JP2012230533A - Ras機能を備える組み込み機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のアプリケーションが、システムソフトウェアのデバイスドライバを介してハードウェアを構成する複数の物理デバイスを利用すると共に、前記アプリケーションおよびハードウェアに対するRAS機能を実装する、RAS機能を備える組み込み機器において、
前記システムソフトウェアと前記ハードウェア間に介在させたハイパーバイザ層内に、前記複数のアプリケーションおよびハードウェアのRAS機能を統合して一元管理する、論理RAS機能部を実装する。
【選択図】図1
Description
(a)アプリケーションを動作させるために必要なハードウェアの動作監視。
(i)アプリケーションが直接使用するハードウェアの監視。例えば、CPU、S DRAM、CFカード、シリアル通信の動作監視など。
(ii)ハードウェアの動作に悪影響を及ぼす環境の監視。例えば、電源バッテリ の電圧、電流、周囲温度、塵埃、腐食度の監視など。
(b)ウォッチドッグタイマ(Watch Dog Timer、以下WDT)による、ソフトウェアの動作監視。
(2)異常時の、システムの動作状態の記録。
(3)システム異常時の対応処理。例えば、I/Oデバイスの再起動、システムの停止な ど。
(1)RAS機能は、システムに散在して実装される。RAS機能は、同じ物理デバイスに対する診断であっても、必要とされる診断のタイミングや診断の内容によって処理が異なる。
RAS機能に対する要求は、各々の機器の使用目的や運用方針によって異なる。具体的には、機器に搭載される物理デバイスが異なれば、監視対象とする物理デバイスや異常検出および対応の処理が異なる。
(1)複数のアプリケーションが、システムソフトウェアのデバイスドライバを介してハードウェアを構成する複数の物理デバイスを利用すると共に、前記アプリケーションおよびハードウェアに対するRAS機能を実装する、RAS機能を備える組み込み機器において、
前記システムソフトウェアと前記ハードウェア間に介在させたハイパーバイザ層内に、前記複数のアプリケーションおよびハードウェアのRAS機能を統合して一元管理する、論理RAS機能部を実装したことを特徴とするRAS機能を備える組み込み機器。
前記論理デバイス異常検出ロジックは、
前記システムソフトウェアのブートローダからの前記物理デバイスの初期化時および前記システムソフトウェアのOSのデバイスドライバからのアクセス時に起動され、前記論理デバイスに対する異常検出診断を実行することを特徴とする(1)に記載のRAS機能を備える組み込み機器。
前記論理デバイス異常検出ロジックからの異常検出情報と、前記アプリケーションの異常検出情報とを統合化して異常処理を実行する、統合化異常対応処理ロジックと、
前記統合化異常対応処理ロジックからの異常対応情報に基づいて前記ハードウェアの物理デバイスの異常対応処理を実行する異常対応処理手段と、
を備えることを特徴とする(1)または(2)に記載のRAS機能を備える組み込み機器。
前記論理ウォッチドッグタイマ群は、前記複数のアプリケーションに実装された定周期リセット要求手段からのリセット要求によりリセットされることにより前記複数のアプリケーションを監視し、
タイムアップした論理ウォッチドッグタイマ情報を前記ソフトウェア処理異常検出ロジックに出力し、
前記ソフトウェア処理異常検出ロジックは、前記統合化異常対応処理ロジックに対して異常対応処理を依頼することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のRAS機能を備える組み込み機器。
前記論理デバイス異常検出ロジックおよび前記ソフトウェア処理異常検出ロジックに対して過去の異常履歴情報を与える第2データベースと、
を備える(1)乃至(7)に記載のRAS機能を備える組み込み機器。
(1)RAS機能を論理RAS機能部で統合的に提供することにより、RAS機能の一元管理を実現できる。従来、個々のアプリケーションに散在していた処理を、ハイパーバイザ層の論理RAS機能部へ一元化することで、物理デバイスを使用する上位層のアプリケーションに対する修正を減らし、RAS機能の実装を容易にできる環境を実現することができる。
物理デバイスを初期化する際に使用するインタフェースであり、物理デバイスの初期化において異常が発生した場合、論理RAS機能の実行へ遷移する。図4は、物理デバイス初期化処理における異常検出ロジックへの遷移を示すフローチャートである。
アプリケーションが物理デバイスへアクセスする際に使用するインタフェースである。アプリケーション401、402、403からの物理デバイス使用要求aが、ソフトウェア500内のOS520が備える各種デバイスドライバ511で受け付けられると、デバイスアクセス手段521より使用要求信号eが物理デバイスアクセスインタフェース612に送信され、デバイスごとに決められたタイミングで論理RAS機能部620の実行へ遷移する。
(1)ソフトウェアに対する論理RAS機能実行のインタフェース:
論理RAS機能の実行は、アプリケーションソフトウェア400の処理からハイパーバイザ層600の物理デバイス中継インタフェース610へアクセスすることによって行われる。
図6は、論理デバイスに対する異常検出ロジックの動作を示すフローチャートである。ステップS1で処理が開始されると、ステップS2で信号h,j,mを論理デバイス異常検出ロジック621が受け取る。
図7は、ソフトウェア処理監視と異常検出ロジックの動作を示すフローチャートである。論理RAS機能部620のタイマ管理手段622は、複数のソフトウェアタイマで構成された論理WDT群623を実装して上位のソフトウェア処理に提供し、これにより複数のソフトウェア処理の監視を実現する。
図8は、統合された異常対応ロジックの動作を示すフローチャートである。ステップS1で異常対応処理ロジックが開始されると、ステップS2で統合化異常対応ロジック627は、論理デバイス異常検出ロジック621からの異常情報信号p1またはソフトウェア異常検出ロジック626からの異常情報信号p2により、異常検出箇所と異常レベルの情報を受信する。
