JP2017139597A - ネットワーク負荷分散装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小資源のハードウェア上で柔軟な優先制御と高スループットの共存を実現する。【解決手段】ネットワーク負荷分散装置は、パケットに含まれるフィールド値を基にハッシュ値を演算するハッシュ値演算部1と、送出先の通信経路毎に設けられるデータバッファ5−1〜5−3と、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値に基づいて特定のパケットを検出し、パケットの送出先の通信経路を決定する優先制御部2と、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値に基づく負荷分散ハッシュ値により優先制御の対象外のパケットの送出先の通信経路を、データバッファ5−1〜5−3の負荷分散を満たしつつ決定する負荷分散制御部3と、優先制御部2あるいは負荷分散制御部3が決定した送出先の通信経路に従ってデータバッファ5−1〜5−3にパケットを送信するパケット転送制御部4を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、パケットの送出先を制御するための装置に係り、特に通信サーバ補助装置内での特定のパケットに対する優先制御と負荷分散とを両立させることによってQoS(Quality of Service)の確保とスループット性能の向上とを実現するネットワーク負荷分散装置および方法に関するものである。
一般的なSDN(Software Defined Networking)/NFV(Network Functions Virtualization)の考え方に基づいて構成されるネットワークにおいて利用される汎用ネットワーク機器のフロントエンドハードウェアにおいて実現されている優先制御の構成例が非特許文献1に開示されている。
図4は非特許文献1に開示された優先制御技術の一部を説明する図である。図4の例では、着信パケットのイーサタイプ値が所定値と一致すれば(図4ステップS100においてYes)、着信パケットを優先制御対象のフローであるとしてキュー200に分類する(図4ステップS101)。また、着信パケットのFCoE(Fibre Channel over Ethernet)のタイプ値が所定値と一致すれば(図4ステップS102においてYes)、着信パケットを優先制御対象のフローであるとしてキュー201に分類する(図4ステップS103)。
このように一般的に汎用のNIC(Network Interface Card)を利用した優先制御では、各プロトコル毎に固有のキューに優先制御対象のフローがフィルタリングされる。しかしながら、非特許文献1に開示された技術では、予め用意されたプロトコル毎に固定のフィールド値に対するフィルタリングのみを実施するため、特殊な条件(例えば複数フィールドにまたがるフィルタリング条件)への対応が難しく、また将来の拡張性に問題があった。また、非特許文献1に開示された技術では、各プロトコルに割り当てられたキューの数が固定であるため、特定のサービスに特化してリソースを利用することが困難であった。さらに、非特許文献1に開示された技術では、所定のフィルタリング条件に該当しなかったパケットを単一のキューに分類するため、フィルタリング条件に該当しないパケットが多いユースケースにおいて転送性能が悪化する懸念があり、高スループットの実現が困難であった。
一方、マルチキューを用いて高スループットを実現する負荷分散の一般例としてはロードバランサなどで利用されているラウンドロビン制御があげられる。しかし、一般的なラウンドロビン制御では、各キュー内における処理時間に変動があり、結果としてフロー内での順序逆転が発生してしまう。この問題に対する解決策として特許文献1のようなルータ上で提案されている負荷分散制御が挙げられる。
図5は特許文献1に開示された負荷分散制御技術を説明する図である。特許文献1に開示された技術では、パケットの宛先を決定し、宛先への経路に対応するデータバッファにパケットを転送する。パケットは、データバッファから適宜読み出されて宛先へ送信される。このとき、負荷分散制御部300は、それぞれ経路A,B,Cに対応するデータバッファ300−1,300−2,300−3の負荷状況を監視して経路を選択する動的な経路割り当てを行い、選択した経路に対応するデータバッファにパケットを転送する。
このようなルータ上で提案されているフロー内順序を保障する負荷分散制御では、ラウンドロビン制御における課題を解決することができる。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、データバッファの負荷状況を監視して動的な経路割り当てを行うため、バッファ切り替えのタイミングでフロー内での順序逆転が起こり得るという問題点があった。また、特許文献1で提案されている構成では、専用ハードウェアを用いることを前提としており、装置内に十分大きなハードウェア資源が存在するため、優先制御などとの協調制御は考慮されておらず、NIC上の限られたハードウェアでの実装に適していないという問題点があった。
特開2008−263436号公報
