JP2012229859A - ケミカルヒートポンプ - Google Patents

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Kenji Kudo
健二 工藤
Toru Maruyama
徹 丸山
Sachifumi Oba
祥史 大場
Yasutomo Aman
康知 阿萬
Masaharu Tanaka
正治 田中
Yohei Shiren
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Abstract

【課題】反応剤と熱交換器との間の伝熱効率が高いケミカルヒートポンプを提供する。
【解決手段】第一の剤収納式熱交換器1aと、第二の剤収納式熱交換器1bと、前記第二の剤収納式熱交換器で得られた気体状の前記反応媒体を液化する凝縮器4と、液体状の前記反応媒体を気化して前記第一の剤収納式熱交換器に供給する蒸発器3と、前記第一の剤収納式熱交換器内の前記反応物を前記第二の剤収納式熱交換器内に搬入する第一の剤搬送手段6aと、前記第二の剤収納式熱交換器内の前記反応剤を前記第一の剤収納式熱交換器内に搬入する第二の剤搬送手段6bと、を備えるケミカルヒートポンプ100であって、前記第一及び第二の剤収納式熱交換器の内壁には、螺旋状の突起部を有する中空状スクリューフィンが設置され、前記第一の剤収納式熱交換器及び前記第二の剤収納式熱交換器を回転させる熱交換器回転手段5をさらに備えた、ケミカルヒートポンプ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ケミカルヒートポンプに関する。
近年、可逆反応の反応熱を利用して、蓄熱及び放熱を可能とするケミカルヒートポンプが注目されている。
吸着質の反応剤に、水蒸気などの反応媒体を吸脱着させるタイプのケミカルヒートポンプでは、熱交換器と接触する伝熱済みの反応剤と、未伝熱の反応剤とを、連続的に入れ替える必要がある。この時、効率的な吸脱着を目的として、熱交換器をスクリュー形状にして反応剤を循環させる技術が既に知られている。
しかしながら、スクリュー形状の熱交換器では、スクリューフィンと反応剤の摩擦が少なく、反応剤の攪拌能力が小さい。そのため、反応剤と熱交換器との熱交換は、フィンと直接接触している一部の反応剤に限定され、反応剤と熱交換器との間の伝熱効率が悪いという問題を有していた。また、伝熱が終了した反応剤がフィンと直接接触することにより、フィンから離れた位置の反応剤の、フィンへの伝熱を阻害するという問題があった。
特許文献1では、吸着室と脱着室の両端部に反応剤を自然流下させるための連通路を接続し、反応剤を循環させる吸着式冷凍装置が開示されている。この装置では、反応剤の移送と反応剤と熱交換器との間の伝熱促進を目的として、吸着室及び脱着室内に、熱交換用の管の外周にスクリュー羽根を設置している。
しかしながら、特許文献1の構成では、反応剤の攪拌能が小さく、反応剤と熱交換器との間の伝熱効率が不十分であった。
そこで、本発明では、反応剤を効率的に攪拌することにより、反応剤と熱交換器との間の伝熱効率が高いケミカルヒートポンプを提供することを目的とする。
本発明によると、
反応剤と気体状の反応媒体とを反応させて、反応物を生成すると共に放熱する第一の剤収納式熱交換器と、
前記反応物を加熱して、前記反応剤と気体状の前記反応媒体とに分解させる第二の剤収納式熱交換器と、
前記第二の剤収納式熱交換器で得られた気体状の前記反応媒体を液化する凝縮器と、
液体状の前記反応媒体を気化して前記第一の剤収納式熱交換器に供給する蒸発器と、
前記第一の剤収納式熱交換器内の前記反応物を前記第二の剤収納式熱交換器内に搬入する第一の剤搬送手段と、
前記第二の剤収納式熱交換器内の前記反応剤を前記第一の剤収納式熱交換器内に搬入する第二の剤搬送手段と、
を備えるケミカルヒートポンプであって、
前記第一及び第二の剤収納式熱交換器の内壁には、螺旋状の突起部を有する中空状スクリューフィンが設置され、
前記第一の剤収納式熱交換器及び前記第二の剤収納式熱交換器を回転させる熱交換器回転手段をさらに備えた、ケミカルヒートポンプが提供される。
本発明によれば、反応剤を効率的に攪拌することにより、反応剤と熱交換器との間の伝熱効率が高いケミカルヒートポンプが提供できる。
