JP2012234144A - 導線保持構造、表示装置、テレビ受像装置及び樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

導線保持構造、表示装置、テレビ受像装置及び樹脂成形品の成形方法 Download PDF

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好久 野口
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Abstract

【課題】割型及び入れ子により成形されるリブによって導線が損傷しないようにすることができる導線保持構造、表示装置、テレビ受像装置及び樹脂成形品の成形方法を提供する。
【解決手段】樹脂製の前キャビネット1の一部に設けられている板状のリブ2に、該リブ2の頂面から基端側へ窪み、導線3の中途が嵌入される嵌入溝21を設け、該嵌入溝21の側面におけるリブ横断方向の一部又は全部の溝深方向視断面を凸形状とし、該凸形状の部分を入れ子だけで成形することができ、割型及び入れ子の型合わせ面間に生じる尖鋭縁及びバリを非凸形状の部分に生じさせることができるようにした。
【選択図】図7

Description

本発明は画像を表示する表示部等の導線接続部に接続される導線の中間を係止する導線保持構造、該導線保持構造を備える液晶表示装置、プラズマ表示装置、SEDディスプレイ、ELディスプレイ等の表示装置、該表示装置を含むテレビ受像装置及びリブを有する樹脂成形品の成形方法に関する。
液晶表示装置は、画像を表示する表示面を前側に有する表示部の後側に複数本のランプ及び該ランプを収容支持したケース体を有する光源部を配し、前記ケース体の後面に、各ランプに接続されたインバータ回路基板を取付け、該インバータ回路基板に複数本の導線が接続されており、該導線の中途を保持する導線保持構造を前記ケース体の一側部に設けられている(例えば、特許文献1参照)。導線保持構造は、ケース体と一体に成形されたリブと、該リブに開設された嵌入溝とを有し、該嵌入溝に導線の中途を嵌入することにより保持するように構成されている。
また、液晶テレビジョン等の表示装置は、前記光源部の外周り及び後側に、電源回路基板、信号処理回路基板、複数の操作スイッチを集約した操作回路基板、表示ランプ及びリモートコントロール用受光素子等を集約した表示回路基板等の多くの部品が配されている。これら部品のうち、操作回路基板及び表示回路基板は、前記表示部及び光源部を被覆し、外郭部品である樹脂製のキャビネットに取付けられることが多いため、換言すると、前記信号処理回路基板等の回路基板は前記表示部の後中央側に配され、前記操作回路基板及び表示回路基板は前記表示部の後周縁側に配され、前記後中央側の回路基板に対して比較的離隔するため、この後周縁側に配される操作回路基板及び表示回路基板と後中央側に配される回路基板とに接続される導線は比較的長い非直線経路に配されることになる。このように配される導線は、ワイヤホルダ、テープ等により前記キャビネットに固定される。
また、樹脂成形品にリブを一体に成形する方法は、樹脂成形品に対応するキャビティを有する割型と、リブに対応するキャビティを有する入れ子との各キャビティに溶融樹脂材を供給することにより、嵌入溝を有するリブを前記樹脂成形品と一体に成形するように構成されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−350851号公報 特開平6−143333号公報
ワイヤホルダ、テープ等により導線を固定する方法にあっては、専用の部材が必要であり、部品点数が増加するとともに、部材用のスペースが必要であるため、表示装置の外観部材である合成樹脂製のキャビネットに、嵌入溝を有するリブを一体成形し、該リブの嵌入溝に導線の中途を嵌入保持することにより、別部材を追加することなく導線を固定することができ、部品点数を減らすことができるように構成される傾向にある。
