JP2012222635A - 通信システム、基地局装置、移動局装置、通信方法および集積回路 - Google Patents

通信システム、基地局装置、移動局装置、通信方法および集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】移動局装置が後方互換性のないキャリアと後方互換性のあるキャリアを集約して基地局装置と通信を行う場合において、チャネル状態情報を適切にやり取りする通信システムを提供する。
【解決手段】移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムであって、移動局装置は、拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域/時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、サブバンドの構成を判断して、構成に応じた1つ以上のサブバンドのチャネル状態情報を基地局装置に送信し、基地局装置は、拡張周波数帯域に構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得する。
【選択図】図7

Description

本発明は、チャネル状態情報を適切にやり取りする通信システム、基地局装置、移動局装置、通信方法および集積回路に関する。
標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)通信方式やリソースブロックと呼ばれる所定の周波数・時間単位の柔軟なスケジューリングの採用によって、高速な通信を実現させたEUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)(LTE; Long Term Evolutionとも称される。)の標準化が行なわれた。
また、3GPPでは、より高速なデータ伝送を実現し、EUTRAの上位互換性を持つAdvanced EUTRA(LTE−A; Long Term Evolution-Advancedとも称される。)の議論を行っている。Advanced EUTRAにおける技術として、キャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation)(セル・アグリゲーションとも称される。)が提案されている。キャリア・アグリゲーションとは、複数の異なる周波数(キャリア)の周波数帯域(コンポーネントキャリア(Component Carrier)とも称する)を集約して使用することによって伝送レートを向上させる技術である。また、キャリア・アグリゲーションを用いる場合の一例として、後方互換性のないキャリア(キャリアセグメント(carrier segment))を集約する方法についても議論がなされた。(非特許文献1、非特許文献2)
キャリアセグメントとは、データの送受信に用いられる物理下りリンク共用チャネルに用いる周波数帯域幅(連続するリソースブロックの総数)を拡張するために用いる追加のキャリア(周波数帯域、リソースブロック)である。キャリアセグメントを用いることで、移動局装置が使用している周波数帯域の中心周波数を変更せずに、物理下りリンク共用チャネルに用いる帯域幅を拡張させることが可能となる。例えば、10MHzの周波数帯域幅を使用している移動局装置に対し、5MHzのキャリアセグメントを両周波数端に追加することで、移動局装置は20MHz(5MHz+10MHz+5MHz)の周波数帯域幅で通信を行うことが可能となる。キャリアセグメントは、セグメントキャリア、セグメントセル、セルセグメント、部分周波数とも称される。
キャリアセグメントといった後方互換性(下位互換性)のないキャリア(Non−backward compatible carrier、以降、非互換キャリアと称する)と、後方互換性のあるキャリア(Backward compatible carrier、以降、互換キャリアと称する)である通常のキャリア(コンポーネントキャリア)との大きな違いは、非互換キャリアでは、基地局装置が同期シグナル、物理報知チャネル、物理下りリンク制御チャネルを送信しないように構成できることである。互換キャリアでは、基地局装置は同期シグナル、物理報知チャネル、物理下りリンク制御チャネルを送信する。基地局装置は、キャリアセグメントにおける物理下りリンク共用チャネルのリソース割り当てに関する情報を、通常のキャリアの物理下りリンク制御チャネルを用いて送信する。
R1−100813、Alcatel−Lucent、3GPP TSG−RAN WG1#59bis、18−22 January 2010、Valencia、Spain R1−100812、Alcatel−Lucent,et al.、3GPP TSG−RAN WG1#59bis、18−22 January 2010、Valencia、Spain
しかしながら、非特許文献1や非特許文献2で示されるキャリアセグメントをEUTRAにおいて使用する場合、基地局装置と移動局装置間でキャリアセグメントのチャネル状態情報をどのようにやり取りするかについて、その方法について何ら示されていない。
例えば、基地局装置はキャリアセグメントに対して適切なチャネル状態情報を移動局装置から得られなければ、キャリアセグメントのリソースを用いた物理下りリンク共用チャネルに適切な変調方式、符号化率の設定を行うことができないという問題が発生する。例えば、基地局装置はキャリアセグメントに対して適切なチャネル状態情報を移動局装置から得られなければ、キャリアセグメント内において適したリソースの割り当て(周波数依存スケジューリング、Channel−dependent schedulingとも称される)を移動局装置に対して行うことができないという問題が発生する。
上記の課題を鑑みて、本発明の目的は、移動局装置が後方互換性のないキャリア(キャリアセグメント)と後方互換性のあるキャリア(コンポーネントキャリア)を集約して基地局装置と通信を行う場合において、チャネル状態情報を適切にやり取りする通信システム、基地局装置、移動局装置、通信方法および集積回路を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の通信システムは、移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムであって、前記移動局装置は、前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信し、前記基地局装置は、前記拡張周波数帯域に構成される前記リソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成される前記サブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得することを特徴とする。
(2)また、本発明の通信システムにおいて、前記サブバンドの構成は、サブバンドの数、各サブバンドのインデックス、各サブバンドを構成するリソースブロックの構成であることを特徴とする。
(3)また、本発明の通信システムにおいて、前記サブバンドの構成は、1つのサブバンドを構成するリソースブロックの数であることを特徴とする。
(4)また、本発明の基地局装置は、移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの基地局装置であって、前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得することを特徴とする。
(5)また、本発明の移動局装置は、移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの移動局装置であって、前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信することを特徴とする。
(6)また、本発明の移動局装置において、前記サブバンドの構成は、サブバンドの数、各サブバンドのインデックス、各サブバンドを構成するリソースブロックの構成であることを特徴とする。
(7)また、本発明の移動局装置において、前記サブバンドの構成は、1つのサブバンドを構成するリソースブロックの数であることを特徴とする。
(8)また、本発明の通信方法は、移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの基地局装置における通信方法であって、前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断するステップと、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
(9)また、本発明の通信方法は、移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの移動局装置における通信方法であって、前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断するステップと、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
(10)また、本発明の集積回路は、移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの移動局装置に実装されることにより、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信する機能を含む一連の機能を、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする。
本明細書では、移動局装置と基地局装置が複数の周波数帯域を用いて接続される場合における通信システム、基地局装置、移動局装置、通信方法および集積回路の改良という点において本発明を開示するが、本発明が適用可能な通信方式は、EUTRAまたはAdvanced EUTRAのようにEUTRAと上位互換性のある通信方式に限定されるものではない。例えば、本発明はUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)にも適用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、移動局装置が後方互換性のないキャリアと後方互換性のあるキャリア(コンポーネントキャリア)を集約して基地局装置と通信を行う場合において、チャネル状態情報を適切にやり取りする通信システム、基地局装置、移動局装置、通信方法および集積回路を提供することが出来る。
本発明の実施形態における移動局装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における基地局装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における在圏セル(プライマリセルまたはセカンダリセル)に対して非互換キャリアを追加(設定)する手順について説明するためのシーケンスチャート図である。 本発明の実施形態における在圏セル(プライマリセルまたはセカンダリセル)に対して非互換キャリアを削除(設定の削除)する手順について説明するためのシーケンスチャート図である。 本発明の実施形態におけるキャリアセグメントの設定パラメータと在圏セルとの関係について説明するための図である。 本発明の実施形態における下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロック(RB)とサブバンド(Subband)の関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるセルにキャリアセグメントが設定された場合のサブバンドの再設定を説明する図である。 本発明の実施形態におけるセルにキャリアセグメントが設定された場合のサブバンドの再設定を説明する図である。 本発明の実施形態におけるセルにキャリアセグメントが設定された場合のサブバンドの再設定を説明する図である。 本発明の実施形態に係る通信ネットワーク構成の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る移動局装置に対するコンポーネントキャリアの設定の一例を示した図である。 本発明の実施形態に係る移動局装置に対するキャリアセグメントの設定の一例を示した図である。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明に関わるキャリア・アグリゲーション、物理チャネル、無線リソース割り当て方法、通信ネットワーク構成などについて簡単に説明する。
