JP2012216271A - 半導体装置及び半導体装置を含む情報処理システム - Google Patents

半導体装置及び半導体装置を含む情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】センスアンプからデータ線への信号伝送時の振幅の増大に起因する動作電流の増加を防止し得る半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置は、センスアンプ回路30、データ線LIO(T/B)、MIO(T/B)、リードアンプ回路31、スイッチ回路Q10、Q11、スイッチ回路Q14、Q15、スイッチ回路Q18、Q19、電荷転送トランジスタQ20、Q21、電位設定回路Q12、Q13、電位設定回路Q16、Q17を備えている。データ線LIOT、MIOTは、リードアンプ回路31の駆動電位である第1の電位より低い第2の電位に制御され、スイッチ回路Q14〜Q16のゲート電位は第1の電位に制御され、電荷転送トランジスタQ20、Q21のゲート電位(VTG)は、その閾値電圧に第2の電位を加えた固定電位に制御され、センスアンプ回路30からリードアンプ回路31に伝送される情報の増幅動作が行われる。
【選択図】図4

Description

本発明は、メモリセルから読み出されてビット線を伝送される信号をセンスアンプにより増幅し、センスアンプの出力信号をデータ線に転送する構成を備えた半導体装置に関する。
従来から、DRAM等の半導体記憶装置において、メモリセルからビット線を介して読み出された信号をセンス・増幅するセンスアンプと、このセンスアンプの出力信号を階層化されたデータ線を経由して最終段のアンプに転送する読み出し回路を備えた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記従来の読み出し回路では、センスアンプの出力信号は、ローカルデータ線からメインデータ線を順次転送されて最終段のアンプに入力される。通常、ローカルデータ線とメインデータ線の間、あるいは各データ線と各アンプ内ノードとの間は、転送ゲートとしてのNチャネル型のトランジスタを用いて接続するのが一般的である。この場合、Nチャネル型のトランジスタをPチャネル型のトランジスタに置き換える構成や、Nチャネル型とPチャネル型の両方のトランジスタを用いる構成を採用可能である。あるいは、寄生容量の増加に起因する読み出し速度の低下を防止するため、ローカルデータ線/メインデータ線の途中にサブアンプを設け、伝送信号を補助的に増幅させて速度低下の防止を図るようにした構成が知られている。
例えば、相補対となる1対のビット線に対応する1対のローカルデータ線及び1対のメインデータ線を経由して信号を順次転送する場合を例にとると、カラム選択信号に応じて選択されたセンスアンプの出力信号は、各データ線の差電位として転送されていく。このとき、1対のメインデータ線を予め所定電位にプリチャージしておき、1対のメインデータ線の一方の電荷を引く抜くことにより差電位を生じさせ、その差電位が転送ゲートを介して最終段のアンプまで伝送され、所望の振幅を有するデータを外部出力することができる。
特開2001−57080号公報
しかしながら、上記従来の読み出し回路には、外部電源電圧か、それを降圧した内部電源電圧が供給され、転送ゲートを構成するNチャネル型のトランジスタをオンさせる際のゲート電位も上記各電源電圧に基づいて制御される。そのため、最終段のアンプで十分な振幅を確保するためには、寄生容量が大きいメインデータ線に伝送される差電位は十分に大きな振幅を持たせる必要が生じるため、その分だけプリチャージ動作等に必要な動作電流も増大することが問題となる。特に、半導体記憶装置の集積度の向上に伴って出力ビット数を増やす場合は、動作電流の増加による影響が顕著になる。
つまり、センスアンプから階層化されたデータ線を経由して信号を伝送させる場合、信号振幅の増大に起因する動作電流の増加が抑制されなければならない。
また、電荷転送トランジスタを使用してデータをセンシングするとき、電荷転送トランジスタのソース端子またはドレイン端子の電位の遷移によってゲート端子の電位が影響を受けるゲートカップリングに起因する電荷転送トランジスタの転送能力の低下が抑制されなければならない。
本発明は、少なくともこれら一つを解決することを開示する。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、複数のメモリセルに保持される情報を選択的に読み出してビット線に信号を伝送可能な半導体装置であって、前記ビット線を経由して伝送される信号を増幅するセンスアンプ回路と、前記センスアンプ回路により増幅された信号を伝送する第1のデータ線と、前記第1のデータ線を経由して伝送される信号をさらに伝送する第2のデータ線と、第1の電位で駆動され、前記第2のデータ線を経由して伝送される信号を増幅するリードアンプ回路と、前記センスアンプ回路の出力ノードと前記第1のデータ線の一端との間の電気的な接続を制御する第1のスイッチ回路と、前記第1のデータ線の他端と前記第2のデータ線の一端との間の電気的な接続を制御する第2のスイッチ回路と、前記第2のデータ線の他端と第1のノードとの間の電気的な接続を制御する第3のスイッチ回路と、ゲート端子に印加された制御電圧に応じて前記第1のノードと前記リードアンプ回路の入力ノードとの間の電荷転送を制御する電荷転送トランジスタと、前記第1のデータ線を、前記第1の電位より低い第2の電位に設定する第1の電位設定回路と、前記第2のデータ線を、前記第2の電位に設定する第2の電位設定回路と、前記電荷転送トランジスタの閾値電圧に前記第2の電位を加えた固定電位を有する前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、前記制御電圧生成回路から前記電荷転送トランジスタに前記制御電圧を供給する配線に形成された補償容量と、を備え、前記第2及び第3のスイッチ回路の各々は、ゲート端子、ソース端子とドレイン端子を備える第1のトランジスタで構成され、前記第1のトランジスタのゲート端子には、前記第1の電位または前記第1のトランジスタの閾値電圧に前記第2の電位を加えた所定電圧を、ハイレベルの電位として含む信号が印加される。
本発明の半導体装置によれば、例えば、メモリセルからビット線に読み出された信号は、センスアンプ回路で増幅された後、第1のスイッチ回路、第1のデータ線、第2のスイッチ回路、第2のデータ線、第3のスイッチ回路、電荷転送トランジスタを経由してリードアンプ回路に伝送され、その際に第1/第2のデータ線を第2の電位に設定するとともに、第2/第3のスイッチ回路のトランジスタのゲート電位に第2の電位を印加して導通させた状態で、電荷転送トランジスタのゲートに制御電圧を印加して第1のノードとリードアンプ回路の入力ノードとの間の電荷転送が行われる。このとき、制御電圧は電荷転送トランジスタの閾値電圧に第2の電位を加えた固定電位に制御される。電荷転送トランジスタを設けたことにより、リードアンプ回路の入力ノードの電位がハイレベルからローレベルに遷移する際のゲートカップリングに起因する動作マージンの低下を防止し、電荷転送トランジスタのオフ電流に起因するリードアンプ回路の入力ノードの電位低下によるリードアンプ回路の誤動作を防止することができる。
本発明は、相補対となる1対のビット線に対応して1対のデータ線を構成し、センスアンプ回路とリードアンプ回路を差動型に構成する場合に対して適用することができるとともに、1本のビット線に対応して1本のデータ線を順次伝送させるように構成し、センスアンプ回路とリードアンプ回路をそれぞれシングルエンド型に構成する場合に対しても適用することができる。
また、本発明は、上記半導体装置に加えて、上記半導体装置を含む情報処理システムに対しても有効に適用することができる。
本発明によれば、電荷転送トランジスタのゲートカップリングの影響を抑制して、良好な電化転送効率を保って十分な動作マージンを確保することができる。特に、メインデータ線が長くなって寄生容量が増加する場合や、同時に読み出し可能なビット数を増加させる場合に対し、本発明の適用による効果が大きくなる。
第1実施形態のDRAMのうちカラム系回路の全体構成のブロック図である。 図1の全体構成のうち、複数のメモリセルアレイとその周辺回路群とを含むアレイ領域の配置を模式的に示す図である。 図2のアレイ領域の配置に重ねて、ローカルデータ線ペア及びメインデータ線ペアの配線群、本発明の特徴的な構成を有する複数の回路、及びVTG生成回路を示す図である。 第1実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示す図である。 図4の読み出し回路各部の動作波形を示す図であり、センスアンプからローレベルが読み出される場合の動作に対応する図である。 第2実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示す図である。 第2実施形態のセンスアンプ及びその周辺の回路構成の一例を示す図である。 図6の読み出し回路各部の動作波形を示す図であり、最初にセンスアンプからローレベルが読み出され、その後にセンスアンプからハイレベルが読み出される場合の動作に対応する図である。 第3実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示す図である。 図9のラッチ信号制御回路の構成例を示す図である。 図9の読み出し回路各部の動作波形を示す図であり、センスアンプからローレベルが読み出される場合の動作に対応する図である。 第4実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示す図である。 図12のラッチ信号制御回路の構成例を示す図である。 図12の読み出し回路各部の動作波形を示す図であり、最初にセンスアンプからローレベルが読み出され、その後にセンスアンプからハイレベルが読み出される場合の動作に対応する図である。 本実施形態において開示された構成を備える半導体装置と、この半導体装置の動作を制御するコントローラとを含む情報処理システムの構成例を示す図である。
以下、本発明の実施例の一つを示す。ただし、本願の請求対象は、この実施例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された内容にあることは言うまでもない。
本発明の実施例の一つは、センスアンプ回路(30)と、第1のデータ線(LIOT、LIOB)と、第2のデータ線(MIOT、MIOB)と、リードアンプ回路(31)と、これらの接続を制御する第1のスイッチ回路(Q10、Q11)、第2のスイッチ回路(Q14、Q15)、第3のスイッチ回路(Q18、Q19)と、電荷転送トランジスタ(Q20、Q21)と、各データ線を第2の電位(VBLP)に設定する第1の電位設定回路(Q12、Q13)及び第2の電位設定回路(Q16、Q17)と、を設けた半導体装置に適用されるものである(例えば、図4参照)。これらに加えて、電荷転送トランジスタのゲート端子に印加される制御電圧(VTG)を生成する制御電圧生成回路と、電荷転送トランジスタのゲート端子に制御電圧を供給する配線に形成された補償容量(CTG)とが設けられている。