導線係止用のリブは、特許文献2に記載されているように割型と入れ子とを用いることにより簡易に形成することができる。
図16は従来の樹脂成形品の成形方法を示す模式的説明図、図17は従来の成形方法により成形されたリブの構成を示す斜視図である。図16に示すように割型100と入れ子101との合わせ面が板状リブ102の厚さ方向一縁にあるため、成形されたリブ102の嵌入溝103は、リブ102の厚さ方向一縁102aが尖鋭となり、また、厚さ方向一縁102aにバリが発生し易くなる。
よって、リブ102の嵌入溝103に嵌入保持される導線が所定の非直線経路に配線される際に、該導線が嵌入溝103の尖鋭縁、バリにて断線したりすることがある。
本発明の出願人は導線が嵌入溝の尖鋭縁、バリにて断線したりするのを防ぐため、嵌入溝に、該嵌入溝の窪み方向に沿う溝を設けることにより、該溝に割型及び入れ子の型合わせ面が位置するようにリブを成形することができ、割型及び入れ子の型合わせ面間に生じる尖鋭縁及びバリを前記溝内に生じさせることができるようになした導線保持構造及び樹脂成形品の成形方法を先に開発した。
しかしながら、先に開発された成形方法、及び成形された導線保持構造にあっては、リブの一側部に対応するキャビティ及び該キャビティの前記嵌入溝に対応する縁に凸条を有する割型と、リブの他側部に対応するキャビティ及び該キャビティの前記嵌入溝に対応する縁に凸条を有する入れ子とが必要であるため、割型及び入れ子の構造が複雑となり、割型及び入れ子のコスト、ひいては成形されたリブを有する導線保持構造、これを備える表示装置、これを含むテレビ受像装置のコストが高くなり、改善策が要望されていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は導線の中途を嵌入して該導線を保持する嵌入溝の側面におけるリブ横断方向の一部又は全部は、溝深方向視断面が凸形状をなしている構成とすることにより、嵌入溝に嵌入保持される導線が損傷しないようにすることができ、しかも、凸形状を入れ子だけで成形することができ、割型のコスト、ひいては成形されたリブを有する導線保持構造、これを備える表示装置、これを含むテレビ受像装置及び樹脂成形品のコストを低減することができるようにする点にある。
本発明に係る導線保持構造は、樹脂成形品の一部にその横断方向の嵌入溝を有するリブを設け、前記嵌入溝に導線の中途を嵌入して該導線を保持する保持構造において、前記嵌入溝の側面における前記横断方向の一部又は全部は、溝深方向視断面が凸形状をなしていることを特徴とする。
この発明にあっては、嵌入溝における側面の凸形状の部分を入れ子だけで成形することができ、割型及び入れ子の型合わせ面間に生じる尖鋭縁及びバリを非凸形状の部分に生じさせることができる。よって、所定の経路に配される導線の中途がリブの嵌入溝に嵌入される際、凸形状の対向する頂部で導線を保持することができ、導線がリブにて損傷するのをなくすることができるとともに、割型のコスト、ひいては成形されたリブを有する導線保持構造のコストを低減することができる。
また、本発明に係る導線保持構造は、前記凸形状の部分は断面略半円形をなしている構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、リブの嵌入溝に嵌入される導線が凸形状の頂部に接触し、導線の嵌入抵抗を低減することができるため、導線の中途を簡易に嵌入することができ、導線の保持作業能率を高めることができる。
また、本発明に係る導線保持構造は、前記凸形状の部分は、前記横断方向一方側に偏在している構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、割型及び入れ子の型合わせ面よりも凸形状の部分を離隔させることができ、凸形状の部分の近傍にバリが生じないようにすることができるため、導線の中途が曲げられることがあっても、導線がバリに接触するのをなくすることができ、バリによる損傷を気遣うことなく導線の中途を簡易に嵌入することができ、導線の保持作業能率をより一層高めることができる。
