JP2012221441A - 印刷装置のソフトウェア書換えシステム、印刷装置、印刷装置のソフトウェア書換え方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷装置の開発・設計自由度を向上させると共に製造コストを抑制し、かつファームウェアを含むソフトウェアの書換え作業の負担を軽減する。
【解決手段】印刷装置は、第1のファームウェアと第1の書換えソフトウェアを格納している記憶部と、制御部と、インターフェイスとを備える。インターフェイスに対して取外し可能に装着される外部記憶媒体は、第2のファームウェアを格納している。制御部は、第1のファームウェアに基づいてインターフェイスに外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、第1の書換えソフトウェアに基づいて外部記憶媒体から第2のファームウェアを読み出し、第1のファームウェアを第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】印刷装置は、第1のファームウェアと第1の書換えソフトウェアを格納している記憶部と、制御部と、インターフェイスとを備える。インターフェイスに対して取外し可能に装着される外部記憶媒体は、第2のファームウェアを格納している。制御部は、第1のファームウェアに基づいてインターフェイスに外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、第1の書換えソフトウェアに基づいて外部記憶媒体から第2のファームウェアを読み出し、第1のファームウェアを第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷装置のソフトウェアを書き換えるシステム、当該システムの一部を構成する印刷装置、および印刷装置のソフトウェアを書き換える方法に関する。
中央処理装置(CPU)とフラッシュメモリーが実装された制御基板を備え、ファームウェアのメインプログラム、フォントデータ、およびブートプログラムが当該フラッシュメモリーに格納されている印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。ここでメインプログラムとは印刷装置の印刷動作等を制御するプログラムであり、ブートプログラムとは、印刷装置の起動制御およびメインプログラムやフォントデータの書換え処理を実行するプログラムである。
フラッシュメモリーは一旦制御基板上に実装されると取外しが不可能であり、かつ記憶容量が限られている。そのため印刷装置の機能や使用可能なフォントが制限され、機能の拡張やフォントの追加を行なう際には専用の拡張メモリーを増設する必要がある。また同じく容量上の制限から仕向け先ごとに異なるファームウェアやフォントデータをフラッシュメモリーに格納した複数種類の制御基板を用意する必要がある。これらの問題は印刷装置の開発・設計自由度を制限すると共に、製造コストの上昇要因となっている。
一方でファームウェアを最新のバージョンに更新したり、機能やフォントの拡張を行なうために、フラッシュメモリーに格納されているメインプログラム、ブートプログラム、およびフォントデータの少なくとも一つをフラッシュメモリーの容量の範囲内で書き換えることが行なわれている。この場合、制御基板のI/Oポートにコンピューターを接続し、当該コンピューター上で専用のアプリケーションを実行する必要がある。また書換え処理には比較的長い時間を要することが知られている。書換えが必要な印刷装置が多数存在する場合は、コンピュータとの接続を解除して別の印刷装置に接続し直す作業を含め、作業者に多大な負担を強いることになる。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、印刷装置の開発・設計自由度を向上させると共に製造コストを抑制し、かつファームウェアを含むソフトウェアの書換え作業の負担を軽減することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は以下に列挙する種々の態様を採り得る。
本発明の第1の態様は、印刷装置のソフトウェア書換えシステムであって、第1のファームウェアと第1の書換えソフトウェアを格納している記憶部と、制御部と、インターフェイスとを備える印刷装置と、前記インターフェイスに対して着脱可能であり、第2のファームウェアを格納している外部記憶媒体とを備え、前記制御部は、前記第1のファームウェアに基づいて前記インターフェイスに前記外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、前記第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体から前記第2のファームウェアを読み出し、前記第1のファームウェアを前記第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、記憶部の仕様に何ら変更を及ぼすことなく、外部記憶媒体をインターフェイスに装着するのみでファームウェアの書換えを実行することができる。すなわち仕向け先毎に異なる記憶部を実装した制御基板を用意する必要がなくなり、製造コストの上昇を回避できる。共通仕様の制御基板を用意し、後に事情に応じてファームウェアの書換えを行なえばよいので、設計や開発に係る自由度が増し、同時にコスト抑制が可能である。なお、インターフェイスに外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、第1のファームウェアから第1の書換えソフトウェアに処理が移行し、第1のファームウェアの書き換えを可能とする。
