JP2012217134A - 無線装置、無線制御装置、および同期確立方法 - Google Patents

無線装置、無線制御装置、および同期確立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同期確立のために無線装置の回路規模を増加させずに、第1の無線制御装置の動作クロックに第2の無線制御装置の動作クロックを同期させる。
【解決手段】無線装置は、第1の無線制御装置から受信した第1の信号から第1の再生クロックを生成し、第2の無線制御装置から受信した第2の信号から第2の再生クロックを生成し、第1の再生クロックと第2の再生クロックとが同期しているか否かを検出した結果に基づき、第1の再生クロックと第2の再生クロックとが同期しているか否かを示すコードを選択し、選択したコードが付加され且つ第1の再生クロックに同期した第3の信号を第2の無線制御装置に送信する。第2の無線制御装置は、受信した第3の信号に含まれるコードを検出し、検出したコードに基づいて、第3の信号から生成した第3の再生クロックに動作クロックを同期させ、同期させた動作クロックに基づいて生成した第4の信号を無線装置に送信する。
【選択図】図20

Description

本発明は、同期確立のために無線装置の回路規模を増加させずに、第1の無線制御装置の動作クロックに第2の無線制御装置の動作クロックを同期させる無線装置、無線制御装置、および同期確立方法に関する。
無線通信システムの分野では、近年、無線基地局装置をベースバンド信号の処理を行う装置と無線信号の変復調および増幅を行う装置とに分離し、これらのユニット間を光ケーブルで接続する方式が標準化されている。Common Public Radio Interface(CPRI)規格、Open Base Station Standard Initiative(OBSAI)規格等がこれにあたる。
また、近年、無線通信の需要が急激に増加していることから、データ通信量を増加させるために、各通信事業者は、より周波数効率の高い通信方式へ無線通信システムを移行しつつある。その一例としては、Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA)からLong Term Evolution(LTE)への通信方式の変更等が挙げられる。このように通信方式が異なる新たな無線通信システムへ移行する際には、既存の無線通信システムおよび新たな無線通信システムは、過渡的に並存する。
図1は、従来技術における複数の無線通信システムの並存形態を示す図である。図1において、例えば、無線通信システム1Aが既存の無線通信システムに相当し、無線通信システム1Bが新たな無線通信システムに相当する。また、図1において、前述したベースバンド信号の処理を行う装置は、無線制御装置(Radio Equipment Control、REC)11Aおよび11Bに相当する。前述した無線信号の変復調および増幅を行う装置は、無線装置(Radio Equipment、RE)12A‐1〜12A‐3および12B‐1〜12B‐3に相当する。
なお、図1では、各無線通信システム内に1つの無線制御装置11A、11Bがそれぞれ示されている。しかし、各無線通信システムは、複数の無線制御装置を有し得る。
また、図1では、各無線制御装置11A、11Bは、3つの無線装置12A‐1〜12A‐3、12B‐1〜12B‐3とそれぞれ接続されている。しかし、各無線制御装置11A、11Bに接続される無線装置の数は、3つに限られることはない。
無線制御装置11Aは、基準クロック受信機13Aを用いて受信したGlobal Positioning System(GPS)信号の絶対時刻等を用いて、正確な基準クロックを安定的に生成する。無線制御装置11Aは、生成した基準クロックに同期して動作する。そして、無線制御装置11Aは、無線装置12A‐1〜12A‐3へのダウンリンク信号に同期用のクロック成分を重畳し、光ケーブル14A‐1〜14A‐3を介して無線装置12A‐1〜12A‐3に送信する。
無線装置12A‐1〜12A‐3は、無線制御装置11Aから受信したダウンリンク信号に重畳されたクロック成分をダウンリンク信号から抽出し、再生クロックを生成する。そして、無線装置12A‐1〜12A‐3は、生成した再生クロックに同期して動作する。こうして、無線装置12A‐1〜12A‐3は、無線制御装置11Aとの間で周波数同期をとることができる。
一方、無線制御装置11Bは、基準クロック受信機13Bを用いて受信したGPS信号の絶対時刻等を用いて、正確な基準クロックを安定的に生成する。無線制御装置11Bは、生成した基準クロックに同期して動作する。そして、無線制御装置11Bは、無線装置12B‐1〜12B‐3へのダウンリンク信号に同期用のクロック成分を重畳し、光ケーブルを介して無線装置14B‐1〜14B‐3に送信する。
また、無線装置12B‐1〜12B‐3は、無線制御装置11Bから受信したダウンリンク信号に重畳されたクロック成分をダウンリンク信号から抽出し、再生クロックを生成する。そして、無線装置12B‐1〜12B‐3は、生成した再生クロックに同期して動作クロックを生成する。こうして、無線装置12B‐1〜12B‐3は、無線制御装置11Bとの間で周波数同期をとることができる。
図1に示したように、従来の複数の無線通信システムの並存形態では、新しい無線通信システムに対して、無線装置および無線制御装置等の設備投資を新たに行っていた。
しかし、前述したWCDMAからLTEへの通信方式の変更の例にみられるように、既存の無線通信システムと同一周波数帯を用いた新たな無線通信システムへ変更する場合には、アンテナ間の送信電力のアイソレーションを考慮する必要が生じる等、既存のアンテナ設備との競合を図ることが難しい。また、同一の周波数帯域のアンテナを含む無線装置を既存の無線通システムと新たな無線通信システムとに対して各々設置することは、設備コストの面でも設置場所確保の面でも得策ではない。
また、1つの無線通信システムには非常に多数の無線制御装置が設置され得る。このため、同一機能を有する基準クロック受信機を既存の無線通信システムの無線制御装置だけでなく新たな無線通信システムの無線制御装置にさらに設置することは、設備コスト面で得策ではない。また、基準クロック受信機は、電波を受信できる場所に設置する必要があるので、新たに基準クロック受信機を設置する際には、設置場所の適正を検討する必要が生じる。
そこで、アンテナ設備を含む無線装置を複数の無線通信システムにおいて共用し、かつ正確な基準クロックを安定して生成するために用いるGPS信号等を受信する基準クロック受信機を複数の無線通信システムの何れか1つに設置する形態が望まれる。
図2は、複数の無線通信システムにおいて無線装置を共用し、かつ複数の無線通信システムの何れか1つに基準クロック受信機を設置した複数の無線通信システムの並存形態を示す図である。
図2では、アンテナ設備を含む無線装置22C‐1〜22C‐3を無線通信システム2Aおよび無線通信システム2Bにおいて共用している。すなわち、図2では、無線通信システム2Aの無線制御装置21Aと無線装置22C‐1〜22C‐3とが光ケーブル24A‐1〜24A‐3により接続されている。また、無線通信システム2Bの無線制御装置21Bと無線装置22C‐1〜22C‐3とが光ケーブル24B‐1〜24B‐3により接続されている。
また、基準クロック受信機23Aを無線制御装置21Aに対して設置し、基準クロック受信機を無線制御装置21Bに対しては設置していない。
図2に示した複数の無線通信システムの並存形態によれば、無線装置および基準クロック受信機等の設置コストを削減できる。また、アンテナ間のアイソレーションの確保等のアナログ特性における問題を解決することができる。
しかしながら、図2に示す複数の無線通信システムの並存形態では、無線制御装置21Bに対しては基準クロック受信機が設置されていない。そこで、無線制御装置21Bは、装置に内蔵された発振器から生成した内蔵クロックに同期して動作することになる。このため、無線制御装置21Aの動作クロックと無線制御装置21Bの動作クロックとは、非同期状態になる可能性がある。この結果、無線制御装置21Aから無線装置22C‐1〜22C‐3へのダウンリンク信号と、無線制御装置21Bからの無線装置22C‐1〜22C‐3へのダウンリンク信号との間でクロック周波数に時間的差分が発生し得る。
図3は、周波数非同期に起因するデータ転送上のエラー発生の説明図である。
例えば、図2に示した無線装置22C‐1〜22C‐3は、基準クロック受信機23Aを備える無線制御装置21Aから受信したダウンリンク信号に含まれるクロック成分に同期して動作していると仮定する。このとき、無線装置22C‐1〜22C‐3は、無線制御装置21Aからのダウンリンク信号とはクロック周波数に時間的差分が発生している無線制御装置21Bからのダウンリンク信号を受信したとする。そして、無線装置22C‐1〜22C‐3は、無線制御装置21Bから受信したダウンリンク信号を無線制御装置21Aから受信したダウンリンク信号に含まれるクロック成分に同期してサンプリングしたとする。
上述の仮定したケースでは、図3に示す受信データは、無線制御装置21Bから受信したダウンリンク信号のデータに相当する。また、図3中の矢印の間隔により表したサンプリング周期は、無線制御装置21Aから受信したダウンリンク信号に含まれるクロック成分に同期したサンプリング周期に相当する。
図3に示すように、受信データのビットレートと無線装置のサンプリング速度との間に時間的差分が存在すると、データ欠落を起こさないようにFirst in First out(FIFO)を用いたクロック乗せ換えを実施したとしても、FIFOエンプティまたはFIFOオーバーフローといったデータ転送上のエラーが発生し得る。
このようなデータ転送エラーの発生は、回線品質劣化の要因となる。また、エラーとなったデータを無線制御装置21Bから無線装置22C‐1〜22C‐3へ再送する必要が生じるため、システム全体のスループット低下の要因となる。
さらに、上述のようなデータ転送上のエラーを発生させないためには、無線装置22C‐1〜22C‐3では、無線制御装置21Aから受信したダウンリンク信号と無線制御装置21Bから受信したダウンリンク信号とを、これらのダウンリンク信号間のクロック周波数の時間的差分を考慮して多重化する必要が生じる。
図4は、複数の無線制御装置から受信したダウンリンク信号間に周波数同期が取れていない場合の無線装置の回路構成の従来例を示す。
図4の無線装置4において、ダウンリンク信号Aは、GPS信号の絶対時刻等を用いて生成した基準クロックに同期して動作する無線制御装置から受信したダウンリンク信号である。また、ダウンリンク信号Bは、装置内の内蔵クロックに同期して動作する無線制御装置から受信したダウンリンク信号である。
図4に示した無線装置4において、ダウンリンク信号Aは、光/電気変換部401Aにより光信号から電気信号に変換される。また、ダウンリンク信号Bは、光/電気変換部401Bにより光信号から電気信号に変換される。
無線装置4は、電気信号に変換されたダウンリンク信号Aから抽出したデータ信号Aと、電気信号に変換されたダウンリンク信号Bから抽出したデータ信号Bとを多重化する前に、以下のような処理を行う。
同期クロック生成部402Aによりダウンリンク信号Aから再生クロックAを生成する。また、ダウンリンク信号処理部403Aによりダウンリンク信号Aからデータ信号Aを抽出する。