[キャリア・アグリゲーション]
キャリア・アグリゲーションとは、複数の異なる周波数(コンポーネントキャリア、または周波数帯域)を集約(アグリゲーション)して一つの周波数(周波数帯域)のように扱う技術である。例えば、キャリア・アグリゲーションによって周波数帯域幅が20MHzのコンポーネントキャリアを5つ集約した場合、移動局装置はこれらを一つの100MHzの周波数帯域幅とみなしてアクセスすることが可能となる。なお、集約するコンポーネントキャリアは連続した周波数であっても、全てまたは一部が不連続となる周波数であってもよい。例えば、使用可能な周波数が800MHz帯、2.4GHz帯、3.4GHz帯である場合、ある一つのコンポーネントキャリアが800MHz帯、別のコンポーネントキャリアが2GHz帯、さらに別のコンポーネントキャリアが3.4GHz帯で構成されていてもよい。
また、同一周波数帯、例えば2.4GHz帯内の連続または不連続のコンポーネントキャリアを集約することも可能である。各コンポーネントキャリアの周波数帯域幅は20MHzより狭い周波数帯域幅であっても良く、各々周波数帯域幅が異なっていても良い。基地局装置は、滞留しているデータバッファ量や移動局装置の受信品質、セル内の負荷やQoSなどの種々の要因に基づいて、移動局装置に割り当てる上りリンクまたは下りリンクのコンポーネントキャリアの数を増減することができる。なお、基地局装置が割り当てる上りリンクのコンポーネントキャリアの数は、下りリンクのコンポーネントキャリアの数と同じか、少ないことが望ましい。
また、基地局装置は、1つの下りリンクのコンポーネントキャリアと1つの上りリンクのコンポーネントキャリアを組み合わせて1つのセルを構成する。なお、基地局装置は、1つの下りリンクコンポーネントキャリアのみを用いて(すなわち、上りリンクコンポーネントキャリアの割り当てがない)1つのセルを構成することもできる。
また、移動局装置は、キャリア・アグリゲーションによって、キャリアセグメントといった後方互換性(下位互換性)のないキャリア(Non−backward compatible carrier、以降、非互換キャリアと称する)を、後方互換性のあるキャリア(Backward compatible carrier、以降、互換キャリアと称する)である通常のキャリア(コンポーネントキャリア、セル)に対して集約して使用することができる。キャリアセグメントとは、データの送受信に用いられる物理下りリンク共用チャネルに用いる周波数帯域幅(連続するリソースブロックの総数)を拡張するために用いる追加のキャリア(周波数帯域、リソースブロック)である。キャリアセグメントを用いることで、移動局装置が使用している周波数帯域の中心周波数を変更せずに、物理下りリンク共用チャネルに用いる帯域幅を拡張させることが可能となる。例えば、10MHzの周波数帯域幅を使用している移動局装置に対し、5MHzのキャリアセグメントを両周波数端に追加することで、移動局装置は20MHz(5MHz+10MHz+5MHz)の周波数帯域幅で通信を行うことが可能となる。キャリアセグメントは、セグメントキャリア、セグメントセル、セルセグメント、部分周波数とも称される。
非互換キャリアであるキャリアセグメントと、互換キャリアであるコンポーネントキャリアとの大きな違いは、非互換キャリアでは、基地局装置が同期シグナル、物理報知チャネル、物理下りリンク制御チャネルを送信しないように構成できることである。互換キャリアでは、基地局装置は同期シグナル、物理報知チャネル、物理下りリンク制御チャネルを送信する。基地局装置は、キャリアセグメントにおける物理下りリンク共用チャネルのリソース割り当てに関する情報を、通常のキャリアの物理下りリンク制御チャネルを用いて送信する。非互換キャリアの周波数帯域幅は、コンポーネントキャリアに設定可能な周波数帯域幅と同じであることが好適であるが、任意の周波数帯域であっても構わない。
[物理チャネル]
本発明の実施形態における通信システムで使用される主な物理チャネル(または物理シグナル)について説明を行なう。なお、本発明の実施形態における通信システムで使用される物理チャネルは、基本的にEUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される物理チャネルと同じである。なお、本発明の実施形態では、EUTRA、またはAdvanced EUTRAで用いられる用語を適宜用いて説明するが、本発明の適用はその用語を用いた通信システムに限定されない。本発明の実施形態で説明されることと似たような定義、構成をなしているのであれば、本発明の実施形態とは異なる用語を用いた通信システムにも本発明を適用することができる。チャネルとは信号の送信に用いられる媒体を意味し、物理チャネルとは信号の送信に用いられる物理的な媒体を意味する。本発明の実施形態で説明される物理チャネルに対して、異なる物理チャネルが追加された場合でも本発明の実施形態の説明には影響しない。本発明の実施形態で説明される物理チャネルに対して、その構造が変更された場合でも、本発明の実施形態の説明には影響しない。
本発明の実施形態における通信システムでは、物理チャネルのスケジューリングについて無線フレームを用いて管理される。1無線フレームは10msであり、1無線フレームは10サブフレームで構成される。さらに、1サブフレームは2スロットで構成される(すなわち、1スロットは0.5msである)。また、本発明の実施形態における通信システムでは、物理チャネル(物理下りリンク共用チャネル、物理上りリンク共用チャネル)が配置されるリソースの単位、物理チャネル(物理下りリンク共用チャネル、物理上りリンク共用チャネル)のスケジューリングの単位としてリソースブロックを用いて管理される。リソースブロックとは、周波数軸を複数サブキャリア(例えば12サブキャリア)の集合で構成される一定の周波数領域と、一定の送信時間間隔(1スロット)で構成される領域で定義される。本発明の実施形態における通信システムでは、基本的に1サブフレーム単位で物理チャネルのリソースの割り当てが行なわれ、物理チャネル(物理下りリンク共用チャネル、物理上りリンク共用チャネル)のスケジューリングの最小単位はそれぞれ異なるスロットに配置される2リソースブロックである。1サブキャリアの周波数帯域幅は15kHzであり、1リソースブロックの周波数帯域幅は180kHzである。通信システム全体の周波数帯域幅は、連続するリソースブロックの総数を用いても表現することができ、例えば20MHzは110リソースブロックで構成される。
同期シグナル(Synchronization Signals、同期チャネルSCH; Synchronization Channelとも称される。)は、3種類のプライマリ同期シグナルと、周波数領域で互い違いに配置される31種類の符号から構成されるセカンダリ同期シグナルとで構成される。プライマリ同期シグナルとセカンダリ同期シグナルの信号の組み合わせによって、基地局装置を識別する504通りのセル識別子(セルID:PCI; Physical Cell Identity)と、無線同期のためのフレームタイミングが示される。移動局装置は、セル探索(セルサーチ)を実行し、受信した同期シグナルのセルIDを特定する。
物理報知チャネル(PBCH; Physical Broadcast Channel)は、セル内の移動局装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報(システム情報);System information)を通知する目的で送信される。物理報知チャネルで通知されない報知情報は、物理下りリンク制御チャネルで無線リソース割り当て情報が通知される物理下りリンク共用チャネルによってレイヤ3メッセージ(システムインフォメーション、RRC;Radio Resource Controlシグナリング、Higher layerシグナリング)で送信される。物理報知チャネルで送信される報知情報として、セルの周波数帯域幅などが通知される。物理下りリンク共用チャネルで送信される報知情報として、セル個別の識別子を示すセルグローバル識別子(CGI; Cell Global Identifier)、ページングによる待ち受けエリアを管理するトラッキングエリア識別子(TAI;Tracking Area Identifier)、ランダムアクセス制御情報などが通知される。
下りリンクリファレンスシグナルは、セル毎に所定の電力で送信されるパイロットシグナルである。また、下りリンクリファレンスシグナルは、所定の規則に基づき周波数・時間位置で周期的に繰り返される既知の信号である。また、下りリンクリファレンスシグナルは、キャリアセグメントにおいても送信される。移動局装置は、下りリンクリファレンスシグナルを受信し、セル(キャリアセグメントが設定されたセル、またはキャリアセグメントが設定されていないセル)毎のチャネル状態(受信品質、チャネル品質、チャネル変動)を測定する。また、移動局装置は、下りリンクリファレンスシグナルと同時に送信される物理下りリンク制御チャネル、または物理下りリンク共用チャネルの復調のための参照用の信号としても下りリンクリファレンスシグナルを使用する。下りリンクリファレンスシグナルに使用される系列は、セル毎に識別可能な系列が用いられる。なお、下りリンクリファレンスシグナルはセル固有RS(Cell−specific reference signals)と記載される場合もあるが、その用途と意味は同じである。
上りリンクリファレンスシグナル(上りリンク参照信号:Uplink Reference Signal、上りリンクパイロット信号、上りリンクパイロットチャネルとも呼称する)は、基地局装置が、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH; Physical Uplink Control Channel)および/または物理上りリンク共用チャネル(PUSCH; Physical Uplink Shared Channel)を復調するために使用する復調参照信号(DMRS; Demodulation Reference Signal)と、基地局装置が、主に、上りリンクのチャネル状態を推定するために使用するサウンディング参照信号(SRS; Sounding Reference Signal)が含まれる。
物理下りリンク制御チャネル(PDCCH;Physical Downlink Control Channel)は、各サブフレームの先頭からいくつかのOFDMシンボル(例えば、1個、または2個、または3個)で送信される。物理下りリンク制御チャネルは、基地局装置のスケジューリングに従った無線リソース割り当て情報や、送信電力の増減の調整量を移動局装置に対して指示する目的で使用される。移動局装置は、下りリンクのデータや下りリンクの制御データであるレイヤ3メッセージ(ページング、ハンドオーバーコマンドなど)を送受信する前に自局宛の物理下りリンク制御チャネルを監視(モニタ)し、自局宛の物理下りリンク制御チャネルを検出する動作を行なう。移動局装置は、自局宛の物理下りリンク制御チャネルを検出し、上りリンクアサインメント(または、上りリンクグラント)と呼ばれる無線リソース割り当て情報を物理下りリンク制御チャネルから取得したら、物理上りリンク共用チャネルの送信を行なう。移動局装置は、自局宛の物理下りリンク制御チャネルを検出し、下りリンクアサインメント(または、下りリンクグラント)と呼ばれる無線リソース割り当て情報を物理下りリンク制御チャネルから取得したら、物理下りリンク共用チャネルの受信を行なう。
物理上りリンク制御チャネルは、物理下りリンク共用チャネルで送信されたデータの受信確認応答(ACK/NACK;Acknowledgement/Negative Acknowledgement)や下りリンクのチャネル状態情報(CSI;Channel State Information)、上りリンクの無線リソース要求であるスケジューリングリクエスト(SR;Scheduling Request)を通知するために使用される。チャネル状態情報には、チャネル品質指標(CQI;Channel Quality Indicator)、プリコーディング行列指標(PMI; Precoding Matrix Indicator)、ランク指標(RI; Rank Indicator)が含まれる。チャネル品質指標は、推奨される変調方式と符号化率の組み合わせを示す。プリコーディング行列指標は、複数送信アンテナを用いたMIMO(Multi-Input Multi-Output)送信において送信側で行われる線形処理に用いられる行列に関して、推奨される行列を示す。ランク指標は、推奨される空間多重数を示す。