なお外部記憶媒体をUSBメモリーやメモリーカードのような携帯型の記憶媒体で構成すれば、従来のようにコンピューターを運んで印刷装置に接続する手間と負担を回避できる。また同一のデータを格納した携帯型の外部記憶媒体を複数用意すれば、ファームウェアの書換えが必要な印刷装置が多数存在する場合でも、短時間で効率的に作業を遂行することができる。携帯型の外部記憶媒体ならば多数用意しても運搬に係る負担やコストは皆無に等しい。
本発明の第1の態様において、前記外部記憶媒体は、第2の書換えソフトウェアを格納しており、前記制御部は、前記第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体から前記第2の書換えソフトウェアを読み出し、前記記憶部における前記第1の書換えソフトウェアが格納されている領域とは異なる領域に前記第2の書換えソフトウェアを格納することを特徴とする。
書換えソフトウェアの書換えに失敗すると、上記の書換え処理を正常に遂行することができなくなってしまう。しかしながら上記の構成によれば、第2の書換えソフトウェアに基づいて書換え処理をやり直すことが可能となり、バックアップ機能を備えた安全なシステムを構築可能である。
本発明の第1の態様において、前記制御部は、前記第1の書換えソフトウェアが前記記憶部に複数格納されている場合、より新しいものに基づいて前記書換え処理を行い、より古いものは前記第2の書換えソフトウェアに書き換えることを特徴とする。書換えソフトウェアの新旧は、制御部が書換えソフトウェアの更新状態を示す情報(バージョン番号、更新回数、更新日等)を参照して判断すればよい。
第2の書換えソフトウェアを最新のものとすれば、ファームウェアの書換え処理を実行する際に書換えソフトウェアの更新処理も行なわれるため、常に最新のバックアップシステムを構築することが可能となる。
本発明の第1の態様において、前記制御部は、前記書換え処理が正常に実行されたかを示す結果情報を前記印刷装置を特定する装置特定情報と共に前記外部記憶媒体に格納することを特徴とする。
このような構成によれば、書換え処理の結果は印刷装置毎に管理情報として外部記憶媒体に格納されているため、印刷装置から遠隔した場所においても作業の状況を確認することができる。特にファームウェアの書換えを行なう印刷装置が多数の場合は、管理情報の一覧が可能であるため効率性の向上が顕著となる。
本発明の第1の態様において、前記制御部は、前記記憶部の更新状態を示す情報を参照して前記書換え処理の実行可否を判断することを特徴とする。更新状態を示す情報の例としては、ファームウェアのバージョン番号や記憶部の更新回数もしくは更新日を示す値が挙げられる。例えば特定の更新回数を有する記憶部のみを書換えの対象とする場合、外部記憶媒体が装着された印刷装置の記憶部がこの条件に合致しなければエラーの報知が為される構成とできる。
このような構成によれば、本来書換えが不要であった印刷装置のファームウェアが書換えられてしまう事故を回避することができる。また記憶部には書換え回数に制限が設けられているため、制限を超える書換え処理を実行することによる事故を回避することができる。
本発明の第2の態様は、印刷装置であって、第1のファームウェアと第1の書換えソフトウェアを格納している記憶部と、制御部と、第2のファームウェアを格納している外部記憶媒体を着脱可能なインターフェイスとを備え、前記制御部は、前記第1のファームウェアに基づいて前記インターフェイスに前記外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、前記第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体から前記第2のファームウェアを読み出し、前記第1のファームウェアを前記第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、本発明の第1の態様と同様の効果を得ることができる。
