JP2012203378A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】清掃器に現像剤を供給する画像において現像剤の量を削減可能にすること。
【解決手段】予め設定された清掃時期に、潜像形成装置(ROS)により像保持体(PR)の表面に清掃用の潜像(11)を形成して、現像装置(G)で清掃用の潜像(11)を可視像に現像すると共に、可視像を清掃器(CL1)に清掃させる清掃工程を実行する清掃工程制御手段(C6)と、現像剤保持体(Ga)の回転速度を制御する回転制御手段(C7)であって、清掃工程時に画像形成動作時の回転速度(V1)に対して高速の清掃工程用の回転速度(V2)で回転させる回転制御手段(C7)と、を備えた画像形成装置(U)。
【選択図】図3
【解決手段】予め設定された清掃時期に、潜像形成装置(ROS)により像保持体(PR)の表面に清掃用の潜像(11)を形成して、現像装置(G)で清掃用の潜像(11)を可視像に現像すると共に、可視像を清掃器(CL1)に清掃させる清掃工程を実行する清掃工程制御手段(C6)と、現像剤保持体(Ga)の回転速度を制御する回転制御手段(C7)であって、清掃工程時に画像形成動作時の回転速度(V1)に対して高速の清掃工程用の回転速度(V2)で回転させる回転制御手段(C7)と、を備えた画像形成装置(U)。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、像保持体の清掃を行う清掃器に対して現像剤を供給するための画像を形成する技術として、以下の特許文献1、2に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開平11−069117号公報には、非画像形成時に、黒帯画像を形成して、転写材への転写を行わずにクリーニング装置に黒帯画像を送ることで、感光体ドラムの削れムラやクリーニング不良、画像ムラや現像ゴースト等の問題を解決する技術が記載されている。
特許文献1としての特開平11−069117号公報には、非画像形成時に、黒帯画像を形成して、転写材への転写を行わずにクリーニング装置に黒帯画像を送ることで、感光体ドラムの削れムラやクリーニング不良、画像ムラや現像ゴースト等の問題を解決する技術が記載されている。
特許文献2としての特開2007−240768号公報には、先の画像の領域(40a)と次の画像の領域(40b)との間の非画像形成領域(40c)にパッチパターン(T)を形成して、2次転写することなく中間転写ベルト(40)のクリーニングブレード(45)まで搬送することで、クリーニングブレード(45)のエッジ部の中間転写ベルト(40)に対する滑りを良好なものに維持し、ブレード(45)の捲れやトナーのすり抜けを防止し、清掃能力を保持する技術が記載されている。
本発明は、清掃器に現像剤を供給する画像において現像剤の量を削減可能にすることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の画像形成装置は、
回転する像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電器と、
前記像保持体の帯電された表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置であって、表面に現像剤を保持して回転して前記像保持体と対向する現像領域に現像剤を搬送する現像剤保持体を有する前記現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写させる転写装置と、
前記媒体に転写された可視像を定着させる定着装置と、
可視像が転写された後の前記像保持体の表面に付着した付着物を清掃する清掃器と、
予め設定された清掃時期に、前記潜像形成装置により前記像保持体の表面に清掃用の潜像を形成して、前記現像装置で前記清掃用の潜像を可視像に現像すると共に、前記可視像を前記清掃器に清掃させる清掃工程を実行する清掃工程制御手段と、
前記現像剤保持体の回転速度を制御する回転制御手段であって、前記清掃工程時に画像形成動作時の回転速度に対して高速の清掃工程用の回転速度で回転させる前記回転制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
回転する像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電器と、
前記像保持体の帯電された表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置であって、表面に現像剤を保持して回転して前記像保持体と対向する現像領域に現像剤を搬送する現像剤保持体を有する前記現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写させる転写装置と、
前記媒体に転写された可視像を定着させる定着装置と、
可視像が転写された後の前記像保持体の表面に付着した付着物を清掃する清掃器と、
予め設定された清掃時期に、前記潜像形成装置により前記像保持体の表面に清掃用の潜像を形成して、前記現像装置で前記清掃用の潜像を可視像に現像すると共に、前記可視像を前記清掃器に清掃させる清掃工程を実行する清掃工程制御手段と、
前記現像剤保持体の回転速度を制御する回転制御手段であって、前記清掃工程時に画像形成動作時の回転速度に対して高速の清掃工程用の回転速度で回転させる前記回転制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、清掃工程時に画像形成時よりも高速で現像剤保持体を回転させない場合に比べて、清掃器に現像剤を供給する画像において現像剤の量を削減可能にすることができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の画像形成装置の斜視図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、プリンタ本体U1の上面に第1の媒体排出部の一例としての第1排出トレイTRh、いわゆるフェイスダウントレイTRhが設けられている。前記第1排出トレイTRhの媒体排出方向先端側の上面前部には、利用者が入力操作する操作部UIが設けられており、前記操作部UIには表示部等が設けられている。プリンタUの上部前面には、前開閉部の一例としてのフロントパネルUaが配置されており、フロントパネルUa下端部が左右方向に延びる回転軸により、プリンタU本体に回転可能に支持されている。したがって、現像剤容器の一例としてのトナーカートリッジや、可視像形成ユニットの一例としてのプロセスユニット等を交換する場合、フロントパネルUaを開けて交換できる。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、プリンタ本体U1の上面に第1の媒体排出部の一例としての第1排出トレイTRh、いわゆるフェイスダウントレイTRhが設けられている。前記第1排出トレイTRhの媒体排出方向先端側の上面前部には、利用者が入力操作する操作部UIが設けられており、前記操作部UIには表示部等が設けられている。プリンタUの上部前面には、前開閉部の一例としてのフロントパネルUaが配置されており、フロントパネルUa下端部が左右方向に延びる回転軸により、プリンタU本体に回転可能に支持されている。したがって、現像剤容器の一例としてのトナーカートリッジや、可視像形成ユニットの一例としてのプロセスユニット等を交換する場合、フロントパネルUaを開けて交換できる。
