JP2012215588A - 電子部品の検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性及び応答性の高い電子部品の検査装置を提供する。
【解決手段】熱伝導部材の上面に対して接離可能に配置された蒸発器35に、冷媒圧縮機51からの供給冷媒Msを供給する冷媒供給配管48と、蒸発器35にて蒸発した供給冷媒Msからなる回収冷媒Mrを冷媒圧縮機51へ回収する冷媒回収配管49とを接続する。冷媒回収配管49には、ICチップTの搬送に伴って可動するようにホース配管49Bが設けられ、ホース配管49Bには、回収冷媒加熱器H2にてホース配管49Bを硬化させない温度に加熱された回収冷媒Mrを流通させる。そして、冷媒回収配管49におけるホース配管49Bと冷媒圧縮機51との間と、冷媒供給配管48との間に第1のバイパス配管59を設けて供給冷媒Msの一部を回収冷媒Mrに合流させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子部品の検査装置に関するものである。
ICなどの電子部品は、その電気的な特性をICハンドラなどによって検査されるとともに、その検査で得られた検査結果に基づいて良品であるか否かを判定される。電子部品の電気的な特性の検査には、電子部品を所定の温度に保持した状態で検査をする温度負荷試験がある。温度負荷試験は、正確な温度(温度負荷)下で電子部品の検査を行なう検査であることから、検査中において電子部品が検査に基づく自己発熱によって温度変化することは好ましくない。そのため、温度負荷試験において、ICハンドラは、電子部品の温度を正確な温度に維持するために、電子部品に対して電子部品の自己発熱による温度変化に対応した温度の補完を行なう必要がある。近年では、パソコンのCPUに代表されるように、電子部品の高速化、高集積化、微細化が進み、電子部品の発熱量がますます増大する傾向にあるため、電子部品の温度を正確な温度に維持して検査できるようにする高いレベルの温度制御技術が求められている。
そこで、検査において電子部品を冷却及び加熱して電子部品の温度を正確な温度に維持する方法が提案されている(特許文献1)。特許文献1は、電子部品の上面に電気ヒータの下面を結合させ、そのヒータの上面には内部を冷媒が循環するヒートシンクの下面を結合させた。それによって、電子部品は、ヒートシンクに冷媒が循環されると冷却され、電気ヒータが発熱すると加熱されるようにした。
このように、電子部品を冷却する応答性を高くしたり冷却能力を高くするためには、冷媒の循環経路に常時低温の冷媒を流通させてヒートシンクを常に低温しておく必要がある。しかし、検査する電子部品を搬送するICハンドラでは、冷媒の循環経路の一部が電子部品の搬送に伴って高速、高頻度で稼働することから、その循環経路の稼働する部分には稼働に対して耐久性を有するが低温になると硬化するホースを使用していた。すなわち、ホース、例えば、樹脂ホースやゴムホースは、冷却されて低温になると硬化して屈曲性が劣化するなどにより耐久性が低下する問題があった。
そこで、戻り配管を過度に冷やさない作用を有する、冷却部を冷媒の気化熱で冷却するとともに計量バルブで冷媒の流れを制御して冷却部の温度を制御する方法が提案されている(特許文献2)。特許文献2は、電子部品の上面に冷媒の蒸発熱で冷却される冷却部の下面を結合して、冷却部の上面には電気ヒータを結合した。それにより、冷媒を事前に冷却する時間を無くすとともに、電子部品を押圧する力が電気ヒータに直接加わらないようにした。また、蒸発器への冷媒の供給は計量バルブで制御して冷却部の温度を所定の目標温度に精度よく制御する。冷却部の温度制御により、戻り配管には過度に冷媒が流れないようになった。
特表2001−526837号公報 特表2004−527764号公報
しかしながら、特許文献2は、例えば、冷却を止めた状態から冷却を開始する場合には、冷媒を流動させて、その流動した冷媒が冷却部において蒸発する必要があった。そのため、冷媒を流動させてから冷却部が冷却されるまでに若干の時間を要し、電子部品の冷却が遅れていた。また、加熱する場合には、電気ヒータは冷却部も加熱するため、電子部品の加熱にも時間を要していた。すなわち、電子部品の冷却にも加熱にも遅れが生じ、電子部品を目標温度にする際の応答性が悪かった。
本発明は、上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、耐久性及び応答性の高い電子部品の検査装置を提供することにある。
本発明の電子部品の検査装置は、熱伝導部材の下面に把持した電子部品を検査用ソケットに配置するために搬送し、前記検査用ソケットに配置した前記電子部品を前記熱伝導部材の下面にて押圧する電子部品の検査装置であって、前記熱伝導部材の上面に対して接離可能に配置された冷却体と、前記冷却体に接続されて前記冷却体を冷却させる供給冷媒を冷媒圧縮機から供給する冷媒供給配管と、前記冷却体に接続されて前記冷却体にて蒸発した前記供給冷媒からなる回収冷媒を前記冷媒圧縮機へ回収する冷媒回収配管と、前記電子部品の搬送に伴って可動する、前記冷媒回収配管に設けられた屈曲性を有する可動配管と、前記冷媒回収配管に設けられ、前記可動配管を流通する前記回収冷媒を、前記可動配管を硬化させない温度に加熱する回収冷媒加熱器と、前記供給冷媒の一部を前記回収冷媒に合流させるために、前記冷媒回収配管の前記可動配管と前記冷媒圧縮機との間と、前記冷媒供給配管との間を連結する第1のバイパス配管と、が備えられたことを特徴とする。
本発明の電子部品の検査装置によれば、部品の搬送に伴って可動する冷媒回収配管の可動配管に流通する回収冷媒の温度を回収冷媒加熱器にて可動配管を硬化させない温度に加熱する。また、第1のバイパス配管を設けて、供給冷媒の一部を可動配管を流通した後の回収冷媒に合流させる。従って、低温になると対屈曲性等が低下して耐久性が劣化する可動配管に対して、可動配管に劣化を生じさせない温度の回収冷媒を流通して寿命を延ばすことができる。また、回収冷媒の温度が高いと過熱して寿命が短くなる冷媒圧縮機に対して、回収される回収冷媒の温度を下げ、冷媒圧縮機の寿命を長くすることができる。その結果、耐久性及び応答性の高い電子部品の検査装置を提供することができる。
この電子部品の検査装置は、前記可動配管は、低温では硬化する高圧ホースであることが好適である。
この電子部品の検査装置によれば、可動配管は屈曲性のある高圧ホースであるので、高頻度の電子部品の搬送に対しても長時間の耐久性を維持することができる。また、ホースは、低温では硬化して屈曲性が低下して耐久性も悪くなるが、硬化されない温度に加熱された回収冷媒を流通させることでより長い耐久性を維持することができる。
この電子部品の検査装置は、前記第1のバイパス配管には、膨張器が備えられていることが望ましい。
