工場11に設置されたガス最適消費量算出システム10の一例を示す概略図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかるガス最適消費量算出システムの詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、工場11に設置された各熱源機器12の関係を表示した概略図であり、図3は、工場11において消費されるガスのガス消費量の内訳の示す図である。図4は、代表実働日における各代表データを出力した代表データ出力画面の一例を示す図である。図2は工場11(建造物)に設置された各熱源機器12の一例を示しているが、各熱源機器12を図示のそれらに限定するものではなく、熱源機器12には製品の製造に係わるあらゆる機器12が含まれる。図4では、各表示エリアに表示されるデータの図示を省略している。
工場11には、図2に示すように、ボイラー12A、コージェネレーションシステム12B(CGS)、吸収式冷凍機12C、ターボ冷凍機12D、熱交換器12E等の各種複数の熱源機器12が設置されている。それら熱源機器12には、ガス会社からガス管を介してガスが供給され、電力会社から電線を介して電気が供給される。それら熱源機器12は、ガス(購入ガス)や電力(購入電力)を消費しつつ稼動し、製品の生産に利用されるとともに、工場11内の空調に利用される。それら熱源機器12によって消費されるエネルギーには、所内ガス、所内電力、空調冷水、空調温水、所内電力等がある。
工場11において消費されるガスは、図3に示すように、工場11の空調のために消費される熱源機器用ガス消費量と、製品の生産のために消費される生産用ガス消費量とに区分される。熱源機器用ガス消費量は、さらにコージェネレーションシステム12Bにおいて消費されるCGS用ガス消費量と、ボイラー12Aにおいて消費されるボイラー用ガス消費量とに区分される。
ガス最適消費量算出システム10は、図1に示すように、コンピュータ13とデータベース14とを備え、各種複数の熱源機器12を利用して製品を生産する工場11において消費されるガスの最適総消費量や各熱源機器において消費される熱源機器用ガスの最適消費量、熱源機器12の最適稼動時間、製品の生産において消費される生産用ガスの最適消費量を求める。それらガスの最適消費量は、今後の1年間(未来の一定期間)を12ヶ月(1月〜12月)に区分した1ヶ月毎(未来区分期間毎)に算出される。なお、最適消費量を1年の1ヶ月毎に算出する場合のみならず、他の一定期間(未来の一定期間)における他のあらゆる期間毎(未来区分期間毎)に算出することもできる。
コンピュータ13は、中央処理部(CPUまたはMPU)とメモリ(記憶部)とを有し、大容量ハードディスクを内蔵している。コンピュータ13には、キーボード15やマウス16、スキャナ(図示せず)等の入力装置、ディスプレイ17やプリンタ(図示せず)等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。コンピュータ13の中央処理部は、オペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリに格納されたアプリケーションを起動し、そのアプリケーションに従ってこのシステム10の各手段を実行する。
データベース14は、インターフェイスを介してコンピュータ13に接続されている。データベース14には、過去の数年間を1年間毎(過去の一定期間)に区分し、その1年間を12ヶ月(1月〜12月)の過去1ヶ月毎(過去区分期間毎)に区分するとともに、過去1ヶ月の実働日毎(実働日が25日であれば25日毎)かつ所定時間毎(1時間毎や2時間毎等)における工場11のエネルギー消費量データが蓄積(格納)されている。したがって、データベース14には、過去から現在に向かっての12ヶ月毎であって各実働日毎かつ所定時間毎のエネルギー消費量からなる複数のエネルギー消費量データが格納されている。
エネルギー消費量データには、工場11において消費された過去1ヶ月毎における各実働日毎かつ所定時間毎のガスのガス消費量データ、工場11において消費された過去1ヶ月毎における各実働日毎かつ所定時間毎の電力の電力消費量データ、工場11において消費された過去1ヶ月毎における各実働日毎かつ所定時間毎の蒸気の蒸気消費量データ、工場11において消費された過去1ヶ月毎における各実働日毎かつ所定時間毎の熱の熱消費量データがある。データベース14は、コンピュータ13からのデータ転送指令に従って蓄積したそれらエネルギー消費量データをコンピュータ13に転送する。
データベース14から所定の年毎における各エネルギー消費量データ(年月日毎であって所定時間毎のエネルギー消費量データ)が転送されると、コンピュータ13は、それらエネルギー消費量データを年月毎および日時毎に区分するとともに各エネルギー消費量データを特定(ガス消費量や電力消費量、蒸気消費量、熱消費量を特定)する消費量データ特定識別子を生成し、それらエネルギー消費量データを消費量データ特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する。また、コンピュータ13は、データベース14から所定の年毎における各エネルギー消費量データが転送されると、各月の実働日の中から代表となる実働日を選択し、選択した代表実働日のエネルギー消費量データを各実働日における各エネルギー消費量データのうちの代表データとする。
コンピュータ13は、データベース14から転送された各エネルギー消費量データを統計処理し、たとえば、エネルギー消費量の中央値がある実働日を代表実働日とし、その代表実働日のエネルギー消費量データを代表データとする。または、データベース14から転送された各エネルギー消費量データの平均値を求め、平均値に最も近似するエネルギー消費量がある実働日を代表実働日とし、その代表実働日のエネルギー消費量データを代表データとする。代表実働日における代表データを選択すると、コンピュータ13は、その代表実働日と代表データとを特定する代表日データ特定識別子を生成し、代表実働日および各代表データを代表日データ特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する。
代表実働日における各代表データは、図4に示すように、ディスプレイ17に表示され、プリンタから出力される。図4の代表データ出力画面には、対象月が表示された対象月データ表示エリア4a、代表実働日(年月日)が表示された代表実働日データ表示エリア4b、1ヶ月の実働日数が表示された実働日数データ表示エリア4c、冬季または夏期の別が表示された季節区分データ表示エリア4d、代表日におけるエネルギー消費の状況を表示したエネルギー消費データ表示エリア4e、グラフ表示ボタン4f、グラフ表示エリア4g、OKボタン4hが表示されている。
エネルギー消費データ表示エリア4eには、冷水の1日(代表実働日)における消費合計を示す冷水日合計データ、温水の1日(代表実働日)における消費合計を示す温水日合計データ、蒸気の1日(代表実働日)における合計を示す蒸気日合計データ、電力の1日(代表実働日)における消費合計を示す電力日合計データ、ガスの1日(代表実働日)における消費合計を示すガス消費日合計データ、1日(代表実働日)の最高気温を示す最高気温データ、1日(代表実働日)の最低気温を示す最低気温データが表示される。
いずれかの月におけるグラフ表示ボタン4fをクリックすると、その月における各グラフがグラフ表示エリア4gに表示される。グラフ表示エリア4gには、代表実働日の1時間毎に消費された熱の消費量の変化を示す熱消費折れ線グラフ、代表実働日の1時間毎に消費された蒸気の消費量の変化を示す蒸気消費折れ線グラフ、代表実働日の1時間毎に消費された電力の消費量の変化を示す電力消費折れ線グラフ、代表実働日の1時間毎に消費されたガスの消費量の変化を示すガス消費折れ線グラフが表示される。
