JP2018185440A - 表示装置、表示システム、および移動体 - Google Patents

表示装置、表示システム、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドアップディスプレイにおいて三次元画像を視認する際の快適性を高める。【解決手段】表示装置30は、第1方向および第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面を含む表示素子と、表示面上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、光学素子によって光線方向が規定された画像光を、表示面の虚像が形成されるように投影する投影光学系20a(20b)と、光学素子を表示面に対して変位させるドライバ36a(36b)と、ドライバ36a(36b)により光学素子を変位させるコントローラ35と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、表示装置、表示システム、および移動体に関する。
従来、眼鏡を用いずに三次元表示を行うために、画像表示パネルから射出された画像光の一部を右眼に到達させ、画像表示パネルから射出された画像光の他の一部を左眼に到達させる光学素子を備える表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−343290号公報
上述の表示装置では、クロストークおよび逆視等の正常な画像の認識を妨げる現象が知られる。上述の表示装置がヘッドアップディスプレイとして利用されるにあたって、利用者の眼の位置が所定の位置から移動しても、クロストークおよび逆視等の現象を抑えることができれば、三次元画像を視認する際の快適性が高まる。
本開示の目的は、ヘッドアップディスプレイにおいて三次元画像を視認する際の快適性を高める表示装置、表示システム、および移動体を提供することにある。
本開示の表示装置は、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面を含む表示素子と、前記表示面上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、前記光学素子によって光線方向が規定された前記画像光を、前記表示面の虚像が形成されるように投影する投影光学系と、前記光学素子を前記表示面に対して変位させるドライバと、前記ドライバにより前記光学素子を変位させるコントローラと、を備える。
本開示の表示システムは、利用者を撮像する撮像装置と、該撮像装置によって撮像された利用者の眼の位置を示す位置情報を受信する受信部と、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面を含む表示素子と、前記表示面上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、前記光学素子によって光線方向が規定された前記画像光を、前記表示面の虚像が形成されるように投影する投影光学系と、前記光学素子を前記表示面に対して変位させるドライバと、前記ドライバにより前記光学素子を変位させるコントローラと、を含む表示装置と、を備える。
本開示の移動体は、利用者を撮像する撮像装置と、該撮像装置によって撮像された利用者の眼の位置を示す位置情報を受信する受信部と、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面を含む表示素子と、前記表示面上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、前記光学素子によって光線方向が規定された前記画像光を、前記表示面の虚像が形成されるように投影する投影光学系と、前記光学素子前記表示面に対して変位させるドライバと、前記ドライバにより前記光学素子を変位させるコントローラと、を有する表示装置と、を含む表示システムを備える。
本開示の一実施形態によれば、ユーザが快適に三次元表示を視認することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る移動体および表示システムを示す図である。 図2は、図1に示す表示装置の概略構成を示す図である。 図3は、図2に示す表示パネルを表示面の法線方向から見た図である。 図4は、図2に示すパララックスバリアを遮光面の法線方向から見た図である。 図5は、利用者Uから観察しうる表示パネルの第1虚像を示す図である。 図6は、眼が視認する第1虚像のサブピクセルを説明するための模式図であり、図6(a)は眼が基準位置にある場合の模式図であり、図6(b)はパララックスバリアの虚像から眼までの距離が、基準位置における距離より短い場合の模式図であり、図6は(c)は図6(b)の眼の位置においてパララックスバリアの虚像までの距離が適視距離となる場合の模式図であり、図6(d)はパララックスバリアの虚像から眼までの距離が、基準位置における距離より長い場合の模式図であり、図6(e)は図6(d)の眼の位置においてパララックスバリアの虚像までの距離が適視距離となる場合の模式図である。 図7は、眼が視認する第1虚像のサブピクセルを説明するための模式図であり、図7(a)は眼が基準位置から眼間距離の1/2、第1方向に移動した場合の模式図であり、図7(b)は眼が基準位置から眼間距離、第1方向に移動した場合の模式図であり、図7(c)は眼が基準位置から眼間距離、第1方向に移動し、右眼画像および左眼画像の位置が変更された場合の模式図であり、図7(d)は、眼が基準位置から眼間距離の2倍、第1方向に移動した場合の模式図である。 図8は、制御部が表示装置を制御する処理の処理フロー図である。 図9は、第1の処理の処理フロー図である。 図10は、第2の処理の処理フロー図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。
本実施形態に係る表示システム1は、図1に示すように、検出装置2と、投影装置3とを備える。投影装置3は、移動体4に搭載される。例えば、投影装置3は、移動体4のダッシュボードに収容される。
