JP2012200669A - リン除去装置 - Google Patents

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洋介 竹本
Hideyuki Nishijima
秀幸 西嶋
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Abstract

【課題】吸着法を用いたリン除去装置において、リンを除去した後に生じる吸着剤の洗浄液を安全に外部に排液する。
【解決手段】被処理水に含有されるリンを吸着する吸着剤が設けられた複数の吸着部11と、該吸着部11の吸着剤に接触させてリンを脱着した脱着液を受け入れ晶析処理する処理槽13と、該処理槽13の晶析物を回収する回収タンク14とを備えるリン除去装置10において、処理槽13の液を中和する中和装置54と、処理槽13の液を外部に排液する排液ライン44とを設け、晶析物を回収タンク14に送出した後、吸着部11の吸着剤を洗浄した洗浄液を処理槽13に送液し、該洗浄液を中和装置54により中和した後、排液ライン44から外部に排出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、リン除去装置に関し、特に、農業集落排水処理施設の放流水からリンを除去し回収する装置に関するものである。
従来、農業集落排水処理施設の放流水からリンを除去する手段として、酸化第2鉄溶液を生物反応槽に注入し、リン酸鉄の形にして余剰汚泥と共に汚泥濃縮槽に沈殿させ、汚泥引抜き時に系外に搬送されていた。この手段を用いる場合、余剰汚泥発生量を抑制する汚泥量調整機構と組み合わせて使用できない。
汚泥量調整機構と組み合わせて使用できるものとして、特許文献1および2に示すように、放流水に含有されるリンを吸着塔の吸着剤に吸着させた後、吸着剤に脱着液を接触させることによりリンを脱着し、リンを含む脱着液からリンを晶出させて回収する吸着法を用いたリン除去装置が知られている。
このリン除去装置では、脱着液としてアルカリ性水溶液が使用される。リンを含むアルカリ性水溶液である脱着液は、晶析処理され晶析物が回収された後、アルカリ性水溶液のみとなり、脱着液として再利用される。一方、吸着剤は、吸着能を回復させるためにアルカリ性水溶液が除去される必要がある。そのため、吸着剤は、酸性水溶液や水を接触させることにより洗浄されている。アルカリ性水溶液を洗浄した後の液は、排水の際、排水基準の範囲内に確実に収める必要があるが、十分な考慮がなされていない。
特開2010−274227号公報 特開2002−370086号公報
本発明は、吸着法を用いたリン除去装置において、リンを除去した後に生じる吸着剤の洗浄液を安全に外部に排液することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明のリン除去装置は、被処理水に含有されるリンを吸着する吸着剤が設けられた複数の吸着部と、該吸着部の吸着剤に接触させて前記リンを脱着した脱着液を受け入れ晶析処理する処理槽と、該処理槽の晶析物を回収する回収タンクとを備えるリン除去装置において、前記処理槽の液を中和する中和装置と、前記処理槽の液を外部に排液する排液ラインとを設け、前記晶析物を前記回収タンクに送出した後、前記吸着部の吸着剤を洗浄した洗浄液を前記処理槽に送液し、該洗浄液を前記中和装置により中和した後、前記排液ラインから外部に排出するようにした。
この構成によれば、晶析物を回収タンクに送出した後の処理槽に洗浄液を送液し、処理槽内で中和装置によって洗浄液を中和することができる。これにより、晶析物を外部へ排出することなく中和された洗浄液のみを排液ラインから安全に外部に排液できる。
前記吸着部は内部と外部とを連通する下側連通部および上側連通部を備え、前記リンが吸着される前記被処理水および前記脱着液それぞれの流入側を前記下側連通部とし、前記洗浄液の流入側を前記上側連通部とすることが好ましい。この構成によれば、被処理水および脱着液の流入側と洗浄液の流入側とを異ならせることにより、被処理水および脱着液が流れる方向と洗浄液が流れる方向とを互いに逆方向にすることができる。つまり、被処理水および脱着液の流れを上向流とし、洗浄液の流れを下向流とすることにより、被処理水に含まれる固形物によって吸着部に目詰まりが生じた場合に洗浄液の流れによって吸着部の不具合を解消できる。