なお、ディスプレイ17に表示された図4のデータ出力画面を確認し、そこに表示された各データを参照して代表実働日の妥当性を判断することができる。それらデータを参照したところ、代表実働日が不適切であると判断した場合は、入力装置によって代表実働日を変更することができる。具体的には、代表日データ表示エリア4bにコンピュータ13が選択した代表実働日とは異なる代表実働日を入力する。代表日データ表示エリア4bに異なる代表実働日を入力すると、コンピュータ13は、その代表実働日と代表データとを特定する代表日データ特定識別子を生成し、変更した代表実働日およびその代表実働日における各代表データを代表日データ特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する。
図5は、システム10によって行われる各手段の一例を説明するフローチャートであり、図6は、初期画面(ガス消費量等算出初期画面)の一例を示す図である。図7は、算出条件シート名入力画面の一例を示す図であり、図8は、算出条件入力画面の一例を示す図である。図6〜図8では、各表示エリアに表示されるデータや各入力エリアに入力されるデータの図示を省略している。
システム10を起動すると、コンピュータ13は、図6に示す初期画面をディスプレイ17に表示する。図6の初期画面には、算出期間入力エリア6a、算出条件シート作成ボタン6b、算出条件変更ボタン6c、ガス検針値入力ボタン6d、ガス検針値変更ボタン6e、ガス消費量等算出ボタン6f、算出結果出力ボタン6g、クリアボタン6h、ログアウトボタン6iが表示される。クリアボタン6hをクリックすると、算出期間入力エリア6aに入力された算出期間がクリアされる。ログアウトボタン6iをクリックすると、システム10を閉じる。
ガスの最適消費量や熱源機器12の最適稼動時間を計算する前提として、コンピュータ13のハードディスクに算出条件が格納されている必要がある。算出条件には、過去のエネルギー消費量データ、ガスの契約内容データ、検針値データ、ガス単価データ、電力単価データ、季節区分データ、ガスの重負荷月データ、実働日数データ、熱源機器の特性データ、熱源機器の稼動/停止データがある。
初めてシステム10を起動する場合、算出条件シート(算出条件ファイル)が作成されておらず、コンピュータ13のハードディスクに算出条件が格納されていない。この場合、初期画面において算出条件シート作成ボタン6bをクリックして算出条件の初期設定を行う(S−10)。算出条件シート作成ボタン6bをクリックすると、コンピュータ13は、図7に示すシート名入力画面をディスプレイ17に表示する。図7のシート名入力画面には、シート名入力エリア7a、算出条件設定期間入力エリア7b、実行ボタン7c、クリアボタン7d、キャンセルボタン7eが表示される。クリアボタン7dをクリックすると、シート名入力エリア7aに入力されたシート名や算出条件設定期間入力エリア7bに入力された設定期間がクリアされる。キャンセルボタン7eをクリックすると、図6の初期画面に戻る。
シート名入力エリア7aにシート名を入力(シート名入力エリア7aのプルダウンリストからシート名を選択)し、条件設定期間入力エリア7bに条件設定期間を入力した後、実行ボタン7cをクリックする。実行ボタン7cをクリックすると、コンピュータ13は、シート名を特定するシート名特定識別子を生成し、シート名と条件設定期間とをそのシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する。シート名や条件設定期間を格納した後、コンピュータ13は、図8に示す算出条件入力画面をディスプレイ17に表示する。
図8の算出条件入力画面には、シート名が表示されたシート名表示エリア8a、契約内容入力ボタン8b、ガス単価・電力単価入力ボタン8c、季節区分・重負荷月・実働日数入力ボタン8d、機器特性入力ボタン8e、機器稼動/停止入力ボタン8f、キャンセルボタン8gが表示される。キャンセルボタン8gをクリックすると、図6の初期画面に戻る。なお、それら入力ボタン8b〜8fの横には、各データの未入力メッセージ表示エリア8hまたは入力済メッセージ表示エリア8hが表示される。未入力メッセージが表示された入力項目は、そのシート名におけるデータが未入力であり、入力済メッセージが表示された入力項目は、そのシート名におけるデータが入力済みである。
図9は、契約内容入力画面の一例を示す図であり、図10は、ガス単価・電力単価入力画面の一例を示す図である。図11は、季節区分・重負荷月・実働日数入力画面の一例を示す図であり、図12は、機器特性入力画面の一例を示す図である。図13は、機器稼動/停止入力画面の一例を示す図である。図9〜図13では、各表示エリアに表示されるデータや各入力エリアに入力されるデータの図示を省略している。以下、図8の全ての入力項目に未入力メッセージが表示され、データが未入力であって入力項目にデータを入力する場合について説明する。
シート名表示エリア8aに表示されたシート名を確認した後、契約内容入力ボタン8bをクリックする。契約内容入力ボタン8bをクリックすると、コンピュータ13は、図9に示す契約内容入力画面をディスプレイ17に表示する。図9の契約内容入力画面には、契約期間入力エリア9a、契約年間使用量入力エリア9b、最大需要期使用量入力エリア9c、契約年間最高使用量入力エリア9d、契約年間最低使用量入力エリア9e、契約年間負荷率入力エリア9f、契約最大使用量入力エリア9g、電力デマンド入力エリア9h、各入力エリア9b〜9hに対応した有効/無効チェックボックス9i、OKボタン9j、クリアボタン9k、キャンセルボタン9lが表示される。クリアボタン9kをクリックすると、入力エリア9a〜9hに入力された各データがクリアされ、各入力エリア9a〜9hへデータを再入力する。キャンセルボタン9lをクリックすると、図8の算出条件入力画面に戻る。
各入力エリア9b〜9hに対応したチェックボックス9iにチェックマークを入れることで、それら契約内容項目(各種契約内容データ)の中から算出条件に含めるべき契約内容項目(必要項目)を選択することができる(必要項目選択手段)。それらチェックボックス9iにチェックマークを入れると、チェックマークを入れた契約内容項目(契約内容データ)が有効になり、その契約項目(必要項目)が算出条件に加え、その契約項目が算出条件に反映される。逆に、チェックマークを入れない場合、チェックマークがない契約項目が無効となり、その契約項目が算出条件に加えられず、その契約項目が算出条件に反映されない。このシステム10は、それらチェックボックス9iにチェックマークを入れるかまたは入れないかにより、契約内容項目(契約内容データ)のうちの遵守が必要な契約項目(必要項目)のみを算出条件に含めることができ、算出条件に含める契約内容項目を自由に選択することができる。
契約内容入力画面の各入力エリア9a〜9hにデータを入力するとともに、チェックボックス9iにチェックマークを入れた後、OKボタン9iをクリックすると、コンピュータ13は、それら入力エリア9a〜9hに入力された各データ(チェックマークの有無データを含む)をシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。データを格納した後、コンピュータ13は、再び図8に示す算出条件入力画面をディスプレイ17に表示する。
