JPH08330831A - 無線周波数アンテナ用ビーム形成ネットワーク - Google Patents

無線周波数アンテナ用ビーム形成ネットワーク

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JPH08330831A
JPH08330831A JP7353405A JP35340595A JPH08330831A JP H08330831 A JPH08330831 A JP H08330831A JP 7353405 A JP7353405 A JP 7353405A JP 35340595 A JP35340595 A JP 35340595A JP H08330831 A JPH08330831 A JP H08330831A
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row
cfh
network
cell
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JP7353405A
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Pi Francesco Coromina
フランセスコ・コロミナ・ピー
Traveset Bosch Javier Ventura
ハビエル・ベントゥラ−トラベセト・ボシュ
Mike Yarwood
マイク・ヤーウッド
Wolfgang Bosch
ヴォルフガンク・ベッシュ
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Agence Spatiale Europeenne
Original Assignee
Agence Spatiale Europeenne
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q25/00Antennas or antenna systems providing at least two radiating patterns
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/30Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array
    • H01Q3/34Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array by electrical means
    • H01Q3/40Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array by electrical means with phasing matrix

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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のビームを生成する衛星搭載用アンテナ
の放射素子を制御する。 【解決手段】 無線周波数アンテナ用および、および入
力信号に二次元六角離散フーリエ変換を適用するための
ビーム形成ネットワークに関する。入力および出力の数
は、Nt =RxN2 で、RおよびNが整数である場合に
t に等しくなる。第1回路層は、それぞれR個の入力
およびR個の出力を持つN2 個のセルから成る1行を含
み、各セルは前記Nt 個の入力の一つに存在する信号を
受信し、そのR個の入力に存在する信号に1次元RxR
離散フーリエ変換を適用し、第2回路層は、それぞれが
N個の入力およびN個の出力を持つセルのR個の独立集
合を含み、各セルがそのN個の入力に存在する信号に1
次元RxR離散フーリエ変換を適用する。また、本発明
は、個の出力のネットワークのハードウェア構造にも関
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速フーリエ変換
(FFT: Fast Fourier Transformation)を活用する無
線周波数アンテナ用ビーム形成ネットワークに関する。
本発明は、また、この種のネットワークのハードウェア
構造にも関する。本発明は、衛星に搭載される適用例に
おいて複数のビームを生成するための位相作画ビーム定
着型アンテナに、それに対してだけではないが、有利に
適用できる。
【0002】
【従来の技術】アンテナ内に多数の合成されたビームお
よび多数の放射素子を必要とする従来の無線周波数ビー
ム形成ネットワークは、重さが理由で利用できない。代
わりに、電力消費に関する意味から中間周波数(IF)
ビーム形成ネットワークが使用されるか、あるいは、ベ
ースバンド・デジタル・ビーム形成ネットワークも使用
される。
【0003】1990年10月の"IEE Proceedings", V
ol. 137, Pt. H., No. 5, p.293-303 に掲載された、
P.S.ホール(P.S. Hall)およびS.J.ベターレイ
ン(S.J. Vetterlein)による"Review of Radio Frequen
cy Beamforming Techniques for Scanned and Multiple
Beam Antennas(走査型マルチビームアンテナ用無線周
波数ビーム形成技術のレビュー) " という論文は、無線
周波数ビームを形成するために利用される主要な技法を
検討している。
【0004】これらの技術には、この論文の第4.2項
(図15も参照のこと)で説明される、最小の結合回路
でコンパクトなレイアウトを作成する「バトラー行列(B
utler Matrix) 」技術が含まれる。バトラー行列は、線
形ネットワークに適している。放射素子の矩形配列を活
用する平面位相制御ビーム走査型ネットワークの場合に
は、ビーム形成ネットワークも、線形バトラー行列を利
用することができる。
【0005】ただし、バトラー行列の最大サイズ(した
がって、ビームの最大数およびアンテナの放射素子の最
大数)は、以下に示すような、さまざまな要因により制
限を受けている。
【0006】1)製造公差:行列のサイズが大きくなる
に従って、隣接する放射素子間の周波数差が小さくな
る。したがって、位相特性をさらに綿密に制御すること
が必要になる。前記論文に示されるように、マイクロ・
ストリップ技術を使用したバトラー行列の最大サイズ
は、64x64であると考えることができる。
【0007】2)カプラーの層の間の接続(経路選択)
の複雑なトポロジー:本明細書に添付される図1から容
易に看取できるように、16x16のバトラー行列に
は、接続配線の複雑な経路選択が必要とされる。バトラ
ー行列ビーム形成ネットワークの回路は、それぞれが、
4個のセル、Cel1 からCel4 およびCel′1
らCel′4 を含む二つのレベル(レベル1とレベル
2)の間で分けられる。16個の接続1′から16′
は、接続1から16に対応する。これらの接続の間で
は、非常に高いレベルの電気的な絶縁が必要とされる。
この複雑さのために、平面技術(ストリップ・ライン導
波管、マイクロ・ストリップ・ライン)の実装が困難に
なっている。
【0008】3)ビーム間の遷移に関する要件:N個の
放射素子を具備するリニア・アレイ・アンテナの場合、
NxN個のバトラー行列ビーム形成ネットワークは、−
4dBの遷移レベルでN個のビームの集合を生成する。
このレベルは、本発明に意図される望ましい応用例、通
常は宇宙での応用例には確かに低すぎる。約−1dBの
レベルが必要である。一つのよく知られている解決策
は、ビーム形成ネットワークを大きくし、行列のある部
分のみを使用することである。例えば、2Nx2Nの行
列を使用すると、−1.5dBの遷移レベルが得られ
る。ただし、バトラー行列ビーム形成ネットワークを大
きくすると、その重量およびその製造公差に直接的な影
響が及ぼされ、接続の複雑さに関連する問題点が増幅さ
れることは明白である。
【0009】さらに、宇宙での応用例は、通常、矩形ト
ポロジーではなく六角格子を持つアレイ・アンテナを活
用する。これは、コンパクトさという点ではより効率的
である。つまり、同じカバレージに対して必要となる放
射素子の数が少なくなることはよく知られている。しか
しながら、この場合、バトラー行列ビーム形成ネットワ
ークに関して説明されるような行列型の単純なレイアウ
トは不可能になる。
【0010】別の構成は、1981年9月23〜25日
にモンティセロ(イリノイ州、アメリカ合衆国)で開催
された"Anntena Applications Symposium(アンテナ応用
例シンポジウム) " の"Proceedings" の中で発表された
G.G.チャドウィック(G.G. Chadwick )らによる"A
n Algebraic Synthesis Method for RN2 Multibeam Mat
ric Network (RN2 マルチビーム行列ネットワーク用
代数合成方法) " に提案されている。この構成は、「バ
トラー行列」に非常に類似している。実際、これらの二
つの構成は、ともに「FFT」アルゴリズムの直接的な
無線周波数適用例を表している。この構成も、興味深い
ものではあるが、重量、製造公差、接続の経路選択、お
よび隣接するビーム間での遷移レベルに関して前述され
たのと同じ注記を免れない。
【0011】前記出版物の図12から明らかなように、
二つのレベルで多数の移相器回路が使用されている。最
後に、これらの回路にはほとんどモジュラリティーがな
い。三つの入力と三つの出力があるセルを別にすれば、
反復するモジュールは存在しない。非常に複雑な回路に
おいては、このモジュラリティーという点が、製造コス
ト、集積の可能性、および試験の容易さに関して非常に
重要であることはよく知られている。例えば、モジュー
ルが一つであれば、複雑な回路を使用した場合に比較し
て、より容易に製造でき、装置が故障した場合にもより
安価で交換できるのは当然のことである。従来の技術に
よる技術では、ある種のサイズおよびある種の複雑さを
持つ回路への集積は制限される。したがって、比較的に
複雑度が低い反復回路は、集積回路として実装可能であ
り、その信頼性は、通常、離散回路より高くなる。最後
に、常にそうであるわけではないが、試験対象の回路の
複雑さが増すと、通常は非線形的に試験プログラムの複
雑さが増す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】要約すると、特に宇宙
での応用例(衛星に搭載されるアンテナ)向けの無線周
波数アンテナ技術には、多くの制限事項がある。その内
のいくつかを以下に要約する。
【0013】アンテナの形状は、通常、六角形である。
本発明においては、アンテナの形状は、三角形でも等し
く優れたものとなるであろう。まず最初に、効率的なア
ーキテクチャを実装する必要がある(「効率的な」とい
う用語は、技術的側面および複雑さの低減という点で理
解する必要がある)。信号処理アルゴリズムは、離散フ
ーリエ変換(「DFT: Discrete Fourier Transfor
m」)を使用しなければならない。「DFT」は、六角
アンテナの放射素子に供給される一連のサンプル信号に
対して行われ、このDFTの結果得られる係数がこの変
換の領域内において六角状にサンプルされることとなる
(すなわち、ビームの中心を表す)。
【0014】(信号処理技術で「時間領域」と通常呼ば
れる)元の領域での六角状のサンプリングに関する要件
は、実質的に、アンテナの形状が通常六角形であること
に由来する。(信号処理技術で「周波数領域」と通常呼
ばれる)変換領域における六角状のサンプリングに関す
る要件は、ビームが六角形の格子と一致したときに、そ
れによりさらに効率的なカバレージが可能になるという
事実に由来する。
【0015】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明は、
上記の問題を解決すること、つまり、現在の集積技術に
適合する効率的なアーキテクチャを提供することを目的
とし、この効率は、低い重量、具体化の単純さ、試験の
信頼性と容易さ、および最適化されたアルゴリズムとい
う点で表される。ここで、「最適化された」という用語
は、数学的な意味ではなく、技術を最適化するための基
準という点において理解されるべきである。
【0016】したがって、本発明は、複数のビームを生
成するための特定の数の放射素子から構成される無線周
波数アンテナ用ビーム形成ネットワークであって、該ビ
ーム形成ネットワークが、特定の数の信号入力と、予め
決定された該信号入力の数に等しい数の該放射素子制御
信号用の出力とを含み、入力信号に二次元六角離散フー
リエ変換を適用し、ここで、入力と出力の該予め決定さ
れた数がNt (Nt =RxN2 で、RとNが整数であ
る)に等しく、該ビーム形成ネットワークを構成する回
路が、それぞれ、1次元の行離散フーリエ変換および1
次元の列離散フーリエ変換を実施する第1回路層および
第2回路層に分割されており、前記第1回路層が、それ
ぞれがR個の入力とR個の出力を持つN2 個のセル1行
を含み、各セルが前記Nt 個の入力の1個に存在する信
号を受信し、そのR個の入力に存在する信号に1次元離
散フーリエ変換を適用し、前記第2回路層が、それぞれ
N個の入力とN個の出力を持つセルの独立した集合をR
個有し、各集合がN個のセルの第1行と第2行を含み、
各セルがそのN個の入力に存在する信号に1次元離散フ
ーリエ変換を適用し、該第2行の該セルの該出力のそれ
ぞれが前記放射素子の一つを駆動し、前記第1回路層お
よび第2回路層が、N2 個のセルの前記行のセルの出力
と、R個の前記セル独立集合の第1行のN個のセルの入
力との間に接続を設立する第1組の相互接続によって接
続され、各セルのランクiの出力がそれぞれ同じランク
の前記独立集合のセル入力の一つに接続され、ここで、
【数1】 であり、前記R個の独立集合のそれぞれの前記第1行と
第2行のセルが、第1行のN個のセルの出力と第2行の
N個のセルの入力との間に接続を提供する第2組の相互
接続により接続され、第1行の各セルのランクjの出力
が第2行の同じランクのセルの入力に接続され、ここ
で、
【数2】 である。
【0017】本発明は、また、この種のネットワークを
レイアウトするための機械的な構造にも関する。最後
に、本発明は、複数のビームを生成するための無線周波
数位相調整アレーアンテナの制御、特に、衛星に搭載さ
れる六角形の格子アンテナの制御に、このネットワーク
を適用することにも関する。
【0018】
【発明の実施の形態】すでに言及したように、無線周波
数技術の制限事項には、「DFT」の結果として生じる
係数もが(ビームの中心を表す)変換の領域において六
角状にサンプルされているよう、六角状にサンプルされ
る二次元的な信号列(すなわち、六角形のトポロジーを
有する格子中のあるアンテナ素子に対する信号入力)に
対してDFTを行うために効率的なアーキテクチャを用
いる必要性が含まれる。
【0019】このアーキテクチャには、次に挙げる特徴
が必要である。 1.アーキテクチャは、行と列への分解を利用しなけれ
ばならない。 2.アーキテクチャは、モジュール式でなければなら
ず、反復される非常に少ない数の機能ブロック(1個ま
たは2個のブロック)を使用する必要がある。このブロ
ックの複雑度は、通常この種の応用例で利用される集積
技術の制限事項に引っかからないものである。 3.アーキテクチャは、アーキテクチャ全体のさまざま
な部分で使用できる「マクロブロック」を形成するため
に、複数の機能ブロックを相互接続できるように、さら
に高度のモジュラー性を提供しなければならない。 4.相互接続に関連した移相器の数を最小にしなければ
ならない。 本発明のビーム形成ネットワークで活用される数学的ア
ルゴリズムは、上記に概略したアーキテクチャの制限事
項に引っかからないようにしなければならない。
【0020】まず、六角二次元DFTアルゴリズムの主
要な特性および特徴の概略から始める。この種の変換の
数学的な原理はそれ自体よく知られているので、本発明
の理解に必要な点だけを詳細に説明する。例えば、無線
周波数位相調整アレーアンテナに適用されるこのアルゴ
リズムについてのより詳細な説明に関しては、G.G.
