JP2012214938A - 不織布、上記不織布を含む吸収性物品、及び上記不織布の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布であって、第1畝溝領域が、複数の第1畝部と、複数の第1溝部とを含み、第2畝溝領域が、複数の第2畝部と、複数の第2溝部とを含み、第1畝部の畝の高さが、第2畝部の畝の高さより高く、第1畝溝領域における繊維の径が、第2畝溝領域における繊維の径よりも細いことを特徴とする不織布。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2に記載の不織布では、原料として、例えば、市販の不織布を用いると、当該不織布は各繊維が固定され、動きにくいため、流体処理のエネルギーを高くする必要がある。流体処理として水蒸気流又は空気流が用いられる場合には、流体処理温度を高くする必要があるが、処理温度を高くすることにより、不織布内の各繊維が融着し、製造される不織布の柔軟性が低下すると共に、所望の構造が形成しにくくなる。
また、流体処理として水流が用いられる場合には、乾燥工程がさらに必要となる。なお、特許文献2に記載の不織布では、原料としてカードウェブを用いることもできることが記載されているが、原料としてカードウェブを用いると、製造されたシートの地合いが乱れやすくなるので、流体処理の際の吸引力を高める必要性が生じ、製造設備が大きくなる。
さらに、特許文献2に記載の不織布では、場所により、不織布の構造及び性質を変えることは、記載も示唆もされていない。
従って、本発明は、簡易に製造されうる、領域によって異なる構造を有する不織布を提供することを目的とする。
[態様1]
第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布であって、
第1畝溝領域が、複数の第1畝部と、複数の第1溝部とを含み、
第2畝溝領域が、複数の第2畝部と、複数の第2溝部とを含み、
第1畝部の畝の高さが、第2畝部の畝の高さより高く、
第1畝溝領域における繊維の径が、第2畝溝領域における繊維の径よりも細い、
ことを特徴とする、上記不織布。
第1畝部及び第1溝部が、互いに平行であり且つ交互に配置されている、態様1に記載の不織布。
[態様3]
第2畝部及び第2溝部が、互いに平行であり且つ交互に配置され、そして第1畝部及び第1溝部と平行である、態様2に記載の不織布。
第1畝部の繊維の量が、第1溝部の繊維の量よりも多い、態様1〜3のいずれか一つに記載の不織布。
[態様5]
1つの第1畝溝領域と、第1畝溝領域に隣接する2つの第2畝溝領域とから成る、態様1〜4のいずれか一つに記載の不織布。
第1畝溝領域が、第2畝溝領域よりも透液性に優れ、第2畝溝領域が、第1畝溝領域よりも液引込性に優れる、態様1〜5のいずれか一つに記載の不織布。
[態様7]
単層から成る、態様1〜6のいずれか一つに記載の不織布。
液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、上記トップシート及びバックシートの間の吸収体とを含む吸収性物品であって、
上記トップシートが、態様1〜7のいずれか一つに記載の不織布から形成されている、
上記吸収性物品。
態様1〜7のいずれか一つに記載の不織布を製造する方法であって、
処理すべき不織布を準備するステップ、
上記処理すべき不織布の一部を、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域が形成されるように不均一に延伸し、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を形成するステップ、そして
上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を、支持体上に配置し、そして噴出された流体を、上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、上記非延伸領域との2つの領域に吹き付けるステップ、
を含む方法。
上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を形成するステップが、搬送方向と直交する回転軸線を有する一対のギアロールであって、当該ギアロールのそれぞれの外周面に配置された複数の歯を互いに噛み合わせながら回転するものの間隙に、上記処理すべき不織布の一部を通過させることにより行われる、態様9に記載の方法。
上記複数の歯が、上記回転軸線と垂直に上記外周面に配置されており、上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域において、上記搬送方向とそれぞれ平行な高延伸部分と低延伸部分とが、搬送方向と直交する直交方向に交互に有する不織布が形成されるか、又は上記複数の歯が、上記回転軸線と平行に上記外周面に配置されており、上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域において、上記搬送方向と直交する方向にそれぞれ平行な高延伸部分と低延伸部分とを、搬送方向に交互に有する不織布が形成される、態様10に記載の方法。
