JP2012218077A - リニアモータ付電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、リニアモータの電磁力が先端工具の移動に効率的に作用するようにし、消費電力を低減させることを目的とする。
【解決手段】本発明に係るリニアモータ付電動工具は、可動子と、コイルが巻装された鉄心とから構成され、電磁力で鉄心に対して可動子を往復運動させるリニアモータ20と、可動子と連結され、往復運動可能な先端工具12と、リニアモータ20の電磁力を往復運動に合わせて制御可能に構成されたコントローラ30とを備えるリニアモータ付電動工具10であって、可動子に連結されて、その可動子を往復運動の所定位置方向に付勢するバネ16を備えており、コントローラ30は、可動子が移動している状態で、リニアモータ20の電磁力の方向が可動子の移動方向と一致するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、可動子と、コイルが巻装された鉄心とから構成され、電磁力で前記鉄心に対して前記可動子を往復運動させるリニアモータと、前記可動子と連結され、往復運動可能な先端工具と、前記リニアモータの電磁力を前記往復運動に合わせて制御可能に構成されたコントローラとを備えるリニアモータ付電動工具に関する。
リニアモータ付電動工具に関する技術が特許文献1に記載されている。
特許文献1のリニアモータ付電動工具は、往復運動が可能なように設けられたノコギリ等の先端工具と、電磁力で先端工具を移動させるリニアモータと、リニアモータの電磁力の方向を前記往復運動に合わせて切替えるためのコントローラとを備えている。
リニアモータは、固定子側に設けられたコイルと可動子側に設けられた永久磁石間に働く電磁力により先端工具を移動させる構成であり、前記可動子に前記先端工具が連結されている。さらに、前記可動子には共振現象用のバネが連結されている。
特開2002−144255号公報(特許第3996733号)
上記したリニアモータ付電動工具において、先端工具の往復運動の折り返し位置でリニアモータの電磁力の方向を切替えようとすると、例えば、先端工具が前進位置近傍で完全に停止していない状態で、その先端工具に後退方向の電磁力が加わるようなことがある。このような場合、先端工具の慣性力でリニアモータの電磁力の一部が打ち消されるため、リニアモータの電磁力が先端工具の移動に効率的に寄与しなくなる。この結果、リニアモータ付電動工具の消費電力を低減させることが難しくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、リニアモータの電磁力が先端工具の移動に効率的に作用するようにし、リニアモータ付電動工具の消費電力を低減させられるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、可動子と、コイルが巻装された鉄心とから構成され、電磁力で前記鉄心に対して前記可動子を往復運動させるリニアモータと、前記可動子と連結され、往復運動可能な先端工具と、前記リニアモータの電磁力を前記往復運動に合わせて制御可能に構成されたコントローラとを備えるリニアモータ付電動工具であって、前記可動子に連結されて、その可動子を往復運動の所定位置方向に付勢するバネを備えており、前記コントローラは、前記可動子が移動している状態で、前記リニアモータの電磁力の方向が前記可動子の移動方向と一致するように制御することを特徴とする。
本発明によると、リニアモータの電磁力の方向は、可動子が移動しているときの前記可動子の移動方向と一致するようにコントローラにより制御されている。即ち、可動子の移動方向が往復運動の折り返し位置で逆転する際にも、リニアモータの電磁力の方向と可動子の移動方向とが一致するように制御されている。このため、例えば、前記往復運動の折り返し位置近傍で可動子の移動方向に対して逆向きの電磁力が加わるようなことがなくなる。したがって、リニアモータの電磁力が効率的に可動子の移動に寄与するようになり、リニアモータ付電動工具の消費電力を低減させることができる。
