JP2012205048A - パケット伝送装置、パケット伝送方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】リンクアグリゲーションにおいて、フロー単位でパケットの順序入れ替えを行うことなく、有効な帯域利用を行うこと。
【解決手段】ハッシュ演算回路は、受信パケットに対してハッシュ演算を行い、ハッシュ値を用いて、選択回路のいずれか一方を出力先に決定する。選択回路制御部は、新たにパケットを受信する度、あるいは、バッファ回路からの割り込み、物理IFからのリンクダウン情報の割り込みに従って、フロー単位で優先度、ハッシュ演算、ハッシュ値などの選択回路管理テーブルへの登録、削除を行う。選択回路は、選択回路制御部の制御の下、制御情報、優先度に従って、受信パケットをバッファ回路のいずれかに送信する。
【選択図】図1
【解決手段】ハッシュ演算回路は、受信パケットに対してハッシュ演算を行い、ハッシュ値を用いて、選択回路のいずれか一方を出力先に決定する。選択回路制御部は、新たにパケットを受信する度、あるいは、バッファ回路からの割り込み、物理IFからのリンクダウン情報の割り込みに従って、フロー単位で優先度、ハッシュ演算、ハッシュ値などの選択回路管理テーブルへの登録、削除を行う。選択回路は、選択回路制御部の制御の下、制御情報、優先度に従って、受信パケットをバッファ回路のいずれかに送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、パケット伝送技術に関する。
リンクアグリゲーションは、複数の物理回線を束ね、論理的に1つのポートとして帯域を増やすことが可能である(例えば、特許文献1、2、3参照)。しかし、効率的なハッシュ演算を行ったとしても、完全に均等な割り振りを実施することはできない。例えば、ハッシュ値が連続して一致するような場合には、特定の物理ポートの帯域が増え、他の物理ポートの帯域が余っていたとしてもパケットの廃棄が発生する。
パケットが廃棄される場合には、優先制御を行ったとしても、物理ポート単位に行われる。このため、リンクアグリゲーションの論理ポート単位での優先制御を行うことができない。例えば、使用帯域の高い物理ポートで、高優先度のパケットが廃棄される。一方で、使用帯域の低い物理ポートでは、低優先のパケットが送信されることがある。
また、リンクアグリゲーションの論理ポート単位での優先制御を保つ1つの方法としてラウンドロビンを用いて物理ポートの振り分けを実施する方法が挙げられる。しかし、ラウンドロビンを用いた場合には、フロー識別を行わないため、フローの順序性を保つことができないという問題がある。
図20は、関連する装置出力部の構成を示すブロック図である。図20において、ハッシュ演算回路10−1は、主信号経路よりパケットを受信し、受信パケットに対してハッシュ演算を行い、出力先の物理IF10−5を決定する。受信パケットは、出力先の物理IF10−5に対応するバッファ回路10−3へ送られる。
バッファ回路10−3は、物理IF・優先度単位でバッファを有する。調停回路10−4は、優先度に従って、バッファ回路10−3から受信パケットを引き取り、物理IF10−5へ送る。物理IF10−5は、リンクアグリゲーション10−8として、装置外部へパケットを送る。
しかしながら、従来の装置出力部においては、次のような課題がある。
第1の課題は、ハッシュ値が連続して一致するような場合には、特定の物理IFの帯域が増え、他の物理IFの帯域が余っていたとしても、パケットの廃棄が行われ、帯域の有効活用ができないということである。
第1の課題は、ハッシュ値が連続して一致するような場合には、特定の物理IFの帯域が増え、他の物理IFの帯域が余っていたとしても、パケットの廃棄が行われ、帯域の有効活用ができないということである。
第2の課題は、優先制御が物理IF単位に行われるため、帯域が増えている物理IFで高優先のパケットが廃棄される一方で、帯域の低い物理IFでは、低優先のパケットが送信される場合が発生し、論理ポート単位での優先制御を行うことができないということである。
上記事情に鑑み、本発明は、リンクアグリゲーションにおいても、フロー単位でパケットの順序入れ替えを行うことなく、優先度に従ってパケットの振り分けを実施し有効な帯域利用を行うための技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、主信号経路より受信した受信パケットをバッファリングしてリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出するパケット伝送装置であって、前記受信パケットに対してハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値で出力先物理IFを決定するハッシュ演算回路と、前記ハッシュ演算回路からの受信パケットを後段回路に対して選択的に送出する選択回路と、出力先物理IFの数と受信パケットの優先度とに対応づけて設けられた複数のバッファ手段からなり、前記選択回路からの受信パケットをバッファリングするバッファ回路と、前記受信パケットの優先度に従って、前記バッファ回路から受信パケットを受け取る調停回路と、前記調停回路から受信パケットを受け取り、リンクアグリゲーションとして装置外部へ送出する出力先物理IFと、前記受信パケットを受け取った前記ハッシュ演算回路でハッシュ演算が行われる度に、少なくとも、前記ハッシュ演算回路でのハッシュ演算で得られたハッシュ値と、前記受信バケットの優先度とを保持しておき、該保持したハッシュ値と前記受信バケットの優先度と前記バッファ回路のバッファリング状態とに基づいて、前記選択回路に対する前記受信パケットの出力先を制御する選択回路制御部と、を備える。
