JP2012220176A - 熱処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼器からの熱エネルギの損失を良好に抑制し、熱自立の促進を図るとともに、小型化且つ低コスト化を可能にする。
【解決手段】熱交換器50を構成する酸化剤ガス供給室76aと酸化剤ガス排出室76bとには、複数の酸化剤ガス管路78の両端が連通する。熱交換器50の内部には、複数の酸化剤ガス管路78が収容された空間からなる燃焼室84が形成される。燃焼室84には、酸化剤ガス排出室76b側から酸化剤排ガス供給管86の一端と燃料排ガス供給管88の一端とが配置される。燃料排ガス供給管88の燃料排ガス出口88a側が燃焼室84内に突出する管路長さは、酸化剤排ガス供給管86の酸化剤排ガス出口86a側が前記燃焼室84内に突出する管路長さよりも短尺に構成される。
【選択図】図6

Description

本発明は、流体を昇温させるための熱交換器を備える熱処理システムに関する。
通常、流体を昇温させるための熱交換器を備える熱処理システムが、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の周辺機器として使用されている。この燃料電池は、固体電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この固体電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体(以下、MEAともいう)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、電解質・電極接合体とセパレータとが所定数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
熱処理システムでは、一般的に、炭化水素を主体とする原燃料を改質し、燃料電池スタックに供給される燃料ガスを生成する改質器と、燃焼ガスとの熱交換により酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタックに前記酸化剤ガスを供給する熱交換器と、前記燃料電池スタックから排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器とが設けられている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムでは、図9に示すように、燃焼器1を備えている。この燃焼器1は、筐体からなる燃焼室2と、一端がセルスタックの燃料極側の排気管に接続され、他端が前記燃焼室2の内部に配設された燃料オフガス給気管3と、一端が前記燃焼室2の内部で前記燃料オフガス給気管3の他端と所定距離離間して対向配置され、他端が前記燃焼室2の外部に導出され、排気装置や他の燃料リサイクル装置に接続された燃料排気管4と、一端がセルスタックの空気極側の排気管に接続され、他端が、その軸線が前記燃料オフガス給気管3の軸線に対して直交し、且つ、前記燃料オフガス給気管3の他端と前記燃料排気管4の一端との間の領域に向かって開口するように前記燃焼室2の内部に配設された酸化剤オフガス給気管5と、一端が前記燃焼室2の内部の燃焼領域及び干渉領域から離れた位置に配設され、他端が前記燃焼室2の外部に導出され改質器やセルスタックを高温保持するための機構に接続された酸化剤排気管6とを備えている。
特開2010−277876号公報
上記の特許文献1では、燃料オフガス給気管3と酸化剤オフガス給気管5とが、燃焼室2の内部に直交して配設されており、前記燃料オフガス給気管3の軸線と前記酸化剤オフガス給気管5の軸線との交点のみが着火点となっている。このため、燃焼位置を制御することができず、例えば、火炎伝播等により逆火するおそれがある。しかも、燃焼室2の内部では、中央部が高温になる一方、端部が加温され難くなり、温度分布の差が大きくなるという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、特に熱エネルギの損失を良好に抑制し、熱自立の促進を図るとともに、小型化且つ低コスト化が可能な熱処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、流体を昇温させるための熱交換器を備える熱処理システムに関するものである。