ここで、電動工具には様々な用途の先端工具があり、先端工具の種類、使用用途によって負荷が大きく変動するため、予め負荷を予想することは困難である。しかし、本発明により、負荷に関係なく、さらに電磁力と慣性力とが相殺せず、慣性力をバネに吸収させることで、常に電動工具を高効率で駆動できるようになる。なお、バネ力の向きは可動子の位置から推定できる。
請求項2の発明によると、コントローラは、電磁力の方向を切替える際に、予め決められた時間だけコイルを短絡させて電流を回生することを特徴とする。
即ち、電磁力の方向を切替える際には、電流の向きを切替える必要がある。しかし、電流の向きを急に切替えると前記コイルのインダクタンスLにより電流が電源側に逆流して回路を損傷する危険がある。このため、一定時間、コイルを短絡して電流を回生させ、電流を消費させた後に電流の向きを切替えることで回路の損傷を回避できるようになる。
請求項3の発明によると、コントローラは、可動子の移動方向が切替わる前にリニアモータに対する電力の供給を停止し、前記可動子の移動方向が切替わった後に前記リニアモータに対する電力の供給を開始することを特徴とする。
ここで、リニアモータに対する電力の供給を停止しても、コイルを短絡して電流を回生させている間に電磁力が発生する。このため、前記電流回生による電磁力で前記可動子の慣性力を妨げないようにする必要がある。この点を考慮し、本発明では、可動子の移動方向が切替わる前に、電力の供給を停止することで、電流回生による電磁力の向きと可動子の慣性力の向きとが一致するように(逆向きにならないように)している。
請求項4の発明によると、コントローラは、バネの力の向きと前記電磁力の向きとが逆向きになっている間に、前記リニアモータに対する電力の供給を停止することを特徴とする。
例えば、バネの力で可動子を往復運動の中心位置方向に付勢するようにすれば、往復運動における一方の折り返し位置と他方の折り返し位置とで可動子は往復運動の中心位置方向にバネ力を受けている。
このため、例えば、一方の折り返し位置に到達する前では、バネの力の向きと電磁力の向きとは逆向きになっている。また、前記一方の折り返し位置を通過後では、バネの力の向きと電磁力の向きとは同方向になっている。
したがって、バネの力の向きとリニアモータの電磁力の向きとが逆向きになっている間にリニアモータに対する電力の供給を停止することで、可動子の移動方向が切替わる前に確実にリニアモータに対する電力の供給を停止できるようになる。
請求項5の発明によると、コントローラは、前記バネの力の向きと前記電磁力の向きとが一致するときに、前記リニアモータに対して電力を供給することを特徴とする。
これにより、可動子の移動方向が切替わった後に確実にリニアモータに対する電力の供給を開始できるようになる。
請求項6の発明によると、コントローラは、可動子が往復運動の一方向に移動するときのみリニアモータに対して電力を供給することを特徴とする。
例えば、可動子がノコギリ等の場合、引くときにのみ力を入れる必要があるため、押し操作はバネ力を使用し、引き操作のときにリニアモータの電磁力を使用することで、リニアモータの消費電力を抑えることができる。
請求項7の発明によると、 前記バネと、前記リニアモータとは、並列に配置されていることを特徴とする。
通常、バネはリニアモータの可動子端部に配置されているが、並列配置することで、リニアモータ付電動工具の長さ寸法を抑えることができる。リニアモータ付電動工具では、リニアモータが占める重量の割合が大きい。このため、リニアモータが長さ方向に大きくなると、電動工具の手持ち部分と先端工具との距離が大きくなり、重心が先端工具側に偏るようになる。したがって、電動工具の操作性が悪化する。本発明によると、リニアモータ付電動工具の長さ寸法を抑えることができるため、電動工具の重心が手持ち部分に近くなり、操作性が向上する。
請求項8の発明によると、リニアモータは、中央の鉄心の両側に溝が形成された側面E字形の一対の固定子片を備えており、それらの固定子片の鉄心にコイルが巻装される構成で、両固定子片の鉄心間に永久磁石を備える可動部が前記可動子に連結された状態で配置されていることを特徴とする。
請求項9の発明によると、前記リニアモータには、放熱手段が設けられていることを特徴とする。
このため、リニアモータ付電動工具を高負荷、高電流で使用しても、リニアモータの温度上昇を抑えることができる。
