JP2012225081A - 補給水用取水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電気制御を用いることなく簡易な構成で取水路の水位の変化に応じて河川からの取水量を自動で調整することが可能な補給水用取水装置を提供する。
【解決手段】 渓流103と取水路101とを連通する連通路2と、取水路101を流れる水W2の水位の変化に伴って上下動するフロート13によって渓流103から連通路2を介して取水路101へ流入する水W3の流量を機械的に調整する取水量調整部10と、備え、取水量調整部10は、取水路101の水位が所定範囲にある場合は、取水路101の水位に応じた水量を渓流103から取水路101へ補給し、取水路101の水位が所定範囲を下回る場合は、許容される最大の水量を渓流103から取水路101へ補給し、取水路101の水位が所定範囲を超える場合は、渓流103からの取水路101への水W3の補給を阻止する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、河川を流れる水の一部を水力発電所の取水路に補給するための補給水用取水装置に関し、とくに取水路の水位の変化に応じて河川からの取水量を自動で調整することが可能な補給水用取水装置に関する。
水力発電においては、渓流などの河川を流れる水の一部を水力発電所の取水路に補給するための補給水用取水装置が設けられている。補給のための河川からの取水は、ダムから水力発電所に供給される水量が最大値を下回る際に可能となっており、かつ渓流からの取水量は所定の流量内に限定されている。
従来から、ダムの水位の変動に対して自動的に追随して取水するフロート式選択取水設備が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このフロート式選択取水設備は、取水口を囲む水上フロートに昇降機が取付けられており、上下方向に多段に設けられた複数の水中フロートを昇降機によって水中で昇降させることにより、遮水カーテンを上下方向に移動させるようにしている。
特開2004−300696号公報
しかし、渓流を流れる水の一部を水力発電所の取水路に補給するための補給水用取水装置は、水利使用許可に基づき渓流からの取水量を調整する必要があり、渓流からの許可取水量以内の取水をするためには、取水量の計算や最大取水を超過しないための自動制御を行う必要がある。そのため、取水装置の構成が複雑となり、多額の費用を要するという問題がある。すなわち、取水量の調整を電気制御で行う場合は、電動ゲートの設置、電動ゲートの自動制御装置の設置、これらを運転するための電源の確保が必要となるが、これらの機器類や電源を渓流がある山間部に敷設することは、多額の費用を要する。
特許文献1の取水設備は、電動ウインチなどから構成される昇降機が必要となるので、渓流などの山間部で用いる場合は、同様に新たに電源を確保する必要がある。したがって、電気制御を用いることなく簡易な構成で、渓流などの河川からの取水量を自動で調整することが可能な補給水用取水技術の開発が望まれる。
そこで本発明は、電気制御を用いることなく簡易な構成で取水路の水位の変化に応じて河川からの取水量を自動で調整することが可能な補給水用取水装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、取水堰にせき止められた水を下流に位置する水力発電所へ供給する取水路の途中に設けられ、河川を流れる水の一部を前記取水路に補給する補給水用取水装置であって、前記河川と前記取水路とを連通する連通路と、前記取水路を流れる水の水位の変化に伴って上下動するフロートによって前記河川から前記連通路を介して前記取水路へ流入する水の流量を機械的に調整する取水量調整部と、を備え、前記取水量調整部は、前記取水路の水位が所定範囲にある場合は、前記取水路の水位に応じた水量を前記河川から前記取水路へ補給し、前記取水路の水位が前記所定範囲を下回る場合は、許容される最大の水量を前記河川から前記取水路へ補給し、前記取水路の水位が前記所定範囲を超える場合は、前記河川からの前記取水路への水の補給を阻止する、ことを特徴とする補給水用取水装置である。
