JP2012242443A - 立体映像表示装置 - Google Patents

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彩絵 長岡
Nobuyuki Yoshioka
伸之 吉岡
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Abstract

【課題】立体映像表示装置において、ディスプレイの視聴者の移動範囲・移動頻度が大きい場合でも、確実に、視聴者の動きに連動してパララックスバリアから平面ディスプレイまでの距離を制御することができるようにする。
【解決手段】立体映像表示装置1では、平面ディスプレイ2と視聴者の間の距離が測定される。そして、当該測定された距離に応じて、パララックスバリア3の、平面ディスプレイ2の表示面に垂直な方向についての位置が変更される。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体映像表示装置に関し、特に、パララックスバリアと平面ディスプレイを備えた立体映像表示装置に関する。
立体映像(三次元映像ともいう)技術は、光の位置と方向を制御して人の両眼(左眼と右眼)に視差を生じさせて届けることにより、映像を見る者にとって、平面な画面に映る映像が立体的なものと感じる効果を生じさせる技術である。
このような立体映像技術としては、特殊なメガネを装着する方式と、そのようなメガネを必要としない裸眼方式とに分けられる。裸眼方式は、特殊なメガネが不要であるため、不特定多数の者を対象とでき、また手軽に立体映像を楽しむことができるため、立体映像を表示する装置の普及に寄与する技術として期待されている。
裸眼方式は、レンズを用いるもの(レンチキュラ方式)、スリットを用いるもの(パララックスバリア方式)、回折現象を用いるもの等に分類される。この中で、パララックスバリア方式は、表示装置の製造コストが低いことや高い立体感が得られる等の利点があり、注目されている。パララックスバリアとは、透光部(光を通す縦長の部分)と遮光部(光を通さない縦長の部分)が対になって等間隔に並んだ縦格子を意味する。実際には、液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの前面に、このパララックスバリアを設置することによって、ディスプレイ上の左眼用画像と右眼用画像とを分離して、ディスプレイ画面を見る者に立体感を容易に生じさせることができる。
パララックスバリアを設置するような表示装置では、立体感は、映像を見る者の位置、液晶ディスプレイ等のサブ画像ピッチ、右目と左目の眼間距離によって異なる。
従来、特許文献1(特開2004−219483号公報)では、このような装置において、液晶ディスプレイや液晶レンズの表示装置から成るパララックスバリアとディスプレイの間隔を変えることによって、映像を見る者に適した立体的な映像を表示できるようにする技術が開示されている。
特開2004−219483号公報
しかしながら、近年、大型ディスプレイ、複数の大型ディスプレイをタイル状に並列させたマルチタイルディスプレイ、さらにはマルチタイルディスプレイに囲まれた没入型ディスプレイの出現など、上記のような装置についての鑑賞領域が拡大されつつある。これに伴って、従来と比較すると、映像を見る者はディスプレイからさらに離れた位置からでも鑑賞することが可能となった。また、ディスプレイの大型化等により、視聴者が、ディスプレイ近接から遠方に渡って、映像の鑑賞中に移動する範囲が拡大され、また、移動する頻度も高くなった。
したがって、パララックスバリアから平面ディスプレイまでの距離の移動範囲・移動頻度も大きくなることが予想される。
この一方で、上記したようなパララックスバリアは、液晶ディスプレイや液晶レンズの表示装置によって構成されており、重量が大きい。このため、映像を見る者の動きに連動して、瞬時にパララックスバリアから平面ディスプレイまでの距離を変動させることが困難である。また、最適位置に微調整し、保持することも困難である。
この結果、上記パララックスバリアを備える立体映像表示装置には、最適な立体視を得られない場合があるという課題があった。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、その目的は、立体映像表示装置において、ディスプレイの視聴者の移動範囲・移動頻度が大きい場合でも、確実に、視聴者の動きに連動してパララックスバリアから平面ディスプレイまでの距離を制御することができるようにすることである。
