JP2012200501A - 浴室乾燥システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴室1内の天井部3に形成した開口5を通して昇降自在に、被乾燥物を掛ける可動物干しバー6を設ける。天井部3の上部空間内において、第1および第2の軸受部9,12にわたってロール部14を軸架し、そのロール部14と物干し昇降用電動モータ11とを連動連結する。ロール部14には、スクリーン15を一体的に設けた一対のワイヤー16を巻回し、ワイヤー16,16の下端部に可動物干しバー6を一体的に取り付ける。物干し昇降用電動モータ11を正逆転することで可動物干しバー6およびスクリーン15を一体的に駆動昇降し、天井部3の上部空間内に収納される待機位置、可動物干しバー6に掛けられた被乾燥物を乾燥する乾燥位置、被乾燥物を掛けたり取り込んだりする為の回収位置との間で昇降する。
【選択図】図2
Description
また、浴室内には乾燥機と対向するように物干しバーが架設され、洗濯して脱水した衣類などの被乾燥物をハンガーに掛け、そのハンガーを物干しバーに掛けて被乾燥物を吊るし、乾燥機からの温風を被乾燥物に当てて乾燥している。
ところが、乾燥機と物干しバーとの相対位置が変わらないために、温風を被乾燥物に効率的にあてることができない不都合があった。
そこで、物干しバーを浴室暖房乾燥機に昇降可能に内蔵させることにより、被乾燥物の乾燥を行わない場合には上昇させて邪魔になることがないようにし、乾燥を行う場合には温風吹出し口の下方に物干しバーを位置させることにより、温風を効率的に被乾燥物に当てて迅速に乾燥するものがある(特許文献1、図1参照)
浴室または脱衣室内に、被乾燥物に温風を吹き出す乾燥機を設けた浴室乾燥システムであって、
前記浴室または前記脱衣室内に昇降自在に設けられて被乾燥物を掛ける為の物干しバーと、
前記物干しバーの上方に前記物干しバーと一体的に昇降するように設けられて前記乾燥機からの温風を遮るスクリーンと、
前記浴室または前記脱衣室の天井部に設けられて前記スクリーンおよび前記物干しバーを駆動昇降する物干し昇降機構と、
を備えたことを特徴としている。
請求項1に係る発明の浴室乾燥システムの構成によれば、物干しバーに被乾燥物を掛けて乾燥する。このとき、物干しバーの上方のスクリーンが、乾燥機からの温風を遮り、浴室または脱衣室内の空間を仕切り、乾燥空間を狭くする。
したがって、被乾燥物の上方に向かう乾燥機からの温風をスクリーンで遮り、乾燥空間を狭くして温風が拡散することを抑制できるから、温風を物干しバーに掛けられた被乾燥物に対する乾燥に効果的に寄与させることができ、乾燥時間を短縮できるとともに乾燥コストを低減できる。
前記物干し昇降機構が、前記スクリーンおよび前記物干しバーを、被乾燥物を乾燥する乾燥位置と、前記乾燥位置よりも下方にて前記物干しバーに掛けられた被乾燥物を取り込む為の回収位置との間で昇降可能に構成され、
前記物干しバーに掛けられた被乾燥物の乾燥状態から乾燥終了タイミングを判定する乾燥終了判定手段と、
前記乾燥終了判定手段により乾燥終了が判定された旨に応答して、前記物干し昇降機構を駆動し、前記スクリーンおよび前記物干しバーを、前記被乾燥物の回収位置に移動させる駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥システムである。
請求項2に係る発明の浴室乾燥システムの構成によれば、乾燥終了タイミング、すなわち、物干しバーに掛けられた被乾燥物が乾燥したことを判定して物干し昇降機構を駆動し、スクリーンおよび物干しバーを被乾燥物の回収位置に自動的に移動させることができる。
したがって、乾燥終了後に被乾燥物を取り込む際には、物干しバーが回収位置に位置されており、物干しバーを昇降して取り込みやすい位置に移動させるといった手間を省くことができ、被乾燥物を取り込みやすくて便利である。
前記物干し昇降機構が、前記スクリーンおよび前記物干しバーを、前記乾燥位置と、前記乾燥位置よりも上方に退避させた待機位置との間で昇降可能に構成され、
前記物干しバーに掛けられている被乾燥物の重量を測定する重量測定手段と、
前記乾燥終了判定手段により乾燥終了が判定された旨に応答して、前記重量測定手段で測定された被乾燥物の重量が、被乾燥物が掛けられていない重量であることを判定する取込み判定手段と、を備え、