また、本発明に係る導線保持構造は、前記嵌入溝の側面における前記横断方向の他方側の縁部は面取りされているか、又は非尖鋭の凸をなしている構成とするのが好ましい。
この発明にあっては、割型及び入れ子の型合わせ面よりも離隔した側に凸形状の部分があり、割型及び入れ子の型合わせ面側に臨む縁部が面取りされて非尖鋭になっていないか、又は非尖鋭の凸をなしているため、凸形状の対向する頂部で保持された導線の中途が比較的大きく曲げられることがあっても、導線がバリに接触するのをなくすることができ、導線がリブにて損傷するのをなくすることができる。
また、本発明に係る表示装置は、一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側を隠蔽するキャビネットと、該キャビネット内に配され、導線が接続されている回路基板と、前記導線の中途が前記嵌入溝に嵌入して保持される上述した発明の導線保持構造とを備えることを特徴とする。
この発明にあっては、表示部の周縁側に配される部品と表示部の後中央側に配される部品との離隔距離が比較的長く、導線が非直線経路に配される場合であっても、この非直線経路に導線を配する際、導線がリブにて損傷するのをなくすることができる。
また、本発明に係るテレビ受像装置は、テレビ放送信号を受信する受信部を備え、該受信部がテレビ放送信号を受信して前記表示部の表示面にテレビ画像を表示する上述した発明の表示装置を含むことを特徴とする。
この発明にあっては、テレビ放送信号を受信して表示部の表示面にテレビ画像を表示することができる。
また、本発明に係る樹脂成形品の成形方法は、被嵌入物が嵌入される嵌入溝を有するリブが一部に設けられている樹脂成形品の成形方法において、前記樹脂成形品の一側部に対応する第1のキャビティを有する第1の割型と、前記樹脂成形品の他側部に対応する第2のキャビティを有する第2の割型と、前記リブに対応する第3のキャビティ及び該第3のキャビティの前記嵌入溝に対応する部分に凹条を有する入れ子とを用い、前記第1及び第2の割型と入れ子とを型合わせした後、前記各キャビティに溶融樹脂材を供給して前記嵌入溝の側面におけるリブ横断方向の一部又は全部が、溝深方向視断面が凸形状をなしている樹脂成形品を成形することを特徴とする。
この発明にあっては、入れ子が凹条を有するため、第1及び第2の割型と入れ子とを型合わせした後、第1〜第3のキャビティに溶融樹脂材を供給することにより、嵌入溝の側面で、割型及び入れ子の型合わせ面と離隔した位置に凸形状を有するリブを樹脂成形品と一体に成形することができる。よって、リブによる導線の損傷をなくすることができる導線保持構造及び表示装置を簡易に得ることができる。
本発明によれば、割型及び入れ子にて樹脂成形品と一体のリブが成形される場合、リブにおける嵌入溝の凸形状を入れ子だけで成形することができ、割型及び入れ子の型合わせ面間に生じる尖鋭縁及びバリを非凸形状の部分に生じさせることができるため、所定の経路に配される導線がリブの嵌入溝に嵌入される際、凸形状の頂部で導線を保持することができ、導線がリブにて損傷するのをなくすることができる
テレビ受像装置の概略構成を示す分解斜視図である。 液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明に係る導線保持構造の構成を示す斜視図である。 図3のIV−IV線拡大断面図である。 図3のV −V 線拡大断面図である。 本発明に係る樹脂成形品の成形方法を示す模式的説明図である。 本発明に係る成形方法の割型と入れ子との型合わせ部の拡大断面図である。 本発明に係る表示装置の構成を示す一部を省略した縦断側面図である。 本発明に係る表示装置の構成を示す一部を省略した背面図である。 本発明に係る表示装置における前キャビネットの構成を示す背面側の斜視図である。 本発明に係る表示装置における前キャビネットのリブ部分の構成を示す拡大斜視図である。 本発明に係る導線保持構造の他の構成を示す拡大断面図である。 本発明に係る導線保持構造の他の構成を示す拡大断面図である。 本発明に係る導線保持構造の他の構成を示す拡大断面図である。 