JP2012220933A - 学習用装置、その制御用プログラム、および、学習システム - Google Patents

学習用装置、その制御用プログラム、および、学習システム Download PDF

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Abstract

【課題】学習用装置を利用する学習者の状態をより詳細に判定できるようにする。
【解決手段】端末に表示される画面900は、領域901〜906を含む。領域901〜906の内部には、設問1〜設問6がそれぞれ表示されている。端末では、テストの開始から終了までに、指示体が、領域901〜906のそれぞれの上に位置した時間(滞在時間)が計測される。そして、各設問の滞在時間は、採点結果とともに、表示される。
【選択図】図11

Description

本発明は、学習用装置に関し、特に、ペン入力を受付ける学習用装置に関する。
従来から、タッチペン入力が可能な電子端末を用いた学習システムについて、種々の技術が提案されている。
たとえば、特許文献1(特開2003−202799号公報)には、サーバに保存されている学習コンテンツを、教師用端末と生徒用端末の双方に表示させ、当該学習コンテンツに対する生徒端末から手描きデータの入力を受け付け、そして、入力された情報を教師用端末と生徒用端末の双方において表示させることにより、教師に生徒の解答内容を確認させる学習システムが提案されている。
また、特許文献2(特開2003−107979号公報)には、ペン入力された解答の内容を記憶し、さらに、当該解答の内容に関連付けて、解答の開始および終了の時刻を記憶する学習支援システムが提案されている。
また、特許文献3(特開2004−361829号公報)には、演算問題に対してペン入力された解答の内容を格納し、さらに、当該解答に対する採点結果として入力される○や×の印も格納する技術が提案されている。
さらに、特許文献4(特開2009−237487号公報)には、特許文献3に記載されているように採点結果として印が格納された場合、格納された印が×である演算問題、つまり、採点結果が誤りとされた問題を反復して出題する技術が提案されている。
特開2003−202799号公報 特開2003−107979号公報 特開2004−361829号公報 特開2009−237487号公報
しかしながら、上記した従来の技術によれば、ペン入力を用いた解答に対して、正否は判定できるものの、学習者の理解度等の、一歩進んだ状態の判定はできなかった。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、学習用装置を利用する学習者の状態をより詳細に判定できるようにすることである。
本発明に従った学習用装置は、問題を表示するための表示手段と、表示手段に表示された問題に対する入力を受付けるための受付手段と、受付手段における、表示手段に表示された問題に関連する領域を特定する情報を記憶するための記憶手段と、受付手段に情報を入力するために利用される指示体が、記憶手段によって記憶される情報によって特定される領域に対応した位置に存在した時間を計測するための計測手段とを備える。
好ましくは、受付手段は、情報の入力を受付ける面を含み、表示手段に表示された問題に関連する領域は、面内の領域を含む。
好ましくは、表示手段に表示された問題に関連する領域は、面上の領域をさらに含む。
好ましくは、外部の装置と通信するための通信手段と、表示手段に表示された問題への回答の終了のタイミングを取得する取得手段と、取得手段がタイミングを取得したことを条件として、通信手段を介して、計測手段が計測した時間を外部の装置に送信するための送信手段とをさらに備える。
好ましくは、表示手段に、計測手段が計測した時間を表示させるための表示制御手段をさらに備える。
本発明に従った学習用装置の制御用プログラムは、問題を表示するための表示手段を備えた学習用装置の制御用プログラムであって、学習用装置が備えるコンピュータを、表示手段に表示された問題に対する入力を受付けるための受付手段、受付手段における、表示手段に表示された問題に関連する領域を特定する情報を記憶するための記憶手段、および、受付手段に情報を入力するために利用される指示体が、記憶手段によって記憶される情報によって特定される領域に対応した位置に存在した時間を計測するための計測手段として機能させる。
本発明に従った学習システムは、1以上の学習用装置と、学習用装置と通信可能な管理用装置とを備えた学習システムであって、学習用装置は、問題を表示するための表示手段と、表示手段に表示された問題に対する入力を受付けるための受付手段と、受付手段に情報を入力するために利用される指示体の、受付手段における存在位置および存在時間を計測するための計測手段と、計測手段が計測した存在位置および存在時間を管理用装置に送信するための送信手段とを含み、管理用装置は、受付手段における、表示手段に表示された問題に関連する領域を特定する情報を記憶するための記憶手段と、送信手段から送信された存在位置および存在時間に基づいて、指示体が、記憶手段によって記憶される情報によって特定される領域に対応した位置に存在した時間を算出するための算出手段とを含む。
好ましくは、受付手段は、情報の入力を受付ける面を含み、表示手段に表示された問題に関連する領域は、面内の領域を含む。
好ましくは、表示手段に表示された問題に関連する領域は、面上の領域をさらに含む。
好ましくは、記憶手段は、複数の問題に関連する領域を特定する情報を記憶し、算出手段は、各問題に関連する領域ごとに、指示体が、当該問題に関連する領域に対応した位置に存在した時間を算出する。
好ましくは、管理用装置は、算出手段が算出した時間を表示する手段をさらに含む。
上記構成によれば、学習用装置において、受付手段における、表示手段に表示された問題に関連する領域に対応した位置に指示体が存在した時間を計測することができる。
これにより、学習者の学習用装置における指示体の使用態様に基づいて、学習者の状態を判定できる。