図1は、本発明に係るケミカルヒートポンプを例示する全体平面図である。 図2は、図1のケミカルヒートポンプの全体正面図である。 図3は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路のA−A断面図である。 図4は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路のB−B断面図である。 図5は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路の他の例における、A−A断面図である。 図6は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路の他の例における、B−B断面図である。 図7は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路のさらに他の例における、A−A断面図である。 図8は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路のさらに他の例における、B−B断面図である。
まず、本発明で使用できる、反応剤と反応媒体について説明する。
[反応剤]
本発明で使用できる粒状の反応剤(潜熱蓄熱材)としては、反応媒体との吸脱着を可逆的に行うことができる、反応剤及び反応媒体との組み合わせであれば、特に限定されない。反応媒体として水を用いる場合、例えば、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化マンガン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなどを使用することができるが、本発明はこれに限定されない。また、反応剤は1種類を単独で使用しても良く、2種類以上を混合して使用しても良い。さらに、反応剤間の熱伝導性を高めるために、粒状グラファイトや金属粉を混合して使用しても良い。
[第一の実施形態のヒートポンプの構成]
図を参照することにより、本発明の第一の実施形態を説明する。本実施形態では、反応剤として硫酸カルシウムを使用し、反応媒体として水を使用した場合について説明するが、前述の通り、本発明はこれに限定されない。
図1は、本発明に係るケミカルヒートポンプを例示する全体平面図を示し、図2は、図1のケミカルヒートポンプの全体正面図を示す。また、図3は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路のA−A断面図を示し、図4は、図1の剤収納式熱交換器及び熱媒流路のB−B断面図を示す。
ケミカルヒートポンプ100は、主として、剤収納式熱交換器1a、剤収納式熱交換器1b、中空状スクリューフィン2、熱交換器回転手段5、蒸発器3、凝縮器4、剤搬送手段6a、6bとから構成される。また、ケミカルヒートポンプ100は、熱媒流路10a、熱媒流路10b、仕切り弁7a、7bを有する。
剤収納式熱交換器1a及び剤収納式熱交換器1bは、硫酸カルシウムの反応剤20が充填される。中空状スクリューフィン2は、剤収納式熱交換器1a、1bの各々の内壁に配置される。熱交換器回転手段5は、剤収納式熱交換器1a、1bを回転させる。蒸発器3は、剤収納式熱交換器1aの端部より蒸気供給路8を介して接続され、蒸発器3の内部には、反応媒体である水21aと蒸発用熱交換器11とが設置される。凝縮器4は、剤収納式熱交換器1bの端部より蒸気回収路9を介して接続され、凝縮器4の内部には、反応媒体である水21bと凝縮用熱交換器12とが設置される。剤搬送手段6aは、例えば、配管22aの中に設置され、剤収納式熱交換器1aから仕切り弁7aへ反応剤20を搬送し、剤搬送手段6bは、例えば、配管22bの中に設置され、剤収納式熱交換器1bから仕切り弁7bへ反応剤20を搬送する。熱媒流路10aは、熱媒aを流通させる容器であり、熱媒aは剤収納式熱交換器1aと熱の授受を行う。熱媒流路10bは、熱媒bを流通させる容器であり、熱媒bは剤収納式熱交換器1aと熱の授受を行う。
剤収納式熱交換器1a、1bの各々の内壁には、螺旋状の突起部を有し、中心付近には中空状の空間が形成されている中空状スクリューフィン2が配置される。後述する熱交換器回転手段により、熱交換器を回転させる場合、中空状スクリューフィン2があることによって反応剤20が持ち上げられ、反応剤20の移動距離が大きくなる。そのため、中空状スクリューフィン2と反応剤20との間の摩擦力が増大し、反応剤に作用する力が大きくなる。その結果、反応剤20と中空状スクリューフィン2との相対移動が大きくなり、反応剤20の攪拌作用が大きくなる。即ち、反応剤と熱交換器との直接接触頻度を増大させ、さらに中空状スクリューフィンがあることで、熱交換面積を増やすことができ反応剤と熱交換器との伝熱効率の向上が図れる。また、中空状スクリューフィン2は中空状であるので、剤収納式熱交換器1a、1b内の水蒸気の流動が妨げられることはない。なお、中空状スクリューフィン2と剤収納式熱交換器1a、1bとは、溶接、ロー付け、熱伝導性接着剤による接着などで接続することができるが、溶接又はロー付けにより接続されることが好ましい。
