JP2012205756A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外部に第1駆動モータ45が設置された箱状の装置本体33と、装置本体33内に収容され、第1駆動モータ45に連繋接続する駆動伝達手段47,48,50と、第1駆動モータ45と同じ面側に配設されて摺動支持孔37を介して駆動伝達手段47,48,50に接続する可動ベース体60とを備え、駆動伝達手段として円形の連結孔50aが開設された円環状部材50を有し、第1駆動モータ45の駆動に伴って連結孔50aの開口中心を中心として円環状部材50の両端面が装置本体33の内面に摺接した状態で回転するよう構成される。また、可動ベース体60は、摺動支持孔37に挿入される円筒状連結部110を備え、該円筒状連結部110が円環状部材50の連結孔50aに嵌合連結されて、該円環状部材50と一体的に可動ベース体60が装置本体33の外部で回転するよう構成した。
【選択図】図8
Description
動作による演出を行なう可動演出装置(31)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(31)は、
内部に収容空間(42)が画成されると共に外部に駆動手段(45)が設置された箱状の装置本体(33)と、
前記装置本体(33)の収容空間(42)に収容され、駆動手段(45)に連繋接続する駆動伝達手段(47,48,50)と、
前記駆動手段(45)同じ面側に位置するよう前記装置本体(33)の外部に配設されて、該装置本体(33)に開設された取付孔(37)を介して前記収容空間(42)内で駆動伝達手段(47,48,50)に接続する可動体(60)とを備え、
前記駆動伝達手段は、前記取付孔(37)の開設位置で開口する円形の連結孔(50a)が開設された円環状部材(50)を有し、前記駆動手段(45)の駆動に伴って連結孔(50a)の開口中心を中心として円環状部材(50)の両端面が装置本体(33)の内面に摺接した状態で回転するよう構成され、
前記可動体(60)は、前記取付孔(37)を介して収容空間(42)内に挿入される円筒状連結部(110)を備え、該円筒状連結部(110)が前記円環状部材(50)の連結孔(50a)に嵌合連結されて、該円環状部材(50)と一体的に可動体(60)が装置本体(33)の外部で回転するよう構成されたことを要旨とする。
前記駆動伝達手段は、前記装置本体(33)の内部で回転可能に支持された平歯車(48)を備え、該平歯車(48)が前記駆動モータ(45)の駆動歯車(47)と噛合すると共に、前記円環状部材(50)の外周面に形成された外周歯車部(52)と噛合するよう構成されたことを要旨とする。
このように、駆動伝達手段として平歯車を採用することで、可動演出装置の駆動伝達手段を複雑な構成とする必要がない。しかも、歯車の噛み合わせの関係から駆動伝達手段に「遊び」が生じても、前記円環状部材を一定の平面上で安定して回転させ得るから、可動体の動作安定性を損なうことはない。また、駆動手段としての駆動モータを、前記装置本体における前記可動体の配設側の外面に設置することで、可動演出装置のコンパクト化を図り得る利点がある。
このように、前記円環状部材に形成した摺動筒部が、装置本体に形成された取付孔の内周端面に摺動するよう構成したことで、駆動手段の駆動時に円環状部材を一定位置で回転させ得るから、可動体の動作安定性を一層向上することができる。
このように、前記円環状部材に径方向外方へ延出するよう位置検出片を形成して位置検出センサで検出するよう構成したことで、前記装置本体の収容空間を円環状部材の厚み分だけ確保すれば円環状部材を設置でき、可動演出装置のコンパクト化を図り得る。
前記第1係合固定部(54a)および第2係合固定部(111)が係合することで、前記可動体(60)の円筒状連結部(110)が前記円環状部材(50)に対して周方向の位置決めがなされるよう構成されたことを要旨とする。
