JP2012231590A - 絶縁体製造装置および絶縁体製造方法 - Google Patents

絶縁体製造装置および絶縁体製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電動機などのステータコアのスロット形状に対して絶縁紙の寸法精度が確保し易い絶縁体製造装置および絶縁体製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
絶縁紙を所定の間隔で切断する切断手段と、前記切断手段からスロットの深さに応じた間隔をおいて切断手段を支持するフレームと共通のフレーム上に配置され、前記絶縁紙に筋目を形成するための筋目形成手段と、前記切断手段により前記絶縁体が切断される際に、前記絶縁紙の、その切断面からスロットの深さに応じた間隔だけ離れた位置に前記前記筋目形成手段により筋目が形成されるように前記共通のフレームを駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば電動機などのステータコアのスロットに挿入される絶縁体の絶縁体製造装置および絶縁体製造方法に関するものである。
従来、電動機(モータ)や発電機のような回転電機は、円筒状のステータコアとステータコア内に収容されるロータを有する。ステータコアには磁界発生のためのコイルが巻き付けられる。この場合、ステータコアとコイルとの間の絶縁を確保するため、絶縁紙を両者の間に挿入して介在させることがある。
すなわち、図4において、電動機(モータ)のステータコア2は、中心に向けて突出する多数の歯部4を有し、その歯部4間には、多数のスロット5が形成されている。図5に示すように、前記ステータコア2の歯部4には、各スロット5間に跨って導電性材料からなるコイル7が巻回されており、前記コイル7と前記歯部4との間には、絶縁性材料からなり、両端に折り返し部9Bを有する絶縁紙9が挿入されている。前記各スロット5の出口部分には、同じく絶縁性材料からなるウェッジ紙12が配置されており、前記コイル7はこのウェッジ紙12によりスロット5内に保持される。前記ウェッジ紙12は、前記歯部4の先端部分から前記スロット5に臨むように突出する突起部4Aによりスロット5内に保持される。
一般に、前記ステータコア2と前記コイル7との間の絶縁性能を向上させるためには、前記絶縁紙9の先端9Aと前記ウェッジ紙12との間に隙間が生じないようにする必要があり、つまり、前記絶縁紙9の先端9Aが前記歯部4の突起部4Aの基に到達するまで延びていることが望ましい。
したがって、前記絶縁紙9は、前記スロット5の底部から前記歯部4の突起部4Aの基まで寸法αや前記スロット5の円周方向の幅寸法βに基づいて正確に切断されたり折り曲げられる必要がある。そして、そのような絶縁紙の製造装置としては、例えば、特許文献1に記載された製造装置が知られている。
この特許文献1に記載された製造装置は、シート状の絶縁紙材料を切断する切断部と、その切断部で切断されて紙貯蔵器に貯蔵された絶縁材料をプレス手段でプレスした後に、ステータコアのスロットに挿入する絶縁紙挿入装置とから構成され、シート状の絶縁紙材料を切断した後にプレスしてスロットに挿入するように構成されている。
特開2008−154358号公報
しかし、この特許文献1に記載された製造装置においては、シート状の絶縁紙材料を切断した後、別の工程でプレスするように構成されるので、スロットの形状に対して絶縁紙の寸法精度が確保し難く、図5に示すように、絶縁紙9の先端9Aが前記歯部4の突起部4Aの基に到達するまで存在しない事態が発生することがあり、ステータコアとコイルとの間の絶縁の確保に問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、例えば電動機(モータ)や発電機のような回転電機のステータコアのスロットの形状に対して絶縁体の寸法精度が確保し易い絶縁体製造装置および絶縁体製造方法を提供することを目的とする。
上記の問題点を解決するために、本発明の絶縁体製造装置は、次の構成を有している。
(1)複数のスロットを有するステータコアのスロット形状に適合する絶縁体を製造するための絶縁体製造装置であって、シート状の前記絶縁体を所定の間隔で切断する切断手段と、前記切断手段を支持するフレームと共通のフレーム上に、前記切断手段から前記スロットの深さに応じた間隔をおいて配置された前記絶縁体に筋目を形成するための筋目形成手段と、前記切断手段により前記絶縁体が切断される際に、前記絶縁体の、その切断面からスロットの深さに応じた間隔だけ離れた位置に前記筋目形成手段により筋目が形成されるように前記共通のフレームを駆動する駆動手段とを備えることを特徴とする。