前記駆動制御手段は、前記取込み判定手段により被乾燥物がかけられていない旨に応答して、設定時間経過後に前記物干し昇降機構を駆動し、前記スクリーンおよび前記物干しバーを待機位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載の浴室乾燥システムである。
請求項3に係る浴室乾燥システムの構成によれば、物干しバーに掛けられた被乾燥物が乾燥した後、物干しバーから被乾燥物が取り込まれていることを取込み判定手段により判定し、その設定時間経過後に物干し昇降機構を駆動し、スクリーンおよび物干しバーを待機位置に自動的に移動させることができる。
したがって、乾燥終了後に被乾燥物を取り込んだ後、スクリーンおよび物干しバーを待機位置に移動させておくことをせずに済み、また、待機位置に移動させることを忘れ、入浴などのために脱衣室あるいは浴室に入った人が待機位置に移動させるといった煩わしさを回避でき、物干しバーを待機位置に移動する手間を省けて便利である。
前記物干し昇降機構が、前記天井部に設けられて前記スクリーンを巻取り可能なロール部を備え、前記スクリーンの下端部に前記可動物干しバーが設置されている請求項1から3の何れかに記載の浴室乾燥システムである。
請求項4に係る発明の浴室乾燥システムの構成によれば、スクリーンをロール部に巻き取ったり、ロール部から繰り出したりすることでスクリーンおよび物干しバーを昇降できる。
したがって、物干し昇降機構をコンパクトにできる。しかも、ロール部を天井部に設けるから、浴室または脱衣室の室内空間をスッキリできる。
したがって、被乾燥物の上方に向かう乾燥機からの温風をスクリーンで遮り、乾燥空間を狭くして温風が拡散することを抑制できるから、温風を物干しバーに掛けられた被乾燥物に対する乾燥に効果的に寄与させることができ、乾燥時間を短縮できるとともに乾燥コストを低減できる。
浴室1内の天井部3に開口5が形成され、開口5を通して昇降自在に、衣類やタオル、あるいは、それらを吊り下げたハンガーなどの被乾燥物を掛ける可動物干しバー6が設けられている。
浴室1内の対向する壁面の所定箇所に掛け具(図示せず)が取り付けられ、その掛け具に、衣類やタオル、あるいは、それらを吊り下げたハンガーなどの被乾燥物を掛ける固定物干しバー7が架設されている。
また、支持プレート8に、第2の軸受部12を支持する第2の支持ブラケット13が取り付け支持されている。
第1および第2の軸受部9,12にわたってロール部14が軸架され、そのロール部14と物干し昇降用電動モータ11とが連動連結されている。ロール部14には、スクリーン15を一体的に設けた一対のワイヤー16が巻回され、ワイヤー16,16の下端部に可動物干しバー6が一体的に取り付けられている。
詳述すれば、図3の全体概略側面図に示すように、天井部3の上部空間内に収納される待機位置、可動物干しバー6に掛けられた被乾燥物を乾燥する乾燥位置〔図3の(a)〕、乾燥位置よりも下方で可動物干しバー6に被乾燥物を掛けたり可動物干しバー6に掛けられた被乾燥物を取り込んだりする為の回収位置〔図1〕、および、乾燥位置よりも下方で固定物干しバー7に掛けられた被乾燥物を乾燥する乾燥補助位置〔図3の(b)〕との間で可動物干しバー6およびスクリーン15を昇降できるように構成されている。
コントローラ24には、ルーバー用重量変化幅導出手段25、第1の比較手段26、大重量変化幅記憶手段27、ルーバー用乾燥最適位置判定手段28、モータ回転角指令手段29、設定回転角指令手段30が備えられている。
設定時間が経過すると、設定回転角指令手段30からルーバー用電動モータ19に駆動出力を出し、乾燥機4を停止するとともに、ルーバー18を駆動して吹出し方向を設定角度下方に変更してから停止し、停止後に乾燥機4を駆動して被乾燥物に温風を送るようになっている。
先ず、乾燥作業状態での最上方位置L1〔図3の(a)参照〕において、例えば、10秒間ルーバー18を停止し、被乾燥物に温風を送る。ルーバー用重量変化幅導出手段25では、重量測定手段23で測定された重量を、例えば、0.5秒間ごとなどにプロットし、10秒間での平均値を求め、それを被乾燥物が掛けられていないときからの重量の変化幅として導出するようになっている。
