JP2012231841A - 組立式収納体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 後板5を起立させた状態で、その左右の端部にそれぞれ側板6、7を直角に突き合わせて接合することにより、後板5と左右の側板6、7とを平面視略コ字形の自立可能な状態に組み立て、その上端部に天板5を下端部に底板9をそれぞれ組み付けることにより組み立てられる。その際、後板5の左右のフック13aを左右の側板6、7の係止孔14aに各々係止させた仮止めの段階で、後板5と左右の側板6、7とを互いの接合部同士を面接触させて連結してなる構造的に安定な自立体が形成される。底板9は、自立体の内側下端部に組み付けられる。したがって、後板5や側板6、7が大寸・大荷重となる大型のスチール製キャビネットでも作業性良く組み立て可能である。
【選択図】 図1
Description
上記課題を解決するために、本発明の組立式収納体は、後板の左右の端部にそれぞれ側板を直角に突き合わせて接合するとともに、その上端部に天板を下端部に底板をそれぞれ組み付けた組立式収納体であって、
前記後板と前記側板との互いの接合部のうち、一方の接合部には、当該接合部に沿って水平方向に並設された少なくとも2つのフックが設けられ、他方の接合部には、当該フックを各々受け入れて係止する少なくとも2つの係止孔を有する係止孔部が設けられており、
前記フックを前記係止孔に各々係止させることにより、前記後板と前記側板とが互いの接合部同士を面接触させて連結されていることを特徴とする。
その際、後板と側板のうち一方に設けられた各フックを、他方に設けられた各係止孔に各々係止させた仮止めの段階で、後板と左右の側板とを互いの接合部同士を面接触させて連結してなる構造的に安定な平面視略コ字形の自立体が形成される。これにより、後板及び左右の側板を起立(自立)させた状態で作業性良く組み立て作業を行うことができる。
前記係止孔が、前記引掛部を受け入れ、その下端部にて前記基部の先端部を係止する縦長の孔である組立式収納体が含まれる。
また、本発明の組立式収納体には、前記フックが、前記一方の接合部から突出した基部と、当該基部の先端から上方に屈曲した引掛部とを有するL字状の部材であり、
前記係止孔が、前記引掛部を受け入れ、その上端部にて前記基部の先端部を係止する縦長の孔である組立式収納体も含まれる。
上記課題を解決するために、本発明の組立式収納体の組立方法は、後板の左右の端部にそれぞれ側板を直角に突き合わせて接合し、その上端部に天板を下端部に底板をそれぞれ組み付ける、組立式収納体の組立方法であって、
前記後板と前記側板との互いの接合部のうち、一方の接合部には、当該接合部に沿って水平方向に並設された少なくとも2つのフックを設け、
他方の接合部には、当該フックを各々受け入れて係止する少なくとも2つの係止孔を有する係止孔部を設け、
前記後板を起立させた状態で、前記フックを前記係止孔に各々係止させることにより、前記後板と前記側板とを互いの接合部同士を面接触させて連結することを特徴とする。
その際、後板と側板のうち一方に設けられた各フックを、他方に設けられた各係止孔に各々係止させた仮止めの段階で、後板と左右の側板とを互いの接合部同士を面接触させて連結してなる構造的に安定な平面視略コ字形の自立体が形成される。これにより、後板及び左右の側板を起立(自立)させた状態で作業性良く組み立て作業を行うことができる。
本発明の組立方法によれば、後板及び左右の側板を起立させた状態で作業性良く組立式収納体を組み立てることができる。
また、本発明によれば、後板や左右の側板など組立式収納体の部品を梱包して現場に輸送し、現場で組立式収納体を組み立てることができるので、完成品を梱包する場合と比較して、梱包材料の使用量の削減、輸送効率の向上が可能となり、エコロジーの観点特に省資源の点で大きな効果が得られる。
図1は本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
図1には、組立式収納体の例として、書類の収容に適したスチール製キャビネット1が示されている。このスチール製キャビネット1は、正面視略正方形の矩形状のキャビネット本体2を有している。キャビネット本体2の前面開口部には観音開きタイプの扉3、4が設けられている。
図2は図1に示すスチール製キャビネットの主要パーツの平面図である。図3は図1に示すスチール製キャビネットの棚板10の平面図である。