チャドウィック(G.G. Chadwick)らによる前述の論文を
引用することができる。
【0021】アルゴリズムのステップは、以下の通りで
ある。 1.最初に、二つの変換領域のサポート域を決定する。
つまり、アンテナの放射素子を二次元のもとの空間にど
のように分散させるのか、そして、ビームの中心を二次
元の変換空間にどのように分散させるのかを決定する必
要がある。これらの二つのサポート域は、二つの数N1
とN2 を特徴とし、その形状は、図2に示されるよう
に、実質的に六角形である。
【0022】したがって、素子ELi は、二つの任意の
正規直交軸xとyを持つ1個の六角形の中に含まれてい
る。寸法N1 の底面がx軸と一致し、寸法N1 +1の上
面は、また、軸に平行となる。寸法N2 およびN2
1の側面は、それぞれ角度αおよび角度(π−α)でx
軸に対して傾き、αはここで説明する例では45゜に近
くなる。わずかに非対称であることにより、数学的な計
算の説明は大幅に簡略化されるが、実際のケースでは、
サポート域の内側の必要な素子だけが選択可能であり、
この域に対称的な形状を持たせることができるので、本
発明のシステムは影響を受けない。
【0023】2.第2のステップでは、行列Nの周期性
が決定される。この行列は、本発明において使用される
二次元変換の特徴的な行列を構成する。これは、六角状
にサンプルされた信号であって、そのフーリエ変換も六
角サンプル信号であるような信号に関するものとなるよ
うに、選択される必要がある。
【0024】この行列は、次の形式を取ることができ
る。
【数3】
【0025】3.第3のステップでは、離散(直接)フ
ーリエ変換およびフーリエ逆変換、「DFT」と「ID
FT: Inverse Discrete Fourier Transform」が作成さ
れる。これらは、次の等式から決定される。
【数4】
【0026】式LI/N は、整数の二次元トレリス(格
子)(trellis)である代数級数LIのモジューロn剰余
の級数(series of residues modulo n of the algebrai
c series LI)と呼ばれる代数級数である。特に、LI/N
は、その総称類(generic class) [n]が次の式により
求められる、同値類(equivalence class) の級数であ
る。
【数5】 ここで、[n]は、この類の考えられる表記の一つであ
る。
【0027】同様に、LI/N T は、LIのモジューロN
T 剰余の級数であるため、次の式により総称類(generic
class) [k]が表される同値類(equivalence class)
の級数となる。
【数6】 ここで、[k]は、この類の考えられる表記の一つであ
る。
【0028】級数の一つ、例えば、級数LI/N を考えて
みる。級数LI/N の剰余(residue)の類(class) の数
は、LN 内のLI の指数(index) と呼ばれる。剰余の類
の数、したがって式(3)で考慮すべき点の数は、|d
et(N)|に等しく、つまり[(2N1 xN2 )+N
2 2]に等しいこととなる(式(1)を参照)。ある特定
の同値類の表記の数は無限であるため、LI/N を表す級
数にも無限の選択肢がある。
【0029】第4のステップでは、式(3)の入力値x
(n)が決定される(または、代わりに式(2)の入力
値x(k))。手順は以下の通りである。(x(k)を
決定する場合も同等な演算が使用されるため、x(n)
の決定のみ説明する)。
【0030】a)図2に示されるような放射素子を具備
する二次元空間においては、二つの新しい軸n1 とn2
が定義され、n1 は軸xと一致し、n2 はその軸に対し
て角度αにある(つまり、大きさがN2 +1の六角形の
一辺と一致する)。また、各放射素子の座標は、これら
の二つの軸、x(n1 ,n2 )に相対して割り当てられ
る。
【0031】b)すると、信号x(n1 ,n2 )の周期
的な拡張が、図3に特に示されるように(Rpiの繰返
し)、以下に定義される元の信号の反復を生成すること
によって、生成される。
【数7】 ここで、N1 とN2 は、以前に定義された整数であり、
1 とr2 は任意の数であり、その座標は軸n1 とn2
に対して決められる。これらの反復は、二次元空間のす
べてをカバーする。反復前のポイントx(n1 ,n2
の初めの集合は、基本周期と呼ばれる。次の式が適用さ
れる。
【数8】 ここで、r1 とr2 は任意の整数である。
【0032】c)最後に、x(n)と拡張された表記で
のx(n(1))とx(n(2))とを対応させ、n
(1)とn(2)は、LI/N の同値類[n]の表記を定
める二つの座標として定義される。 X(n) = x(n(1), n(2)) (7) ここで、n = n(1), n(2)である。
【0033】この結果をふまえて、本発明のビーム形成
ネットワーク用のアーキテクチャを決定することが可能
である。前記の幾つかのステージは、次のように要約で
きる。 a)LI/N (または代わりにLI/N T )の素子(表記
[n]の集合)の決定。 b)式(3)からx(n)(または、代わりに、式
(2)からのX(k))の値の決定。 c)DFT(直接)またはIDFTの式(2)の適用。
【0034】ここまでは、単に、適切な代数表記を用い
た問題の再定式化の手順を示したにすぎない。実際に
は、式(2)のDFTは、必ずしも高速アルゴリズムを
使用しないため、その結果、本発明に適用される基準の
いずれをも満たさない。
【0035】周期行列(式(1))は対角行列であるた
め、効率的なレイアウトを取得するために本発明が課す
最初の条件である、式(2)での行/列の分解を実行す
ることができない。
【0036】この最初の問題を解決するには、以下に示
すステップが必要となる。 a)周期行列Nをいわゆるスミス標準形(Smith normal
form) に分解する。この分解は常に可能である。その結
果、以下の形式の行列式が得られる。 N=U・D・V (8) ここで、UおよびVは、整数ユニモジュラ行列であって
次の式が当てはまるものである。すなわち、式det
(U)=det(V)=1で、Dは、次の形式の整数対
角行列である。
【数9】 ここで、d1 はd2 の除数である。
【0037】b)式(3)に式(8)を置換すると、以
下の式が得られる。
【数10】
【0038】
【数11】 と定義すると、式(10)は、以下のように書くことが
できる。
【数12】 行列Dは対角行列であるので、式(13)は、行/列分
解を使った通常の矩形DFTを表している。
【0039】導入された新しい変数(式(11)と(1
2)を参照)は、それぞれ変数nとkと同形(isomorphi
c)であることに注目されたい。さらに、これらの変数
は、それ以上の計算を暗示しない入出力データの再配列
だけを前提としている。最後に、ある特定の問題のパラ
メータが固定されているため、つまりアンテナおよびビ
ームの幾何的配置が固定されているため、前記の再配列
は結果として生じるハードウェアに影響を及ぼさないこ
とに注意されたい。どのようにしてDFT入力を放射素
子に、DFT出力をビームに関連付けるのかを理解する
ことが必要なだけであり、これは式(11)から引き出
すことができる。
【0040】a)とb)により、効率的なハードウェア
・レイアウト、つまり行/列の分解を生み出すという本
発明の第1の目的が達成される。
【0041】大きなモジュール式ブロック(「マクロブ
ロック」と呼ぶ)への分解という目的も達成される。こ
れらのブロックは、アーキテクチャの中で反復される。
【0042】また、列が同一であるように、すべてのD
FT行は同一であるという点に注意することも重要であ
る。したがって、これらのブロックの内の一つのみを決
定する必要がある。
【0043】さらに、大きな二次元DFTが、より小さ
な二つのDFTに縮小された。このようにして、「FF
T」を計算するための第1のステップが実現されたこと
になる。
【0044】本発明のそれ以外の目的を達成するために
は、さらに幾つかのステップを実行する必要がある。今
度は、二つの1次元DFTのそれぞれを、この種の応用
例に現在使用している集積技術の制限事項に適合する小
さなモジュール式ブロックの集合に分解する。その後
で、これらのブロックは、本発明のビーム形成ネットワ
ークの中で何回も用いることができる。
【0045】これを達成するには、個別に、1次元DF
Tの行と列にさらに取り組み、1次元DFTに関して有
名なFFTアルゴリズム、つまり、「基数(radix) 」ア
ルゴリズム(基数−2、基数−3、基数−4など)や、
幾つかの素数因数への分解などを利用することが必要で
ある。どのアルゴリズムを選択するのかは、1次元DF
Tのサイズに依存する。これらのアルゴリズムのレビュ
ーは、以下に挙げる論文に掲載されている。
【0046】・ラッセル・M・メルセロー(Russel M.
