JP2012237129A - Base plate - Google Patents
Base plate Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012237129A JP2012237129A JP2011106397A JP2011106397A JP2012237129A JP 2012237129 A JP2012237129 A JP 2012237129A JP 2011106397 A JP2011106397 A JP 2011106397A JP 2011106397 A JP2011106397 A JP 2011106397A JP 2012237129 A JP2012237129 A JP 2012237129A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base plate
- vertical member
- rising wall
- welding
- wall portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Abstract
Description
本発明は、例えば軽量鉄骨系プレハブ構造建物において、土台の水平材上に立設されるリップ溝形鋼よりなる垂直材の下端部に溶接によって固着されるベースプレートに関するものである。 The present invention relates to a base plate that is fixed to a lower end portion of a vertical member made of a lip groove steel standing on a horizontal member of a foundation by welding, for example, in a lightweight steel frame prefabricated building.
図7の(a) は、軽量鉄骨系プレハブ構造建物における耐力壁構成枠18を示す。この耐力壁構成枠18は、リップ溝形鋼からなる左右両縦枠材(垂直材)13,13の上端部どうしを上横枠材14で連結し、中間部どうしを中横枠材15で連結し、下端部どうしを下横枠材16で連結すると共に、両縦枠材(垂直材)13,13間に一対の筋交い17,17をX状に配設してなるもので、同図(b) に示すように左右各縦枠材(垂直材)13の下端部に取り付けたベースプレート21のボルト挿通孔22(図8の(a) 〜(c) 参照)に、土台の水平材12上面に突設されたアンカーボルト23(図8の(c) 参照)を挿通して、ナット24(図8の(c) 参照)で締め付けることにより、水平材12上に立設することができる。
(A) of FIG. 7 shows the load-bearing
上記耐力壁構成枠27の縦枠材(垂直材)13の下端部に取り付けられる従来のベースプレート21は、図8の(a) 〜(c) に示すように、矩形厚板状に形成した鋼製のプレート本体20からなるもので、このプレート本体20の所要部にアンカーボルト挿通孔22を上下に貫通するように設け、上面側の3つの稜線に沿って溶接開先用の斜面25を形成している。縦枠材(垂直材)13は(a) 〜(c) に示すようなリップ溝形鋼からなるもので、この縦枠材13の下端部にベースプレート21を取り付けるには、プレート本体20上に縦枠材13の下端面を載置した状態で、縦枠材13の下端面とベースプレート21の溶接開先用斜面25との間に形成される溶接開先に沿ってグルーブ溶接を行うことにより(その溶接部をWで示す)、ベースプレート21を縦枠材13の下端部に固着する。
The
上記従来のベースプレート21では、このプレート21を垂直材である縦枠材13の下端部に取り付けるのに、図8の(b) に示すようにプレート本体20上面の所定位置に縦枠材13下端面を載置した状態で、ベースプレート21を縦枠材13下端面との間でグルーブ溶接するわけであるが、プレート本体20上面の所定位置に対する縦枠材13下端部の位置決めが非常に困難であることから、これが作業性・生産性を低下させ、ベースプレートの取付精度を悪くする原因となっていた。
In the
本発明は、上記の事情に鑑み、垂直材下端部の位置決めが容易で、作業性・生産性及び溶接強度と取付精度の向上を図ることができるベースプレートを提供することを目的とする。 In view of the above circumstances, an object of the present invention is to provide a base plate in which positioning of a lower end portion of a vertical member is easy and workability / productivity, welding strength, and mounting accuracy can be improved.