一方、同期クロック生成部402Bによりダウンリンク信号Bから再生クロックBを生成する。また、ダウンリンク信号処理部403Bによりダウンリンク信号Bからデータ信号Bを抽出する。
抽出されたデータ信号Bは、変調部405Bにより再生クロックBに基づき変調される。そして、変調されたデータ信号Bは、データ信号Aとの同期を取るために、処理速度変換部406により再生クロックAに基づきリサンプリングされる。
すなわち、処理速度変換部406では、変調されたデータ信号Bは、デジタル/アナログ変換部406‐1によりアナログ信号に変換された後、再生クロック信号Aに基づきリサンプリングされる。そして、リサンプリングされたデータ信号Bは、アナログ/デジタル変換部406‐2によりデジタル信号に変換される。
処理速度変換部406を経たデータ信号Bは、変調部407Bによりクロック信号Aに基づき再度変調される。
一方、ダウンリンク信号処理部403Aにより抽出されたデータ信号Aは、遅延調整部404によりデータ信号Bとの位相調整が行なわれる。
前述したように、データ信号Bに対しては、データ信号Aとの同期を取るために処理速度変換部406における処理を経る必要がある。このため、データ信号Bに対する処理速度変換部406における処理にかかる時間に合わせて、遅延調整部404は、データ信号Aの位相調整を行なう。
位相調整がなされたデータ信号Aは、変調部405Aにより変調される。
以上のような処理を経た後、データ信号Aおよびデータ信号Bは、信号多重部408により多重化される。そして、多重化されたデータ信号AおよびBは、増幅部410で発生する歪特性を、ピーク抑圧および歪補償部409により改善させた後、増幅部410により送信電力に増幅される。
以上のように、複数の無線制御装置から受信したダウンリンク信号間にクロック周波数の時間的差分がある場合、同期を取るための処理速度変換部を無線装置に設ける必要があり、無線装置の回路規模は大きくなる。また、処理速度変換部によるデータ信号のリサンプリングは、ベースバンドデータの量子化誤差を発生させるため、通信品質の低下を招く。さらに、無線装置は、複数のクロックに基づき処理を実行する必要があるため、無線装置のクロック系統は複雑になる。
なお、Integrated Services Digital Network(IDSN)網における従属同期に関する従来技術としては、次のような技術がある。すなわち、複数の基本インタフェースおよび1次群速度インタフェースの受信信号からクロック成分を抽出してフレームパルスを生成し、生成したフレームパルスの中で正常なISDN回線に対応するフレームパルスに同期した網従属クロックを生成する。
特開平5‐316251号公報
"CPRI Specification v4.2(2010-09-29)"、[online]、[2011年3月16日検索]、インターネット<URL:http://www.cpri.info/downloads/CPRI_v_4_2_2010-09-29.pdf>
前述したように、図2に示したような複数の無線通信システムの並存形態では、無線装置および基準クロック受信機の設置数を削減することができる。
しかし、前述したように、無線制御装置に含まれる基準クロック受信機を削減すると、各無線通信システムの無線制御装置間の動作クロックが非同期状態になり得る。このような非同期状態で無線制御装置から受信したデータを無線装置が抽出しようとすると、ビット抜けエラー等のデータ転送上のエラーが発生し、回線品質の劣化や、システム全体のスループット低下が発生する。また、データ転送上のエラーを発生させないように無線装置を構成しようとすると、各無線制御装置から受信したダウンリンク信号を処理するための無線装置の回路規模が増大する。
そこで、同期確立のために無線装置の回路規模を増加させずに、第1の無線制御装置の動作クロックに第2の無線制御装置の動作クロックを同期させる無線装置、無線制御装置、および同期確立方法が必要である。
本発明の実施形態に従った無線装置は、第1の無線制御装置から第1の信号を受信する第1の受信部と、受信部が受信した第1の信号に含まれるクロック成分から第1の再生クロックを生成する第1の同期クロック生成部と、第2の無線制御装置から第2の信号を受信する第2の受信部と、受信部が受信した第2の信号に含まれるクロック成分から第2の再生クロックを生成する第2の同期クロック生成部と、第1の再生クロックと第2の再生クロックとが同期しているか否かを検出するクロック同期検出部と、同期検出部の検出結果に基づき、第1の再生クロックと第2の再生クロックとが同期しているか否かを示すコードを選択するコード選択部と、コード選択部により選択されたコードが付加され且つ第1の再生クロックに同期した第3の信号を生成する信号処理部と、信号処理部により生成された第3の信号を第2の無線制御装置に送信する送信部とを含む。
本発明の実施形態に従った無線制御装置は、第1の無線制御装置から受信した第1の信号から生成した第1の再生クロックと第2の無線制御装置から受信した第2の信号から生成した第2の再生クロックとが同期しているか否かに従って選択されたコードが付加された第3の信号を無線装置から受信する受信部と、受信部が受信した第3の信号に含まれるコードを検出するコード検出部と、コード検出部により検出されたコードに基づいて、無線装置から受信した第3の信号から生成した第3の再生クロックに動作クロックを同期させる動作クロック同期確立部と、動作クロック同期確立部により同期させた動作クロックに基づいて第4の信号を生成する信号処理部と、信号処理部により生成された第4の信号を無線装置に送信する送信部とを含む。
本発明の実施形態に従った同期確立方法は、無線装置が、第1の無線制御装置から第1の信号を受信し、第1の信号に含まれるクロック成分から第1の再生クロックを生成し、第2の無線制御装置から第2の信号を受信し、第2の信号に含まれるクロック成分から第2の再生クロックを生成し、第1の再生クロックと第2の再生クロックとが同期しているか否かを検出し、検出の結果に基づき、第1の再生クロックと第2の再生クロックとが同期しているか否かを示すコードを選択し、選択したコードが付加され且つ第1の再生クロックに同期した第3の信号を生成し、生成された第3の信号を第2の無線制御装置に送信する。また、本発明の実施形態に従った同期確立方法は、第2の無線制御装置が、無線装置から送信された第3の信号を受信し、受信した第3の信号に含まれるコードを検出し、検出したコードに基づいて、無線装置から受信した第3の信号から生成した第3の再生クロックに動作クロックを同期させ、同期させた動作クロックに基づいて第4の信号を生成し、生成された第4の信号を無線装置に送信する。
本発明の実施形態に従えば、同期確立のために無線装置の回路規模を増加させずに、第1の無線制御装置の動作クロックに第2の無線制御装置の動作クロックを同期させることができる。
従来技術における複数の無線通信システムの並存形態を示す図である。 複数の無線通信システムにおいて無線装置を共用し、かつ複数の無線通信システムの何れか1つに基準クロック受信機を設置した複数の無線通信システムの並存形態を示す図である。 周波数非同期に起因するデータ転送上のエラー発生の説明図である。 複数の無線制御装置から受信したダウンリンク信号間に周波数同期が取れていない場合の無線装置の回路構成の従来例である。 異なる無線通信システムの無線制御装置を無線装置に接続した構成例を示す図である。 CPRI信号のハイパーフレーム内の制御ワードおよびサブチャネルを示す図である。 ハイパーフレーム内のサブチャネルを示す図である。 ビット抜けエラーをフレーム損失情報により検出するために必要なCPRIフレームの説明図である。 本発明の実施形態に従った複数の無線通信システムの並存形態におけるアップリンク回線の信号およびダウンリンク回線の信号の概略的説明図である。 本発明の実施形態に従った無線装置の構成図である。 本発明の実施形態に従った無線装置のダウンリンクCPRI信号処理部の構成図である。 本発明の実施形態に従った無線装置のアップリンクCPRI信号処理部の構成図である。 図12に示したアップリンクCPRI信号処理部のクロック同期検出部の構成例である。 2つの再生クロックが同期している場合のカウントアップパルスの時間的位置関係を示す説明図である。 2つの再生クロックが非同期である場合のカウントアップパルスの時間的位置関係を示す説明図である。 本発明の実施形態に従った無線制御装置の構成例である。 アップリンク信号から生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する無線制御装置のアップリンクCPRI信号処理部の構成例である。 アップリンク信号から生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する無線制御装置のダウンリンクCPRI信号処理部の構成例である。 本発明の実施形態に従った動作クロック同期確立部に含まれる同期クロック生成部の構成例である。 本発明の実施形態に従った無線制御装置および無線装置が行なう処理のフローチャートである。 同一の無線通信システムにおける第1の構成例である。 同一の無線通信システムにおける第2の構成例である。 複数の無線制御装置から受信したダウンリンク信号間に周波数同期が取れていない場合の従来の無線装置のハードウェア構成例である。 本発明の実施形態に従った無線装置のハードウェア構成例である。 本発明の実施形態に従った無線制御装置のハードウェア構成例である。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
なお、本発明の実施形態の以下の説明では、無線制御装置および無線装置間の接続インタフェースとしてCPRI規格を一例として説明する。しかしながら、本発明の実施形態は、OBSAI規格等の他の接続インタフェースに対しても利用可能である。
図5は、異なる無線通信システムの無線制御装置を無線装置に接続した構成例を示す図である。
図5において、無線制御装置51Aおよび無線制御装置51Bは、それぞれ異なる無線通信システムの無線制御装置である。異なる無線通信システムとは、相互に異なる通信方式が用いられている無線通信システムを意味する。例えば、WCDMAが用いられた無線通信システムとLTEが用いられた無線通信システムとは、異なる通信システムである。
無線制御装置51Aは、基準クロック受信機53からのGPS信号の絶対時刻等を用いて安定的に正確に生成された基準クロックに同期して動作する。無線制御装置51Bは、無線制御装置51B内の内蔵クロックに同期して動作を開始する。
また、図5において、ダウンリンクDL‐Aは、無線制御装置51Aから無線装置52への下り方向のCPRI接続を指す。アップリンクUL‐Aは、無線装置52から無線制御装置51Aへの上り方向のCPRI接続を指す。また、ダウンリンクDL‐Bは、無線制御装置51Bから無線装置52への下り方向のCPRI接続を指す。アップリンクUL‐Bは、無線装置52から無線制御装置51Bへの上り方向のCPRI接続を指す。
本発明の実施形態では、無線制御装置51A、無線制御装置51B、および無線装置52は、以下で説明するような処理を行なう。
無線装置52は、無線制御装置51Aから送信されたダウンリンクDL‐AのCPRI信号を受信する。無線装置52は、受信したダウンリンクDL‐AのCPRI信号に重畳されたクロック成分を抽出して再生クロックを生成し、生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する。そして、無線装置52は、ダウンリンクDL‐AのCPRI信号と周波数同期したアップリンクUL‐AのCPRI信号を、無線制御装置51Aに送信する。
