JP2012204450A - 接着構造と該接着構造を有する熱電モジュール - Google Patents

接着構造と該接着構造を有する熱電モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤の厚みを確実に厚くし得る簡易な構造を提供する。
【解決手段】接着構造であって、スペーサ(第一部材)5と、第一基板(第二部材)3と、スペーサ5と第一基板3を接着する接着剤11を有する。スペーサ5は、第一基板3に当接する当接面5b1と、当接面5b1よりも第一基板3から離れる方向に当接面5b1との間に段差を形成する段差部5jと、段差部5jによって当接面5b1と連結されかつ第一基板3との間に接着剤11が充填される接着面5c1を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、第一部材と第二部材を接着剤によって接着する接着構造に関する。
特許文献1に記載のモジュールは、中央に凹部が形成されかつ凹部の外周に周壁部を有するケースと、ケースの凹部に設置されるペルチェモジュールと、ケースの凹部を覆うチップホルダと、周壁部に形成された溝に充填されてケースとチップホルダを接着する接着剤を有する。特許文献2に記載のモジュールは、回路基板と、回路基板の裏面を覆いかつ回路基板の裏面の外周部に向けて突出する周壁部を有する蓋と、周壁部と回路基板の間に設けられるシート状の接着剤を有する。
特開2002−184918号公報 実開昭58−135948号公報
しかし接着剤で接着される二部材がそれぞれ変形して二部材の変形量に差が生じる場合がある。例えば、二部材の熱膨張率に差がある場合、あるいは二部材に温度差が生じる場合に変形量に差が生じる。二部材の変形量の差が接着剤の変形許容量を超えると、接着剤が二部材から剥がれ得る。そのため接着剤が二部材から剥がれることを防止するために、接着剤の厚みを十分に取る必要がある。しかし特許文献1の技術では、接着剤は二部材を強く押すことで厚みが薄くなる。特許文献2の技術では、接着剤を予めシート状にして厚みを確保する必要がある。そのため接着剤の厚みを確実に厚くし得る簡易な構造が従来必要とされている。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載する接着構造または該接着構造を有する熱電モジュールである。請求項1にかかる接着構造は、第一部材と、第二部材と、第一部材と第二部材を接着する接着剤を有する。第一部材は、第二部材に当接する当接面と、当接面よりも第二部材から離れる方向に当接面との間に段差を形成する段差部と、段差部によって当接面と連結されかつ第二部材との間に接着剤が充填される接着面を有する。
したがって第一部材と第二部材は、当接面によって近接する方向への移動が規制される。そのため当接面と接着面の間の段差部によって接着剤の厚さが決定されて、接着剤の厚みが所定以上に確実に確保され得る。接着剤は、厚いほど変形し得る量が大きくなるために、接着剤の変形許容量が十分に大きくなる。これにより接着剤が第一と第二部材の変形差に対応して変形して第一と第二部材から剥がれ難い。
請求項2にかかる熱電モジュールは、第一と第二基板と、第一と第二基板の間に実装される熱電素子と、第一と第二基板の間に設けられて第一と第二基板の間隔を決定するスペーサを有する。第一基板とスペーサのいずれか一つが第一部材であり、他の一つが第二部材である。
したがってスペーサは、第一と第二基板の間に位置する熱電素子が潰れることを規制する。第一と第二基板の間には、熱電素子が設けられるために温度差が生じる。例えば熱電素子がペルチェ効果を奏する場合、熱電素子によって第一と第二基板の間に温度差が生じる。そのため第一と第二基板の間に設けられるスペーサと第一基板の間に変形量に差が生じやすい。これ対してスペーサと第一基板の間の接着剤は、十分な厚さを得ることができるため、スペーサと第一基板から剥がれ難い。