本発明に従った立体映像表示装置は、パララックスバリアと平面ディスプレイとを備える立体映像表示装置であって、映像を見る者とパララックスバリアとの間の距離を測定する距離測定手段と、距離測定手段の測定結果に基づいて、パララックスバリアと平面ディスプレイの間の距離を制御する距離制御手段とを備え、パララックスバリアは、透明基材と、透明基材上に形成された遮光部および透光部とを含み、遮光部と透光部は、交互に等間隔に並んだ縦格子が形成される。
好ましくは、距離制御手段は、パララックスバリアを移動させることにより、パララックスバリアと平面ディスプレイとの間の距離を制御する。
好ましくは、平面ディスプレイは、タイル状に配列された少なくとも2台の表示デバイスによって構成される。
好ましくは、複数の表示デバイスは、互いに異なる向きに配置された表示デバイスを含む。
好ましくは、距離測定手段は、距離の測定に赤外線を用いる。
好ましくは、距離測定手段は、距離の測定に電波を用いる。
好ましくは、距離測定手段は、2眼以上のカメラを用いる。
好ましくは、距離測定手段は、距離の測定に赤外線とカメラを用いる。
好ましくは、距離制御手段は、パララックスバリアと平面ディスプレイの間の距離を変更するために駆動されるモータを含む。
本発明によれば、確実に、視聴者の動きに連動してパララックスバリアから平面ディスプレイまでの距離を制御することができる。
本発明の立体映像表示装置の一実施の形態の外観を模式的に示す図である。 図1の立体映像表示装置のハードウェア構成を示す図である。 図1の立体映像表示装置の機能構成を示す図である。 図1の立体映像表示装置における、平面ディスプレイと視聴者との距離の検出態様を説明するための図である。 図3の位置決定部による位置の決定を説明するための図である。 図1のパララックスバリアを移動させるための機構を示す図である。 複数の表示デバイスを含む立体映像表示装置の変形例における、ディスプレイユニットを示す図である。 図7の変形例における立体映像表示装置のハードウェア構成を示す図である。 図7の変形例のパララックスバリアを示す図である。 図1の立体映像表示装置の変形例であって、互いに異なる向きに配置された複数の表示デバイスを含む立体映像表示装置の外観を模式的に示す図である。 図10の変形例の立体映像表示装置のハードウェア構成を示す図である。
以下、本発明に係る立体映像表示装置の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図において、同じ機能を奏する要素については、同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
[立体映像表示装置の外観]
図1は、本発明の立体映像表示装置の一実施の形態の外観を模式的に示す図である。
立体映像表示装置1は、ディスプレイユニット27とパララックスバリア3とを含む。
ディスプレイユニット27は、液晶ディスプレイ等から構成される平面ディスプレイ2と、平面ディスプレイ2に表示される映像を視聴する者の当該平面ディスプレイからの距離を測定するための測定ユニット200とを含む。パララックスバリア3は、視聴者に対して、平面ディスプレイ2の前方に配置されている。これにより、視聴者は、パララックスバリア3を介して、平面ディスプレイ2に表示された映像を視聴する。
測定ユニット200は、赤外線発光ダイオード20と、PSD(Position Sensitive Detector)25と、フィルタ24とを含む。赤外線発光ダイオード20は、PSD25に対する赤外線照明源として機能する。PSD25は、フィルタ24を介して、視聴者が着用する反射点から反射する赤外線を受光する。フィルタ24は、赤外線を通過させ、かつ、他の照射を減衰またはブロックする。
[ハードウェア構成]
図2は、立体映像表示装置1のハードウェア構成を示す図である。
立体映像表示装置1は、上記したPSD25のほかに、制御回路102、ハードディスクドライブ(HDD)103、ROM(Reed Only Memory)104、RAM(Random Access Memory)105、表示デバイス106、操作ボタン等からなる入力デバイス107、モータ108、および、位置検出センサ110を備えている。これらは、バス101で、相互に通信可能に構成されている。