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、水平材12上に立設されるリップ溝形鋼よりなる垂直材13の下端部に溶接によって固着されるベースプレートであって、アンカーボルト挿通孔22を有する基板部2と、垂直材13下端部の内周面に沿うように基板部上面2aから所定高さ立ち上がった立上壁部3と、立上壁部3の外周側の複数箇所で基板部2から立上壁部3よりも低く立ち上がっていて、垂直材13の下端部を立上壁部3に外嵌させた状態で垂直材下端面13oと基板部上面2aとをグルーブ溶接するための溶接隙間Sを設定する溶接隙間設定用台座部4,5とからなることを特徴とする。
Means for solving the above problems will be described with reference numerals in the embodiments described later. The invention according to claim 1 is a
請求項2は、請求項1に記載のベースプレートにおいて、立上壁部3は、これに外嵌される垂直材13の下端部内周に沿って連続的又は断続的に延びるように形成されていることを特徴とする。
According to a second aspect of the present invention, in the base plate according to the first aspect, the rising
請求項3は、請求項1又は2に記載のベースプレートにおいて、立上壁部3は、平面視略コ字形に形成されていることを特徴とする。
According to a third aspect of the present invention, in the base plate according to the first or second aspect, the rising
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載のベースプレートにおいて、垂直材13の下端部内周に沿って断続的に延びるように形成された立上壁部3は、立上壁部3の所要箇所を横断して基板部2の外へ抜ける溝部6を少なくとも1つ形成したものからなり、その溝部6の底面6aは、基板部2の上面2aと面一であるか、又は基板部2の上面2aより低くなるように形成されていることを特徴とする。
According to a fourth aspect of the present invention, in the base plate according to any one of the first to third aspects, the rising
請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載のベースプレートにおいて、基板部2のアンカーボルト挿通孔22は、その上部側から下部側に亙って漸次径大となるテーパに形成されていることを特徴とする。
According to a fifth aspect of the present invention, in the base plate according to any one of the first to fourth aspects, the anchor
請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載のベースプレートにおいて、立上壁部3の立ち上がり高さh1は、リップ溝形鋼よりなる垂直材13の板厚tの約2倍であることを特徴とする。
A sixth aspect of the present invention is the base plate according to any one of the first to fifth aspects, wherein the rising height h1 of the rising
請求項7は、請求項1〜6の何れかに記載のベースプレートにおいて、溶接隙間設定用台座部4,5の立ち上がり高さh2は、リップ溝形鋼よりなる垂直材13の板厚tの約1〜1.5倍であることを特徴とする。
A seventh aspect of the present invention is the base plate according to any one of the first to sixth aspects, wherein the rising height h2 of the
請求項8は、請求項1〜7の何れかに記載のベースプレートにおいて、立上壁部3は、外側面の上端部3aが内向き傾斜面状に形成されていることを特徴とする。
An eighth aspect of the present invention is the base plate according to any one of the first to seventh aspects, wherein the rising
請求項9は、請求項1〜8の何れかに記載のベースプレートにおいて、ベースプレート1は、溶接構造用鋳鋼によって一体成形されたものからなることを特徴とする。 A ninth aspect is characterized in that in the base plate according to any one of the first to eighth aspects, the base plate 1 is integrally formed of a welded structural cast steel.
請求項10は、請求項1〜9の何れかに記載のベースプレートにおいて、ベースプレート1全体に溶融亜鉛メッキ又は電気亜鉛メッキが施されていることを特徴とする。 A tenth aspect of the present invention is the base plate according to any one of the first to ninth aspects, wherein the entire base plate 1 is hot dip galvanized or electrogalvanized.
