JP2012206555A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Tomoko Nishino
智子 西野
Takamitsu Tajima
孝光 田島
Tomonori Matsumoto
伴紀 松本
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Abstract

【課題】ヘッドレストで着座者の頭部を良好に支えることができる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】車両用シート装置10は、バックフレーム27が左右のサイドフレーム35,36およびアッパフレーム37で門型に形成され、アッパフレーム37にヘッドレスト16が設けられ、左右のサイドフレーム35,36に背凭れ用のバックパン28が設けられ、バックパン28でシート前方から作用する所定の荷重F1を支えるように構成されている。バックパン28は、左右のサイドフレーム35,36間の背凭れ部43に、所定の荷重F1を超えた荷重F3で破断可能な破断許容部が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、バックフレームの上部にヘッドレストが設けられ、バックフレームの左右のサイドフレームに背凭れ用のバックパンが設けられた車両用シート装置に関する。
車両用シート装置は、着座者が着座する着座用のシートクッションの後部に、背凭れ用のシートバックが立設されている。
シートバックのなかには、バックフレームの左右側部が左右のサイドフレームで形成され、左右のサイドフレームに板状のバックパンが複数の支持ピンで設けられたものが知られている。
このバックパンは、着座者がシートクッションに着座した際に、着座者の背部を凭れさせる背凭れとして用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭61−18769号公報
ここで、シートバックの頂部にはヘッドレストが設けられている。このヘッドレストは、通常の運転状態において着座者の頭部から比較的離れている。
このため、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合に、ヘッドレストで着座者の頭部を良好に支えることは難しい。
本発明は、ヘッドレストで着座者の頭部を良好に支えることができる車両用シート装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、バックフレームが左右のサイドフレームおよびアッパフレームで門型に形成され、前記アッパフレームにヘッドレストが設けられ、前記左右のサイドフレームに背凭れ用のバックパンが設けられ、前記バックパンでシート前方から作用する所定の荷重を支える車両用シート装置において、前記バックパンは、前記左右のサイドフレーム間の背凭れ部に、前記所定の荷重を超えた荷重で破断可能な破断許容部が設けられたことを特徴とする。
請求項2は、前記破断許容部は、前記バックパンのうちシート幅方向中央より左側の部位に設けられた左破断部と、前記バックパンのうちシート幅方向中央より右側の部位に設けられた右破断部と、を有し、前記左右の破断部は、前記バックパンの上下方向に沿って延出されたことを特徴とする。
請求項3は、前記左右の破断部は、前記シート幅方向中央に対して左右対称に形成されたことを特徴とする。
請求項4は、前記バックパンは、前記左右の破断部の下部に連結され、前記左右の破断部より破断し易い補助破断許容部が設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、バックパンのうち左右のサイドフレーム間の背凭れ部に破断許容部を設けた。そして、この破断許容部を、所定の荷重を超えた荷重で破断するようにした。
このバックパンに着座者の上半身を凭れさせている。
ここで、例えば、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合に、シート後方に向けて移動させる力が着座者の上半身に作用し、着座者の上半身でバックパンをシート後方に向けて押圧する。
着座者の上半身でバックパンを押圧することで、破断許容部に所定の荷重を超えた荷重が作用して破断部を破断させることができる。
破断許容部を破断させることで、バックパンをシート後方に移動させることができる。
これにより、バックパンとともに着座者の上半身がシート後方に移動することを許容し、着座者の頭部をヘッドレストに近づけることができる。
このように、着座者の頭部をヘッドレストに近づけることで、ヘッドレストで着座者の頭部を良好に支えることができる。
