JP2012239967A - 海水の淡水化システム及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】最適な海水の濃縮率を維持可能な海水の淡水化システム及びその方法を提供する。
【解決手段】濃縮率調整部を有する制御装置(20)により、濃縮率測定装置(34,36,37)によって測定された濃縮水の濃縮率が予め設定した所定の濃縮率(例えば50%)となるよう調整する。
【選択図】図2

Description

本発明は、海水を淡水化するための淡水化システム及びその方法に関するものである。
海水を淡水化する方法としては、多段フラッシュ法やRO膜法等が用いられていている。多段フラッシュ法は、加熱された海水を減圧された蒸発器で沸騰蒸発させ、その発生蒸気を凝縮して淡水を生産する海水の淡水化方法である。この多段フラッシュ法は、海水の品質を問わず使用でき、大量の淡水を作成できるが、熱効率が悪く、そのために多量のエネルギを必要とする。RO膜法は、半透膜を通して海水から淡水を得るものである。このRO膜法は、半透膜が海水中の微生物や析出物で目詰まりしないように入念に前処理をする必要があり、その整備にコストがかかり、さらには製造した淡水の塩濃度が高いこと等の難点がある。
一方で、蒸発器で発生した蒸気を圧縮させ沸点上昇させて海水蒸発の熱源とする蒸気圧縮法による海水の淡水化方法が実用化されている。一般的な蒸気圧縮法としては例えば特許文献1に記載されている。すなわち、蒸気を圧縮して断熱温度上昇させ、この温度をもって熱交換に用いる温度差を得るものである。この蒸気圧縮法は上述した多段フラッシュ法と同様、蒸発法に属するが、多段フラッシュ法に比して半分程度のエネルギで運転が可能である。
特開2008−188514号公報
ところで、海水の淡水化において熱交換効率を高めるためには、海水の濃縮率(蒸発率)を高めるのがよいが、一方で濃縮率を高めるほど濃縮水中でスケールが発生しやすくなるという問題がある。
このようなことから、海水の淡水化においては最適な海水の濃縮率が存在しており、この最適な海水の濃縮率となるような運転を行うことが望ましい。
そして、このように最適な海水の濃縮率となるような運転を行う場合であっても、濃縮率が変動するようなことがあると、熱交換効率に大きな影響を与えることになり、好ましいことではない。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、最適な海水の濃縮率を維持可能な海水の淡水化システム及びその方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の海水の淡水化システムは、海水が流通する海水供給流路と、該海水供給流路の終端に配設された蒸発器と、該蒸発器によって発生した前記海水の蒸気又は蒸留水が流通する蒸留水還り流路と、該蒸留水還り流路に配設され、前記蒸気を圧縮するための圧縮機と、前記蒸発器によって発生した前記海水の濃縮水が流通する濃縮水還り流路と、前記海水供給流路、前記蒸留水還り流路、前記濃縮水還り流路に配設され、前記海水と前記蒸留水及び前記濃縮水とで熱交換を行うための熱交換ユニットとを備え、前記蒸発器で前記海水と前記圧縮機にて圧縮された前記蒸気とを熱交換する海水の淡水化システムにおいて、前記蒸発器によって発生した前記濃縮水の濃縮率を測定する濃縮率測定装置と、該濃縮率測定装置により測定された前記濃縮水の濃縮率が予め設定した所定の濃縮率となるよう調整する濃縮率調整部を有する制御装置と、を備えたことを特徴とする。