上記処理すべき不織布が、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、及び伸縮不織布からなる群から選択される、態様10又は11に記載の方法。
[態様13]
上記流体が、空気、水蒸気及び水から成る群から選択される、態様9〜12のいずれか一つに記載の方法。
図1は、本発明の第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布の実施形態の1つの斜視図である。図1に示される、第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布1は、単層から成り、そして第1畝溝領域2が、複数の第1畝部4と、複数の第1溝部5とを含み、第2畝溝領域3が、複数の第2畝部6と、複数の第2溝部7とを含む。
さらに、図1に示される、第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布1の第2畝溝領域3では、第2畝部6及び第2溝部7が、互いに平行であり且つ交互に配置され、そして第1畝部4及び第1溝部5と平行である。換言すると、それぞれ、第2畝部6及び第2溝部7は、方向Aと平行であり、そして方向Bに交互に配置されている。
さらに、図1に示される、第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布1では、1つの第1畝溝領域2と、第1畝溝領域2に隣接する2つの第2畝溝領域3とから成る。
また、図1に示される、第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布1では、第1畝溝領域2が、第2畝溝領域3よりも透液性に優れ、第2畝溝領域3が、第1畝溝領域2よりも液引込性に優れる。
第1畝溝領域の第1畝部及び第1溝部の性質及び形成方法は、本発明の不織布の製造方法に関連して説明する。
なお、第2畝溝領域の第2畝部及び第2溝部の性質及び形成方法は、本発明の不織布の製造方法に関連して説明する。
1.処理すべき不織布を準備するステップ、
2.上記処理すべき不織布の一部を、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域が形成されるように不均一に延伸し、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を形成するステップ、及び
3.上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を、支持体上に配置し、そして噴出された流体を、上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、上記非延伸領域との2つの領域に吹き付けるステップ。
上記方法(以下、「本発明の方法」と称する)について、以下、詳しく説明する。
上記処理すべき不織布としては、不織布全般が採用されうるが、例えば、特に制限されず、種々の公知の方法により製造された不織布、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布、エアレイド不織布、メルトブローン不織布、ナノファイバーを含む不織布、伸縮不織布等を挙げることができる。上記伸縮不織布は、上記伸縮性繊維を含む不織布を意味する。
上記処理すべき不織布としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、又は伸縮不織布が好ましい。
上記処理すべき不織布として、市販の不織布をそのまま用いることができる。また、上記処理すべき不織布は、単層であってもよく、又は積層されたものであってもよい。
上記処理すべき不織布のうち、親水性を有するものとしては、例えば、疎水性不織布を親水剤で処理することにより製造された不織布、親水剤を練り込んだ繊維から製造された不織布、界面活性剤を塗工された不織布等が挙げられる。また、上記処理すべき不織布のうち、親水性を有するものとして、本質的に親水性を有する繊維、例えば、天然系及び/又は半天然系の繊維から製造された不織布を挙げることもできる。
上記繊維の構造は、自己融着性繊維である芯鞘構造、サイドバイサイド構造であることができる。
本明細書において、「伸縮性繊維」は、弾性的に伸長可能な繊維を意味する。より具体的には、上記伸縮性繊維は、形成時及び想定される使用時にかかる応力よりも大きな弾性限界を有し、形成時及び想定される使用時にかかる応力の範囲内で弾性的に伸長可能な繊維を意味する。上記伸縮性繊維の材料としては、例えば、ポリウレタン系エラストマー、ポリスチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、及びそれらの組み合わせを挙げることができる。上記伸縮性繊維としては、伸長後の歪みの少なさ、耐熱性の高さ等の観点から、ポリウレタン系エラストマーが好ましい。