Mersereau )、「六角状に標本化された二次元信号の処
理(The Processing of Hexagonally Sampled Two-Dimen
sional Signals) 」、"Proceedings of the IEEE" 、
第67巻、第6号、1979年6月、930−949ペ
ージに発表。 ・ラッセル・M・メルセローら、「周期的に標本化され
る多次元信号の処理(The Processing of Periodically
Sampled Mutidimensional Signals)」、"IEEETransacti
ons on ASSP" 、第31巻、1983年2月、188
−194ページに発表。 ・アブデレザック・ゲッソウム(abderrezac Guessoum)
ら、「多次元離散フーリエ変換用高速アルゴリズム(Fas
t Algorithms for the Multidimensional Discrete Fou
rier Transform) 」、"IEEE Transactions on ASSP"
、第34巻、1986年8月、937−943ページ
に発表。
【0047】従来の分解法は、実施する際には(正しい
数を得るためにネットワークのサイズおよびビームの数
を調整することができる場合)効果的であるが、det
(D)を互いに素である二つの数(pとq)の積として
表すことが可能であるならば、移相器の数をさらに削減
する代替的な手順を使用することができる。この場合、
さらに小さなDFTへの分解は、二次元の場合には直接
実行できるが、1次元の場合には独立して実行できな
い。この状況は、行列素因子アルゴリズム(「MPF
A: Matric Prime Factor Algorithm 」)として知られ
る1次元「FFT」の素数因子への分解の理論の拡張と
考えられる。
【0048】分解法に関するこれらの二つのアプローチ
から、すでに要約した要件に加えて、本発明に該当する
すべての要件、すなわち下記の要件を満たすハードウェ
ア・アーキテクチャが得られる。 ・大きな1次元DFTの集合は、小さなDFTブロック
に縮小され、アーキテクチャ全体で何回も使用される。 ・行と列の間の中間ステージでの移相器は、必要とされ
なくなった。したがって、移相器の数が減少した。
【0049】一般的には、衛星通信応用例で考慮するの
が普通であるパラメータを使用すると、大きな二次元F
FTは、行DFTの単純な(三次または四次の)1次元
DFTから成る一つの層と、列1次元DFTの小さな1
次元DFTとの多くても2層を構成するであろう。した
がって、合計三つの層が存在する。
【0050】本発明に従ったビーム形成ネットワークの
ハードウェア・アーキテクチャを、以下に説明する。本
発明についてさらに具体的に考えるために、二つの数値
例を考慮する。つまり、第1例は、適度なサイズのビー
ム形成ネットワーク・アーキテクチャ、具体的には、2
7x27の六角ビーム形成ネットワークに関し、第2例
はさらに複雑なビーム形成ネットワーク、具体的には、
48x48のビーム形成ネットワークに関する。
【0051】前記に概略した手順では、第1ステップ
は、サポート、つまりアンテナの域を決定することであ
る。N1 =N2 =3であると仮定すると、放射素子の総
数は2xN1 xN2 +N2 2、つまり27個の放射素子と
27個のビームとなる。サポートの域は、図4に示され
る。つまり、素子El1 からEl27までである。行列N
を決定する。式(1)から、行列Nは次のようになる。
【数13】
【0052】LI/N の素子[n]およびLI/N T の素子
[k]の値を次のように決定する。すでに言及したよう
に、各類に無制限の数の表記が存在するため、選択は一
意ではない。以下の集合を選択することができる。
【数14】 および
【数15】 Nは対称なので、[n]と[k]には値の同じ集合を有
することに注意する。
【0053】次に、x(n)の値を決定し、アンテナの
素子Eli に結び付ける(図4を参照)。 x(n1) =x(0,0)=素子1 x(n2)=x(1,0)=素子2 x(n3) =x(2,0)=素子3 x(n4)=x(0,1)=素子4 x(n5) =x(1,1)=素子5 x(n6)=x(2,1)=素子6 x(n7) =x(0,2)=素子8 x(n8)=x(1,2)=素子9 x(n9) =x(2,2)=素子10 x(n10) =x(0,3)=素子13 x(n11)=x(1,3)=素子14 x(n12) =x(2,3)=素子15 x(n13)=x(0,4)=素子7 x(n14) =x(1,4)=素子19 (17) x(n15)=x(2,4)=素子20 x(n16) =x(0,5)=素子11 x(n17)=x(1,5)=素子12 x(n18) =x(2,5)=素子24 x(n19)=x(0,6)=素子16 x(n20) =x(1,6)=素子17 x(n21)=x(2,6)=素子18 x(n22) =x(0,7)=素子21 x(n23)=x(1,7)=素子22 x(n24) =x(2,7)=素子23 x(n25)=x(0,8)=素子25 x(n26) =x(1,8)=素子26 x(n27)=x(2,8)=素子27
【0054】これからFFTアーキテクチャを演繹的に
導き出す。a)行列Nのそのスミス標準形への分解:
【数16】 b)矩形DFTの形式を取るDFTの書き換え:
【数17】 式(21)により入出力の再配列が決定される。
【0055】それから、行と列の1次元DFTに対して
1次元FFTアルゴリズムが使用される。 a)行1次元DFTは3ポイントDFTであるため、そ
の最小式に縮小される。 b)列1次元DFTは9ポイントDFTである。したが
って、基数−3の行/列分解アルゴリズムを使用するこ
とが可能である。
【0056】式(19)は、次の形式で書き直すことが
できる。
【数18】 c(n2 ,k1 )は、次のように定義することができ
る。
【数19】 (22)に(25)を置換すると、
【数20】 それから、変数に次に示す変更を加える。
【数21】 次に、式(28)が得られる。
【数22】 以下を定義して、
【数23】 そして(28)に(30)を置換すると、最終的に得ら
れるのは、
【数24】 または、次に示すその同等なものである。
【数25】 逆変換は、単に、指数を共役化し、Dの行列式により正
規化し、変数を変化させるだけで得ることができる。
【数26】 ビーム形成ネットワークのアーキテクチャは、式(3
2)と(33)が満たされるように、つまり変換DFT
とIDFTが実行されるように、決定することができ
る。
【0057】図5は、本発明による27x27の六角ビ
ーム形成値とCFHのアーキテクチャを示す。出力素子
の再配列は、符号El1 からEl27により示される。こ
れらの符号は、図4の放射素子の符号に対応する。この
再配列は、式(21)から引き出される。
【0058】図5に明確に示されるように、本発明によ
る六角ビーム形成ネットワークCFHは、二つの主要な
回路層だけで構成される。さらに、これは、1種類の非
常に単純なセル、この場合には、3ポイント1次元DF
Tを実行する回路を使用する。さらに細かく言うと、六
角のビーム形成ネットワークCFHは、セルの4つの集
合、集合1から4を含み、集合4は上記回路層の内の一
つを構成する。この層は、9つの同一のセルつまり3ポ
イント1次元DFTを達成するモジュール41から47
を有する。この種のモジュールについては、図6を参照
し、以下に説明する。図5の上から下に図示されるこれ
らのセルe1 からe27の入力の数は、素子El1 に等し
い。
【0059】第2回路層は、1から3の三つの集合を有
する。これらの集合のそれぞれに、9個の入力と9個の
出力がある。各集合は、3個のユニット・セルから成る
行2個を有し、ユニット・セルのそれぞれが3ポイント
のDFTを行う。この2行は、集合1から3のそれぞれ
について、111から133、211から233、およ
び311から333、そしてCLC1 からCLC3 とい
う名前が付けられた移相器を含む行列接続経路によりリ
ンクされる。各集合は、まったく同じトポロジーを持
つ。第1のモジュールの三つ出力、例えば、モジュール
11の三つの出力は、それぞれ0゜の移相器111、1
12、113に接続される。言い替えると、出力信号は
移相されていない。第2モジュール、例えばモジュール
12の三つの出力は、それぞれ0゜、40゜、および8
0゜の移相器121、122、123に接続される。第
3モジュール、例えば、モジュール13の三つの出力
は、それぞれ0゜、80゜、160゜の移相器131、
132、133に接続される。各集合の第1移相器、例
えば111、121、131は、それぞれ、第2行の第
1モジュール、例えばモジュール14の三つの入力(図
5の上から下に図示される)の内の一つに接続される。
各集合の第2移相器の出力、例えば、112、122、
132は、第2行の第2モジュール、例えばモジュール
15の三つの入力の内の一つにそれぞれ接続される。各
集合の第3移相器の出力、例えば、113、123、1
33は、第2行の第3モジュール、モジュール16の三
つの入力の内の一つにそれぞれ接続される。
【0060】集合1から3の第2行のセル14から1
6、24から26、34から36の出力が、前に言及し
た再配列に従って、次に示す順序で放射素子に接続され
る。すなわち、(図の上から下に)El1 、El13、E
16、E2 、El14、El17、El3 、El15、E
18、E6 、El20、El23、El7 、El21、E
4 、El19、El22、El5 、El12、El26、El
9 、El24、El27、El10、El25、El8 、および
El11の順である。
【0061】集合4の最初の三つのセル41から43の
第1の出力は、集合1の第1行のセル11から13の第
1の入力に接続される。同様にして、次の三つのセル4
4から46の第1出力は、三つのセル11から13の第
2入力に接続され、最後の三つのセル47から49の第
1出力は、三つのセル11から13の第3入力に接続さ
れる。この相互接続スキームは、第2層の集合の第2入
力に接続される第1集合のすべてのセルの第2出力に対
しても反復される。同じことが、第2回路層のセルの三
つの入力の内の一つである第3出力に当てはまる。行/
列接続のこの配列を、全体的に符号4aにより示す。
【0062】したがって、本発明による六角ビーム形成
ネットワークは、まったく規則的である。さらに、この
ネットワークは、例えばチャドウィックによる前述の論
文などに記載されているように、同等な従来の技術によ
る六角ビーム・ネットワークのアーキテクチャと比較し
てはるかに複雑さが小さい。移相器の数は、本発明の一
つの目的に準じて、最小限にまで削減される。
【0063】この六角ビーム形成ネットワークCFHの
アーキテクチャにより、無線周波数スイッチの行列を容
易に統合することができるようになる。この行列を直接
ビーム形成ネットワークのアーキテクチャの中に取り入
れることにより、高度なビームのスイッチング機能が得
られる。さらに細かくいえば、その結果として生じるア
ーキテクチャは、六角ビーム形成ネットワークに対応す
る機能だけではなく、ビーム・スイッチに応じた機能も
実現することができる。
【0064】図6は、27x27の六角ビーム形成ネッ