本発明の第3の態様は、記憶部とインターフェイスを備える印刷装置のソフトウェア書換え方法であって、前記記憶部に格納されている第1のファームウェアに基づいて印刷装置のインターフェイスに外部記憶媒体が装着されたことを検出し、前記記憶部に格納されている第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体に格納されている第2のファームウェアを読み出し、前記第1のファームウェアを前記第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、本発明の第1の態様と同様の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態について添付の図面を参照しつつ以下詳細に説明する。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る印刷装置1は、制御基板10とインターフェイス13、14を備えている。制御基板10上には制御部11と記憶部12が実装されている。
制御部11は、CPU(中央制御装置)および各種周辺回路を含んで構成されている。制御部11は、記憶部12あるいは不図示のROM(読み出し専用メモリー)に記憶された制御プログラム等の各種プログラムを実行することにより、印刷装置1の各部を統括的に制御する。
記憶部12は、フラッシュメモリー等の不揮発性ROMを含んで構成されている。制御部11と記憶部12は双方向通信可能に接続されている。
インターフェイス13は、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠した構成を有するインターフェイスであり、制御部11と双方向通信可能に接続されている。USB規格に準拠した構成を有するメモリー(以下USBメモリー)15は、インターフェイス13に取外し可能に装着される。USBメモリー15は、本発明の外部記憶媒体に相当する。
インターフェイス14は、所定のメモリーカード規格に準拠した構成を有するインターフェイスであり、制御部11と双方向通信可能に接続されている。当該所定のメモリーカード規格に準拠した構成を有するメモリーカード16は、インターフェイス14に取外し可能に装着される。メモリーカードの例としては、SDメモリーカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ、スマートメディア(何れも登録商標)等が挙げられる。メモリーカード16は、本発明の外部記憶媒体に相当する。
インターフェイス13、14は少なくとも一方が設けられていればよい。またインターフェイス13、14の少なくとも一方は、複数設けられていてもよい。インターフェイス14が複数設けられる場合、装着可能なメモリーカードの種類は複数であってもよい。
図2(a)に示されるように、記憶部12はメインセクターとブートセクターを含んで構成される。メインセクターにはメインプログラムとフォントデータが格納されている。メインプログラムは印刷装置の動作を制御するプログラムであり、フォントデータは印刷される各種文字・記号の形状を定義するデータである。本発明における第1のファームウェアは、少なくともメインプログラムを指すものとする。ブートセクターには起動プログラムと書換えプログラムを含むブートプログラムが格納されている。起動プログラムは印刷装置の起動処理を制御するプログラムであり、書換えプログラム(本発明における第1の書換えソフトウェア)はメインセクターに格納されている少なくともメインプログラムの書換えを制御するためのプログラムである。
メインプログラムの書換えは、機能の拡張や印刷装置が接続されるホスト装置への対応のためにプログラムのバージョン更新を主な目的として行なわれる。なお「バージョンの更新」とは、バージョンアップとバージョンダウンの双方を含む意味である。起動プログラムおよび書換えプログラムについても同様である。
フォントデータの書換えは、印刷可能な文字・記号の追加や印刷装置が接続されるホスト装置への対応のために行なわれる。なお「フォントの追加」とは、同一書体の中で印刷可能な文字・記号を追加する場合と、同一の文字・記号について異なる書体セットを追加する場合の双方を含む意味である。
図2(a)に示されるように、ブートセクターには、バージョン情報、更新回数情報、およびチェックサムが格納されている。バージョン情報は、メインセクターに格納されているファームウェアのバージョンを示す情報である。更新回数情報は、メインセクターが書換えられた回数を示す情報である。チェックサムは、データの書換えが正常に行なわれたかを検証するためのデータである。
図2(b)に示されるように、USBメモリー15には、対象特定情報、書換え用データ、チェックサム、および管理情報が格納されている。対象特定情報は、ファームウェアの書換えを行なう対象を特定するための情報である。書換え用データは、新たにメインセクターに書き込まれるファームウェア(本発明における第2のファームウェア)、すなわち少なくともメインプログラムを含んでいる。チェックサムは、データの書換えが正常に行なわれたかを検証するためのデータである。管理情報は、データ書換えの実行結果を管理するための情報である。図示を省略しているが、メモリーカード16も同様の構成を有するものとする。