請求項2に係る発明では、バックパンのうちシート幅方向中央より左右側の部位に左右の破断部を設け、左右の破断部をバックパンの上下方向に沿って延出させた。
よって、左右の破断部を破断することにより、バックパンの背凭部を左右の側部から切り離してシート後方に移動させることができる。
バックパンの背凭部は着座者の上半身を凭れさせる部位である。
これにより、バックパンの背凭部をシート後方に移動させることで、バックパンの背凭部とともに着座者の上半身をシート後方に円滑に移動させることができる。
したがって、バックパンの左右の側部間に着座者の上半身を円滑に沈み込ませて、着座者の頭部をヘッドレストに一層良好に近づけることができる。
請求項3に係る発明では、左右の破断部をシート幅方向中央に対して左右対称に形成した。よって、バックパンの左右の側部から切り離し可能なバックパンの背凭部をシート幅方向中央に設けることができる。
これにより、左右の破断部を破断させてバックパンの背凭部をシート後方に移動させることにより、シート幅方向中央位置に着座者の上半身を沈み込ませることができる。
したがって、着座者の頭部をヘッドレストの幅方向中央部位に近づけることができるので、ヘッドレストで着座者の頭部を一層良好に支えることができる。
請求項4に係る発明では、バックパンに補助破断許容部を設けた。この補助破断許容部を左右の破断部の下部に連結し、かつ、左右の破断部より破断し易くした。
左右の破断部の下部に補助破断許容部を連結させた理由は次の通りである。
すなわち、シートに着座者が着座した状態において左右の破断部の下部近傍に着座者の腰部が位置する。
そこで、左右の破断部の下部に補助破断許容部を連結させて、補助破断許容部を着座者の腰部に合わせるようにした。
よって、例えば、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合に、着座者の腰部で補助破断許容部をシート後方に向けて押圧して迅速に破断できる。
補助破断許容部を迅速に破断させることで、補助破断許容部に連結された左右の破断部の下部を速やかに破断させることができる。
このように、左右の破断部の下部を速やかに破断させることで、左右の破断部の下部から左右の破断部を一層良好に破断させることができる。
これにより、着座者の上半身をシート後方に良好に移動させて、ヘッドレストで着座者の頭部を一層良好に支えることができる。
本発明に係る実施例1の車両用シート装置を示す斜視図である。 図1の車両用シート装置を示す分解斜視図である。 図1の3部拡大図である。 図3の4−4線断面図である。 図1のシートバックを示す断面図である。 実施例1の車両用シート装置を備えた車両に後面衝突した例を説明する図である。 実施例1の背凭部をシート後方に移動する例を説明する図である。 実施例1のヘッドレストで着座者の頭部を支える例を説明する図である。 本発明に係る実施例2の車両用シート装置を示す斜視図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は着座者から見た方向にしたがう。
実施例1に係る車両用シート装置10について説明する。
図1に示すように、車両用シート装置10は、車室11の床部12に設けられたシートクッション14と、シートクッション14のクッションフレーム21に設けられたシートバック15と、シートバック15に昇降自在に設けられたヘッドレスト16とを備えている。
シートクッション14は、車室の床部に対してクッションフレーム21が略水平に設けられ、クッションフレーム21がクッション材22で覆われている。
クッション材22に乗員(着座者)24(図5参照)が着座する。
シートバック15は、クッションフレーム21の左右の後端部21aに支持軸26を介して回動自在に支持されたバックフレーム27と、バックフレーム27に設けられたバックパン28と、バックパン28をバックフレーム27に取り付ける締結手段31と、バックフレーム27およびバックパン28などを覆うクッション材32とを備えている。
図2に示すように、バックフレーム27は、クッションフレーム21の左右の後端部21aに設けられた左右のサイドフレーム35,36と、左サイドフレーム35の上端部35aおよび右サイドフレーム36の上端部36aに架け渡されたアッパフレーム37と、アッパフレーム37に設けられた一対のヘッドレスト支持部材38とを備えている。
このバックフレーム27は、左右のサイドフレーム35,36およびアッパフレーム37で門型に形成され、上部(すなわち、アッパフレーム37)に一対のヘッドレスト支持部材38が設けられている。
一対のヘッドレスト支持部材38にヘッドレスト16が昇降自在に設けられている。