トワークCFH′の具体例におけるこの種のアーキテク
チャを示す図である。これは、図5からビーム形成ネッ
トワークのアーキテクチャをそのまま繰り返すものであ
るので、これをもう一度説明する必要はない。
【0065】主要な相違点は、3層のスイッチCo1
らCo3 の追加である。各層には、9つの3x3スイッ
チ行列、つまり第1層Co1 のCo11からCo19、第2
層Co2 のCo21からCo29、第3層Co3 のCo31
らCo39が含まれる。第1層Co1 は、入力e1 からe
27と、回路4の3x3のセル41〜49の入力の間に差
し込まれる。第2層Co2 は、行/列接続4aの集合の
出力と3x3セル41〜49の入力の間に差し込まれ
る。最後に、第3層Co3 は、行/列接続の三つの集合
CLC1 からCLC3 の出力と3x3セルの41から4
9の入力の間に差し込まれる。ビーム形成ネットワーク
CFH′のアーキテクチャが依然として完全に対称であ
ることに注意する。
【0066】27個すべての3x3スイッチ行列を適切
な状態に初期化することにより、理論的には、各ビーム
入力ポートに対応して、空間内の現実のビームの627
順列を得ることが可能である。現実には、この方法で
は、上記の順列の全てを具体化することができるわけで
はないが、順列の数は極端に大きい。経験から、これが
大部分の応用例で十分であることが分かる。
【0067】この解決策は、同じ結果を得るために、ビ
ーム形成ネットワークでカスケードされた完全な27x
27のスイッチ行列を使用しなければならない従来の解
決策と比較する必要がある。
【0068】無線周波数スイッチ機能を実装するには、
それ自体有名なさまざまなアーキテクチャ(クロスバ
ー、再構成可能な回路、電力スプリッター/ミキサー回
路など)がある。概して、回路レイアウトは、ポート間
で必要とされる絶縁により制限されるが、この絶縁は、
スイッチ行列の大きさや、関連する挿入損失、あるいは
その両方に比例して減少する。
【0069】本発明のアーキテクチャを使用すると、ビ
ーム形成機能にスイッチング機能を取り入れることがで
きるようになるので、優れた絶縁が達成できる。各信号
は、27x27の六角ビーム形成ネットワークの場合、
3x3行列のスイッチング回路のみを介して伝搬する。
挿入損失の増大は無視できるほどのものである。
【0070】図7は、三つの入力信号I1 からI3 に対
して3ポイント1次元DFTを行う回路の機能上のアー
キテクチャを非常に大まかに表した概略図である。三つ
の出力信号O1 からO3 がある。記述されているセル
は、例えばセル11で、すべてのセルが同一であると理
解される。これは当業者にとっては周知の標準的な回路
であるため、これ以上さらに説明は必要としない。入力
および信号出力O3 の間の接続には、移相器は含まれて
いないと言えば十分である。同様にして、I1 とO1
間にも含まれない。直接的な接続I2 −O2 およびI3
−O3 は、それぞれ120゜の移相器ψ22とψ33を
具備する。交差接続I2 −O3 およびI3−O2 は、そ
れぞれ240゜の移相器ψ23とψ32を具備する。
【0071】ユニット・セル11〜49(図5)は、ガ
リウム砒素・モノリシック・マイクロ波集積回路(「G
aAs MMIC」(gallium arsenide monolithic mic
rowave integrated circuit))技術のような縮小技術を
使用して製作できる。セルを集積するには、ユニット・
セルの寸法に応じて、一つまたは複数の「MMIC」が
必要になる。説明されている例においては、ユニット・
セルは図8に示されるように具体化できる。その機能上
のアーキテクチが図7に示されているセル11は、二つ
の入力と二つの出力を有する90゜/3dBハイブリッ
ド技術サブ・セルをそれぞれ形成し、出力の内の一つが
90゜移相されている、回路CI−1からCI−3を集
積する移相無線周波数「MMIC」を使って構成されて
いる。サブ・セルCI−2は、電力の3分の2をポート
「0」に、電力の3分の1をポート「−90」に伝える
という意味で、受信された電力の非対称分配を行う。M
MICの数は、技術に依存する。単一のICに基づいた
解決策は、ICの総合サイズがこの分野で使用される集
積技術に適合した状態のままとなる場合に、実現可能で
ある。移相は、「L」帯域または「S」帯域での一まと
めにされた定数が設定されるコンデンサ類およびインダ
クタ(誘導子)類を使って得られる。その他の移相器ψ
−90、ψ+30、およびψ−60は、図6の120゜
と240゜の移相を実現する。この「MMIC(単数ま
たは複数)」には、図5の移相器111〜333も含め
ることができる。
【0072】MMIC(単数または複数)は、単一マイ
クロ波モジュールに、有利に用いることができる。上記
のアーキテクチャが、MMIC技術の使用を可能にする
という点で、複数の観点からきわめて有利であることは
明かである。
【0073】非常に類似した個々のセルの電気的特性
が、移相および生成される信号の振幅という点の両方で
予測できる。したがって、製造公差およびそれに関連し
た問題も最小限になる。同様にして、コンデンサおよび
インダクタだけを具備する回路に基づいた受動回路にお
いては、MMICが非常に単純になるため、製造収率が
非常に高くなり、その結果、低コストとなる。
【0074】依然として、3x3ユニット・セルのトポ
ロジーの改良が可能である。図9は、本発明のある実施
例における1個の3x3セルのトポロジーを示した図で
ある。前記のように、説明されているのはセル11で、
すべてのセルが同一であると理解される。
【0075】セルには三つの入力I1 〜I3 および三つ
の出力O1 〜O3 がある。前記のように、「L」帯域ま
たは「S」帯域で一まとめにされた定数が設定されるコ
ンデンサおよびインダクタ(誘導子)が使用される。そ
れぞれの種類の構成素子がすべて同一であるため、イン
ダクタは、すべて「L」でマークされ、コンデンサはす
べて「C」でマークされる。これが、第1の簡略化とな
る。
【0076】さらに、回路のトポロジーがきわめて単純
であることが、図9から明かである。レイアウトの規則
は、以下の通りである。 ・各入力I1 〜I3 は、インダクタLを介して他の二つ
に接続される。 ・各出力O1 〜O3 は、インダクタLを介して他の二つ
に接続される。 ・各入力I1 〜I3 は、インダクタLを介して、各出力
1 〜O3 に(さらに正確には、同じ数が付された出力
に)接続される。 −最後に、各入力I1 〜I3 または各出力O1 〜O
3 は、コンデンサCを介して接地電位Ma に接続され
る。 セルは、きわめて対称的であるため、製作が容易であ
る。
【0077】3x3のセルの構成により、少なくとも単
一MMICでの集積が可能になる。図8で示されるよう
なセルでは不可能である、単一のより大きなMMICに
複数個のセルを集積することが事実可能である。
【0078】このトポロジーの具体的な優位点は、以下
の通りである。 ・必要となる機能が、さらに少ない数のインダクタおよ
びコンデンサで得られる。 ・特定のタイプのセルに関して、全てのコンデンサに同
じ値が設定され、それにより、ビーム形成ネットワーク
の回路を下記に示すような方法で調節できるようにな
る。
【0079】あるビーム形成ネットワークで使用される
すべてのMMICは、同じウェハーから作られるので、
コンデンサのすべてに、計算される理論的な公称値に比
較して非常に類似したエラーを持つ値が設定されること
になる。このエラーは、当然のことながら位相および振
幅エラーを生成するので、補償が必要になる。コンデン
サCのそれぞれを、可変コンデンサとして機能するME
SFETタイプのトランジスタに並列でより低い値で固
定されたコンデンサC′により置き換えると、この問題
を容易に解決できる。キャパシタンスを変化させるため
には、ゲート電圧を変更する。
【0080】図10は、この種の配列を示す。コンデン
サC′は、MESFETタイプのトランジスタTr と並
列であり、そのソースおよびドレインは接地電位Ma
ある。この特定の構成は、当然のことながら、3x3セ
ルのすべてのコンデンサに採用される。
【0081】六角ビーム形成ネットワーク内のすべての
3x3ユニット・セルで使用されるすべてのコンデンサ
に全体として同じ値が設定されるので、同じタイプのセ
ルのすべてのコンデンサを必要とされる公称キャパシタ
ンス値に調節するには、同じ制御電圧Vc をすべてのゲ
ートに適用することで十分である。前述したように、製
造欠陥が原因のすべてのエラーは、非常に類似してい
る。その結果、位相および振幅のエラーは、非常に単純
な方法で最小限に抑えることができることになる。この
事実だけで、ビーム形成ネットワークの最大使用可能寸
法を非常に著しく増加できるようになる。
【0082】今度は、さらに複雑な六角ビーム形成ネッ
トワークのアーキテクチャを説明する。例をより具体的
にするために、48x48のビーム形成ネットワークを
考える。手順のステップは、前述したビーム形成ネット
ワークの場合と同じである。
【0083】このネットワークは、N1 =N2 =4であ
るので、合計(前記参照のこと)3xN1 2=3xN2 2
48個の素子を有することになる。N行列の周期性は、
以下のように決定される((1)を参照)。
【数27】
【0084】それから、行列Nは、以下のように、スミ
ス標準形に分解される。
【数28】
【0085】ここで、det(D)=48=3x16、
つまり、二つの互いに素である数(p=3、q=16)
の積という形でこれを書くことができることに注意す
る。すでに説明したように、これにより、行列素因子ア
ルゴリズム(「MPFA」)を使用してDFTを分解す
るのがさらに容易になる。アルゴリズムは、次の通りで
ある。
【0086】
【数29】
【0087】以下の行列を定義することができる。
【数30】 そして、同様に、次の式を定義できる。
【0088】
【数31】
【0089】新しい変数が導入される。
【数32】 したがって、48x48の二次元DFTを次に示す形式
で書き直すことは簡単なことである。
【数33】
【0090】これから、行部分が3ポイント1次元DF
Tであり、三つの列DFTのそれぞれが4x4の二次元
矩形FFTである行/列分解を含むアーキテクチャを引
き出すことが可能である。
【0091】初期の二次元DFTは、第1レベルの三次
DFTおよび第2レベルと第3レベルの四次DFTの計
算のみを必要とするFFTアルゴリズムに変換された。
2種類の1次元DFTモジュールだけが使用される(3
x3および4x4)。
【0092】図11は、本発明による48x48の六角
ビーム形成ネットワーク「CFH」のアーキテクチャを
示す。
【0093】前記と同様に、このアーキテクチャは、第
1回路層の集合5(三次1次元「DFT」)および第2
回路層の集合7〜9(4x4矩形FFT)を構成する二
つの回路層を構成する。
【0094】第1集合5は、(図11の下から上に)1
6個の同一の3x3の1次元DFT51a〜54a、5
1b〜54b、51c〜54cおよび51d〜54dか
ら構成される。各セルには四つの入力と四つの出力があ
る。図を過剰に複雑化しないために、端入力e′1 およ
びe′48だけにマークが付けられている。