ここで「移動体」は、自動車、鉄道車両、産業車両、および生活車両を含むが、これに限られない。例えば、「移動体」には、滑走路を走行する飛行機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。軌道車両は、機関車、貨車、客車、路面電車、案内軌道鉄道、ロープウエー、ケーブルカー、リニアモーターカー、およびモノレールを含むがこれに限られず、軌道に沿って進む他の車両を含んでよい。産業車両は、農業および建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、およびゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラを含むが、これに限られない。生活車両には、自転車、車いす、乳母車、手押し車、および電動立ち乗り2輪車を含むが、これに限られない。車両の動力機関は、ディーゼル機関、ガソリン機関、および水素機関を含む内燃機関、並びにモーターを含む電気機関を含むが、これに限られない。「車両」は、人力で走行するものを含む。なお、「移動体」の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。
検出装置2は、利用者Uの眼の位置を検出し、検出した眼の位置を投影装置3に送信する。検出装置2は、例えば、撮像装置を備えてよい。検出装置2が備える撮像装置は、利用者Uの眼を被写体とした撮像画像を撮像してよい。検出装置2は、撮影画像から利用者Uの眼の位置を検出してよい。検出装置2は、1つの撮像画像から、利用者Uの眼の位置を三次元空間の座標として検出してよい。検出装置2は、2つ以上の撮像装置を含んで構成され、各撮像装置が撮像した撮像画像から、利用者Uの眼の位置を三次元空間の座標として検出してよい。
検出装置2は、撮像装置を備えず、撮像装置に接続されていてよい。検出装置2は、撮像装置からの信号を入力する入力端子を備えてよい。この場合、撮像装置は、入力端子に直接的に接続されてよい。検出装置2は、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。検出装置2は、入力端子に入力された映像信号から利用者Uの眼の位置を検出してよい。
検出装置2は、例えば、センサを備えてよい。センサは、超音波センサまたは光センサ等であってよい。検出装置2は、センサによって利用者Uの頭部の位置を検出し、頭部の位置に基づいて利用者Uの眼の位置を検出してよい。検出装置2は、2つ以上のセンサによって、利用者Uの眼の位置を三次元空間の座標として検出してよい。
投影装置3は、例えば移動体4の利用者Uに所望の画像の虚像50を視認させる、ヘッドアップディスプレイの一部として機能する。一実施形態において投影装置3は、移動体4が備えた光学部材4aの所定領域に向かって、後述する画像光を射出する。射出された画像光は、光学部材4aの所定領域で反射され、利用者Uの眼に到達する。これにより、投影装置3はヘッドアップディスプレイとして機能する。一実施形態において、光学部材4aはウィンドシールドであってよい。他の実施形態において、光学部材4aはコンバイナであってよい。
図2を参照して、一実施形態に係る投影装置3について詳細に説明する。投影装置3は、筐体10と、第1投影光学系20aと、第2投影光学系20bと、表示装置30とを備える。
筐体10は、第1投影光学系20aと、第2投影光学系20bと、表示装置30とを収容する。筐体10は、表示装置30から射出された画像光が、外部に射出するために通過する開口10aを画定する。
第1投影光学系20aは、表示装置30の、後述する表示パネル32の第1領域から射出された画像光を投影し、投影装置3の外部に到達させる。投影装置3の外部に到達した画像光は、図1に示すように移動体4が備えた光学部材4aの所定領域に到達する。第1投影光学系20aは、1つ以上のミラーおよびレンズを備えてよい。第1投影光学系20aがミラーを備える場合、例えば、第1投影光学系20aが備えるミラーは凹面鏡としてよい。図2において、第1投影光学系20aは1つのミラーとして表示しているが、第1投影光学系20aは、1つ以上のミラー、レンズおよびその他の光学素子を組み合わせて構成してよい。図2に示す一点鎖線で示す矢印Aは、表示装置30の表示パネル32の第1領域から射出された画像光の一部が、第1投影光学系20aによって反射され、投影装置3の筐体10に設けられた開口10aを通過し投影装置3の外部まで到達する経路を示す。
第2投影光学系20bは、表示装置30の表示パネル32の第2領域から射出された画像光を投影し、投影装置3の外部に到達させる。投影装置3の外部に到達した画像光は、図1に示すように移動体4が備えた光学部材4aの所定領域に到達する。第2投影光学系20bは、1つ以上のミラーおよびレンズを備えてよい。第2投影光学系20bがミラーを備える場合、例えば、第2投影光学系20bが備えるミラーは凹面鏡としてよい。図2において、第2投影光学系20bは1つのミラーとして表示しているが、第2投影光学系20bは、1つ以上のミラー、レンズおよびその他の光学素子を組み合わせて構成してよい。図2に示す二点鎖線で示す矢印Bは、表示装置30の第2領域からから射出された画像光の一部が、第2投影光学系20bによって反射され、投影装置3の筐体10に設けられた開口10aを通過し投影装置3の外部まで到達する経路を示す。
表示装置30は、筐体10の内部に配置され、画像光を射出する。表示装置30は、第1照射器31aと、第2照射器31bと、表示素子である表示パネル32と、光学素子としての第1パララックスバリア33aと、光学素子としての第2パララックスバリア33bと、通信部34と、コントローラ35と、第1ドライバ36aと、第2ドライバ36bとを含んで構成される。
第1照射器31aは、表示パネル32の一方の面側に配置され、表示パネル32の第1領域32aを面的に照射する。第1照射器31aは、光源、導光板、拡散板、拡散シート等を含んで構成されてよい。第1照射器31aは、光源により照射光を射出し、導光板、拡散板、拡散シート等により照射光を表示パネル32の第1領域32aを面方向に均一化する。そして、第1照射器31aは均一化された光を表示パネル32の第1領域32aの方に射出する。
