JP2012239396A - 水産資源賦活用構造体及び水産資源の賦活方法及び水産資源賦活用構造体の製造方法 - Google Patents

水産資源賦活用構造体及び水産資源の賦活方法及び水産資源賦活用構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
近年、特に北日本の日本海側沿岸地域では、海藻が減少して海底の岩場等がむき出しになる所謂磯焼けが問題となっている。この原因のひとつとして、河川の護岸、堤防等の整備によって山林から河川を経由して流入する落葉、枝葉、倒木等の植物性の栄養源の不足が挙げられている。
【解決手段】
少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を混成したものを結着剤により結着固化して形成したされてなる水産資源賦活用構造体を用いるという簡便な方法によって、安価に非常に海藻類の定着が容易く海藻自身の養殖漁業として有効であり、さらに漁業資源の賦活に寄与する水産資源賦活用構造体を得ることが出来、以って産業に多大なる貢献をする事が出来るものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に海中に設置して海藻類の付着育成及び/又は魚類の定着育成を図るための水産資源賦活用構造体及び水産資源の賦活方法及び水産資源賦活用構造体の製造方法に関するものである。
従来、海中に設置して海藻類の付着育成及び/又は魚類の定着育成を図るためにコンクリートブロック、木材などを海中に投入、沈下させることが行われていた。また、井桁状の構造物や不要になった船舶なども用いられていた。
また、筆者らは上記の構造的な魚礁のみではなく、海藻類や海棲小動物、プランクトン等の生育に必要な栄養分を補給するため、主として間伐材のチップからなる植物性材料を袋詰めした構造体及びこれを魚礁として海中に設置する水産資源の賦活方法を研究、提案してきた。
特開2005−006625号公報 特開2006−211985号公報 特開2007−129913号公報 特開2008−22808号公報 特開2008−48687号公報
近年、特に北日本の日本海側沿岸地域では、海藻が減少して海底の岩場等がむき出しになる所謂磯焼けが問題となっている。この原因のひとつとして、河川の護岸、堤防等の整備によって山林から河川を経由して流入する落葉、枝葉、倒木等の植物性の栄養源の不足が挙げられている。
これに対して、背景技術として記載のような魚礁の利用や、林産物の補給等の施策は有効であるが、磯焼けを完全に解消するには至っていない。
特に、主として間伐材のチップからなる植物性材料を袋詰めした構造体及びこれを魚礁として海中に設置する水産資源の賦活方法によれば、不足している植物性の栄養源を補充する効果があるため海藻類の定着育成に効果があった。また、上記を改良して植物性材料の混合物と、貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を混成したものを用いることにより、さらに海藻類の定着育成の効果を高めることが出来た。
しかし、これらネット状の袋へ材料を収納した水産資源賦活用構造体に於いては、その集積、運搬、設置等のハンドリングに関して若干の課題があり、固体ブロックのような形状、性状の構造体が求められていた。
本発明は、少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物を含む水産資源賦活材料を、澱粉を主成分とする結着剤により結着固化して形成した水産資源賦活用構造体である。
また本発明は、前記水産資源賦活用構造体を用いた水産資源の賦活方法である。
また本発明は、少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料を破砕機により一次破砕する工程と、該破砕済材料を一次発酵する工程と、該一次発酵済材料を破砕機により二次破砕する工程と貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を前記発酵・二次破砕済みの植物性材料と共に撹拌機能を有する練混装置に投入する工程と、該練混装置により混合材料を発酵・混成する工程と、混成した材料を結着剤により結着固化して形成する工程と、を含むことを特徴とする水産資源賦活用構造体の製造方法である。
前記の方法を用いる事により、簡便な方法によって安価に海藻類の定着育成を助けて海藻自身の養殖漁業として有効であり、さらにウニ等の海棲生物の餌ともなって海藻の食害を低減するとともに漁業資源の賦活に寄与する水産資源賦活用構造体を得ることが出来、以って産業に多大なる貢献をする事が出来るものである。
また、前記水産資源賦活用構造体を用いて、低コストで多大な効果をもたらす水産資源の賦活方法が実現され、以って産業に多大なる貢献をする事が出来るものである。
本実施例に係る水産資源賦活用構造体の製造方法の概要を示したチャートである。 スクリューを用いて混合材料を発酵・混成している状況を示す図面代用写真である。 加熱練混している過程を示す図面代用写真である。 材料を型枠に移した時点を示す図面代用写真である。 本発明に係る水産資源賦活用構造体の実施例の一つを示す図面代用写真である。 磯焼けした海の様子を示す図面代用写真である。 本発明に係る水産資源賦活用構造体を内部に網を張ったケースに収納した実施形態の図面代用写真である。 本発明に係る水産資源賦活用構造体に集まったウニを計測している状況を示す図面代用写真である。
