JP2012205756A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体の動作安定性を向上する。
【解決手段】外部に第1駆動モータ45が設置された箱状の装置本体33と、装置本体33内に収容され、第1駆動モータ45に連繋接続する駆動伝達手段47,48,50と、第1駆動モータ45と同じ面側に配設されて摺動支持孔37を介して駆動伝達手段47,48,50に接続する可動ベース体60とを備え、駆動伝達手段として円形の連結孔50aが開設された円環状部材50を有し、第1駆動モータ45の駆動に伴って連結孔50aの開口中心を中心として円環状部材50の両端面が装置本体33の内面に摺接した状態で回転するよう構成される。また、可動ベース体60は、摺動支持孔37に挿入される円筒状連結部110を備え、該円筒状連結部110が円環状部材50の連結孔50aに嵌合連結されて、該円環状部材50と一体的に可動ベース体60が装置本体33の外部で回転するよう構成した。
【選択図】図8

Description

この発明は、動作による演出が行なわれる可動演出装置を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状に形成された枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されており、この枠状装飾体の開口部を介して複数の図柄を変動表示して図柄変動演出を行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。このようなパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。
また、前述したパチンコ機には、特許文献1に記載されるように、前記装飾部材に、所要の動作を行なう可動部材を備えた可動演出装置を配設し、該可動部材を前記図柄表示装置で行なわれる遊技演出に合わせて動作させることにより、視覚的な演出効果を向上させ、遊技の興趣を高めるようにしたパチンコ機も知られている。そして特許文献1に記載されたパチンコ機では、前記可動部材に対してLED等からなる発光体を配設することで、可動部材による動作演出だけでなく、該可動部材の動作に合わせて発光体の発光態様を変化させるよう構成されている。
特開2007−54140号公報
しかしながら、可動部材が回転動作を行なうよう構成する場合に、駆動手段により駆動伝達手段を回転軸に連繋接続して、該回転軸の端部に可動部材を直接固定する構成では、組み付け寸法の公差等に起因して、駆動手段の駆動時に回転軸が僅かに傾斜するような動きをする。このため、前記回転軸に固定された可動部材が回転軸を中心に捻れるような動きをすることになるため、可動部材の安定性に優れたものとはなっていない。そして、可動部材が回転軸を中心に捻れるように動作することで、該回転軸に過剰な負荷が掛かってしまい、場合によっては回転軸が損傷して可動部材を適切に動作させ得なくなることも懸念される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機の可動演出装置に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、可動体の動作安定性を向上した可動演出装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
動作による演出を行なう可動演出装置(31)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(31)は、
内部に収容空間(42)が画成されると共に外部に駆動手段(45)が設置された箱状の装置本体(33)と、
前記装置本体(33)の収容空間(42)に収容され、駆動手段(45)に連繋接続する駆動伝達手段(47,48,50)と、
前記駆動手段(45)同じ面側に位置するよう前記装置本体(33)の外部に配設されて、該装置本体(33)に開設された取付孔(37)を介して前記収容空間(42)内で駆動伝達手段(47,48,50)に接続する可動体(60)とを備え、
前記駆動伝達手段は、前記取付孔(37)の開設位置で開口する円形の連結孔(50a)が開設された円環状部材(50)を有し、前記駆動手段(45)の駆動に伴って連結孔(50a)の開口中心を中心として円環状部材(50)の両端面が装置本体(33)の内面に摺接した状態で回転するよう構成され、
前記可動体(60)は、前記取付孔(37)を介して収容空間(42)内に挿入される円筒状連結部(110)を備え、該円筒状連結部(110)が前記円環状部材(50)の連結孔(50a)に嵌合連結されて、該円環状部材(50)と一体的に可動体(60)が装置本体(33)の外部で回転するよう構成されたことを要旨とする。
このように、駆動手段の駆動時に、可動体が連結固定される円環状部材が装置本体の内面に摺接した状態で回転するよう構成したから、該円環状部材を一定の平面上で安定して回転させ得る。これにより、前記円環状部材に伴って回転する可動体のブレが抑制されて、該可動体の動作安定性の向上が図られると共に、可動体と円環状部材との連結部分に掛かる負荷を軽減することが可能となる。また、前記円環状部材に形成された連結孔に可動体の円筒状連結部を嵌合した状態で連結することで、回転軸の端部に可動部材を連結する構成と較べて可動体の動作安定性を向上することができる。
請求項2に係る発明は、前記装置本体(33)における前記可動体(60)の配設側の外面に前記駆動手段としての駆動モータ(45)が設置されて、該駆動モータ(45)の駆動軸が収容空間(42)内に臨むよう構成されると共に、該駆動軸に駆動歯車が取り付けられ、
前記駆動伝達手段は、前記装置本体(33)の内部で回転可能に支持された平歯車(48)を備え、該平歯車(48)が前記駆動モータ(45)の駆動歯車(47)と噛合すると共に、前記円環状部材(50)の外周面に形成された外周歯車部(52)と噛合するよう構成されたことを要旨とする。
このように、駆動伝達手段として平歯車を採用することで、可動演出装置の駆動伝達手段を複雑な構成とする必要がない。しかも、歯車の噛み合わせの関係から駆動伝達手段に「遊び」が生じても、前記円環状部材を一定の平面上で安定して回転させ得るから、可動体の動作安定性を損なうことはない。また、駆動手段としての駆動モータを、前記装置本体における前記可動体の配設側の外面に設置することで、可動演出装置のコンパクト化を図り得る利点がある。
請求項3に係る発明は、前記円環状部材(50)は、前記装置本体(33)の内面の夫々に摺動可能に接触すると共に、前記取付孔(37)の内周端面に摺動する摺動筒部(53)を備えたことを要旨とする。
このように、前記円環状部材に形成した摺動筒部が、装置本体に形成された取付孔の内周端面に摺動するよう構成したことで、駆動手段の駆動時に円環状部材を一定位置で回転させ得るから、可動体の動作安定性を一層向上することができる。
請求項4に係る発明は、前記円環状部材(50)には、径方向外方へ延出する位置検出片(55)が形成されると共に、前記装置本体(33)における前記収容空間(42)の内部に、該円環状部材(50)の径方向外方に離間する位置に位置検出センサ(56)が配設され、当該円環状部材(50)の回転に伴って位置検出センサ(56)が位置検出片(55)を検出するよう構成されたことを要旨とする。
このように、前記円環状部材に径方向外方へ延出するよう位置検出片を形成して位置検出センサで検出するよう構成したことで、前記装置本体の収容空間を円環状部材の厚み分だけ確保すれば円環状部材を設置でき、可動演出装置のコンパクト化を図り得る。
請求項5に係る発明は、前記円環状部材(50)には、前記連結孔(50a)の内部に第1係合固定部(54a)が形成されると共に、前記可動体(60)の円筒状連結部(110)には、該第1係合固定部(54a)と対応した位置に、当該第1係合固定部(54a)と係合する第2係合固定部(111)が設けられ、
前記第1係合固定部(54a)および第2係合固定部(111)が係合することで、前記可動体(60)の円筒状連結部(110)が前記円環状部材(50)に対して周方向の位置決めがなされるよう構成されたことを要旨とする。
このように、前記円環状部材の連結孔内部に形成した第1係合固定部と、前記可動体の円筒状連結部に形成した第2係合固定部とを係合することで、前記可動体の円筒状連結部を前記円環状部材に対して周方向の位置決めすることできるから、円環状部材と可動体との一体性を高め、可動体の動作安定性の向上を図り得る。
本発明に係る遊技機によれば、可動演出装置の可動体を安定して動作させることができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る設置部材を示す正面図であって、可動ベース体が第1位置に保持されると共に、第1および第2演出体が基準位置にある状態を示す。 実施例に係る左側の可動演出装置を示す正面図であって、可動ベース体が第1位置に保持されると共に、第1および第2演出体が基準位置にある状態を示す。 実施例に係る左側の可動演出装置の配設位置を拡大して示す設置部材の正面図であって、(a)は装飾被覆部材が第2演出体を被覆した状態を示し、(b)は(a)において装飾被覆部材を取り外した状態を示す。 実施例に係る左側の可動演出装置の配設位置を拡大して示す設置部材の正面図であって、(a)は装飾被覆部材が第1演出体を被覆した状態を示し、(b)は(a)において装飾被覆部材を取り外した状態を示す。 実施例に係る可動演出装置における装置本体と可動ベース体との分解図であって、装置本体は正面から見た状態を示し、可動ベース体は背面から視た状態を示している。 図4のA−A線断面図である。 実施例に係る可動演出装置の装置本体を正面から見た状態で示す分解斜視図である。 図4のA−A線断面での各構成部品の分解図である。 実施例に係る円環状部材を示す斜視図であって、(a)は正面側から視た状態を示し、(b)は背面側から視た状態を示す。 実施例に係る可動演出装置の背面図であって、フラットケーブルを押さえる配線押さえ部材の設置位置を拡大して示す。 実施例に係る可動ベース体を示す分解斜視図であって、モータカバーおよび発光装飾カバーを省略して示す。 実施例に係るベース本体の基体部と、円環状部材との関係を示す斜視図である。 実施例に係るベース本体の基体部および蓋体を示し、(a)は基体部を第1演出体の配設側から視た図であり、(b)は蓋体を第2演出体の配設側から視た図である。 実施例に係るベース本体の基体部および蓋体を示し、(a)は基体部を第2機構収容空間の内側から視た図であり、(b)は蓋体を第2機構収容空間の内側から視た図である。 実施例に係る第1演出体の分解斜視図であって、(a)は背面側から視た状態を示し、(b)は正面側から視た状態を示す。 実施例に係る第1演出体用LED基板と、第1演出体における第1回転支持ベース体との関係を示す説明図であって、(a)は第1演出体が基準位置にある状態を示し、(b)は第1演出体が基準位置から所定角度回転した状態を示す。 実施例に係る第2演出体用LED基板と、第2演出体における第2回転支持ベース体との関係を示す説明図であって、(a)は第2演出体が基準位置にある状態を示し、(b)は第2演出体が基準位置から所定角度回転した状態を示す。 実施例に係る可動ベース体の動作を背面側から視た状態で示す説明図であって、(a)は可動ベース体が第1位置にある状態を示し、(b)は可動ベース体が第2位置にある状態を示す。 実施例に係る第1演出体および第2演出体の動作を示す説明図である。 実施例に係る配線巻き付け部にフラットケーブルを巻き付けた状態を示す説明図であって、(a)は可動ベース体が第1位置にある状態を示し、(b)は可動ベース体が第2位置にある状態を示す。 図4のA−A線断面図であって、実施例に係る円環状部材と円筒状連結部との連結部分を拡大して示す。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、各実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲したレール21が設けられて、該レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