左サイドフレーム35は、側面視で略三日月状に形成され、クッションフレーム21の左後端部21aに基端部35bが支持軸26を介して回動自在に設けられている。
右サイドフレーム36は、左サイドフレーム35と左右対称の部材で、側面視で略三日月状に形成され、クッションフレーム21の右後端部21aに基端部36bが支持軸26を介して回動自在に設けられている。
図3、図4に示すように、バックパン28は、バックフレーム27の左右のサイドフレーム35,36間に背凭れ部(バックパン28の中央部)43が配置され、クッション材32で覆われている。
このバックパン28は、シート前方から作用する後方荷重(荷重)、具体的には、予め設定した所定の後方荷重(所定の荷重)F1を支えるように形成された板状の樹脂製パネルである。
ここで、後方荷重とは、着座者24の上半身24a(図5参照)をバックパン28に凭れさせた状態において上半身24aからバックパン28に向けて後方に作用する荷重である。
所定の後方荷重F1をバックパン28で支持可能とすることで、バックパン28に凭れさせた着座者24の上半身24aをバックパン28で支えることが可能である。
以下、バックパン28について詳しく説明する。
すなわち、バックパン28は、左サイドフレーム35に取付可能な左バックパン側部41と、右サイドフレーム36に取付可能な右バックパン側部42と、左バックパン側部41および右バックパン側部42に一体に設けられた背凭れ部43とを有する。
左バックパン側部41は、左サイドフレーム35の前部35cに当接された状態において、左サイドフレーム35に締結手段31(具体的には、複数のボルト61・ナット)で取り付けられている。
また、右バックパン側部42は、右サイドフレーム36の前部36cに当接された状態において、右サイドフレーム36に締結手段31(具体的には、複数のボルト64(図2も参照)・ナット)で取り付けられている。
背凭れ部43は、左右のサイドフレーム35,36間に設けられるとともに、正面視において略矩形状に形成され、バックパン28の中央部を形成する部位である。
この背凭れ部43は、図5に示すように、断面形状が略S字状に形成されている。
背凭れ部43が略S字状に形成されることで、背凭れ部43の下半部43aがシート前方に向けて湾曲状に隆起されている。
背凭れ部43の下半部43aがシート前方に向けて隆起されることで、背凭れ部43で着座者24の上半身24aを好適に支えることができる。
さらに、背凭れ部43は、着座者24の腰部24bに下部43bが位置するように形成されている。
図3に示すように、背凭れ部43は、左右の側縁43c,43d間に形成された破断許容部45と、破断許容部45の下部に連結された補助破断許容部51とが設けられている。
破断許容部45は、背凭れ部43のうちシート幅方向中央49より左側の部位43eに設けられた左破断部46と、背凭れ部43のうちシート幅方向中央49より右側の部位43fに設けられた右破断部47とを有する。
左右の破断部46,47は、シート幅方向中央49に対して左右対称に形成されている。
左破断部46は、背凭れ部43の左側の部位43eにおいて、背凭れ部43の下端部43g近傍から上端部43h近傍まで背凭れ部43の上下方向に沿ってミシン目が延出された部位である。
よって、左破断部46の下部46aが背凭れ部43の下部43bに設けられ、左破断部46の上部46bが背凭れ部43の上部43Iに設けられている。
ここで、ミシン目とは、特定の部位(すなわち、左破断部46)で破断するために、特定の部位に沿って形成された小さな孔(丸孔や長孔)の列である。
この左破断部46は、所定の後方荷重F1を超えた後方荷重(荷重)F3で破断可能に形成されている。
右破断部47は、左破断部46と同様に、背凭れ部43の右側の部位43fにおいて、背凭れ部43の下端部43g近傍から上端部43h近傍まで背凭れ部43の上下方向に沿ってミシン目が延出された部位である。
よって、右破断部47の下部47aが背凭れ部43の下部43bに設けられ、右破断部47の上部47bが背凭れ部43の上部43Iに設けられている。
この右破断部47は、左破断部46と同様に、所定の後方荷重F1を超えた後方荷重F3で破断可能に形成されている。
ここで、図3、図5に示すように、背凭れ部43の下部43bは、着座者24の腰部24bに位置するように形成されている。
よって、車両用シート装置10に着座者24が着座した状態において、破断許容部45の下部(すなわち、左破断部46の下部46aおよび右破断部47の下部47a)近傍に着座者24の腰部24bが位置する。
このように、背凭れ部43のうちシート幅方向中央49より左右側の部位43e,43fに、左右の破断部46,47が背凭れ部43の上下方向に沿って延出されている。