本発明の学習用装置の第1の実施の形態である端末の外観を模式的に示す図である。 図1の端末において検出される指示体の位置関係を模式的に示す図である。 図1の端末のハードウェア構成を模式的に示す図である。 図1の端末で表示される問題のデータの構成の一例を模式的に示す図である。 ペン入力ログデータの一例を模式的に示す図である。 解答状況データの一例を模式的に示す図である。 解答状況データの他の例を模式的に示す図である。 図1の端末において実行される解答受付処理のフローチャートである。 図1の端末において実行される解答受付処理のフローチャートである。 図1の端末において、タッチパネルにテスト開始ボタンが表示された状態の一例を示す図である。 図1の端末において実行される解答受付処理において、問題を表示する画面の一例を示す図である。 採点結果データの一例を模式的に示す図である。 図1の端末において実行される採点処理のフローチャートである。 図1の端末において実行される採点処理のフローチャートである。 本発明の学習システムの一実施の形態の全体構成を模式的に示す図である。 図15の学習システムにおける、処理の流れを説明するための図である。 図15の先生用端末のハードウェア構成を示す図である。 図15の端末において実行される解答受付処理のフローチャートである。 図15の端末において実行される解答受付処理のフローチャートである。 図15の先生用端末において実行される採点処理のフローチャートである。 図15の先生用端末において実行される採点処理のフローチャートである。 第3の実施の形態において実行される解答受付処理の一部であって、図19に示された部分に対応する部分を示す図である。 図22の領域分類処理のサブルーチンのフローチャートである。 第3の実施の形態の先生用端末において実行される採点処理のフローチャートである。 第3の実施の形態において利用される領域分類データの一例を示す図である。 図1の端末におけるペン状態の検出のために利用される部分の電気的構成の一例を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の学習用装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[第1の実施の形態]
<端末の概略構成>
図1は、本発明の学習用装置の第1の実施の形態である端末100の外観を模式的に示す図である。端末100は、タッチパネル110を備えている。そして、端末100は、タッチパネル110に対するスタイラスペン200やユーザの指などを用いた手書き入力を受付ける。
本明細書では、スタイラスペン200やユーザの指などの、タッチパネル110に対する手書き入力に用いられるものを、適宜「指示体」と呼ぶ。以下、本明細書としては、指示体の一例として、主にスタイラスペン200を挙げて説明がなされる。
指示体は、タッチパネル110に含まれるディジタイザ(後述するディジタイザ106)との距離によって、当該ディジタイザの静電容量を変化させる。端末100では、当該静電容量に基づいて、指示体とタッチパネル110の位置関係に関する判断がなされる。上記のように、指示体とタッチパネル110の位置関係は、指示体とディジタイザ106の位置関係に基づいて判断されるが、ディジタイザ106がタッチパネル110に含まれることから、本明細書では、これらの位置関係を、適宜、指示体とタッチパネル110の位置関係とも言う。
図2は、端末100において検出される指示体の位置関係を模式的に示す図である。図2では、指示体の例として、スタイラスペンが示されている。そして、図2では、スタイラスペン200の状態として、ホバー状態とペンダウン状態が記載されている。
ペンダウン状態とは、図2においてスタイラスペン200Bとして示されているように、スタイラスペン200がタッチパネル110と接触している状態をいう。一方、ホバー状態とは、図2においてスタイラスペン200Aとして示されているように、スタイラスペン200がタッチパネル110とは接触していないが、スタイラスペン200とタッチパネル110の距離が所定の距離(たとえば、1〜5mm程度)以内である状態をいう。
<端末のハードウェア構成>
図3は、端末100のハードウェア構成を模式的に示す図である。
図3を参照して、端末100は、当該端末100の動作を全体的に制御するCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101のワークエリアとして機能するメモリ102と、計時動作を実行するクロック回路103と、CPU101が実行するプログラムや種々のデータを記憶するHDD(Hard Disk Drive)104と、LCD(Liquid Crystal Display)やTFT(Thin Film Transistor)等の表示装置からなるディスプレイ105と、ディジタイザ106と、タッチパネル110上のスタイラスペン200の位置を検出するためのペン位置検出部107と、外部の機器と情報通信を行なうための通信インターフェイス(I/F)108とを含む。タッチパネル110は、ディスプレイ105とディジタイザ106とが重ねられて、構成されている。
本実施の形態において、表示手段であるディスプレイ105には、(たとえば学習用の)問題が表示される。そして、ディジタイザ106によって、表示された問題に対する入力を受付けるための受付手段が構成されている。なお、本発明において、受付手段は、端末100のように、必ずしも表示手段と重ねられて、タッチパネルとして一体的に構成される必要はない。
端末100には、HDD104に記憶されている問題データをディスプレイ105に表示し、ディジタイザ106に対する当該問題の解答の入力を受付け、そして、入力された解答に対する採点等を行なうアプリケーションがインストールされている。当該アプリケーションのプログラムは、たとえば、HDD104に記憶されている。CPU101が上記アプリケーションを実行することにより、端末100では、問題の表示、解答の受付、そして、当該解答に対する採点が行なわれる。
なお、当該アプリケーションのプログラムは、CPU101が通信I/F108を介して通信する外部の装置に記憶され、当該プログラムをCPU101が実行することにより、上記アプリケーションが実行されてもよいし、また、当該アプリケーションのプログラムは、端末100に対して着脱可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。
このような記憶媒体としては、たとえば、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
また、上記した問題のデータについても、HDD104に記憶されている必要はなく、通信I/F108を介して通信可能な外部の装置や、上記したような記憶媒体に記憶させ、CPU101は、当該データを読出して、ディスプレイ105(タッチパネル110)に当該問題を表示させてもよい。
<問題データ>
図4は、上記したような問題のデータの構成の一例を模式的に示す図である。
図4を参照して、問題データは、データ名、表示内容、サイズ、エリア、配点、正答の各項目について、データを有している。本実施の形態では、問題データは、問題ごとに存在する。なお、1つの問題には、1以上の設問が含まれる。
データ名とは、問題データのタイトルを表わす。図4に示された例では、データ名は、「テスト問題データ1」という文字列のデータによって構成されている。
表示内容は、問題がディスプレイ105に表示される際に、表示画面の構成要素となる1以上の画像データを含む。