図2は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2において、プリンタUには、画像情報送信装置の一例としてホストコンピュータHCが電気的に接続されており、ホストコンピュータHCから送信された画像情報や制御信号等の電気信号は、プリンタUの制御部の一例としてのコントローラCに入力される。前記コントローラCは、入力される画像情報を一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の情報に変換して、潜像形成回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された情報に応じて駆動信号を潜像形成装置ROSに出力する。なお、前記操作部UI、レーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールRtに電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
図2において、プリンタUには、画像情報送信装置の一例としてホストコンピュータHCが電気的に接続されており、ホストコンピュータHCから送信された画像情報や制御信号等の電気信号は、プリンタUの制御部の一例としてのコントローラCに入力される。前記コントローラCは、入力される画像情報を一時的に記憶し、前記画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の情報に変換して、潜像形成回路の一例としてのレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された情報に応じて駆動信号を潜像形成装置ROSに出力する。なお、前記操作部UI、レーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールGa、転写ロールRtに電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
図3は図2のトナー像形成装置部分の要部拡大図である。
図2、図3において、前記潜像形成装置ROSの左方には、黒色のトナー像を形成する可視像形成装置の一例としてのトナー像形成装置U2が配置されている。潜像形成装置ROSから出射された潜像形成光の一例としてのレーザビームLは、回転する感光体PRに入射される。
図2、図3において、実施例1のトナー像形成装置U2は、回転軸PRaを中心に矢印方向に回転する像保持体の一例としての感光体PRと、帯電器の一例としての帯電ロールCRと、現像装置Gと、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLとを有している。また、前記トナー像形成装置U2はユニット化されており、プロセスユニットとして画像形成装置本体U1に着脱可能に構成されている。前記プロセスユニットU2の着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバーUaを開放した状態で行われる。
図2、図3において、前記潜像形成装置ROSの左方には、黒色のトナー像を形成する可視像形成装置の一例としてのトナー像形成装置U2が配置されている。潜像形成装置ROSから出射された潜像形成光の一例としてのレーザビームLは、回転する感光体PRに入射される。
図2、図3において、実施例1のトナー像形成装置U2は、回転軸PRaを中心に矢印方向に回転する像保持体の一例としての感光体PRと、帯電器の一例としての帯電ロールCRと、現像装置Gと、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLとを有している。また、前記トナー像形成装置U2はユニット化されており、プロセスユニットとして画像形成装置本体U1に着脱可能に構成されている。前記プロセスユニットU2の着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバーUaを開放した状態で行われる。
図2、図3において、前記感光体PRの表面は、帯電電圧が印加される帯電ロールCRにより帯電された後、潜像書込位置Q1において潜像形成装置ROSのレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。前記静電潜像が形成された感光体PR表面は回転移動して現像領域Q2、転写領域Q3を順次通過する。
現像装置Gは、内部に現像剤の一例としてのトナーを収容する現像容器Vを有する。前記現像容器V内には、現像領域Q2で感光体PRと対向し且つ現像電圧が印加される現像剤保持体の一例としての現像ロールGaが回転可能に支持されている。また、現像容器V内には、トナーを現像ロールGaに撹拌しながら搬送するトナー撹拌部材Gb,Gcが回転可能に支持されている。したがって、現像ロールGaの回転に伴って表面に保持されたトナーが現像領域Q2に搬送され、現像領域Q2を通過する感光体PR上の静電潜像が可視像の一例としてのトナー像に現像される。
現像装置Gは、内部に現像剤の一例としてのトナーを収容する現像容器Vを有する。前記現像容器V内には、現像領域Q2で感光体PRと対向し且つ現像電圧が印加される現像剤保持体の一例としての現像ロールGaが回転可能に支持されている。また、現像容器V内には、トナーを現像ロールGaに撹拌しながら搬送するトナー撹拌部材Gb,Gcが回転可能に支持されている。したがって、現像ロールGaの回転に伴って表面に保持されたトナーが現像領域Q2に搬送され、現像領域Q2を通過する感光体PR上の静電潜像が可視像の一例としてのトナー像に現像される。
前記現像容器Vの前端部には、プリンタUに固定支持された現像剤補給装置の一例としてのカートリッジトナー補給装置TH1の補給路の一端が接続されている。前記カートリッジトナー補給装置TH1の補給路の他端は、現像剤収容容器の一例としてのトナーカートリッジTCの排出口TC3に接続されている。