よって、左右の破断部46,47を破断することにより、背凭れ部43を左右のバックパン側部41,42から切り離してシート後方に移動させることができる。
さらに、左右の破断部46,47をシート幅方向中央49に対して左右対称に形成した。よって、背凭れ部43の中央部43Jをシート幅方向中央49に合わせることができる。
これにより、左右の破断部46,47を破断させて背凭れ部43をシート後方に移動させることにより、シート幅方向中央49において着座者24の上半身24aを背凭れ部43に沈み込ませることができる。
図3に示すように、補助破断許容部51は、左破断部46の下部46aに連結され、かつ、右破断部47の下部47aに連結されている。
よって、左右の破断部46,47の下部46a,47a側に補助破断許容部51が設けられている。
この補助破断許容部51は、左破断部46の下部46aおよび右破断部47の下部47a間に形成された第1補助破断部52と、第1補助破断部52に対して交差するように形成された第2補助破断部53とを有する。
第1補助破断部52および第2補助破断部53は、補助破断許容部51の交差部位51aで交差している。
第1補助破断部52は、左破断部46の下部46aから右破断部47の下部47aまで略水平にミシン目が延出された部位である。
この第1補助破断部52は、所定の後方荷重F1を超えた後方荷重(荷重)F2で破断可能に形成されている。
第2補助破断部53は、第1補助破断部52のシート幅方向中央、すなわち補助破断許容部51の交差部位51aで交差し、略鉛直にミシン目が延出された部位である。
この第2補助破断部53は、第1補助破断部52と同様に、所定の後方荷重F1を超えた後方荷重(荷重)F2で破断可能に形成されている。
ここで、所定の後方荷重F1を超えた後方荷重F2は、所定の後方荷重F1を超えた後方荷重F3より小さい。換言すれば、後方荷重F2および後方荷重F3は、F2<F3の関係が成立する。
すなわち、補助破断許容部51は、破断許容部45より破断し易いように形成されている。
さらに、補助破断許容部51は、左破断部46の下部46aおよび右破断部47の下部47aに連結するように設けられている。
左破断部46の下部46aおよび右破断部47の下部47aは、着座者24の腰部24b(図5参照)近傍に位置するように設けられている。
よって、下部46aおよび下部47aの補助破断許容部51は、着座者24の腰部24bに対峙可能な位置に設けられている。
この背凭れ部43を備えたバックパン28が、バックフレーム27の左サイドフレーム35および右サイドフレーム36に締結手段31で設けられている。
締結手段31は、左サイドフレーム35に左バックパン側部41を取り付ける複数のボルト61・ナットと、右サイドフレーム36に右バックパン側部42を取り付ける複数のボルト64(図4参照)・ナットとを備える。
左サイドフレーム35に左バックパン側部41が複数のボルト61・ナットで取り付けられ、かつ、右サイドフレーム36に右バックパン側部42が複数のボルト64・ナットで取り付けられている。
すなわち、バックパン28が左右のサイドフレーム35,36に締結手段31で設けられている。
図1に示すように、左右のサイドフレーム35,36にアッパフレーム37が架け渡され、アッパフレーム37に一対のヘッドレスト支持部材38が設けられている。
さらに、一対のヘッドレスト支持部材38にヘッドレスト16が設けられている。
ヘッドレスト16は、一対のヘッドレスト支持部材38に昇降自在に設けられたヘッドレストアーム71と、ヘッドレストアーム71の上端部に設けられたヘッドレスト本体72とを備えている。
ヘッドレスト本体72は、ヘッドレストアーム71の上端部に設けられることで、着座者24の頭部24c(図5参照)よりシート後方に配置されている。
このヘッドレスト本体72は、例えば、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)して着座者24の頭部24cがシート後方に向けて移動した場合に、シート後方に向けて移動した頭部24cを支える部材である。
つぎに、車両用シート装置10で着座者24の頭部24cを支える例を図6〜図8に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、車両用シート装置10に着座者24が着座した状態において、バックパン28の背凭れ部43に着座者24の上半身24aを凭れさせている。
バックパン28に上半身24aを凭れさせた状態において、上半身24aからバックパン28に向けて後方荷重F4が作用する。後方荷重F4は所定の後方荷重F1より小さい荷重である。
よって、着座者24の上半身24aがバックパン28で支えられている。
この状態において、例えば、車両の後部に相手車両が衝突(後面衝突)した場合に、後方荷重F4が後方荷重F5に増大する。