なお、ガスの契約は、工場11とガス会社との間で締結された契約であり、一定期間経過後に見直される。契約期間は、開始月から終了月までの期間であり、通常1年間である。また、ガス会社との取り決めによって様々な内容の契約(たとえば、業務用季節別契約、産業用A契約、産業用B契約等)が締結されることから、契約内容は図示のそれに限定されない。契約内容によって図9の契約内容入力画面の表示形態(各入力エリア9a〜9hの内容)が変更される。
図9の契約内容入力画面において各データを入力した後、図8の算出条件入力画面においてガス単価・電力単価入力ボタン8cをクリックすると、コンピュータ13は、図10に示すガス単価・電力単価入力画面をディスプレイ17に表示する。図10のガス単価・電力単価入力画面には、ガス単価入力エリア10a、電力単価入力エリア10b、OKボタン10c、クリアボタン10d、キャンセルボタン10eが表示される。
ガス単価入力エリア10aには、ガス会社と契約した今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)のガスの購入単価データを入力し、電力単価入力エリア10bには、電力会社と契約した今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)の電力の購入単価データを入力する。なお、最適消費量算出や最適稼動時間算出の期間が1年間以外の期間の場合は、その期間の1ヶ月毎の購入価格データを入力する。それら入力エリア10a,10bに購入単価データを入力した後、OKボタン10cをクリックすると、コンピュータ13は、それら入力エリア10a,10bに入力された各購入単価データをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。データを格納した後、コンピュータ13は、図8に示す算出条件入力画面をディスプレイ17に表示する。
次に、図8の算出条件入力画面において季節区分・重負荷月・実働日数入力ボタン8dをクリックすると、コンピュータ13は、図11に示す季節区分・重負荷月・実働日数入力画面をディスプレイ17に表示する。図11の季節区分・重負荷月・実働日数入力画面には、季節区分入力エリア11a、重負荷月入力エリア11b、実働日数入力エリア11c、OKボタン11d、クリアボタン11e、キャンセルボタン11fが表示される。
季節区分入力エリア11aには、今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)の夏期(夏期=0)または冬期(冬期=1)の別を入力する。なお、季節区分入力エリア11aでは季節区分として夏期または冬期のみを入力するが、季節区分として夏期または冬期のみならず、区分を自由に設定することができ、たとえば、A期、B期、C期のように1年間の時期の別を入力するようにしてもよい。
重負荷月入力エリア11bには、ガスの消費量が多い月を重負荷月と定義し、今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)の通常月(通常月=0)または重負荷月(重負荷月=1)の別を入力する。実働日数入力エリア11cには、今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)の実働日データを入力する。なお、最適消費量算出や最適稼動時間算出の期間が1年間以外の期間の場合は、その期間の1ヶ月毎のデータを入力する。それら入力エリア11a〜11cにデータを入力した後、OKボタン11dをクリックすると、コンピュータ13は、それら入力エリア11a〜11cに入力された各データをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納した後(算出条件格納手段)、図8に示す算出条件入力画面をディスプレイ17に表示する。
図8の算出条件入力画面において機器特性入力ボタン8eをクリックすると、コンピュータ13は、図12に示す機器特性入力画面をディスプレイ17に表示する。図12の機器特性入力画面には、各熱源機器の名称の他、傾き入力エリア12a、切片入力エリア12b、補機電力入力エリア12c、出力下限入力エリア12d、出力上限入力エリア12e、発電出力下限入力エリア12f、発電出力上限入力エリア12g、追焚蒸気下限入力エリア12h、追焚蒸気上限入力エリア12i、OKボタン12j、クリアボタン12k、キャンセルボタン12lが表示される。
傾き入力エリア12aおよび切片入力エリア12bには、各熱源機器12の特性値が入力され、補機電力入力エリア12cには、補機に使用される電力が入力される。出力下限入力エリア12dには、各熱源機器12の出力の下限値が入力され、出力上限入力エリア12eには、各熱源機器12の出力の下限値が入力される。発電出力下限入力エリア12fには、コージェネレーションシステム12Bにおける発電出力の下限が入力され、発電出力上限入力エリア12gには、コージェネレーションシステム12Bにおける発電出力の上限が入力される。
追焚蒸気下限入力エリア12hには、コージェネレーションシステム12Bにおける追焚蒸気の下限が入力され、追焚蒸気上限入力エリア12iには、コージェネレーションシステム12Bにおける追焚蒸気の上限が入力される。それら入力エリアにデータ12a〜12iを入力した後、OKボタン12jをクリックすると、コンピュータ13は、それら入力エリア12a〜12iに入力された各データをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納した後(算出条件格納手段)、図8に示す算出条件入力画面をディスプレイ17に表示する。
図8の算出条件入力画面において機器稼動/停止入力ボタン8fをクリックすると、コンピュータ13は、図13に示す機器稼動/停止入力画面をディスプレイ17に表示する。図13の機器稼動/停止入力画面には、各熱源機器の名称の他、機器稼動/停止入力エリア13a、OKボタン13b、クリアボタン13c、キャンセルボタン13dが表示される。なお、図13では、1台の熱源機器12の機器稼動/停止入力エリア13aのみを図示しているが、実際には全ての熱源機器12の機器稼動/停止入力エリアが表示される。機器稼動/停止入力エリア13aには、今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)かつ時間毎の熱源機器12の稼動(稼動=1)または停止(停止=0)あるいは制限なし(制限なし=2)の別を入力する。なお、最適消費量算出や最適稼動時間算出の期間が1年間以外の期間の場合は、その期間の1ヶ月毎かつ時間毎のデータを入力する。
入力エリア13aにデータを入力した後、OKボタン13bをクリックすると、コンピュータ13は、入力エリア13aに入力された各データをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納した後(算出条件格納手段)、図示はしていないが、算出条件確認画面をディスプレイ17に表示する。算出条件確認画面には、各入力エリア9a〜9h,10a〜10b,11a〜11c,12a〜12i,13aに入力されたデータが表示されるとともに、OKボタン、キャンセルボタンが表示される。
OKボタンをクリックすると、コンピュータ13は、入力された算出期間における代表実働日のエネルギー消費量データをハードディスクから抽出するとともに、エネルギー消費量・契約内容・ガス単価・電力単価・季節区分・重負荷月・実働日数・機器特性・機器稼動/停止の各データ(算出条件)を一纏めにした算出条件シートを作成する(算出条件シート作成手段)(S−11)。コンピュータ13は、作成した算出条件シートをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。なお、算出条件シート作成時では、算出条件のうちのガス検針値(工場11で実際に消費されたガスの総消費量)は判明しておらず、ガス検針値は、今後1ヶ月毎に工場11におけるガスの消費量が確定する度毎に後記する図21のガス検針値入力画面において入力する。