制御部11は、インターフェイス13、14の何れかに外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、図3に示される本発明のファームウェアの書換え方法を自動的に実行するように構成されている。図3ではUSBメモリー15をインターフェイス13に装着する場合を例に説明する。
ファームウェアの書換えを行なおうとする印刷装置1のインターフェイス13にユーザーがUSBメモリー15を装着すると(ステップS11)、制御部11は対象特定処理を実行する(ステップS12)。装着検出と同時に制御部11が対象特定処理を自動的に実行する構成としてもよいし、制御部11が処理実行の続行可否を問うメッセージを印刷装置1に報知させ、ユーザーが続行を指示する入力を行なった場合に対象特定処理が実行される構成としてもよい。対象特定処理はファームウェアの書換え対象を特定するための処理であり、以下に列挙する方法の何れかによって行われる。
USBメモリー15の対象特定情報が書換え対象のファームウェアを直接指定する場合、例えば対象特定情報はメインセクターにおいて当該ファームウェアが格納されているアドレスとして提供される。制御部11は当該アドレスを参照して書換え対象となるファームウェアを特定する。該当するアドレスにファームウェアが存在しない場合や該当するアドレスが存在しない場合、制御部11は図示しないエラー処理を実行する。これにより印刷装置1は、表示と音声の少なくとも一方を用いてユーザーにエラー状態を報知する。
USBメモリー15の対象特定情報が、特定のバージョンであるファームウェアを指定するものである場合、制御部11はブートセクターに格納されているバージョン情報を参照し、該当するバージョンであるファームウェアが格納されているアドレスを特定する。該当するバージョンのファームウェアが存在しない場合、制御部11は図示しないエラー処理を実行する。これにより印刷装置1は、表示と音声の少なくとも一方を用いてユーザーにエラー状態を報知する。
USBメモリー15の対象特定情報が、特定の更新回数を指定するものである場合、制御部11はブートセクターに格納されている更新回数情報を参照し、メインセクターの更新回数と対象特定情報の指定する更新回数が一致しているかを判断する。一致しない場合、制御部11は図示しないエラー処理を実行する。これにより印刷装置1は、表示と音声の少なくとも一方を用いてユーザーにエラー状態を報知する。一致する場合、制御部11はメインセクターに格納されている全てのファームウェアを書換え対象として特定する。
USBメモリー15の対象特定情報は、上記の各場合を適宜組み合わせたものとすることもできる。例えば特定の更新回数と特定のファームウェアを指定するアドレスを組み合わせることにより、記憶部12のメインセクターが正規の書換え対象であるかを判定した上で、当該メインセクター内の特定のファームウェアのみを書き換えることができる。
書換え対象となるファームウェアが特定されると、制御部11はブートセクターの書換えプログラムを起動し(処理をメインプログラムから書換えプログラムに移行し)、USBメモリー15に格納されている書換え用データを読み込む。制御部11は、対象特定処理において特定されたメインセクターのアドレスに読み込んだ書換え用データを書き込む。このようにしてファームウェアの書換え処理が自動的に行なわれる(ステップS13)。制御部11は、書き込んだファームウェアのデータに基づいてチェックサムを生成し、ブートセクターに格納する。
書換え処理が終了すると、制御部11は検証処理を実行する(ステップS14)。具体的には、ブートセクターに格納されているチェックサムと、USBメモリー15に格納されているチェックサムを比較して一致しているか否かを判定する。両者が一致している場合、制御部11はファームウェアの書換えが正常に実行されたと判定する。両者が一致していない場合、制御部11はファームウェアの書換えが正常に実行されなかったと判定する。書き換えるファームウェアが複数存在する場合、チェックサムの比較はファームウェア毎に行なってもよいし、書換え処理全体に対して行なってもよい。
次に制御部11は結果送信処理を実行する(ステップS15)。制御部11は、上記検証処理の結果を示す結果情報と、印刷装置1を特定する装置ID(装置特定情報)をUSBメモリー15に送信する。結果情報および装置特定情報は、管理情報としてUSBメモリー15に格納される。チェックサムの比較がファームウェア毎に行なわれた場合、結果情報はファームウェア毎の書換え成否を示すことになる。チェックサムの比較が書換え処理全体に対して行なわれた場合、結果情報は書換え作業全体の成否を示すことになる。
ユーザーはUSBメモリー15をインターフェイス13から取外し、ファームウェアの書換え作業を終了する。ファームウェアの書換えが必要な印刷装置1が他にも存在する場合は、当該印刷装置1のインターフェイス13にUSBメモリー15を装着し、上記の作業を繰り返せばよい。