図2において、トナーカートリッジTCは、内部にトナーを収容する容器本体の一例としてのカートリッジ本体TC1を有し、前記カートリッジ本体TC1内には容器内搬送部材の一例としてのトナー搬送部材TC2が回転可能に支持されている。したがって、現像装置Gでのトナーの消費に応じて、前記トナー搬送部材TC2が回転駆動してカートリッジ本体TC1内のトナーを、排出口TC3に搬送する。排出口TC3から排出されたトナーは、カートリッジトナー補給装置TH1の補給経路内の図示しない補給用搬送部材により現像装置Gの現像容器Vに搬送される。
図2において、トナーカートリッジTCは、内部にトナーを収容する容器本体の一例としてのカートリッジ本体TC1を有し、前記カートリッジ本体TC1内には容器内搬送部材の一例としてのトナー搬送部材TC2が回転可能に支持されている。したがって、現像装置Gでのトナーの消費に応じて、前記トナー搬送部材TC2が回転駆動してカートリッジ本体TC1内のトナーを、排出口TC3に搬送する。排出口TC3から排出されたトナーは、カートリッジトナー補給装置TH1の補給経路内の図示しない補給用搬送部材により現像装置Gの現像容器Vに搬送される。
前記トナーカートリッジTCは、プリンタUに対して前後方向に挿抜することにより着脱可能に構成されている。前記トナーカートリッジTCの着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバーUaを開放した状態で行う。
前記感光体PR、帯電ロールCR、静電潜像形成装置ROS、現像装置G等により、感光体PR上にトナー像を形成するトナー像形成装置U2が構成されている。
前記感光体PR、帯電ロールCR、静電潜像形成装置ROS、現像装置G等により、感光体PR上にトナー像を形成するトナー像形成装置U2が構成されている。
図1、図2において、プリンタUの下部には、媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4が複数設けられている。複数の給紙トレイTR1〜TR4は、前記転写領域Q3に搬送するための媒体の一例として記録用シートSを収容している。
図2において、プリンタUの下部内部には、出入される給紙トレイTR1〜TR4の左右両端部を移動可能に支持する容器案内部材の一例としてのレールRL1,RL1が配置されている。したがって、左右一対のレールRL1,RL1により各給紙トレイTR1〜TR4は前後方向に移動可能に支持されており、前記各給紙トレイTR1〜TR4はプリンタUの前面から出入可能である。
図2において、プリンタUの下部内部には、出入される給紙トレイTR1〜TR4の左右両端部を移動可能に支持する容器案内部材の一例としてのレールRL1,RL1が配置されている。したがって、左右一対のレールRL1,RL1により各給紙トレイTR1〜TR4は前後方向に移動可能に支持されており、前記各給紙トレイTR1〜TR4はプリンタUの前面から出入可能である。
図2において、前記各給紙トレイTR1〜TR4の給紙側の上部には、給紙装置Kが配置されている。前記給紙装置Kは、媒体取出部材の一例としてのピックアップロールRpと、媒体搬送部材の一例としてのフィードロールおよび媒体分離部材の一例としてのリタードロールからなる捌き部材の一例としてのさばきロールRsとを有する。
給紙装置KのピックアップロールRpにより取出された記録用のシートSは、さばきロールRsにより1枚ずつ分離されて、本体搬送路SH1に給紙される。給紙されたシートSは、本体搬送路SH1に配置された複数の搬送部材の一例としてのシート搬送ロールRaにより搬送される。シート搬送ロールRaにより搬送されたシートSは、時期調整部材の一例としてのレジロールRrにより、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に移動する時期に合わせて、前記転写領域Q3に搬送される。
給紙装置KのピックアップロールRpにより取出された記録用のシートSは、さばきロールRsにより1枚ずつ分離されて、本体搬送路SH1に給紙される。給紙されたシートSは、本体搬送路SH1に配置された複数の搬送部材の一例としてのシート搬送ロールRaにより搬送される。シート搬送ロールRaにより搬送されたシートSは、時期調整部材の一例としてのレジロールRrにより、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に移動する時期に合わせて、前記転写領域Q3に搬送される。
また、プリンタUの左側部には、手差し部の一例としての手差トレイTR0が装着されている。前記手差トレイTR0から給紙されたシートSは、手差用の追加搬送路SH5から、手差搬送路SH2を通過して、前記本体搬送路SH1のシート搬送ロールRaにより搬送され、レジロールRrにより前記転写領域Q3に搬送される。
図2において、前記転写領域Q3には、転写装置の一例として、転写電圧が印加される転写ロールRtが配置されている。この転写ロールRtは転写領域Q3において前記感光体PRに予め設定された圧力で接触しており、転写領域Q3を通過するシートSに感光体PR上のトナー像を転写する。
図2において、前記転写領域Q3には、転写装置の一例として、転写電圧が印加される転写ロールRtが配置されている。この転写ロールRtは転写領域Q3において前記感光体PRに予め設定された圧力で接触しており、転写領域Q3を通過するシートSに感光体PR上のトナー像を転写する。
図3において、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3においてシートSに転写された後、前記感光体PRは、感光体クリーナCLの清掃部材の一例としてのクリーニングブレードCL1により表面に付着した残留現像剤の一例としての残留トナーが除去、回収され、清掃される。クリーニングブレードCL1で除去された残留トナーは、清掃容器の一例としてのクリーナ容器CL2に収容される。
感光体クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収された感光体PRは、前記帯電ロールCRにより再び帯電される。
感光体クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収された感光体PRは、前記帯電ロールCRにより再び帯電される。
前記転写領域Q3において未定着のトナー像が転写されたシートSは、トナー像が未定着の状態で定着装置Fの定着領域Q4に搬送される。定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpが接触する定着領域Q4においてトナー像が加熱定着される。
前記トナー像形成装置U2と、転写ロールRt、定着装置Fにより、シートSに画像を記録する画像記録部材U2+Rt+Fが構成されている。
定着トナー像が形成されたシートSは、媒体案内部材の一例としてのシートガイドに案内されて排出部材の一例としての排紙ロールR1に搬送される。シートSは、前記排紙ロールR1により、媒体排出口の一例としてのシート排出口Haから前記第1排出トレイTRhに排出される。