本発明に係る導線保持構造の他の構成を示す拡大断面図である。 従来の樹脂成形品の成形方法を示す模式的説明図である。 従来の成形方法により成形されたリブの構成を示す斜視図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。説明は、前側に表示面を有し、略直方体をなす液晶表示パネルを備える薄型の表示機器に導線保持構造が設けられている表示装置を例として説明する。表示装置はバックライト部を含む液晶表示装置を搭載し、テレビ放送信号を受信する受信部を備え、該受信部がテレビ放送信号を受信してテレビ画像を前記液晶表示パネルに表示するテレビ受像装置を含む。図1はテレビ受像装置の概略構成を示す分解斜視図、図2は液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図である。
テレビ受像装置は、液晶表示装置Aと、該液晶表示装置Aを挾むようにして収容する枠体B及びカバーCと、電源Dと、チューナEと、スタンドFとを備えて構成される。液晶表示装置Aは、全体として横長の方形(矩形状)をなし、縦置き状態で枠体B及びカバーC内に収容されている。この液晶表示装置Aは、図2に示すように、液晶表示パネルGと、外部光源であるバックライト部Hとを備え、液晶表示パネルG及びバックライト部Hなどが枠状のベゼルなどの挾持枠体J,Kにより一体的に挾持され、パネルモジュールを構成するようになっている。
図3は本発明に係る導線保持構造の構成を示す斜視図、図4は図3のIV−IV線拡大断面図、図5は図3のV −V 線拡大断面図である。
図3〜図5に示す導線保持構造は、前側に表示面を有し略直方体をなす表示部の周縁部前側から周縁部を隠蔽する前キャビネット1と一体に成形される板状のリブ2を有し、該リブ2に、前記表示部に装着される部品と前キャビネット1に装着される部品とに接続される導線3の中途を嵌入保持する嵌入溝21が設けられている。
リブ2は基端から先端に亘って漸次小幅となる略台形をなし、厚さ方向の一面2aが、割型及び入れ子の合わせ面になっており、入れ子により成形されている。リブ2の幅方向中央部に、先端から基端側へ窪むリブ横断方向の嵌入溝21が設けられている。嵌入溝21の対向する二つの側面で、リブ横断方向一方側に偏在する部分は、溝深方向視断面が凸形状22をなしている。また、リブ2の厚さ方向両面の基部には該リブ2を補強するための補強凸部23が設けられている。
二つの側面の凸形状22の部分は嵌入溝21の深さ方向に沿って底面に亘って設けられ、断面略半円形をなしており、導線3の太さに対応した大きさに形成されている。つまり、太い導線に対しては凸形状22の部分を大きくし、細い導線に対しては凸形状22の部分を小さくしてある。凸形状22の部分の高さは、嵌入溝21の割型及び入れ子の合わせ面(一面2a)側になる先鋭縁21aに生じ得るバリの想定高さの最大値よりも高くなっている。凸形状22の部分が先鋭縁21aに対して偏在する距離は、導線3の可撓性の度合いに対応して設定される。嵌入溝21における側面の非凸形状側(一面2a側)は、先鋭縁21a及び先鋭縁21aに連なり、一面2aに対してほぼ直交する平坦面21bになっている。
図6は本発明に係る樹脂成形品の成形方法を示す模式的説明図、図7は本発明に係る成形方法の割型と入れ子との型合わせ部の拡大断面図である。樹脂成形品を構成する前キャビネット1の成形方法は、前キャビネット1の表側部に対応する第1のキャビティ41aを有する第1の割型41と、前キャビネット1の裏側部に対応する第2のキャビティ42aを有する第2の割型42と、リブ2に対応する第3のキャビティ43a及び第3のキャビティ43aの嵌入溝21に対応する部分に湾曲の凹条43bを有し、第2の割型42に対して第1の割形41と離隔する方向(図6矢印X方向)への摺動が可能な入れ子43とを用い、図6に示すように第1及び第2の割型41,42と入れ子43とを型合わせした後、第1〜第3のキャビティ41a,42a,43aに溶融樹脂材を供給することにより、第1及び第2のキャビティ41a,42aにて前キャビネット1を一体に成形し、第3のキャビティ43aにてリブ2を前キャビネット1と一体に成形し、凹条43bにて凸形状22の部分を成形する。