請求項3においてスペーサは、第一基板と第二基板の間において第一基板の外周縁全周に沿って延出する本体枠部を有する。当接面と接着面は、本体枠部と第一基板のいずれか一つにおいて第一基板の外周縁全周に沿って設けられる。したがって当接面が第一基板の外周縁全周に設けられるため、スペーサと第一基板が基板厚み方向に相対的に傾くことが規制される。これにより接着剤の厚みが確実に確保され得る。接着面に設けられる接着剤が第一基板の外周縁全周に設けられることで、接着剤によってスペーサと第一基板の間がシールされ得る。
請求項4において熱電モジュールは、第一基板を覆いかつ第一基板との間に流路を形成する第一ケースを有する。したがってスペーサと第一基板の間に設けられる接着剤によって流路に供給される熱媒体は、スペーサと第一基板の間に入ることが規制され得る。
請求項5においてスペーサは、第一部材であり、スペーサは、第一基板に向けて突出しかつ当接面を有する突出部と、突出部に隣接しかつ接着面を有する凹部と、当接面と接着面を連結する段差部と、突出部の反対側において凹部に隣接しかつ接着面から起立する外側枠部を有する。したがって凹部に設けられる接着剤は、突出部と外側枠部によって凹部の外へ出ることが抑制され得る。
請求項6において外側枠部は、第一基板の外周端縁に隣接する。したがって外側枠部は、第一基板のスペーサに対する位置を決定する。
請求項7において熱電モジュールは、第一と第二基板と、前記第一と第二基板の間に実装される熱電素子と、第二基板を覆いかつ第二基板との間に流路を形成する第二ケースを有する。第二基板と第二ケースのいずれか一つが第一部材であり、他の一つが第二部材である。接着剤が第二基板の外周縁の全周に沿って設けられる。したがって第二ケースの流路を流れる熱媒体は、接着剤によって第二基板と第二ケースの間に入ることが規制され得る。
請求項8において当接面は、第二基板と第二ケースのいずれか一つにおいて第二基板の外周縁全周に沿って設けられる。したがって当接面が第二基板の外周縁全周に設けられるため、第二基板と第二ケースが基板厚み方向に相対的に傾くことが規制される。これにより接着剤の厚みが確実に確保され得る。
請求項9において第二ケースは、第一部材であり、第二ケースは、第二基板に向けて突出しかつ当接面を有する突出部と、突出部に隣接しかつ接着面を有する凹部と、当接面と接着面を連結する段差部と、突出部の反対側において凹部に隣接しかつ接着面から起立する外側突出部を有する。したがって凹部に設けられる接着剤は、突出部と外側突出部によって凹部の外へ出ることが抑制され得る。
請求項10において接着剤が液状ガスケットである。したがって接着剤は、二部材間をシールでき、その弾性変形量に富むために二部材に対して剥がれ難い。
本発明によると接着剤の厚みを簡易な構造によって十分に得ることができ、接着剤が二部材からの剥がれることが抑制され得る。
熱交換システムの構成図である。 熱電モジュールの斜視図である。 図2のIII―III線一部断面矢視図である。 接着構造近傍における図3の一部拡大図である。 熱電モジュールの分解斜視図である。 ペルチェユニットの一部分解斜視図である。 ペルチェユニットの第二基板側からの斜視図である。 第一基板と連通路の一部の概略斜視図である。
本発明の一つの実施の形態を図1〜8にしたがって説明する。図1に示すように熱交換システム20は、例えば車両に設けられ、熱電モジュール1とラジエタ21と室内熱交換モジュール24を有する。ラジエタ21は、配管26によって車両のエンジン22と接続される。配管26の途中に設けられたポンプ23によって室外側熱媒体(クーラント液)がエンジン22とラジエタ21の間を循環する。室外側熱媒体は、エンジン22から熱(温熱)を受け、ラジエタ21から外気に熱を放出する。
図1に示すように熱電モジュール(熱交換モジュール)1は、配管26に接続された配管27によってラジエタ21と接続され、エンジン22と並列にラジエタ21に接続される。室外側熱媒体は、配管26,27を経由して熱電モジュール1から冷熱を受けて冷却される。したがって室外側熱媒体は、ラジエタ21のみならず熱電モジュール1によっても冷却され得る。