本発明の一態様は、主信号経路より受信した受信パケットをバッファリングしてリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出するパケット伝送方法であって、前記受信パケットに対してハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値で出力先物理IFを決定するハッシュ演算ステップと、前記受信パケットを後段回路に対して選択的に送出する選択送出ステップと、出力先物理IFの数と受信パケットの優先度とに対応づけて設けられた複数のバッファ手段で、前記受信パケットをバッファリングするバッファステップと、前記受信パケットの優先度に従って、前記バッファリングされた受信パケットを受け取る調停ステップと、前記受け取った受信パケットを、出力先物理IFによりリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出する出力ステップと、前記ハッシュ演算が行われる度に、少なくとも、前記ハッシュ演算で得られたハッシュ値と、前記受信バケットの優先度とを保持しておき、該保持したハッシュ値と前記受信バケットの優先度と前記バッファ回路のバッファリング状態とに基づいて、前記選択送出ステップでの前記受信パケットの出力先を制御する選択回路制御ステップと、を有する。
本発明の一態様は、主信号経路より受信した受信パケットをバッファリングしてリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出するコンピュータに対し、前記受信パケットに対してハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値で出力先物理IFを決定するハッシュ演算ステップと、前記受信パケットを後段回路に対して選択的に送出する選択送出ステップと、出力先物理IFの数と受信パケットの優先度とに対応づけて設けられた複数のバッファ手段で、前記受信パケットをバッファリングするバッファステップと、前記受信パケットの優先度に従って、前記バッファリングされた受信パケットを受け取る調停ステップと、前記受け取った受信パケットを、出力先物理IFによりリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出する出力ステップと、前記ハッシュ演算が行われる度に、少なくとも、前記ハッシュ演算で得られたハッシュ値と、前記受信バケットの優先度とを保持しておき、該保持したハッシュ値と前記受信バケットの優先度と前記バッファ回路のバッファリング状態とに基づいて、前記選択送出ステップでの前記受信パケットの出力先を制御する選択回路制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、リンクアグリゲーションにおいてもフロー単位でパケットの順序入れ替えを行うことなく、優先度に従いパケットの振り分けを実施することができ、有効な帯域利用を行うことが可能となる。
装置出力部は、リンクアグリゲーションを実施する装置において、バッファ回路部の負荷状況を監視することで、転送するパケットの出力物理IFを優先選択制御する。これにより、リンクアグリゲーションにおいても、物理IFの振り分け論理に偏りが発生した場合においても、フロー単位でパケットの順序を入れ替えることなく、有効な帯域利用が可能となる。また、この動作は動的に行われるため、ハッシュ演算の方式変更を必要としない。
[第一実施形態]
まず、装置出力部の第一実施形態について説明する。図1は、第一実施形態による装置出力部2の一構成例を示すブロック図である。装置出力部2は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行することによって機能する。なお、装置出力部2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。
まず、装置出力部の第一実施形態について説明する。図1は、第一実施形態による装置出力部2の一構成例を示すブロック図である。装置出力部2は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、制御プログラムを実行することによって機能する。なお、装置出力部2の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。
図1には、装置出力部2において、物理IF数を2つ、優先度数を4つとした場合の構成が示されている。図1において、ハッシュ演算回路2−1は、主信号経路よりパケットを受信し、受信パケットに対してハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値を用いて、選択回路2−2−1、2−2−2のいずれか一方を出力先に決定する。ハッシュ値は、パケットが送られる選択回路のIDを表す。
ハッシュ演算回路2−1は、得られたハッシュ値に従って、受信パケットを、出力先の物理IF2−5−1、2−5−2に対応する選択回路2−2−1、2−2−2に送出する。また、ハッシュ演算回路2−1は、受信パケットの優先度、ハッシュ演算に使用したハッシュ演算Key、及びハッシュ値を、選択回路制御部2−7に送出する。
なお、優先度は、パケットの送信先であるバッファ回路のIDを表す。また、ハッシュ演算Keyは、ハッシュ値を算出する際に用いた値を表す。この例では、ハッシュ演算Keyは、同一フローか否かを判断するために用いられているが、必ずしもこの値でなくても良い。
選択回路2−2−1、2−2−2は、論理的に物理IF2−5−1、2−5−2と同一の数からなる。すなわち、選択回路2−2−1、2−2−2と物理IF2−5−1、2−5−2とは、1対1の関係にある。選択回路2−2−1、2−2−2において、ハッシュ値が物理IF2−5−1を示す場合には、選択回路2−2−1側でパケットの受信を行い、ハッシュ値が物理IF2−5−2を示す場合には、選択回路2−2−2側でパケットの受信を行う。
また、選択回路2−2−1、2−2−2は、各々、選択回路制御部2−7が選択回路管理テーブル2−8からそれぞれの選択回路用に抜き出し、フロー毎に、制御結果、ハッシュ演算Key、優先度を保持する選択回路#1テーブル、選択回路#2テーブルを保持する。選択回路#1テーブル、選択回路#2テーブルの詳細については後述する。