"Intel Ethernet(登録商標) Controller XL710 Datasheet",2015,<http://www.intel.com/content/dam/www/public/us/en/documents/datasheets/xl710-10-40-controller-datasheet.pdf>
以上のように汎用のNICを利用した、非特許文献1に開示された技術では、柔軟な優先制御が難しく、また高スループットの実現が困難であった。
また、特許文献1に開示された技術では、パケットの送信順序の保証と優先制御とを実現できず、またNIC上の限られたハードウェアに実装し難いという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、SDN/NFVのフロントエンドハードウェアであるNIC上に実装できる小資源のハードウェア上で柔軟な優先制御と高スループットの共存を実現することを目的とする。
本発明のネットワーク負荷分散装置は、受信したパケットに含まれるフィールド値を基に第1のハッシュ値を演算するハッシュ値演算手段と、前記パケットの送出先の通信経路ごとに設けられるデータバッファと、前記第1のハッシュ値に基づいて優先制御の対象となる特定のパケットを検出し、このパケットの送出先の通信経路を決定する優先制御手段と、前記第1のハッシュ値に基づく第2のハッシュ値により前記優先制御の対象外のパケットの送出先の通信経路を、前記データバッファの負荷分散を満たしつつ決定する負荷分散制御手段と、前記優先制御手段あるいは前記負荷分散制御手段が決定した送出先の通信経路に従って、この通信経路に対応するデータバッファに前記パケットを送信するパケット転送制御手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のネットワーク負荷分散装置の1構成例において、前記ハッシュ値演算手段は、前記パケット内の、外部から予め指定された位置にあるフィールド値を取得し、このフィールド値と外部から予め設定されたキー値とに基づいて前記第1のハッシュ値を演算することを特徴とするものである。
また、本発明のネットワーク負荷分散装置の1構成例において、前記優先制御手段は、前記ハッシュ値演算手段が演算する第1のハッシュ値のとり得る値と送出先の通信経路とを対応付けて予め記憶する優先経路選択テーブルと、前記第1のハッシュ値と同一の値が前記優先経路選択テーブルに登録されている場合に、前記第1のハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を前記優先経路選択テーブルから取得する優先経路制御手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のネットワーク負荷分散装置の1構成例において、前記負荷分散制御手段は、前記ハッシュ値演算手段が演算した第1のハッシュ値と負荷分散制御で利用可能な所定の送出先の情報とから第2のハッシュ値を演算する負荷分散ハッシュ値演算手段と、この負荷分散ハッシュ値演算手段が演算する第2のハッシュ値のとり得る値と外部から設定される負荷分散設定データと負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路とから予め設定される負荷分散経路選択テーブルと、前記負荷分散ハッシュ値演算手段が演算した第2のハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を前記負荷分散経路選択テーブルから取得する負荷分散経路制御手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明のネットワーク負荷分散装置の1構成例において、前記負荷分散経路選択テーブルに登録される送出先の通信経路は、前記負荷分散ハッシュ値演算手段が演算する第2のハッシュ値のとり得る全ての値と外部から設定される負荷分散設定データと負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路の情報とから、前記負荷分散ハッシュ値演算手段が演算する第2のハッシュ値に応じてパケットを負荷分散制御で利用可能なデータバッファに振り分けたときの各データバッファの負荷状況が前記負荷分散設定データで規定される負荷状況と合致するように決定されていることを特徴とするものである。
また、本発明のネットワーク負荷分散方法は、受信したパケットに含まれるフィールド値を基に第1のハッシュ値を演算するハッシュ値演算ステップと、前記第1のハッシュ値に基づいて優先制御の対象となる特定のパケットを検出し、このパケットの送出先の通信経路を決定する優先制御ステップと、前記第1のハッシュ値に基づく第2のハッシュ値により前記優先制御の対象外のパケットの送出先の通信経路を、前記データバッファの負荷分散を満たしつつ決定する負荷分散制御ステップと、前記優先制御ステップあるいは前記負荷分散制御ステップで決定した送出先の通信経路に従って、この通信経路に対応するデータバッファに前記パケットを送信するパケット転送制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、パケットの振り分け処理を優先制御と負荷分散制御に分け、優先制御と負荷分散制御を協調させることで限られたデータバッファを効率的に活用することができ、小資源のハードウェア上で柔軟な優先制御と負荷分散による高スループットの共存を実現することができる。