図1に示すように熱電モジュール1は、配管28によって室内熱交換モジュール24と接続される。配管28の途中に設けられたポンプ25によって室内側熱媒体(クーラント液)が熱電モジュール1と室内熱交換モジュール24の間を循環する。室内側熱媒体は、熱電モジュール1から温熱を受け、室内熱交換モジュール24から室内の空気に熱を放出する。したがって室内熱交換モジュール24によって室内が暖められ得る。
熱電モジュール1は、図2,5に示すように第一ケース6と第二ケース7とペルチェユニット1aを有する。第一ケース6と第二ケース7は、板状のケース本体6a,7aと筒状の導入管6b,7bと筒状の吐出管6c,7cを一体に有する。ケース本体6a,7aは、周壁部6a1,7a1と仕切部6a2,7a2を有する。周壁部6a1,7a1は、ケース本体6a,7aの外周から厚み方向に突出する。周壁部7a1の外周部には、周壁部7a1から厚み方向にさらに突出する外側突出部7a4が形成される。
仕切部6a2,7a2は、図5に示すようにケース本体6a,7aの短手中心領域において長手方向に延出しかつ厚み方向に突出する。周壁部6a1,7a1と仕切部6a2,7a2によって流路6a3,7a3が形成される。流路6a3,7a3は、ケース本体6a,7aの表面においてU字状に延出する。
図4に示すように周壁部7a1と仕切部7a2には、突出部7fと凹部7gが形成され、突出部7fと凹部7gの間には段差部7jが形成される。突出部7fは、周壁部7a1の内周全周と、仕切部7a2の外周縁に沿って延出する。突出部7fは、先端に当接面7f1を有する。当接面7f1は、接着剤などを介すことなく、ペルチェユニット1aの第二基板4に直接当接する。
段差部7jは、図4に示すように当接面7f1から第二基板4から離れる方向に延出する段差面7j1を有する。段差面7j1は、当接面7f1から略垂直に延出する。段差面7j1の一端縁が当接面7f1と連結され、他端縁が凹部7gの接着面7g1と連結される。凹部7gは、突出部7fの間あるいは突出部7fと外側突出部7a4の間に形成される。凹部7gは、突出部7fよりも第二基板4から離れる接着面(底面)7g1を有する。接着面7g1と当接面7f1との間には接着剤12,13が設けられる空間が形成される。接着剤12,13の厚みは、接着面7g1と当接面7f1の段差、すなわち段差部7jの大きさによって決定される。
接着剤12,13は、図4に示すように液状ガスケットであって、ペースト状(液状)において接着面7g1上に塗布される。接着剤12,13は、熱などが所定時間加えられることで弾性変形に富むゴム状になる。接着剤12,13は、第二基板4の外周全周に沿って設けられる。接着剤12,13は、第二ケース7と第二基板4の間をシールする。
図2,5に示すように導入管6b,7bと吐出管6c,7cは、ケース本体6a,7aから厚み方向に延出する。導入管6b,7bと吐出管6c,7cは、ケース本体6a,7aの一端側に並設される。導入管6b,7bには、流路6a3,7a3の一端部と連通する導入路6b1,7b1が形成される。吐出管6c,7cには、流路6a3,7a3の他端部と連通する吐出路6c1,7c1が形成される。
第二ケース7は、図2に示すようにコネクタ部7hを一体に有する。コネクタ部7hは、筒状であってケース本体7aから側方に突出する。コネクタ部7hには、図示省略のコンバータのコネクタ部が接続される。コンバータは、入力された電圧を所定の電圧に変換し、第二ケース7に設けられた図示省略の電極部材に電流を供給する。供給された電流は、電極部材を介してペルチェユニット1aに供給される。
第一ケース6と第二ケース7は、図3,5に示すように複数の連結部6d,7dを有する。連結部6d,7dは、円筒状であってケース本体6a,7aの側面に形成される。連結部6d,7dは、相互に当接される。連結部6dには、ボルト10の軸部10aが挿入される金属管6eが設けられ、連結部7dには、軸部10aが螺合される雌ねじ管7eが設けられる。
