JP2012222700A - 障害監視用ノード装置および障害検知回復方法 - Google Patents

障害監視用ノード装置および障害検知回復方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多重障害として検知された障害のうち、本来単一障害である障害について、障害ノード装置の検知および障害からの回復の容易化を図る。
【解決手段】障害監視用ノード装置2aのデータ処理部5は、リングネットワーク3に接続された全ノード装置から、その動作エラー情報を収集するノードエラー情報収集部71と、その動作エラー情報が、全ノード装置N台のうちN−1台に動作エラーが発生し、1台に動作エラーが発生していないことを示すものであった場合に、動作エラーが発生していないノード装置を障害ノード装置として検知する障害ノード装置検知部72と、障害ノード装置として検知されたノード装置を当該リングネットワーク3から切り離すためのブロッキングの再設定を指示するネットワーク再構成指示フレームを全ノード装置へブロードキャストするネットワーク再構成指示部73と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数のノード装置がリング状のネットワークに接続されて構成されたリングネットワークシステムにおいて、障害を検知し、障害からの回復を行う障害監視用ノード装置および障害検知回復方法に関する。
従来、複数のノード装置がリング状のネットワークに接続されて構成されたリングネットワークシステムにおいては、例えば、隣接するノード装置間で健全性チェック用のフレームを交換し合ったり、あるいは、監視用のノード装置が他のノード装置から健全性チェック用のフレームに対する応答フレームを収集したりすることによって、ノード装置の障害やネットワークの障害を検知することが行われている。
そして、このような方法によって検知された障害が単一ノード装置の障害または伝送経路上の局所的な単一箇所の障害(以下、単一障害という)であった場合には、リングネットワークのループ経路を切断するための、いわゆる、ブロッキングを再設定する技術を応用することによって、その障害ノード装置または障害伝送経路部分を容易に当該リングネットワークから隔離し、障害のないノード装置および障害のないネットワーク部分を用いて、正常なネットワーク動作を回復させることができる(例えば、特許文献1などを参照)。
特開2007−129606号公報
しかしながら、単一障害であるにもかかわらず、以上のような方法では、検知されず、隔離もされない障害が存在する。その理由は、その障害が多重障害として検知されるからである。
例えば、リングネットワークに接続されたある1つのノード装置において、フレーム送信回路がCRC(Cyclic Redundancy Check code)などの検査符号を必ず誤って付加する障害が発生し、そのノード装置が誤った検査符号を付加したフレームを、他のノード装置へ送信(ブロードキャスト)したことを想定する。その場合には、その誤った検査符号が付加されたフレームを受信した他のノード装置は、検査符号の検査に失敗する。一方、誤った検査符号が付加されたフレームを送信したノード装置は、ループ経路切断用のブロッキングが設定されているために、その誤った検査符号が付加されたフレームを受信することはなく、従って、検査符号の検査に失敗することはない。その結果、誤った検査符号が付加されたフレームを送信したノード装置は、正常に動作し、誤った検査符号が付加されたフレームを受信した他のすべてのノード装置は、障害が発生した、と判断されることになる。
同様の障害の例として、ある1つのノード装置以外のノード装置において、受信バッファビジーのエラーが表示されたままになるという障害がある。このような障害は、ある1つのノード装置のフレーム送信回路が誤動作し、リングネットワークに接続されているノード装置の受信処理能力以上の大量のフレームを送信(ブロードキャスト)し続けることなどによって引き起こされる。この場合、大量のフレームを送信したノード装置は、その大量のフレームを受信することがないので、受信バッファビジーのエラーは生じない。
以上のような障害は、本来は単一障害であるにもかかわらず、従来の技術では、多重障害として検知される。従って、単一障害の隔離を前提としたブロッキングを再設定する技術の適用はされず、障害からの回復を図ることが困難であった。また、一般に、多重障害の原因の解析や障害回復の処置は、容易ではなく、ほとんどの場合、ネットワーク管理者など人手に頼って、その障害回復を図らざるを得なかった。
以上に説明した従来技術の現状に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、リングネットワークシステムにおいて多重障害として検知される障害のうち、本来単一障害である障害について、その障害の検知および障害からの回復の容易化を図ることが可能な障害監視用ノード装置および障害検知回復方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る障害監視用ノード装置は、リングネットワークと、それぞれがデータ処理部およびそのデータ処理部を前記リングネットワークに接続する伝送制御部を少なくとも有する複数のノード装置と、を含んで構成されたリングネットワークシステムにおいて、障害を検知し、障害からの回復を行うノード装置である障害監視用ノード装置であって、そのデータ処理部は、
リングネットワークに接続されたそれぞれのノード装置から送信される、そのそれぞれのノード装置で発生した動作エラーの情報を含んだ動作状態情報を受信して、そのそれぞれのノード装置からの動作状態情報を収集するノードエラー情報収集部と、
その収集されたそれぞれのノード装置からの動作状態情報が、当該リングネットワークに接続されたノード装置のうち、ある1つのノード装置に動作エラーが発生せず、そのノード装置を除く他のすべてのノード装置に動作エラーが発生したことを示す情報であった場合には、動作エラーが発生していないノード装置を、障害ノード装置として検知する障害ノード装置検知部と、
障害ノード装置として検知されたノード装置に当該リングネットワークを介して隣接したノード装置に対して、その障害ノード装置として検知されたノード装置との間の通信を閉塞させるブロッキングの設定を指示するとともに、その時点でブロッキングが設定されているノード装置に対して、その設定されているブロッキングの解除を指示する指示情報を送信するネットワーク再構成指示部と、
