JP2012197807A - 密封型転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】シールドの脱落を確実に防止することができる加工コストの安い密封型転がり軸受を提供することである。
【解決手段】外輪1と内輪3間に形成された軸受空間の両端開口を接触シール8と、その外側に設けられるシールド9とで密封する。シールド9を、内輪3のシールド取付面11に形成された係合溝12に圧入する取付けとして、振動や衝撃によって脱落するのを防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、軸受空間を接触シールとシールドとで密封した密封型転がり軸受に関する。
自動車のプロペラシャフトやドライブシャフト等に連結される等速ジョイント用のサポート軸受は、車両の床下部位に組付けられて水や泥水が飛散する過酷な使用環境下にあるため、密封型転がり軸受が一般的に使用される。
密封型転がり軸受として、特許文献1に記載されたものが従来から知られているが、この密封型転がり軸受においては、ゴムからなる接触シールによって軸受空間を密封する構成であり、飛来してくる小石等の異物がその接触シールに衝突すると、その接触シールが損傷する可能性があるため、特許文献2や特許文献3に記載されているように、接触シールと、その軸方向外方に設けられたシールドとで軸受空間を密封する密封型転がり軸受をサポート軸受として用いるようにしている。
実開平7−10555号公報 実公平8−3710号公報 特開2007−127157号公報
ところで、特許文献2および3に記載された密封型転がり軸受においては、小石等の外部からの異物に対して軸受を保護するシールドの取付けが、内輪の外径面に圧入する取付けであるため、内輪の外径面およびシールドの内径面を高精度に仕上げる必要があり、加工に非常に手間がかかり、また、圧入が不十分であると、振動や衝撃で脱落する可能性があり、シールドの取付けに改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、シールドの脱落を確実に防止することができる加工コストの安い密封型転がり軸受を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、外方軌道輪と内方軌道輪間に形成された軸受空間の両端開口部を接触シールで密封し、その接触シールの軸方向外側に軸受空間のほぼ全体を覆う大きさとされた環状のシールドを設けた密封型転がり軸受において、前記外方軌道輪と内方軌道輪のうち、前記シールドが取付けられる側の軌道輪のシールド取付面に、前記シールドの周縁部が圧入される係合溝を形成した構成を採用したのである。
上記のように、軌道輪のシールド取付面に係合溝を形成し、その係合溝にシールドの周縁部を圧入することにより、その圧入による締め代が小さい場合でも、シールドの周縁部と係合溝の係合によって、シールドの脱落を確実に防止することができる。
また、シールドの周縁部と係合溝の係合によってシールドの脱落を防止するため、係合溝に精度の高い加工が要求されず、軌道輪の焼入れ前に、旋削による加工方法や鍛造成形による加工方法を採用することができることになり、安価に加工することができる。
ここで、係合溝は、断面円弧状の丸溝からなるものであってもよく、あるいは、断面角形の角溝からなるものであってもよい。その係合溝の断面形状に沿った形状の折曲げ片をシールドの周縁部に形成しておくことにより、シールドの取付けに、ガタツキのない安定した良好な取付け状態を得ることができる。
また、シールドの周縁部に、径方向に延びるスリットを設けておくと、シールド取付面に対するシールドの周縁部の圧入嵌合時、上記周縁部が軸方向および径方向に弾性変形し易くなってシールドの取付けの容易化を図り、シールド周縁部が塑性変形するのを防止することができる。
この発明に係る密封型転がり軸受において、シールドは、クロムメッキ、亜鉛メッキ等のメッキ鋼板や、黒染め、カチオン塗装等の塗装鋼板のプレス成形品からなるものであってもよく、あるいは、ナイロンやフェノール樹脂等の合成樹脂の成形品からなるものであってもよい。
この発明においては、上記のように、軌道輪のシールド取付面に係合溝を形成し、その係合溝にシールドの周縁部を圧入する取付けとしたことにより、その圧入による締め代が小さい場合でも、シールドの周縁部と係合溝の係合によって、シールドの抜け落ちを防止することができ、脱落することのない確実な取付け状態を得ることができる。
また、シールドの周縁部と係合溝の係合によってシールドの脱落を防止するため、係合溝に精度の高い加工が要求されず、軌道輪の焼入れ前に、旋削したり鍛造成形する加工方法を採用することができるので、加工コストの安い密封型転がり軸受を得ることができる。
