JP2012211528A - ポンプの軸封構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸封水に粒子が含まれている場合でも、供給通路の磨耗を防止することが可能なポンプの軸封構造を提供する。
【解決手段】ケーシング2に形成された孔部11に主軸3が挿入され、主軸3と孔部11との間がシール部材12でシールされたポンプの軸封構造であって、ケーシング2に、軸封水21をシール部材12に供給する供給通路22が形成され、供給通路22内に、供給通路22の内面の磨耗を防止する磨耗防止手段24が着脱自在に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、主軸とケーシングとの軸封部に軸封水を供給して水封するポンプの軸封構造に関する。
従来、この種のポンプの軸封構造には、例えば図10に示すように、ケーシングカバー121に貫通して形成された孔部122に主軸123が挿入され、主軸123と孔部122との間がパッキン124でシールされたポンプの軸封構造が記載されている。パッキン124は孔部122の内周側に設けられ、ケーシングカバー121には、軸封水125をパッキン124に供給する供給通路126が形成されている。
これによると、ケーシング内の流体よりも若干高圧の軸封水125を供給通路126からパッキン124に供給することにより、軸封部で水封され、ケーシング内の流体が軸封部から外部へ漏洩するのを防止している。
尚、上記のようなポンプの軸封構造については下記特許文献1に記載されている。
実公昭62−38053
しかしながら上記の従来型式において、通常は、軸封水125として、水道水等の清浄な水を使用するのであるが、離島や山中等の非居区地域では、清浄な水が得られず、土砂等の粒子(異物)が混入した水を軸封水125として使用する場合がある。
このような場合、供給通路126を流れる軸封水125に含まれる粒子によって、供給通路126の内面が短期間で磨耗してしまうといった問題があり、このような磨耗が進行すると、ケーシングカバー121一式や供給通路配管127を短期間で交換する必要があった。
本発明は、軸封水に粒子が含まれている場合であっても、供給通路の磨耗を防止することが可能なポンプの軸封構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、ケーシングに形成された孔部に主軸が挿入され、主軸と孔部との間がシール部材でシールされたポンプの軸封構造であって、
軸封水をシール部材に供給する供給通路が形成され、
供給通路内に、供給通路の内面の磨耗を防止する磨耗防止手段が設けられているものである。
これによると、軸封水は供給通路を流れてシール部材に供給され、これにより、軸封部が水封されて、ケーシング内の流体が軸封部から外部へ漏洩するのを抑制することができる。この際、軸封水に粒子が含まれていても、磨耗防止手段によって供給通路の内面の磨耗が防止される。
本第2発明におけるポンプの軸封構造は、磨耗防止手段は供給通路に着脱自在であるものである。
これによると、軸封水に含まれている粒子等により磨耗防止手段が磨耗した場合、磨耗防止手段を供給通路から取り外し、新しい磨耗防止手段を供給通路内に装着して交換すればよい。
本第3発明におけるポンプの軸封構造は、磨耗防止手段は供給通路内において軸封水の流れ方向が変化する流れ方向変化部に設けられているものである。
これによると、流れ方向変化部では磨耗が発生し易いので、流れ方向変化部に磨耗防止手段を設けることにより、供給通路の内面の磨耗が確実に防止される。
本第4発明におけるポンプの軸封構造は、供給通路はケーシングに形成されているものである。
これによると、磨耗防止手段により供給通路の内面の磨耗が防止されることで、ケーシングの使用寿命が延長される。
本第5発明におけるポンプの軸封構造は、磨耗防止手段は、磨耗防止部材と、磨耗防止部材を支持する支持部材とからなり、
磨耗防止部材は、支持部材により、供給通路内における軸封水の流れ方向に対向するように支持されているものである。