【0095】集合7〜9は、上記において第2レベルお
よび第3レベルと呼ばれたものを形成するために、四つ
のモジュールからなる行二つに配置されている同一の4
x4の1次元DFTセルから構成される。第1行は、そ
れぞれ集合7、8、および9のセル71〜74、81〜
84、91〜94を有する。第2行は、集合7、8、お
よび9のセル75〜78、85〜88、95〜98を有
する。この2行にあるセルは、行/列接続経路79、8
9、99により相互接続される。これらの経路選択は、
27x27の六角ビーム形成ネットワークに関係して、
図5のアーキテクチャに関してさらに詳細に説明される
経路選択に(それよりわずかに複雑ではなるが)類似し
ている。これらは、式(44)を満たさなければならな
い。これに関してさらに具体的に考えるために、集合7
の場合は、モジュール71〜74の第1出力が、それぞ
れセル75の入力に、直接または(図5のそれと同様
に)補助的な移相器を介して、接続され、セル71〜7
4の第2出力は、それぞれセル76の入力に接続される
という具合になる。当然のことながら、同じことが集合
8と9にあてはまる。
【0096】同様に、第1回路層および第2回路層は、
以下に詳細に説明する接続経路選択6により相互接続さ
れる。セル75〜78、85〜88、95〜98の48
個の出力は、(図には示されてない)アンテナの48個
の放射素子に接続される。したがって、本発明による六
角ビーム形成ネットワークのこの第2の実施例のアーキ
テクチャは、完全に規則的なものである。また、このア
ーキテクチャは、同等の従来の技術による六角ビーム形
成ネットワークのアーキテクチャ、例えば前述のチャド
ウィックの論文に記載されているものよりはるかに複雑
さが小さい。
【0097】図5に示される27x27の六角ビーム形
成ネットワークにおけるのように、「ビーム形成ネット
ワーク」機能および「スイッチング」機能を、当然、組
み合わせることができる。その結果生じる実施例(図示
されていない)において必要なのは、図6に関して説明
したのと同じ方法で、つまり入力と回路5の3x3のセ
ルの間、行/列接続6の集合の出力と4x4のセル71
から94の間、および行/列接続79から99の集合と
4x4のセルの75から98の入力の間に、3層のスイ
ッチ行列を追加することだけである。
【0098】第1層の行列は、3x3のセルの三つの入
力に信号を送達しなければならないため、図6に関して
説明したスイッチ行列と同じ大きさとなる。他方、およ
び同様の理由で、第2層および第3層の行列は、4x4
のセルと関連しているため、4x4行列となる。
【0099】RxN2 の六角ビーム形成ネットワークの
場合は、ユニット・スイッチング回路行列は、通常、そ
れぞれ、第1層でRxRの大きさ、および第2層と第3
層でNxNの大きさとなる。3x3のDFTモジュール
(51a〜54d)は、図7および8に関して説明した
のとまったく同じように具体化が可能である。
【0100】今度は、図12および13に関して、4x
4のDFTモジュールのある実施例を、説明する。図1
2は、4x4の1次元DFT計算セル、例えば、モジュ
ール71を構成するセルを高度に概略化した図である。
モジュール71〜98のすべてが同一であるのは言うま
でもない。
【0101】信号入力にはI1 〜I4 、そして、出力に
はO1 〜O4 のラベルが付けられる。すべての入力がす
べての出力(トレリス)に結び付けられ、その内のいく
つかは直接的に(つまり、移相なしで)結び付けられ
る。つまり、すべての出力に対してI1 を、O1 に対し
てI2 を、O1 とO3 に対してI3 を直接的に、そし
て、それ以外の組合せは移相器を介して結び付けられ
る。I2 は、90゜移相器φ′22を介してO2 に、1
80゜移相器φ′23を介してO3 に、そして270゜
移相器φ24を介してO4 に接続される。同様にして、
3 は180゜移相器φ32を介してO2 に、180゜
移相器φ′34によりO4 に接続される。最後に、I4
は、270゜移相器φ′42によりO2 に、180゜移
相器φ′43によりO3 に、そして90゜移相器φ′4
4によりO4 に接続される。
【0102】3x3のセルと同じように、4x4のセル
もガリウム砒素(GaAs)MMICに基づいたモジュ
ールにすることができる。
【0103】図13は、その機能上のアーキテクチャに
ついて説明したばかりの4x4のDFTユニット・セ
ル、例えば、セル71の集積の一例を示す。このモジュ
ールは、一つまたは複数のハイブリッド技術MMICを
具備しており、このMMICは、出力の一つが(移相な
しで、図中の矢印によりマークされる)直接出力であ
り、出力の一つが180゜移相される、二つの入力およ
び二つの出力を持つ回路CI−41からCI−44を集
積したものである。回路CI−43は、その入力で、入
力信号I1 およびI4 を受信する。本発明によれば、用
語「ハイブリッド技術」とは、二つの入力ポートおよび
二つの出力ポートという四つのポートを持つ一つの回路
を意味する。これらの回路には、第1入力ポートでの信
号(例えば、回路CI−43のためのI1 )が、同じ電
力および同じ位相を持つ二つの信号に分割され、二つの
出力ポートに渡され、第2入力ポートでの信号(図13
で矢印によりマークされる、例えば、回路CI−43の
ためのI2 )が同じ電力と反対の位相を持つ二つの信号
に分割され、二つの出力ポートに渡される。回路CI−
44は、その入力で、入力信号I2 およびI3 を受信す
る。回路CI−43の直接的な出力は交差し、回路C1
−42の第1入力(図面の左側)に接続される。回路C
I−44の移相された出力は、交差し、回路CI−42
の第2入力(図面の右側)に接続される。回路CI−4
4の直接的な出力は、付加的な移相器ψ-9 0 を介して回
路CI−42の第2入力に接続され、回路CI−41の
移相された出力は、回路CI−41の第1入力に接続さ
れる。回路CI−41の第1出力および第2出力は、そ
れぞれ出力O1 およびO3 を構成する。回路CI−42
の第1出力および第2出力は、それぞれ出力O2 および
4 を構成する。
【0104】3x3のセルと同様に、依然として4x4
のユニット・セルのトポロジーを改良することができ
る。図14は、本発明の実施例での4x4のセルのトポ
ロジーを示す図である。前記のように、説明されるセル
はセル71であり、すべてのセルが同一であると理解さ
れる。
【0105】図は、四つの入力I1 からI4 、および四
つの出力O1 およびO4 を示す。また、前記のように、
「L」帯域または「S」帯域内で一まとめにされた定数
が設定されるコンデンサおよびインダクタが使用され
る。同じ種類の構成要素はすべて同一であるため、イン
ダクタはすべて「L」でマークされ、コンデンサはすべ
て「C」でマークされる。
【0106】レイアウトの規則は、前述したものに類似
している。 ・入力I1 〜I4 のそれぞれは、インダクタLを介して
他の二つに接続される。 ・各出力O1 〜O4 のそれぞれは、インダクタLを介し
て他の二つに接続される。 ・入力I1 〜I4 のそれぞれは、インダクタLを介して
各出力O1 〜O4 に接続される(さらに正確に言うと、
同じように出力に接続される)。 ・最後に、入力I1 〜I4 、または出力O1 〜O4 のそ
れぞれは、コンデンサCを介して接地電位Ma に接続さ
れる。
【0107】セルは、きわめて対称的であるため、容易
に製作できる。この4x4のセル構成により、セルを、
少なくとも単一のMMIC内のセルの中に集積できるよ
うになり、実際には、複数のセルを単一のさらに大きい
MMICの中に集積することが可能である。このトポロ
ジーの具体的に有利な点は、3x3のセルに関して説明
した点とまったく同じである。したがって、コンデンサ
を、MESFETタイプのトランジスタTr と並列の固
定コンデンサC′で置き換えることにより、実際に得ら
れるキャパシタンス値の計算された公称値に対するエラ
ーを補償することは容易である。
【0108】次に、本発明に従った六活形ビーム形成ネ
ットワークの物理的なレイアウトの例を説明する。
【0109】実際の具体化の例では、本発明の六角ビー
ム形式ネットワークの回路の複雑さの三つの度合いを区
別することが必要である。「標準」、「大きい」、「非
常に大きい」寸法に区別することが可能で、後者がもっ
とも一般的なケースとなる。この区別は、実質的に、利
用される技術により可能となる集積度の程度に関連す
る。さらに、すでに言及したように、ユニット・セルの
望ましい具体化法を採用すると(図10と図14)、集
積度は著しく増加する。
【0110】図15は、低複雑度(「標準」)のビーム
形成ネットワーク用のレイアウトの第1例を示し、その
ユニット・セルは単一MMICの上に集積される。この
例は、図5で示される27x27の六角ビーム形成に対
応する。同じ参照番号を再度使用し、その構成要素を示
す。
【0111】六角ビーム形成ネットワークCFHは「2
D」レイアウトである。つまり、例えば、プリント配線
板、PCBなどの平面にレイアウトされている。このネ
ットワークは、それぞれ、セル4と、第1行のセル11
〜33と、第3行のセル14〜36とを反復して結び付
けるMMICの三つの層を具備する。集合4aとCLC
1 〜CLC3 を相互接続する回線は、多層技術により具
体化される。以下に、実際の具体化の例を詳細に説明す
る。
【0112】実際には、このアプローチは、さらに複雑
なビーム形成ネットワーク、通常は最高144x144
の大きさに適用できる。したがって、重量および大きさ
は、それぞれ約数100グラムで、標準プリント印刷板
のサイズという厳密な最小値まで縮小される。
【0113】図16は、本発明によるさらに大きな六角
ビーム形成ネットワークCFHの物理的なレイアウトの
一例(前記の2番目のケース)を示す。このレイアウト
をさらに具体的に考えるために、および記述を過剰に複
雑にしないために、前記と同じ例、つまり図5に関して
説明した27x27の六角ビーム形成ネットワークCF
Hが使用される。ただし、あるレベルの全てのセルが、
単一のMMICに集積可能ではないと仮定する。
【0114】二つの回路層の間の接続、つまり一方では
集合4および他方で集合1〜3は、コネクタC1 〜C3
によるだけで行うことができる。図16に示された例で
は、第1回路層のユニット・セル41〜49が、同等数
の(プリント配線基板のような)平面サポート上に配置
され、そのすべてが並列である。以下に、図18の説明
に関連して、一つの実施例を詳細に説明する。第2回路
層を構成する三つの集合1〜3は、それぞれサポート
上、平面サポート上に配置される。これらの三つの平面
は、セル41〜49のサポート(複数)により形成され
た平面に対して直角に交わる。すでに言及したように、
集合4のすべてのセルの第1出力は集合1の入力に、第
2出力は集合2の入力に、および第3出力は集合3の入
力にのみ接続される。したがって、この場合、それぞれ
のサポートが直角を成す面にあるため、第1回路層(集
合4)を、第2回路層(集合1〜3)に接続する接続経
路を達成することは簡単なことである。実際には、コネ
クタC1 〜C3 は、セル41〜49のサポートに付ける
ことができる。したがって、集合1〜3の三つのサポー