第2の割型42と入れ子43とを型合わせしたとき、リブ2の厚さ方向の一面2aが型合わせ面となり、嵌入溝21の一面2aに連なる縁は先鋭縁21aとなり、嵌入溝21の一面2aに連なる側面は、一面2aに対してほぼ直交する平坦面21bとなり、嵌入溝21の一面2aと離隔した側、換言するとリブ2の他面2b側へ偏在した部分が凸形状22に形成される。
凸形状22の部分は、第3のキャビティ43aの凹条43bだけで成形されるため、表面が平滑となり、バリは生じない。凸形状22の部分は、先鋭縁21aに生じ得るバリの想定高さの最大値よりも高くなっており、先鋭縁21aに生じたバリの高さにばらつきがあっても、嵌入溝21に嵌入保持される導線3がバリと接触するのを防ぐことができるようになしてある。バリが生じ得る先鋭縁21aから離隔している凸形状22の部分の前記離隔する距離は、嵌入溝21に嵌入保持される導線3の太さ及び可撓性の度合いに対応して設定される。
以上のように成形されたリブ2を備える導線保持構造は、液晶テレビジョン等の薄型の表示装置に装着される。
図8は本発明に係る表示装置の構成を示す一部を省略した縦断側面図、図9は表示装置の構成を示す一部を省略した背面図、図10は前キャビネット1の構成を示す背面側の斜視図、図11は前キャビネット1のリブ2部分の構成を示す拡大斜視図である。
図8〜図11に示した薄型の表示装置は、前側にパネル部11を有し、後側に該パネル部11へ光を照射する光源部12を有し、略直方体をなす表示部10と、該表示部10の後側に配されている信号処理回路基板13及び電源回路基板14と、該信号処理回路基板13及び電源回路基板14等の部品に接続してある複数本の導線3の中途を固定する導線係止具15と、表示部10の周縁部前側及び周縁部を隠蔽する合成樹脂製の前キャビネット1と、表示部10の周縁部から後側を隠蔽する合成樹脂製の後キャビネット16とを備える液晶テレビジョンである。
パネル部11は、前側に表示面を有し略直方体をなすパネル11a、及び該パネル11aの後側に配された拡散板等の光学シート11bを備える。光源部12は、光学シート11bの後側に上下に離隔して並置され、該光学シート11b側へ光を照射する複数本のランプ12aと、該ランプ12aを収容して支持するケース体12bとを備え、該ケース体12bの後面にインバータ回路基板12cが装着されている。ランプ12aは両端部に電極を有する冷陰極管であり、ランプ12a夫々の端部の電極にインバータ回路基板12cが接続され、パルス幅変調信号により明るさが制御されるように構成されている。
ケース体12bは略直方体をなし、後面の一側部には、光源部12を駆動するインバータ回路基板12cが取付けられており、後面の下部で横方向中央部には、パネル部11の駆動及び制御を行う制御回路基板17が取付けられている。
信号処理回路基板13はパネル部11に表示する映像信号を処理させるもので、略四角形をなし、複数の電子部品及び導線接続部13aが実装されている。電源回路基板14は、信号処理回路基板13、インバータ回路基板12c及び制御回路基板17等の部品に電圧を供給するもので、複数の電子部品及び導線接続部が実装されている。
前キャビネット1は、パネル部11の周縁部前面に対向する環板部1a及びパネル部11の周縁に対向する角枠部1bを有し、環板部1aの一側部に、複数の操作スイッチを集約した操作回路基板18が装着され、環板部1aの下部に、表示ランプ及びリモートコントロール用受光素子等を集約した表示回路基板19が装着されており、また、環板部1aの下部に複数のリブ2が横方向に離隔して一体に成形されている。
後キャビネット16は深皿形をなし、該後キャビネット16及び前キャビネット1がケース体12bの周縁部にビス等の雄螺子により取付けられている。