また、無線装置52は、無線制御装置51Aから受信したダウンリンクDL‐AのCPRI信号と周波数同期したアップリンクUL‐BのCPRI信号を、アップリンクUL‐AのCPRI信号を無線制御装置51Aに送信するのと同じタイミングで、無線制御装置51Bに送信する。
無線装置52が無線制御装置51Bから送信されたダウンリンクDL‐BのCPRI信号を受信した場合、無線装置52は、受信したダウンリンクDL‐BのCPRI信号から生成した再生クロックとダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックとが同期状態にあるか否かを判定する。そして、非同期状態にあると判定した場合、無線装置52は、非同期状態であることを示す情報をアップリンクUL‐BのCPRI信号に乗せて無線制御装置51Bに通知する。
無線制御装置51Bは、アップリンクUL‐BのCPRI信号を無線装置52から受信する。無線制御装置51Bは、受信したアップリンクUL‐BのCPRI信号に非同期状態であることを示す情報が含まれていた場合、自装置の動作クロックを受信したアップリンクUL‐BのCPRI信号から生成された再生クロックに同期させる。
また、無線制御装置51Bは、動作クロックを再生クロックに同期させる処理を実施している間は、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号を無線装置52に送信することを停止する。そして、動作クロックを再生クロックに同期させると、無線制御装置51Bは、無線装置52へのダウンリンクDL‐BのCPRI信号の送信を再開する。
本発明の実施形態に従えば、同期確立のために処理速度変換部といった回路を無線装置52に設けることなく、無線制御装置51Bの動作クロックを無線制御装置51Aの動作クロックに同期させることができる。
この結果、回線品質劣化およびシステム全体のスループット低下の要因となる、ビット抜けエラー等のデータ転送上のエラーを抑制できる。
また、無線制御装置51Bは、アップリンクUL‐BのCPRI信号から生成した再生クロックに自装置の動作クロックを同期させる処理を実施している間は、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号を無線装置52に送信しない。このため、ダウンリンクDL‐AのCPRI信号と非同期のダウンリンクDL‐BのCPRI信号を処理するために、処理速度変換部等を無線装置52に設ける必要はなく、同期確立のための無線装置52の回路規模は増加しない。
さらに、同期確立のために無線装置52内のクロック系統が複雑化することがない。
本発明の実施形態において無線制御装置51Bの動作クロックが無線制御装置51Aの動作クロックと非同期状態であることを無線装置52が無線制御装置51Bに通知する方法を以下に説明する。
前述したように、本発明の実施形態では、無線装置52は、無線制御装置51Aから受信したダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックに同期して動作する。このため、無線制御装置51Bから受信したダウンリンクDL‐BのCPRI信号と無線装置52の動作クロックとの間が非同期状態で無線装置52がデータサンプリングを行った場合、ビット抜けによるエラーが発生する。すなわち、データサンプリングの対象であるCPRIデータのビットレートをX(ビット/秒)、無線装置内部のサンプリング速度をY(ビット/秒)と仮定すると、ビット抜けエラーは、ERROR=|(X−Y)/Y|の確率で発生する。
CPRI規格では、このビット抜けエラーに起因するデータ異常は、CPRI信号のハイパーフレーム(Hyperframe)内に埋め込まれた制御ワード(control word)の信号損失(Loss Of Signal、LOS)情報やフレーム損失(Loss Of Frame、LOF)情報により、無線装置から無線制御装置に通知される。
図6は、CPRI信号のハイパーフレーム内の制御ワードおよびサブチャネルを示す図である。また、図7は、ハイパーフレーム内のサブチャネルを示す図である。
図6に示すように、CPRI信号の1ハイパーフレームには256のベーシックフレーム(basic frame)が含まれる。また、各ベーシックフレームの先頭には制御ワードと、制御ワードの後のIQデータとが含まれる。
制御ワードは、1ハイパーフレーム毎に図7に示すようにマッピングされる。図7に示した制御ワードの中で、L1インバンドプロトコル(L1 inband protocol)領域に信号損失情報およびフレーム損失情報が含まれる。また、図7に示した制御ワード中のコンマバイト(Commma Bite)は、ハイパーフレームの先頭を示す領域であり、一意的なコードであるコンマコード(例えば、K28.5)が含まれる。
無線制御装置51Bの動作クロックが無線制御装置51Aの動作クロックと同期していないことを無線装置52が無線制御装置51Bに通知する方法として、信号損失情報やフレーム損失情報を利用することが考えられる。すなわち、無線装置52から無線制御装置51BへのアップリンクUL‐BのCPRI信号中の信号損失情報やフレーム損失情報を利用して、非同期状態であることを通知することが考えられる。
しかし、信号損失は、CPRI信号の1ハイパーフレーム当り所定回数回以上のデコードエラーが発生した場合に検出される。このため、デコードエラーが発生したことを示す信号損失情報は、デコードエラーが所定回数以上発生した当該ハイパーフレームに時間的に後続するハイパーフレームに乗せられることになる。したがって、無線装置52が信号損失を検知して無線制御装置51Bに通知するためには、連続して2ハイパーフレームの情報量が少なくとも必要である。
また、フレーム損失は、ハイパーフレーム中のコンマコード(K28.5)が本来のハイパーフレーム周期で2回以上現れなかったときなどに出力される。このため、フレーム損失情報は、ハイパーフレーム周期で時間的に2つ以上後続するハイパーフレームに乗せられることになる。したがって、無線装置52がフレーム損失を検知して無線制御装置51Bに通知するためには、連続して3ハイパーフレームの情報量が少なくとも必要である。
図8は、ビット抜けエラーをフレーム損失情報により検出するために必要なCPRIフレームの説明図である。
図8に示すように、無線装置52は、2ハイパーフレームのCPRI信号を連続して取得してデコードエラーが発生したことを検知する。そして、無線装置52は、時間経過で3番目のハイパーフレーム中にフレーム損失情報を乗せる。無線制御装置51Bは、無線装置52から受信したCPRI信号のハイパーフレーム中のフレーム損失情報により、自装置の動作クロックが無線制御装置51Aの動作クロックと非同期状態であることを検出する。このように、無線装置52がフレーム損失を検知して無線制御装置51Bに通知するためには、連続して3ハイパーフレームの情報量が少なくとも必要である。
CPRI信号の3ハイパーフレームの情報量は、122,880ビットに相当する。すなわち、1ベーシックフレームは、128ビット(8ビット×16バイト)であり、1ハイパーフレームは、32,768ビット(128ビット×256ベーシックフレーム)である。そして、8b/10b符号により8ビットから10ビットに変換された後のCPRI接続における1ハイパーフレームは、40,960ビット(32,768÷8×10ビット)であるので、3ハイパーフレームは、122,880ビットである。
したがって、無線装置52がフレーム損失を検知して無線制御装置51Bにフレーム損失情報を通知するためには、連続して122,880ビットのデータが少なくとも必要である。このため、ビット抜けエラーの値は、ERROR=1/122,800以下である必要がある。
したがって、無線制御装置51Aの動作クロックと無線制御装置51Bの動作クロックの周波数偏差が大きい場合、すなわちビット抜けエラーの値が1/122,800を超える場合には、無線制御装置51Bが非同期状態にあることをCPRI信号のハイパーフレーム中のフレーム損失情報を利用して無線装置52から無線制御装置51Bに通知することはできない。
以上のように、CPRI信号のハイパーフレーム中の信号損失情報やフレーム損失情報を利用して無線装置52から無線制御装置に非同期状態であることを通知するためは、ハイパーフレーム単位で連続した情報量が少なくとも必要である。したがって、無線制御装置51Aの動作クロックと無線制御装置51Bの動作クロックの周波数偏差が大きい場合にはビット抜けエラーの値も大きくなるため、CPRI信号のハイパーフレーム中の信号損失情報やフレーム損失情報を利用して無線装置52から無線制御装置に非同期状態であることを通知することができない。
そこで、本発明の実施形態では、無線制御装置51Bの動作クロックが非同期状態であることを無線装置52が無線制御装置51Bに通知する方法として、CPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマバイトに、同期状態にある場合と非同期状態にある場合とで異なるコンマコード(Kコード)を挿入することによって実現する。
すなわち、無線制御装置51Bの動作クロックが同期状態にある場合には、無線装置52は、無線制御装置51Bに送信するCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして、同期状態であることを示すコンマコード(例えばK28.5)を選択する。
また、無線制御装置51Bの動作クロックが非同期状態にある場合には、無線装置52は、無線制御装置51Bに送信するCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして、非同期状態にあることを示すコンマコード(例えばK28.6)を選択する。
無線制御装置51Bは、無線装置52から受信したCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコードが同期状態を示すコンマコードまたは非同期状態を示すコンマコードを検出することより、自装置が同期状態にあるか否かを判定することができる。
CPRI信号のハイパーフレームのコンマバイトに含まれるコンマコードは、データ用に割り当てられるコード(Dコード)とは区別される10ビットの一意的なビット列である。したがって、無線制御装置51Bにおけるビット抜けエラーERRORの値が1/10以下であれば、無線制御装置51Bは、無線装置52から受信したCPRI信号から、自装置の動作クロックが同期状態にあるか否かを検出可能である。すなわち、無線制御装置51Aの動作クロックと無線制御装置51Bの動作クロックの周波数偏差がある程度大きくても、無線制御装置51Bにおけるビット抜けエラーERRORの値が1/10を超えなければ、無線制御装置51Bは、自装置が非同期状態にあることを無線装置52から受信したCPRI信号から検出することが可能である。
本発明の実施形態について、図5に加えて図9を用いてさらに説明する。
図9は、本発明の実施形態に従った複数の無線通信システムの並存形態におけるアップリンク回線の信号およびダウンリンク回線の信号の概略的説明図である。