好ましくは、前記蒸発器は、発生した前記蒸気と前記濃縮水とを分離する気液分離器を一体又は別体に有し、前記海水供給流路には前記蒸発器への前記海水の供給量を調節する海水供給ポンプが、前記濃縮水還り流路には前記濃縮水の流量を調節する濃縮水回収ポンプが配設されており、前記濃縮率測定装置は、前記気液分離器内の前記濃縮水の液面位置を測定する液面計と、前記海水供給流路の前記海水の供給量を測定する海水供給量計測装置と、前記濃縮水還り流路の前記濃縮水の流量を測定する濃縮水流量計測装置とからなり、前記濃縮率調整部は、前記液面計により測定される前記濃縮水の液面位置と前記濃縮水流量計測装置により測定される前記濃縮水の流量とに基づき前記濃縮水回収ポンプにより前記濃縮水の流量を調節し、前記海水供給量計測装置により測定される前記海水の供給量を前記濃縮水の流量と前記所定の濃縮率とから求まる供給量となるよう前記海水供給ポンプにより前記海水の供給量を調節することで、濃縮率を前記所定の濃縮率に調節するのがよい。
この場合において、前記所定の濃縮率が50%であるとき、前記濃縮率調整部は、前記海水供給量計測装置により測定される前記海水の供給量を前記濃縮水の流量の2倍にすることで濃縮率を前記所定の濃縮率に調節するのが好ましい。
また、好ましくは、前記海水供給流路には前記蒸発器への前記海水の供給量を調節する海水供給ポンプが、前記濃縮水還り流路には前記濃縮水の流量を調節する濃縮水調節バルブ又は濃縮水回収ポンプが配設されており、前記濃縮率測定装置は、前記海水供給流路の前記海水の供給量を測定する海水供給量計測装置と、前記濃縮水還り流路の前記濃縮水の流量を測定する濃縮水流量計測装置と、前記蒸留水還り流路の前記蒸留水の流量を測定する蒸留水流量計測装置とからなり、前記濃縮率調整部は、前記濃縮水流量計測装置により測定される前記濃縮水の流量と前記蒸留水流量計測装置により測定される前記蒸留水の流量とから求まる濃縮率が前記所定の濃縮率となるよう前記濃縮水調節バルブ又は前記濃縮水回収ポンプにより前記濃縮水の流量を調節し、前記海水供給量計測装置により測定される前記海水の供給量を前記濃縮水の流量と前記蒸留水の流量との和となるよう前記海水供給ポンプにより前記海水の供給量を調節することで、濃縮率を前記所定の濃縮率に調節するのがよい。
また、本発明の海水の淡水化方法は、海水を海水供給流路を経て蒸発器に供給し、蒸留水還り流路に前記蒸発器によって発生した前記海水の蒸留水を流すとともに、該蒸留水還り流路に配設した圧縮機で該蒸留水の蒸気を圧縮し、前記蒸発器にて前記海水と前記圧縮機にて圧縮した前記蒸気との熱交換を行い、濃縮水還り流路に前記蒸発器によって発生した前記海水の濃縮水を流し、前記海水供給流路、前記蒸留水還り流路、前記濃縮水還り流路に配設された熱交換ユニットによって前記海水と前記蒸留水及び前記濃縮水との間で熱交換を行う海水の淡水化方法であって、前記蒸発器によって発生した前記濃縮水の濃縮率を濃縮率測定装置で測定し、該濃縮率測定装置により測定された前記濃縮水の濃縮率を予め設定した所定の濃縮率となるよう制御装置の濃縮率調整部で調整することを特徴とする。
本発明の海水の淡水化システム及びその方法によれば、蒸発器によって発生した濃縮水の濃縮率を測定する濃縮率測定装置を備え、濃縮率調整部において、濃縮率測定装置により測定された濃縮水の濃縮率が予め設定した所定の濃縮率となるよう調整するようにしている。
これにより、淡水化システムにおいて海水の濃縮率が最適な所定の濃縮率(例えば50%)となるような運転を行う場合において、この最適な所定の濃縮率を一定に維持するようにでき、熱交換効率に大きな影響を与えることなく、システム全体の熱効率を安定的に向上させることができる。
本発明の第1実施例に係る海水の淡水化システムの概念を示した概略図である。 本発明の第1実施例に係る海水の淡水化システムの装置構成を示した概略図である。 海水の濃縮率を50%としたときの温度と熱量との関係を示したグラフである。 本発明の第2実施例に係る海水の淡水化システムの概念を示した概略図である。 本発明の第2実施例に係る海水の淡水化システムの装置構成を示した概略図である。