この電子部品の検査装置によれば、第1のバイパス配管に設けられた膨張器により回収冷媒に合流された供給冷媒が蒸発して低温になりやすいようにする。従って、可動配管を硬化させない温度にされた回収冷媒を効率よく低温にして冷媒圧縮機に回収させることができる。また、回収冷媒の温度をより下げることで、冷媒圧縮機の寿命をより長くすることができる。
この電子部品の検査装置は、前記可動配管を流通する前記回収冷媒の密度を測定するために、前記冷媒回収配管に設けられた冷媒密度センサと、前記第1のバイパス配管に設けられ外部からの制御信号により開度が調整される第1の電磁弁と、前記冷媒密度センサが測定した冷媒の密度に基づく測定値と、予め定められた冷媒の密度に基づく第1の目標値との比較に基づいて第1の電磁弁の開度を調整させる第1の開度調整手段と、が備えられることがより好ましい。
この電子部品の検査装置によれば、第1のバイパス配管を流通し回収冷媒に合流される供給冷媒の量は、第1の開度調整手段からの冷媒密度センサが測定した冷媒の密度に基づく測定値(例えば、温度や圧力)と冷媒の密度に基づく目標値(例えば、温度や圧力)に基づく制御信号により開度が調整された電磁弁により調節された。従って、回収冷媒をより効率よく低温にして冷媒圧縮機に回収させることができる。
この電子部品の検査装置は、前記冷媒供給配管には、フィルタドライヤと、フィルタドライヤの後に設けられた膨張器と、が備えられ、前記第1のバイパス配管は、前記冷媒供給配管の前記フィルタドライヤと前記膨張器との間に接続することが好適である。
この電子部品の検査装置によれば、より蒸発しやすい状態の供給冷媒を第1のバイパス配管を流通し回収冷媒に合流する。従って、回収冷媒を好適に低温にして冷媒圧縮機に回収させることができる。
この電子部品の検査装置は、前記冷媒圧縮機からの高温高圧の供給冷媒の少なくとも一部を前記回収冷媒に合流させるために、前記冷媒供給配管の前記冷媒圧縮機からの高温高圧の供給冷媒が流通する位置と、前記冷媒回収配管の前記可動配管と前記冷媒圧縮機との間に第2のバイパス配管を設けることが望ましい。
この電子部品の検査装置によれば、回収冷媒に高温高圧の供給冷媒の少なくとも一部を合流させる。従って、冷媒圧縮機は、回収冷媒にすでに高温高圧で圧縮の負担の少ない供給冷媒が混合されるので、回収冷媒を圧縮する負荷を軽減されて、寿命が長くなる。また、冷却体に供給される供給冷媒が減少されて、冷却体の冷却能力が低下し、可動配管を流通する回収冷媒が可動配管を硬化させる温度になることを抑制することができる。その結果、耐久性及び応答性の高い電子部品の検査装置を提供することができる。
この電子部品の検査装置は、前記第2のバイパス配管に設けた、外部からの制御信号により開度が調整される第2の電磁弁と、前記冷媒密度センサが測定した冷媒の密度に基づく測定値と、予め定められた冷媒の密度に基づく第2の目標値との比較に基づいて第2の電磁弁の開度を調整させる第2の開度調整手段と、が備えられることがより好ましい。
この電子部品の検査装置によれば、第2のバイパスを流通し回収冷媒に合流される供給冷媒の量は、第2の開度調整手段からの冷媒密度センサが測定した冷媒の密度に基づく測定値と冷媒の密度に基づく第2の目標値に基づく制御信号により開度が調整された電磁弁により調節する。従って、回収冷媒に混合する高温高圧の供給冷媒の量を好適に調整することができる。また、より柔軟に冷却体に供給される供給冷媒を増減させ、つまり、冷却体の冷却能力を柔軟に変更することで、可動配管を流通する回収冷媒が可動配管を硬化させる温度にならないように好適に抑制することができる。
本実施形態におけるICハンドラの全体構造を示す平面図。 本実施形態における測定ハンドの断面構造を示す断面図であって、(a)は蒸発器が熱伝導ブロックと分離している状態を示す図、(b)は蒸発器が熱伝導ブロックと接触している状態を示す図。 本実施形態における冷却サイクル装置の構成を説明する説明図。 本実施形態における測定ハンドの温度調節に関する電気的構成を示すブロック図。 本実施形態における電子部品の温度制御を示すフローチャート図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、ICハンドラ10を示す平面図である。
ICハンドラ10は、ベース11、安全カバー12、高温チャンバ13、供給ロボット14、回収ロボット15、第1シャトル16、第2シャトル17、複数のコンベアC1〜C6を備えている。
ベース11は、その上面に前記各要素を搭載している。安全カバー12は、ベース11の大きな領域を囲っていて、この内部には、供給ロボット14、回収ロボット15、第1シャトル16及び第2シャトル17が収容されている。
複数のコンベアC1〜C6は、その一端部側が、安全カバー12の外側に位置し、他端部が安全カバー12の内側に位置するように、ベース11に設けられている。各コンベアC1〜C6は、電子部品などのICチップTを複数収容したトレイ18を、安全カバー12の外側から安全カバー12の内側へ搬送したり、反対に、トレイ18を、安全カバー12の内側から安全カバー12の外側へ搬送したりする。
供給ロボット14は、X軸フレームFX、第1のY軸フレームFY1及び供給側ロボットハンドユニット20により構成されている。回収ロボット15は、該X軸フレームFX、第2のY軸フレームFY2及び回収側ロボットハンドユニット21により構成されている。X軸フレームFXは、X方向に配置されている。第1のY軸フレームFY1及び第2のY軸フレームFY2は、Y方向に沿って互いに平行となるように配置され、前記X軸フレームFXに対して、X方向に移動可能に支持されている。そして、第1のY軸フレームFY1及び第2のY軸フレームFY2は、X軸フレームFXに設けた図示しないそれぞれのモータによって、該X軸フレームFXに沿ってX方向に往復移動する。
第1のY軸フレームFY1の下側には、供給側ロボットハンドユニット20がY方向に移動可能に支持されている。供給側ロボットハンドユニット20は、第1のY軸フレームFY1に設けた図示しないそれぞれのモータによって、該第1のY軸フレームFY1に沿ってY方向に往復移動する。そして、供給側ロボットハンドユニット20は、例えば、コンベアC1のトレイ18に収容された検査前のICチップTを、例えば、第1シャトル16に供給する。
第2のY軸フレームFY2の下側には、回収側ロボットハンドユニット21がY方向に移動可能に支持されている。回収側ロボットハンドユニット21は、第2のY軸フレームFY2に設けた図示しないそれぞれのモータによって、該第2のY軸フレームFY2に沿ってY方向に往復移動する。そして、回収側ロボットハンドユニット21は、例えば、第1シャトル16に供給された検査後のICチップTを、例えば、コンベアC6のトレイ18に供給する。
ベース11の上面であって、供給ロボット14と回収ロボット15の間には、第1のレール24A及び第2のレール24BがそれぞれX軸方向に平行して配設されている。第1のレール24Aには、第1シャトル16がX軸方向に往復動可能に備えられている。また、第2のレール24Bには、第2シャトル17がX軸方向に往復動可能に備えられている。