これによると、流れ方向変化部では、供給通路内を流れる軸封水が磨耗防止部材にぶつかるため、供給通路の内面の磨耗が防止される。
本第6発明におけるポンプの軸封構造は、磨耗防止部材は供給通路内に挿脱自在な筒状の支持部材に設けられ、
磨耗防止部材の厚さが支持部材の厚さよりも厚く、
軸封水は支持部材内を流れるものである。
これによると、磨耗防止部材は支持部材よりも磨耗が激しいが、磨耗防止部材の厚さを支持部材の厚さよりも厚くすることで(或は支持部材よりも磨耗し難い材質を磨耗防止部材に用いることで)、磨耗防止手段の使用寿命が長くなる。
本第7発明におけるポンプの軸封構造は、磨耗防止部材は支持部材に着脱自在に取り付けられているものである。
これによると、磨耗防止部材を支持部材に着脱することで、磨耗防止部材を交換することができるため、磨耗防止手段の使用寿命がさらに長くなる。
本第8発明におけるポンプの軸封構造は、孔部に、筒状のシールケースが着脱自在に嵌め込まれ、
主軸はシールケース内を貫通し、
シール部材は主軸とシールケースとの間に設けられているものである。
これによると、軸封水が供給通路を流れて軸封部に供給されている際、軸封水に含まれている粒子がシール部材とシールケースとの間に侵入し、万一、シールケースが損傷しても、シールケースを孔部から抜き出して交換することができる。これにより、ケーシングが損傷するのを防止することができる。
本第9発明におけるポンプの軸封構造は、軸封部に蓄積された異物を排出する排出通路が備えられ、
排出通路を開閉する開閉部材が設けられているものである。
これによると、開閉部材によって排出通路を開くことにより、供給通路からシール部材に供給された軸封水が排出通路を流れて排出される。このため、軸封部に蓄積された粒子が軸封水と共に排出通路を通って外部へ排出される。
また、排出通路を軸封部の下方に設けることによって、排出通路は粒子の堆積部としての役目も兼ねることになり、シール部材の損傷を防止することができる。
以上のように本発明によると、磨耗防止手段によって供給通路の内面の磨耗が防止される。また、軸封水に含まれている粒子等により磨耗防止手段が磨耗した場合、磨耗防止手段を供給通路から取り外し、新しい磨耗防止手段を供給通路内に装着して交換すればよい。
本発明の第1の実施の形態におけるポンプの断面図である。 同、ポンプの軸封構造を示す断面図である。 同、ポンプの軸封水の供給通路に設けられる磨耗防止手段の断面図である。 図2におけるX−X矢視図である。 図4におけるX−X矢視図である。 本発明の第2の実施の形態における磨耗防止手段の断面図である。 本発明の第3の実施の形態におけるポンプの軸封構造の一部を示す拡大断面図である。 本発明の第4の実施の形態におけるポンプの軸封構造の一部を示す拡大断面図である。 本発明の第5の実施の形態におけるポンプの軸封構造の一部を示す拡大断面図である。 従来のポンプの軸封構造を示す断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は横型両吸込み渦巻き形のポンプである。このポンプ1はケーシング2と主軸3と羽根車4等を有している。ケーシング2は、例えば鋳鉄やダクタイル鋳鉄等の金属製であり、吸込口6と吐出口(図示省略)と吐出渦室7と吸込渦室10と一対の軸受装置8と一対のパッキン収納部9等を備えている。図2に示すように、主軸3は、主軸本体3aと、主軸本体3aに外嵌された円筒状のスリーブ3bとからなる。
両パッキン収納部9にはそれぞれ貫通した孔部11が形成されている。主軸3は、両孔部11を貫通してケーシング2内に横方向に挿入され、両軸受装置8に回転自在に支持されている。羽根車4は、主軸3に取り付けられ、吐出渦室7内に設けられている。
主軸3とケーシング2との間は円環状の複数のグランドパッキン12(シール部材の一例)によってシールされている。グランドパッキン12の奥には、円環状の封水リング15と、円筒状で金属製のグランドブッシュ16とが嵌め込まれている。封水リング15は、内周に全周にわたり開口する内周側溝17と、外周に全周にわたり開口する外周側溝18と、内周側溝17と外周側溝18とに連通する径方向の複数の連通孔19とを有している。封水リング15とグランドブッシュ16とは孔部11に嵌め込まれ、主軸3はグランドパッキン12と封水リング15とグランドブッシュ16とに挿入されている。尚、グランドパッキン12と封水リング15とで軸封部20が構成されている。