選択回路2−2−1、2−2−2は、選択回路制御部2−7からの制御結果(出力先となる物理IFを示すID)に従って、受信パケットを送信すべきバッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、または、バッファ回路2−3−2−0〜2−3−2−3を選択する。また、選択回路2−2−1、2−2−2は、選択回路制御部2−7からの受信パケットの優先度に従って、選択したバッファ回路群のうち、受信パケットを送信すべきバッファ回路に選択的に受信パケットを送信する。
次に、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3は、物理IF・優先度単位に配置されている。例えば、物理IFが2つ、優先度が4つであれば、合計8個のバッファ回路が配設されることになる。具体的には、第一実施形態では、優先度数を4つとしているため、物理IF2−5−1に対しては、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3までの4つとなり、物理IF2−5−2に対しては、バッファ回路2−3−2−0〜2−3−2−3までの4つとなる。
また、ここでは、優先度「3」を最高優先として、優先度「0」を最低優先とする。つまり、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の末尾の符号が優先度に対応している。例えば、バッファ回路2−3−1−3は、物理IF2−5−1に対する優先度「3」用のバッファ回路とする。以下、同様に、優先度とバッファ回路とが対応付けられている。
バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3は、物理IF2−5−1、2−5−2単位に優先度数のバッファを有しており、該バッファを用いて受信パケットのバッファリングを行う。この際、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3は、バッファ容量の一定値を閾値に設定しており、バッファ容量が該閾値を超えた場合には、バッファ単位で選択回路制御部2−7に割り込み通知を行う。これにより、どの物理IFのどの優先度においてパケットの廃棄が行われようとしているかの判定が可能となる。
次に、調停回路2−4−1、2−4−2は、物理IF2−5−1、2−5−2と同一の数からなる。調停回路2−4−1、2−4−2と物理IF2−5−1、2−5−2とは、1対1の関係にある。調停回路2−4−1、2−4−2は、各々、優先度に従って、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3から受信パケットを引き取り、対応する物理IF2−5−1、2−5−2へパケットを送る。
物理IF2−5−1、2−5−2は、リンクアグリゲーション2−6として、装置外部へパケットを送る。また、リンクダウン・リンクアップなどの物理IF2−5−1、2−5−2の障害・復旧情報を、選択回路制御部2−7へ通知する。
次に、選択回路制御部2−7は、選択回路管理テーブル2−8の情報が更新される度に、ハッシュ値「1」に対応するパケットの優先度、ハッシュ演算Key、及び制御結果を選択回路2−2−1へ通知し、ハッシュ値「2」に対応するパケットの優先度、ハッシュ演算Key、及び制御結果を選択回路2−2−2に通知する。すなわち、選択回路2−2−1、2−2−2では、制御結果と優先度とが決まることで、パケットを送るべきバッファ回路が一意に決まる。
また、選択回路制御部2−7は、ハッシュ演算回路2−1から受け取った優先度、ハッシュ演算Key、ハッシュ値と、選択回路管理テーブル2−8の情報とを比較し、既に選択回路管理テーブル2−8に登録されている場合には、タイマの値を初期値(例えば、「0」)に戻す。
タイマは、パケット受信からカウントアップを始める。選択回路制御部2−7は、既に選択回路管理テーブル2−8に登録されているものと同一フローのパケットを受信した場合には、タイマの値を初期値に戻す。しかし、一定期間受信されなかったフローについては、選択回路管理テーブル2−8へ削除指示を行う。同一フローであるか否かは、パケットの送信先アドレス、及び送信元アドレス(ハッシュ演算Key)が一致するか否かに基づいて判断する。
選択回路制御部2−7は、テーブル未登録、かつ、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3からの割り込みがない場合には、制御結果をハッシュ値と同じ値として、選択回路管理テーブル2−8へ登録を行う。ハッシュ値と制御結果との値が一致するため、選択回路2−2−1、2−2−2では、制御結果に従った出力先である物理IF2−5−1、2−5−2のいずれかへパケット送信を行うことになる。
また、選択回路制御部2−7は、テーブル未登録、かつ、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3からの割り込み通知があり、その割り込み通知がハッシュ値と一致する場合(割り込み通知の送信元であるバッファ回路が接続された物理IFのIDがハッシュ値と一致する場合)、制御結果を、他の割り込み(バッファの優先度を含む)情報を加味した上で、物理IF2−5−1、2−5−2を指定し、選択回路管理テーブル2−8への登録を行う。
また、選択回路制御部2−7は、テーブル未登録、かつ、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3からの割り込み通知があり、その割り込み通知がハッシュ値と異なる場合には、制御結果をハッシュ値と同じ値として、選択回路管理テーブル2−8へ登録を行う。この場合には、選択回路2−2−1、2−2−2は、制御結果に従った出力先である物理IF2−5−1、2−5−2のいずれかへパケット送信を行うことになる。
また、選択回路制御部2−7は、物理IF2−5−1、2−5−2からリンクダウンの通知を受けた場合には、出力先の物理IF2−5−1、2−5−2のハッシュ値、制御結果が該当物理IFのものに対して選択回路管理テーブル2−8からテーブル削除する。
