JP2012226125A - クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体(18)の表面に当接し、この表面から残留トナーを除去するクリーニングブレード(52)と、像担持体の回転方向でみてこの表面とクリーニングブレードとの当接位置よりも上流側にてこの表面に圧接しており、残留トナーを用いてこの表面を研磨するクリーニングローラー(56)と、クリーニングローラーに当接して回転し、そのトナー層厚を調整できる層規制ローラー(66)とを具備し、この層規制ローラーは、クリーニングローラーのうち像担持体の回転軸線方向でみた現像幅の外側領域におけるクリーニングローラーに付着した残留トナーを掻き取る規制力が、現像幅の内側領域における規制力よりも弱く設定される。
【選択図】図4
Description
詳しくは、クリーニングブレード及びクリーニングローラーが感光体ドラムの表面に接触し、クリーニングブレードが感光体ドラムの表面に残った残留トナーを除去する。
なぜならば、現像器がトナーを供給する現像幅は、帯電器が電流を付与する帯電幅よりも狭いため、現像器からのトナーは、感光体ドラムのうちその回転軸線方向でみた現像幅の外側領域には供給され難く、クリーニングローラーのうち現像幅の外側領域にも供給され難くなるからである。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、クリーニングローラーのうち現像幅の外側領域にも残留トナーを付着させ、クリーニングブレードの捲れや鳴きを防止できるクリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置を提供することである。
そこで、この現像幅の外側領域における層規制ローラーの規制力が現像幅の内側領域における層規制ローラーの規制力よりも弱く設定されている。この結果、この現像幅の外側領域では、クリーニングローラーに付着した残留トナーが保持され、この保持された残留トナーにて当該領域の像担持体表面も十分に研磨できる。
しかも、層規制ローラーのみで現像幅の外側領域におけるクリーニングローラーに付着した残留トナーを保持しており、部品点数が少なく、省スペース化を達成したクリーニング装置を提供できる。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、クリーニングローラーの現像幅の外側領域は、層規制ローラーの軟らかい部分に接触し、層規制ローラーの硬い部分よりも多くの残留トナーが保持されることから、当該領域の像担持体表面も確実に研磨できる。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、クリーニングローラーの現像幅の外側領域は、層規制ローラーのセル径の粗い(大きい)部分に接触し、層規制ローラーのセル径の細かい(小さい)部分よりも多くの残留トナーが保持されるので、当該領域の像担持体表面も確実に研磨できる。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、クリーニングローラーの現像幅の外側領域は、層規制ローラーの連泡部分に接触し、層規制ローラーの単泡部分よりも多くの残留トナーが保持されるため、当該領域の像担持体表面も確実に研磨できる。
第5の発明によれば、第1から第4の発明の作用に加えてさらに、クリーニングローラーの現像幅の外側領域は、層規制ローラーの小さい外径部分に接触し、層規制ローラーの大きい外径部分よりも多くの残留トナーが保持されることから、当該領域の像担持体表面も確実に研磨できる。
第6の発明によれば、上記のクリーニング装置によって像担持体表面への研磨剤の付着も回避できるので、研磨剤が像担持体からすり抜けて付着することによる例えば帯電器の汚染も回避できる。しかも、良好な画像形成が長期間に亘って行われることから、画像形成装置の信頼性向上に寄与する。
図1には、画像形成装置の一例であるカラー印刷可能なプリンター1の構造が概略的に示されている。この図1に示す断面はプリンター1の左側面からみたものである。このため、プリンター1の前面は図1の右側に、プリンター1の背面は左側にそれぞれ位置する。
また、この排紙トレイ36の近傍には、ユーザの各種操作に供される複数の操作キーや、各種情報を表示する画面を有したフロントカバー5が配置されている。
この図1でみて収容部40の右上方には給紙ローラー46が設置される。そして、用紙は図1でみて給紙カセット4の右上方に向けて送出され、この送出された用紙は、装置本体2の内部でプリンター1の前面に沿って上方に向けて搬送される。
装置本体2の内部には、給紙カセット4からの用紙搬送方向でみて下流側に、搬送ローラー10、レジストローラー14、画像形成部16及び2次転写部30が順番に配置されている。
各感光体ドラム18は回転自在に設置され、図示しない駆動モーターによって図1や図2の時計回りにそれぞれ駆動する。
また、この感光体ドラム18と給紙カセット4との間には露光部15が備えられており(図1)、この露光部15からは、レーザー光が各感光体ドラム18に向けてそれぞれ照射される。
この帯電器20は、図2にも示される如く感光体ドラム18の下方に位置しており、感光体ドラム18の表面を帯電させる。
現像器24は図2でみてドラムユニット17の左方に配置され、感光体ドラム18に対峙する現像ローラー25を有する。この現像ローラー25は図示しない駆動モーターによって図2の反時計回りに駆動する。
画像形成部16はゴム製の中間転写ベルト12を有し、当該中間転写ベルト12は各感光体ドラム18の上方に配置されている。中間転写ローラー13は中間転写ベルト12を上方から押圧し、感光体ドラム18と中間転写ベルト12とを圧接させる。
また、用紙搬送方向でみて2次転写部30の下流側には、定着部32、排出分岐部34及び排出ローラー35の順に配置されている。
ここで、本実施例のトナーには、微量の研磨剤(酸化チタン、シリカ、アルミナなど)が含まれており、クリーニング装置50にて感光体ドラム18の表面の清掃に利用される。
次に、クリーニングブレード52は、ハウジング51の下端に固定される亜鉛鋼板製の本体や、この本体に溶着されたポリウレタンゴム製のブレード部分からなり、このブレード部分のエッジが感光体ドラム18の回転方向でみてクリーニングローラー56の下流側に配置され、感光体ドラム18の回転軸線に沿って延びている。