(2)(1)に記載する絶縁体製造装置において、前記絶縁体を前記スロット形状に応じた長さ分、前記絶縁体を搬送する搬送手段を備えることを特徴とする。
また、上記の問題点を解決するために、本発明の絶縁体製造方法は、次の構成を有している。
(3)複数のスロットを有するステータコアのスロット形状に適合する絶縁体を製造するための絶縁体製造方法において、シート状の前記絶縁体を所定の間隔で切断する切断手段と、前記切断手段を支持するフレームと共通のフレーム上に、前記切断手段から前記スロットの深さに応じた間隔をおいて配置された前記絶縁体に筋目を形成するための筋目形成手段と、を用いて、前記切断手段により前記絶縁体が切断される際に、前記絶縁体の、その切断面からスロットの深さに応じた間隔だけ離れた位置に前記筋目形成手段により筋目を形成する切断筋目工程を備えることを特徴とする。
(4)(3)に記載する絶縁体製造方法において、前記切断筋目工程が終了後に、前記絶縁体を前記スロット形状に応じた長さ分、前記絶縁体を搬送する搬送工程を備えることを特徴とする。
上記構成を有する本発明の絶縁体製造装置および絶縁体製造方法の作用・効果について説明する。
(1)複数のスロットを有するステータコアのスロット形状に適合する絶縁体を製造するための絶縁体製造装置であって、シート状の前記絶縁体を所定の間隔で切断する切断手段と、前記切断手段を支持するフレームと共通のフレーム上に、前記切断手段から前記スロットの深さに応じた間隔をおいて配置された前記絶縁体に筋目を形成するための筋目形成手段と、前記切断手段により前記絶縁体が切断される際に、前記絶縁体の、その切断面からスロットの深さに応じた間隔だけ離れた位置に前記筋目形成手段により筋目が形成されるように前記共通のフレームを駆動する駆動手段とを備えるので、スロット形状に適合した高い寸法精度の絶縁体を製作可能であり、その絶縁体を用い絶縁性能を向上させることができ、延いては製品の性能を向上させることが可能となるなどの優れた効果を奏する。
(2)(1)に記載する絶縁体製造装置において、前記絶縁体を前記スロット形状に応じた長さ分、前記絶縁体を搬送する搬送手段を備えるので、簡単な機構ながら安定して作業を進めることが可能となり、作業効率が向上すると共に絶縁体の品質が安定する。
(3)複数のスロットを有するステータコアのスロット形状に適合する絶縁体を製造するための絶縁体製造方法において、シート状の前記絶縁体を所定の間隔で切断する切断手段と、前記切断手段を支持するフレームと共通のフレーム上に、前記切断手段から前記スロットの深さに応じた間隔をおいて配置された前記絶縁体に筋目を形成するための筋目形成手段と、を用いて、前記切断手段により前記絶縁体が切断される際に、前記絶縁体の、その切断面からスロットの深さに応じた間隔だけ離れた位置に前記筋目形成手段により筋目を形成する切断筋目工程を備えるので、スロット形状に適合した高い寸法精度の絶縁体を提供可能であり、その絶縁体を用い絶縁性能を向上させることができ、延いては製品の性能を向上させることが可能となるなどの優れた効果を奏する。
(4)(3)に記載する絶縁体製造方法において、前記切断筋目工程が終了後に、前記絶縁体を前記スロット形状に応じた長さ分、前記絶縁体を搬送する搬送工程を備えるので、簡単な機構ながら安定して絶縁体を提供可能であり、作業効率が向上すると共に絶縁体の品質が安定する。
(a)は、本発明の実施形態1に係る絶縁体製造装置および絶縁体製造方法を実施するスロット用絶縁紙製造装置を概略的に示す図である。(b)は、そのスロット用絶縁紙製造装置により製造された絶縁紙を示す図である。 スロット用絶縁紙製造装置により製造された絶縁紙を備える電動機のステータコアの一部分のみを示す図である。 (a)は、本発明の実施形態2に係る絶縁体製造装置および絶縁体製造方法を実施するスロット用絶縁紙製造装置を概略的に示す図である。(b)及び(c)は、可動刃を示す側図面である。 従来の電動機のステータコアおよび絶縁紙を示す斜視図である。 従来の電動機のステータコアの一部分のみを示す図である。
(実施形態1)