ユーザーは適時においてUSBメモリー15をコンピューターが備えるUSBインターフェイスに装着することにより、格納されている管理情報を閲覧することができる。
本発明のファームウェア書換え方法を複数の印刷装置に対して適用した場合について、図4を参照しつつ説明する。
上記の例ではメインセクターに格納されているファームウェアのみを書換えの対象としていたが、ブートセクターに格納されているブートプログラムも書換えの対象とすることができる。但しブートプログラムの書換えに失敗すると印刷装置の起動や書換え処理の実行ができなくなってしまうため、記憶部12がブートセクターを少なくとももう一つ備える構成とされる必要がある。図4における印刷装置A、Bはこのような構成を有するものである。ブートセクターの一方におけるブートプログラムの書換えは他方のブートセクターに格納された書換えプログラムが担うこととなる。万一ブートプログラムの書換えに失敗した場合でも、他方のブートセクターに格納された起動プログラムを用いて印刷装置を起動し、書換え処理のやり直しを行なうことができる。
図4に示される例では、印刷装置AのブートセクターBに格納されたブートプログラム、印刷装置BのブートセクターAに格納されたブートプログラム、印刷装置Cのメインセクターに格納されたメインプログラムを書き換える場合を想定している。USBメモリー15の対象特定情報は、各印刷装置を特定する装置IDと書換え対象のファームウェアを特定する情報を含んで構成される。USBメモリー15の書換え用データはメインプログラムに加え、少なくとも一種のブートプログラム、すなわち起動プログラムと書換えプログラム(本発明における第2の書換えソフトウェア)を含んで構成される。
ユーザーは先ず印刷装置Aのインターフェイス13にUSBメモリー15を装着する。印刷装置Aの制御部11はUSBメモリー15の対象特定情報を参照し、ブートセクターBに格納されているブートプログラムが書換え対象であることを認識する。ブートセクターAの書換えプログラムは、USBメモリー15に格納されているブートプログラムを読み込み、ブートセクターBに書き込む。チェックサムを用いた書換え成否の検証が行なわれ、結果情報が印刷装置Aの装置IDと共にUSBメモリー15に送信される。結果情報および装置IDは管理情報としてUSBメモリー15に格納される。
同様の作業が印刷装置Bおよび印刷装置Cについても繰り返し行なわれる。ユーザーは適時においてUSBメモリー15をコンピューターのUSBインターフェイスに装着し、管理情報を閲覧する。図4の例では、印刷装置A、Bの書換え処理が成功し、印刷装置Cの書換え処理が失敗した場合を示している。ユーザーは印刷装置Cのインターフェイス13に再度USBメモリー15を装着し、書換え作業をやり直せばよい。
本例においても、ファームウェアのバージョン情報やセクターの更新回数に基づいた書換え処理を行なうことが可能である。例えば印刷装置AないしCにおいて特定のバージョン番号であるファームウェアや特定の更新回数を有するセクターのみを書換え処理の対象とすることができる。
また例えば、記憶部12が複数のブートセクターを備え、複数のブートプログラムが格納されている場合において、次のような構成を採用することが可能である。制御部11はUSBメモリー15の装着を検出すると、各書換えプログラムのバージョン番号や更新情報(更新回数、更新日等)を参照し、より新しいブートプログラムを使用してファームウェアの書換えを実行する。一方で制御部11はUSBメモリー15から最新のブートプログラムを読み込み、記憶部12に格納されているより古いブートプログラムを当該最新のブートプログラムに書き換える。
このような構成によれば、ファームウェアの書換え処理を実行する際にブートプログラムの更新処理も行なわれるため、常に最新のバックアップシステムを構築することが可能となる。
上記のように本発明によれば、記憶部12の仕様に何ら変更を及ぼすことなく、USBメモリー15等の外部記憶媒体をインターフェイス13に装着するのみでファームウェアの書換えを実行することができる。すなわち仕向け先毎に異なる記憶部を実装した制御基板を用意する必要がなくなり、製造コストの上昇を回避できる。共通仕様の制御基板を用意し、後に事情に応じてファームウェアの書換えを行なえばよいので、設計や開発に係る自由度が増し、同時にコスト抑制が可能である。
また外部記憶媒体はUSBメモリー15やメモリーカード16のような携帯型のものであるため、従来のようにコンピューターを運んで印刷装置に接続する手間と負担を回避できる。また同一のデータを格納した携帯型の外部記憶媒体を複数用意すれば、ファームウェアの書換えが必要な印刷装置が多数存在する場合でも、短時間で効率的に作業を遂行することができる。携帯型の外部記憶媒体ならば多数用意しても運搬に係る負担やコストは皆無に等しい。
外部記憶媒体からブートプログラムを読み込み、複数のブートプログラムを記憶部12に格納可能な構成とすれば、あるブートプログラムによるファームウェアの書換え処理に失敗した場合に、別のブートプログラムで書換え処理を遂行可能なバックアップシステムを構築可能となる。