これらクリーニングブレード52やクリーニングローラー56によって感光体ドラム18の表面から掻き取られた残留トナーなどは、トナー受け部材58に一時的に溜められる。
一方、トナー受け部材58から溢れた残留トナー等はトナー回収室80から回収される。
具体的には、これら各構成の幅の関係を説明した図3に示される如く、この図3に破線で示された感光体ドラム18の感光層の幅(ドラム幅)は、図3に2点鎖線で示された帯電幅よりも広く設定される。なお、上述した中間転写ベルト12の幅は、ドラム幅と帯電幅の間、或いはこの帯電幅と同等に設定される。
なお、この現像幅は、図3に1点鎖線で示された通紙幅よりも常に広く設定される。用紙の左右両端にもトナー像を形成可能にするためである。
そこで、本実施例では、層規制ローラー66を用いて図3に斜線で示された領域90,90にトナーを与えている。
より具体的には、この層規制ローラー66は、クリーニングブレード52やクリーニングローラー56と同様に、感光体ドラム18の回転軸線方向に沿って延び(図4)、クリーニングローラー56に当接して従動回転する。
これにより、本実施例のトナー受け部材58は、一時的に溜めた残留トナーを、クリーニングローラー56のうち感光体ドラム18の回転軸線方向でみた現像幅の内側領域の他、この現像幅の外側領域にも供給できる。
このため、現像幅の外側領域では規制力が弱くなり、同じクリーニングローラー56に付着した残留トナーであっても、現像幅の外側領域に位置する残留トナーが現像幅の内側領域よりも多く留まることになる。
なお、本実施例では、現像幅の内側領域と外側領域とで層規制ローラー66硬度を変更したが、この例に限定されるものではない。
或いは、層規制ローラー66の外径を変更することもできる。
これら各トナー像は中間転写ベルト12に重ね合わされ(1次転写)、2次転写部30にて用紙に2次転写される。なお、感光体ドラム18の表面に残留したトナーはクリーニング装置50で除去される。
両面印刷を行う場合には、片面に印刷された用紙は、排出分岐部34で装置本体2内に引き戻され、両面印刷搬送路38に搬送される。この用紙はレジストローラー14の上流側に向けて送出され、2次転写部30に向けて再び送られる。これにより、用紙の未だ印刷がされていない面にトナー像が転写される。
そこで、この現像幅の外側領域における層規制ローラー66の規制力が現像幅の内側領域における層規制ローラー66の規制力よりも弱く設定されている。この結果、この現像幅の外側領域では、クリーニングローラー56に付着した残留トナーが保持され、この保持された残留トナーにて当該領域の感光体ドラム18の表面も十分に研磨できる。
しかも、層規制ローラー66のみで現像幅の外側領域におけるクリーニングローラー56に付着した残留トナーを保持しており、部品点数が少なく、省スペース化を達成したクリーニング装置50を提供できる。
又は、クリーニングローラー56の現像幅の外側領域が、層規制ローラー66のセル径の粗い部分に接触し、層規制ローラー66のセル径の細かい部分よりも多くの残留トナーが保持されるので、当該領域の感光体ドラム18の表面も確実に研磨できる。
或いは、クリーニングローラー56の現像幅の外側領域は、層規制ローラー66の小さい外径部分に接触し、クリーニングローラー56とのニップの大きな層規制ローラー66の大きい外径部分よりも多くの残留トナーが保持されることから、当該領域の感光体ドラム18の表面も確実に研磨できる。
例えば、上記実施例では、トナー像が感光体ドラムの上方で中間転写ベルトに転写しているが、この感光体ドラムの下方でベルトに転写しても良い。また、上記実施例では、中間転写ベルトを採用したプリンター1で説明されている。しかし、本発明は、感光体ドラム18のトナー像を用紙に直接に転写する場合にも適用可能である。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、クリーニングローラーのうち現像幅の外側領域にも残留トナーを付着させ、クリーニングブレードの捲れや鳴きを防止できるとの効果を奏する。
18 感光体ドラム(像担持体)
50 クリーニング装置
52 クリーニングブレード
56 クリーニングローラー
66 層規制ローラー
Claims (6)
- トナー像が形成された像担持体の表面を清掃するクリーニング装置であって、
前記表面に当接し、この表面から残留トナーを除去するクリーニングブレードと、
前記像担持体の回転方向でみて前記表面と前記クリーニングブレードとの当接位置よりも上流側にてこの表面に圧接しており、前記残留トナーを用いて前記表面を研磨するクリーニングローラーと、
このクリーニングローラーに当接して回転し、そのトナー層厚を調整できる層規制ローラーと
を具備し、
この層規制ローラーは、前記クリーニングローラーのうち前記像担持体の回転軸線方向でみた現像幅の外側領域における前記クリーニングローラーに付着した残留トナーを掻き取る力が、前記現像幅の内側領域における前記クリーニングローラーに付着した残留トナーを掻き取る力よりも弱く設定されることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置であって、
前記層規制ローラーは、前記現像幅の外側領域の硬度が前記現像幅の内側領域の硬度よりも低いことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1又は2に記載のクリーニング装置であって、
前記層規制ローラーは、多孔体で構成されており、前記現像幅の外側領域のセル径が前記現像幅の内側領域のセル径よりも粗いことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のクリーニング装置であって、
前記層規制ローラーは、多孔質発泡体で構成されており、前記現像幅の外側領域が連泡で形成され、前記現像幅の内側領域が単泡で形成されていることを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のクリーニング装置であって、
前記層規制ローラーは、前記現像幅の外側領域の外径が前記現像幅の内側領域の外径よりも小さいことを特徴とするクリーニング装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載のクリーニング装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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