上記伸縮性繊維の繊維径は、2〜50μmの範囲内にあることが好ましく、そして15〜30μmの範囲内にあることがより好ましい。
上記伸長性繊維としては、結晶性の低さ、伸度の高さ等の観点から、ポリプロピレン及びポリエチレンを含む繊維が好ましい。
なお、不均一延伸ステップにより延伸されない領域、すなわち、非延伸領域は、後の流体処理ステップを経て第2畝溝領域を形成する。
なお、本明細書において、形成時にかかる応力等により塑性変形した繊維を、「伸長された繊維」と称する場合がある。
本明細書において、「不均一に延伸する」とは、不織布が、高延伸部分と低延伸部分とを有する領域を有するように延伸することを意味し、すなわち、不織布を、部位によって伸長された繊維の伸長度が異なる領域が形成されるように延伸することを意味する。
上記ギア延伸において、複数の歯14及び14’の先端部に接する部分では、処理すべき不織布の生地が固定されるため、あまり又は実質的に延伸されず、低延伸部分17’’が形成される。一方、複数の歯14及び14’の先端部に接しない領域では、大きく延伸され、高延伸部分17’が形成される。
また、図3及び図4では、処理すべき不織布の搬送方向の中心部分をギア延伸する例が示されているが、本発明の方法では、搬送方向の左側又は右側のみをギア延伸することができる。
図5は、ギア延伸を説明するための模式図である。図5に示されるギア延伸装置11は、一対のギアロール12及び12’を有する。ギアロール12及び12’の外周面13及び13’には、それぞれ、複数の歯14及び14’が配置されている。また、図5に示されるギア延伸装置11では、複数の歯14及び14’が、それぞれ、ギアロール12及び12’の回転軸線と平行に、それぞれ、外周面13及び13’に配置されている。複数の歯14及び14’をこのように配置することにより、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域において、搬送方向MDとそれぞれ垂直な高延伸部分と低延伸部分とを、直交方向に交互に有する不織布を形成することができる。
上記ギア延伸装置は、形成される、凹凸を有する不織布の所望の性能に応じて、適宜選択することができる。
ギアピッチは、図3において、符号19により表わされる、ある歯から次の歯の間の間隔を意味する。
ギア噛込深さは、図3において、符号20により表わされる、上のギアロールの歯と、下のギアロールの歯とが重複する部分の深さを意味する。
図3で形成された、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布16は、搬送方向MDの中心に存在する高延伸部分及び低延伸部分を有する領域17と、搬送方向MDの両側部に存在する非延伸領域18とを有する。図3で形成された、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布16を、パンチングプレートである支持体21に載せ、流体ノズル22から噴出される流体を、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域17と、非延伸領域18との計3つの領域に吹き付けることができる。
上記流体を、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布に、固定された流体ノズルから吹き付けることができ、又は直交方向CDに往復する流体ノズルから吹き付けることができる。直交方向CDに往復する流体ノズルから、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布に流体を吹き付けた場合には、波形の第1畝部及び第1溝部が形成される。
本発明の実施形態の1つでは、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を支持するために用いられる支持体は、当技術分野で通常用いられている支持体、例えば、金属、例えば、パンチングプレート、プラスチック製のコンベアネット、抄紙網等であることができる。上記支持体は、流体透過性を有するのが一般的である。
上記パンチングプレートとしては、例えば、丸穴型、例えば、丸穴60°千鳥型、丸穴角千鳥及び丸穴直列型、角穴型、丸十型、雲型、雲千鳥型等のパンチングプレートが挙げられる。
一方、第2畝溝領域は、ギア延伸ステップを経ずに、流体処理ステップを受けており、繊維間距離が第1畝溝領域よりも小さく、高密度の構造を有し、毛細管力が働きやすいので、液を引き込み、そして拡散しやすい。従って、第2畝溝領域は、第1畝溝領域よりも液引込性に優れる傾向がある。
実施例及び比較例において評価された項目の、測定条件は、以下の通りである。
[繊維径]