ペルチェユニット1aは、図3に示すように熱電素子(ペルチェ素子)2と基板3,4とフィン8,9を有する。熱電素子2は、異なる金属、導体または半導体から構成される。熱電素子2は、直流電流が流されることでペルチェ効果を奏する。熱電素子2は、電流が供給されることで一端部が吸熱部となって吸熱し、他端部が放熱部となって放熱する。熱電素子2は、基板3,4に対して平面上縦方向に複数列、横方向に複数列設けられる。
ペルチェユニット1aは、図5,6に示すように小さい複数(例えば10枚)の第一基板3と、大きい一枚の第二基板4を有する。第一基板3と第二基板4には、図3に示すように配線3a,4aが印刷される。配線3a,4aには、半田によって熱電素子2が接合される。配線3a,4aは、協働して複数の熱電素子2を直列に接続する。したがって電流は、熱電素子2を介して基板3,4間を交互に流れる。
各第一基板3には、図5,6に示すように各一つの第一フィン8が設けられる。第二基板4には、図7に示すように二個の第二フィン9が設けられる。フィン8,9は、基板3,4から熱電素子2と反対方向に突出する。フィン8,9は、図4に示すように板状でかつジグザグ形状であって、流路6a3,7a3内に設置される。フィン8,9には、ジグザグ間に隙間8a,9aが形成される。隙間8a,9aは、流路6a3,7a3を遮断しないように流路6a3,7a3の長手方向に延出する。第一基板3と第二基板4は、スペーサ5によって相対的に位置が決定される。
スペーサ(枠体)5は、図3,4に示すように樹脂製であって、本体枠部5aと外側枠部5dを一体に有する。本体枠部5aは、第一基板3と第二基板4の間に設けられて、基板3,4の厚み方向の距離を決定する。本体枠部5aは、基板3,4が近接する距離を規制することで熱電素子2が潰れることを抑制し得る。
本体枠部5aは、図4に示すように第一基板3の外周全周に沿って延出する。本体枠部5aの一端面(図4にて下面)は、第二基板4に直接当接する。本体枠部5aの他端面(図4にて上面)には、突出部5bと凹部5cが形成され、突出部5bと凹部5cの間には段差部5jが形成される。
本体枠部5aは、図4に示すように第一基板3の外周縁に位置する外側領域5a1と外側領域5a1よりも第一基板3の中心に近い内側領域5a2を有する。突出部5bは、内側領域5a2に形成され、第一基板3の外周縁全周に沿って延出する。突出部5bは、本体枠部5aから第一基板3に向けて突出し、先端部に当接面5b1を有する。当接面5b1は、接着剤等を介さずに直接、第一基板3に当接する。
段差部5jは、図4に示すように当接面5b1から第一基板3から離れる方向に延出する段差面5j1を有する。段差面5j1は、当接面5b1から略垂直に延出する。段差面5j1の一端縁が当接面5b1と連結され、他端縁が凹部5cの接着面5c1と連結される。凹部5cは、第一基板3の外側領域5a1に形成される。凹部5cは、突出部5bよりも第一基板3から離れる接着面(底面)5c1を有する。接着面5c1は、第一基板3との間に接着剤11が設けられる空間を形成する。接着剤11の厚みは、接着面5c1と当接面5b1の段差、すなわち段差部5jの大きさによって決定される。
接着剤11は、図4に示すように液状ガスケットであって、ペースト状(液状)にて接着面5c1上に塗布され、熱などが所定時間加えられることで弾性変形に富むゴム状になる。接着剤11は、本体枠部5aの外周全周に沿って形成される。接着剤11は、本体枠部5aと接着面5c1を接着して、本体枠部5aと接着面5c1の間をシールする。
外側枠部5dは、図4,6に示すように本体枠部5aの外周縁に沿って形成される。外側枠部5dは、本体枠部5aよりも厚く、本体枠部5aの上方に穴5gを形成する。第一基板3が穴5gに設置され、第一基板3の平面方向の位置が本体枠部5aによって決定され、第一基板3の板厚方向の位置が本体枠部5aによって決定される。
外側枠部5dには、図4に示すように第一突出部5eと第二突出部5fが形成される。第一突出部5eは、外側枠部5dから第一基板3を厚み方向に超えて第一ケース6に向けて突出する。第一突出部5eは、第一ケース6の周壁部7a1と仕切部7a2に離間可能に直接当接する。第二突出部5fは、外側枠部5dから第二ケース7に向けて厚み方向に突出する。第二突出部5fは、第二基板4の外周端縁に沿って延出し、第二基板4のスペーサ5に対する相対位置を決定する。