第1シャトル16は、X軸方向に長い略板状のベース部材16Aを備えていて、その底面の図示しないレール受けによって第1のレール24Aに摺接されている。そして、第1シャトル16に設けた図示しないモータによって、第1のレール24Aに沿って往復動される。ベース部材16Aの上面の両端には、それぞれチェンジキット25,27がネジなどで交換可能に固着されて、各チェンジキット25,27の各ポケット26にICチップTを保持するようになっている。
第2シャトル17は、X軸方向に長い略板状のベース部材17Aを備えていて、その底面の図示しないレール受けによって第2のレール24Bに摺接されている。そして、第2シャトル17に設けた図示しないモータによって、第2のレール24Bに沿って往復動される。ベース部材17Aの上面の両端には、それぞれチェンジキット25,27がネジなどで交換可能に固着されて、各チェンジキット25,27の各ポケット26にICチップTを保持するようになっている。
ベース11の上面であって、第1及び第2シャトル16,17との間には、検査用ソケット23が設けられている。各検査用ソケット23は、ポケット26に収容されたICチップTが装着される。
第1及び第2シャトル16,17と検査用ソケット23との上方には、各シャトル16,17と検査用ソケット23との間でICチップTを相互に搬送する、Y方向に移動可能な測定ロボット22が設けられている。
図2に示すように、測定ロボット22の下部には、測定ハンド22Aが測定ロボット22に対して上下動可能に保持されている。測定ハンド22Aは、その底面にICチップTを吸着把持するとともに、測定ロボット22に対して下方に移動されることでICチップTを検査用ソケット23に押圧するようになっている。
詳述すると、各シャトル16,17によって供給されたICチップTは、測定ロボット22の測定ハンド22Aによって取得され、検査用ソケット23の直上位置に配置される。その後、ICチップTは、測定ロボット22の下動により検査用ソケット23にはめ込まれる。検査用ソケット23にはめ込まれたICチップTは、さらに、測定ハンド22Aの下動によって下方に移動されて、ICチップTの各接続端子が、上方から検査用ソケット23の接触端子と当接しスプリングピンを下方に押し下げることによって、該検査用ソケット23に装着される。
そして、検査用ソケット23に装着されたICチップTは電気的検査が行われる。検査が終了すると、検査用ソケット23に装着されたICチップTは、測定ハンド22Aの上動によって上方に移動されて、測定ロボット22によって、検査用ソケット23から抜き取られて、回収側のチェンジキット27の対応するポケット26の直上位置に配置される。その後、ICチップTは、測定ロボット22によって下方に移動され、対応する回収側のチェンジキット27のポケット26に収容されるようになっている。これらの動作を、各シャトル16,17により供給されたICチップTが無くなるまで繰り返すようになっている。
測定ハンド22Aは、図2(a),(b)に示すように、その上部に略円板形状の上部フレーム30を備えている。上部フレーム30は、上部を測定ロボット22の下部に設けられた図示しない押圧装置の下方(先端)に接続保持されている。従って、押圧装置の先端が下方に延出された場合には、上部フレーム30は、測定ロボット22に対して相対的に下方に移動されるようになっている。上部フレーム30の中央には、その上面から下面へ貫通した連通孔30Aが形成されている。
上部フレーム30の下面には、下方に開口部を有する複数の、例えば、3つのシリンダ室30Bが凹設されていて(図2においては1つのみ図示)、それぞれのシリンダ室30Bには、それぞれのシリンダ室30Bを上下方向に摺動可能にそれぞれ押圧ピストン31が格納されている。
押圧ピストン31は、先端側(図において下部)には凸状の押圧部31Aを有し、押圧部31Aとは反対側である基端側(図において上部)には平坦な受圧面を有している。押圧ピストン31は、図2(a)に示すように、シリンダ室30Bに格納されると、押圧部31Aを上部フレーム30の下面から突出しないようになっている。一方、押圧ピストン31は、図2(b)に示すように、その受圧面を押圧されてシリンダ室30Bの下方に移動されと、押圧部31Aを上部フレーム30の下面から突出するようになっている。
押圧ピストン31の外周面に形成された凹部には、気密用のパッキン31Bが嵌めこまれている。気密用のパッキン31Bは、シリンダ室30Bの内周面と押圧ピストン31の間の気密を保ちながら押圧ピストン31とともにシリンダ室30Bの内周面を上下方向に摺動可能に構成されている。
上部フレーム30の上面には、シリンダ室30Bまで連通する給気孔30Cが形成されている。給気孔30Cには、ジョイント32を介して給気管32Aの先端が密着接続されている。そして、シリンダ室30Bには、給気管32Aを通じて外部から圧縮空気が供給されるようになっている。
給気管32Aの基端は、図3に示すように、電磁弁V1及びドライヤAR2を介して空気圧源AR1に接続されている。電磁弁V1は、電磁弁V1を開くと給気管32Aへ第2の空気圧の圧縮空気を供給し、電磁弁V1を閉じると給気管32Aへ供給した第2の空気圧の圧縮空気を大気に開放するようになっている。
従って、押圧ピストン31は、電磁弁V1が閉じて給気管32Aから第2の空気圧の圧縮空気がシリンダ室30Bの基端側に供給されると、押圧ピストン31の受圧面は、圧縮空気の第2の空気圧により下方に押圧される。そして、押圧ピストン31は、シリンダ室30Bの内周面を下方に摺動して、その押圧部31Aを上部フレーム30の下面から突出するようになっている。尚、本実施形態では、押圧ピストン31は、圧縮空気が供給されると、その押圧部31Aを高速で突出するピストン、例えば、タッピングピストンである。
上部フレーム30の下面には、上部フレーム30の外周と略同じ大きさの外周を有する円筒形状の断熱筒33が固着されている。断熱筒33内には、冷却体としての略円柱形状の蒸発器35が上下方向に摺動可能に嵌合されている。蒸発器35は、上下方向の長さを断熱筒33の上下方向の長さよりも短く形成されていて、断熱筒33の円筒内部であって断熱筒33の上端面と下端面との間を摺動できるようになっている。
断熱筒33の内側面には、凹部が形成され、その形成された凹部には、パッキン33Bが嵌めこまれている。パッキン33Bは、パッキン33Bの接する蒸発器35の側面の位置を境に、蒸発器35の上下における空気の流動を遮断するとともに、蒸発器35の側面が摺動可能になっている。
蒸発器35の上部には、上部フレーム30の連通孔30Aを貫通し上部フレーム30の上面を突出する凸部35Aが形成されている。