以上の構成においては、第1のデータ線(LIOT、LIOB)及び第2のデータ線(MIOT、MIOB)の各電位を、リードアンプ回路(31)を駆動する第1の電位より低い第2の電位(VBLP)に設定し、第2/第3のスイッチ回路の各々に含まれるトランジスタ(Q14、Q15、Q18、Q19)を導通させる際のゲート電位を第1の電位またはそれらの閾値電圧に前記第2の電位を加えた所定電圧に制御し、電荷転送トランジスタ(Q20、Q21)のゲート電位である制御電圧(VTG)を、それらの閾値電圧に第2の電位を加えた固定電位に設定するものである。更に、第3のスイッチ回路(Q18、Q19)とリードアンプ回路(31)の入力ノード(RAB、RAT)との間の電荷転送トランジスタ(Q20、Q21)のゲート電位である制御電圧(VTG)が上述の固定電位に設定され、その配線に補償容量(CTG)を設けたので、読み出し動作時に入力ノード(RAB、RAT)の電位変化によるゲートカップリングの影響を抑制し、十分な動作マージンを確保することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら詳しく説明する。以下の実施形態においては、半導体装置の一例としてのDRAM(Dynamic Random Access Memory)に対して本発明を適用する場合を説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態のDRAMのうち、主にカラム系回路の全体構成のブロック図を示している。図1のブロック図には、複数のメモリセルアレイ10と、各々のメモリセルアレイ10に付随する回路群として、センスアンプ列11、ワードドライバ12、所定数のカラム選択回路13、スイッチ回路14、アレイ制御回路15が設けられている。また、カラム系回路の全体に付随する回路群として、カラムデコーダ16、スイッチ回路17、カラム制御回路18、リードアンプ列19が設けられている。複数のメモリセルアレイ10はセンスアンプ列11と一体となって、DRAMのレイアウトにおいてビット線方向に並んで配置される。
各々のメモリセルアレイ10には、複数のワード線WLと、これに直交する複数のビット線BLT、BLBが配置され、1個置きの交点に複数のメモリセルMCが形成されている。隣接する1対のビット線BLT、BLBは2本1組の相補対をなし、センスアンプ列11に含まれる各々のセンスアンプに接続されている。メモリセルアレイ10において選択されたワード線WLはワードドライバ12により駆動され、対応するメモリセルMCから1対のビット線BLT、BLBの電位差としての信号が読み出される。そして、1対のビット線BLに接続されるセンスアンプは、読み出された信号を増幅して保持する。
カラム選択回路13は、カラムデコーダ16から供給されるカラム選択信号YSに応じて、ビット線BLT、BLBとローカルデータ線LIOT、LIOBとの間の接続を制御する。カラムデコーダ16は、複数のメモリセルアレイ10の一端に配置され、所定数のカラム選択信号YSの中からYアドレスのデコード結果に対応する1本のカラム選択信号YSを活性化する。図1の例では、各々のメモリセルアレイ10に対応して、1対のローカルデータ線LIOT(0)、LIOB(0)と、1対のローカルデータ線LIOT(1)、LIOB(1)が並列して配置されている。よって、各々のカラム選択回路13に、2対(4本)のビット線BLT、BLBと2対(4本)のローカルデータ線LIOT、LIOBが接続される構成になっている。
スイッチ回路14は、アレイ制御回路15から供給される制御信号S1に応じて、ローカルデータ線LIOT、LIOBとメインデータ線MIOT、MIOBとの間の電気的な接続を制御する。図1の例では、1対のローカルデータ線LIOT(0)、LIOB(0)に対応する1対のメインデータ線MIOT(0)、MIOB(0)と、1対のローカルデータ線LIOT(1)、LIOB(1)に対応する1対のメインデータ線MIOT(1)、MIOB(1)が並列して配置されている。よって、2対(4本)のローカルデータ線LIOT、LIOBと2対(4本)のメインデータ線MIOT、MIOBが接続される構成になっている。
なお、第1実施形態において、後述の構成及び動作の説明は、1対のローカルデータ線LIOT、LIOB及び1対のメインデータ線MIOT、MIOBが存在することを前提とするが、それぞれ2対以上配置されている場合であっても、各々の1対について構成及び動作は同様である。
スイッチ回路17は、カラム制御回路18から供給される制御信号S2及び制御電圧VTGに応じて、メインデータ線MIOT、MIOBとリードアンプ列19との間の接続を制御する。リードアンプ列19は、1対のメインデータ線MIOT(0)、MIOB(0)と、1対のメインデータ線MIOT(1)、MIOB(1)とをそれぞれ伝送される信号を増幅する2つのリードアンプを含んでいる。
次に図2は、図1の全体構成のうち、複数のメモリセルアレイ10とその周辺回路群とを含むアレイ領域の配置を模式的に示している。図2のアレイ領域においては、図1の複数のメモリセルアレイ10が配置されるとともに、それぞれのメモリセルアレイ10の周囲には、図1の複数のセンスアンプ列11と、図1の複数のワードドライバ12がそれぞれ配置されている。図2の例では、全部で32個のメモリセルアレイ10がマトリクス状(4×8個)に配置されている。各々のメモリセルアレイ10において、複数のワード線WL、複数のビット線BL(図1のビット線BLT/BLB)、複数のメモリセルMCのそれぞれの配置は、図1と同様である。
また、各々のメモリセルアレイ10の周囲には、図1の複数のワードドライバ12と、図1の複数のセンスアンプ列11とが配置されている。また、それぞれのワードドライバ12とそれぞれのセンスアンプ列11とが交差する領域には複数のクロスエリア21が配置されている。また、メモリセルアレイ10の外周付近の領域には、カラムアドレスに対応するビット線BLを選択するカラムデコーダ16(図1)と、ロウアドレスに対応するワード線WLを選択するロウデコーダ20とが配置されている。
一方、図3は、図2のアレイ領域の配置に重ねて、ローカルデータ線ペアLIOP(図1のローカルデータ線LIOT、LIOB)及びメインデータ線ペアMIOP(図1のメインデータ線MIOT、MIOB)の配線群と、本発明の特徴的な構成を有する複数の回路22と、それぞれの回路22に供給される後述の制御電圧VTGを生成するVTG生成回路23(本発明の電位生成回路)とを示している。また、回路22とVTG生成回路23との間に接続される配線L1と、この配線L1に形成される複数の補償容量CTGを示している。なお、図3の回路22を含む読み出し回路の構成については後述する(図4参照)。
図3に示すように、ローカルデータ線ペアLIOPは、2ペア毎にセンスアンプ列11、ワードドライバ12、クロスエリア21を跨って配置されている。また、メインデータ線ペアMIOPは、2ペア毎にワード線WLの方向に並ぶ4つのメモリセルアレイ10及び5つのワードドライバ12を跨って配置されている。それぞれのメインデータ線ペアMIOPは、ワード線WLの方向に存在する4個のワードドライバ12の中の1個において、所定のローカルデータ線ペアLIOPと接続されている。また、1組のメインデータ線ペアMIOPのそれぞれの一端が1個の回路22に接続されている。よって、16組のメインデータ線ペアMIOPに対応する16個の回路22がビット線BLの方向に並んで配置されている。16個の回路22のそれぞれには、VTG生成回路23から延びる配線L1が接続されている。配線L1の所定位置に形成される複数の補償容量CTGは、回路22における後述のゲートカップリングを抑制する役割がある。また、配線L1には、図示しない寄生抵抗が存在する。VTG生成回路23により生成される制御電圧VTGは所定の固定電位に制御されるが、詳しくは後述する。
次に図4は、第1実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示している。図4の回路構成は、図1に示すブロック図のうち、センスアンプ列11の1つのセンスアンプ30と、このセンスアンプ30から順次接続される1対のローカルデータ線LIOT、LIOB(本発明の第1のデータ線)及び1対のメインデータ線MIOT、MIOB(本発明の第2のデータ線)と、その範囲内のカラム選択回路13、スイッチ回路14、17のそれぞれの対応する回路部分と、リードアンプ列19の1つのリードアンプ31とを含み、全部で12個のトランジスタQ10〜Q21が設けられている。なお、図4の読み出し回路のうち、トランジスタQ16〜Q21及びリードアンプ31の回路部分は、図3の回路22に対応する。
図4においては、センスアンプ30に接続される1対のビット線BLT、BLBと、ワード線WL及びビット線BLTの交点に配置されるメモリセルMCを併せて図示している。なお、センスアンプ30の回路形式は、入力ノード(ビット線BLT、BLB)と出力ノードSAT、SABとがそれぞれ共通に接続され、2つのインバータの入力と出力が互いにクロスカップルされた周知の回路形式(それぞれの前記入力ノードと出力ノードが共通の回路形式)であっても、それぞれの前記入力ノードと出力ノードが異なる回路形式であってもよい。
Nチャネル型の1対のトランジスタQ10、Q11(本発明の第1のスイッチ回路)は図1のカラム選択回路13に含まれる。一方のトランジスタQ10は、センスアンプ30の一方のノードSABと一方のローカルデータ線LIOBとの間に、それぞれ対応するソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。他方のトランジスタQ11は、センスアンプ30の他方の出力ノードSATと他方のローカルデータ線LIOTとの間に、それぞれ対応するソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。トランジスタQ10、Q11のそれぞれのゲートには、カラム選択信号YSが印加されている。センスアンプ30の1対の出力ノードSAT、SABと1対のローカルデータ線LIOT、LIOBとは、カラム選択信号YSが内部電源電圧VPERI(本発明の第1の電位)又はそれ以上の電圧であるハイレベルのときに接続され、カラム選択信号YSがローレベルのときに切り離される。なお、「ゲート端子」を単に「ゲート」、「ソース端子」を単に「ソース」、「ドレイン端子」を単に「ドレイン」と呼ぶことがある。