ここで、前記遊技盤20には、前記遊技領域20aの略中央に、前後に開口する表示窓口25aが形成された枠状装飾体25(図2参照)が取り付けられており、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して図柄表示装置18の表示面が遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。前記枠状装飾体25は、図2に示すように、前記装着口に沿って延在する環状に形成されると共に、上縁部から左右両側縁部に亘り、遊技盤20の前面より前方に突出する庇状部26が連続的に設けられており、前記遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を庇状部26に沿って枠状装飾体25の左右側部へ案内することで、該パチンコ球が表示窓口25aを横切って流下するのを規制している。なお、枠状装飾体25には、前記表示窓口25aの開口下縁側にステージ27が配設されると共に、該表示窓口25aの左側部に、遊技領域20aに開口して該遊技領域20aを流下するパチンコ球を取込んでステージ27に案内する球導入部27aが設けられている。
また、枠状装飾体25の下方には、図2に示すように、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置23や特別入賞装置24が取り付けられている。そして、前記始動入賞装置23の入賞口にパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置18に図柄を変動表示する図柄変動演出が展開され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が確定的に停止表示されると、所謂大当りが発生して前記特別入賞装置24が開放し、遊技者が多数の賞球を獲得可能な機会が与えられるようになっている。
(設置部材28について)
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取り付けられる設置部材28(図3参照)が設けられている。前記設置部材28は、略矩形状に形成されて前記遊技盤20に対向する背面板28aと、該背面板28aの外周縁部から前方へ延出する上下および左右の画壁部28bとから前方へ開口する略矩形箱状に形成されて、画壁部28bの前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。そして、前記設置部材28における前記背面板28aの裏側に、前記図柄表示装置18が着脱可能に取り付けられると共に、該背面板28aにおける図柄表示装置18の表示面に対応する位置に、前後に開口する開口部28c(図3参照)が開設されており、該設置部材28の開口部28cに臨ませた図柄表示装置18の表示面が前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材28における背面板28aの前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材28により画成される空間内)には、前記開口部26cを囲繞するように各種の装飾部材29や発光装置30、可動演出装置31が配設されており、前記遊技盤20の盤面を透視して前面から視認し得るよう構成されている。すなわち、前記設置部材28は、パチンコ機10の遊技演出に関わる図柄表示装置18や各種演出装置の設置手段として機能している。
図3に示すように、前記設置部材28に形成された前記開口部28cの下方には、前方へ開口する収容凹部28dが形成されており、前記遊技盤20と設置部材28とを組み付けた際に、遊技盤20に取り付けられた前記始動入賞装置23や特別入賞装置24が収容凹部28dの内部に収容されるようになっている。そして、実施例に係る可動演出装置31が、前記設置部材28の開口部28cの下方位置にあって前記収容凹部28dを挟んだ左右側部に位置するよう前記背面板28aの前面に配設されている。また、前記設置部材28には、前記可動演出装置31の前方位置に装飾被覆部材120(後述)が配設されており、該装飾被覆部材120で可動演出装置31を部分的に覆い隠すよう構成されている。
(可動演出装置31について)
次に、実施例に係るパチンコ機10の可動演出装置31につき説明する。なお、実施例のパチンコ機10では、前述のように前記収容凹部28dを挟む左右側部に一対の可動演出装置31,31が配設されているが、左右対称の構成とされているので、以下の説明では左側に位置する可動演出装置31を基準にして説明し、右側に位置する可動演出装置31については詳細な説明を省略する。
前記可動演出装置31は、図7、図8に示すように、第1機構収容空間42(収容空間)が内部画成されると共に外部に第1駆動モータ45(駆動手段)が設置された箱状の装置本体33と、該装置本体33の第1機構収容空間42に収容され、第1駆動モータ45に連繋接続する第1駆動伝達手段47,48,50と、当該装置本体33の外部に配設されると共に第1駆動伝達手段47,48,50に連繋接続された可動ベース体60(第1の可動体)とを備えており、制御装置からの制御信号に基づいて第1駆動モータ45が駆動することで、可動ベース体60が装置本体33の外部で動作するよう構成されている。ここで、前記制御装置は、前記図柄表示装置18を制御する制御装置であって、該図柄表示装置18で行なわれる図柄変動演出に連動して可動ベース体60を動作させ得るようになっている。なお、実施例の可動演出装置31では、前記可動ベース体60が装置本体33の外部で回転動作するよう構成される。
(装置本体33について)
前記装置本体33は、図9、図10に示すように、適宜形状の平板状に形成された平板部35の外周縁から後方へ外周壁部35aが延出した第1ケース体34と、該第1ケース体34の平板部35と整合する平板状に形成された平板部40の外周縁から前方へ外周壁部40aが延出した第2ケース体39とから構成される。そして、前記第1ケース体34の外周壁部35aの後端を、第2ケース体39の外周壁部40aの前端部に整合させた状態で両ケース体34,39をネジ止めすることで、前記第1機構収容空間42が内部画成された箱状に形成される。そして、前記第2ケース体39の平板部40を前記設置部材28の背面板28aに対向させた姿勢で、前記装置本体33が設置部材28にネジ止めされている。すなわち、前記第1ケース体34の平板部35が装置本体33の前面をなし、第2ケース体39の平板部40が装置本体33の後面をなしている。なお、以下の説明では、前記装置本体33において、前記第1ケース体34の平板部を前側平板部35と指称し、第2ケース体39の平板部を後側平板部40と指称するものとする。ここで、前記可動ベース体60は、前記装置本体33の前側平板部35の前面側に回転可能に配設されている。
また、前記装置本体33の前側平板部35には、図4、図7、図9に示すように、右下部位置に前記第1駆動モータ45が取り付けられる第1モータ取付部36が形成されると共に、前記第1機構収容空間42に貫通する第1軸挿通孔36aが第1モータ取付部36に形成されている。そして、前記第1軸挿通孔36aを介して駆動軸を第1機構収容空間42に挿通させた姿勢で、前記第1モータ取付部36(すなわち前側平板部35)に前記第1駆動モータ45が設置されている。すなわち、前記装置本体33に対して、前記第1駆動モータ45は、前記可動ベース体60の配設側の外面(前側平板部35の前面)に位置するよう設置されている。これにより、前記設置部材28の背面板28aに対して前記可動演出装置31(装置本体33)の後面(後側平板部40)が当接した状態で取り付けられるようになっている。
前記装置本体33の前側平板部35には、図7、図8に示すように、前記第1機構収容空間42に開口する摺動支持孔37(取付孔)が左上部位置に開設されており、該摺動支持孔37を介して前記可動ベース体60が第1機構収容空間42内で前記第1駆動伝達手段47,48,50(具体的には後述する円環状部材50)に接続するようになっている。また、前記装置本体33の後側平板部40には、前記摺動支持孔37と前後に整列する位置に、前記第1機構収容空間42に開口する配線導出孔41が形成されており、前記可動ベース体60に設けられた配線巻き付け部112が配線導出孔41(何れも後述)を介して装置本体33の後方に突出するよう構成されている。なお、前記摺動支持孔37の開口中心と、前記配線導出孔41の開口中心とは前後方向(可動ベース体60の回転軸線L1方向)に整列するよう形成されている。
(第1駆動伝達手段47,48,50について)
前記第1駆動伝達手段47,48,50は、図9に示すように、前記第1駆動モータ45の駆動軸に取り付けられる第1駆動歯車(回転駆動部)47と、前記装置本体33の摺動支持孔37に回転可能に支持される円環状部材50と、該第1駆動歯車47および円環状部材50を接続する平歯車からなる第1従動歯車48を備えている。なお、前記第1従動歯車48は、前記装置本体33の前側平板部35および後側平板部40に支持された回転支軸48aに対して自由回転可能に支持されている。また、実施例の第1駆動伝達手段47,48,50では、連続的に噛合する前記第1従動歯車48が複数(実施例では2つ)設けられており、一方の第1従動歯車48が前記第1駆動歯車47と噛合すると共に、他方の第1従動歯車48が円環状部材50の外周歯車部52(後述)と噛合するよう構成されて、前記第1駆動モータ45の回転駆動に伴い、第1駆動歯車47および第1従動歯車48を介して円環状部材50が回転するよう構成される。