この熱処理システムでは、熱交換器は、流体を流通させる複数の流体通路を有する熱交換部と、前記熱交換部内に設けられ、燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応により、各流体通路を流通する前記流体を昇温させる熱源となる燃焼部と、前記熱交換部の上流側に設けられ、前記流体を前記各流体通路に均等に供給するための流体供給室と、前記熱交換部の下流側に設けられ、前記流体を前記各流体通路から均等に排出するための流体排出室と、前記燃焼部に連通し、該燃焼部に前記燃料ガスを供給する燃料ガス出口を有する燃料ガス供給管と、前記燃焼部に連通し、該燃焼部に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス出口を有する酸化剤ガス供給管とを備えている。
そして、燃料ガス供給管の燃料ガス出口側が燃焼部内に突出する管路長さは、酸化剤ガス供給管の酸化剤ガス出口側が前記燃焼部内に突出する管路長さよりも短尺に構成されている。
また、この熱処理システムでは、燃料ガス供給管及び酸化剤ガス供給管は、互いに平行して配設されることが好ましい。このため、燃焼範囲は、燃焼部内の全域にわたって広がることができ、前記燃焼部内の温度分布が小さくなり、各流体通路を流通する流体は、均等に昇温される。
さらに、この熱処理システムでは、燃料ガス供給管と酸化剤ガス供給管とは、燃焼部の中心位置を挟んで前記中心位置の両側に配設されることが好ましい。従って、燃焼範囲は、一層確実に燃焼部全域にわたって広がるため、前記燃焼部内の温度分布が可及的に小さくなり、各流体通路を流通する流体を均等に昇温させることが可能になる。
さらにまた、この熱処理システムでは、燃焼部には、燃焼触媒が設けられることが好ましい。これにより、特に燃焼部に供給される燃料ガスが少量であっても、着火性を確保することができ、各流体通路を流通する流体を安定して昇温させることが可能になる。
また、この熱処理システムでは、熱交換器には、燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応により燃焼ガスを発生させるとともに、前記燃焼ガスを燃焼部に供給するためのガス燃焼器が隣接して設けられることが好ましい。このため、熱交換部、燃焼部及びガス燃焼器は、略一体化され、熱処理システムの放熱を最小化することができる。
従って、熱エネルギの損失を抑制することが可能になり、熱自立運転の促進が図られる。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池の動作温度を維持することをいう。しかも、燃焼用回路(配管等)が簡素化され、部品点数も削減されるため、小型化及び低コスト化が図られる。
さらに、この熱処理システムでは、熱交換器には、炭化水素を主体とする原燃料を改質し、燃料ガスを生成する改質器が隣接して設けられることが好ましい。これにより、改質器、熱交換部及び燃焼器は、略一体化され、熱処理システムの放熱を最小化することができる。このため、熱エネルギの損失を抑制することが可能になり、熱自立運転の促進が図られる。しかも、燃焼用回路(配管等)が簡素化され、部品点数も削減されるため、小型化及び低コスト化が図られる。
さらにまた、この熱処理システムは、固体酸化物形燃料電池に組み合わされるとともに、燃料ガスとして前記燃料電池から排出される燃料排ガス、酸化剤ガスとして前記燃料電池から排出される酸化剤排ガス、及び流体として酸化剤ガスが用いられることが好ましい。
従って、SOFC(固体酸化物形燃料電池)等の高温型燃料電池に最適である。特に、SOFCの熱自立運転を促進させることができる。
本発明によれば、熱交換器内には、熱交換部と燃焼部とが一体に設けられている。このため、各流体通路を流通する流体の昇温が効率的に遂行され、熱交換効率が有効に向上する。
特に、A/F(空気/燃料ガス)が大きい燃料電池においても、供給される酸化剤ガス(空気)を有効に昇温させることができる。従って、熱エネルギの損失を抑制して熱自立運転が確実に遂行される。
さらに、熱交換部及び燃焼部に配管が不要になる。これにより、燃焼用回路(配管等)が簡素化されるとともに、部品点数も削減されるため、小型化及び低コスト化が図られる。
しかも、熱交換器部の上流側に流体供給室が設けられるとともに、前記熱交換部の下流側に流体排出室が設けられている。従って、流体は、各流体通路に沿って均等に流通することが可能になり、前記流体を均等に昇温させることができる。
また、燃料ガス出口側は、酸化剤ガス出口側より燃焼部内への突出長さが短い。これにより、流体が、燃料ガスとは反対方向(対向流)に流通する際には、前記燃料ガスの自己着火温度を維持することができ、燃焼部での失火を回避することが可能になる。一方、流体が、燃料ガスと同一方向(並行流)に流通する際には、熱交換効率がさらに向上する。