本発明が適用される淡水化システムについて説明する。
先ず、第1実施例を説明する。
図1に示すように、このシステムSは、熱交換器1〜4と圧縮機5とを備えている。熱交換器は、それぞれ第1の熱交換器1〜3及び蒸発器4からなる。蒸発器4は海水供給端6と海水供給流路7を介して接続されている。システムSは、海水供給端6から供給される海水を淡水にするためのものである。海水供給流路7には、第1〜3の熱交換器1、2、3が配設されている。具体的には、海水供給流路7には分離器8が設けられていて、ここで流路7は第1の流路11及び第2の流路12に分岐される。第1の流路11には上述した第1の熱交換器1が配設され、第2の流路12には上述した第2の熱交換器2及び第3の熱交換器3がそれぞれ第2の流路12の上流側から順番に配設されている。そして、第1及び第2の流路11、12は混合器9にて再び一つの流路となり、蒸発器4に接続される。
蒸発器4は、供給された海水を蒸発させるものである。蒸発器4は気液分離器10に接続されている。蒸発器4で生じた蒸気及び濃縮水は、気液分離器10にてそれぞれ分離され、蒸気は蒸留水還り流路13に、濃縮水は濃縮水還り流路14に導かれる。気液分離器10には、気液分離器10内の濃縮水の液面位置を測定する液面計(LG)34が設けられており、これにより蒸発器4で生成した濃縮水の量を把握することができる。
蒸留水還り流路13には上述した圧縮機5が配設され、この圧縮機5で蒸気は圧縮される。圧縮機5の下流には、上述した蒸発器4、第3の熱交換器3、第1の熱交換器1がそれぞれ順番に配設されている。すなわち、蒸留水(淡水)は蒸発器4、第3の熱交換器3、第1の熱交換器1の順番でそれぞれ海水と熱交換される。なお、蒸発器4で熱交換されるまでは、蒸留水は蒸発した状態で流通している。
また、蒸留水還り流路13における第1の熱交換器1のさらに下流には、熱交換器16が配設されていて、この熱交換器16にて蒸留水はさらに冷却水によって冷却される。蒸留水還り流路13は蒸留水回収端18を出口としている。蒸留水は十分に冷却されてから蒸留水回収端18より回収される。
一方、濃縮水還り流路14には上述した第2の熱交換器2が配設されている。すなわち、濃縮水は第2の熱交換器2で海水と熱交換される。濃縮水還り流路14における第2の熱交換器2のさらに下流には、熱交換器17が配設されていて、この熱交換器17にて濃縮水はさらに冷却水によって冷却される。濃縮水還り流路14は濃縮水回収端19を出口としている。濃縮水は十分に冷却されてから濃縮水回収端19より回収される。
濃縮水還り流路14の濃縮水回収端19には、濃縮水回収ポンプ30が設けられており、この濃縮水回収ポンプ30により蒸発器4から濃縮水還り流路14を経て回収される濃縮水の量が適宜調整される。そして、濃縮水回収端19には、濃縮水還り流路14を経て回収される濃縮水の流量を測定する液体流量計36が設けられている。
また、海水供給流路7の海水供給端6には、海水供給ポンプ32が設けられており、この海水供給ポンプ32により海水供給流路7ひいては蒸発器4に供給される海水の量が適宜調整される。そして、海水供給端6には、海水供給流路7に供給される海水の流量を測定する液体流量計37が設けられている。
このように構成されるシステムSでは、図2に示すように、第1〜第3の熱交換器1〜3は例えば熱交換ユニット15として一体化されている。図2を参照して海水から淡水化への流れを概説すると、海水供給端6から海水供給ポンプ32により供給された海水は、海水供給流路7にある熱交換ユニット15を通って蒸発器4に導かれ、この蒸発器4で蒸発される。蒸発された海水は蒸気状態の蒸留水と濃縮水に分離される。蒸気状態の蒸留水は圧縮機5によって圧縮されて蒸発器4での熱交換により蒸留水となる。
