JP2012222770A - スピーカモジュールおよびこれを用いた電子機器、移動体装置 - Google Patents

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哲司 小浦
Shoji Nakajima
正二 中島
Hideaki Inoue
秀明 井上
Mitsutaka Enomoto
光高 榎本
Yachiyo Shimokawatoko
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Abstract

【課題】映像機器用のスピーカモジュールにおいて、プラズマテレビや液晶テレビ等の薄型の映像機器に搭載できる薄型のスピーカモジュールの開発が課題であった。
【解決手段】背面パネルと、この背面パネルに2個以上連ねて配置して取付けられたスピーカと、これらのスピーカを結線するための配線手段とから構成し、2個以上のスピーカを直線状に連ねて配置させ、背面パネルに配線手段を設け、スピーカのターミナルをスピーカの音響放射方向と反対方向に突起状に設けるとともに、背面パネルには孔を設けて、スピーカのターミナルを、背面パネルの孔に挿入固定してスピーカモジュールを構成することで、小型化や薄型化や省スペース化を実現できる構成としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種映像機器や音響機器用等に用いられるスピーカモジュールに関するものである。
近年、映像業界では、テレビジョン受像機(以下、テレビと略称する)において、プラズマテレビや液晶テレビに代表されるように、これらの映像機器の薄型化や省スペース化が要求されてきている。
奥行き寸法が大きかったブラウン管テレビが主流であった過去の時代では、テレビの前面にブラウン管を配置しても、ブラウン管の背面部に大きなスペースを確保することができ、この大きなスペースを活用してスピーカシステムを搭載することが可能であった。
すなわち、ブラウン管テレビに搭載されるスピーカシステムの場合には、テレビ前面部の面積さえ小さくすることができれば、背面方向に進むにつれて窄んだ形状に形成されているブラウン管背面部の奥行き寸法を活用して容積の大きなスピーカシステムを搭載することが可能であった。
従って、前面部の形状がスリムタイプのスピーカシステムでさえあれば、奥行き寸法が大きくとも搭載上、特に問題になることはないものであった。
しかしながら、プラズマテレビや液晶テレビの場合には、その表示モジュール自体の形状が薄いだけでなく、その背面部に余分なスペースを設ける必要がないため、スピーカシステムを搭載する上で、奥行き方向の容積を活用するのが非常に困難になってきている。
これらの要求は、映像を表示するプラズマパネル部や液晶パネル部の面積はできるだけ大きく確保してテレビ等の映像機器としての視認性を高め、それ以外の部分の面積や体積についてはできるだけ小さくして小型化や薄型化や省スペース化を高めることで、その商品価値を向上させていることも一因である。
よって、これらの映像機器に搭載されるスピーカシステムについても、小型化や薄型化の市場要求が避けられないのが現状である。
一方、これらの映像機器に搭載されるスピーカシステムに関しての性能的要求は、入力ソースのデジタル化等の音響信号の高性能化に伴い、これらの音響信号を余すことなく再生できるように、さらなる高性能化に加え、高耐入力化や高品質、高信頼性が要求されてきている。
さらに、プラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器のグローバルな価格競争の激化から、低コスト化についても厳しい市場要求がなされている。
以上のような背景から、小型化や薄型化という市場要求と、スピーカシステムの高性能化や高耐入力化、高品質、高信頼性を両立させ、さらにはコスト的要求についても満足させることができるスピーカシステムの開発が急務である。
以下、従来の電子機器である映像機器および、この映像機器に搭載されるスピーカシステムについて図面を用いて説明する。
図7は従来の電子機器である映像機器の外観図、図8はそのスピーカシステムの断面図である。
従来のプラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器を中心とするスピーカシステムは、図7に示すように、プラズマパネル部や液晶パネル部の両側面に正面方向を向けてスピーカシステム37を縦長に配置する構成が多用されていた。
この場合、スピーカシステム37の内部には、縦長のスピーカシステムの形状に合わせて、縦長のスピーカであるコーン型のスリム形状スピーカ35が多用されていた。
図8は従来のスピーカシステムの長手方向の断面図であり、前面パネル31と、背面パネル32と、側面パネルにより構成されたエンクロージャ34の前面パネル31に、内側からコーン型のスリム形状スピーカ35が取付けられて、そのターミナルにスピーカコードが結線され、このスピーカコードを内部で空中配線により引回して配線し、スピーカシステム37を構成していた。