を備えることを特徴とする。
この障害監視用ノード装置において、障害ノード装置検知部は、ある1つのノード装置に動作エラーが発生せず、そのノード装置を除く他のすべてのノード装置に動作エラーが発生したことを検知している。これは、多重障害として検知された障害のうち、本来単一障害である障害を抽出して検知していることを意味する。従って、このようにして検知された障害ノード装置については、ネットワーク再構成指示部によるブロッキングの再設定によって、当該リングネットワークから除外することが可能となる。従って、該障害ノード装置が除外されたリングネットワーク再構成され、その際構成されたリングネットワークでは、動作エラーのない通信動作が回復される。
本発明によれば、リングネットワークシステムにおいて多重障害として検知される障害のうち、本来単一障害である障害について、その障害の検知および障害からの回復の容易化を図ることが可能な障害監視用ノード装置および障害検知回復方法を提供することすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るリングネットワークシステムの構成の例を示した図。 本発明の第1の実施形態に係るノード装置の構成の例を示した図。 発明の第1の実施形態に係る障害監視用ノード装置の構成の例を示した図。 本発明の第1の実施形態に係るリングネットワークシステムにおいて、各ノード装置から障害監視用ノード装置へ送信される動作状態報告フレーム、および、障害監視用ノード装置から各ノード装置へ送信されるネットワーク再構成指示フレームの構成の例を示した図。 本発明の第1の実施形態に係る障害監視用ノード装置のCPU部によって実行される障害ノード装置検知処理の処理フローの例を示した図。 本発明の第1の実施形態に係る障害監視用ノード装置の障害ノード情報表示部によって表示装置部に表示される障害ノード検知処理結果表示画面の例を示した図。 本発明の第2の実施形態に係る2重化リングネットワークシステムの構成の例を示した図。 本発明の第2の実施形態に係る障害監視用ノード装置の構成の例を示した図。 本発明の第2の実施形態に係る障害監視用ノード装置のCPU部によって実行される2重化リングネットワークシステムにおける障害ノード装置検知処理の処理フローの例を示した図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るリングネットワークシステムの構成の例を示した図である。図1に示すように、リングネットワークシステム1は、複数のノード装置2がリングネットワーク3に接続されて構成される。そして、その複数のノード装置2のうち1台は、障害ノード装置を検知する目的などために用いられ、本実施形態では、そのノード装置2を、とくに、障害監視用ノード装置2aという。なお、図1では、障害監視用ノード装置2aを含め、6台のノード装置2が描かれているが、ノード装置2の数は、6台に限定されない。
ここで、それぞれのノード装置2(障害監視用ノード装置2aを含む)は、伝送制御部4とデータ処理部5(ただし、障害監視用ノード装置2aの場合は、データ処理部5a)とを含んで構成される。なお、ノード装置2および障害監視用ノード装置2aの構成の詳細については、次に、図2および図3を参照して詳しく説明する。
また、リングネットワーク3は、それぞれが右回りおよび左回りの2本の伝送路(ただし、図1では、1本の線で描かれている)によって構成され、各ノード装置2から送信される通信フレーム(以下、フレームという)は、右回りまたは左回りの伝送路を介して、通信可能な伝送路の範囲の終端であるブロッキング31の手前のノード装置2まで伝送される。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るノード装置の構成の例を示した図である。図1でも示したように、ノード装置2は、伝送制御部4とデータ処理部5とを含んで構成される。ここで、伝送制御部4は、3つの通信ポート41(#1)〜(#3)、フレーム伝送制御部42、フレームバッファ43、エラー検査部44などを含んで構成される。
通信ポート41(#1)〜(#3)は、それぞれ、図示しない受信ポートおよび送信ポートを備えている。そして、通信ポート41(#1),(#2)の受信ポートおよび送信ポートは、リングネットワーク3の2本の伝送路にそれぞれ接続される。また、通信ポート41(#3)の図示しない受信ポートおよび送信ポートは、データ処理部5に設けられた通信ポート51の送信ポートおよび受信ポートに接続される。
フレーム伝送制御部42は、リングネットワーク3の伝送路またはデータ処理部5から送信されるフレームを、通信ポート41(#1)〜(#3)の受信ポートを介して受信し、適宜、フレームバッファ43に一時記憶しつつ、その受信したフレームを、そのフレームに含まれる宛先に応じて、他の通信ポート41(#1)〜(#3)の送信ポートを介して、リングネットワーク3の伝送路またはデータ処理部5へ送信する。
また、フレーム伝送制御部42は、後記するネットワーク再構成指示フレームを受信した場合には、そのネットワーク再構成指示フレームによって指示された終端すべき送信側の通信ポートを閉塞する機能、すなわち、ブロッキング31を設定する機能を有する。
エラー検査部44は、フレーム伝送制御部42によって受信されて、フレームバッファ43に一時記憶されたフレームについて、そのフレームに含まれる検査符号(CRC、ECC(Error Correcting Code)など)を検査し、フレームの伝送エラーを検知する。また、エラー検査部44は、フレーム伝送制御部42によって受信されるフレーム量がフレームバッファ43に一時記憶される量を超過したことを検知した場合には、受信バッファビジーなどのエラー状態フラグをフレーム伝送制御部42に通知する。
以上のように、伝送制御部4は、ノード装置2の中にありながらも、リングネットワーク3の伝送路の一部を形成し、フレームが伝送される経路の切り替えを行うネットワークスイッチとして機能する。それに対し、データ処理部5は、リングネットワーク3の伝送路からは独立した構成要素である。