選択回路管理テーブル2−8は、選択回路2−2−1、2−2−2の経路選択に必要な情報として、少なくとも、ハッシュ値、制御結果、ハッシュ演算Key、パケットの優先度、及びタイマ値を保持する。
選択回路管理テーブル2−8は、選択回路2−2−1、2−2−2の経路選択に必要な情報として、少なくとも、ハッシュ値、制御結果、ハッシュ演算Key、パケットの優先度、及びタイマ値を保持する。
なお、図1における選択回路2−2−1、2−2−2、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3、調停回路2−4−1、2−4−2、物理IF2−5−1、2−5−2の数は例示にすぎず、図示された数に限定されない。例えば、図1では、物理IF2−5−1、2−5−2を2つとしているが、物理IFは3つ以上としてもよい。また、優先度を4つとしているが、1つ、あるいは2つ以上としてもよく、優先度の数値については任意とする。また、選択回路2−2−1、2−2−2については、論理上2つで記載しているが、機能ブロックとしては1つとしてもよい。
図2は、第一実施形態による、選択回路管理テーブル2−8の構成を示す概念図である。図2において、選択回路管理テーブル2−8は、テーブル情報として、少なくとも、ハッシュ値、制御結果、ハッシュ演算Key、パケットの優先度、及びタイマを有する。ハッシュ値は、パケットが送られる選択回路のIDを表す。制御結果は、選択回路通過後の対象物理IFを示す。ハッシュ演算Keyは、一例として送信IPアドレスと受信IPアドレスとしている。ハッシュ演算に使用するKeyは任意とする。
パケットの優先度は、装置内で個別につけた優先度でも、一般的に使用されるCoSやToSの値(パケットのヘッダに登録されている)を用いてもよい。タイマの値は、テーブルに登録されたフローの最終受信パケットからの時間である。タイマが所定の閾値に達すると、対応する情報(ハッシュ値、制御結果、ハッシュ演算Key、優先度)は消去される。
また、選択回路#1テーブル2−8−1は、選択回路管理テーブル2−8の情報から、ハッシュ値が「1」となる情報(制御結果、ハッシュ演算Key、優先度)を抜き出したものである。選択回路#2テーブル2−8−2は、選択回路管理テーブル2−8の情報から、ハッシュ値が「2」となる情報(制御結果、ハッシュ演算Key、優先度)を抜き出したものである。
なお、図2においては、テーブル情報の一例として示されており、フロー識別を行うことが可能であれば、他の実施形態でもよい。
なお、図2においては、テーブル情報の一例として示されており、フロー識別を行うことが可能であれば、他の実施形態でもよい。
次に、第一実施形態の動作について説明する。
図3は、第一実施形態の動作(主信号の出力先物理IF決定処理)を説明するためのフローチャートである。図において、ハッシュ演算回路2−1にパケットの受信が行われると(ステップS1)、ハッシュ演算回路2−1は、ハッシュ演算Key(例えば、送信IPアドレスと受信IPアドレス)を用いてハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値に対応する、出力先の選択回路2−2−i(i=1or2)を決定し、対応する制御結果を用いて、出力先の物理IF2−5−iを決定し、受信パケットを該当となる選択回路2−2−iへ出力するとともに、ハッシュ演算に使用した演算Key、優先度、制御情報を、選択回路制御部2−7へ出力する(ステップS2)。
図3は、第一実施形態の動作(主信号の出力先物理IF決定処理)を説明するためのフローチャートである。図において、ハッシュ演算回路2−1にパケットの受信が行われると(ステップS1)、ハッシュ演算回路2−1は、ハッシュ演算Key(例えば、送信IPアドレスと受信IPアドレス)を用いてハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値に対応する、出力先の選択回路2−2−i(i=1or2)を決定し、対応する制御結果を用いて、出力先の物理IF2−5−iを決定し、受信パケットを該当となる選択回路2−2−iへ出力するとともに、ハッシュ演算に使用した演算Key、優先度、制御情報を、選択回路制御部2−7へ出力する(ステップS2)。
次に、選択回路2−2−iは、選択回路制御部2−7からの制御結果と優先度とに従って、受信パケットを、対応するバッファ回路2−3−i−j(j=0〜3:優先度)へ送る(ステップS3)。次に、バッファ回路2−3−i−jは、受信パケットのバッファリングを行い、バッファ量が閾値を超えた場合には、選択回路制御部2−7へ通知する(ステップS4)。調停回路2−4−iは、バッファ回路2−3−i−jの優先度に従って、バッファ回路2−3−i−jのパケットを引き取り、物理IF2−5−iへ送付する(ステップS5)。次に、物理IF2−5−iは、調停回路2−4−iからパケットを受け取り、外部への出力を行い、また、物理IF2−5−iのリンクダウン、及びリンクアップ時に選択回路制御部2−7への割り込み通知を行う(ステップS6、S7)。
図4は、第一実施形態による選択回路制御部2−7の選択回路管理テーブル2−8へのテーブル登録動作を説明するためのフローチャートである。選択回路制御部2−7は、ハッシュ演算回路2−1から優先度、ハッシュ値、ハッシュ演算Keyを受け取る(ステップS10)。選択回路制御部2−7は、ハッシュ演算回路2−1からの情報と選択回路管理テーブル2−8の情報との比較を行い、既にテーブル登録が行われているか否かを判定する(ステップS11)。そして、既にテーブル登録が行われている場合には(ステップS11のYES)、該当フローのタイマの値を初期値(一例として「0」)に戻し(ステップS12)、処理終了となる(ステップS13)。
一方、テーブル登録が行われていない場合には(ステップS11のNO)、選択回路制御部2−7は、バッファ回路2−3−i−jからの割り込み通知が発生しているか否かを判定する(ステップS14)。そして、割り込み通知が発生している場合には(ステップS14のYES)、新しく登録しようとしているハッシュ値と割り込み通知の物理IF(のID)とが一致しているか否かを判定する(ステップS15)。