このスピーカシステム37の形状は、プラズマパネル部や液晶パネル部の両側面に正面方向を向けて配置してもプラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器が小型化できるように縦長形状に形成され、このスピーカシステム37の縦長形状に合せられるように、そのスピーカは縦長のスピーカであるコーン型のスリム形状スピーカ35が使用されていた。
ここで、このコーン型のスリム形状スピーカ35の縦横の比であるアスペクト比は、おおむね4以下であり、アスペクト比の高いものでも5程度であった。
このコーン型のスリム形状スピーカ35の構成は、着磁されたマグネット41を上部プレート42およびヨーク43により挟み込んで構成された内磁型の磁気回路44を縦長のスリム形状フレーム46の下部と結合し、このスリム形状フレーム46の周縁部に、コーン型のスリム形状振動板47を接着し、このコーン型のスリム形状振動板47にこれを駆動させるためのボイスコイル48を結合し、ボイスコイル48をダンパー49にて中心保持して磁気回路44の磁気ギャップ45にはまり込むように結合し、コーン型のスリム形状振動板47の前面にダストキャップ50を接着して構成していた。
また、別の縦長形状のスピーカシステムの構成として、スリム形状スピーカを用いず、円形状のスピーカを多数個用いてスピーカシステムを構成しているトーンゾイレタイプのスピーカシステムも存在していた。
さらに、薄型化を図り、同時に高耐入力化を図る目的として、コーン型の振動板ではなく、薄型化された振動板を使用したスピーカを多数個用いてスピーカシステムを構成しているものも存在していた。
尚、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3が知られている。
特開平8−223678号公報 特開平8−251686号公報 特開2005−79809号公報
しかしながら、従来のスピーカシステムでは、ある程度の市場要求である小型化や薄型化や省スペース化を実現させることができる構成となっているが、商品価値の向上のために、さらなる小型化や薄型化や省スペース化を要求されると従来のスピーカシステムでは既に限界に達している。
この原因について以下説明する。
スピーカシステムを省スペース化のために縦長の形状に形成して、この形状に合わせてスピーカの形状を縦長のコーン型のスリム形状としているが、このスピーカは、そのスリム形状のコーン型振動板の中心をボイスコイルにより駆動している。
ところが、表示モジュールのサイズとして、高インチサイズのテレビが主流になりつつある昨今では、視聴者の視聴位置がテレビから遠く離れて視聴される場合が多く、この場合でも、視聴者に十分な音量を確保することが必要となる。
従って、表示モジュールのサイズが大きくなればなるほどスピーカシステムとしては、視聴者に十分な音量を確保するため広いサービスエリアが必要となり、大きな音圧を確保するために、スピーカシステムに大きな入力が必要となる。
このように市場要求として、ある程度の大きな耐入力要求があるために、振動板の強度を確保する必要があり、よって、振動板の強度を確保するために、振動板はある程度大きな全高寸法が必要となる。
この理由としては、縦長のスリム形状のコーン型振動板の中心部のみをボイスコイルにより駆動しているためであり、振動板の座屈強度を向上させ、加えて振動板の縦長方向の両端部の振動板の振幅における位相もボイスコイルと同位相にして歪の発生を防止し、安定した音圧周波数特性を確保するためである。
以上のように、振動板の強度を確保するために、振動板の全高寸法を低くすることができないという制約条件が存在し、これにより市場要求であるスピーカシステムの薄型化の要求が満足できないという課題を有するものであった。
また、従来のスピーカシステムにおいて、市場要求である薄型化の要求が満足できないまでも、振動板の全高寸法を低くするように試みると、振動板の強度不足により、振幅における振動板の縦長方向の両端部の位相とボイスコイルの位相とが同位相にならず歪の発生や音圧周波数特性の劣化、さらには振動板の座屈発生という品質的な危険性を誘発するものであった。
本発明は上記課題を解決するもので、小型化や薄型化や省スペース化という市場要求を実現したスピーカシステムでありながら、高耐入力化、高品質、高信頼性を両立させ、さらにはコスト的要求についても満足できるスピーカシステムを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明のスピーカモジュールは、背面パネルと、この背面パネルに2個以上連ねて配置して取付けられたスピーカと、これらのスピーカを結線するための配線手段とから構成し、2個以上のスピーカを直線状に連ねて配置させ、背面パネルに配線手段を設け、スピーカのターミナルをスピーカの音響放射方向と反対方向に突起状に設けるとともに、背面パネルには孔を設けて、スピーカのターミナルを、背面パネルの孔に挿入固定してスピーカモジュールを構成したものである。