図2に示すように、データ処理部5は、通信インタフェース部50(以下、通信IF部50と略称)、CPU(Central Processing Unit)部55などを含んで構成される。なお、ここでいうCPU 部55は、いわゆる演算処理装置部分だけを指すのではなく、演算処理装置および記憶装置を少なくとも含んだ部分を指すものとする。
すなわち、本実施形態では、データ処理部5は、いわゆるコンピュータそのものであるか、または、コンピュータを応用した各種の制御装置に相当する。そして、CPU部55は、そのコンピュータまたは各種制御装置の中枢処理部であり、通信IF部50は、その中枢部であるCPU部55に、伝送制御部4を介してリングネットワーク3を接続するためのインタフェースである。
ここで、通信IF部50は、通信ポート51、フレーム送受信制御部52、フレームバッファ53、エラー検査部54などを含んで構成される。そして、その通信ポート51は、伝送制御部4に設けられた通信ポート41(#3)に接続される。また、フレーム送受信制御部52は、CPU部55の指示を受けて、通信ポート51を介して送受信されるフレームの送受信を制御するとともに、送受信されるフレームをフレームバッファ53に一時記憶させる。
また、エラー検査部54は、送受信されるフレームに含まれる検査符号(CRC,ECCなど)を検査し、フレームの伝送エラーを検知する。さらに、エラー検査部44は、フレーム送受信制御部52によって受信されるフレーム量がフレームバッファ53に一時記憶される量を超過したことを検知した場合には、受信バッファビジーなどのエラー状態フラグをフレーム送受信制御部52に通知する。
これに対し、CPU部55は、受信処理部56、送信処理部57、アプリケーション処理部58などにより構成される。ここで、受信処理部56および送信処理部57は、フレーム送受信制御部52にフレームの送信指示または受信指示を出力し、フレーム送受信制御部52にフレームの送信動作または受信動作を実行させる。これら受信処理部56および送信処理部57の機能は、CPU部55の図示しない記憶装置に格納されたオペレーティングシステムのプログラムによって実現される。
また、アプリケーション処理部58は、当該ノード装置2の機能に応じてユーザが作成し、記憶装置に格納したプログラムを処理する。すなわち、ノード装置2は、アプリケーション処理部58で処理されるプログラムに応じて、様々なデータ処理機能や制御機能が実現されることになる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る障害監視用ノード装置2aの構成の例を示した図である。障害監視用ノード装置2aは、当該リングネットワークシステム1におけるノード装置2であって、特別に障害監視を行う機能を有するノード装置2である。
図3に示すように、障害監視用ノード装置2aは、伝送制御部4とデータ処理部5aとを含んで構成され、また、データ処理部5aは、通信IF部50、CPU部55a、表示装置部80などを含んで構成される。障害監視用ノード装置2aの構成は、図2に示したノード装置2の構成とほとんど同じであり、その相違は、CPU部55aの内部構成、および、データ処理部5aが表示装置部80を含むことだけである。
ただし、表示装置部80は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成されるものであるが、障害監視用ノード装置2aで新たに追加されたものというわけではなく、ノード装置2にも必要に応じて設けられていてもよい。
以下、ノード装置2の場合と相違するCPU部55aの内部構成について説明する。図3に示すように、障害監視用ノード装置2aのCPU部55aは、受信処理部56、送信処理部57、ノードエラー情報収集部71、障害ノード装置検知部72、ネットワーク再構成指示部73および障害ノード情報表示部74を含んで構成される。
このうち、受信処理部56および送信処理部57は、図2におけるノード装置2に含まれる受信処理部56および送信処理部57と実質的に同じものである。また、ノードエラー情報収集部71、障害ノード装置検知部72、ネットワーク再構成指示部73および障害ノード情報表示部74は、ノード装置2に含まれるアプリケーション処理部58に対応する構成要素であり、障害監視用ノード装置2aを特徴付ける構成要素である。
ノードエラー情報収集部71は、当該リングネットワーク3に接続された各ノード装置2から、各ノード装置2における動作エラー情報を収集する。すなわち、ノードエラー情報収集部71は、リングネットワーク3を経由して、各ノード装置2から送信される動作状態報告フレームを、伝送制御部4、通信IF部50および受信処理部56を介して受信し、その受信した動作状態報告フレームに含まれる情報から各ノード装置2における動作エラー情報を取得する。
なお、動作状態報告フレームは、各ノード装置2がフレームの通信動作などにおいて動作エラーを検知したとき、あるいは、所定の時間(例えば、1秒)ごとに、検知した動作エラーの情報などを障害監視用ノード装置2aへ送信するためのフレームである。従って、動作状態報告フレームは、そのフレームを送信するノード装置2における動作エラー情報などの動作状態情報を含んで構成される。なお、動作状態報告フレームの詳細な構成については、後記にて説明する。
障害ノード装置検知部72は、ノードエラー情報収集部71によって収集された各ノード装置2の動作エラー情報に基づき、障害ノード装置を検知する。すなわち、障害ノード装置検知部72は、各ノード装置2の動作エラー情報に基づく情報が、当該リングネットワーク3に接続された全N台のノード装置2(障害監視用ノード装置2aを含む)のうち、N−1台のノード装置2に動作エラーが発生し、1台のノード装置に動作エラーが発生していないことを表すものであるか否かを判定する。そして、その判定の結果、N−1台のノード装置2に動作エラーが発生し、1台のノード装置に動作エラーが発生していなかった場合には、動作エラーが発生していない1台のノード装置2に何らかの障害が発生していると判断する。そして、その動作エラーが発生していない1台のノード装置2を、障害ノード装置として検知する。