トをこれらのコネクタの中に差し込むことで十分であ
る。交差接続は必要とされていない。
【0115】最後に、図17は、非常に大きい六角ビー
ム形成ネットワークの例と示す。このレイアウトをより
具体的に考えるため、および記述を過剰に複雑にしない
ようにするために、前記と同じ例、つまり図11に関し
て説明した48x48の六角ビーム形成ネットワークC
FHが使用される。ただし、単一のMMIC上で、一つ
のレベルのセルのすべてを集積することは不可能である
と仮定する。
【0116】この48x48の六角ビーム形成ネットワ
ークCFH′の機械上のレイアウトは、あまり複雑では
ないビーム形成ネットワーク、例えば、図16に関して
記述されるもののレイアウトほど単純ではない。ただ
し、その図で使用されるのと同じ参照符号の決まりが用
いられている。
【0117】レイアウトは、3次元サポートSの面の上
に構築される。16個の4x4DFTモジュールは、こ
の立方体の第1面S1 でグループ化し、それぞれ51a
〜54a、51b〜54b、および51d〜54dとい
う4行と4列のモジュールからなる行列という形式で再
配置できる。各モジュールには三つの入力接続がある
が、その内の二つだけ(e′1 およびe′48)が、図の
不必要な過剰な複雑さを避ける目的で、図示されてい
る。
【0118】第2回路層の三つの集合7、8、9は、立
方体の三つの面、例えば、(図中の)上面S2 と、面S
1 に向かい合う面S3 と、底面S4 の上に配置される。
これらの面には、その中に、集合7、8、9の矩形の平
行四辺形の形をした基板サポート・モジュール71〜7
4、81〜84、および91〜94を差し込む四つの並
列コネクタが具備される。図を不必要に過剰に複雑にし
ないために、面S2 のレイアウトだけが、詳細に参照番
号(集合7)とともに示されている。ただし、集合8お
よび9の面S3 およびS4 では、この配列が、同様に反
復されることを理解しなければならない。
【0119】面S2 に固定されるコネクタには、C71
74のラベルが付けられる。これらのコネクタのそれぞ
れの中に差し込まれるのが、それぞれ基板サポートモジ
ュール71〜74である。モジュールの第1行とモジュ
ールの第2行の間の接続(79、89、99)の経路選
択により、この経路選択を物理的に非常に簡単な方法で
具体化できるようになる。必要とされているのは、これ
らのモジュール(例えば、モジュール75〜78)を基
板の形で具体化することだけである。モジュール71〜
74をサポートする基板の4行のコネクタC75〜C
78が、コネクタC71〜C74の反対側に取り付けられる。
また、図に示されるように、コネクタC75〜C78は、互
いに並行で、コネクタC71〜C74に対しては直角であ
る。基板75〜78のそれぞれがこれらのコネクタの中
に差し込まれる。すでに言及したように、この配列は、
面S3 およびS4 上で集合8および9に関して繰り返さ
れる。各モジュールには、四つの出力接続がある。不必
要に過剰に複雑な図を避けるために、これらの内の一つ
だけ(El′1 )がモジュールごとに示される。
【0120】一方、集合5のモジュール51a〜54d
の出力間の接続の経路選択6、および他方では、それ以
外の集合の第1行のモジュールの入力は、図5に示され
る状況より複雑であるため、もはやこれらをコネクタを
使って単に実装することはできなくなった。16個のモ
ジュール51a〜54dが、合計48個(モジュールご
とに四個)の出力を構成し、面S1 とそれ以外の3面の
間の接続は、例えば48本の同軸ケーブルを使ってなさ
れるだろう。48本のケーブルのハーネス60が、それ
ぞれ16本のケーブルからなる三つのサブハーネス6
1、62、63に分割され、それぞれ集合7、8、9の
モジュールの入力に分散される。当業者は十分に理解し
ているように、これらのケーブルは位相および挿入損失
という点で一致していなければならない。また、その材
料は、優れた温度の安定性が得られるよう選択される。
【0121】このハードウェア・レイアウトは、さらに
複雑なビーム形成ネットワークに拡張できる。ネットワ
ークが大きくなるに従って、立方体の以前未使用であっ
た2面を使用することができる。複雑度がさらに増す
と、立方体ではなく多面体を使用することができる。モ
ジュールを構成するユニット・セルの構造は、当然、六
角ビーム形成ネットワークの複雑度と一致して進化す
る。
【0122】要約すると、図16に示される六角形ビー
ム形成ネットワークのハードウェア構造(つまり、以下
の例の27x27のネットワーク)は、図17に示され
ているより一般的な構造の特別な限定例であることを理
解しなければならない。この特定のケースでは、サポー
ト構造は、そのもっとも簡略な表現、つまり平面に縮小
されている。コネクタC1 〜C3 は、コネクタC74〜C
78の機能と同じような機能を備える。第1回路層(4)
と第2回路層(1〜3)のセルの間で直接接続すること
ができるので、同軸ケーブルのハーネスの使用はもはや
有益ではない。第2レベルおよび第3レベルのモジュー
ルは、回路の複雑度が低い場合、単一の配線板上に配置
され、これにより、前述したばかりの48x48のビー
ム形成ネットワーク(図17)におけるような、コネク
タによるこれらのモジュールの相互接続をしないで済ま
すことができるようになる。
【0123】規格化のために、立方体または多面体の構
造が、27x27の六角ビーム形成値との機械上のレイ
アウトのために使用される。この場合、モジュール41
〜43(集合4、図5)は面S1 に置かれ、集合1〜3
(図5)のモジュールは面S 2 〜S3 に置かれる。同じ
ようにして、第2レベルと第3レベルも互いに引き離す
ことができる。その後で、コネクタC73〜C78に類似し
た機能を備えたコネクタを使用して、相互接続が行われ
る。それから、同軸ケーブルを使用して、集合4とそれ
以外のモジュールの間の相互接続を行うこともできる。
ただし、この構造は本発明の教示に準拠しているが、図
16に関して説明したものより難しいことに注意する。
【0124】Nt =RxN2 個の入力(ここで、Rおよ
びNは整数)の場合、六角ビーム形成ネットワークは、
多面体構造を使用して、次の方法で構成される。 a)N2 個のRxR次1次元DFTセルの行。この行
は、多面体構造の1面に配置される。これらのセルは、
当然、この面で、図12に示されるような行と列の行列
組織に再配列される。各セルは、一つまたは複数のGa
AsのMMICを有するモジュールという形で具体化で
きる(例えば、図7または図11を参照)。 b)1次元DFTセルのR個の独立集合で、N個のNx
N次セルのそれぞれが2行(第2レベルおよび第3レベ
ル)を構成する。これらのR個の独立集合のそれぞれ
が、多面体構造の残りの面の内の一つに配置される。ま
た、これらの集合のそれぞれが二つのステージがあるモ
ジュールのスタックという形を取る。第1ステージは、
第1行のN個のセルを有し、そのそれぞれが前記面に配
設されているコネクタに差し込まれる。第2ステージ
は、第2行のN個のモジュールを有し、そのそれぞれが
第2行のモジュールにあるコネクタに差し込まれる。第
1ステージおよび第2ステージのコネクタは、図17に
示すように、相互に直角を成す。
【0125】立方体(または、より一般的なのは多面
体)構造を構成する材料は、支持体となるようなもので
なければならない。さまざまな材料が選択できる。アル
ミニウムのような軽量の材料を選択できる。
【0126】「スイッチング」機能を含ませる必要があ
る場合(図6を参照)、スイッチ行列の複雑度は、前述
と同じルールの対象となる。スイッチ行列は、NxNの
入力に接続されるのか、あるいはRxRセルに接続され
るのかに応じて、M=NまたはM=RとなるMxMの正
方行列である。
【0127】第2ステージ・コネクタは、図17に関し
て説明したのとまったく同じような方法で、第2レベル
のモジュールと第3レベルのモジュールの間に必要な相
互接続を行う。第1レベルのN2 モジュールの出力とそ
れ以外のモジュールの入力の間の相互接続には、Nt
のリンク(トレリス)が必要になる。前記のように、相
互接続は、位相および挿入損失という点で適合するNt
本の同軸ケーブルにより設立できる。
【0128】第1レベルと第2レベルの間の相互接続の
場合、一般的なルールは、次のようなものである。各セ
ルのランクiの出力は、それぞれ同じランクが設定され
た独立した集合のセル入力の一つに接続される。ここ
で、
【数34】 である。同様に、セルのR個の独立集合のそれぞれの第
1行と第2行のセルの間の接続の場合、規則は次の通り
である。各第1行セルのランクjの出力は、第2行の同
じランクのセルの入力に接続される。ここで、
【数35】 である。これらのルールは、単に、図5および図11に
関して詳細に説明した点を一般化したものにすぎない。
【0129】最後に、特に、図9と図14にそれぞれ示
されるようにレイアウトされる3x3セルまたは4x4
セルを使用して集積度をさらに上げることができる場
合、六角ビーム形成ネットワークのすべてが、単一の多
層プリント配線板でレイアウトできる。
【0130】レベル間の付加的な移相器は考慮されてい
ないが、すでに述べたように、これらはモジュールの中
に統合されるか、少なくともモジュールを保持している
回路板の上において具体化することができる。
【0131】単一平面の場合、交差する接続に対する要
件のため、モジュール内の接続の経路を、平面的な技術
を使用して実現するのは困難である。当然、ジャンパ・
リンクまたは類似したデバイスの使用を考慮することが
できる。ただし、これは、無線周波数絶縁の品質を下げ
るだろう。
【0132】この問題を解決するために、多層平面技術
を無線周波数のフィード・スルー(feed through)ととも
に採用することができる。図18は、この種の配列を示
す。これは、例として、図5のモジュール集合1を示
す。この集合は、三つの3x3の1次元DFTセルから
なる2行を含み、この2行はそれぞれ、11〜13と1
4〜16からなる。この配列は、集合1自体から区別さ
れていない単一のサポート上に具体化されるものと仮定
する。交差がないため、モジュール集合1の入出力に関
して問題は存在しない。
【0133】他方、二つの行のモジュール間の接続は、
二つのレベルの誘電体上に配置される伝送路により達成
される。また、この誘電体は、セルまたはモジュール1
1〜16もサポートする。接続110(セル11からセ
ル14へ)、接続111(セル11からセル15へ)、
接続122(セル12からセル15へ)、接続132
(セル13からセル15へ)、および接続133(セル
13からセル16へ)が1レベルだけを占める(上平
面)。他方、接続112(セル11からセル15)、接
続121(セル12からセル14へ)、接続123(セ
ル12からセル16へ)、接続131(セル13からセ
ル14へ)は、二つのレベル(上面と底面)を占める。
これらの接続のそれぞれが、三つのセクション、すなわ
ち112−112′−112″、121−121′−1
21″、123−123′−123″、及び131−1
31′−131″に分けられる。「底面」の伝送路は、
無線周波数フィードスルーである、1120−112
1、1210−1211、1230−1231、および