前記トナー像形成装置U2と、転写ロールRt、定着装置Fにより、シートSに画像を記録する画像記録部材U2+Rt+Fが構成されている。
定着トナー像が形成されたシートSは、媒体案内部材の一例としてのシートガイドに案内されて排出部材の一例としての排紙ロールR1に搬送される。シートSは、前記排紙ロールR1により、媒体排出口の一例としてのシート排出口Haから前記第1排出トレイTRhに排出される。
プリンタUの内部の定着装置F上方には、前記シート排出口Haに接続された本体側反転路SH3が設けられている。また、前記手差しトレイTR0の上部には、追加装置である媒体反転装置の一例としてのシート反転装置U3が装着されている。前記シート反転装置U3の内部には、前記本体側反転路SH3に接続される追加反転路の一例としてのオプションシート反転路SH4が形成されている。したがって、両面印刷時には、前記定着領域Q4でトナー像が定着されたシートSは、前記本体シート反転路SH3、オプションシート反転路SH4を通過して、前記レジロールRrに搬送され、前記転写領域Q3に再送される。
前記本体側反転路SH3、オプションシート反転路SH4により、反転路SH3+SH4が構成されている。
前記本体側反転路SH3、オプションシート反転路SH4により、反転路SH3+SH4が構成されている。
また、前記シート反転装置U3には、シートSの画像記録面が上面になる状態で排出される追加媒体排出部の一例としてのオプション排紙トレイTRh1、いわゆる、フェイスアップトレイTRh1が設けられている。前記オプション排紙トレイTRh1と前記本体側反転路SH3との間には、追加排出路の一例としてのオプションシート排出路SH6が設けられており、ユーザによりオプション排紙トレイTRh1に排出することが指定された場合、シートSは、前記本体側反転路SH3から前記オプションシート排出路SH6を通過して、前記オプション排紙トレイTRh1に排出される。
(実施例1の制御部の説明)
図4は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
図4において、実施例1の画像形成装置UのコントローラCは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されており、外部との信号の入出力、および、入出力信号レベルの調節等を行うI/O、必要な処理を実行するためのプログラム、および、データ等が記憶されたROM、必要なデータを一時的に記憶するためのRAMや、HDD、前記ROMや、前記HDDに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU、ならびにクロック発振器等を有しており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
図4は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能を機能ブロック図で示した図である。
図4において、実施例1の画像形成装置UのコントローラCは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されており、外部との信号の入出力、および、入出力信号レベルの調節等を行うI/O、必要な処理を実行するためのプログラム、および、データ等が記憶されたROM、必要なデータを一時的に記憶するためのRAMや、HDD、前記ROMや、前記HDDに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU、ならびにクロック発振器等を有しており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(コントローラCに接続された信号入力要素)
前記コントローラCには、操作部UI等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
前記操作部UIは、プリンタUの電源のオン、オフをする電源釦UI1、表示部UI2、方向入力釦の一例としての矢印キー等の各種の入力釦UI3等を有する。
前記コントローラCには、操作部UI等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
前記操作部UIは、プリンタUの電源のオン、オフをする電源釦UI1、表示部UI2、方向入力釦の一例としての矢印キー等の各種の入力釦UI3等を有する。
(コントローラCに接続された被制御要素)
コントローラCは、次の被制御要素DL,D1,D2,Eの制御信号を出力している。DL:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLは、潜像形成装置ROSを制御して、感光体PR表面に潜像を形成する。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、感光体PR等を回転駆動する。
D2:現像モータ駆動回路
現像装置用の駆動源の駆動回路の一例としての現像モータ駆動回路D2は、現像モータM2を制御して、現像装置Gの現像ロールGaの回転を制御する。
コントローラCは、次の被制御要素DL,D1,D2,Eの制御信号を出力している。DL:レーザ駆動回路
レーザ駆動回路DLは、潜像形成装置ROSを制御して、感光体PR表面に潜像を形成する。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を駆動することにより、感光体PR等を回転駆動する。
D2:現像モータ駆動回路
現像装置用の駆動源の駆動回路の一例としての現像モータ駆動回路D2は、現像モータM2を制御して、現像装置Gの現像ロールGaの回転を制御する。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路Ea、帯電用電源回路Eb、転写用電源回路Ec、定着用電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用電源回路
現像用電源回路Eaは、現像装置Gの現像ロールGaに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用電源回路
帯電用電源Ebは、帯電ロールCRに電圧を印加する。
Ec:転写用電源回路
転写用電源回路Ecは、転写ロールRtに転写電圧を印加する。
Ed:定着用電源回路
定着用電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電源を供給する。
電源回路Eは、現像用電源回路Ea、帯電用電源回路Eb、転写用電源回路Ec、定着用電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用電源回路