なお、N−1台のノード装置2にエラーが発生し、1台のノード装置2に動作エラーが発生するような場合の動作エラーとしては、例えば、フレームバッファ43,53において受信バッファビジーが発生する場合や、エラー検査部44,54でCRCエラーやECCエラーが発生する場合などが考えられる。このような動作エラーは、多くの場合、動作エラーが発生していないノード装置2における伝送制御部4または通信IF部50の送信回路などに障害が発生し、フレームが過剰にあるいは際限なく送信される状態になっていたり、CRCやECCの生成回路などに障害が発生し、誤って生成されたCRCやECCがフレームに付加されていたりすることによって引き起こされる。
なお、障害ノード装置検知部72は、以上のような動作エラーによる障害に限定されず、通常の単一障害や多重障害による障害ノード装置を、さらに、検知するものであってもよい。ただし、ここでは、その種の障害の障害検知については、詳細な説明を省略する。
ネットワーク再構成指示部73は、障害ノード装置検知部72によって障害ノード装置が検知されたとき、当該リングネットワーク3に接続されたノード装置2にネットワーク再構成指示フレームをブロードキャストし、当該リングネットワーク3の構成、つまり、ブロッキング31の位置の変更を指示する。すなわち、ネットワーク再構成指示部73は、送信処理部57、通信IF部50、伝送制御部4を介して、リングネットワーク3に、障害ノード装置を識別するノード装置番号などを含んだネットワーク再構成指示フレームを送信(ブロードキャスト)する。なお、ネットワーク再構成指示フレームの構成については、後記にて説明する。
一方、各ノード装置2は、当該ネットワーク再構成指示フレームを受信すると、自身が障害ノード装置にリングネットワーク3を介して隣接するノード装置2であるか否かを判定する。そして、自身が障害ノード装置に隣接するノード装置2であった場合には、障害ノード装置に隣接する側の通信ポート41を閉塞する、すなわち、障害ノード装置に接続されたリングネットワーク3の伝送路上にブロッキング31を設定する。また、そのときまでにブロッキング31を設定していたノード装置2は、当該ネットワーク再構成指示フレームを受信すると、その設定していたブロッキング31を解除する。
以上のようにして、当該リングネットワーク3におけるブロッキング31の位置が変更され、リングネットワーク3が再構成されると、障害ノード装置は、変更後のブロッキング31によってリングネットワーク3の通信可能な範囲から除外されることになる。その結果、障害ノード装置で発生しているフレームが過剰にあるいは際限なく送信されるフレームや、誤ったCRCやECCが付加されたフレームは、リングネットワーク3の通信可能な範囲に入らなくなるので、N−1台のノード装置2に生じていたエラー動作は、多くの場合、消滅する。
障害ノード情報表示部74は、障害ノード装置検知部72によって検知された障害ノード装置を識別する情報(ノード装置番号など)や、ノードエラー情報収集部71によって収集された各ノード装置2で発生した動作エラーについての情報を、表示装置部80のLCDなどに表示する。なお、その表示例については、別途、図5を参照して詳しく説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るリングネットワークシステム1において、各ノード装置2から障害監視用ノード装置2aへ送信される動作状態報告フレーム、および、障害監視用ノード装置2aから各ノード装置2へ送信されるネットワーク再構成指示フレームの構成の例を示した図である。
図4(a)に示すように、動作状態報告フレームは、宛先アドレス、送信元アドレスなどからなるヘッダ部と、当該フレームのデータ種別(すなわち、動作状態報告フレームであることを示す情報)、報告元ノード装置のノード装置番号、動作エラー情報を含んだ動作状態情報、検査符号などからなるデータ部と、によって構成される。
また、図4(b)に示すように、ネットワーク再構成指示フレームは、宛先アドレス、送信元アドレスなどからなるヘッダ部と、当該フレームのデータ種別(すなわち、ネットワーク再構成指示フレームであることを示す情報)、障害ノード装置のノード装置番号、検査符号などからなるデータ部と、によって構成される。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る障害監視用ノード装置2aのCPU部55aによって実行される障害ノード装置検知処理の処理フローの例を示した図である。なお、この処理フローの例には、障害ノード装置検知部72の動作に相当する処理だけでなく、ノードエラー情報収集部71、ネットワーク再構成指示部73、障害ノード情報表示部74などの動作に相当する処理も含まれている。
図5に示すように(適宜、図1も参照)、CPU部55aは、まず、各ノード装置2から送信される動作状態報告フレームを受信し、各ノード装置2における動作エラー情報を収集する(ステップS11)。次に、CPU部55aは、その収集したエラー情報に基づき、当該リングネットワーク3に接続された全ノード装置N台のうち少なくとも1台に動作エラーがあったか否かを判定する(ステップS12)。そして、その判定の結果、全ノード装置N台のうち1台にも動作エラーがなかった場合には(ステップS12でNo)、障害ノード装置の検知は必要でないので、CPU部55aは、当該障害ノード装置検知処理を終了する。
一方、ステップS12の判定で、全ノード装置N台のうち少なくとも1台に動作エラーがあった場合には(ステップS12でYes)、CPU部55aは、さらに、全ノード装置N台のうちN−1台に動作エラーがあったか否かを判定する(ステップS13)。そして、その判定の結果、N−1台には動作エラーがなかった場合、つまり、1台ないしN−2台に動作エラーがあった場合には(ステップS13でNo)、CPU部55aは、動作エラーありの動作エラー情報を送信した1台ないしN−2台のノード装置2の動作エラー情報に基づき、障害ノード装置を検知する(ステップS17)。
なお、その場合の障害ノード装置検知の方法については、ここでは、とくに説明をしないが、動作エラー情報を送信したノード装置2が1台の場合には、通常、そのノード装置2が障害ノード装置となる。また、動作エラー情報を送信したノード装置2が2台ないしN−1台の場合には、その全部が障害ノード装置である場合もあり、また、その一部のみが障害ノード装置である場合もあり、そのいずれであるかを弁別するのは、必ずしも容易ではない。