システム10では、データベース14から転送された各エネルギー消費量データをコンピュータ13のハードディスクに格納し、それらエネルギー消費量データを算出条件シートのデータに加えているが、データベースを介入させることなく、入力装置によって各エネルギー消費量データを直接コンピュータ13に入力し、入力したそれらエネルギー消費量データを算出条件シートのデータとしてもよい。
算出条件シートを格納した後、コンピュータ13は、図6の初期画面をディスプレイ17に表示する。なお、キャンセルボタンをクリックすると、格納した算出条件シートを消去した後、図6の初期画面をディスプレイ17に表示する。図8の算出条件入力画面においてあらたなシート名を設定し、図9〜図13の入力手順を繰り返すことにより、算出条件(入力された各データ)が異なる複数の算出条件シート(第1算出条件〜第n算出条件)を作成することができる(算出条件シート作成手段)。コンピュータ13のハードディスクには、作成された複数の算出条件シートが格納される。
図14は、算出項目選択画面の一例を示す図である。図14では、表示エリアに表示されるデータや入力エリアに入力されるデータの図示を省略している。複数の算出条件シート(少なくとも1つの算出条件シートを作成すればよい)を作成した後、コンピュータ13に最適消費量や最適稼動時間を算出させることができる。最適消費量や最適稼動時間を算出させるには、図6の初期画面の算出期間入力エリア6aに算出期間(1年間)を入力した後、ガス消費量等算出ボタン6fをクリックする。
ガス消費量等算出ボタン6fをクリックすると、コンピュータ13は、図14に示す算出項目選択画面をディスプレイ17に表示する。図14の算出項目選択画面には、シート名入力エリア14a、算出期間表示エリア14b、算出項目表示エリア14c、チェックボックス14d、実行ボタン14e、キャンセルボタン14fが表示される。キャンセルボタン14fをクリックすると、図6の初期画面に戻る。
シート名入力エリア14aには、最適消費量や最適稼動時間の算出に使用する算出条件シートのシート名を入力(シート名入力エリア14aのプルダウンリストから算出条件シートを選択)する。算出項目選択エリア14cに表示された算出項目のうち、算出させる項目のチェックボックス14dにチェックマークを入れ、算出期間表示エリア14bに表示された算出期間を確認した後、実行ボタン14eをクリックすると、コンピュータ13は、チェックマークを入れた項目の最適消費量や最適稼動時間を算出する。なお、図14の算出項目選択画面において(すべて)の項目にチェックマークが入れられたものとする。
コンピュータ13は、選択された算出条件シートを用いて最適化手法による計算を行い、契約内容を満たした状態でガスの購入量を最小とする熱源機器12の運転パターンを求めつつ、工場11において消費されるガスの今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)のガス最適第1総消費量を算出するとともに(最適消費量第1算出手段)(S−12)、熱源機器12で消費される熱源機器用ガスの今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)の熱源機器用ガス最適第1消費量を算出する(熱源機器用ガス最適消費量第1算出手段)(S−12)。
コンピュータ13は、算出年月日、算出時間、算出条件シート名を特定する算出結果特定識別子を生成し、算出した1〜12ヶ月毎のガス最適第1総消費量をその算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(最適消費量第1格納手段)(S−13)。また、算出した1〜12ヶ月毎の熱源機器用ガス最適第1消費量を算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(熱源機器用ガス最適消費量第1格納手段)(S−13)。なお、最適化手法としては、線形計画法または非線形計画法のいずれかを利用している。なお、最適化手法として、線形計画法や非線形計画法の他に、分枝限定法、動的計画法、多スタート局所探索法、シミュレーテッド・アニーリング、タブーサーチの各最適化手法を利用することもできる。
さらに、コンピュータ13は、選択された算出条件シートを用いて最適化手法による計算を行い、契約内容を満たした状態でガスの購入量を最小とする熱源機器12の運転パターンを求めつつ、工場11において使用されているコージェネレーションシステム12B(熱源機器12)の今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)の熱源機器最適第1稼動時間を算出するとともに(熱源機器最適稼動時間第1算出手段)(S−12)、工場11において製品の生産に消費される生産用ガスの今後1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)の生産用ガス最適第1消費量を算出する(生産用ガス最適消費量第1算出手段)(S−12)。
コンピュータ13は、算出した1〜12ヶ月毎の熱源機器最適第1稼動時間を算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(熱源機器最適稼動時間第1格納手段)(S−13)。コンピュータ13は、算出した1〜12ヶ月毎の生産用ガス最適第1消費量を算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(生産用ガス最適消費量第1格納手段)(S−13)。それら最適消費量や最適稼動時間を格納した後、コンピュータ13は、図6の初期画面をディスプレイ17に表示する。
図15は、データ出力選択画面の一例を示す図であり、図16は、算出結果出力画面の一例を示す図である。図15,16では、各表示エリアに表示されるデータや各入力エリアに入力されるデータの図示を省略している。算出結果を出力するには、図6の初期画面において算出結果出力ボタン6gをクリックする。
算出結果出力ボタン6gをクリックすると、コンピュータ13は、図15に示すデータ出力選択画面をディスプレイ17に表示する。図15のデータ出力選択画面には、第1算出結果表示エリア15a、第1算出結果表示エリア15b、第3算出結果表示エリア15c、実行ボタン15d、戻るボタン15eが表示される。第1算出結果表示エリア〜第3算出結果表示エリア15a〜15cには、シート名表示エリア、算出期間表示エリア、シート表示ボタン15f、チェックボックス15gが表示される。戻るボタン15eをクリックすると、図6の初期画面に戻る。
図15のデータ出力選択画面において、表示(出力)させる算出結果のチェックボックス15gにチェックマークを入れ、実行ボタン15dをクリックする。実行ボタン15dをクリックすると、コンピュータ13は、チェックマークを入れた算出結果表示エリア15aに表示されたシート名および算出期間における最適消費量や最適稼動時間の算出結果(図16の算出結果出力画面)をディスプレイ17に表示する(出力手段)(S−14)。
図16の算出結果出力画面には、ガス総消費量表示エリア16a、熱源機器用ガス消費量表示エリア16b、生産用ガス消費量表示エリア16c、コージェネレーションシステム(CGS)稼動時間表示エリア16d、ガス検針値表示エリア16eが表示される。さらに、1年間の1ヶ月毎におけるガス最適消費量の内訳を示す棒グラフ16f、印刷ボタン16g、戻るボタン16hが表示される。棒グラフ16fには、ガスの年間最低使用量が点線によって示されている。戻るボタン16hをクリックすると、図15のデータ出力選択画面に戻る。印刷ボタン16gをクリックすると、図16の算出結果がプリンタから出力される。