第2照射器31bは、表示パネル32の、第1照射器31aと同じ側に配置され、表示パネル32の、第1領域32aとは異なる第2領域32bを面的に照射する。第2照射器31bは、光源、導光板、拡散板、拡散シート等を含んで構成されてよい。第2照射器31bは、光源により照射光を射出し、導光板、拡散板、拡散シート等により照射光を表示パネル32の第2領域32bを面方向に均一化する。そして、第2照射器31bは均一化された光を表示パネル32の第2領域32bの方に射出する。
表示パネル32は、例えば透過型の液晶表示パネルなどの表示パネルを採用しうる。表示パネル32は、板状の面である表示面321上に、図3に示されるように、第1方向および第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数の区画領域を有する。第1方向および第2方向は、それぞれ、利用者Uによって表示パネル32の虚像が視認されるときの、水平方向および鉛直方向に対応する。格子状とは、略直交する2方向に沿って平面的に規則的に配列されていることを意味する。区画領域の各々には、1つのサブピクセルが対応する。
各サブピクセルはR,G,Bの各色に対応し、R,G,Bの3つのサブピクセルを一組として1ピクセルを構成することができる。1ピクセルは、1画素と呼びうる。第1方向は、例えば、1ピクセルを構成する複数のサブピクセルが並ぶ方向である。第2方向は、例えば、同じ色のサブピクセルが並ぶ方向である。表示パネル32としては、透過型の液晶パネルに限られず、有機EL等他の表示パネルを使用することもできる。表示パネル32として、自発光型の表示パネルを使用した場合は、照射器31は不要となる。
本実施形態の表示パネル32は、図3に示すように、第1方向に一列おきに第2方向に連続して配列された複数の列のサブピクセルに左眼画像が表示される。また、上記複数の列のそれぞれに隣接したもう一つの一列おきに配列された複数の列のサブピクセルに右眼画像が表示される。図3において、左眼画像を表示するサブピクセルをLで図示し、右眼画像を表示するサブピクセルをRで図示する。本実施形態では、図3に示すように、左眼画像の配置間隔、すなわち、左眼画像の第1方向の長さと右眼画像の第1方向の長さとの合計である画像ピッチをkとして説明する。また、左眼画像と右眼画像とは第1方向に交互に配置されるため、画像ピッチkは、右眼画像の配置間隔でもある。
第1パララックスバリア33aは、サブピクセルから射出された画像光の伝播される光線方向を規定する光学素子である。第1パララックスバリア33aは、図4に示されるように、表示装置30上の第2方向に伸びる複数の第1開口領域332aを有する。第1開口領域332aは、それぞれのサブピクセルから射出される画像光の伝播方向である光線方向を規定する。サブピクセルから射出される画像光の、右眼および左眼それぞれに視認可能な範囲は、第1パララックスバリア33aによって定まる。一実施形態において、第1パララックスバリア33aは、図2に示されるように、表示パネル32に対して照射器31の反対側に位置する。第1パララックスバリア33aは、表示パネル32の照射器31側に位置してよい。
具体的には、第1パララックスバリア33aは、第2方向に帯状に伸びる第1遮光面331aを有する。第1遮光面331aは、第1パララックスバリア33aの遮光領域を形成する。第1遮光面331aは、サブピクセルから射出される画像光の一部を遮光する。第1遮光面331aは、左眼画像を表示するサブピクセルから射出された画像光のうち、利用者Uの右眼に向かう部分を遮光しうる。第1遮光面331aは、右眼画像を表示するサブピクセルから射出された画像光のうち、利用者Uの左眼に向かう部分を遮光しうる。複数の第1遮光面331aは、互いに隣接する該第1遮光面331aの間の第1開口領域332aを規定する。第1開口領域332aは、第1遮光面331aに比べて光透過率が高い。
第1開口領域332aは、パララックスバリア33に入射する光を透過させる部分である。第1開口領域332aは、第1所定値以上の透過率で可視光領域の光を透過させてよい。第1所定値は、例えば100%であってよいし、100%より小さい値であってよい。第1遮光面331aは、パララックスバリア33に入射する可視光領域の光を遮って透過させない部分である。言い換えれば、第1遮光面331aは、表示装置30に表示される画像を遮る。第1遮光面331aは、第2所定値以下の透過率で光を遮ってよい。第2所定値は、例えば0%であってよいし、0%に近い値であってよい。例えば、第1所定値は50%以上の値であり、第2所定値は10%以下の値とすることができる。
第1開口領域332aと第1遮光面331aとは、第1方向に交互に並ぶ。第1開口領域332aは、表示面321a上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。
第1パララックスバリア33aは、第2所定値未満の透過率を有するフィルムまたは板状部材で構成されてよい。この場合、遮光面331は、当該フィルムまたは板状部材で構成される。開口領域332は、フィルムまたは板状部材に設けられた開口で構成される。フィルムは、樹脂で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。板状部材は、樹脂または金属等で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。第1パララックスバリア33aは、フィルムまたは板状部材に限られず、他の種類の部材で構成されてよい。第1パララックスバリア33aは、基材が遮光性を有してよいし、基材に遮光性を有する添加物が含有されてよい。
第1パララックスバリア33aは、液晶シャッターで構成されてよい。液晶シャッターは、印加する電圧に応じて光の透過率を制御しうる。液晶シャッターは、複数の画素で構成され、各画素における光の透過率を制御してよい。液晶シャッターは、光の透過率が高い領域または光の透過率が低い領域を任意の形状に形成してうる。第1パララックスバリア33aが液晶シャッターで構成される場合、開口領域332は、第1所定値以上の透過率を有する領域としてよい。第1パララックスバリア33aが液晶シャッターで構成される場合、遮光面331は、第2所定値以下の透過率を有する領域としてよい。