物理下りリンク共用チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared Channel)は、下りリンクのデータの他、下りリンクの制御データであるレイヤ3メッセージとしてページングメッセージや報知情報を通知するためにも使用される。物理下りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報(下りリンクアサインメント)は、物理下りリンク制御チャネルで送信され、示される。
物理上りリンク共用チャネル(PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)は、主に上りリンクのデータと上りリンクの制御データを通知するために使用され、下りリンクの受信品質やACK/NACKなどの制御データを通知するために使用されることも可能である。また、下りリンクと同様に物理上りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報(上りリンクアサインメント)は、物理下りリンク制御チャネルで送信され、示される。
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH;Physical Random Access Channel)は、プリアンブル系列を通知するために使用されるチャネルであり、ガードタイムを持つ。プリアンブル系列は、64種類のシーケンスを用意して6ビットの情報を表現するように構成されている。物理ランダムアクセスチャネルは、移動局装置の基地局装置へのアクセス手段として用いられる。移動局装置は、物理上りリンク制御チャネル未設定時の無線リソースの割り当てを基地局装置に要求するためや、上りリンク送信タイミングを基地局装置の受信タイミングウィンドウに合わせるために必要な送信タイミング調整情報(タイミングアドバンス(TA; Timing Advance)とも称される)を基地局装置に要求するために、物理ランダムアクセスチャネルを用いる。
具体的には、移動局装置は、基地局装置より設定された物理ランダムアクセスチャネル用の無線リソースを用いてプリアンブル系列を送信する。その後、送信タイミング調整情報を受信した移動局装置は、送信タイミング調整情報の有効時間を計時する送信タイミングタイマー(TA timer)を設定し、送信タイミングタイマーの有効時間中は送信タイミング調整状態として状態を管理し、送信タイミングタイマーの有効期間外は送信タイミング非調整状態として状態を管理する。なお、それ以外の物理チャネルは、本発明の実施形態に関わらないため詳細な説明は省略する。
[通信ネットワーク構成]
図10は、本発明の実施形態に係る通信ネットワーク構成の一例を示す図である。移動局装置1は、キャリア・アグリゲーションによって複数の周波数(コンポーネントキャリア、Band1~Band3)を同時に用いて基地局装置2と無線接続することが可能な場合、通信ネットワーク構成としては、ある一つの基地局装置2が複数の周波数毎に送信装置11〜13(および図示しない受信装置21〜23)を備えており、各周波数の制御を一つの基地局装置2で行なう構成が制御の簡略化の観点から好適である。基地局装置2の構成は図10に限定されない。ただし、複数の周波数が連続する周波数であるなどの理由で、基地局装置2が一つの送信装置で複数の周波数の送信を行なう構成であっても構わない。さらには、周波数毎に送受信のタイミングが異なるような構成であっても良い。送信装置と受信装置の数や送受信可能な周波数が異なっていてもよい。基地局装置2の送信装置によって制御される各周波数の通信可能範囲はセルとしてみなされる。このとき、各周波数がカバーするエリア(セル)はそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。
ただし、後述する記載において、基地局装置2が構成するコンポーネントキャリアの周波数でカバーされるエリアのことをそれぞれセルと称して説明するが、これは実際に運用される通信システムにおけるセルの定義とは異なる可能性があることに注意する。例えば、ある通信システムでは、キャリア・アグリゲーションによって用いられるコンポーネントキャリアの一部のことを、セルではなく単なる追加の無線リソースと定義するかもしれない。また、従来のセルとは異なる拡張セルとして定義するかもしれない。本発明でコンポーネントキャリアをセルと称することで、実際に運用される通信システムにおけるセルの定義と異なる場合が発生したとしても、本発明の主旨には影響しない。
また、キャリア・アグリゲーションは、複数のコンポーネントキャリアを用いた複数のセルによる通信であり、セル・アグリゲーションとも称される。なお、移動局装置1は、周波数毎にリレー局装置(またはリピーター)を介して基地局装置2と無線接続されても良い。すなわち、本発明の基地局装置2は、リレー局装置に置き換えることが出来る。
また、移動局装置1と基地局装置2は、1つ以上のセル(コンポーネントキャリア)に対して、キャリア・アグリゲーションによって、キャリアセグメントをセル(コンポーネントキャリア)に対して集約して使用することが可能である。なお、移動局装置1は、複数のコンポーネントキャリアを用いるのではなく、1つのコンポーネントキャリアと、そのコンポーネントキャリアに追加設定されたキャリアセグメントを用いて基地局装置2と通信を行ってもよい。
3GPPが規定する第3世代の基地局装置2はノードB(NodeB)と称され、EUTRAおよびAdvanced EUTRAにおける基地局装置はイーノードB(eNodeB)と称される。なお、3GPPが規定する第3世代の移動局装置1はユーイー(UE; User Equipment)と称される。基地局装置2は移動局装置1が通信可能なエリアであるセルを管理し、セルは移動局装置1と通信可能なエリアの大きさに応じてマクロセルやフェムトセルやピコセル、ナノセルとも称される。また、移動局装置1がある基地局装置2と通信可能であるとき、その基地局装置2のセルのうち、移動局装置1との通信に使用しているセルは在圏セル(Serving cell)であり、その他のセルは周辺セル(Neighboring cell)と称される。つまり、キャリア・アグリゲーションを用いて移動局装置1と基地局装置2が複数のセルを用いて通信している場合、在圏セルは複数存在することになる。
[無線リソース割り当て方法]
基地局装置2は、移動局装置1に対して利用可能な無線リソースを示す情報を通知し、移動局装置1は、当該無線リソースを利用してデータを送信したり、データを受信したりする。この利用可能な無線リソースの割り当て方法は、物理下りリンク制御チャネルに含まれる無線リソース割り当て情報を用いて移動局装置1に通知される。本発明の実施形態の通信システムにおける無線リソースの割り当て方法は、基地局装置2のスケジューリングポリシーに応じて以下の代表的な3つの方法が用意される。
第1の無線リソース割り当て方法は、セル(コンポーネントキャリア)の周波数帯域幅であるシステム帯域幅(リソースブロックの総数)に基づいて所定数の連続するリソースブロックから構成されるグループ(リソースブロックグループ)を作り、使用可能なリソースブロックグループをシステム帯域幅に亘ってそれぞれ1ビットで指定するビットマップ形式の無線リソース割り当て方法である。例えば、セルのシステム帯域幅が50個のリソースブロックで構成される場合、リソースブロックグループは3個のリソースブロックから構成され、セルのシステム帯域幅が110個のリソースブロックで構成される場合、リソースブロックグループは4個のリソースブロックから構成される。
リソースブロックグループに含まれるリソースブロックの数とシステム帯域幅の大きさとの関係は、事前にシステムで一意に決まる値を用いるか、報知情報で通知されるか、L3メッセージなどの個別メッセージで基地局装置2から移動局装置1へ通知される。
第2の無線リソース割り当て方法は、セル(コンポーネントキャリア)の周波数帯域幅であるシステム帯域幅(リソースブロックの総数)に基づいて所定数の連続するリソースブロックから構成されるグループ(リソースブロックグループ)を作り、更にリソースブロックグループを幾つかのサブセットに分け、サブセットを指定するビットと、サブセット内のリソースブロックを指定するビットを組み合わせて指定する無線リソース割り当て方法である。例えば、セルのシステム帯域幅が50個のリソースブロックで構成される場合、リソースブロックグループは3個のリソースブロックから構成され、各リソースブロックグループは3つのサブセットのいずれかに属するよう順番に割り振られる。一方、セルのシステム帯域幅が110個のリソースブロックで構成される場合、リソースブロックグループは4個のリソースブロックから構成され、各リソースブロックグループは4つのサブセットのいずれかに属するよう順番に割り振られる。
リソースブロックグループに含まれるリソースブロックの数とシステム帯域幅の大きさ、サブセットの数との関係は、事前にシステムで一意に決まる値を用いるか、報知情報で通知されるか、L3メッセージなどの個別メッセージで基地局装置2から移動局装置1へ通知される。
第3の無線リソース割り当て方法は、セル(コンポーネントキャリア)の周波数帯域幅であるシステム帯域幅において、割り当てるリソースブロックの開始位置の番号の情報と、割り当てる連続するリソースブロック数を示す情報とを符号化して指定する無線リソース割り当て方法である。例えば、セルのシステム帯域幅が50個のリソースブロックで構成される場合、開始位置として#0〜#49が指定され、連続するリソースブロック数はシステム帯域幅を超えないように最小で1から最大で50までが指定される。
[コンポーネントキャリアの構成]
図11は、本発明の実施形態に係る移動局装置に対するコンポーネントキャリアの設定の一例を示した図である。図11は、本発明の実施形態に係る移動局装置1がキャリア・アグリゲーションを行なう場合に、基地局装置2が移動局装置1に対して設定する(構成する: configure)する下りリンクコンポーネントキャリア(下りリンクのコンポーネントキャリア)と、上りリンクコンポーネントキャリア(上りリンクのコンポーネントキャリア)の対応関係の一例を示した図である。図11では、2個の下りリンクコンポーネントキャリア(下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC1、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2)と2個の上りリンクコンポーネントキャリア(上りリンクコンポーネントキャリアUL_CC1、上りリンクコンポーネントキャリアUL_CC2)の対応関係について示すが、本発明が2個のコンポーネントキャリアの場合に限定されるということではない。図11中の下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC1と上りリンクコンポーネントキャリアUL_CC1、および下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2と上りリンクコンポーネントキャリアUL_CC2がセル固有接続(Cell Specific Linkage)である。
セル固有接続とは、例えば、移動局装置1がキャリア・アグリゲーションを用いていない場合に、基地局装置2にアクセス可能な上りリンクと下りリンクの周波数帯域の対応関係(連携関係)であり、典型的には報知情報の一部(SIB2;System Information Block Type2)でその対応関係が示される。セル固有接続は、SIB2 linkageとも称される。セルにおける上りリンクと下りリンクの周波数の対応関係は、報知情報に周波数情報として明示的に指示されるか、または運用周波数毎に一意に決められる上りリンクと下りリンクの規定の周波数差の情報を用いるなどして暗黙的に指示される。これらの方法に限らず、セル毎に上りリンクと下りリンクの周波数帯域の対応関係を示すことが可能であれば、これ以外の方法を用いて指示されてもよい。
これに対し、基地局装置2は、下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクコンポーネントキャリアの対応関係を、セル固有接続とは別に移動局装置1毎に個別の対応関係(個別接続;UE Specific Linkage)に設定することも可能である。このとき、個別接続の設定はRRCメッセージで示される。