本発明の実施の形態に係るネットワーク負荷分散装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るネットワーク負荷分散装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるデータバッファの割り付けの概念を説明する図である。 従来の優先制御技術を説明する図である。 従来の負荷分散制御技術を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係るネットワーク負荷分散装置の構成を示すブロック図である。ネットワーク負荷分散装置は、ハッシュ値演算部1と、優先制御部2と、負荷分散制御部3と、パケット転送制御部4と、データバッファ5−1〜5−3と、ハッシュ値演算制御部6と、テーブル割り当て制御部7とを備えている。なお、図1の例では、パケットの送出先の通信経路ごとに設けられるデータバッファを、データバッファ5−1〜5−3の3個としているが、データバッファの個数はこれに限るものではない。
優先制御部2は、優先経路選択テーブル20と、優先経路制御部21とから構成され、負荷分散制御部3は、負荷分散ハッシュ値演算部30と、負荷分散経路選択テーブル31と、負荷分散経路制御部32とから構成される。
ネットワーク負荷分散装置は、典型的にはFPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のデバイスと、当該デバイス上で動作するプログラムあるいはデバイスの回路データを用いて実現される。プログラムで実現する場合、デバイスのプロセッサは、メモリに格納されたプログラムに従って以下のような処理を実行し、ネットワーク負荷分散装置として機能する。また、これに限るものではなく一般に利用されるスイッチまたはルータのような汎用デバイス上でのプログラムあるいは汎用サーバ上の仮想スイッチなどを利用して本実施の形態のネットワーク負荷分散装置を実現することもできる。
以下、本実施の形態のネットワーク負荷分散装置の動作を図2のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態はパケット受信端での利用を想定しており、ネットワーク負荷分散装置にはパケット形式のデータが入力される。パケットは、一般にヘッダデータとして、そのパケットの属性を表す付加データを有している。
ネットワーク負荷分散装置のハッシュ値演算部1は、パケットを受信すると(図2ステップS1)、このパケットのヘッダデータ中の所定の位置にあるフィールド値を取得し、取得したフィールド値と予め設定されたキー(key)値とからパケットの属性に固有のハッシュ値を演算する(図2ステップS2)。ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値は、優先制御部2に通知される。
パケットのヘッダデータ中の取得するフィールド値の位置は、ハッシュ値演算部1に対して外部からハッシュ値演算制御部6を介して予め指定される。同様に、キー値についても、外部からハッシュ値演算制御部6を介して予め設定される。
次に、優先制御部2の優先経路選択テーブル20には、ハッシュ値演算部1が演算するハッシュ値のとり得る値と送出先の通信経路とが対応付けて予め記憶されている。この優先経路選択テーブル20は、外部からテーブル割り当て制御部7を介して予め設定される。
優先制御部2の優先経路制御部21は、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値と優先経路選択テーブル20とを照合し、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値と同一の値が優先経路選択テーブル20に登録されている場合(図2ステップS3においてYES)、このハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を優先経路選択テーブル20から取得して、送出先の通信経路の情報をパケット転送制御部4へ通知する(図2ステップS4)。
優先経路制御部21は、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値と同一の値が優先経路選択テーブル20に登録されていない場合(ステップS3においてNO)、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値を負荷分散制御部3へ通知する(図2ステップS5)。
負荷分散制御部3の負荷分散経路選択テーブル31には、後述する負荷分散ハッシュ値演算部30が演算するハッシュ値のとり得る値と送出先の通信経路とが対応付けて予め記憶されている。この負荷分散経路選択テーブル31の作成方法については後述する。
負荷分散制御部3の負荷分散ハッシュ値演算部30は、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値と負荷分散制御で利用可能な所定の送出先の情報とから負荷分散処理に利用するハッシュ値を演算する(図2ステップS6)。具体的には、負荷分散ハッシュ値演算部30は、ハッシュ値演算部1が演算したハッシュ値を負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路の数(負荷分散制御で利用可能なデータバッファ5−1〜5−3の数)で除算すればよい。