現像用電源回路Eaは、現像装置Gの現像ロールGaに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用電源回路
帯電用電源Ebは、帯電ロールCRに電圧を印加する。
Ec:転写用電源回路
転写用電源回路Ecは、転写ロールRtに転写電圧を印加する。
Ed:定着用電源回路
定着用電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電源を供給する。
(コントローラCの機能)
前記コントローラCは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、コントローラCは次の機能を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、受信した画像の情報に応じて、前記帯電ロールCR、転写ロールRt、定着装置F等の動作を制御して画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
前記コントローラCは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、コントローラCは次の機能を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、受信した画像の情報に応じて、前記帯電ロールCR、転写ロールRt、定着装置F等の動作を制御して画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ制御手段
主駆動源制御手段の一例としてのメインモータ制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介して前記メインモータM1の駆動を制御して、現像装置G、定着装置Fの加熱ロールFh、排出ロールRh等の駆動を制御する。
C3:電源制御手段
電源制御手段C3は、現像電圧制御手段C3Aと、帯電電圧制御手段C3Bと、転写電圧制御手段C3Cと、定着電源制御手段C3Dとを有し、電源回路Eの作動を制御して、各部材への電圧や電源供給を制御する。
主駆動源制御手段の一例としてのメインモータ制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介して前記メインモータM1の駆動を制御して、現像装置G、定着装置Fの加熱ロールFh、排出ロールRh等の駆動を制御する。
C3:電源制御手段
電源制御手段C3は、現像電圧制御手段C3Aと、帯電電圧制御手段C3Bと、転写電圧制御手段C3Cと、定着電源制御手段C3Dとを有し、電源回路Eの作動を制御して、各部材への電圧や電源供給を制御する。
C3A:現像電圧制御手段
現像電圧制御手段C3Aは、現像用電源回路Eaを制御して現像器Gの現像ロールGaへの現像電圧の印加を制御する。
C3B:帯電電圧制御手段
帯電電圧制御手段C3Bは、帯電用電源回路Ebを制御して、帯電ロールCRへの帯電電圧の印加を制御する。
C3C:転写電圧制御手段
転写電圧制御手段C3Cは、転写用電源回路Ecを制御して、転写ロールRtに印加する転写電圧を制御する。
C3D:定着電源制御手段
定着電源制御手段C3Dは、定着用電源回路Edを制御して、定着装置Fのオン、オフを制御して、定着温度の制御を行う。
現像電圧制御手段C3Aは、現像用電源回路Eaを制御して現像器Gの現像ロールGaへの現像電圧の印加を制御する。
C3B:帯電電圧制御手段
帯電電圧制御手段C3Bは、帯電用電源回路Ebを制御して、帯電ロールCRへの帯電電圧の印加を制御する。
C3C:転写電圧制御手段
転写電圧制御手段C3Cは、転写用電源回路Ecを制御して、転写ロールRtに印加する転写電圧を制御する。
C3D:定着電源制御手段
定着電源制御手段C3Dは、定着用電源回路Edを制御して、定着装置Fのオン、オフを制御して、定着温度の制御を行う。
C4:潜像形成制御手段
潜像形成制御手段C4は、前記レーザ駆動回路DLを介して潜像形成装置ROSを制御し、感光体PR表面に静電潜像を形成する。
C5:潜像分布累積手段
潜像分布累積手段C5は、感光体PRの軸方向である主走査方向に対して、潜像形成装置ROSにより形成された静電潜像の分布の累積を計測する。すなわち、主走査方向の各位置において潜像が形成された回数、頻度を累積して計測する。潜像が形成された頻度が高くなると、現像剤が供給される頻度が高く、クリーニングブレードCL1が感光体PRに接触する清掃領域の一例としてのクリーニング領域に進入する外添剤が多くなって、感光体PRの摩耗も大きくなりやすい。よって、潜像の形成頻度を累積することで、主走査方向における現像剤の消費量の分布や、感光体PRの表面の摩耗の分布、すなわち、偏摩耗を測定、推定することが可能である。
潜像形成制御手段C4は、前記レーザ駆動回路DLを介して潜像形成装置ROSを制御し、感光体PR表面に静電潜像を形成する。
C5:潜像分布累積手段
潜像分布累積手段C5は、感光体PRの軸方向である主走査方向に対して、潜像形成装置ROSにより形成された静電潜像の分布の累積を計測する。すなわち、主走査方向の各位置において潜像が形成された回数、頻度を累積して計測する。潜像が形成された頻度が高くなると、現像剤が供給される頻度が高く、クリーニングブレードCL1が感光体PRに接触する清掃領域の一例としてのクリーニング領域に進入する外添剤が多くなって、感光体PRの摩耗も大きくなりやすい。よって、潜像の形成頻度を累積することで、主走査方向における現像剤の消費量の分布や、感光体PRの表面の摩耗の分布、すなわち、偏摩耗を測定、推定することが可能である。
C6:清掃工程制御手段
清掃工程制御手段C6は、クリーニング時期判別手段C6Aと、クリーニング画像設定手段C6Bと、クリーニングモード時の電圧設定手段C6Cと、を有し、予め設定された清掃時期に、潜像形成装置ROSにより像保持体PRの表面に清掃用の潜像を形成して、現像装置Gで清掃用の潜像を可視像に現像すると共に、可視像を感光体クリーナCLに清掃させる清掃工程の一例としてのクリーニングモードを実行する。なお、実施例1の清掃工程制御手段C6は、潜像分布累積手段C5で計測された潜像の分布の累積に基づいて、潜像の分布の累積を打ち消す清掃用の潜像を潜像形成装置ROSに形成させる。
清掃工程制御手段C6は、クリーニング時期判別手段C6Aと、クリーニング画像設定手段C6Bと、クリーニングモード時の電圧設定手段C6Cと、を有し、予め設定された清掃時期に、潜像形成装置ROSにより像保持体PRの表面に清掃用の潜像を形成して、現像装置Gで清掃用の潜像を可視像に現像すると共に、可視像を感光体クリーナCLに清掃させる清掃工程の一例としてのクリーニングモードを実行する。なお、実施例1の清掃工程制御手段C6は、潜像分布累積手段C5で計測された潜像の分布の累積に基づいて、潜像の分布の累積を打ち消す清掃用の潜像を潜像形成装置ROSに形成させる。