(円環状部材50について)
図8〜図11に示すように、前記円環状部材50は、前記摺動支持孔37の開設位置で前後に貫通する連結孔50aが開口するリング状に形成されて、前記装置本体33の第1機構収容空間42に前記円環状部材50を設置した状態で、該円環状部材50の前後の端面が前記装置本体33の前側平板部35および後側平板部40の内面に摺接するよう構成されている。そして、前記円環状部材50の外周面に前記外周歯車部52が形成されており、該外周歯車部52が前記第1従動歯車48と噛合するようになっている。すなわち、前記第1駆動モータ45を駆動した際に、前記円環状部材50の前後の端面が装置本体33の内面に摺接した状態で、該円環状部材50が前記連結孔50aの開口中心を中心として回転するよう構成される。なお、前記外周歯車部52は、前記円環状部材50の外周面の略2/3(中心角度略240度)の範囲に亘って形成されており、前記可動ベース体60の反転動作を許容するよう構成されている。
また、図10、図11に示すように、前記円環状部材50の外周面には、前後方向の略中心から径方向外方へ延出する摺接片51が形成されて、該円環状部材50における摺接片51の前側部分が前記装置本体33の摺動支持孔37に内挿されるようになっている。すなわち、前記円環状部材50に形成された摺接片51の前面が前記装置本体33における前側平板部35の内面に摺接している。ここで、前記装置本体33における前側平板部35には、前記摺動支持孔37の開口縁部に、前記第1機構収容空間42内に突出する第1環状リブ37aが形成されると共に、前記円環状部材50の後端面には、外周縁に沿って後方へ突出する第2環状リブ50bが形成されており、該第1環状リブ37aが摺接片51に接触し、第2環状リブ50bが前記装置本体33の後側平板部40に接触するようになっている。すなわち、前記第1環状リブ37aおよび第2環状リブ50bを形成することで、前記円環状部材50が回転する際の摺動抵抗を低減して、円環状部材50のスムーズな回転を可能にしている。なお、前記外周歯車部52は、前記摺接片51より後方側に位置する外周面に形成されており(図8、図10参照)、前記第1機構収容空間42内で外周歯車部52と第1従動歯車48が噛合し得るよう構成されている。
また、前記円環状部材50における前記摺接片51の前側部分(以下、摺動筒部53という)は、図8、図23に示すように、前記装置本体33の摺動支持孔37の内周端面に外周面が摺接するよう形成されている。すなわち、前記摺動筒部53が摺動支持孔37の内周端面に摺接することで、前記円環状部材50を回転した際に、該円環状部材50の連結孔50aの開口中心が一定位置に保持される(可動ベース体60の回転軸線L1が保たれる)ようになっている。また、前記円環状部材50の外周面には、径方向外方へ延出する第1位置検出片55が形成されると共に、前記装置本体33の第1機構収容空間42の内部には、該円環状部材50の径方向外方に離間する位置に第1位置検出センサ56(図9参照)が配設されており、当該円環状部材50の回転に伴って第1位置検出センサ56が第1位置検出片55を検出し得るよう構成されている。なお、実施例では、前記可動ベース体60に設けられた後述の第1演出体90が前記設置部材28の開口部28c側に位置する第1位置(図5参照)にある状態で、前記第1位置検出センサ56が第1位置検出片55を検出するよう構成され、該第1位置から可動ベース体60が反転することで、可動ベース体60に設けられた後述の第2演出体100が設置部材28の開口部28c側に位置する第2位置(図6参照)に変位するようになっている。
図10、図11に示すように、前記円環状部材50の後端部には、前記連結孔50aの開口内側に延出する固定片54が全周に亘って形成されている。そして、前記固定片54の前面(すなわち連結孔50aの内部)に、前方へ開口する固定凹部54a(第1係合固定部)が周方向に離間した複数箇所(実施例では3箇所)に形成されており、前記可動ベース体60に形成された固定突部111(後述)を固定凹部54aに嵌合(係合)した状態でネジ止めされるようになっている。すなわち、前記固定凹部54aに固定突部111が嵌合することで、前記円環状部材50の周方向に対する可動ベース体60の位置決めがなされて、円環状部材50の回転時に可動ベース体60が円環状部材50の周方向に位置ずれしないよう構成される。
(可動ベース体60について)
次に、前記装置本体33に対して支持された前記可動ベース体60について説明する。前記可動ベース体60は、図7、図8、図10、図13に示すように、前記装置本体33の前側平板部35に対向するよう配設されたベース本体61と、該ベース本体61に設けられて、装置本体33に設けられた前記円環状部材50に連結される円筒状連結部110とを備え、前記第1駆動モータ45の駆動に伴い円筒状連結部110が回転することで、装置本体33の前側平板部35の前側で可動ベース体60(ベース本体61)が回転するよう構成される。すなわち、前記円筒状連結部110が可動ベース体60の回転軸として機能している。また、前記円筒状連結部110は、前記ベース本体61の後端面に設けられると共に、前記ベース本体61は、該円筒状連結部110の径方向に長手が延在する平たい箱状に形成されている。そして、前記ベース本体61において、前記円筒状連結部110の軸線L1の方向およびベース本体61の長手方向に交差(直交)する一方の面に第1演出体90が配設されると共に、他方の面に第2演出体100が配設されている。ここで、前記第1演出体90および第2演出体100は、前記円筒状連結部110の回転軸線L2から径方向に偏倚する位置すると共に、該回転軸線L2の周方向に離間して位置している。すなわち、前記第1駆動モータ45の駆動に伴って前記可動ベース体60が回転した際に、前記第1演出体90および第2演出体100が前記円筒状連結部110を中心に周方向に回転移動するよう構成されている。
(ベース本体61について)
前記ベース本体61は、図13〜図16に示すように、略矩形状に形成された平板部63の外周縁から外周壁部62aが延出した基体部62と、該基体部62の外周壁部62aで画成される開口を閉塞する蓋体部75とから構成され、基体部62と蓋体部75とをネジ止めすることで、後述する第2駆動伝達手段83,84,85,86が収容される第2機構収容空間80(収容空間)が内部画成された略矩形箱状に形成される。そして、前記基体部62における平板部63の長辺から延出した一方(後方)の外周壁部62aを前記装置本体33の前側平板部35に対向する姿勢で、前記可動ベース体60が配置されている。なお、以下の説明では、前記可動ベース体60(ベース本体61)において、前記基体部62の平板部を第1平板部63と指称し、蓋体部75における第1平板部63に対向する平板状部分を第2平板部76と指称するものとする。
ここで、前記第1演出体90は、図8、図10、図13、図17に示すように、前記ベース本体61における第1平板部63の外面側に配設されると共に、前記第2演出体100は、該ベース本体61における第2平板部76の外面側に配設されている。そして、前記第1駆動モータ45の駆動に伴って、前記第1演出体90が前記設置部材28の開口部28c側に位置すると共にベース本体61を挟んで第2演出体100が下方に位置する第1位置(図5参照)と、該第1位置から反転して第2演出体100が設置部材28の開口部28c側に位置すると共にベース本体61を挟んで第1演出体90が下方に位置する第2位置(図6参照)との間を往復回転するよう構成される。そして、前記第1位置にある状態では、前記遊技盤20に設けた枠状装飾体25の表示窓口25aを介して前記第1演出体90が遊技盤20の前側に露出し、前記第2位置にある状態では、枠状装飾体25の表示窓口25aを介して前記第2演出体100が遊技盤20の前側に露出するようになっている。
前記可動ベース体60のベース本体61には、図13に示すように、電気部品としての第2駆動モータ81(第2駆動手段)が配設されると共に、該第2駆動モータ81に連繋接続する第2駆動伝達手段83,84,85,86が配設されて、該第2駆動伝達手段83,84,85,86に前記第1演出体90および第2演出体100が接続されている。すなわち、実施例に係る可動演出装置31では、前記第1駆動モータ45の駆動により回転する可動ベース体60に対して、前記第2駆動モータ81の駆動により動作する第1演出体90および第2演出体100を備えている。
前記ベース本体61の第1平板部63には、前記第1位置にある状態を基準にした左端部近傍に前記第2駆動モータ81が取り付けられる第2モータ取付部64が形成されると共に、該第2モータ取付部64に、前記第2機構収容空間80に貫通する第2軸挿通孔64aが形成されている。そして、第2軸挿通孔64aを介して駆動軸を第2機構収容空間80に挿通させた姿勢で、前記第2モータ取付部64(すなわち第1平板部63)に前記第2駆動モータ81が設置されている。すなわち、前記第2駆動モータ81は、前記ベース本体61に対して前記第1演出体90の配設側の外面(第1平板部63の外面)に並んで位置するよう設置されている。なお、前記ベース本体61には、前記第2駆動モータ81を被覆して装飾するモータカバー65が取り付けられており、該第2駆動モータ81が遊技盤20の前面に直接露出しないようになっている。
ここで、図4、図7に示すように、前記モータカバー65は、少なくとも前記第2駆動モータ81の前方および左右側方を囲繞するよう形成されると共に、前面側に光透過性の第1装飾レンズ65aが設けられている。そして、前記ベース本体61における第1平板部63に、前記モータカバー65の内側で開口するよう光透過孔63aが形成されており、前記第2機構収容空間80内に設置された電気部品としての第1発光装飾用LED基板66(図13、図15参照)に設けられたLED66aからの光が光透過孔63aを介して第1装飾レンズ65aに照射されるようになっている。
また、前記ベース本体61の第1平板部63には、図4に示すように、前記第1位置にある状態を基準にした右端部近傍に発光装飾カバー67が配設されている。すなわち、実施例の可動ベース体60では、前記モータカバー65と発光装飾カバー67の間に前記第1演出体90が位置するよう配置されている。前記発光装飾カバー67は、略矩形箱状に形成されて、その前面側に光透過性の第2装飾レンズ67aが設けられている。そして、前記発光装飾カバー67の内部に、電気部品としての第2発光装飾用LED基板68(図8参照)が設置されて、該第2発光装飾用LED基板68に設けたLED(図示せず)からの光が第2装飾レンズ67aを透過して前方へ照射されるようになっている。