次に、ステップS13の判定で、全ノード装置N台のうちN−1台に動作エラーがあった場合には(ステップS13でYes)、CPU部55aは、動作エラーがない動作エラー情報を送信したノード装置2を、障害ノード装置として検知する(ステップS14)。そして、CPU部55aは、ステップS11で収集した各ノード装置2のエラー情報およびステップS14で検知した障害ノード装置の識別情報を表示装置部80に表示するともに(ステップS15)、図4(b)に示したネットワーク再構成指示フレームを全ノード装置2にブロードキャストする(ステップS16)。
以上の処理により、全ノード装置N台のうち、N−1台から送信された動作状態報告フレームに含まれる動作状態情報が動作エラーありを示し、1台から送信された動作状態報告フレームに含まれる動作状態情報が動作エラーなしを示すものであった場合には、動作エラーなしの動作状態報告フレームを送信したノード装置2は、障害ノード装置であると判定される。そして、その障害ノード装置と判定されたノード装置2は、ネットワーク再構成指示フレームによって、再設定されるブロッキング31によって、当該リングネットワーク3の通信可能範囲から除外される。その結果、N−1台のノード装置2に生じていたエラー動作は、多くの場合、消滅する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る障害監視用ノード装置2aの障害ノード情報表示部74によって表示装置部80に表示される障害ノード検知処理結果表示画面の例を示した図である。図6に示すように、障害ノード検知処理結果表示画面には、障害ノード装置のノード装置番号だけでなく、各ノード装置2における動作エラー情報(エラーの有無、エラーコード、エラー名称など)が表示される。
このような表示画面により、当該リングネットワークシステム1のシステム管理者は、1台を除く、N−1台に動作エラーが発生したことを知ることができる。多くの場合、このようなエラー動作は、障害監視用ノード装置2aによるネットワーク再構成指示フレームの送信によって解消されるが、当然ながら、解消されない場合もあり得る。その場合には、システム管理者は、このような表示画面に表示される情報に基づき、各ノード装置2における動作エラーの原因を解析して、障害ノード装置を特定する。
以上、本発明の第1の実施形態によれば、障害監視用ノード装置2aは、リングネットワーク3に接続された全ノード装置N台のうち、1台を除くN−1台に動作エラーが発生したことを検知するとともに、そのとき動作エラーが発生していない1台のノード装置を障害ノード装置と判定し、各ノード装置2に対し、ネットワーク再構成指示フレームを送信する。各ノード装置2は、そのネットワーク再構成指示フレームを受信すると、リングネットワーク3におけるブロッキング31を再設定し、障害ノード装置と判定されたノード装置2を、そのリングネットワーク3の通信可能な範囲から除外する。その結果、各ノード装置2における動作エラーは解消され、リングネットワーク3における正常な通信動作が回復される。
従って、本実施形態では、多重障害として検知された障害のうち、本来単一障害である障害については、その障害ノード装置の検知が容易に行えるようになり、障害からの回復を容易に行えるようになる。
<第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態に係る2重化リングネットワークシステムの構成の例を示した図である。なお、図7以降の図において、第1の実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付し、その説明省略する。
図7に示すように、2重化リングネットワークシステム1dは、複数のノード装置2dが互いに独立した2重のリングネットワーク3に接続されて構成される。そして、その複数のノード装置2dのうち1台は、障害ノード装置を検知する目的などために用いられ、そのノード装置2dを、とくに、障害監視用ノード装置2daという。なお、図7では、障害監視用ノード装置2daを含め、6台のノード装置2dが描かれているが、ノード装置2dの数は、6台に限定されない。
ここで、それぞれのノード装置2d(障害監視用ノード装置2daを含む)は、2重の伝送制御部4と、2重のデータ処理部5d(ただし、障害監視用ノード装置2daの場合は、データ処理部5da)と、2重の伝送制御部4を2重のデータ処理部5dのうちの一方のデータ処理部5dに接続する経路切替部6と、を含んで構成される。そして、2重の伝送制御部4のうち一方の伝送制御部4は、2重のリングネットワーク3のうちの一方のリングネットワーク3(伝送路#1)に接続され、他方の伝送制御部4は、2重のリングネットワーク3のうちの他方のリングネットワーク3(伝送路#2)に接続される。
すなわち、第2の実施形態に係る2重化リングネットワークシステム1dの各ノード装置2d(障害監視用ノード装置2daを含む)においては、2重のデータ処理部5d(5da)のうちの一方のデータ処理部5d(5da)が稼働状態にあり、他方のデータ処理部5d(5da)が待機状態にある形態で用いられる。一方、2重の伝送制御部4および2重のリングネットワーク3は、いずれも常に稼働状態にあるものとして用いられる。このとき、稼働状態のデータ処理部5d(5da)は、経路切替部6を介して、2重の伝送制御部4の両方に接続され、待機状態のデータ処理部5d(5da)は、経路切替部6によって2重の伝送制御部4の間の接続が切断される。
なお、図7において、経路切替部6に描かれている実線は、稼働状態のデータ処理部5d(#1)(5da(#1))と2重の伝送制御部4とが接続されていることを表し、破線は、待機状態のデータ処理部5d(#2)(5da(#2))と2重の伝送制御部4とが切断されていることを表している。なお、データ処理部5d(5da)の状態切り替えは、それぞれのノード装置2d(2da)ごとに独立に行うことができ、稼働状態のデータ処理部5d(5da)が、一方から他方へ切り替えられたときには、2重のデータ処理部5d(5da)と2重の伝送制御部4との接続関係も併せて切り替えられる。
図8は、発明の第2の実施形態に係る障害監視用ノード装置2daの構成の例を示した図である。なお、ノード装置2dの構成は、障害監視用ノード装置2daの構成とは、障害監視用ノード装置2daが障害監視に係る機能を実現するブロックを余分に含んでいることを除けば、ほとんど同じであるので、ノード装置2dの構成も、ここで併せて、付加的に説明する。