そして、蒸留水は、熱交換ユニット15を通って蒸留水回収端18から回収される。一方で濃縮水は濃縮水還り流路14にある熱交換ユニット15を通って濃縮水回収端19から回収される。
なお、図2では、蒸発器4は上記気液分離器10と一体をなしており、蒸発器4に液面計(LG)34が配設され、液面計34によって蒸発器4内の濃縮水の液面位置が測定される。また、上述したように、濃縮水回収端19に濃縮水回収ポンプ30及び液体流量計36が、海水供給端6に海水供給ポンプ32及び液体流量計37が設けられている。
さらに、このシステムSには制御装置20が備わっている。この制御装置20は、システム全体としての熱効率を高め、海水の淡水化に要するための無駄なエネルギが極力使用されないようにするためのものである。そのために、制御装置20は、蒸発器4、圧縮機5、熱交換ユニット15、濃縮水回収ポンプ30、海水供給ポンプ32、液面計34、液体流量計36、液体流量計37に接続されている。図1に示すように、制御装置20には、分離器8での海水の分離率を調整するための分離率調整部21が備わっている。また、圧縮機5による蒸気の圧縮率を定めるための圧縮率演算部22も備わっている。また、各熱交換器での熱交換温度差を調整するための温度差調整部23も備わっている。また、蒸発器4内での蒸発による海水の沸点上昇を認識するための沸点上昇認識部24も備わっている。そして、蒸発器4での海水の濃縮率を調整する濃縮率調整部25が備わっている。
上述したシステムSを用いて海水を淡水化させる方法を以下に説明する。なお、図1では各流路における海水、蒸留水、濃縮水の温度及び圧力を記載している。
まず、海水供給端6から海水(例えば20℃)を供給する。ここで、分離率に応じて海水は分離率調整部21によって調整された分離器8で分離される。この分離率は、蒸発器4での海水の濃縮率(蒸発率)に応じて定められるものであり、作業者が予め決定する。
濃縮率としては、25%〜75%の範囲が適しているが、濃縮率が高いとスケールが発生しそれが蒸発器4内の機器等に付着するため、あるいは濃縮率が低いと熱交換率が低下してしまうため、50%が最も適している。濃縮率が50%であれば、分離器8での分離率は50:50となる。濃縮率が25%であれば、第1の流路11と第2の流路12への分離率は、75:25となる。分離器8によってそれぞれ第1の流路11と第2の流路12に流通するように分離された海水は、熱交換ユニット15にて温度が上昇される。具体的には、第1の流路11内の海水は、第1の熱交換器1内を通って後述する蒸留水と熱交換されて予熱される。熱交換後、海水は飽和温度である101℃まで上昇される。
第2の流路12内の海水は、まず第2の熱交換器2内を通って後述する濃縮水と熱交換されて予熱される。そしてさらに、第3の熱交換器3内を通って後述する蒸留水と熱交換されて予熱される。第2及び第3の熱交換器2、3での熱交換後、海水は飽和温度(101℃)まで上昇される。第1の流路11及び第2の流路12は混合器9で一つにまとめられる。すなわち、第1及び第2の流路11、12を流通してきた海水は、それぞれ同一の飽和温度の状態で混合される。そして、飽和温度のまま蒸発器4内に導かれ、後述する蒸気(蒸留水)と熱交換されて蒸発される。