ケーシング2のパッキン収納部9には、軸封水21をグランドパッキン12に供給する供給通路22と、軸封部20に蓄積された土砂等の粒子(異物の一例)を軸封水21と共にケーシング2の外部に排出する排出通路23とが形成されている。供給通路22は軸封部20の上方にあり、排出通路23は軸封部20の下方にある。
供給通路22は、主軸3の軸心5に平行に形成され且つ一端がケーシング2の外部に開口する第1供給通路部22aと、主軸3の径方向(上下方向)に形成され且つ上端(一端)が第1供給通路部22aの奥端に開口すると共に下端(他端)が封水リング15の外周側溝18に開口する第2供給通路部22bとを有している。これにより、供給通路22は、第1供給通路部22aと第2供給通路部22bとで直角に屈曲した通路として形成され、軸封水21が流れ方向Aから流れ方向Bへ約90°変化する流れ方向変化部Cを有している。
供給通路22の第1供給通路部22a内には、第1供給通路部22aの内面の磨耗を防止する磨耗防止手段24が挿入されている。
図2〜図4に示すように、磨耗防止手段24は、ステンレス等の金属製であり、流れ方向変化部Cに配設される磨耗防止部材24aと、磨耗防止部材24aを支持する支持部材24bと、取付用の円形のフランジ部24cとを有している。尚、磨耗防止手段24には、ケーシング2よりも耐摩耗性に優れた材質が使用されており、例えば、ケーシング2よりも高硬度の材質が適している。その一例として、ケーシング2の材質が鋳鉄の場合、磨耗防止手段24の材質にはステンレスが使用される。
支持部材24bは、円筒状の部材であり、奥端部に、第2供給通路部22bの上端に開口する連通孔27を有している。磨耗防止部材24aは、流れ方向Aに対向する円板状の部材であり、支持部材24bの一端(奥端)に設けられて、支持部材24bの一端を閉塞している。フランジ部24cは支持部材24bの他端(外端)に設けられている。支持部材24bは、磨耗防止部材24aと共に、第1供給通路部22aの端部開口部25から挿脱自在である。また、フランジ部24cは、複数のボルト26(連結部材の一例)によってパッキン収納部9の外面に着脱自在に連結されている。尚、フランジ部24cとパッキン収納部9の外面との間は、Oリングやパッキン(図示省略)等のシール材によってシールされている。また、フランジ部24cには、管継手31を介して、給水配管32の一端が着脱自在に接続されている。また、給水配管32の他端は同じポンプ1の吐出側に接続又は別置のポンプや高置水槽等に接続されており、給水配管32から第1供給通路部22aに軸封水21が供給される。
また、磨耗防止部材24aの厚さTaは支持部材24bの厚さTbよりも厚い。
排出通路23は、主軸3の軸心5に平行に形成され且つ一端がケーシング2の外部に開口する第1排出通路部23aと、主軸3の径方向(上下方向)に形成され且つ下端(一端)が第1排出通路部23aの奥端に開口すると共に上端(他端)が封水リング15の外周側溝18に開口する第2排出通路部23bとを有している。
パッキン収納部9には、排出通路23の第1排出通路部23aの端部開口部28を開閉するプラグ29(開閉部材の一例)が着脱自在に設けられている。
図2,図4,図5に示すように、グランドパッキン12はパッキンケース36(シールケースの一例)内に収められている。パッキンケース36は、円筒状のケース本体部36aと、ケース本体部36aの一端に設けられた取付用の四角形のフランジ部36bとを有している。
ケース本体部36aは、孔部11内に、挿脱自在に嵌め込まれている。主軸3はパッキンケース36内を貫通し、グランドパッキン12は主軸3とパッキンケース36との間に設けられている。
また、パッキン収納部9には、グランドパッキン12を軸心方向における奥側へ押圧するパッキン押え37が取り付けられている。パッキン押え37は、円環状の押え本体部37aと、取付用の四角形のフランジ部37bとを有している。