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明のベースプレート1は、アンカーボルト挿通孔22を有する基板部2と、垂直材13の下端部内周面に沿うように基板部上面2aから所定高さ立ち上がった立上壁部3と、立上壁部3の外周側の複数箇所で基板部2から立上壁部3よりも低く立ち上がって、垂直材13の下端部を立上壁部3に外嵌させた状態で垂直材下端面13oと基板部上面2aとをグルーブ溶接するための溶接隙間Sを設定する溶接隙間設定用台座部4,5とからなるため、ベースプレート1を垂直材13の下端部に溶接するにあたって、ベースプレート1を固定した状態で、垂直材13の下端部を立上壁部3に外嵌させて、垂直材下端面13oを溶接隙間設定用台座部4,5上に載せるだけで、垂直材13の下端部を、ベースプレート1に対する溶接位置に瞬時に位置決めすることができる。この溶接位置において、垂直材13の下端部は、その内周面側がベースプレート1の立上壁部3によって支持され、この立上壁部3により溶接用の裏当て材が形成されると共に、垂直材13の下端面13oとベースプレート1の基板部上面2aとの間に溶接隙間Sが形成されるから、垂直材下端面13oと基板部上面2aとの溶接隙間Sにグルーブ溶接を行うことにより、垂直材13の下端部とベースプレート1の立上壁部3と溶接隙間設定用台座部4,5と基板部2とを一体に接合させて、ベースプレート1を垂直材13の下端部に的確にして且つ強固に固着することができる。従って、この発明のベースプレート1によれば、垂直材13の下端部の位置決めが容易で、垂直材13下端部との安定したのグルーブ溶接が可能となって、作業性・生産性及び溶接強度と取付精度の著しい向上が図られる。
The effect of the invention by the above solution will be described with reference numerals of the embodiments described later. The base plate 1 of the invention according to claim 1 includes a
請求項2に係る発明によれば、立上壁部3は、垂直材13の下端部内周に沿って連続的に延びるように形成してもよいし、断続的に延びるように形成してもよく、そして立上壁部3の平面視形状は、垂直材13の下端部内周面を支持するようにその内周に沿って延びる形状であれば、平面視コ字形、平面視矩形枠状等どの様な形状でもよい。
According to the invention of
請求項3に係る発明によれば、、立上壁部3は、好ましくは平面視が略コ字形に形成するのがよい。即ち、立上壁部3は、例えば四周壁を備えた平面視矩形枠状に形成することもできるが、図2の(a) に示すように、垂直材13のウエッブ部13aに対応する部分と、両フランジ部13b,13bに対応する部分とにより略コ字形に形成すれば、構造が簡素であるため、製作が容易で、コストも低減できる。
According to the invention of
また、平面視略コ字形の立上壁部3とした場合、垂直材13のウエッブ部13aと両フランジ部13b,13bとの夫々のコーナー部に対応する部分を切除して、立上壁部3を横断するように基板部2の外へ抜ける溝部6を形成した断続的なコ字形とすれば、立上壁部3に対する垂直材13下端部の外嵌が容易となる。つまり、垂直材13としてのリップ溝形鋼は、ウエッブ部13aとフランジ部13bとのコーナー部がアール状であり、しかもそのアールには製作誤差によるバラツキがあるため、立上壁部3が連続形状のコ字形であれば、立上壁部3側のコーナー部に対する垂直材13側コーナー部の嵌め合いが悪く、嵌め込み作業が困難となる。
Further, when the
請求項4に係る発明のように、垂直材13の周方向に沿って断続的に延びるように形成された立上壁部3が、立上壁部3の所要箇所を横断して基板部2の外へ抜ける溝部6を少なくとも1つ形成したものからなる場合は、例えば図7に示す耐力壁構成枠18の縦枠材として使用する垂直材13の下端にベースプレート1を取り付けて組み立てた後、枠18全体をメッキ処理又は電着塗装処理する時に、その溝部6からメッキ液又は電着塗装液をスムーズに排出させることができるから、ベースプレート1と垂直材13で囲まれた部分にメッキ液又は電着塗装液が残留せず、メッキ処理又は電着塗装処理が容易となる。またこの場合、溝部6の底面6aを基板部2の上面2aより低くなるように形成すれば、メッキ液又は電着塗装液の排出がより一層容易となる。また、立上壁部3を、垂直材13のウエッブ部13aと両フランジ部13b,13bとの夫々のコーナー部に対応する部分を切除して、立上壁部3を横断するように基板部2の外へ抜ける溝部6を形成した断続的なコ字形とした場合は、立上壁部3に対する垂直材13下端部の外嵌が容易となる。
As in the invention according to
請求項5に係る発明によれば、基板部2のアンカーボルト挿通孔22をその上部側から下部側に亙って漸次径大となるテーパに形成することにより、アンカーボルト23を嵌め込んで挿通させるときに、その嵌め込みが容易となる。
According to the fifth aspect of the present invention, the anchor
請求項6に係る発明によれば、立上壁部3の立ち上がり高さh1は、リップ溝形鋼よりなる垂直材13の板厚tの2〜3倍が好ましい。これは、立上壁部3が、垂直材13の下端部を外嵌させる時の位置決めガイドとして機能すると共に、垂直材下端面13oと基板部上面2aとを所定の溶接隙間Sにてグルーブ溶接する時の裏当て材として機能することから、立ち上がり高さh1が垂直材13の板厚tの2倍以下、例えば1倍〜1.5倍程度では位置決めガイドとして不十分となり、板厚t以下では裏当て材として機能しなくなり、また立ち上がり高さh1を垂直材13の板厚tの3倍以上にしても、位置決めガイドとしての機能及び裏当て材として機能はそれ程変わらないから、材料の無駄となり、製作コストが高くつくことになるからである。