剤収納式熱交換器あたりの中空状スクリューフィン2の大きさ(長さ、厚み)や中空状スクリューフィン2の巻数は、剤収納式熱交換器の大きさや反応剤の量などに応じて、当業者が適宜選択できるものである。しかしながら、中空状スクリューフィン2は中空状であるので、剤収納式熱交換器1a、1b内の水蒸気の流動が妨げられないのが好ましい。
また、中空状スクリューフィン2の材質としては、熱伝導率が十分に高ければ特に限定されず、例えば、銅、アルミ、ステンレス等の金属の他にも、熱伝導樹脂やカーボン繊維等の複合材料を使用できる。
反応剤は、剤収納式熱交換器1a及び1bの内部で、攪拌動作が可能である空間を有するように充填される。この時の反応剤の充填率は、反応剤の種類などに応じて、当業者が適宜選択できるものである。
ケミカルヒートポンプの各部は、十分に断熱されており、熱の授受は各々の熱交換器を介してのみで行われると仮定される。また、本発明で使用される蒸発用熱交換器11、凝縮用熱交換器12などの熱交換器は、ペルティエ素子や電熱ヒータなど、蒸発器3及び凝縮器4内部の熱を授受する機構であれば、公知のものを使用できる。
熱交換器回転手段5は、剤収納式熱交換器1a及び剤収納式熱交換器1bを回転させることができれば、公知の駆動手段を使用することができる。例えば、モータの回転動力をベルトにより伝達し、剤収納式熱交換器1a及び剤収納式熱交換器1bを同期させて回転させる方法を採用しても良い。また、熱交換器の形状、長さ、反応剤の充填量などの特性を剤収納式熱交換器1aと剤収納式熱交換器1bとの間で変えた場合や、剤収納式熱交換器1aと剤収納式熱交換器1bとの距離が長い場合などは、同期させなくても良い。さらに、熱交換器回転手段5は、連続一定回転できる構造でも良く、反応剤の反応速度や熱交換速度に応じて間欠駆動できる構造でも良く、回転速度を可変できる構造でも良い。
仕切り弁7a及び仕切り弁7bはそれぞれ、剤収納式熱交換器1bと剤搬送手段6a、剤収納式熱交換器1aと剤搬送手段6b、との間に設けられる。これにより、剤収納式熱交換器1aと剤収納式熱交換器1b間の水蒸気移動を遮断しつつ、反応剤を搬入出することができる。具体的には、例えば、ロータリーバルブや、ロードロック室で使用されるゲートバルブなどを使用することができる。
剤搬送手段6a及び剤搬送手段6bは、剤収納式熱交換器1a及び剤収納式熱交換器1bから搬入した反応剤を搬送し、仕切り弁7a及び仕切り弁7bへ反応剤を搬出する手段である。具体的には、例えば、スロープ、ベルトコンベア及びスクリュー輸送装置などを使用することができる。
[第一の実施形態のヒートポンプの動作原理]
次に、第一の実施形態のヒートポンプの運転手順の説明を介して、動作原理を説明する。
本発明のヒートポンプは、主として、反応剤が循環している状態で反応剤と反応媒体との間の、吸着反応による放熱工程と、脱着反応による蓄熱工程が同時に行われる。なお、ヒートポンプの放熱工程又は蓄熱工程の運転前には、剤収納式熱交換器1a、1b、蒸発器3、凝縮器4、これらと繋ぐ反応剤及び水蒸気の流路等の装置内部は、真空ポンプにより十分脱気し、装置内部には反応気体である水蒸気以外の気体が実質的に存在しない状態とする。また、運転中も高い機密性を有し、前記状態が維持されるように運転した。
また、ここでは反応媒体として水を使用し、反応剤20として硫酸カルシウムを使用した場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。
(放熱工程)
まずは、主として剤収納式熱交換器1aで起こる、放熱工程について説明する。熱交換器回転手段5と、仕切り弁7a及び7bと、剤搬送手段6a及び6bを駆動させる。これにより、反応剤(硫酸カルシウム)が循環し、剤収納式熱交換器1aに無水和物の硫酸カルシウムが仕切り弁7bを介して搬送される。次に、熱媒aを熱媒流路10aに流通させる。これにより、反応剤20が発熱した際に、その熱を取り出すことができる。