本発明の第1の実施形態に係る熱処理システムを組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池システムを構成するFC周辺機器の概略斜視説明図である。 前記FC周辺機器の要部斜視説明図である。 前記FC周辺機器の要部分解斜視説明図である。 前記FC周辺機器を構成する改質器の一部断面正面図である。 前記FC周辺機器を構成する熱交換器及び排ガス燃焼器の一部断面正面図である。 前記FC周辺機器を構成する起動用ガス燃焼器の一部断面側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱処理システムの一部断面正面図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムの概略斜視説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る熱処理システムを組み込む燃料電池システム10は、定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられている。
燃料電池システム10は、燃料ガス(水素ガスにメタン、一酸化炭素が混合した気体)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応により発電する燃料電池モジュール(SOFCモジュール)12と、前記燃料電池モジュール12に原燃料(例えば、都市ガス)を供給する原燃料供給装置(燃料ガスポンプを含む)14と、前記燃料電池モジュール12に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置(空気ポンプを含む)16と、前記燃料電池モジュール12に水を供給する水供給装置(水ポンプを含む)18と、前記燃料電池モジュール12の発電量を制御する制御装置20とを備える。
燃料電池モジュール12は、複数の固体酸化物形の燃料電池22が鉛直方向(又は水平方向)に積層される固体酸化物形の燃料電池スタック(FCスタック)24を備える。燃料電池22は、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質26の両面に、カソード電極28及びアノード電極30が設けられた電解質・電極接合体(MEA)32を備える。
電解質・電極接合体32の両側には、カソード側セパレータ34とアノード側セパレータ36とが配設される。カソード側セパレータ34には、カソード電極28に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス流路38が形成されるとともに、アノード側セパレータ36には、アノード電極30に燃料ガスを供給する燃料ガス流路40が形成される。なお、燃料電池22としては、従来より使用されている種々のSOFCを用いることができる。
燃料電池スタック24には、各酸化剤ガス流路38の入口側に一体に連通する酸化剤ガス入口連通孔42a、前記酸化剤ガス流路38の出口側に一体に連通する酸化剤ガス出口連通孔42b、各燃料ガス流路40の入口側に一体に連通する燃料ガス入口連通孔44a、及び前記燃料ガス流路40の出口側に一体に連通する燃料ガス出口連通孔44bとが設けられる。
燃料電池モジュール12は、炭化水素を主体とする原燃料(例えば、都市ガス)と水蒸気との混合ガスを改質し、燃料電池スタック24に供給される燃料ガスを生成する改質器46と、水を蒸発させるとともに、水蒸気を前記改質器46に供給する蒸発器48と、燃焼ガスとの熱交換により酸化剤ガスを昇温させるとともに、前記燃料電池スタック24に前記酸化剤ガスを供給する熱交換器50と、前記燃料電池スタック24から排出される前記燃料ガスである燃料排ガスと前記酸化剤ガスである酸化剤排ガスとを燃焼させ、前記燃焼ガスを発生させる排ガス燃焼器52と、前記原燃料と前記酸化剤ガスとを燃焼させて前記燃焼ガスを発生させる起動用ガス燃焼器54とを備える。
燃料電池モジュール12は、基本的には、燃料電池スタック24とFC周辺機器(第1の実施形態に係る熱処理システム)56とにより構成される。このFC周辺機器56は、改質器46、蒸発器48、熱交換器50、排ガス燃焼器(燃焼部)52及び起動用ガス燃焼器54を備えるとともに、後述するように、前記改質器46、前記熱交換器50、前記排ガス燃焼器52及び前記起動用ガス燃焼器54間には、排ガス用の配管を設けていない。
FC周辺機器56では、熱交換器50内には、排ガス燃焼器52が一体に設けられるとともに、起動用ガス燃焼器54は、前記熱交換器50の一端に隣接して設けられる。改質器46は、熱交換器50の他端に隣接して設けられる。