1310−1311によって、それぞれ「上面」の伝送
路に接続されている。
【0134】利用される無線周波数の範囲が指定される
と、誘電体は「柔らかい」基板タイプのものである。さ
らに正確に言うと、例えば、PTFEであり、オプショ
ンによりセラミックまたはアルミニウムで充填すること
ができる。
【0135】それ自体よく知られているように、無線周
波数フィード・スルーの近くに、マッチング(整合)す
る構成要素または回路が必要となる場合がある。
【0136】さまざまな技術を活用できる。図19は、
これらの技術のうちの一つを示す。配線は、具体的な応
用例および使用される製作方法に応じて厚膜または薄膜
フィルム技術によるストリップ・ライン型である。この
図に断面で示される構成要素は、三つの並行な金属接地
平面、PM1 とPM2 とPM3 、ならびにこれらの接地
平面間にあって支持体を形成する二つの誘電体層D1
2 を含む。二つの金属ストリップ・ライン、上部ライ
ンL1 および底部ラインL2 は、それぞれの誘電サポー
トD1 およびD2 の中に埋め込まれている。ラインL1
とL2 の間で接続を行わなければならない場合には、無
線周波数フィード・スルーTr1 は、メッキによるスル
ー・ホールという形で具体化できる。当然、中間接地面
2 の中には、直径が更に大きな(またはより一般的に
サイズがより大きな)オリフィスが配設される。これ
は、二つのラインL1 とL2 の間に無線周波数の遮蔽を
提供する。したがって、この配列は非常に高いレベルの
無線周波数絶縁を提供する。
【0137】図示されていないが別の解決策には、一つ
のレベルで導波管型の回線を使用し、もう一方のレベル
ではストリップ・ライン型を使用するというものがあ
る。この解決策を使用すれば、複雑度は最小限となる
が、無線周波数の絶縁はストリップ・ラインで利用可能
なものほど優れていない。これにも関わらず、誘電体を
厚くすれば、十分な絶縁度を達成することができる。
【0138】他の解決策も可能である。すべてのケース
で、フィード・スルーでの回線と低損失の間の高度の無
線周波数絶縁により、相互接続の経路選択を行うには、
2レベルの伝送路が必要となる。使用される周波数範囲
に応じて、薄膜または厚膜技術や、柔軟な物質またはセ
ラミック基板、メッキによるスルー・ホールまたはピン
・タイプ無線周波数フィード・スルーなどが使用され
る。最後に、複雑さが非常に大きい場合は、コネクタ、
同軸ケーブルなどの図17に関して説明したような、そ
の他の解決策を採用しなければならない。
【0139】六角格子アンテナの場合、六角ビーム形成
ネットワークの重量は、次のように概算できる。 重量= (N r xMr ) + (Nn xMn ) + (Nt xMc ) (45) ここで、Nr は、RxRのユニット・モジュールの数で
ある。Mr は、ケーシングおよびコネクタを含む、これ
らのモジュールのそれぞれの重量である。Nn は、Nx
Nのユニット・モジュールの数である。Mn は、ケーシ
ングおよびコネクタを含む、これらのモジュールのそれ
ぞれの重量である。Nt は、六角ビーム形成ネットワー
クの入力の総数である。Mc は、終端コネクタを含む、
同軸ケーブルの重量である。
【0140】さらに具体的な例を挙げるために、図17
に示すようにレイアウトした48x48のビーム形成ネ
ットワークの場合、R=3、N=4で、提案された技術
を使用し、Mr =25g、Mn =35gおよびMc =2
0gであると概算すると、総重量は約2.2kgとなる
だろう。
【0141】BFNノード一つ当たりの重量は、1g以
下である。ノード数は、ビーム数と放射素子数の積とし
て定義される。従来の技術では、ノード一つ当たり10
gの数値が、本技術の通常の技術を使用した場合の無線
周波数ビーム形成ネットワークの総重量の概算の基準と
して、日常的に受け入れられている。したがって、本発
明のアーキテクチャによれば、約10分の1に総重量を
削減できる。
【0142】本発明が、特に図2から図19に関連し
て、詳細に説明した実施例に限られていないことが明確
でなければならない。特に、ユニット・セルのモジュー
ルへの集積は、その他の技術を用いて達成することがで
きる。説明したように、多層、同軸ケーブルなどのさま
ざまな技法を使用して相互接続を行うことができる。ア
ンテナの形状も六角格子アンテナに限られていない。本
発明のビーム形成ネットワークは、周縁で連続せず、六
角形でもないパッチを有する三角格子アンテナを駆動す
るのにも使用できる。
【0143】最後に、(存在しない放射素子用の)ゼロ
加重の特殊ケースを含めて、ビーム形成ネットワークと
アンテナの従来の振幅加重手段を放射素子の間に配置す
ることが可能で、これは大きな重複度を有するビームを
形成するための非常に簡単な方法である。
【0144】本発明は、特に、宇宙での応用例に適して
いるが、この種の応用例に限定されるものではない。本
発明は、複数のビームを生成するためのすべての無線周
波数位相制御ビーム走査型アンテナに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術による16x16バトラー行列ビー
ム形成ネットワークを示す図である。
【図2】位相制御ビーム走査型アンテナの放射素子支持
体の単位域のトポロジーを示す図である。
【図3】支持体のさらに大きな部分上におけるこの単位
域の繰返しを示す図である。
【図4】27x27六角ネットワーク用放射素子支持体
の一部を示す図である。
【図5】本発明の27x27六角ビーム形成ネットワー
クの機能的アーキテクチャを示す図である。
【図6】スイッチング機能を取り入れた本発明の27x
27六角ビーム形成ネットワークの機能的アーキテクチ
ャを示す図である。
【図7】図5のビーム形成ネットワークを具体化するた
めに繰返し活用される1個の3x3ユニット・セルの回
路の機能的なアーキテクチャおよびトポロジーを示す。
【図8】図5のビーム形成ネットワークを具体化するた
めに繰返し活用される1個の3x3ユニット・セルの回
路の機能的なアーキテクチャおよびトポロジーを示す。
【図9】図5または図6のビーム形成ネットワークを具
体化するために繰返し使用される1個の3x3ユニット
・セルの第2実施例の回路のトポロジーを示す。
【図10】この第2実施例の変形を示す。
【図11】本発明の48x48六角ビーム形成ネットワ
ークの機能的アーキテクチャを示す図である。
【図12】図11のビーム形成ネットワークを具体化す
るために繰返し活用される1個の4x4ユニット・セル
の回路の機能的なアーキテクチャおよびトポロジーを示
す。
【図13】図11のビーム形成ネットワークを具体化す
るために繰返し活用される1個の4x4ユニット・セル
の回路の機能的なアーキテクチャおよびトポロジーを示
す。
【図14】図11のビーム形成ネットワークを具体化す
るために繰返し使用される1個の4x4ユニット・セル
の第2実施例の回路のトポロジーを示す。
【図15】ビーム形成ネットワークの物理的なレイアウ
トの第1例を示す図である。
【図16】特に大きなビーム形成ネットワークに適当で
あるビーム形成ネットワークの物理的なレイアウトの第
2例を示す図である。
【図17】非常に大きなビーム形成ネットワークに特に
適当なこのビーム形成ネットワークの物理的なレイアウ
トの第3例を示す図である。
【図18】平面技術を活用した相互接続の経路選択を示
す。
【図19】接続ユニットとして使用できるストリップ・
ライン型の伝送路のある実施例を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マイク・ヤーウッド オランダ国、ノールトワイク、ホルフバー ン 50 (72)発明者 ヴォルフガンク・ベッシュ オランダ国、2231 ハーペー ラインスブ ルク、ブラウウェルストラート 51アー

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のビームを生成するための特定数の
    放射素子(El1 〜El27)を具備する無線周波数アン
    テナ用のビーム形成ネットワーク(CFH、CFH′)
    であって、前記ビーム形成ネットワーク(CFH、CF
    H′)は、特定数の信号入力(e1 〜e27)、該予め決
    定した数の信号入力(e1 〜e27)に等しい数の前記放
    射素子(El1 〜El27)用制御信号の出力を具備し、
    該入力信号に二次元六角離散フーリエ変換を適用するネ
    ットワークにおいて、前記予め決定された入力および出
    力の数が、Nt (Nt =RxN2 、RおよびNが整数)
    に等しく、前記ビーム形成ネットワーク(CFH、CF
    H″)を構成する回路が、行1次元離散フーリエ変換と
    列1次元離散フーリエ変換をそれぞれ行う第1回路層と
    第2回路層とに分割され、 第1回路層が、それぞれがR個の入力とR個の出力を持
    つセル(41〜49、51a〜54d)を1行(4、
    5)N2 個含み、各セルが前記Nt 個の入力の一つに存
    在する信号を受信し、そのR個の入力に存在する信号に
    1次元フーリエ変換を行い、 第2回路層が、そのそれぞれがN個の入力およびN個の
    出力を持つR個の独立集合(1〜3、7〜9)を含み、
    それぞれの集合が、N個のセルからなる第1行(11〜
    13、21〜23、31〜33、71〜74、81〜8
    4、91〜94)および第2行(14〜16、24〜2
    6、34〜36、75〜78、85〜88、95〜9
    8)を含み、各セルがそのN個の入力に存在する信号に
    1次元離散フーリエ変換を行い、前記第2行のセルの出
    力のそれぞれが前記放射素子の一つを駆動し、 前記第1回路層および第2回路層が、N2 個のセルの前
    記行のセルの出力と、セルのR個の独立集合の第1行の
    N個のセルの入力との間の接続を行う第1組の相互接続
    (4a、6)により接続され、各セルのランクiの出力
    が同じランクの独立集合のセル入力の一つにそれぞれ接
    続され、ここで、i∈{1,R}であり、前記R個の独
    立集合のそれぞれの前記第1行および第2行のセルが、
    第1行のN個のセルの出力と、第2行のN個のセルの入
    力との間の接続を行う第2組の相互接続(CLC1 〜C
    LC3 、79、89、99)により接続され、第1行の
    各セルのランクjの出力が第2行の同じランクのセルの
    入力に接続され、ここで、j∈{1,N}であることを
    特徴とする前記ビーム形成ネットワーク。
  2. 【請求項2】 前記ネットワークがさらにビーム・スイ
    ッチング回路行列を具備すること、そして、該回路が、
    前記特定数の信号入力(e1 〜e27)とN2個のセルの
    前記第1層(4)との間に置かれる第1層(Co1
    と、前記第1組の相互接続(4a、6)の出力と前記R
    個の独立集合の第1行のセル(11〜33)との間に配
    置される第2層(Co2 )と、前記第2組の相互接続
    (CLC1〜CLC3 )の出力と前記R個の独立集合の
    第2行のセル(14〜36)との間に配置される第3層