サイズは、問題を表示するための画面上のサイズを表わす。図4に示された例では、横方向の画素数と縦方向の画素数によって、サイズが規定されている。なお、図4の例では、ディスプレイ105における所定の方向の画素数が「1000」とされ、当該所定の方向に交わる方向の画素数は「1500」とされている。
エリアは、当該問題データに含まれる1以上の設問のそれぞれについて、設問に割当てられた表示領域を特定する情報と、当該設問に割当てられた表示領域の中で解答を入力する欄の表示領域を特定する情報とを含む。たとえば、図4の例において、「設問1」は、問題データの中の1番目の設問に割当てられた表示領域を特定する情報である。具体的には、当該表示領域は長方形状とされ、そして、当該長方形状の対角に位置する2点(たとえば、左上の点と右下の点)の座標によって構成されている。
また、図4の例において、「解答1」は、「設問1」(1番目の設問)に対する解答を入力するための欄(以下、適宜「解答欄」という)の表示領域を示している。図4の例では、「解答1」についても、「設問1」と同様に、長方形の左上の座標と右下の座標によって、当該領域が規定されている。
また、図4に示されるた問題データには、2番目以降の設問についても、設問の領域と解答の領域を特定する情報が含まれている。表示内容の項目に対応して記憶されている表示内容データのうち、各設問や各設問の解答欄に表示するための画像は、エリア項目において特定される各設問やその解答欄のための領域に、表示される。
図11は、問題を表示する画面の一例を示す図である。
図11において、画面900には、設問1〜設問6の、6つの設問について表示がなされている。画面900において、領域901には1番目の設問が表示され、領域902には2番目の設問が表示され、領域903には3番目の設問が表示され、領域904には4番目の設問が表示され、領域905には5番目の設問が表示され、また、領域906には6番目の設問が表示される。
また、画面900では、領域901〜906の内部には、各設問の解答欄902A〜906Aが表示されている。解答欄901A〜906Aの表示位置は、図4の問題データにおいて、エリア項目の「解答1」等の、解答欄の表示エリアとして特定される領域に表示されている。なお、解答欄は、図11に示されるように、設問の表示領域内に表示されても良いし、設問の表示領域外に表示されても良い。
本明細書では、画面900に問題を表示し、当該問題(に含まれる各設問)に対する解答の入力を受付けることを、「テスト」という。そして、画面900には、さらに、ユーザがテストの終了のタイミングを入力するためのボタン907が表示されている。
図4に戻って、問題データにおいて、配点は、各設問の配点を特定する情報である。
また、正答は、各設問の解答についての正解を特定する情報である。各問題の正答は、たとえば、文字列データで記憶されている。端末100では、たとえば、各設問の解答欄に手書きで入力された画像に対してOCR(Optical Character Reader)処理を施すことにより文字列データが取得され、そして、当該取得された文字列と正答として記憶されている文字列とが比較された結果に基づいて、入力された画像が正解であるか否かが判断される。
<ペン状態の検出>
端末100では、主に図2を参照して説明したように、スタイラスペン200が、ペンダウン状態やホバー状態にあることが検出される。端末100における、これらの状態の検出に利用される部分の電気的構成を、図26に示す。
ディジタイザ106は、センサ板と、当該板上において互いに直行する2次元(X軸,Y軸)方向に並べられた複数の長方形アンテナコイルとを含む。なお、図26では、説明の便宜のため、X軸方向の検出用アンテナコイルのみが描かれている。
スタイラスペン200は、たとえば、送信用コイル、当該コイルから連続的に交番磁界を発生させるための電源、ドライブ回路、および、発振回路を含む電子ペンによって構成される。
ペン位置検出部107は、アンテナコイル切替スイッチを順番に切り替え、センサ面をスキャンする。ペン位置検出部107では、スタイラスペン200に最も近いアンテナコイルからは最も強く、それに隣接するコイルからは比較的弱い信号が検出される。これにより、ディジタイザ106上のスタイラスペン200の位置を算出することができる。なお、スタイラスペン200のペン先スイッチや筆圧などの情報は、スタイラスペン200からの信号を変調するなどして、ペン位置検出部107に送られる。
上記構成によれば、スタイラスペン200がディジタイザ106に接触していなくとも、スタイラスペン200がディジタイザ106にある程度近接していれば、上記アンテナコイルにおける信号の変化として検出される。
このことから、ペン位置検出部107は、スタイラスペン200がディジタイザ106と接触しているか(図2のペンダウン状態)、ディジタイザ106に対して所定の距離以内に位置しているか(図2のホバー状態)、または、これらの状態以外の状態(上記した所定の距離以上ディジタイザ106から離れている状態等)にあるかを判断できる。具体的には、ペン位置検出部107は、1以上のアンテナコイルにおいて上記したような信号が検出された場合、最も強い信号が検出されたものの位置に基づいて、スタイラスペン200のXY平面における位置を決定し、また、最も強い信号が検出されたアンテナコイルについて、検出された信号量に基づいて、スタイラスペン200がペンダウン状態にあるかホバー状態にあるかを決定する。
ペン位置検出部107は、専用の回路によって実現されてもよいし、CPU101がHDD104に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU101の機能として実現されても良い。
<解答受付処理>
端末100において、ディスプレイ105に問題を表示させ、当該問題に対する解答の入力を受付けるための処理(解答受付処理)について説明する。
まず、当該処理に利用されるデータについて説明する。
図5は、ペン入力ログデータの一例を模式的に示す図である。
ペン入力ログデータは、経過時間と、ペン座標と、ペン状態とを含む。
端末100では、所定の条件が成立することにより、テストが開始される。経過時間とは、当該テストの開始からの経過時間である。
ペン座標とは、経過時間に対応した、タッチパネル110上のスタイラスペン200の存在する座標である。
端末100では、テストの開始後、スタイラスペン200がペンダウン状態またはホバー状態にあるか否かが検出され、当該検出結果が、ペン入力ログデータとして記憶される。ペン状態とは、図2を参照して説明したホバー状態またはペンダウン状態の別を表わす情報である。
ペン入力ログデータでは、経過時間が早い順に、1番目、2番目等の順序を付されて、データが記憶されている。