簡便な方法によって海藻類の定着を促し、且つその成長が早く、海藻自身の養殖漁業として、さらにウニ等の海棲生物の餌ともなって海藻の食害を低減するとともに漁業資源の賦活に寄与する水産資源賦活用構造体を得ることを、少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物を含む水産資源賦活材料を、澱粉を主成分とする結着剤により結着固化して形成することにより実現した。
また、簡便な方法によって海藻類の定着を促し、且つその成長が早く、海藻自身の養殖漁業として、さらにウニ等の海棲生物の餌ともなって海藻の食害を低減するとともに漁業資源の賦活に寄与する水産資源の賦活方法を、、少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物を含む水産資源賦活材料を、澱粉を主成分とする結着剤により結着固化して形成した水産資源賦活用構造体を用いることにより実現した。
また、簡便な方法によって海藻類の定着を促し、且つその成長が早く、海藻自身の養殖漁業として、さらにウニ等の海棲生物の餌ともなって海藻の食害を低減するとともに漁業資源の賦活に寄与する水産資源賦活用構造体の製造方法として、少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料を破砕機により一次破砕する工程と、該破砕済材料を一次発酵する工程と、該一次発酵済材料を破砕機により二次破砕する工程と貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を前記発酵・二次破砕済みの植物性材料と共に撹拌機能を有する練混装置に投入する工程と、該練混装置により混合材料を発酵・混成する工程と、混成した材料を結着剤により結着固化して形成する工程と、を含むことを特徴とする水産資源賦活用構造体の製造方法により実現した。
以下、本発明の実施の形態を実施例に即して説明する。まず、本実施例では本発明に係る水産資源賦活用構造体の製造方法について説明する。図1は、本実施例に係る水産資源賦活用構造体の製造方法の概要を示したチャートである。
本実施例に於いては、間伐された間伐材に剪定枝葉を加えた植物性材料を破砕機により一次破砕した。一次破砕後の破砕済材料はビニールシートを掛けて1ヶ月間一次発酵させた。ここで、一次発酵の条件や期間は天候、季節等により変動がある。その後、一次発酵済材料を一次破砕より細かく破砕する設定の破砕機により二次破砕して、植物性材料を調製した。本実施例では、破砕後に一次発酵を行っているが、この工程は必須ではない。ただし、海藻の賦活の目的には、植物性材料は醗酵させて用いることが望ましい。
ここで、植物性材料の主原料として木質チップを使用する理由を説明する。近年、特に北日本の日本海側沿岸地域では、海藻が減少して海底の岩場等がむき出しになる所謂磯焼けが問題となっている。この原因のひとつとして、河川の護岸、堤防等の整備によって山林から河川を経由して流入する落葉、枝葉、倒木等の植物性の栄養源の不足が挙げられている。特に海藻類の付着育成に必要な木質由来のミネラル成分等の不足は重大な問題であって、本発明に係る水産資源賦活用構造体及びこれを用いた水産資源の賦活方法に於いて木質チップがこれら必要成分の補給に寄与しているのである。
また、魚類等の育成に関しても、漁場として好適な沿岸海域には陸上から植物性成分が落ち葉や流木をはじめとする様々な形態で供給され、これにより育成する生物を捕食して魚類が定着成長するものと考えられる。この実例として、北海道立水産孵化場の下田和孝氏らは論文「森林からサクラマス幼魚への物質移動経路の推定」に於いて、ヨコエビ類及び鱗翅目幼虫を介して森林から供給される植物由来の栄養がサクラマスの成長を支えていることを示した。(平成15年3月刊、重点領域特別報告書「森林が河口域の水産資源に及ぼす影響の評価」60ページより77ページ)
また、北海道立中央水産試験場の櫻井泉氏らは論文「濃昼川河口域の落ち葉だまりに生息するトンガリキタヨコエビとクロガシラガレイ若齢魚の生物生産」に於いて、クロガシラガレイの成長に寄与する栄養のうち20%以上がトンガリキタヨコエビを介して落ち葉を主とする植物由来の栄養に依存していることを示した。(平成15年3月刊、重点領域特別報告書「森林が河口域の水産資源に及ぼす影響の評価」103ページより116ページ)
これらの文献資料からも、本発明に係る水産資源賦活用構造体及びこれを用いた水産資源の賦活方法に於いて木質チップにより必要成分を補給することが水産資源の賦活に与って有効であることが裏付けられる。
なお、前記植物性材料の調製の際に、二次破砕後に二次発酵の工程を加えてもよい。
次に前記植物性材料とは別に、貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を調製した。ここで、水産物材料としては魚類等の水産物の内蔵等を含む、水産加工の残渣等を利用することが出来、またこれらの利用はコスト的にも廃棄物のリサイクルという観点からも有益な手段である。ただし、本発明に於いて水産物材料の添加は必須ではなく、植物性材料のみによっても水産資源賦活効果が得られる。
