JP2012197632A - アスベスト封じ込め方法及びアスベスト封じ込め処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アスベストが使用されている空間に供給された処理剤が空間内の隅々に行き渡るようにする。
【解決手段】アスベスト2が使用されている空間3内にアスベスト2を封じ込めるための処理剤Xを送りこんでアスベスト2を封じ込めるアスベスト封じ込め方法において、空間3の外側と空間3内とに連通する開口部4を介して空間3内に処理剤Xを供給する処理剤供給処理と、空間3内の空気を開口部4を介して空間3の外側に排気するための排気処理及び開口部4を介して空間3内に空気を供給するための空気供給処理のうちの1つ以上の処理と、を行う。
【選択図】図1
【解決手段】アスベスト2が使用されている空間3内にアスベスト2を封じ込めるための処理剤Xを送りこんでアスベスト2を封じ込めるアスベスト封じ込め方法において、空間3の外側と空間3内とに連通する開口部4を介して空間3内に処理剤Xを供給する処理剤供給処理と、空間3内の空気を開口部4を介して空間3の外側に排気するための排気処理及び開口部4を介して空間3内に空気を供給するための空気供給処理のうちの1つ以上の処理と、を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、アスベストが使用されている空間内にアスベストを封じ込めるための処理剤を送りこんでアスベストを効率的に封じ込める方法等に関する。
アスベストは、防火、断熱、防音等を目的として用いられていたが、人体に入ると重大な健康障害を引き起こすことが知られている。
アスベストを処理するための方法としては、アスベストが使用されている空間内に作業者が入ってアスベストを除去する方法が知られている(例えば特許文献1;2等参照)。しかしながら、この方法では、作業者がアスベストの漂う空間内で作業を行うので、作業者の健康への影響が懸念される。そこで、アスベストが使用されている空間内でアスベストを封じ込める方法が知られている。この方法によれば、例えば、鉄骨等の表面にアスベストが吹き付けられている天井裏(空間)にアスベストを固化させる処理剤(アスベストを封じ込めるための処理剤)を噴射ノズルで噴射してアスベストを封じ込める(例えば特許文献3;4等参照)。
尚、アスベストを封じ込めるための処理剤としては、合成樹脂、無機填料、塩素化パラフィン、セルロース膨潤剤、微生物の防除剤、有機溶剤、水を所定の割合で混合させた組成物(例えば特許文献5等参照)、水溶性バインダー(例えば特許文献6等参照)等が知られている。
アスベストを処理するための方法としては、アスベストが使用されている空間内に作業者が入ってアスベストを除去する方法が知られている(例えば特許文献1;2等参照)。しかしながら、この方法では、作業者がアスベストの漂う空間内で作業を行うので、作業者の健康への影響が懸念される。そこで、アスベストが使用されている空間内でアスベストを封じ込める方法が知られている。この方法によれば、例えば、鉄骨等の表面にアスベストが吹き付けられている天井裏(空間)にアスベストを固化させる処理剤(アスベストを封じ込めるための処理剤)を噴射ノズルで噴射してアスベストを封じ込める(例えば特許文献3;4等参照)。
尚、アスベストを封じ込めるための処理剤としては、合成樹脂、無機填料、塩素化パラフィン、セルロース膨潤剤、微生物の防除剤、有機溶剤、水を所定の割合で混合させた組成物(例えば特許文献5等参照)、水溶性バインダー(例えば特許文献6等参照)等が知られている。
しかしながら、特許文献3;4に開示された方法によれば、アスベストが使用されている空間(天井裏、壁裏等)内に処理剤を噴射するだけなので、空間内に噴射された処理剤が空間内の隅々に行き渡らない可能性がある。
本発明に係るアスベスト封じ込め方法は、アスベストが使用されている空間内にアスベストを封じ込めるための処理剤を送りこんでアスベストを封じ込めるアスベスト封じ込め方法において、空間の外側と空間内とに連通する開口部を介して空間内に処理剤を供給する処理剤供給処理と、空間内の空気を開口部を介して空間の外側に排気するための排気処理及び開口部を介して空間内に空気を供給するための空気供給処理のうちの1つ以上の処理と、を行うので、排気処理により、空間内の空気が空間の外側に排気されることで空間が負圧になるので、処理剤が空間内の隅々に行き渡りやすくなったり、空気供給処理により、処理剤が拡散されて空間内の隅々により一層行き渡りやすくなるので、処理剤が空間内の隅々のアスベストに付着しやすくなり、アスベストをより効果的に封じ込めることができる。