C6A:クリーニング時期判別手段
クリーニング時期判別手段C6Aは、予め設定された清掃時期の一例としてのクリーニングモード開始時期になったか否かを判別する。実施例1のクリーニング時期判別手段C6Aは、クリーニングモード開始時期として、印刷枚数が100枚になる度に設定されているが、これに限定されず、任意の枚数毎としたり、電源投入時に実行したり、ジョブ中にページ間の非画像形成領域、いわゆるインターイメージ領域で行ったり、画像濃度の調整、いわゆるプロセスコントロール時に行う等、任意の時期に実行することが可能である。
クリーニング時期判別手段C6Aは、予め設定された清掃時期の一例としてのクリーニングモード開始時期になったか否かを判別する。実施例1のクリーニング時期判別手段C6Aは、クリーニングモード開始時期として、印刷枚数が100枚になる度に設定されているが、これに限定されず、任意の枚数毎としたり、電源投入時に実行したり、ジョブ中にページ間の非画像形成領域、いわゆるインターイメージ領域で行ったり、画像濃度の調整、いわゆるプロセスコントロール時に行う等、任意の時期に実行することが可能である。
図5は実施例1のクリーニング画像の説明図であり、図5Aは潜像分布の累積値の一例の説明図であり、図5Bはクリーニング画像の一例の説明図である。
C6B:クリーニング画像設定手段
クリーニング画像設定手段C6Bは、クリーニングモード時に形成する清掃用の画像の一例としてのクリーニング画像、すなわち、潜像形成装置ROSで形成する清掃用の潜像の設定を行う。実施例1のクリーニング画像設定手段C6Bは、潜像分布累積手段C5で計測された主走査方向の潜像の分布の累積を打ち消す清掃用の潜像の設定を行う。図5において、具体的には、累積値が最大の位置には潜像を形成せず、累積値が小さくなるに連れて副走査方向の潜像の長さが長い清掃用の潜像11を形成する。すなわち、副走査方向の長さが長くなると、現像剤の付着量が多くなって、クリーニング領域に進入する現像剤の量が多くなり、主走査方向で摩耗の少ない部分に多くの現像剤が供給される。
C6B:クリーニング画像設定手段
クリーニング画像設定手段C6Bは、クリーニングモード時に形成する清掃用の画像の一例としてのクリーニング画像、すなわち、潜像形成装置ROSで形成する清掃用の潜像の設定を行う。実施例1のクリーニング画像設定手段C6Bは、潜像分布累積手段C5で計測された主走査方向の潜像の分布の累積を打ち消す清掃用の潜像の設定を行う。図5において、具体的には、累積値が最大の位置には潜像を形成せず、累積値が小さくなるに連れて副走査方向の潜像の長さが長い清掃用の潜像11を形成する。すなわち、副走査方向の長さが長くなると、現像剤の付着量が多くなって、クリーニング領域に進入する現像剤の量が多くなり、主走査方向で摩耗の少ない部分に多くの現像剤が供給される。
C6C:クリーニングモード時の電圧設定手段
クリーニングモード時の電圧設定手段C6Cは、クリーニングモードを実行する際に印加される帯電電圧、現像電圧、転写電圧の設定を行う。実施例1のクリーニングモード時の電圧設定手段C6では、帯電電圧および現像電圧は、ジョブ時と同一の電圧が設定され、転写電圧は、感光体PRの表面から転写ロールRtに現像剤が移動しないように、ジョブ時とは正負の極性が逆の電圧が印加されるように設定されている。なお、クリーニングモード時の転写電圧は、転写ロールRtに現像剤が移動しない任意の電圧に設定可能であり、0[V]すなわち、電圧を印加しないように設定することも可能である。
クリーニングモード時の電圧設定手段C6Cは、クリーニングモードを実行する際に印加される帯電電圧、現像電圧、転写電圧の設定を行う。実施例1のクリーニングモード時の電圧設定手段C6では、帯電電圧および現像電圧は、ジョブ時と同一の電圧が設定され、転写電圧は、感光体PRの表面から転写ロールRtに現像剤が移動しないように、ジョブ時とは正負の極性が逆の電圧が印加されるように設定されている。なお、クリーニングモード時の転写電圧は、転写ロールRtに現像剤が移動しない任意の電圧に設定可能であり、0[V]すなわち、電圧を印加しないように設定することも可能である。
C7:回転制御手段
回転制御手段C7は、ジョブ時の回転速度V1を記憶するジョブ時の回転速度の記憶手段C7Aと、クリーニングモード時の回転速度V2を記憶するクリーニングモード時の回転速度の記憶手段C7Bと、を有し、現像モータ駆動回路D2を介して、現像ロールGaの回転速度を制御する。実施例1の回転制御手段C7は、クリーニングモード時に、ジョブ時の回転速度V1に対して高速のクリーニングモード用の回転速度V2で回転させる。なお、実施例1の回転制御手段C7は、クリーニングモード用の回転速度V2は、ジョブ時の回転速度V1の1.75倍の速度、すなわち、V2=1.75×V1に設定されている。
回転制御手段C7は、ジョブ時の回転速度V1を記憶するジョブ時の回転速度の記憶手段C7Aと、クリーニングモード時の回転速度V2を記憶するクリーニングモード時の回転速度の記憶手段C7Bと、を有し、現像モータ駆動回路D2を介して、現像ロールGaの回転速度を制御する。実施例1の回転制御手段C7は、クリーニングモード時に、ジョブ時の回転速度V1に対して高速のクリーニングモード用の回転速度V2で回転させる。なお、実施例1の回転制御手段C7は、クリーニングモード用の回転速度V2は、ジョブ時の回転速度V1の1.75倍の速度、すなわち、V2=1.75×V1に設定されている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、画像形成が開始されると、帯電された感光体PRの表面に潜像が形成され、現像ロールGaがジョブ時の回転速度V1で回転して現像装置Gで可視像に現像されて、転写領域Q4を記録シートSが通過する際に転写され、定着装置Fで定着される。
ここで、現像剤には、転写効率を向上させる等の目的で、現像剤にシリカや酸化チタン等の様々な外添剤が添加されており、現像装置G内での撹拌や回転する現像ロールGaの遠心力、現像領域Q2、転写領域Q3の通過時や、クリーニング領域において負荷を受けて現像剤から外添剤が遊離することがある。遊離した外添剤、特にシリカは、研磨効果が高く、クリーニング領域における感光体PRの摩耗の原因となる。そして、ジョブ時に形成される画像の主走査方向における画像の有無に応じて、現像剤、外添剤が付着する部分としない部分にムラが発生し、感光体PRの摩耗にムラ、すなわち偏摩耗が発生することがある。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、画像形成が開始されると、帯電された感光体PRの表面に潜像が形成され、現像ロールGaがジョブ時の回転速度V1で回転して現像装置Gで可視像に現像されて、転写領域Q4を記録シートSが通過する際に転写され、定着装置Fで定着される。