    (Co3 )とに分割されることを特徴とする請求項1記
    載のネットワーク(CFH′)。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ行列が正方行列であること
    と、前記第1層(Co1 )のスイッチ行列がRxRの行
    列であることと、前記第2層および第3層の行列がNx
    Nの行列であることとを特徴とする請求項2記載のネッ
    トワーク(CFH′)。
  4. 【請求項4】 Nt が27に等しく、Nが3に等しく、
    Rが3に等しく、1次元離散フーリエ変換を行うすべて
    のセル(41〜49、11〜36)が、同一で、かつ3
    個の入力と3個の出力を持つことを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載のネットワーク(CF
    H)。
  5. 【請求項5】 Nt が48に等しく、Nが4に等しく、
    Rが3に等しく、N 2 個のセルの前記行(5)の1次元
    離散フーリエ変換を行うすべてのセル(51a〜54
    d)が、同一であり、かつ3個の入力および3個の出力
    を持つことと、前記R個の独立集合(7、8、9)の第
    1行および第2行の1次元離散フーリエ変換を行うすべ
    てのセル(71〜98)が、同一であり、かつ4個の入
    力および4個の出力を持つこととを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれかに記載のネットワーク(CF
    H″)。
  6. 【請求項6】 離散フーリエ変換を行う前記セルが、少
    なくとも一つのガリウム砒素・モノリシック・マイクロ
    波集積回路の形であることを特徴とする請求項1から請
    求項5のいずれかに記載のネットワーク(CFH、CF
    H′、CFH″)。
  7. 【請求項7】 前記集積回路が、L周波数帯域またはS
    周波数帯域で一まとめにされた定数が設定されたコンデ
    ンサおよびインダクタに基づいたハイブリッド技術の受
    動回路であることを特徴とする請求項6記載のネットワ
    ーク(CFH、CFH′、CFH″)。
  8. 【請求項8】 前記セル(11、71)が、X×X個の
    セルであり(XはNまたはRに等しい整数)、前記セル
    が、特定値のインダクタ(L)を介して各入力(I1
    4 )を同じランクの出力(O1 〜O4 )に接続し、同
    じ特定値のインダクタ(L)を介して各入力(I1 〜I
    4 )をその他の[X−1]個の入力(I1 〜I4 )に接
    続し、同じ特定値のインダクタ(L)を介して各出力
    (O1 〜O4 )をそれ以外の[X−1]個の出力(O1
    〜O4 )接続し、同じ第1特定値を有するコンデンサ
    (C)を介して各入力(I4 〜I4 )および各出力(O
    1 〜O4 )を接地電位(Ma )に接続することにより、
    具体化されていることを特徴とする請求項7記載される
    ネットワーク(CFH、CFH′、CFH″)。
  9. 【請求項9】 各コンデンサ(C)が、前記第1特定値
    以下の第2特定値を有する固定コンデンサ(C′)と、
    該固定コンデンサに並列で、ゲート(G)が前記固定コ
    ンデンサ(C′)に接続され、ソースおよびドレインが
    接地電位(M a )に接続され、可変キャパシタンスを形
    成するMESFETタイプのトランジスタ(Tr )とか
    らなることと、制御電圧(Vc )が該ゲート(G)に与
    えられ、前記第1特定値を得るために、前記固定コンデ
    ンサ(C′)および前記トランジスタ(Tr )により形
    成される合成キャパシタンスの値を修正することとを特
    徴とする請求項8記載のネットワーク(CFH、CF
    H′,CFH″)。
  10. 【請求項10】 前記制御電圧(Vc )がすべてのセル
    に適用される単一の制御電圧であることを特徴とする請
    求項9記載のネットワーク(CFH、CFH′、CF
    H″)。
  11. 【請求項11】 前記集積回路が誘電体基板上に取り付
    けられること、および集積回路間の相互接続(111〜
    133)が、多層伝送路により達成され、層間の接続が
    無線周波数フィード・スルー(1120〜1231)に
    より達成されることを特徴とする請求項6から請求項1
    0のいずれかに記載のネットワーク(CFH、CF
    H′、CFH″)。
  12. 【請求項12】 前記伝送路(L1 、L2 )が、第1お
    よび第2金属接地平面(M1 およびM3 )と該第1金属
    接地平面および第2金属接地平面の間に配置されて前記
    伝送路(L1 、L2 )の間の遮蔽を形成する中間接地平
    面(M2 )とを具備したマイクロ・ストリップ・ライン
    の形をとることと、三つの平面(M1〜M3 )が平行で
    あることと、該三つの平面および中間平面の間の体積が
    誘電体(D1 、D2 )で充填されることと、前記伝送路
    が誘電体(D1 、D2 )に埋め込まれ、前記平面(M1
    〜M3 )に平行に配置された金属片(L1 、L2 )から
    構成されることと、前記伝送路間の相互接続が、前記無
    線周波数フィード・スルー(Tr1 )を形成するメッキ
    によるスルー・ホールによりなされ、前記中間平面(M
    2 )が前記フィード・スルーより大きなサイズの開口部
    (Tr2 )を具備し、前記フィード・スルー(Tr1
    のための自由な通路を提供することとを特徴とする請求
    項11記載のネットワーク(CFH、CFH′、CF
    H″)。
  13. 【請求項13】 前記セルが、モノリシック・マイクロ
    波集積回路の形をとっており、多層プリント配線板(P
    CB)に取り付けられることと、前記第1組および第2
    組の相互接続(CLC1 〜CLC3 )が前記プリント配
    線板(PCB)上の多層伝送路の形をとることとを特徴
    とする請求項1から請求項12のいずれかに記載のネッ
    トワーク(CFH)の機械的レイアウト用構造。
  14. 【請求項14】 多面体の形のフレーム(S)を有する
    ことと、N2 個のセルの前記行(5)のセル(51a〜
    51b)が前記多面体(S)の第1面(S1)上に配置
    されることと、前記R個の独立集合(7、8、9)のそ
    れぞれが、前記多面体(S)のR個の残りの面(S1
    2 、S3 )の内の一つに配置されることとを特徴とす
    る請求項1から請求項12のいずれかに記載のネットワ
    ーク(CFH)の機械的レイアウト用構造。
  15. 【請求項15】 前記N2 個のセルが、N個の列および
    N個の行を持つ行列構成で、前記多面体(S)の前記第
    1面に配置されることを特徴とする請求項14記載の構
    造。
  16. 【請求項16】 前記R個の独立集合(7)の第1行
    (71〜74)および第2行(75〜78)のセルが、
    モノリシック・マイクロ波集積回路の形をとり、各セル
    (71〜74、75〜78)が矩形平行四辺形の形状の
    平面基板上に配置されることと、前記R個の集合が配置
    される面(S2〜S4)のそれぞれに、Nt 個の追加の
    接続配線によって、N2 個のセルの前記行のセルの出力
    と、前記R個の独立集合の第1行のN個のセルの入力と
    の間の接続を行う第1組の相互接続(6)を構成するよ
    うに、前記第1行のセル(71〜74)をサポートする
    前記平面基板の一つが差し込まれるN個の第1組の並列
    コネクタ(C71〜C74)があることと、前記基板が、コ
    ネクタ(C72〜C74)の中に挿入される側の反対側に、
    互いに平行で前記第1組のコネクタ(C71〜C74)に対
    して直角のN個の第2組のコネクタ(C75〜C78)を有
    し、第1行のN個のセルの出力と第2行のN個のセルの
    入力との間の直接的な接続を行う該第2組の相互接続
    (79)を構成することとを特徴とする請求項14また
    は請求項15記載の構造。
  17. 【請求項17】 前記Nt 個の追加接続回線が同軸ケー
    ブル(60)であることと、その第1端がN2 個のセル
    (51a〜54d)の前記行(5)のセルの出力の一つ
    に接続され、その第2端が前記多面体(S)の面(S2
    〜S3 )の一つにより保持されている第1組(C71〜C
    74)の前記コネクタの一つを介して、前記R個の集合
    (7、8、9)の第1行のN個のセル(71〜74、8
    1〜84、91〜94)の入力の一つに接続されること
    とを特徴とする請求項16記載の構造。
  18. 【請求項18】 Rが5以下または5に等しく、前記構
    造(S)が立方体であることを特徴とする請求項14か
    ら請求項17のいずれかに記載の構造。
  19. 【請求項19】 Nt が27に等しく、Nが3に等し
    く、Rが3に等しく、セルがモノリシック・マイクロ波
    集積回路の形をとり、N2 個のセル(42〜48)の前
    記行の各セルが、1個の独立した矩形平行四辺形の形状
    をした平面基板上に配置され、前記N個の平面基板が並
    行であり、前記R個の独立集合(1、2、3)のそれぞ
    れのセルが、1個の共通した矩形平行四辺形の形状をし
    た平面基板上に配置され、前記R個の平面基板が平行で
    あることと、前記N個の平面基板が前記R個の平面基板
    に対して直角であることと、前記N個の平面基板が、一
    方の側に、前記R個の平面基板の内の一つがその中に差
    し込まれるコネクタ(C1、C2 、C3 )をR個有し、
    前記第1組の接続を形成することを特徴とする、請求項
    1から4または請求項5から13のいずれか一に記載の
    ネットワーク(CFH)の機械的レイアウト用構造。
  20. 【請求項20】 前記第2組の接続が前記R個の独立集
    合(1、2、3)の第1行(11〜13、21〜23、
    31〜33)および第2行(14〜16、24〜263
    4〜36)のセルの間の多層伝送路(111〜133)
    として形成され、層間の接続が、無線周波数フィード・
    スルー(1120〜1231)により提供されることを
    特徴とする請求項19記載の構造。
  21. 【請求項21】 複数のビームを生成するための無線周
    波数位相制御ビーム走査型アンテナの制御への請求項1
    から請求項13のいずれかに記載のネットワーク(CF
    H、CFH′、CFH″)の適用。
  22. 【請求項22】 前記アンテナの放射素子(El1 〜E
    27)が、六角格子の中に配置されることと、アンテナ
    が衛星に搭載されていることを特徴とする請求項21記
    載の適用。
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