前記中和装置は、前記処理槽内の液を攪拌する混合攪拌機と、前記混合攪拌機により攪拌された液のpH値を検出するpH検出部と、前記処理槽に酸性媒体を送出する酸ポンプと、前記pH検出部の検出値に基づいて前記処理槽内の液のpH値が許容値となるように前記酸ポンプを作動させる制御装置とを備えることが好ましい。この構成によれば、制御装置は、混合攪拌機により十分に攪拌された処理槽内の液のpH値を検出し、処理槽内の液のpH値が許容値となるように酸ポンプを制御するので、処理槽内の液の中和処理を自動化して確実に実行できる。
前記被処理水の供給側と前記吸着部の間に並列に設けられた第1流路および第2流路と、前記第1流路および前記第2流路のそれぞれに設けられたストレーナ、該ストレーナの上流と下流の差圧を検出する差圧計、および該差圧計の上流に配置された弁とを備え、前記制御装置は、前記第1流路および前記第2流路のうちの一方の前記差圧計の値が所定の値より高くなると、前記第1流路および前記第2流路のうちの一方の前記弁を閉じ、他方の前記弁を開くことが好ましい。この構成によれば、被処理水の供給側と吸着部の間に並列に第1流路および第2流路を設け、第1流路および第2流路のそれぞれにストレーナを設けているので、吸着部に固形物が流入することを防止できる。被処理水の供給側から吸着部へ被処理水を送水する際、差圧計の値に基づいて弁を開閉して第1流路および第2流路のいずれかに切り替えることができる。これにより、ストレーナに固形物の目詰まりによる不具合が生じた場合に流路を切り替えて前記不具合を回避することができる。
本発明によれば、晶析物を回収タンクに送出した後の処理槽に洗浄液を送液し、処理槽内で中和装置によって洗浄液を中和することができる。これにより、晶析物を外部へ排出することなく中和された洗浄液のみを排液ラインから安全に外部に排液できる。
本発明の第1実施形態にかかるリン除去装置を示す図。 本発明にかかるリン除去装置が組み込まれた汚水処理施設における汚水処理の流れを示す図。 本発明の第1実施形態にかかるリン除去装置の動作状態を示す図。 本発明の第1実施形態にかかるリン除去装置の動作状態を示す図。 本発明の第1実施形態にかかるリン除去装置の動作状態を示す図。 本発明の第1実施形態にかかるリン除去装置の動作状態を示す図。 本発明の第1実施形態にかかるリン除去装置の動作状態を示す図。 本発明の第2実施形態にかかるリン除去装置の動作状態を示す図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態のリン除去装置10を示す。リン除去装置10は、高度リン規制水域における農業集落排水処理施設において有用であり、図2に示すように、該農業集落排水処理施設100に組み込まれている。農業集落排水処理施設100では、処理される有機性の流入汚水は、前処理設備101を介して生物反応槽102に供給される。生物反応槽102では、曝気装置(図示せず)から供給される空気に曝気されることで、供給された汚水に好気性の生物学的処理がなされる。生物学的処理により生じる汚泥を含む汚水は沈殿槽103に導入され、処理済みの上澄水と沈降する汚泥とに分離される。上澄水は、消毒槽104に導入され消毒される。一方、沈降した汚泥は、その一部が返送汚泥として汚泥量調整機構108によって生物反応槽102に戻され、残部は汚泥濃縮槽106で濃縮された後に汚泥貯留槽107に貯留される。汚泥貯留槽107内の汚泥の一部は汚泥貯留槽107から引き抜かれ、焼却等の処理がなされる。リン除去装置10は、消毒槽104の原水を被処理水とし、被処理水からリンを除去した後、処理水として放流槽105に排出するものである。放流槽105の処理水は、放流水として放流される。
リン除去装置10は、複数の吸着塔(吸着部)11、脱着液タンク12、処理槽13、回収タンク14、および制御装置50を備えている。本実施形態では、複数の吸着部11が2つの吸着塔11A,11Bである場合を例として説明する。
吸着塔11A,11Bは、被処理水の供給側1と処理水の供給側2との間を接続する被処理水プロセスライン15に並列に介設されている。吸着塔11A,11Bには、被処理水に含有されるリンを吸着する吸着剤が充填されている。吸着塔11A,11Bは、それぞれ、内部と外部とを連通する下側連通部16A,16Bおよび上側連通部17A,17Bを備えている。被処理水プロセスライン15は、弁18A,18B,19A,19Bを介して下側連通部16A,16Bおよび上側連通部17A,17Bと接続されている。