このように、前記円環状部材の連結孔内部に形成した第1係合固定部と、前記可動体の円筒状連結部に形成した第2係合固定部とを係合することで、前記可動体の円筒状連結部を前記円環状部材に対して周方向の位置決めすることできるから、円環状部材と可動体との一体性を高め、可動体の動作安定性の向上を図り得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲したレール21が設けられて、該レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取り付けられる設置部材28(図3参照)が設けられている。前記設置部材28は、略矩形状に形成されて前記遊技盤20に対向する背面板28aと、該背面板28aの外周縁部から前方へ延出する上下および左右の画壁部28bとから前方へ開口する略矩形箱状に形成されて、画壁部28bの前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。そして、前記設置部材28における前記背面板28aの裏側に、前記図柄表示装置18が着脱可能に取り付けられると共に、該背面板28aにおける図柄表示装置18の表示面に対応する位置に、前後に開口する開口部28c(図3参照)が開設されており、該設置部材28の開口部28cに臨ませた図柄表示装置18の表示面が前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材28における背面板28aの前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材28により画成される空間内)には、前記開口部26cを囲繞するように各種の装飾部材29や発光装置30、可動演出装置31が配設されており、前記遊技盤20の盤面を透視して前面から視認し得るよう構成されている。すなわち、前記設置部材28は、パチンコ機10の遊技演出に関わる図柄表示装置18や各種演出装置の設置手段として機能している。
次に、実施例に係るパチンコ機10の可動演出装置31につき説明する。なお、実施例のパチンコ機10では、前述のように前記収容凹部28dを挟む左右側部に一対の可動演出装置31,31が配設されているが、左右対称の構成とされているので、以下の説明では左側に位置する可動演出装置31を基準にして説明し、右側に位置する可動演出装置31については詳細な説明を省略する。
前記装置本体33は、図9、図10に示すように、適宜形状の平板状に形成された平板部35の外周縁から後方へ外周壁部35aが延出した第1ケース体34と、該第1ケース体34の平板部35と整合する平板状に形成された平板部40の外周縁から前方へ外周壁部40aが延出した第2ケース体39とから構成される。そして、前記第1ケース体34の外周壁部35aの後端を、第2ケース体39の外周壁部40aの前端部に整合させた状態で両ケース体34,39をネジ止めすることで、前記第1機構収容空間42が内部画成された箱状に形成される。そして、前記第2ケース体39の平板部40を前記設置部材28の背面板28aに対向させた姿勢で、前記装置本体33が設置部材28にネジ止めされている。すなわち、前記第1ケース体34の平板部35が装置本体33の前面をなし、第2ケース体39の平板部40が装置本体33の後面をなしている。なお、以下の説明では、前記装置本体33において、前記第1ケース体34の平板部を前側平板部35と指称し、第2ケース体39の平板部を後側平板部40と指称するものとする。ここで、前記可動ベース体60は、前記装置本体33の前側平板部35の前面側に回転可能に配設されている。
前記第1駆動伝達手段47,48,50は、図9に示すように、前記第1駆動モータ45の駆動軸に取り付けられる第1駆動歯車(回転駆動部)47と、前記装置本体33の摺動支持孔37に回転可能に支持される円環状部材50と、該第1駆動歯車47および円環状部材50を接続する平歯車からなる第1従動歯車48を備えている。なお、前記第1従動歯車48は、前記装置本体33の前側平板部35および後側平板部40に支持された回転支軸48aに対して自由回転可能に支持されている。また、実施例の第1駆動伝達手段47,48,50では、連続的に噛合する前記第1従動歯車48が複数(実施例では2つ)設けられており、一方の第1従動歯車48が前記第1駆動歯車47と噛合すると共に、他方の第1従動歯車48が円環状部材50の外周歯車部52(後述)と噛合するよう構成されて、前記第1駆動モータ45の回転駆動に伴い、第1駆動歯車47および第1従動歯車48を介して円環状部材50が回転するよう構成される。