本発明に係るアスベスト封じ込め処理装置は、アスベストが使用されている空間内にアスベストを封じ込めるための処理剤を送りこんでアスベストを封じ込めるアスベスト封じ込め処理装置において、空間の外側と空間内とに連通する開口部を介して空間内に処理剤を供給するための処理剤供給装置と、空間内の空気を開口部を介して空間の外側に排気するための排気装置及び開口部を介して空間内に空気を供給するための空気供給装置のうちの1つ以上の装置と、を備えたので、排気装置を駆動することにより、空間内の空気が空間の外側に排気されることで空間が負圧になるので、処理剤が空間内の隅々に行き渡りやすくなったり、空気供給装置を駆動することにより、処理剤が拡散されて空間内の隅々により一層行き渡りやすくなるので、処理剤が空間内の隅々のアスベストに付着しやすくなり、アスベストをより効果的に封じ込めることができる。
本発明に係るアスベスト封じ込め処理装置は、アスベストが使用されている空間内にアスベストを封じ込めるための処理剤を送りこんでアスベストを封じ込めるアスベスト封じ込め処理装置において、空間の外側と空間内とに連通する開口部を介して空間内に処理剤を供給するための処理剤供給装置と、空間内の空気を開口部を介して空間の外側に排気するための排気装置及び開口部を介して空間内に空気を供給するための空気供給装置のうちの1つ以上の装置と、を備えたので、排気装置を駆動することにより、空間内の空気が空間の外側に排気されることで空間が負圧になるので、処理剤が空間内の隅々に行き渡りやすくなったり、空気供給装置を駆動することにより、処理剤が拡散されて空間内の隅々により一層行き渡りやすくなるので、処理剤が空間内の隅々のアスベストに付着しやすくなり、アスベストをより効果的に封じ込めることができる。
実施形態1
図1に示すように、アスベスト封じ込め処理装置1は、アスベスト2が使用されている空間3の外側から開口部4を介して空間3内にアスベスト2を封じ込めるための処理剤Xを供給するための処理剤供給装置20と、空間3内の空気を開口部4を介して空間3の外側に排気するための排気装置30と、空間3の外側から開口部4を介して空間3内に空気を供給するための空気供給装置40と、を備える。
尚、空間3は、アスベスト2が使用されている建物100の天井裏、壁裏、機械室、エレベータシャフト室、駐車場、変電所等である。例えば、図1に示すように、建物100においてアスベスト2が吹き付けられた鉄骨5が設置されている天井裏3A等である。
また、開口部4は、空間3内と空間3の外側とを区切る区切板10に形成された貫通孔により形成される。区切板10は、例えば、図1に示すように、天井裏3Aと居室105とを区切る天井板102等である。
また、アスベスト封じ込めとは、処理剤Xでアスベスト2の表面を固化させる処理、処理剤Xをアスベスト2の内部に浸透させる処理等を言う。
図1に示すように、アスベスト封じ込め処理装置1は、アスベスト2が使用されている空間3の外側から開口部4を介して空間3内にアスベスト2を封じ込めるための処理剤Xを供給するための処理剤供給装置20と、空間3内の空気を開口部4を介して空間3の外側に排気するための排気装置30と、空間3の外側から開口部4を介して空間3内に空気を供給するための空気供給装置40と、を備える。
尚、空間3は、アスベスト2が使用されている建物100の天井裏、壁裏、機械室、エレベータシャフト室、駐車場、変電所等である。例えば、図1に示すように、建物100においてアスベスト2が吹き付けられた鉄骨5が設置されている天井裏3A等である。
また、開口部4は、空間3内と空間3の外側とを区切る区切板10に形成された貫通孔により形成される。区切板10は、例えば、図1に示すように、天井裏3Aと居室105とを区切る天井板102等である。
また、アスベスト封じ込めとは、処理剤Xでアスベスト2の表面を固化させる処理、処理剤Xをアスベスト2の内部に浸透させる処理等を言う。
処理剤供給装置20は、コンプレッサー6と、処理剤出口部としての処理剤噴射ノズル部21と、処理剤供給管22と、処理剤収容タンク23と、処理剤導入管24と、開閉弁25と、分岐管26と、コンプレッサー6に接続された空気導出管7と、受入口が空気導出管7の出口と連通可能に接続された三方分岐管等の分岐装置8とを備える。
処理剤噴射ノズル部21は、他端に、圧縮空気と処理剤Xとを一緒に霧状に放出させる噴射ノズル21tを備える。
処理剤供給管22及び処理剤導入管24は、例えば可撓性のホース等により構成される。
処理剤供給管22は、一端開口が分岐装置8の第1の出口と連通可能に接続され、他端開口が処理剤噴射ノズル部21の一端開口と連通可能に接続される。