制御回路102は、立体映像表示装置1の動作を全体的に制御し、CPU(Central Processing Unit)を含む。ハードディスクドライブ(HDD)103は、平面ディスプレイ2で表示される映像データ等を格納する。ROM104は、上記CPUが実行するプログラム等を記憶する。RAM105は、上記CPUのワークエリアとして機能する。表示デバイス106は、平面ディスプレイ2および当該平面ディスプレイ2に映像を表示させるための要素(ドライバ回路等)を含む。なお、ドライバ回路の代わりに、HDDに記憶されたドライバプログラムによって平面ディスプレイ2における映像の表示が実現されても良い。
モータ108は、パララックスバリア3を移動させるためのモータである。位置検出センサ110は、パララックスバリア3の位置を検出するためのセンサである。位置検出センサ110は、光学的な手法で位置を検出しても良いし、物理的な手法で位置を検出しても良い。
[パララックスバリアの構成]
本実施の形態のパララックスバリア3では、透明基材上に、遮光部と透光部とが対になって等間隔に並ぶことにより、縦格子が形成されている。
透明基材の材質は、特に限定されるものではないが、平行光線透過率が高く、熱膨張率が低く、曲げ強度の高いものが好ましい。例えば、ガラス基板、フィルムが挙げられる。大型の立体映像表示装置に用いる場合は、たわみを抑制するため、厚みが必要となる。例えば、立体映像表示装置の画面サイズが60インチの場合、ガラス基板の厚みは2mm以上4mm以下であることが好ましい。
フィルムの材質は、特に限定されるものではないが、PET(Polyethylene Terephthalate)、PC(Poly Carbonate)、PMMA(polymenthyl methacrylate)、COP(Cyclo Olefin Polymer)、COC(Cyclic Olefin Copolymers)、PO(Poly Olefin)が挙げられる。厚みは、特に限定されるものではないが、100μm以上であることが好ましい。100μmより薄いと、パララックスバリア3を製造する際に、フィルムのハンドリングが悪くなるおそれがあるからである。
パララックスバリア3では、上記透明基材上に遮光部が形成される。遮光部の形成方法は、特に限定されるものではないが、レーザを利用する方法と印刷技術を利用する方法が挙げられる。
レーザを利用する方法は、透明基材上に高解像感光乳剤を膜厚2〜3μmにわたって塗布し、バリア形成部分にレーザビームを照射して、その部分を黒化(遮光化)させ、黒化していない部分の高解像感光乳剤を除去する、という手順を含む。なお、1本の遮光部ごとにレーザ描画すると生産性が悪いため、マスクパターンを作製し、密着反転することにより、複数の遮光部を一回のレーザ照射で形成する。
また、印刷技術を利用する方法では、ガラス基板上にインクジェットによって遮光インクを噴霧することにより遮光部を直接形成する。
従来のパララックスバリアは、液晶ディスプレイや液晶レンズの表示装置によって構成されていた。このような構成では、光の透過具合が電気信号で制御されていた。そして、このような構成では、電極を繋ぐ配線を有するため、配線収納部を必要とし、また、駆動距離も制限されていた。
一方、本実施の形態では、パララックスバリアにおいて透明基材が用いられる。このため、配線が不要であり、また、駆動距離の制限を受けることもない。また、配線が不要なため配線収納部も不要であり、このため、製造コストを低減させることもできる。
なお、透明基材を採用したパララックスバリアの例としては、パターン描画した樹脂フィルムを貼合したガラスや、パターン描画した樹脂シートを挙げることができる。樹脂シートによってパララックスバリアが構成された場合には、特に軽量化が可能となる。
パターン描画の方法としては、樹脂シート上に乳剤を分散させたゼラチンを塗布し、レーザ露光・現像を行なう方法や、樹脂シート上に感光樹脂を塗布しレーザ露光・現像を行なう方法が挙げられる。
パターン描画した樹脂フィルムを貼合したガラスをパララックスバリアとする場合は、ガラスの湿度依存性が低いため、膨張収縮の発生を考慮する必要はない。一方、パターン描画した樹脂シートのみをパララックスバリアにする場合は、露光現像用塗布剤によって膨張収縮が起こり、パターンにずれが生じる可能性がある。特に、樹脂シート上に乳剤(感光樹脂)を分散させたゼラチンを塗布し、レーザ露光・現像を行なことによりパララックスバリアを生成する場合には、ゼラチンの湿度依存性が高く、湿度によってパターンのずれが生じる可能性がある。このため、塗布する感光樹脂は、吸湿性の少ないものが好ましい。
[機能構成]
図3は、立体映像表示装置1の機能構成を示す図である。