このスチール製キャビネット1は、その主要パーツとして、図2(a)〜(g)に示すように、後板5と、左右の側板6、7と、天板8と、底板9と、左右の扉3、4とを有し、さらに図3に示す棚板10を有している。これらのパーツは、各パーツ用に切り出した矩形状のスチール板材に、周縁部の曲げ加工、ねじ孔などの孔あけ加工、各種金具の溶接、板面の塗装、等を施すことにより概ね製造される。各パーツの四辺には、スチール板材の周縁部を折り曲げることにより形成された断面矩形状のリブ11が設けられている。
各フック部13は、後板5の左右の接合部12L、12Rに沿って水平方向に並設された一対のフック13aからなる(図4(b)参照)。
各係止孔部14は、フック部13の各フック13aを各々受け入れて係止する一対の係止孔14aからなる。
係止孔14aは、縦長の孔であり、フック13aの引掛部13cを余裕を持って挿入可能な受入部14bと、フック13aの基部13bの先端部を係止する係止部(下端部)14cとを有している(図4(b)参照)。係止部14cは、フック13aの基部13bを挟み込むようにして強固に係止するべく、その横幅の寸法が基部13bの幅と同寸又は若干小寸に選定されている。
後板5と右側の側板7は、後板5の右側の接合部(右端面)12Rに設けられた各フック13aを右側の側板7の接合部(後端縁部内面)12Sに設けられた各係止孔14aに各々係止させることにより、互いの接合部12R、12S同士を面接触させて連結されている。
後板5の内側上縁部の左右両端近傍と、左右の側板6、7の内側上縁部の後端近傍には、組立の際、後板5及び左右の側板6、7の上下の向きを容易に確認できるように、向き確認用シール15が貼着されている。
両側板6、7の下端縁部の後端近傍内側には、天板8の左右両端部の後端近傍を支承するL字形のブラケット20が設けられている。両側板6、7の下端縁部の前端近傍内側には、天板8の左右両端部の前端近傍を支承する平形のブラケット21が設けられている。このブラケット21には、底板9を螺子22(図7参照)で締着固定するための螺子孔21aが形成されている。底板9の左右両端近傍には、ブラケット21の螺子孔21aの位置に合わせて螺子挿入孔9aが形成されている。
また、両側板6、7の前後隅部には、棚板10を支えるブラケット24を掛止するためのスリット25が上下方向に所定ピッチで複数設けられている。
天板8の前縁部の左右両端には、左右の扉3、4の上側のヒンジ部材26aの固定部が差し込まれるスリット27(図8参照)が形成されている。
底板9の前縁部の左右両端には、左右の扉3、4の下側のヒンジ部材26bの固定部が差し込まれるスリット27(図示省略)が形成されている。
左側の扉3は、その上下のヒンジ部材26a、26bの固定部を天板8及び底板9の左側のスリット27にそれぞれ差し込んだ後、各ヒンジ部材26a、26bの固定部を螺子28(図8参照)で天板8及び底板9にそれぞれ締着固定することにより、キャビネット本体2に取り付けられる。
右側の扉4は、その上下のヒンジ部材26a、26bの固定部を天板8及び底板9の右側のスリット27にそれぞれ差し込んだ後、各ヒンジ部材26a、26bの固定部を螺子で天板8及び底板9にそれぞれ締着固定することにより、キャビネット本体2に取り付けられる。
底板9の上面部には、下側の左右のヒンジ部材26bをそれぞれ締着固定する際に螺子28やドライバ等を差し込むために使用される工具孔29が形成されている。各工具孔29は、プラスチック製のキャップ30(図8参照)で塞がれる。
図4〜図9を参照してスチール製キャビネット1の組み立て方法を説明する。
まず、後板5及び左右の側板6、7をシール15が貼られている方を上にして起立させた状態で、後板5の左右のフック13aを左右の側板6,7の係止孔14aに各々係止させて仮止めし、後板5と左右の側板6、7の高さを揃える。図4は、後板5と左の側板6とを仮止めする工程を示している。この仮止めを行った段階で、図5に示すように、後板5と左右の側板6、7とを互いの接合部12Lと12S同士及び12Rと12S同士を面接触させて連結してなる構造的に安定な、すなわちがたつきの無い平面視略コ字形の自立体32が形成される。
以上の工程により、キャビネット本体2が組み立てられる。
以上の工程により、スチール製キャビネット1の組み立てが完了する。
上記のように、このスチール製キャビネット1は、後板5を起立させた状態で、その左右の端部にそれぞれ側板6、7を直角に突き合わせて接合することにより、後板5と左右の側板6、7とを平面視略コ字形の自立可能な状態に組み立て、その上端部に天板8を下端部に底板9をそれぞれ組み付けることにより最終的に組み立てられる。