According to the sixth aspect of the present invention, the rising height h1 of the rising
請求項7に係る発明によれば、溶接隙間設定用台座部4,5の立ち上がり高さh2は、リップ溝形鋼よりなる垂直材13の板厚tの1〜1.5倍が好ましい。つまり、立ち上がり高さh2が垂直材13の板厚t以下では、グルーブ溶接するための溶接隙間Sが小さくなって、溶接不十分となり、また立ち上がり高さh2が垂直材13の板厚tの1.5倍以上に高くなると、溶接隙間Sが大きくなって、適正な溶接を行えないからである。
According to the seventh aspect of the invention, the rising height h2 of the welding gap setting pedestals 4 and 5 is preferably 1 to 1.5 times the plate thickness t of the
請求項8に係る発明によれば、立上壁部3は、外側面の上端部3aが内向き傾斜面状に形成されているから、この立上壁部3に垂直材13下端部を外嵌する時にその嵌め合わせが容易となる。
According to the invention according to claim 8, since the upper end 3a of the outer side surface of the rising
請求項9に係る発明によれば、ベースプレート1を、溶接構造用鋳鋼によって一体成形される鋳物とすることによって、大量生産が可能で、コストの大幅な低廉化を図ることができると共に、垂直材13との溶接を容易且つ良好に行うことができる。。 According to the ninth aspect of the present invention, the base plate 1 is a casting that is integrally formed of cast steel for welded structure, so that mass production is possible, and the cost can be greatly reduced. 13 can be easily and satisfactorily welded. .
請求項10に係る発明によれば、ベースプレート1全体に溶融亜鉛メッキ又は電気亜鉛メッキが施されているため、錆の発生を防止し、ベースプレート1を長年月にわたって有効に使用できる。 According to the invention which concerns on Claim 10, since hot dip galvanization or electrogalvanization is given to the whole baseplate 1, generation | occurrence | production of rust is prevented and the baseplate 1 can be used effectively over many years.
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1〜図3に示されるベースプレート1は、図7に示すような水平材12上に立設されるリップ溝形鋼からなる垂直材13(図8参照)の下端部に溶接により固着されるもので、前記水平材12上から突出するアンカーボルト23が挿通するアンカーボルト挿通孔22を有する基板部2と、垂直材13の下端部の内周面に沿うように基板部2の上面2aから所定高さh1立ち上がった立上壁部3と、この立上壁部3の外周側複数箇所で基板部2から立上壁部3よりも低いh2だけ立ち上がっていて、垂直材12の下端部を図2の(b) に仮想線で示すように立上壁部3に外嵌させた状態で垂直材13の下端面13oと基板部2の上面2aとをグルーブ溶接するための溶接隙間Sを設定する溶接隙間設定用台座部4,5とによって構成される。
A preferred embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. A base plate 1 shown in FIGS. 1 to 3 is made of a lip groove steel standing on a
立上壁部3は、基板部上面2aから垂直材13の下端部内周面に沿うように立ち上がって、垂直材13の下端部を外嵌させる時の位置決めガイドとして機能すると共に、垂直材下端面13oと基板部上面2aとを所定の溶接隙間Sにてグルーブ溶接する時の裏当て材として機能するもので、この立上壁部3は、図1及び図2の(a) に示すように、リップ溝形鋼からなる垂直材13のウエッブ部13a及び両フランジ部13b,13bの夫々下端部内側面に沿うように基板部上面2aから立ち上がって、平面視が略コ字形を成しているが、このコ字形に連続的には形成されておらず、垂直材13のウエッブ部13aと両フランジ部13b,13bとの夫々コーナー部に対応する部分が切除されて、立上壁部3を横断するように基板部2の外へ抜ける溝部6を形成した断続的なコ字形となっている。換言すれば、この立上壁部3は、垂直材13のウエッブ部13aに対応する部分と、一方のフランジ部13bに対応する部分と、他方のフランジ部13bに対応する部分との3つに分割された形態となっている。溝部6の底面6aは、基板部2の上面2aと面一状となっている。
The rising