図8〜図11に示すように、前記円環状部材50は、前記摺動支持孔37の開設位置で前後に貫通する連結孔50aが開口するリング状に形成されて、前記装置本体33の第1機構収容空間42に前記円環状部材50を設置した状態で、該円環状部材50の前後の端面が前記装置本体33の前側平板部35および後側平板部40の内面に摺接するよう構成されている。そして、前記円環状部材50の外周面に前記外周歯車部52が形成されており、該外周歯車部52が前記第1従動歯車48と噛合するようになっている。すなわち、前記第1駆動モータ45を駆動した際に、前記円環状部材50の前後の端面が装置本体33の内面に摺接した状態で、該円環状部材50が前記連結孔50aの開口中心を中心として回転するよう構成される。なお、前記外周歯車部52は、前記円環状部材50の外周面の略2/3(中心角度略240度)の範囲に亘って形成されており、前記可動ベース体60の反転動作を許容するよう構成されている。
次に、前記装置本体33に対して支持された前記可動ベース体60について説明する。前記可動ベース体60は、図7、図8、図10、図13に示すように、前記装置本体33の前側平板部35に対向するよう配設されたベース本体61と、該ベース本体61に設けられて、装置本体33に設けられた前記円環状部材50に連結される円筒状連結部110とを備え、前記第1駆動モータ45の駆動に伴い円筒状連結部110が回転することで、装置本体33の前側平板部35の前側で可動ベース体60(ベース本体61)が回転するよう構成される。すなわち、前記円筒状連結部110が可動ベース体60の回転軸として機能している。また、前記円筒状連結部110は、前記ベース本体61の後端面に設けられると共に、前記ベース本体61は、該円筒状連結部110の径方向に長手が延在する平たい箱状に形成されている。そして、前記ベース本体61において、前記円筒状連結部110の軸線L1の方向およびベース本体61の長手方向に交差(直交)する一方の面に第1演出体90が配設されると共に、他方の面に第2演出体100が配設されている。ここで、前記第1演出体90および第2演出体100は、前記円筒状連結部110の回転軸線L2から径方向に偏倚する位置すると共に、該回転軸線L2の周方向に離間して位置している。すなわち、前記第1駆動モータ45の駆動に伴って前記可動ベース体60が回転した際に、前記第1演出体90および第2演出体100が前記円筒状連結部110を中心に周方向に回転移動するよう構成されている。
前記ベース本体61は、図13〜図16に示すように、略矩形状に形成された平板部63の外周縁から外周壁部62aが延出した基体部62と、該基体部62の外周壁部62aで画成される開口を閉塞する蓋体部75とから構成され、基体部62と蓋体部75とをネジ止めすることで、後述する第2駆動伝達手段83,84,85,86が収容される第2機構収容空間80(収容空間)が内部画成された略矩形箱状に形成される。そして、前記基体部62における平板部63の長辺から延出した一方(後方)の外周壁部62aを前記装置本体33の前側平板部35に対向する姿勢で、前記可動ベース体60が配置されている。なお、以下の説明では、前記可動ベース体60(ベース本体61)において、前記基体部62の平板部を第1平板部63と指称し、蓋体部75における第1平板部63に対向する平板状部分を第2平板部76と指称するものとする。
また、前記第2駆動伝達手段83,84,85,86は、図13、図16に示すように、前記第2駆動モータ81の駆動軸に取り付けられる第2駆動歯車83と、前記第1演出体90および第2演出体100に接続する可動軸部85(第2回転軸)が連結される回転支持歯車84(回転支持板)と、該第2駆動歯車83および回転支持歯車84を接続する平歯車からなる第2従動歯車86とを備えており、該第2駆動伝達手段83,84,85,86を構成する第2駆動歯車83、回転支持歯車84および第2従動歯車86の夫々が前記第2機構収容空間80の内部に収容されている。なお、前記第2従動歯車86は、前記ベース本体61の第1平板部63および第2平板部76に支持された回転支軸48aに対して自由回転可能に支持されている。また、実施例の第2駆動伝達手段83,84,85,86では、連続的に噛合する前記第2従動歯車86が複数(実施例では2つ)設けられており、一方の第2従動歯車86が前記第2駆動歯車83と噛合すると共に、他方の第2従動歯車86が回転支持歯車84と噛合するよう構成されて、前記第2駆動モータ81の回転駆動に伴い、第2駆動歯車83および第2従動歯車86を介して回転支持歯車84が回転するよう構成される。