そして、ハッシュ値と割り込み通知の物理IF(のID)とが一致している場合には(ステップS15のYES)、選択回路制御部2−7は、他の割り込み通知の優先度との比較を行い、出力先の物理IFの決定を行い、出力先の物理IF(のID)を制御結果として、選択回路管理テーブル2−8へ新規テーブル登録を行う(ステップS16)。
一方、バッファ回路2−3−i−jからの割り込みがない場合や(ステップS14のNO)、ハッシュ値と割り込み通知の物理IF(のID)とが一致しない場合には(ステップS15のNO)、選択回路制御部2−7は、制御結果をハッシュ値と同一の値にして、選択回路管理テーブル2−8へ新規テーブル登録を行う(ステップS17)。
そして、選択回路制御部2−7は、新規テーブル登録を行った後、変更された部分のみ、または全テーブル情報を選択回路2−2−iへ通知し(ステップS18)、処理終了となる(ステップS13)。
そして、選択回路制御部2−7は、新規テーブル登録を行った後、変更された部分のみ、または全テーブル情報を選択回路2−2−iへ通知し(ステップS18)、処理終了となる(ステップS13)。
図5は、第一実施形態による、選択回路管理テーブル2−8の更新動作(ステップS17)を説明するための概念図である。既にいくつかのフローが選択回路管理テーブル2−8に登録されている場合を想定する(5−1)。ここで、選択回路制御部2−7は、ハッシュ値、ハッシュ演算Key、優先度情報(5−2)を受け取ると、選択回路管理テーブル2−8への新規登録を行う(5−3)。
図6は、第一実施形態による、選択回路管理テーブル2−8の更新動作(ステップS12)を説明するための概念図である。既にいくつかのフローが選択回路管理テーブル2−8に登録されている場合を想定する(5−4)。ここで、選択回路制御部2−7は、ハッシュ値、ハッシュ演算Key、優先度情報(5−5)を受け取る。この場合、同一フローが選択回路管理テーブル2−8へ登録済みのため(太枠を参照)、タイマの値を初期値(一例として「0」)に戻す(5−6)。
図7は、第一実施形態による、選択回路管理テーブル2−8の更新動作(ステップS16)を説明するための概念図である。既にいくつかのフローが選択回路管理テーブル2−8に登録されている場合を想定する(6−1)。ここで、選択回路制御部2−7は、バッファ回路2−3−1−3(物理IF2−5−1、優先度「3」のバッファ)からの割り込み通知が発生した後に、ハッシュ値、ハッシュ演算Key、優先度情報(6−2)を受け取る。この場合、物理IF2−5−1側で割り込み通知が上がっていることから、制御結果を「2」として選択回路管理テーブル2−8への新規登録を行う(6−3)。
図8は、第一実施形態による、物理IF2−5−iから割り込み通知発生時の選択回路管理テーブル2−8の削除動作を説明するための概念図である。既にいくつかのフローが選択回路管理テーブル2−8に登録されている場合を想定する(7−1)。ここで、選択回路制御部2−7は、物理IF2−5−2(物理IF#2)からのリンクダウン情報の割り込み通知が発生した場合、選択回路管理テーブル2−8において、出力先物理IFのハッシュ値、制御結果が「2」の情報についてテーブル削除を行う(7−2)。
図9は、第一実施形態において、図4に示すフローチャート(ステップS9)において複数の割り込みが発生している場合の動作について説明するための概念図である。物理IF#1では、優先度「0」の割り込みが発生(9−1)、物理IF#2では、優先度「2」の割り込みが発生(9−2)している場合を想定する。
このとき、物理IF(#3で優先度「1」の割り込みが発生した場合(9−3)には、割り込みの発生していない物理IFが存在しないため、割り込み発生の優先度の比較を行う。物理IF#1では、優先度「0」、物理IF#2では、優先度「2」、物理IF#3では、優先度「1」であるため、最も優先度の低い物理IF#1を使用可能ポートと判断し、制御結果は、物理IF#1を指定する。
なお、図9に示すテーブル登録例は一例であり、例えば、割り込みの発生していない物理IFが存在しない場合には、制御結果をハッシュ値と一致させるようにしてもよい。また、割り込みの発生していない物理IFが存在しない場合には、固定的に特定の物理IFを指定するなど、振り分け論理は任意とする。
上述した第一実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
第1の効果は、物理IF単位に優先度数分のバッファを持ち、バッファの閾値を越える場合には、優先度に従ったフィードバックを行って出力先ポートの変更を行うことで、リンクアグリゲーションにおいても、優先制御を行うことができる。
第2の効果は、出力先ポートの変更をフロー単位で実施しているので、フローの順序性を守ることができる。
第3の効果は、ハッシュ値に偏りが発生したとしても、動的に出力先ポートの変更をしているので、ハッシュ演算の方式変更を必要としない。
第1の効果は、物理IF単位に優先度数分のバッファを持ち、バッファの閾値を越える場合には、優先度に従ったフィードバックを行って出力先ポートの変更を行うことで、リンクアグリゲーションにおいても、優先制御を行うことができる。
第2の効果は、出力先ポートの変更をフロー単位で実施しているので、フローの順序性を守ることができる。
第3の効果は、ハッシュ値に偏りが発生したとしても、動的に出力先ポートの変更をしているので、ハッシュ演算の方式変更を必要としない。
〈変形例〉
次に、第一実施形態の変形例について説明する。
図10は、第一実施形態の変形例による、選択回路管理テーブル2−8の構成を示す概念図である。第一実施形態の変形例として、その基本的構成は上記の通りであるが、選択回路#1テーブル2−8−1、選択回路#2テーブル2−8−2についてさらに工夫している。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。
図10は、第一実施形態の変形例による、選択回路管理テーブル2−8の構成を示す概念図である。第一実施形態の変形例として、その基本的構成は上記の通りであるが、選択回路#1テーブル2−8−1、選択回路#2テーブル2−8−2についてさらに工夫している。