パッキンケース36のフランジ部36bとパッキン押え37のフランジ部37bとは複数の共通する連結部材39でパッキン収納部9に連結されている。尚、連結部材39は、パッキン収納部9に植設された植込ボルト39aと、植込ボルト39aに螺合された複数のナット39b,39cとからなる。
以下、上記構成における作用を説明する。
主軸3と共に羽根車4が回転することにより、水等の流体が、吸込口6からケーシング2内に流入し、吐出渦室7を流れ、吐出口から吐出される。この際、図2に示すように、プラグ29で排出通路23の端部開口部28を閉じた状態で、ケーシング2内の吸込渦室10よりも若干圧力の高い軸封水21を供給する。これにより、軸封水21は、給水配管32から供給通路22を流れ、供給通路22から封水リング15の外周側溝18に流入し、さらに、連通孔19を通って内周側溝17に流れ込み、封水リング15からグランドパッキン12に供給される。これにより、軸封部20が水封され、軸封水21が、グランドパッキン12の内周面と主軸3のスリーブ3bの外周面との間を軸心方向へ流れ、軸封部20の外部に僅かに漏洩する。
これにより、ケーシング2内を流れる流体が軸封部20からケーシング2の外部へ漏洩するのを抑制したり、或は、外部の空気が軸封部20からケーシング2内に侵入するのを防止することができる。
この際、軸封水21中に土砂等の粒子が含まれている場合であっても、耐摩耗性に優れた磨耗防止手段24が供給通路22内に設けられているため、第1供給通路部22aの内面の磨耗が防止され、ケーシング2の使用寿命が延長される。これにより、高価で且つ重量があるため、交換に手間を要するケーシング2の損傷を防止し、ケーシング2の交換周期を延ばすことができる。
また、図2,図3に示すように、軸封水21は、支持部材24b内を流れ、流れ方向変化部Cにおいて、磨耗防止部材24aにぶつかって急激に流れ方向を約90°変化させるため、軸封水21の流れが乱れ、磨耗防止部材24aは支持部材24bよりも磨耗が激しい。これに対して、磨耗防止部材24aの厚さTaが支持部材24bの厚さTbよりも厚いため、磨耗防止手段24の使用寿命が長くなる。尚、支持部材24bは、円筒状であるため、供給通路22の第1供給通路部22aの内周面の磨耗防止の役目も有している。
また、長期間の使用によって磨耗防止手段24が磨耗した場合、管継手31の部分から給水配管32を取り外し、ボルト26を取り外し、支持部材24bを第1供給通路部22aの端部開口部25からケーシング2の外部へ引き抜くことにより、ケーシング2を分解することなく、磨耗防止手段24を容易に取り外して交換することができる。尚、交換の際には、新しい磨耗防止手段24の支持部材24bを端部開口部25から第1供給通路部22aに挿入し、フランジ部24cをボルト26でパッキン収納部9の外面に締結し、管継手31を介して給水配管32を磨耗防止手段24に接続すればよい。
また、長期間の使用によって軸封水21中に含まれている粒子が軸封部20に蓄積することがあるが、この場合、プラグ29を取り外して排出通路23の端部開口部28を開くことにより、供給通路22から軸封部20に供給された軸封水21が排出通路23を流れてケーシング2の外部へ排出される。このため、軸封部20に蓄積された粒子が軸封水21と共に排出通路23を通ってケーシング2の外部へ排出される。
この際、排出通路23は軸封部20の下方に設けられているので、粒子は、重力の作用を受けて、より排出され易くなる。さらに、排出通路23は粒子の堆積部としての役目も兼ねることになり、グランドパッキン12の損傷を防止することができる。
また、粒子の排出をさらに促進するために、軸封水21よりも高圧の清水を供給通路22に導入してもよい。
また、軸封水21が供給通路22を流れて軸封部20に供給されている際、軸封水21に含まれている粒子がグランドパッキン12の外周面とパッキンケース36の内周面との間に侵入し、万一、パッキンケース36が損傷した場合、植込ボルト39aからナット39b,39cを取り外し、パッキン押え37をパッキン収納部9から取り外し、パッキンケース36を孔部11からパッキン収納部9の外部へ抜き出して交換することができる。これにより、ケーシング2が損傷するのを防止することができ、高価で交換に手間を要するケーシング2の交換頻度を減少させることができる。