本発明によると、リニアモータ付電動工具の消費電力を低減させることができる。
本発明の実施形態1に係るリニアモータ付電動工具の全体ブロック図である。 リニアモータ付電動工具のコントローラの模式回路図である。 リニアモータ付電動工具のバネとリニアモータと可動子との関係を表す模式側面図である。 リニアモータの動作を表す模式側面図である。 リニアモータ付電動工具の動作を表す模式側面図である。 リニアモータ付電動工具の動作を表す模式側面図である。 リニアモータ付電動工具の動作を表すグラフである。 図7のVIII部拡大図である。
[実施形態1]
以下、図1から図8に基づいて、本発明の実施形態1に係るリニアモータ付電動工具の説明を行なう。ここで、図中に記載された前後は、リニアモータ付電動工具において先端工具の前進方向と後退方向とを表している。
<リニアモータ付電動工具10の概要について>
本実施形態に係るリニアモータ付電動工具10は、ノコギリ、ノミ、ハサミ等、前後に往復運動をさせて使用する先端工具12を駆動させる電動工具であり、図1に示すように、その往復運動の駆動源としてリニアモータ20が使用されている。リニアモータ付電動工具10は、前記リニアモータ20を制御するコントローラ30と、駆動効率を向上させるためのバネ16等を備えており、そのコントローラ30とバネ16が、図1に示すように、前記リニアモータ20と共に工具ハウジング14内に収納されている。また、工具ハウジング14の表面所定位置には、リニアモータ20を駆動させるためのスイッチ31が設けられており、さらに工具ハウジング14には、リニアモータ20等の電源となるバッテリ32が連結されるバッテリ連結部(図示省略)が設けられている。
<リニアモータ20について>
リニアモータ20は、工具ハウジング14に固定される固定子22と、その固定子22に対して前後方向に往復運動可能に構成された可動子24とから構成されている。固定子22は、図3に示すように、積層鋼板からなる上下一対の固定子片22u,22dから構成されている。固定子片22u,22dには、前後方向における中央位置に鉄心22iか設けられており、その鉄心22iの前後に角形溝22mが設けられている。これにより、固定子片22u,22dは、側面略E字形に形成される。そして、固定子片22u,22dの鉄心22iの回りにコイル23が巻装されている。上下一対の固定子片22u,22dは、各々の鉄心22i間に可動子24が配置されるように、所定の隙間を隔てた状態で位置決めされている。
可動子24は、固定子22の上下の鉄心22i間で前後方向に移動できるように構成された平板状部材であり、上面側と下面側とに永久磁石が設けられている。即ち、可動子24の前半部分は、図3、図4に示すように、上面側がS極、下面側がN極に着磁されており、可動子24の後半部分は上面側がN極、下面側がS極に着磁されている。
上記構成により、図4の上図に示すように、コイル23に対して正方向(右巻方向)に電流が流れると、固定子22の上側の鉄心22iがN極、下側の鉄心22iがS極となるように磁界が発生する。これにより、上側の鉄心22i(N極)と可動子24の上面後半のN極との間に反発力が発生し、上側の鉄心22i(N極)と可動子24の上面前半のS極との間に吸引力が発生する。また、下側の鉄心22i(S極)と可動子24の下面後半のS極との間に反発力が発生し、下側の鉄心22i(S極)と可動子24の下面前半のN極との間に吸引力が発生する。これにより、可動子24は、後方向(白矢印方向)移動するようになる。即ち、可動子24と固定子22間には、後向きの電磁力が発生する。
また、図4の下図に示すように、コイル23に対して逆方向(左巻方向)に電流が流れると、固定子22の上側の鉄心22iがS極、下側の鉄心22iがN極となるように磁界が発生する。これにより、上側の鉄心22i(S極)と可動子24の上面後半のN極との間に吸引力が発生し、上側の鉄心22i(S極)と可動子24の上面前半のS極との間に反発力が発生する。また、下側の鉄心22i(N極)と可動子24の下面後半のS極との間に吸引力が発生し、下側の鉄心22i(N極)と可動子24の下面前半のN極との間に反発力が発生する。これにより、可動子24は、前方向(白矢印方向)移動するようになる。即ち、可動子24と固定子22間には、前向きの電磁力が発生する。