ガス総消費量表示エリア16aには、1年間(未来の一定期間)の1ヶ月毎(未来区分期間毎)における工場11のガス最適総消費量(ガス最適第1消費量)が表示され、熱源機器用ガス消費量表示エリア16bには、1年間の1ヶ月毎における熱源機器用ガス最適消費量(熱源機器用ガス最適第1消費量)が表示される。生産用ガス消費量表示エリア16cには、1年間の1ヶ月毎における生産用ガス最適消費量(生産用ガス最適第1消費量)が表示され、コージェネレーションシステム(CGS)稼動時間表示エリア16dには、1年間の1ヶ月毎におけるCGS最適稼動時間(CGS最適第1稼動時間)が表示される。
ガス検針値表示エリア16eには、1年間の1ヶ月毎におけるガス検針値が表示される。なお、ガス検針値は確定していないから、ガス検針値表示エリア16eはブランクである。年間合計には、ガス最適総消費量の1年間の合計値、熱源機器用ガス最適消費量の1年間の合計値、生産用ガス最適消費量の1年間の合計値、CGS最適稼動時間の1年間の合計値が表示される。
ガス最適消費量算出システム10は、工場11(建造物)において消費される未来の1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)のガス最適第1総消費量や熱源機器用ガス最適第1消費量、生産用ガス最適第1消費量、コージェネレーションシステム最適第1稼動時間(熱源機器最適第1稼動時間)の算出条件として、過去の1年間(過去の一定期間)における1ヶ月毎(過去区分期間毎)の工場11におけるエネルギー消費量データ、ガスの契約内容データ、ガス単価データ、電力単価データ、季節区分データ、重負荷月データ、未来の1ヶ月毎の実働日数データ、熱源機器特性データ、熱源機器稼動/停止データを使用し、それら算出条件を用いて最適化手法による最適消費量や最適稼動時間の計算を行うから、各種の条件を考慮することで信頼性や正確性の高いガス最適第1総消費量、熱源機器用ガス最適第1消費量、生産用ガス最適第1消費量、コージェネレーションシステム最適第1稼動時間を求めることができ、工場11における正確なガス最適消費量や最適稼動時間を取得することができる。
ガス最適消費量算出システム10は、未来の1年間における1ヶ月毎のガス最適第1総消費量や熱源機器用ガス最適第1消費量、生産用ガス最適第1消費量、コージェネレーションシステム最適第1稼動時間を出力するから、出力された最適消費量や最適稼動時間に基づいて、その工場11における未来の1ヶ月毎のガスの適正な消費量やコージェネレーションシステム12Bの適正な稼動時間を計画することができ、ガスの過剰使用や過少使用による違約金の発生を防ぐことができるとともに、コージェネレーションシステム12Bの過剰使用や過少使用を防ぐことができ、無駄な経費を削減することができる。このガス最適消費量算出システム10は、ガスの契約内容を遵守した状態で、未来の1年間に消費するガスの消費量を適正に保持することができる。
ガス最適消費量算出システム10は、それら契約内容項目の中からその契約内容を遵守すべきであって算出条件に含めるべき必要項目を選択し、算出条件に含めた必要項目(契約内容データ)においてその契約内容の遵守に必要なガス最適消費量や熱源機器最適稼動時間を算出することができるから、契約内容の遵守に必要な未来の1年間におけるガス最適消費量や熱源機器最適稼動時間を取得することができ、ガス供給会社との間の契約を遵守するという目標を達成することができる。
ガス最適消費量算出システム10は、ガス最適消費量の算出や最適稼動時間の算出において第1〜第n算出条件シート(第1〜第n算出条件)の中から選択された1つの算出条件シートを用いて最適化手法による計算を行うから、第1〜第n算出条件シートのうち、最適消費量や最適稼動時間の算出時の現在の変動要因に近似した各データ(算出条件)から構成される算出条件シートを用いることができ、信頼性や正確性の高いガス最適消費量や最適稼動時間を算出することができ、正確なガス最適消費量や最適稼動時間を取得することができる。
図17は、システム10によって行われる各手段の他の一例を説明するフローチャートであり、図18は、条件変更シート名入力画面の一例を示す図である。図19は、算出条件変更画面の一例を示す図であり、図20は、ガス検針値入力シート名入力画面の一例を示す図である。図21は、ガス検針値入力画面の一例を示す図であり、図22は、算出結果出力画面の他の一例を示す図である。なお、図17は、算出条件を変更した場合やガス検針値を入力した場合の各手段を説明するフローチャートである。図18〜図22では、表示エリアに表示されるデータや入力エリアに入力されるデータの図示を省略している。
このシステム10では、各算出条件シートの算出条件を後で変更することができる(S−20)。算出条件を変更することで、ガス最適消費量や最適稼動時間が変わるから、算出条件を変更した後、ガス最適消費量や最適稼動時間をあらたに算出する。算出条件シートにおいて算出条件を変更するには、図6の初期画面の算出条件変更ボタン6cをクリックする。算出条件変更ボタン6cをクリックすると、コンピュータ13は、図18に示す算出条件変更シート名入力画面をディスプレイ17に表示する。図18の算出条件変更シート名入力画面には、算出条件変更対象のシート名入力エリア18a、実行ボタン18b、クリアボタン18c、キャンセルボタン18dが表示される。キャンセルボタン18dをクリックすると、図6の初期画面に戻る。
シート名入力エリア18aにシート名を入力(シート名入力エリア18aのプルダウンリストからシート名を選択)し、実行ボタン18bをクリックする。実行ボタン18bをクリックすると、コンピュータ13は、図19に示す算出条件変更画面をディスプレイ17に表示する。図19の算出条件変更画面には、算出条件を変更するシート名が表示されたシート名表示エリア19a、契約内容変更ボタン19b、ガス単価・電力単価変更ボタン19c、季節区分・重負荷月・実働日数変更ボタン19d、機器特性変更ボタン19e、機器稼動/停止変更ボタン19f、キャンセルボタン19gが表示される。キャンセルボタン19hをクリックすると、図6の初期画面に戻る。なお、それら変更ボタン19b〜19gの横には、算出条件の最新更新日を表示した最新更新日表示エリア19hが表示される。
シート名表示エリア19aに表示されたシート名を確認した後、契約内容データを変更するには、図19の算出条件変更画面において契約内容変更ボタン19bをクリックする。契約内容変更ボタン19bをクリックすると、コンピュータ13は、契約内容変更画面をディスプレイ17に表示する(契約内容変更画面は、図9の契約内容入力画面を援用する。なお、契約内容変更画面は、図9の契約内容入力画面のタイトルが契約内容入力から契約内容変更に変わる。)。契約内容変更画面において、契約内容データの全てのデータを変更することができるのみならず、変更対象のデータのみを変更することができる。
ディスプレイ17に表示された契約内容変更画面の各変更データ入力エリア(図9の契約内容入力画面の入力エリア参照)に変更したデータ(チェックボックスのチェックマークの有無を含む)を入力した後、OKボタンをクリックすると、コンピュータ13は、変更前に入力された契約内容データを変更後のそれらに更新(更新日の更新を含む)し(算出条件変更手段)(S−21)、それら入力エリアに入力された各データ(チェックマークの有無データを含む)をシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。データを格納した後、コンピュータは、再び図19の算出条件変更画面をディスプレイに表示する。