図9(a)では、無線装置52は、無線制御装置51AからのダウンリンクDL‐AのCPRI信号を受信すると、受信したダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する。そして、無線装置52は、アップリンクUL‐AのCPRI信号を無線制御装置51Aに送信すると同時に、アップリンクUL‐BのCPRI信号を無線制御装置51Bに送信する。また、無線制御装置51Bから受信したダウンリンクDL‐BのCPRI信号から生成した再生クロックと、ダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックとが非同期状態である場合、無線装置52は、アップリンクUL‐BのCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして非同期状態であることを示すコンマコード(例えばK28.6)を選択する。そして、無線装置52は、非同期状態であることを示すコンマコードを含むアップリンクUL‐BのCPRI信号を無線制御装置51Bに送信する。
図9(b)では、無線制御装置51Bは、非同期状態であることを示すコンマコードを含むアップリンクUL‐BのCPRI信号を無線装置52から受信すると、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号を無線装置52に送信することを停止する。そして、無線制御装置51Bは、自装置の動作クロックをアップリンクUL‐BのCPRI信号から生成した再生クロックに同期させる処理を実施する。
図9(c)では、無線制御装置51Bは、同期確立後に、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号の無線装置52への送信を再開する。無線装置52は、受信したダウンリンクDL‐BのCPRI信号から生成した再生クロックと、ダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックとが同期状態にあるか否かを判定する。そして、無線装置52は、同期状態にあると判定した場合には、アップリンクUL‐BのCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして同期状態であることを示すコンマコード(例えばK28.5)を選択する。無線装置52は、同期状態であることを示すコンマコードを含むアップリンクUL‐BのCPRI信号を無線制御装置51Bに送信する。
本発明の実施形態に従った無線制御装置および無線装置の構成を用いて、さらに本発明の実施形態を説明する。
図10は、本発明の実施形態に従った無線装置の構成図である。
図10に示したDL‐A回線は、図5に示した無線制御装置51Aから無線装置52へのダウンリンクDL‐AのCPRI回線に相当する。図10に示したUL‐A回線は、無線装置52から無線制御装置51AへのアップリンクUL‐AのCPRI回線に相当する。
また、図10に示したDL‐B回線は、図5に示した無線制御装置51Bから無線装置52へのダウンリンクDL‐BのCPRI回線に相当する。図10に示したUL‐B回線は、無線装置52から無線制御装置51BへのアップリンクUL‐BのCPRI回線に相当する。
無線装置10には、中央処理装置1000、光/電気変換部1001‐Aおよび1001‐B、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Aおよび1002‐B、ダウンリンクIQデータ処理部1003、デジタル/アナログ変換部1004、直交変調部1005、増幅器1006、ならびに共用器1007が含まれる。また、無線装置10には、低雑音増幅器1008、周波数変換部1009、アナログ/デジタル変換部1010、アップリンクIQデータ処理部1011、アップリンクCPRI信号処理部1012‐Aおよび1012‐B、電気/光変換部1013‐Aおよび1013‐Bが含まれる。
光/電気変換部1001‐Aは、ダウンリンクDL‐AのCPRI回線から出力された光信号を電気信号に変換し、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Aへ出力する。光/電気変換部1001‐Bは、ダウンリンクDL‐BのCPRI回線から出力された光信号を電気信号に変換し、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Bへ出力する。
ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Aは、電気信号に変換されたCPRI信号からCPRIフレームを抽出し、抽出したCPRIフレームから制御データとユーザデータを含むIn-phase Quadrature(IQ)データとを抽出する。抽出された制御データは、中央処理装置1000へ出力され、抽出されたIQデータは、ダウンリンクIQデータ処理部1003へ出力される。また、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Bは、電気信号に変換されたCPRI信号からCPRIフレームを抽出し、抽出したCPRIフレームから制御データとIQデータとを抽出する。抽出された制御データは、中央処理装置1000へ出力され、抽出されたIQデータは、ダウンリンクIQデータ処理部1003へ出力される。
ダウンリンクIQデータ処理部1003は、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐1および1002‐2から出力されたIQデータのフィルタリングおよび合成を行い、送信用のIQデータに変換する。
デジタル/アナログ変換部1004は、ダウンリンクIQデータ処理部1003から出力された送信用のIQデータをデジタル信号からアナログ信号に変換する。
直交変換部1005は、デジタル/アナログ変換部1004から出力されたアナログ信号のIQデータを変調してキャリア周波数に乗せる。
増幅器1006は、IQデータ信号を乗せたキャリアを所定の送信電力に増幅する。
共用器1007は、アンテナ部を送信系および受信系で共用するために、アンテナ部へ入力する送信信号とアンテナ部から出力された受信信号とを分離する。
低雑音増幅器1008は、アンテナ部から共用器1007を経て入力されたアナログ受信信号を増幅する。
周波数変換部1009は、低雑音増幅器1008により増幅されたアナログ受信信号をアナログ/デジタル変換部1010が処理できる程度の低い周波数へ周波数変換する。
アナログ/デジタル変換部1010は、周波数変換されたアナログ受信信号をサンプリングしてデジタル信号に変換する。
アップリンクIQデータ処理部1011は、デジタル信号に変換された受信信号からIQベースバンドデータを抽出する。
アップリンクCPRI信号処理部1012‐Aは、アップリンクIQデータ処理部1011から出力されたIQベースバンドデータと中央処理装置1000から出力された制御データとをCPRIフォーマットに入れ込む。アップリンクCPRI信号処理部1012‐Bは、アップリンクIQデータ処理部1011から出力されたIQベースバンドデータと中央処理装置1000から出力された制御データとをCPRIフォーマットに入れ込む。
電気/光変換部1013‐Aは、アップリンクCPRI信号処理部1012‐Aから出力されたCPRI信号を光信号に変換し、アップリンクUL‐AのCPRI回線に出力する。電気/光変換部1013‐Bは、アップリンクCPRI信号処理部1012‐Bから出力されたCPRI信号を光信号に変換し、アップリンクUL‐BのCPRI回線に出力する。
図11は、本発明の実施形態に従った無線装置のダウンリンクCPRI信号処理部の構成図である。
図11に示したダウンリンクCPRI信号処理部1100は、図10に示したダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Aおよび1002‐Bに相当する。
同期クロック生成部1101は、ダウンリンクのCPRI信号に重畳されたクロック成分を抽出し、無線装置の動作クロックとなる再生クロックを生成する。
データ抽出部1102は、同期クロック生成部1101により生成された再生クロックに基づきダウンリンクのCPRI信号からCPRIデータ信号を抽出する。
コンマコード検出部1103は、データ抽出部1102により抽出されたCPRIデータ信号からCPRIフレームの先頭を示す10ビットのコンマコード(例えばK28.5)を検出する。そして、検出したコンマコードに基づきフレーム基準信号を生成する。
10b/8b変換部1104は、データ抽出部1102により抽出された10ビットのCPRIデータ信号を8ビットのCPRIデータ信号に変換する。
CPRIデコード部1105は、コンマコード検出部により生成されたフレーム基準信号に基づいて、8ビットのCPRIデータ信号から制御データおよびIQデータを抽出する。
図12は、本発明の実施形態に従った無線装置のアップリンクCPRI信号処理部の構成図である。
図12に示したアップリンクCPRI信号処理部1200は、図10に示したアップリンクCPRI信号処理部1012‐Bに相当する。
CPRIエンコード部1201は、アップリンクIQデータ処理部1011からのIQデータをCPRIデータに符号化する。
クロック同期検出部1202は、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Aの同期クロック生成部1101により生成された再生クロックAと、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Bの同期クロック生成部1101により生成された再生クロックBとを比較して、再生クロックAと再生クロックBとが同期しているか否かを判定する。そして、クロック同期検出部1202は、判定結果を示す同期フラグをコンマコード選択部1203に送信する。
コンマコード検出部1203は、クロック同期検出部1202から受信した同期フラグに基づき、CPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして同期状態を示すコンマコード(例えばK28.5)または非同期状態を示すコンマコード(例えばK28.6)を選択して出力する。
CPRIフレーム生成部1204は、CPRIエンコード部1201から出力されたCPRIデータとコンマコード選択部1203から出力されたコンマコードとを、CPRIフォーマットに入れ込み、CPRI信号を生成する。
8b/10b変換部1205は、CPRIフレーム生成部1204から出力された8ビットのCPRI信号を10ビットのCPRI信号に変換して出力する。
図12に示したアップリンクCPRI信号処理部のクロック同期検出部1202の構成例および動作について、図13〜図15を用いて説明する。
図13は、図12に示したアップリンクCPRI信号処理部のクロック同期検出部の構成例である。図13に示したクロック同期検出部1300は、図12に示したクロック同期検出部1202に相当する。
カウンタ1301Aおよびカウンタ1301Bは、再生クロックA、再生クロックBをそれぞれ入力信号として所定回数のクロックパルスのカウントアップを同時に開始する。
すなわち、クロックカウンタ1301Aは、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Aの同期クロック生成部1101により生成された再生クロックAを入力信号として所定回数のクロックパルスをカウントアップする。また、カウンタ1301Bは、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Bの同期クロック生成部1101により生成された再生クロックBを入力信号として所定回数のクロックパルスをカウントアップする。