ここで、貝類又は頭足類に由来する材料に関しては、特に帆立貝等の貝類の中腸腺(通称ウロ)やイカの肝臓(通称ゴロ)などにはカドミウム等の重金属が濃縮蓄積されている可能性が指摘されており、これらの貝類又は頭足類に由来する材料により海洋を再汚染することを回避するため、本発明に係る水産資源賦活用構造体にはこれらを除いた水産物材料を用いている。
また、特に北海道の日本海側における本発明の応用において、該水産物材料は少なくともサケ類及び/又はホッケ類及び/又はニシン類を含む、貝類又は頭足類を除く魚類等の水産物の内蔵等を含む、水産加工の残渣等の水産物材料を用いることが、コスト的にも調達の利便性からも好ましい。
さらに、前記水産物材料には海藻類を添加することも有効である。海藻類を添加することにより、海藻類の定着育成に必要な沃素等の成分の補給に資することが出来るからである。ここで、添加する海藻類由来の材料としては昆布、カジメ類等の食用海藻の水産加工残渣等がコスト的にも廃棄物のリサイクルという観点からも有益な手段として利用出来、またホンダワラ類等の非食用海藻の添加も同様に有効である。
次に、前記発酵・二次破砕済みの植物性材料と前記水産物材料を、撹拌機能を有する練混装置に投入して、練混装置により混合材料を発酵・混成した。練混装置としては、正和電工株式会社製の業務用生ゴミ処理機SN−300型を改造して用いた。
該練混装置はスクリュー状の撹拌装置を有し、モーターで該スクリューを回転することにより、混合材料を発酵・混成する機構を有する。図2はスクリューを用いて混合材料を発酵・混成している状況を示す図面代用写真である。また、該練混装置はヒーター及びサーモスタット装置を有し、混合物の温度を検知してヒーターを制御することにより発酵速度を調整し、混合材料を発酵・混成する機構を有する。これらの機能により、前記発酵・二次破砕済みの植物性材料と前記水産物材料は適正な状態まで発酵・混成される。
前記発酵・混成工程は概ね摂氏40度から摂氏70度程度の間にあるように温度調節をしながら行うことが好ましい。また、温度が摂氏30度を下回ると菌類の増殖速度が遅く、発酵工程に時間がかかりすぎて効率が悪化し、温度が摂氏80度以上になると有益な菌類が死滅して有効な発酵がなされなくなってしまう。よって、混合材料を発酵・混成する工程は、混合材料の温度が摂氏30度以上摂氏80度以下となるように温度制御することが望ましい。
また、前記発酵・混成工程は概ね24時間で完了するが、天候、季節等の要因で最適な時間には変動がある。前記の温度条件下では、発酵・混成時間が12時間以下では発酵が適正に完了せず、48時間以上になると過発酵となり腐敗の原因となる。よって、混合材料を発酵・混成する工程は、12時間以上48時間以内とすることが望ましい。
さらに、前記発酵・混成済み材料を、適宜撹拌を行いながら発酵終了まで貯蔵熟成する工程を加えることも有効である。
次に、発酵が完了した材料を固めて構造体を形成するため、前記前記発酵・混成済み材料に結着剤として澱粉を加えた。ここで、結着剤としては合成樹脂、ホワイトセメント等の他の材料を用いても問題ないし、これら、またこれらと澱粉等の材料を混合して用いても問題はない。ただし、本発明のコンセプトが自然の産物を用いて海を活性化させることにあることを鑑みるに、人間が食用にしても問題のない澱粉を用いることは非常に理に適っていると考えられる。
本実施例に於いては、前記発酵・混成済み材料3500gに対して馬鈴薯澱粉500gを結着剤として添加した。その後、前記混合物に適宜水を加えて、澱粉を糊化させて結着させるため加熱しながら練混した。ここで、水の添加量は記発酵・混成済み材料の含水率、気温、湿度等により最適値が変動するため、加熱練混しつつ適宜調節した。
ここで、本実施例に於いては、結着剤として添加した澱粉の、発酵・混成済み材料及び結着剤の全量に対する重量パーセントは12.5%であるが、これが少なすぎる場合は固化せず、また多すぎると加熱練混の際の抵抗が大きすぎて作業が困難になるとともにコスト的な面及び有効成分の含有率の面からも問題が生じる。
表1は、結着剤として添加する澱粉の量を変えて、固化の可否を検討した結果を示している。この結果から、澱粉は概ね10重量%より少ない場合は十分に固化せず、50重量%を超えると加熱撹拌作業が困難になりまたにコスト的な面及び有効成分の含有率の面からも問題が生じるため、結着剤として添加される澱粉は、水分調整のために添加される水及び重石としての砂礫及び/又は金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊等を除く、植物性材料、水産物材料及び結着剤を含む全量に対して、10乃至50重量パーセントの範囲であることが望ましい。
図3は、本実施例に於いて前記発酵・混成済み材料3500gに対して馬鈴薯澱粉500gを結着剤として添加し適宜水を加えて加熱練混している過程を示す図面代用写真である。この後、材料を型枠に投入し、冷却固化した。図4は、材料を型枠に移した時点を示す図面代用写真である。
ここで、結着剤には澱粉だけでなく寒天を若干量加えることも有効である。寒天は澱粉と同様に人間が食用にしても問題のない材料であり、本発明のコンセプトに合致するとともに、摂氏数十度の温度で水に溶け、温度を下げると強固に固まる性質があり、結着力の強化に効果があった。ただし、寒天は澱粉に較べて単位重量あたりの価格が非常に高いため、添加量は1乃至20重量パーセントの範囲が望ましい。