また、図8、図10、図13、図15に示すように、前記ベース本体61の第1平板部63の外面側には、前記第1演出体90との間に第1演出体用LED基板71(第1発光手段、電気部品)が配設されている。前記第1演出体用LED基板71には、前記軸支持部69(可動軸部85)と対応する位置に挿通孔71bが形成されており、該第1演出体用LED基板71を貫通するよう前記可動軸部85が突出している。そして、前記第1演出体用LED基板71における外面(第1平板部63との対向面と反対側の面)に、前記可動軸部85を中心として周方向に離間する位置に複数(実施例では3つ)のLED(発光体)71aが、該可動軸部85の軸方向に沿って第1演出体90へ向けて光を照射するよう実装されている。ここで、前記第1演出体用LED基板71の各LED71aは、前記可動軸部85よりも後方側(円筒状連結部110側)に位置するよう第1発光装飾用LED基板66に実装されており、前記第1演出体90が後述する基準位置(図5、図6、図8等参照)に保持された状態で、各LED71aが第1演出体90の第1反射面99(後述)に対向して、該LED71aからの光を回転支持歯車84(可動軸部85)の径方向へ反射するよう構成されている(図8参照)。また、前記第1演出体用LED基板71の外面には、前記LED71aよりも前記可動軸部85の径方向外方位置に、前記第1演出体90の基準位置を検出する第2位置検出センサ72が設けられている。
そして、図8、図10、図13、図15に示すように、前記ベース本体61の第2平板部76の外面側には、前記第2演出体100との間に第2演出体用LED基板78(第2発光手段、電気部品)が配設されている。前記第2演出体用LED基板78には、前記軸支持部69(可動軸部85)と対応する位置に挿通孔78bが形成されており、該第2演出体用LED基板78を貫通するよう前記可動軸部85が突出している。そして、前記第2演出体用LED基板78における外面(第2平板部76との対向面と反対側の面)に、前記可動軸部85を中心として周方向に離間する位置に複数(実施例では3つ)のLED(発光体)78aが、該可動軸部85の軸方向に沿って第2演出体100へ向けて光を照射するよう実装されている。ここで、前記第2演出体用LED基板78の各LED78aは、前記可動軸部85よりも後方側(筒状連結部側)に位置するよう第2発光装飾用LED基板68に実装されており、前記第2演出体100が後述する基準位置(図5、図6、図8等参照)に保持された状態で、各LED78aが第2演出体100の第2反射面103(後述)に対向して、該LED78aからの光を回転支持歯車84(可動軸部85)の径方向へ反射するよう構成されている。
図17に示すように、前記第1演出体(第2の可動体)90は、前記可動軸部85に取り付けられ、前記第1演出体用LED基板71に対向する円板状の第1回転支持ベース体91と、該第1回転支持ベース体91に設けられて当該第1演出体用LED基板71のLED71aの光が透過する空間部90aを画成する非光透過性の外郭意匠体94と、該外郭意匠体94の外周面に開設された光透過部を備えている。前記第1回転支持ベース体91は、その中心位置に形成された固定孔91aに前記可動軸部85が連結されて、該可動軸部85の回転に伴い第1回転支持ベース体91が一体的に回転するようになっている。そして、前記第1回転支持ベース体91における前記第1演出体用LED基板71との対向面に、該基板側に突出する第2位置検出片91bが形成されて、第1回転支持ベース体91の回転に伴って当該基板に設けられた前記第2位置検出センサ72が第2位置検出片91bを検出するよう構成されている。
図8、図10、図13、図21に示すように、前記第2演出体(第2の可動体)100は、前記可動軸部85に取り付けられ、前記第2演出体用LED基板78に対向する円板状の第2回転支持ベース体101と、該第2回転支持ベース体101に設けられた第2反射面103を備えている。前記第2回転支持ベース体101は、その中心位置に形成された固定孔101aに前記可動軸部85が連結されて、該可動軸部85の回転に伴い第2回転支持ベース体101が一体的に回転するようになっている。ここで、前述したように、前記可動軸部85に前記第1演出体90および第2演出体100が取り付けられていることから、該第1演出体90に設けられた前記第2位置検出片91bを前記第2位置検出センサ72が検出することで、第1演出体90と共に第2演出体100の基準位置が判別される。
次に、前記可動ベース体60に設けられた前記円筒状連結部110について説明する。