図5に示された例では、経過時間が2秒(0:00:02)のとき、スタイラスペンは、ディジタイザ106上の座標(100,120)の位置に、ホバー状態で存在していたことを示している。また、テスト開始後3秒(0:00:03)のとき、スタイラスペン200が、ディジタイザ106上に、座標(101,120)の位置で、ホバー状態で存在していたことが示されている。また、テスト開始後4秒(0:00:04)のとき、スタイラスペン200が、ディジタイザ106上の座標(101,119)の位置に接触(ペンダウン状態)していたことが示されている。
図6は、解答状況データの一例を模式的に示す図である。
解答状況データは、設問番号、解答内容、および、消去回数という項目を含む。
設問番号は、タッチパネル110に表示される問題に含まれる各設問の番号を示す。
解答内容は、各設問の解答欄に対して入力された解答の内容であり、たとえば、各解答欄に入力された画像に対してOCR処理を実行することによって取得された文字列データが記憶される。また、解答内容としては、解答欄に選択肢を表わす情報が表示された場合、当該表示された選択肢の中で選択されたものを特定する情報であってもよい。
消去回数は、各設問の解答欄に対して、入力された解答を消去する旨の操作がなされた回数である。
テストの開始時には、図6に示されるように、各設問の解答内容および消去回数は、情報が記憶されていない。これらは、テストが開始された後、たとえば図7に示されるように、適宜情報が記憶される。
次に、解答受付処理のフローチャートである図8および図9を参照して、当該処理の内容を説明する。なお、解答受付処理は、たとえば、端末100に対して、テストを実行させるための操作がなされたことを起因して開始され、また、HDD104(または外部の記憶装置)においてデータを記憶されている複数の問題から1の問題が選択されたことによって開始されてもよい。
まず図8を参照して、解答受付処理では、CPU101は、まずステップS10で、タッチパネル110にテスト開始ボタンを表示させて、ステップS20へ処理を進める。図10は、端末100において、タッチパネル110にテスト開始ボタンが表示された状態の一例を示す図である。
図8に戻って、ステップS20では、CPU101は、タッチパネル110に表示させたテスト開始ボタンがスタイラスペン200によって押されたか否かを検出し、押されたと判断するとステップS30へ処理を進める。
ステップS30では、CPU101は、HDD104から選択された問題データを取得して(読出して)、ステップS40へ処理を進める。なお、本明細書では、以降、問題データはHDD104に記憶されているものとして説明するが、上記したように、当該問題データは、端末100外の記憶装置に記憶されていてもよい。
ステップS40では、CPU101は、ステップS30で取得した問題データを表示部(タッチパネル110のディスプレイ105)に表示させて、ステップS50へ処理を進める。
ステップS50では、CPU101は、各設問の解答欄に、消去用ボタンを表示させ、さらに、テスト終了ボタンを表示させて、ステップS60へ処理を進める。図11は、このときにタッチパネル110(ディスプレイ105)に表示される画面の一例を示す。画面900では、各解答欄901A〜906Aの中には、消去用ボタンとして、「消」という文字(漢字)が記されたボタンが表示されている。また、画面900には、テストを終了させるために操作されるボタンであるテスト終了ボタン907が表示されている。
ステップS60では、CPU101は、クロック回路103に、テスト開始からの経過時間の計測を開始させて、ステップS70へ処理を進める。
本実施の形態では、テスト開始ボタン(図10)に対する操作に応じて、テストが開始され、クロック回路103における計時が開始される。なお、テストは、テスト開始時刻の到来等、他の条件の成立によって開始されても良い。
ステップS70では、CPU101は、ディジタイザ106においてスタイラスペン200による入力が検出されたか否かを判断し、検出されたと判断するとステップS80へ処理を進める。なお、ここでの入力は、スタイラスペン200のディジタイザ106へのタッチだけでなく、ホバー状態も含む。
ステップS80では、CPU101は、入力を検出された座標データ、接触状態、および、テスト開始からの経過時間の組合せを、ペン入力ログデータ(図5)として記憶させて、ステップS90へ処理を進める。ここでは、接触状態として、ホバー状態かペンダウン状態かについても判断がなされ、ペン入力ログデータとして記憶される。
ステップS90では、CPU101は、直前のステップS80で検出された状態がペンダウン状態であったか否かを判断し、そうであったと判断するとステップS100へ処理を進め、そうではないと判断すると(つまり、ホバー状態)、ステップS70へ処理を戻す。
ステップS100では、CPU101は、ステップS80で検出されたペン入力が、いずれかの解答欄に表示された消去用ボタンをタッチするものであったか否かを判断し、そうであると判断するとステップS130へ処理を進め、そうではないと判断するとステップS110へ処理を進める。なお、当該判断は、ペンダウン状態の対象となったディジタイザ106上の座標が、ディスプレイ105において解答欄の消去用ボタンが表示されている領域と重ねられた領域内であるか否かに基づいて、判断される。
ステップS130では、CPU101は、ステップS100で消去用ボタンをタッチされたと判断した解答欄に手書き入力された内容を消去して、ステップS140へ処理を進める。
なお、端末100では、たとえばメモリ102に、各解答欄に手書き入力された軌跡(描画内容)が記憶されている。ステップS130では、対象となる解答欄について記憶している軌跡(描画内容)が消去される。
ステップS140では、CPU101は、ステップS130で軌跡を消去した解答欄について、解答状況データの消去回数を1加算更新して、ステップS70へ処理を戻す。
一方、ステップS110では、CPU101は、タッチパネル110に表示されたテスト終了ボタン(テスト終了ボタン907)がタッチされたか否かを判断し、そうであると判断するとステップS150へ処理を進め、そうではないと判断するとステップS120へ処理を進める。
ステップS120では、CPU101は、入力が検知された座標に従って線を描画して、ステップS70へ処理を戻す。
ステップS150では、CPU101は、各解答欄に入力された内容(各解答欄に表示された内容)をキャプチャし、解答内容データとして、画像形式で、メモリ102等に保存して、ステップS160へ処理を進める。
ステップS160では、各設問の解答欄に入力された解答として、ステップS150で保存した画像について、文字認識(OCR処理)を実行し、取得された文字列を、解答状況データに、各設問の解答内容として保存して、解答受付処理を終了させる。