(第2駆動伝達手段83,84,85,86について)
また、前記第2駆動伝達手段83,84,85,86は、図13、図16に示すように、前記第2駆動モータ81の駆動軸に取り付けられる第2駆動歯車83と、前記第1演出体90および第2演出体100に接続する可動軸部85(第2回転軸)が連結される回転支持歯車84(回転支持板)と、該第2駆動歯車83および回転支持歯車84を接続する平歯車からなる第2従動歯車86とを備えており、該第2駆動伝達手段83,84,85,86を構成する第2駆動歯車83、回転支持歯車84および第2従動歯車86の夫々が前記第2機構収容空間80の内部に収容されている。なお、前記第2従動歯車86は、前記ベース本体61の第1平板部63および第2平板部76に支持された回転支軸48aに対して自由回転可能に支持されている。また、実施例の第2駆動伝達手段83,84,85,86では、連続的に噛合する前記第2従動歯車86が複数(実施例では2つ)設けられており、一方の第2従動歯車86が前記第2駆動歯車83と噛合すると共に、他方の第2従動歯車86が回転支持歯車84と噛合するよう構成されて、前記第2駆動モータ81の回転駆動に伴い、第2駆動歯車83および第2従動歯車86を介して回転支持歯車84が回転するよう構成される。
ここで、前記可動軸部85は、図8、図10、図13に示すように、前記回転支持歯車84の中心を貫通した状態で、該可動軸部85の中間位置が回転支持歯車84に連結されて、該回転支持歯車84の回転と一体的に可動軸部85が回転するよう構成されている。そして、前記回転支持歯車84における前記ベース本体61の第1平板部63側に対向した面側(一方面側)から突出した前記可動軸部85が、該第1平板部63に形成された軸支持部69の通孔69aを貫通するよう挿通されて、該第1平板部63から突出した可動軸部85の端部(一方端部)に前記第1演出体90が連結されている。また、前記回転支持歯車84において前記ベース本体61の第2平板部76に対向する面側(他方面側)から突出した前記可動軸部85は、該第2平板部76に形成された軸挿通孔77に挿通されて、該第2平板部76から突出した可動軸部85の端部(他方端部)に前記第2演出体100が連結されている。すなわち、前記第1演出体90および第2演出体100の夫々は、制御装置からの制御信号に基づいて第2駆動モータ81が駆動されるのに伴い前記可動軸部85を中心として前記回転支持歯車84(ベース本体61)を挟んで同一方向に連動して動作(回転)するようになっている。
また、前記回転支持歯車84から前記第1平板部63側に突出した可動軸部85には、図8、図10、図23に示すように、前記軸支持部69を挟んで軸受け部70が夫々介装されており、該可動軸部85を回転自在に支持している。なお、前記軸受け部70は、前記軸支持部69の通孔69aに内挿される円筒部70aと、該円筒部70aの端部から径方向外方へ延出する係止片70bとからなり、軸支持部69の通孔69aに円筒部70aを内挿した際に、係止片70bが軸受け部70の端部に係止されることで、所定位置に保持されるようになっている。一方、前記第2平板部76に形成された軸挿通孔77は、前記可動軸部85より大径な円形状開口とされ、該第2平板部76の軸挿通孔77が可動軸部85に接触しないよう構成されている。
また、図8、図10に示すように、前記可動軸部85を通る軸線L2上に、前記円環状部材50の連結孔50aの開口中心(円筒状連結部110の中心)を通る前記可動ベース体60の回転軸線L1が位置すると共に、該可動軸部85の中間位置で、可動ベース体60の回転軸線L1が直交するよう設定されている。すなわち、前記第1駆動モータ45の駆動に伴い前記可動ベース体60が回転するのに伴い、前記第1演出体90および第2演出体100が可動ベース体60の回転軸線L1を中心として同じ軌跡を描くよう回転すると共に、該第1駆動モータ45の駆動と同時または個別に前記第2駆動モータ81が駆動するのに伴って、前記可動軸部85を中心として第1演出体90および第2演出体100が同一方向に回転する。このように、前記第1駆動モータ45および第2駆動モータ81の駆動を組み合わせることで、前記第1演出体90および第2演出体100が複合的および立体的に動作を行なう。
(第1演出体用LED基板71について)
また、図8、図10、図13、図15に示すように、前記ベース本体61の第1平板部63の外面側には、前記第1演出体90との間に第1演出体用LED基板71(第1発光手段、電気部品)が配設されている。前記第1演出体用LED基板71には、前記軸支持部69(可動軸部85)と対応する位置に挿通孔71bが形成されており、該第1演出体用LED基板71を貫通するよう前記可動軸部85が突出している。そして、前記第1演出体用LED基板71における外面(第1平板部63との対向面と反対側の面)に、前記可動軸部85を中心として周方向に離間する位置に複数(実施例では3つ)のLED(発光体)71aが、該可動軸部85の軸方向に沿って第1演出体90へ向けて光を照射するよう実装されている。ここで、前記第1演出体用LED基板71の各LED71aは、前記可動軸部85よりも後方側(円筒状連結部110側)に位置するよう第1発光装飾用LED基板66に実装されており、前記第1演出体90が後述する基準位置(図5、図6、図8等参照)に保持された状態で、各LED71aが第1演出体90の第1反射面99(後述)に対向して、該LED71aからの光を回転支持歯車84(可動軸部85)の径方向へ反射するよう構成されている(図8参照)。また、前記第1演出体用LED基板71の外面には、前記LED71aよりも前記可動軸部85の径方向外方位置に、前記第1演出体90の基準位置を検出する第2位置検出センサ72が設けられている。
(第2演出体用LED基板78について)
そして、図8、図10、図13、図15に示すように、前記ベース本体61の第2平板部76の外面側には、前記第2演出体100との間に第2演出体用LED基板78(第2発光手段、電気部品)が配設されている。前記第2演出体用LED基板78には、前記軸支持部69(可動軸部85)と対応する位置に挿通孔78bが形成されており、該第2演出体用LED基板78を貫通するよう前記可動軸部85が突出している。そして、前記第2演出体用LED基板78における外面(第2平板部76との対向面と反対側の面)に、前記可動軸部85を中心として周方向に離間する位置に複数(実施例では3つ)のLED(発光体)78aが、該可動軸部85の軸方向に沿って第2演出体100へ向けて光を照射するよう実装されている。ここで、前記第2演出体用LED基板78の各LED78aは、前記可動軸部85よりも後方側(筒状連結部側)に位置するよう第2発光装飾用LED基板68に実装されており、前記第2演出体100が後述する基準位置(図5、図6、図8等参照)に保持された状態で、各LED78aが第2演出体100の第2反射面103(後述)に対向して、該LED78aからの光を回転支持歯車84(可動軸部85)の径方向へ反射するよう構成されている。
ここで、前記第1演出体用LED基板71には、前記可動ベース体60に配設される前記第2駆動モータ81、第1発光装飾用LED基板66、第2発光装飾用LED基板68および第2演出体用LED基板78の夫々から導出した配線が接続される。すなわち、前記第1演出体用LED基板71は、可動ベース体60に配設される各種電気部の中継接続基板としての機能を有している。そして、前記第1演出体用LED基板71における第1平板部63との対向面側に配設された接続コネクタ73に、導線を被膜で覆ったフラットケーブル130が接続され、該フラットケーブル130が可動演出装置31の外部に設けられた前記制御装置に接続されるようになっている。また、前記接続コネクタ73は、前記可動軸部85と円筒状連結部110との間に位置するよう配置されると共に、該接続コネクタ73に接続されたフラットケーブル130が、第1演出体用LED基板71と平行に後方へ導出されて、該円筒状連結部110に形成される配線巻き付け部112(後述)に巻き付けられるようになっている。このように、前記フラットケーブル130を配線巻き付け部112に巻き付けることで、前記可動ベース体60の回転動作に伴ってケーブルに作用する負荷を軽減し、断線等の発生を防止している。
また、前記第1発光装飾用LED基板66のLED66a、第2発光装飾用LED基板68のLED、第1演出体用LED基板71のLED71aおよび第2演出体用LED基板78のLED78aは、単独で発光(点灯・点滅)および消灯するよう発光制御されて、これら各基板のLED66a,71a,78aを適宜発光させることで、多彩な発光演出を行ない得るようになっている。
(第1演出体90について)
図17に示すように、前記第1演出体(第2の可動体)90は、前記可動軸部85に取り付けられ、前記第1演出体用LED基板71に対向する円板状の第1回転支持ベース体91と、該第1回転支持ベース体91に設けられて当該第1演出体用LED基板71のLED71aの光が透過する空間部90aを画成する非光透過性の外郭意匠体94と、該外郭意匠体94の外周面に開設された光透過部を備えている。前記第1回転支持ベース体91は、その中心位置に形成された固定孔91aに前記可動軸部85が連結されて、該可動軸部85の回転に伴い第1回転支持ベース体91が一体的に回転するようになっている。そして、前記第1回転支持ベース体91における前記第1演出体用LED基板71との対向面に、該基板側に突出する第2位置検出片91bが形成されて、第1回転支持ベース体91の回転に伴って当該基板に設けられた前記第2位置検出センサ72が第2位置検出片91bを検出するよう構成されている。
また、図17、図18に示すように、前記第1回転支持ベース体91における可動軸部85から径方向に離間する位置には、前記第2位置検出センサ72が第2位置検出片91bを検出する基準位置において、可動軸部85の軸方向に開口する第1光透過窓92が開設されている。そして、前記第1回転支持ベース体91(第1演出体90)が基準位置にある状態では、前記第1演出体用LED基板71に配設された各LED71aが前記第1光透過窓92に臨んで、各LED71aからの光が前記外郭意匠体94との間の空間部90aに照射されるようになっている。ここで、前述のように、前記第1演出体用LED基板71に配設されるLED71aは、前記可動軸部85よりも後方側(筒状連結部側)に偏って配置されているから、前記第1回転支持ベース体91の回転に伴って前記第1光透過窓92に臨むLED71aの個数が変化する。また、前記第1回転支持ベース体91における前記外郭意匠体94の配設面側(第1演出体用LED基板71との対向面と反対側の面)には、前記可動軸部85を間に挟むように、前記可動ベース体60の長手方向に離間して一対の固定突片93,93が突出形成されており、該一対の固定突片93,93に外郭意匠体94が固定されるようになっている。なお、前記固定突片93,93の前面側には、前記外郭意匠体94に形成される固定軸部95b,95bが嵌合する嵌合凹部93a,93aが形成されている。