終了する。
(1)組み込み機器に着脱可能なフォールトトレラント機能装置への応用:
信頼性を向上させることを目的として、論理RAS機能に対して、RAS機能に加えて論理的なフォールトトレラント機能を実装する。
101 物理デバイス群
102 物理ウォッチドッグタイマ(WDT)
400 アプリケーションソフトウェア
401〜404 アプリケーション
402A〜404A 定周期WDTリセット要求手段
500 システムソフトウェア
510 ブートローダ
511 デバイスドライバ
512 デバイス初期化ドライバ
513 WDTリセット手段
520 OS
521 デバイスアクセス手段
522 WDTリセット手段
523 アプリケーション管理手段
600 ハイパーバイザ層
610 物理デバイス中継インタフェース
611 物理デバイス初期化インタフェース
612 物理デバイスアクセスインタフェース
620 論理RAS機能部
621 論理デバイス異常検出ロジック
622 タイマ管理手段
623 論理WDT群
624 デバイス定周期診断タイマ
625 物理WDTリセットタイマ
626 ソフトウェア処理異常検出ロジック
627 統合化異常対応処理ロジック
628 第1データベース
629 第2データベース
630 物理デバイス固有処理部
631 異常検出処理手段
632 異常対応処理手段
633 物理WDTリセット手段
Claims (9)
- 複数のアプリケーションが、システムソフトウェアのデバイスドライバを介してハードウェアを構成する複数の物理デバイスを利用すると共に、前記アプリケーションおよびハードウェアに対するRAS機能を実装する、RAS機能を備える組み込み機器において、
前記システムソフトウェアと前記ハードウェア間に介在させたハイパーバイザ層内に、前記複数のアプリケーションおよびハードウェアのRAS機能を統合して一元管理する、論理RAS機能部を実装したことを特徴とするRAS機能を備える組み込み機器。 - 前記論理RAS機能部は、前記複数の物理デバイスを所定個数に分類した論理デバイスに対する論理デバイス異常検出ロジックを備え、
前記論理デバイス異常検出ロジックは、
前記システムソフトウェアのブートローダからの前記物理デバイスの初期化時および前記システムソフトウェアのOSのデバイスドライバからのアクセス時に起動され、前記論理デバイスに対する異常検出診断を実行することを特徴とする請求項1に記載のRAS機能を備える組み込み機器。 - 前記論理デバイス異常検出ロジックからの異常検出情報を取得し、前記ハードウェアの物理デバイスの異常を検出する異常検出処理手段と、
前記論理デバイス異常検出ロジックからの異常検出情報と、前記アプリケーションの異常検出情報とを統合化して異常処理を実行する、統合化異常対応処理ロジックと、
前記統合化異常対応処理ロジックからの異常対応情報に基づいて前記ハードウェアの物理デバイスの異常対応処理を実行する異常対応処理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のRAS機能を備える組み込み機器。 - 前記論理RAS機能部は、前記複数のアプリケーションに対応した論理ウォッチドッグタイマ群およびソフトウェア処理異常検出ロジックを備え、
前記論理ウォッチドッグタイマ群は、前記複数のアプリケーションに実装された定周期リセット要求手段からのリセット要求によりリセットされることにより前記複数のアプリケーションを監視し、
タイムアップした論理ウォッチドッグタイマ情報を前記ソフトウェア処理異常検出ロジックに出力し、
前記ソフトウェア処理異常検出ロジックは、前記統合化異常対応処理ロジックに対して異常対応処理を依頼することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のRAS機能を備える組み込み機器。 - 前記統合化異常対応処理ロジックは、前記ソフトウェア処理異常検出ロジックからの異常情報を取得したときに、前記システムソフトウェアのアプリケーション管理手段に通知して対応処理を依頼することを特徴とする請求項3または4に記載のRAS機能を備える組み込み機器。
- 前記統合化異常対応処理ロジックは、夫々複数種類が定義された異常個所に対する異常レベルと異常対応処理に基づき、異常発生箇所に対し異常レベルと異常対応処理の対応付けを設定すると共に、デバイス・ソフトウェアの依存関係および複合的な異常対応処理を設定することを特徴とする請求項3乃至5に記載のRAS機能を備える組み込み機器。
- 前記論理RAS機能部は、前記論理デバイス異常検出ロジック対するデバイス定周期診断用タイマおよび前記ハードウェアに設けたウォッチドッグタイマに対する物理ウォッチドッグタイマリセット手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6に記載のRAS機能を備える組み込み機器。
- 前記論理デバイス異常検出ロジックおよび前記論理ウォッチドッグ用タイマに対して論理RAS機能設定情報を与える第1データベースと、
前記論理デバイス異常検出ロジックおよび前記ソフトウェア処理異常検出ロジックに対して過去の異常履歴情報を与える第2データベースと、
を備える請求項1乃至7に記載のRAS機能を備える組み込み機器。 - 前記統合化異常対応処理ロジックの異常処理内容は、前記第2データベースの異常履歴に記録されることを特徴とする請求項8に記載のRAS機能を備える組み込み機器。
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JP2015026129A (ja) * | 2013-07-24 | 2015-02-05 | 横河電機株式会社 | プロセス制御装置及びシステム並びにその健全性判定方法 |
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