ここで制御部11がブートプログラムの更新状態を示す情報(バージョン番号、更新回数、更新日等)を参照し、より新しいブートプログラムでファームウェアの書換え処理を行なうと共に、より古いブートプログラムを外部記憶媒体から読み込んだ最新のブートプログラムに書き換えるような構成とすれば、常に最新のバックアップシステムを構築することが可能となる。
また書換え処理の結果は印刷装置毎に管理情報として外部記憶媒体に格納されているため、印刷装置から遠隔した場所においても作業の状況を確認することができる。特にファームウェアの書換えを行なう印刷装置が多数の場合は、管理情報の一覧が可能であるため効率性の向上が顕著となる。
またバージョン情報や更新回数といった記憶部12の更新状態を示す情報を書換え処理起動の条件として用いる場合、本来書換えが不要であった印刷装置のファームウェアが書換えられてしまう事故を回避することができる。またフラッシュメモリー等の記憶部は書換え回数に制限が設けられているため、制限を超える書換え処理を実行することによる事故を回避することができる。
上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
1:印刷装置、11:制御部、12:記憶部、13:インターフェイス、14:インターフェイス、15:USBメモリー(外部記憶媒体)、16:メモリーカード(外部記憶媒体)
Claims (7)
- 印刷装置のソフトウェア書換えシステムであって、
第1のファームウェアと第1の書換えソフトウェアを格納している記憶部と、制御部と、インターフェイスとを備える印刷装置と、
前記インターフェイスに対して着脱可能であり、第2のファームウェアを格納している外部記憶媒体とを備え、
前記制御部は、前記第1のファームウェアに基づいて前記インターフェイスに前記外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、前記第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体から前記第2のファームウェアを読み出し、前記第1のファームウェアを前記第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行することを特徴とする、ソフトウェア書換えシステム。 - 前記外部記憶媒体は、第2の書換えソフトウェアを格納しており、
前記制御部は、前記第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体から前記第2の書換えソフトウェアを読み出し、前記記憶部における前記第1の書換えソフトウェアが格納されている領域とは異なる領域に前記第2の書換えソフトウェアを格納することを特徴とする、請求項1に記載のソフトウェア書換えシステム。 - 前記制御部は、前記第1の書換えソフトウェアが前記記憶部に複数格納されている場合、より新しいものに基づいて前記書換え処理を行い、より古いものは前記第2の書換えソフトウェアに書き換えることを特徴とする、請求項2に記載のソフトウェア書換えシステム。
- 前記制御部は、前記書換え処理が正常に実行されたかを示す結果情報を、前記印刷装置を特定する装置特定情報と共に前記外部記憶媒体に格納することを特徴とする、請求項1ないし3の何れか一項に記載のソフトウェア書換えシステム。
- 前記制御部は、前記記憶部の更新状態を示す情報を参照して前記書換え処理の実行可否を判断することを特徴とする、請求項1ないし4の何れか一項に記載のソフトウェア書換えシステム。
- 印刷装置であって、
第1のファームウェアと第1の書換えソフトウェアを格納している記憶部と、
制御部と、
第2のファームウェアを格納している外部記憶媒体を着脱可能なインターフェイスとを備え、
前記制御部は、前記第1のファームウェアに基づいて前記インターフェイスに前記外部記憶媒体が装着されたことを検出すると、前記第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体から前記第2のファームウェアを読み出し、前記第1のファームウェアを前記第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行することを特徴とする、印刷装置。 - 記憶部とインターフェイスを備える印刷装置のソフトウェア書換え方法であって、
前記記憶部に格納されている第1のファームウェアに基づいて前記インターフェイスに外部記憶媒体が装着されたことを検出し、
前記記憶部に格納されている第1の書換えソフトウェアに基づいて前記外部記憶媒体に格納されている第2のファームウェアを読み出し、前記第1のファームウェアを前記第2のファームウェアに書き換える書換え処理を実行する、ソフトウェア書換え方法。
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140701 |