リニアモータ20の可動子24は、図3、図4等に示すように、前端部分が連結部材27に連結されており、その連結部材27の前端位置に先端工具12が取替え可能な状態で連結されている。さらに、前記連結部材27には、リニアモータ20の可動子24と並列にバネ16の一端が連結されている。そして、前記バネ16の他端が工具ハウジング14に連結されている。
前記バネ16は、先端工具12(可動子24)が往復運動の中心位置にあるときに、伸び量、及び縮み量が零になるように調整されている。そして、先端工具12がリニアモータ20の電磁力で中心位置から後退すると、バネ16が縮み、先端工具12は前進方向のバネ力を受けるようになる。また、先端工具12がリニアモータ20の電磁力で中心位置から前進すると、バネ16が伸び、先端工具12は後退方向のバネ力を受けるようになる。
なお、上記したように、可動子24と先端工具12とは連結部材27により一体化されているため、以下、先端工具12、可動子24等をまとめて先端工具12と呼ぶことにする。
<コントローラ30について>
コントローラ30は、先端工具12の位置に基づいてリニアモータ20に対する電力の供給を制御する装置である。コントローラ30は、図2に示すように、四台のスイッチング素子(FET1〜4)と、スイッチ31のオン操作信号に基づいてFET1〜4を制御する制御部35等から構成されている。
即ち、スイッチ31がオン操作されて、コントローラ30の制御部35がFET1、FET4をオンし、FET2、FET3をオフさせると、リニアモータ20のコイル23には矢印方向(例えば、正方向)に電流が流れるようになる。これにより、リニアモータ20に後向きの電磁力が発生し、可動子24と先端工具とは後退する。また、コントローラ30の制御部35がFET1、FET4をオフし、FET2、FET3をオンさせると、リニアモータ20のコイル23には矢印と逆方向に電流が流れるようになる。これにより、リニアモータ20に前向きの電磁力が発生し、可動子24と先端工具とは前進するようになる。
コントローラ30は、先端工具12の位置に基づいて、後記するように、リニアモータ20に対する電力の供給を制御する。
<リニアモータ付電動工具10の動作について>
次に、図5から図8に基づいてリニアモータ付電動工具10の動作について説明する。ここで、図5は、リニアモータ付電動工具10の先端工具12を往復運動の中心位置から後退限位置まで移動させるときのバネ力とリニアモータ20の電磁力の方向を表す模式図である。図6は、リニアモータ付電動工具10の先端工具12を往復運動の中心位置から前進限位置まで移動させるときのバネ力とリニアモータ20の電磁力の方向を表す模式図である。図7は、先端工具12の位置、リニアモータ20のコイル23に対する印加電圧、電磁力の方向、及びバネ力の方向を表すグラフである。図8は、図7のVIII部拡大図である。
リニアモータ付電動工具10が停止状態のときは、図5の最上図に示すように、先端工具12は往復運動の中心位置にある。この状態、即ち、タイミングT1では、図7(d)に示すように、バネ16の伸び量、縮み量が零であり、バネ力は零である。この状態で、スイッチ31がオン操作されると、コントローラ30の働きでFET1、FET4がオン、FET2、FET3がオフして、リニアモータ20のコイル23に正電圧が加わるようになる(図7 タイミングT1参照)。これにより、前記コイル23に対して正方向に電流が流れ、リニアモータ20には後向きの電磁力が発生する。この結果、先端工具12が後退してバネ16が徐々に縮められる。即ち、先端工具12はバネ力に抗して後退するようになる(図5 タイミングT2(上から二番目図)、図7 タイミングT2参照)。
このようにして、先端工具12が後退して後退限位置に近づくと(図7、図8 タイミングT20)、コントローラ30がFET1〜FET3をオフし、FET4をオンしてリニアモータ20に対する電力の供給を停止する(印加電圧=0)。これにより、図2において、GND→FET2の寄生ダイオード→コイル23→FET4→GNDに電流が一定時間回生するようになる。