この発明によれば、取水量調整部のフロートの上下動によって河川から連通路を介して取水路へ流入する水の流量が機械的に調整され、取水路の水位の変化に応じて河川から取水路への取水量を自動で調整することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の補給水用取水装置において、前記取水量調整部は、前記連通路の内壁面に摺動可能に保持され上部が前記河川側に位置するとともに前記フロートが設けられる下部が前記取水路内に位置する筒部と、前記筒部の外周面に固定され前記取水路の水位が前記所定範囲を下回る場合は前記連通路の上流端と当接し前記筒部の下方への移動を阻止するストッパと、を有していることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の補給水用取水装置において、前記取水量調整部は、前記河川の水の一部が導かれる導水プールに配置されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、取水量調整部のフロートの上下動によって河川から連通路を介して取水路へ流入する水の流量を機械的に調整することができ、電源の確保が難しい渓流などの山間部でも、電源を用いることなく取水路の水位の変化に応じて河川からの取水量を自動で調整することができる。これにより、水利使用許可を超える取水を確実に防止することできる。また、フロートの上下動によって河川から取水路に流入する水を調整しているので、電気を用いた自動制御に比べて構成が簡易となり、装置の敷設費用を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、連通路の内壁面に摺動可能に保持される筒部にフロートが設けられているので、筒部の上下動によって取水量を自動で調整することができ、取水量調整部の構造をさらに簡素化することができ、装置の信頼性を高めることができる。
請求項3に記載の発明によれば、取水量調整部は、河川の水の一部が導かれる導水プールに配置されているので、取水量調整部を河川自体に配置する場合に比べて、補給水用取水装置の保守および管理が容易となる。
本発明の実施の形態1に係わる補給水用取水装置が設けられる取水路および河川近傍の平面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 図1の補給水用取水装置が設けられる取水路および河川の拡大断面図である。 図1の補給水用取水装置における取水量調整部の断面図である。 図1の補給水用取水装置によって河川から取水路への水の補給が阻止された状態を示す断面図である。 図1の補給水用取水装置によって河川から取水路への水の補給の自動調整が行われる状態を示す断面図である。 図1の補給水用取水装置によって許容される最大の水量を河川から取水路へ補給する状態を示す断面図である。 図1の補給水用取水装置が設けられる取水路の概要を示す断面図である。 図1の図1の補給水用取水装置における取水路の水位と河川からの取水量との関係を示す特性図である。 本発明の実施の形態2に係わる補給水用取水装置によって河川からの取水が阻止された状態を示す断面図である。 図10の補給水用取水装置によって河川から取水路への取水が行われている状態を示す断面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図9は、本発明の実施の形態1を示している。図8に示すように、取水堰100は、水力発電のための水W1をせき止め、発電出力に応じた水量を取水路101を介して下流側の水力発電所102に供給している。この実施の形態1においては、取水堰100と水力発電所102との距離は、約7Kmとなっている。水力発電所102の最大取水量は、例えば10m/秒に設定されている。この実施の形態1においては、取水路101による取水堰100からの許容最大取水量も10m/秒に設定されており、取水堰100からの取水量の変化によって取水路101を流れる水W2の水位が変化する。取水路101には、取水堰100からの取水量が10m/秒を下回る場合は、河川としての渓流103を流れる水W3の一部を補給することが可能であり、その補給水量は後述する補給水用取水装置1によって自動調整可能となっている。この実施の形態1においては、渓流103を流れる水W3の取水路101への最大補給量(最大取水量)は、1m/秒に設定されている。
図1および図2に示すように、取水路101は、地中Gに形成されており、渓流103の流れ方向と交差している。補給水用取水装置1は、取水路101の途中に設けられており、この実施の形態1においては、取水堰100と水力発電所102とのほぼ中間地点に設けられている。取水路101は、補給水用取水装置1が配置される場所では、渓流103の直下に位置している。渓流103は、両側に堤防103a、103bを有しており、これによって渓流103を流れる水W3は所定方向に導かれるようになっている。渓流103の左右中央部には、ゲート(図示略)を保持する複数のゲート保持基礎部103dが形成されている。ゲート保持基礎部103dは、川底103cから上方に延びている。