Nチャネル型の1対のトランジスタQ12、Q13(本発明の第1の電位設定回路)は、1対のローカルデータ線LIOT、LIOBの間に直列に接続されている。これらのトランジスタQ12、Q13には、それぞれのゲートに制御信号PCLが印加され、それぞれのソースにプリチャージ電位VBLP(本発明の第2の電位)が印加されている。制御信号PCLがハイレベルのとき、1対のローカルデータ線LIOT、LIOBがトランジスタQ12、Q13を介してプリチャージ電位VBLPにプリチャージされる。
Nチャネル型の1対のトランジスタQ14、Q15(本発明の第2のスイッチ回路であり、第1のトランジスタ)は図1のスイッチ回路14に含まれる。一方のトランジスタQ14は、一方のローカルデータ線LIOBと一方のメインデータ線MIOBの間に、それぞれ対応するソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。他方のトランジスタQ15は、他方のローカルデータ線LIOTと他方のメインデータ線MIOTとの間に、それぞれ対応するソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。トランジスタQ14、Q15のそれぞれのゲートには、制御信号S1が印加されている。1対のローカルデータ線LIOT、LIOBと1対のメインデータ線MIOT、MIOBとは、制御信号S1がハイレベルのときに接続され、制御信号S1がローレベルのときに切り離される。
Nチャネル型の1対のトランジスタQ16、Q17(本発明の第2の電位設定回路)は、1対のメインデータ線MIOT、MIOBの間に直列に接続されている。これらのトランジスタQ16、Q17には、それぞれのゲートに制御信号PCMが印加され、それぞれのソースにプリチャージ電位VBLPが印加されている。制御信号PCMがハイレベルのとき、1対のメインデータ線MIOT、MIOBがトランジスタQ16、Q17を介してプリチャージ電位VBLPにプリチャージされる。
Nチャネル型の1対のトランジスタQ18、Q19(本発明の第3のスイッチ回路であり、第1のトランジスタ)は図1のスイッチ回路17に含まれる。一方のトランジスタQ18は、一方のメインデータ線MIOBとトランジスタQ20との間に、それぞれ対応するトランジスタQ18のソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。他方のトランジスタQ19は、他方のメインデータ線MIOTとトランジスタQ21とのとの間に、それぞれ対応するトランジスタQ19のソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。トランジスタQ18、Q19のそれぞれのゲートには、制御信号S2が印加されている。
Nチャネル型の1対のトランジスタQ20、Q21(本発明の電荷転送トランジスタ)は図1のスイッチ回路17に含まれる。一方のトランジスタQ20は、トランジスタQ18とリードアンプ31の一方のノードRABとの間に、それぞれ対応するソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。他方のトランジスタQ21は、トランジスタQ19とリードアンプ31の他方のノードRATとの間に、それぞれ対応するソース(一端)とドレイン(他端)が接続されている。トランジスタQ20、Q21のそれぞれのゲートには、制御電圧VTGが印加されている。すなわち、トランジスタQ18とトランジスタQ20が、両者の中間ノード(本発明の第1のノード)を介して、メインデータ線MIOBとノードRABとの間に直列接続され、トランジスタQ19とトランジスタQ21が、両者の中間ノード(本発明の第1のノード)を介して、メインデータ線MIOTとノードRATとの間に直列接続されている。
トランジスタQ20、Q21のゲートに印加される制御電圧VTGは、プリチャージ電位VBLPにNチャネル型のトランジスタの閾値電圧Vtnを加えたDC的な固定電位に制御される。また、補償容量CTGは、トランジスタQ20、Q21の各ゲートとグランド電位VSSとの間に接続され、トランジスタQ20、Q21の各ゲートとリードアンプ31のノードRAB、RATの間のゲートカップリングを抑制できる程度の値に設定される。なお、1対のメインデータ線MIOT、MIOBとリードアンプ31の1対のノードRAT、RABは、制御信号S2及び制御電圧VTGがともにハイレベルのときに接続される。
リードアンプ31は内部電源電圧VPERI(本発明の第1の電位)で駆動され、データRDを出力する。リードアンプ31は電位設定回路(不図示)を含み、この電位設定回路により1対のノードRAT、RABが内部電源電圧VPERIにプリチャージされる。第1実施形態では、VPERI>VBLPの関係を前提とし、例えば、VPERI=1V、VBLP=0.5Vに設定される。この例は、プリチャージ電位VBLPを内部電源電圧VPERIとグランド電位の中間電位に設定したものであるが、かかる設定に限られず、本発明の効果を奏する限りVPERI>VBLPを満たす所望の電位関係に設定可能である。なお、リードアンプ31の回路形式は、それぞれの入力ノード(ノードRAT、RAB)と出力ノードが共通の回路形式でも、それぞれの前記入力ノードと出力ノードが異なる回路形式であってもよい。
次に、図4の読み出し回路の動作について図5を参照して説明する。図5は、図4の読み出し回路各部の動作波形を示しており、センスアンプ30を介してローレベルが読み出される場合の動作に対応する。図5では各動作波形を上段と下段に区分して表示し、上段にはカラム選択信号YS、制御信号S1/S2、制御信号PCL、PCMをそれぞれ示し、下段にはローカルデータ線LIOT、LIOB、メインデータ線MIOT、MIOB、リードアンプ31のノードRAT、RABをそれぞれ示している。カラム選択信号YS、制御信号S1/S2、制御信号PCL、PCMのそれぞれは、少なくとも選択されたメモリセルアレイ10に関連するアドレスデコーディングによって制御される信号である。なお、図5の動作波形のうち多くは、ハイレベルが内部電源電圧VPERIで与えられ、ローレベルがグランド電位VSSで与えられる。ただし、制御信号S1と制御信号S2の少なくともいずれか一方のハイレベルを、後述する電位VBLP+Vtn(本発明の所定電圧)にAC的に制御してもよい。詳細は、後述する。
図5の初期時点では、制御信号PCL、PCMがともにハイレベルであるため、ローカルデータ線LIOT、LIOB及びメインデータ線MIOT、MIOBはいずれもプリチャージ電位VBLPにプリチャージされた状態にある。また、ビット線BLT、BLB、センスアンプ30の出力ノードSAT、SABもそれぞれの電位設定回路(不図示)により内部電源電圧VPERIにプリチャージされた状態にある。また、制御電圧VTGは、上述したように、プリチャージ電位VBLPにNチャネル型のトランジスタの閾値電圧Vtn(本発明の第1のトランジスタの閾値電圧)を加えた電位VBLP+Vtnに固定されている。
次いで、リードコマンドが入力されたとき、制御信号PCLがローレベルに制御され、ローカルデータ線LIOT、LIOBのプリチャージは解除される。続いて、タイミングt0において、カラム選択信号YSがハイレベルに制御されると同時に制御信号PCMがローレベルに制御される。このとき、メインデータ線MIOT、MIOBのプリチャージが解除されるとともに、制御信号S1/S2はハイレベル(内部電源電圧VPERI)に制御される。一方、上述したように、制御電圧VTGは電位VBLP+Vtnに固定されている。よって、センスアンプ30に保持されているローレベルのデータの読み出し動作が開始され、以下に述べるように、読み出しデータは、出力ノードSAT、SAB、ローカルデータ線LIOT、LIOB、メインデータ線MIOT、MIOB、ノードRAT、RABを順次経由してリードアンプ31に転送される。
タイミングt0において、センスアンプ30からのローレベルの読み出し動作に伴いローカルデータ線LIOTの電位がプリチャージ電位VBLPからローレベルに変化すると、トランジスタQ15を介してメインデータ線MIOTの電位が緩やかにローレベルへ引き下げられていく。メインデータ線MIOTの寄生容量の負荷は、ローカルデータ線LIOTの寄生容量の負荷よりも大きいからである。一方、センスアンプ30の出力ノードSABは出力ノードSATとは逆極性のハイレベルになり、ローカルデータ線LIOBの電位がトランジスタQ10を介して緩やかにハイレベルに上昇する。これに伴い、メインデータ線MIOBもプリチャージ電位VBLPより若干高い電位へ緩やかに上昇していく。メインデータ線MIOBの寄生容量の負荷は、ローカルデータ線LIOBの寄生容量の負荷よりも大きいからである。なお、上記各電位の時間的な変化の速度は、各部の寄生容量の大小と各トランジスタのオン抵抗の値の影響を受ける。
そして、メインデータ線MIOTがプリチャージ電位VBLPより低い電位になるため、トランジスタQ21がオンし、リードアンプ31のノードRATから電荷を引き抜き始める。すなわち、メインデータ線MIOTとローカルデータ線LIOTの経路に沿って引き抜かれる電荷はノードRATから補われる(チャージシェアされる)ことになる。そのため、メインデータ線MIOTの電位が小振幅で変化するのに比べ、寄生容量値がメインデータ線MIOTより遥かに小さなノードRATの電位は大振幅で変化する結果、1対のノードRAT、RAB間に大きな差電位(Vd)が1対のメインデータ線(MIOT、MIOB)の差電位よりも高速に生じることになる。言い換えれば、所定時間当たりのノードRATのスルーレート(電位の遷移量)がメインデータ線MIOTのスルーレートよりも大きい。よって、リードアンプ31は、より安定的な動作で且つ高速にメモリセルMCのデータを出力する。図5に示すように、タイミングt1で、1対のノードRAT、RAB間に必要な差電位Vdが得られるので、リードアンプ31を活性化することにより差電位Vdに対応する信号がラッチされる。
タイミングt1において、制御信号S1/S2は、ハイレベル(内部電源電圧VPERI)からローレベル(グランド電位VSS)に制御される。続いて、カラム選択信号YSがハイレベルからローレベルに制御されると同時に制御信号PCMがローレベルからハイレベルに制御される。その後、制御信号PCLもローレベルからハイレベルに制御される。このような制御により、センスアンプ30の出力ノードSAT、SABと、ローカルデータ線LIOT、LIOBと、メインデータ線MIOT、MIOBと、リードアンプ31のノードRAT、RABは互いに切り離されるとともに、それぞれが再びプリチャージ状態に移行する。
なお、センスアンプ30からハイレベルが読み出される場合の動作については、ビット線BLT、BLB、ローカルデータ線LIOT、LIOB、メインデータ線MIOT、MIOBのそれぞれの挙動を、図5の場合とは逆の電位関係で考えればよい。