スペーサ5には、図4,8に示すように連通路5hが形成される。連通路5hは、L字状であって第一路5h1と第二路5h2を有する。第一路5h1は、第二基板4の表面に沿って延出し、基板3,4間の空間18に開口する開口部5h3を有する。第二路5h2は、第二基板4の側面に沿って延出し、厚み方向に開口する出口5h4を有する。
ペルチェユニット1aを作成する場合は、図3,4に示すようにスペーサ5の本体枠部5aに接着剤11を塗布する。基板3,4にフィン8,9を接着し、基板3,4の配線3a,4a上にペースト状の半田を塗布する。半田によって基板3,4の一つに熱電素子2を接合する。基板3,4をスペーサ5に装着して、熱電素子2を他の一つの基板3,4に対しても半田によって接合する。熱を加えて半田をリフローして半田をペースト状から固体状にする。半田をリフローする際に発生したガスは、自然にあるいは吸引することで連通路5hを通って空間18からスペーサ5の外に吐出される。接着剤11は、熱、外気等と反応してペースト状からゴム状になる。
熱電モジュール1を作成する場合は、図4に示すように第二ケース7の接着面7g1に接着剤12,13を塗布する。第二ケース7にペルチェユニット1aを設置する。第二基板4が当接面7f1に当接し、周壁部6a1と仕切部6a2が接着剤12によって接着される。スペーサ5の第二突出部5fが接着剤13によって周壁部6a1に接着される。連通路5hの出口5h4が接着剤13によって塞がれる。
図4に示すように第一ケース6の周壁部6a1または第二ケース7の外側突出部7a4に接着剤14を塗布する。接着剤14は、液状ガスケットであって、周壁部6a1に沿って第一ケース6の外周全周に設けられる。第一ケース6に第二ケース7を重ねることで、接着剤14が周壁部6a1と外側突出部7a4を接着してケース6,7間をシールする。
図3に示すようにボルト10を金属管6eに挿入し、ボルト10を雌ねじ管7eに螺合することで第一ケース6と第一ケース6が強く結合される。接着剤12〜14は、熱、外気等と反応してペースト状からゴム状になる。
熱交換システム20を作成する場合は、図2に示す熱電モジュール1の導入管7bと吐出管7cに図1に示す配管27を接続する。導入管6bと吐出管6cに配管28を接続する。図2に示すコネクタ部7hとコンバータを接続し、図3に示す熱電素子2にコンバータからの電流を供給する。熱電素子2は、第二基板4側の端部において吸熱し、第一基板3側の端部において放熱する。
第二基板4は、図3に示すように第二フィン9を介して第二流路7a3内を流れる室外側熱媒体17から熱を吸収する。これにより室外側熱媒体17に冷熱が供給される。第一基板3は、第一フィン8を介して第一流路6a3内を流れる室内側熱媒体16に熱を放出する。これにより室内側熱媒体16に温熱が供給される。
図3に示すように室内側熱媒体16は、接着剤11によって第一基板3とスペーサ5の間を通って基板3,4間に入ることが抑制される。室内側熱媒体16は、接着剤14によってケース6,7の外へ排出されることが抑制される。室内側熱媒体16は、接着剤13によって第二基板4とスペーサ5を通って基板3,4間に入ることが抑制される。室外側熱媒体17は、接着剤12,13によって基板3,4間に入ることが抑制される。
以上のように図4に示すように接着構造は、第一部材(スペーサ5、第二ケース7)と、第二部材(第一基板3、第二基板4)と、第一部材と第二部材を接着する接着剤11,12を有する。第一部材は、第二部材に当接する当接面5b1,7f1と、当接面5b1,7f1よりも第二部材から離れる方向に当接面5b1,7f1との間に段差を形成する段差部5j,7jと、段差部5j,7jによって当接面5b1,7f1と連結されかつ第二部材との間に接着剤11,12が充填される接着面5c1,7g1を有する。