[キャリアセグメントの構成]
図12は、本発明の実施形態に係る移動局装置に対するキャリアセグメントの設定の一例を示した図である。図12は、本発明の実施形態に係る移動局装置1がキャリアセグメントを用いたキャリア・アグリゲーションを行なう場合に、基地局装置2が移動局装置1に対して設定するコンポーネントキャリアと、キャリアセグメントとの対応関係の一例を示した図である。なお、キャリアセグメントを用いた、とは、当該キャリアセグメントによって使用可能となる追加の無線リソース(拡張周波数帯域)を用いた、ということを意味する。図12では、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CCnと上りリンクコンポーネントキャリアUL_CCnとで構成されるコンポーネントキャリア(セル)に対して、下りリンクにおいてキャリアセグメントが設定された例を示している。
図12の移動局装置1および基地局装置2は、キャリア・アグリゲーションを用いない場合は、DL_CCnとUL_CCnの周波数帯域(通常帯域幅)の範囲で通信を行い、キャリア・アグリゲーションとしてキャリアセグメントを集約して用いる場合は、キャリアセグメントを追加した周波数帯域(拡張周波数帯域幅)の範囲で通信を行う。基地局装置2は、通常帯域幅の範囲で同期シグナル、物理報知チャネル、物理下りリンク制御チャネルを送信する。基地局装置2は、拡張周波数帯域幅の範囲で物理下りリンク共用チャネルを送信する。基地局装置2は、キャリアセグメントにおける物理下りリンク共用チャネルのリソース割り当てに関する情報を、通常のキャリア(コンポーネントキャリア、セル)の物理下りリンク制御チャネルを用いて送信する。
なお、基地局装置2は、移動局装置1に対して上りリンクにおいてキャリアセグメントを設定(追加)してもよい。また、下りリンクにおいて設定されるコンポーネントキャリアと、上りリンクにおいて設定されるコンポーネントキャリアに関して、通常帯域幅はそれぞれ異なっていてもよい。例えば、下りリンクの通常帯域幅が10MHzと上りリンクの通常帯域幅が5MHzのセルに対してキャリアセグメントが設定されてもよい。また、キャリアセグメントが設定された後の上りリンクと下りリンクの拡張周波数帯域の周波数帯域幅(拡張周波数帯域幅)はそれぞれ異なっていてもよい。例えば、拡張後の下りリンクの帯域幅が20MHz、拡張後の上りリンクの帯域幅が15MHzであってもよい。ただし、拡張後の周波数帯域幅の上限は、移動局装置1の無線構成を簡略化するために20MHz(110リソースブロックに相当)を超えないように制限されることが望ましい。
以上の事項を考慮しつつ、以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明の説明において、本発明に関連した公知の機能や構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
本発明の実施形態について以下に説明する。本実施形態は、後方互換性のないキャリア(キャリアセグメント)と後方互換性のあるキャリア(コンポーネントキャリア)を集約して移動局装置1と基地局装置2とが通信を行う場合のチャネル状態の測定方法、チャネル状態情報の報告方法に関して示す。
図1は、本発明の実施形態による移動局装置1の概略構成の一例を示すブロック図である。移動局装置1は、受信部101、復調部102、復号部103、測定処理部104、制御部105、ランダムアクセス制御部106、符号部107、変調部108、送信部109、タイミング管理部110、上位レイヤ111から構成される。上位レイヤ111は、無線リソース制御を執り行うRRC(Radio Resource Control)を含む。また、ランダムアクセス制御部106は、データリンク層を管理するMAC(Medium Access Control)の一部の機能を提供する。
受信に先立ち、上位レイヤ111より制御部105へ移動局装置制御情報が入力され、受信に関する制御情報が受信制御情報として、受信部101、復調部102、復号部103へ適切に入力される。移動局装置制御情報は、受信制御情報と送信制御情報によって構成される移動局装置1の無線通信制御に必要な情報であり、基地局装置2やシステムパラメータにより設定され、上位レイヤ111が必要に応じて制御部105へ入力する。受信制御情報は、受信周波数帯域(通常帯域、拡張周波数帯域)(コンポーネントキャリアの周波数及び周波数帯域幅、キャリアセグメントが設定されるコンポーネントキャリアの周波数、キャリアセグメントの周波数帯域幅)の情報の他に、各チャネルに関する受信タイミング、多重方法、無線リソース配置情報などの情報が含まれている。
受信信号は、受信部101において受信される。受信部101は、受信制御情報で指定された周波数帯域で信号を受信する。受信された信号は、復調部102へと入力される。復調部102は、受信信号の復調を行い、復号部103へと信号を入力して下りリンクのデータと下りリンクの制御データとを正しく復号し、復号された各データを上位レイヤへと入力する。測定処理部104は、セル(コンポーネントキャリア)毎の下りリンクリファレンスシグナルの受信品質(SIR、SINR、RSRP、RSRQ、RSSI、パスロス、CSIなど)の測定や、物理下りリンク制御チャネルまたは物理下りリンク共用チャネルの受信誤り率の測定の結果に基づいて下りリンク測定情報を生成し、下りリンク測定情報を上位レイヤ111へと出力する。また、測定処理部104は、キャリアセグメントの下りリンクリファレンスシグナルの受信品質(CSI)の測定の結果にも基づいて下りリンク測定情報を生成し、下りリンク測定情報を上位レイヤ111へと出力する。下りリンク測定情報は、上位レイヤ111において、無線リンク再確立を伴う無線リンク障害(Radio link failure)の検出、および上りリンク送信の停止を伴う無線リンク監視(Radio link monitoring)の実施、セルごとの測定イベントの評価、CQI/PMI/RIの生成のために用いられる。
また、送信に先立ち、上位レイヤ111より制御部105へ移動局装置制御情報が入力され、送信に関する制御情報が送信制御情報として、ランダムアクセス制御部106、符号部107、変調部108、送信部109へ適切に入力される。送信制御情報は、送信信号の上りリンクスケジューリング情報として、符号化情報、変調情報、送信周波数帯域の情報、各チャネルに関する送信タイミング、多重方法、無線リソース配置情報などの情報が含まれている。ランダムアクセス制御情報は上位レイヤ111からランダムアクセス制御部106に入力される。ランダムアクセス制御情報には、プリアンブル情報や物理ランダムアクセスチャネル送信用の無線リソース情報などが含まれる。上位レイヤ111は、必要に応じてタイミング管理部110へ上りリンク送信タイミングの調整に用いる送信タイミング調整情報と送信タイミングタイマーを設定する。タイミング管理部110は、設定された情報に基づき上りリンク送信タイミングの状態(送信タイミング調整状態または送信タイミング非調整状態)を管理する。
符号部107には、上位レイヤ111より上りリンクのデータと上りリンクの制御データが入力されるほか、ランダムアクセス制御部106から、物理ランダムアクセスチャネルの送信に関するランダムアクセスデータ情報が入力される。また、上りリンクの制御データとしてCQI/PMI/RIが上位レイヤ111から符号部107に入力される。符号部107は、ランダムアクセスデータ情報に基づき物理ランダムアクセスチャネルで送信されるプリアンブル系列を生成する。また、符号部107は、送信制御情報に従い、各データを適切に符号化し、変調部108に出力する。変調部108は、符号部107からの入力を変調し、送信部109に出力する。送信部109は、変調部108からの入力を周波数領域にマッピングすると共に、周波数領域の信号を時間領域の信号へ変換し、既定の周波数の搬送波にのせて電力増幅を行う。さらに、タイミング管理部110より入力された送信タイミング調整情報に従って上りリンク送信タイミングを調整して送信する。上りリンクのデータは、物理上りリンク共用チャネルで送信される。上りリンクの制御データであるCQI/PMI/RIは、物理上りリンク制御チャネル、または物理上りリンク共用チャネルで送信される。上りリンクの制御データが配置される物理上りリンク共用チャネルは、レイヤ3メッセージ(無線リソース制御メッセージ;RRCメッセージ)を構成する。図1において、その他の移動局装置1の構成要素は本実施の形態に関係ないため省略してある。
図2は、本発明の実施形態による基地局装置2の一例を示すブロック図である。基地局装置2は、受信部201、復調部202、復号部203、制御部204、符号部205、変調部206、送信部207、上位レイヤ208、ネットワーク信号送受信部209から構成される。
上位レイヤ208は、下りリンクのデータと下りリンクの制御データを符号部へ入力する。符号部205は、入力されたデータを符号化し、変調部206へ入力する。変調部206は、符号化した信号の変調を行なう。また、変調部206から出力される信号は送信部207に入力される。送信部207は、入力された信号を周波数領域にマッピングした後、周波数領域の信号を時間領域の信号へ変換し、既定の周波数の搬送波にのせて電力増幅を行い送信する。下りリンクのデータは、物理下りリンク共用チャネルで送信される。下りリンクの制御データは、物理下りリンク共用チャネル、または物理下りリンク制御チャネルで送信される。下りリンクの制御データが配置される物理下りリンク共用チャネルは、レイヤ3メッセージ(RRCメッセージ)を構成する。
また、受信部201は、移動局装置から受信した信号をベースバンドのデジタル信号に変換する。デジタル信号は、復調部202へ入力されて復調される。復調部202で復調された信号は続いて符号部203へ入力されて復号され、正しく復号された上りリンクの制御データや上りリンクのデータを上位レイヤ208へと出力する。これら各ブロックの制御に必要な基地局装置制御情報は、受信制御情報と送信制御情報によって構成される基地局装置2の無線通信制御に必要な情報であり、上位のネットワーク装置(MMEやゲートウェイ装置)やシステムパラメータにより設定され、上位レイヤ208が必要に応じて制御部204へ入力する。制御部204は、送信に関連する基地局装置制御情報を、送信制御情報として符号部205、変調部206、送信部207の各ブロックに適切に入力する。制御部204は、受信に関連する基地局装置制御情報を、受信制御情報として受信部201、復調部202、復号部203の各ブロックに適切に入力する。基地局装置2のRRCは、上位レイヤ208の一部として存在する。基地局装置2の上位レイヤ208は、移動局装置1から受信した上りリンクの制御データである、チャネル状態情報(CQI)に基づき、物理下りリンク共用チャネルに用いる変調方式、符号化率、1つ以上のリソースブロックを決定し、決定した情報を制御部204に出力する。なお、上位レイヤ208は、コンポーネントキャリア(セル)の周波数帯域幅(リソースブロックの総数)、キャリアセグメントの周波数帯域幅(リソースブロックの総数)から、上りリンクの制御データとして移動局装置1より通知されたチャネル状態情報(CQI/PMI)が示す内容を解釈する。具体的には、上位レイヤ208は、コンポーネントキャリア(セル)の周波数帯域幅(リソースブロックの総数)、キャリアセグメントの周波数帯域幅(リソースブロックの総数)から、チャネル状態情報(CQI/PMI)の報告に用いられるサブバンドの総数、サブバンドのインデックス、サブバンドのサイズを認識する。詳細は後述する。制御部204は、上位レイヤ208から入力された符号化率の情報に基づき符号部205を制御する。制御部204は、上位レイヤ208から入力された変調方式の情報に基づき変調部206を制御する。制御部204は、上位レイヤ208から入力された1つ以上のリソースブロックの情報に基づき送信部207を制御する。また、上位レイヤ208は、移動局装置1から受信した上りリンクの制御データである、チャネル状態情報(PMI/RI)に基づき、物理下りリンク共用チャネルに用いるMIMO処理を決定し、制御部204を通して、送信部207を制御する。
一方、ネットワーク信号送受信部209は、基地局装置2間あるいは上位のネットワーク装置と基地局装置2との間の制御メッセージの送信または受信を行なう。図2において、その他の基地局装置2の構成要素は本実施の形態に関係ないため省略してある。本発明の実施形態における移動局装置1と基地局装置2が配置される通信システムのネットワーク構成は、例えば、図10のような構成を適用できる。