この後、リニアモータ20の電磁力が零になっても、先端工具12は慣性力(図5の点線矢印)によりバネ力に抗して後退する(図8 タイミングT20〜T3参照)。そして、先端工具12は慣性力とバネ力とがバランスする位置、即ち、後退限位置で停止する(図5 タイミングT3(上から三番目図)、図7、図8 タイミングT3参照)。
先端工具12は、後退限位置で停止した後、速やかにバネ力で前進する(図8 タイミングT3〜T30)。そして、後退限位置から所定位置まで前進した状態で、コントローラ30の働きでFET2、FET3がオンし、リニアモータ20のコイル23に逆電圧(負電圧)が加わるようになる(図8タイミングT30参照)。これにより、前記コイル23に対して逆方向に電流が流れ、リニアモータ20には前向きの電磁力が発生するようになる(図7 タイミング30参照)。この結果、バネ力で前進している先端工具12に対して前向きの電磁力が加わり、前記先端工具12がバネ力と電磁力により前進する(図5 タイミングT4(最下図)、図7 タイミングT4参照)。そして、先端工具12が中心位置を通過するタイミング(図6 タイミングT5(最上図)、図7、図8 タイミングT5)でバネ16の伸び量、縮み量が零になる。
そして、先端工具12が中心位置よりも前進すると、先端工具12の前進に伴ってバネ16が徐々に伸ばされる。即ち、先端工具12はバネ力に抗して前進するようになる(図6 タイミングT6(上から二番目図)、図7、図8 タイミングT6参照)。
このようにして、先端工具12が前進して前進限位置に近づくと(図7、図8 タイミングT60参照)、コントローラ30がFET1、FET3、FET4をオフし、FET2をオンしてリニアモータ20に対する電力の供給を停止する(印加電圧=0)。これにより、図2において、GND→FET4の寄生ダイオード→コイル23→FET2→GNDに電流が一定時間回生するようになる。
この後、リニアモータ20の電磁力が零になっても、先端工具12は慣性力(図6の点線矢印)によりバネ力に抗して前進する。そして、先端工具12は慣性力とバネ力とがバランスする位置、即ち、前進限位置で停止する(図6 タイミングT7(上から三番目図)、図7、図8 タイミングT7参照)。
先端工具12は、前進限位置で停止した後、速やかにバネ力で後退する。そして、前進限位置から所定位置まで後退した状態で、コントローラ30の働きによりFET1、FET4がオンし、リニアモータ20のコイル23に正電圧が加わるようになる(図7、図8タイミングT70参照)。これにより、前記コイル23に対して正方向に電流が流れ、リニアモータ20には後向きの電磁力が発生する。この結果、バネ力で後退している先端工具12に対して後向きの電磁力が加わり、前記先端工具12がバネ力と電磁力で後退するようになる(図6 タイミングT8(最下図)、図7、図8 タイミングT8参照)。
このように、コントローラ30がFET1〜FET4を制御することで、リニアモータ20が前進方向、あるいは後退方向に電磁力を発生させ、先端工具12が前後に往復運動するようになる。
<リニアモータ付電動工具10の長所について>
本実施形態に係るリニアモータ付電動工具10によると、リニアモータ20の電磁力の方向は、先端工具12(可動子24)が移動しているときの前記先端工具12(可動子24)の移動方向と一致するようにコントローラ30により制御されている。即ち、先端工具12(可動子24)の移動方向が往復運動の折り返し位置(前進限位置、後退限位置)で逆転する際にも、リニアモータ20の電磁力の方向と先端工具12(可動子24)の移動方向とが一致するように制御されている。このため、例えば、前記往復運動の折り返し位置近傍で先端工具12(可動子24)の移動方向に対して逆向きの電磁力が加わるようなことがなくなる。したがって、リニアモータ20の電磁力が効率的に先端工具12(可動子24)の移動に寄与するようになり、リニアモータ付電動工具10の消費電力を低減させることができる。
ここで、リニアモータ付電動工具10には様々な用途の先端工具があり、先端工具の種類、使用用途によって負荷が大きく変動するため、予め負荷を予想することは困難である。しかし、本発明により、負荷に関係なく、さらに電磁力と慣性力とが相殺せず、慣性力をバネに吸収させることで、常にリニアモータ付電動工具10を高効率で駆動できるようになる。
また、コントローラ30は、電磁力の方向を切替える際に、予め決められた時間だけコイル23を短絡させて電流を回生する。