このような構成とすることで、前面パネルをなくし、小型のスピーカを直線状に連ねて配置させることで、スリム形状で、小型化や薄型化を実現したスピーカモジュールとすることができる。
そして、背面パネルに配線手段を設けて構成することで、スピーカモジュールでの空中配線をなくし、ビリツキ等の異常音発生を防止することができ、さらに配線を容易で、かつ確実に実施することができるため、高耐入力化、高品質、高信頼性と低価格を実現することができる。
さらには、前面パネルをなくした構成と、量産効果により価格が安価な小型スピーカを多数個使用することで、コスト的要求についても満足できるスピーカモジュールを提供することができる。
以上の構成とすることで本発明のスピーカモジュールは、コンパクト化のための市場要求であるスリム形状で、小型化や薄型化を実現したスピーカモジュールでありながら、高性能化のための市場要求である高耐入力化、高品質、高信頼性を両立させ、さらにはコスト的要求についても満足できるスピーカモジュールを提供することができるという大きな効果を奏するものである。
本発明のスピーカモジュールを前面方向から見た斜視図 本発明のスピーカモジュールを背面方向から見た平面図 本発明のスピーカモジュールの別の実施の形態における前面方向から見た斜視図 本発明のスピーカモジュールの要部拡大断面図 本発明の電子機器の外観図 本発明の移動体装置の断面図 従来の電子機器の外観図 従来のスピーカシステムの断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明について説明する。
本発明は、映像機器であるプラズマテレビや液晶テレビの表示モジュールの両側面に長手方向を縦長方向に配置させるスピーカモジュールであり、そのスピーカモジュールに取付けるスピーカの数量として、8個連ねて配置した場合について説明する。
図1は本発明のスピーカモジュール7を前面方向から見た斜視図であり、図2は本発明のスピーカモジュール7を背面方向から見た平面図であり、さらに図3は本発明のスピーカモジュール7の別の実施の形態における前面方向から見た斜視図を示すものである。
さらに、図4は本発明のスピーカモジュール7の要部拡大断面図を示すものであり、図5は本発明のスピーカモジュール7を、最近の薄型の映像機器であるプラズマテレビや液晶テレビの表示モジュールの両側面に長手方向を縦長方向に配置させて搭載した外観図である。
図1から図5に示すように、スピーカモジュール7は、背面パネル2にスピーカ5を8個連ねて配置して取付けることにより構成し、その背面パネル2には、これらのスピーカ5を結線するための配線手段6を設けている。
ここで、このスピーカモジュール7は、8個のスピーカ5を直線状に連ねて配置させ、背面パネルには、配線手段6として、プリント配線を設けて構成している。
このような構成とすることで、小型のスピーカ5を直線状に連ねて配置させることで、小型化や薄型化を実現したスピーカモジュール7を実現することができる。
そして、背面パネル2に配線手段6を設けて構成することで、スピーカモジュール7での空中配線をなくし、ビリツキ等の異常音発生を防止することができ、さらに配線を容易で、かつ確実に実施することができるため、高耐入力化、高品質、高信頼性と低価格を実現することができる。
特に、プリント配線にて構成することで、ごく僅かな厚みで配線することができ、従来のスピーカコードが存在する空中配線に比べて、スピーカコードの存在をなくすことができ、このスピーカコード分の薄型化を図ることができる。
そして、本発明のスピーカモジュール7の前面パネルについては、プラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器の前面パネルを共用する構成としているため、従来のようにスピーカシステムとして前面パネルを用いたものに比べ、前面パネルをなくすことにより、この前面パネルの厚み分についても薄型化を図ることができる。
さらには、前面パネルをなくすことに加え、量産効果により価格が安価な小型スピーカ5を多数個使用することで、コスト的要求についても満足できるスピーカモジュールを提供することができる。
そして、このスピーカモジュール7にて再生できる周波数帯域は、主に中高域であり、低域が必要な場合は、別途低域再生専用のスピーカシステムを設け、映像機器であるプラズマテレビや液晶テレビに内蔵することで全周波数帯域を十分に再生することが可能となる。
低域再生専用のスピーカシステムは、低域の広い指向性を利用することで、中高域再生専用のスピーカモジュール7のように映像機器の前面部に設ける必要はなく、映像機器の内部の空きスペースを有効に活用して搭載することで、その効果を十分に発揮させることができ、特に映像機器の小型化を妨げることもない。
もちろん、低インチサイズの映像機器等では、低域再生専用のスピーカシステムを特に設けずに使用することも可能である。
ここで、以下その詳細について説明する。
背面パネル2に取付けるスピーカ5については、通常携帯電話等に使用される小型のマイクロスピーカと呼ばれる種類のスピーカを使用している。