断熱筒33の一側壁には、上面と下面との間を貫通する給気孔33Cが形成されている。給気孔33Cの下端は、断熱筒33の内側面まで延出形成されている。給気孔33Cの上端は、上部フレーム30に形成された給気孔30Dと接続されている。給気孔30Dは上部フレーム30の上面から下面に向かって貫通形成されている。
給気孔30Dには、ジョイント36を介して給気管36Aの先端が密着接続され、給気管36Aを通じて外部から圧縮空気が供給されるようになっている。給気管36Aの基端は、空圧レギュレータAR4及びドライヤAR2を介して空気圧源AR1に接続されている。空圧レギュレータAR4は、その出力端の空気圧を所定の一定の圧力に維持する装置であって、本実施形態では、空圧レギュレータAR4の出力端からは、一定の第1の空気圧の圧縮空気が給気管36A(給気孔33C)へ常時供給されるようになっている。
断熱筒33の下面には、断熱筒33の外周と略同じ大きさの略円板形状に形成された熱伝導部材を構成する熱伝導ブロック37が気密固着されている。熱伝導ブロック37は、熱伝導性の良好な金属、例えば、銅から形成されている。
熱伝導ブロック37の上面であって、蒸発器35に対向する面には、熱伝導維持部材38が設けられている。熱伝導維持部材38は、ごく薄い熱伝導材料、例えば、熱硬化性樹脂や熱伝導グリス、シリコンオイルなどから形成されている。熱伝導維持部材38は、蒸発器35と熱伝導ブロック37の間の熱抵抗となる空気層を少なくして、蒸発器35と熱伝導ブロック37の間の熱伝導を良くするために用いられるもので、その厚みは蒸発器35と熱伝導ブロック37とが互いに対向させるそれぞれの面の平坦度や面粗度に準じて設定される。尚、本実施形態では、熱伝導維持部材38の厚みは100μmとしている。
すなわち、蒸発器35は、その下面と熱伝導維持部材38との間に給気孔33Cから一定の第1の空気圧の圧縮空気が常時供給されるようになっている。そして、蒸発器35は、その下面、すなわち、熱伝導維持部材38と対向する面である底面に受ける圧縮空気の第1の空気圧により断熱筒33の内周面を摺動して上部フレーム30の方向に移動して、蒸発器35の上面が断熱筒33の上端面、すなわち、上部フレーム30の下面に接する位置まで移動するようになっている。尚、本実施形態では、蒸発器35が上部フレーム30に接する位置まで移動した場合に、蒸発器35の底面と熱伝導維持部材38との間は600μm離間する、すなわち、600μmの空気層が形成されるようになっている。
ところで、空圧レギュレータAR4が供給する圧縮空気の第1の空気圧は、その第1の空気圧に基づいて蒸発器35を押し上げる力が、第2の空気圧の圧縮空気が供給された押圧ピストン31が蒸発器35を下方に押圧する力よりも小さくなるように設定されている。
蒸発器35は、押圧ピストン31に第2の空気圧の圧縮空気が供給され、同押圧ピストン31により上面が押圧されて下方に移動する。そして、蒸発器35は、蒸発器35の底面が熱伝導維持部材38に接する位置まで、移動するようになっている。熱伝導維持部材38に接した蒸発器35の底面は、熱伝導維持部材38により、蒸発器35の熱を熱伝導ブロック37に好適に伝導するようになっている。
熱伝導ブロック37の下面の中央位置には、電気ヒータH1が密着固定されている。電気ヒータH1は、電力を与えると発熱するものであって、例えば、アルミナヒータ、チッ化アルミヒータ、チッ化珪素ヒータ、炭化珪素ヒータ、チッ化硼素ヒータなどから形成される。
熱伝導ブロック37及び電気ヒータH1の下面には、熱伝導ブロック37の外周と略同じ外周を有する円板形状に形成された熱伝導部材を構成する対物ブロック40が密着固定されている。対物ブロック40は、検査対象であるICチップTの上面に直接に接触する。対物ブロック40は、熱伝導ブロック37と同様に、熱伝導性の良好な金属、例えば、銅から形成されている。対物ブロック40は、測定ハンド22AからICチップTへの押圧力を受けるとともに、測定ハンド22AからICチップTへの押圧力が電気ヒータH1に直接加わることを防いで、電気ヒータH1の接合部に内部クラックが生じることや電気ヒータH1が破損することを防止している。
対物ブロック40の底面には、図示しない、ICチップTを対物ブロック40に吸着把持するための複数の真空吸着パッドが備えられている。ICチップTは、真空吸着パッドにより測定ハンド22A、すなわち、測定ロボット22の下面に吸着把持される。
次に、図3を参照して、冷却サイクル装置について説明する。
蒸発器35には、図3に示すように、その凸部35Aの上部に、冷媒供給配管48及び冷媒回収配管49が接続されている。
冷媒供給配管48は、冷媒圧縮機51から凝縮器52、受液器54、フィルタドライヤ55及び膨張器56を順番に通した冷媒(供給冷媒Ms)を蒸発器35に供給する。つまり、蒸発器35は、膨張器56にて低圧液体と蒸気とを混合された状態にされた供給冷媒Msを冷媒供給配管48から供給される。
冷媒圧縮機51は、冷媒を高温高圧の蒸気の供給冷媒Msにして凝縮器52に供給する。凝縮器52は、冷媒圧縮機51から供給される高温高圧蒸気の供給冷媒Msを常温高圧の液体に凝縮する。受液器(ストレーナ)54は、凝縮器52の後に配設されて、凝縮器52により液化された供給冷媒Msの液体を一時的に貯えるもので、蒸発器35内の冷媒量の変化を吸収して凝縮器52などの動作への影響を小さくするための容器である。
フィルタドライヤ55は、供給冷媒Msに含まれている水分を取り除いて、供給冷媒Msに含まれた水分が膨張器56を構成するキャピラリーチューブの細い穴に凍り付いて塞ぐことを防ぐ。これにより、膨張器56内で水分が氷結して、膨張器56内における供給冷媒Msの流れが滞ることを防ぐようになっている。フィルタドライヤ55には、フロンのように水を溶解しない冷媒に含まれる水分を取り除くための水分吸着剤、例えば、シリカゲル、ソバビード、モレキュラシープなどの乾燥剤が用いられる。膨張器56は、供給冷媒Msを低圧の液体と気体の混合した流体である供給冷媒Ms(混合冷媒)にする。そして、膨張器56からの混合冷媒(供給冷媒Ms)は、蒸発器35に供給される。蒸発器35は、その内部で供給された混合冷媒(供給冷媒Ms)を蒸発させて、混合冷媒の蒸発に伴う気化熱により冷却されるようになっている。
ところで、高い熱量のICチップTを検査する場合は、ICチップTの激しい温度変化に対応して、ICチップTを素早く冷却するには大きな冷却能力を必要とし、蒸発器35の温度をICチップTを検査するよりも大幅に低い温度に、例えば、ICチップTを検査する温度よりも100度以上低い温度にする必要がある。