この立上壁部3の基板部上面2aからの立ち上がり高さh1は、リップ溝形鋼からなる垂直材13の板厚tの2〜3倍が好ましい。これは、立上壁部3が、垂直材13の下端部を外嵌させる時の位置決めガイドとして機能すると共に垂直材下端面13oと基板部上面2aとを所定の溶接隙間Sにてグルーブ溶接する時の裏当て材として機能することから、立ち上がり高さh1が垂直材13の板厚tの2倍以下、例えば1倍〜1.5倍程度では位置決めガイドとして不十分となり、板厚t以下では裏当て材として機能しなくなり、また立ち上がり高さh1を垂直材13の板厚tの3倍以上にしても、位置決めガイドとしての機能及び裏当て材として機能はそれ程変わらないから、材料の無駄となり、製作コストが高くつくことになるからである。
The rising height h1 of the rising
また、図2〜図4から分かるように、立上壁部3の上端面は、その外側面の上端部3aが内向き上り傾斜面状に形成されている。このように立上壁部3の外側面上端面が内向き上り傾斜面状に形成されていることによって、立上壁部3に垂直材13下端部を外嵌する時にその嵌め合わせが容易となる。また、傾斜面部を3aを形成する稜線は、角張ることなく、丸く、アール状に形成されている。
Further, as can be seen from FIGS. 2 to 4, the upper end surface of the rising
溶接隙間設定用台座部4,5は、図2の(b) に示すように立上壁部3に垂直材13の下端部を外嵌させて、垂直材13の下端面13oを台座部4,5上に載せた状態とすることにより、垂直材13の下端面13oと基板部2の上面2aとをグルーブ溶接するための溶接隙間Sを設定するものであって、立上壁部3の外周側の複数箇所で基板部2から立上壁部3より低いh2だけ立ち上がるように基板部2と一体に形成されている。即ち、図2の(a) ,(b) に示すように、垂直材13のウエッブ部13aに対応する立上壁部3部分の外側2箇所に溶接隙間設定用台座部4が設けられ、そして垂直材13のリップ部13c,13cが載る箇所に溶接隙間設定用台座部5,5が設けられている。尚、台座部5は、図7(a) ,(b) に示すような耐力壁構成枠18を水平材12に設置する場合に、垂直材13の下端部側面に接合される下横枠材16の端部を載せた状態で溶接できるように十分長く形成されていると共に、その外側縁部には溶接開先用の斜面30が形成されている(図2の(a) 及び図3の(b) 参照)。
As shown in FIG. 2B, the welding gap setting
この溶接隙間設定用台座部4,5の基板部上面2aからの立ち上がり高さh2(図2の(b) ,図3の(b) 参照)は、リップ溝形鋼からなる垂直材13の板厚tの1〜1.5倍が好ましいとされる。これは、立ち上がり高さh2が垂直材13の板厚t以下では、グルーブ溶接するための溶接隙間Sが小さくなって、溶接不十分となり、また立ち上がり高さh2が垂直材13の板厚tの1.5倍以上に高くなると、溶接隙間Sが大きくなって、適正なグルーブ溶接を行うことができないからである。
The height h2 (see FIGS. 2 (b) and 3 (b) in FIG. 2) of the
また基板部2のアンカーボルト挿通孔22は、図2の(a) ,(b) 及び図3の(a) ,(b) に示すように、長孔に形成されていると共に、その上部側から下部側に亙って漸次径大となる下広がりテーパに形成されている。このようにアンカーボルト挿通孔22を若干下広がりテーパに形成することにより、アンカーボルト23を嵌め込んで挿通させるときに、その嵌め込みが容易となる。尚、アンカーボルト挿通孔22は、基板部2に複数設けることもできる。
The anchor
上記のように、基板部2にアンカーボルト挿通孔22を形成すると共に、基板部2の上面2aに立上壁部3及び溶接隙間設定用台座部4,5を突設したベースプレート1は、その全体が、溶接性を考慮された炭素鋼からなる溶接構造用鋳鋼によって一体成形された鋳物であり、そして各稜線部分(面と面との境をなす線状部分)はその全てが大なり小なり断面アール状に丸みをもたせて形成されている。このようにベースプレート1を溶接構造用鋳鋼によって鋳造すれば、良好な鋳物製品を得ることができ、また鋳物とすることにより、ベースプレート1の大量生産が可能で、コストの大幅な低廉化を図ることができる。また、ベースプレート1の表面に形成される全ての稜線部分に断面アール状の丸みをもたせることにより、ベースプレート1に防錆塗装や防錆メッキを施すときに、その塗膜や被膜をプレート全体に亘り均一に形成できる。つまり、稜線部分に形成される塗膜や被膜とプレート1の平坦部に形成される塗膜や被膜とを同じ膜厚で均一に形成でき、それにより防錆機能を有効に発揮させることができる。
As described above, the base plate 1 in which the anchor
また、上記のように溶接構造用鋳鋼によって一体成形されたベースプレート1は、プレート全体に防錆用の溶融亜鉛メッキ又は電気亜鉛メッキが施されており、従って錆の発生を防止し、ベースプレート1を長年月にわたり有効に使用することができるようになる。ベースプレート1を防錆メッキ処理する場合には、上記したようにベースプレート1の各稜線部分が全て大なり小なり断面アール状に形成されているから、メッキの被膜厚をベースプレート1の全体に亘って均一にすることができると共に、稜線部分が鋭角ではなくて断面アール状となっているために稜線部分での被膜厚が薄くなることがなく、他の平面部分と同じ被膜厚にすることができる。このようにメッキ被膜厚がベースプレート1の全体に亘って均一となるようにメッキできるため、ベースプレート1全体のメッキ被膜厚を薄く形成することが可能となり、それによりベースプレート1をメッキ処理した後に、このベースプレート1を垂直材13の下端部に溶接する場合に、溶接箇所のメッキ被膜部分を溶接が可能な膜厚(例えば8ミクロン)になるまでグラインダー等で削り取る必要がなくメッキ処理したままでそのメッキ被膜の上から溶接することができ、従って余分な作業を行う必要がなくなり、作業の迅速化を図ることができ、結果的に生産工程の短縮化、製品コストの低廉化を図ることができる。