図10において、選択回路#1テーブル2−8−1は、選択回路管理テーブル2−8において、ハッシュ値と制御結果とが異なる情報のみを有する(選択回路管理テーブル2−8の6行目のみ、ハッシュ値と制御結果とが異なるため、この情報のみ選択回路#1テーブル2−8−1は保有する)。選択回路2−2−1、2−2−2は、ハッシュ値に従った割り振りが既に行われているため、テーブル情報を持たなくても、出力先物理IF情報を持っていることになる。
そのため、選択回路2−2−1、2−2−2では、選択回路#1テーブル2−8−1、#2テーブル2−8−2の検索を行って、該当する情報があれば、該当となる制御結果で示される出力先へ該当フローを出力する。一方、該当する情報がなければ、ハッシュ値に従った物理IF(例えば、図1において選択回路2−2−1であれば、物理IF2−5−1)への送信を行うようにすればよい。
上述した第一実施形態の変形例によれば、選択回路#1テーブル2−8−1の情報量を少なくすることができ、検索に必要とする時間を短縮することができる。
上述した第一実施形態の変形例によれば、選択回路#1テーブル2−8−1の情報量を少なくすることができ、検索に必要とする時間を短縮することができる。
[第二実施形態]
次に、装置出力部の第二実施形態について説明する。
上述した第一実施形態では、タイマ値「0」を基本として、一定値まで上がった場合には、該当フローが来なくなったものとして選択回路管理テーブル2−8から削除することで管理を実施する。これに対して、第二実施形態では、選択回路管理テーブル2−8のテーブル削除動作を、ハッシュ演算回路2−1通過から物理IF2−5−1、2−5−2から出力されるまでのパケット数をカウントするカウンタを用いる点を特徴としている。すなわち、以下に示すようなインクリメントからデクリメントの間がカウントの対象となる。
次に、装置出力部の第二実施形態について説明する。
上述した第一実施形態では、タイマ値「0」を基本として、一定値まで上がった場合には、該当フローが来なくなったものとして選択回路管理テーブル2−8から削除することで管理を実施する。これに対して、第二実施形態では、選択回路管理テーブル2−8のテーブル削除動作を、ハッシュ演算回路2−1通過から物理IF2−5−1、2−5−2から出力されるまでのパケット数をカウントするカウンタを用いる点を特徴としている。すなわち、以下に示すようなインクリメントからデクリメントの間がカウントの対象となる。
第二実施形態では、選択回路管理テーブル2−8に対するテーブル削除にカウンタ値を用いる。選択回路制御部2−7は、ハッシュ演算回路2−1にパケットが入ると、該当フローのカウンタをインクリメントし、物理IF2−5−1、2−5−2からパケットが出力されると、該当フローのカウンタをデクリメントする。
カウンタ値が「0」の場合には、既に装置出力部2には該当フローがないことを示すため、テーブル削除が可能になる。また、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3に空きのない場合(割り込み通知が上がっている場合)には、パケットの廃棄が行われるため、該当フローに対するカウンタのインクリメントを行わない。これは、輻輳が発生した場合に、既にテーブル登録が行われていたとしても、装置出力部2からのパケットがなくなれば、すぐにテーブル削除が可能になり、帯域に余裕のあるポートへの付け替えができることを示している。
図11は、第二実施形態による、選択回路管理テーブル2−8、選択回路#1テーブル2−8−1、選択回路#2テーブル2−8−2の構成を示す概念図である。第二実施形態では、選択回路管理テーブル2−8は、タイマに代えて、カウンタを有する。上述したように、選択回路制御部2−7は、ハッシュ演算回路2−1にパケットが入ると、該当フローのカウンタをインクリメントし、物理IF2−5−1、2−5−2からパケットが出力されると、該当フローのカウンタをデクリメントする。
図12及び図13は、第二実施形態の動作(主信号の出力先物理IF決定処理)を説明するためのフローチャートである。図12及び図13では、選択回路管理テーブル2−8への登録、及びフローカウンタのカウントアップ動作を、ステップS20〜S29で示し、選択回路管理テーブル2−8からの削除、及びフローカウンタのカウントダウン動作を、ステップS30〜S34で示している。また、図14から図19は、第二実施形態の動作を説明するための選択回路管理テーブル2−8の変化を示す概念図である。
まず、ステップS20〜S29までの動作について説明する。
選択回路制御部2−7は、ハッシュ演算回路2−1がパケットを受信すると、ハッシュ演算Key、ハッシュ値、優先度を、ハッシュ演算回路2−1から受け取る(ステップS20)。次に、選択回路制御部2−7は、該当フローが選択回路管理テーブル2−8に登録されているか否かを判定する(ステップS21)。そして、選択回路管理テーブル2−8に登録されている場合には(ステップS21のYES)、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の割り込み通知があるか否かを判定する(ステップS22)。
選択回路制御部2−7は、ハッシュ演算回路2−1がパケットを受信すると、ハッシュ演算Key、ハッシュ値、優先度を、ハッシュ演算回路2−1から受け取る(ステップS20)。次に、選択回路制御部2−7は、該当フローが選択回路管理テーブル2−8に登録されているか否かを判定する(ステップS21)。そして、選択回路管理テーブル2−8に登録されている場合には(ステップS21のYES)、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の割り込み通知があるか否かを判定する(ステップS22)。