例えば、ICチップTの内部温度と、ICチップTの表面温度との間の熱抵抗は0.1〜0.3度/W程度である。また、ICチップTを検査用ソケット23に押し付けて検査する測定ハンド22Aの対物ブロック40の下面温度とICチップTの表面温度との間には、接触面の密着具合によりミクロ的な空気層によって熱抵抗を有し、その熱抵抗は大きい場合に0.2度/W程度である。すなわち、ICチップTの内部温度と対物ブロック40の下面温度の熱抵抗は最大で0.5度/Wとなる。このような条件でICチップTの内部に200Wの発熱がある場合に、そのICチップTの内部温度を維持するには、ICチップTを冷却する下面温度は、内部温度よりも100度(=200W×0.5度/W)低い必要がある。例えば、200Wの発熱をするICチップTの内部温度を80度に維持したい場合には、ICチップTを冷却する下面温度はマイナス20度にする必要がある。
一方、冷媒回収配管49は、ハンド側配管49A、ホース配管49B及びベース側配管49Cを有している。
ハンド側配管49Aは、剛性を有する材料により形成されていて、その基端は、蒸発器35に接続されている。すなわち、ハンド側配管49Aは、蒸発器35を移動させる測定ロボット22や測定ハンド22Aの移動に伴って移動する。ハンド側配管49Aには、回収冷媒加熱器H2が固着されている。
回収冷媒加熱器H2は、ハンド側配管49Aの蒸発器35から所定の距離、例えば、回収冷媒加熱器H2が加熱したハンド側配管49Aの熱が蒸発器35に略伝わらない距離だけ離れた位置に備えられている。回収冷媒加熱器H2は、ニクロム線ヒータ、カートリッジヒータ、シリコンラバーヒータ、シーズヒータ、セラミックヒータなどで構成されている。回収冷媒加熱器H2は、その発熱により回収冷媒Mrを加熱して温度を上昇させ、例えば、露点以上の温度にすることができる。例えば、ICハンドラ10の周囲は温度20度、湿度50%とすると露点は9.3度となるが、回収冷媒加熱器H2は、回収冷媒Mrの温度を上昇させることにより、冷媒回収配管49を露点(9.3度)以上の温度にして結露を防止する。また、例えば、回収冷媒加熱器H2は、回収冷媒Mrを加熱して、冷媒回収配管49が氷点以下の温度になり霜を生じることを防ぐことができる。
回収冷媒加熱器H2には、サーモスタットTM1が取り付けられている。サーモスタットTM1は、回収冷媒加熱器H2が予め定めた温度以上になると電力の供給を強制的に遮断して、回収冷媒加熱器H2が予め定めた温度以上になることを防止する。また、回収冷媒加熱器H2には、単位体積当りの冷媒(回収冷媒Mr)の密度を測定する冷媒密度センサとしての加熱器温度センサTM2が取り付けられている。
ハンド側配管49Aの先端には、ホース配管49Bが接続されている。
ホース配管49Bは、柔軟性や屈曲性のある部材により形成された高圧ホース、例えば、高圧樹脂ホースや高圧ゴムホースであり、これらの高圧ホースは、低温、例えば氷点以下で硬化する性質を有している。ホース配管49Bの先端には、ベース側配管49Cが接続されている。
ベース側配管49Cは、剛性を有する材料により形成されていて、相対的にベース11に固定されている。すなわち、ホース配管49Bは、その柔軟性により測定ロボット22や測定ハンド22Aの移動により生じるハンド側配管49Aとベース側配管49Cとの間の相対位置のズレを吸収して、ハンド側配管49Aからベース側配管49Cへの回収冷媒Mrの流通を確保するようになっている。
ベース側配管49Cの先端は、アキュムレータ58を介して冷媒圧縮機51に接続されている。
アキュムレータ58は、回収冷媒Mrに含まれる蒸発器35で蒸発し切れなかった冷媒の液体分を分離する液分離器である。アキュムレータ58は、回収冷媒Mrから冷媒の液体分を取り除くことで、冷媒圧縮機51が液体を吸入して弁や弁蓋などを損傷することを防いでいる。
すなわち、回収冷媒Mrは、回収冷媒加熱器H2により温められてからホース配管49Bを介してベース側配管49Cに流通し、アキュムレータ58を介して冷媒圧縮機51に回収される。ホース配管49Bは、加熱された回収冷媒Mrにより低温による硬化が抑制されるとともに、結露を防ぐ断熱材を薄くしたり無くしたりすることで耐久性が向上される。このことにより、冷媒回収配管49に常時回収冷媒Mrを流すことが可能になり、蒸発器35の冷却遅れを短くする事ができる。
冷却を冷媒の蒸発にて行なうことにより、ICチップTの電気的検査を行なう場合には、蒸発器35を短時間、例えば2分程度で冷却できるようにした。ところで、ICチップTを冷却する方法には、ICチップTを冷却液で冷却する方法も知られているが、冷却液を用いる場合には、冷却システム装置の経路を流れる以上の冷却液をタンクに用意して、そのタンクの冷却液を所定の温度まで冷やす必要がある。その温度は、例えば、発熱が著しいICチップTを冷却する場合には、0度以下の温度となり、ICチップTの電気的検査を行なう前に、冷却液を冷却するための時間、例えば、1時間以上の時間を要していた。
また、冷却サイクル装置には、フィルタドライヤ55の出力側の配管から分岐されてアキュムレータ58の手前でベース側配管49Cに接続される第1のバイパス配管59が備えられている。第1のバイパス配管59は、フィルタドライヤ55を通過した供給冷媒Msの一部をアキュムレータ58の手前で回収冷媒Mrに混合させるようになっている。
第1のバイパス配管59には、ベース側配管49Cに接続される手前に、膨張器67が備えられている。膨張器67は、膨張器としてのキャピラリーチューブを有し、フィルタドライヤ55の出力側から第1のバイパス配管59に導かれてきた供給冷媒Msを、低圧液体と蒸気とを混合された状態(混合冷媒)にする。すなわち、第1のバイパス配管59は、膨張器67にて供給冷媒Msを混合冷媒にして、その混合冷媒をベース側配管49Cの回収冷媒Mrに混合させるようになっている。
第1のバイパス配管59から回収冷媒Mrに混合された混合冷媒は、アキュムレータ58にて気化して、回収冷媒加熱器H2の加熱により温度の上昇した回収冷媒Mrを冷却させる。回収冷媒Mrの温度が供給冷媒Msの冷却により低下することで、回収冷媒Mrを高温高圧の蒸気の供給冷媒Msにする冷媒圧縮機51の温度上昇を抑制して、冷媒圧縮機51の寿命を長くする事ができる。
さらに、冷却サイクル装置には、凝縮器52よりも冷媒圧縮機51側の冷媒供給配管48から分岐されてアキュムレータ58の手前でベース側配管49Cに接続される第2のバイパス配管としてのホットガスバイパス配管68が備えられている。ホットガスバイパス配管68は、冷媒圧縮機51から出力された高温高圧の蒸気の供給冷媒Msの全部もしくは一部をアキュムレータ58の手前で回収冷媒Mrに混合させるようになっている。ホットガスバイパス配管68には、冷媒回収配管49に接続される手前に、第2の電磁弁としてのホットガス電磁弁V2が備えられている。ホットガス電磁弁V2は、その開度の調整を外部からの制御信号に基づいて行なわれ、ホットガス電磁弁V2の開度によって、高温高圧の蒸気の供給冷媒Msは、ベース側配管49Cの回収冷媒Mrに混合される量が調整される。すなわち、ホットガスバイパス配管68は、ホットガス電磁弁V2の開度に基づいて高温高圧の蒸気の供給冷媒Msをベース側配管49Cの回収冷媒Mrに混合させるようになっている。