以下、本発明に係る絶縁体製造装置および絶縁体製造方法について、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は、適宜簡略化或いは変形誇張されて描画されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも実施例と同一ではない。また、その説明中、従来のものと同様な作用効果を奏するものには、同じ符号を付して説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る絶縁体製造装置および絶縁体製造方法を実施するスロット用絶縁紙製造装置を概略的に示す図である。図1(a)において、電動機(モータ)や発電機のような回転電機(以下の説明では電動機を例として説明を進める)のステータコア2のスロット5に挿入に挿入される絶縁紙44(本発明の絶縁体に相当)を製造するためのスロット用絶縁紙製造装置30は、上面が略平板状に形成されたテーブル32を備える。また、図1(a)において前記テーブル32の右側面には、固定歯36が調整スペーサ34を介してボルト38により固定されている。また、前記テーブル32の中央部分には、2条の互いに並行に延びる溝型40Aを有するメス型40が配置されており、溝型40Aの間隔β2は、スロット5の円周方向の幅寸法β(図5参照のこと)と略等しい。前記テーブル32の左側に配置されたロール42からは、前記絶縁紙44の素材42Aが供給され、前記テーブル32の前記メス型40よりも左側には、上下1対のローラ46A、46Bからなる搬送装置46が配置されている。前記上下1対のローラ46A、46Bの何れか一方、または両方がサーボモータなどの駆動装置48により回転駆動される。
したがって、前記ロール42から順次供給される素材42Aは、前記搬送装置46によって前記テーブル32の上面に沿って前記メス型40上を通って前記固定歯36に向かって搬送される。
前記スロット用絶縁紙製造装置30の図示しないフレームによって上下移動可能に支持されたハウジング60は、オス型62を上下移動可能に支持している。前記ハウジング60と前記オス型62との間には、圧縮コイルばねなどにより構成されたプレス荷重用ばね64が配置され、それにより前記オス型62は、常に下方に向かって付勢されている。前記ハウジング60の右側面には、調整スペーサ68を介して可動刃66がボルト70により固定されており、したがって、前記ハウジング60が下方向に移動した際には、前記固定歯36との間で、前記ロール42から順次供給される素材42Aを切断可能である。また、前記オス型62の下面には、互いに平行に延びる2条の突型62Aが形成されており、その間隔は、前記メス型40の溝型40Aの間隔β2と同じに設定されている。したがって、前記ハウジング60が下方向に移動した際には、前記メス型40の溝型40Aと協働して前記ロール42から順次供給される素材42Aに折り目44Aを形成可能である。
前記ハウジング60は、前記スロット用絶縁紙製造装置30の図示しないフレームに固定された油圧シリンダ72によって上下駆動される。前記油圧シリンダ72には、弁制御装置74を介して油圧源76から油圧が供給される。したがって、前記油圧シリンダ72の上方の部屋に油圧が供給される場合には、前記ハウジング60は、前記スロット用絶縁紙製造装置30の図示しないフレームに案内されて下方に移動し、また、前記油圧シリンダ72の下方の部屋に油圧が供給される場合には、前記ハウジング60は、前記スロット用絶縁紙製造装置30の図示しないフレームに案内されて上方に移動する。
前記弁制御装置74は、制御部78により弁の開閉動作が制御される。前記制御部78は、周知のCPU、RAMやROMにより構成され、前記駆動装置48も駆動制御可能である。また、制御部78には、前記ハウジング60の位置を検出するためのセンサ80、82が接続されている。
図1(b)は、そのスロット用絶縁紙製造装置により製造された絶縁紙を示す図である。図1(b)において、絶縁材料からなる絶縁紙44は、その中央部分に、スロット用絶縁紙製造装置30の突型62Aおよび溝型40Aにより2条の折り目44Aが形成されていて、折り目44A部分で折り曲げることにより前記ステータコア2のスロット5に挿入可能となる。
以上のように構成されたスロット用絶縁紙製造装置30において、その動作を以下に説明する。