本発明の実施形態における、キャリア・アグリゲーションが可能な移動局装置1に設定されているセル(コンポーネントキャリア)は、例えば図11に示したような2個のセル、つまり2個の下りリンクコンポーネントキャリア(DL_CC1、DL_CC2)と2個の上りリンクコンポーネントキャリア(UL_CC1、UL_CC2)が移動局装置1に設定されている例を想定する。
チャネル状態情報などを通知するための物理上りリンク制御チャネルが設定される上りリンクコンポーネントキャリアと、当該上りリンクコンポーネントキャリアとセル固有接続される下りリンクコンポーネントキャリアから構成されるセルは、プライマリセル(Primary cell)と称される。また、プライマリセル以外のコンポーネントキャリアから構成されるセルは、セカンダリセル(Secondary cell)と称される。
また、移動局装置1は、プライマリセルでは、基地局装置2より指定されたパラメータに基づき無線リンク障害の検出を行い、少なくとも活性化されたセカンダリセルでは、同パラメータを用いた無線リンク監視を実施する。
図3は、本発明の実施形態における移動局装置1と基地局装置2とが、キャリア・アグリゲーションによって非互換キャリア(キャリアセグメント)を用いた通信を行うための準備として、在圏セル(プライマリセルまたはセカンダリセル)に対して非互換キャリア(キャリアセグメント)を追加(設定)する手順について説明するためのシーケンスチャート図である。
本シーケンスチャートは、移動局装置1と基地局装置2との間で1つのセルを用いた接続が確立している状態(コネクティッド状態)から開始される。なお、移動局装置1に1つ以上のセカンダリセルが設定されていても本実施形態には影響しない。基地局装置2は、移動局装置1に対して周辺セルを測定するための測定の構成(measurement configuration)を通知し、移動局装置1は測定の構成に従って在圏セル(プライマリセル、またはプライマリセルとセカンダリセル)および周辺セルを測定する。
基地局装置2は、移動局装置1から報告された測定結果やバッファ状況報告(バッファステータスレポート)などに基づいて、非互換キャリア(キャリアセグメント)を用いたキャリア・アグリゲーションが移動局装置1に対して必要であると判断した場合、一つまたは複数の在圏セルに対して非互換キャリア(キャリアセグメント)の追加を指示する非互換キャリア追加メッセージを送信する(ステップS101)。非互換キャリア追加メッセージは、レイヤ3メッセージ(RRCメッセージ)で構成されることが望ましい。
非互換キャリア追加メッセージを受信し、非互換キャリアを追加した移動局装置1は、非互換キャリア追加メッセージを正しく受信し、適切に制御を行ったことを基地局装置2に対して通知するため、非互換キャリア追加完了メッセージを生成して基地局装置2へ送信する(ステップS102)。非互換キャリア追加完了メッセージは、対応する非互換キャリア追加メッセージと同じメッセージIDを設定し、レイヤ3メッセージ(RRCメッセージ)で構成されることが望ましい。
ここで、ステップS101において、基地局装置2は、非互換キャリア追加メッセージに追加する非互換キャリアに関する設定パラメータ(情報要素)を含めて移動局装置1に送信する。設定パラメータは、(1)リンク先セル情報、(2)非互換キャリアインデックス情報、(3)拡張周波数帯域幅情報、が少なくとも含まれる。
リンク先セル情報とは、具体的には、非互換キャリア(キャリアセグメント)と共に集約して通信を行う対象となるセル(コンポーネントキャリア)を示す識別子であり、例えば、セルIDやセルインデックスを使用して当該対象セルが示される。集約されるセルと非互換キャリアとをリンク先セル情報を用いて対応づけることを、セルと非互換キャリアをリンク情報に基づきリンクするとも称する。セルインデックスは、キャリア・アグリゲーションが適用される在圏セルに対して基地局装置2から移動局装置1に対して指定されるインデックス番号(例えば#0〜#7)である。セルIDを用いる場合、プライマリセルに対して非互換キャリアが設定される場合は、プライマリセルのセルID(および必要であれば周波数ID)がリンク先セル情報として設定される。また、セルインデックスを用いる場合、プライマリセルに対して非互換キャリアが設定される場合は、プライマリセルのセルインデックス番号(例えば#0)がリンク先セル情報として設定される。一方、セカンダリセルに対して非互換キャリアが設定される場合は、セカンダリセルのセルインデックス番号(例えば#1〜#7のいずれか)がリンク先セル情報として設定される。基地局装置2は、リンク先セル情報として互換性のあるセル(在圏セル)のみを指定可能であり、非互換キャリアを指定することはできない。
また、リンク先セル情報は、当該非互換キャリア(キャリアセグメント)に対する無線リソース割り当て情報(上りリンクアサインメント、下りリンクアサインメント)が送信されるセルを示す情報であると換言することができる。また、リンク先セル情報は、当該非互換キャリア(キャリアセグメント)に対するスケジューリングを行うための物理下りリンク制御チャネルが送信されるセルを示す情報であると換言することができる。移動局装置1は、リンク先セル情報で示されたセル(セル#1とする)が他のセル(セル#2とする)からスケジューリングされるセルであった場合(すなわち、基地局装置2が、セル#2で送信される無線リソース割り当て情報によってセル#1をスケジューリングする場合)、セル#1を集約対象とする非互換キャリア(キャリアセグメント)に対する無線リソース割り当て情報が送信されるセルはセル#2であると判断し、セル#2で無線リソース割り当て情報の受信を試みる。
非互換キャリアインデックス情報とは、移動局装置1に対して設定された非互換キャリアを示す識別子となるインデックス番号(例えば#0〜#7)であり、基地局装置2は、本インデックス番号を非互換キャリアごとに割り振ることによって、追加、削除、変更の対象となる一つまたは複数の非互換キャリアを移動局装置1に対して指定することが可能となる。例えば、異なるキャリアセグメント毎に異なる非互換キャリアインデックス番号が設定される。非互換キャリアインデックス情報として設定されるインデックス番号は、基地局装置2から移動局装置1に対して非互換キャリアを設定するときに同時に指定され、移動局装置1内部に情報として格納される。
拡張周波数帯域幅情報とは、非互換キャリア(キャリアセグメント)をセルに対して追加することによって集約される周波数帯域幅を示す情報である。例えば、非互換キャリア自体の周波数帯域幅を示す情報である。または、非互換キャリアを追加した後の集約された周波数帯域幅(拡張周波数帯域幅)を示す情報である。本願において特に断りのない限り、単に拡張周波数帯域幅と記述して説明する場合、それは非互換キャリアを追加した後の集約された周波数帯域幅(通常のキャリアの周波数帯域幅+キャリアセグメントの周波数帯域幅)を示す。
なお、非互換キャリアインデックス情報が非互換キャリア追加メッセージに含まれず、リンク先セル情報、拡張周波数帯域幅情報のみから構成されてもよい。例えば、移動局装置1は、キャリアセグメントが設定されるセルがリンク先セル情報で示され、キャリアセグメントに用いられる周波数帯域幅が拡張周波数帯域幅情報(非互換キャリア自体の周波数帯域幅を示す情報)で示される。移動局装置1は、リンク先セル情報で示されたセルの周波数が高い周波数領域に、拡張周波数帯域幅を二分割した周波数帯域幅のキャリアセグメントが追加されたと判断し、リンク先セル情報で示されたセルの周波数が低い周波数領域に、拡張周波数帯域幅を二分割した周波数帯域幅のキャリアセグメントが追加されたと判断する。
コンポーネントキャリアの活性化(activation、アクティベーション)が明示的または暗黙的に基地局装置2から指示されている場合、移動局装置1は下りリンク受信と上りリンク送信のために、活性化しているコンポーネントキャリアを使用することができる。一方、コンポーネントキャリアの非活性化(deactivation、ディアクティベーション)が明示的または暗黙的に基地局装置2から指示されている場合、移動局装置1は下りリンク受信と上りリンク送信のために、非活性化されたコンポーネントキャリアを使用することはできない。非活性化は、下りリンクと上りリンクとをペアとして管理されても良いし、独立して管理されても良い。
本発明の実施形態では、非互換キャリア(キャリアセグメント)の活性の状態、非活性の状態は、リンク先セル情報で指定されるセルと連携して行われることを想定する。つまり、キャリアセグメントが追加されるセルが活性(アクティベーション)の状態では、そのセルに追加されたキャリアセグメントも自動的に活性の状態となり、キャリアセグメントが追加されるセルが非活性(ディアクティベーション)の状態では、そのセルに追加されたキャリアセグメントも自動的に非活性の状態となる。なお、非互換キャリアと互換キャリアにおいて、活性の状態、非活性の状態が独立に制御されるような構成であっても、本発明を適用することはできる。
ここで、コンポーネントキャリア及びキャリアセグメントの活性化、または非活性化は、レイヤ2の構成タスクで解釈可能なL2メッセージ(レイヤ2メッセージ)によって制御されるように構成される。すなわち、物理層(レイヤ1)でデコードされた後にレイヤ2で認識される制御コマンド(活性化コマンド、非活性化コマンド)によって活性化または非活性化が制御される。なお、EUTRAならびにAdvanced EUTRAにおけるL2メッセージは、MAC層で解釈される制御コマンド(MAC制御要素:MAC Control Element)によって通知される。
図4は、本発明の実施形態における在圏セル(プライマリセルまたはセカンダリセル)に対して非互換キャリア(キャリアセグメント)を削除(設定の削除)する手順について説明するためのシーケンスチャート図である。図4は、本発明の実施形態における移動局装置1と基地局装置2とが、追加(設定)された非互換キャリアの設定を削除することによって、非互換キャリアを用いずにコンポーネントキャリア(互換キャリア)のみで通信を行う手順について説明するためのシーケンスチャート図である。本シーケンスチャートは、少なくとも図3で示したように、在圏セル(プライマリセルまたはセカンダリセル)を対象とした非互換キャリアを追加した後に開始される。
基地局装置2は、移動局装置1から報告された測定結果やバッファ状況報告(バッファステータスレポート)などに基づいて、非互換キャリアを用いたキャリア・アグリゲーションが移動局装置1に対して不要であると判断した場合、在圏セルに対して非互換キャリアの削除を指示する非互換キャリア削除メッセージを送信する(ステップS401)。非互換キャリア削除メッセージは、レイヤ3メッセージ(RRCメッセージ)で構成されることが望ましい。
非互換キャリア削除メッセージを受信し、追加されていた非互換キャリアを削除した移動局装置1は、非互換キャリア削除メッセージを正しく受信し、適切に制御を行ったことを基地局装置2に対して通知するため、非互換キャリア削除完了メッセージを生成して基地局装置2へ送信する(ステップS402)。非互換キャリア削除完了メッセージは、対応する非互換キャリア削除メッセージと同じメッセージIDを設定し、レイヤ3メッセージ(RRCメッセージ)で構成されることが望ましい。
ここで、ステップS401において、基地局装置2は、非互換キャリア削除メッセージに少なくとも削除する非互換キャリアを指定する情報(非互換キャリアインデックス情報)を含めて移動局装置1に送信する。移動局装置1は、非互換キャリアインデックス情報で指定された非互換キャリアのリンク先セル情報に基づいて集約が解除されるコンポーネントキャリア(セル)を判断する。そして、移動局装置1は、当該非互換キャリア(キャリアセグメント)が削除されたコンポーネントキャリアの周波数帯域幅(通常帯域幅)に基づいて基地局装置2との通信を開始する。また、基地局装置2は、当該周波数において、削除した非互換キャリアの集約対象であったコンポーネントキャリアを用いたスケジューリングを開始し、移動局装置1との通信を行う。
また、非互換キャリア削除メッセージに含まれる非互換キャリアを指定する情報として、キャリアセグメントの設定を解除する、キャリアセグメントが設定されたセルを直接示す情報が用いられてもよい。移動局装置1は、非互換キャリアを指定する情報に基づき、キャリアセグメントが設定されているセルからキャリアセグメントの設定を解除する。