すなわち、着座者24の上半身24aにシート後方に向けて移動させる力F5が作用する。
ここで、補助破断許容部51は、着座者24の腰部24bに対峙可能な位置に設けられている。
上半身24aに力F5が作用することで、着座者24の腰部24bでバックパン28(具体的には、背凭れ部43)をシート後方に向けて押圧する。
着座者24の腰部24bで背凭れ部43を押圧することで、補助破断許容部51にシート後方に向けて後方荷重F6が作用する。
後方荷重F6は、補助破断許容部51および破断許容部45を破断可能な後方荷重F3を超えた荷重である。
図6(b)に示すように、補助破断許容部51の交差部位51aに後方荷重F6が作用して交差部位51a(図3参照)が破断する。
交差部位51aが破断することで、破断した交差部位51aから第1補助破断部52の左右側に破断が矢印Aの如く伝わり、かつ、破断した交差部位51aから第2補助破断部53の上下側に破断が矢印Bの如く伝わる。
図7(a)に示すように、第1補助破断部52(図6(b)参照)が左右の端部52a,52bまで矢印Aの如く破断し、かつ、第2補助破断部53が上下の端部53a,53bまで矢印Bの如く破断する。
第1補助破断部52が破断し、かつ、第2補助破断部53が破断することで、背凭れ部43の下部43bがシート後方に向けて変形する。
このように、着座者24の腰部24b(図6(a)参照)で補助破断許容部51をシート後方に向けて押圧することで補助破断許容部51を迅速に破断できる。
第1補助破断部52や第2補助破断部53が破断し、背凭れ部43の下部43bがシート後方に向けて変形することで、後面衝突エネルギーを吸収することができる。
ここで、第1補助破断部52(図6(b)参照)の左端部52aが左破断部46の下部46aに連結され、第1補助破断部52の右端部52bが右破断部47の下部47aに連結されている。
よって、第1補助破断部52が左端部52aまで破断することで、左破断部46の下部46aを矢印Cの如く上下方向に破断させることができる。
さらに、第1補助破断部52が右端部52bまで破断することで、右破断部47の下部47aを矢印Dの如く上下方向に破断させることができる。
左破断部46の下部46aを矢印Cの如く破断させることで、左破断部46の全体を上下方向に破断する。
さらに、右破断部47の下部47aを矢印Dの如く破断させることで、右破断部47の全体を上下方向に破断する。
このように、まず、補助破断許容部51を迅速に破断させることで、補助破断許容部51の破断を利用して左右の破断部46,47の下部46a,47aを速やかに破断させることができる。
さらに、左右の破断部46,47の下部46a,47aを速やかに破断させることで、下部46a,47aから左右の破断部46,47を全域に亘って良好に破断させることができる。
図7(b)に示すように、左右の破断部46,47が全域に亘って上下方向に破断することで、背凭れ部43がシート後方に矢印Eの如く移動する。
左右の破断部46,47が全域に亘って破断し、さらに背凭れ部43がシート後方に向けて変形することで、後面衝突エネルギーを吸収することができる。
図8(a)に示すように、バックパン28はクッション材32で覆われている。
よって、クッション材32が圧縮されて、背凭れ部43がシート後方に矢印Eの如く移動することを許容する。
加えて、バックパン28がクッション材32で覆われているので、背凭れ部43がシートバック15から露出することを防止できる。
図8(b)に示すように、背凭れ部43をシート後方に移動させることで、背凭れ部43とともに着座者24の上半身24aがシート後方に矢印Fの如く移動することを許容する。
着座者24の上半身24aがシート後方に移動することで、着座者24の頭部24cをヘッドレスト16のヘッドレスト本体72に近づけることができる。
このように、着座者24の頭部24cをヘッドレスト本体72に近づけることで、ヘッドレスト本体72で着座者24の頭部24cを良好に支えることができる。
ここで、図3に示すように、背凭れ部43のうちシート幅方向中央49より左右側の部位43e,43fに左右の破断部46,47が設けられている。
よって、背凭れ部43をシート後方に移動させることで、左右のバックパン側部41,42間に着座者24の上半身24a(図8(b)参照)を円滑に沈み込ませることができる。
これにより、着座者24の頭部24cをヘッドレスト本体72に良好に近づけることができる。
さらに、左右の破断部46,47がシート幅方向中央49に対して左右対称に形成され、シート幅方向中央49に背凭れ部43の中央部43Jが位置している。
よって、左右の破断部46,47を破断させて背凭れ部43をシート後方に移動させることにより、シート幅方向中央49位置に着座者24の上半身24aを沈み込ませることができる。
