相0°のPw1/4の電力と、第2経路からの位相−270°のPw1/12の電力とが合成されて出力されることになる。上記と同様にして計算すると、出力端子Po1における電力分配合成比として1/3(dB換算で約−4.77dB)が得られてPw1/3の合成電力が出力端子Po1から出力される。この時の、合成電力の位相は、第1経路と第2経路の各々の電圧と位相から−330°となる。
また、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2が出力端子Po1から出力される電力についてみると、上記した第1経路では、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、第1方向性結合器10のK1端子から位相−90°のPw2/2の電力で出力される。このK1端子は、位相量β1(=0°)の第1線路11を介して第3方向性結合器15のK2端子に接続されており、K2端子に位相−90°のPw2/2の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−90°のPw2/4の電力が出力される。
さらに、上記した第2経路では、入力端子Pi2に入力された高周波電力Pw2は、第1方向性結合器10のK3端子から位相0°のPw2/2の電力で出力される。このK3端子は、位相量β2(=45°)の第2線路12を介して第2方向性結合器13のK4端子に接続されており、K4端子に位相−45°のPw2/2の電力が入力されることから、K5端子から位相−45°のPw2/6の電力が出力される。このK5端子は、位相量β3(=45°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相−90°のPw2/6の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−180°のPw2/12の電力が出力される。
このように、出力端子Po1からは、第1経路からの位相−90°のPw2/4の電力と、第2経路からの位相−180°のPw2/12の電力とが合成されて出力されることになる。上記と同様にして計算すると、出力端子Po1における電力分配合成比として1/3(dB換算で約−4.77dB)が得られてPw2/3の合成電力が出力端子Po1から出力される。この時の、合成電力の位相は、第1経路と第2経路の各々の電圧と位相から−120°となる。
さらに、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3が出力端子Po1から出力される電力についてみると、入力端子Pi3に入力された高周波電力Pw3は、第2方向性結合器13のK7端子に入力されることから、K5端子から位相−90°の2Pw3/3の電力で出力される。このK5端子は、位相量β3(=45°)の第3線路14を介して第3方向性結合器15のK6端子に接続されており、K6端子に位相−135°の2Pw3/3の電力が入力されることから、出力端子Po1から位相−225°のPw3/3の電力が出力される。
このように、入力端子Pi1,Pi2,Pi3に入力された高周波電力Pw1,Pw2,Pw3は、出力端子Po1に1/3ずつ均等に分配されて出力されるようになる。また、説明は省略するが、入力端子Pi1,Pi2,Pi3に入力された高周波電力Pw1,Pw2,Pw3は、出力端子Po2,Po3にそれぞれ1/3ずつ均等に分配されて出力されるようになる。すなわち、第1線路11の位相量β1を0°、第2線路12と第3線路14の位相量β2と位相量β3とを共に−45°に設定した時も、入力端子Pi1,Pi2,Pi3から入力された高周波電力Pw1,Pw2,Pw3が、それぞれ均等に3分配された合成出力(Pw1/3+Pw2/3+Pw3/3)が出力端子Po1,Po2,Po3からそれぞれ出力されるようになる。また、入力端子Pi1,Pi2,Pi3と出力端子Po1,Po2,Po3との間の位相量も図3に示すようになる。
上記の説明では、第1線路11の位相量β1と、第2線路12の位相量β2と第3線路14の位相量β3との和との位相差が90°に設定されており、この設定時において本発明にかかる3合成3分配器1は、3合成3分配器として動作する。また、この位相差を270°とした時も、本発明にかかる3合成3分配器1は、3合成3分配器として動作する。このように、本発明にかかる3合成3分配器1においては、第1線路11の位相量β1と、第2線路12の位相量β2と第3線路14の位相量β3との和との位相差を90°+(180°×N)(ただし、Nは0を含む正の整数)に設定した時に、3合成3分配器として動作するようになる。
次に、図1に示す本発明にかかる3合成3分配器1において、第1線路11を約90°に相当する長さの同軸ケーブルで構成してK1端子とK2端子とを接続し、第2線路12を省略してK3端子とK4端子とを直結すると共に、第3線路14を省略してK5端子とK6端子とを直結して、各入出力端子間の合成分配損失を実測した結果を図4ないし図12に示す。この場合、設計周波数は620MHzとされている。
図4は入力端子Pi1と出力端子Po1間の合成分配損失の周波数特性であり、図4を参照すると620MHzにおいて−4.9296dBの合成分配損失となっていることがわかる。この値は、理論値の4.77dBとほぼ等しくなっている。また、図5は入力端子Pi1と出力端子Po2間の合成分配損失の周波数特性であり、図5を参照すると620MHzにおいて−5.0701dBの合成分配損失となっていることがわかる。これは、抵抗損失の影響と考えられ理論値の4.77dBよりは若干多くなっている。