繊維径は、(株)キーエンス製 リアルサーフェスビュー顕微鏡VE−7800を用いて、加速電圧5kV、300倍にて観察した試料において、任意の繊維50本をピックアップし、その繊維径を測定し、それらの相加平均を繊維径として採用する。
[畝の高さ]
畝の高さは、キーエンス株式会社製高精度2次元レーザー変位計を用いて、畝の最も高い点を任意に10ヶ所測定し、その相加平均を採用する。
坪量は、JIS L 1906の5.2に従って測定する。
[嵩]
嵩は、(株)大栄科学精器製作所製 THICKNESS GAUGE UF−60を用いて測定する。
カトーテック株式会社製、自動化圧縮試験器、KES−FB3を用いて、圧縮特性を評価する。
測定条件は、以下の通りである。
SENS :2
速度 :0.02mm/秒
ストローク:5mm/10V
加圧面積 :2cm2
取込み間隔:0.1秒
上限荷重 :50g/cm2
繰返し回数:1回
通気度は、カトーテック株式会社のKES−F8−AP1通気性試験器を用いて測定し、単位を「m3/m2/分」に換算する。
不織布の厚さ方向の通気度は、100mm×100mmの大きさにカットした不織布を、通気性試験器にセットして測定する。
不織布の平面方向の通気度は、100mm×100mmの大きさにカットした不織布を、通気性試験器にセットし、100mm×100mmの大きさのアクリル板をその上にさらにセットし、3.5mN/cm2の加重下で測定する。
[クレム吸水度]
JIS P 8141に準拠し、5分間の吸上げ高さ(mm)として評価した。
透液性を、LENZING社製、LISTERストライクスルー試験器を用いて評価する。評価手順は、以下の通りである。
(1)100×100mmの大きさにカットしたろ紙(ADVANTEC FILTER PAPER GRADE 2)5枚の上に、100×100mmの大きさにカットした試料を配置し、その上に通電透液プレートを配置する。
(2)ストライクスルー試験機本体に、ろ紙、試料及び通電透液プレートをセットする。なお、試料は、試験機の開口部と、第1畝溝領域又は第2畝溝領域が一致するようにセットする。
(3)ストライクスルー試験機本体に、生理食塩水5mLを入れる。
(4)ストライクスルー試験機本体から、上記生理食塩水(室温)を、通電透液プレートの開孔部に落下させる。
(5)通電透液プレートの通電時間を記録する。
(6)測定を2回繰返し、計3回の平均値を、透液時間とする。
なお、試料をセットしない場合、すなわち、ろ紙5枚における透液時間は、69秒であった。
−ギア延伸−
処理すべき不織布として、エアスルー不織布を準備し、図3に示すようなギア延伸装置(ギア温度:55℃,ギアピッチ:2.5mm,ギア噛込深さ:3.0mm,ギア先端幅:0.2mm,処理速度:50m/分)を用いて、図3に示されるように、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を形成した。上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域は、図3に示されるように、搬送方向の中心に存在し、そして非延伸領域は、搬送方向の両側部に存在した。高延伸部分及び低延伸部分を有する領域は、搬送方向に平行な高延伸部分と低延伸部分とを、搬送方向と直交する直交方向に交互に有していた。上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域の、直交方向の延伸倍率は、160%であった。
上記エアスルー不織布、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域、及び非延伸領域の特性を、表1に示す。
上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を、丸穴60°千鳥型のパンチングプレート(φ:1.0mm、MDピッチ:2.60mm、CDピッチ:1.5mm、厚さ:1.0mm)からなる支持体に載せた。次いで、上記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を、3.0mmの間隔で、複数のノズル(φ:0.5mm)を備える水蒸気処理システム(噴出圧力:0.4Mpa,水蒸気温度:約141℃)に、ノズル及び支持体間距離を4.0mmに保ちながら、50m/分の速度で通し、不織布1を得た。
不織布1の特性値を表1に示す。
上記エアスルー不織布を、スパンボンド不織布に変更し、ギア延伸の際の処理速度を30m/分に変更し、そして水蒸気処理において、噴出圧力を0.35Mpa,水蒸気温度:約136℃に変更した以外は、製造例1に従って、不織布2を得た。
上記スパンボンド不織布、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域、及び非延伸領域、並びに不織布2の特性を表1に示す。
なお、通気度に関しては、製造例1と同様である。