このマイクロスピーカと呼ばれる種類のスピーカ5は、携帯電話用として、専用の自動化量産設備により数多く生産されているため、その量産効果により1個あたりの価格が、従来の映像用のスピーカに比べて非常に安価であり、多数個使用してもスピーカシステムの価格を抑制することができる。
次に、このマイクロスピーカであるスピーカ5の構成について説明する。
図4に示すように、着磁されたマグネット21を上部プレート22およびヨーク23により挟み込んで構成された磁気回路24と樹脂からなるフレーム26を結合し、このフレーム26の周縁部に、平面状の振動板27を接着し、この平面状の振動板27にこれを駆動させるためのボイスコイル28を、平面状の振動板27の外周部近傍に結合し、ボイスコイル28を磁気回路24の磁気ギャップ25にはまり込むように結合して構成している。
このマイクロスピーカであるスピーカ5の構成は、従来の映像用のスピーカと比べて、ダンパーが存在しない分全高寸法を小さくすることができ、加えて振動板についてもコーン状ではなく平面状の振動板としていることから、さらに全高寸法を小さくすることができる。
このマイクロスピーカであるスピーカ5は、従来の映像用のスピーカと比べて、形状が小さいことと全高寸法が小さいことから、耐入力的には小さい耐入力しか実現することができないという理由から多数個の使用とすることにより、必要な耐入力を実現している。
また、ボイスコイル28の寸法もできるだけ大きく設定して、振動板27の外周部近傍に結合することで、ボイスコイル28の放熱性を良好にすることにより、必要な耐入力を実現している。
そして、振動板27の外周部近傍にボイスコイル28を結合することで、振動板27の縦長方向の両端部の振幅における位相を、ボイスコイル28と同位相にすることができるため、歪の発生を防止し、安定した音圧周波数特性を実現することができる。
さらに、振動板27をフレーム26の周縁部に支持するためのエッジを、振動板27と異なる柔軟性に富む材料にて振動板27をインサートして一体成形していることから、高耐入力化と低域を拡大させる方向に広帯域再生化を実現させることができる。
ここでは、背面パネル2に取付けるスピーカ5の数量として、8個連ねて配置した場合について説明したが、これに限定されることなく、2個、4個、6個、10個、12個、16個、20個、30個というように自由に設定することが可能である。
直線状に連ねて配置させて構成し、配線する最小単位の数量として、最低限2個あればよい。
この背面パネル2に取付けるスピーカ5の数量としては、搭載されるテレビの許容寸法や、スピーカモジュールに要求される耐入力や、必要な音量を満足させるための音圧レベルを確保できる数量を加味して設定すればよい。
スピーカ5を直線状に連ねて配置させて構成することで、スピーカモジュールとしてテレビのプラズマや液晶の表示モジュールの両側面に搭載しやすい寸法を実現することができる。
ここで、スピーカ5の外形形状については、長方形の形状のスピーカとしているが、丸形や正方形であってもよい。
表示モジュールの両側面に容易に搭載できる寸法を実現しやすいスピーカ5の外形形状としては、長方形以外にトラック形、楕円形の形状があり、これらの外形形状のスピーカをスピーカの長手方向に連ねて配置することで、よりスリム化を実現することができスペースファクターの向上とスピーカモジュールの省スペース化を図ることができる。
このスピーカモジュール7に使用される小型のマイクロスピーカについても、現在は携帯電話等の情報通信端末の小型化やコンパクト化に伴い、従来の円形や正方形の形状から、長方形やトラック形や楕円形の形状が主流になりつつあるため、これらの形状のマイクロスピーカの価格面についてもその量産効果により安価に入手が可能である。
以上、スピーカモジュール7に使用されるスピーカ5の種類として、動電型である小型のマイクロスピーカを使用した場合について説明したが、これに限定されることなく、圧電型や静電型等、小型かつ薄型であればどのような種類のスピーカであっても良く、同様の効果を得ることができる。
次に、背面パネル2の構成について説明する。
背面パネル2には、スピーカ5のターミナル29を挿入固定するための孔が設けられており、この孔は、貫通孔であり、背面パネル2のスピーカ5の取付面から反対側まで貫通している。
そして、この孔に、スピーカ5の音響放射方向と反対方向に突起状に設けたプラス極とマイナス極の2つのターミナル29を挿入して位置決めと同時にスピーカ5を固定している。
この背面パネル2のスピーカ5を結合している側と反対側には、配線パターン6が設けられ、この配線パターンと背面パネル2から貫通させたスピーカ5のピン形状のターミナル29を半田付け等の手段により結線している。
もちろん、結線手段としては、半田付けに限定されることなく、溶接や圧着、カシメ、ワイヤラッピング等、どのような結線手段であっても良く、工程を削減したい場合は、単にスピーカ5のピン形状のターミナル29を、あらかじめ導電部が設けられた背面パネル2の貫通孔に圧入するだけで電気的な結合を得ることもできる。