図7、図8、図14に示すように、前記円筒状連結部110は、前記装置本体33に設けられた前記円環状部材50の連結孔50aに内挿可能な円筒状に形成されて後方へ開口すると共に、前記ベース本体61の後端面側に設けられている。より具体的には、前記ベース本体61の基体部62と一体的に円筒状連結部110が形成されている。ここで、前記円筒状連結部110の外径寸法は、前記円環状部材50に形成された固定片54で画成される連結孔50aの内径寸法に略合致するよう設定されると共に、該円筒状連結部110の外周外側に、該円環状部材50に設けられた前記固定凹部54aに対応して固定突部111(第2係合固定部)が夫々形成されている。すなわち、前記円筒状連結部110を円環状部材50の固定片54(連結孔50a)の開口内側に嵌合させると共に、各固定突部111を固定凹部54aに嵌合させた状態で後方から円環状部材50(固定片54)と円筒状連結部110(固定突部111)とがネジ止めされる。これにより、前記円環状部材50の回転に伴って前記回転支持ベース体が円筒状連結部110を中心として一体的に回転する。ここで、前記円環状部材50と円筒状連結部110とを連結した状態では、円筒状連結部110の後端部が円環状部材50の後端面と略同じ位置となるよう設定して、円環状部材50の後方に円筒状連結部110が開口するようになっている。
次に、前記設置部材28に配設された前記装飾被覆部材120について説明する。前記装飾被覆部材(被覆部材)120は、図8、図23に示すように、前記可動ベース体60が第1位置に回転変位された状態において前記第2演出体100の前面側を被覆すると共に、該可動ベース体60が第2位置に回転変位された状態において前記第1演出体90の前面側を被覆するよう構成されている。すなわち、前記前記可動ベース体60が第1位置および第2位置に回転変位することで、前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して第1演出体90が単独で遊技盤20の前面側に露出する状態と、該表示窓口25aを介して第1演出体90が単独で遊技盤20の前面側に露出する状態とに切り替わるようになっている。このように、前記枠状装飾体25の表示窓口25aに臨む演出体90,100を切替えることで、パチンコ機10の印象(イメージ)を大きく変え得るようになっている。なお、前記可動ベース体60が第1位置にある状態では、該可動ベース体60に設けられた前記モータカバー65や発光装飾カバー67も枠状装飾体25の表示窓口25aの内側に位置して前記ステージ27上方に臨むと共に、可動ベース体60が第2位置にある状態では、モータカバー65や発光装飾カバー67の前側が前記装飾被覆部材120で覆われるようになっている。なお、前記枠状装飾体25の表示窓口25aに臨んだ前記第1演出体90、第2演出体100、モータカバー65および発光装飾カバー67は、前記ステージ27の後壁をなす透明な規制壁部材27b(図2参照)と部分的に前後に重なっている。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。
(2) 実施例では、円環状部材の外周面に歯車部を形成したが、これに限られるものではなく、周に歯車部が形成されていない円環状部材に可動体の円筒状連結部を連結してもよい。この場合には、例えば前記駆動手段(第1駆動モータ)の駆動に伴い動作する駆動伝達手段と、円筒状連結部とをリンク機構やベルト機構等の連繋機構を介して接続することで、連結孔の開口中心を中心に円環状部材を回転させることができる。また、前記円環状部材が収容される装置本体の構成は、実施例にものに限られるものではない。
(3) 実施例では、装置本体に形成した取付孔(摺動支持孔)の内周端面に摺動する摺動筒部を円環状部材に形成したが、該取付孔の開口縁部から円環状部材側に延出する筒状の延出部(摺動筒部)を形成して、該筒状の延出部が円環状部材の連結孔の内周面に摺動するよう構成することもできる。
(4) 前記円環状部材と円筒状連結部の固定構造は、実施例のものに限定されず、従来公知の各種固定構造を採用できる。
(5) 実施例では、前記円環状部材に連結される円筒状連結部の内側にフラットケーブルを巻き付ける配線巻き付け部を形成して、該フラットケーブルをガイドする環状ガイドとして円筒状連結部が機能するよう構成したが、該円筒状連結部とは別途独立して環状のガイドを形成してもよい。
(6) 実施例では、前記環状ガイドとしての円筒状連結部を、駆動伝達手段としての円環状部材に連結するよう構成したが、前記配線巻き付け部を駆動伝達手段に連結するよう構成してもよい。