第1パララックスバリア33aは、表示パネル32の第1領域32aの一部のサブピクセルを出射した第1画像光を、開口領域332aを透過させ利用者Uの左眼の位置に伝搬させる。第1パララックスバリア33aは、表示パネル32の第1領域32aの他の一部のサブピクセルを出射した第1画像光を、開口領域332aを透過させ利用者Uの右眼の位置に伝搬させる。図2に示すように、第1パララックスバリア33aは、表示パネル32の第1領域32aの表示面321aから距離g1(以降において、「ギャップg1」という)だけ離れて配置される。
表示パネル32の第1領域32aから射出された第1画像光は、一部が第1パララックスバリア33aを透過し、投影光学系20を介して光学部材4aに到達する。さらに第1画像光は光学部材4aに反射されて利用者Uの眼に到達する。これにより、利用者Uの眼は光学部材4aの前方に表示パネル32の第1領域32aの虚像である第1虚像51を認識する。本願において前方は、利用者Uからみて光学部材4aの方向である。前方は、移動体4の通常移動する方向である。また、第1パララックスバリア33aは、光学部材4aの前方であって第1虚像51の光学部材4a側に第2虚像52をつくる。利用者Uは、見かけ上、第1虚像51の位置に表示パネ32ルの第1領域32aが存在し、第2虚像52の位置に第1パララックスバリア33aが存在するかのように、画像を視認しうる。図5は、利用者Uから観察しうる表示パネル32の第1虚像51の各サブピクセルを示す。符号Lが付されたサブピクセルは左眼画像を表示し、符号Rが付されたサブピクセルは右眼画像を表示する。さらに、図5は、利用者Uの左眼から観察される第2虚像52の開口領域522および遮光面521を示す。利用者Uの左眼は、開口領域522に重なる符号Lが付された左眼画像を表示するサブピクセルを視認し、遮光面521に重なる符号Rが付された右眼画像を表示するサブピクセルを視認しない。一方、利用者Uの右眼から観察したとき、開口領域522は符号Rが付された右眼画像を表示するサブピクセルに重なり、遮光面521は符号Lが付された左眼画像を表示するサブピクセルに重なる。これにより、利用者Uの右眼は、右眼画像を視認し左眼画像を視認しない。
第2パララックスバリア33bは、第1パララックスバリア33aと同様に構成される。第2パララックスバリア33bは、表示パネル32の第2領域32bから距離g2だけ離れて配置される点で第1パララックスバリア33aと異なる。
これにより、表示パネル32の第2領域32bから射出された第2画像光は、一部が第2パララックスバリア33bを透過し、第2投影光学系20bを介して光学部材4aに到達する。さらに第2画像光は光学部材4aに反射されて利用者Uの眼に到達する。これにより、利用者Uの眼は光学部材4aの前方に表示パネル32の第2領域32bの虚像である第3虚像53を認識する。また、第2パララックスバリア33bは、光学部材4aの前方であって第3虚像53の光学部材4a側に第4虚像54をつくる。利用者Uは、見かけ上、第3虚像53の位置に表示パネル32の第2領域32bが存在し、第4虚像54の位置に第2パララックスバリア33bが存在するかのように、画像を視認しうる。
上述のような構成を備えることによって、第1領域32aから射出された第1画像光は、第1パララックスバリア33a、第1投影光学系20aを介して光学部材4aに到達し、利用者の眼が視認する第1虚像51を形成する。同様にして、第2領域32bから射出された第2画像光は、第2パララックスバリア33b、第2投影光学系20bを介して光学部材4aに到達し、利用者の眼が視認する第3虚像53を形成する。利用者の眼から見て、第3虚像53が第1虚像51より遠くに形成されるように、表示パネル32から光学部材4aの光路長が適宜設計され、上述の構成が配置される。
また、第3虚像53の第1虚像51に近い領域の虚像と、第1虚像51の第3虚像53に近い領域の虚像との利用者の眼からの距離が所定の範囲内となるように、表示パネル32に表示される画像が設計されてもよい。これにより、表示装置30は、第1虚像51と第3虚像53との間に切れ目が生じるのを抑え、全体として立体感の大きい立体画像の虚像を利用者に視認させることができる。
続いて、第1虚像51と利用者Uの眼との間の見かけ上の適視距離D1(以降、単に「適視距離D1」という)について、図6を参照して説明する。ここでは、第1虚像51に係る適視距離D1について説明するが、第2虚像52に係る適視距離D2ついても同様である。
図6は、表示パネル32の虚像である第1虚像51から利用者Uまでの見かけ上の光学系といえる。図6には、第1虚像51と、第2虚像52と、利用者Uの眼とが示されている。説明の便宜上、図6に記載の位置関係を用いて以降の説明がなされるが、実際の、第1虚像51と第2虚像52との距離に対する第2虚像52と眼との距離の比は、図6に示される距離の比より遥かに大きい。
適視距離D1は、左眼画像から射出された第1画像光の全てが第2開口領域332aを透過して左眼に到達するように配置された状態での、第2虚像52と利用者Uの眼との間の距離である。適視距離D1は、図6に示されるように、利用者Uの眼間距離E、第2虚像52のピッチBpv、第2虚像52と第1虚像51との間の距離g1v(以降「虚像ギャップg1v」という)、および、第1虚像51の画像ピッチkvとの関係で定まりうる。
仮に、第1パララックスバリア33aの虚像である第2虚像52と利用者Uの眼との間の距離dが、適視距離D1でない場合、利用者Uの眼に認識される虚像が不適切となることがある。
例えば、図6(b)に示すように、第2虚像52と利用者Uの眼との間の距離dが適視距離D1より小さい場合、表示パネル32の虚像である第1虚像51上で、パララックスバリア33の虚像である第2虚像52の開口領域522を通して視認できる領域511は、図6(a)に示す第2虚像52の開口領域522aを通して視認できる領域511より広い。このため、少なくとも一部の右眼画像から射出された光が左眼に到達する。これにより、利用者Uの眼にはクロストークが発生する。
この場合、図6(c)に示すように、第1パララックスバリア33aの第2虚像52を利用者の眼から離すことによって、利用者Uの左眼および右眼にはそれぞれ左眼画像および右眼画像が視認され、クロストークの発生を防ぐことができる。