以上説明したように第1実施形態の構成によれば、リードアンプ31を内部電源電圧VPERIで駆動するとともに、1対のローカルデータ線LIOT、LIOB及び1対のメインデータ線MIOT、MIOBをプリチャージ電位VBLP(VBLP<VPERI)に設定した状態で、第2のスイッチ回路(Q14、Q15)、第3のスイッチ回路(Q18、Q19)、電荷転送トランジスタQ20、Q21をそれぞれ導通状態に制御するので、センスアンプ30から各データ線を経由して伝送される信号を小振幅のままリードアンプ31に転送可能となる。
また、制御信号S1のハイレベルを、内部電源電圧VPERIから、上述の電位VBLP+Vtn(本発明の所定電圧)にAC的に制御してもよい。例えば、プリチャージ電位VBLPが0.5vで、閾値電圧Vtnが、0.1vであるとすれば、所定電圧は0.6vである。センスアンプ30からのローレベルの読み出し動作に伴い、センスアンプ30の出力ノードSABは出力ノードSATとは逆極性の方向であるハイレベルになり、ローカルデータ線LIOBの電位が、MOSトランジスタQ10を介して緩やかにハイレベルに上昇するので、MOSトランジスタQ14はオンすることなくメインデータ線MIOBはプリチャージ電位VBLPの状態に保たれる。
また、制御信号S2のハイレベルを、内部電源電圧VPERIから、上述の電位VBLP+Vtn(本発明の所定電圧)にAC的に制御してもよい。制御信号S1のハイレベル及び制御信号S2のハイレベルは、それぞれ独立に設定できる。
第1実施形態において、メモリセルMCのローレベルの情報の読み出し動作に際し、その反転情報を伝送するメインデータ線MIOBとリードアンプ31のノードRABの電位を振幅させずに電位VBLPを維持し、メモリセルMCの情報を間接的にリードアンプ31に伝達する。他方、その同相情報を伝送するメインデータ線MIOTとリードアンプ31のノードRATの各電位を振幅させて、メモリセルMCの情報を直接的にリードアンプ31に伝達する。言い換えれば、メモリセルMCのハイレベルの情報が増幅されずにリードアンプ31の入力ノード(ノードRAT)に間接的に伝達される。他方、メモリセルMCのローレベルの情報が小振幅ではあるが増幅されてリードアンプ31の入力ノードに直接的に伝達される。この場合、一般に寄生容量が大きいとされるメインデータ線MIOT、MIOBの振幅を少なくとも従来の構成に比べて半減可能であるため、動作電流の削減に大きな効果がある。
一方、メモリセルMCのローレベルの情報の読み出し動作に際し、その反転情報がローカルデータ線LIOB及びメインデータ線MIOBに伝送された後、直列接続されたトランジスタQ18及びトランジスタQ20を経て、リードアンプ31の入力ノードであるノードRABに伝達される。このとき、電荷転送トランジスタであるトランジスタQ20による電荷転送動作時に、そのゲート電位が、上述したように固定電位のVBLP+Vtnに制御されるとともに、ゲート端子には補償容量CTGが接続されているので、ノードRABの電位がローレベルに降下するときのトランジスタQ20におけるゲートカップリングを確実に抑制することができる。なお、メモリセルMCのハイレベルの情報の読み出し動作に際しては、メインデータ線MIOBの電位とトランジスタQ20のゲート電位との差が閾値電圧Vtnのみであるため、トランジスタQ20のオフ電流を抑制し、ノードRABの電位低下に起因するリードアンプ31の動作マージンの低下を防止することができる。また、制御信号S1と制御信号S2の少なくともいずれか一方のハイレベルを、上述の所定電圧に設定しても動作電流の削減に効果がある。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態のように1対のローカルデータ線LIOT、LIOB及び1対のメインデータ線MIOT、MIOBを用いた相補的な構成(T/B)を備えるのではなく、1本のローカルデータ線LIO及び1本のメインデータ線MIOを用いたシングルエンド型の構成を採用するとともに、メインデータ線MIOとリードアンプ31aとの間にアンプ32を配置して構成される。なお、図1〜図3の各ブロック図については、ビット線BL、ローカルデータ線LIO、メインデータ線MIOとこれらに対応する回路部分をシングルエンド型の構成に置き換えれば、各構成要素は第2実施形態においても共通であるので、その説明を省略する。
図6は、第2実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示している。図6の回路構成は、第1実施形態の図4と同様の範囲に対応しており、1つのセンスアンプ30aと、1本のローカルデータ線LIO(本発明の第1のデータ線)と、1本のメインデータ線MIO(本発明の第2のデータ線)と、スイッチ回路14、17のそれぞれの対応する回路部分と、1つのアンプ32と、1つのリードアンプ31aとを含み、全部で10個のトランジスタQ30〜Q39が設けられている。
センスアンプ30aは1本のビット線BLに接続され、選択されたワード線WLとの交点に配置されたメモリセルMCからビット線BLに伝送される信号電圧を増幅して出力ノードN1から出力する。第2実施形態では、センスアンプ30aがシングルエンド型の構成を有するが、具体的な構成例については後述する。Nチャネル型のトランジスタQ30(本発明の第1のスイッチ回路)は、センスアンプ30aの出力ノードN1とローカルデータ線LIOとの間に接続され、ゲートにカラム選択信号YSが印加される。
Nチャネル型のトランジスタQ31(本発明の第1の電位設定回路)は、プリチャージ電位VBLPとローカルデータ線LIOとの間に接続され、ゲートに制御信号PCLが印加される。制御信号PCLがハイレベルのとき、ローカルデータ線LIOがプリチャージ電位VBLPにプリチャージされる。Nチャネル型のトランジスタQ32(本発明の第2のスイッチ回路)は、ゲートに印加される制御信号S1に応じて、ローカルデータ線LIOとメインデータ線MIOとの間の接続を制御する。Nチャネル型のトランジスタQ33(本発明の第2の電位設定回路)は、プリチャージ電位VBLPとメインデータ線MIOとの間に接続され、ゲートに制御信号PCMが印加される。制御信号PCMがハイレベルのとき、メインデータ線MIOがプリチャージ電位VBLPにプリチャージされる。
Nチャネル型のトランジスタQ34(本発明の第3のスイッチ回路)は、ゲートに印加される制御信号S2に応じて、メインデータ線MIOとトランジスタQ35との間の接続を制御する。Nチャネル型のトランジスタQ35(本発明の電荷転送トランジスタ)は、ゲートに印加される制御電圧VTGに応じて、トランジスタQ34とアンプ32のノードN2との間の接続を制御する。
なお、トランジスタQ35のゲートに印加される制御電圧VTGと、トランジスタQ35のゲートとグランド電位VSSとの間に接続される補償容量CTGについては、第1実施形態(図4)の場合と同様である。
Pチャネル型のトランジスタQ36は、内部電源電圧VPERIとノードN2との間に接続され、ゲートに制御信号PC1が印加されている。制御信号PC1がローレベルのとき、ノードN2が内部電源電圧VPERIにプリチャージされる。
アンプ32は、シングルエンド型のアンプであり、ノードN3とグランド電位VSSの間に直列接続された2つのNチャネル型のトランジスタQ37、Q38により構成される。トランジスタQ37のゲートはノードN2に接続され、トランジスタQ38のゲートには制御信号LTCが印加され、ノードN2からの入力信号が増幅されてトランジスタQ38の一端のノードN3に出力される。トランジスタQ37、Q38は直列に接続されていればよく、それらの順序関係は問わない。
Pチャネル型のトランジスタQ39は、内部電源電圧VPERIとノードN3との間に接続され、ゲートに制御信号PC2が印加されている。制御信号PC2がローレベルのとき、ノードN3が内部電源電圧VPERIにプリチャージされる。ノードN3はリードアンプ31aの入力ノードであり、リードアンプ31aからデータRDが出力される。なお、リードアンプ31a、シングルエンド型のアンプ32、トランジスタQ36、Q39は、一体的に本発明のリードアンプ回路として機能する。
ここで、図6のセンスアンプ30a及びその周辺の回路構成の一例を図7に示す。図7の回路構成は、シングルエンド型のセンスアンプ30aを構成するプリアンプ40及びセンスラッチ回路41と、このセンスアンプ30aに対応して配置される1個のメモリセルMCが含まれる。なお、図7では、1個のメモリセルMCを示しているが、実際には1本のビット線BLに選択的に接続可能な複数のメモリセルMCが配置される。
メモリセルMCは、Nチャネル型の選択トランジスタQ0と、情報を電荷として保持するキャパシタCsとから構成されている。選択トランジスタQ0は、ソースがビット線BLに接続され、ゲートがワード線WLに接続されている。キャパシタCsは、選択トランジスタQ0のドレインとセルプレート電位VPLTとの間に接続されている。
プリアンプ40は、5つのNチャネル型のトランジスタQ40、Q41、Q42、Q43、Q44から構成されたシングルエンド型のアンプである。電荷転送ゲートとして機能するトランジスタQ40は、ビット線BLとプリアンプ40側のセンスノードNsの間に接続され、ゲートに制御電圧Vgが印加されている。トランジスタQ41は増幅素子として機能し、ゲートがセンスノードNsに接続され、ビット線BLからトランジスタQ40を介して伝送された信号をセンス・増幅してドレイン電流に変換する。このドレイン電流は、プリアンプ40とセンスラッチ回路41との間のノードN4からトランジスタQ43、Q41を通ってグランドに流れる。トランジスタQ41とQ43は直列に接続されていればよく、それらの順序関係は問わない。
ビット線BLのプリチャージ用トランジスタとして機能するトランジスタQ42は、ゲートに制御信号PCが印加され、制御信号PCがハイレベルのときにセンスノードNsをグランド電位にプリチャージする。センスノードNsがプリチャージされると、トランジスタQ40を介してビット線BLもグランド電位にプリチャージされる。読み出し制御用のトランジスタQ43は、ゲートに印加される制御信号RTに応じて、ノードN4とトランジスタQ41との間の接続を制御する。書き込み制御用のトランジスタQ44は、ゲートに印加される制御信号WTに応じて、ノードN4とセンスノードNsとの間の接続を制御する。