その際、後板5の左右のフック13aを左右の側板6、7の係止孔14aに各々係止させた仮止めの段階で、後板5と左右の側板6、7とを互いの接合部12Lと12S同士及び12Rと12S同士を面接触させて連結してなる構造的に安定な、平面視略コ字形の自立体32が形成される。これにより、後板5及び左右の側板6、7を起立させた状態で作業性良く組み立て作業を行うことができる。
また、後板5と左右の側板6、7とからなる自立体32を形成した後、その内側下端部に底板9を組み付ける方式を採用したことにより、後板5や側板6、7を持ち上げて底板9に差し込む作業が不要になるので、後板5や側板6、7が大寸・大重量の大型のスチール製キャビネット1であっても作業性良く組み立てることができる。
また、上記の例では、各フック部13が一対のフック13aからなり、各係止孔部14が一対の係止孔14aからなる構成を採用したが、各フック部13が3つ以上のフック13aからなり、各係止孔部14がフック13aと同数の3つ以上の係止孔14aからなる構成を採用してもよい。
2 キャビネット本体
3、4 扉
5 後板
6、7 側板
8 天板
9 底板
10 棚板
11 リブ
12L、12R 接合部
12S 接合部
13 フック部
13a フック
13b 基部
13c 引掛部
14 係止孔部
14a 係止孔
14b 受入部
14c 係止部
32 自立体(中間組立体)
Claims (7)
- 後板の左右の端部にそれぞれ側板を直角に突き合わせて接合するとともに、その上端部に天板を下端部に底板をそれぞれ組み付けた組立式収納体であって、
前記後板と前記側板との互いの接合部のうち、一方の接合部には、当該接合部に沿って水平方向に並設された少なくとも2つのフックが設けられ、他方の接合部には、当該フックを各々受け入れて係止する少なくとも2つの係止孔を有する係止孔部が設けられており、
前記フックを前記係止孔に各々係止させることにより、前記後板と前記側板とが互いの接合部同士を面接触させて連結されていることを特徴とする組立式収納体。 - 前記フックは、前記一方の接合部から突出した基部と、当該基部の先端部から下方に屈曲した引掛部とを有する逆L字状の部材であり、
前記係止孔は、前記引掛部を受け入れ、その下端部にて前記基部の先端部を係止する縦長の孔である、請求項1記載の組立式収納体。 - 前記フックは、前記一方の接合部から突出した基部と、当該基部の先端から上方に屈曲した引掛部とを有するL字状の部材であり、
前記係止孔は、前記引掛部を受け入れ、その上端部にて前記基部の先端部を係止する縦長の孔である、請求項1記載の組立式収納体。 - 前記フックが前記一方の接合部の上下方向複数箇所に設けられ、前記係止孔が前記フックに対応させて前記他方の接合部の上下方向複数箇所に設けられている、請求項1乃至3のいずれかに記載の組立式収納体。
- 前記後板の左右両端部に両側板を接合した状態で、その内側下端部に前記底板が組み付けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載の組立式収納体。
- 後板の左右の端部にそれぞれ側板を直角に突き合わせて接合するとともに、その上端部に天板を下端部に底板をそれぞれ組み付ける、組立式収納体の組立方法であって、
前記後板と前記側板との互いの接合部のうち、一方の接合部には、当該接合部に沿って水平方向に並設された少なくとも2つのフックを設け、
他方の接合部には、当該フックを各々受け入れて係止する少なくとも2つの係止孔を有する係止孔部を設け、
前記後板を起立させた状態で、前記フックを前記係止孔に各々係止させることにより、前記後板と前記側板とを互いの接合部同士を面接触させて連結することを特徴とする組立式収納体の組立方法。 - 前記後板の左右両端部に両側板を接合して平面視コ字形の自立体を形成した後、当該自立体の内側下端部に前記底板を組み付ける、請求項6記載の組立式収納体の組立方法。
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KR20160011749A (ko) | 2014-07-22 | 2016-02-02 | 매그나칩 반도체 유한회사 | 배선 사이의 중공에 형성된 습도 센서 및 그 제조 방법 |
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