蒸発器4で生じた濃縮水は、気液分離器10にて濃縮水のみが流通する濃縮水還り流路14に導かれる。このとき、蒸発器4での蒸発により濃縮水は沸点上昇を起こしている。濃縮率が50%のときは飽和温度101℃の海水が濃縮水となって102℃になっている。濃縮水はこの状態で第2の熱交換器2で海水と熱交換される。具体的には、濃縮水の入口温度に対し海水の出口温度が一定の熱交換温度差をもった低い温度となるように熱交換される。すなわち、102℃で濃縮水が入ってくるので、海水は97℃となる。このようにして、濃縮率50%で得られた濃縮水の顕熱は第2の熱交換器2で回収される(例えば濃縮水は25.4℃となる)。そのため、上述した分離器8での分離率は50%になっている。濃縮水はさらに熱交換器17で冷却され、濃縮水回収端19から回収される。
蒸発器4で生じた蒸気(蒸気状態の蒸留水)は、気液分離器10にて蒸気のみが流通する蒸留水還り流路13に導かれる。ここで蒸気は圧縮率演算部22の結果に基づいて動作する圧縮機5により圧縮され、温度上昇される。この蒸気は、圧縮機5での圧縮に伴い蒸発潜熱を有している。この状態の蒸気が蒸発器4にて海水の蒸発に用いられる。すなわち、飽和温度で蒸発器4に供給された海水は、蒸気の潜熱を用いて熱交換されて蒸発されるため、潜熱はここで回収される。このとき蒸気は凝縮されて蒸留水となる。
上述した圧縮機5での圧縮率は、蒸発器4にて熱交換した後の蒸留水の飽和温度を基準にして定められる。この蒸留水の飽和温度は、蒸発器4を通過した後の海水の飽和温度(海水濃縮(蒸発)後の飽和温度)に対して予め定めた熱交換温度差だけ高く設定される。蒸留水の飽和温度がこの高く設定された温度となるように、蒸気は圧縮機5にて圧縮される。例えば、濃縮率50%の場合、飽和温度101℃で蒸発器4に流入した海水は、蒸気の潜熱を用いて蒸発されて蒸気となるが、このとき濃縮により沸点上昇が起こり、飽和温度は102℃となる。予め設定された熱交換温度差が5℃であれば、海水蒸発のために用いられた蒸気は熱交換後107℃になって凝縮されるように設定される。
飽和温度が107℃に相当する蒸留水となるような圧力は飽和蒸気圧表を用いて求められる。例えば、飽和温度が107℃の蒸留水を得るためには、圧縮機5で蒸気を28MPaGまで圧縮すればよい。なお、沸点上昇の幅は濃縮率によって異なるため、この沸点上昇後の飽和温度の値は、上述した沸点上昇認識部24に予め入力するか、あるいはセンサ等によって測定した結果を入力してもよい。
上述したように、蒸発器4を通過した蒸留水は、僅かに蒸気を包含した状態とされる。この蒸気が有する潜熱は第3の熱交換器3にて回収される。具体的には、この蒸気が有する潜熱は第2の熱交換器2で温度上昇された海水をさらに飽和温度まで高めるために用いられる。ここでは海水の顕熱と蒸留水が有する蒸気の潜熱とが熱交換される。これにより、第2の熱交換器2で97℃まで上昇した海水の温度は、飽和温度である101℃までさらに上昇される。したがって、上述したように、第1の流路11又は第2の流路12を経て混合器9にて混合された海水はともに飽和温度の101℃となるため、蒸発器4内での海水の温度低下を防止でき、蒸発に関するエネルギのロスを防止することができる。
第3の熱交換器3を通過した蒸留水は、第1の熱交換器1で海水と熱交換される。具体的には、蒸留水の入口温度が107℃である場合に、海水の出口温度は101℃となる。上述では、熱交換温度差を5℃としたが、このような値にすると、海水の出口温度が102℃となってしまい、海水が飽和温度よりも高くなってしまうので蒸発してしまう。したがって、温度差調整部23において、海水の出口温度が飽和温度となることを限度として、予め定めた熱交換温度差以上の最小値を新たな熱交換温度差として定める。この例では新たな熱交換温度差は6℃になり、海水は蒸留水との間でこの一定の熱交換温度差をもって飽和温度の101℃まで上昇される。このようにして、濃縮率50%で得られた蒸留水の顕熱は、第1の熱交換器1で回収される(例えば蒸留水は28℃となる)。そのため、上述した分離器8での分離率は50%になっている。上流水はさらに熱交換器16で冷却され、濃縮水回収端18から回収される。