プリアンプ40の後段のセンスラッチ回路41は、3個のPチャネル型のトランジスタQ45、Q48、Q50と7個のNチャネル型のトランジスタQ46、Q47、Q49、Q51、Q52、Q53、Q54を含んで構成される。電源電圧VDDとノードN4との間には、プリチャージ用のトランジスタQ45が接続されている。トランジスタQ45は、ゲートに印加される反転制御信号/PCがローレベルのときにノードN4を電源電圧VDDにプリチャージする。トランジスタQ46は、ゲートに印加される制御信号SLに応じて、ノードN4とノードN5との間の接続を制御する。また、トランジスタQ47は、ゲートに印加される制御信号SRに応じて、ノードN4とノードN6との間の接続を制御する。なお、電源電圧VDDは、内部電源電圧VPERIと同じ電圧であってもよい。更に、内部電源電圧VPERIとセンスアンプ30aの出力ノードN1との間には、反転制御信号/PCがゲートに印加されるプリチャージ用のトランジスタ(不図示)が接続されている。
トランジスタQ48、Q49、Q50、Q51はラッチを構成し、プリアンプ40からノードN4に伝送された信号電位を2値で判定してラッチする。それぞれのゲートがノードN5に接続される1対のトランジスタQ48、Q49は、比較的駆動力の大きなセンス用インバータを構成し、それぞれのゲートがノードN6に接続される1対のトランジスタQ50、Q51は、比較的駆動力の小さなラッチ用インバータを構成する。2つのインバータ(センス用インバータとラッチ用インバータ)は、入力及び出力が互いにクロスカップルされている。出力ノードN1とノードN5の間には、書き込み動作用のトランジスタQ52が接続され、そのゲートに制御信号WEが入力される。また、出力ノードN1とグランドの間には、読み出し動作用の2つのトランジスタQ53、Q54が直列接続されている。トランジスタQ53は増幅素子として機能し、ゲートがノードN6に接続されるとともに、トランジスタQ54のゲートには、制御信号REが印加されている。トランジスタQ53とQ54は直列に接続されていればよく、それらの順序関係は問わない。
次に、図6の読み出し回路の動作について図8を参照して説明する。図8は、図6の読み出し回路各部の動作波形を示しており、最初にセンスアンプ30aからローレベルが読み出され、その後にセンスアンプ30aからハイレベルが読み出される場合の動作に対応する。図8では各動作波形を上段、中段、下段に3段に区分して表示している。上段にはカラム選択信号YS、制御信号S1/S2、制御信号PCL、PCMをそれぞれ示し、中段には制御信号PC1/PC2及び制御信号LTCを示し、下段にはローカルデータ線LIO、メインデータ線MIO、ノードN2、N3をそれぞれ示している。
図8の前半におけるメモリセルMCのローレベルの情報の読み出し動作に際し、初期時点では制御信号PCL、PCMがともにハイレベルであるため、ローカルデータ線LIO及びメインデータ線MIOはいずれもプリチャージ電位VBLPにプリチャージされた状態にある。そして、リードコマンドが入力されたとき、制御信号PCLがローレベルに制御され、ローカルデータ線LIOのプリチャージは解除される。続いて、タイミングt10において、カラム選択信号YSがハイレベルに制御されると同時に制御信号PCMがローレベルに制御される。また、制御信号PC1、PC2はハイレベルに制御される。このとき、メインデータ線MIO及びノードN2、N3のプリチャージがそれぞれ解除されるとともに、制御信号S1/S2がハイレベル(内部電源電圧VPERI)に制御される。よって、センスアンプ30aに保持されているデータの読み出し動作が開始され、以下に述べるように、読み出しデータは、出力ノードN1、ローカルデータ線LIO、メインデータ線MIO、ノードN2、アンプ32、ノードN3を順次経由してリードアンプ31aに転送される。
このとき、センスアンプ30a内のノードN6(図7)がローレベルであり、ローカルデータ線LIOはプリチャージ電位VBLPを保つので、トランジスタQ32がオンしてもメインデータ線MIOはプリチャージ電位VBLPを保ち、トランジスタQ34がオンしてもトランジスタQ35はオンしない。なお、トランジスタQ35は、そのゲート電位が閾値近傍にあるため、実際には僅かにオフ電流(漏れ電流)が流れる。さらに、この時点でアンプ32のノードN2は、ほぼ内部電源電圧VPERI(本発明の第2の電位)を保っている。図8においては、オフ電流によるノードN2の電圧低下を誇張して表現しているが、実際には内部電源電圧VPERIから0.01vも低下しない程度であり、内部電源電圧VPERIを保っているといっても過言ではない。これは、メモリセルMCのアクセスに対応するPC1の活性化時間(ハイ期間)が短いためである。
次いでタイミングt11において、制御信号S1/S2がハイレベルに制御されると、ノードN3の電荷がトランジスタQ38、Q37を介して引き抜かれ、ハイレベルからローレベルに変化する。これにより、リードアンプ31aのラッチ状態が反転される結果、データRDが反転する。その後、制御信号S1、S2はローレベルに戻され、制御信号PCMがハイレベルに戻され、制御信号LTCがローレベルに戻される。また、カラム選択信号YSがローレベルに戻され、制御信号PCLがハイレベルに戻される。このような制御により、出力ノードN1と、ローカルデータ線LIOと、メインデータ線MIOと、ノードN2、N3は互いに切り離されるとともに、再びプリチャージ状態に移行する。その後、制御信号PC1、PC2がローレベルに戻され、ノードN3がハイレベルになってリードアンプ31aがリセットされ、データRDが元に戻る。
次に、図8の後半におけるメモリセルMCのハイレベルの情報の読み出し動作に際し、タイミングt12の前後における各制御信号に対する制御は、上述のローレベルの情報の読み出し動作の場合と同様である。一方、このときのセンスアンプ30aの出力ノードN1の電位は、制御信号RE(図7)をハイレベルに制御することにより、ローレベルに遷移する。そして、カラム選択信号YSに応じてローカルデータ線LIOの電荷がグランド電位VSSに引き抜かれる。そのため、タイミングt12でローカルデータ線LIOの電位が低下し、トランジスタQ32を介してメインデータ線MIOの電荷も引き抜かれることになり、メインデータ線MIOの電位が緩やかにローレベルへ低下していく。
続いて、メインデータ線MIOがプリチャージ電位VBLPより低い電位になるので、トランジスタQ34を介してアンプ32のノードN2の電荷も引き抜き始め、その電位が低下していく。すなわち、メインデータ線MIOとローカルデータ線LIOの経路に沿って引き抜かれる電荷は、ノードN2から補われる(チャージシェアされる)ことになる。そのため、メインデータ線MIOの電位が小振幅で変化するのに比べると、寄生容量値がメインデータ線MIOより遥かに小さなノードN2の電位は大振幅でメインデータ線MIOの電位の遷移よりも高速に変化する結果、アンプ32は、より安定的な動作で且つ高速にメモリセルMCのデータを出力する。言い換えれば、所定時間当たりのノードN2のスルーレートがメインデータ線MIOのスルーレートよりも大きい。
続いて、タイミングt13で制御信号LTCがハイレベルに制御されると、図8に示すように、この時点のノードN2の電位は十分に低下しているので、トランジスタQ37を十分に駆動することができない。その結果、リードアンプ31aのラッチ状態が反転されず、読み出し動作の初期のデータRDを保ち続ける。それ以降の各制御信号に対する制御は、図8の前半におけるローレベルの読み出し動作の場合と同様である。
以上説明したように第2実施形態の構成によれば、リードアンプ31aとアンプ32のノードN2、N3を内部電源電圧VPERIに予めプリチャージするととともに、ローカルデータ線LIO及びメインデータ線MIOの各電位をプリチャージ電位VBLP(VBLP<VPERI)に設定した状態で、第2のスイッチ回路(Q32)及び第3のスイッチ回路(Q34)を導通状態に制御するので、センスアンプ30aから伝送される各データ線を経由して伝送される信号を小振幅のままアンプ32及びリードアンプ31aに転送可能となる。ただし、第1実施形態と同様に、制御信号S1と制御信号S2の少なくともいずれか一方のハイレベルを、電位VBLP+Vtn(本発明の所定電圧)にAC的に制御してもよい。その効果は、前述したとおりである。
すなわち、メモリセルMCのローレベルの情報の読み出し動作に際し、メインデータ線MIOとリードアンプ31aのノードN2の各電位を振幅させず電位VBLPを維持し、メモリセルMCの情報をリードアンプ31aに間接的に伝達する。他方、メモリセルMCのハイレベルの情報の読み出し動作に際し、メインデータ線MIOとアンプ32のノードN2(リードアンプ回路の入力ノード)の電位を振幅させて、メモリセルMCの情報を直接的にリードアンプ31aに伝達する。言い換えれば、メモリセルMCのローレベルの情報が増幅されずにアンプ32のノードN2(リードアンプ回路の入力ノード)に間接的に伝達される。他方、メモリセルMCのハイレベルの情報が小振幅ではあるが増幅されてアンプ31aのノードN2に直接的に伝達される。第2実施形態においても、寄生容量が大きいとメインデータ線MIOの電位の振幅を抑制可能であるため、第1実施形態と同様の動作電流の削減効果を得られる。また、電荷転送方式を適用するシングルエンド型の構成においてリードアンプ31aの状態を直接反転させるだけの電流能力がない場合であっても、従来の構成に比べて、電荷転送で得られた小さな差電位(電位VBLPとローレベルとの差電位)でアンプ32を駆動可能であるため、リードアンプ31aの状態を容易に反転させることができる。
一方、メモリセルMCの情報の読み出し動作に際し、その情報がローカルデータ線LIO及びメインデータ線MIOに伝送された後、直列接続されたトランジスタQ34及びトランジスタQ35を経て、リードアンプ31aの前段のアンプ32の入力ノードであるノードN2に伝達される。この場合、メモリセルMCのハイレベルの情報の読み出し動作時は、第1実施形態と同様、トランジスタQ35のオフ電流を抑制して動作マージンの低下を防止することができる。また、メモリセルMCのローレベルの情報の読み出し動作時は、トランジスタQ35のゲートに印加される上述の固定電位のVBLP+Vtnと、補償容量CTGの作用により、ノードN2の電位がローレベルに降下するときのトランジスタQ35におけるゲートカップリングを確実に抑制することができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態と同様の相補的な構成を備えているが、1対のメインデータ線MIOT、MIOBとリードアンプ31の間の回路構成と、リードアンプ31にラッチ信号LTCTを供給するラッチ信号制御回路50を設けた点が変更されている。なお、図1〜図3については第3実施形態においても共通であるので、その説明を省略する。
図9は、第3実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示している。図9の回路構成は、第1実施形態の図4と同様の範囲に対応している。図9において、センスアンプ30と、1対のローカルデータ線LIOT、LIOB及び1対のメインデータ線MIOT、MIOBと、その範囲内のトランジスタQ10〜Q19の回路部分と、リードアンプ31のそれぞれの構成については、図4と同様であるため説明を省略する。