図2〜図4に示すように、熱交換器50は、立位姿勢に配置されており、後述するように、酸化剤ガスを鉛直下方向から鉛直上方向に流通させる。改質器46は、立位姿勢に配置されており、改質ガスを鉛直下方向から鉛直上方向に流通させる。熱交換器50の一方の側部(一端)には、起動用ガス燃焼器54が直接装着されるとともに、前記熱交換器50の他方の側部(他端)には、改質器46が直接装着される。改質器46、熱交換器50(排ガス燃焼器52を含む)及び起動用ガス燃焼器54は、水平方向(矢印A方向)に積層される。
図2に示すように、熱交換器50及び改質器46の下方には、蒸発器48と、都市ガス(原燃料)中に含まれる硫黄化合物を除去するための脱硫器58とが配設される。
改質器46は、都市ガス(原燃料)中に含まれるエタン(C)、プロパン(C)及びブタン(C10)等の高級炭化水素(C2+)を、主としてメタン(CH)、水素、COを含む燃料ガスに水蒸気改質するための予備改質器であり、数百℃の作動温度に設定される。
燃料電池22は、作動温度が数百℃と高温であり、アノード電極30では、燃料ガス中のメタンが改質されて水素、COが得られ、この水素、COが電解質26の前記アノード電極30側に供給される。
図1に示すように、脱硫器58の入口には、原燃料供給装置14を構成する原燃料通路60aが接続されるとともに、前記脱硫器58の出口には、原燃料供給路60bが接続される。この原燃料供給路60bは、改質器46の改質ガス供給室62aに接続される。
図3及び図5に示すように、改質ガス供給室62aは、複数の改質管路64の下端側に連通するとともに、前記改質管路64の上端側に改質ガス排出室62bが連通する。改質ガス排出室62bには、燃料ガス通路66の一端が連通するとともに、前記燃料ガス通路66の他端が燃料電池スタック24の燃料ガス入口連通孔44aに連通する(図1参照)。各改質管路64には、改質用にペレット状の触媒(図示せず)が充填されている。
各改質管路64間には、加熱空間68が形成される。この加熱空間68には、排ガス配管70aの一端が開口される一方、図1に示すように、前記排ガス配管70aの他端は、蒸発器48の加熱路72の入口に接続される。蒸発器48の加熱路72の出口には、排気配管70bが接続される。
蒸発器48の入口には、水供給装置18を構成する水通路74aが接続され、この水通路74aを流通する水は、加熱路72に沿って流通する排ガスにより加熱され、水蒸気が発生する。蒸発器48の出口には、水蒸気通路74bの一端が接続されるとともに、前記水蒸気通路74bの他端は、原燃料供給路60bに対して脱硫器58の下流の位置に合流する。
図4及び図6に示すように、熱交換器50は、下部側(上流側)に酸化剤ガス供給室(流体供給室)76aが設けられるとともに、上部側(下流側)に酸化剤ガス排出室(流体排出室)76bが設けられる。酸化剤ガス供給室76aと酸化剤ガス排出室76bとには、複数の酸化剤ガス管路(流体通路)78の両端が連通する。複数の酸化剤ガス管路78により熱交換部79が構成される。
酸化剤ガス供給室76aには、第1酸化剤ガス供給路80aの一端が配設される。酸化剤ガス排出室76bには、酸化剤ガス通路82の一端が配設されるとともに、前記酸化剤ガス通路82の他端は、燃料電池スタック24の酸化剤ガス入口連通孔42aに接続される(図1参照)。
熱交換器50の内部には、複数の酸化剤ガス管路78が収容された空間からなるとともに、排ガス燃焼器52を構成する燃焼室(燃焼部)84が形成される。燃焼室84は、燃料ガス(具体的には、燃料排ガス)と酸化剤ガス(具体的には、酸化剤排ガス)との燃焼反応により、酸化剤ガスを昇温させる熱源として機能する。
燃焼室84には、酸化剤ガス排出室76b側から酸化剤排ガス供給管(酸化剤ガス供給管)86の一端と、燃料排ガス供給管(燃料ガス供給管)88の一端とが配置される。図6に示すように、燃料排ガス供給管88の燃料排ガス出口88a側が燃焼室84内に突出する管路長さL1は、酸化剤排ガス供給管86の酸化剤排ガス出口86a側が前記燃焼室84内に突出する管路長さL2よりも短尺に構成される。
燃料排ガス出口88aは、酸化剤ガス排出室76bの近傍に配置される一方、酸化剤排ガス出口86aは、酸化剤ガス供給室76aの近傍に配置される。燃料排ガス出口88aと酸化剤排ガス出口86aとは、燃焼室84内の略対角位置に配置される。
燃料排ガス供給管88及び酸化剤排ガス供給管86は、互いに平行して配設される。燃料排ガス供給管88と酸化剤排ガス供給管86とは、燃焼室84の中心位置Oを挟んで該中心位置Oの両側に配設される。燃焼室84では、供給される燃料排ガスと酸化剤排ガスとにより燃焼反応が発生する燃焼位置FPが、前記燃焼室84の上部側に設定される。