堤防103bの外側には、平面形状が長方形の導水プール104が形成されている。導水プール104には、堤防103b側に形成された開口部104aを介して渓流103の水W3の一部が導かれている。開口部104aは、渓流103を流れる流木などの異物が導水プール104内に流入するのを防止する防護柵(図示略)を有している。導水プール104の水W3の水位は、一定値または一定値以下に保たれるようになっている。
図1に示すように、補給水用取水装置1は、導水プール104に配置されている。補給水用取水装置1は、渓流103と取水路101とを連通する連通路2と、渓流103から連通路2を介して取水路101へ流入する水W3の流量を機械的に調整する取水量調整部10とから構成されている。連通路2は、横断面形状が円形であり、上下方向に直線状に延びている。図3に示すように、連通路2は、上流側が導水プール104の底面104aに開口しており、下流側が取水路101内に開口している。取水量調整部10は、連通路2に対して上下方向に移動可能に取付けられている。
図4は、取水量調整部10の詳細を示している。取水量調整部10は、筒部11、流入部12、フロート13、ストッパ14から構成されている。筒部11は、円筒形に形成されており、例えば耐食性に優れたステンレス鋼から構成されている。筒部11の内側には、導水プール104の水W3が通過可能な補給流路15が形成されている。筒部11は、外周面11aが連通路2の内壁面と摺動可能に保持されている。筒部11の上端には、ステンレス鋼からなる環状の流入部12が取付けられている。流入部12は、断面形状が略円弧状に形成されており、内径側端部12aが筒部11の上端11cと溶接によって接続されている。流入部12の外径側端部12cは、自由端となっており、上下方向の位置が内径側端部12aと一致している。内径側端部12aと外径側端部12cとの間は、水W3が円滑に流入するために湾曲部12bに形成されている。
筒部11の下端側には、環状に形成されたフロート13が設けられている。フロート13は、取水路101を流れる水W2の水位の変化に伴って筒部11と一体になって上下動するようになっている。フロート13の下端13aと上端13bは、筒部11の外周面11aに接合されている。フロート13には、空気が封入される空洞部13cが形成されている。フロート13は、取水路101を流れる水W2の水面W2aに露出するようになっており、取水路101の水W2の水位が上昇すると、その変化に伴って筒部11を上方向に移動させる浮力を有している。また、フロート13は、取水路101の水W2の水位が低下すると、その変化に伴って筒部11を確実に下方向に移動させる重量を有している。筒部11の外周面11aには、環状のストッパ14が固定されている。ストッパ14は、図7に示すように、取水路101の水位が所定範囲を下回る場合は、連通路2の上流端2aと当接し筒部11の下方への移動を阻止する機能を有している。
図4に示すように、取水量調整部10は、流入部12の上端からフロート13の下端までの距離がH1に設定されている。また、取水量調整部10は、フロート13の下端からストッパ14の下面までの距離がH2に設定されている。そして、取水量調整部10は、ストッパ14の下面から流入部12の上端までの距離がH3に設定されている。このように各部の位置関係を適宜設定することにより、取水路101の水W2の水位の変化に応じて渓流103側からの取水路101への水W3の取水量を最適に調整することが可能となっている。
図5に示すように、取水量調整部10は、取水路101の水位L1が所定範囲を超える場合は、渓流103から導水プール104に導かれた水W3の取水路101への補給を阻止する機能を有している。図6に示すように、取水量調整部10は、取水路101の水位L2が所定範囲にある場合は、取水路101の水W2の水位に応じた水量を導水プール104から取水路101へ補給する機能を有している。図7に示すように、取水量調整部10は、取水路101の水W2の水位L3が所定範囲を下回る場合は、許容される最大の水量を導水プール104から取水路101へ補給する機能を有している。