以上のように、8個のスピーカ5を、各々のスピーカ5のターミナル29を、背面パネル2に設けられた孔に挿入して位置決めを実施して固定し、その後半田付け等により結線することで、あらかじめ配線パターン6が設けられた背面パネル2に結線することで、8個のスピーカ5のインピーダンスを映像機器の出力部にマッチングできるように構成することができる。
ここで、背面パネル2と各々のスピーカ5の結合強度を向上させるため、スピーカ5の背面部と背面パネル2とを接着剤により固定することで、背面パネル2と各々のスピーカ5の結合強度をさらに向上させることができ、品質や信頼性の向上を図ることができる。
また、スピーカ5の背面部と背面パネル2とを接着するための接着剤を、柔軟性に富む接着剤とすることにより、スピーカ5の背面部と背面パネル2との間で発生するビリツキ音や共振による異常音等を防止して、歪の少ない良好な音響再生を実現させることができる。
さらに、接着剤ではなく、両面テープや粘着剤を用いて結合することも可能であり、この場合、背面パネル2のスピーカ5の背面部との結合面に、あらかじめ両面テープを貼ったり、粘着剤を塗布しておくことで、簡単にスピーカ5を結合することができるため、生産性の向上を図ることができる。
これらの小型のマイクロスピーカは、従来の映像用スピーカのように、スピーカ1個ずつに、それぞれ4箇所程度の取付孔を設けて、ビス止めによりスピーカシステムに取付けているものではない。
これらの小型のマイクロスピーカは、通常その取付方法として、スピーカ5をプラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器の前面パネルに当接して背面側から圧力を加えて加圧することで押え付けて取付けている。
このため、プラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器の前面パネルに対するスピーカ5の位置決めが重要であり、背面パネル2を側面まで延長させて側面パネル3を構成し、この背面パネル2と側面パネル3とを同じ材料で一体化して構成して、側面パネル3をスピーカ5のガイドとして使用することで生産効率を向上させることもできる。
すなわち、図3に示すように、スピーカ5のフレームの短径方向の外形寸法と、2枚の側面パネル3の内径寸法とをほぼ同じ寸法に設定して嵌合させることで、がたつきなく高精度な位置決めを実現している。
この構成とすることにより、背面パネル2と2枚の側面パネル3とを同時に同じ材料で一体化して射出成形により構成することで、背面パネル2と2枚の側面パネル3とを瞬時に精度高く組立てることができ、生産効率の向上と価格の低減を実現することができる。
そして、この背面パネル2と2枚の側面パネル3との組立品にスピーカ5を8個位置決めをするときにも、ガイドの効果により効率良く位置決めをすることができ、スピーカ5を取付ける時にも生産効率の向上と価格の低減を実現することができる。
また、背面パネル2と2枚の側面パネル3とが一体化されているため、背面パネル2と2枚の側面パネル3との間でのビリツキの発生や、空気漏れ、さらには外れ等の品質不良も発生することがなく、強度が高く安定した品質と信頼性を実現することができる。
また、背面パネル2をプリント配線基板いわゆるプリント基板で構成すれば、スピーカの配線パターンを印刷したプリント基板は簡単に生産、入手できるため、背面パネルを別途準備する必要もなく背面パネルを削減することができ、尚一層、生産性の向上と低価格化を実現することができる。
そして、スピーカモジュール7を、プラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器の前面パネルに内側から固定して構成させることで、一層の生産性の向上と低価格化を実現することができる。
ここで、映像機器の前面パネルと、スピーカモジュール7との結合手段については、スリムなスピーカモジュール7の形状から、背面パネル2の両端部の2箇所に取付け孔や切欠きを設け、ビス止めのみで安定した固定を実現することができる。
また、生産性の向上を目的として、中央部の1箇所とすることもでき、一方、特に安定性を強化したい場合には、両端部と中央部の合計3箇所としても良い。
さらなる生産性の向上を目的として、ビス止めをなくし、ロック機構を設けて圧入方式とすることにより、ビスの削減と生産性を向上させることも可能である。
このように、本願発明のスピーカモジュール7は、従来のスピーカシステムと比較すると、スピーカ取付け用のビスを数点削減することができ、さらにビス締めによる生産工数も削減することができるため、大きな価格低下を実現することができる。
以上のように、スピーカ5を、映像機器の前面パネルと、プリント配線を設けた背面パネル2とで挟み込んでスピーカ5の固定と同時にスピーカ5の背面の端子との電気接続をして構成させることで、より一層の生産性の向上と低価格化を実現することができる。
また、スピーカモジュール7に前面パネルをさらに設けても良く、この場合薄型化や価格面では多少不利になるが、スピーカモジュール7の中でスピーカ5の位置決め精度が向上することにより、組立て精度向上による高品質化、高信頼性化を実現することができ、さらに、スピーカモジュール7全体としての強度を向上させることもできる。