以上説明した解答受付処理では、テスト終了ボタンがタッチされたことに応じてテストが終了されて、ステップS150へと処理が進められたが、テストの終了の条件はこれに限定されない。たとえば、テスト終了時刻の到来であっても良いし、または、テスト終了時刻の到来とテスト終了ボタンへのタッチのいずれか早い方が条件とされても良い。
以上説明した解答受付処理によれば、テストが開始されてから、テスト終了ボタンが押圧(タッチ)されるまでの間、スタイラスペン200がタッチパネル110にタッチするかまたは所定の距離以内に位置する場合には、テスト開始からの経過時間と、ディジタイザ106における座標と、そして、接触状態(ホバー状態またはペンダウン状態)が、ペン入力ログデータとして記憶される。
また、各設問の解答欄に入力された解答を消去する操作(消去用ボタンのタッチ)が成されると、設問毎に、当該操作の回数がカウントされる。
そして、テスト終了ボタンが押圧(タッチ)されると、各設問について、解答状況データとして、解答内容と消去回数とが生成される。
これにより、図7に示されるような、各設問についての解答内容と消去回数とのデータが生成される。
<採点処理>
次に、解答受付処理によって生成された解答状況データを用いて、テストについての採点を行なうための処理(採点処理)について説明する。
当該説明にあたり、まず、採点処理において利用されるデータについて説明する。
図12は、採点結果データの一例を模式的に示す図である。
図12を参照して、採点結果データは、問題についての総合得点と、各設問についての解答内容等の情報を含む。具体的には、各設問について、採点結果データは、解答内容、正誤結果、正答、配点、得点、消去回数、および、滞在時間を含む。
解答内容は、図7を参照して説明したように、解答受付処理の際に解答状況データにおいて記憶される。正誤結果は、解答内容と正答とを比較された結果であり、それらが一致すれば解答内容が正しいとされ、それらが一致しなければ、解答内容は誤りであると判断され、その判断結果が正誤結果として記憶される。
正答は、問題データ(図4)において各設問の正答として記憶されている情報である。
配点は、問題データにおいて各設問について記憶されている配点である。
得点は、各設問の解答内容によって取得された点数であり、正誤結果が正しいというものであれば、配点の欄の点数とされ、正誤結果が誤りであった場合には0とされる。
消去回数とは、解答状況データにおける各設問の消去回数である。
滞在時間とは、テスト開始からの経過時間が計測されてから(ステップS60)、テスト終了ボタンが押圧されるまで(ステップS110)の期間において、タッチパネル110のうち各設問に対応する領域(図11の領域901〜906)上に指示体が存在している時間である。
次に、採点処理のフローチャートである図13および図14を参照して、当該処理の内容を説明する。なお、採点処理は、端末100において学習用のアプリケーションにおいて、問題を指定された後、当該問題についての採点を行なうための操作がなされたことを起因として実行される。
まず図13を参照して、採点処理では、CPU101は、まずステップS210において、当該処理において利用される変数nを1とし、また、採点結果データにおける総合得点を0に初期化して、ステップS220へ処理を進める。
なお、採点処理の開始時には、採点結果データは、総合得点の欄と、採点対象となる問題に含まれる数の設問について、解答内容等の記憶領域が設けられる。ただし、各設問についての解答内容等のデータは、採点処理の開始時には記憶されていない。
ステップS220では、CPU101は、解答状況データにおいて、n番目の設問(設問n)についてのデータを読出して、ステップS230へ処理を進める。なお、解答状況データから読出されるデータとしては、解答内容と消去回数である。また、問題データから読出されるのは、各設問の正答と配点である。
ステップS230では、CPU101は、ステップS220において読出した各データを、採点結果データにおける対応する設問の記憶領域に保存して、ステップS240へ処理を進める。
ステップS240では、CPU101は、n番目の設問について、解答内容と正答とが一致しているか否かを判断し、一致していると判断するとステップS250へ処理を進め、一致していないと判断するとステップS270へ処理を進める。
なお、解答内容と正答とが一致しているか否かについての判断基準は、学習用アプリケーションの用途などに応じて適宜設定することができる。たとえば、解答内容として保存される文字列と正答として記憶される文字列とが完全に一致している場合のみ、両者が一致していると判断される。
ステップS270では、採点結果データの第n番目の設問の正誤結果として、誤り(×)であることを示す情報を書込み、得点の欄に0を書込んで、ステップS280へ処理を進める。
ステップS250では、CPU101は、n番目の設問についての正誤結果に正解(○)であることを示す情報を書込み、そして、得点の欄に配点の欄に記憶された値を書込んで、ステップS260へ処理を進める。
ステップS260では、CPU101は、総合得点の値を、n番目の設問の得点を加算するように更新して、ステップS280へ処理を進める。
ステップS280では、CPU101は、変数nを1加算更新して、ステップS290へ処理を進める。
ステップS290では、CPU101は、問題に含まれるすべての設問について、採点が完了したか、つまり、ステップS220〜ステップS270の処理対象とされたか否かを判断し、完了したと判断するとステップS300へ処理を進め、まだ完了していないと判断するとステップS220へ処理を戻す。
ステップS300では、CPU101は、変数nを1に初期化してステップS310へ処理を進める。
図14を参照して、ステップS310では、CPU101は、ペン入力ログデータ(図5)のn番目のデータを取得して、ステップS320へ処理を進める。
ステップS320では、CPU101は、採点処理において利用される別の変数kの値を1に初期化して、ステップS330へ処理を進める。
ステップS330では、CPU101は、ペン入力ログデータのn番目のデータの座標は、k番目の設問のエリア内か否かを判断し、そうであると判断するとステップS360へ処理を進め、そうではないと判断するとステップS340へ処理を進める。
ここで、k番目の設問のエリア内か否かは、ペン入力ログデータに記憶された座標が、問題データ(図4)のk番目の設問のエリア内か否かを判断することによって、判断される。
ステップS360では、CPU101は、前エリアとkが等しいか否かを判断し、等しいと判断するとステップS370へ処理を進め、そうではないと判断するとステップS380へ処理を進める。ここで、「前エリア」とは、採点処理において用いられるデータであって、後述するステップS380において更新される情報である。