この発明に係る密封型転がり軸受の第1の実施の形態を示す断面図 図1の一部を拡大して示す断面図 図2に示すシールドの一部分を示す斜視図 この発明に係る密封型転がり軸受の第2の実施の形態を示す断面図 この発明に係る密封型転がり軸受の第3の実施の形態を示す断面図 この発明に係る密封型転がり軸受の第4の実施の形態を示す断面図 この発明に係る密封型転がり軸受の第5の実施の形態を示す断面図 この発明に係る密封型転がり軸受の第6の実施の形態を示す断面図 この発明に係る密封型転がり軸受の第7の実施の形態を示す断面図 この発明に係る密封型転がり軸受の第8の実施の形態を示す断面図 この発明に係る密封型転がり軸受の第9の実施の形態を示す断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、この発明に係る密封型転がり軸受の第1の実施の形態を示す。図1に示すように、密封型転がり軸受は、外方軌道輪としての外輪1の内径面にボール溝2を形成し、その外輪1の内側に組み込まれた内輪3の外径面にボール溝4を設け、その外輪1のボール溝2と内輪3のボール溝4間にボール5を組込み、そのボール5を保持器6で保持した深みぞ玉軸受からなっている。
ここで、外輪1のボール溝2および内輪3のボール溝4の曲率半径はボール5の半径より大きくなっている。
外輪1の内径面には、ボール溝2の軸方向両側に一対のシール取付溝7が形成され、その一対のシール取付溝7のそれぞれに接触シール8の外周部が取付けられている。
図2に示すように、接触シール8は、芯金8aと、その芯金8aの外表面に加硫接着されたゴムからなる弾性シール部材8bとからなっている。接触シール8は、弾性シール部材8bの外周部がシール取付溝7に嵌合され、内周部が内輪3の外径面に弾性接触する取付けとされて外輪1と内輪3間に形成された軸受空間の両端開口を密封している。
一対の接触シール8の軸方向外側方にはシールド9が設けられている。シールド9は、軸受空間のほぼ全体を覆う大きさとされた環状板部9aの外周に円筒部9bを設けた構成とされており、そのシールド9の強度を確保するため、環状板部9aの径方向幅のほぼ中間部に傾斜板部9cが形成されている。また、環状板部9aには、その内周縁から径方向に延びる複数のスリット10が周方向に間隔をおいて設けられている。
シールド9は、メッキ鋼板のプレス成形品からなっている。メッキ鋼板として、ここでは、クロムメッキ鋼板や亜鉛メッキ鋼板を採用することができる。なお、シールド9は、メッキ鋼板のプレス成形品に限定されない。例えば、黒染めやカチオン塗装等の塗装鋼板のプレス成形品からなるものであってもよく、あるいは、ナイロンやフェノール樹脂等の合成樹脂の成形品からなるものであってもよい。
シールド9は、内輪3の外径面端部に形成されたシールド取付面11に取付けられる。その取付けに際し、シールド取付面11に係合溝12を形成し、その係合溝12に環状板部9aの内周縁部を圧入している。このとき、シールド9は、円筒部9bが軸受空間に向く組付けとされ、その組付け状態で円筒部9bと外輪1の内径面端部に形成された大径凹部13の内周面間にラビリンス14が形成されている。
上記のように、内輪3のシールド取付面11に係合溝12を形成し、その係合溝12にシールド9の内周縁部を圧入することにより、その圧入による締め代が小さい場合でも、シールド9の内周縁部と係合溝12の係合によって、シールド9は抜止めされ、振動や衝撃で脱落するというようなことはない。
また、シールド9の内周縁部と係合溝12の係合によってシールド9の抜止めとするため、係合溝12に精度の高い加工が要求されず、内輪3の焼入れ前に、旋削や鍛造での成形による加工方法の採用によって係合溝12を形成することができ、安価に加工することができる。
ここで、シールド9には、その内周部にスリット10が形成されているため、シールド取付面11に対するシールド9の内周縁部の圧入嵌合時に、上記内周縁部が軸方向および径方向に弾性変形し易くなる。このため、シールド9を容易に取付けることができると共に、内周縁部が塑性変形するという不都合の発生はない。
図2に示すように、シールド取付面11と内輪3の側面の交差部にテーパ状の案内面15を形成しておくと、シールド9は、その案内面15に案内される状態でシールド取付面11に圧入されることになるため、シールド9をよりスムーズに取付けることができる。
係合溝12として、図2では、断面円弧状の丸溝からなるものを示したが、図4の第2の実施の形態に示すように、断面角形の角溝からなるものであってもよい。
丸溝あるいは角溝からなる係合溝12の採用において、その溝幅がシールド9の板厚の2倍を超える大きさとなると、係合溝12とシールド9の嵌合部に比較的大きな軸方向すきまが形成され、その軸方向すきまがガタとなって、シールド9に安定した取付け状態を得ることができなくなる。