次に、スピーカ5およびスピーカモジュール7の外形や寸法について説明する。
スピーカモジュール7の外形形状については、映像機器であるプラズマテレビや液晶テレビの表示モジュールの両側面に配置させることを前提に考えれば、細長い長方形の形状とすることが望ましい。
そして、現在汎用的に携帯電話等に使用される小型のマイクロスピーカと呼ばれる種類のスピーカは、外形が長方形の形状である場合には、横寸法が約9mmで、縦寸法が約16mmで、厚み方向すなわち全高寸法が約3mm程度のマイクロスピーカが主流である。
このように、スピーカ5の外形寸法のうちの短手方向である横方向の外形寸法が12mm以下で、かつ長手方向である縦方向の外形寸法が13mm以上であれば、スピーカを多数個連ねて細長い長方形形状のスピーカモジュールを構成するのに都合が良い。
この汎用的なマイクロスピーカ5を使用して、スピーカモジュール7を構成すると、スピーカ5を8個使用して長手方向に直線状に連ねて配置させた場合は、スピーカモジュール7の外形寸法のうちの短手方向である横方向の外形寸法が約9mmから約12mmとなり、15mm以下にすることができる。
これは、スピーカモジュール7の短手方向である横方向の外形寸法は、スピーカ5の短手方向である横方向の外形寸法の1から1.25倍となり、1.5倍以内にすることができる。
そして、長手方向である縦方向の外形寸法がセットへの取付手段である孔や切欠き部を含めると、約180mmとなり、150mm以上のスピーカモジュールとなる。
一方、スピーカモジュール7の外形寸法のうちの厚み方向の外形寸法、すなわち全高寸法については、背面パネルを含めても約5mmとすることができ、8mm以下にすることができる。
以上の構成とすることで、スピーカモジュール7の外形寸法のうちの長手方向である縦方向の外形寸法と短手方向である横方向の外形寸法とのアスペクト比を10以上とすることができ、従来にない高アスペクト比で薄型化を可能とするスピーカモジュールを実現することができる。
そして、以上のように小型マイクロスピーカ5を8個使用して、長手方向に直線状に連ねて配置させたスピーカモジュール7は、低インチサイズから高インチサイズまでのほぼ全てのプラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器に広く搭載することが可能であり、スピーカモジュール7の外形寸法として、その搭載面や物流面、作業性等において最適な寸法とすることができる。
そして、このスピーカモジュール7を搭載したプラズマテレビや液晶テレビ等の映像機器は、そのスピーカモジュール7の薄型化から、従来にない薄型化や小型化や省スペース化を実現することができる。
また、このスピーカモジュール7は、小型スピーカ5が多数連なって構成されていることから、音質的にも中高域の明瞭度が高く、歪の少ない音質を実現することができる。
さらに、別途低域再生専用のスピーカシステムを映像機器に内臓すれば、低域についても良好に再生することが可能となる。
そして、背面パネルにプリント配線等の配線手段を設けて構成することで、スピーカモジュール7での空中配線をなくし、ビリツキ等の異常音発生を防止することができ、さらに配線を容易で、かつ確実に実施することができるため、高耐入力化、高品質、高信頼性を安価に実現することができる。
さらには、量産効果により価格が安価な小型マイクロスピーカ5を多数個使用することで、コスト的要求についても満足できるスピーカモジュール7を提供することができる。
そして、高インチサイズの映像機器については、当スピーカモジュール7を左右に一対の使用のみならず、これを最小単位として、縦方向に多数個配置して、要求される耐入力や音圧レベルの調整を図る搭載方法としても良い。
以上、映像機器であるプラズマテレビや液晶テレビの表示モジュールの両側面に配置させることを前提に、細長い長方形形状のスピーカモジュールとして説明したが、以下に示す前記以外の使用方法としても良い。
以下は、前記の映像機器であるプラズマテレビや液晶テレビよりも小型のパーソナルコンピュータやゲーム機器や情報通信機器等に搭載することを前提にした場合に、前記の8個使いが寸法的に大きくなり搭載しにくい場合の対応である。
スピーカを2個または3個使用して長手方向に直線状に連ねて配置させた場合は、スピーカモジュールの外形寸法のうちの短手方向である横方向の外形寸法が約12mmとなり、15mm以下にすることができる。
そして、長手方向である縦方向の外形寸法がセットへの取付手段を含めると、約75mmとなり、50mm以上のスピーカモジュールとなる。
以上の構成とすることで、スピーカモジュールの外形寸法のうちの長手方向である縦方向の外形寸法と短手方向である横方向の外形寸法とのアスペクト比を6以上とすることができ、小型で、かつ高アスペクト比で薄型化を可能とするスピーカモジュールを実現することができる。
そして、以上のように小型マイクロスピーカを2個または3個使用して、長手方向に直線状に連ねて配置させたスピーカモジュールは、小型のパーソナルコンピュータやゲーム機器や情報通信機器等に搭載することが可能であり、スピーカモジュールの外形寸法として、その搭載面や物流面、作業性等において最適な寸法とすることができる。