ガス単価データや電力単価データを変更するには、図19の算出条件変更画面においてガス単価・電力単価変更ボタン19cをクリックする。ガス単価・電力単価変更ボタン19cをクリックすると、コンピュータ13は、ガス単価・電力単価変更画面をディスプレイ17に表示する(ガス単価・電力単価変更画面は、図10のガス単価・電力単価入力画面を援用する。なお、ガス単価・電力単価変更画面は、図10のガス単価・電力単価入力画面のタイトルがガス単価・電力単価入力からガス単価・電力単価変更に変わる。)。ガス単価・電力単価変更画面において、ガス単価データ・電力単価データの全てのデータを変更することができるのみならず、変更対象のデータのみを変更することができる。
ディスプレイ17に表示されたガス単価・電力単価変更画面の各変更データ入力エリア(図10のガス単価・電力単価入力画面の入力エリア参照)に変更したデータを入力した後、OKボタンをクリックすると、コンピュータ13は、変更前に入力されたガス単価・電力単価データを変更後のそれらに更新(更新日の更新を含む)し(算出条件変更手段)(S−21)、それら入力エリアに入力された各データをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。データを格納した後、コンピュータ13は、図19の算出条件変更画面をディスプレイ17に表示する。
季節区分データや重負荷月データ、実働日数データを変更するには、図19の算出条件変更画面において季節区分・重負荷月・実働日数変更ボタン19dをクリックする。季節区分・重負荷月・実働日数変更ボタン19dをクリックすると、コンピュータ13は、季節区分・重負荷月・実働日数変更画面をディスプレイ17に表示する(季節区分・重負荷月・実働日数変更画面は、図11の季節区分・重負荷月・実働日数入力画面を援用する。なお、季節区分・重負荷月・実働日数変更画面は、図11の季節区分・重負荷月・実働日数入力画面のタイトルが季節区分・重負荷月・実働日数入力から季節区分・重負荷月・実働日数変更に変わる。)。季節区分・重負荷月・実働日数変更画面において、季節区分データや重負荷月データ、実働日数データの全てのデータを変更することができるのみならず、変更対象のデータのみを変更することができる。
ディスプレイ17に表示された季節区分・重負荷月・実働日数変更画面の各変更データ入力エリア(図11の季節区分・重負荷月・実働日数入力画面の入力エリア参照)に変更したデータを入力した後、OKボタンをクリックすると、コンピュータ13は、変更前に入力された季節区分・重負荷月・実働日数データを変更後のそれらに更新(更新日の更新を含む)し(算出条件変更手段)(S−21)、それら入力エリアに入力された各データをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。データを格納した後、コンピュータ13は、図19の算出条件変更画面をディスプレイ17に表示する。
機器特性データを変更するには、図19の算出条件変更画面において機器特性変更ボタン19eをクリックする。機器特性変更ボタン19eをクリックすると、コンピュータ13は、機器特性変更画面をディスプレイ17に表示する(機器特性変更画面は、図12の機器特性入力画面を援用する。なお、機器特性変更画面は、図12の機器特性入力画面のタイトルが機器特性入力から機器特性変更に変わる。)。機器特性変更画面において、機器特性データの全てのデータを変更することができるのみならず、変更対象のデータのみを変更することができる。
ディスプレイ17に表示された機器特性変更画面の各変更データ入力エリア(図12の機器特性入力画面の入力エリア参照)に変更したデータを入力した後、OKボタンをクリックすると、コンピュータ13は、変更前に入力された機器特性データを変更後のそれらに更新(更新日の更新を含む)し(算出条件変更手段)(S−21)、それら入力エリアに入力された各データをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。データを格納した後、コンピュータ13は、図19の算出条件変更画面をディスプレイ17に表示する。
機器稼動/停止データを変更するには、図19の算出条件変更画面において機器稼動/停止変更ボタン19fをクリックする。機器稼動/停止変更ボタン19fをクリックすると、コンピュータ13は、機器稼動/停止変更画面をディスプレイ17に表示する(機器稼動/停止変更画面は、図13の機器稼動/停止入力画面を援用する。なお、機器稼動/停止変更画面は、図13の機器稼動/停止入力画面のタイトルが機器稼動/停止入力から機器稼動/停止変更に変わる。)。機器稼動/停止変更画面において、機器稼動/停止データの全てのデータを変更することができるのみならず、変更対象のデータのみを変更することができる。
ディスプレイ17に表示された機器稼動/停止変更画面の各変更データ入力エリア(図13の機器稼動/停止入力画面の入力エリア参照)に変更したデータを入力した後、OKボタンをクリックすると、コンピュータ13は、変更前に入力された機器稼動/停止データを変更後のそれらに更新(更新日の更新を含む)し(算出条件変更手段)(S−21)、それら入力エリアに入力された各データを識別子シート名特定に関連付けた状態でハードディスクに格納する(算出条件格納手段)。データを格納した後、コンピュータ13は、図19の算出条件変更画面をディスプレイ17に表示する。
変更対象のデータを変更した後、完了ボタン19gをクリックすると、コンピュータ13は、最新更新日表示エリア19hの最新更新日を直近の更新日に入れ替えた後、図6の初期画面をディスプレイ17に表示する。システム10では、実際に消費されたガス消費量を表すガス検針値データを1ヶ月毎に入力することができる(S−22)。ガス検針値データを入力することで、ガス最適消費量や最適稼動時間が変わるから、ガス検針値データを入力した後、ガス最適消費量や最適稼動時間をあらたに算出する。
ガス検針値データを入力するには、図6に初期画面においてガス検針値入力ボタン6dをクリックする。ガス検針値入力ボタン6dをクリックすると、コンピュータ13は、図20に示すガス検針値入力シート名入力画面をディスプレイ17に表示する。図20のガス検針値入力シート名入力画面には、ガス検針値入力対象のシート名入力エリア20a、実行ボタン20b、クリアボタン20c、キャンセルボタン20dが表示される。キャンセルボタン20dをクリックすると、図6の初期画面に戻る。
シート名入力エリア20aにシート名を入力(シート名入力エリア20aのプルダウンリストからシート名を選択)し、実行ボタン20bをクリックする。実行ボタン20bをクリックすると、コンピュータ13は、図21に示すガス検針値入力画面をディスプレイ17に表示する。図21のガス検針値入力画面には、算出条件を変更するシート名が表示されたシート名表示エリア21a、ガス検針値入力エリア21b、OKボタン21c、キャンセルボタン21dが表示される。キャンセルボタン21dをクリックすると、図6の初期画面に戻る。
ガス検針値入力エリア21bは、1ヶ月毎に区分されている。ガス検針値入力エリア21bには、1ヶ月毎の実際に消費されたガスの実消費量を入力する(S−23)。ガス検針値入力エリア21bにガスの検針値データを入力し、OKボタン21cをクリックすると、コンピュータ13は、ガス検針値入力エリア21bに入力されたデータをシート名特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(ガス検針値格納手段)。データを格納した後、コンピュータ13は、図6の初期画面をディスプレイ17に表示する。なお、ガス検針値入力エリア21bに入力されたガス検針値データを変更するには、ガス検針値データを入力済みの図21のガス検針値入力画面をディスプレイ17に表示させ、ガス検針値入力画面のガス検針値入力エリア21bに検針値データを再入力する。