加熱練混時、或いは型枠に投入する際に、海水中に海藻育成に必要なミネラル、金属イオンを供給するために金属及び/又は金属酸化物、金属塩等の金属化合物、鉱物及び/又は砂礫を混入することや、構造体の流失を防ぐための重石として砂礫及び/又は金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊等を添加することも有効である。
加熱練混は、澱粉が糊化して結着剤として機能する温度まで加熱して行うことが必要であり、概ね摂氏50度以上にすることが必要である。
かかる工程を経ることにより、簡便な方法によって海藻類の定着を促し、且つその成長が早く、海藻自身の養殖漁業として、さらにウニ等の海棲生物の餌ともなって海藻の食害を低減するとともに漁業資源の賦活に寄与する水産資源賦活用構造体の製造方法を提供することが出来た。
以上述べて来た本発明に係る水産資源賦活用構造体の製造方法により、本発明に係る水産資源賦活用構造体が製造された。図5は本発明に係る水産資源賦活用構造体の実施例の一つを示す図面代用写真である。本図は既に実施例1に於ける製造方法により製造された、冷却固化後型枠から取り出した水産資源賦活用構造体を示している。
本発明に係る水産資源賦活用構造体は低コスト且つエコロジカルな構成でもって、海藻類の定着を促し、且つその成長が早く、海藻自身の養殖漁業としてさらにウニ等の海棲生物の餌ともなって海藻の食害を低減するとともに漁業資源の賦活に寄与する水産資源賦活用構造体である。即ち、本発明に係る水産資源賦活用構造体の主原料の一は間伐材であって、間伐材の活用は廃棄物の有効利用であるとともに間伐によって森林を再生し活性化させる一助ともなっている。また、主原料の一である水産物材料は貝類又は頭足類を除く魚類等の水産物の内蔵等を含む水産加工の残渣等や昆布、カジメ類等の食用海藻の水産加工残渣等或いはホンダワラ類等の非食用海藻を含み、コスト的にも廃棄物のリサイクルという観点からも有益である。
ここで、本発明に係る水産資源賦活用構造体は構造体中には前記材料以外に金属及び/又は金属酸化物、金属塩等の金属化合物を混入することも有効である。海藻の定着育成に有効な金属イオンの供給源となり得るからである。
また、本発明に係る水産資源賦活用構造体は構造体中には前記材料以外に構造体中には前記材料以外に鉱物及び/又は砂礫を混入することや金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊を混入することも可能であり、これらは構造体の流失防止用の重石となるだけだなく、海藻の定着育成に有効なミネラル成分等の供給源となり得るからである。
次に、本発明に係る水産資源賦活用構造体を活用した水産資源の賦活方法の実施例について述べる。図6は磯焼けした海の様子を示す図面代用写真である。この写真から、海藻が少なくなり岩が露出した磯に、ウニが散見される。磯焼けに関する研究結果によると、海藻の消失は海洋の貧栄養化とともにウニによる食害が大きく影響していることが示されており、現況もこれを示している。このような海洋に、本発明に係る水産資源賦活用構造体を投入して水産資源の賦活実験を行った。図7は本発明に係る水産資源賦活用構造体を内部に網を張ったケースに収納した実施形態の図面代用写真である。本実施例に於いては、これをそのまま海中に沈下設置して実験を行った。
本実施例に於いては、結果観察の便のために本発明に係る水産資源賦活用構造体を内部に網を張ったケースに収納して実験を行ったが、実際の使用時には直接海に投入して何等差し支えない。また、本実施例に於いてはケースの流失防止のためケース内に多数の石を入れているが、、実際の使用時には必要ない。
本実施例に於いて、本発明に係る水産資源賦活用構造体が徐々に溶出して小さくなっていることが見て取れる。これにより、有効な栄養成分が海洋中に徐放され、海藻育成に与って有効である。同時に、本発明に係る水産資源賦活用構造体にはウニが集まり、直接摂食していることが確認された。これにより、ウニが海藻の芽や成長した海藻を根こそぎ食害することが防止出来、海藻育成に与って有効であるとともに、重要な水産資源であるウニの育成にも効果があることがわかった。
図8は、、本発明に係る水産資源賦活用構造体に集まったウニを計測している状況を示す図面代用写真である。ウニが十分に成長していることが見て取れ、またこの後ウニを割って調査したところ、本発明に係る水産資源賦活用構造体を食べていたことが判明している。
本発明に係る水産資源賦活用構造体を活用した水産資源の賦活方法によって、凡そ6ヶ月後には設置した周辺には海藻が密生しおり、磯焼け解消、海藻の定着育成に本発明に係る水産資源の賦活方法が非常に効果的であることが立証された。
次に、本発明に係る水産資源賦活用構造体を活用した水産資源の賦活方法の実施例につき、海中に設置された水路中に設置した例を示す。
水路中に設置したしたことにより、波により水産資源賦活用構造体が流失するリスクは少なくなり、水路中で放出された有効・栄養成分が水路を通して周辺の海域に拡散して水産資源の賦活効果を発現する。凡そ6ヶ月後には周辺海域では昆布が密生し又肉厚・長大に成長して、本発明に係る方法が磯焼け解消、海藻の定着育成に非常に効果的であることが立証された。
ここで、本発明に係る水産資源賦活用構造体を活用した水産資源の賦活方法は水路中等に設置するに限定されるものではなく、複数の該構造体をロープで連結して海浜に係留配設し、潮汐により養分が周辺海域に拡散するようにすること、複数の該構造体をロープで連結したうえでロープの端に重りを設置して海浜に係留配設し、潮汐により養分が周辺海域に拡散するようにすること或いは個々又は複数の該構造体を、海上の桟橋、防波堤、橋梁、橋脚等の構造物或いは岩礁、海岸等或いは養殖用の筏、浮き桟橋等の浮遊構造物に係留又は垂下配設し、潮汐により養分が周辺海域に拡散するようにすること等の方法によっても同様の効果を得ることが出来る。