前記外郭意匠体94は、図17に示すように、前記第1回転支持ベース体91(第1演出体90)が基準位置にある状態で前面側に位置する前部意匠体95と、該前部意匠体95の後方側を囲繞する後部意匠体98と、該前部意匠体95および後部意匠体98の間に配設される中間意匠体97とから構成されて、外郭意匠体94の全体でスポットライト状の意匠を呈するよう形成されている。前記前部意匠体95には、前記空間部90a内に開口する発光部95aが形成されると共に、該発光部95aの内側(空間部90a側)にレンズ部96が配設されて、該レンズ部96が前部意匠体95と中間意匠体97との間に挟持されるよう構成されている。ここで、前記発光部95aは、前記第1回転支持ベース体91(可動軸部85)に対して径方向に開口するよう開設されて、前記第1演出体90が基準位置にある状態で、発光部95aが遊技盤20の前方へ向くようになっている。また、前記前部意匠体95における第1回転支持ベース体91側の端部には、前記可動軸部85を間に挟むよう前記後部意匠体98側に突出する一対の固定軸部95b,95bが形成されている。
前記中間意匠体97は、図17に示すように、前記発光部95aと対応する位置に、前記第1演出体90が基準位置にある状態で前後方向に開口する区画孔97aが開設されると共に、該第1回転支持ベース体91側の端部に、前記前部意匠体95の各固定軸部95b,95bを挿通可能な前側貫通孔97b,97bが夫々対応して形成されている。そして、前記各固定軸部95b,95bを前側貫通孔97b,97bに対応して貫通するよう挿入することで、前記前部意匠体95と中間意匠体97との間に前記レンズ部96を挟持した状態で組み付けられる。前記前部意匠体95と中間意匠体97とを組み付けた状態で、中間意匠体97の区画孔97aが前記発光部95aの輪郭部に略整合するようになっている。
更に、前記後部意匠体98は、図17に示すように、前記前部意匠体95側(第1演出体90が基準位置にある状態で前方)および第1回転支持ベース体91側に開口する導光凹部98aが形成されると共に、該第1回転支持ベース体91側の端部に、前記中間意匠体97の前側貫通孔97b,97bに挿通された前記前部意匠体95の各固定軸部95b,95bを挿通可能な後側貫通孔98b,98bが夫々対応して形成されている。そして、前記前部意匠体95と中間意匠体97とを組み付けた状態で、前記各固定軸部95b,95bを対応する後側貫通孔98b,98bに貫通するよう挿入することで、前記前部意匠体95と後部意匠体98との間に前記中間意匠体97を挟持した状態で組み付けられ、これにより前記外郭意匠体94が形成される。ここで、前記外郭意匠体94を組み付けた状態で、前記後部意匠体98の前端部は前記中間意匠体97の後端部に全周に亘って当接するよう構成されている。すなわち、前記外郭意匠体94の内部には、前記中間意匠体97の区画孔97aおよび後部意匠体98の導光凹部98aにより、前記可動軸部85の軸方向に延在すると共に前記発光部95a(レンズ部96)に向けて可動軸部85の径方向へ屈曲した略L字状の空間部90aが、第1回転支持ベース体91側に開口した状態で形成されている。そして、前記各後側貫通孔98bに挿通された前記各固定軸部95b,95bを、前記第1回転支持ベース体91に形成した前記各固定突片93,93の嵌合凹部93a,93aに嵌合した状態でネジ止めすることで、第1回転支持ベース体91と外郭意匠体94とが固定されるようになっている。
ここで、図8、図10、図23に示すように、前記第1回転支持ベース体91と外郭意匠体94とを固定した状態で、該第1回転支持ベース体91に形成された前記第1光透過窓92が前記外郭意匠体94に形成された空間部90aに開口するよう構成されている。従って、前記第1演出体用LED基板71のLED71aの光が、前記第1光透過窓92を介して空間部90a内に照射されるようになっている。また、前記空間部90aの内部には、前記略L字状に屈曲した屈曲位置に、前記第1光透過窓92を介して空間部90a内に照射された光を前記発光部95a(レンズ部96)へ向けて反射する第1反射面99が設けられている。ここで、前記第1反射面99は、平板鏡面状に形成されており、前記空間部90a内に照射された光を第1反射面99で一様に前記発光部95a(レンズ部96)へ向けて反射し得るよう構成されている。また、前記レンズ部96には、ダイヤカットやシボ加工等の光拡散処理がなされており、第1反射面99で反射された光を拡散して発光部95aを全体的に発光させ得るようになっている。なお、前記第1反射面99は、前記中間意匠体97と一体的に形成されている。
すなわち、前記第1光透過窓92を介して空間部90a内に照射された前記第1演出体用LED基板71のLED71aからの光は、前記第1反射面99で反射されてレンズ部96に照射されて発光部95aが発光すると共に、前記第1演出体90の回転に伴って、レンズ部96を透過した光(すなわち発光部95aからの光)の照射方向が回転移動する。なお、前記基準位置において、前記発光部95aが遊技盤20の前方へ指向し、前記第1反射面99の反射光が遊技盤20の前方へ照射されるようになっている。また、前記基準位置から第1演出体90が回転するのに伴い、前記第1光透過窓92の内部に臨む第1演出体用LED基板71のLED71aの個数が変化することで、該第1演出体90の回転に伴って前記第1反射面99で反射される光の強さが変化するようになっている。すなわち、前記第1演出体90の回転に伴って、レンズ部96を透過した光の照射方向が回転移動するだけでなく、該レンズ部96を透過する光(すなわち発光部95aからの光)の強さが変化することで、発光演出効果を高めている。
(第2演出体100について)
図8、図10、図13、図21に示すように、前記第2演出体(第2の可動体)100は、前記可動軸部85に取り付けられ、前記第2演出体用LED基板78に対向する円板状の第2回転支持ベース体101と、該第2回転支持ベース体101に設けられた第2反射面103を備えている。前記第2回転支持ベース体101は、その中心位置に形成された固定孔101aに前記可動軸部85が連結されて、該可動軸部85の回転に伴い第2回転支持ベース体101が一体的に回転するようになっている。ここで、前述したように、前記可動軸部85に前記第1演出体90および第2演出体100が取り付けられていることから、該第1演出体90に設けられた前記第2位置検出片91bを前記第2位置検出センサ72が検出することで、第1演出体90と共に第2演出体100の基準位置が判別される。
また、図13、図19に示すように、前記第2回転支持ベース体101における可動軸部85から径方向に離間する位置には、前記第2位置検出センサ72が第2位置検出片91bを検出する基準位置において、可動軸部85の軸方向に開口する第2光透過窓102が開設されている。そして、前記第2回転支持ベース体101(第2演出体100)が基準位置にある状態(第2位置検出センサ72が第2位置検出片91bを検出した状態)では、前記第2演出体用LED基板78に配設された各LED78aが前記第2光透過窓102に臨んで、各LED78aからの光が前記第2反射面103に照射されるようになっている。なお、前記基準位置において、前記第2反射面103が遊技盤20の前方へ指向し、該第2反射面103の反射光が遊技盤20の前方へ照射されるようになっている。ここで、前述のように、前記第2演出体用LED基板78に配設されるLED78aは、前記可動軸部85よりも後方側(筒状連結部側)に偏って配置されているから、前記第2回転支持ベース体101の回転に伴って前記第2光透過窓102に臨むLED78aの個数が変化する。
前記第2反射面103は、図8、図10に示すように、前記第2回転支持ベース体101(第2演出体100)が基準位置にある状態において、該第2回転支持ベース体101における後方側(筒状連結部側)の略半周の外周端縁から前記第2演出体用LED基板78から離間する方向へ延出すると共に、延出端部に向けて可動軸部85に沿った軸線L2に近接するよう湾曲する凹面状に形成されている。また、前記第2反射面103は、前記第2回転支持ベース体101の第2光透過窓102に臨んだ前記各LED78aの光照射方向前側に対向するよう構成されている。従って、前記第2演出体用LED基板78のLED78aの光は、前記第2光透過窓102を介して前記第2反射面103に照射されて、該第2反射面103で反射されるようになっている。なお、前記第2反射面103には。ダイヤカットやシボ加工等の光拡散処理がなされており、第2反射面103に照射された光を広範囲に拡散しつつ反射するようになっている。
ここで、図8、図10、図13に示すように、前記第2演出体100は、前記ベース本体61の第2平板部76に配設された円筒状のカバー体104により外周全体が囲繞されている。すなわち、前記ベース本体61の第2平板部76に配設された前記カバー体104の内部に前記第2演出体100が位置している。このため、前記第2演出体100の回転に伴って、前記第2反射面103で反射された光が前記カバー体104に対して照射される照射位置が回転移動する。また、前記基準位置から第2演出体100が回転するのに伴い、前記第2光透過窓102の内部に臨む第2演出体用LED基板78のLED78aの個数が変化することで、該第2演出体100の回転に伴って前記第2反射面103で反射される光の強さが変化するようになっている。すなわち、前記第2演出体100の回転に伴って、前記カバー体104に対して照射される光の照射位置が回転移動するだけでなく、該カバー体104に照射される光の強さが変化することで、発光演出効果を高めている。
このように、実施例に係る可動演出装置31では、前記ベース本体61の第1平板部63側に配設される演出部品(モータカバー65、発光装飾カバー67、第1演出体90)と、該ベース本体61の第1平板部63側に配設される演出部品(カバー体104、第2演出体100)との外観的な見た目が異なるだけでなく、発光演出態様が異なっており、前記第1駆動モータ45の駆動による可動ベース体60の回転動作と、前記第2駆動モータ81の駆動による第1演出体90および第2演出体100の回転動作と、各LED基板71,78のLED71a,78aの発光とを組み合わせることで、多彩な演出が行なわれる。
(円筒状連結部110について)