導線3は、信号処理回路基板13と電源回路基板14とに接続された導線31、信号処理回路基板13と制御回路基板17とに接続された導線32、信号処理回路基板13とインバータ回路基板12cとに接続された導線33と、電源回路基板14と制御回路基板17とに接続された導線34、信号処理回路基板13と操作回路基板18とに接続された導線35、信号処理回路基板13の導線接続部13aと表示回路基板19とに接続された断面丸形をなす導線36等、太さ及び断面形状が異なる複数本の導線3を有する。各導線31〜36夫々の両端にコネクタが結合されており、このコネクタが各回路基板の導線接続部に接続されている。
以上のように構成された表示装置は、前キャビネット1における環板部1aの下部に、導線保持構造を構成する複数のリブ2が前述した成形方法により前キャビネット1と一体に成形されている。
リブ2は導線36が嵌入される嵌入溝21を有するため、該嵌入溝21へ導線36の中途を嵌入することにより、該導線36を簡易に保持することができる。リブ2における嵌入溝21の側面には入れ子の凹条により形成された凸形状22の部分があり、凸形状22の部分の表面は円滑である。よって、割型及び入れ子の合わせ面間に尖鋭縁、バリが生じる場合でも、非直線の経路に配される導線36がリブ2の嵌入溝21に嵌入される際、導線36が尖鋭縁及びバリに接触するのをなくすることができ、尖鋭縁及びバリにて導線36が損傷するのをなくすることができる。
図12乃至図15は本発明に係る導線保持構造の他の構成を示す拡大断面図である。図12は嵌入溝21における側面の横断方向一方側を凸形状22とする代わりに、嵌入溝21における側面のリブ横断面方向の全部に凸形状22を配したものである。凸形状22の湾曲方向一端はリブ2の一面2aに連なり、凸形状22の湾曲方向他端はリブ2の他面2bに連なるため、割型及び入れ子の合わせ面となる一面2aの凸形状22との連なり部にバリが生じた場合においても、嵌入溝21に嵌入される導線3がバリにて損傷するのをなくすることができる。
図13は嵌入溝21における側面の横断方向一方側を凸形状22とする代わりに、嵌入溝21における側面のリブ横断面方向の中途に凸形状22を配したものである。
図14は嵌入溝21における側面の横断方向一方側(リブの他面2b側)を凸形状22とし、嵌入溝21における側面の横断方向他方側(リブの一面2a側)の縁部に、一面2aと交差する方向へ湾曲するように面取りした面取部23を設けたものである。凸形状22の湾曲方向一端はリブ2の平坦面21bに連なり、凸形状22の湾曲方向他端はリブ2の他面2bに連なる。面取部23の湾曲方向一端は一面2aに連なり、面取部23の湾曲方向他端は平坦面21bに連なり、一面2aと平坦面21bとの間で面取りされているため、割型及び入れ子の合わせ面となる一面2aの面取部23との連なり部にバリが生じた場合において、凸形状22の部分で保持された導線3の中途が比較的大きく曲げられることがあっても、導線3がバリに接触するのをなくすることができ、導線3がリブ2にて損傷するのをなくすることができる。
図15は嵌入溝21における側面の横断方向一方側(リブの他面2b側)を大形の凸形状22とし、嵌入溝21における側面の横断方向他方側(リブの一面2a側)の縁部を、溝深方向視断面が微小の凸形状をなし、凸形状22よりも大幅に小形の非尖鋭の凸24としたものである。凸形状22の湾曲方向一端はリブ2の平坦面21bに連なり、凸形状22の湾曲方向他端はリブ2の他面2bに連なる。凸24の湾曲方向一端は一面2aに連なり、凸24の湾曲方向他端は平坦面21bに連なり、一面2aと平坦面21bとの間で湾曲しているため、割型及び入れ子の合わせ面となる一面2aの凸24との連なり部にバリが生じた場合において、凸形状22の部分で保持された導線3の中途が比較的大きく曲げられることがあっても、導線3がバリに接触するのをなくすることができ、導線3がリブ2にて損傷するのをなくすることができる。
図12乃至図15において、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では、嵌入溝21における二つの側面から底面に亘って凸形状22の部分を設けたが、その他、凸形状22の部分は、嵌入溝21の深さ方向の一部で、嵌入溝21に嵌入される導線の中途を保持する部分にだけ設けてもよい。この場合、面取部23、小形の凸24も同様である。