第2の実施形態では、リングネットワーク3が2重に設けられているため、障害監視用ノード装置2da(ノード装置2d)は、その2重のリングネットワーク3にそれぞれ接続される2重の伝送制御部4を有している。そして、その伝送制御部4の内部の構成は、図2に示した伝送制御部4の構成と同じである。
また、障害監視用ノード装置2da(ノード装置2d)は、2重の伝送制御部4を稼働状態のデータ処理部5da(5d)に接続するとともに、待機状態のデータ処理部5da(5d)との接続を切断する経路切替部6を有している。経路切替部6は、2重の伝送制御部4を、一方のデータ処理部5da(5d)に接続するとともに、他方のデータ処理部5da(5d)との接続を切断するためのスイッチSW61〜64を有している。さらに、経路切替部6は、データ処理部5da(5d)からの指示に従って、スイッチSW61〜SW64の切り替えを制御するSW制御部60を有している。
また、障害監視用ノード装置2da(ノード装置2d)は、2重のデータ処理部5da(5d)を有している。そして、2重のデータ処理部5da(5d)のうち、経路切替部6によって2重の伝送制御部4に接続されているデータ処理部5da(5d)は、稼働状態にあり、また、経路切替部6によって2重の伝送制御部4との接続が切断されているデータ処理部5da(5d)は、待機状態にある。
データ処理部5da(5d)は、通信IF部50と、CPU部55da(55d:なお、55dは、データ処理部5dのCPU部を表す符号であるが、図示されていない)と、を含んで構成される。ここでは、図8を参照して、障害監視用ノード装置2daのCPU部55daの構成について説明する。
図8に示すように、障害監視用ノード装置2daのCPU部55daは、受信処理部56、送信処理部57、稼働系切替処理部59、ノードエラー情報収集部71、障害ノード装置検知部72、ネットワーク再構成指示部73および障害ノード情報表示部74、稼働系切替指示部75などを含んで構成される。なお、図8では、表示装置部80の図示が省略されている。
図8に示したCPU部55daの構成は、図3に示した障害監視用ノード装置2aのCPU部55aの構成とは、稼働系切替処理部59および稼働系切替指示部75が追加されている点でのみ相違している。他の構成要素については、CPU部55aの場合と同じであるので、ここでは、その説明を省略する。
稼働系切替処理部59は、自身が含まれるデータ処理部5daの状態を、稼働状態から待機状態へ、または、待機状態から稼働状態へ切り替える処理を行うとともに、切り替えたことを経路切替部6のSW制御部60へ通知する。なお、稼働系切替処理部59は、通常のノード装置2dのCPU部55dにも含まれる構成要素である。
稼働系切替指示部75は、障害ノード装置検知部72によって障害ノード装置が検知されたとき、その検知された障害ノード装置に対して、データ処理部5dにおける稼働系の切替を行うことを指示する稼働系切替指示情報を含んで構成された稼働系切替指示フレームの送信を、送信処理部57に指示する。送信処理部57は、その送信指示された稼働系切替指示フレームを通信IF部50、経路切替部6、伝送制御部4、リングネットワーク3を介して、障害ノード装置として検知されたノード装置2dへ送信する。
なお、送信指示された稼働系切替指示フレームを受信した障害ノード装置(ノード装置2dの1つ)の稼動状態のデータ処理部5dに含まれるCPU部55dは、稼働系切替処理部59の処理により自身の状態を稼動状態から待機状態へと切り替え、また、待機状態のデータ処理部5dの状態を待機状態から稼動状態へと切り替える。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る障害監視用ノード装置2daのCPU部55daによって実行される2重化リングネットワークシステム1dにおける障害ノード装置検知処理の処理フローの例を示した図である。この第2の実施形態では、各ノード装置2dの動作エラーの解消を図るために、第1の対応処理(ステップS15b)および第2の対応処理(ステップS16)を用意しておき、第1の対応処理で各ノード装置2dの動作エラーの解消ができなかった場合には、第2の対応処理で各ノード装置2dの動作エラーの解消を図る。
図9に示すように、CPU部55daは、まず、各ノード装置2dから送信される動作状態報告フレームを受信し、各ノード装置2dにおける動作エラー情報を収集する(ステップS11)。次に、CPU部55daは、その収集した動作エラー情報に基づき、当該2重のリングネットワーク3に接続された全ノード装置N台のうち少なくとも1台に動作エラーがあったか否かを判定する(ステップS12)。そして、その判定の結果、全ノード装置N台のうち1台にも動作エラーがなかった場合には(ステップS12でNo)、障害ノード装置の検知は必要でないので、CPU部55daは、当該障害ノード装置検知処理を終了する。
一方、ステップS12の判定で、全ノード装置N台のうち少なくとも1台に動作エラーがあった場合には(ステップS12でYes)、CPU部55daは、さらに、全ノード装置N台のうちN−1台に動作エラーがあったか否かを判定する(ステップS13)。そして、その判定の結果、N−1台には動作エラーなかった場合、つまり、1台ないしN−2台に動作エラーがあった場合には(ステップS13でNo)、CPU部55daは、動作エラーありの動作エラー情報を送信した1台ないしN−2台のノード装置2の動作エラー情報に基づき、障害ノード装置を検知する(ステップS17)。
次に、ステップS13の判定で、全ノード装置N台のうちN−1台に動作エラーがあった場合には(ステップS13でYes)、CPU部55daは、動作エラーがない動作エラー情報を送信したノード装置を、障害ノード装置として検知する(ステップS14)。そして、CPU部55daは、ステップS11で収集した各ノード装置2dのエラー情報およびステップS14で検知した障害ノード装置の識別情報を表示装置部80に表示する(ステップS15)。なお、その表示内容は、図6に示した表示内容に準ずる。
以上、ここまでの処理は、図5に示した第1の実施形態における障害ノード装置検知処理と同じである。
次に、CPU部55daは、ステップS14において障害ノード装置として検知されたノード装置2dが、再度、障害ノード装置として検知されたか否かを判定し(ステップS15a)、初回の検知であった場合には(ステップS15aでNo)、第1の対応処理として、障害ノード装置として検知されたノード装置2dへ、稼働系切替指示フレームを送信する(ステップS15b)。
