JP2012217566A - 熱流監視装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱流監視装置は、少なくとも2個以上の温度相関量検出部1,2と、温度相関量検出部1,2を内蔵した筐体と、温度相関量検出部1,2からの信号によって使用者人体の皮膚上の熱流を判定する判定部3と、判定部3からの信号によって、利用者及び周囲に通知を行う通知部4と、を有する。
【選択図】図1
Description
以下、本実施例を図1、図2、図3、図4、及び図5を参照して説明する。
図1は、本実施例に係る熱流装置を示すブロック図である。図1において、30は熱流監視装置の全体構成を示し、1及び2は温度相関量検出部、3は熱流判定部(判定部)、4は通知部を表す。温度相関量検出部1,2は、熱流判定部3に接続され、熱流判定部3は通知部4に接続されている。温度相関量検出部1,2は、温度によって物理量が変化する特性を有する素子であれば足り、具体的にはサーミスターや熱電対、温度検出ダイオード、サーモパイルなどを用いることができる。
加えて図4と図5とを参照して、本実施例の動作を説明する。図4において、人体18断面の上部での、つまり皮膚表面18aでの熱流の大きさを矢印で表している。ここで、通常時の身体では上向きの矢印つまり放熱量が、下向きの矢印つまり吸熱量を上回っており、体内の深部体温部19の温度を一定に保つように働くが、外気温が上昇したり、加えて湿度が高くなったりすると、最終的に図4のように吸熱量が放熱量を上回ることになり、深部体温部19の温度が上昇する。
M=S+E+R+C・・・(1)
ここで、Mは発熱量、Sは蓄熱量(体温上昇)、Eは蒸発による放熱量、Rは放射による放熱量、Cは対流による放熱量である。
図6は、本実施例に係る熱流監視装置を示す回路図である。
以下、図6を参照して本実施例を説明する。以下、第1の実施例と同じ符号は、同じ要素を表すものとする。本実施例のブロック図は、第1の実施例を示す図1の構成と同様であり、説明は省略する。本実施例の筐体構造は、第1の実施例を示す図2の構成と同様であり、説明は省略する。
加えて図7を参照して、本実施例の動作を説明する。図7において、人体18断面の上部での、つまり皮膚表面18aでの熱流の大きさを矢印で表している。ここで、通常時の身体では、図7中の左側の大きな上矢印で示すように、体内の発熱量と等しい放熱量があり、体内の深部体温部19の温度を一定に保つように働くが、外気温が上昇したり、加えて湿度が高くなったりすると、図7中の右側の小さな上矢印のように放熱量が減少し、深部体温部19の温度が上昇する。
図8は、各温度の時間的推移を表しており、横軸は経過時間、縦軸は温度である。図8は、外気温が高く、時間の経過とともに人体の深部温度Tcが高くなってゆく場合を示している。時間t1以前の状態では、各温度がほぼ一定であり、つまり、皮膚表面18aからの放熱量もほぼ一定である。時間t1以後、温度Taが高くなるに従い、TbとTcの温度も上昇する。外気温が低い場合は、Taの温度が低く保たれるため、Tb―Taに比例する放熱量が高く、結果としてTcの温度が抑えられるが、図8の時間t1以降の状態として例示するように、外気温が高く放熱しにくい場合、Taの温度が上昇することから、Tb−Taに比例する放熱量が少なく、結果としてTcの温度が上昇する。この状態が続くと熱中症を起こす危険が増加する。
次に図9を用いて、本実施例の動作について説明する。図9は、図6の温度相関量検出部1,2の出力電圧をそれぞれVa、Vbで表したグラフであり、横軸は経過時間、縦軸は電圧である。また図9は図8の温度変化と対応している。電圧Vaと電圧Vbとは、時間t1以前ではほぼ一定であるが、時間t1以後は温度に比例して増加する。Vb−VaはTb−Taに比例した量である。つまり、Vb−Vaは皮膚表面からの放熱量に比例している。図8から分かるように、温度が上昇しているにもかかわらず、Tb−Taの変化が無いか、少ない場合、深部温度Tcが上昇している可能性が高い。これをVb−Vaの推移をモニターすることにより検出することができる。電圧Vb及び電圧Vaが上昇している状態で、一定の時間が経過し、さらにVb―Vaにほぼ変化が無い場合、例えば時間te点で警告を発する。
図10は、本実施例に係る熱流監視装置の説明図である。
以下本実施例を図10を参照して説明する。図10において、温度相関量検出部1,2、熱流判定部3、通知部4の構成と接続は第1及び第2の実施例と同じであるので説明を省略する。34は熱流監視装置の全体構成を示し、20は通信部を表す。通信部20は、熱流判定部3の判定結果をその場でユーザーに知らせるだけでなく、インターネットや携帯電話などの通信回線網21を利用して、家族、知人、医療従事者、安全見守り業者、介護施設などに知らせる。通信部20により利用者が対応できない状況においても、危険を回避することができる。通信回線網21の例としてインターネットや携帯電話以外にも、無線LANや微弱無線、特小無線など様々な無線ネットワークを利用することもできる。
Claims (5)
- 少なくとも2個以上の温度相関量検出部と、
前記温度相関量検出部を内蔵した筐体と、
前記温度相関量検出部からの信号によって使用者人体の皮膚上の熱流を判定する判定部と、
前記判定部からの信号によって、利用者及び周囲に通知を行う通知部と、
を有することを特徴とする熱流監視装置。 - 前記判定部は、前記温度相関量検出部からの出力信号による使用者人体の皮膚上の熱流の向きに基づき、判定をすることを特徴とする、請求項1記載の熱流監視装置。
- 前記判定部は、前記温度相関量検出部からの信号による使用者人体の皮膚上の熱流量の推移に基づき、判定をすることを特徴とする、請求項1記載の熱流監視装置。
- 少なくとも2個以上の温度相関量検出部と、
前記少なくとも2個以上の温度相関量検出部を内蔵した筐体と、
前記温度相関量検出部からの信号によって使用者人体の皮膚上の熱流を判定する判定部と、
前記判定部からの信号によって、利用者及び周囲に通知を行う通知部と、
前記判定部からの信号によって、通信回線網に通信を行う通信部と、
を有することを特徴とする熱流監視装置。 - 前記筐体は、人体皮膚表面上に設置することを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の熱流監視装置。
Priority Applications (1)
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JP2011085167A JP2012217566A (ja) | 2011-04-07 | 2011-04-07 | 熱流監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011085167A JP2012217566A (ja) | 2011-04-07 | 2011-04-07 | 熱流監視装置 |
Publications (1)
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JP2012217566A true JP2012217566A (ja) | 2012-11-12 |
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JP2011085167A Withdrawn JP2012217566A (ja) | 2011-04-07 | 2011-04-07 | 熱流監視装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016140682A (ja) * | 2015-02-05 | 2016-08-08 | セイコーエプソン株式会社 | 気化熱量測定装置、生体情報測定装置、及び電子機器 |
GB2588580A (en) * | 2019-10-11 | 2021-05-05 | Windtech As | Measuring environmental exposure |
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2011
- 2011-04-07 JP JP2011085167A patent/JP2012217566A/ja not_active Withdrawn
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GB2588580B (en) * | 2019-10-11 | 2022-06-22 | Windtech As | Measuring environmental exposure |
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