燃焼室84には、例えば、燃料排ガス供給管88の燃料排ガス出口88aに燃焼触媒89が設けられる。この燃焼触媒89は、燃焼室84の内壁に塗布したり、前記燃焼室84内に設置したり、又は、燃料排ガス供給管88の外周面や酸化剤排ガス供給管86の外周面に設けたりすることができる。
図1に示すように、酸化剤排ガス供給管86の他端は、燃料電池スタック24の酸化剤ガス出口連通孔42bに接続されるとともに、燃料排ガス供給管88の他端は、前記燃料電池スタック24の燃料ガス出口連通孔44bに接続される。
図4に示すように、改質器46と熱交換器50との間には、壁板(壁部)90が配設される。改質器46のフランジ部92と熱交換器50のフランジ部94との間に、壁板90が挟持されるとともに、これらが複数のボルト96及びナット97により一体的に固定される。壁板90の上部側には、熱交換器50の燃焼室84に発生した燃焼ガスを、改質器46の加熱空間68に供給するための開口部98が形成される。
図7に示すように、起動用ガス燃焼器54は、内部ケーシング100を介して燃焼室102が形成されるとともに、前記内部ケーシング100の外方には、前記燃焼室102を冷却するための冷却通路104が形成される。冷却通路104の上部には、酸化剤ガス供給装置16を構成する第1酸化剤ガス通路106aが接続される一方、前記冷却通路104の下部には、第2酸化剤ガス通路106bが接続される(図1参照)。
燃焼室102は、排ガス燃焼器52を構成する燃焼室84に対応して矩形状の火炎領域Sが設定される(図4参照)。この燃焼室102には、予混合燃料通路108が接続されるとともに、前記予混合燃料通路108には、図1に示すように、第2酸化剤ガス供給路80bと原燃料分岐通路110とが接続される。図4に示すように、起動用ガス燃焼器54と熱交換器50とは、それぞれに設けられたフランジ部92、94が複数のボルト96及びナット97により一体的に固定される。
図1に示すように、酸化剤ガス供給装置16は、酸化剤ガスを第2酸化剤ガス通路106bから熱交換器50と起動用ガス燃焼器54とに、すなわち、第1酸化剤ガス供給路80aと第2酸化剤ガス供給路80bとに、分配する酸化剤ガス用調整弁112を備える。
原燃料供給装置14は、原燃料を改質器46と起動用ガス燃焼器54とに、すなわち、原燃料供給路60bと原燃料分岐通路110とに、分配する原燃料用調整弁114を備える。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
燃料電池システム10の起動時には、空気(酸化剤ガス)及び原燃料が起動用ガス燃焼器54に供給される。具体的には、酸化剤ガス供給装置16では、空気ポンプの駆動作用下に第1酸化剤ガス通路106aに空気が供給される。この空気は、起動用ガス燃焼器54の冷却通路104を通って第2酸化剤ガス通路106bに導入された後、酸化剤ガス用調整弁112の開度調整作用下に、第2酸化剤ガス供給路80bから予混合燃料通路108に供給される。
一方、原燃料供給装置14では、燃料ガスポンプの駆動作用下に原燃料通路60aの上流に、例えば、都市ガス(CH、C、C、C10を含む)等の原燃料が供給される。原燃料は、原燃料用調整弁114の開度調整作用下に、原燃料分岐通路110に導入される。この原燃料は、予混合燃料通路108に供給されて空気と混合されるとともに、起動用ガス燃焼器54内の燃焼室102に供給される。
このため、燃焼室102内には、原燃料と空気との混合ガスが供給され、この混合ガスが着火されることにより、燃焼が開始される。従って、起動用ガス燃焼器54に直接接続されている熱交換器50には、図4に示すように、前記起動用ガス燃焼器54の火炎領域Sから排ガス燃焼器52を構成する燃焼室84に燃焼ガスが供給される。
燃焼室84に供給された燃焼ガスは、熱交換器50を加温するとともに、壁板90に形成された開口部98を介して改質器46の加熱空間68に移動する。これにより、改質器46が加温される。加熱空間68には、排ガス配管70aが配設されており、この排ガス配管70aは、蒸発器48の加熱路72に連通している。このため、燃焼ガスは、蒸発器48を昇温させた後、排気配管70bから排出される。
次いで、蒸発器48及び改質器46が設定温度に昇温されると、酸化剤ガス用調整弁112の開度が調整されて第2酸化剤ガス供給路80bへの空気供給量が減少されるとともに、原燃料用調整弁114の開度が調整されて原燃料分岐通路110への原燃料供給量が減少される。これにより、起動用ガス燃焼器54による燃焼量が減少して発生する熱量が削減される。なお、水供給装置18では、蒸発器48に供給される水量が調整される。