したがって第一部材(スペーサ5、第二ケース7)と第二部材(第一基板3、第二基板4)は、当接面5b1,7f1によって近接する方向への移動が規制される。そのため当接面5b1,7f1と接着面5c1,7g1の間の段差部5j,7jによって接着剤11,12の厚さが決定され、接着剤11,12の厚みが所定以上に確実に確保され得る。接着剤11,12は、厚いほど変形し得る量が大きくなるために、接着剤11,12の変形許容量が十分に大きくなる。これにより接着剤11,12が第一と第二部材の変形差に対応して変形して第一と第二部材から剥がれ難い。
熱電モジュール1は、図4に示すように第一と第二基板3,4と、第一と第二基板3,4の間に実装される熱電素子2と、第一と第二基板3,4の間に設けられて第一と第二基板3,4の間隔を決定するスペーサ5を有する。第一基板3が第一部材であり、スペーサ5が第二部材である。
したがってスペーサ5は、第一と第二基板3,4の間に位置する熱電素子2が潰れることを規制する。第一と第二基板3,4の間には、熱電素子2が設けられるために温度差が生じる。例えば熱電素子2がペルチェ効果を奏する場合、熱電素子2によって第一と第二基板3,4の間に温度差が生じる。そのため第一と第二基板3,4の間に設けられるスペーサ5と第一基板3の間に変形量に差が生じやすい。これ対してスペーサ5と第一基板3の間の接着剤11は、十分な厚さを得ることができるため、スペーサ5と第一基板3から剥がれ難い。
スペーサ5は、図4に示すように第一基板3と第二基板4の間において第一基板3の外周縁全周に沿って延出する本体枠部5aを有する。当接面5b1と接着面5c1は、本体枠部5aにおいて第一基板3の外周縁全周に沿って設けられる。したがって当接面5b1が第一基板3の外周縁全周に設けられるため、スペーサ5と第一基板3が基板厚み方向に相対的に傾くことが規制される。これにより接着剤11の厚みが確実に確保され得る。接着面5c1に設けられる接着剤11が第一基板3の外周縁全周に設けられることで、接着剤11によってスペーサ5と第一基板3の間がシールされ得る。
熱電モジュール1は、図3に示すように第一基板3を覆いかつ第一基板3との間に流路6a3を形成する第一ケース6を有する。したがってスペーサ5と第一基板3の間に設けられる接着剤11によって流路6a3に供給される室内側熱媒体16は、スペーサ5と第一基板3の間に入ることが規制され得る。
スペーサ(第一部材)5は、図4に示すように第一基板3に向けて突出しかつ当接面5b1を有する突出部5bと、突出部5bに隣接しかつ接着面5c1を有する凹部5cと、当接面5b1と接着面5c1を連結する段差部5jと、突出部5bの反対側において凹部5cに隣接しかつ接着面5c1から起立する外側枠部5dを有する。したがって凹部5cに設けられる接着剤11は、突出部5bと外側枠部5dによって凹部5cの外へ出ることが抑制され得る。
外側枠部5dは、図4に示すように第一基板3の外周端縁に隣接する。したがって外側枠部5dは、第一基板3のスペーサ5に対する位置を決定する。
熱電モジュール1は、図4に示すように第一と第二基板3,4と、熱電素子2と、第二基板4を覆いかつ第二基板4との間に第二流路7a3を形成する第二ケース7を有する。第二ケース7が第一部材であり、第二基板4が第二部材である。接着剤12が第二基板4の外周縁の全周に沿って設けられる。したがって第二ケース7の第二流路7a3を流れる室外側熱媒体17は、接着剤12によって第二基板4と第二ケース7の間に入ることが規制され得る。
当接面7f1は、図4に示すように第二ケース7において第二基板4の外周縁全周に沿って設けられる。したがって当接面7f1が第二基板4の外周縁全周に設けられるため、第二基板4と第二ケース7が基板厚み方向に相対的に傾くことが規制される。これにより接着剤12の厚みが確実に確保され得る。
第二ケース(第一部材)7は、図4に示すように第二基板4に向けて突出しかつ当接面7f1を有する突出部7fと、突出部7fに隣接しかつ接着面7g1を有する凹部7gと、当接面7f1と接着面7g1を連結する段差部7jと、突出部7fの反対側において凹部7gに隣接しかつ接着面7g1から起立する外側突出部7a4を有する。したがって凹部7gに設けられる接着剤12,13は、突出部7fと外側突出部7a4によって凹部7gの外へ出ることが抑制され得る。