尚、交換の際には、新しいパッキンケース36のケース本体部36aを孔部11に挿入し、ナット39cを植込ボルト39aに螺合してフランジ部36bをパッキン収納部9に締結し、その後、ナット39bを植込ボルト39aに螺合してパッキン押え37をパッキン収納部9に締結すればよい。また、パッキンケース36の材質は、磨耗防止手段24と同様に、ケーシング2よりも耐摩耗性に優れた材質が使用されている。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図6に示すように、磨耗防止部材24aは、プラグであり、支持部材24bの一端(奥端)に着脱自在に取り付けられて、支持部材24bの一端を閉塞している。
以下、上記構成における作用を説明する。
長期間の使用によって磨耗防止手段24が磨耗した場合、上述した第1の実施の形態と同様にして、磨耗防止手段24を容易に取り外して交換することができる。また、磨耗防止手段24を取り外した際、支持部材24bが軽微な磨耗で引き続き使用可能であるのに対し、磨耗防止部材24aが使用不能なほど激しく磨耗している場合には、磨耗防止部材24aを支持部材24bから取り外して、新しい磨耗防止部材24aに交換してもよい。これにより、磨耗防止部材24aを除く部分(すなわち支持部材24bとフランジ部24c)を再使用することができ、磨耗防止手段24の使用寿命がさらに長くなる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、図7に示すように、供給通路22は、第1供給通路部22aと、第2供給通路部22bと、上端(一端)がケーシング2の外面に開口すると共に下端(他端)が第1供給通路部22aに連通する第3供給通路部22cと、軸封水21の流れ方向が変化する第1および第2の流れ方向変化部C,Dとを有している。
磨耗防止手段24は、複数の磨耗防止部材24a,24dと、支持部材24bと、フランジ部24cとを有している。このうち、第1の磨耗防止部材24aは第1の実施の形態と同様に支持部材24bの一端(奥端)に設けられ、第2の磨耗防止部材24dは支持部材24bの外周下部に設けられている。尚、第2の磨耗防止部24dの厚さTdは支持部材24bの厚さTbよりも厚い。
また、支持部材24bは、第2供給通路部22bの上端に開口する第1の連通孔27を奥端下部に有すると共に、第3供給通路部22cの下端に開口する第2の連通孔43を上部に有する。
尚、通常時において、給水配管32(図示省略)は第3供給通路部22cの上端に接続されている。軸封水21は給水配管32から第3供給通路部22cに供給され、磨耗防止手段24のフランジ部24cの孔24dはプラグ45等で閉止されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
通常時において、軸封水21は、給水配管32から第3供給通路部22cを通って第1供給通路部22aを流れ、第1供給通路部22aから第2供給通路部22bを流れて封水リング15の外周側溝18に流入する。この際、軸封水21は、供給通路22内の第2の流れ方向変化部Dにおいて、第2の磨耗防止部材24dにぶつかって急激に流れ方向を約90°変化させるため、軸封水21の流れが乱れ、第2の磨耗防止部材24dは支持部材24bよりも磨耗が激しい。これに対して、第2の磨耗防止部24dの厚さTdが支持部材24bの厚さTbよりも分厚いため、磨耗防止手段24の使用寿命が長くなる。
さらに、軸封水21は、供給通路22内の第1の流れ方向変化部Cにおいて、第1の磨耗防止部材24aにぶつかって急激に流れ方向を約90°変化させるため、軸封水21の流れが乱れ、第1の磨耗防止部材24aは支持部材24bよりも磨耗が激しい。これに対して、第1の磨耗防止部材24aの厚さTaが支持部材24bの厚さTbよりも分厚いため、磨耗防止手段24の使用寿命が長くなる。