第3実施形態の構成においては、1対のメインデータ線MIOT、MIOBとリードアンプ31の間の領域に、図4と同様のトランジスタQ18、Q19に加えて、6個のNチャネル型のトランジスタQ60、Q61、Q62、Q70、Q71、Q72が挿入されている。すなわち、図4のトランジスタQ20、Q21は、図9のトランジスタQ60〜Q62、Q70〜Q72により置き換えられている。このうち、3個のトランジスタQ60、Q61、Q62は、トランジスタQ18の一端とリードアンプ31の一方のノードRABとの間に並列に接続されている。また、3個のトランジスタQ70、Q71、Q72は、トランジスタQ19の一端とリードアンプ31の他方のノードRATとの間に並列に接続されている。
トランジスタQ60、Q70(本発明の電荷転送トランジスタ)は、図4のトランジスタQ20、Q21と同様に構成され、各ゲートに制御電圧VTGが印加されるとともに、各ゲートとグランド電位VSSとの間に補償容量CTGが接続されている。制御電圧VTGと補償容量CTGの役割については、第1実施形態で説明した通りである。一方、トランジスタQ61、Q71(本発明の第1の補助トランジスタ)の各ゲートには制御電圧VTG1が印加され、トランジスタQ62、Q72(本発明の第2の補助トランジスタ)の各ゲートには制御電圧VTG2が印加されている。これらの制御電圧VTG1、VTG2は、制御電圧VTGと同じ固定電位か、あるいは接地電位VSSのいずれかに選択的に制御される。制御電圧VTG1、VTG2は、半導体装置のプロセスばらつきによる特性変動に応じた適切な電位に制御されるが、詳しくは後述する。
図10は、図9のラッチ信号制御回路50の構成例を示している。ラッチ信号制御回路50(本発明の活性化信号制御回路)は、リードアンプ31に供給されるラッチ信号LTCT(本発明の活性化信号)を生成する回路であり、ラッチ信号LTCTがイネーブル状態(ハイレベル)のときにリードアンプ31の増幅動作が活性化され、1対のノードRAT、RAB間の差電位がラッチされる。図10に示すように、ラッチ信号制御回路50は、2個の遅延素子D1、D2と、2個の容量CN1、CN2と、2個のインバータINV1、INV2と、2個のNANDゲートND1、ND2とを含んで構成される。
ラッチ信号制御回路50には、カラム選択信号YSと同期する所定の信号S(YS)が入力される。2個のNANDゲートND1、ND2は2入力のSRラッチを構成し、その一方の入力端子には信号S(YS)が供給される。また、SRラッチの他方の入力端子には、信号S(YS)が2段のディレイ素子D1、D2により遅延された後にインバータINV1により反転された信号が供給される。前段のディレイ素子D1の出力端子は、遅延制御電圧DL1がソース及びドレインに供給されたNMOSトランジスタである容量CN1のゲートに接続され、後段のディレイ素子D2の出力端子は、遅延制御電圧DL2がソース及びドレインに供給されたNMOSトランジスタである容量CN2のゲートに接続される。よって、遅延制御電圧DL1、DL2に応じてディレイ素子D1、D2の遅延時間を制御することができる。上述のSRラッチの出力は、インバータINV2により反転された後、ラッチ信号LTCTとして出力される。
次に、図9の読み出し回路の動作について図11を参照して説明する。図11は、図9の読み出し回路各部の動作波形を示しており、センスアンプ30を介してローレベルが読み出される場合の動作に対応する。図11では各動作波形を上段と下段に区分して表示しているが、それぞれの表記の意味は第1実施形態の図5で説明した通りである。また、図11における動作波形の多くは第1実施形態の図5と共通であるため、以下では主に図5と異なる点について説明する。
図11の初期時点では、読み出し回路各部に対し、図5と同様にプリチャージ動作が行われる。その後、リードコマンドが入力されてプリチャージが解除され、タイミングt0からタイミングt1に至るまでの制御と、これに対応する読み出し動作時のローカルデータ線LIOT、LIOB、メインデータ線MIOT、MIOB、ノードRAT、RABのそれぞれの電位に変化についても図5と同様であり、ノードRAT、RAB間に大きな差電位Vdが得られる。ここで、タイミングt1に至るまではラッチ信号LTCTはローレベルに保たれ、リードアンプ31は非活性の状態にある。タイミングt1においてラッチ信号LTCTをハイレベルに制御することにより、リードアンプ31を活性化して、図5で説明した動作により、上述の差電位Vdに対応する信号をリードアンプ31によりラッチすることができる。
図11に示すように、図9のトランジスタQ60、Q70の各ゲートに供給される制御電圧VTGは、電位VBLP+Vtnに固定されている。一方、図9のトランジスタQ61、62、71、72の各ゲートに供給される制御電圧VTG1、VTG2は、図11では示していないが多様な制御が可能である。例えば、制御電圧VTG1、VTG2の標準の設定状態(デフォルト)として、一方の制御電圧VTG1を固定の制御電圧VTGに設定し、他方の制御電圧VTG2をグランド電位VSSに設定すること(VTG1=VTG、VTG2=VSS)を想定する。この標準の設定状態を基準として、プロセスばらつきによるNMOSトランジスタの閾値電圧Vtnの変動に応じて、制御電圧VTG1、VTG2を制御する。
具体的には、プロセスばらつきにより閾値電圧Vtnが高くなったときは、例えば、制御電圧VTG2を固定の制御電圧VTGに変更する(VTG1=VTG2=VTG)。これにより、図11でノードRATの電位がローレベルに低下する際、NMOSトランジスタの電流能力の低下を補償することで、差電位Vdを高速に変化させることができる。一方、プロセスばらつきにより閾値電圧Vtnが低くなったときは、例えば、制御電圧VTG1をグランド電位VSSに変更する(VTG1=VTG2=VSS)。これにより、メインデータ線MIOT、MIOBがプリチャージされているとき、電荷転送トランジスタ(Q60、Q70)のオフ電流を低減させることにより、ノードRATの電位の低下を抑制可能となる。
また、図11では、タイミングt1においてラッチ信号LTCTをイネーブル状態のハイレベルに遷移させているが、一般に、このときの遷移タイミングは、MOSトランジスタの閾値電圧Vtnが高いときは遅くなり、MOSトランジスタの閾値電圧Vtnが低いときは早くなる。よって、図10の遅延制御電圧DL1、DL2の制御により、ラッチ信号LTCTの遷移タイミングを補償するものである。すなわち、ラッチ信号制御回路50(図10)において、遅延制御電圧DL1、DL2のレベルを低く設定すると、容量CN1、CN2のゲート容量が見えるために容量値が増加してディレイ素子D1、D2の遅延時間が大きくなる。逆に、遅延制御電圧DL1、DL2のレベルを高く設定すると、容量CN1、CN2のゲート容量が見えなくなるために容量値が減少してディレイ素子D1、D2の遅延時間が小さくなる。例えば、標準の設定状態(デフォルト)として、遅延制御電圧DL1をローレベルに、遅延制御電圧DL2をハイレベルにそれぞれ設定することを想定し、これを基準としてNMOSトランジスタの閾値電圧Vtnの変動に応じて、遅延制御電圧DL1、DL2を制御する。
具体的には、プロセスばらつきにより閾値電圧Vtnが低くなったときは、リードアンプ31のラッチタイミングが早くなり過ぎないように、例えば、遅延制御電圧DL2をローレベルに変更する(VTG1、VTG2ともにローレベル)。これにより、上述のように容量CN2の容量値の増加によりディレイ素子D2の遅延時間がデフォルト時よりも大きくなり、その分だけラッチタイミングを遅らせて差電位Vdがより大きくなったときにラッチできるため、ローレベルの読み出し動作のマージンを高めることができる。一方、プロセスばらつきにより閾値電圧Vtnが高くなったときは、リードアンプ31のラッチタイミングが遅れて所望のAC特性を逸脱しないように、例えば、遅延制御電圧DL1をハイレベルに変更する(VTG1、VTG2ともにハイレベル)。これにより、上述のように容量CN1の容量値の減少によりディレイ素子D1の遅延時間がデフォルト時よりも小さくなり、その分だけラッチタイミングを早めてAC特性を改善することができる。
以上説明したように第3実施形態の構成によれば、第1実施形態と同様の作用効果に加えて、プロセスばらつきによりNMOSトランジスタの閾値電圧Vtnが変動したとしても、電荷転送トランジスタの特性を最適化することができる。すなわち、電荷転送トランジスタに並列に接続した各補助トランジスタのゲートに印加される各制御電圧を独立に制御可能に構成したので、閾値電圧Vtnの変動に応じて補助トランジスタの電流能力を適切に制御でき、電荷転送トランジスタ自体のサイズを調整することなく電荷転送動作の良好な特性と高い効率の両方を維持することができる。この場合、閾値電圧Vtnが上昇方向に変動する場合は補助トランジスタの電流能力を高くする方向に制御し、逆に閾値電圧Vtnが低下方向に変動する場合は補助トランジスタの電流能力を低くする方向に制御することで、ハイレベルとローレベルの両方の読み出し動作時のマージンを向上させる効果が得られる。さらに、補助トランジスタの電流能力の制御に加えて、活性化信号制御回路により供給される活性化信号に基づくリードアンプ回路の活性化タイミング(ラッチタイミング)を閾値電圧Vtnの変動に応じて適切に制御することで、上記の効果を一層高めることができる。なお、第3実施形態では、電荷転送トランジスタに2個の補助トランジスタが並列に接続される構成を説明したが、これに限らず、電荷転送トランジスタに1又は複数の補助トランジスタを並列に接続して、それぞれを独立に制御する構成を採用してもよい。また、補助トランジスタのゲートに印加される制御電圧についても、本実施形態の制御には限定されることなく、多様な制御が可能である。
[第4実施形態]
以下、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第2実施形態と同様、シングルエンド型のローカルデータ線LIO及びメインデータ線MIOと、リードアンプ31a及びアンプ32とを含む構成を備えているが、メインデータ線MIOとアンプ32の間の回路構成と、アンプ32のトランジスタQ38のゲートに印加されるラッチ信号LTCTを供給するラッチ信号制御回路50aを設けた点が変更されている。なお、図1〜図3の各ブロック図については、ビット線BL、ローカルデータ線LIO、メインデータ線MIOとこれらに対応する回路部分をシングルエンド型の構成に置き換えれば、各構成要素は第4実施形態においても共通であるので、その説明を省略する。