そして、このスピーカモジュールを搭載した小型のパーソナルコンピュータやゲーム機器や情報通信機器等は、そのスピーカモジュールの薄型化から、従来にない薄型化や小型化や省スペース化を実現することができる。
さらに、これらの小型の電子機器については、スピーカモジュールの搭載角度を表示モジュールと同方向にして搭載することのみならず、外方向すなわち背面方向に向けて角度を付けて搭載したり、表示モジュールと直角方向にして搭載しても良い。
このような構成とすることにより、正面方向から見た小型の電子機器の外形寸法をさらに小さくすることができるとともに、小型の電子機器特有の欠点である音の広がりを改善し、ステレオ感を十分に発揮させることが可能となる。
以上のように、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、情報通信機器等の映像表示部を有する電子機器に、本発明のスピーカモジュールを、映像表示部の外周枠体部のうちの左右両横部に、スピーカモジュールの長手方向を縦方向に配置して搭載することで、コンパクト化のための市場要求である小型化や薄型化を実現させることができる。
また、特に高インチサイズの映像表示部の外周枠体部のうちの上下部に、スピーカモジュールの長手方向を横方向に配置して搭載しても良く、この場合、左右に上下それぞれ一対ずつの搭載とすることで、ステレオ再生が可能となる。
もっとも、映像表示部の外周枠体部のうちの上下どちらか一方に一対のみの搭載としても良い。
また、必要であれば、映像表示部の外周枠体部のうちの左右両横部と上下部の両方に搭載しても良く、このような構成とすることにより、高耐入力化と高音圧レベル化を実現することができる。
そして、背面パネルに配線手段を設けて構成することで、スピーカモジュールでの空中配線をなくし、ビリツキ等の異常音発生を防止することができ、さらに配線を容易で、かつ確実に実施することができるため、高耐入力化、高品質、高信頼性と低価格を実現することができる。
さらには、量産効果により価格が安価な小型スピーカを多数個使用することで、コスト的要求についても満足できるスピーカモジュールを提供することができる。
以上の構成とすることで本発明のスピーカモジュールは、コンパクト化のための市場要求である小型化や薄型化を実現したスピーカモジュールでありながら、高性能化のための市場要求である高耐入力化、高品質、高信頼性を両立させ、さらにはコスト的要求についても満足できるスピーカモジュールを提供することができるという大きな効果を奏するものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明について説明する。
図6は、本発明の一実施の形態における移動体装置である自動車60の断面図を示したものであり、本発明のスピーカモジュール7を自動車60の天井やインパネやサンバイザーやシートやリアトレイ等に組込んで、カーオーディオやカーナビゲーションの一部として使用して自動車60を構成したものである。
本発明のスピーカモジュールを搭載する位置については、上記以外にヘッドレスト、アームレスト、コックピット、ミラー、メータ、ステアリング、ピラー、ドア等、その小型化や薄型化の特長を活かせる位置や部位であればどの位置や部位であっても良い。
この構成とすることにより、小型化や薄型化やコンパクト化されたスピーカモジュール7の効果により、このスピーカモジュールを搭載した自動車等の移動体装置の小型化や軽量化を実現することができる。
また、音質的にも中高域の明瞭度が高く、歪の少ない音質を実現することができ、別途低域再生専用のスピーカシステムを設ければ、低域についても良好に再生することが可能となる。
さらに、背面パネルに配線手段を設けて構成することで、スピーカモジュール7での空中配線をなくし、配線を容易にし、ビリツキ等の異常音発生を防止し、高耐入力化、高品質、高信頼性と低価格を実現することができる効果により、このスピーカモジュール7を搭載した自動車等の移動体装置の高品質、高信頼性と低価格を実現することができる。
特に、自動車等の移動体装置に搭載する場合の利点としては、従来品の空中配線の問題点であった、移動体装置の移動時の振動により発生する空中配線とスピーカシステムのエンクロージャ内壁との接触によるビリツキ等の異常音をなくすことができるという大きな効果を発揮できる。
よって、自動車等の移動体装置の燃費の向上と音質の良好化と、低価格化、高品質、高信頼性を実現することができるという大きな効果を奏するものである。
以上、移動体装置についての一例として自動車に本発明のスピーカモジュール7を搭載した場合について説明したが、これに限定されることなく、自転車やオートバイ、バス、電車、船舶、飛行機等の移動体装置であればどのような装置であっても搭載が可能である。
そして、このスピーカモジュール7を搭載した移動体装置の燃費の向上と音質の良好化と、低価格化、高品質、高信頼性を実現することができるという大きな効果を奏するものである。