In addition, the base plate 1 integrally formed of the cast steel for welded structure as described above is subjected to hot dip galvanization or electrogalvanization for rust prevention on the entire plate, thus preventing the occurrence of rust and the base plate 1. It can be used effectively for many years. When the base plate 1 is subjected to rust-proof plating, each ridge line portion of the base plate 1 is formed to have a larger or smaller cross-sectional shape as described above, so that the plating film thickness is spread over the entire base plate 1. It can be made uniform, and since the ridge line portion is not an acute angle but has a rounded cross section, the film thickness at the ridge line portion does not become thin, and the same film thickness as other plane portions can be obtained. . Since plating can be performed such that the plating film thickness is uniform over the entire base plate 1, it is possible to reduce the plating film thickness of the entire base plate 1, so that after the base plate 1 is plated, When the base plate 1 is welded to the lower end of the
図4の(a) ,(b) は、上記のように溶接構造用鋳鋼の鋳造によって一体成形されたベースプレート1をリップ溝形鋼からなる垂直材13の下端部に溶接によって固着した状態を示す。この溶接にあたっては、例えば作業床面上の定位置にベースプレート1を固定し、リップ溝形鋼からなる垂直材13を上方より持ち来し、その下端部を基板部上面2aから平面視略コ字形に立ち上がった立上壁部3に外嵌させて、垂直材下端面13oを溶接隙間設定用台座部4,5上に載せることにより、この立上壁部3が位置決めガイドとなって、垂直材13の下端部を、図2の(b) 及び図3の(a) に示すようにベースプレート1に対する溶接位置に瞬時に位置決めすることができる。この溶接位置では、垂直材13の下端部は、その内周面がベースプレート1の立上壁部3によって支持され、垂直材13の下端面13oとベースプレート1の基板部上面2aとの間に所定の溶接隙間Sが形成される。
FIGS. 4A and 4B show a state in which the base plate 1 integrally formed by casting the cast steel for welded structure as described above is fixed to the lower end portion of the
そして、図2の(b) 及び図3の(a) に示すような垂直材下端面13oと基板部上面2aとの溶接隙間Sにグルーブ溶接を行うことにより、図4の(a) ,(b) に示すように垂直材13の下端部とベースプレート1の立上壁部3と溶接隙間設定用台座部4,5と基板部2とを一体に接合させて、ベースプレート1を垂直材13の下端部に的確に固着することができる。そして、このベースプレート1のボルト挿通孔22に、土台の水平材12上面に突設されたアンカーボルト23を挿通して、ナット31で締め付けることにより、図7に示すような耐力壁構成枠18を水平材12上に立設することができる。
4 (b) and FIG. 3 (a), groove welding is performed on the welding gap S between the vertical material lower end surface 13o and the substrate portion upper surface 2a, so that FIG. b), the base plate 1 is attached to the
図5はベースプレート1の他の実施形態を示すもので、(a) は平面図、(b) は(a) のE−E線断面図である。このベースプレート1の立上壁部3は、図1〜図3に示すものと同様に、垂直材13のウエッブ部13aと両フランジ部13b,13bとの夫々のコーナー部に対応する部分が切除されて、立上壁部3を横断するように基板部2の外へ抜ける溝部6を形成した断続的なコ字形となっているが、溝部6の底面6aが基板部2の上面2aより低く形成されている点が異なっている。
5A and 5B show another embodiment of the base plate 1. FIG. 5A is a plan view, and FIG. 5B is a sectional view taken along line EE of FIG. The rising