送出先の通信経路(データバッファ5−1〜5−3)には、優先制御のみで利用されるものと、負荷分散制御のみで利用されるものと、優先制御と負荷分散制御で共有されるものとがある。したがって、負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路としては、負荷分散制御のみで利用されるものと、優先制御と負荷分散制御で共有されるものとがある。負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路(負荷分散制御で利用可能なデータバッファ5−1〜5−3)の情報は、外部からテーブル割り当て制御部7を介して予め通知される。
上記のとおり、ハッシュ値演算部1が演算するハッシュ値は、パケットの属性に固有の値である。一方、負荷分散ハッシュ値演算部30が演算するハッシュ値は、パケットの属性に固有の値であるとは限らず、異なる属性について同一の値が算出される場合が有り得る。
負荷分散制御部3の負荷分散経路制御部32は、負荷分散ハッシュ値演算部30が演算したハッシュ値と負荷分散経路選択テーブル31とを照合し、負荷分散ハッシュ値演算部30が演算したハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を負荷分散経路選択テーブル31から取得して、送出先の通信経路の情報をパケット転送制御部4へ通知する(図2ステップS7)。
次に、パケット転送制御部4は、受信したパケットを、優先制御部2あるいは負荷分散制御部3から通知される送出先の通信経路の情報に従って、データバッファ5−1〜5−3のいずれかへ送信する(図2ステップS8)。具体的には、パケット転送制御部4は、優先制御部2の優先経路制御部21から送出先の通信経路の情報を受け取った場合には、データバッファ5−1〜5−1のうち、優先経路制御部21から通知された送出先の通信経路に対応するデータバッファにパケットを送信し、負荷分散制御部3の負荷分散経路制御部32から送出先の通信経路の情報を受け取った場合には、負荷分散経路制御部32から通知された送出先の通信経路に対応するデータバッファにパケットを送信する。パケットは、データバッファ5−1〜5−3から対応する通信経路へ適宜出力されて宛先へ送信される。
次に、負荷分散制御部3の負荷分散経路選択テーブル31の作成方法について説明する。負荷分散経路選択テーブル31を作成するためには、負荷分散ハッシュ値演算部30が演算するハッシュ値のとり得る全ての値と、外部から設定される負荷分散設定データと、負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路(負荷分散制御で利用可能なデータバッファ5−1〜5−3)の情報とから、負荷分散ハッシュ値演算部30が演算するハッシュ値に応じてパケットを負荷分散制御で利用可能なデータバッファに振り分けたときの各データバッファの負荷状況が負荷分散設定データで規定される負荷状況と合致するように、送出先の通信経路を決定すればよい。こうして、負荷分散ハッシュ値演算部30が演算するハッシュ値と送出先の通信経路とが対応付けられ、負荷分散経路選択テーブル31を設定することが可能になる。
負荷分散設定データとしては、各データバッファの所望の利用率データと、各データバッファの共有設定データ(例えば優先制御によるデータバッファの利用と負荷分散制御によるデータバッファの利用の所望の割合)とがある。
負荷分散経路選択テーブル31は、基本的には負荷分散制御で利用可能なデータバッファについて全てのデータバッファの利用率が一定となる均一なパケットの振り分けが実現されるように予め作成されるが、外部から設定される負荷分散設定データによっては、必ずしも全てのデータバッファの利用率が同一になるとは限らない。このようなデータバッファの割り付けの概念を表したものが図3である。
図3の例では、データバッファ5−1,5−2が優先制御のみで利用されるバッファであり、データバッファ5−3が優先制御と負荷分散制御で共有されるバッファであり、データバッファ5−4〜5−6が負荷分散制御のみで利用されるバッファである。ある属性を有するフロー(パケット)#1は優先制御によりデータバッファ5−1に送信され、別の属性を有するフロー#2は優先制御によりデータバッファ5−2または5−3に送信され、その他のフローは負荷分散制御によりデータバッファ5−3〜5−6のいずれかに送信される。
なお、負荷分散経路選択テーブル31は以上の方法により負荷分散経路制御部32が作成して設定してもよいし、外部で作成した負荷分散経路選択テーブル31をテーブル割り当て制御部7を介して負荷分散制御部3に設定するようにしてもよい。
また、負荷分散制御部3では、優先制御部2の優先経路制御部21から通知された全てのハッシュ値に対して、負荷分散経路選択テーブル31と合致するように新たなハッシュ値が演算される。このときの演算方法は、上記のとおり、通知されたハッシュ値を負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路の数(負荷分散制御で利用可能なデータバッファの数)で除算すればよい。