本発明にかかるスピーカモジュールは、小型化や薄型化が必要とされるスピーカモジュールに適用できる。
2 背面パネル
3 側面パネル
5 スピーカ
6 配線手段
7 スピーカモジュール
21 マグネット
22 上部プレート
23 ヨーク
24 磁気回路
25 磁気ギャップ
26 フレーム
27 振動板
28 ボイスコイル
29 ターミナル
31 前面パネル
32 背面パネル
34 エンクロージャ
35 スピーカ
37 スピーカシステム
41 マグネット
42 上部プレート
43 ヨーク
44 磁気回路
45 磁気ギャップ
46 フレーム
47 振動板
48 ボイスコイル
49 ダンパー
50 ダストキャップ
60 自動車

Claims (26)

  1. 背面パネルと、この背面パネルに2個以上連ねて配置して取付けられたスピーカと、これらのスピーカを結線するための配線手段とから構成したスピーカモジュールであって、前記スピーカモジュールは、2個以上の前記スピーカを直線状に連ねて配置させ、前記背面パネルに配線手段を設け、前記スピーカのターミナルを前記スピーカの音響放射方向と反対方向に突起状に設けるとともに、前記背面パネルには孔を設けて、前記スピーカの前記ターミナルを、前記背面パネルの前記孔に挿入固定してなるスピーカモジュール。
  2. 配線手段として、背面パネルにプリント配線を設けて構成した請求項1記載のスピーカモジュール。
  3. 背面パネルをプリント基板で構成してなる請求項1記載のスピーカモジュール。
  4. 側面パネルをさらに設け、この側面パネルと背面パネルとを同じ材料で一体化して構成した請求項1記載のスピーカモジュール。
  5. スピーカは、側面パネルに沿わせて位置決めしてなる請求項4記載のスピーカモジュール。
  6. プリント配線は、背面パネルのスピーカの取付けられた方向と反対方向に設けるとともに、背面パネルとスピーカとを結合してなる請求項1記載のスピーカモジュール。
  7. スピーカのターミナルを、背面パネルの孔を貫通させて裏面側へ突出させるとともに、裏面側に設けられたプリント配線に電気結合させてなる請求項1記載のスピーカモジュール。
  8. 電気結合は、半田付けとした請求項7記載のスピーカモジュール。
  9. スピーカの外形形状を、長方形、トラック形、楕円形のうちのいずれかの形状とした請求項1記載のスピーカモジュール。
  10. スピーカを直線状に連ねて配置する方向は、スピーカの長手方向に連ねて配置した請求項9記載のスピーカモジュール。
  11. スピーカモジュールの外形寸法のうちの長手方向である縦方向の外形寸法と短手方向である横方向の外形寸法とのアスペクト比を6以上とした請求項1記載のスピーカモジュール。
  12. スピーカモジュールの外形寸法のうちの長手方向である縦方向の外形寸法と短手方向である横方向の外形寸法とのアスペクト比を10以上とした請求項1記載のスピーカモジュール。
  13. セットへの取付手段を両端に設けた請求項1記載のスピーカモジュール。
  14. スピーカモジュールの外形寸法のうちの短手方向である横方向の外形寸法が15mm以下で、かつ長手方向である縦方向の外形寸法が50mm以上である請求項1記載のスピーカモジュール。
  15. スピーカモジュールの外形寸法のうちの短手方向である横方向の外形寸法が15mm以下で、かつ長手方向である縦方向の外形寸法が150mm以上である請求項1記載のスピーカモジュール。
  16. スピーカモジュールの外形寸法のうちの厚み方向の外形寸法が8mm以下である請求項1記載のスピーカモジュール。
  17. スピーカモジュールの短手方向である横方向の外形寸法は、スピーカの短手方向である横方向の外形寸法の1.5倍以内である請求項1記載のスピーカモジュール。
  18. スピーカの外形寸法のうちの短手方向である横方向の外形寸法が12mm以下で、かつ長手方向である縦方向の外形寸法が13mm以上である請求項1記載のスピーカモジュール。
  19. スピーカを8個使用して構成した請求項1記載のスピーカモジュール。
  20. 請求項1記載のスピーカモジュールを搭載した電子機器。
  21. 映像表示部を有する請求項20記載の電子機器。
  22. 電子機器は、テレビジョン受像機、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、情報通信機器のいずれかである請求項20記載の電子機器。
  23. 映像表示部の外周枠体部のうちの左右両横部に、スピーカモジュールの長手方向を縦方向に配置して搭載した請求項21記載の電子機器。
  24. 映像表示部の外周枠体部のうちの上下部に、スピーカモジュールの長手方向を横方向に配置して搭載した請求項21記載の電子機器。
  25. 請求項1記載のスピーカモジュールを搭載した移動体装置。
  26. 前面パネルをさらに設けてなる請求項1記載のスピーカモジュール。
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