図6はベースプレート1の更に他の実施形態を示すもので、(a) は平面図、(b) は(a) のF−F線断面図である。このベースプレート1の立上壁部3は、垂直材13のウエッブ部13aに対応する立上壁部3部分がその幅方向中央部で切除されて、立上壁部3を横断するように基板部2の外へ抜ける溝部6を形成した断続的なコ字形となっており、そしてその溝部6も図5の実施形態と同様に底面6aが基板部2の上面2aより低く形成されている。
FIGS. 6A and 6B show still another embodiment of the base plate 1. FIG. 6A is a plan view, and FIG. 6B is a sectional view taken along line FF of FIG. The rising
図5及び図6に示す実施形態のベースプレート1のように、垂直材13の周方向に沿って断続的に延びるように形成された立上壁部3が、立上壁部3の所要箇所を横断して基板部2の外へ抜ける溝部6を少なくとも1つ形成したものからなる場合は、例えば図7に示す耐力壁構成枠18の縦枠材として使用する垂直材13の下端にベースプレート1を取り付けて組み立てた後、枠18全体をメッキ処理又は電着塗装処理する時に、その溝部6からメッキ液又は電着塗装液をスムーズに排出させることができるから、ベースプレート1と垂直材13で囲まれた部分にメッキ液又は電着塗装液が残留せず、メッキ処理又は電着塗装処理が容易となる。またこの場合、溝部6の底面6aを基板部2の上面2aより低くなるように形成すれば、メッキ液又は電着塗装液の排出をより有効に行わせることができる。
Like the base plate 1 of the embodiment shown in FIG. 5 and FIG. 6, the rising
1 ベースプレート
2 基板部
2a 基板部の上面
3 立上壁部
S 溶接隙間
4,5 溶接隙間設定用台座部
6 溝部
6a 溝部の底面
13 垂直材(リップ溝形鋼)
13a 垂直材のウエッブ部
13b 垂直材のフランジ部
13c 垂直材のリップ部
13o 垂直材の下端面
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
13a Vertical
Claims (10)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011106397A JP5318906B2 (en) | 2011-05-11 | 2011-05-11 | Base plate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011106397A JP5318906B2 (en) | 2011-05-11 | 2011-05-11 | Base plate |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012237129A true JP2012237129A (en) | 2012-12-06 |
JP5318906B2 JP5318906B2 (en) | 2013-10-16 |
Family
ID=47460262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011106397A Active JP5318906B2 (en) | 2011-05-11 | 2011-05-11 | Base plate |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5318906B2 (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019007193A (en) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 東海旅客鉄道株式会社 | Sound-proof wall component and sound-proof wall structure |
JP2021011765A (en) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | センクシア株式会社 | Base plate |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS449007Y1 (en) * | 1964-12-11 | 1969-04-12 | ||
JPH0744537U (en) * | 1991-04-11 | 1995-11-21 | 日立金属株式会社 | Pillar hardware |
JPH11117405A (en) * | 1997-10-15 | 1999-04-27 | Daiwa Kosho Lease Co Ltd | Bolt fixing structure of frame and its fitting |
-
2011
- 2011-05-11 JP JP2011106397A patent/JP5318906B2/en active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS449007Y1 (en) * | 1964-12-11 | 1969-04-12 | ||
JPH0744537U (en) * | 1991-04-11 | 1995-11-21 | 日立金属株式会社 | Pillar hardware |
JPH11117405A (en) * | 1997-10-15 | 1999-04-27 | Daiwa Kosho Lease Co Ltd | Bolt fixing structure of frame and its fitting |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019007193A (en) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 東海旅客鉄道株式会社 | Sound-proof wall component and sound-proof wall structure |