まず、制御部78は、駆動装置48を駆動すると、ロール42からスロット用絶縁紙製造装置30に供給された素材42Aは、その先端がテーブル32の上面に沿って固定刃36の位置まで搬送され、駆動装置48が停止される。この時の搬送量は、図1(b)に示す絶縁紙44の長さ(α1+β1+γ1)と等しい。
次に制御部78は、弁制御装置74を制御して油圧源76からの油圧を油圧シリンダ72の上方の部屋に供給すると、ハウジング60は、スロット用絶縁紙製造装置30のフレームに案内されて下方に移動し、センサ82がハウジング60のマーカを検出すると、弁制御装置74を制御してハウジング60の下方への移動を停止させる。
それによって、可動刃66と固定歯36との間で、ロール42から順次供給される素材42Aは切断され、また、それと同時にオス型62の突型62Aとメス型40の溝型40Aとにより折り目44Aが形成される。なお、この際、素材42Aには、プレス荷重用ばね64の押圧力によってオス型62がメス型40に向かって押圧されることにより折り目44Aが形成される。
次に制御部78は、弁制御装置74を制御して油圧源76からの油圧を油圧シリンダ72の下方の部屋に供給すると、ハウジング60は、スロット用絶縁紙製造装置30のフレームに案内されて上方に移動し、センサ80がハウジング60のマーカを検出すると、弁制御装置74を制御してハウジング60の上方への移動を停止させる。
次に制御部76は、再び駆動装置48を駆動して、ロール42からスロット用絶縁紙製造装置30に供給された素材42Aを搬送すると、先程折り目44Aが形成され素材42A部分がテーブル32より右方に搬送される。
この状態で、制御部76は、弁制御装置74を制御して油圧源76からの油圧を油圧シリンダ72の上方の部屋に供給すると、ハウジング60は、スロット用絶縁紙製造装置30のフレームに案内されて下方に移動し、それによって、オス型62の突型62Aとメス型40の溝型40Aとにより素材42Aに折り目44Aが形成されると共に、可動刃66と固定歯36との間で素材42Aが切断される。これにより、折り目44Aが形成され絶縁紙44が形成され、以後上記動作を繰り返すことにより、以降連続的に折り目44Aが形成され絶縁紙44を製造することができる。なお、その後、図示しない別の装置により絶縁紙44の両側には、返し部44B(図4を参照)が折曲形成されて絶縁紙44が完成する。
このような絶縁紙44において、折り目44A部分で折り曲げれば、電動機(モータ)や発電機のような回転電機のステータコア2のスロット5に挿入することができる。この際、図2に示すように、絶縁紙44の先端44Bが歯部4の突起部4Aの基に到達するまで存在し、この部分の絶縁性能を向上させることが可能となる。
つまり、本実施例のスロット用絶縁紙製造装置30によれば、ロール42から順次供給される素材42Aは、可動刃66と固定歯36との間で切断されると同時に、オス型62の突型62Aとメス型40の溝型40Aとにより折り目44Aが形成される。それによって、絶縁紙44の右端部から折り目44Aまでの長さα1は、スロット用絶縁紙製造装置30の固定刃36からメス型40の溝型40Aまでの長さα2で決まり、また、絶縁紙44の折り目44Aの間隔β1は、メス型40の溝型40A(オス型62の突型62A)の間隔β2で決まり、さらに、絶縁紙44の折り目44Aから左端までの長さγ1は、搬送装置46の素材42Aの搬送量で決まる。したがって、互いに独立した(相互に影響し合うことがない)3つの機構を調整することにより、スロット5の形状(寸法)に合致した絶縁紙44を製造可能である。
すなわち、固定刃36の調整スペーサ34や可動刃66の調整スペーサ68の厚さを調整してスロット用絶縁紙製造装置30の固定刃36からメス型40の溝型40Aまでの長さα2を調整したり、搬送装置46の素材42Aの搬送量を調整することにより、絶縁紙44の右端部から折り目44Aまでの長さα1や絶縁紙44の折り目44Aから左端までの長さγ1を調整することが可能となり、スロット5の底部から歯部4の突起部4Aの基まで寸法α、γに合致した絶縁紙44を製造可能となる。なお、スロット5の底部から歯部4の突起部4Aの基まで寸法α、γが、本発明の、スロットの深さに相当する。
したがって、本実施例のスロット用絶縁紙製造装置30により製造された絶縁紙44をステータコア2のスロット5に挿入すれば、図2に示すように、絶縁紙44の先端44Bが歯部4の突起部4Aの基に到達するまで存在し、この部分の絶縁性能を向上させることが可能となる。