カウンタ1301Aは、所定回数のクロックパルスのカウントアップを完了すると同時に、カウントアップパルスをパルス検出部1303に出力する。また、カウンタ1301Bは、所定回数のクロックパルスのカウントカウントアップを完了すると同時に、カウントアップパルスをパルス検出部1303に出力する。
パルス検出部1303は、カウンタ1301Aから出力されたカウントアップパルスの時間的な位置とカウンタ1301Bから出力されたカウントアップパルスの時間的な位置とを比較して、再生クロックAおよび再生クロックBが同期しているか否かを検出する。
図14は、2つの再生クロックが同期している場合のカウントアップパルスの時間的位置関係を示す説明図である。また、図15は、2つの再生クロックが非同期である場合のカウントアップパルスの時間的位置関係を示す説明図である。
図14および図15には、カウンタ1301Aおよびカウンタ1301Bが所定回数としてN回のクロックパルスをカウントアップした場合の例がそれぞれ示されている。
図14に示したように、再生クロックAおよび再生クロックBが同期している場合には、カウンタ1301Aから出力されたカウントアップパルスとカウンタ1301Bから出力されたカウントアップパルスの時間的な位置は一致する。そこで、パルス検出部1303は、2つのカウントアップパルスの時間的な位置が一致することを検出する。
図15に示したように、再生クロックAおよび再生クロックBが非同期である場合には、カウンタ1301Aから出力されたカウントアップパルスとカウンタ1301Bから出力されたカウントアップパルスの時間的な位置はずれる。そこで、パルス検出部1303は、2つのカウントアップパルスの時間的な位置がずれることを検出する。
パルス検出部1303は、カウンタ1301Aから出力されたカウントアップパルスとカウンタ1301Bから出力されたカウントアップパルスの時間的な位置が一致すること検出した場合には、再生クロックAおよび再生クロックBが同期状態であることを示す同期フラグを出力する。
一方、パルス検出部1303は、カウンタ1301Aから出力されたカウントアップパルスとカウンタ1301Bから出力されたカウントアップパルスの時間的な位置がずれること検出した場合には、再生クロックAおよび再生クロックBが非同期状態であることを示す同期フラグを出力する。
フリップフロップ1304は、カウンタ1301Aからカウントアップパルスが出力されると、カウンタ1301Aおよび1301Bのカウンタ値をリセットさせるリセット信号をカウンタ1301Aに出力する。
次に、本発明の実施形態に従って、無線装置から受信したダウンリンク信号から生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する無線制御装置について説明する。
図16は、本発明の実施形態に従った無線制御装置の構成例である。
図16に示した無線制御装置16は、例えば図5に示した無線制御装置51Bに相当する。
また、図16に示したアップリンクUL回線は、無線装置52から無線制御装置51BへのアップリンクUL‐BのCPRI回線に相当する。図16に示したダウンリンクDL回線は、無線制御装置51Bから無線装置52へのダウンリンクDL‐BのCPRI回線に相当する。
図16に示した無線制御装置16には、中央処理装置1600、光/電気変換部1601、アップリンクCPRI信号処理部1602、IQデータベースバンド復調部1603、およびフォーマット変換部1604が含まれる。また、無線制御装置16には、フォーマット変換部1605、IQデータベースバンド変調部1606、ダウンリンクCPRI信号処理部1607、および電気/光変換部1608が含まれる。
光/電気変換部1601は、アップリンクUL回線から出力された光信号のCPRI信号を電気信号のCPRI信号に変換する。
アップリンクCPRI信号処理部1602は、電気信号に変換されたCPRI信号からCPRIフレームを抽出し、抽出したCPRIフレームから制御データとユーザデータを含むIQデータとを抽出する。抽出された制御データは、中央処理装置1600へ出力され、抽出されたIQデータは、IQデータベースバンド復調部1603へ出力される。
IQデータベースバンド復調部1603は、アップリンクCPRI信号処理部1602から出力されたIQデータを復調して、ユーザデータと制御データを抽出する。抽出されたユーザデータは、フォーマット変換部1605へ出力され、抽出された制御データは、中央処理装置1600へ出力される。
フォーマット変換部1604は、ユーザデータを交換局等の上位装置への送信フォーマットに変換し、変換されたユーザデータを上位装置へ送信する。
フォーマット変換部1605は、上位装置から受信したデータ信号をフォーマット変換して、データ信号からユーザデータを抽出する。
IQデータベースバンド変調部1606は、フォーマット変換部から出力されたユーザデータと中央処理装置1600から出力された制御データとを合成して、IQデータとして変調処理を行う。
ダウンリンクCPRI信号処理部1607は、変調処理されたIQデータと中央処理装置1600から出力された制御データとをCPRIフォーマットに変換する。
電気/光変換部1608は、CPRIフォーマットに変換された電気信号のCPRI信号を光信号に変換し、ダウンリンクDL回線へ出力する。
図17は、アップリンク信号から生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する無線制御装置のアップリンクCPRI信号処理部の構成例である。
図17に示したアップリンクCPRI信号処理部1700は、図16に示したアップリンクCPRI信号処理部1602に相当する。
同期クロック生成部1701は、アップリンクのCPRI信号に重畳されたクロック成分を抽出し、無線制御装置の動作クロックとなる再生クロックを生成する。
データ抽出部1702は、同期クロック生成部1701により生成された再生クロックに基づきアップリンクのCPRI信号からCPRIデータ信号を抽出する。
コンマコード検出部1703は、データ抽出部1702により抽出されたCPRIデータ信号からCPRIフレームの先頭を示す10ビットのコンマコード(例えばK28.5、K28.6)を検出する。そして、コンマコード検出部1703は、検出したコンマコードに基づきフレーム基準信号を生成し、生成したフレーム基準信号をCPRIデコード部1705へ出力する。
また、コンマコード検出部1703は、検出したコンマコードが同期状態を示すコンマコード(例えばK28.5)であるか非同期状態を示すコンマコード(例えばK28.6)であるかに従って、同期状態または非同期状態であることを示すフラグ信号をダウンリンクCPRI信号処理部1607へ出力する。
10b/8b変換部1704は、データ抽出部1702により抽出された10ビットのCPRIデータ信号を8ビットのCPRIデータ信号に変換する。
CPRIデコード部1705は、コンマコード検出部1703により生成されたフレーム基準信号に基づいて、8ビットのCPRIデータ信号から制御データおよびIQデータを抽出する。
図18は、アップリンク信号から生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する無線制御装置のダウンリンクCPRI信号処理部の構成例である。
図18に示したダウンリンクCPRI信号処理部1800は、図16に示したダウンリンクCPRI信号処理部1607に相当する。
CPRIエンコード部1801は、IQデータベースバンド変調部1606から出力されたIQデータをCPRIデータに符号化する。そして、CPRIエンコード部1801は、符号化したCPRIデータをCPRIフレーム生成部1803に出力し、また、CPRIデータをフレーム化するためのフレーム基準信号をコンマコード挿入部1802に出力する。
コンマコード挿入部1802は、CPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコード(例えばK28.5)をフレーム基準信号に基づきCPRIフレーム生成部1803に出力する。
CPRIフレーム生成部1803は、CPRIエンコード部1801から出力されたCPRIデータとコンマコード挿入部1802から出力されたコンマコードとを、CPRIフォーマットに入れ込み、CPRI信号を生成する。
8b/10b変換部1804は、CPRIフレーム生成部1803から出力された8ビットのCPRI信号を10ビットのCPRI信号に変換して出力する。
ダウンリンク信号送信制御部1805は、アップリンクCPRI信号処理部のコンマコード検出部1703から出力されたフラグ信号を受信する。
ダウンリンク信号送信制御部1805は、受信したフラグ信号が同期状態を示すフラグである場合には、CPRI信号をダウンリンク回線に送信することを許可する送信許可信号を電気/光変換部1608に出力する。
また、ダウンリンク信号送信制御部1805は、受信したフラグ信号が非同期状態を示すフラグである場合には、CPRI信号をダウンリンク回線に送信することを停止させる送信不許可信号を電気/光変換部1608に出力する。そして、動作クロック同期確立部1806から同期完了信号を受信すると、ダウンリンク信号送信制御部1805は、送信許可信号を電気/光変換部1608に出力する。
動作クロック同期確立部1806は、アップリンクCPRI信号処理部のコンマコード検出部1703から出力されたフラグ信号を受信する。そして、受信したフラグ信号が非同期状態を示すフラグである場合には、無線制御装置内の動作クロックをアップリンクCPRI信号処理部の同期クロック生成部1701から受信した再生クロックに同期するように処理する。
図19は、本発明の実施形態に従った動作クロック同期確立部に含まれる同期クロック生成部の構成例である。
分周器1901は、アップリンクCPRI信号処理部の同期クロック生成部1701から出力された再生クロックを分周して1秒基準信号を出力する。
周波数比較カウンタ1902は、1秒基準信号と発振器1903の発振周波数のカウント値とを比較して、発振器1903の制御電圧を制御する。
分周器1903は、周波数比較カウンタ1902による制御後の発振器1903の周波数を分周して無線制御装置の動作クロックを生成する。
なお、図19には示していないが、無線制御装置51Bが基準クロック受信機を備えた場合には、同期クロック生成部19において、同期クロック生成部1701から出力された再生クロックの1秒基準信号に代えて、基準クロック受信機から生成した再生クロックの1秒基準信号を選択して周波数比較カウンタ1902に入力してもよい。
本発明の実施形態に従った無線制御装置および無線装置が行う処理フローを図5、図10〜図13、図16〜図18、および図20を用いて以下に説明する。
図20は、本発明の実施形態に従った無線制御装置および無線装置が行なう処理のフローチャートである。
step2001では、無線装置52は、無線制御装置51Aから受信したダウンリンクDL‐AのCPRI信号を、光/電気変換部1001Aにより電気信号に変換した後、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐A内の同期クロック生成部1101により再生クロックAを生成する。無線装置52は、生成した再生クロックAと同期して動作を開始し、回線同期を確立する。