図3を参照して、立体映像表示装置1では、平面ディスプレイ2とパララックスバリア3を載置されるステージ12が備えられている。
立体映像表示装置1は、測定ユニット200の検出結果に基づいて、視聴者と平面ディスプレイ2の距離を検出する測定部201を含む。図3では、視聴者の視点が目16で模式的に示されている。なお、測定ユニット200が複数設けられている場合には、たとえば、それらによる測定結果の平均を求めることにより、上記距離が決定される。測定部201は、たとえば、制御回路102のCPUが適切なプログラムを実行することにより、実現される。
なお、立体映像表示装置1では、視聴者が、平面ディスプレイ2の表示を、平面ディスプレイ2からどれだけ離れた位置で視聴するかが検出されればよい。そして、後述するように、パララックスバリア3は、平面ディスプレイ2の表示が行なわれる面に垂直な方向(図3中の両矢印A1方向)に移動可能に構成され、当該方向におけるパララックスバリア3の位置は検出部14により検出される。また、立体映像表示装置1では、平面ディスプレイ2は固定されている。したがって、パララックスバリア3と視聴者の距離が測定され、そして、当該距離とパララックスバリア3と平面ディスプレイ2の間の距離とから、平面ディスプレイ2と視聴者の間の距離が取得されても良い。
また、立体映像表示装置1は、測定部201によって決定された距離に基づいて、パララックスバリア3の上記A1方向の位置を決定する位置決定部202を備える。位置決定部202は、たとえば、制御回路102のCPUが適切なプログラムを実行することにより、実現される。なお、ここでの位置決定態様については、後述する。
また、立体映像表示装置1は、位置決定部202によって決定された位置に位置させるために必要なパララックスバリア3の移動距離を算出する移動距離算出部203を含む。移動距離算出部203は、位置検出部205によって検出される、矢印A1方向のパララックスバリア3の位置に基づいて、上記移動距離を算出する。移動距離算出部203は、たとえば、制御回路102のCPUが適切なプログラムを実行することにより、実現される。また、位置検出部205は、位置検出センサ110によって実現される。
また、立体映像表示装置1は、移動距離算出部203が算出した移動距離だけパララックスバリア3を移動させるステージ制御部204を含む。ステージ12には、パララックスバリア3を移動させるためのモータ108が収容されている。ステージ制御部204は、モータ108を駆動制御し、たとえば、制御回路102のCPUが適切なプログラムを実行することにより実現される。
なお、ステージ制御部204は、位置検出部205の検出出力に基づいて、移動距離算出部203によって算出された移動距離だけパララックスバリア3が移動したか否かを判断する。そして、当該判断結果に基づいて、モータ108の駆動を制御する。
[距離の検出方法]
図4は、立体映像表示装置1における、平面ディスプレイ2と視聴者との距離の検出態様を説明するための図である。
図4を参照して、測定ユニット200では、赤外線発光ダイオード20から照射された赤外線が、視聴者が保持するターゲット22で、PSD25へと反射する。PSD25は、フィルタ24を介して、反射する赤外線を受光する。
PSD25は、検出器の直線アレイまたは拡張領域シリコン検出器を備え得る。これらの検出器は、広範囲検出器、象限検出器(quadrant detector)、または荷電結合素子(CCD)アレイとして具現化され得る。あるいは、ダイナミックRAM(DRAM)が、カバーを取り外した状態で使用され得る。DRAMは、CCDアレイに比べてより高い解像度で位置情報を返すことができるが、より大きな雑音を有する。
CCDアレイまたはDRAMの使用により、赤外線発光ダイオード20を省略し、イメージ処理技術を用いて視聴者の可視イメージを使用することが可能となる。
そして、制御回路102のCPUは、複数の測定ユニット200のそれぞれのPSD25において形成された可視イメージを適宜処理することにより、その大きさ等から、視聴者の、平面ディスプレイ2からの距離を決定する。
[パララックスバリアの位置の決定]
上記したように、立体映像表示装置1では、位置決定部202が、測定部201によって決定された距離に基づいて、パララックスバリア3の上記A1方向(図3参照)の位置を決定する。図5は、位置決定部202が、どのように位置を決定するかを説明するための図である。