また、図6(d)に示すように、第2虚像52と利用者Uの眼との間のdが適視距離D1より大きい場合、表示パネル32の虚像である第1虚像51上で、パララックスバリア33の虚像である第2虚像52の開口領域522を通して視認できる領域511は、図6(a)に示す第2虚像52の開口領域522を通して視認できる領域511より狭い。このため、利用者Uの眼に到達する第1画像光の光量は少なくなる。さらに、右眼に左眼画像を表示するサブピクセルからの光の一部が入射し、左眼に右眼画像を表示するサブピクセルからの光の一部が入射することにより、クロストークが生じうる。
この場合、図6(e)に示すように、第1パララックスバリア33aの第1虚像51を利用者の眼に近づけることによって、利用者Uの左眼および右眼にはそれぞれ左眼画像および右眼画像が適切に視認され、クロストークの低減を防ぐことができる。
本実施形態では、このようなクロストークの発生および逆視を抑えるために、コントローラ35が第1パララックスバリア33aの位置を変位させる。コントローラ35による処理の詳細については、追って詳細に説明する。
通信部34は、検出装置2から眼の位置を示す位置情報を受信する通信インタフェースである。通信部34は、物理コネクタ、および無線通信機が採用できる。物理コネクタは、電気信号による伝送に対応した電気コネクタ、光信号による伝送に対応した光コネクタ、および電磁波による伝送に対応した電磁コネクタが含まれる。電気コネクタには、IEC60603に準拠するコネクタ、USB規格に準拠するコネクタ、RCA端子に対応するコネクタ、EIAJ CP-1211Aに規定されるS端子に対応するコネクタ、EIAJ RC-5237に規定されるD端子に対応するコネクタ、HDMI(登録商標)規格に準拠するコネクタ、およびBNCを含む同軸ケーブルに対応するコネクタを含む。光コネクタは、IEC 61754に準拠する種々のコネクタを含む。無線通信機は、Bluetooth(登録商標)、およびIEEE802.11を含む各規格に準拠する無線通信機を含む。無線通信機は、少なくとも1つのアンテナを含む。
コントローラ35は、表示システム1の各構成部に接続され、各構成部を制御する。コントローラ35は、例えばプロセッサとして構成される。コントローラ35は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。コントローラ35は、1つまたは複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。コントローラ35は、記憶部を備え、記憶部に各種情報、または表示システム1の各構成部を動作させるためのプログラム等を格納してよい。記憶部は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。記憶部は、コントローラ35のワークメモリとして機能してよい。
コントローラ35は、上述のように、クロストークの低減および逆視の発生を抑えるために、利用者Uの眼の位置に基づいて第1パララックスバリア33aを変位させる。コントローラ35は、通信部34が位置情報を受信すると、利用者Uの眼に到達する第1画像光の光線方向(以降、「奥行方向」という)における眼の位置に基づいて、第1パララックスバリア33aを変位させる第1の処理を行う。ここで、第1の処理について詳細に説明する。
まず、コントローラ35は、クロストークおよび逆視の発生を抑えるように、第1ドライバ36aを制御して、第1パララックスバリア33aの虚像である第2虚像52の位置を変位させる。このため、コントローラ35は、第1パララックスバリア33aを、表示パネル32の第1領域32aの表示面321aの法線方向に沿って変位させる。
具体的には、コントローラ35は、利用者Uの眼が光学部材4aに近づく方向に変位すると、第1ドライバ36aを制御して、第1パララックスバリア33aを表示パネル32に近づける方向に変位させる。第1パララックスバリア33aの位置を調整することによって、クロストークおよび逆視を低減することができる。
また、コントローラ35は、利用者Uの眼が光学部材4aから離れる方向に変位すると、第1ドライバ36aを制御して、第1パララックスバリア33aを表示パネル32から離れる方向に変位させる。
また、コントローラ35は、表示パネル32の第2領域32bから射出された第2画像光がつくる第3虚像53に係るクロストークおよび光量の低減を抑えるように、第2ドライバ36bを制御する。具体的には、コントローラ35は、第2ドライバ36bを制御して、第2パララックスバリア33bの虚像である第4虚像54の位置を変位させる。このため、コントローラ35は、第2パララックスバリア33bを表示パネル32の第2領域32bの表示面321bの法線方向に沿って変位させる。コントローラ35が第2パララックスバリア33bを変位させる具体的な方法は、上述した第1パララックスバリア33aを変位させる方法と同様である。
第1ドライバ36aは、コントローラ35の制御に基づいて第1パララックスバリア33aを変位させる。第1ドライバ36aは、図2に示すように、例えば、第1ステージ36aa、第1モーター(駆動素子)36ab等を含んで構成される。第1ステージ36aaは、筐体10内において光路を妨げない位置に配置される。第1ステージ36aaには、第1パララックスバリア33aが固定して取り付けられる。第1モーター36abは、表示パネル32の第1領域32aの表示面321aの法線方向に沿って変位するよう第1ステージ36aaを駆動する。これにより、第1ステージ36aaに固定された第1パララックスバリア33aは、第1ステージ36aaの変位とともに変位する。
第2ドライバ36bは、コントローラ35の制御に基づいて第2パララックスバリア33bを変位させる。第2ドライバ36bは、図2に示すように、例えば、第2ステージ36ba、第2モーター(駆動素子)36bb等を含んで構成される。第2ステージ36baは、筐体10内において光路を妨げない位置に配置される。第2ステージ36baには、第2パララックスバリア33bが固定して取り付けられる。第2モーター36bbは、表示パネル32の第2領域32bの表示面321bの法線方向に沿って変位するよう第2ステージ36baを駆動する。これにより、第2ステージ36baに固定された第2パララックスバリア33bは、第2ステージ36baの変位とともに変位する。