step2002では、無線装置52は、生成した再生クロックAに同期したアップリンクUL‐AのCPRI信号を、アップリンクCPRI信号処理部1012‐Aにより生成し、電気/光変換部1013‐Aにより光信号に変換した後、無線制御装置51Aに送信する。同時に、無線装置52は、生成した再生クロックAに同期したアップリンクUL‐BのCPRI信号を、アップリンクCPRI信号処理部1012‐Bにより生成し、電気/光変換部1013‐Bにより光信号に変換した後、無線制御装置51Bに送信する。
step2003において、無線装置52は、無線制御装置51BからダウンリンクDL‐BのCPRI信号を受信すると、step2004に進む。
step2004では、無線装置52は、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Bの同期クロック生成部1101により生成した再生クロックBと、step2001においてダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックAとが同期しているか否かをクロック同期検出部1202により判定する。
すなわち、クロック同期検出部1202内のカウンタ1301Aおよびカウンタ1301Bは、再生クロックA、再生クロックBをそれぞれ入力信号として所定回数のクロックパルスのカウントアップを同時に開始する。そして、パルス検出部1303は、所定回数のクロックパルスのカウントアップ後にカウンタ1301Aおよびカウンタ1301Bからそれぞれ出力されたカウントアップパルスの時間的な位置関係を判定する。
カウンタ1301Aおよびカウンタ1301Bのカウントアップパルスの時間的な位置関係がずれている場合には、step2005に進む。そして、パルス検出部1303は、再生クロックAと再生クロックBが非同期状態にあることを示す同期フラグをコンマコード選択部1203に出力する。
コンマコード選択部1203は、再生クロックAと再生クロックBが非同期状態にあることを示す同期フラグを受信すると、CPRI信号のハイパークレームの先頭を示すコンマコードとして非同期状態であることを示すコンマコード(例えば、K28.6)を選択する。そして、CPRIフレーム生成部1204は、非同期状態であることを示すコンマコードを含むCPRIフレームを生成する。生成されたフレームのCPRI信号は、8b/10b変換部1205および電気/光変換部1013‐Bによる処理を経て、アップリンクUL‐BのCPRI回線で無線制御装置51Bに送信される。
無線制御装置51Bは、無線装置52から受信したアップリンクUL‐BのCPRI信号の先頭を示すコンマコードを、光/電気変換部1601による処理後に、アップリンクCPRI信号処理部1602のコンマコード検出部1703により検出する。
コンマコード検出部1703は、非同期状態であることを示すコンマコードを検出した場合、自装置の動作クロックとアップリンクUL‐BのCPRI信号から生成した再生クロックとの非同期状態を示すフラグ信号をダウンリンクCPRI信号処理部1607に出力する。
ダウンリンクCPRI信号処理部1607のダウンリンク信号送信制御部1805は、非同期状態を示すフラグ信号を受信すると、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号の送信を停止させる送信不許可信号を電気/光変換部1608に送信する。電気/光変換部1608は、送信不許可信号を受信すると、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号の送信を停止する。
また、ダウンリンクCPRI信号処理部1607の動作クロック同期確立部1806は、非同期状態を示すフラグ信号を受信すると、アップリンクCPRI信号処理部の同期クロック生成部1701により生成された再生クロックに自装置の動作クロックを同期させる処理を実施する。そして、動作クロック同期確立部1806は、同期させる処理を完了すると、同期完了信号をダウンリンク信号送信制御部1805に出力する。
ダウンリンク信号送信制御部1805は、同期完了信号を受信すると、電気/光変換部1608に、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号の送信を許可する送信許可信号を出力する。
電気/光変換部1608は、送信許可信号を受信すると、ダウンリンクCPRI信号処理部1607により生成されたCPRI信号の無線装置52への送信を再開する。そして、図20のstep2003に戻る。
step2003では、無線装置52は、無線制御装置51BからのダウンリンクDL‐BのCPRI信号を受信すると、step2004に進む。
step2004では、無線装置52は、ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Bの同期クロック生成部1101により生成した再生クロックBと、ダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックAとが同期しているか否かをクロック同期検出部1202で判定する。
そしてクロック同期検出部1202が再生クロックBおよび再生クロックAが同期していると判定すると、step2006に進む。そして、クロック同期検出部1202は、再生クロックBおよび再生クロックAが同期状態であることを示す同期フラグをコンマコード選択部1203に出力する。
コンマコード選択部1203は、同期状態であることを示す同期フラグを受信すると、CPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして同期状態であることを示すコンマコード(例えば、K28.5)を選択する。
CPRIフレーム生成部1204は、コンマコード選択部1203により選択された同期状態であることを示すコンマコードをハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとしたCPRIフレームを生成する。そして、無線装置52は、8/10b変換部1205および電気/光変換部1013‐Bによる処理を経て、同期状態であることを示すコンマコードを含むCPRI信号をアップリンクUL‐B回線で無線制御装置51Bに送信する。
以上のように、本発明の実施形態に従えば、複数の無線通信システムの並存形態において、ある無線通信システムに属する無線制御装置の基準クロック受信機を削減しても、各無線通信システムの無線制御装置間の動作クロックの同期を確立できる。
この結果、回線品質劣化およびシステム全体のスループット低下の要因となる、ビット抜けエラー等のデータ転送上のエラーを抑制できる。また、非同期状態にある各無線制御装置から受信したダウンリンク信号を処理するために無線装置の回路規模が増大させる必要がない。
また、前述の実施形態に従った無線装置、無線制御装置、および同期確立方法は、図2および図5に示すような複数の異なる無線通信システムの並存形態以外においても利用することができる。
例えば、同一の無線通信システムにおいて複数の無線制御装置が1つの無線装置を共用し、かつ複数の無線制御装置の内の任意の無線制御装置の基準クロック受信機を削減した場合に、各無線制御装置間の動作クロックの同期を確立するために利用できる。
上述の同一の無線通信システムとは、本発明の実施形態では、同じ無線通信方式が用いられている無線通信システムを意味する。例えば、同じLTE等の無線通信方式が用いられた無線通信システムに属する各無線制御装置は、同一の無線通信システムに属すると言える。また、異なる通信事業者が運用している異なる無線通信ネットワークではあるが、同じ無線通信方式が用いられたそれらの無線通信ネットワークに属する各無線制御装置は、本発明の実施形態では同一の無線通信システムに属すると言い得る。
図21は、同一の無線通信システムにおける第1の構成例である。
図5に示した構成例の無線制御装置51Aおよび51Bとは異なり、無線制御装置2101Aおよび2101Bは、同一の無線通信システム2100に属する。
図21には、2つの無線制御装置2101Aおよび2101B、および1つの無線装置2102を示している。しかしながら、同一の無線通信システム21に含まれる無線制御装置および無線装置の数が図21に示した数に限定されることを意図するものではない。
例えば、LTEでは、伝送容量を増加させる無線通信技術としてMultiple Input Multiple Output(MIMO)が用いられる。
そこで、図21に示すように、例えばLTEが用いられた無線通信システムでは、無線制御装置2101Aおよび無線制御装置2101Bから各々受信したデータを、無線装置2102が複数のアンテナを用いて同時に送信する構成が考えられる。
図21に示す構成例によれば、無線制御装置と無線装置とを対にして接続する構成と比較して、同一無線通信システム内における無線装置の設置数を削減することができる。
さらに、図21に示す構成例のように、同一の無線装置2102に接続される複数の無線制御装置2101Aおよび2101Bの内、任意の無線制御装置2101Aのみに基準クロック受信機53を設置すれば、基準クロック受信機の設置数を削減することができる。
もっとも、図21に示す構成例のように基準クロック受信機を削減すると、無線制御装置2101Aおよび無線制御装置2101B間の動作クロックが非同期状態になり得る。このような非同期状態で無線制御装置2101Aおよび2101Bから受信したデータを無線装置2102が抽出しようとすると、ビット抜けエラー等のデータ転送上のエラーが発生し、回線品質の劣化や、システム全体のスループット低下が発生する。また、データ転送上のエラーを発生させないように無線装置2102を構成しようとすると、各無線制御装置2101Aおよび2101Bから受信したダウンリンク信号を処理するための無線装置2102の回路規模が増大する。こうした問題点は、前述した複数の無線通信システムにおける問題点と同様である。
そこで、図5〜図20を参照しながら説明した複数の無線通信システムにおける実施形態に従った無線装置および無線制御装置の構成、および同期確立方法を、図21に示す同一の無線通信システムにおける無線装置および無線制御装置の構成、および同期確立方法に用いる。例えば、無線制御装置2101A、無線制御装置2101B、および無線装置2102は、以下で説明するような処理を行なう。
無線制御装置2101Aは、基準クロック受信機53からのGPS信号の絶対時刻等を用いて安定的に正確に生成された基準クロックに同期して動作する。無線制御装置2101Bは、無線制御装置2101B内の内蔵クロックに同期して動作を開始する。
無線装置2102は、無線制御装置2101Aから送信されたダウンリンクDL‐AのCPRI信号を受信する。無線装置2102は、受信したダウンリンクDL‐AのCPRI信号に重畳されたクロック成分を抽出して再生クロックを生成し、生成した再生クロックと自装置の動作クロックとの同期を確立する。そして、無線装置2102は、ダウンリンクDL‐AのCPRI信号と周波数同期したアップリンクUL‐AのCPRI信号を、無線制御装置2101Aに送信する。
また、無線装置2102は、無線制御装置2101Aから受信したダウンリンクDL‐AのCPRI信号と周波数同期したアップリンクUL‐BのCPRI信号を、アップリンクUL‐AのCPRI信号を無線制御装置2101Aに送信するのと同じタイミングで、無線制御装置2101Bに送信する。