このとき、稼働系切替指示フレームを受信した、障害ノード装置と判定されたノード装置2dは、自身における稼動状態のデータ処理部5dの状態を稼動状態から待機状態へと切り替え、また、待機状態のデータ処理部5dの状態を待機状態から稼動状態へと切り替える。ここで、障害ノード装置と判定されたノード装置2d以外のノード装置2dで生じた動作エラーの原因が、障害ノード装置と判定されたノード装置2dの切り替え前の稼動状態のデータ処理部5dにあった場合(例えば、通信IF部50の送信回路が過剰にまたは際限なくフレームを送信した場合や、CRCやECCの生成回路が誤ったCRCやECCを付加した場合)には、この稼動系の切り替えによって、障害ノード装置とされたノード装置2d以外のノード装置2dにおける動作エラーは解消する。
一方、ステップS15aにおける判定で、障害ノード装置として検知されたノード装置2dが、再度、障害ノード装置として検知された場合(ステップS15aでYes)、これは、前記した第1の対応処理では、障害ノード装置と判定されたノード装置2d以外のノード装置2dで生じた動作エラーが解消しなかったことを意味するので、第2の対応処理として、CPU部55daは、図4(b)に示したネットワーク再構成指示フレームを全ノード装置2dにブロードキャストする(ステップS16)。
この第2の対応処理は、第1の実施形態で説明したブロッキング31を再設定する処理であり、そのブロッキング31の再設定によって、障害ノード装置と判定されたノード装置2dは、当該2重のリングネットワーク3の通信可能範囲から除外される。その結果、障害ノード装置と判定されたノード装置2d以外のノード装置2dに生じていたエラー動作は、消滅する。
以上、本発明の第2の実施形態によれば、障害監視用ノード装置2daは、2重のリングネットワーク3に接続された全ノード装置N台のうち、1台を除くN−1台に動作エラーが発生したことを検知するとともに、そのとき動作エラーが発生していない1台のノード装置2dを障害ノード装置として検知する。そして、障害回復のための第1の対応処理として、まず、障害ノード装置と判定したノード装置2dに対し、稼働系切替指示フレームを送信する。また、その第1の対応処理を行っても、それまでと同様の動作エラーが発生する場合には、第2の対応処理として、2重のリングネットワーク3におけるブロッキング31を再設定し、障害ノード装置と判定されたノード装置2dを、そのリングネットワーク3の通信可能な範囲から除外する。その結果、障害ノード装置と判定されたノード装置2d以外のノード装置2dにおける動作エラーが解消し、2重のリングネットワーク3における正常な通信動作が回復される。
従って、第2の実施形態においても、多重障害として検知された障害のうち、本来単一障害である障害については、その障害ノード装置の検知が容易に行えるようになり、障害からの回復を容易に行えるようになる。
1 リングネットワークシステム
1d 2重化リングネットワークシステム
2,2d ノード装置
2a,2da 障害監視用ノード装置
3 リングネットワーク
4 伝送制御部
5,5a,5d,5da データ処理部
6 経路切替部
31 ブロッキング
41,51 通信ポート
42 フレーム伝送制御部
43,53 フレームバッファ
44,54 エラー検査部
50 通信IF部(通信インタフェース部)
52 フレーム送受信制御部
55,55a,55d,55da CPU部
56 受信処理部
57 送信処理部
58 アプリケーション処理部
59 稼働系切替処理部
60 SW制御部
71 ノードエラー情報収集部
72 障害ノード装置検知部
73 ネットワーク再構成指示部
74 障害ノード情報表示部
75 稼働系切替指示部
80 表示装置部

Claims (10)

  1. リングネットワークと、それぞれがデータ処理部およびそのデータ処理部を前記リングネットワークに接続する伝送制御部を少なくとも有する複数のノード装置と、を含んで構成されたリングネットワークシステムにおいて、障害を検知し、障害からの回復を行うノード装置である障害監視用ノード装置であって、
    前記データ処理部は、
    前記リングネットワークに接続されたそれぞれのノード装置から送信される、そのそれぞれのノード装置で発生した動作エラーの情報を含んだ動作状態情報を受信して、前記それぞれのノード装置からの動作状態情報を収集するノードエラー情報収集部と、
    前記収集されたそれぞれのノード装置からの動作状態情報が、前記リングネットワークに接続されたノード装置のうち、ある1つのノード装置に動作エラーが発生せず、そのノード装置を除く他のすべてのノード装置に動作エラーが発生したことを示す情報であった場合には、前記動作エラーが発生していないノード装置を、障害ノード装置として検知する障害ノード装置検知部と、
    前記障害ノード装置として検知されたノード装置に前記リングネットワークを介して隣接したノード装置に対して、前記障害ノード装置として検知されたノード装置との間の通信を閉塞させるブロッキングの設定を指示するとともに、その時点でブロッキングが設定されているノード装置に対して、その設定されているブロッキングの解除を指示する指示情報を送信するネットワーク再構成指示部と、
    を備えること
    を特徴とする障害監視用ノード装置。
  2. 前記データ処理部は、
    前記障害ノード装置検知部によって障害ノード装置が検知された場合に、その検知された障害ノード装置を識別する情報を表示装置に表示する障害情報表示部
    を、さらに、備えること
    を特徴とする請求項1に記載の障害監視用ノード装置。
  3. 2重のリングネットワークと、それぞれが2重のデータ処理部、前記2重のリングネットワークにそれぞれ接続された2重の伝送制御部、および、前記2重の伝送制御部を前記2重のデータ処理部のうちの稼働状態のデータ処理部に接続する経路切替部を少なくとも有する複数のノード装置と、を含んで構成された2重化リンクネットワークシステムにおいて、障害を検知し、障害からの回復を行うノード装置である障害監視用ノード装置であって、
    前記データ処理部は、
    前記2重のリングネットワークに接続されたそれぞれのノード装置から送信される、そのそれぞれのノード装置で発生した動作エラーの情報を含んだ動作状態情報を受信して、前記それぞれのノード装置からの動作状態情報を収集するノードエラー情報収集部と、