従って、本発明の、第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布は、上記液透過性のトップシートに好適であることが示唆される。例えば、液透過性のトップシートにおいて、第1畝溝領域を、吸収性物品の長手方向中心部に配置し且つ第2畝溝領域が長手方向の両側部に存在するように配置すると、長手方向中心部は吸液性に優れ、そして長手方向両側部は液体の引込性、拡散性に優れることとなるからである。
2 第1畝溝領域
3 第2畝溝領域
4 第1畝部
5 第1溝部
6 第2畝部
7 第2溝部
11 ギア延伸装置
12,12’ ギアロール
13,13’ 外周面
14,14’ 複数の歯
15 処理すべき不織布
16 高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布
17 高延伸部分及び低延伸部分を有する領域
17’ 高延伸部分
17’’ 低延伸部分
18 非延伸領域
19 ギアピッチ
20 ギア噛込深さ
21 支持体
22 流体ノズル
MD 搬送方向
CD 直交方向
Claims (13)
- 第1畝溝領域と、第2畝溝領域とを同一面に含む不織布であって、
第1畝溝領域が、複数の第1畝部と、複数の第1溝部とを含み、
第2畝溝領域が、複数の第2畝部と、複数の第2溝部とを含み、
第1畝部の畝の高さが、第2畝部の畝の高さより高く、
第1畝溝領域における繊維の径が、第2畝溝領域における繊維の径よりも細い、
ことを特徴とする、前記不織布。 - 第1畝部及び第1溝部が、互いに平行であり且つ交互に配置されている、請求項1に記載の不織布。
- 第2畝部及び第2溝部が、互いに平行であり且つ交互に配置され、そして第1畝部及び第1溝部と平行である、請求項2に記載の不織布。
- 第1畝部の繊維の量が、第1溝部の繊維の量よりも多い、請求項1〜3のいずれか一項に記載の不織布。
- 1つの第1畝溝領域と、第1畝溝領域に隣接する2つの第2畝溝領域とから成る、請求項1〜4のいずれか一項に記載の不織布。
- 第1畝溝領域が、第2畝溝領域よりも透液性に優れ、第2畝溝領域が、第1畝溝領域よりも液引込性に優れる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の不織布。
- 単層から成る、請求項1〜6のいずれか一項に記載の不織布。
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及びバックシートの間の吸収体とを含む吸収性物品であって、
前記トップシートが、請求項1〜7のいずれか一項に記載の不織布から形成されている、
前記吸収性物品。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の不織布を製造する方法であって、
処理すべき不織布を準備するステップ、
前記処理すべき不織布の一部を、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域が形成されるように不均一に延伸し、高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を形成するステップ、そして
前記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を、支持体上に配置し、そして噴出された流体を、前記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、前記非延伸領域との2つの領域に吹き付けるステップ、
を含む方法。 - 前記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域と、非延伸領域とを含む不織布を形成するステップが、搬送方向と直交する回転軸線を有する一対のギアロールであって、当該ギアロールのそれぞれの外周面に配置された複数の歯を互いに噛み合わせながら回転するものの間隙に、前記処理すべき不織布の一部を通過させることにより行われる、請求項9に記載の方法。
- 前記複数の歯が、前記回転軸線と垂直に前記外周面に配置されており、前記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域において、前記搬送方向とそれぞれ平行な高延伸部分と低延伸部分とが、搬送方向と直交する直交方向に交互に有する不織布が形成されるか、又は前記複数の歯が、前記回転軸線と平行に前記外周面に配置されており、前記高延伸部分及び低延伸部分を有する領域において、前記搬送方向と直交する方向にそれぞれ平行な高延伸部分と低延伸部分とを、搬送方向に交互に有する不織布が形成される、請求項10に記載の方法。
- 前記処理すべき不織布が、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、及び伸縮不織布からなる群から選択される、請求項10又は11に記載の方法。
- 前記流体が、空気、水蒸気及び水から成る群から選択される、請求項9〜12のいずれか一項に記載の方法。
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