接着剤11〜13が液状ガスケットである。したがって接着剤11〜13は、二部材間をシールでき、その弾性変形量に富むために二部材に対して剥がれ難い。
本発明は、上記実施の形態に限定されず、例えば二つの部材を接着する構造を備えるものであればどんなものであっても良い。接着剤は、液状ガスケットでも良いし、シーラントでも良いし、塗布時に液状またはペースト状であって製品時に弾性変形の大きいゴム状になるのもの、または塗布時に液状等で製品時に弾性変形の小さい固体状になるもの、第一部材と第二部材の間に設置する際にシート状のものであっても良い。
当接面5b1,7f1は、接着剤を介すことなく全領域において基板3,4に当接しても良いし、一部領域において基板3,4に直接当接し、他の領域において接着剤を介して基板3,4に当接しても良い。この場合、当接面5b1,7f1と基板3,4の間に位置する接着剤の厚みは、接着面5c1,7g1と基板3,4間に充填される接着剤11,12よりも小さい。そのため基本的には接着剤11,12によってスペーサ5が第一基板3に接着され、第二ケース7が第二基板4に接着される。
熱電素子は、ペルチェ素子であっても良いし、ゼーベック効果またはトムソン効果等を奏する素子であっても良い。熱電素子がゼーベック効果を奏する場合、第一基板と第二基板の間に温度差が生じる場所で使用され、熱電素子が第一基板と第二基板の間の温度差を電圧に変換する。そのため第一基板と第二基板の間に設けられるスペーサ5と第一基板3の間に変形量に差が生じやすい。これ対してスペーサ5と第一基板3の間の接着剤11は、十分な厚さを得ることができるため、スペーサ5と第一基板3から剥がれ難い。
スペーサ5は、基板3,4の外周全周に設けられていても良いし、基板3,4の外周の一部あるいは基板3,4の中央領域の一部に設けられても良い。
スペーサ5の本体枠部5aと第二基板4の間に接着剤が設けられていなくても良いし、接着剤が設けられていても良い。スペーサ5の第一突出部5eと第一ケース6の間に接着剤が設けられていなくても良いし、接着剤が設けられていても良い。
当接面5b1を備える突出部5bと接着面5c1を備える凹部5cがスペーサ5に設けられても良いし、第一基板3に設けられていても良い。当接面7f1を備える突出部7fと接着面7g1を備える凹部7gが第二ケース7に設けられても良いし、第二基板4に設けられていても良い。
突出部7fは、第二基板4の外周縁全周に沿って形成されても良いし、第二基板4の外周縁の一部に対応する位置のみに形成されても良い。
熱電モジュール1は、ケース6,7を有していても良いし、ケース6,7を有していない、あるいはケース6,7の一つのみを有していても良い。
熱交換システム20は、図1に示すように車両の室内の暖房に使用されても良いし、冷房に使用されても良い。冷房に使用する場合は、第一ケース6が配管28と接続され、第一ケース6が配管27と接続される。
熱電モジュール1は、車両の室内の冷暖房に使用されても良いし、電池等の車両部品の冷却または加熱に使用されても良いし、あるいは車両以外の製品を冷却または加熱するために使用されても良い。
ケース6,7内に供給される熱媒体は、液体でも良いし、気体でも良い。
1…熱電モジュール
1a…ペルチェユニット
2…熱電素子
3…第一基板(第二部材)
4…第二基板(第二部材)
5…スペーサ(第一部材)
5a…本体枠部
5b…突出部
5b1,7f1…当接面
5c…凹部
5c1,7g1…接着面
5d…外側枠部
5j,7j…段差部
6…第一ケース
6a1,7a1…周壁部
6a3,7a3…流路
7…第二ケース(第一部材)
7f…突出部
8,9…フィン
11〜14…接着剤
20…熱交換システム
21…ラジエタ
22…エンジン
24…室内熱交換モジュール

Claims (10)

  1. 接着構造であって、
    第一部材と、第二部材と、前記第一部材と前記第二部材を接着する接着剤を有し、