そのような不都合を解消するため、図5に示す第3の実施の形態では、シールド9の内周に丸溝からなる係合溝12の内周に沿う断面円弧状の折曲げ片16を形成している。
また、図6に示す第4の実施の形態では、シールド9の内周に角溝からなる係合溝の内周に沿う溝幅とほぼ同一長さの折曲げ片17を形成している。上記のように、係合溝12の断面形状に沿った形状の折曲げ片16、17をシールド9の内周縁部に形成しておくことによって、シールド9の取付けに、ガタツキのない安定した良好な取付け状態を得ることができる。
図1乃至図6に示すそれぞれの実施の形態では、内輪3にシールド9を取付けるようにしたが、図7乃至図11に示すように、外輪1側にシールド9を取付けるようにしてもよい。
図7に示す第5の実施の形態においては、外輪1の内径面端部に形成された大径凹部13の内径面をシールド取付面21とし、そのシールド取付面21に断面円弧状の丸溝からなる係合溝22を設け、その係合溝22にシールド9の外周縁部を圧入している。
ここで、シールド9は、軸受空間のほぼ全体を覆う大きさとされた環状板部9dの内周に円筒部9eを設け、上記環状板部9dの径方向幅のほぼ中間部に傾斜板部9fを形成し、かつ、上記環状板部9dの外周部に複数のスリット23を周方向に間隔をおいて形成した構成とされている。
図8に示す第6の実施の形態では、シールド取付面21に形成された係合溝22を断面角形の角溝としている点で第5の実施の形態と相違している。
図9に示す第7の実施の形態では、丸溝からなる係合溝22の溝幅をシールド9の板厚の2倍以上とし、シールド9の外周にはその係合溝22に沿う折曲げ片24を形成している点で第5の実施の形態と相違している。
図10に示す第8の実施の形態では、角溝からなる係合溝22の溝幅をシールド9の板厚の2倍以上とし、シールド9の外周にはその係合溝22に沿う折曲げ片25を形成している点で第6の実施の形態と相違している。
図11に示す第9の実施の形態では、内輪3の外径面の端部に小径凹部26を形成し、その小径凹部26と円筒部9e間にラビリンス27を形成している点で第8の実施の形態と相違している。
第5の実施の形態乃至第9の実施の形態で示すいずれの実施の形態においても、外輪1のシールド取付面21に係合溝22を形成し、その係合溝22にシールド9の外周縁部を圧入する取付けとしているため、圧入による締め代が小さい場合でも、シールド9の外周縁部と係合溝22の係合によって、シールド9の抜け落ちを防止することができ、脱落することのない確実な取付け状態を得ることができる。
1 外輪(外方軌道輪)
3 内輪(内方軌道輪)
8 接触シール
9 シールド
10 スリット
11 シールド取付面
12 係合溝
14 ラビリンス
16 折曲げ片
17 折曲げ片
21 シールド取付面
22 係合溝
23 スリット
24 折曲げ片
25 折曲げ片

Claims (8)

  1. 外方軌道輪と内方軌道輪間に形成された軸受空間の両端開口部を接触シールで密封し、その接触シールの軸方向外側に軸受空間のほぼ全体を覆う大きさとされた環状のシールドを設けた密封型転がり軸受において、
    前記外方軌道輪と内方軌道輪のうち、前記シールドが取付けられる側の軌道輪のシールド取付面に、前記シールドの周縁部が圧入される係合溝を形成したことを特徴とする密封型転がり軸受。
  2. 前記係合溝が、断面円弧状の丸溝からなる請求項1に記載の密封型転がり軸受。
  3. 前記係合溝が、断面角形の角溝からなる請求項1に記載の密封型転がり軸受。
  4. 前記シールドが、前記係合溝の断面形状に沿う折曲げ片を周縁部に有してなる請求項1乃至3のいずれかの項に記載の密封型転がり軸受。
  5. 前記シールドが、メッキ鋼板のプレス成形品からなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載の密封型転がり軸受。
  6. 前記シールドが、塗装鋼板のプレス成形品からなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載の密封型転がり軸受。
  7. 前記シールドが、合成樹脂の成形品からなる請求項1乃至4のいずれかの項に記載の密封型転がり軸受。
  8. 前記シールドが、径方向に延びるスリットを周縁部に有してなる請求項1乃至7のいずれかの項に記載の密封型転がり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014192724A1 (ja) * 2013-05-28 2014-12-04 Ntn株式会社 転がり軸受
WO2015152329A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 Ntn株式会社 フィルタ付き転がり軸受

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