前記の方法を用いる事により、簡便な方法によって安価に非常に海藻類の定着が容易く海藻自身の養殖漁業として有効であり、さらにウニ等の海棲生物の餌ともなって海藻の食害を低減するとともに漁業資源の賦活に寄与し、さらに漁礁或いは魚類の産卵場所を再生して漁業資源の賦活に寄与する水産資源賦活用構造体を得ることが出来、以って産業に多大なる貢献をする事が出来るものである。
また、前記水産資源賦活用構造体を用いて、低コストで多大な効果をもたらす水産資源の賦活方法が実現され、以って産業に多大なる貢献をする事が出来るものである。

Claims (63)

  1. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物を含む水産資源賦活材料を、
    結着剤により結着固化して形成したことを特徴とする、
    水産資源賦活用構造体。
  2. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料を混合醗酵させた混合物を含む水産資源賦活材料を、
    結着剤により結着固化して形成したことを特徴とする、
    請求項1記載の水産資源賦活用構造体。
  3. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を混合醗酵させた混合物を含む水産資源賦活材料を、
    結着剤により結着固化して形成したことを特徴とする、
    水産資源賦活用構造体。
  4. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料を混合醗酵させた混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を混合醗酵させた混合物を含む水産資源賦活材料を、
    結着剤により結着固化して形成したことを特徴とする、
    請求項3記載の水産資源賦活用構造体。
  5. 該結着剤は、
    澱粉を主成分とするものであることを特徴とする、
    請求項1乃至4記載の水産資源賦活用構造体。
  6. 該結着剤は澱粉を主成分とするものであり、
    該結着剤は、水分調整のために添加される水及び重石としての砂礫及び/又は金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊等を除く、植物性材料、水産物材料及び結着剤を含む全量に対して、10乃至50重量パーセントの範囲で添加されたことを特徴とする、
    請求項5記載の水産資源賦活用構造体。
  7. 該澱粉を主成分とする結着剤は、
    澱粉に寒天を加えたものであることを特徴とする、
    請求項5記載の水産資源賦活用構造体。
  8. 該澱粉を主成分とする結着剤は澱粉に寒天を加えたものであり、
    該結着剤は、澱粉の量に対して寒天が1乃至20重量パーセントの範囲で添加されたことを特徴とする、
    請求項7記載の水産資源賦活用構造体。
  9. 請求項5に記載された水産資源賦活用構造体であって、
    該結着剤は澱粉を主成分とするものであり、
    該結着剤を添加後に加熱成形を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項5記載の水産資源賦活用構造体。
  10. 該結着剤添加後の加熱成形は、加熱練混、型枠への投入及び冷却を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項9記載の水産資源賦活用構造体。
  11. 該結着剤添加後の加熱成形は、水分調整後の加熱練混、型枠への投入及び冷却を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項10記載の水産資源賦活用構造体。
  12. 該結着剤添加後の加熱成形に於いて、加熱練混時の処理温度を摂氏50度以上とすることを特徴とする、
    請求項9乃至11記載の水産資源賦活用構造体。
  13. 該水産物材料は、
    貝類又は頭足類を除く魚類等の水産物の内蔵等を含む、水産加工の残渣等であることを特徴とする、
    請求項3又は4記載の水産資源賦活用構造体。
  14. 該水産物材料は、
    少なくともサケ類及び/又はホッケ類及び/又はニシン類を含む、貝類又は頭足類を除く魚類等の水産物の内蔵等を含む、水産加工の残渣等の水産物材料であることを特徴とする、
    請求項3又は4記載の水産資源賦活用構造体。
  15. 該水産物材料は、
    海藻類を含むことを特徴とする、
    請求項3、4、9又は10記載の水産資源賦活用構造体。
  16. 該水産物材料は、
    昆布、カジメ類等の食用海藻の水産加工残渣等を含むことを特徴とする、
    請求項15記載の水産資源賦活用構造体。
  17. 該水産物材料は、
    ホンダワラ類等の非食用海藻を含むことを特徴とする、
    請求項15又は16記載の水産資源賦活用構造体。
  18. 該植物性材料は、