    前記第一部材は、前記第二部材に当接する当接面と、前記当接面よりも前記第二部材から離れる方向に前記当接面との間に段差を形成する段差部と、前記段差部によって前記当接面と連結されかつ前記第二部材との間に前記接着剤が充填される接着面を有する接着構造。
  2. 請求項1に記載の接着構造を有する熱電モジュールであって、
    第一と第二基板と、前記第一と第二基板の間に実装される熱電素子と、前記第一と第二基板の間に設けられて前記第一と第二基板の間隔を決定するスペーサを有し、
    前記第一基板と前記スペーサのいずれか一つが前記第一部材であり、他の一つが前記第二部材である熱電モジュール。
  3. 請求項2に記載の熱電モジュールであって、
    前記スペーサは、前記第一基板と前記第二基板の間において前記第一基板の外周縁全周に沿って延出する本体枠部を有し、
    前記当接面と前記接着面は、前記本体枠部と前記第一基板のいずれか一つにおいて前記第一基板の外周縁全周に沿って設けられる熱電モジュール。
  4. 請求項3に記載の熱電モジュールであって、
    前記第一基板を覆いかつ前記第一基板との間に流路を形成する第一ケースを有する熱電モジュール。
  5. 請求項2〜4のいずれか一つに記載の熱電モジュールであって、
    前記スペーサは、前記第一部材であり、
    前記スペーサは、前記第一基板に向けて突出しかつ前記当接面を有する突出部と、前記突出部に隣接しかつ前記接着面を有する凹部と、前記当接面と前記接着面を連結する前記段差部と、前記突出部の反対側において前記凹部に隣接しかつ前記接着面から起立する外側枠部を有する熱電モジュール。
  6. 請求項5に記載の熱電モジュールであって、
    前記外側枠部は、前記第一基板の外周端縁に隣接する熱電モジュール。
  7. 請求項1に記載の接着構造を有する熱電モジュールであって、
    第一と第二基板と、前記第一と第二基板の間に実装される熱電素子と、前記第二基板を覆いかつ前記第二基板との間に流路を形成する第二ケースを有し、
    前記第二基板と前記第二ケースのいずれか一つが前記第一部材であり、他の一つが前記第二部材であり、
    前記接着剤が前記第二基板の外周縁の全周に沿って設けられる熱電モジュール。
  8. 請求項7に記載の熱電モジュールであって、
    前記当接面は、前記第二基板と前記第二ケースのいずれか一つにおいて前記第二基板の外周縁全周に沿って設けられる熱電モジュール。
  9. 請求項7または8に記載の熱電モジュールであって、
    前記第二ケースは、前記第一部材であり、
    前記第二ケースは、前記第二基板に向けて突出しかつ前記当接面を有する突出部と、前記突出部に隣接しかつ前記接着面を有する凹部と、前記当接面と前記接着面を連結する前記段差部と、前記突出部の反対側において前記凹部に隣接しかつ前記接着面から起立する外側突出部を有する熱電モジュール。
  10. 請求項3,4,7,8のいずれか一つに記載の熱電モジュールであって、
    前記接着剤が液状ガスケットである熱電モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018522408A (ja) * 2015-06-10 2018-08-09 ジェンサーム インコーポレイテッドGentherm Incorporated 車両バッテリのための仮圧縮性圧縮リミッタを備える熱電モジュール
KR101991951B1 (ko) * 2017-12-26 2019-06-24 조인셋 주식회사 열 전도 부재
US11031536B2 (en) 2015-06-10 2021-06-08 Gentherm Incorporated Vehicle battery thermoelectric device with integrated cold plate assembly and method of assembling same

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