このため、酸化剤ガス供給装置16では、酸化剤ガス用調整弁112を介して第1酸化剤ガス供給路80aに供給される空気流量が増加し、熱交換器50の酸化剤ガス供給室76aに空気が導入される。
図6に示すように、酸化剤ガス供給室76aに導入された空気は、複数の酸化剤ガス管路78内を下端側から上端側に移動する間に、燃焼室84に導入された燃焼ガスにより加熱(熱交換)される。加熱された空気は、一旦酸化剤ガス排出室76bに供給された後、酸化剤ガス通路82を介して燃料電池スタック24の酸化剤ガス入口連通孔42aに供給される(図1参照)。
燃料電池スタック24では、加熱された空気は、酸化剤ガス流路38を流通した後、酸化剤ガス出口連通孔42bから酸化剤排ガス供給管86に排出される。酸化剤排ガス供給管86は、図6に示すように、排ガス燃焼器52を構成する燃焼室84内に酸化剤排ガス出口86aが開口しており、前記燃焼室84に空気が導入される。
また、原燃料供給装置14では、図1に示すように、原燃料用調整弁114を介して原燃料通路60aから脱硫器58に供給される原燃料流量が増加される。脱硫器58で脱硫された原燃料は、原燃料供給路60bを流通して改質器46の改質ガス供給室62aに供給される。一方、水供給装置18から供給される水は、蒸発器48で蒸発された後、原燃料供給路60bを流通して改質ガス供給室62aに供給される。
図5に示すように、改質ガス供給室62aに供給された原燃料と水蒸気との混合ガスは、複数の改質管路64内を下端側から上端側に移動する。その間に、混合ガスは、加熱空間68に導入された燃焼ガスにより加熱されるとともに、ペレット状の触媒を介して水蒸気改質され、C2+の炭化水素が除去(改質)されてメタンを主成分とする改質ガスが得られる。この改質ガスは、加熱された燃料ガスとして、一旦改質ガス排出室62bに供給された後、燃料ガス通路66を介して燃料電池スタック24の燃料ガス入口連通孔44aに供給される(図1参照)。
燃料電池スタック24では、加熱された燃料ガスは、燃料ガス流路40を流通した後、燃料ガス出口連通孔44bから燃料排ガス供給管88に排出される。燃料排ガス供給管88は、図6に示すように、排ガス燃焼器52を構成する燃焼室84内に燃料排ガス出口88aが開口しており、前記燃焼室84に燃料ガスが導入される。
上記のように、燃料電池スタック24は、加熱された空気及び加熱された燃料ガスが流通することにより、昇温される。一方、排ガス燃焼器52を構成する燃焼室84には、図6に示すように、酸化剤排ガス供給管86を介して空気が供給されるとともに、燃料排ガス供給管88を介して燃料ガスが供給されている。従って、起動用ガス燃焼器54による昇温作用下に、排ガス燃焼器52内が燃料ガスの自己着火温度を超えると、燃焼室84で空気と燃料ガスとによる燃焼が開始される。
排ガス燃焼器52における燃焼が開始されると、酸化剤ガス用調整弁112の開度及び原燃料用調整弁114の開度が調整され、起動用ガス燃焼器54への空気及び原燃料の供給が停止される。
次いで、燃料電池スタック24が発電可能な状態に至ると、前記燃料電池スタック24は、発電が開始される。燃料電池スタック24の発電時は、上記の起動時と同様に、空気が酸化剤ガス流路38を流通する一方、燃料ガスが燃料ガス流路40を流通する。従って、各燃料電池22のカソード電極28に空気が供給されるとともに、アノード電極30に燃料ガスが供給され、化学反応により発電が行われる。
反応に使用された空気(未反応の空気を含む)は、酸化剤排ガスとして酸化剤排ガス供給管86に排出される。また、反応に使用された燃料ガス(未反応の燃料ガスを含む)は、燃料排ガスとして燃料排ガス供給管88に排出される。酸化剤排ガス及び燃料排ガスは、排ガス燃焼器52に送られて燃焼される。
この場合、第1の実施形態では、図6に示すように、熱交換器50の内部には、複数の酸化剤ガス管路78が収容された空間からなるとともに、排ガス燃焼器52を構成する燃焼室84が形成されている。このため、熱交換器50内には、熱交換部79と燃焼室(燃焼部)84とが一体に設けられている。従って、各酸化剤ガス管路78を流通する酸化剤排ガス(流体)の昇温が効率的に遂行され、熱交換効率が有効に向上する。
特に、A/F(空気/燃料ガス)が大きい燃料電池22においても、供給される酸化剤ガス(空気)を有効に昇温させることができる。これにより、熱エネルギの損失を抑制して熱自立運転が確実に遂行される。
さらに、熱交換部79及び燃焼室84に配管が不要になる。このため、燃焼用回路(配管等)が簡素化されるとともに、部品点数も削減されるため、小型化及び低コスト化が図られる。