ただし、負荷分散ハッシュ値演算部30でハッシュ値を演算せずに、優先制御部2の優先経路制御部21から通知されたハッシュ値をそのまま用いてもよい。この場合、負荷分散経路選択テーブル31を作成するためには、ハッシュ値演算部1が演算するハッシュ値のとり得る全ての値と、外部から設定される負荷分散設定データと、負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路の情報とから、ハッシュ値演算部1が演算するハッシュ値に応じてパケットを負荷分散制御で利用可能なデータバッファに振り分けたときの各データバッファの負荷状況が負荷分散設定データで規定される負荷状況と合致するように、送出先の通信経路を決定すればよい。
本実施の形態では、パケットのヘッダデータ中の取得するフィールド値の位置を外部から指定できるようにしたことにより、非特許文献1に開示されたような固定のフィールド値ではなく、任意の長さを持つ任意のフィールド値に対するパケット識別処理を実現することができる。また、本実施の形態では、特殊な条件(例えば複数のフィールドからのフィールド値の取得)に対応することが可能であり、将来の拡張性を確保することができる。
また、本実施の形態では、特許文献1および非特許文献1に開示された技術と異なり、優先制御に利用するデータバッファと負荷分散に利用するデータバッファの自由な割り当てを実現することができ、これによりNIC等の省資源なオンチップ上での効率的なサ−ビスを実現することができる。
また、本実施の形態では、優先制御でのデータバッファの割り当てのためのハッシュ演算に加えて、負荷分散制御で利用可能なデータバッファに適したハッシュ演算を再度実施することで、負荷分散制御の対象外になるパケットを無くすことができ、パケットが単一のデータバッファに振り分けられることによるスループットの低下を回避することができる。また、本実施の形態では、ハッシュ演算によるパケット識別とデータバッファ割り当てによりパケットの順序逆転が起こらないことを保障することができる。
以上で本発明の実施の形態が示され、説明がなされた。本実施の形態のネットワーク負荷分散装置は、回路であってもよいし、機器であってもよい。本実施の形態で示したネットワーク負荷分散装置が、QoS機能実現の優先制御処理機能と高スループットを実現する負荷分散処理機能とを具備する構成を最良の形態と見なしているものの、本実施の形態のネットワーク負荷分散装置は、ROMに記憶されたファームウェアおよび再構成型デバイス、素子、基板、配線などのハードウェアで実現されていても構わない。或いは、ネットワーク負荷分散装置は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで構成されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPUにより読み出されて実行される。すなわち、プログラムは、本実施の形態のネットワーク負荷分散装置としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、ネットワーク負荷分散装置の各ステップをコンピュータに実行させるものである。
本発明は、小資源のハードウェア上で実施されるパケットの送出先制御に適用することができる。
1…ハッシュ値演算部、2…優先制御部、3…負荷分散制御部、4…パケット転送制御部、5−1〜5−6…データバッファ、6…ハッシュ値演算制御部、7…テーブル割り当て制御部、20…優先経路選択テーブル、21…優先経路制御部、30…負荷分散ハッシュ値演算部、31…負荷分散経路選択テーブル、32…負荷分散経路制御部。

Claims (8)

  1. 受信したパケットに含まれるフィールド値を基に第1のハッシュ値を演算するハッシュ値演算手段と、
    前記パケットの送出先の通信経路ごとに設けられるデータバッファと、
    前記第1のハッシュ値に基づいて優先制御の対象となる特定のパケットを検出し、このパケットの送出先の通信経路を決定する優先制御手段と、
    前記第1のハッシュ値に基づく第2のハッシュ値により前記優先制御の対象外のパケットの送出先の通信経路を、前記データバッファの負荷分散を満たしつつ決定する負荷分散制御手段と、
    前記優先制御手段あるいは前記負荷分散制御手段が決定した送出先の通信経路に従って、この通信経路に対応するデータバッファに前記パケットを送信するパケット転送制御手段とを備えることを特徴とするネットワーク負荷分散装置。
  2. 請求項1記載のネットワーク負荷分散装置において、
    前記ハッシュ値演算手段は、前記パケット内の、外部から予め指定された位置にあるフィールド値を取得し、このフィールド値と外部から予め設定されたキー値とに基づいて前記第1のハッシュ値を演算することを特徴とするネットワーク負荷分散装置。
  3. 請求項1または2記載のネットワーク負荷分散装置において、
    前記優先制御手段は、
    前記ハッシュ値演算手段が演算する第1のハッシュ値のとり得る値と送出先の通信経路とを対応付けて予め記憶する優先経路選択テーブルと、