また、コントローラ35は、利用者Uの眼に到達する画像光の光線方向に略垂直な面の面内での眼の位置に基づいて、各サブピクセルに右眼画像および左眼画像のいずれを表示させる第2の処理を行う。ここで、第2の処理について詳細に説明する。以降においては、第1パララックスバリア33aおよび第2パララックスバリア33bのうち任意のパララックスバリアを「パララックスバリア33」という。また、パララックスバリア33に対応する表示パネル、表示面をそれぞれ、「表示パネル32」、「表示面321」という。
第2の処理において、コントローラ35は、検出装置2によって検出された利用者Uの眼の、奥行方向に垂直な面内における位置の、基準位置からの水平方向への変位を用いて、左眼画像を表示するサブピクセル、および右眼画像を表示するサブピクセルをそれぞれ決定する。基準位置とは、左眼の場合、表示パネル32とパララックスバリア33とが所定の位置関係にある状態において、表示パネル32上の左眼画像からの画像光が左眼に到達し、右眼画像からの画像光がパララックスバリア33に遮光されて左眼に到達しない位置である。また、右眼の場合、表示パネル32上の右眼画像からの画像光が右眼に到達し、左眼画像からの画像光がパララックスバリア33に遮光されて右眼に到達しない位置である。以降において、左眼の基準位置は左基準位置LSP、右眼の基準位置は右基準位置RSPとされる。以降において、左眼の基準位置は左基準位置LSP、右眼の基準位置は右基準位置RSPとされる。
以降の説明においては、コントローラ35が左眼の位置の、左基準位置LSPからの変位に基づき、左眼画像を表示するサブピクセルを決定する方法について説明する。コントローラ35が右眼の位置の、右基準位置RSPからの変位を用いて右眼画像を表示するサブピクセルを決定する方法も同様である。
利用者Uの左眼が左基準位置LSPから水平方向に変位した位置にある場合に認識する画像について説明する。既に図3を参照して説明したように、左眼画像は一列おきに第2方向に連続して配列された複数の列のサブピクセルそれぞれに表示され、右眼画像は複数の列にそれぞれ隣接した他方の一列おきに配列された複数の列のサブピクセルそれぞれに表示されている。以降においては、所定の列、および該所定の列に一列おきに配置される列を第1列群という。また、第1列群に隣接して配置される列を第2列群という。図3においては、第1列群のサブピクセルに左眼画像が表示され、第2列群のサブピクセルに右眼画像が表示されている。
利用者Uの左眼が左基準位置LSPにある場合、左眼画像から射出された画像光がパララックスバリア33の開口領域332を透過して、光学部材4aで反射されて左眼に到達する。これにより、図6(a)に示したように、利用者Uの左眼は、符号Lで示す左眼画像の虚像を視認する。同様にして、右眼画像から射出された画像光がパララックスバリア33の開口領域332を透過して、光学部材4aで反射されて右眼に到達する。これにより、利用者Uの右眼は、符号Rで示す右眼画像の虚像を視認する。
図7(a)に示されるように、利用者Uの左眼が左基準位置LSPから眼間距離Eの1/2、変位していると、第1列群に表示された左眼画像の一部から射出された画像光と第2列に表示された右眼画像の一部から射出された画像光とが左眼に到達する。同様にして、第1列群に表示された左眼画像の一部から射出された画像光と第2列群に表示された右眼画像の一部から射出された画像光とが右眼に到達する。これにより、利用者Uの左眼は符号Rで示す右眼画像の虚像の一部と、符号Lで示す左眼画像の虚像の一部とを視認する。すなわち、クロストークが発生し、利用者Uは正常な立体画像を認識することが困難となる。
図7(b)に示されるように、利用者Uの左眼が左基準位置LSPから眼間距離E、変位していると、第1列群に表示された左眼画像から射出された画像がパララックスバリア33の開口領域33bを透過して右眼に到達する。また、第2列群に表示された左眼画像から射出された右眼画像から射出された画像がパララックスバリア33の開口領域33bを透過して左眼に到達する。これにより、利用者Uの左眼は符号Rで示す右眼画像の虚像を視認し、右眼は符号Lで示す左眼画像の虚像を視認する。すなわち、いわゆる逆視という状態が発生し、利用者Uは、正常な立体画像を認識することが困難となる。
そこで、コントローラ35は、表示面321の第1列群のサブピクセルに右眼画像を表示させ、第2列群のサブピクセルに左眼画像を表示させる。これにより、左眼画像から射出された画像がパララックスバリア33の開口領域33bを透過して左眼に到達する。また、右眼画像から射出された画像がパララックスバリア33の開口領域33bを透過して右眼に到達する。この場合、図7(c)に示されるように、利用者Uの左眼は符号Lで示す左眼画像の虚像を視認し、右眼は符号Rで示す右眼画像の虚像を視認する。そのため、逆視の状態が解消され、利用者Uは、正常な立体画像を認識することができる。
また、図7(d)に示されるように、利用者Uの左眼が左基準位置LSPから眼間距離Eの2倍、変位していると、第1列群に表示された左眼画像から射出された画像がパララックスバリア33の開口領域33bを透過して左眼に到達する。また、第2列群に表示された左眼画像から射出された右眼画像から射出された画像がパララックスバリア33の開口領域33bを透過して左眼に到達する。これにより、利用者Uの左眼は符号Lで示す左眼画像の虚像を視認し、右眼は符号Rで示す右眼画像の虚像を視認する。このときクロストークは発生せず、利用者Uは、正常な立体画像を認識することができる。
したがって、コントローラ35は、クロストークおよび逆視を抑えるために、利用者Uの眼の位置に基づいて、表示パネル32の各サブピクセルに左眼画像および右眼画像のいずれかを表示させる。以降において、コントローラ35が左眼の位置に基づいて画像を表示させる方法が説明されるが、右眼の位置に基づいて画像を表示される方法も同様である。
コントローラ35は、第1列群からの画像光より第2列群からの画像光が多く到達する位置に左眼がある場合、第2列群に左眼画像を表示させる。