これにより、着座者24の頭部24cをヘッドレスト本体72の幅方向中央部位72a(図1参照)に近づけることができる。
したがって、ヘッドレスト16で着座者24の頭部24c(図8(b)参照)を一層良好に支えることができる。
つぎに、実施例2を図9に基づいて説明する。
なお、実施例2において実施例1と同一・類似の構成部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、実施例2の車両用シート装置80は、実施例1の背凭れ部43を背凭れ部82に代えたもので、その他の構成は実施例1の車両用シート装置10と同様である。
背凭れ部82は、左右の側縁43c,43d間に形成された破断許容部45が設けられている。
すなわち、背凭れ部82は、実施例1の背凭れ部43から補助破断許容部51を除去したもので、その他の構成は実施例1の背凭れ部43と同様である。
実施例2の車両用シート装置80によれば、破断許容部45を破断可能な後方荷重F3を超えた後方荷重F7が作用した場合に、破断許容部45を破断させて、背凭れ部82をシート後方に移動させることができる。
よって、着座者24の上半身24a(図5参照)をシート後方に移動させて頭部24cをヘッドレスト本体72(図5参照)に近づけることができる。
これにより、実施例1の車両用シート装置10と同様に、着座者24の頭部24cをヘッドレスト本体72に近づけて、ヘッドレスト本体72で着座者24の頭部24cを良好に支えることができる。
加えて、実施例2の車両用シート装置80によれば、実施例1の背凭れ部43から補助破断許容部51を除去することで、背凭れ部82の簡素化を図ることができ、コストを抑えることができる。
なお、本発明に係る車両用シート装置は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例1および実施例2では、左右の破断部46,47をミシン目で形成した例について説明したが、これに限らないで、左右の破断部46,47を凹部や、スリットなどの他の形状で形成することも可能である。
また、前記実施例1および実施例2で示した車両用シート装置10,80、ヘッドレスト16、バックフレーム27、バックパン28、左右のサイドフレーム35,36、アッパフレーム37、背凭れ部43,82、破断許容部45、左右の破断部46,47および補助破断許容部51などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、バックフレームの左右のサイドフレームに背凭れ用のバックパンが設けられた車両用シート装置を備えた自動車への適用に好適である。
10,80…車両用シート装置、16…ヘッドレスト、27…バックフレーム、28…バックパン、35,36…左右のサイドフレーム、37…アッパフレーム、43,82…背凭れ部、43e,43f…左右側の部位、45…破断許容部、49…シート幅方向中央、46,47…左右の破断部、46a,47a…左右の破断部の下部、51…補助破断許容部、F1…所定の後方荷重(所定の荷重)、F2,F3…所定の荷重を超えた荷重。

Claims (4)

  1. バックフレームが左右のサイドフレームおよびアッパフレームで門型に形成され、前記アッパフレームにヘッドレストが設けられ、前記左右のサイドフレームに背凭れ用のバックパンが設けられ、前記バックパンでシート前方から作用する所定の荷重を支える車両用シート装置において、
    前記バックパンは、
    前記左右のサイドフレーム間の背凭れ部に、前記所定の荷重を超えた荷重で破断可能な破断許容部が設けられたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記破断許容部は、
    前記バックパンのうちシート幅方向中央より左側の部位に設けられた左破断部と、
    前記バックパンのうちシート幅方向中央より右側の部位に設けられた右破断部と、
    を有し、
    前記左右の破断部は、
    前記バックパンの上下方向に沿って延出されたことを特徴とする請求項1記載の車両用シート装置。
  3. 前記左右の破断部は、
    前記シート幅方向中央に対して左右対称に形成されたことを特徴とする請求項2記載の車両用シート装置。
  4. 前記バックパンは、
    前記左右の破断部の下部に連結され、前記左右の破断部より破断し易い補助破断許容部が設けられたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の車両用シート装置。
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