算出条件シートにおいて算出条件を変更、または、ガス検針値を入力、あるいは、算出条件の変更とガス検針値の入力とを行った後、コンピュータ13に算出条件変更後やガス検針値入力後の最適消費量や最適稼動時間を算出させることができる。最適消費量や最適稼動時間を算出させるには、図6の初期画面の算出期間入力エリア6に算出期間(1年間)を入力した後、ガス消費量等算出ボタン6fをクリックする。ガス消費量等算出ボタン6fをクリックすると、コンピュータ13は、算出項目選択画面をディスプレイ17に表示する(図14援用)。
算出項目選択画面において、消費量等の算出に使用する算出条件シートのシート名をシート名入力エリア14aに入力(シート名入力エリア14aのプルダウンリストから算出条件シートのシート名を選択)する。算出項目選択エリア14cに表示された算出項目のうち、算出させる項目のチェックボックス14dにチェックマークを入れ、算出期間表示エリア14bに表示された算出期間を確認した後、実行ボタン14eをクリックすると、コンピュータ13は、変更された算出条件や入力されたガス検針値に基づいて、チェックマークを入れた項目の最適消費量や最適稼動時間を算出する。最適消費量や最適稼動時間の算出は、既にガス検針値データが入力された月を除く残余の1ヶ月毎に行われる。
コンピュータ13は、算出条件が更新された算出条件シートやガス検針値データが入力された算出条件シートを用いて最適化手法による計算を行い、契約内容を満たした状態でガスの購入量を最小とする熱源機器12の運転パターンを求めつつ、工場11において消費されるガスの1年間(未来の一定期間)における残余の1ヶ月毎(残余の未来区分期間毎)のガス最適第2総消費量を算出するとともに(最適消費量第2算出手段)(S−24)、熱源機器で消費される熱源機器用ガスの1年間(未来の一定期間)における残余の1ヶ月毎(残余の未来区分期間毎)の熱源機器用ガス最適第2消費量を算出する(熱源機器用ガス最適消費量第2算出手段)(S−24)。
コンピュータ13は、算出年月日、算出時間、算出条件シート名を特定する算出結果特定識別子を生成し、算出した残余の1ヶ月毎のガス最適第2総消費量をその算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(最適消費量第2格納手段)(S−25)。また、算出した残余の1ヶ月毎の熱源機器用ガス最適第2消費量を算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(熱源機器用ガス最適消費量第2格納手段)(S−25)。
さらに、コンピュータ13は、算出条件が更新された算出条件シートやガス検針値データが入力された算出条件シートを用いて最適化手法による計算を行い、契約内容を満たした状態でガスの購入量を最小とする熱源機器12の運転パターンを求めつつ、工場11において使用されているコージェネレーションシステム(熱源機器)の1年間(未来の一定期間)における残余の1ヶ月毎(残余の未来区分期間毎)の熱源機器最適第2稼動時間を算出するとともに(熱源機器最適稼動時間第2算出手段)(S−24)、工場11において製品の生産に消費される生産用ガスの1年間(未来の一定期間)における残余の1ヶ月毎(残余の未来区分期間毎)の生産用ガス最適第2消費量を算出する(生産用ガス最適消費量第2算出手段)(S−24)。
コンピュータ13は、算出した残余の1ヶ月毎の熱源機器最適第2稼動時間を算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(熱源機器最適稼動時間第2格納手段)(S−25)。また、算出した残余の1ヶ月毎の熱源機器用ガス最適第2消費量を算出結果特定識別子に関連付けた状態でハードディスクに格納する(熱源機器用ガス最適消費量第2格納手段)(S−25)。
図22は、算出結果出力画面の他の一例を示す図である。図22では、各表示エリアに表示されるデータや各入力エリアに入力されるデータの図示を省略している。算出条件が更新された算出条件シートやガス検針値データが入力された算出条件シートを用いた最適消費量や最適稼動時間の算出が完了した後、その算出結果を出力するには、図6の初期画面において算出結果出力ボタン6gをクリックする。
算出結果出力ボタン6gをクリックすると、コンピュータ13は、データ出力選択画面をディスプレイ17に表示する(図15援用)。データ出力選択画面において、表示(出力)させる算出結果のチェックボックス15gにチェックマークを入れ、実行ボタン15dをクリックする。実行ボタン15dをクリックすると、コンピュータ13は、チェックマークを入れた算出結果表示エリアに表示されたシート名および算出期間における最適消費量等の算出結果(図22の算出結果出力画面)をディスプレイ17に表示する(出力手段)(S−26)。なお、図22の算出結果出力画面では、既に3〜8月が経過したものとし、3〜8月の検針値データが入力されているものとする。
図22の算出結果出力画面には、1年間(未来の一定期間)のうちの既に経過した期間(3〜7月)における実績を表示した実績表示エリア22a(図22の△マーク18よりも左側が実績表示エリア22a)とともに、1年間(未来の一定期間)のうちの残余の期間(8〜2月)における最適消費量や最適稼動時間の予測表示エリア22b(図22の△マーク18よりも右側が予測表示エリア22b)が表示される。さらに、1年間の1ヶ月毎におけるガス最適消費量の内訳を示す棒グラフ22c、印刷ボタン22d、戻るボタン22eが表示される。棒グラフ22cには、ガスの年間最低使用量が点線によって示されている。戻るボタン22eをクリックすると、データ出力選択画面(図15援用)に戻る。印刷ボタン22dをクリックすると、図22の算出結果がプリンタから出力される。
実績表示エリア22aには、1年間(未来の一定期間)のうちの既に経過した期間の1ヶ月毎(未来区分期間毎)におけるガス総消費量の実績値を表示したガス消費量表示エリア22f、既経過期間の1ヶ月毎における熱源機器用ガス消費量の実績値を表示した熱源機器用ガス消費量表示エリア22g、既経過期間の1ヶ月毎における生産用ガス消費量の実績値を表示した生産用ガス消費量表示エリア22h、既経過期間の1ヶ月毎におけるコージェネレーションシステム(CGS)稼動時間の実績値を表示したCGS稼動時間表示エリア22i、既経過期間の1ヶ月毎におけるガス検針値を表示したガス検針値表示エリア22jが表示される。
予測表示エリア22bには、残余の期間(未来の一定期間)の1ヶ月毎(未来区分期間毎)におけるガス最適総消費量(ガス最適第2消費量)の予測値を表示したガス総消費量表示エリア22k、残余の期間の1ヶ月毎における熱源機器用ガス最適消費量(熱源機器用ガス最適第2消費量)の予測値を表示した熱源機器用ガス消費量表示エリア22l、残余の期間の1ヶ月毎における生産用ガス最適消費量(生産用ガス最適第2消費量)の予測値を表示した生産用ガス消費量表示エリア22m、残余の期間の1ヶ月毎におけるCGS最適稼動時間(CGS最適第2稼動時間)の予測値を表示したコージェネレーションシステム(CGS)稼動時間表示エリア22n、残余の期間の1ヶ月毎におけるガス検針値表示エリア22oが表示される。