    前記収集されたそれぞれのノード装置からの動作状態情報が、前記2重のリングネットワークに接続されたノード装置のうち、ある1つのノード装置に動作エラーが発生せず、そのノード装置を除く他のすべてのノード装置に動作エラーが発生したことを示す情報であった場合には、前記動作エラーが発生していないノード装置を、障害ノード装置として検知する障害ノード装置検知部と、
    前記障害ノード装置として検知されたノード装置に対し、そのノード装置において、前記稼働状態のデータ処理部を、その時点で稼働状態となっているデータ処理部から、他方のデータ処理部に切り替えることを指示する稼働系切替指示情報を送信する稼働系切替指示部と、
    を備えること
    を特徴とする障害監視用ノード装置。
  4. 前記データ処理部は、
    前記障害ノード装置検知部によって前記障害ノード装置として検知されたノード装置に前記2重のリングネットワークを介して隣接したノード装置に対して、前記障害ノード装置として検知されたノード装置との間の通信を閉塞させるブロッキングの設定を指示するとともに、その時点でブロッキングが設定されているノード装置に対して、その設定されているブロッキングの解除を指示する指示情報を送信するネットワーク再構成指示部と、
    を、さらに、備えること
    を特徴とする請求項3に記載の障害監視用ノード装置。
  5. 前記データ処理部は、
    前記障害ノード装置検知部によって障害ノード装置が検知された場合に、その検知された障害ノード装置を識別する情報を表示装置に表示する障害情報表示部
    を、さらに、備えること
    を特徴とする請求項3または請求項4に記載の障害監視用ノード装置。
  6. リングネットワークと、それぞれがデータ処理部およびそのデータ処理部を前記リングネットワークに接続する伝送制御部を少なくとも有する複数のノード装置と、を含んで構成されたリングネットワークシステムにおいて、前記複数のノード装置のうちの1のノード装置によって行われる障害検知回復方法であって、
    前記1のノード装置のデータ処理部は、
    前記リングネットワークに接続されたそれぞれのノード装置から送信される、そのそれぞれのノード装置で発生した動作エラーの情報を含んだ動作状態情報を受信して、前記それぞれのノード装置における動作エラーの情報を収集するノードエラー情報収集処理と、
    前記収集されたそれぞれのノード装置からの動作状態情報が、前記リングネットワークに接続されたノード装置のうち、ある1つのノード装置に動作エラーが発生せず、そのノード装置を除く他のすべてのノード装置に動作エラーが発生したことを示す情報であった場合には、前記動作エラーが発生していないノード装置を、障害ノード装置として検知する障害ノード装置検知処理と、
    前記障害ノード装置として検知されたノード装置に前記リングネットワークを介して隣接したノード装置に対して、前記障害ノード装置として検知されたノード装置との間の通信を閉塞させるブロッキングの設定を指示するとともに、その時点でブロッキングが設定されているノード装置に対して、その設定されているブロッキングの解除を指示する指示情報を送信するネットワーク再構成指示処理と、
    を実行すること
    を特徴とする障害検知回復方法。
  7. 前記1のノード装置のデータ処理部は、
    前記障害ノード装置検知処理によって障害ノード装置が検知された場合に、その検知された障害ノード装置を識別する情報を表示装置に表示する障害ノード情報表示処理
    を、さらに、実行すること
    を特徴とする請求項6に記載の障害検知回復方法。
  8. 2重のリングネットワークと、それぞれが2重のデータ処理部、前記2重のリングネットワークにそれぞれ接続された2重の伝送制御部、および、前記2重の伝送制御部を前記2重のデータ処理部のうちの稼働状態のデータ処理部に接続する経路切替部を少なくとも有する複数のノード装置と、を含んで構成された2重化リンクネットワークシステムにおいて、前記複数のノード装置のうちの1のノード装置によって行われる障害検知回復方法であって、
    前記1のノード装置のデータ処理部は、
    前記2重のリングネットワークに接続されたそれぞれのノード装置から送信される、そのそれぞれのノード装置で発生した動作エラーの情報を含んだ動作状態情報を受信して、前記それぞれのノード装置における動作エラーの情報を収集するノードエラー情報収集処理と、
    前記収集されたそれぞれのノード装置からの動作状態情報が、前記2重のリングネットワークに接続されたノード装置のうち、ある1つのノード装置に動作エラーが発生せず、そのノード装置を除く他のすべてのノード装置に動作エラーが発生したことを示す情報であった場合には、前記動作エラーが発生していないノード装置を、障害ノード装置として検知する障害ノード装置検知処理と、
    前記障害ノード装置として検知されたノード装置に対し、そのノード装置において、前記稼働状態のデータ処理部を、その時点で稼働状態となっているデータ処理部から、他方のデータ処理部に切り替えることを指示する稼働系切替指示情報を送信する稼働系切替指示処理と、
    を実行すること
    を特徴とする障害検知回復方法。
  9. 前記1のノード装置のデータ処理部は、
    前記障害ノード装置として検知されたノード装置に前記2重のリングネットワークを介して隣接したノード装置に対して、前記障害ノード装置として検知されたノード装置との間の通信を閉塞させるブロッキングの設定を指示するとともに、その時点でブロッキングが設定されているノード装置に対して、その設定されているブロッキングの解除を指示する指示情報を送信するネットワーク再構成指示処理
    を、さらに、実行すること
    を特徴とする請求項8に記載の障害検知回復方法。
  10. 前記1のノード装置のデータ処理部は、
    前記障害ノード装置検知ステップで障害ノード装置が検知された場合に、その検知された障害ノード装置を識別する情報を表示装置に表示する障害ノード装置情報表示処理
    を、さらに、実行すること
    を特徴とする請求項8または請求項9に記載の障害検知回復方法。
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