ステップS370では、CPU101は、処理対象となっている、ペン入力ログデータにおけるn番目の経過時間と「前時間」の差を、採点結果データにおけるk番目の設問の滞在時間に加算して、ステップS380へ処理を進める。ここで、「前時間」とは、採点処理において利用される情報であって、後述するステップS380において適宜更新される。
ステップS380では、CPU101は、「前エリア」の値をkで更新し、また、「前時間」の値を、ペン入力ログデータにおけるn番目の経過時間で更新して、ステップS400へ処理を進める。
なお、採点処理において、「前エリア」および「前時間」の情報は、たとえば、メモリ102に記憶される。
一方、ステップS340では、CPU101は、採点対象となっている問題の、すべての設問についてステップS330〜ステップS380の処理対象としたか否かを判断し、そうであると判断するとステップS390へ処理を進め、そうではないと判断するとステップS350へ処理を進める。
ステップS350では、CPU101は、kの値を1加算更新して、ステップS330へ処理を戻す。
ステップS390では、CPU101は、上記した「前エリア」の値として0を書込み、また、「前時間」の値として、ペン入力ログデータにおけるn番目の経過時間を書込んで、ステップS400へ処理を進める。
ステップS400では、CPU101は、ペン入力ログデータにおけるすべてのログデータが、ステップS310〜ステップS390の処理対象とされたか否かを判断し、まだ処理されていないデータがあると判断するとステップS310へ処理を戻し、すべてのデータが処理対象とされたと判断するとステップS410へ処理を進める。
ステップS410では、採点結果データ(図12)をディスプレイ105に表示させて、処理を終了させる。
以上説明した採点処理によれば、採点結果データが生成されて、表示される。なお、採点結果データの生成には、まず、解答受付処理において生成された、各設問の解答内容と消去回数が取得され、また、問題データに含まれる、各設問の正答データと配点が取得される。そして、各設問の解答内容が正答データと一致するか否かによって、各設問についての正誤結果が生成され、それに応じて、各設問についての得点が決定され、これに基づき、問題の総合得点が、全設問の合計得点として算出される。
さらに、採点処理では、ペン入力ログデータに基づいて、各設問に対応する領域上にスタイラスペン200が存在したと推定される時間が算出される。
なお、採点処理において生成された採点結果データは、ステップS410においてディスプレイ105に表示される。その表示態様としては、たとえば、図12に示された採点結果データの内容が、図12に示されるような表形式で、表示されても良いし、または、このような採点結果データに基づいて、種々のレイアウトで採点結果データに含まれる情報が表示されても良い。
[第2の実施の形態]
図15は、本発明の学習システムの一実施の形態の全体構成を模式的に示す図である。
図15を参照して、本実施の形態の学習システムでは、各生徒が使用する学習用装置である端末100A〜100Fが、ネットワーク700を介して、先生用端末300と通信可能に構成されている。先生用端末300は、管理用装置の一例である。なお、図15では、端末100A〜100Fのそれぞれについて、タッチパネルに手書き入力するためのスタイラスペン200A〜200Fが示されている。
図16は、本実施の形態の学習システムにおける、処理の流れを説明するための図である。
図16を参照して、本実施の形態の学習システムでは、先生用端末300から生徒用端末(図15の端末100A〜100F)に対して、問題が送信される(ステップST1)。ここでの問題送信は、問題データ(図4)の送信であってもよいし、また、問題データ自体は各生徒端末に記憶され、テストの開始を指示する情報の送信であってもよい。
生徒端末では、先生用端末から問題が送信されてきたことに応じて、当該問題に対する解答を受付ける、解答受付処理が実行される。そして、当該解答受付処理により、生徒端末から先生用端末に、解答内容が送信される(ステップST2)。
先生用端末では、各生徒端末から受信した解答内容を用いて、採点処理が実行される。
<端末の構成>
本実施の形態の端末100A〜100Fのハードウェア構成は、図3を参照して説明した端末100のハードウェア構成と同様とすることができる。
先生用端末300のハードウェア構成について説明する。図17は、先生用端末300のハードウェア構成を示す図である。
図17を参照して、先生用端末300は、当該先生用端末の動作を全体的に制御するCPU301と、CPU301のワークエリアとして機能するメモリ302と、LCD等の表示装置によって構成されるディスプレイ305と、CPU301によって実行されるプログラムや種々のデータが記憶されるHDD304と、端末100A〜100F等の外部の装置と、ネットワーク700を通じて通信するための通信I/F308とを含む。
<解答受付処理>
図18および図19は、本実施の形態の端末100Aにおいて実行される解答受付処理のフローチャートである。
本実施の形態の解答受付処理は、図8および図9を参照して説明した第1の実施の形態の解答受付処理に対して、テスト終了ボタン907(図11)が押圧されてからの処理が相違する。つまり、本実施の形態の解答受付処理は、ステップSA10〜ステップSA170を有するが、ステップSA10〜ステップSA150までは、図8および図9を参照して説明したステップS10〜ステップS150と同様の処理である。
そして、本実施の形態の解答受付処理では、ステップSA150において、各設問の解答欄に表示された画像が解答内容データとして保存された後、ステップSA160で、ステップSA150で保存された画像に対して文字認識により取得された文字列情報が、各設問に対する解答として、解答状況データの解答内容の欄に保存され、ステップSA170へ処理が進められる。
ステップSA170では、CPU101は、ステップSA160までの処理により生成された解答状況データとペン入力ログデータを、先生用端末300に送信して、処理を終了させる。
<採点処理>
図20および図21は、本実施の形態の先生用端末300において実行される採点処理のフローチャートである。本実施の形態において、採点処理は、たとえば、端末100A〜100Fのそれぞれから、解答受付処理において、ステップSA170(図19)における各情報の送信時の通知を受けたことに応じて、開始される。
本実施の形態の採点処理は、第1の実施の形態において端末100において実行された採点処理(図13〜図14)に対して、ステップSB200の処理が追加されている。
図20を参照して、ステップSB200では、生徒端末(端末100A〜100F)から、解答状況データおよびペン入力ログデータを受信して、ステップSB210へ処理を進める。