    少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料を一次破砕する工程と、
    該破砕済材料を一次発酵する工程と、
    該一次発酵済材料を二次破砕する工程と、
    を経たことを特徴とする、
    請求項2又は4記載の水産資源賦活用構造体。
  19. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体であって、
    該植物性材料の混合物と水産物材料は、混成時に練混による発酵工程を経たことを特徴とする
    請求項2又は4記載の水産資源賦活用構造体。
  20. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体であって、
    該構造体中には前記材料以外に金属及び/又は金属酸化物、金属塩等の金属化合物を混入したことを特徴とする
    請求項1乃至4記載の水産資源賦活用構造体。
  21. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体であって、
    該構造体中には前記材料以外に鉱物及び/又は砂礫を混入したことを特徴とする
    請求項1乃至4記載の水産資源賦活用構造体。
  22. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体であって、
    該構造体中に流失防止用の重石として砂礫及び/又は金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊を混入したことを特徴とする
    請求項1乃至4記載の水産資源賦活用構造体。
  23. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体であって、
    該植物性材料の混合物と水産物材料は、混成時に練混による発酵工程を経た後に、
    適宜撹拌を行いながら発酵終了まで貯蔵熟成し、
    これを結着剤により結着固化して形成されたことを特徴とする
    請求項1乃至4記載の水産資源賦活用構造体。
  24. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体を用いた水産資源賦活方法であって、
    該構造体を海中に設置し、海中で該構造体から養分を徐放することによって水産資源を賦活することを特徴とする
    水産資源の賦活方法。
  25. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体を用いた水産資源賦活方法であって、
    該構造体を金属、コンクリート、川石、或いは砕石等で構成された流失防止用の枠体に収納し、海中に設置することによって、海中で該構造体から養分を徐放し、水産資源を賦活することを特徴とする
    請求項24記載の水産資源の賦活方法。
  26. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体を用いた水産資源賦活方法であって、
    該構造体を金属等で構成された流失防止用の網又は篭に収納し、海中に設置することによって、海中で該構造体から養分を徐放し、水産資源を賦活することを特徴とする
    請求項24記載の水産資源の賦活方法。
  27. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体を用いた水産資源賦活方法であって、
    該構造体を海浜に設置された水路中に配設し、、海中で該構造体から養分を徐放し、潮汐により養分が周辺海域に拡散するようにすることによって水産資源を賦活することを特徴とする
    請求項24記載の水産資源の賦活方法。
  28. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体を用いた水産資源賦活方法であって、
    複数の該構造体をロープで連結して海浜に係留配設し、、海中で該構造体から養分を徐放し、潮汐により養分が周辺海域に拡散するようにすることによって水産資源を賦活することを特徴とする
    水産資源の賦活方法。
  29. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体を用いた水産資源賦活方法であって、
    複数の該構造体をロープで連結したうえでロープの端に重りを設置して海浜に係留配設し、、海中で該構造体から養分を徐放し、潮汐により養分が周辺海域に拡散するようにすることによって水産資源を賦活することを特徴とする
    請求項28記載の水産資源の賦活方法。
  30. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料の混合物と、
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を
    混成したものが
    結着剤により結着固化して形成されてなる
    水産資源賦活用構造体を用いた水産資源賦活方法であって、
    個々又は複数の該構造体を、海上の桟橋、防波堤、橋梁、橋脚等の構造物或いは岩礁、海岸等或いは養殖用の筏、浮き桟橋等の浮遊構造物に係留又は垂下配設し、、海中で該構造体から養分を徐放し、潮汐により養分が周辺海域に拡散するようにすることによって水産資源を賦活することを特徴とする
    水産資源の賦活方法。