尚、万一、第3供給通路部22c等に異物が詰る等して、第3供給通路部22cからの軸封水21の供給に支障が発生した場合、磨耗防止手段24のフランジ部24cのプラグ45を取り外し、給水配管32をフランジ部24cの孔24dに接続し、軸封水21を第1供給通路部22aから供給すればよい。
また、プラグ45を設けず、給水配管32から分岐した分岐給水配管を、バルブを介して、フランジ部24cの孔24dに常に接続しておき、第3供給通路部22cからの軸封水21の供給に支障が発生した場合、バルブを開操作し、軸封水21を、給水配管32内から分岐給水配管内に流し、孔24dから第1供給通路部22aに供給してもよい。
(第4の実施の形態)
第1および第2の実施の形態では、図3,図6に示すように、流れ方向変化部Cを形成する連通孔27が磨耗防止部材24aに隣接して配置されているが、本第4の実施の形態では、図8に示すように、連通孔27が磨耗防止部材24aから所定距離Lだけ離間して配置されている。
この場合、軸封水21の流れに対抗する部分Eにおいて渦が生じるため、磨耗防止部材24aは支持部材24bよりも激しく磨耗する。これに対して、磨耗防止部材24aの厚さTaが支持部材24bの厚さTbよりも厚いため、磨耗防止手段24の使用寿命が長くなる。
(第5の実施の形態)
上記各実施の形態では、図2,図7,図8に示すように、磨耗防止手段24をケーシング2の供給通路22に設けているが、第5の実施の形態では、図9に示すように、ケーシング2に接続されている給水配管32内に供給通路48を形成し、供給通路48すなわち給水配管32内に磨耗防止手段24を設けている。供給通路48は互いにほぼ直交する第1および第2供給通路部48a,48bからなり、第1供給通路部48aと第2供給通路部48bとの連通部には、軸封水21の流れ方向が変化する流れ方向変化部Fが形成されている。第2供給通路部48bの一端には開口部50とフランジ51とが設けられている。
磨耗防止手段24は、流れ方向変化部Fに設けられており、流れ方向変化部Fに配設される磨耗防止部材24aと、磨耗防止部材24aを支持する支持部材24bと、取付用のフランジ部24cとを有している。尚、フランジ部24cの孔24dはプラグ45で閉止されている。
支持部材24bは、円筒状の部材であり、一端部が開口し、他端部にフランジ部24cが設けられている。支持部材24bには、第1供給通路部48aの下端に開口する連通孔49が形成されている。また、磨耗防止部材24aは、支持部材24bの外周下部に設けられて連通孔49の下方に位置し、流れ方向変化部Fに対向している。
尚、支持部材24bは開口部50から第2供給通路部48bに挿脱自在である。また、フランジ部24cは複数のボルト26,ナット52(連結部材の一例)によってフランジ51に連結されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
軸封水21は、給水配管32内の供給通路48を流れて、ケーシング2の供給通路22に供給され、供給通路22から封水リング15の外周側溝18に流入する。この際、軸封水21は、流れ方向変化部Fにおいて、磨耗防止部材24aにぶつかって急激に流れ方向を約90°変化させるため、軸封水21の流れが乱れ、磨耗防止部材24aは支持部材24bよりも磨耗が激しい。これに対して、磨耗防止部材24aの厚さTaが支持部材24bの厚さTbよりも厚いため、磨耗防止手段24の使用寿命が長くなる。
また、磨耗防止手段24を交換する場合は、ボルト26,ナット52を取り外し、磨耗防止手段24を開口部50から第2供給通路部48bの外部へ脱抜すればよい。
上記各実施の形態では、図3,図6〜図9に示すように、磨耗防止部材24aの厚さTaを支持部材24bの厚さTbよりも厚くしているが、このような厚さの関係ではなく、磨耗防止部材24aの材質に、支持部材24bの材質よりも磨耗し難い材質を用いてもよい。この場合でも、磨耗防止手段24の使用寿命を長くすることができる。
上記各実施の形態では、図4に示すように、パッキンケース36のフランジ部36bを四角形にしているが、四角形に限定されるものではなく、例えば円形等であってもよい。また、パッキン押え37のフランジ部37bを四角形にしているが、四角形に限定されるものではなく、例えば円形等であってもよい。