無線装置2102が無線制御装置2101Bから送信されたダウンリンクDL‐BのCPRI信号を受信した場合、無線装置2102は、受信したダウンリンクDL‐BのCPRI信号から生成した再生クロックとダウンリンクDL‐AのCPRI信号から生成した再生クロックとが同期状態にあるか否かを判定する。そして、非同期状態にあると判定した場合、無線装置2102は、非同期状態であることを示す情報をアップリンクUL‐BのCPRI信号に乗せて無線制御装置2101Bに通知する。
無線制御装置2101Bは、アップリンクUL‐BのCPRI信号を無線装置2102から受信する。無線制御装置2101Bは、受信したアップリンクUL‐BのCPRI信号に非同期状態であることを示す情報が含まれていた場合、自装置の動作クロックを受信したアップリンクUL‐BのCPRI信号から生成された再生クロックに同期させる。
また、無線制御装置2101Bは、動作クロックを再生クロックに同期させる処理を実施している間は、ダウンリンクDL‐BのCPRI信号を無線装置2102に送信することを停止する。そして、動作クロックを再生クロックに同期させると、無線制御装置2101Bは、無線装置2102へのダウンリンクDL‐BのCPRI信号の送信を再開する。
本発明の実施形態に従えば、同一無線通信システム内において、無線制御装置の基準クロック受信機を削減しても、各無線制御装置間の動作クロックの同期を確立できる。
この結果、回線品質劣化およびシステム全体のスループット低下の要因となる、ビット抜けエラー等のデータ転送上のエラーを抑制できる。また、非同期状態にある各無線制御装置から受信したダウンリンク信号を処理するために無線装置の回路規模が増大させる必要がない。
本発明の実施形態ではさらに、無線制御装置2101Bの動作クロックが非同期状態であることを無線装置2102が無線制御装置2101Bに通知する方法として、CPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマバイトに、同期状態にある場合と非同期状態にある場合とで異なるコンマコード(Kコード)を挿入することによって実現する。
すなわち、無線制御装置2101Bの動作クロックが同期状態にある場合には、無線装置2102は、無線制御装置2101Bに送信するCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして、同期状態であることを示すコンマコード(例えばK28.5)を選択する。
また、無線制御装置2101Bの動作クロックが非同期状態にある場合には、無線装置2102は、無線制御装置2101Bに送信するCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマコードとして、非同期状態にあることを示すコンマコード(例えばK28.6)を選択する。
無線制御装置2101Bは、無線装置2102から受信したCPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコードが同期状態を示すコンマコードまたは非同期状態を示すコンマコードを検出することより、自装置が同期状態にあるか否かを判定することができる。
CPRI信号のハイパーフレームのコンマバイトに含まれるコンマコードは、データ用に割り当てられるコード(Dコード)とは区別される10ビットの一意的なビット列である。したがって、無線制御装置2101Bにおけるビット抜けエラーERRORの値が1/10以下であれば、無線制御装置2101Bは、無線装置2102から受信したCPRI信号から、自装置の動作クロックが同期状態にあるか否かを検出可能である。すなわち、無線制御装置2101Aの動作クロックと無線制御装置2101Bの動作クロックの周波数偏差がある程度大きくても、無線制御装置2101Bにおけるビット抜けエラーERRORの値が1/10を超えなければ、無線制御装置2101Bは、自装置が非同期状態にあることを無線装置2102から受信したCPRI信号から検出することが可能である。
図22は、同一の無線通信システムにおける第2の構成例である。
図5に示した構成例の無線制御装置51Aおよび51Bとは異なり、無線制御装置2201Aおよび無線制御装置2201Bは、同一の無線通信システム2200に属する。
図22には、2つの無線制御装置2201Aおよび2201B、および2つの無線装置2202Aおよび2202Bを示している。しかしながら、同一の無線通信システム22に含まれる無線制御装置および無線装置の数が図22に示した数に限定されることを意図するものではない。
図22の構成例では、無線制御装置2201Aと無線装置2202Aとの間でユーザデータを含むCPRI信号の伝送が行われる。また、無線制御装置2201Bと無線装置2202Bとの間でユーザデータを含むCPRI信号の伝送が行われる。
無線制御装置に備えられる基準クロック受信機は、基準クロックを生成するための基準となるGPS信号等の電波を受信できる場所に設置する必要がある。しかしながら、無線制御装置の設置が要望される場所が、基準クロック受信機が電波を受信できる場所であるとは必ずしも限られない。基準クロック受信機が電波を受信できる場所に無線制御装置を設置するという無線制御装置の設置上の制約をなくすためには、基準クロック受信機を備えない無線制御装置の動作クロックを、基準クロック受信機を備えた無線制御装置の動作クロックと同期させる必要がある。
そこで、図22に示すように、基準クロック受信機53を備える無線制御装置2201Aと接続する無線装置2202Aに、基準クロック受信機を備えない無線制御装置2201Bを接続する。
図22において、ダウンリンクDL‐ABは、無線制御装置2201Bから無線装置2202Aへの下り方向のCPRI接続を指す。アップリンクUL‐ABは、無線装置2202Aから無線制御装置2201Bへの上り方向のCPRI接続を指す。
無線制御装置2201Bと無線装置2202Aとの間では、ユーザデータは転送されないが、無線制御装置2201Aと無線制御装置2201Bとの間の動作クロックを同期確立するためのCPRI信号が伝送される。
このようなCPRI信号を利用した無線装置2202A、無線制御装置2201A、および無線制御装置2201Bの構成、および同期確立方法は、図5〜図20を参照しながら前述した無線装置52、無線制御装置51A、および無線制御装置51Bの構成、および同期確立方法を用いることができる。
本発明の実施形態に従えば、同一無線通信システム内において、基準クロック受信機を備えない無線制御装置の動作クロックを、基準クロック受信機を備える無線制御装置の動作クロックに同期させることができる。
この結果、基準クロック受信機が電波を受信できる場所に無線制御装置を設置するといった無線制御装置の設置上の制約をなくすことができる。
本発明の実施形態ではさらに、無線制御装置2201Bの動作クロックが非同期状態であることを無線装置2202Aが無線制御装置2201Bに通知する方法として、CPRI信号のハイパーフレームの先頭を示すコンマバイトに、同期状態にある場合と非同期状態にある場合とで異なるコンマコード(Kコード)を挿入することによって実現する。
したがって、無線制御装置2201Aの動作クロックと無線制御装置2201Bの動作クロックの周波数偏差がある程度大きくても、無線制御装置2201Bにおけるビット抜けエラーERRORの値が1/10を超えなければ、無線制御装置2201Bは、自装置が非同期状態にあることを無線装置2202Aから受信したCPRI信号から検出することが可能である。
最後に、従来の無線装置、ならびに本発明の実施形態に従った無線装置および無線制御装置のハードウェア構成の一例を図23〜図25を用いて説明する。
図23は、複数の無線制御装置から受信したダウンリンク信号間に周波数同期が取れていない場合の従来の無線装置のハードウェア構成例である。
図4の無線装置4の光/電気変換部401Aは、図23の無線装置23の光/電気変換器2301Aであってよい。光/電気変換部401Bは、光/電気変換器2301Bであってよい。
同期クロック生成部402Aは、同期クロック生成回路2302Aであってよい。同期クロック生成部402Bは、同期クロック生成回路2302Bであってよい。
ダウンリンク信号処理部403Aおよび403B、遅延調整部404、変調部405A、405B、および407B、信号多重部408、ならびにピーク抑圧および歪補償部409は、Field Programmable Gate Array(FPGA)2303であってよい。
増幅部410は、増幅器2305であってよい。
図24は、本発明の実施形態に従った無線装置のハードウェア構成例である。
図10の無線装置10の中央処理装置1000は、図24の無線装置24のCentral Processing Unit、CPU)2400であってよい。
光/電気変換部1001‐Aは、光/電気変換器2401‐Aであってよい。光/電気変換部1001‐Bは、光/電気変換器2401‐Bであってよい。
ダウンリンクCPRI信号処理部1002‐Aおよび1002‐B、ダウンリンクIQデータ処理部1003、アップリンクIQデータ処理部1011、ならびにアップリンクCPRI信号処理部1012‐Aおよび1012‐Bは、FPGA2402であってよい。
デジタル/アナログ変換部1004は、デジタル/アナログ変換器2403であってよい。直交変調部1005は、直交変調器2404であってよい。増幅器1006は、増幅器2405であってよい。共用器1007は、共用器2406であってよい。
低雑音増幅器1008は、低雑音増幅器2407であってよい。周波数変換部1009は、周波数変換器2408であってよい。アナログ/デジタル変換部1010は、アナログ/デジタル変換器2409であってよい。
電気/光変換部1013‐Aは、電気/光変換器2410‐Aであってよい。電気/光変換部1013‐Bは、電気/光変換器2410‐Bであってよい。
図25は、本発明の実施形態に従った無線制御装置のハードウェア構成例である。
図16の無線制御装置16の中央処理装置1600は、図25の無線制御装置25のCPU2500であってよい。
光/電気変換部1601は、光/電気変換器2501であってよい。
アップリンクCPRI信号処理部1602、IQデータベースバンド復調部1603、フォーマット変換部1604および1605、IQデータベースバンド変調部1606、ならびにダウンリンクCPRI信号処理部1607は、FPGA2502であってよい。
電気/光変換部1608は、電気/光変換器2503であってよい。
1A、1B、2A、2B、2100、2200 無線通信システム
11A、11B、21A、22A 無線制御装置
12A‐1〜12A‐3、12B‐1〜12B‐3、22C‐1〜22C‐3 無線装置
13A、13B、23A 基準クロック受信機
14A‐1〜14A‐3、14B‐1〜14B‐3、24A‐1〜24A‐3、24B‐1〜24B‐3 光ケーブル
51A、51B、2101A、2101B、2201A、2201B 無線制御装置
52、2102、2202A、2202B 無線装置
53 基準クロック受信機
10 無線装置
1000 中央処理装置
1001‐A、1001‐B 光/電気変換部
1002‐A、1002‐B ダウンリンクCPRI信号処理部
1003 ダウンリンクIQデータ処理部
1004 デジタル/アナログ変換部
1005 直交変調部
1006 増幅器
1007 共用器
1008 低雑音増幅器
1009 周波数変換部