図5を参照して、パララックスバリア3から平面ディスプレイ2までの距離の理想値は、式(1)で求められる。なお、式(1)において、D1は、パララックスバリア3から視聴位置までの距離である。そして、D2が、パララックスバリア3から平面ディスプレイ2までの距離の理想値である。また、D3は、平面ディスプレイ2において表示される画像におけるサブ画像ピッチである。そして、D4は、映像を視聴する者のる眼間距離である。
D2=D1×D3/D4 …(1)
式(1)によれば、視聴者の視聴位置が平面ディスプレイ2の画面から離れるにつれて、パララックスバリア3から平面ディスプレイまでの距離(D2)が大きくなる。
測定部201によって決定された距離は、D1に、現時点でのパララックスバリア3と平面ディスプレイ2の(A1方向についての)距離を差し引いたものに相当する。制御回路102のCPUは、現時点でのパララックスバリア3と平面ディスプレイ2の距離を、位置検出センサ110から取得する。また、上記CPUは、D3を、平面ディスプレイ2に表示される画像データに含まれる付属的なデータとして、当該画像データから取得する。また、上記CPUは、D4を、たとえば予めHDD103に値が記憶されている。
以上説明したようにして、本実施の形態のCPUは、D2を算出する。
なお、立体映像表示装置1では、平面ディスプレイ2において表示が行なわれている期間中、たとえば一定時間ごとに、上記CPUは、PSD25の検出出力に基づいてパララックスバリア3から視聴位置までの距離を算出し、D2を算出し、算出されたD2に基づいて、パララックスバリア3のA1方向の位置を制御する。
たとえば、シャープ株式会社製のインフォメーションディスプレイPN−V601を縦に3台、横に3台タイル状に並列させた9面マルチタイルディスプレイの場合、全長は約3m×4mとなり、パララックスバリア3から視聴位置までの距離は、約2〜7mである頻度が高い。なお、液晶ディスプレイのサブ画像ピッチが0.0324cm、眼間距離が大人の場合平均6.5cmである。
このため、パララックスバリア3から平面ディスプレイ2までの距離は、最適な立体視を提供するために上記式(1)を用いて算出されると、約1.0〜3.5cmの範囲とされる。
[パララックスバリアの移動]
立体映像表示装置1では、たとえば一定時間ごとに、パララックスバリア3のA1方向の位置が調整される。
図6は、ステージ12(図3参照)に備えられた、パララックスバリア3を移動させるための機構を示す図である。図6では、ステージ12上のパララックスバリア3と平面ディスプレイ2を上方から見た状態が示されている。また、図6では、両矢印A1は、図3と同様に、平面ディスプレイ2の表示面に垂直な方向を示す。なお、ステージ12の本体は図示が省略されている。
図6を参照して、パララックスバリア3近傍には、レール7およびモータ108が設けられている。モータ108が駆動することにより、パララックスバリア3は、レール7上で、移動される。これにより、パララックスバリア3が、両矢印A1方向の位置を変化させる。なお、モータ108の駆動態様が切り替えられることにより、パララックスバリア3は、両矢印A1方向のうち、一方向に進んだり、他方向に進んだりする。
[変形例(1)]
以上説明した本実施の形態では、立体映像表示装置1に備えられる表示デバイスの数は1であった。なお、立体映像表示装置1に備えられる表示デバイスの数は、複数でも良い。
図7は、複数の表示デバイスを含む立体映像表示装置1の変形例における、ディスプレイユニット27を示す図である。また、図8は、本変形例における立体映像表示装置1のハードウェア構成を示す図である。
本変形例では、ディスプレイユニット27は、縦方向に3台、横方向に3台、合計9台の平面ディスプレイ2A〜2Iを含む。平面ディスプレイ2A〜2Iは、ディスプレイユニット27において、タイル状に配列されている。そして、本変形例では、平面ディスプレイ2A〜2Iで表示を行なうための表示デバイス106A〜106Iが、制御回路102に接続されている。
本変形例では、図9に示されるように、ディスプレイユニット27の前面に、パララックスバリア3が配置されている。そして、本変形例では、図3〜図4等を参照して説明したように、ディスプレイユニット27の平面ディスプレイ2A〜2Iと視聴者との距離がたとえば一定時間ごとに測定され、当該測定された距離に基づいて、式(1)等に従って、パララックスバリア3の両矢印A1方向の位置が制御される。
本変形例によれば、たとえば、大型サイネージを見る者が視聴位置を移動しても、最適な立体視を提供することができる。例えば108インチ(2.3m×1.3m)のサイネージの場合のように、映像を見る者がディスプレイ近傍から数m以上離れた場所の間で視聴位置を移動しても、見る者に最適な立体視を提供することができる。