また、以上説明した実施の形態では、凸形状22の部分を断面略半円形としたが、その他、断面略台形、断面略三角形をなす形状であってもよく、凹条を有する入れ子により成形することができる凸形状であればよい。
また、以上説明した実施の形態では、前キャビネット1が導線保持構造のリブ2を有する構成としたが、その他、導線保持構造のリブ2は後キャビネット16が備える構成としてもよく、導線保持構造を備える樹脂成形品はキャビネットに制限されない。
また、以上説明した実施の形態では、嵌入溝21における側面の横断方向他方側(リブの一面2a側)の縁部に、一面2aと交差する方向へ湾曲するように面取りされた面取部23を設けたが、その他、一面2aと交差する方向へ傾斜するように面取りされた面取部としてもよい。
また、図14、図15における凸形状22は、図13に示すように、嵌入溝21における側面のリブ横断面方向の中途に配された構成であってもよい。
また、本発明に係る表示装置は液晶テレビジョン等の液晶表示装置である他、プラズマ表示装置、ELディスプレイ等の表示装置であってもよい。
1 前キャビネット(キャビネット、樹脂成形品)
2 リブ
21 嵌入溝
22 凸形状
23 面取部
24 凸
3,36 導線
10 表示部
13 信号処理回路基板(回路基板)
19 表示回路基板(回路基板)
41 第1の割型
41a 第1のキャビティ
42 第2の割型
42a 第2のキャビティ
43 入れ子
43a 第3のキャビティ
43b 凹条

Claims (7)

  1. 樹脂成形品の一部にその横断方向の嵌入溝を有するリブを設け、前記嵌入溝に導線の中途を嵌入して該導線を保持する保持構造において、前記嵌入溝の側面における前記横断方向の一部又は全部は、溝深方向視断面が凸形状をなしていることを特徴とする導線保持構造。
  2. 前記凸形状の部分は断面略半円形をなしている請求項1記載の導線保持構造。
  3. 前記凸形状の部分は、前記横断方向の一方側に偏在している請求項2記載の導線保持構造。
  4. 前記嵌入溝の側面における前記横断方向の他方側の縁部は面取りされているか、又は非尖鋭の凸をなしている請求項3記載の導線保持構造。
  5. 一側に表示面を有する表示部と、該表示部の他側を隠蔽するキャビネットと、該キャビネット内に配され、導線が接続されている回路基板と、前記導線の中途が前記嵌入溝に嵌入して保持される請求項1から4のいずれか一つに記載の導線保持構造とを備えることを特徴とする表示装置。
  6. テレビ放送信号を受信する受信部を備え、該受信部がテレビ放送信号を受信して前記表示部の表示面にテレビ画像を表示する請求項5に記載の表示装置を含むことを特徴とするテレビ受像装置。
  7. 被嵌入物が嵌入される嵌入溝を有するリブが一部に設けられている樹脂成形品の成形方法において、前記樹脂成形品の一側部に対応する第1のキャビティを有する第1の割型と、前記樹脂成形品の他側部に対応する第2のキャビティを有する第2の割型と、前記リブに対応する第3のキャビティ及び該第3のキャビティの前記嵌入溝に対応する部分に凹条を有する入れ子とを用い、前記第1及び第2の割型と入れ子とを型合わせした後、前記各キャビティに溶融樹脂材を供給して前記嵌入溝の側面における前記横断方向の一部又は全部が、溝深方向視断面が凸形状をなしている樹脂成形品を成形することを特徴とする樹脂成形品の成形方法。
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JP2019056770A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 アルプスアルパイン株式会社 レンズ駆動装置及びカメラモジュール

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