そして、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の割り込み通知がある場合には(ステップS22のYES)、ハッシュ値と割り込み通知の物理IF(のID)とが一致しているか否かを判定する(ステップS23)。そして、ハッシュ値と割り込み通知の物理IF(のID)とが一致している場合には(ステップS23のYES)、該当パケットは、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3への書き込みが行えず廃棄される。このため、該当フローへのカウントアップは行わない。この場合には、図14に示すように、選択回路管理テーブル2−8の更新は行わない。
一方、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の割り込み通知がない場合(ステップS22のNO)、あるいは、割り込み通知があったものの、ハッシュ値と割り込み通知の物理IF(のID)とが一致していない場合には(ステップS23のNO)、該当パケットは、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3への書き込みが行え、装置出力部2の該当フローのパケット数が増えることから、図15に示すように、該当フローのカウントアップを行う(ステップS24)。この場合、選択回路管理テーブル2−8の更新は行われるが、新規テーブルの追加、及びテーブル削除ではないため、選択回路2−2−1、2−2−2への通知は行わない。
また、該当フローが選択回路管理テーブル2−8に登録されていない場合には(ステップS21のNO)、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の割り込み通知があるか否かを判定する(ステップS25)。そして、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の割り込み通知がある場合には(ステップS25のYES)、ハッシュ値と物理IF(のID)とが一致しているか否かを判定する(ステップS26)。
そして、ハッシュ値と物理IF(のID)とが一致している場合には(ステップS26のYES)、他の割り込み通知の優先度との比較を行い、出力先の物理IFを決定し、図16に示すように、得られた出力先の物理IF(のID)を、制御結果として新規テーブル登録を行う(ステップS27)。このとき、図16に示すように、カウンタ値に「1」を登録する。また、新規テーブル登録が行われたため、選択回路2−2−1、2−2−2へテーブル登録の通知を行う(ステップS29)。
一方、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3の割り込み通知がない場合(ステップS25のNO)、あるいは、割り込み通知があったものの、ハッシュ値と物理IF(のID)とが一致していない場合には(ステップS26のNO)、該当パケットは、バッファ回路2−3−1−0〜2−3−1−3、2−3−2−0〜2−3−2−3への書き込みが行えることから、図17に示すように、制御結果をハッシュ値と同一の値にして新規テーブル登録を行う(ステップS28)。このとき、図17に示すように、カウンタ値に「1」を登録する。また、新規テーブル登録が行われたため、選択回路2−2−1、2−2−2へテーブル登録の通知を行う(ステップS29)。
次に、図13のステップS30〜S34までの動作について説明する。
選択回路制御部2−7は、物理IF2−5−1、2−5−2からパケットの送信が行われると、送信情報を受け取る(ステップS30)。選択回路制御部2−7は、受け取った情報に従って、図18、図19に示すように、該当フローのカウンタ値のデクリメントを行う(ステップS31)。このとき、該当フローのカウンタ値が「0」になったか否かを判定する(ステップS32)。
選択回路制御部2−7は、物理IF2−5−1、2−5−2からパケットの送信が行われると、送信情報を受け取る(ステップS30)。選択回路制御部2−7は、受け取った情報に従って、図18、図19に示すように、該当フローのカウンタ値のデクリメントを行う(ステップS31)。このとき、該当フローのカウンタ値が「0」になったか否かを判定する(ステップS32)。
そして、該当フローのカウンタ値が「0」の場合には(ステップS32のYES)、図18に示すように、選択回路管理テーブル2−8から該当フローの削除を行い、選択回路2−2−1、2−2−2への通知を行う(ステップS33)。このとき、図18に示すように、選択回路#1テーブル2−8−1からも削除を行い、処理終了となる(ステップS34)。
一方、該当フローのカウンタ値が「0」でない場合には(ステップS32のNO)、図19に示すように、選択回路管理テーブル2−8の更新を行わず、処理終了となる(ステップS34)。
一方、該当フローのカウンタ値が「0」でない場合には(ステップS32のNO)、図19に示すように、選択回路管理テーブル2−8の更新を行わず、処理終了となる(ステップS34)。
上述した第二実施形態によれば、装置出力部2のパケットの有無で行うことができるため、選択回路管理テーブル2−8に登録するフロー数を少なくすることができる。また、テーブル削除をフローの入れ替わりなく実現することが可能であり、かつ、テーブル削除後には、新規フローとして取り扱うことができ、帯域に余裕のあるポートへの割り当てを迅速に行うことができる。
〈変形例〉
第二実施形態は、第一実施形態と同様に変形して構成されても良い。
〈変形例〉
第二実施形態は、第一実施形態と同様に変形して構成されても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
2…装置出力部, 2−1…ハッシュ演算回路, 2−2−1,2−2−2…選択回路, 2−3−1−0〜2−3−1−3,2−3−2−0〜2−3−2−3…バッファ回路, 2−4−1,2−4−2…調停回路, 2−5−1,2−5−2…物理IF, 2−6…リンクアグリゲーション, 2−7…選択回路制御部, 2−8…選択回路管理テーブル, 2−8−1…選択回路#1テーブル, 2−8−2…選択回路#2テーブル
Claims (9)
- 主信号経路より受信した受信パケットをバッファリングしてリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出するパケット伝送装置であって、