図9は、取水路(本川)101を流れる水W2の水位と取水路101へ補給される水量との関係を示している。図9に示すように、領域Aにおいては、取水路101の取水量が最大取水量10m/秒を超過しているため、渓流(支川)103からの取水は停止されるようになっている。領域Bにおいては、渓流103からの取水は可能であり、取水路101の水W2の水位に応じて渓流103からの取水量が調整可能となっている。領域Cにおいては、渓流103から取水路101へ最大水量1m/秒の水W3を継続して取水することが可能となっている。
つぎに、補給水用取水装置1の動作および作用について説明する。
図8に示すように、取水堰100にせき止められた水W1は、矢印Fに示すように、取水路101を介して下流側の水力発電所102に供給され、水力発電所10では取水路101からの水W2によって発電が行われる。ここで、取水路101の最大取水量10m/秒に設定されているので、取水路101を流れる水W2が最大取水量10m/秒を超える場合は、図5に示すように、渓流103から導水プール104に導かれた水W3の取水路101への補給は阻止される。すなわち、取水堰100からの最大取水量は10m/秒であり、渓流103からの取水量は最大1m/秒であるので、取水路101を流れる水量は10m/秒を超える場合がある。この状態では、取水路101の水位L1は所定範囲を超えるので、渓流103からの取水路101への水W3の補給は、図5に示すように取水量調整部10によって阻止される。なお、水力発電所102の取水量は、最大取水量は10m/秒に制限されているので、取水路101の超過水量は水力発電には使用されずに捨てられる。
つぎに、取水堰100から取水路101への取水量が低下し、図6に示すように、取水路101を流れる水W2の水位L2が所定範囲にある場合は、取水路101の水位に応じた水量が導水プール104から取水路101へ補給される。すなわち、取水路101を流れる水W2の水位が低下した場合は、フロート103の下降に伴って筒部11の流入部12の位置が下がることになり、導水プール104の水W3は流入部12から補給流路15に流入し、取水路101に向けて落下することになる。この実施の形態1においては、渓流103側からの水W3の取水路101への取水は、最大水量1m/秒に設定されているので、図6においては、補給水用取水装置1による取水調整は、取水路101を流れる水W2の流量が9m/秒〜10m/秒の間で行われる。
図7に示すように、取水堰100から取水路101への取水量がさらに低下し、取水路101を流れる水W2の水位L3が所定範囲を下回る場合は、筒部11に取付けられたストッパ14が連通路2の上流端2aと当接し、筒部11の下方への移動が阻止される。ここで、導水プール104の水W3の水位は、一定値また一定値以下に設定されているので、許容される最大の水量である1m/秒の水W3を導水プール104から取水路101へ補給することが可能となる。例えば、取水路101を流れる水W2の水量が8.5m/秒である場合は、渓流103側から最大1m/秒の水W3を取水路101に補給することができ、水力発電所102へ供給する水量を9.5m/秒とすることが可能となる。
このように、本発明においては、取水量調整部10のフロート13の上下動によって導水プール104から連通路2に設けられた取水量調整部10を介して取水路101へ流入する水W3の流量を機械的に調整することができる。したがって、電源の確保が難しい山間部でも、電源を用いることなく取水路101の水位の変化に応じて渓流103からの取水量を自動で調整することができる。これにより、水利使用許可を超える渓流103からの取水を確実に防止することできる。また、フロート13の上下動によって渓流103から取水路101に流入する水を調整しているので、電気を用いた自動制御に比べて装置の構成を簡素化でき、補給水用取水装置1の敷設費用を低減することができる。
また、連通路2の内壁面に摺動可能に保持される筒部11にフロート13が設けるようにしているので、筒部13の上下動によって渓流103側からの取水量を自動で調整することができ、取水量調整部10の構造をさらに簡素化することができ、補給水用取水装置1の信頼性を高めることができる。さらに、取水量調整部10は、渓流103の水の一部が導かれる導水プール104に配置されているので、補給水用取水装置1を渓流103自体に配置する場合に比べて、補給水用取水装置1の保守および管理が容易となる。
(実施の形態2)