    前記第1のハッシュ値と同一の値が前記優先経路選択テーブルに登録されている場合に、前記第1のハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を前記優先経路選択テーブルから取得する優先経路制御手段とを備えることを特徴とするネットワーク負荷分散装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のネットワーク負荷分散装置において、
    前記負荷分散制御手段は、
    前記ハッシュ値演算手段が演算した第1のハッシュ値と負荷分散制御で利用可能な所定の送出先の情報とから第2のハッシュ値を演算する負荷分散ハッシュ値演算手段と、
    この負荷分散ハッシュ値演算手段が演算する第2のハッシュ値のとり得る値と外部から設定される負荷分散設定データと負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路とから予め設定される負荷分散経路選択テーブルと、
    前記負荷分散ハッシュ値演算手段が演算した第2のハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を前記負荷分散経路選択テーブルから取得する負荷分散経路制御手段とを備えることを特徴とするネットワーク負荷分散装置。
  5. 請求項4記載のネットワーク負荷分散装置において、
    前記負荷分散経路選択テーブルに登録される送出先の通信経路は、前記負荷分散ハッシュ値演算手段が演算する第2のハッシュ値のとり得る全ての値と外部から設定される負荷分散設定データと負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路の情報とから、前記負荷分散ハッシュ値演算手段が演算する第2のハッシュ値に応じてパケットを負荷分散制御で利用可能なデータバッファに振り分けたときの各データバッファの負荷状況が前記負荷分散設定データで規定される負荷状況と合致するように決定されていることを特徴とするネットワーク負荷分散装置。
  6. 受信したパケットに含まれるフィールド値を基に第1のハッシュ値を演算するハッシュ値演算ステップと、
    前記第1のハッシュ値に基づいて優先制御の対象となる特定のパケットを検出し、このパケットの送出先の通信経路を決定する優先制御ステップと、
    前記第1のハッシュ値に基づく第2のハッシュ値により前記優先制御の対象外のパケットの送出先の通信経路を、前記データバッファの負荷分散を満たしつつ決定する負荷分散制御ステップと、
    前記優先制御ステップあるいは前記負荷分散制御ステップで決定した送出先の通信経路に従って、この通信経路に対応するデータバッファに前記パケットを送信するパケット転送制御ステップとを含むことを特徴とするネットワーク負荷分散方法。
  7. 請求項6記載のネットワーク負荷分散方法において、
    前記ハッシュ値演算ステップは、前記パケット内の、外部から予め指定された位置にあるフィールド値を取得し、このフィールド値と外部から予め設定されたキー値とに基づいて前記第1のハッシュ値を演算するステップを含み、
    前記優先制御ステップは、
    前記第1のハッシュ値のとり得る値と送出先の通信経路とを対応付けて予め記憶する優先経路選択テーブルを参照し、前記第1のハッシュ値と同一の値が前記優先経路選択テーブルに登録されている場合に、前記第1のハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を前記優先経路選択テーブルから取得する優先経路制御ステップを含み、
    前記負荷分散制御ステップは、
    前記第1のハッシュ値と負荷分散制御で利用可能な所定の送出先の情報とから第2のハッシュ値を演算する負荷分散ハッシュ値演算ステップと、
    前記第2のハッシュ値のとり得る値と外部から設定される負荷分散設定データと負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路とから予め設定される負荷分散経路選択テーブルを参照し、前記負荷分散ハッシュ値演算ステップで演算した第2のハッシュ値と対応する送出先の通信経路の情報を前記負荷分散経路選択テーブルから取得する負荷分散経路制御ステップとを含むことを特徴とするネットワーク負荷分散方法。
  8. 請求項7記載のネットワーク負荷分散方法において、
    前記負荷分散経路選択テーブルに登録される送出先の通信経路は、前記負荷分散ハッシュ値演算ステップで演算する第2のハッシュ値のとり得る全ての値と外部から設定される負荷分散設定データと負荷分散制御で利用可能な送出先の通信経路の情報とから、前記負荷分散ハッシュ値演算ステップで演算する第2のハッシュ値に応じてパケットを負荷分散制御で利用可能なデータバッファに振り分けたときの各データバッファの負荷状況が前記負荷分散設定データで規定される負荷状況と合致するように決定されていることを特徴とするネットワーク負荷分散方法。
JP2016018628A 2016-02-03 2016-02-03 ネットワーク負荷分散装置および方法 Active JP6461834B2 (ja)

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