JP2012228552A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技盤27を載置搭載した遊技機本体14の後方に機構盤100を配置したパチンコ遊技機であって、遊技盤27を遊技機本体14に密着固定させる大型回転係止具34が作用しておらず、遊技盤27が遊技機本体14に密着していない場合において、閉塞に伴って機構盤100前面の遊技球回収ケース117のプレスバー127が遊技盤27を裏面から押圧するため遊技機本体14に対する遊技盤27の密着性が保持されることとなる。
【選択図】 図15
Description
例えば遊技盤30は同文献1の図14に示すように周縁に散点的に配設された複数の係止固定具211,212によって遊技機本体12に対して固定(係合)されており、遊技機本体12側の棚部分に載置された状態で後方に脱落しないように保持されている。
この場合に上記のように遊技盤30の脱落はないものの、遊技盤が遊技機本体12にしっかりと押しつけられずに本来セットされるべき位置から若干ずれて遊技盤30が遊技機本体12対してわずかに傾いて載置されてしまう可能性があった。このような症状は潜在的に各種不具合の原因となると考えられ、特に問題となるのは遊技盤30と遊技機本体12の前面側の機構との協調性である。
遊技盤30はその前面側にレールユニット50を含む遊技面が配設されており、遊技機本体12にセットされると遊技機本体12の開口部から遊技面は前方側に露出されレールユニット50は遊技機本体12側に突出されることとなる。そして、レールユニット50の外レール52は遊技機本体12の発射機構から斜め上方に発射されるパチンコ球を受け止める機能を有するため、遊技盤30のわずかな傾きがパチンコ球のレール部材の滑走の妨げとなる場合があるからである。
このような不具合は遊技機が複数のパネルを組み合わせて構成するために生じるものである。そのためある一のパネル体の固定をし忘れてもそれを原因とした不具合が生じにくくなるような工夫がこの種の遊技機で求められていた。
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ある一のパネル体の固定をし忘れてもそれを原因とした不具合が生じにくい遊技機を提供するものである。
ここに「前方パネル体」とは相対的に一のパネル体に対して前方(遊技者側)に配置されるパネル体をいい、「後方パネル体」とは相対的に一のパネル体に対して後方(遊技者側とは反対側)に配置されるパネル体をいう。
このように押圧手段は後方パネル体の前面位置において押圧に適した選択された位置にピンポイント的に形成されることとなるため、一のパネル体のすべてを均等に押圧するのではなく特に押圧が必要と考えられる部分を選択して配置することができる。また、複数の押圧手段をバランスよく配置することで全体として均等に押圧力が分散される。
一般に固定手段は一のパネル体の固定のためのバランスを考慮して配設されている。そのため、特に固定手段の近傍位置を押圧手段が押圧することは当該固定手段が作用していない場合に一のパネル体の固定バランスが維持されることとなる。
これによって後方パネル体は前方パネル体に対して固定手段によって固定されつつ押圧手段で一のパネル体を押圧することとなる。従って、後方パネル体を固定をすると自動的に一のパネル体を押圧することが可能となる。
このような構成では、突起体によって一のパネル体の所定位置をピンポイント的に押圧するとともに、突起体は弾性を有するため一のパネル体に当接した際の衝撃が緩和され一のパネル体や後方パネル体あるいは突起体にダメージが生じにくい。
一のパネル体がこのような遊技盤であれば、押圧固定手段が作用していない場合には遊技機本体に載置された状態で遊技盤がしっかりと密着していない状態が生じる可能性がある。特に遊技機本体側の遊技球発射機構から発射された遊技球は助走後に遊技盤側のレール部材に飛び移りレール部材を滑走するのであるが、遊技盤がしっかりと遊技機本体に密着していないとパチンコ球は設計通りに滑走できずいわゆるパチンコ球の「飛びむら」が生じてしまう可能性がある。
ところが、このように遊技盤を背面側の下端寄り位置で同遊技機本体方向に押圧するため、押圧固定手段を作用させるのを失念しても遊技盤は遊技機本体にしっかりと密着し、密着性が悪いことに基づくパチンコ球の「飛びむら」が生じることがなくなる。
図1〜図4に示すように、パチンコ遊技機11は支持枠体かつパネル体としての外枠12を備えている。外枠12は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に取り付けられる。外枠12は上下左右の各枠板12a〜12dによって四角形に枠組みされた木製の枠体とされている。下部枠板12d上面には幕板13が配設されている。
外枠12内には遊技機本体14が装着されている。前方パネル体としての遊技機本体14はパチンコ遊技機の構造的な中核を形成する正面視において長方形形状をなすパネル状の構成部材であって、外枠12内において幕板13上に配置されている。図1〜図3に示すように、遊技機本体14は正面視において略長方形の外郭を備えたABS製のパネルとされている。遊技機本体14は正面から見て左方寄りにおいて上下に配設された開閉金具15aを有し、外枠12側の開閉金具15bに軸支されて開閉軸線P(図3参照)を軸心として前方側に開放可能とされている。図3又は図4等に示すように、遊技機本体14は開閉軸線P側とは逆側の側縁に上下方向に間隔を開けて3箇所にラッチ機構L1が配設されている。ラッチ機構L1は遊技機本体14が外枠12に対して閉塞された際に外枠12側の挿入溝D1に挿入されて係合しロック状態とされる。ロック状態の解除(つまり遊技機本体14の外枠12に対する開放)は遊技機本体14前面のキー装置Kのキー操作によって行われる。
図3、図5及び図9に示すように、木製の遊技盤27の外郭は変形長方形形状とされ、棚部28に載置された状態で固定手段としての6つの回転固定具32〜34によって遊技機本体14に対して固定される。遊技盤27は固定具32〜34が作用している(つまり係合している)状態で前板部30aに密着させられている。
図9は遊技機本体14に載置された遊技盤27の背面から見た場合の固定具32〜34の配設位置を示す概略図である。同図に示すように、遊技機本体14の左右両側にはそれぞれ上下に所定間隔離間して回転係止金具32a〜32dが配設されており、遊技盤27の左右縁部分に係合する。遊技機本体14の上方にはプラスチック製の回転係止具33が配設されており、遊技盤27の上縁を後述する機構盤100と共締め状態に係合する。遊技機本体14の下方にはプラスチック製の大型回転係止具34が配設されており、遊技盤27の下縁に係合する。遊技盤27の下縁側に大型回転係止具34を配設したのは立設される遊技盤27の基部位置であるため前後方向のズレがないようにしっかりと前板部30aに密着させる必要性と下部側の方にかかる荷重が大きいためである。
図8に示すように、外レール51は前記遊技球発射ユニット17の補助レール20の正面から見て左斜め上方であって、同補助レール20の延長方向にファール球通路24上方の空間を隔てた位置にその基端が配置されている。外レール51は基端から時計回り方向に円弧状に上方に延出され遊技面27aの頂点から若干進んだ位置(遊技面27aを時計のダイヤルと見立てた場合の略2時方向位置)にその先端が配置されている。
遊技領域に放出されたパチンコ球は落下しながら遊技釘、装飾パネルあるいは各種役物等と干渉して弾かれながら降下し、途中始動口38、可変入賞装置39及び一般入賞口41に入賞する球以外はすべて内レール52上に落下し、同内レール52を伝わって最下部位置のアウト口42に導かれる。入賞した入賞球及びアウト口42に導かれたアウト球は排出通路44(図2及び図5参照)を経て後述する機構盤100側の遊技球回収ケース117の排出通路125に集合し、機外に一旦放出される。
可変表示ユニット35の背面側には可変表示ユニット35を後方から包囲するセンターカバー61が配設され、センターカバー61の後端位置に表示制御装置62が配設されている。表示制御装置62の基板ボックス63は軸受け部64を備えており、センターカバー61側の支持ピン65に対して回動可能に軸支され、ナイラッチ66によって固着されるようになっている。
表示制御装置62の下方位置にはアンダーカバー67を介して主制御装置68が配設されている。主制御装置68は全体の制御を司るメインCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行状況に応じて必要なデータを記憶するRAM、音声や表示ランプ等の制御を行うサブCPU、クロックパルス発生回路、各種ポート等から構成されている。主制御装置68の基板ボックス71は軸受け部72を備えており、アンダーカバー67側の支持ピン73に対して回動可能に軸支され、ナイラッチ74によって固着されるようになっている。表示制御装置62及び主制御装置68は着脱可能である。図10に示すように、背面側から見て、表示制御装置62は回動軸線Aを中心に左開き、主制御装置68は回動軸線Bを中心に右開きとされている。
図3に示すように、遊技機本体14は開閉軸線P側とは逆側の側縁に上下方向に間隔を開けて3箇所にラッチ機構L2が配設されている。ラッチ機構L2は前面扉83が遊技機本体14に対して閉塞された際に遊技機本体14側の挿入溝D2に挿入されて係合しロック状態とされる。ロック状態の解除は遊技機本体14背面側からの図示しない解除装置の操作によって行われる。
装飾用パネル87、第1及び第2の膨出部90,92は全体としてデザイン的な統一が図られている。正面から見て下受け皿93の左方には灰皿95が配設されている。下受け皿93の右方には遊技球発射ユニット17と連動するパチンコ球打ち出し用ハンドル97が前方に突出形成されている。ハンドル97の上方位置には透孔98が形成されており前面扉83の閉塞状態で上記キー装置Kの前面のキー孔が露出される。
機構盤100は遊技機本体14に対して着脱可能に取着されており、遊技盤27は遊技機本体14と本機構盤100に前後から挟まれるように配置されている。
図1〜図4、及び図6に示すように、機構盤100は遊技機本体14よりも一回り小さな長方形形状のポリカーボネート製のフレーム101をベースとし、フレーム101に対して各種構成部品が固着されて構成されている。フレーム101は上部フレーム101a、側部フレーム101b、下部フレーム101c及び連結フレーム101dが連接され一体的に構成され、中央に大型方形の開口部Sを有している。
機構盤100の最上部位置、つまり上部フレーム101aに隣接した位置にはタンク102が配設されている。タンク102には遊技ホールの島設備から新たなパチンコ球が供給される。タンク102の下部隣接位置にはタンクレール103が配設されている。タンクレール103の下流側(図2における右側、図6における左側)には側部フレーム101bの背面に沿って上下方向に延びるケースレール105が配設されている。ケースレール105の途中には払い出し装置104が配設されている。パチンコ球はタンクレール103からケースレール105に案内され、後述する払い出し制御装置110による払い出し装置104の制御に基づいて適宜払い出しされる。払い出し装置104の下部位置であってケースレール105と重複状に外部電源基板106が配設されている。外部電源基板106は変圧器を介して供給される電源を遊技機全体に供給するためのメイン基板とされる。
払い出し等制御ユニット109に隣接した側方位置(外部電源基板106の下方)には払い出し中継基板114が配設されている。払い出し中継基板114は払い出し制御装置111からの払い出し装置104への払い出し信号の出力を中継する役割を果たす。タンクレール103の側方(図2における右方)の上部フレーム101aには外部端子接続基板115が配設されている。同基板115に隣接する位置には上記回転係止具33が係止される小判形状の長孔116が配設されている。
図6に示すように、補強部118a側には遊技盤27側の大型回転係止具34が収容される凹部122が形成されている。背板118を境にした背面側118bには落下した遊技球を中央方向に集合させる第1及び第2の傾斜通路123,124が形成されている。第1の傾斜通路123は第2の傾斜通路124に接続され排出通路125に連通させられている。排出通路125に導かれたパチンコ球は一旦外部に排出される。
機構盤100は側部フレーム101bに沿って取り付け金具129が配設されており、取り付け金具129の上下所定位置には支持ピン133が下向きに突設されている。機構盤100は支持ピン133によって遊技機本体14の背面側に形成された軸受け部134に対して回動可能に軸支されている。図10に示すように、背面側から見て機構盤100は回動軸線Cを中心に右開きとされている。機構盤100は遊技機本体14に対してナイラッチ130、回転係止具33及び回転係止金具131によって固着されるようになっている。まず、機構盤100を回動軸線Cを中心に回動させて遊技機本体14側に押し付け、ナイラッチ130を遊技機本体14のピン孔132(図4、図5参照)に対して挿入係合させることによって仮留めさせた状態で上方側で回転係止具33を係合させるとともに、下方側で回転係止金具131を係合させることで完全に固着されることとなる。図2及び図10に示すように、機構盤100が遊技機本体14に固着された状態で下方側の回転係止金具131及び大型回転係止具34は機構盤100が邪魔となって背面側から目視することはできない。
遊技盤27を遊技機本体14の棚部28に載置させ回転固定具32〜34によって遊技盤27を遊技機本体14に対して固定するものとする。この時、図14に示すように大型回転係止具34を遊技盤27に係合させなかった場合には遊技盤27の下方位置が前板部30aに密着せずに隙間Sが形成されてしまう場合がある。このように遊技盤27が遊技盤取り付けスペース25に正しく配置されないと、遊技盤27前面側の、外レール51が遊技機本体14側の遊技球発射ユニット17の補助レール20とわずかにオフセットされて配置されてしまうこととなる。また外レール51自体も若干前下がりに配置されてしまうこととなる。もし、遊技盤27がこのような状態で配置されたとするとそのことが原因で打ち出されたパチンコ球が滑走面と必要以上に強い摩擦で接したり窓ガラス86に衝突したり等本来の動きとは異なる挙動を示して遊技の支障を来してしまうこととなる。いわゆる「飛びむら」である。
しかし、本実施の形態では図14及び図15に示すようにパチンコ遊技機11の組立に伴って機構盤100を遊技機本体14に固着させると、同時にプレスバー127の先端のキャップ128が図5及び図9に示すプレス位置PSを押圧することとなっている。そのため遊技盤27の下方位置に前板部30aとの間に隙間Sが形成されていても遊技盤27は押されて図15に示すように本来の位置に修正配置されることとなる。
(1)万一大型回転係止具34を遊技盤27に係合させるのを忘れてしまって遊技盤27の下方位置が前板部30aに密着しない場合であっても、あるいは例え遊技盤27に大型回転係止具34を設けなくとも、機構盤100のセットに伴ってプレスバー127に押圧されて自動的に位置修正された遊技盤27が本来の正しい配置位置である前板部30aに密着するため、遊技球発射ユニット17から発射されたパチンコ球が「飛びむら」を起こして遊技に支障を来すという不具合が生じることがなくなる。
(2)遊技盤27の前板部30aへの密着に最も影響のある固定手段である大型回転係止具34は通常は機構盤100を閉鎖状態に配設すると背面からは目視できない。従って、大型回転係止具34が係合状態にあるかどうかは一旦機構盤100を閉鎖した後では確認しにくいため最終チェックでも見落としがちとなってしまう。ところが、このように構成したため大型回転係止具34が目視できなくとも不具合が生じることはない。
(3)プレスバー127の先端には弾性のあるキャップ128を装着しているため、これが緩衝作用を有することとなってプレスバー127の基部が損傷したり当接側の遊技盤27が傷ついたりすることが少なくなる。
(4)プレスバー127は大型回転係止具34の近傍であって、なおかつ大型回転係止具34と干渉しない位置をプレス位置Pとしている。つまり、大型回転係止具34がどのような回転状態にあっても当たることがないので、押圧作用が大型回転係止具34によって阻害されることがない。なおかつ、本来の固定手段である大型回転係止具34の係合位置に近い位置を押圧するため、遊技盤27の正しい位置への修正移動が速やかに実行されることとなる。
(5)押圧手段であるプレスバー127は機構盤100のフレーム101とは別体で着脱可能な遊技球回収ケース117に形成されているため、損傷した場合でもプレスバー127のみを交換すればよくコスト性に優れている。
・上記プレスバー127を図17及び図18(a)(b)に示すような固定手段に構成に変更して実施することも可能である。図17に示すように、遊技球回収ケース117の補強部118aには凹部122に隣接する桝135内であって天板120の下面に下方が開放されたボックス体136が一体形成されている。ボックス体136の前面壁137には第1の透孔138が形成され、背板118の対応位置には第2の透孔139が形成されている。ボックス体136内にはプレスバー140が配設されている。プレスバー140はバー本体141と先端のバー本体141よりも大経の弾性キャップ142から構成されている。プレスバー140の外周には脱落防止リング143とコイルバネ144が配設されている。第2の透孔139の背後には蓋部材145がネジ146によって締着されている。蓋部材145には第2の透孔139よりも小経の第3の透孔147が形成されている。プレスバー140は弾性キャップ142が前方に配置されるように第1及び第3の透孔138,147に前後方向に進退可能に懸架されている。
このような構成では弾性キャップ142に加えてコイルバネ144の緩衝作用も加わるためプレスバー140やボックス体136が損傷したり当接側の遊技盤27が傷ついたりすることが少なくなる。また、プレスバー140の進退量が大きいためなんらかの原因で非常に大きな負荷がプレスバー140にかかる場合にプレスバー140が後退することで損傷を防止することもできる。
・上記実施の形態では後方パネル体として機構盤100を採用したが、他の機能を有するパネル体に応用することも自由である。
・上記実施の形態では機構盤100の遊技球回収ケース117を介して遊技盤27の大型回転係止具34の近傍を押圧するように構成されていた。しかし、機構盤100がこのように一体化されておらず、機構盤が複数の分割体として構成されている場合には当該プレス位置Pに正対する機構盤あるいは機構盤ではなく他のパネル体をもって後方パネル体とすることも自由である。
・遊技盤27には必ずしも大型回転係止具34を設けなくとも構わない。
・上記実施の形態では後方パネル体である機構盤100は前方パネル体である遊技機本体14に固着させるようにしていたが、後方パネル体は必ずしも前方パネル体に対して固着しなければならないものではない。
・固定手段としては回転式の機構以外に上記ラッチ機構L1,L2と挿入溝D1,D2のような挿入式の固定手段を使用することも可能である。
・押圧手段の形状は上記プレスバー127,140のような棒状のものに限定されるものではない。
・上記実施の形態のパチンコ遊技機11以外の機種に応用することも自由である。またパチンコ遊技機以外のいわゆるパチロットに応用することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない態様で実施することは自由である。
(1)上記請求項において、前記後方パネル体は前記一のパネル体の外周全域を包囲していること。
つまり、後方パネル体は一のパネル体の周囲すべてに及んでいるため、後方パネル体自体が非常にしっかりと固定されることとなっており、その結果後方パネル体に押圧される一のパネル体も安定して押圧されることとなる。
(2)上記請求項又は付記において、前記後方パネル体は上方位置で前記一のパネル体とともに前記前方パネル体に対して固定手段によって固定され、同固定手段の固定状態は同後方パネル体の背面側から目視できるととともに、下方位置で同一のパネル体は押圧手段によって押圧されること。
つまり、後方パネル体と一のパネル体とは一緒に前方パネル体に対して上方位置で固定されていることである。上記実施例では回転係止具33が相当する。これによって上方側の密着性が向上し、下方位置で押圧手段によってやはり密着性が増すため上方位置以外の固定手段のロックを忘れても概ね一のパネル体の前方パネル体への密着性は維持される。 (3)上記請求項又は付記において(請求項6の構成を含む場合)において、押圧固定手段は後方パネルの背後から目視できないこと。
このような構成では、押圧固定手段が後方パネルの背後から目視できなければ押圧固定手段がロック方向に機能していないことが作業者等にとって分からないため、押圧固定手段が作用しないケースが増えると考えられるが、押圧手段によって押圧固定手段の近傍位置を押圧するため遊技盤は遊技機本体にしっかりと密着し、密着性が悪いことに基づくパチンコ球の「飛びむら」が生じることがなくなる。
(4)上記請求項又は付記において(請求項6の構成を含む場合)、押圧手段は前記レール部材の下端寄り背面位置付近に当接すること。
遊技盤の下端寄りにレール部材の基部が配設されているため、この付近を押圧することがもっとも遊技盤を密着させる場合の効果が大きくなるからである。また、遊技盤の下端寄りは後方パネル体によって固定手段が見にくいためでもある。
(5)上記請求項又は付記において(請求項6の構成を含む場合)、複数の押圧手段は遊技盤の下端寄りを略水平方向に間隔をおいて当接すること。
遊技盤が載置される遊技機本体の載置部に沿った部分をしっかりと遊技機本体側に密着されることが遊技盤全体の密着性の観点からも好ましいからである。
(6)上記請求項又は付記において、押圧手段はコイルバネの付勢力によって進退する当接部材によって前記一のパネル体に当接すること。
コイルバネは嵩張らずパネル体のような狭い場所に配設するのには適しているからである。また、進退量が大きいため大きな負荷が係った場合に部材を損傷させることがなくなる。尚、他の付勢手段(板バネ、クッション材)を使用することも可能である。
(7)前記突起体には着脱可能に弾性体が冠着されていること。
これによって弾性体が劣化した場合に弾性体のみを取り替えることが可能である。
Claims (6)
- 機能の異なる複数のパネル体を前後方向に重複配置して組み立てるようにした遊技機において、同複数のパネル体から選択された一のパネル体は当該一のパネル体の前方に隣接配置された前方パネル体に対して固定手段によって密着固定させられるとともに、当該一のパネル体の後方に隣接配置された後方パネル体は当該一のパネル体を同前方パネル体に対して押圧するための押圧手段を備えていることを特徴とする遊技機。
- 前記押圧手段は前記後方パネル体の前面位置に1つあるいは複数が散点的かつ選択的に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記押圧手段は前記一のパネル体の背面側であって前記固定手段の近傍位置を押圧することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
- 前記後方パネル体は前記前方パネル体に対して固定手段によって固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
- 前記押圧手段は前記後方パネル体の前面位置から前方に向かって突起した突起体であり、同突起体は前記一のパネル体に対して弾性を持って当接することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
- 前記一のパネル体はレール部材によって略円形形状に区画された遊技領域をその前面に有する遊技盤であり、前記前方パネル体は前記遊技盤を載置する載置部と前記遊技領域を露出させる開口部と前面側に遊技球発射機構を備えた遊技機本体であって、
前記遊技領域は前記開口部に面して配置され前記遊技球発射機構から発射された遊技球は助走後に同レール部材側に飛び移るように構成されており、
少なくとも前記固定手段の1つは同遊技盤を背面側の下端寄り位置で同遊技機本体方向に押圧する押圧固定手段であり、前記押圧手段は同押圧固定手段の近傍位置を押圧することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
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