図12は、第4実施形態のDRAMにおいて、読み出し回路を構成する部分の具体的な回路構成を示している。図12の回路構成は、第2実施形態の図6と同様の範囲に対応している。図12において、センスアンプ30aと、1本のローカルデータ線LIOと、1本のメインデータ線MIOと、トランジスタQ30〜Q34、Q36の回路部分と、アンプ32と、リードアンプ31aのそれぞれの構成については、図6及び図7と同様であるため説明を省略する。
第4実施形態の構成においては、メインデータ線MIOとアンプ32の間の領域に、図6と同様のトランジスタQ34に加えて、3個のNチャネル型のトランジスタQ80、Q81、Q82が挿入されている。すなわち、図6のトランジスタQ35は、図12のトランジスタQ80〜Q82により置き換えられている。3個のトランジスタQ80、Q81、Q82は、トランジスタQ34の一端とアンプ32の入力側のノードN2aとの間に並列に接続されている。
トランジスタQ80(本発明の電荷転送トランジスタ)は、図6のトランジスタQ35と同様に構成され、ゲートに制御電圧VTGが印加されるとともに、各ゲートとグランド電位VSSとの間に補償容量CTGが接続されている。制御電圧VTGと補償容量CTGの役割については、第1実施形態で説明した通りである。一方、トランジスタQ81(本発明の第1の補助トランジスタ)のゲートには制御電圧VTG1が印加され、トランジスタQ82(本発明の第2の補助トランジスタ)のゲートには制御電圧VTG2が印加されている。これらの制御電圧VTG1、VTG2の役割については、第3実施形態で説明した通りである。このように、図12の3個のトランジスタQ80〜Q82は、図9の3個のトランジスタQ60〜Q62(又は3個のトランジスタQ70〜72)に対応する。
図13は、図12のラッチ信号制御回路50aの構成例を示している。ラッチ信号制御回路50a(本発明の活性化信号制御回路)は、アンプ32に供給されるラッチ信号LTCT(本発明の活性化信号)を生成する回路であり、ラッチ信号LTCTがイネーブル状態(ハイレベル)のときにアンプ32の増幅動作が活性化され、図12のノードN2aの電位が増幅される。図13に示すように、ラッチ信号制御回路50aは、3個の遅延素子D3、D4、D5と、2個の容量CN3、CN4と、2個のインバータINV3、INV4と、1個のNANDゲートND3とを含んで構成される。
ラッチ信号制御回路50aには、カラム選択信号YSと同期する上述の信号S(YS)が入力される。信号S(YS)は2段のディレイ素子D3、D4により遅延される。これらのディレイ素子D3、D4のそれぞれの出力端子には、図10の容量CN1、CN2と同じ構造のNMOSトランジスタである容量CN3、CN4が接続される。よって、容量CN3、CN4に印加される遅延制御電圧DL3、DL4の役割は、図10の遅延制御電圧DL1、DL2と同様である。2段のディレイ素子D3、D4により遅延された信号は、NANDゲートND3の一方の入力端子及びディレイ素子D5にそれぞれ入力される。NANDゲートND3の他方の入力端子には、ディレイ素子D5で遅延された信号をインバータINV3により反転した信号が入力され、NANDゲートND3の出力はインバータINV4により反転された後、ラッチ信号LTCTとして出力される。
次に、図12の読み出し回路の動作について図14を参照して説明する。図14は、図12の読み出し回路各部の動作波形を示しており、最初にセンスアンプ30aからローレベルが読み出され、その後にセンスアンプ30aからハイレベルが読み出される場合の動作に対応する。図14では各動作波形を上段、中段、下段に3段に区分して表示しているが、それぞれの表記の意味は第2実施形態の図8で説明した通りである。また、図14における動作波形の多くは第2実施形態の図8と共通であるため、以下では主に図8と異なる点について説明する。
図14の前半におけるメモリセルMCのローレベルのデータの読み出し動作に際し、初期時点では図8と同様にプリチャージ動作が行われる。その後、リードコマンドが入力されてプリチャージが解除され、タイミングt10以降の読み出し動作時における制御と、読み出し回路各部の電位の変化についても図8と同様である。なお、図14のノードN2aは図8のノードN2に対応し、図14のラッチ信号LTCTは図8のラッチ信号LTCに対応する。その後、図14の後半におけるメモリセルMCのハイレベルのデータの読み出し動作に際し、タイミングt12以降の読み出し動作時における制御と、読み出し回路各部の電位の変化についても図8と同様である。
図14において、トランジスタQ80、81の各ゲートに供給される制御電圧VTG1、VTG2に関しては、第3実施形態の制御電圧VTG1、VTG2と同様の多様な制御が可能である。すなわち、標準の設定状態(デフォルト)を基準とし(例えば、VTG1=VTG、VTG2=VSS)、プロセスばらつきに起因するNMOSトランジスタの閾値電圧Vtnの変動に応じて制御電圧VTG1、VTG2の一方を変更することが有効である。また、ラッチ信号LTCTの遷移タイミングを補償するために、図13のラッチ信号御回路50aの遅延制御電圧DL3、DL4に関しても、第3実施形態の遅延制御電圧DL1、DL2と同様の多様な制御が可能である。すなわち、標準の設定状態(デフォルト)を基準とし(例えば、DL3=ロー、DL4=ハイ)、NMOSトランジスタの閾値電圧Vtnの変動に応じて制御電圧の一方を変更することが有効である。
以上説明したように第4実施形態の構成によれば、第2実施形態と同様の作用効果に加えて、プロセスばらつきによりNMOSトランジスタの閾値電圧Vtnが変動したとしても、電荷転送トランジスタの特性を最適化することができる。この電荷転送トランジスタに並列に接続される補助トランジスタに基づく効果と、活性化信号を供給する活性化信号制御回路に基づく効果については、第3実施形態で説明した通りである。
[情報処理システム]
次に、半導体装置を含むシステムに対して本発明を適用する場合を説明する。図15は、本実施形態において開示された構成を備える半導体装置100と、この半導体装置100の動作を制御するコントローラ200とを含む情報処理システムの構成例を示している。
半導体装置100は、メモリセルアレイ101と、バックエンド・インターフェース102と、フロントエンド・インターフェース103とを備えている。メモリセルアレイ101には、本実施形態の多数のメモリセルMCを含む所定数のメモリセルアレイ10が配置されている。バックエンド・インターフェース102には、図1のメモリセルアレイ10の周辺の回路群とローカルデータ線LIOT、LIOB及びメインデータ線MIOT、MIOBが含まれる。フロントエンド・インターフェース103は、コマンドバス及びI/Oバスを経由して、コントローラ200との間で通信を行うための機能を有する。なお、図15では、1個の半導体装置100のみを示しているが、複数の半導体装置100を設けてもよい。
コントローラ200は、コマンド発行回路201と、データ処理回路202とを備え、システム全体の動作及び半導体装置100の動作を制御する。コントローラ200は、システム内のコマンドバス及びI/Oバスに接続されることに加え、システム外部とのインターフェースをも備えている。コマンド発行回路201は、コマンドバスを経由して半導体装置100に対してコマンドを送信する。データ処理回路202は、I/Oバスを経由して半導体装置100との間でデータを送受信し、制御に必要な処理を実行する。なお、本実施形態の半導体装置が、図15のコントローラ200自体に含まれる構成であってもよい。
図15の情報処理システムは、例えば、電子機器に搭載されるシステムであり、パーソナルコンピュータ、通信電子機器、自動車等の移動体の電子機器、その他産業で使用される電子機器、民生で使用される電子機器に搭載することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
例えば、第2実施形態におけるセンスラッチ回路41は、削除することもできる。その場合、ノードN1とノードN4が同一のノードとなる。
また、上記実施形態では、階層的なデータ線構成を具備する半導体装置としてのDRAMの構成を説明したが、これに限られることなく、それぞれ記憶機能部を含むCPU(Central Processing Unit)、MCU(Micro Control Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ASSP(Application Specific Standard Product)等の半導体装置全般に対して適用可能である。記憶
機能部は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
また、本発明を適用可能なデバイスとしては、SOC(System on Chip)、MCP(Multi
chip package)、POP(Package on Package)等の各種半導体装置を挙げることができる。メモリセルMCのPN接合部を含むセル構造は問わず、多様なセル構造を採用することができる。メモリセルMCの選択トランジスタQ0の構造としては、PN接合部を含む縦型トランジスタを採用してもよい。その他のトランジスタにおいても、縦型トランジスタを採用してもよい。
また、本実施形態の各トランジスタ(本発明の第1のトランジスタ)としては、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor : FET)を用いることができる。MOS(Metal Oxide Semiconductor)以外に、MIS(Metal-Insulator Semiconductor)、TFT(Thin Film Transistor)等の様々なFETを用いることができる。その他の部分のトランジスタには、FET以外のトランジスタを用いてもよく、バイポーラ型トランジスタを含んでいてもよい。また、Nチャンネル型のトランジスタ(NMOSトランジスタ)は、第1導電型のトランジスタ、Pチャンネル型のトランジスタ(PMOSトランジスタ)は、第2導電型のトランジスタの代表例である。さらに、Pチャネル型の半導体基板に限らず、Nチャネル型の半導体基板を用いてもよいし、SOI(Silicon on Insulator)構造の半導体基板や、それ以外の半導体基板を用いてもよい。
さらに、本実施形態において、センスアンプ30、リードアンプ31、各々のスイッチ回路、各々の電位設定回路の回路形式は、本実施形態の開示内容に限られない。
10…メモリセルアレイ
11…センスアンプ列
12…ワードドライバ
13…カラム選択回路
14、17…スイッチ回路
15…アレイ制御回路
16…カラムデコーダ
18…カラム制御回路
19…リードアンプ列
20…ロウデコーダ
21…クロスエリア
22…回路(読み出し回路内)
23…VTG生成回路
30、30a…センスアンプ
31、31a…リードアンプ
32…アンプ
40…プリアンプ
41…センスラッチ回路
50、50a…ラッチ信号制御回路
100…半導体装置
101…メモリセルアレイ