このような制御を行うことで、熱効率は向上する。例えば、図3は海水の濃縮率を50%としたときの温度と熱量との関係を示したグラフ(いわゆるT−Q線図)であるが、同図を参照すれば明らかなように、熱交換温度差を一定にすることで、要した熱はほぼ回収できることになり、熱効率は向上することになる。
図3について説明すると、グラフのA部分は、蒸留水からの顕熱の回収と海水の温度上昇を示している。グラフのB部分は、濃縮水からの顕熱の回収と海水の温度上昇を示している。グラフのC部分は、海水の蒸発と蒸留水(蒸気)の潜熱の回収とを示している。なお、C部分の上側のグラフで128℃まで立ち上がっている部分は、蒸気を圧縮させて断熱温度上昇をさせたときの状態を示している。このT−Q線図のA部分及びB部分を見れば、海水の温度を上昇させるときと蒸留水又は濃縮水の温度を下降させるときの温度を一定(グラフとしては平行)として熱交換温度差を一定にすることで、効率が高まっていることがわかる。このグラフの平行の幅が開くと、その分無駄な熱が必要になるので、温度差は可能な限り小さい方がよい。現状の装置等の性能を考慮すれば、理想の一定の熱交換温度差は5℃であることがわかっている。グラフのD部分は、第3の熱交換器3における蒸留水に僅かに含まれる蒸気の潜熱の回収、すなわち第2の流路12内において第2の熱交換器2で温度上昇された海水をさらに飽和温度まで高めるときの蒸留水の蒸気の潜熱の回収と海水の温度上昇を示している。
ところで、上記制御を行うことでシステムS全体の熱効率を向上させることができるが、ここでは、濃縮率が最適な50%で一定であることを前提とし、この濃縮率を制御の基準として淡水化システムの運転を行うようにしている。すなわち、濃縮率が変化してしまうと淡水化システムの運転が不安定になり、熱効率の向上を十分に図ることができないおそれがある。
そこで、ここでは、濃縮率を一定に維持するように図っている。詳しくは、液面計34によって測定された蒸発器4内の濃縮水の液面位置情報、液体流量計36によって測定された濃縮水の流量情報、液体流量計37によって測定された海水の流量情報に基づいて、濃縮率調整部25により、濃縮水回収ポンプ30の回転速度を調節して濃縮水回収ポンプ30の吐出容量を可変操作し、海水供給ポンプ32の回転速度を調節して海水供給ポンプ32の吐出容量を可変操作する。
具体的には、蒸発器4内の濃縮水の液面位置を測定し、液面が一定になるように濃縮水回収ポンプ30の吐出容量を制御するとともに、液体流量計36によって濃縮水の流量を測定し、液体流量計37によって測定される海水の流量に100%から所望の濃縮率(%)を引いた値を乗算し、この値が濃縮水の流量となるように海水供給ポンプ32の吐出容量を制御する。ここでは、最適な濃縮率は50%であることから、100%から濃縮率(%)を引いた値は50%となる。濃縮率が50%では、実際には海水の流量が濃縮水の流量の2倍になるように海水供給ポンプ32の吐出容量を制御すればよい。
これにより、簡単な構成にして濃縮率を所望の濃縮率(ここでは50%)に一定に維持するようにでき、システムS全体の熱効率を安定的に向上させることができる。
次に、第2実施例を説明する。
第2実施例では、システムSの基本構成は図4に示すように上記第1実施例の図1に示したとほぼ同様であり、ここでは第1実施例と異なる部分について詳しく説明する。
図4に示すように、濃縮水還り流路14の濃縮水回収端19には、濃縮水調節バルブ(CV)31が設けられており、この濃縮水調節バルブ31により蒸発器4から濃縮水還り流路14を経て回収される濃縮水の量が適宜調整される。そして、濃縮水回収端19には、濃縮水還り流路14を経て回収される濃縮水の流量を測定する液体流量計36が設けられている。