図10および図11は、本発明の実施の形態2を示している。実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、連通路のおよび取水量調整部の形状であり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、順ずる部分の説明を省略する。
図10および図11に示すように、取水量調整部20は、筒部21、フロート22、ストッパ23から構成されている。筒部21は、円錐台状に形成されており、例えば耐食性に優れたステンレス鋼から構成されている。筒部21は、外周面が連通路2´の内壁面と密着可能に保持されている。筒部21の外側には、導水プール104の水W3が通過可能な補給流路が形成可能となっている。筒部21の上端面には、連通路2´の径よりも径が大となる金網状のストッパ23が取付けられている。ストッパ23は、筒部23の下方への過度の動きを規制し、かつ導水プール104の水W3を連通路2´に流入させる機能を有している。
筒部21の下端側には、フロート22が設けられている。フロート22は、取水路101を流れる水W2の水位の変化に伴って筒部21と一体になって上下動するようになっている。フロート22は、取水路101を流れる水W2の水面に浮かぶようになっており、取水路101の水W2の水位が上昇すると、その変化に伴って筒部21を上方向に移動させる浮力を有している。また、フロート22は、取水路101の水W2の水位が低下すると、その変化に伴って筒部21を確実に下方向に移動させる重量を有している。
このように構成された実施の形態2においては、取水量調整部20は、取水路101の水位が所定範囲を超える場合は、図10に示すように、筒部21によって連通路20´が塞がれ、導水プール104に導かれた水W3の取水路101への補給が阻止される。そして、図11に示すように、取水量調整部20は、取水路101の水位が所定範囲にある場合は、取水路101の水W2の水位に応じた水量が導水プール104から取水路101へ補給される。取水量調整部20は、取水路101の水W2の水位が所定範囲を下回る場合は、ストッパ23が導水プール104の底面104aに当接し、許容される最大の水量が導水プール104から取水路101へ補給される。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1、2では、渓流103の水W3を導水プール104に導く構成としているが、渓流103をバイパスする流路を形成し、この流路に取水量調整部10、20を配置し、取水路101の水位の変化に応じて渓流103の水W3の一部を取水路101に補給する構成としてもよい。
1 補給水用取水装置
2 連通路
10 取水量調整部
11 筒部
12 流入部
13 フロート
14 ストッパ
15 補給流路
20 取水量調整部
100 取水堰
101 取水路
102 水力発電所
103 渓流(河川)
104 導水プール

Claims (3)

  1. 取水堰にせき止められた水を下流に位置する水力発電所へ供給する取水路の途中に設けられ、河川を流れる水の一部を前記取水路に補給する補給水用取水装置であって、
    前記河川と前記取水路とを連通する連通路と、
    前記取水路を流れる水の水位の変化に伴って上下動するフロートによって前記河川から前記連通路を介して前記取水路へ流入する水の流量を機械的に調整する取水量調整部と、
    を備え、
    前記取水量調整部は、前記取水路の水位が所定範囲にある場合は、前記取水路の水位に応じた水量を前記河川から前記取水路へ補給し、前記取水路の水位が前記所定範囲を下回る場合は、許容される最大の水量を前記河川から前記取水路へ補給し、前記取水路の水位が前記所定範囲を超える場合は、前記河川からの前記取水路への水の補給を阻止する、ことを特徴とする補給水用取水装置。
  2. 前記取水量調整部は、前記連通路の内壁面に摺動可能に保持され上部が前記河川側に位置するとともに前記フロートが設けられる下部が前記取水路内に位置する筒部と、前記筒部の外周面に固定され前記取水路の水位が前記所定範囲を下回る場合は前記連通路の上流端と当接し前記筒部の下方への移動を阻止するストッパと、を有していることを特徴とする請求項1に記載の補給水用取水装置。
  3. 前記取水量調整部は、前記河川の水の一部が導かれる導水プールに配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の補給水用取水装置。
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