即ち、電磁力の方向を切替える際には、電流の向きを切替える必要がある。しかし、電流の向きを急に切替えるとコイル23のインダクタンスLにより電流が電源側に逆流して回路を損傷する危険がある。このため、一定時間、コイル23を短絡して電流を回生させ、電流を消費させた後に電流の向きを切替えることで回路の損傷を回避できるようになる。
また、コントローラ30は、先端工具12(可動子24)の移動方向が切替わる前にリニアモータ20に対する電力の供給を停止し、先端工具12(可動子24)の移動方向が切替わった後にリニアモータ20に対する電力の供給を開始する。
ここで、リニアモータ20に対する電力の供給を停止しても、コイル23を短絡して電流を回生させている間に電磁力が発生する。このため、前記電流回生による電磁力で先端工具12(可動子24)の慣性力を妨げないようにする必要がある。この点を考慮し、本実施形態では、先端工具12(可動子24)の移動方向が切替わる前に、電力の供給を停止することで、電流回生による電磁力の向きと可動子の慣性力の向きとが一致するように(逆向きにならないように)している。
即ち、リニアモータ20の電磁力の方向と先端工具12の移動方向とが確実に合わせられるようになる。
また、コントローラ30は、バネ16の力の向きと電磁力の向きとが逆向きになっている間に、リニアモータ20に対する電力の供給を停止する。
前述のように、バネ16は先端工具12を往復運動の中心位置方向に付勢するため、往復運動における一方の折り返し位置と他方の折り返し位置とで先端工具は往復運動の中心位置方向にバネ力を受けている。このため、例えば、一方の折り返し位置に到達する前では、バネ16の力の向きとリニアモータ20電磁力の向きとは逆向きになっている。また、一方の折り返し位置を通過後では、バネ16の力の向きとリニアモータ20電磁力の電磁力の向きとは同方向になっている。
したがって、バネ16の力の向きとリニアモータ20の電磁力の向きとが逆向きになっている間に、リニアモータ20に対する電力の供給を停止することで、リニアモータ20の電磁力の向きと先端工具の移動方向とが逆向きになることがない。
また、コントローラ30は、バネ16の力の向きと電磁力の向きとが一致するときに、リニアモータ20に対して電力を供給する。これにより、リニアモータ20の電磁力の向きと先端工具12の移動方向とが完全に一致するようになる。
さらに、本実施形態に係るリニアモータ付電動工具10によると、バネ16と、リニアモータ20とは並列に配置されているため、リニアモータ付電動工具10の長さ寸法を抑えることができる。ここで、リニアモータ付電動工具10では、リニアモータ20が占める重量の割合が大きい。このため、リニアモータ20が長さ方向に大きくなると、リニアモータ付電動工具10の手持ち部分と先端工具12との距離が大きくなり、重心が先端工具12側に偏るようになる。したがって、リニアモータ付電動工具10の操作性が悪化する。本実施形態によると、リニアモータ付電動工具10の長さ寸法を抑えることができるため、リニアモータ付電動工具10の重心が手持ち部分に近くなり、操作性が向上する。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、先端工具を前進させるときと、後退させるときの両方において、リニアモータ20に電力を供給するようにしていた。しかし、例えば、先端工具12がノコギリ等のように、引くときにのみ、即ち、先端工具12を後退させるときにのみ力を入れる必要がある場合には、先端工具12が後退するときにのみリニアモータ20に電力を供給することも可能である。これにより、リニアモータ20の消費電力を抑えることができる。
また、リニアモータ20に放熱手段として外部冷却装置を設けることが好ましい。例えば、充電式の電動工具では、小型、軽量であること、さらに用途によって数十アンペア(A)の電流を流す高出力が要求される。このため、冷却性能が重要な課題となる。リニアモータは、回転式のモータと比較して小型のファンで大きな冷却効果を得ることは難しい。このため、外部冷却装置をリニアモータ付電動工具10に搭載することで、製品全体を小型化した状態で、リニアモータを効率的に冷却することが可能になる。外部冷却装置としては、リニアモータ20に放熱フィンを設け、この放熱フィンを冷却ファンで冷却する空冷方式、あるいは液体を循環させて冷却する水冷、油冷方式等、様々な方式が考えられる。