次に、前記可動ベース体60に設けられた前記円筒状連結部110について説明する。
図7、図8、図14に示すように、前記円筒状連結部110は、前記装置本体33に設けられた前記円環状部材50の連結孔50aに内挿可能な円筒状に形成されて後方へ開口すると共に、前記ベース本体61の後端面側に設けられている。より具体的には、前記ベース本体61の基体部62と一体的に円筒状連結部110が形成されている。ここで、前記円筒状連結部110の外径寸法は、前記円環状部材50に形成された固定片54で画成される連結孔50aの内径寸法に略合致するよう設定されると共に、該円筒状連結部110の外周外側に、該円環状部材50に設けられた前記固定凹部54aに対応して固定突部111(第2係合固定部)が夫々形成されている。すなわち、前記円筒状連結部110を円環状部材50の固定片54(連結孔50a)の開口内側に嵌合させると共に、各固定突部111を固定凹部54aに嵌合させた状態で後方から円環状部材50(固定片54)と円筒状連結部110(固定突部111)とがネジ止めされる。これにより、前記円環状部材50の回転に伴って前記回転支持ベース体が円筒状連結部110を中心として一体的に回転する。ここで、前記円環状部材50と円筒状連結部110とを連結した状態では、円筒状連結部110の後端部が円環状部材50の後端面と略同じ位置となるよう設定して、円環状部材50の後方に円筒状連結部110が開口するようになっている。
また、図8、図10、図14、図22、図23に示すように、前記円筒状連結部110の内側には、該円筒状連結部110と同心円をなす配線巻き付け部112が形成されている。そして、前記円筒状連結部110と配線巻き付け部112との間に画成される環状空間113内において、前記可動ベース体60に設けられた前記第1演出体用LED基板71に接続するフラットケーブル130が巻き付けられている。すなわち、前記フラットケーブル130は、前記可動ベース体60の回転軸線L1(円筒状連結部110の中心線)を中心に前記配線巻き付け部112に対して一定方向に巻き付けられており、該可動ベース体60の回転に伴い配線巻き付け部112に巻き付けたフラットケーブル130の巻き付けが弛んだり(弛緩)、巻き取られる(収縮)ことで、当該可動ベース体60の往復回転運動を許容している。このように、前記円筒状連結部110は、前記配線巻き付け部112の径方向外側に、該配線巻き付け部112と同心状に延在する環状ガイドとしての機能を備えており、可動ベース体60の回転に伴って弛緩したフラットケーブル130が環状空間113の外部にはみ出るのを規制している。
ここで、前記円筒状連結部110には、図8、図10、図13、図15、図23に示すように、前記ベース本体61の第1平板部63の外面側に対応して、前側(第1演出体用LED基板71側)および円筒状連結部110の径方向外方に開口する配線切欠部114が形成されている。すなわち、前記接続コネクタ73から前記第1演出体用LED基板71と平行に後方へ導出された前記フラットケーブル130が、前記配線切欠部114を介して前記環状空間113内に挿入されると共に、該環状空間113内で90°屈曲するよう折曲げられることで、該環状空間113内で配線巻き付け部112に巻き付けられている。
また、図8、図10、図15、図16、図23に示すように、前記配線巻き付け部112は、前記円筒状連結部110の後端部よりも後方へ延出するよう形成されて、前記装置本体33(第2ケース体39)に開設された配線導出孔41を介して装置本体33の後方へ突出している。また、前記配線巻き付け部112の後端部(延出端部)には、該配線巻き付け部112から径方向外方へ延出する大きさの円板状に形成された円板状カバー部材115が取り付けられている。すなわち、前記円筒状連結部110と配線巻き付け部112との間に画成された前記環状空間113の後方開口が、前記円板状カバー部材115で部分的に塞がれて、前記装置本体33の後方側で円筒状連結部110の径方向外方へ開口するよう構成されている。これにより、前記フラットケーブル130における前記配線巻き付け部112に巻き付けられたケーブル部分が環状空間113から脱落するのを防止している。また、前記円板状カバー部材115は、透明な合成樹脂板により形成されており、該円板状カバー部材115を介して前記配線巻き付け部112に巻き付けられたフラットケーブル130を裏側から目視し得るようになっている。
そして、前記配線巻き付け部112に巻き付けたフラットケーブル130が、前記円筒状連結部110の後端部と円板状カバー部材115との間の隙間を介して前記装置本体33の後方側に導出されて、前記制御装置に接続されるようになっている。なお、前記装置本体33(第2ケース体39)の後側平板部40の後面(設置部材28の背面板28aとの対向面)に配線凹部117が形成されており(図12参照)、該配線凹部117を通すよう前記フラットケーブル130を誘導することで、装置本体33と設置部材28との間でのケーブルの挟み込みを防止している。また、前記フラットケーブル130は、前記配線導出孔41の近傍において配線押さえ部材118により前記装置本体33の後側平板部40との間で挟持固定されている。すなわち、前記フラットケーブル130は、前記環状空間113の外部近傍において前記装置本体33(配線押さえ部材118)および可動ベース体60(接続コネクタ73)の夫々に固定されることで、配線巻き付け部112に巻き付けられたケーブル部分のみが可動ベース体60の回転に伴って環状空間113内で弛緩および収縮するようになっている。
(設置部材28の装飾被覆部材120について)
次に、前記設置部材28に配設された前記装飾被覆部材120について説明する。前記装飾被覆部材(被覆部材)120は、図8、図23に示すように、前記可動ベース体60が第1位置に回転変位された状態において前記第2演出体100の前面側を被覆すると共に、該可動ベース体60が第2位置に回転変位された状態において前記第1演出体90の前面側を被覆するよう構成されている。すなわち、前記前記可動ベース体60が第1位置および第2位置に回転変位することで、前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して第1演出体90が単独で遊技盤20の前面側に露出する状態と、該表示窓口25aを介して第1演出体90が単独で遊技盤20の前面側に露出する状態とに切り替わるようになっている。このように、前記枠状装飾体25の表示窓口25aに臨む演出体90,100を切替えることで、パチンコ機10の印象(イメージ)を大きく変え得るようになっている。なお、前記可動ベース体60が第1位置にある状態では、該可動ベース体60に設けられた前記モータカバー65や発光装飾カバー67も枠状装飾体25の表示窓口25aの内側に位置して前記ステージ27上方に臨むと共に、可動ベース体60が第2位置にある状態では、モータカバー65や発光装飾カバー67の前側が前記装飾被覆部材120で覆われるようになっている。なお、前記枠状装飾体25の表示窓口25aに臨んだ前記第1演出体90、第2演出体100、モータカバー65および発光装飾カバー67は、前記ステージ27の後壁をなす透明な規制壁部材27b(図2参照)と部分的に前後に重なっている。
また、前記装飾被覆部材120は、光透過性の合成樹脂材で形成されると共に、該装飾被覆部材120の表面に塗装やメッキ処理等の非光透過部121が部分的に形成されている(図5、図6参照)。また、前記装飾被覆部材120は、前記遊技盤20においてパチンコ球が流下する遊技領域20aの後方に位置するよう配置されている。従って、前記装飾被覆部材120において非光透過部121を除く領域(すなわち可視部122)を介して、該装飾被覆部材120の裏側を遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。すなわち、前記可動ベース体60が第1位置に回転変位された状態においては、前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して第1演出体90が直接視認される一方で、前記装飾被覆部材120の可視部122を介して前記第2演出体100が視認される。そして、可動ベース体60が第2位置に回転変位された状態においては、枠状装飾体25の表示窓口25aを介して第2演出体100が直接視認される一方で、装飾被覆部材120の可視部122を介して第1演出体90が視認されるようになっている。ここで、実施例では、有色透明樹脂板から形成された装飾被覆部材120の表面に、塗装により升目の細かな格子状の非光透過部121が形成されており、前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して直接視認される演出体に較べて、装飾被覆部材120で覆われた演出体の視認性が劣るようになっており、隠された演出体90,100が部分的に視認されることで、遊技演出の展開に対する意外性や期待感を高めている。
(実施例の作用)
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記遊技盤20に設けたレール21に沿って遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球は、遊技盤20上に設けた遊技釘等に接触して流下方向を変更しながら流下する。そして、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が前記始動入賞装置23に入賞すると、前記制御装置の制御に基づいて前記図柄表示装置18での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、図柄表示装置18に所定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生する。大当りが発生すると、図柄表示装置18に表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤20の下方に設けられた特別入賞装置24が開放されると共に、前記制御装置の制御に基づいて図柄表示装置18において大当り遊技演出が行なわれる。
そして、前記図柄表示装置18で展開される図柄変動演出や大当り遊技演出等に合わせて、前記制御装置からの制御信号に基づいて前記可動演出装置31が作動されて、前記可動ベース体60や第1演出体90および第2演出体100を回転させて動作演出が行なわれる。また、前記可動演出装置31では、前記図柄表示装置18で展開される図柄変動演出や大当り遊技演出等に合わせて、前記各LED基板66,68,71,78のLED66a,71a,78aが前記制御装置からの制御信号に基づいて発光されて、発光演出が行なわれるようになっている。