上記各実施の形態では、図5に示すように、パッキンケース36とパッキン押え37とを、共通の連結部材39でパッキン収納部9に連結しているが、各々別の連結部材でパッキン収納部9に連結してもよい。
上記各実施の形態では、ケーシング2内を流れる流体の一例として水を挙げたが、水以外の液体又は気体であってもよい。また、軸封用の液体の一例として軸封水21を挙げたが、水以外の液体であってもよい。
上記各実施の形態では、ポンプの一例として、横型両吸込み渦巻き形のポンプ1を挙げたが、軸封部20を有するその他の形式のポンプであってもよい。
上記各実施の形態では、供給通路22は90°屈曲した通路であるが、90°以外の角度で屈曲或は湾曲した通路であってもよい。
上記各実施の形態では、図2に示すように、主軸3は主軸本体3aとスリーブ3bとからなるが、スリーブ3bを無くして、主軸本体3aのみからなる主軸3を用いてもよい。
上記第3の実施の形態では、図7に示すように、第2の磨耗防止部材24dの厚さTdを支持部材24bの厚さTbよりも厚くしているが、このような厚さの関係ではなく、第2の磨耗防止部材24dの材質に、支持部材24bの材質よりも磨耗し難い材質を用いてもよい。この場合でも、磨耗防止手段24の使用寿命を長くすることができる。
1 ポンプ
2 ケーシング
3 主軸
11 孔部
12 グランドパッキン(シール部材)
20 軸封部
21 軸封水
22,48 供給通路
23 排出通路
24 磨耗防止手段
24a,24d 磨耗防止部材
24b 支持部材
29 プラグ(開閉部材)
36 パッキンケース(シールケース)
A,B 流れ方向
C,D,F 流れ方向変化部
Ta,Tb,Td 厚さ

Claims (9)

  1. ケーシングに形成された孔部に主軸が挿入され、主軸と孔部との間がシール部材でシールされたポンプの軸封構造であって、
    軸封水をシール部材に供給する供給通路が形成され、
    供給通路内に、供給通路の内面の磨耗を防止する磨耗防止手段が設けられていることを特徴とするポンプの軸封構造。
  2. 磨耗防止手段は供給通路に着脱自在であることを特徴とする請求項1記載のポンプの軸封構造。
  3. 磨耗防止手段は供給通路内において軸封水の流れ方向が変化する流れ方向変化部に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポンプの軸封構造。
  4. 供給通路はケーシングに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のポンプの軸封構造。
  5. 磨耗防止手段は、磨耗防止部材と、磨耗防止部材を支持する支持部材とからなり、
    磨耗防止部材は、支持部材により、供給通路内における軸封水の流れ方向に対向するように支持されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のポンプの軸封構造。
  6. 磨耗防止部材は供給通路内に挿脱自在な筒状の支持部材に設けられ、
    磨耗防止部材の厚さが支持部材の厚さよりも厚く、
    軸封水は支持部材内を流れることを特徴とする請求項5記載のポンプの軸封構造。
  7. 磨耗防止部材は支持部材に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のポンプの軸封構造。
  8. 孔部に、筒状のシールケースが着脱自在に嵌め込まれ、
    主軸はシールケース内を貫通し、
    シール部材は主軸とシールケースとの間に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のポンプの軸封構造。
  9. 軸封部に蓄積された異物を排出する排出通路が備えられ、
    排出通路を開閉する開閉部材が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のポンプの軸封構造。
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