しかも、熱交換部79の上流側に酸化剤ガス供給室76aが設けられるとともに、前記熱交換部79の下流側に酸化剤ガス排出室76bが設けられている。従って、酸化剤ガスは、各酸化剤ガス管路78に沿って均等に流通することが可能になり、前記酸化剤ガスを均等に昇温させることができる。
その上、燃料排ガス出口88a側は、酸化剤排ガス出口86a側より燃焼室84内への突出長さが短く設定されている。これにより、酸化剤ガスが、燃料ガスとは反対方向(対向流)に流通するため、前記燃料ガスの自己着火温度を維持することができ、燃焼室84での失火を回避することが可能になる。
その際、第1の実施形態では、燃焼室84内において、燃料排ガスと酸化剤排ガスとにより燃焼反応が発生する燃焼位置FPは、前記燃焼室84の上部側に設定されている。一方、図4に示すように、改質器46と熱交換器50との間に配設されている壁板90には、上部側に開口部98が形成されている。
すなわち、燃焼室84内の燃焼位置FPと開口部98とは、互いに近接しており、前記燃焼位置FPで発生した排ガスは、即座に、すなわち、高温を維持した状態で、前記開口部98を通って改質器46内に供給される。このように、改質器46内には、高温の排ガスが供給されるため、前記改質器46を良好且つ迅速に昇温させることができるという効果が得られる。
また、燃料排ガス供給管88及び酸化剤排ガス供給管86は、互いに平行して配設されている。このため、燃焼位置FPは、燃焼室84内の全域にわたって広がることができ、前記燃焼室84内の温度分布が小さくなり、各酸化剤ガス管路78を流通する酸化剤ガスは、均等に昇温される。
さらに、燃料排ガス供給管88と酸化剤排ガス供給管86とは、燃焼室84の中心位置Oを挟んで該中心位置Oの両側に配設されている。従って、燃焼範囲は、一層確実に燃焼部全域にわたって広がるため、前記燃焼室84内の温度分布が可及的に小さくなり、各酸化剤ガス管路78を流通する酸化剤ガスを均等に昇温させることが可能になる。
さらにまた、燃焼室84には、燃焼触媒89が設けられている。これにより、特に燃焼室84に供給される燃料排ガスが少量であっても、着火性を確保することができ、各酸化剤ガス管路78を流通する酸化剤ガスを安定して昇温させることが可能になる。
また、熱交換器50には、燃料排ガス(燃料ガス)と酸化剤排ガス(酸化剤ガス)との燃焼反応により燃焼ガスを発生させるとともに、前記燃焼ガスを燃焼室84に供給するための起動用ガス燃焼器54が隣接して設けられている(図2〜図4参照)。このため、熱交換器50、排ガス燃焼器52及び起動用ガス燃焼器54は、略一体化され、FC周辺機器(熱処理システム)56の放熱を最小化することができる。
従って、熱エネルギの損失を抑制することが可能になり、熱自立運転の促進が図られる。ここで、熱自立とは、外部から熱を加えることなく自ら発生する熱のみで燃料電池の動作温度を維持することをいう。しかも、燃焼用回路(配管等)が簡素化され、部品点数も削減されるため、小型化及び低コスト化が図られる。
さらに、熱交換器50には、炭化水素を主体とする原燃料を改質し、燃料ガスを生成する改質器46が隣接して設けられている。これにより、改質器46、熱交換器50及び排ガス燃焼器52は、略一体化され、FC周辺機器(熱処理システム)56の放熱を最小化することができる。このため、熱エネルギの損失を抑制することが可能になり、熱自立運転の促進が図られる。しかも、燃焼用回路(配管等)が簡素化され、部品点数も削減されるため、小型化及び低コスト化が図られる。
さらにまた、熱交換器50は、固体酸化物形燃料電池スタック24に組み込まれるとともに、燃料ガスとして前記燃料電池スタック24から排出される燃料排ガス、酸化剤ガスとして前記燃料電池スタック24から排出される酸化剤排ガス、及び昇温される流体として酸化剤ガスが用いられている。
従って、SOFC(固体酸化物形燃料電池)等の高温型燃料電池22に最適である。特に、SOFCの熱自立運転を促進させることができる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る熱処理システムを構成する熱交換器120の一部断面正面図である。なお、第1の実施形態に係る熱交換器50と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
熱交換器120は、下部側に酸化剤ガス排出室76bが設けられるとともに、上部側に酸化剤ガス供給室76aが設けられる。酸化剤ガスは、鉛直上方向から鉛直下方向に向かって流動する。酸化剤ガス供給室76aには、第1酸化剤ガス供給路122の一端が配設されるとともに、酸化剤ガス排出室76bには、酸化剤ガス通路124の一端が配設される。