そして、本変形例では、立体映像表示装置1が、少なくとも2台以上の表示デバイスを含み、各表示デバイスに含まれる平面ディスプレイがタイル状に並列されている。このため、立体映像表示装置1を鑑賞する者が存在する領域が広がる。
たとえば、シャープ株式会社製のインフォメーションディスプレイPN−V601を縦に3台、横に3台タイル状に並列させた9面マルチタイルディスプレイの場合、全長は約3m×4mとなり、マルチタイルディスプレイ(立体映像表示装置1)から10mほど遠方からでも、視聴者は映像を視聴できる。そして、このような場合でも、映像を見る者が平面ディスプレイ近傍から遠方に移動しても、見る者に最適な立体視を提供することができる。
[変形例(2)]
図10は、互いに異なる向きに配置された複数の表示デバイスを含む立体映像表示装置1の外観を模式的に示す図である。なお、図10では、表示デバイスの上方から見た状態が示されている。
本変形例では、立体映像表示装置1は、ディスプレイユニット27P〜27Qを含む。ディスプレイユニット27P〜27Qのそれぞれは、少なくとも1つの平面ディスプレイ2を含む。そして、立体映像表示装置1は、ディスプレイユニット27P〜27Qのそれぞれの前面には、それぞれに備えられた平面ディスプレイ2の表示内容を立体表示させるためのパララックスバリア3P〜3Rを備えている。
本変形例では、パララックスバリア3P〜3Rは、対応する平面ディスプレイ2の表示画面に垂直な方向に、平面ディスプレイ2との距離が変化するように、移動可能に構成されている。両矢印APは、パララックスバリア3Pの移動方向を示す。両矢印AQは、パララックスバリア3Qの移動方向を示す。両矢印ARは、パララックスバリア3Rの移動方向を示す。
図11は、本変形例の立体映像表示装置1のハードウェア構成を示す図である。
本変形例の立体映像表示装置1は、図2に示された構成と比較して、ディスプレイユニット27P〜27Qのそれぞれに備えられる平面ディスプレイ2の表示を制御するための表示デバイス106P〜106R、ディスプレイユニット27P〜27Qのそれぞれと視聴者との距離を測定するためのPSD25P〜25Q、パララックスバリア3P〜3Rのそれぞれを移動させるためのモータ108P〜108R、および、パララックスバリア3P〜3Rのそれぞれの位置を検出するための位置検出センサ110P〜110Rを備えている。
以上、図10を参照して説明した立体映像表示装置1では、複数の表示デバイス(平面ディスプレイ)が、少なくとも2つの異なる方向を表示方向として配列されている。なお、複数の表示デバイスが少なくとも2つの異なる方向を表示方向として配列される例は、図10に示されたものに限定されない。
たとえば、映像を見る者の位置から、前方のディスプレイ、後方のディスプレイ、右方のディスプレイ、左方のディスプレイ、上方のディスプレイ、および、下方のディスプレイといったように、表示方向として6方向が含まれるように構成されても良い。この場合でも、それぞれの表示デバイスについて、平面ディスプレイと視聴者の距離に従って、各表示デバイスに対応して設けられたパララックスバリアと平面ディスプレイとの距離が制御される。そのため、全方位から最適な立体視を提供することができる。
[変形例(3)]
以上説明した本実施の形態では、視聴者(映像を見る者)とパララックスバリア3との間の距離の測定には、赤外線が用いられる。つまり、無線で、上記距離を測定することができる。これにより、安価に装置を構成できる。なお、赤外線は指向性が高いため、この方法は、電磁ノイズの影響を受けない屋内で使用される立体映像表示装置1に適用されることが好ましい。
また、本実施の形態では、上記測定は、赤外線発光ダイオード20とPSD25のように、赤外線とカメラを用いて行なわれる。この場合、赤外線の反射光の差がカメラで撮影され、当該差に基づいて、平面ディスプレイと視聴者の間の距離が決定される。このため、より正確に視聴位置を算出することができる。
なお、上記測定は、電波を採用する一般的な測距方法を利用することもできる。つまり、電波を発し、当該電波が視聴者に反射されて戻るまでの時間を測定することにより、上記距離が測定される。なお、このような方法は、無線で距離を測定することができる。このため、上記したような赤外線を用いた測距方法では周囲の明るい光が妨害となるところ、この方法ではそのような影響を考慮する必要はない。したがって、この方法であれば、立体映像表示装置1が屋外で使用される場合に、特に適していると言える。