ここで、現像剤には、転写効率を向上させる等の目的で、現像剤にシリカや酸化チタン等の様々な外添剤が添加されており、現像装置G内での撹拌や回転する現像ロールGaの遠心力、現像領域Q2、転写領域Q3の通過時や、クリーニング領域において負荷を受けて現像剤から外添剤が遊離することがある。遊離した外添剤、特にシリカは、研磨効果が高く、クリーニング領域における感光体PRの摩耗の原因となる。そして、ジョブ時に形成される画像の主走査方向における画像の有無に応じて、現像剤、外添剤が付着する部分としない部分にムラが発生し、感光体PRの摩耗にムラ、すなわち偏摩耗が発生することがある。
したがって、特許文献1,2記載の従来技術では、定期的にクリーニングモードを実行して、トナーバンドを作成し、クリーニング領域に外添剤を含む現像剤を供給して、偏摩耗を低減していた。しかしながら、従来技術では、画像形成に使用されない現像剤が消費されることとなり、偏摩耗を解消する場合には、多くの現像剤を使用する必要があった。したがって、無駄な現像剤が消費されてトナーカートリッジの交換頻度が高くなると共に、廃棄現像剤の回収容器を使用する構成では、現像剤の回収量が多くなり、回収容器の交換頻度も高くなる問題がある。
本願発明者らの研究の結果、前記クリーニングモードにおいてクリーニング領域に対して、現像剤ではなく外添剤を供給すれば偏摩耗の解消に好適であると共に、現像ロールGaの回転速度を速くすると、多くの外添剤がクリーニング領域に供給されるとの知見が得られた。
本願発明者らの研究の結果、前記クリーニングモードにおいてクリーニング領域に対して、現像剤ではなく外添剤を供給すれば偏摩耗の解消に好適であると共に、現像ロールGaの回転速度を速くすると、多くの外添剤がクリーニング領域に供給されるとの知見が得られた。
図6は実験例の説明図であり、図6Aは現像ロールをジョブ時に比べて1.75倍の速度で回転させた場合の現像部に付着する外添剤量を観察する目的で、転写後の感光体の表面に付着する外添剤をレーザー顕微鏡(KEYENCE製 VK-9510)で観察した実験結果の説明図、図6Bは現像ロールをジョブ時の速度で回転させた場合に感光体の表面に付着する外添剤の実験結果の説明図である。
なお、図6中において、白く見える部分が粒径略150nmの外添剤である。
図6に示すように、現像ロールを高速で回転させると、感光体の表面に付着する外添剤の量が多くなることが確認され、外添剤の量は図6Bに比べて図6Aの場合で約4倍に増加している。なお、外添剤の量は、レーザー顕微鏡で撮影した画像を2値化し面積比で比較して外添剤量を比較した。
また、このときの現像剤自体の移動量、すなわち現像量にはほとんど変化がなかった。なお、現像コントラストや、トナー濃度などの条件によっては、現像量が変化する場合もある。
原理の詳細は不明であるが、現像ロールGaの感光体との速度差が大きくなるに従って、感光体上に現像されたトナーに対するかきとり力が強くなり、結果として付着力の弱いトナーはかきとられ、付着力の強いトナー、すなわち、帯電の高いものや、粒径の小さいもの、特に小粒径の外添剤が選択的に現像されるためと考えられる。
なお、図6中において、白く見える部分が粒径略150nmの外添剤である。
図6に示すように、現像ロールを高速で回転させると、感光体の表面に付着する外添剤の量が多くなることが確認され、外添剤の量は図6Bに比べて図6Aの場合で約4倍に増加している。なお、外添剤の量は、レーザー顕微鏡で撮影した画像を2値化し面積比で比較して外添剤量を比較した。
また、このときの現像剤自体の移動量、すなわち現像量にはほとんど変化がなかった。なお、現像コントラストや、トナー濃度などの条件によっては、現像量が変化する場合もある。
原理の詳細は不明であるが、現像ロールGaの感光体との速度差が大きくなるに従って、感光体上に現像されたトナーに対するかきとり力が強くなり、結果として付着力の弱いトナーはかきとられ、付着力の強いトナー、すなわち、帯電の高いものや、粒径の小さいもの、特に小粒径の外添剤が選択的に現像されるためと考えられる。
したがって、実施例1のプリンタUでは、クリーニングモードが実行されると、現像ロールGaの回転速度がクリーニングモード時の回転速度V2に設定され、ジョブ時と同一の帯電電圧および現像電圧が印加されると共に、転写電圧が、ジョブ時に対して逆極性の電圧が印加される。そして、ジョブ時に形成された潜像の主走査方向に対する累積値、すなわち、頻度の分布に基づいて、クリーニング用の潜像が形成される。
したがって、実施例1のプリンタUでは、クリーニングモード時に、クリーニング用の潜像が現像される際に、現像ロールGaがジョブ時に比べて高速で回転しており、現像領域Q2において現像剤から離脱した外添剤が多く付着する。よって、特許文献1,2記載の従来の構成に比べて、同程度の外添剤を供給する場合に、形成するクリーニング画像、トナーバンドを1/4に小さくすることが可能となり、現像剤の消費量を低減することが可能となる。すなわち、現像剤の消費量を低減しつつ、感光体PRの摩耗ムラを解消する外添剤を十分に供給することが可能となっている。
したがって、実施例1のプリンタUでは、クリーニングモード時に、クリーニング用の潜像が現像される際に、現像ロールGaがジョブ時に比べて高速で回転しており、現像領域Q2において現像剤から離脱した外添剤が多く付着する。よって、特許文献1,2記載の従来の構成に比べて、同程度の外添剤を供給する場合に、形成するクリーニング画像、トナーバンドを1/4に小さくすることが可能となり、現像剤の消費量を低減することが可能となる。すなわち、現像剤の消費量を低減しつつ、感光体PRの摩耗ムラを解消する外添剤を十分に供給することが可能となっている。
なお、クリーニングモード時だけでなく、ジョブ時から現像ロールGaを高速で回転させることも考えられるが、ジョブ時も現像ロールGaを高速で回転すると、外添剤の供給量が多くなりすぎ、クリーニングブレードCL1を多くの外添剤が通過して、次回の画像に前回の映像が影響を与える現象、いわゆるゴーストと呼ばれる画質低下が発生しやすくなる。さらに、ジョブ中に高速に回転させることで振動等による画像ムラが発生しやすくなる。
これに対して、実施例1では、クリーニングモード時に現像ロールGaが高速回転しており、画質低下や過剰な摩耗が低減される。