JP7041422B2 (en) | 2017-06-22 | 2022-03-24 | 東海旅客鉄道株式会社 | Soundproof wall components and soundproof wall structure |
JP7041422B6 (en) | 2017-06-22 | 2022-04-07 | 東海旅客鉄道株式会社 | Soundproof wall components and soundproof wall structure |
JP2021011765A (en) * | 2019-07-08 | 2021-02-04 | センクシア株式会社 | Base plate |
JP7339484B2 (en) | 2019-07-08 | 2023-09-06 | センクシア株式会社 | base plate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5318906B2 (en) | 2013-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5318906B2 (en) | Base plate | |
JP2016102338A (en) | Fixing structure for exterior wall panel | |
KR20120126099A (en) | Beam in a vehicle door and a method of rustproofing a vehicle door | |
CN103741794A (en) | High-strength bolt hole group structural component manufacturing and pre-splicing method | |
JP4693737B2 (en) | Interior panel mounting structure on the inner surface of steel shell submerged tunnel | |
KR101795757B1 (en) | Slim floor structure and its construction method | |
JP5620839B2 (en) | Anchor frame and construction method of foundation structure using it | |
JP2017061803A (en) | Positioning jig for anchor bolt for column, and construction method for steel column base part | |
KR20210034350A (en) | Zig for hot dip galvanzing | |
JP2018186636A (en) | Solar cell panel installation frame and manufacturing method thereof | |
JP2013036261A (en) | Joint fitting for column base of wooden building | |
JP6866805B2 (en) | Mount and its manufacturing method | |
KR200212918Y1 (en) | The support of free access floor for Building | |
KR20210104347A (en) | Bracket for a table coner | |
JP6512428B2 (en) | Connection structure between pile foundation and frame | |
JP5579997B2 (en) | fence | |
JP2015166547A (en) | Building unit positioning member, building unit positioning structure, and building unit installation method | |
JPH11229406A (en) | Fixing part of support | |
CN203244756U (en) | Mahjong machine and metal base plate thereof | |
CN203244754U (en) | Mahjong machine and supporting structure thereof | |
JP7309272B2 (en) | pedestal | |
JP3808181B2 (en) | Floor panel support column | |
JP2019143418A (en) | Pillar joining member and pillar joining structure | |
JP4347750B2 (en) | Drainage cover member and drainage cover using the same | |
CN208792762U (en) | A kind of anti-bank securing plate |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130619 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130710 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5318906 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |