JP2012226922A - Led発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体としての発光量および発光色温度を低下させても照射領域のずれがユーザに感得され難いことから、白熱灯に代えても違和感が少ないLED発光装置を提供する。
【解決手段】LED発光装置10を、低色温度LED20による低色温度領域26、および高色温度LED22による高色温度領域28が形成されたLEDユニット12と、内側面に反射面30が形成された椀状のリフレクタ14と、レンズ16とで構成し、低色温度領域26および高色温度領域28のいずれか一方を他方の色温度領域の外周に形成し、レンズ16を用いて内側の色温度領域26から放射された光Lb、および外周側の色温度領域28から放射された光の一部Lcを照射領域Sに集光させ、反射面30を用いて外周側の色温度領域28から放射された光の残部Laを照射領域Sに集光させることにより、上記課題を解決できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般照明等の用途に広く使用されている調光式白熱電球の代替品として使用した際にユーザに違和感を与えることのないLED発光装置に関する。
従来の白熱電球に比べて消費電力が低く、かつ、長寿命といった長所を有する発光ダイオード(以下、「LED」という。)は、需要者のエコロジー意識の高まりとともに、省エネ対策のひとつとしてその使用範囲が急速に広まっており、とりわけ白熱灯の代替としてLEDが組み込まれたLED発光装置を使用したいという要望が高まっている。
ところで、従来、白熱灯に供給する電流を減少させたり、あるいは印加する電圧を減少させたりすることにより、白熱灯から放射される光量を無段階に漸減(あるいは漸増)させる「調光」が行われており、室内のダウンライト等に適用されている。
このような白熱灯の代替として使用する以上、LED発光装置にも調光機能が求められるのは当然であることから、調光機能を備えるLED発光装置が開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のLED発光装置1は、図9に示すように、出力電圧を変更可能な直流電源2と、当該直流電源2に対して並列に接続された複数のLED3a〜3cと、直流電源2からの印加電圧に応じて各LED3a〜3cに順次段階的に電圧を印加する、互いに直列に接続された複数の電圧ゲート4a〜4cとで構成されており、直流電源2からの出力電圧を低下させていくと、電圧ゲート4a〜4cが順次オフになってLED3a〜3cが消灯していくことにより、「調光」が可能になっている。
加えて、白熱灯は、出光量が減少するとともに光の色温度も低下するという特性を有していることから、特許文献1のLED発光装置1でも、直流電源2からの出力電圧が低下したときに消灯していく順に各LED3a〜3cの発光色温度を低く設定することにより、LED発光装置1からの発光量を減少させると同時に発光色温度が低下するようにして、既存の白熱灯から切り替えたときの違和感をさらに少なくできるようにしている。
登録実用新案第3082719号公報
しかしながら、特許文献1のLED発光装置1は、白熱灯の代替品としては未だ不完全なものであった。
すなわち、図10(特許文献1の図1)に示されているように、複数のLED3a〜3cを単に並べて配置し、直流電源2からの出力電圧を増減させて発光するLED3a〜3cの数を増減させると、LED発光装置1の見かけ発光位置がずれてしまい、当該LED発光装置1による照射領域にも当然ずれが生じてしまうことから、光量を増減させても発光位置(フィラメントの位置)が変わらず、照射領域にずれが生じない白熱灯との間で違和感があった。
もちろん、互いに発光色温度が異なる多数のLEDを満遍なく混ぜて配設すれば、発光色温度が高いLEDから順に徐々に減光させて最終的に消灯させたとき、照射領域のずれが気にならないようにできる。しかしながら、同じ発光色温度のLEDグループを満遍なく離散させて配設し、さらに、離散して配設されたLEDグループ毎に配線することは、製造上の手間の増大やこれに伴うコスト高の点で現実的ではなく、実際には、発光色温度の低い低色温度LEDが集められた「低色温度領域」と、前記低色温度LEDよりも発光色温度が高い高色温度LEDが集められた「高色温度領域」といったように大きく分けて構成せざるを得ず、上述した「照射領域のずれ」の問題を現実的に解消できていなかった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、「低色温度領域」と「高色温度領域」とに分けられたLED群からの発光量を高色温度領域に配置されたLEDの減光および消灯によって減少させたときに、装置全体としての発光色温度を低下させることができるとともに、LEDを減光・消灯させても照射領域のずれがユーザに感得され難いことから、白熱灯に代えて使用しても違和感が少ないLED発光装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、
「発光色温度の低い低色温度LED20が集められた低色温度領域26と、前記低色温度LED20よりも発光色温度が高い高色温度LED22が集められた高色温度領域28とがその表面に形成されたLEDユニット12と、
前記LEDユニット12がその底部に配設され、その内側面に反射面30が形成された椀状のリフレクタ14と、
前記LEDユニット12の前方に配設されたレンズ16とを備えており、
前記低色温度領域26および前記高色温度領域28のいずれか一方が他方の色温度領域26の外周に形成されており、
前記レンズ16は、内側に形成された前記色温度領域26から放射された光Lb、および外周側の前記色温度領域28から放射された光の一部Lcを所定の照射領域Sに集光させ、
前記リフレクタ14の前記反射面30は、外周側の前記色温度領域28から放射された光の残部Laを反射させて前記照射領域Sに集光させることを特徴とするLED発光装置10」である。
本発明が適用されたLED発光装置10によれば、内側に形成された色温度領域26から放射された光Lbは、レンズ16によって所定の照射領域Sに集光され、また、当該色温度領域26の外周に形成された色温度領域28から放射された光La、Lcは、レンズ16の受光面40に向かうその一部Lcが当該レンズ16によって照射領域Sに集光されるとともに、レンズ16の受光面40から外れた残部の光Laがリフレクタ14の反射面30で反射した後、照射領域Sに集光される。
このように、「低色温度領域26」および「高色温度領域28」から放射された光La、Lb、Lcを同じ照射領域Sに向けて集光しているので、高色温度領域28に配置された高色温度LED22を徐々に減光させて最終的に消灯させることにより、LED発光装置10全体としての発光量、および光の色温度を低下させることができるとともに、当該減光・消灯の前後で照射領域Sのずれを抑えることができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したLED発光装置10をより限定したものであり、「前記高色温度領域28は、前記低色温度領域26の外周に形成されている」ことを特徴とする。
図3に示すように、内側に形成された色温度領域26から放射された後、レンズ16で集光された光Lb(内側光)に比べて、外周に形成された色温度領域28から放射された後、レンズ16を通った光Lc(外側光)は、照射面SPにおいて、内側光Lbの照射領域S2よりも外側に広い照射領域S1を形成することになり、内側光Lbおよび外側光Lcの照射領域S1、S2が重ならない領域(図中、Sy)には、外側光Lcのみが照射され、当該領域は、内側光Lbと外側光Lcとが重なる領域(図中、Sz。以下、「重複照射領域」という。)に比べて、ぼんやりとした、当該重複照射領域Szよりも目立たない領域となる。
本発明では、「低色温度領域26」を内側に、「高色温度領域28」をその外周に形成することにより、低色温度光を内側光Lbとし、高色温度光を外側光Lcとしているので、高色温度領域28に配置された高色温度LED22を減光・消灯したとき、その前後において、「明るく目立つ」照射領域の位置が、重複照射領域Sz(=減光・消灯前)、および低色温度光の照射領域S2(=減光・消灯後)で変わらない。
これにより、高色温度LED22の減光・消灯の前後において「照射領域のずれ」をユーザがさらに感得し難くなるので、従来の調光白熱灯の代替品としてより好適なLED発光装置10を構成することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載したLED発光装置10の改良に関し、
「前記レンズ16は、前記LED発光装置10の光軸Xを中心軸CLとして放物線Pを回転させたときの軌跡で規定された複合放物面型集光レンズ38である」ことを特徴とする。
複合放物面型集光レンズ38(Compound Parabolic Concentrator:CPC)は、図4に示すように、受光面40から受け入れた光を、その反射側面42で反射させた後、中心軸CLと成す角度が所定の角度範囲θ内で出光面44から放射する特性を有している。
本発明では、この複合放物面型集光レンズ38を使用しているので、当該複合放物面型集光レンズ38の受光面40に対する入射角が小さく集光させ易い内側光Lb(つまり、内側の色温度領域26から放射された光)はもとより、入射角がより大きい外側光Lc(つまり、外側の色温度領域28から放射された光)も、内側光Lbと同じく、所定の角度範囲θ内で出光面から放射される。これにより、上述したような、内側光Lbおよび外側光Lcの照射領域S1、S2が「重ならない領域Sy」をほぼゼロにして、高色温度LED22の減光・消灯の前後における「照射領域のずれ」を極小化することができる。
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載したLED発光装置10の改良に関し、
「前記複合放物面型集光レンズ38の受光面40には、表面が凹レンズ46に形成された凹部48が前記LED20、22に対向して設けられている」ことを特徴とする。
LED20、22から放射される光は一般に指向性が強く、当該LED20、22の光軸方向において光量が最大となり、光軸と成す角度が大きくなるほど光量が急激に小さくなるという特性を有している。このため、図6に示すように、受光面40に正対するLED20から放射された光Lbの大部分である「光軸方向の光」は、受光面40から複合放物面型集光レンズ38内に入った後、当該レンズ38の反射側面42で反射することなく、そのまま出光面44から放射されることから、複合放物面型集光レンズ38から放射された光の照射領域S3(この範囲は、上述のように、中心軸CLと成す角度が所定の角度範囲θ内の領域となる。)の中央部S4が明るく照らされ、その周縁部S5が暗くなる。
したがって、内側光Lbおよび外側光Lcの両方が放射されているときには、内側光Lbの大部分が照射されて照射領域S3の中央部S4が明るくなり、内側光Lbを減光・消灯すると(高色温度領域28が内側にある場合)、今度は当該中央部S4が、外側光La、Lcが照射される周縁部S5に比して暗くなり、逆に外側光Lcを減光・消灯すると(高色温度領域28が外側にある場合)、中央部S4が周縁部S5に比してさらに明るくなる。
このように、高色温度LED22の減光・消灯の前後において、照射領域S3の中央部S4における明るさの変化が「照射領域のずれ」としてユーザに把握されることがあった。
この点、本発明では、複合放物面型集光レンズ38の受光面40に「表面が凹レンズ46に形成された凹部48」がLED20、22に対向して設けられている点に特徴を有しており、以下のような作用効果を奏することができる。
一般的な「凹レンズU」は、図7に示すような特性を有している。すなわち、当該凹レンズUの中心軸CLに平行な光PL(図中、中心軸CLよりも上側の光)は、凹レンズUにより屈折され、中心軸CL上の入射側にある焦点F1と、凹レンズUおよび光PLの交点とを結ぶ直線上を、あたかも焦点F1から出射されたかのように広がって進む(発散)。また、中心軸CL上の出射側にある焦点F2に向かう光OL(図中、中心軸CLよりも下側の光)は、凹レンズUで屈折され、中心軸CLに平行に進む光となる。
そのため、本発明によれば、LED20から放射された光軸上の強い光Lbは、受光面40に形成された凹部48の表面(=凹レンズ46)を通過するとき、中心軸CLを中心として発散することになるので、照射領域S3の中央部S4を照らす光が減少するとともに、その分だけ照射領域S3の周縁部S5を照らす光が増加するので、高色温度LED22の減光・消灯の前後において、照射領域S3における中央部S4の明るさが変動し難くなり、ユーザが「照射領域のずれ」を把握し難くなる。
本発明によれば、高色温度領域に配置された高色温度LEDを徐々に減光させ、最終的に消灯させることにより、LED発光装置全体としての発光量、および光の色温度を低下させることができるとともに、当該消灯の前後で照射領域のずれを抑えることができ、白熱灯に代えて使用しても違和感を生じさせないLED発光装置を提供することができる。
第1実施例のLED発光装置を示す断面図である。 第1実施例の変形例に係るLED発光装置を示す断面図である。 内側光と外側光との間における照射範囲の違いを説明する図である。 第2実施例のLED発光装置を示す断面図である。 複合放物面型集光レンズの反射側面を規定する放物線の作図手順を説明する図である。 複合放物面型集光レンズによる照射範囲の中央部と周縁部との明るさの違いについて説明する図である。 一般的な凹レンズの作用について説明する図である。 第2実施例の変形例に係るLED発光装置を示す断面図である。 従来技術について説明する図である。 従来技術について説明する図である。
以下、本発明の実施態様について図面を用いて説明する。最初に、レンズ16として、一般的な凸レンズ36を用いた第1実施例について説明し、然る後、複合放物面型集光レンズ38(Compound Parabolic Concentrator: CPC)を用いた第2実施例について説明する。
なお、第2実施例の説明における第1実施例との共通部分については、第1実施例の説明を援用してその説明を省略し、相違部分を中心に説明する。
(第1実施例)
本実施例に係るLED発光装置10は、図1に示すように、大略、LEDユニット12と、リフレクタ14と、レンズ16とで構成されている。
LEDユニット12は、発光色温度の低い複数の低色温度LED20と、低色温度LED20よりも発光色温度が高い複数の高色温度LED22と、これらLED20、22が実装(固定、配線)された基板24とで構成されている。
このLEDユニット12では、基板24の一方の表面に、複数の低色温度LED20を略円形状に集めて実装された「低色温度領域26」が形成されており、さらに、当該低温度領域26の外周に、複数の高色温度LED22を集めて実装された「高色温度領域28」が形成されている。具体的には、基板24の一方の表面に同種類のLED23を並べて(各LED23の光軸が同じ向きに並ぶように)実装するとともに、これらLED23を囲繞する「堰29」を設け(この堰29が各色温度領域26、28の境界、および高色温度領域28と外側との境界となる)、然る後、当該堰29で囲繞された基板24の表面に、発光の色温度が低い蛍光体を充填するとともに、その外周に発光の色温度が高い蛍光体を充填する。これにより、色温度が低い蛍光体が充填された領域にあるLED23が低色温度LED20となり、色温度が高い蛍光体が充填された領域にあるLED23が高色温度LED22となる。
もちろん、発光色温度が異なるLED20、22を、それぞれが色温度領域26、28を形成するようにして基板24に実装してもよいし、全てのLED20、22を実装した後、発光色温度が互いに異なるフィルタ(色温度が低いものと、これよりも色温度が高いもの)を対応するLED20、22の出光側に取り付けてもよい。
なお、本実施例とは逆に、高色温度領域28の外周に低色温度領域26を形成してもよいが、後述するように、本実施例の態様(つまり、低色温度領域26の外周に高色温度領域28を形成する態様)の方が、高色温度LED22の消灯の前後における「照射領域のずれ」をユーザがさらに感得し難くなる点で好適である。
リフレクタ14は、その内側に反射面30を有する椀状の部材であり、リフレクタ14の材質としては、ガラス、アルミニウム、あるいは樹脂等が使用され、アルミニウムの場合は、反射面30に金属蒸着がなされている(あるいは、金属蒸着に代えて、アルマイト処理を施してもよい。)。また、ガラスの場合は、アルミニウム等の金属膜の他、多層膜コートによる可視光反射膜を用いることもできる。
反射面30は、上述のようにリフレクタ14の内面に形成された、中心軸CL(この中心軸CLはLED発光装置10の光軸X[LEDユニット12に設けられた各LED20、22の光軸に平行かつLEDユニット12の中心位置を通る直線]と一致する。)を中心とする回転楕円面であり、本実施例では、当該回転楕円面の焦点FがLEDユニット12の光軸Xと当該LEDユニット12の表面とが交わる点に一致するように設定されており、高色温度領域28から放射され、レンズ16からそれた光Laを反射させてリフレクタ14の前方にある照射領域S内に集光させるようになっている(後述するように、高色温度領域28から放射された光のうち、レンズ16に向かう一部の光Lcはレンズ16によって集光され、レンズ16からそれた残部の光Laがリフレクタ14で集光される。)。なお、レンズ16からそれた光Laを照射領域S内に集光させ得るものであれば、反射面30の形状は回転楕円面に限られない。
リフレクタ14の開口部14aには、当該開口部14aを覆う透明カバー32が必要に応じて取り付けられるとともに、リフレクタ14の底部開口14bには、LEDユニット12の光軸Xと、リフレクタ14の中心軸CLとが一致する位置にLEDユニット12を保持するためのLEDユニット保持板34が当該底部開口14bを覆うように取り付けられている。
透明カバー32は、ポリカーボネート製(もちろん、材質はこれに限られるものではなく、その他の樹脂や石英ガラスを用いてもよい。)の板状材であり、本実施例では、後述する凸レンズ36と一体的に形成されている(もちろん、別体に形成してもよい)。
レンズ16は、LEDユニット12の前方に配設された、ポリカーボネート製(もちろん、材質はこれに限られるものではなく、その他の樹脂や石英ガラスを用いてもよい。)の中実透明の凸レンズ36であり、低色温度領域26から放射された光Lb、および低色温度領域26の外周に形成された高色温度領域28から放射された凸レンズ36に向かう光Lcを照射領域Sに集光させる部材である。
凸レンズ36は、その中心がLEDユニット12の光軸X上に位置しており、低色温度領域26から放射された光Lbを全てカバーできるように、光Lbの放射角とLEDユニット12からの距離とに応じてその径が決められている。光Lbの放射角が大きいほど、また、LEDユニット12からの距離が遠いほど、凸レンズ36の径を大きくする必要がある。このため、LEDユニット12と凸レンズ36との間隔が殆ど無い場合には、「低色温度領域26の径≒凸レンズ36の径」となる。
なお、凸レンズ36の形状は、図1に示すように、その片面が平面である「平凸レンズ」であってもよいし、図2に示すように、両面とも球面になっている「両凸レンズ」であってもよい。
本実施例のLED発光装置10におけるLEDユニット12の各LED20、22に給電回路(図示せず)を介して電力を供給すると、各LED20、22から所定の色温度の光(低色温度LED20からは低色温度の光Lb。高色温度LED22からは高色温度の光La、Lc。)が照射される。
低色温度領域26から放射された光Lbは、その光軸上前方に配設された凸レンズ36で屈折された後、当該LED発光装置10の前方に設定された照射面SPの照射領域Sに集光される。
低色温度領域26の外周に形成された高色温度領域28から放射された光La、Lcの内、凸レンズ36の受光面40に向かう光Lcは、上述した低色温度領域26からの光Lbと同様、凸レンズ36で屈折された後、照射領域Sに集光される。また、凸レンズ36の受光面40からそれた光Laは、リフレクタ14の反射面30で反射した後、他の光Lb、Lcと同様、照射領域Sに集光される。
本実施例のLED発光装置10では、このように、LEDユニット12上の低色温度領域26および高色温度領域28から放射された光La、Lb、Lcを照射領域Sに集光しているので、高色温度領域28に配置された高色温度LED22を徐々に減光させて最終的に消灯し、低色温度LED20だけに発光を継続させることで、LED発光装置10全体としての発光量、および光の色温度を低下させることができるとともに、当該減光・消灯の前後で照射領域Sがずれるのを抑えることができる。
ところで、図3に示すように、内側に形成された低色温度領域26から放射された後、凸レンズ36で集光された光Lb(内側光)に比べて、外周に形成された高色温度領域28から放射された後、凸レンズ36を通った光Lc(外側光)は、照射面SPにおいて、内側光Lbの照射領域S2よりも外側に広い照射領域S1を形成することになり、内側光Lbおよび外側光Lcの照射領域S1、S2が重ならない領域(図中、Sy)には、外側光Lcのみが照射され、当該領域は、内側光Lbと外側光Lcとが重なる重複照射領域(図中、Sz)に比べて、ぼんやりとした、当該重複照射領域Szよりも目立たない領域となる。
本実施例のLED発光装置10では、上述のように、「低色温度領域26」を内側に、「高色温度領域28」をその外周に形成することにより、低色温度光を内側光Lbとし、高色温度光を外側光Lcとしているので、高色温度領域28に配置された高色温度LED22を減光・消灯したとき、その前後において、「明るく目立つ」照射領域の位置が、重複照射領域Sz(=減光・消灯前)、および低色温度光の照射領域S2(=減光・消灯後)で変わらない。
このため、高色温度LED22の減光・消灯の前後における「照射領域のずれ」をユーザがさらに感得し難くなるので、従来の調光白熱灯の代替品としてより好適なLED発光装置10を構成することができる。
(第2実施例)
第2実施例について図4を用いて説明する。なお、上述した第1実施例と、この第2実施例とは、基本的に、凸レンズ36に代えて、複合放物面型集光レンズ38がレンズ16として使用されている点において相違しているだけであるから第2実施例の説明における第1実施例との共通部分については、第1実施例の説明を援用してその説明を省略し、相違部分を中心に説明する。
複合放物面型集光レンズ38は、図4に示すように、各LED20、22から放射された光Lb、Lcを受け入れる受光面40と、当該受光面40から受け入れた光Lb、Lcを内面反射させる反射側面42と、当該反射側面42で内面反射した後の光、あるいは受光面40で受け入れた光を直接出光する、受光面40に正対した出光面44とで構成された、ポリカーボネート製(もちろん、材質はこれに限られるものではなく、その他の樹脂や石英ガラスを用いてもよい。)の中実透明体であり、受光面40から受け入れた光Lb、Lcをその中心軸CLを中心とする所定の角度範囲θ内で出光面44から放射する特性を有している。
また、複合放物面型集光レンズ38の受光面40には、その表面が凹レンズ46に形成された凹部48が各LED20、22に対向して設けられている。
複合放物面型集光レンズ38の反射側面42は、中心軸CLを回転軸として放物線Pを回転させたときの軌跡によって規定される回転面である。この放物線Pについて、図5を用いて詳細に説明すると、中心軸CLを含み複合放物面型集光レンズ38を切断する平面M内において、受光面40の両端に現れる2つの周縁点をそれぞれ「一方の受光面側周縁点A」および「他方の受光面側周縁点B」とする。また、出光面44の両端に現れる2つの周縁点のうち、中心軸CLを挟んで「一方の受光面側周縁点A」に対向する方の周縁点を「一方の出光面側周縁点C」とし、残部を「他方の出光面側周縁点D」とする。
次に、一方の受光面側周縁点Aと、一方の出光面側周縁点Cとを結ぶ直線Wを描き、この直線Wに平行で、かつ、他方の受光面側周縁点Bを通過する直線を横軸Xとする。そして、この横軸Xに直交する直線を縦軸Yとする。なお、直線Wと中心軸CLとが成す角度θを複合放物面型集光レンズ38の「1/2開き角」という。また、他方の受光面側周縁点Bと、他方の出光面側周縁点Dとを結ぶ直線Vと中心軸CLとが成す角度も上記角度θと同じ角度になる。
このような横軸Xおよび縦軸Yを設定したとき、放物線Pは、他方の受光面側周縁点Bを焦点として一方の受光面側周縁点Aおよび他方の出光面側周縁点Dを通過する放物線の一部(=線分AD)として規定される。このように、横軸Xおよび縦軸Yと、1の焦点(上述の例では、一方の受光面側周縁点A)と、1の通過点(他方の受光面側周縁点B)とを定めることにより放物線Pを一義的に規定することができる。
上述のように、複合放物面型集光レンズ38は、受光面40から受け入れた光を、その中心軸CLを中心とする所定の角度範囲θ内で出光面44から放射する特性を有していることから、図4に示すように、低色温度領域26からの光Lb(内側光)はもとより、受光面40に対する入射角が大きい、高色温度領域28から受光面40に向かう光Lc(外側光)も、入射角がより小さい光Lbと同じく、複合放物面型集光レンズ38固有の角度範囲θ内でその出光面44から放射される。
これにより、上述のような、低色温度領域26からの光Lbおよび高色温度領域28からの光Lcの照射領域S1、S2が「重ならない領域Sy」をほぼゼロにして、高色温度LED22の減光・消灯の前後における「照射領域のずれ」を極小化することができる。
ところで、LED20、22から放射される光は一般に指向性が強く、当該LED20、22の光軸方向において光量が最大となり、光軸と成す角度が大きくなるほど光量が急激に小さくなるという特性を有している。このため、図6に示すように、受光面40に正対するLED20から放射された光Lbの大部分である「光軸方向の光」は、受光面40から複合放物面型集光レンズ38内に入った後、当該レンズ38の反射側面42で反射することなく、そのまま出光面44から放射されることから、複合放物面型集光レンズ38から放射された光の照射領域S3(この範囲は、上述のように、中心軸CLと成す角度が所定の角度範囲θ内の領域となる。)の中央部S4が明るく照らされ、その周縁部S5が暗くなる。
したがって、内側光Lbおよび外側光Lcの両方が放射されているときには、内側光Lbの大部分が照射されて照射領域S3の中央部S4が明るくなり、内側光Lbを減光・消灯すると(高色温度領域28が内側にある場合)、今度は当該中央部S4が、外側光La、Lcが照射される周縁部S5に比して暗くなり、逆に外側光Lcを減光・消灯すると(高色温度領域28が外側にある場合)、中央部S4が周縁部S5に比してさらに明るくなる。
このように、高色温度LED22の減光・消灯の前後において、照射領域S3の中央部S4における明るさの変化が「照射領域のずれ」としてユーザに把握されることがあった。
この点、本実施例では、複合放物面型集光レンズ38の受光面40に「表面が凹レンズ46に形成された凹部48」が形成されていることにより、以下のような作用効果を奏することができる。
一般的な「凹レンズU」は、図7に示すような特性を有している。すなわち、当該凹レンズUの中心軸CLに平行な光PL(図中、中心軸CLよりも上側の光)は、凹レンズUにより屈折され、中心軸CL上の入射側にある焦点F1と、凹レンズUおよび光PLの交点とを結ぶ直線上を、あたかも焦点F1から出射されたかのように広がって進む(発散)。また、中心軸CL上の出射側にある焦点F2に向かう光OL(図中、中心軸CLよりも下側の光)は、凹レンズUで屈折され、中心軸CLに平行に進む光となる。
そのため、本発明によれば、LED20から放射された光軸上の強い光Lbは、受光面40に形成された凹部48の表面(=凹レンズ46)を通過するとき、中心軸CLを中心として発散することになるので、照射領域S3の中央部S4を照らす光が減少するとともに、その分だけ照射領域S3の周縁部S5を照らす光が増加するので、高色温度LED22の減光・消灯の前後において、照射領域S3における中央部S4の明るさが変動し難くなり、ユーザが「照射領域のずれ」を把握し難くなる。
なお、上述の実施例では、透明カバー32と複合放物面型集光レンズ38とが一体的に形成されているが、透明カバー32と複合放物面型集光レンズ38とを別々に構成してもよい。例えば、図8に示すように、複合放物面型集光レンズ38の出光面44側の端の外周面から一体的に鍔部38aを突設するとともに、透明カバー32の中央部に当該複合放物面型集光レンズ38の外径よりもやや大きく、かつ、鍔部38aの外径よりも小さなレンズ挿通孔32aを設け、鍔部38aが透明カバー32に当接するまで複合放物面型集光レンズ38をレンズ挿通孔32aに挿通し、透明カバー32と複合放物面型集光レンズ38とを接着剤(図示せず)等で固定してもよい。
10…LED発光装置
12…LEDユニット
14…リフレクタ
14a…開口部
14b…底部開口
16…レンズ
20…低色温度LED
22…高色温度LED
23…LED
24…基板
26…低色温度領域
28…高色温度領域
29…堰
30…反射面
32…透明カバー
34…LEDユニット保持板
36…凸レンズ
38…複合放物面型集光レンズ
40…受光面
42…反射側面
44…出光面
46…凹レンズ
48…凹部

Claims (4)

  1. 発光色温度の低い低色温度LEDが集められた低色温度領域と、前記低色温度LEDよりも発光色温度が高い高色温度LEDが集められた高色温度領域とがその表面に形成されたLEDユニットと、
    前記LEDユニットがその底部に配設され、その内側面に反射面が形成された椀状のリフレクタと、
    前記LEDユニットの前方に配設されたレンズとを備えており、
    前記低色温度領域および前記高色温度領域のいずれか一方が他方の色温度領域の外周に形成されており、
    前記レンズは、内側に形成された前記色温度領域から放射された光、および外周側の前記色温度領域から放射された光の一部を所定の照射領域に集光させ、
    前記リフレクタの前記反射面は、外周側の前記色温度領域から放射された光の残部を反射させて前記照射領域に集光させることを特徴とするLED発光装置。
  2. 前記高色温度領域は、前記低色温度領域の外周に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLED発光装置。
  3. 前記レンズは、前記LED発光装置の光軸を中心軸として放物線を回転させたときの軌跡で規定された複合放物面型集光レンズであることを特徴とする請求項1または2に記載のLED発光装置。
  4. 前記複合放物面型集光レンズの受光面には、表面が凹レンズに形成された凹部が前記LEDに対向して設けられていることを特徴とする請求項3に記載のLED発光装置。

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