また、基地局装置2が、非互換キャリアが追加(設定)された在圏セルをハンドオーバーなどによって別のセルへと変更した場合、移動局装置1は、変更前の在圏セルに設定されていた非互換キャリア(キャリアセグメント)の設定を自動的に削除する。
図5を用いて、上述した非互換キャリア(キャリアセグメント)を追加するための設定パラメータと、既存のコンポーネントキャリア(セル)との対応関係について説明する。図5は、本発明の実施形態におけるキャリアセグメントの設定パラメータと在圏セルとの関係について説明するための図である。
図5の上段は移動局装置1に設定されている在圏セル(在圏セル1)であり、その周波数帯域幅はEUTRAにおける周波数帯域幅(通常帯域幅(例えば5MHz))を持つ。また、明示的または暗黙的に設定されるセルインデックスの番号は0番(セルインデックス#0)であるとする。下段は在圏セル1に対してキャリアセグメント1を集約した図を示し、その設定パラメータは、リンク先セル情報としてセルインデックス#0、非互換キャリアインデックス情報としてセグメントインデックス#0、拡張周波数帯域幅情報としてxMHzが設定されている。在圏セル1とキャリアセグメント1が配置される周波数帯域は、互いに干渉しない連続した周波数帯域であれば(同じ周波数帯域を使用しなければ)どの周波数帯域に配置されてもよい。
なお、図5では、拡張周波数帯域幅情報をキャリア・アグリゲーションによって集約した後の周波数帯域幅を示す場合を例示しているが、上述したように、キャリアセグメント自体の周波数帯域幅を示すように構成されていてもよい。なお、図5では、セグメントインデックスが明示的に用いられる場合を例示しているが、上述したように、セグメントインデックスが明示的に用いられないような構成でもよい。
このとき、基地局装置2は、移動局装置1に対してキャリアセグメント1を設定する。移動局装置1は、キャリアセグメント1のリンク先セル情報に基づいてキャリアセグメントが追加されるセルを確認する。図5の例では、キャリアセグメント1のリンク先セルは在圏セル1である。移動局装置1は、キャリアセグメントの拡張周波数帯域幅情報に基づいて周波数帯域幅を拡張し、通信を行う。図5の例では、移動局装置1は、在圏セル1とキャリアセグメント1とを集約した拡張周波数帯域幅1(xMHz)で通信を開始する。
上述した非互換キャリア追加メッセージと非互換キャリア追加完了メッセージ、および非互換キャリア削除メッセージと非互換キャリア削除完了メッセージは、それぞれ必要なパラメータを追加することによって、新規のメッセージを用意せずに既存のRRCメッセージを再利用することが可能である。例えば、非互換キャリア追加メッセージと非互換キャリア削除メッセージは、RRC Connection Reconfigurationメッセージ、非互換キャリア追加完了メッセージと非互換キャリア削除完了メッセージはRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージをそれぞれ再利用することができる。
[チャネル状態の測定方法、チャネル状態情報の報告方法]
チャネル状態の測定方法、チャネル状態情報の報告方法の詳細について説明する。本発明は、主に、チャネル状態情報のチャネル品質指標、プリコーディング行列指標に関する発明であり、説明の簡略化のため、チャネル品質指標に関して詳細に説明する。
本発明の通信システムでは、チャネル品質指標が生成されるリソースの単位は、1個以上のリソースブロックから構成されるサブバンドである。同じサブバンドに構成される複数のリソースブロックは、周波数領域で連続する。移動局装置1は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域においてチャネル状態を測定し、サブバンド毎にチャネル品質指標を生成する。図1において、移動局装置1の測定処理部104が下りリンクの通信に用いる周波数帯域においてチャネル状態を測定し、測定結果を上位レイヤ111に出力する。図1において、移動局装置1の上位レイヤ111がサブバンド毎のチャネル品質指標を生成する。図2において、基地局装置2の上位レイヤ208が、移動局装置1から通知(送信、報告、フィードバック)されたチャネル状態情報に用いられるサブバンドの構成を判断し、適切に上りリンクの制御データからチャネル状態情報を取得する。
移動局装置1は、基地局装置2から指定された送信指示に基づき、最もチャネル状態の良いサブバンドのチャネル品質指標のみを基地局装置2に送信(報告)したり、下りリンクの通信に用いる周波数帯域内の全てのサブバンドのチャネル品質指標を基地局装置2に送信(報告)したりする。なお、移動局装置1が最もチャネル状態の良いサブバンドのチャネル品質指標のみを基地局装置2に送信する場合、そのサブバンドのインデックスを示す情報も送信する。なお、移動局装置1が下りリンクの通信に用いる周波数帯域内の全てのサブバンドのチャネル品質指標を基地局装置2に送信する場合、送信信号内のチャネル品質指標の情報が含まれる情報フィールドの位置とサブバンドのインデックスが予め対応付けられ、サブバンドのインデックスを示す情報は明示的に送信されない。なお、移動局装置1が最もチャネル状態の良いサブバンドのチャネル品質指標のみを基地局装置2に送信するのではなく、最もチャネル状態の良い、複数のサブバンドのチャネル品質指標を基地局装置2に送信するようにしてもよい。ここで、移動局装置1が基地局装置2に送信する、サブバンドのチャネル品質指標の数が、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの数に基づいて設定されてもよい。
下りリンクの通信に用いる周波数帯域内において、最も周波数の低いサブバンドから高い周波数方向のサブバンドに対して順番にサブバンドのインデックスが設定される。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域内において、最も周波数の低いサブバンドに対して“1”を示すインデックスが設定され、その次に周波数の低いサブバンドに対して“2”を示すインデックスが設定される。
サブバンドのサイズ、つまり1つのサブバンドを構成するリソースブロックの数は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数に基づいて設定される。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数が6〜7個の場合、サブバンドのサイズは1が設定される。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数が8〜26個の場合、サブバンドのサイズは4が設定される。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数が27〜63個の場合、サブバンドのサイズは6が設定される。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数が64〜110個の場合、サブバンドのサイズは8が設定される。サブバンドのサイズと下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数との関係が上述と異なってもよい。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数が8〜26個の場合、サブバンドのサイズは2が設定される。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数が27〜63個の場合、サブバンドのサイズは3が設定される。例えば、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数が64〜110個の場合、サブバンドのサイズは4が設定される。
サブバンドのサイズと下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロックの総数との関係が通信システムにおいて複数用いられ、移動局装置1が最もチャネル状態の良い、1個以上のサブバンド(全てのサブバンドではない)のチャネル品質指標のみを基地局装置2に送信する場合と、下りリンクの通信に用いる周波数帯域内の全てのサブバンドのチャネル品質指標を基地局装置2に送信する場合で異なる前記関係が用いられてもよい。
なお、サブバンドは、下りリンクの通信に用いる周波数帯域内において、最も周波数の低いリソースブロックから構成され、サブバンドを構成するのに用いることができる残りのリソースブロックの数がサブバンドのサイズよりも少なくなった場合、その残りのリソースブロックの数が最後のサブバンドのサイズとなる。
図6は、本発明の実施形態における下りリンクの通信に用いる周波数帯域に構成されるリソースブロック(RB)とサブバンド(Subband)の関係の一例を示す図である。ここでは、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に24個のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4,RB5,RB6,RB7,RB8,RB9,RB10,RB11,RB12,RB13,RB14,RB15,RB16,RB17,RB18,RB19,RB20,RB21,RB22,RB23,RB24)が構成され、サブバンドのサイズが4の場合について説明する。図6では、6個のサブバンド(Subband1,Subband2,Subband3,Subband4,Subband5,Subband6)が構成される。なお、図6に記載の番号は、リソースブロックのインデックス、またはサブバンドのインデックスを示す。インデックスが1〜4のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4)により、インデックスが1のサブバンド(Subband1)が構成される。インデックスが5〜8のリソースブロック(RB5,RB6,RB7,RB8)により、インデックスが2のサブバンド(Subband2)が構成される。インデックスが9〜12のリソースブロック(RB9,RB10,RB11,RB12)により、インデックスが3のサブバンド(Subband3)が構成される。インデックスが13〜16のリソースブロック(RB13,RB14,RB15,RB16)により、インデックスが4のサブバンド(Subband4)が構成される。インデックスが17〜20のリソースブロック(RB17,RB18,RB19,RB20)により、インデックスが5のサブバンド(Subband5)が構成される。インデックスが21〜24のリソースブロック(RB21,RB22,RB23,RB24)により、インデックスが6のサブバンド(Subband6)が構成される。
なお、移動局装置1が全てのサブバンドのチャネル状態の測定結果を平均化し、平均化した測定結果に基づき1個のチャネル品質指標を生成し、基地局装置2に送信することが併用されてもよい。つまり、移動局装置1は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に対して1個のチャネル品質指標を生成し、基地局装置2に送信することが併用されてもよい。
プリコーディング行列指標もチャネル品質指標と同様にサブバンド毎に生成され、1個以上のサブバンドのプリコーディング行列指標が移動局装置1から基地局装置2に送信(報告)される。また、プリコーディング行列指標に関しても、移動局装置1は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域に対して1個のプリコーディング行列指標を生成し、基地局装置2に送信することが併用されてもよい。
サブバンド単位で報告されるチャネル品質指標をSubband CQIと呼称する。下りリンクの通信に用いる周波数帯域単位で報告されるチャネル品質指標をWideband CQIと呼称する。サブバンド単位で報告されるプリコーディング行列指標をSubband PMIと呼称する。下りリンクの通信に用いる周波数帯域単位で報告されるプリコーディング行列指標をWideband PMIと呼称する。また、移動局装置1は、プリコーディング行列指標に関してはWideband PMIを基地局装置2に報告し、チャネル品質指標に関してはSubband CQIを基地局装置2に報告するように構成されてもよい。
本発明の実施形態では、セルにキャリアセグメントが設定された場合、移動局装置1と基地局装置2は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域(セルの周波数帯域とキャリアセグメントの周波数帯域の合計の周波数帯域)内のリソースブロックの数に基づき、リソースブロックのインデックスを再設定し、サブバンドの数、サブバンドのインデックスを再設定する。