ここで、前記可動演出装置31の動作および発光につき説明する。前記可動演出装置31では、装置本体33に配設した第1駆動モータ45の駆動に伴って、装置本体33の前側平板部35および後側平板部40の内面に摺接した状態で円環状部材50が回転する。従って、可動ベース体60が連結固定される円環状部材50が回転に伴って前後に変位するのが規制されるから、一定の平面上で円環状部材50を安定して回転させ得る。これにより、前記円環状部材50に伴って回転する可動ベース体60のブレが抑制されて、該可動ベース体60の動作安定性が向上する。また、前記可動ベース体60の安定性が向上することで、該可動ベース体60と円環状部材50との連結部分(具体的には固定凹部54aおよび固定突部111)に掛かる負荷を軽減することができ、該連結部分の損傷を防止し得る。また、前記円環状部材50に形成された連結孔50aに可動ベース体60の円筒状連結部110を嵌合した状態で連結することで、棒状の回転軸の端部に可動部材を連結して回転動作させる構成と較べて、可動ベース体60の動作安定性を向上させることができる。
また、前記可動ベース体60を回転動作させる駆動伝達手段として平歯車からなる第1駆動歯車47および第2従動歯車86を採用することで、駆動伝達手段を複雑な構成とする必要がない。ここで、駆動伝達手段として歯車を採用する場合には、歯車の噛み合わせの関係から駆動伝達手段に「遊び」が生ずることは避け難く、この「遊び」に起因して動作時に振動が生じやすい。これに対して、実施例では、前記円環状部材50が装置本体33の前側平板部35および後側平板部40の内面に摺接することで、該円環状部材50を一定の平面上で安定して回転させ得るから、可動ベース体60のブレや振動を抑制して動作安定性を高めることができる。更に、前記円環状部材50は、前記装置本体33の前側平板部35に形成された摺動支持孔37に摺動筒部53が内装されて、該摺動筒部53が摺動支持孔37の内周端面に摺動するよう構成したことで、第1駆動モータ45の駆動時に円環状部材50が径方向に移動するのを規制して一定位置で回転させ得る。このように、前記可動ベース体60の回転中心が一定位置で安定するから、可動ベース体60の動作安定性を一層向上することができる。
更に、前記円環状部材50の連結孔50aに可動ベース体60の円筒状連結部110を嵌合すると共に、該連結孔50a内部に形成された固定凹部54aに対して円筒状連結部110に形成された固定突部111を嵌合させた状態で円環状部材50と可動ベース体60とが連結固定されるから、当該円環状部材50と可動ベース体60との連結強度が向上する。また、前記可動ベース体60の円筒状連結部110が前記円環状部材50に対して周方向に位置決めされることできるから、円環状部材50と可動ベース体60との一体性を高め、可動ベース体60の動作安定性の向上を図り得る。
また、前記駆動伝達手段として平歯車からなる第1駆動歯車47および第1従動歯車48を採用すると共に、前記円環状部材50に径方向外方へ延出するよう形成した第1位置検出片55を第1位置検出センサ56で検出するよう構成したことで、前記装置本体33の第1機構収容空間42の前後幅を円環状部材50の厚み分に合わせた寸法程度だけ確保すれば、該円環状部材50を設置することが可能となる。すなわち、前記装置本体33の薄型化が実現され、可動演出装置31(装置本体33)のコンパクト化を図り得る。そして、実施例の可動演出装置31では、前記装置本体33における前記可動ベース体60の配設側の外面(前側平板部35の前面)に前記第1駆動モータ45も設置してあるから、装置全体をよりコンパクト化し得る。
また、前記可動ベース体60には、該可動ベース体60のベース本体61に配設された第2駆動モータ81の駆動に伴い回転支持歯車84の中心に可動軸部85を貫通するよう設けて、該可動軸部85における突出した両端部に第1演出体90および第2演出体100を配設するよう構成したことで、該第2駆動モータ81の駆動に伴い第1演出体90および第2演出体100の夫々を一体的に連動して動作させることができる。すなわち、1つの回転軸に対して1つの可動部材を取り付ける場合と較べて、一度に第1演出体90および第2演出体100を回転動作させることができるから、可動演出装置31による装飾性や演出態様を多様化して遊技演出の興趣を高めることができる。また、1つの可動軸部85に第1演出体90および第2演出体100が取り付けたことで、2つの演出体90,100を作動するのに必要な機構を必要最小限に抑えることができ、可動ベース体60(ベース本体61)に配設される他の遊技部品の設置スペースを圧迫するのを防止できる。
更に、前記第1演出体90および第2演出体100の夫々を、前記回転支持歯車84の中心を貫通する可動軸部85の両端部に取り付けることで、前記第2駆動モータ81に接続する第2駆動伝達手段83,84,85,86を収容するベース本体61を挟んで第1演出体90および第2演出体100を配置することができる。すなわち、前記ベース本体61(第2駆動伝達手段83,84,85,86)を挟んで第1演出体90および第2演出体100が回転する従来にない新しい動作態様を実現できるから、可動演出装置31による装飾性の向上や演出態様の多様化が図られる。
ここで、前記第1駆動モータ45の駆動に伴い前記円筒状連結部110(円環状部材50)を中心に回転する可動ベース体60に、該円筒状連結部110(円環状部材50)の回転軸線L1と交差する方向に延在する可動軸部85を中心に回転する第1演出体90および第2演出体100を配設して、第2駆動モータ81の駆動に伴って第1演出体90および第2演出体100が回転するよう構成されている。すなわち、前記第1演出体90および第2演出体100の夫々は、前記第1駆動モータ45および第2駆動モータ81の駆動を適宜組み合わせることで、前記円筒状連結部110(円環状部材50)を中心とした可動ベース体60の回転動作と、可動軸部85を中心とした回転動作とを合成した複合的・立体的な動作が実現され、可動演出装置31による装飾性の向上や演出態様の多様化を図ることが可能となる。そして、前記円筒状連結部110(円環状部材50)と可動軸部85とを、該円筒状連結部110(円環状部材50)の回転軸線L1が前記可動軸部85に対して直交すると共に可動軸部85の中間位置を通過する関係で構成しているから、可動ベース体60の回転時には、該可動ベース体60の回転中心を挟んで第1演出体90および第2演出体100が位置する状態で回転する複合的・立体的な動作を実現できる。
また、前記可動演出装置31は、前記可動ベース体60が第1位置にある状態において第2演出体100の前面側が装飾被覆部材120で被覆され、該可動ベース体60が第2位置にある状態において第1演出体90の前面側が装飾被覆部材120で被覆されるよう構成されている。すなわち、前記第1駆動モータ45の駆動に伴って前記可動ベース体60が第1位置および第2位置に回転することで、パチンコ機10の前面側に露出する演出体が第1演出体90および第2演出体100に切り替わる。このように、前記第1駆動モータ45の駆動に伴った可動ベース体60の動作と、前記第2駆動モータ81の駆動に伴った第1演出体90および第2演出体100の動作を組み合わせた複合的・立体的な動作と合わせて、遊技盤20の前面側に露出する演出体が切替えられることで、可動演出装置31による装飾性が一段と向上するだけでなく、演出態様の多様化が図られる。また、実施例では、前記可動ベース体60(ベース本体61)における第1平板部63側の意匠(第1演出体90、モータカバー65および発光装飾カバー67)と、可動ベース体60(ベース本体61)における第2平板部76側の意匠(第2演出体100およびカバー体104)とを全く異なる外観としたことで、遊技盤20の前面側に露出する演出体が第1演出体90および第2演出体100に切り替わることにより遊技者に全く異なった印象を与えることができる。
また、前記装飾被覆部材120で被覆された第1演出体90や第2演出体100は、該装飾被覆部材120に設けた可視部122を介して遊技盤20の前側から透視し得るよう構成されているから、当該装飾被覆部材120で覆われた第1演出体90や第2演出体100によっても遊技盤20を装飾することができる。このとき、前記装飾被覆部材120に非光透過部121を形成してあるから、遊技盤20の前面側に直接露出した第1演出体90(第2演出体100)に較べて装飾被覆部材120で被覆された第2演出体100(第1演出体90)の視認性を低くすることで、可動ベース体60の回転に伴い装飾被覆部材120で被覆されていた第2演出体100(第1演出体90)が遊技盤20の前面側に直接露出した際の意外性を高めることができる。また、前記装飾被覆部材120が透明板状に形成された遊技盤20の遊技領域20aの後方に位置することで、該遊技盤20の遊技領域20aの装飾性を高め得る効果が期待できる。
また、前記可動演出装置31には、前記第1演出体90および第2演出体100の夫々に対応して第1演出体用LED基板71および第2演出体用LED基板78を設けたことで、第1演出体90および第2演出体100が回転動作するだけでなく、発光による複合的な演出も可能となり、可動演出装置31による装飾効果・演出効果がより向上する。しかも、第1演出体90および第2演出体100の夫々に第1反射面99および第2反射面103を対応的に設けて、第1演出体90および第2演出体100の回転に伴って反射された光の照射方向が回転変化するよう構成したことで発光による装飾効果・演出効果をより高めることができる。また、前記第1演出体90では、該第1演出体90の回転に伴ってレンズ部96(発光部95a)を透過した光の照射方向が回転移動する一方で、前記第2演出体100では、該第2演出体100の回転に伴い第2反射面103で反射された光のカバー体104に対する照射位置が回転移動する。すなわち、第1演出体90および第2演出体100による発光演出態様が異ならせたことで、発光を利用した演出態様の多様化を図り得る。