被処理水プロセスライン15の被処理水供給側1の端部には、ポンプ21が設けられ、ポンプ21の下流には第1流路20Aおよび第2流路20Bが並列に設けられている。すなわち、被処理水の供給側1の被処理水プロセスライン15は、ポンプ21の下流の分岐点22で第1流路20Aと第2流路20Bとに分岐し、第1流路20Aと第2流路20Bとは、合流点23で被処理水プロセスライン15に合流している。第1流路20Aおよび第2流路20Bには、それぞれ、ストレーナ24A,24B、該ストレーナ24A,24Bの上流と下流の差圧を検出する差圧計25A,25B、および該差圧計25A,25Bの上流に配置された弁26A,26Bが設けられている。
また、吸着塔11A,11Bは、脱着液タンク12と処理槽13の上部との間を接続する脱着液プロセスライン27に並列に介設されている。脱着液プロセスライン27は、弁30A,30B,31A,31Bを介して下側連通部16A,16Bおよび上側連通部17A,17Bと接続されている。脱着液プロセスライン27の一部は、被処理水プロセスライン15の一部と共通である。弁31A,31Bと処理槽13の間の脱着液プロセスライン27には、弁47が設けられている。
脱着液タンク12は、吸着塔11A,11Bの吸着剤に接触させて該吸着剤からリンを脱着する水酸化ナトリウム水溶液(脱着液)を収容している。脱着液タンク12は、内部の収容液を攪拌する攪拌機32を備えている。脱着液タンク12は、脱着液プロセスライン27に水酸化ナトリウム水溶液を送出するポンプ33を備えている。
処理槽13は、脱着液と後述する洗浄液を受け入れ、脱着液の晶析処理を行い、洗浄液を中和するものである。処理槽13は、内部の収容液を攪拌する混合攪拌機34、内部の収容液のpH値を検出するpH計(pH検出部)35、酸性媒体を送出する酸ポンプ37を介して接続された酸タンク36、および、消石灰投入装置45を備えている。混合攪拌機34、pH計35、酸タンク36、酸ポンプ37、および、制御装置50は中和装置54を構成する。
処理槽13の下部と脱着液タンク12との間には、処理槽13側から順に固液分離ポンプ39、弁40、回収タンク14、および、ストレーナ46が介設された沈殿物回収ライン38が設けられている。沈殿物回収ライン38は、回収タンク14の上部に設けられた流入口41および流出口42を介して接続されている。回収タンク14の底には、沈殿物を取り出す際に開弁する弁43が設けられている。固液分離ポンプ39の液体排出側には、弁48が介設された排液ライン44が接続されている。排液ライン44は排出口を介して放流槽3に接続されている。
制御装置50は、弁18A,18B,19A,19B,26A,26B,30A,30B,31A,31B,40,43,47,48、ポンプ21,33、差圧計25A,25B、攪拌機32,34、pH計35、酸ポンプ37、固液分離ポンプ39、および、消石灰投入装置45と接続されている。制御装置50は、これらの動作を制御する。全ての図面において、複雑化することを回避するため、一部の接続のみを示している。
次に、本実施形態のリン除去装置10の運転動作を説明する。リン除去装置10では、以下に示す各工程が順次実行される。なお、図1、図3〜図8において、開弁しているバルブは黒塗りで示し、閉弁しているバルブは白抜きで示す。
(吸着工程)
図1に示すように、被処理水の供給側1の被処理水をポンプ21によって被処理水プロセスライン15に送出し、被処理水は、弁26Aが開弁した第1流路20Aを通り、弁18Aを通って吸着塔11A内に流入する。吸着塔11A内に流入した被処理水は吸着剤と接触し、被処理水に含有されるリンが吸着剤に吸着された後、弁19Aを通って被処理水プロセスライン15から処理水の供給側2に供給される。
(脱着工程)
図3に示すように、被処理水プロセスライン15の弁18A,19Aを閉弁し、脱着液プロセスライン27の弁30A,31A,47を開弁する。脱着液プロセスライン27では、脱着液タンク12の水酸化ナトリウム水溶液がポンプ33により送出され、弁30Aを通って吸着塔11A内に流入する。そして、水酸化ナトリウム水溶液は、吸着塔11A内の吸着剤と接触し吸着剤に吸着されたリンを脱着した後、弁31A、弁47を通って脱着液プロセスライン27から処理槽13に送液される。
一方、被処理水プロセスライン15の弁18B,19Bを開弁し吸着塔11B側において吸着工程を実行する。
(回収工程)