なお、絶縁紙44の折り目44Aの間隔β1は、メス型40の溝型40Aの間隔β2およびオス型62の突型62Aの間隔で決まり、スロット5の円周方向の幅寸法βや絶縁紙44の厚みに基づいて調整することにより、スロット5の形状に応じた絶縁紙44を製作することが可能となる。
(実施形態2)
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限
定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。図3(a)は、本発明の実施形態2に係る絶縁体製造装置および絶縁体製造方法を実施するスロット用絶縁紙製造装置を概略的に示す図である。なお、図3(a)は、適宜簡略化或いは変形誇張されて描画されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも実施例と同一ではない。また、その説明中、前述の実施例と同じ作用効果を奏すものには、同じ符号を付して説明する。
すなわち、スロット用絶縁紙製造装置300は、テーブル32上を前後方向に移動可能に設けられたローラハウジング301を備える。前記ローラハウジング301は、支持部材303を介してリニアガイド305に案内されながら図示しない駆動装置によって紙面垂直方向に移動可能に構成されており、常には、付勢手段としてのコイルバネ307によって下方に付勢されている。
前記ローラハウジング301には、円筒形状のオス型ローラ309が回転軸ボルト311によって回転可能に支持されており、その外周面には、メス型40の溝型40Aと対応するようにして2条の突型309Aが形成されている。したがって、前記ローラハウジング301が前記リニアガイド305に案内されながら移動すると、突型309Aが溝型40Aに嵌入した状態で前記オス型ローラ309が前記メス型40の上面に弾接しながら回転移動する。なお、可動刃66の下端部には、図3(b)に示すように、傾斜して刃が形成されている。
以上のように構成されたスロット用絶縁紙製造装置300において、その動作を以下に説明する。
まず、ローラハウジング301は、テーブル32上の、搬送装置46の素材42Aの搬送路外の部分に退避している。この状態で、制御部78は、駆動装置48を駆動すると、ロール42からスロット用絶縁紙製造装置300に供給された素材42Aは、その先端がテーブル32の上面に沿って固定刃36の位置まで搬送され、駆動装置48が停止される。この時の搬送量は、図1(b)に示す絶縁紙44の長さ(α1+β1+γ1)と等しい。
次に制御部78は、図示しない駆動装置を制御してローラハウジング301をリニアガイド305に沿って図3(a)において紙面垂直方向の手前側へ移動させる。すると、オス型ローラ309は、メス型40の上に位置する素材42A上を移動し、それにより、固定刃36と可動刃66とによって素材42Aが切断されるのと同時に、オス型ローラ309の突型309Aとメス型40の溝型40Aとにより素材42Aに折り目44Aが形成される。ローラハウジング301が素材42A上を通過すると、制御部78は、ローラハウジング301を図3(a)において紙面垂直方向の後方側へ移動させて退避させる。
次に制御部78は、再び駆動装置48を駆動して、ロール42からスロット用絶縁紙製造装置30に供給された素材42Aを搬送すると、先程折り目44Aが形成され素材42A部分がテーブル32より右方に搬送される。
この状態で、制御部78は、図示しない駆動装置を制御してローラハウジング301をリニアガイド305に沿って図3(a)において紙面垂直方向の後方側へ再び移動させる。すると、オス型ローラ309は、メス型40の上に位置する素材42A上を移動し、それにより、固定刃36と可動刃66とによって素材42Aが切断されるのと同時に、オス型ローラ309の突型309Aとメス型40の溝型40Aとにより素材42Aに折り目44Aが形成される。これにより、折り目44Aが形成され絶縁紙44が形成され、上記動作を繰り返すことにより、以降連続的に折り目44Aが形成され絶縁紙44を製造することができる。