また、前記第1演出体90および第2演出体100が前記装飾被覆部材120で被覆された状態では、該装飾被覆部材120の可視部122を介して遊技盤20の遊技領域20aを発光照明することができ、遊技領域20aを照明する照明手段として可動演出装置31を利用することができる。すなわち、前記可動ベース体60が第1位置にある状態では前記第2演出体100の前面側が装飾被覆部材120で被覆されるから、該第2演出体100に対応した前記第2演出体用LED基板78のLED78aを点灯・点滅等することで、第2反射面103からの反射光で遊技領域20aを発光照明することができ、可動ベース体60が第2位置にある状態では前記第1演出体90の前面側が装飾被覆部材120で被覆されるから、該第1演出体90に対応した前記第1演出体用LED基板71のLED71aを点灯・点滅等することで、第1反射面103からの反射光で遊技領域20aを発光照明することができる。しかも、前述のように、前記第1演出体90および第2演出体100による発光演出態様が異なることで、前記可動ベース体60が第1位置および第2位置の何れにあるかによって遊技領域20a(遊技盤20)の発光照明による装飾性に変化を付けることができる。更に、前記第1演出体用LED基板71のLED71aおよび第2演出体用LED基板78のLED78aは、単独で発光および消灯させ得るよう構成されているから、第1演出体90および第2演出体100の発光を利用した演出態様をより一層多様化し得る。このように、可動ベース体60の回転と、第1演出体90および第2演出体100の回転とを適宜組み合わせると共に、該第1演出体90の発光と第2演出体100の発光とを更に組み合わせることにより、可動演出装置31を利用した動作および発光による演出のバリエーションが増え、演出効果の格段に向上させ得る。
また、前記可動ベース体60に配設された前記第2駆動モータ81、第1発光装飾用LED基板66、第2発光装飾用LED基板68および第2演出体用LED基板78に接続するフラットケーブル130は、可動ベース体60の回転軸線L1の位置にある前記円筒状連結部110の配線巻き付け部112に一定方向に巻き付けられている。このため、前記可動ベース体60が第1位置および第2位置に回転移動するのに伴って、配線巻き付け部112に対するフラットケーブル130の巻き付け部分が収縮・弛緩するよう撓む。従って、前記可動ベース体60の回転に伴いフラットケーブル130に対して屈曲動作する負荷が掛からないから、ケーブル内部の導線の断線を防止でき、当該可動ベース体60を繰り返し往復回転運動させ得る。しかも、前記フラットケーブル130は、前記環状空間113の外側近傍で装置本体33(配線押さえ部材118)および可動ベース体60(接続コネクタ73)の夫々に固定されているから、可動ベース体60の回転に伴うケーブルの変形が環状空間113の内部(すなわち配線巻き付け部112に対する巻き付け部分)に限定されるから、フラットケーブル130の予期しない部位に負荷が掛かるのを防止でき、当該フラットケーブル130の断線を効果的に防止し得る。
また、前記フラットケーブル130は、前記配線巻き付け部112と、該配線巻き付け部112の外側に環状に延在する円筒状連結部110との間に画成される環状空間113内に巻き付けられているから、可動ベース体60の回転動作時に弛緩したフラットケーブル130の巻き付け部分を常に環状空間113内に収容でき、ケーブルの噛み込みによる断線等の不具合を防ぐことができる。更に、前記配線巻き付け部112の延出端部に設けられた円板状カバー部材115で前記環状空間113の後方開口を部分的に塞いだことにより、配線巻き付け部112に巻き付けたフラットケーブル130が環状空間113から脱落するのを防止できる。ここで、配線巻き付け部112は、前記円筒状連結部110の後端部より後方へ突出するよう構成してあるから、配線巻き付け部112に巻き付けられたフラットケーブル130を、円板状カバー部材115と円筒状連結部110の後端部との間の隙間から環状空間113の外部へ導出することができる。また、前記円板状カバー部材115は、透明な合成樹脂板により形成されており、該円板状カバー部材115を取り外すことなく前記環状空間113の内部を目視して、可動ベース体60の回転動作に伴うフラットケーブル130の動き(収縮・弛緩する様子)を確認できる。これにより、可動演出装置31における可動ベース体60の回転動作の確認検査やメンテナンス作業の作業効率の向上を図り得る。
(変更例)
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例の可動演出装置では、装置本体も前側(外側)で回転する可動体(可動ベース体)に対して、第1演出体および第2演出体が回転するよう構成したが、該可動体に対して該第1演出体および第2演出体を可動体に対して装飾部材として固定的に配設するようにしてもよい。また、可動体に回転可能または固定的に配設される演出体の数は2つに限られるものではなく、1つであってもよく、また3つ以上であってもよい。
(2) 実施例では、円環状部材の外周面に歯車部を形成したが、これに限られるものではなく、周に歯車部が形成されていない円環状部材に可動体の円筒状連結部を連結してもよい。この場合には、例えば前記駆動手段(第1駆動モータ)の駆動に伴い動作する駆動伝達手段と、円筒状連結部とをリンク機構やベルト機構等の連繋機構を介して接続することで、連結孔の開口中心を中心に円環状部材を回転させることができる。また、前記円環状部材が収容される装置本体の構成は、実施例にものに限られるものではない。
(3) 実施例では、装置本体に形成した取付孔(摺動支持孔)の内周端面に摺動する摺動筒部を円環状部材に形成したが、該取付孔の開口縁部から円環状部材側に延出する筒状の延出部(摺動筒部)を形成して、該筒状の延出部が円環状部材の連結孔の内周面に摺動するよう構成することもできる。
(4) 前記円環状部材と円筒状連結部の固定構造は、実施例のものに限定されず、従来公知の各種固定構造を採用できる。
(5) 実施例では、前記円環状部材に連結される円筒状連結部の内側にフラットケーブルを巻き付ける配線巻き付け部を形成して、該フラットケーブルをガイドする環状ガイドとして円筒状連結部が機能するよう構成したが、該円筒状連結部とは別途独立して環状のガイドを形成してもよい。
(6) 実施例では、前記環状ガイドとしての円筒状連結部を、駆動伝達手段としての円環状部材に連結するよう構成したが、前記配線巻き付け部を駆動伝達手段に連結するよう構成してもよい。
(7) また、実施例では可動体に配線巻き付け部を設けたが、これに限られるものではなく、装置本体側に配線巻き付け部を形成してもよい。すなわち、可動体の回転軸線を中心としてフラットケーブルを巻き付け可能に構成すれば、可動体および装置本体側の何れに配線巻き付け部を形成することもできる。また同様に、環状ガイドに関しても装置本体に設けてもよい。
(8) 前記可動体に配設される電気部品としては、実施例に示したもの(LED基板および駆動モータ)に限られるものではなく、電気的に作動する部品であればよく、また可動体に配設される電気部品の設置数も適宜に決定される。
(9) 実施例では、遊技盤の裏側に設置される設置部材に可動演出装置が配設される構成を例にして説明したが、遊技盤に配設される枠状装飾体に可動演出装置を設けるようにしてもよく、遊技盤自体に可動演出装置を設けてもよい。また、前枠に可動演出装置を配設することも可能である。すなわち、遊技機において遊技者側(前側)から視認可能な位置であれば、適宜位置に可動演出装置を設置することができる。
(10) 実施例では、遊技盤の裏側に設置部材を設けるよう構成したが、該設置部材を本体枠としての中枠に設置する構成も採用できる。
(11) 実施例では、遊技盤を透明板から構成したが、これに限られるものではなく、遊技盤を合板や合成樹脂材等により不透明に形成するようにしてもよい。
(12) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
31 可動演出装置
33 装置本体
37 摺動支持孔(取付孔)
42 第1機構収容空間(収容空間)
45 第1駆動モータ(駆動手段)
47 第1駆動歯車(第1駆動伝達手段)
48 第1従動歯車(第1駆動伝達手段、平歯車)
50 円環状部材(第1駆動伝達手段)
50a 連結孔
52 外周歯車部
53 摺動筒部
54a 固定凹部(第1係合固定部)
55 第1位置検出片(位置検出片)
56 第1位置検出センサ(位置検出センサ)
60 可動ベース体(可動体)
110 円筒状連結部
111 固定突部(第2係合固定部)

Claims (5)

  1. 動作による演出を行なう可動演出装置を備えた遊技機において、
    前記可動演出装置は、
    内部に収容空間が画成されると共に外部に駆動手段が設置された箱状の装置本体と、
    前記装置本体の収容空間に収容され、駆動手段に連繋接続する駆動伝達手段と、
    前記駆動手段と同じ面側に位置するよう前記装置本体の外部に配設されて、該装置本体に開設された取付孔を介して前記収容空間内で駆動伝達手段に接続する可動体とを備え、
    前記駆動伝達手段は、前記取付孔の開設位置で開口する円形の連結孔が開設された円環状部材を有し、前記駆動手段の駆動に伴って連結孔の開口中心を中心として円環状部材の両端面が装置本体の内面に摺接した状態で回転するよう構成され、
    前記可動体は、前記取付孔を介して収容空間内に挿入される円筒状連結部を備え、該円筒状連結部が前記円環状部材の連結孔に嵌合連結されて、該円環状部材と一体的に可動体が装置本体の外部で回転するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記装置本体における前記可動体の配設側の外面に前記駆動手段としての駆動モータが設置されて、該駆動モータの駆動軸が収容空間内に臨むよう構成されると共に、該駆動軸に駆動歯車が取り付けられ、
    前記駆動伝達手段は、前記装置本体の内部で回転可能に支持された平歯車を備え、該平歯車が前記駆動モータの駆動歯車と噛合すると共に、前記円環状部材の外周面に形成された外周歯車部と噛合するよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記円環状部材は、前記装置本体の内面の夫々に摺動可能に接触すると共に、前記取付孔の内周端面に摺動する摺動筒部を備えた請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記円環状部材には、径方向外方へ延出する位置検出片が形成されると共に、前記装置本体における前記収容空間の内部に、該円環状部材の径方向外方に離間する位置に位置検出センサが配設され、当該円環状部材の回転に伴って位置検出センサが位置検出片を検出するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記円環状部材には、前記連結孔の内部に第1係合固定部が形成されると共に、前記可動体の円筒状連結部には、該第1係合固定部と対応した位置に、当該第1係合固定部と係合する第2係合固定部が設けられ、
    前記第1係合固定部および第2係合固定部が係合することで、前記可動体の円筒状連結部が前記円環状部材に対して周方向の位置決めがなされるよう構成された請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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