そして、本実施の形態の採点処理では、ステップSB210〜ステップSB410として、第1の実施の形態において端末100において実行された採点処理におけるステップS210〜ステップS410と同様の内容が実行される。
以上説明した本実施の形態では、各生徒端末においてテストが実施され解答状況データおよびペン入力ログデータが生成されると、それらの情報が先生用端末300へ送信される。そして、先生用端末では、各生徒端末から送信されてきた解答状況データとペン入力ログデータに基づいて、採点結果データ(図12参照)が、生徒端末毎に、生成される。そして、先生用端末300では、各生徒端末について生成された採点結果データが、ディスプレイ305において表示される。
なお、本実施の形態において、先生用端末のCPU301は、解答受付処理のステップSB410において、各生徒端末の採点結果データを表示させるが、当該表示結果データは、対応する生徒端末に送信されてもよい。これにより、各生徒端末の採点結果が、先生用端末300だけでなく、生徒端末において表示等されることができる。
[第3の実施の形態]
以上説明した第2の実施の形態では、生徒端末(端末100A〜100F)のそれぞれにおいてテストが実施され、それに基づく解答状況データとペン入力ログデータが先生用端末300へ送信された。そして、先生用端末300では、採点処理において、各生徒端末から送信されてきたデータを用いて、採点結果データを生成し、表示していた。
図22は、第2の実施の形態において解答受付処理のうち、図19に示された部分の変形例を示す。
本実施の形態の学習システムでは、第2の実施の形態において先生用端末300において生成されていた、問題中の各設問の滞在時間が、生徒端末側で生成される。
具体的には、本実施の形態の各生徒端末において実行される解答受付処理では、図19に示されたステップSA170が、図22に示されるように、ステップSA180およびステップSA190に置き換えられる。
図22を参照して、本実施の形態の各生徒端末において実行される解答受付処理では、ステップSA160で、各設問の解答欄の描画内容に対する文字認識処理によって取得された文字列情報が解答状況データの解答内容として保存された後、ステップSA180処理が進められる。
ステップSA180では、領域分類処理が実行される。
ここで、ステップSA180の領域分類処理のサブルーチンのフローチャートを、図23に示す。
図23を参照して、領域分類処理は、ステップSC10〜ステップSC100を含む。これらの内容は、図14を参照して説明したステップS310〜ステップS400の処理内容と同様とすることができる。以下、領域分類処理の内容を説明する。
なお、領域分類処理では、各設問におけるスタイラスペン200の滞在時間(各設問が表示された領域にタッチまたは当該領域上に滞在した時間)を記憶する領域分類データが生成される。領域分類処理の開始時に、CPU101によって生成される。
領域分類データの一例を、図25に示す。領域分類データは、設問番号と滞在時間とを含む。設問番号は、処理対象となっている問題に含まれる各設問に付された番号である。滞在時間とは、図12の滞在時間と同様である。
図23を参照して、ステップSC10では、CPU101は、ペン入力ログデータ(図5)のn番目のデータを取得して、ステップSC20へ処理を進める。
ステップSC20では、CPU101は、採点処理において利用される別の変数kの値を1に初期化して、ステップSC30へ処理を進める。
ステップSC30では、CPU101は、ペン入力ログデータのn番目のデータの座標は、k番目の設問のエリア内か否かを判断し、そうであると判断するとステップSC60へ処理を進め、そうではないと判断するとステップSC40へ処理を進める。
ステップSC60では、CPU101は、前エリアとkが等しいか否かを判断し、等しいと判断するとステップSC70へ処理を進め、そうではないと判断するとステップSC80へ処理を進める。ここで、「前エリア」とは、採点処理において用いられるデータであって、後述するステップSC80において更新される情報である。
ステップSC70では、CPU101は、処理対象となっている、ペン入力ログデータにおけるn番目の経過時間と「前時間」の差を、採点結果データにおけるk番目の設問の滞在時間に加算して、ステップSC80へ処理を進める。ここで、「前時間」とは、採点処理において利用される情報であって、後述するステップSC80において適宜更新される。
ステップSC80では、CPU101は、「前エリア」の値をkで更新し、また、「前時間」の値を、ペン入力ログデータにおけるn番目の経過時間で更新して、ステップS400へ処理を進める。
なお、採点処理において、「前エリア」および「前時間」の情報は、たとえば、メモリ102に記憶される。
一方、ステップSC40では、CPU101は、採点対象となっている問題の、すべての設問についてステップSC30〜ステップSC80の処理対象としたか否かを判断し、そうであると判断するとステップSC90へ処理を進め、そうではないと判断するとステップSC50へ処理を進める。
ステップSC50では、CPU101は、kの値を1加算更新して、ステップSC30へ処理を戻す。
ステップSC90では、CPU101は、上記した「前エリア」の値として0を書込み、また、「前時間」の値として、ペン入力ログデータにおけるn番目の経過時間を書込んで、ステップSC100へ処理を進める。
ステップSC100では、CPU101は、ペン入力ログデータにおけるすべてのログデータが、ステップSC10〜ステップSC90の処理対象とされたか否かを判断し、まだ処理されていないデータがあると判断するとステップSC10へ処理を戻し、すべてのデータが処理対象とされたと判断すると、処理を図22にリターンさせる。
図22に戻って、ステップSA180で領域分類処理を実行した後、CPU101は、ステップSA190で、テストの際に生成された解答状況データと、ステップSA180における領域分類処理において生成された領域分類データ(図25)を、先生用端末300に送信して、処理を終了させる。
図24は、本実施の形態の先生用端末300において実行される採点処理のフローチャートである。
本実施の形態の採点処理は、ステップSB200〜ステップSB290およびステップSB420を含む。ステップSB200〜ステップSB290の内容は、図20を参照して説明した各ステップと同様である。
そして、本実施の形態の採点処理では、ステップSB290において、すべての設問の採点が完了したと判断されると、ステップSB420へ処理が進められる。
そして、ステップSB420では、CPU301は、ステップSB410(図21参照)と同様に、採点結果データをディスプレイ305に表示させて、処理を終了させる。
[変形例等]