このように本実施例のスロット用絶縁紙製造装置300においても、ロール42から順次供給される素材42Aは、可動刃66と固定歯36との間で切断されると同時に、オス型ローラ309の突型309Aとメス型40の溝型40Aとにより折り目44Aが形成される。それによって、絶縁紙44の右端部から折り目44Aまでの長さα1は、スロット用絶縁紙製造装置300の固定刃36からメス型40の溝型40Aまでの長さα2で決まり、また、絶縁紙44の折り目44Aの間隔β1は、メス型40の溝型40A(オス型ローラ309の突型309A)の間隔β2で決まり、さらに、絶縁紙44の折り目44Aから左端までの長さγ1は、搬送装置46の素材42Aの搬送量で決まる。したがって、互いに独立した(相互に影響し合うことがない)3つの機構を調整することにより、スロット5の形状(寸法)に合致した絶縁紙44を製造可能である。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限
定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、ローラハウジング301は、1往復動作で1枚の絶縁紙44を製造するように構成したが、ローラハウジング301が往動した後に素材42Aを移動させるように構成すれば、復動時にも固定刃36と可動刃66とによって素材42Aが切断されるのと同時に、オス型ローラ309の突型309Aとメス型40の溝型40Aとにより折り目44Aが形成され、つまり、ローラハウジング301の1往復で2枚の絶縁紙44が製造されるようにしても差し支えない。この場合、可動刃66は、図3(c)に示すように、両側から傾斜したような形状の刃に形成する必要がある。
また、可動刃66は、ボルト70でローラハウジング301に固定される構成としたが、ローラハウジング301に回転可能に取り付けられた円盤状の可動歯を使用してもよい。
また、固定刃36と可動刃66とによって素材42Aが切断される際に、素材押さえ部材により素材42Aをテーブル32及び固定刃36上に押さえるようにすれば、ローラハウジング301の移動に伴ってより一層スムーズに素材42Aを切断することが可能となる。
また、前述の実施例においては、ハウジング60は、油圧シリンダ72により駆動されるようにしたが、それに代えて、例えば電気式または空気圧式等の他の方式のアクチュエータを用いてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明
は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で
実施することができる。
30・・・スロット用絶縁紙製造装置
40・・・メス型
62・・・オス型
36・・・固定刃
66・・・可動刃
60・・・ハウジング
44・・・絶縁紙

Claims (4)

  1. 複数のスロットを有するステータコアのスロット形状に適合する絶縁体を製造するための絶縁体製造装置であって、
    シート状の前記絶縁体を所定の間隔で切断する切断手段と、
    前記切断手段を支持するフレームと共通のフレーム上に、前記切断手段から前記スロットの深さに応じた間隔をおいて配置された前記絶縁体に筋目を形成するための筋目形成手段と、
    前記切断手段により前記絶縁体が切断される際に、前記絶縁体の、その切断面からスロットの深さに応じた間隔だけ離れた位置に前記筋目形成手段により筋目が形成されるように前記共通のフレームを駆動する駆動手段と、
    を備えることを特徴とする絶縁体製造装置。
  2. 請求項1に記載する絶縁体製造装置において、
    前記絶縁体を前記スロット形状に応じた長さ分、前記絶縁体を搬送する搬送手段を備えることを特徴とする絶縁体製造装置。
  3. 複数のスロットを有するステータコアのスロット形状に適合する絶縁体を製造するための絶縁体製造方法において、
    シート状の前記絶縁体を所定の間隔で切断する切断手段と、前記切断手段から前記スロットの深さに応じた間隔をおいて前記切断手段を支持するフレームと共通のフレーム上に配置され、前記絶縁体に筋目を形成するための筋目形成手段とを用いて、前記切断手段により前記絶縁体が切断される際に、前記絶縁体の、その切断面からスロットの深さに応じた間隔だけ離れた位置に前記筋目形成手段により筋目を形成する切断筋目工程を備えることを特徴とする絶縁体製造方法。
  4. 請求項3に記載する絶縁体製造方法において、
    前記切断筋目工程が終了後に、前記絶縁体を前記スロット形状に応じた長さ分、前記絶縁体を搬送する搬送工程を備えることを特徴とする絶縁体製造方法。
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