図7は、本発明の実施形態における、セルにキャリアセグメントが設定された場合のサブバンドの再設定を説明する図である。図7(a)は、キャリアセグメントが設定される前のセル(図12のDL CCnに相当)における、サブバンドの設定を説明する図である。図7(a)では、12個のリソースブロックが構成され、サブバンドのサイズが4の場合を示している。セルの下りリンクの周波数帯域の最も周波数の低いリソースブロックからインデックス付けが行われる。インデックスが1〜4のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4)により、インデックスが1のサブバンド(Subband1)が構成される。インデックスが5〜8のリソースブロック(RB5,RB6,RB7,RB8)により、インデックスが2のサブバンド(Subband2)が構成される。インデックスが9〜12のリソースブロック(RB9,RB10,RB11,RB12)により、インデックスが3のサブバンド(Subband3)が構成される。
図7(b)は、キャリアセグメントが設定された後のセル(図12のDL CCnとキャリアセグメントに相当)における、サブバンドの設定を説明する図である。図7(b)では、周波数の低い領域に4個のリソースブロックからなるキャリアセグメントが追加設定され、周波数の高い領域に4個のリソースブロックからなるキャリアセグメントが追加設定される場合を示している。キャリアセグメントが設定された後の下りリンクの通信に用いる周波数帯域(拡張周波数帯域)のリソースブロックの総数は20個となり、予め決められた関係に基づきサブバンドのサイズは4となり、サブバンドのサイズは変わらない。キャリアセグメントが追加されたセルの下りリンクの周波数帯域の最も周波数の低いリソースブロックからインデックス付けが行われる。キャリアセグメントが設定される前と後で、キャリアセグメントではない周波数帯域のリソースブロックに異なるインデックスが設定される。インデックスが1〜4のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4)により、インデックスが1のサブバンド(Subband1)が構成される。インデックスが5〜8のリソースブロック(RB5,RB6,RB7,RB8)により、インデックスが2のサブバンド(Subband2)が構成される。インデックスが9〜12のリソースブロック(RB9,RB10,RB11,RB12)により、インデックスが3のサブバンド(Subband3)が構成される。インデックスが13〜16のリソースブロック(RB13,RB14,RB15,RB16)により、インデックスが4のサブバンド(Subband4)が構成される。インデックスが17〜20のリソースブロック(RB17,RB18,RB19,RB20)により、インデックスが5のサブバンド(Subband5)が構成される。キャリアセグメントが設定される前と後で、キャリアセグメントではない周波数帯域のリソースブロックに異なるインデックスのサブバンドが設定される。この場合、サブバンドの数は5となり、キャリアセグメントが設定される前と設定された後でサブバンドの数は変わる。
本発明の実施形態では、セルにキャリアセグメントが設定された場合、移動局装置1と基地局装置2は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域(セルの周波数帯域とキャリアセグメントの周波数帯域の合計の周波数帯域)内のリソースブロックの数に基づき、リソースブロックのインデックスを再設定し、サブバンドの数、サブバンドのインデックスを再設定する。
図8は、本発明の実施形態における、セルにキャリアセグメントが設定された場合のサブバンドの再設定を説明する図である。図8(a)は、キャリアセグメントが設定される前のセル(図12のDL CCnに相当)における、サブバンドの設定を説明する図である。図8(a)では、24個のリソースブロックが構成され、サブバンドのサイズが4の場合を示している。セルの下りリンクの周波数帯域の最も周波数の低いリソースブロックからインデックス付けが行われる。インデックスが1〜4のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4)により、インデックスが1のサブバンド(Subband1)が構成される。インデックスが5〜8のリソースブロック(RB5,RB6,RB7,RB8)により、インデックスが2のサブバンド(Subband2)が構成される。インデックスが9〜12のリソースブロック(RB9,RB10,RB11,RB12)により、インデックスが3のサブバンド(Subband3)が構成される。インデックスが13〜16のリソースブロック(RB13,RB14,RB15,RB16)により、インデックスが4のサブバンド(Subband4)が構成される。インデックスが17〜20のリソースブロック(RB17,RB18,RB19,RB20)により、インデックスが5のサブバンド(Subband5)が構成される。インデックスが21〜24のリソースブロック(RB21,RB22,RB23,RB24)により、インデックスが6のサブバンド(Subband6)が構成される。
図8(b)は、キャリアセグメントが設定された後のセル(図12のDL CCnとキャリアセグメントに相当)における、サブバンドの設定を説明する図である。図8(b)では、周波数の低い領域に6個のリソースブロックからなるキャリアセグメントが追加設定され、周波数の高い領域に6個のリソースブロックからなるキャリアセグメントが追加設定される場合を示している。キャリアセグメントが設定された後の下りリンクの通信に用いる周波数帯域(拡張周波数帯域)のリソースブロックの総数は36個となり、予め決められた関係に基づきサブバンドのサイズは6となり、サブバンドのサイズは変わる。キャリアセグメントが追加されたセルの下りリンクの周波数帯域の最も周波数の低いリソースブロックからインデックス付けが行われる。キャリアセグメントが設定される前と後で、キャリアセグメントではない周波数帯域のリソースブロックに異なるインデックスが設定される。インデックスが1〜6のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4,RB5,RB6)により、インデックスが1のサブバンド(Subband1)が構成される。インデックスが7〜12のリソースブロック(RB7,RB8,RB9,RB10,RB11,RB12)により、インデックスが2のサブバンド(Subband2)が構成される。インデックスが13〜18のリソースブロック(RB13,RB14,RB15,RB16,RB17,RB18)により、インデックスが3のサブバンド(Subband3)が構成される。インデックスが19〜24のリソースブロック(RB19,RB20,RB21,RB22,RB23,RB24)により、インデックスが4のサブバンド(Subband4)が構成される。インデックスが25〜30のリソースブロック(RB25,RB26,RB27,RB28,RB29,RB30)により、インデックスが5のサブバンド(Subband5)が構成される。インデックスが31〜36のリソースブロック(RB31,RB32,RB33,RB34,RB35,RB36)により、インデックスが6のサブバンド(Subband6)が構成される。キャリアセグメントが設定される前と後で、キャリアセグメントではない周波数帯域のリソースブロックに異なるインデックス、異なるサイズのサブバンドが設定される。この場合、サブバンドの数は6となり、キャリアセグメントが設定される前と設定された後でサブバンドの数は変わらない。
本発明の実施形態では、セルにキャリアセグメントが設定された場合、移動局装置1と基地局装置2は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域(セルの周波数帯域とキャリアセグメントの周波数帯域の合計の周波数帯域)内のリソースブロックの数に基づき、リソースブロックのインデックスを再設定し、サブバンドのサイズ、サブバンドのインデックスを再設定する。
以上のように、本発明の実施形態では、移動局装置1と基地局装置2が、セル(コンポーネントキャリア)の周波数帯域と、セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域(キャリアセグメント)とを集約して通信を行う通信システムにおいて、移動局装置1は、拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上のリソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、判断したサブバンドの構成に応じた1つ以上のサブバンドのチャネル状態情報を基地局装置2に送信し、基地局装置2は、拡張周波数帯域に構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上のリソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、判断したサブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得する。
また、本発明の実施形態では、サブバンドの構成は、サブバンドの数、各サブバンドのインデックス、各サブバンドを構成するリソースブロックの構成である。
また、本発明の実施形態では、サブバンドの構成は、1つのサブバンドを構成するリソースブロックの数である。
このように、本発明の実施形態によれば、セルにキャリアセグメントが設定された場合、移動局装置1と基地局装置2は、下りリンクの通信に用いる周波数帯域(セルの周波数帯域とキャリアセグメントの周波数帯域の合計の周波数帯域)内のリソースブロックの数に基づき、リソースブロックのインデックスを再設定し、サブバンドのサイズ、サブバンドの数、サブバンドのインデックスを再設定する。移動局装置1は、再設定したサブバンドの構成に基づき、チャネル状態情報としてSubband CQI、Subband PMIを基地局装置2に送信(報告)する。基地局装置2は、再設定したサブバンドの構成に基づき、移動局装置1が送信(報告)したSubband CQI、Subband PMIが示す情報を判断(解釈、認識)する。具体的には、基地局装置2は、移動局装置1が送信したチャネル状態情報を含む信号が、どのリソースブロックのチャネル状態を示しているのかを判断する。
このように、本発明の実施形態によれば、基地局装置2は、移動局装置1に非互換キャリアであるキャリアセグメントを在圏セルに対して設定する場合において、キャリアセグメントを使用するために必要となる設定パラメータとして、リンク先セル情報、非互換キャリアインデックス情報および拡張周波数帯域幅情報を移動局装置1に通知する。また、移動局装置1と基地局装置2は、キャリアセグメントで示される無線リソースを使用する場合に、つまり拡張周波数帯域幅を用いて通信する場合に、チャネル状態情報の測定周波数帯域幅を通常帯域幅から拡張周波数帯域幅に変更する。また、移動局装置1と基地局装置2は、通常帯域幅のみを用いて通信する場合から拡張周波数帯域幅を用いて通信する場合に変更したら、チャネル状態情報の報告単位であるサブバンドのインデックス付けを変更する。また、移動局装置1と基地局装置2は、通常帯域幅のみを用いて通信する場合から拡張周波数帯域幅を用いて通信する場合に変更したら、チャネル状態情報の報告単位であるサブバンドのサイズを変更する。また、移動局装置1と基地局装置2は、通常帯域幅のみを用いて通信する場合から拡張周波数帯域幅を用いて通信する場合に変更したら、チャネル状態情報の報告単位であるサブバンドの数を変更する。
以上のように、本実施形態に開示の方法を用いることによって、後方互換性のないキャリア(キャリアセグメント)を集約して移動局装置1と基地局装置2とが通信を行う場合において、チャネル状態情報を適切にやり取りすることができる。よって、基地局装置2は、キャリアセグメントを用いた物理下りリンク共用チャネルに適切な変調方式、符号化率の設定を行うことができる。よって、基地局装置2は、キャリアセグメント内において適したリソースブロックの割り当てを移動局装置1に対して行うことができる。