また、上記測定は、カメラを用いた一般的な測距方法を利用することもできる。つまり、カメラで撮影された画像をパターン認識等により処理することにより、当該撮像画像における視聴者の映像の大きさ(高さおよび/または幅等)を検出し、当該大きさに基づいて、上記距離が決定される。
この場合、上記距離の測定と同時に、眼間距離を測定することもできる。このため、パララックスバリア3と平面ディスプレイ2との間の距離を、より視聴者の状態に沿った距離とすることができる。
また、上記測定は、視聴者が赤外線や電波の送信機を所持し、ディスプレイユニット27(平面ディスプレイ2)に受信機を搭載し、送信機から赤外線や電波による通信を行ない、送信機の送信タイミングと受信機における受信タイミングの間の時間差等によって実現されても良い。
[その他の変形例等]
以上説明した本実施の形態では、透明基材上に遮光部と透光部を形成することによりパララックスバリア3が構成される。これにより、パララックスバリア3のの軽量化を図ることができる。したがって、容易に、パララックスバリア3と平面ディスプレイ2の間の距離を変更できる。
これにより、平面ディスプレイ2とパララックスバリア3の間の距離を、平面ディスプレイ2と視聴者の距離の変化に応じて、迅速に、かつ、柔軟に、調整することができる。したがって、視聴者に、より確実に、3次元画像を提供することができる。
なお、以上説明した本実施の形態では、パララックスバリア3と平面ディスプレイ2との間の距離が、モータ108によって変更される。このため、低電力で、当該距離の変更が可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 立体映像表示装置、2,2A〜2I 平面ディスプレイ、3,3P〜3R パララックスバリア、20 赤外線発光ダイオード、22 ターゲット、24 フィルタ、27,27P〜27Q ディスプレイユニット、106,106A〜106I,106P〜106R 表示デバイス、200 測定ユニット。

Claims (9)

  1. パララックスバリアと平面ディスプレイとを備える立体映像表示装置であって、
    映像を見る者と前記パララックスバリアとの間の距離を測定する距離測定手段と、
    前記距離測定手段の測定結果に基づいて、前記パララックスバリアと前記平面ディスプレイの間の距離を制御する距離制御手段とを備え、
    前記パララックスバリアは、
    透明基材と、
    前記透明基材上に形成された遮光部および透光部とを含み、
    前記遮光部と前記透光部は、交互に等間隔に並んだ縦格子が形成されることを特徴とする、立体映像表示装置。
  2. 前記距離制御手段は、前記パララックスバリアを移動させることにより、前記パララックスバリアと前記平面ディスプレイとの間の距離を制御することを特徴とする、請求項1に記載の立体映像表示装置。
  3. 前記平面ディスプレイは、タイル状に配列された少なくとも2台の表示デバイスによって構成されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の立体映像表示装置。
  4. 前記複数の表示デバイスは、互いに異なる向きに配置された表示デバイスを含むことを特徴とする、請求項3に記載の立体映像表示装置。
  5. 前記距離測定手段は、前記距離の測定に赤外線を用いることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  6. 前記距離測定手段は、前記距離の測定に電波を用いることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  7. 前記距離測定手段は、2眼以上のカメラを用いることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  8. 前記距離測定手段は、前記距離の測定に赤外線とカメラを用いることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の立体映像表示装置。
  9. 前記距離制御手段は、前記パララックスバリアと前記平面ディスプレイの間の距離を変更するために駆動されるモータを含むことを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の立体映像表示装置。
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