前記受信パケットに対してハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値で出力先物理IFを決定するハッシュ演算回路と、
前記ハッシュ演算回路からの受信パケットを後段回路に対して選択的に送出する選択回路と、
出力先物理IFの数と受信パケットの優先度とに対応づけて設けられた複数のバッファ手段からなり、前記選択回路からの受信パケットをバッファリングするバッファ回路と、
前記受信パケットの優先度に従って、前記バッファ回路から受信パケットを受け取る調停回路と、
前記調停回路から受信パケットを受け取り、リンクアグリゲーションとして装置外部へ送出する出力先物理IFと、
前記受信パケットを受け取った前記ハッシュ演算回路でハッシュ演算が行われる度に、少なくとも、前記ハッシュ演算回路でのハッシュ演算で得られたハッシュ値と、前記受信バケットの優先度とを保持しておき、該保持したハッシュ値と前記受信バケットの優先度と前記バッファ回路のバッファリング状態とに基づいて、前記選択回路に対する前記受信パケットの出力先を制御する選択回路制御部と、
を備えるパケット伝送装置。 - 前記受信パケットを受け取った前記ハッシュ演算回路でハッシュ演算が行われる度に、前記ハッシュ演算回路からの情報と、当該パケット受信からの経過時間を計時するタイマ値とを、前記受信パケットに対するフロー毎に保持する選択回路管理テーブルを更に備え、
前記選択回路制御部は、前記タイマ値が所定の閾値に達すると、該閾値に達したタイマ値に対応する、前記ハッシュ演算回路でのハッシュ演算で得られたハッシュ値と、前記受信バケットの優先度とを前記選択回路管理テーブルから削除する請求項1に記載のパケット伝送装置。 - 前記選択回路制御部は、前記ハッシュ演算回路でハッシュ演算が行われる度に、前記ハッシュ演算回路から受け取った情報が前記選択回路管理テーブルに既に登録されているフローの情報と同一であった場合には、対応するフローのタイマ値を初期値に戻す請求項1または2に記載のパケット伝送装置。
- 前記選択回路制御部は、前記バッファ回路でバッファ量が所定の閾値を超えることにより割り込み通知が発生した場合、その時点での出力先である出力先物理IFを変更して、新たなフローとして前記選択回路管理テーブルに登録する請求項1から3のいずれかに記載のパケット伝送装置。
- 前記選択回路制御部は、前記出力先物理IFからリンクダウン情報の割り込み通知が発生した場合、前記選択回路管理テーブルから、前記割り込み通知を行った出力先物理IFに対応する情報を削除する請求項1から4のいずれかに記載のパケット伝送装置。
- 前記選択回路は、前記選択回路管理テーブルに登録されているフローに対応する情報のうち、ハッシュ値と出力先である出力先物理IFとが異なる情報のみを有する選択回路用テーブルを備える請求項1から5のいずれかに記載のパケット伝送装置。
- 前記選択回路制御部は、前記タイマ値に代えてパケット数をカウントするカウンタ値を、前記受信パケットに対するフロー毎に前記選択回路管理テーブルに保持し、前記ハッシュ演算回路にパケットが入る度に、該当フローのカウンタ値をインクリメントし、前記出力先物理IFからパケットが出力されると、該当フローのカウンタ値をデクリメントし、前記カウンタ値が「0」の場合には、該当フローに対応する情報を、前記選択回路管理テーブルから削除する請求項1から6のいずれかに記載のパケット伝送装置。
- 主信号経路より受信した受信パケットをバッファリングしてリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出するパケット伝送方法であって、
前記受信パケットに対してハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値で出力先物理IFを決定するハッシュ演算ステップと、
前記受信パケットを後段回路に対して選択的に送出する選択送出ステップと、
出力先物理IFの数と受信パケットの優先度とに対応づけて設けられた複数のバッファ手段で、前記受信パケットをバッファリングするバッファステップと、
前記受信パケットの優先度に従って、前記バッファリングされた受信パケットを受け取る調停ステップと、
前記受け取った受信パケットを、出力先物理IFによりリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出する出力ステップと、
前記ハッシュ演算が行われる度に、少なくとも、前記ハッシュ演算で得られたハッシュ値と、前記受信バケットの優先度とを保持しておき、該保持したハッシュ値と前記受信バケットの優先度と前記バッファ回路のバッファリング状態とに基づいて、前記選択送出ステップでの前記受信パケットの出力先を制御する選択回路制御ステップと、
を有するパケット伝送方法。 - 主信号経路より受信した受信パケットをバッファリングしてリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出するコンピュータに対し、
前記受信パケットに対してハッシュ演算を行い、得られたハッシュ値で出力先物理IFを決定するハッシュ演算ステップと、
前記受信パケットを後段回路に対して選択的に送出する選択送出ステップと、
出力先物理IFの数と受信パケットの優先度とに対応づけて設けられた複数のバッファ手段で、前記受信パケットをバッファリングするバッファステップと、
前記受信パケットの優先度に従って、前記バッファリングされた受信パケットを受け取る調停ステップと、
前記受け取った受信パケットを、出力先物理IFによりリンクアグリゲーションとして装置外部へ送出する出力ステップと、
前記ハッシュ演算が行われる度に、少なくとも、前記ハッシュ演算で得られたハッシュ値と、前記受信バケットの優先度とを保持しておき、該保持したハッシュ値と前記受信バケットの優先度と前記バッファ回路のバッファリング状態とに基づいて、前記選択送出ステップでの前記受信パケットの出力先を制御する選択回路制御ステップと、
を実行させるためのコンピュータプログラム。
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