なお、残余の期間ではガス検針値は確定していないから、残余の期間のガス検針値表示エリア22oはブランクである。年間合計には、ガス総消費量の実績値とガス総消費量の予測値との1年間の合計値、熱源機器用ガス消費量の実績値と熱源機器用ガス消費量の予測値との1年間の合計値、生産用ガス消費量の実績値と生産用ガス消費量の予測値との1年間の合計値、CGS稼動時間の実績値とCGS稼動時間の予測値との1年間の合計値が表示される。
ガス最適消費量算出システム10は、工場11(建造物)において消費される未来の1年間(未来の一定期間)における1ヶ月毎(未来区分期間毎)のガス最適第1総消費量を求めた後、変更した算出条件シートや検針値データを組み入れた算出条件シートを用いて再度最適化手法による計算を行い、工場11において消費されるガス総消費量の残余の期間の1ヶ月毎(未来区分期間毎)のガス最適第2総消費量を算出するから、正確な算出条件を使用し、または、未来の1年間のうちの既に経過した経過区分期間に工場11において実際に消費されたガスの実総消費量(ガス検針値)を考慮して残余の期間(残余の未来区分期間)のガス最適第2総消費量を求めることができ、残余の期間における一層正確なガス最適総消費量を取得することができる。システム10は、残余の期間の最適第2総消費量を出力するから、出力された最適第2総消費量に基づいて、既に経過した経過区分期間を除く残余の期間の1ヶ月毎の工場11におけるガスの適正な総消費量を計画することができ、残余の期間において消費するガスの総消費量を適正に保持することができる。
ガス最適消費量算出システム10は、未来の1年間における1ヶ月毎の熱源機器用ガス最適第1消費量を求めた後、変更した算出条件シートや検針値データを組み入れた算出条件シートを用いて再度最適化手法による計算を行い、熱源機器12において消費される熱源機器用ガスの残余の期間の1ヶ月毎の熱源機器用ガス最適第2消費量を算出するから、正確な算出条件を使用し、または、未来の1年間のうちの既に経過した経過区分期間において実際に消費されたガスの実総消費量を考慮して残余の期間の熱源機器用ガス最適第2消費量を求めることができ、残余の期間における一層正確な熱源機器用ガス消費量を取得することができる。システム10は、残余の期間の熱源機器用ガス最適第2消費量を出力するから、出力された熱源機器用ガス最適第2消費量に基づいて、既に経過した経過区分期間を除く残余の期間の1ヶ月毎の熱源機器用ガスの適正な消費量を計画することができ、残余の期間において消費する熱源機器用ガスの消費量を適正に保持することができる。
ガス最適消費量算出システム10は、未来の1年間における1ヶ月毎の熱源機器最適稼動時間を求めた後、変更した算出条件シートや検針値データを組み入れた算出条件シートを用いて再度最適化手法による計算を行い、コージェネレーションシステム12B(熱源機器12)における残余の期間の1ヶ月毎の熱源機器最適第2稼動時間を算出するから、正確な算出条件を使用し、または、未来の1年間のうちの既に経過した経過区分期間において実際に消費されたガスの実総消費量を考慮して残余の期間の熱源機器最適第2稼動時間を求めることができ、残余の期間における一層正確な熱源機器稼動時間を取得することができる。システム10は、残余の期間の熱源機器最適第2稼動時間を出力するから、出力された熱源機器最適第2稼動時間に基づいて、既に経過した経過区分期間を除く残余の期間の1ヶ月毎のコージェネレーションシステム12Bの適正な稼動時間を計画することができ、残余の期間においてコージェネレーションシステム12Bの稼動時間を適正に保持することができるとともに、コージェネレーションシステム12Bの過剰運転による無駄な経費を削減することができる。
ガス最適消費量算出システム10は、未来の1年間における1ヶ月毎の生産用ガス最適第1消費量を求めた後、変更した算出条件シートや検針値データを組み入れた算出条件シートを用いて再度最適化手法による計算を行い、生産用ガスの残余の期間の1ヶ月毎の生産用ガス最適第2消費量を算出するから、正確な算出条件を使用し、または、未来の1年間のうちの既に経過した経過区分期間において実際に消費されたガスの実総消費量を考慮して残余の期間の生産用ガス最適第2消費量を求めることができ、残余の期間における一層正確な生産用ガス消費量を取得することができる。システム10は、残余の期間の生産用ガス最適第2消費量を出力するから、出力された生産用ガス最適第2消費量に基づいて、既に経過した経過区分期間を除く残余の期間の1ヶ月毎の生産用ガスの適正な消費量を計画することができ、残余の期間において消費する生産用ガスの消費量を適正に保持することができる。
ガス最適消費量算出システム10は、それら契約内容項目の中からその契約内容を遵守すべきであって算出条件に含めるべき必要項目を選択し、算出条件に含めた必要項目(契約内容データ)においてその契約内容の遵守に必要なガス最適消費量や熱源機器最適稼動時間を算出することができるから、既に経過した経過区分期間を除く残余の期間の1ヶ月毎における契約内容の遵守に必要なガス最適消費量や熱源機器最適稼動時間を取得することができ、ガス供給会社との間の契約を遵守するという目標を達成することができる。
算出結果出力ボタン6gをクリックすると、コンピュータ13は、図15に示すデータ出力選択画面をディスプレイ17に表示する。図15のデータ出力選択画面には、第1算出結果表示エリア15a、第2算出結果表示エリア15b、第3算出結果表示エリア15c、実行ボタン15d、戻るボタン15eが表示される。第1算出結果表示エリア〜第3算出結果表示エリア15a〜15cには、シート名表示エリア、算出期間表示エリア、シート表示ボタン15f、チェックボックス15gが表示される。戻るボタン15eをクリックすると、図6の初期画面に戻る。
シート名入力エリア18aにシート名を入力(シート名入力エリア18aのプルダウンリストからシート名を選択)し、実行ボタン18bをクリックする。実行ボタン18bをクリックすると、コンピュータ13は、図19に示す算出条件変更画面をディスプレイ17に表示する。図19の算出条件変更画面には、算出条件を変更するシート名が表示されたシート名表示エリア19a、契約内容変更ボタン19b、ガス単価・電力単価変更ボタン19c、季節区分・重負荷月・実働日数変更ボタン19d、機器特性変更ボタン19e、機器稼動/停止変更ボタン19f、キャンセルボタン19iが表示される。キャンセルボタン19iをクリックすると、図6の初期画面に戻る。なお、それら変更ボタン19b〜19fの横には、算出条件の最新更新日を表示した最新更新日表示エリア19hが表示される。
算出条件シートにおいて算出条件を変更、または、ガス検針値を入力、あるいは、算出条件の変更とガス検針値の入力とを行った後、コンピュータ13に算出条件変更後やガス検針値入力後の最適消費量や最適稼動時間を算出させることができる。最適消費量や最適稼動時間を算出させるには、図6の初期画面の算出期間入力エリア6aに算出期間(1年間)を入力した後、ガス消費量等算出ボタン6fをクリックする。ガス消費量等算出ボタン6fをクリックすると、コンピュータ13は、算出項目選択画面をディスプレイ17に表示する(図14援用)。
算出結果出力ボタン6gをクリックすると、コンピュータ13は、データ出力選択画面をディスプレイ17に表示する(図15援用)。データ出力選択画面において、表示(出力)させる算出結果のチェックボックス15gにチェックマークを入れ、実行ボタン15dをクリックする。実行ボタン15dをクリックすると、コンピュータ13は、チェックマークを入れた算出結果表示エリアに表示されたシート名および算出期間における最適消費量等の算出結果(図22の算出結果出力画面)をディスプレイ17に表示する(出力手段)(S−26)。なお、図22の算出結果出力画面では、既に1〜5月が経過したものとし、1〜5月の検針値データが入力されているものとする。