また、海水供給流路7の海水供給端6には、第1実施例の場合と同様、海水供給ポンプ32が設けられており、この海水供給ポンプ32により海水供給流路7ひいては蒸発器4に供給される海水の量が適宜調整される。そして、海水供給端6には、海水供給流路7に供給される海水の流量を測定する液体流量計37が設けられている。
さらに、蒸留水還り流路13の蒸留水回収端18には、蒸留水還り流路13を経て回収される蒸留水の流量を測定する液体流量計38が設けられている。
このように構成されるシステムSでは、図5に示すように、第1実施例で図2に示したと同様の流れで海水が淡水化されるが、図5では、上述したように、濃縮水回収端19に濃縮水調節バルブ31及び液体流量計36が、海水供給端6に海水供給ポンプ32及び液体流量計37が、蒸留水回収端18に液体流量計38が設けられている。
そして、このシステムSでは、制御装置20は、蒸発器4、圧縮機5、熱交換ユニット15、濃縮水調節バルブ31、海水供給ポンプ32、液体流量計36、37、38に接続されている。
このような構成により、第2実施例では、濃縮率を一定に維持するべく、液体流量計36によって測定された濃縮水の流量情報、液体流量計37によって測定された海水の流量情報及び液体流量計38によって測定された蒸留水の流量情報に基づいて、濃縮率調整部25により、濃縮水調節バルブ31の開度を調節して濃縮水の流量を可変操作し、海水供給ポンプ32の回転速度を調節して海水供給ポンプ32の吐出容量を可変操作する。
具体的には、液体流量計36によって濃縮水の流量を測定し、液体流量計38によって蒸留水の流量を測定し、濃縮水の流量と蒸留水の流量とから求まる濃縮率が所望の濃縮率(%)となるように濃縮水調節バルブ31の開度を制御するとともに、液体流量計37によって測定される海水の流量が濃縮水の流量と蒸留水の流量との和となるように海水供給ポンプ32の吐出容量を制御する。ここでは、最適な濃縮率は50%であることから、濃縮水の流量と蒸留水の流量とから求まる濃縮率が50%となるように濃縮水調節バルブ31の開度を制御し、このときの濃縮水の流量と蒸留水の流量との和が海水の流量となるように海水供給ポンプ32の吐出容量を制御する。濃縮率が50%では、実際には海水の流量が濃縮水の流量または蒸留水の流量の2倍になるように海水供給ポンプ32の吐出容量を制御すればよい。
これにより、第2実施例においても、上記第1実施例の場合と同様、簡単な構成にして濃縮率を所望の濃縮率(ここでは50%)に一定に維持するようにでき、システムS全体の熱効率を安定的に向上させることができる。
なお、ここでは濃縮水回収端19に濃縮水調節バルブ31を配設するようにしているが、これに代えて濃縮水回収ポンプを採用するようにしてもよい。
4 蒸発器
5 圧縮機
7 海水供給流路
10 気液分離器
13 蒸留水還り流路
14 濃縮水還り流路
15 熱交換ユニット
20 制御装置
25 濃縮率調整部
30 濃縮水回収ポンプ
31 濃縮水調節バルブ
32 海水供給ポンプ
34 液面計
36 液体流量計
37 液体流量計
38 液体流量計

Claims (5)

  1. 海水が流通する海水供給流路と、
    該海水供給流路の終端に配設された蒸発器と、
    該蒸発器によって発生した前記海水の蒸気又は蒸留水が流通する蒸留水還り流路と、
    該蒸留水還り流路に配設され、前記蒸気を圧縮するための圧縮機と、
    前記蒸発器によって発生した前記海水の濃縮水が流通する濃縮水還り流路と、
    前記海水供給流路、前記蒸留水還り流路、前記濃縮水還り流路に配設され、前記海水と前記蒸留水及び前記濃縮水とで熱交換を行うための熱交換ユニットとを備え、
    前記蒸発器で前記海水と前記圧縮機にて圧縮された前記蒸気とを熱交換する海水の淡水化システムにおいて、