例えば、左眼の位置が基準位置から距離E/2以上、3E/2未満、水平方向に変位した位置である場合、左眼には、第2列群のサブピクセルから射出された画像光が、第1列群のサブピクセルから射出された画像光より多く到達する。そのため、コントローラ35は、第2列群のサブピクセルに左眼画像を、第1列群のサブピクセルに右眼画像を表示させる。
また、左眼の位置が基準位置から3E/2以上、5E/2未満、水平方向に変位した位置である場合、左眼画像には、第1列群のサブピクセルから射出された画像光が、第2列群のサブピクセルから射出された画像光より多く到達する。そのため、コントローラ35は、第1列群のサブピクセルに左眼画像を、第2列群のサブピクセルに右眼画像を表示させる。
同様にして、左眼の位置が基準位置から所定の距離範囲に、水平方向に変位した位置である場合、左眼画像には、第2列群のサブピクセルから射出された画像光が、第1列群のサブピクセルから射出された画像光より多く到達する。所定の距離範囲とは、(4k−3)×E/2以上、(4k−1)×E/2未満(kは整数)である。この場合、コントローラ35は、第2列群のサブピクセルに左眼画像を、第1列群のサブピクセルに右眼画像を表示させる。
また、同様にして、左眼の位置が基準位置から所定の距離範囲でない距離、水平方向に変位した位置である場合、左眼画像には、第1列群のサブピクセルから射出された画像光が、第2列群のサブピクセルから射出された画像光より多く到達する。この場合、コントローラ35は、第1列群のサブピクセルに左眼画像を、第2列群のサブピクセルに右眼画像を表示させる。
続いて、本実施形態のコントローラ35が表示装置30を制御する処理について、図8を参照して説明する。コントローラ35は、通信部34が位置情報を受信すると、本処理を開始する。
まず、コントローラ35は、検出装置2によって検出され、通信部34によって受信された、利用者Uの眼の位置を示す位置情報を取得する(ステップS1)。
ステップS1で位置情報が取得されると、コントローラ35は、奥行方向における左眼の位置に基づいて第1の処理を行う(ステップS2)。ここで、図9を参照して第1の処理の詳細が説明される。
第1の処理において、コントローラ35は、奥行方向における利用者Uの眼の位置の、基準位置からの変位方向および変位量に基づいて、第1パララックスバリア33aおよび第2パララックスバリア33bの変位方向および変位量を決定する(ステップS21)。コントローラ35は、奥行き方向における利用者の眼の位置に応じた適切な変位量を、予めメモリにテーブルとして記憶し、このテーブルに基づいて変位量を決定してよい。
ステップS21で表示装置30の変位方向が決定されると、コントローラ35は、決定された方向に第1パララックスバリア33aおよび第2パララックスバリア33bを変位させるように、第1ドライバ36aおよび第2ドライバ36bをそれぞれ制御する(ステップS22)。
ステップS2で第1の処理が行われると、コントローラ35は、奥行方向に垂直な面内における両眼の位置に基づいて第2の処理を行う(ステップS3)。以下に、図10を参照して第2の処理の詳細について説明する。
第2の処理において、コントローラ35は、左眼の位置が基準位置から所定の距離範囲内であるか否かを判定する(ステップS31)。
ステップS31で、左眼の位置が基準位置から所定の距離範囲内であると、コントローラ35は、第1列群のサブピクセルに右眼画像を表示させ、第2列群のサブピクセルに左眼画像を表示させる(ステップS32)。
ステップS31で、左眼の位置が基準位置から距離範囲内でないと、コントローラ35は、第1列群のサブピクセルに左眼画像を表示させ、第2列群のサブピクセルに右眼画像を表示させる(ステップS33)。
ステップS3で第2の処理が行われると、ステップS1に戻って、コントローラ35は、再び通信部34が受信した位置情報を取得し、以降の処理を繰り返す。
以上、本実施形態によれば、表示装置30は、表示パネル32を変位させずに、第1パララックスバリア33aおよび第2パララックスバリア33bをそれぞれ表示パネル32の表示面321の法線方向に沿って変位させる。このため、利用者Uの眼からの距離が異なる2つの虚像50を視認させる表示装置30において、それぞれの虚像についてクロストークの発生および光量の減少を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、奥行方向の眼の位置に基づいて、第1ドライバ36aおよび第2ドライバ36bによりそれぞれ第1パララックスバリア33aおよび第2パララックスバリア33bをそれぞれ変位させる。このため、利用者Uの眼からの距離が異なる2つの虚像50を視認させる表示装置30において、それぞれの虚像についてクロストークの発生および光量の減少を確実に抑えることができる。
また、本実施形態によれば、奥行方向に垂直な面内における眼の位置に基づいて、複数のサブピクセルのそれぞれに右眼画像または左眼画像のいずれかを表示させる。このため、利用者Uの右眼が認識するサブピクセルに右眼画像を表示させ、左眼が認識するサブピクセルに左眼画像を表示させることができ、クロストークおよび逆視の発生を抑えることができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本開示の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換ができることは当業者に明らかである。従って、本開示は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組合せたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
上述の実施形態において、検出装置2は、左眼の位置を検出し、コントローラ35は、左眼の位置に基づいて表示パネル32の各サブピクセルに左眼画像または右眼画像を表示させるとしたが、これに限られない。例えば、検出装置2は、右眼の位置を検出し、コントローラ35は、右眼の位置に基づいて表示パネル32の各サブピクセルに左眼画像または右眼画像を表示させてもよい。
また、上述の実施形態において、コントローラ35は、第1の処理を行ってから第2の処理を行ったがこれに限られない。例えば、コントローラ35は、第2の処理を行ってから第1の処理を行ってもよい。また、コントローラ35は、第1の処理および第2の処理のいずれかのみを行ってもよい。