さらに、図6は入力端子Pi1と出力端子Po3間の合成分配損失の周波数特性であり、図6を参照すると620MHzにおいて−5.2576dBの合成分配損失となっていることがわかる。これは、抵抗損失の影響と考えられ理論値の4.77dBよりは若干多くなっている。さらにまた、図7は入力端子Pi2と出力端子Po1間の合成分配損失の周波数特性であり、図7を参照すると620MHzにおいて−5.1431dBの合成分配損失となっていることがわかる。これは、抵抗損失の影響と考えられ理論値の4.77dBよりは若干多くなっている。さらにまた、図8は入力端子Pi2と出力端子Po2間の合成分配損失の周波数特性であり、図8を参照すると620MHzにおいて−5.3955dBの合成分配損失となっていることがわかる。これは、抵抗損失の影響と考えられ理論値の4.77dBよりは若干多くなっている。さらにまた、図9は入力端子Pi2と出力端子Po3間の合成分配損失の周波数特性であり、図9を参照すると620MHzにおいて−4.8183dBの合成分配損失となっていることがわかる。この値は、理論値の4.77dBとほぼ等しくなっている。
さらにまた、図10は入力端子Pi3と出力端子Po1間の合成分配損失の周波数特性であり、図10を参照すると620MHzにおいて−5.1848dBの合成分配損失となっていることがわかる。これは、抵抗損失の影響と考えられ理論値の4.77dBよりは若干多くなっている。さらにまた、図11は入力端子Pi3と出力端子Po2間の合成分配損失の周波数特性であり、図11を参照すると620MHzにおいて−4.8914dBの合成分配損失となっていることがわかる。この値は、理論値の4.77dBとほぼ等しくなっている。さらにまた、図12は入力端子Pi3と出力端子Po3間の合成分配損失の周波数特性であり、図12を参照すると620MHzにおいて−4.7529dBの合成分配損失となっていることがわかる。この値は、理論値の4.77dBとほぼ等しくなっている。
図4ないし図12に示す合成分配損失を実測した結果を参照すると、いずれの入出力端子間の合成分配損失についても、5dB前後のほぼ均等な損失となっていて、本発明にかかる3合成3分配器1が実現されていることがわかる。
以上説明した本発明にかかる3合成3分配器においては、3つの入力電力を均等に3分配して3つの出力端子から出力することができる。本発明にかかる3合成3分配器は、3台の送信機からの送信電力を均等に3台のアンテナに3分配して供給したり、3台のアンテナからの受信電力を均等に3台の受信機に3分配して供給することができるようになる。また、本発明にかかる3合成3分配器においては、第1線路11の位相量β1と、第2線路12の位相量β2と第3線路14の位相量β3との和との位相差が90°に設定されるが、位相差は厳密に90°とされる必要はなく、約90°の位相差とされていれば3合成3分配されるようになる。
1 分配器、1 分配回路、10 第1方向性結合器、11 第1線路、12 第2線路、13 第2方向性結合器、14 第3線路、15 第3方向性結合器、Pi1,Pi2,Pi3 入力端子、Po1,Po2,Po3 出力端子、100 方向性結合器、101 第1線路、102 第2線路、110 方向性結合器、111 第1線路、112 第2線路、120 方向性結合器、121 第1線路、122 第2線路、200 4合成4分配器、201〜204 3dBカプラ、Pi1〜Pi4 入力端子、Po1〜Po4 出力端子

Claims (1)

  1. 2つの入力端子Pi1,Pi2を有すると共に、該入力端子Pi1に入力された電力の1/2を位相量0°で出力すると共に、前記入力端子Pi2に入力された電力の1/2を位相−90°で出力する出力端子K1と、前記入力端子Pi1に入力された電力の1/2を位相−90°で出力すると共に、前記入力端子Pi2に入力された電力の1/2を位相量0°で出力する出力端子K3とを有する第1方向性結合器と、
    2つの入力端子K4,Pi3を有すると共に、該入力端子K4に入力された電力の1/3を位相量0°で出力すると共に、前記入力端子Pi3に入力された電力の2/3を位相−90°で出力する出力端子K5と、前記入力端子K4に入力された電力の2/3を位相−90°で出力すると共に、前記入力端子Pi3に入力された電力の1/3を位相量0°で出力する出力端子Po3とを有する第2方向性結合器と、
    2つの入力端子K2,K6を有すると共に、該入力端子K2に入力された電力の1/2を位相量0°で出力すると共に、前記入力端子K6に入力された電力の1/2を位相−90°で出力する出力端子Po1と、前記入力端子K2に入力された電力の1/2を位相−90°で出力すると共に、前記入力端子K6に入力された電力の1/2を位相量0°で出力する出力端子Po2とを有する第3方向性結合器と、
    前記出力端子K1と前記入力端子K2との間に接続されている第1線路と、前記出力端子K3と前記入力端子K4との間に接続されている第2線路と、前記出力端子K5と前記入力端子K6との間に接続されている第3線路とを備え、
    前記第2線路の位相量と前記第3線路の位相量との和と、前記第1線路の位相量との位相差が90°+(180°×N)(ただし、Nは0を含む正の整数)に設定されており、前記入力端子Pi1,Pi2,Pi3に入力された電力がそれぞれ均等に3分配されて前記出力端子Po1,Po2,Po3から出力されることを特徴とする3合成3分配器。
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