ルーバー用電動モータ19を駆動して、ルーバー18の吹出し方向を設定角度づつ変更し、各位置において上記動作を繰り返し、L2、L3、L4、L5およびL6〔図3の(a)参照〕それぞれでの重量変化幅を導出するようになっている。
乾燥開始前の重量が初期重量として初期重量メモリ32に記憶され、その初期重量と以降に入力される重量とに基づいて、脱水率算出手段31において、下記式に基づいて脱水率W(%)が算出されるようになっている。
脱水率W=(1−W2/W1)×100
W1:初期重量、W2:重量測定手段23で測定された被乾燥物の重量
脱水率算出手段31で算出された脱水率と設定脱水率(例えば、20%など)とが第2の比較手段33で比較され、算出脱水率が設定脱水率になったことに基づいて、可動物干しバー6に掛けられた被乾燥物が乾燥終了タイミングになったことを判定するように乾燥終了判定手段34が構成されている。
湿度差算出手段37に入力された湿度が湿度メモリ38に記憶され、新たな湿度が湿度差算出手段37に入力されるたびに、その1回前の湿度が湿度メモリ38から取り出されて減算され、設定時間における湿度差を算出するようになっている。
湿度差算出手段37で算出された湿度差が第3の比較手段39に入力され、湿度差が0になったかどうか、すなわち、可動物干しバー6および固定物干しバー7に掛けられた被乾燥物の乾燥状態から乾燥運転終了タイミングを判定するように乾燥運転終了判定手段40が構成されている。
(1)乾燥準備工程
リモートコントロール装置20により、乾燥準備ボタンを押す。これにより、待機位置に収納されていた可動物干しバー6およびスクリーン15が被乾燥物を掛けやすい回収位置に下降して停止する。そこで、可動物干しバー6および固定物干しバー7に被乾燥物を掛ける。ここでの操作としては、固定物干しバー7に被乾燥物を掛けてから乾燥準備ボタンを押し、可動物干しバー6を回収位置に移動し、そこに被乾燥物を掛けるようにしても良い。
被乾燥物を掛けた後、乾燥運転ボタンを押す。この乾燥運転ボタンが押されるに伴い(S1)、物干し昇降機構17を自動的に駆動して可動物干しバー6およびスクリーン15を乾燥位置〔図3の(a)〕に移動し(S2)、ルーバー18を乾燥作業状態での最上方位置L1に停止して(S3)、乾燥機4を設定時間(例えば、10秒間)運転(ON)する(S4)。
次いで、重量測定手段23で測定される重量に基づいて重量変化幅を導出し、それを最上方位置L1での重量変化幅として大重量変化幅記憶手段27に記憶させる(S5)。
その後、乾燥機4を設定時間(例えば、10秒間)停止(OFF)し(S6)、ルーバー18を乾燥作業状態での最上方位置L1から設定角度下向きにした位置L2に移動して停止し(S7)、乾燥機4を設定時間(例えば、10秒間)運転(ON)する(S8)。
しかる後、乾燥機4を設定時間(例えば、10秒間)停止(OFF)し(S10)、ルーバー18を設定角度下向きにした位置L3に移動して停止し、上述ステップS8からステップS10の動作を繰り返し、各位置L4、L5およびL6についても同様に処理する(S11)。
上記処理の結果、重量変化幅が最大の位置を乾燥最適位置と判定し(S12)、ルーバー18の吹出し方向を乾燥最適位置に移動して停止する(S13)。
その後、乾燥機4を運転する前に、重量測定手段23で被乾燥物の重量を測定し、その測定した重量W1を初期重量メモリ32に記憶させ(S14)てから、乾燥機4を運転(ON)する(S15)。
しかる後、例えば、15分や20分などの設定時間が経過したことを確認して(S16)から、ルーバー用電動モータ19を駆動して、ルーバー18の吹出し方向を設定角度下向きに変更する(S17)。ルーバー18の吹出し方向が乾燥作業状態での最下方位置L6になるまでステップS16からステップS18までの動作を繰り返す。
脱水率Wが設定脱水率WSを越えたかどうかを判断し(S22)、越えていなければステップS23に移行して乾燥機4を運転(ON)してからステップS19に戻す。
ステップS22で脱水率Wが設定脱水率WSを越えているときには、可動物干しバー6に掛けられた被乾燥物の乾燥が終了したと判定し、物干し昇降機構17を自動的に駆動して可動物干しバー6およびスクリーン15を乾燥補助位置〔図3の(b)〕に移動し(S24)、乾燥機4を運転(ON)し(S25)、乾燥機4からの温風をスクリーン15で遮り、浴室1内の室内空間を狭くして固定物干しバー7に掛けられた被乾燥物の乾燥を促進する。