ホットガスバイパス配管68を通じて高温高圧の蒸気の供給冷媒Msを回収冷媒Mrに混合することにより、蒸発器35側に供給される供給冷媒Msの流量を減少させて、蒸発器35の冷却能力を低くさせることができる。ホットガスバイパス配管68を通じて供給される供給冷媒Msは、高温高圧の蒸気なので冷媒圧縮機51に供給されても、冷媒圧縮機51への負荷を増大させない。また、ホットガスバイパス配管68を流れる供給冷媒Msの量を制御することで、蒸発器35に流れる供給冷媒Msの流量を調整して、蒸発器35の冷却能力を制御する事ができる。これにより、蒸発器35の冷却能力を適切に調整して、冷媒回収配管49に流通する回収冷媒Mrが極端に低温になることを防ぐことができる。
次に、上記のように構成したICハンドラ10の測定ハンド22Aの温度調節に関する電気的構成を図4に従って説明する。
ICハンドラ10は、図4に示すように、第2の開度調整手段としての制御装置60を備えている。
制御装置60には、CPU(中央演算装置)、ROM及びRAMが備えられている。そして、制御装置60のCPUは、ROMやRAMに記憶された各種データ及び各種制御プログラムに従って各種処理などを実行する。尚、本実施形態では、ROMやRAMに記憶された各種データ、各種制御プログラム及び所定の条件に基づいて電子部品の温度制御、すなわち、蒸発器35による電子部品の冷却用処理や電気ヒータH1による電子部品の加熱用処理、回収冷媒Mrの温度に基づいてホットガス電磁弁V2の開度調整などを行なう。
制御装置60は、電気ヒータ駆動回路61と電気的に接続されている。電気ヒータ駆動回路61は、制御装置60から入力された電気ヒータ制御信号Sh1に基づいて生成した駆動電流Ih1を電気ヒータH1に供給して同電気ヒータH1を駆動制御する。
制御装置60は、回収冷媒加熱器駆動回路62と電気的に接続されている。回収冷媒加熱器駆動回路62は、制御装置60から入力された回収冷媒加熱器制御信号Sh2に基づいて駆動されるか否かが制御される。
回収冷媒加熱器駆動回路62には、温度コントローラ62Cが備えられている。温度コントローラ62Cは、予め記憶された温度制御プログラム及び予め記憶された加熱基準温度に従って各種処理を実行する。また、回収冷媒加熱器駆動回路62には、回収冷媒加熱器H2と加熱器温度センサTM2とが電気的に接続されている。
すなわち、温度コントローラ62Cは、加熱器温度センサTM2によって検出された温度信号Stm2に基づいて冷媒の密度に基づく測定値としての回収冷媒温度を算出して、同回収冷媒温度と加熱基準温度との差分に基づいた駆動電流Ih2を出力させて、同駆動電流Ih2により回収冷媒加熱器H2を駆動制御する。このことにより、回収冷媒加熱器駆動回路62は、回収冷媒温度に基づいて回収冷媒加熱器H2を素早く駆動制御する。
詳述すると、温度コントローラ62Cは、回収冷媒温度が加熱基準温度よりも低い場合には、回収冷媒加熱器H2に所定の駆動電流Ih2を流して冷媒回収配管49のハンド側配管49Aを加熱する。反対に、回収冷媒温度が加熱基準温度よりも高い場合には、回収冷媒加熱器H2に駆動電流Ih2を流さないようにして冷媒回収配管49のハンド側配管49Aを加熱しない。
また、回収冷媒加熱器駆動回路62は、加熱器温度センサTM2が検出した温度信号Stm2を制御装置60に入力する。制御装置60は、入力された温度信号Stm2に基づいて冷媒の密度に基づく測定値としての回収冷媒温度を算出する。
制御装置60は、冷媒用電磁弁駆動回路63と電気的に接続されている。冷媒用電磁弁駆動回路63は、制御装置60から入力された冷媒用電磁弁制御信号Sv2に基づいてホットガス電磁弁V2を駆動制御する。
制御装置60は、気体用電磁弁駆動回路64と電気的に接続されている。気体用電磁弁駆動回路64は、制御装置60から入力された気体用電磁弁制御信号Sv1に基づいて電磁弁V1を駆動制御する。
制御装置60は、入出力装置65と電気的に接続されている。制御装置60は、入出力装置65からICハンドラ10がICチップTを検査するための各種データDT等を入力されてRAMに保存する。また、制御装置60は、ICハンドラ10の各種状態を示す表示信号Sdを入出力装置65に出力する。入出力装置65は、表示信号Sdに基づいて、表示装置66にICハンドラ10の各種状態を外部に通知するための表示をさせるようになっている。
次に、上記のように構成したICハンドラ10において、冷却サイクル装置における回収冷媒Mrの温度制御工程の手順を図5に示すフローチャート図に従って説明する。
尚、冷媒圧縮機51は、冷却サイクル回路に常に供給冷媒Msを供給しているものとする。RAMのメモリには、冷媒の密度に基づく第2の目標値としての第2の目標温度の値を保存するアドレスが確保され、所定の値が格納されているものとする。第2の目標温度は、加熱基準温度よりも低い温度であり、回収冷媒温度と比較して回収冷媒Mrの温度を上昇させるかどうかを判断する温度である。
今、ICハンドラ10にてICチップTの電気的特性の検査が行われていて、測定ロボット22や測定ハンド22Aの高速、高頻度のICチップTの搬送に伴ってホース配管49Bは、高速、高頻度に屈曲されている。また、蒸発器35は、ICチップを検査温度に追従させるための温度制御を逐次行なっている。従って、蒸発器35は、熱伝導ブロック37へ接触してICチップTを冷却しているときには、蒸発器35はICチップTから熱により温められ、蒸発器35から回収される回収冷媒Mrの温度は高めになる。反対に、蒸発器35は、熱伝導ブロック37と離間している場合、蒸発器35は供給冷媒Msの蒸発により冷却されたときの低温であり、蒸発器35から回収される回収冷媒Mrの温度は低温となっている。
そして、ICハンドラ10は、ホース配管49Bを流通する回収冷媒Mrの温度を第2の目標温度以上の温度に維持するために、冷却サイクル装置の応答特性に基づいて定められる所定の間隔毎に回収冷媒Mrの温度制御工程を行う。
温度制御工程では、制御装置60は、加熱器温度センサTM2の温度信号Stm2に基づいて回収冷媒Mrの温度を算出する(ステップS1)。
回収冷媒Mrの温度を算出すると、制御装置60は、回収冷媒Mrの温度が第2の目標温度以下かどうかを判断する(ステップS2)。
回収冷媒Mrの温度が第2の目標温度の値以下である場合(ステップS2でYES)、制御装置60は、回収冷媒Mrを加熱する工程を行なう。
回収冷媒Mrを加熱する工程では、制御装置60は、冷媒用電磁弁制御信号Sv2に基づいて冷媒用電磁弁であるホットガス電磁弁V2が閉じているかどうかを判断する(ステップS3)。