このように構成される第2の実施形態では、酸化剤排ガス供給管86を流通する酸化剤排ガス、燃料排ガス供給管88を流通する燃料排ガス及び各酸化剤ガス管路78を流通する酸化剤ガスは、それぞれ同一方向(並行流)に設定されている。
従って、第2の実施形態では、燃焼位置FPが各酸化剤ガス管路78の上流側に設定されており、前記各酸化剤ガス管路78を流通する酸化剤ガスとの熱交換効率がさらに向上するという効果が得られる。
10…燃料電池システム 12…燃料電池モジュール
14…原燃料供給装置 16…酸化剤ガス供給装置
18…水供給装置 20…制御装置
22…燃料電池 24…燃料電池スタック
26…電解質 28…カソード電極
30…アノード電極 38…酸化剤ガス流路
40…燃料ガス流路 46…改質器
48…蒸発器 50、120…熱交換器
52…排ガス燃焼器 54…起動用ガス燃焼器
56…FC周辺機器 58…脱硫器
60a…原燃料通路 60b…原燃料供給路
62a…改質ガス供給室 62b…改質ガス排出室
64…改質管路 66…燃料ガス通路
68…加熱空間 70a…排ガス配管
70b…排気配管 72…加熱路
74a…水通路 74b…水蒸気通路
76a…酸化剤ガス供給室 76b…酸化剤ガス排出室
78…酸化剤ガス管路
80a、80b、122…酸化剤ガス供給路
82、106a、106b、124…酸化剤ガス通路
84…燃焼室 86…酸化剤排ガス供給管
86a…酸化剤排ガス出口 88…燃料排ガス供給管
88a…燃料排ガス出口 89…燃焼触媒
90…壁板 98…開口部
102…燃焼室 104…冷却通路
108…混合燃料通路 110…原燃料分岐通路
112…酸化剤ガス用調整弁 114…原燃料用調整弁

Claims (7)

  1. 流体を昇温させるための熱交換器を備える熱処理システムであって、
    前記熱交換器は、前記流体を流通させる複数の流体通路を有する熱交換部と、
    前記熱交換部内に設けられ、燃料ガスと酸化剤ガスとの燃焼反応により、各流体通路を流通する前記流体を昇温させる熱源となる燃焼部と、
    前記熱交換部の上流側に設けられ、前記流体を前記各流体通路に均等に供給するための流体供給室と、
    前記熱交換部の下流側に設けられ、前記流体を前記各流体通路から均等に排出するための流体排出室と、
    前記燃焼部に連通し、該燃焼部に前記燃料ガスを供給する燃料ガス出口を有する燃料ガス供給管と、
    前記燃焼部に連通し、該燃焼部に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス出口を有する酸化剤ガス供給管と、
    を備え、
    前記燃料ガス供給管の前記燃料ガス出口側が前記燃焼部内に突出する管路長さは、前記酸化剤ガス供給管の前記酸化剤ガス出口側が前記燃焼部内に突出する管路長さよりも短尺に構成されることを特徴とする熱処理システム。
  2. 請求項1記載の熱処理システムにおいて、前記燃料ガス供給管及び前記酸化剤ガス供給管は、互いに平行して配設されることを特徴とする熱処理システム。
  3. 請求項1又は2記載の熱処理システムにおいて、前記燃料ガス供給管と前記酸化剤ガス供給管とは、前記燃焼部の中心位置を挟んで該中心位置の両側に配設されることを特徴とする熱処理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱処理システムにおいて、前記燃焼部には、燃焼触媒が設けられることを特徴とする熱処理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱処理システムにおいて、前記熱交換器には、前記燃料ガスと前記酸化剤ガスとの燃焼反応により燃焼ガスを発生させるとともに、前記燃焼ガスを前記燃焼部に供給するためのガス燃焼器が隣接して設けられることを特徴とする熱処理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱処理システムにおいて、前記熱交換器には、炭化水素を主体とする原燃料を改質し、前記燃料ガスを生成する改質器が隣接して設けられることを特徴とする熱処理システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱処理システムにおいて、前記熱処理システムは、固体酸化物形燃料電池と組み合わされるとともに、
    前記燃料ガスとして前記燃料電池から排出される燃料排ガス、前記酸化剤ガスとして前記燃料電池から排出される酸化剤排ガス、及び前記流体として酸化剤ガスが用いられることを特徴とする熱処理システム。
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