これに対して、実施例1では、クリーニングモード時に現像ロールGaが高速回転しており、画質低下や過剰な摩耗が低減される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H04)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H04)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、前記プリンタUは、単色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、2色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。また、感光体PRから記録シートSに、転写装置の一例としての転写ロールRtにより直接画像が転写される構成を例示したが、これに限定されず、中間転写体や一次転写器、二次転写器等からなる転写装置を使用する構成に適用することも可能である。この場合、クリーニングモード時に感光体クリーナCLに対して外添剤を供給する構成に限定されず、中間転写体のクリーナに対しても多くの外添剤を供給する構成とすることも可能である。例えば、感光体クリーナCLに外添剤を供給する工程の後に、続けて中間転写体のクリーナに外添剤を供給する工程を実行したり、転写電圧をジョブ時よりも弱くして、一部の外添剤を感光体クリーナCLに供給し、残りの外添剤を中間転写体のクリーナに供給する等も可能である。
(H03)前記実施例において、現像装置Gの現像ロールGaの本数を1本としたが、これに限定されず、感光体PRの回転方向に沿って2本以上の現像ロールGaが並べて配置された構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、クリーニングモード用の画像11は、実施例に例示した構成に限定されず、任意の画像に変更可能である。例えば、主走査方向の累積値の分布に応じて副走査方向の長さではなく、画像の濃度を変更することも可能である。また、分布の累積を打ち消す潜像とすることが望ましいが、主走査方向に延びる同一の濃度、同一の副走査方向の長さを有する帯状画像、いわゆるトナーバンドを採用することも可能である。
(H04)前記実施例において、クリーニングモード用の画像11は、実施例に例示した構成に限定されず、任意の画像に変更可能である。例えば、主走査方向の累積値の分布に応じて副走査方向の長さではなく、画像の濃度を変更することも可能である。また、分布の累積を打ち消す潜像とすることが望ましいが、主走査方向に延びる同一の濃度、同一の副走査方向の長さを有する帯状画像、いわゆるトナーバンドを採用することも可能である。
11…清掃用の潜像、
C5…潜像分布累積手段、
C6…清掃工程制御手段、
C7…回転制御手段、
CL…清掃器、
CR…帯電器、
F…定着装置、
G…現像装置、
Ga…現像剤保持体、
PR…像保持体、
Q2…現像領域、
ROS…潜像形成装置、
Rt…転写装置、
S…媒体、
U…画像形成装置、
V1…画像形成動作時の回転速度、
V2…清掃工程用の回転速度。
C5…潜像分布累積手段、
C6…清掃工程制御手段、
C7…回転制御手段、
CL…清掃器、
CR…帯電器、
F…定着装置、
G…現像装置、
Ga…現像剤保持体、
PR…像保持体、
Q2…現像領域、
ROS…潜像形成装置、
Rt…転写装置、
S…媒体、
U…画像形成装置、
V1…画像形成動作時の回転速度、
V2…清掃工程用の回転速度。
Claims (1)
- 回転する像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電させる帯電器と、
前記像保持体の帯電された表面に潜像を形成する潜像形成装置と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置であって、表面に現像剤を保持して回転して前記像保持体と対向する現像領域に現像剤を搬送する現像剤保持体を有する前記現像装置と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写させる転写装置と、
前記媒体に転写された可視像を定着させる定着装置と、
可視像が転写された後の前記像保持体の表面に付着した付着物を清掃する清掃器と、
予め設定された清掃時期に、前記潜像形成装置により前記像保持体の表面に清掃用の潜像を形成して、前記現像装置で前記清掃用の潜像を可視像に現像すると共に、前記可視像を前記清掃器に清掃させる清掃工程を実行する清掃工程制御手段と、
前記現像剤保持体の回転速度を制御する回転制御手段であって、前記清掃工程時に画像形成動作時の回転速度に対して高速の清掃工程用の回転速度で回転させる前記回転制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011071089A JP2012203378A (ja) | 2011-03-28 | 2011-03-28 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011071089A JP2012203378A (ja) | 2011-03-28 | 2011-03-28 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2012203378A true JP2012203378A (ja) | 2012-10-22 |
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Family Applications (1)
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JP2011071089A Withdrawn JP2012203378A (ja) | 2011-03-28 | 2011-03-28 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012203378A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016126189A (ja) * | 2015-01-05 | 2016-07-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2011
- 2011-03-28 JP JP2011071089A patent/JP2012203378A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016126189A (ja) * | 2015-01-05 | 2016-07-11 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置 |
US9625869B2 (en) | 2015-01-05 | 2017-04-18 | Konica Minolta, Inc | Image forming apparatus with a controller for forming a toner patch |
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