ホットガス電磁弁V2が閉じている場合(ステップS3でYES)、制御装置60は、ホットガス電磁弁V2を開かせる冷媒用電磁弁制御信号Sv2を冷媒用電磁弁駆動回路63に出力してホットガス電磁弁V2を開く(ステップS4)。これにより、ホットガス電磁弁V2が開き、高温高圧の蒸気の供給冷媒Msの一部がホットガスバイパス配管68を通りアキュムレータ58に供給される。供給冷媒Msの一部がホットガスバイパス配管68を通ることにより、蒸発器35へ供給される供給冷媒Msが減少して、蒸発器35の冷却能力が低下され、蒸発器35からの回収冷媒Mrの温度が上昇される。そして、制御装置60は、回収冷媒Mrの温度制御工程を終了する。
一方、ホットガス電磁弁V2が閉じていない場合(ステップS3でNO)、制御装置60は、回収冷媒Mrの温度制御工程を終了する。
回収冷媒Mrの温度が第2の目標温度の値以下ではない場合(ステップS2でNO)、制御装置60は、回収冷媒Mrを加熱しない工程を行なう。
回収冷媒Mrを加熱しない工程では、制御装置60は、冷媒用電磁弁制御信号Sv2に基づいてホットガス電磁弁V2が開いているかどうかを判断する(ステップS5)。
ホットガス電磁弁V2が開いている場合(ステップS5でYES)、制御装置60は、ホットガス電磁弁V2を閉じる冷媒用電磁弁制御信号Sv2を冷媒用電磁弁駆動回路63に出力してホットガス電磁弁V2を閉じる(ステップS6)。これにより、ホットガス電磁弁V2が閉じて、蒸発器35に供給される供給冷媒Msの量が増加して、蒸発器35の冷却能力が高くなり、蒸発器35からの回収冷媒Mrの温度が下降される。そして、制御装置60は、回収冷媒Mrの温度制御工程を終了する。
一方、ホットガス電磁弁V2が開いていない場合(ステップS5でNO)、制御装置60は、回収冷媒Mrの温度制御工程を終了する。
次に、本実施形態の効果を以下に記載する。
(1)本実施形態によれば、ICチップTの搬送に伴って可動するホース配管49Bに流通する回収冷媒Mrの温度を回収冷媒加熱器H2にてホース配管49Bを硬化させない温度に加熱した。また、第1のバイパス配管59を設けて、供給冷媒Msの一部をホース配管49Bを流通した後の回収冷媒Mrに合流させた。従って、低温になると対屈曲性等が低下して耐久性が劣化するホース配管49Bに対して、ホース配管49Bに劣化を生じさせない温度の回収冷媒Mrを流通して寿命を延ばすことができる。また、回収冷媒Mrの温度が高いと過熱して寿命が短くなる冷媒圧縮機51に対して、回収される回収冷媒Mrの温度を下げ、冷媒圧縮機51の寿命を長くすることができる。その結果、耐久性及び応答性の高いICハンドラを提供することができる。
(2)本実施形態によれば、ホース配管49Bは屈曲性のある高圧ホースとした。従って、高頻度の電子部品の搬送に対しても長時間の耐久性を維持することができる。また、高圧ホースは、低温では硬化して屈曲性が低下して耐久性も悪くなるが、硬化されない温度に加熱された回収冷媒Mrを流通させることでより長い耐久性を維持することができる。
(3)本実施形態によれば、第1のバイパス配管59に設けられたキャピラリーチューブにより回収冷媒Mrに合流された供給冷媒Msが蒸発して低温になりやすいようにした。従って、ホース配管49Bを硬化させない温度にされた回収冷媒Mrを効率よく低温にして冷媒圧縮機51に回収させることができる。また、回収冷媒Mrの温度をより下げることで、冷媒圧縮機51の寿命をより長くすることができる。
(4)本実施形態によれば、より蒸発しやすい状態の供給冷媒Msを第1のバイパス配管59を流通し回収冷媒Mrに合流する。従って、回収冷媒Mrを好適に低温にして冷媒圧縮機51に回収させることができる。
(5)本実施形態によれば、回収冷媒Mrに高温高圧の供給冷媒Msの少なくとも一部を合流させた。従って、冷媒圧縮機51は、回収冷媒Mrにすでに高温高圧で圧縮の負担の少ない供給冷媒Msが混合されるので、回収冷媒Mrを圧縮する負荷を軽減されて、寿命が長くなる。また、蒸発器35に供給される供給冷媒Msが減少されて、蒸発器35の冷却能力が低下し、ホース配管49Bを流通する回収冷媒Mrがホース配管49Bを硬化させる温度になることを抑制することができる。その結果、耐久性及び応答性の高いICハンドラを提供することができる。
(6)本実施形態によれば、ホットガスバイパス配管68を流通し回収冷媒Mrに合流される供給冷媒Msの量は、制御装置60からの加熱器温度センサTM2が測定した温度と第2の目標温度に基づく冷媒用電磁弁制御信号Sv2により開度が調整されたホットガス電磁弁V2により調節した。従って、回収冷媒Mrに混合する高温高圧の供給冷媒Msの量を好適に調整することができる。また、より柔軟に蒸発器35に供給される供給冷媒Msを増減させ、つまり、蒸発器35の冷却能力を柔軟に変更することで、ホース配管49Bを流通する回収冷媒Mrがホース配管49Bを硬化させる温度にならないように好適に抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施形態では、部品の加熱に電気ヒータH1を用いたが、ヒータは電気ヒータに限らない。
・上記実施形態では、冷媒回収配管49は、冷媒を蒸発器35から回収冷媒加熱器H2まで案内した。しかし、これに限らず、冷媒回収配管49の蒸発器35と回収冷媒加熱器H2との間に断熱性能を有する配管を用いてもよい。そうすれば、回収冷媒加熱器H2の高い温度が蒸発器35に伝達することを防止して、蒸発器35の冷却力を高く維持することができる。
・上記実施形態では、複数の、例えば3つの押圧ピストン31を設けた。しかし、これに限らず、押圧ピストン31は1つでも、2つでも、4つ以上でもよい。
・上記実施形態では、真空吸着パッドにてICチップTを対物ブロック40に吸着把持したが、それに限らず、吸引によってICチップTを吸着把持する方法などICチップTを対物ブロック40に吸着把持してもよい。
・上記実施形態では、電磁弁V1が閉じられている場合を、蒸発器35と電気ヒータH1やICチップTが熱的に結合されなくなった場合とした。しかし、これに限らず、蒸発器35の上面が上部フレームに接したことを検出するセンサからの信号や、電磁弁V1から所定の時間が経過した後に、蒸発器35と電気ヒータH1やICチップTが熱的に結合されなくなったと判断してもよい。
・上記実施形態では、ホットガス電磁弁V2は、加熱器温度センサTM2が測定した温度から算出された回収冷媒温度により駆動制御された。しかし、これに限らず、ホットガス電磁弁V2は、冷媒回収配管49の任意の位置に設けられた別の温度センサに基づいて駆動制御されてもよい。
また、回収冷媒Mrの温度と圧力との間には相関があることから、ホットガス電磁弁V2は、冷媒の密度に基づく冷媒の圧力を測定する冷媒密度センサとしての圧力センサが測定した測定値に基づいて駆動制御されてもよい。例えば、圧力が上昇した(温度が低い)ときには、ホットガス電磁弁V2を開き、圧力が下降した(温度が高い)ときには、ホットガス電磁弁V2を閉じるように制御すればよい。
・上記実施形態では、膨張器67はキャピラリーチューブを有したが、これに限らず、膨張器67は第1の電磁弁としての膨張弁を有してもよい。