(7) また、実施例では可動体に配線巻き付け部を設けたが、これに限られるものではなく、装置本体側に配線巻き付け部を形成してもよい。すなわち、可動体の回転軸線を中心としてフラットケーブルを巻き付け可能に構成すれば、可動体および装置本体側の何れに配線巻き付け部を形成することもできる。また同様に、環状ガイドに関しても装置本体に設けてもよい。
(8) 前記可動体に配設される電気部品としては、実施例に示したもの(LED基板および駆動モータ)に限られるものではなく、電気的に作動する部品であればよく、また可動体に配設される電気部品の設置数も適宜に決定される。
(10) 実施例では、遊技盤の裏側に設置部材を設けるよう構成したが、該設置部材を本体枠としての中枠に設置する構成も採用できる。
(11) 実施例では、遊技盤を透明板から構成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合板や合成樹脂材等により不透明に形成するようにしてもよい。
(12) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
33 装置本体
37 摺動支持孔(取付孔)
42 第1機構収容空間(収容空間)
45 第1駆動モータ(駆動手段)
47 第1駆動歯車(第1駆動伝達手段)
48 第1従動歯車(第1駆動伝達手段、平歯車)
50 円環状部材(第1駆動伝達手段)
50a 連結孔
52 外周歯車部
53 摺動筒部
54a 固定凹部(第1係合固定部)
55 第1位置検出片(位置検出片)
56 第1位置検出センサ(位置検出センサ)
60 可動ベース体(可動体)
110 円筒状連結部
111 固定突部(第2係合固定部)
Claims (5)
- 動作による演出を行なう可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
内部に収容空間が画成されると共に外部に駆動手段が設置された箱状の装置本体と、
前記装置本体の収容空間に収容され、駆動手段に連繋接続する駆動伝達手段と、
前記駆動手段と同じ面側に位置するよう前記装置本体の外部に配設されて、該装置本体に開設された取付孔を介して前記収容空間内で駆動伝達手段に接続する可動体とを備え、
前記駆動伝達手段は、前記取付孔の開設位置で開口する円形の連結孔が開設された円環状部材を有し、前記駆動手段の駆動に伴って連結孔の開口中心を中心として円環状部材の両端面が装置本体の内面に摺接した状態で回転するよう構成され、
前記可動体は、前記取付孔を介して収容空間内に挿入される円筒状連結部を備え、該円筒状連結部が前記円環状部材の連結孔に嵌合連結されて、該円環状部材と一体的に可動体が装置本体の外部で回転するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記装置本体における前記可動体の配設側の外面に前記駆動手段としての駆動モータが設置されて、該駆動モータの駆動軸が収容空間内に臨むよう構成されると共に、該駆動軸に駆動歯車が取り付けられ、
前記駆動伝達手段は、前記装置本体の内部で回転可能に支持された平歯車を備え、該平歯車が前記駆動モータの駆動歯車と噛合すると共に、前記円環状部材の外周面に形成された外周歯車部と噛合するよう構成された請求項1記載の遊技機。 - 前記円環状部材は、前記装置本体の内面の夫々に摺動可能に接触すると共に、前記取付孔の内周端面に摺動する摺動筒部を備えた請求項1または2記載の遊技機。
- 前記円環状部材には、径方向外方へ延出する位置検出片が形成されると共に、前記装置本体における前記収容空間の内部に、該円環状部材の径方向外方に離間する位置に位置検出センサが配設され、当該円環状部材の回転に伴って位置検出センサが位置検出片を検出するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
- 前記円環状部材には、前記連結孔の内部に第1係合固定部が形成されると共に、前記可動体の円筒状連結部には、該第1係合固定部と対応した位置に、当該第1係合固定部と係合する第2係合固定部が設けられ、
前記第1係合固定部および第2係合固定部が係合することで、前記可動体の円筒状連結部が前記円環状部材に対して周方向の位置決めがなされるよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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