その後、熱媒cを蒸発用熱交換器11に流通させて、蒸発器3内の水21aを蒸発させる。この時、反応媒体(本実施の形態では水)が蒸発する際に発生する冷熱は、蒸発用熱交換器11を通じて外部へ取り出すことも可能である。水21aが蒸発すると、蒸気供給路8を経由して水蒸気が剤収納式熱交換器1aの中に導入される。導入された水蒸気は、無水和物の硫酸カルシウムと水和反応して半水和物となる。水和反応により発熱し、高温となった反応剤は、剤収納式熱交換器1aに伝熱され、剤収納式熱交換器1aの外側を通る熱媒体23aに伝熱されて熱交換が行われる。
また、剤収納式熱交換器1aは、熱交換器回転手段5により回転する。これにより、剤収納式熱交換器1aの内壁付近の硫酸カルシウムは、円周方向に移動しながら上方へ持ち上げられ、最上部近傍で自由落下する。熱交換器内壁付近の反応剤と、熱交換器内壁から離れた反応剤とが入れ替わる、つまり、攪拌される。さらに、剤収納式熱交換器1a内壁に設置された中空状スクリューフィン2があることで、硫酸カルシウムの熱交換器円周方向への移動が大きくなり、攪拌効果が大きくなる。即ち、反応剤(硫酸カルシウム)と熱交換器との間の、直接接触頻度を増大させることができ、反応剤と熱交換器フィンとの間の伝熱効率が向上する。
(蓄熱工程)
次に、主として剤収納式熱交換器1bで起こる、蓄熱工程について説明する。熱交換器回転手段5と、仕切り弁7a及び7bと、剤搬送手段6a及び6bを駆動させる。これにより、反応剤(硫酸カルシウム)が循環し、剤収納式熱交換器1bに硫酸カルシウムの半水和物が仕切り弁7aを介して搬送される。次に、熱媒体23bを熱媒流路10bに流通させる。これにより、剤収納式熱交換器1bが高温になり、熱交換器1b内の硫酸カルシウムの半水和物が脱水することで蓄熱される。脱離した水蒸気は、蒸気回収路9を介して凝縮器4に搬送され、凝縮用熱交換器12を通じて凝縮、液化されて水21bとなる。
この時、剤収納式熱交換器1bは、熱交換器回転手段5により回転する。これにより、剤収納式熱交換器1bの内壁付近の硫酸カルシウムは、円周方向に移動しながら上方へ持ち上げられ、最上部近傍で自由落下する。熱交換器内壁付近の反応剤と、熱交換器内壁から離れた反応剤とが入れ替わる、つまり、攪拌される。さらに、剤収納式熱交換器1b内壁に設置された中空状スクリューフィン2があることで、硫酸カルシウムの熱交換器円周方向への移動が大きくなり、攪拌効果が大きくなる。即ち、反応剤(硫酸カルシウム)と熱交換器との間の、直接接触頻度を増大させることができ、反応剤と熱交換器フィンとの間の伝熱効率が向上する。
蓄熱工程において、前述のような攪拌効果が大きくなるような構成とすることで、ケミカルヒートポンプの急速な蓄熱が実現できる。
以上のように、反応剤と熱交換器との伝熱をより効率的に向上したケミカルヒートポンプが提供できる。
[第二の実施形態のヒートポンプの構成]
図を参照することにより、本発明の第二の実施形態を説明する。図5及び図6はそれぞれ、図1の剤収納式熱交換器の他の例における、A−A断面図、B−B断面図である。なお、図6においては、中空状スクリューフィン2は図示していない。
第二の実施形態では、前述の中空状スクリューフィンのそれぞれの間隙に、中空状スクリューフィンと直行する間隙フィン13を付加する。なお、図5及び図6においては、剤収納式熱交換器1aに間隙フィン13を付与する構成を示しているが、剤収納式熱交換器1bに付与しても良く、また、剤収納式熱交換器1a及び剤収納式熱交換器1bの両方に付与しても良い。
間隙フィン13は、中空状スクリューフィン2の間隙に、熱交換器長手方向にわたって設置される。この時、間隙フィン13の厚みや配置数は、中空状スクリューフィン2の大きさ(長さ、厚み)や巻き数、剤収納式熱交換器の大きさ、反応剤の粒子サイズや量などに応じて、蒸気の流動や反応剤の攪拌を妨げず、反応剤の充填量が減少しないように、当業者が選択できるものである。
この時、間隙フィン13は、中空状スクリューフィン2に接続されている事が好ましいが、接続されていなくても良い。また、間隙フィン13は、熱交換器の回転中心に対して、放射する方向に配置されていることが好ましいが、攪拌作用を大きくするため、放射方向に対し鋭角に配置しても良い。
間隙フィン13の材質としては、中空状スクリューフィン2と同様に、熱伝導率が十分に高ければ特に限定されず、例えば、銅、アルミ、ステンレス等の金属の他にも、熱伝導樹脂やカーボン繊維等の複合材料を使用できる。また、間隙フィン13と熱交換器内壁との接続も、中空状スクリューフィン2と同様、溶接、ロー付け、熱伝導性接着剤による接着などで接続することができるが、溶接又はロー付けにより接続されることが好ましい。