  31. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該結着剤は、
    澱粉を主成分とするものであることを特徴とする、
    請求項24乃至30記載の水産資源の賦活方法。
  32. 該結着剤は澱粉を主成分とするものであり、
    該結着剤は、水分調整のために添加される水及び重石としての砂礫及び/又は金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊等を除く、植物性材料、水産物材料及び結着剤を含む全量に対して、10乃至50重量パーセントの範囲で添加されたことを特徴とする、
    請求項31記載の水産資源の賦活方法。
  33. 該澱粉を主成分とする結着剤は、
    澱粉に寒天を加えたものであることを特徴とする、
    請求項31記載の水産資源の賦活方法。
  34. 該澱粉を主成分とする結着剤は澱粉に寒天を加えたものであり、
    該結着剤は、澱粉の量に対して寒天が1乃至20重量パーセントの範囲で添加されたことを特徴とする、
    請求項33記載の水産資源の賦活方法。
  35. 請求項31に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該結着剤は澱粉を主成分とするものであり、
    該結着剤を添加後に加熱成形を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項31記載の水産資源の賦活方法。
  36. 該結着剤添加後の加熱成形は、加熱練混、型枠への投入及び冷却を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項35記載の水産資源の賦活方法。
  37. 該結着剤添加後の加熱成形は、水分調整後の加熱練混、型枠への投入及び冷却を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項36記載の水産資源の賦活方法。
  38. 該結着剤添加後の加熱成形に於いて、加熱練混時の処理温度を摂氏50度以上とすることを特徴とする、
    請求項35乃至37記載の水産資源賦活用構造体。
  39. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該水産物材料は、
    貝類又は頭足類を除く魚類等の水産物の内蔵等を含む水産加工の残渣等であることを特徴とする、
    請求項24乃至30記載の水産資源の賦活方法。
  40. 該構造体に用いられる水産物材料は、
    少なくともサケ類及び/又はホッケ類及び/又はニシン類を含む、貝類又は頭足類を除く魚類等の水産物の内蔵等を含む、水産加工の残渣等の水産物材料であることを特徴とする、
    請求項39記載の水産資源の賦活方法。
  41. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該構造体に用いられる水産物材料は、
    海藻類を含むことを特徴とする、
    請求項24乃至30記載の水産資源の賦活方法。
  42. 該構造体に用いられる水産物材料は、
    昆布、カジメ類等の食用海藻の水産加工残渣等を含むことを特徴とする、
    請求項41記載の水産資源の賦活方法。
  43. 該構造体に用いられる水産物材料は、
    ホンダワラ類等の非食用海藻を含むことを特徴とする、
    請求項41乃至42記載の水産資源の賦活方法。
  44. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該構造体に用いられる植物性材料は、
    少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料を一次破砕する工程と、
    該破砕済材料を一次発酵する工程と、
    該一次発酵済材料を二次破砕する工程と、
    を経たことを特徴とする、
    請求項24乃至30記載の水産資源の賦活方法。
  45. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該構造体に用いられる植物性材料の混合物と水産物材料は、混成時に練混による発酵工程を経たことを特徴とする
    請求項24乃至請求項30記載の水産資源の賦活方法。
  46. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該構造体中には前記材料以外に金属及び/又は金属酸化物、金属塩等の金属化合物を混入したことを特徴とする
    請求項24乃至請求項30記載の水産資源の賦活方法。
  47. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該構造体中には前記材料以外に鉱物及び/又は砂礫を混入したことを特徴とする
    請求項24乃至請求項30記載の水産資源の賦活方法。
  48. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該構造体中に流失防止用の重石として砂礫及び/又は金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊を混入したことを特徴とする
    請求項24乃至請求項30記載の水産資源の賦活方法。