    前記蒸発器によって発生した前記濃縮水の濃縮率を測定する濃縮率測定装置と、
    該濃縮率測定装置により測定された前記濃縮水の濃縮率が予め設定した所定の濃縮率となるよう調整する濃縮率調整部を有する制御装置と、
    を備えたことを特徴とする海水の淡水化システム。
  2. 前記蒸発器は、発生した前記蒸気と前記濃縮水とを分離する気液分離器を一体又は別体に有し、
    前記海水供給流路には前記蒸発器への前記海水の供給量を調節する海水供給ポンプが、前記濃縮水還り流路には前記濃縮水の流量を調節する濃縮水回収ポンプが配設されており、
    前記濃縮率測定装置は、前記気液分離器内の前記濃縮水の液面位置を測定する液面計と、前記海水供給流路の前記海水の供給量を測定する海水供給量計測装置と、前記濃縮水還り流路の前記濃縮水の流量を測定する濃縮水流量計測装置とからなり、
    前記濃縮率調整部は、前記液面計により測定される前記濃縮水の液面位置と前記濃縮水流量計測装置により測定される前記濃縮水の流量とに基づき前記濃縮水回収ポンプにより前記濃縮水の流量を調節し、前記海水供給量計測装置により測定される前記海水の供給量を前記濃縮水の流量と前記所定の濃縮率とから求まる供給量となるよう前記海水供給ポンプにより前記海水の供給量を調節することで、濃縮率を前記所定の濃縮率に調節することを特徴とする、請求項1に記載の海水の淡水化システム。
  3. 前記所定の濃縮率が50%であるとき、前記濃縮率調整部は、前記海水供給量計測装置により測定される前記海水の供給量を前記濃縮水の流量の2倍にすることで濃縮率を前記所定の濃縮率に調節することを特徴とする、請求項2に記載の海水の淡水化システム。
  4. 前記海水供給流路には前記蒸発器への前記海水の供給量を調節する海水供給ポンプが、前記濃縮水還り流路には前記濃縮水の流量を調節する濃縮水調節バルブ又は濃縮水回収ポンプが配設されており、
    前記濃縮率測定装置は、前記海水供給流路の前記海水の供給量を測定する海水供給量計測装置と、前記濃縮水還り流路の前記濃縮水の流量を測定する濃縮水流量計測装置と、前記蒸留水還り流路の前記蒸留水の流量を測定する蒸留水流量計測装置とからなり、
    前記濃縮率調整部は、前記濃縮水流量計測装置により測定される前記濃縮水の流量と前記蒸留水流量計測装置により測定される前記蒸留水の流量とから求まる濃縮率が前記所定の濃縮率となるよう前記濃縮水調節バルブ又は前記濃縮水回収ポンプにより前記濃縮水の流量を調節し、前記海水供給量計測装置により測定される前記海水の供給量を前記濃縮水の流量と前記蒸留水の流量との和となるよう前記海水供給ポンプにより前記海水の供給量を調節することで、濃縮率を前記所定の濃縮率に調節することを特徴とする、請求項1に記載の海水の淡水化システム。
  5. 海水を海水供給流路を経て蒸発器に供給し、
    蒸留水還り流路に前記蒸発器によって発生した前記海水の蒸留水を流すとともに、該蒸留水還り流路に配設した圧縮機で該蒸留水の蒸気を圧縮し、
    前記蒸発器にて前記海水と前記圧縮機にて圧縮した前記蒸気との熱交換を行い、
    濃縮水還り流路に前記蒸発器によって発生した前記海水の濃縮水を流し、
    前記海水供給流路、前記蒸留水還り流路、前記濃縮水還り流路に配設された熱交換ユニットによって前記海水と前記蒸留水及び前記濃縮水との間で熱交換を行う海水の淡水化方法であって、
    前記蒸発器によって発生した前記濃縮水の濃縮率を濃縮率測定装置で測定し、
    該濃縮率測定装置により測定された前記濃縮水の濃縮率を予め設定した所定の濃縮率となるよう制御装置の濃縮率調整部で調整することを特徴とする海水の淡水化方法。
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