1010 アナログ/デジタル変換部
1011 アップリンクIQデータ処理部
1012‐A、1012‐B アップリンクCPRI信号処理部
1013‐A、1013‐B 電気/光変換部
1100 ダウンリンクCPRI信号処理部
1101 同期クロック生成部
1102 データ抽出部
1103 コンマコード検出部
1104 10b/8b変換部
1105 CPRIデコード部
1200 アップリンクCPRI信号処理部
1201 CPRIエンコード部
1202 クロック同期検出部
1203 コンマコード選択部
1204 CPRIフレーム生成部
1205 8b/10b変換部
16 無線制御装置
1600 中央処理装置
1601 光/電気変換部
1602 アップリンクCPRI信号処理部
1603 IQデータベースバンド復調部
1604、1605 フォーマット変換部
1606 IQデータベースバンド変調部
1607 ダウンリンクCPRI信号処理部
1608 電気/光変換部
1700 アップリンクCPRI信号処理部
1701 同期クロック生成部
1702 データ抽出部
1703 コンマコード検出部
1704 10b/8b変換部
1705 CPRIデコード部
1800 ダウンリンクCPRI信号処理部
1801 CPRIエンコード部
1802 コンマコード挿入部
1803 CPRIフレーム生成部
1804 8b/10b変換部
1805 ダウンリンク信号送信制御部
1806 動作クロック同期確立部

Claims (17)

  1. 第1の無線制御装置から第1の信号を受信する第1の受信部と、
    前記受信部が受信した前記第1の信号に含まれるクロック成分から第1の再生クロックを生成する第1の同期クロック生成部と、
    第2の無線制御装置から第2の信号を受信する第2の受信部と、
    前記受信部が受信した前記第2の信号に含まれるクロック成分から第2の再生クロックを生成する第2の同期クロック生成部と、
    前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを検出するクロック同期検出部と、
    前記同期検出部の検出結果に基づき、前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを示すコードを選択するコード選択部と、
    前記コード選択部により選択された前記コードが付加され且つ前記第1の再生クロックに同期した第3の信号を生成する信号処理部と、
    前記信号処理部により生成された前記第3の信号を前記第2の無線制御装置に送信する送信部と
    を含むことを特徴とする無線装置。
  2. 前記コード選択部により選択された前記コードは、前記第2の無線制御装置に送信する前記第3の信号のフレームの先頭を示すコードであることを特徴とする、請求項1に記載の無線装置。
  3. 第1の無線制御装置から受信した第1の信号から生成した第1の再生クロックと第2の無線制御装置から受信した第2の信号から生成した第2の再生クロックとが同期しているか否かに従って選択されたコードが付加された第3の信号を無線装置から受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記第3の信号に含まれるコードを検出するコード検出部と、
    前記コード検出部により検出された前記コードに基づいて、前記無線装置から受信した前記第3の信号から生成した第3の再生クロックに動作クロックを同期させる動作クロック同期確立部と、
    前記動作クロック同期確立部により同期させた前記動作クロックに基づいて第4の信号を生成する信号処理部と、
    前記信号処理部により生成された第4の信号を前記無線装置に送信する送信部と、
    を含むことを特徴とする無線制御装置。
  4. 前記コード検出部により検出された前記コードに基づいて、前記無線装置への前記第4の信号の送信を許可するか否かを制御する送信信号制御部をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の無線制御装置。
  5. 前記無線装置から受信した前記第3の信号に含まれる前記コードは、該信号の先頭を示すコードであることを特徴とする、請求項3または4に記載の無線制御装置。
  6. 無線装置が、
    第1の無線制御装置から第1の信号を受信し、
    前記第1の信号に含まれるクロック成分から第1の再生クロックを生成し、
    第2の無線制御装置から第2の信号を受信し、
    前記第2の信号に含まれるクロック成分から第2の再生クロックを生成し、
    前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを検出し、
    前記検出の結果に基づき、前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを示すコードを選択し、
    前記選択したコードが付加され且つ前記第1の再生クロックに同期した第3の信号を生成し、
    前記生成された前記第3の信号を前記第2の無線制御装置に送信し、
    前記第2の無線制御装置が、
    前記無線装置から送信された第3の信号を受信し、
    前記受信した第3の信号に含まれるコードを検出し、
    前記検出したコードに基づいて、前記無線装置から受信した前記第3の信号から生成した第3の再生クロックに動作クロックを同期させ、
    前記同期させた動作クロックに基づいて第4の信号を生成し、
    前記生成された第4の信号を前記無線装置に送信する
    ことを特徴とする、同期確立方法。
  7. 前記第2の無線制御装置が、前記検出したコードに基づいて前記無線装置への信号の送信を許可するか否かを制御することを特徴とする、請求項6に記載の同期確立方法。
  8. 前記無線装置が前記第2の無線制御装置に送信する前記第3の信号に付加する前記コードは、該第3の信号の先頭を示すコードであることを特徴とする、請求項6または7に記載の無線制御装置。
  9. 第1の無線通信システムに含まれる第1の無線制御装置から第1の信号を受信する第1の受信部と、
    前記受信部が受信した前記第1の信号に含まれるクロック成分から第1の再生クロックを生成する第1の同期クロック生成部と、
    第2の無線通信システムに含まれる第2の無線制御装置から第2の信号を受信する第2の受信部と、
    前記受信部が受信した前記第2の信号に含まれるクロック成分から第2の再生クロックを生成する第2の同期クロック生成部と、
    前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを検出するクロック同期検出部と、
    前記同期検出部の検出結果に基づき、前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを示すコードを選択するコード選択部と、
    前記コード選択部により選択された前記コードが付加され且つ前記第1の再生クロックに同期した第3の信号を生成する信号処理部と、
    前記信号処理部により生成された前記第3の信号を前記第2の無線制御装置に送信する送信部とを含み、
    前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに共用される
    ことを特徴とする無線装置。
  10. 前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムは、異なる無線通信システムであることを特徴とする請求項9に記載の無線装置。
  11. 前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムは、同一の無線通信システムであることを特徴とする請求項9に記載の無線装置。
  12. 第1の無線通信システムに含まれる第1の無線制御装置から受信した第1の信号から生成した第1の再生クロックと、第2の無線通信システムに含まれる第2の無線制御装置から受信した第2の信号から生成した第2の再生クロックとが同期しているか否かに従って選択されたコードが付加された第3の信号を、前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムに共用される無線装置から受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記第3の信号に含まれるコードを検出するコード検出部と、
    前記コード検出部により検出された前記コードに基づいて、前記無線装置から受信した前記第3の信号から生成した第3の再生クロックに動作クロックを同期させる動作クロック同期確立部と、
    前記動作クロック同期確立部により同期させた前記動作クロックに基づいて第4の信号を生成する信号処理部と、
    前記信号処理部により生成された第4の信号を前記無線装置に送信する送信部とを含み、
    前記第2の無線通信システムに含まれる
    ことを特徴とする無線制御装置。
  13. 前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムは、異なる無線通信システムであることを特徴とする請求項12に記載の無線制御装置。
  14. 前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムは、同一の無線通信システムであることを特徴とする請求項12に記載の無線制御装置。
  15. 第1の無線通信システムおよび第2の無線通信システムに共用される無線装置が、
    前記第1の無線通信システムに含まれる第1の無線制御装置から第1の信号を受信し、
    前記第1の信号に含まれるクロック成分から第1の再生クロックを生成し、
    前記第2の無線通信システムに含まれる第2の無線制御装置から第2の信号を受信し、
    前記第2の信号に含まれるクロック成分から第2の再生クロックを生成し、
    前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを検出し、
    前記検出の結果に基づき、前記第1の再生クロックと前記第2の再生クロックとが同期しているか否かを示すコードを選択し、
    前記選択したコードが付加され且つ前記第1の再生クロックに同期した第3の信号を生成し、
    前記生成された前記第3の信号を前記第2の無線制御装置に送信し、
    前記第2の無線制御装置が、
    前記無線装置から送信された第3の信号を受信し、
    前記受信した第3の信号に含まれるコードを検出し、
    前記検出したコードに基づいて、前記無線装置から受信した前記第3の信号から生成した第3の再生クロックに動作クロックを同期させ、
    前記同期させた動作クロックに基づいて第4の信号を生成し、
    前記生成された第4の信号を前記無線装置に送信する
    ことを特徴とする、同期確立方法。
  16. 前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムは、異なる無線通信システムであることを特徴とする請求項15に記載の同期確立方法。
  17. 前記第1の無線通信システムおよび前記第2の無線通信システムは、同一の無線通信システムであることを特徴とする請求項15に記載の同期確立方法。
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