  49. 請求項24乃至請求項30に記載された水産資源の賦活方法であって、
    該植物性材料の混合物と水産物材料は、混成時に練混による発酵工程を経た後に、
    適宜撹拌を行いながら発酵終了まで貯蔵し、
    これを結着剤により結着固化して形成された水産資源賦活用構造体を用いることを特徴とする
    請求項24乃至請求項30記載の水産資源賦活方法。
  50. 少なくとも間伐材を含む木質を原料とする木材チップを主材料として含む林産物や穀類副産物などの植物性材料を破砕機により一次破砕する工程と、
    該破砕済材料を一次発酵する工程と、
    該一次発酵済材料を破砕機により二次破砕する工程と
    貝類又は頭足類に由来する材料を除く水産物材料を前記発酵・二次破砕済みの植物性材料と共に撹拌機能を有する練混装置に投入する工程と、
    該練混装置により混合材料を発酵・混成する工程と、
    混成した材料を結着剤により結着固化して形成する工程と、
    を含むことを特徴とする
    水産資源賦活用構造体の製造方法。
  51. 該結着剤は、
    澱粉を主成分とするものであることを特徴とする、
    請求項50記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  52. 該結着剤は澱粉を主成分とするものであり、
    該結着剤は、水分調整のために添加される水及び重石としての砂礫及び/又は金属塊及び/又は石塊及び/又はコンクリート塊等を除く、植物性材料、水産物材料及び結着剤を含む全量に対して、10乃至50重量パーセントの範囲で添加されたことを特徴とする、
    請求項51記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  53. 該澱粉を主成分とする結着剤は、
    澱粉に寒天を加えたものであることを特徴とする、
    請求項51記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  54. 該澱粉を主成分とする結着剤は澱粉に寒天を加えたものであり、
    該結着剤は、澱粉の量に対して寒天が1乃至20重量パーセントの範囲で添加されたことを特徴とする、
    請求項53記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  55. 請求項51乃至54に記載された水産資源賦活用構造体の製造方法であって、
    該結着剤は澱粉を主成分とするものであり、
    該結着剤を添加後に加熱成形を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項51乃至54記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  56. 該結着剤添加後の加熱成形は、加熱練混、型枠への投入及び冷却を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項55記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  57. 該結着剤添加後の加熱成形は、水分調整後の加熱練混、型枠への投入及び冷却を経ることにより結着固化が行われたことを特徴とする、
    請求項56記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  58. 該結着剤添加後の加熱成形に於いて、加熱練混時の処理温度を摂氏50度以上とすることを特徴とする、
    請求項55乃至57記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  59. 該植物性材料の混合物と水産物材料は、混成時に練混による発酵工程を経た後に、
    混成した材料を結着剤により結着固化して形成する工程の前に、
    適宜撹拌を行いながら発酵終了まで貯蔵熟成する工程を経た
    ことを特徴とする
    請求項50記載水産資源賦活用構造体の製造方法。
  60. 該練混装置はスクリュー状の撹拌装置を有し、モーターで該スクリューを回転することにより、混合材料を発酵・混成することを特徴とする
    請求項50記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  61. 該練混装置はヒーター及びサーモスタット装置を有し、混合物の温度を検知してヒーターを制御することにより発酵速度を調整し、混合材料を発酵・混成することを特徴とする
    請求項50記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  62. 該練混装置により混合材料を発酵・混成する工程は、混合材料の温度が摂氏30度以上摂氏80度以下となるように温度制御されたことを特徴とする
    請求項50記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
  63. 該練混装置により混合材料を発酵・混成する工程は、12時間以上48時間以内で設定されたことを特徴とする
    請求項50記載の水産資源賦活用構造体の製造方法。
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