また、膨張器67は、加熱器温度センサTM2が検出する温度に基づいてその開閉動作を制御されるようにするとよい。具体的には、加熱器温度センサTM2が検出する温度が所定の冷媒の密度に基づく第1の目標値としての第1の目標温度よりも高い場合、第1の開度調整手段としての制御装置60は、膨張器67を開く。膨張器67を開くことにより、第1のバイパス配管59から冷媒回収配管49に混合冷媒を供給して、供給した混合冷媒にて回収冷媒Mrを冷却させる。一方、加熱器温度センサTM2が検出する温度が所定の第1の目標温度よりも低い場合、すなわち、回収冷媒Mrが低温の場合、制御装置60は、膨張器67を閉じる。膨張器67を閉じることにより、第1のバイパス配管59から冷媒回収配管49に混合冷媒を供給しないようにする。それにより、既に冷媒の液体分の多い低温の回収冷媒Mrにさらに混合冷媒に含まれる液体分が追加されて、アキュムレータ58の分離できない回収冷媒Mrの液体分が冷媒圧縮機51に吸入され、冷媒圧縮機51の弁などを損傷させることを防ぐようにできる。
このとき、回収冷媒Mrの温度と圧力との間には相関があることから、膨張弁は、冷媒の密度に基づく冷媒の圧力を測定する冷媒密度センサとしての圧力センサが測定した測定値に基づいて駆動制御されてもよい。例えば、圧力が上昇した(温度が低い)ときには、膨張弁を閉じ、圧力が下降した(温度が高い)ときには、膨張弁を開くように制御すればよい。
T…ICチップ、C1〜C6…コンベア、FX…X軸フレーム、FY1…第1のY軸フレーム、FY2…第2のY軸フレーム、H1…電気ヒータ、H2…回収冷媒加熱器、Mr…回収冷媒、Ms…供給冷媒、AR1…空気圧源、AR2…ドライヤ、AR4…空圧レギュレータ、TM1…サーモスタット、TM2…加熱器温度センサ、V1…電磁弁、V2…ホットガス電磁弁、10…ICハンドラ、11…ベース、12…安全カバー、13…高温チャンバ、14…供給ロボット、15…回収ロボット、16…第1シャトル、16A…ベース部材、17…第2シャトル、17A…ベース部材、18…トレイ、20…供給側ロボットハンドユニット、21…回収側ロボットハンドユニット、22…測定ロボット、22A…測定ハンド、23…検査用ソケット、24A…第1のレール、24B…第2のレール、25,27…チェンジキット、26…ポケット、30…上部フレーム、30A…連通孔、30B…シリンダ室、30C,30D…給気孔、31…押圧ピストン、31A…押圧部、31B…パッキン、32,36…ジョイント、32A,36A…給気管、33…断熱筒、33B…パッキン、33C…給気孔、35…蒸発器、35A…凸部、37…熱伝導ブロック、38…熱伝導維持部材、40…対物ブロック、48…冷媒供給配管、49…冷媒回収配管、49A…ハンド側配管、49B…ホース配管、49C…ベース側配管、51…冷媒圧縮機、52…凝縮器、54…受液器、55…フィルタドライヤ、56…膨張器、58…アキュムレータ、59…第1のバイパス配管、60…制御装置、61…電気ヒータ駆動回路、62…回収冷媒加熱器駆動回路、62C…温度コントローラ、63…冷媒用電磁弁駆動回路、64…気体用電磁弁駆動回路、65…入出力装置、66…表示装置、67…膨張器、68…ホットガスバイパス配管。

Claims (7)

  1. 熱伝導部材の下面に把持した電子部品を検査用ソケットに配置するために搬送し、前記検査用ソケットに配置した前記電子部品を前記熱伝導部材の下面にて押圧する電子部品の検査装置であって、
    前記熱伝導部材の上面に対して接離可能に配置された冷却体と、
    前記冷却体に接続されて前記冷却体を冷却させる供給冷媒を冷媒圧縮機から供給する冷媒供給配管と、
    前記冷却体に接続されて前記冷却体にて蒸発した前記供給冷媒からなる回収冷媒を前記冷媒圧縮機へ回収する冷媒回収配管と、
    前記電子部品の搬送に伴って可動する、前記冷媒回収配管に設けられた屈曲性を有する可動配管と、
    前記冷媒回収配管に設けられ、前記可動配管を流通する前記回収冷媒を、前記可動配管を硬化させない温度に加熱する回収冷媒加熱器と、
    前記供給冷媒の一部を前記回収冷媒に合流させるために、前記冷媒回収配管の前記可動配管と前記冷媒圧縮機との間と、前記冷媒供給配管との間を連結する第1のバイパス配管と、が備えられたことを特徴とする電子部品の検査装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品の検査装置において、
    前記可動配管は、低温では硬化する高圧ホースであることを特徴とする電子部品の検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電子部品の検査装置において、
    前記第1のバイパス配管には、膨張器が備えられていることを特徴とする電子部品の検査装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子部品の検査装置において、
    前記可動配管を流通する前記回収冷媒の密度を測定するために、前記冷媒回収配管に設けられた冷媒密度センサと、
    前記第1のバイパス配管に設けられ外部からの制御信号により開度が調整される第1の電磁弁と、
    前記冷媒密度センサが測定した冷媒の密度に基づく測定値と、予め定められた冷媒の密度に基づく第1の目標値との比較に基づいて第1の電磁弁の開度を調整させる第1の開度調整手段と、が備えられていることを特徴とする電子部品の検査装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子部品の検査装置において、
    前記冷媒供給配管には、
    フィルタドライヤと、
    フィルタドライヤの後に設けられた膨張器と、が備えられ、
    前記第1のバイパス配管は、前記冷媒供給配管の前記フィルタドライヤと前記膨張器との間に接続されていることを特徴とする電子部品の検査装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の電子部品の検査装置において、
    前記冷媒圧縮機からの高温高圧の供給冷媒の少なくとも一部を前記回収冷媒に合流させるために、前記冷媒供給配管の前記冷媒圧縮機からの高温高圧の供給冷媒が流通する位置と、前記冷媒回収配管の前記可動配管と前記冷媒圧縮機との間に第2のバイパス配管を設けたことを特徴とする電子部品の検査装置。
  7. 請求項6に記載の電子部品の検査装置において、
    前記第2のバイパス配管に設けた、外部からの制御信号により開度が調整される第2の電磁弁と、
    前記冷媒密度センサが測定した冷媒の密度に基づく測定値と、予め定められた冷媒の密度に基づく第2の目標値との比較に基づいて第2の電磁弁の開度を調整させる第2の開度調整手段と、が備えられていることを特徴とする電子部品の検査装置。
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