処理槽13がリンを含む水酸化ナトリウム水溶液を受け入れると、消石灰投入装置45に消石灰を投入させる。投入した消石灰は混合攪拌機34を用いて攪拌され晶析によってリン酸カルシウム塩を生成させる。その後、弁40を開弁する。そして、図4に示すように、リン酸カルシウム塩を含む水酸化ナトリウム水溶液は、固液分離ポンプ39によって沈殿物回収ライン38の弁40を通して流入口41から回収タンク14内部に送液される。回収タンク14では、リン酸カルシウム塩は底に移動して蓄積される。そして、流出口42の水位を上回った水酸化ナトリウム水溶液は、流出口42から流出し沈殿物回収ライン38のストレーナ46を通過して脱着液タンク12に送液される。脱着液タンク12に送液された水酸化ナトリウム水溶液は、攪拌機32によって攪拌され、脱着液として再利用される。回収タンク14のリン酸カルシウム塩は、弁43を開弁して回収タンク14の下方から回収される。回収されたリン酸カルシウム塩は、肥料等に利用される。
一方、被処理水プロセスライン15では、吸着塔11B側において吸着工程の実行を継続する。
(洗浄工程)
図5に示すように、被処理水プロセスライン15の弁18B,19Bを閉弁し弁18A,31A,47を開弁する。そして、被処理水の供給側1の被処理水をポンプ21によって被処理水プロセスライン15に送出する。被処理水は、弁26Aが開弁した第1流路20Aを通り、弁18Aを通って吸着塔11A内に流入する。吸着塔11A内に流入した被処理水は吸着剤と接触し、吸着剤を洗浄する。その後、吸着剤の水酸化ナトリウムを含む液を弁31A、弁47を通して脱着液プロセスライン27から処理槽13に送液する。
(中和工程)
処理槽13が水酸化ナトリウムを含む液を受け入れると、混合攪拌機34を作動させ、図6に示すように、酸タンク36から酸ポンプ37を介して希硫酸(酸性媒体)を送出させる。そして、処理槽13内の液を混合攪拌機34により十分混合する。制御装置50は、pH計35の検出値に基づいて処理槽13内の液のpH値が許容値(pH5.8〜8.6)となるまで酸ポンプ37を作動させ、受け入れた水酸化ナトリウムを含む液の中和処理を完了させる。
一方、弁18A,31A、47を閉弁し弁18B,19Bを開弁する。そして、被処理水プロセスライン15では、吸着塔11B側において吸着工程を実行する。
(排水工程)
処理槽13内で中和処理が完了した液は、固液分離ポンプ39によって弁48を通して排液ライン44の排出口から放流槽3に送液される。処理槽13内の液を全て送液すると、固液分離ポンプ39を停止させ、弁48を閉弁する。
一方、被処理水プロセスライン15では、吸着塔11B側において吸着工程の実行を継続する。そして、一定時間が経過すると、弁18B,19Bを閉弁するとともに弁18A,19Aを開弁する。そして、吸着塔11A側において吸着工程を実行し、その後、上述した各工程を順次実行する。
本発明によれば、晶析物を回収タンク14に送出した後の処理槽13に洗浄液を送液し、処理槽13内で中和装置54によって洗浄液を中和することができる。これにより、晶析物を外部への排出することなく中和された洗浄液のみを排液ライン44から安全に外部に排液できる。なお、吸着部11で中和する場合、内部で攪拌を行うことができない。そして、吸着部11はpH検出手段を備えていないので、吸着部11内部の洗浄液の中和処理が実行されたことを検出することはできない。しかしながら、本発明のリン除去装置10では、吸着部11内部の洗浄液を処理槽13に送液し、制御装置50が、混合攪拌機34により十分に攪拌された液のpH値を検出し、処理槽13内の液のpH値が許容値となるように酸ポンプ37を制御するので、処理槽13内の液の中和処理を自動化して確実に実行できる。
さらに、吸着部11を複数設け、制御手段50により装置を制御しているので、24時間連続自動運転できる。そして、吸着部11の吸着剤は、リンを吸・脱着することで半永久的に使用できる。小規模の排水施設に対応が容易で、汚泥量調整機構と組み合わせて使用することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明の第2実施形態のリン除去装置10を示す。本実施形態において、第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
リン除去装置10には、合流点23と弁18A,18Bの間の被処理水プロセスライン15と、弁31A,31Bと弁47の間の脱着液プロセスライン27とをバイパスさせる第1バイパスライン49が設けられている。第1バイパスライン49には、弁51が介設されている。また、リン除去装置10には、弁18A,18Bと下側連通部16A,16Bの間の被処理水プロセスライン15と、弁47と処理槽13の間の脱着液プロセスライン27とをバイパスさせる第2バイパスライン52が設けられている。第2バイパスライン52には、弁53A,53Bが介設されている。弁51,53A,53Bは、制御装置50と接続されている。