以上説明した各実施の形態では、図26を参照して説明したように、スタイラスペン200がペンダウン状態、ホバー状態、または、これら以外の状態にあることを検出することができた。ペンダウン状態は、スタイラスペン200が、受付手段における情報の入力を受ける面内に位置している状態の一例である。ホバー状態は、スタイラスペン200が、受付手段における情報の入力を受ける面上に位置している状態の一例である。
なお、本発明に係る学習用装置では、少なくとも指示体が受付手段における各問題に対応する位置に存在することが検出されればよく、必ずしも上記ペンダウン状態とホバー状態の双方が検出されなくとも良い。
たとえば、指示体として人の指が使用された場合、ペン位置検出部107は、ペンダウン状態かペンタウン状態以外の状態かのみを検出する。また、タッチパネル110として静電容量方式や抵抗膜方式のタッチパネルが採用された場合も、ペン位置検出部107は、ペンダウン状態かペンタウン状態以外の状態かのみを検出する。このような場合、指示体が、各問題に対応する位置にタッチしている時間(ペンダウン状態にある時間)を計測することにより、各問題についての滞在時間を検出できる。
[実施の形態のまとめ]
以上説明した各実施の形態の採点処理では、問題における各設問について、採点結果とともに、滞在時間が表示される。当該滞在時間は、端末100や先生用端末300において、表示される。
このような表示により、当該表示を見たユーザまたは先生は、問題の総合得点だけでなく、各設問に対して、ユーザが解答の際にどれだけ迷ったか等の判定をすることができる。これにより、ユーザ自身または先生は、ユーザの、各設問に対する理解度等の判定が可能となり、より詳細にユーザの学習能力を認識できる。
なお、滞在時間の算出方法は、各実施の形態において説明されたものに限定されない。たとえば、指示体が、各設問に対応する領域においてペンダウン状態またはホバー状態にある時間のみを計測して、滞在時間とされても良い。この場合には、ディジタイザ106の静電容量の変化に基づいて当該ディジタイザ106に対するタッチが継続された時間やホバー状態が継続された時間を計測することにより、滞在時間が生成される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,100A〜100F 端末、102,302 メモリ、103 クロック回路、105,305 ディスプレイ、106 ディジタイザ、107 ペン位置検出部、110 タッチパネル、200,200A〜200F スタイラスペン、300 先生用端末、700 ネットワーク、900 画面。

Claims (11)

  1. 問題を表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された問題に対する入力を受付けるための受付手段と、
    前記受付手段における、前記表示手段に表示された問題に関連する領域を特定する情報を記憶するための記憶手段と、
    前記受付手段に情報を入力するために利用される指示体が、前記記憶手段によって記憶される情報によって特定される領域に対応した位置に存在した時間を計測するための計測手段とを備える、学習用装置。
  2. 前記受付手段は、情報の入力を受付ける面を含み、
    前記表示手段に表示された問題に関連する領域は、前記面内の領域を含む、請求項1に記載の学習用装置。
  3. 前記表示手段に表示された問題に関連する領域は、前記面上の領域をさらに含む、請求項2に記載の学習用装置。
  4. 外部の装置と通信するための通信手段と、
    前記表示手段に表示された問題への回答の終了のタイミングを取得する取得手段と、
    前記取得手段が前記タイミングを取得したことを条件として、前記通信手段を介して、前記計測手段が計測した時間を前記外部の装置に送信するための送信手段とをさらに備える、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の学習用装置。
  5. 前記表示手段に、前記計測手段が計測した時間を表示させるための表示制御手段をさらに備える、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の学習用装置。
  6. 問題を表示するための表示手段を備えた学習用装置の制御用プログラムであって、
    前記学習用装置が備えるコンピュータを、
    前記表示手段に表示された問題に対する入力を受付けるための受付手段、
    前記受付手段における、前記表示手段に表示された問題に関連する領域を特定する情報を記憶するための記憶手段、および、
    前記受付手段に情報を入力するために利用される指示体が、前記記憶手段によって記憶される情報によって特定される領域に対応した位置に存在した時間を計測するための計測手段として機能させる、制御用プログラム。
  7. 1以上の学習用装置と、前記学習用装置と通信可能な管理用装置とを備えた学習システムであって、
    前記学習用装置は、
    問題を表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された問題に対する入力を受付けるための受付手段と、
    前記受付手段に情報を入力するために利用される指示体の、前記受付手段における存在位置および存在時間を計測するための計測手段と、
    前記計測手段が計測した存在位置および存在時間を前記管理用装置に送信するための送信手段とを含み、
    前記管理用装置は、
    前記受付手段における、前記表示手段に表示された問題に関連する領域を特定する情報を記憶するための記憶手段と、
    前記送信手段から送信された存在位置および存在時間に基づいて、前記指示体が、前記記憶手段によって記憶される情報によって特定される領域に対応した位置に存在した時間を算出するための算出手段とを含む、学習システム。
  8. 前記受付手段は、情報の入力を受付ける面を含み、
    前記表示手段に表示された問題に関連する領域は、前記面上の領域をさらに含む、請求項7に記載の学習システム。
  9. 前記表示手段に表示された問題に関連する領域は、前記面上の領域をさらに含む、請求項8に記載の学習システム。
  10. 前記記憶手段は、複数の前記問題に関連する領域を特定する情報を記憶し、
    前記算出手段は、各前記問題に関連する領域ごとに、前記指示体が、当該問題に関連する領域に対応した位置に存在した時間を算出する、請求項7〜請求項9のいずれかに記載の学習システム。
  11. 前記管理用装置は、前記算出手段が算出した時間を表示する手段をさらに含む、請求項7〜請求項10のいずれかに記載の学習システム。
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