間隙フィン13を配置した第二の実施形態においても、ヒートポンプの動作原理は第一の実施形態と同じであるため、動作原理の説明は省略する。間隙フィン13を配置した場合、剤収納式熱交換器が回転すると、間隙フィン13を基準として回転方向側にある反応剤20は、間隙フィン13によって熱交換器内壁に沿って上方に持ち上げられる。そのため、反応剤の相対移動距離と、移動する反応剤の量を増加し、攪拌効果が大きくなる。即ち、反応剤(硫酸カルシウム)と熱交換器との間の、直接接触頻度を増大させることができ、さらに中空状スクリューフィンがあることで、熱交換面積を増やすことができ反応剤と熱交換器との間の伝熱効率が向上する。
[第三の実施形態]
図を参照することにより、本発明の第三の実施形態を説明する。図7及び図8はそれぞれ、図1の剤収納式熱交換器のさらに他の例における、A−A断面図、B−B断面図である。
第三の実施形態では、剤収納式熱交換器の外壁に接触して外壁フィン14を設置する。この時、外壁フィン14は、熱媒流路10a、10bに流れる熱媒a及びbの妨げにならない程度の数、間隔で配置される。なお、図7及び図8においては、剤収納式熱交換器1aに外壁フィン14を付与する構成を示しているが、剤収納式熱交換器1bに付与しても良く、また、剤収納式熱交換器1a及び剤収納式熱交換器1bの両方に付与しても良い。
外壁フィン14の材質は、中空状スクリューフィン2と同様に、熱伝導率が十分に高ければ特に限定されず、例えば、銅、アルミ、ステンレス等の金属の他にも、熱伝導樹脂やカーボン繊維等の複合材料を使用できる。また、外壁フィン14と熱交換器外壁との接続も、中空状スクリューフィン2と同様、溶接、ロー付け、熱伝導性接着剤による接着などで接続することができるが、溶接又はロー付けにより接続されることが好ましい。
外壁フィン14を配置した第三の実施形態においても、ヒートポンプの動作原理は第一の実施形態と同じであるため、動作原理の説明は省略する。外壁フィン14を配置することにより、剤収納式熱交換器と熱媒体23a、23bとの間の、熱交換の表面積を増やすことができるため、熱交換効率が向上する。なお、図7及び図8では、第一の実施の形態に、外壁フィン14を設置した構成を記載しているが、第二の実施の形態に、外壁フィン14を設置した構成でも良い。
1a、1b 剤収納式熱交換器
2 中空状スクリューフィン
3 蒸発器
4 凝縮器
5 熱交換器回転手段
6a、6b 剤搬送手段
7a、7b 仕切り弁
8 蒸気供給路
9 蒸気回収路
10a、10b 熱媒流路
11 蒸発用熱交換器
12 凝縮用熱交換器
13 間隙フィン
14 外壁フィン
20 反応剤
21a、21b 水
22a、22b 配管
23a、23b 熱媒体
100 ケミカルヒートポンプ
特開平6−58643号公報

Claims (3)

  1. 反応剤と気体状の反応媒体とを反応させて、反応物を生成すると共に放熱する第一の剤収納式熱交換器と、
    前記反応物を加熱して、前記反応剤と気体状の前記反応媒体とに分解させる第二の剤収納式熱交換器と、
    前記第二の剤収納式熱交換器で得られた気体状の前記反応媒体を液化する凝縮器と、
    液体状の前記反応媒体を気化して前記第一の剤収納式熱交換器に供給する蒸発器と、
    前記第一の剤収納式熱交換器内の前記反応物を前記第二の剤収納式熱交換器内に搬入する第一の剤搬送手段と、
    前記第二の剤収納式熱交換器内の前記反応剤を前記第一の剤収納式熱交換器内に搬入する第二の剤搬送手段と、
    を備えるケミカルヒートポンプであって、
    前記第一及び第二の剤収納式熱交換器の内壁には、螺旋状の突起部を有する中空状スクリューフィンが設置され、
    前記第一の剤収納式熱交換器及び前記第二の剤収納式熱交換器を回転させる熱交換器回転手段をさらに備えた、ケミカルヒートポンプ。
  2. 前記第一の剤収納式熱交換器の内壁に設置された中空状スクリューフィンの間隙に形成された、第一の間隙フィンと、
    前記第二の剤収納式熱交換器の内壁に設置された中空状スクリューフィンの間隙に形成された、第二の間隙フィンと、
    の少なくとも一方をさらに備えた、請求項1に記載のケミカルヒートポンプ。
  3. 前記第一の剤収納式熱交換器の外壁に設置された第一の外壁フィンと、
    前記第二の剤収納式熱交換器の外壁に設置された第二の外壁フィンと、
    の少なくとも一方をさらに備えた、請求項1又は2に記載のケミカルヒートポンプ。
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