次に、本実施形態のリン除去装置10の運転動作を説明する。本実施形態においても、第1実施形態と同様の各工程を実行するが、洗浄工程は、第1実施形態のものに変えて以下に示すものを実行する。
(洗浄工程)
図8に示すように、被処理水プロセスライン15の弁18B,19Bを閉弁し弁51,31A,53Aを開弁する。そして、被処理水の供給側1の被処理水をポンプ21によって被処理水プロセスライン15に送出する。被処理水は、弁26Aが開弁した第1流路20A、第1バイパスライン49を通り、弁31Aを通って上側連通部17Aから吸着塔11A内に流入する。吸着塔11A内に流入した被処理水は吸着剤と接触し、吸着剤を洗浄する。その後、吸着剤の水酸化ナトリウムを含む液を弁53Aを通して第2バイパスライン52から処理槽13に送液する。このように、被処理水および脱着液の流入側と洗浄液の流入側とを異ならせることにより、被処理水および脱着液が流れる方向と洗浄液が流れる方向とを互いに逆方向にすることができる。つまり、被処理水および脱着液の流れを上向流とし、洗浄液の流れを下向流とすることにより、被処理水に含まれる固形物によって吸着部11A,11Bに目詰まりが生じた場合に洗浄液の流れによって吸着部11A,11Bの不具合を解消できる。
本発明は実施形態のものに限定されず、以下のような変形が可能である。
吸着部11は、3以上の吸着塔を備えていてもよい。
第1流路20Aおよび第2流路20Bのうちの一方の差圧計25A,25Bの値が所定の値より高くなると、第1流路20Aおよび第2流路20Bのうちの一方の弁26A,26Bを閉じ、他方の弁26A,26Bを開くようにして、被処理水プロセスライン15内の流路を切り替えて被処理水を送液してもよい。被処理水の供給側1から吸着部11A,11Bへ被処理水を送水する際、差圧計25A,25Bの値に基づいて弁26A,26Bを開閉して第1流路20Aおよび第2流路20Bのいずれかに切り替えることができるので、ストレーナ24A,24Bに固形物の目詰まりによる不具合が生じた場合に該不具合を回避することができる。
10 リン除去装置
11 吸着部
13 処理槽
14 回収タンク
16A,16B 下側連通部
17A,17B 上側連通部
20A 第1流路
20B 第2流路
24A,24B ストレーナ
25A,25B 差圧計
26A,26B 弁
34 混合攪拌機
35 pH計(pH検出部)
37 酸ポンプ
44 排液ライン
50 制御装置
54 中和装置

Claims (4)

  1. 被処理水に含有されるリンを吸着する吸着剤が設けられた複数の吸着部と、該吸着部の吸着剤に接触させて前記リンを脱着した脱着液を受け入れ晶析処理する処理槽と、該処理槽の晶析物を回収する回収タンクとを備えるリン除去装置において、
    前記処理槽の液を中和する中和装置と、
    前記処理槽の液を外部に排液する排液ラインと
    を設け、
    前記晶析物を前記回収タンクに送出した後、前記吸着部の吸着剤を洗浄した洗浄液を前記処理槽に送液し、該洗浄液を前記中和装置により中和した後、前記排液ラインから外部に排出することを特徴とするリン除去装置。
  2. 前記吸着部は内部と外部とを連通する下側連通部および上側連通部を備え、
    前記リンが吸着される前記被処理水および前記脱着液それぞれの流入側を前記下側連通部とし、前記洗浄液の流入側を前記上側連通部としたことを特徴とする請求項1に記載のリン除去装置。
  3. 前記中和装置は、
    前記処理槽内の液を攪拌する混合攪拌機と、
    前記混合攪拌機により攪拌された液のpH値を検出するpH検出部と、
    前記処理槽に酸性媒体を送出する酸ポンプと、
    前記pH検出部の検出値に基づいて前記処理槽内の液のpH値が許容値となるように前記酸ポンプを作動させる制御装置と
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のリン除去装置。
  4. 前記被処理水の供給側と前記吸着部の間に並列に設けられた第1流路および第2流路と、
    前記第1流路および前記第2流路のそれぞれに設けられたストレーナ、該ストレーナの上流と下流の差圧を検出する差圧計、および該差圧計の上流に配置された弁と
    を備え、
    前記制御装置は、前記第1流路および前記第2流路のうちの一方の前記差圧計の値が所定の値より高くなると、前記第1流路および前記第2流路のうちの一方の前記弁を閉じ、他方の前記弁を開くことを特徴とする請求項3に記載のリン除去装置。
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