また、上記の実施形態では、図7において示すように、セル(コンポーネントキャリア)にキャリアセグメントが追加設定された場合、周波数の低いリソースブロックからインデックス付けが行われる場合について示したが、その他の方法でリソースブロックのインデックス付けが行われてもよい。例えば、セル(コンポーネントキャリア)にキャリアセグメントが追加設定された場合、互換キャリアであるコンポーネントキャリア内のリソースブロックのインデックスはセルにキャリアセグメントが追加設定される前と比較して変更されず、キャリアセグメントのリソースブロックに対してのみ追加のインデックスが割り振られるようにしてもよい。
図9は、本発明の実施形態における、セルにキャリアセグメントが設定された場合のサブバンドの再設定を説明する図である。図9(a)は、キャリアセグメントが設定される前のセル(図12のDL CCnに相当)における、サブバンドの設定を説明する図である。図9(a)では、12個のリソースブロックが構成され、サブバンドのサイズが4の場合を示している。セルの下りリンクの周波数帯域の最も周波数の低いリソースブロックからインデックス付けが行われる。インデックスが1〜4のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4)により、インデックスが1のサブバンド(Subband1)が構成される。インデックスが5〜8のリソースブロック(RB5,RB6,RB7,RB8)により、インデックスが2のサブバンド(Subband2)が構成される。インデックスが9〜12のリソースブロック(RB9,RB10,RB11,RB12)により、インデックスが3のサブバンド(Subband3)が構成される。つまり、図9(a)は、図7(a)と同一である。
図9(b)は、キャリアセグメントが設定された後のセル(図12のDL CCnとキャリアセグメントに相当)における、サブバンドの設定を説明する図である。図9(b)では、周波数の低い領域に4個のリソースブロックからなるキャリアセグメントが追加設定され、周波数の高い領域に4個のリソースブロックからなるキャリアセグメントが追加設定される場合を示している。キャリアセグメントが設定された後の下りリンクの通信に用いる周波数帯域(拡張周波数帯域)のリソースブロックの総数は20個となり、予め決められた関係に基づきサブバンドのサイズは4となり、サブバンドのサイズは変わらない。キャリアセグメント内の周波数帯域の最も周波数の低いリソースブロックから追加のインデックス付けが行われる。キャリアセグメント外の周波数帯域(コンポーネントキャリアの周波数帯域)内のリソースブロックのインデックスは変更されず、図9(a)と同様に維持される。
インデックスが1〜4のリソースブロック(RB1,RB2,RB3,RB4)により、インデックスが1のサブバンド(Subband1)が構成される。インデックスが5〜8のリソースブロック(RB5,RB6,RB7,RB8)により、インデックスが2のサブバンド(Subband2)が構成される。インデックスが9〜12のリソースブロック(RB9,RB10,RB11,RB12)により、インデックスが3のサブバンド(Subband3)が構成される。インデックスが13〜16のリソースブロック(RB13,RB14,RB15,RB16)により、インデックスが4のサブバンド(Subband4)が構成される。インデックスが17〜20のリソースブロック(RB17,RB18,RB19,RB20)により、インデックスが5のサブバンド(Subband5)が構成される。この場合、サブバンドの数は5となり、キャリアセグメントが設定される前と設定された後でサブバンドの数は変わる。
このように、図9(b)において各サブバンドが対応する物理的なリソースブロックは、図7(b)で示される場合と異なる。このように、互換キャリア(コンポーネントキャリア)においてはサブバンドの構成は変わらず、キャリアセグメントが追加設定される前と後で同一のサブバンドの構成が維持されるので、移動局装置1および基地局装置2の内部処理の複雑さを軽減することができる。具体的には、コンポーネントキャリア内のサブバンドのチャネル品質指標、プリコーディング行列指標の時間方向での平均化処理に関して何も変更を加える必要がなくなる。例えば、図7では、キャリアセグメントが追加設定される前のサブバンド1と、キャリアセグメントが追加設定された後のサブバンド2が物理的に同一のリソースブロックと対応しており、異なるインデックスに対応するサブバンドのチャネル品質指標を時間方向で平均化する処理が発生する。図9では、キャリアセグメントが追加設定される前のサブバンド1と、キャリアセグメントが追加設定された後のサブバンド1が物理的に同一のリソースブロックと対応しており、同じインデックスに対応するサブバンドのチャネル品質指標を時間方向で平均化するだけでよくなる。つまり、互換キャリア(コンポーネントキャリア)内においてはサブバンドのインデックスの変更を考慮する必要がなくなる。
以上説明した本発明の特徴的な手段は、集積回路に機能を実装し、制御することによっても実現することができる。すなわち、本発明の集積回路は、移動局装置1と基地局装置2が、セル(コンポーネントキャリア)の周波数帯域と、セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域(キャリアセグメント)とを集約して通信を行う通信システムの移動局装置1に実装されることにより、移動局装置1に複数の機能を発揮させる集積回路であって、拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上のリソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、判断したサブバンドの構成に応じた1つ以上のサブバンドのチャネル状態情報を基地局装置2に送信する機能を含む一連の機能を、移動局装置1に発揮させることを特徴とする。
なお、以上説明した実施形態は単なる例示に過ぎず、様々な変形例、置換例を用いて実現することができる。例えば、本上りリンク送信方式は、FDD(周波数分割復信)方式とTDD(時分割復信)方式のどちらの通信システムに対しても適用可能である。
また、移動局装置1とは、移動する端末に限らず、固定端末に移動局装置1の機能を実装することなどにより本発明を実現しても良い。
また、説明の便宜上、実施形態の移動局装置1および基地局装置2を機能的なブロック図を用いて説明したが、移動局装置1および基地局装置2の各部の機能またはこれらの機能の一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより移動局装置1や基地局装置2の制御を行なっても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、半導体媒体(例えば、RAM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるディスクユニット等の記憶装置のことをいう。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上記実施形態に用いた移動局装置1および基地局装置2の各機能ブロック、または諸特徴は、典型的にはIC(集積回路)であるLSIを含む回路内で構成されてもよい。その場合、LSIの集積密度はどのような密度で実現されていても良い。各機能ブロックおよび諸特徴は個別にチップ化してもよいし、一部または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、この発明の実施形態について特定の具体例に基づいて詳述してきたが、本発明の趣旨ならびに特許請求の範囲は、これら特定の具体例に限定されないことは明らかである。すなわち、本明細書の記載は例示説明を目的としたものであり、本発明に対して何ら制限を加えるものではない。
1…移動局装置
2…基地局装置
11〜13…送信装置
101、201…受信部
102、202…復調部
103、203…復号部
104…測定処理部
105、204…制御部
106…ランダムアクセス制御部
107、205…符号部
108、206…変調部
109、207…送信部
110…タイミング管理部
111、208…上位レイヤ
209…ネットワーク信号送受信部

Claims (10)

  1. 移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムであって、
    前記移動局装置は、前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信し、
    前記基地局装置は、前記拡張周波数帯域に構成される前記リソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成される前記サブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得することを特徴とする通信システム。
  2. 前記サブバンドの構成は、サブバンドの数、各サブバンドのインデックス、各サブバンドを構成するリソースブロックの構成であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記サブバンドの構成は、1つのサブバンドを構成するリソースブロックの数であることを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの基地局装置であって、
    前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得することを特徴とする基地局装置。
  5. 移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの移動局装置であって、
    前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信することを特徴とする移動局装置。
  6. 前記サブバンドの構成は、サブバンドの数、各サブバンドのインデックス、各サブバンドを構成するリソースブロックの構成であることを特徴とする請求項5に記載の移動局装置。
  7. 前記サブバンドの構成は、1つのサブバンドを構成するリソースブロックの数であることを特徴とする請求項5に記載の移動局装置。
  8. 移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの基地局装置における通信方法であって、
    前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断するステップと、
    前記サブバンドの構成に応じた1つ以上のチャネル状態を示す情報を取得するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする通信方法。
  9. 移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの移動局装置における通信方法であって、
    前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断するステップと、
    前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする通信方法。
  10. 移動局装置と基地局装置が、セルの周波数帯域と、前記セルの周波数帯域を拡張する拡張周波数帯域とを集約して通信を行う通信システムの移動局装置に実装されることにより、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、
    前記拡張周波数帯域に構成される、一定の周波数領域のリソースと一定の時間領域のリソースから構成されるリソースブロックの数に基づき、チャネル状態情報の報告単位に用いられる1つ以上の前記リソースブロックから構成されるサブバンドの構成を判断して、前記サブバンドの構成に応じた1つ以上の前記サブバンドのチャネル状態情報を前記基地局装置に送信する機能を含む一連の機能を、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする集積回路。
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WO2023173319A1 (zh) * 2022-03-16 2023-09-21 北京小米移动软件有限公司 子带信息的确定方法、装置、设备及存储介质

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