さらに、本実施形態では、先端工具12の位置に係わらずリニアモータ20の電磁力を一定にする例を示した。しかし、例えば、バネ力とリニアモータ20の電磁力の方向とが一致している場合に前記電磁力を減少させ、バネ力とリニアモータ20の電磁力の方向とが逆向きの場合に前記電磁力を増加させるようにすることも可能である。
12・・・・先端工具
16・・・・バネ
20・・・・リニアモータ
22u・・・固定子片
22d・・・固定子片
22i・・・鉄心
23・・・・コイル
24・・・・可動子
30・・・・コントローラ

Claims (9)

  1. 可動子と、コイルが巻装された鉄心とから構成され、電磁力で前記鉄心に対して前記可動子を往復運動させるリニアモータと、前記可動子と連結され、往復運動可能な先端工具と、前記リニアモータの電磁力を前記往復運動に合わせて制御可能に構成されたコントローラとを備えるリニアモータ付電動工具であって、
    前記可動子に連結されて、その可動子を往復運動の所定位置方向に付勢するバネを備えており、
    前記コントローラは、前記可動子が移動している状態で、前記リニアモータの電磁力の方向が前記可動子の移動方向と一致するように制御することを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  2. 請求項1に記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記コントローラは、電磁力の方向を切替える際に、予め決められた時間だけ前記コイルを短絡させて電流を回生することを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  3. 請求項2に記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記コントローラは、前記可動子の移動方向が切替わる前に前記リニアモータに対する電力の供給を停止し、前記可動子の移動方向が切替わった後に前記リニアモータに対する電力の供給を開始することを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  4. 請求項2又は請求項3のいずれかに記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記コントローラは、前記バネの力の向きと前記電磁力の向きとが逆向きになっている間に、前記リニアモータに対する電力の供給を停止することを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記コントローラは、前記バネの力の向きと前記電磁力の向きとが一致するときに、前記リニアモータに対して電力を供給することを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記コントローラは、可動子が往復運動の一方向に移動するときのみ前記リニアモータに対して電力を供給することを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記バネと、前記リニアモータとは、並列に配置されていることを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記リニアモータは、中央の鉄心の両側に溝が形成された側面E字形の一対の固定子片を備えており、それらの固定子片の鉄心にコイルが巻装される構成で、両固定子片の鉄心間に永久磁石を備える可動部が前記可動子に連結された状態で配置されていることを特徴とするリニアモータ付電動工具。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載されたリニアモータ付電動工具であって、
    前記リニアモータには、放熱手段が設けられていることを特徴とするリニアモータ付電動工具。
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