102…バックエンド・インターフェース
103…フロントエンド・インターフェース
200…コントローラ
201…コマンド発行回路
202…データ処理回路
WL…ワード線
BLT、BLB、BL…ビット線
LIOT、LIOB、LIO…ローカルデータ線
MIOT、MIOB、MIO…メインデータ線
Q0…選択トランジスタ
Cs…キャパシタ
Q10〜Q21、Q30〜Q39、Q40〜Q54、Q60〜Q62、Q70〜Q72、Q80〜Q82…トランジスタ
CTG…補償容量
S1、S2、PC、PCL、PCM、PC1、PC2、LTC、/PC、WT、RT、SL、SR、WE、RE…制御信号
YS…カラム選択信号
LTC、LTCT…ラッチ信号
RD…データ
VPERI…内部電源電圧
VBLP…プリチャージ電位
VSS…グランド電位
VTG、VTG1、VTG2…制御電圧
VPLT…セルプレート電位
N1…出力ノード(センスアンプ)
N2、N3、N4、N5、N6…ノード
RAT、RAB、N2、N2a、N3…ノード(リードアンプ)
Ns…センスノード

Claims (19)

  1. 複数のメモリセルに保持される情報を選択的に読み出してビット線に信号を伝送可能な半導体装置であって、
    前記ビット線を経由して伝送される信号を増幅するセンスアンプ回路と、
    前記センスアンプ回路により増幅された信号を伝送する第1のデータ線と、
    前記第1のデータ線を経由して伝送される信号をさらに伝送する第2のデータ線と、
    第1の電位で駆動され、前記第2のデータ線を経由して伝送される信号を増幅するリードアンプ回路と、
    前記センスアンプ回路の出力ノードと前記第1のデータ線の一端との間の電気的な接続を制御する第1のスイッチ回路と、
    前記第1のデータ線の他端と前記第2のデータ線の一端との間の電気的な接続を制御する第2のスイッチ回路と、
    前記第2のデータ線の他端と第1のノードとの間の電気的な接続を制御する第3のスイッチ回路と、
    ゲート端子に印加された制御電圧に応じて、前記第1のノードと前記リードアンプ回路の入力ノードとの間の電荷転送を制御する電荷転送トランジスタと、
    前記第1のデータ線を、前記第1の電位より低い第2の電位に設定する第1の電位設定回路と、
    前記第2のデータ線を、前記第2の電位に設定する第2の電位設定回路と、
    前記電荷転送トランジスタの閾値電圧に前記第2の電位を加えた固定電位を有する前記制御電圧を生成する制御電圧生成回路と、
    前記制御電圧生成回路から前記電荷転送トランジスタに前記制御電圧を供給する配線に形成された補償容量と、
    を備え、
    前記第2及び第3のスイッチ回路の各々は、ゲート端子、ソース端子とドレイン端子を備える第1のトランジスタで構成され、
    前記第1のトランジスタのゲート端子には、前記第1の電位または前記第1のトランジスタの閾値電圧に前記第2の電位を加えた所定電圧を、ハイレベルの電位として含む信号が印加される、
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記情報の読み出しに関連して、前記リードアンプ回路の入力ノードの所定時間あたりの電位の遷移量は、前記第2のデータ線の所定時間当たりの電位の遷移量よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2のスイッチ回路の前記第1のトランジスタのゲート端子に前記所定電圧が印加されるとき、前記第2のデータ線の電位振幅量は、前記第1のデータ線の電位振幅量よりも小さい、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記情報の読み出しに関連して、前記リードアンプ回路の入力ノードの電位振幅量は、前記第2のデータ線の電位振幅量よりも大きい、ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記センスアンプ回路は、相補対となる1対の前記ビット線の間の差電位を増幅する差動型の構成を有し、
    前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々は、前記1対のビット線に対応する1対のデータ線により構成され、
    前記リードアンプ回路は、前記1対のデータ線に対応する1対の前記入力ノードの間の差電位を増幅する差動型の構成を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1のスイッチ回路は、それぞれのゲート端子に第1の制御信号が印加される1対のトランジスタであり、
    前記第2のスイッチ回路は、それぞれの前記第1のトランジスタのゲート端子に第2の制御信号が印加される1対のトランジスタであり、
    前記第3のスイッチ回路は、それぞれの前記第1のトランジスタのゲート端子に第3の制御信号が印加される1対のトランジスタである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1のスイッチ回路の前記1対のトランジスタは、前記第1の制御信号を前記第1の電位以上の電位に制御することにより導通し、
    前記第2のスイッチ回路の前記1対のトランジスタは、前記第2の制御信号を前記第1の電位または前記所定電圧に制御することにより導通し、
    前記第3のスイッチ回路の前記1対のトランジスタは、前記第3の制御信号を前記第1の電位または前記所定電圧に制御することにより導通する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の電位設定回路及び前記第2の電位設定回路の各々は、前記第2の電位がそれぞれのソース端子に印加される1対のトランジスタを含み、前記1対のトランジスタのそれぞれのドレイン端子は、対応する前記1対のデータ線を構成するそれぞれの配線に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  9. 前記第1の電位設定回路は、ゲート端子に印加される第4の制御信号に応じて導通制御される1対のトランジスタを含み、
    前記第2の電位設定回路は、ゲート端子に印加される第5の制御信号に応じて導通制御される1対のトランジスタを含む、
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第2の電位は、前記第1の電位とグランド電位の中間電位に設定される、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  11. 前記センスアンプ回路は、前記ビット線に接続する入力ノード及び前記第1のデータ線に接続する出力ノードを有し、1本の前記ビット線を介して伝送される信号電圧を増幅するシングルエンド型の構成を有し、
    前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線の各々は、前記1本のビット線に対応する1本のデータ線により構成され、
    前記リードアンプ回路は、前記第2のデータ線の前記1本のデータ線を介して伝送される信号電圧を増幅するシングルエンド型の構成を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  12. 前記第1のスイッチ回路は、ゲート端子に第1の制御信号が印加される1個のトランジスタであり、
    前記第2のスイッチ回路は、前記第1のトランジスタのゲート端子に第2の制御信号が印加される1個のトランジスタであり、
    前記第3のスイッチ回路は、前記第1のトランジスタのゲート端子に第3の制御信号が印加される1個のトランジスタである、
    ことを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第1のスイッチ回路の前記1個のトランジスタは、前記第1の制御信号を前記第1の電位以上の電位に制御することにより導通し、
    前記第2のスイッチ回路の前記1個のトランジスタは、前記第2の制御信号を前記第1の電位または前記所定電圧に制御することにより導通し、
    前記第3のスイッチ回路の前記1個のトランジスタは、前記第3の制御信号を前記第1の電位または前記所定電圧に制御することにより導通する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記電荷転送トランジスタと並列に接続された一又は複数の補助トランジスタを更に備え、
    前記一又は複数の補助トランジスタのそれぞれのゲート端子には、前記電荷転送トランジスタのゲート端子に印加される前記制御電圧とは独立に制御可能な一又は複数の制御電圧が印加される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  15. 前記電荷転送トランジスタには、
    ゲート端子に第1制御電圧が印加された第1の補助トランジスタと、
    ゲート端子に第2制御電圧が印加された第2の補助トランジスタと、
    がそれぞれ並列に接続される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
  16. 前記第1制御電圧及び前記第2制御電圧の各々は、前記電荷転送トランジスタの閾値電圧に前記第2の電位を加えた固定電位、及び、前記第1及び第2の補助トランジスタの各々を非導通にする所定の電位、のいずれかに選択的に設定されることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置。
  17. 前記第1制御電圧及び第2制御電圧のうち、一方を前記固定電位に設定し、他方を前記所定の電位に設定する第1の設定状態と、
    前記第1制御電圧及び第2制御電圧の両方を前記固定電位に設定する第2の設定状態と、
    前記第1制御電圧及び第2制御電圧の両方を前記所定の電位に設定する第3の設定状態と、
    を切り替え可能に構成されることを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 前記リードアンプ回路の増幅動作を活性化する活性化信号を制御する活性化信号制御回路を更に備え、
    前記活性化信号制御回路は、前記活性化信号を非活性状態から活性状態に切り替えるタイミングを切り替え可能に構成される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置。
  19. 請求項1に記載の半導体装置と、
    前記半導体装置とバスを介して接続され、前記半導体装置の動作を制御するコントローラと、
    を備える、ことを特徴とする情報処理システム。
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