また、上述の実施形態において、サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子としては、パララックスバリアに限られず、レンチキュラーレンズ等をもちいることができる。レンチキュラーレンズは、第2方向に延びるシリンドリカルレンズが、第1方向に配列された構造としうる。「第2方向に延びる複数の帯状領域」は、第1方向に延びる部位を含みうる。「第2方向に延びる複数の帯状領域」は、第1方向に平行な場合は含まれない。「第2方向に延びる複数の帯状領域」は、第2方向に対して斜めに延びうる。
1 表示システム
2 検出装置
3 投影装置
4 移動体
4a 光学部材
10 筐体
10a 開口
20a 第1投影光学系
20b 第2投影光学系
30 表示装置
31a 第1照射器
31b 第2照射器
32 表示パネル
33a 第1パララックスバリア
33b 第2パララックスバリア
34 通信部
35 コントローラ
36a 第1ドライバ
36aa 第1ステージ
36ab 第1モーター
36b 第2ドライバ
36ba 第2ステージ
36bb 第2モーター
50 虚像
51 第1虚像
52 第2虚像
53 第3虚像
54 第4虚像

Claims (9)

  1. 第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面を含む表示素子と、
    前記表示面上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、
    前記光学素子によって光線方向が規定された前記画像光を、前記表示面の虚像が形成されるように投影する投影光学系と、
    前記光学素子を前記表示面に対して変位させるドライバと、
    前記ドライバにより前記光学素子を変位させるコントローラと、
    を備える表示装置。
  2. 前記ドライバは、前記光学素子に固定されたステージと該ステージを前記表示面の法線方向に駆動する駆動素子と、を含み、
    前記コントローラは、前記駆動素子によって前記ステージを駆動させることにより前記光学素子を変位させる請求項1に記載の表示装置。
  3. 利用者の眼の位置を示す位置情報を受信する通信部を備え、
    前記コントローラは、前記通信部により受信した前記位置情報に基づいて、前記ドライバにより前記光学素子を変位させる請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記コントローラは、前記利用者の眼に到達する前記画像光の光線方向における、前記眼の位置に基づいて、前記ドライバにより前記光学素子を前記表示面の法線方向に沿って変位させる請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記コントローラは、前記利用者の眼に到達する前記画像光の前記光線方向に垂直な面内における前記眼の位置に基づいて、前記複数のサブピクセルのそれぞれに左眼に視認させる左眼画像および右眼に視認させる右眼画像のいずれかを表示させるか決定する請求項3または4に記載の表示装置。
  6. 前記コントローラは、前記複数のサブピクセルのうち、前記第2方向に連続して配列されたサブピクセルを前記第1方向に一列おきに配列した複数の列のサブピクセルに前記右眼画像または前記左眼画像のいずれか一方の画像を表示させ、前記複数の列にそれぞれ隣接して前記第2方向に連続して配列され、前記第1方向に一列おきに配列された複数の列のサブピクセルに、前記右眼画像または前記左眼画像のいずれであって前記一方の画像とは異なる画像を表示させる請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記光学素子は第1光学素子と第2光学素子とを含み、前記第1光学素子は、前記表示素子の第1領域の表示面のサブピクセルから射出された第1画像光の光線方向を規定し、前記第2光学素子は、前記表示素子の第2領域の表示面のサブピクセルから射出された第2画像光の光線方向を規定し、
    前記投影光学系は第1投影光学系と第2投影光学系とを含み、前記第1投影光学系は、前記第2画像光を投影し、前記第2投影光学系は、前記第2画像光を投影し、
    前記ドライバは、第1ドライバと第2ドライバとを含み、
    前記コントローラは、前記第1ドライバにより前記第1光学素子を変位させ、前記第2ドライバにより前記第2光学素子を変位させる請求項1から6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 利用者を撮像する撮像装置と、
    該撮像装置によって撮像された利用者の眼の位置を示す位置情報を受信する受信部と、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面を含む表示素子と、前記表示面上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、前記光学素子によって光線方向が規定された前記画像光を、前記表示面の虚像が形成されるように投影する投影光学系と、前記光学素子を前記表示面に対して変位させるドライバと、前記ドライバにより前記光学素子を変位させるコントローラと、を含む表示装置と、を備える表示システム。
  9. 利用者を撮像する撮像装置と、
    該撮像装置によって撮像された利用者の眼の位置を示す位置情報を受信する受信部と、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面を含む表示素子と、前記表示面上の第2方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、前記光学素子によって光線方向が規定された前記画像光を、前記表示面の虚像が形成されるように投影する投影光学系と、前記光学素子前記表示面に対して変位させるドライバと、前記ドライバにより前記光学素子を変位させるコントローラと、を有する表示装置と、を含む表示システムを備える移動体。
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