次いで、例えば、10分などの設定時間が経過したことを確認して(S26)から、湿度センサ36で湿度を測定し、湿度メモリ38に記憶させるとともに前回記憶した湿度を取り出して両者の湿度差を算出し(S27)、算出された湿度差が0になったかどうかを判断する(S28)。
ステップS28で、湿度差が0になっていなければ、ステップS26に戻す。一方、湿度差が0になっていれば、ステップS29に移行し、乾燥機4を停止(OFF)し、物干し昇降機構17を自動的に駆動して可動物干しバー6およびスクリーン15を回収位置(図1)に移動する。
しかる後、例えば、10分などの設定時間が経過したことを確認して(S30)から、重量測定手段23で測定される重量に基づいて、可動物干しバー6に被乾燥物が掛けられていない状態かどうか、すなわち、被乾燥物が可動物干しバー6から取込まれたかどうかを判断する(S31)。
ステップS31で被乾燥物がまだ取込まれていなければ、ステップS30に戻す。一方、被乾燥物が取込まれていれば、ステップS32に移行し、例えば、10分などの設定時間が経過したことを確認してからステップS33に移行し、物干し昇降機構17を自動的に駆動して可動物干しバー6およびスクリーン15を待機位置に移動する。
これにより、可動物干しバー6およびスクリーン15を天井部3に収納し、一連の制御動作を終了する。
また、上記実施例では、乾燥機4として天井設置形のものを示したが、壁掛形のものでも良い。
3…天井部
4…乾燥機
6…可動物干しバー
14…ロール部
15…スクリーン
17…物干し昇降機構
23…重量測定手段
34…乾燥終了判定手段
35…駆動制御手段
41…取込み判定手段
Claims (4)
- 浴室または脱衣室内に、被乾燥物に温風を吹き出す乾燥機を設けた浴室乾燥システムであって、
前記浴室または前記脱衣室内に昇降自在に設けられて被乾燥物を掛ける為の物干しバーと、
前記物干しバーの上方に前記物干しバーと一体的に昇降するように設けられて前記乾燥機からの温風を遮るスクリーンと、
前記浴室または前記脱衣室の天井部に設けられて前記スクリーンおよび前記物干しバーを駆動昇降する物干し昇降機構と、
を備えたことを特徴とする浴室乾燥システム。 - 前記物干し昇降機構が、前記スクリーンおよび前記物干しバーを、被乾燥物を乾燥する乾燥位置と、前記乾燥位置よりも下方にて前記物干しバーに掛けられた被乾燥物を取り込む為の回収位置との間で昇降可能に構成され、
前記物干しバーに掛けられた被乾燥物の乾燥状態から乾燥終了タイミングを判定する乾燥終了判定手段と、
前記乾燥終了判定手段により乾燥終了が判定された旨に応答して、前記物干し昇降機構を駆動し、前記スクリーンおよび前記物干しバーを、前記被乾燥物の回収位置に移動させる駆動制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥システム。 - 前記物干し昇降機構が、前記スクリーンおよび前記物干しバーを、前記乾燥位置と、前記乾燥位置よりも上方に退避させた待機位置との間で昇降可能に構成され、
前記物干しバーに掛けられている被乾燥物の重量を測定する重量測定手段と、
前記乾燥終了判定手段により乾燥終了が判定された旨に応答して、前記重量測定手段で測定された被乾燥物の重量が、被乾燥物が掛けられていない重量であることを判定する取込み判定手段と、を備え、
前記駆動制御手段は、前記取込み判定手段により被乾燥物がかけられていない旨に応答して、設定時間経過後に前記物干し昇降機構を駆動し、前記スクリーンおよび前記物干しバーを待機位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載の浴室乾燥システム。 - 前記物干し昇降機構は、前記天井部に設けられて前記スクリーンを巻取り可能なロール部を備え、前記スクリーンの下端部に前記物干しバーが設置されている請求項1から3の何れかに記載の浴室乾燥システム。
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