処理剤導入管24は、一端開口が処理剤収容タンク23内に収容された処理剤Xを吸引可能なように処理剤収容タンク23と接続される。
また、分割された処理剤供給管22のそれぞれの端部開口と処理剤導入管24の他端開口とが分岐管26を介して連通可能に接続される。
また、分割された処理剤供給管22のそれぞれの端部開口が開閉弁25の流路入口と流路出口とに連通可能に接続される。
従って、処理剤供給管22を介して分岐管26に圧縮空気が送られると、当該圧縮空気により処理剤収容タンク23内の処理剤Xが処理剤導入管24を介して処理剤供給管22内に引き込まれて処理剤噴射ノズル21tから圧縮空気と処理剤Xとが一緒に霧状になって天井裏3A等の空間3内に放出噴射される。
処理剤噴射ノズル部21は、他端に、圧縮空気と処理剤Xとを一緒に霧状に放出させる噴射ノズル21tを備える。
処理剤供給管22及び処理剤導入管24は、例えば可撓性のホース等により構成される。
処理剤供給管22は、一端開口が分岐装置8の第1の出口と連通可能に接続され、他端開口が処理剤噴射ノズル部21の一端開口と連通可能に接続される。
処理剤導入管24は、一端開口が処理剤収容タンク23内に収容された処理剤Xを吸引可能なように処理剤収容タンク23と接続される。
また、分割された処理剤供給管22のそれぞれの端部開口と処理剤導入管24の他端開口とが分岐管26を介して連通可能に接続される。
また、分割された処理剤供給管22のそれぞれの端部開口が開閉弁25の流路入口と流路出口とに連通可能に接続される。
従って、処理剤供給管22を介して分岐管26に圧縮空気が送られると、当該圧縮空気により処理剤収容タンク23内の処理剤Xが処理剤導入管24を介して処理剤供給管22内に引き込まれて処理剤噴射ノズル21tから圧縮空気と処理剤Xとが一緒に霧状になって天井裏3A等の空間3内に放出噴射される。
排気装置30は、コンプレッサー6と、排気口部31と、排気管32と、空気供給管33と、水槽34と、排出管35と、排出管35の中途に設けられたフィルター36と、開閉弁37と、分岐管38と、コンプレッサー6に接続された空気導出管7と、受入口が空気導出管7の出口と連通可能に接続された三方分岐管等の分岐装置8とを備える。
排気管32、空気供給管33、排出管35は、例えば可撓性のホース等により構成される。
排気管32は、一端開口が水槽34の水中34aに位置され、他端開口が排気口部31の一端開口と連通可能に接続される。排気口部31の他端開口が排気口31tとなる。
空気供給管33の一端開口と分岐装置8の第2の出口とが連通可能に接続される。
分割された空気供給管33のそれぞれの端部開口が開閉弁37の流路入口と流路出口とに連通可能に接続される。
そして、排気管32の一端側において分割された排気管32のそれぞれの端部開口と空気供給管33の他端開口とが分岐管38を介して連通可能に接続される。
フィルター36は、水中34aから浮き出た排気を浄化して外部に放出するHEPAフィルター等のフィルターにより形成される。
よって、空気供給管33を介して分岐管38に圧縮空気が送られると、当該圧縮空気により空間3内の空気が排気管32を介して分岐管38内に引き込まれて水中34aに排出され、かつ、フィルター36を通して浄化(無害化)された後に外部に排出される。
排気管32、空気供給管33、排出管35は、例えば可撓性のホース等により構成される。
排気管32は、一端開口が水槽34の水中34aに位置され、他端開口が排気口部31の一端開口と連通可能に接続される。排気口部31の他端開口が排気口31tとなる。
空気供給管33の一端開口と分岐装置8の第2の出口とが連通可能に接続される。
分割された空気供給管33のそれぞれの端部開口が開閉弁37の流路入口と流路出口とに連通可能に接続される。
そして、排気管32の一端側において分割された排気管32のそれぞれの端部開口と空気供給管33の他端開口とが分岐管38を介して連通可能に接続される。
フィルター36は、水中34aから浮き出た排気を浄化して外部に放出するHEPAフィルター等のフィルターにより形成される。
よって、空気供給管33を介して分岐管38に圧縮空気が送られると、当該圧縮空気により空間3内の空気が排気管32を介して分岐管38内に引き込まれて水中34aに排出され、かつ、フィルター36を通して浄化(無害化)された後に外部に排出される。
空気供給装置40は、コンプレッサー6と、空気出口部としての空気噴射ノズル部41と、例えば可撓性のホース等により構成された空気供給管42と、開閉弁43と、コンプレッサー6に接続された空気導出管7と、受入口が空気導出管7の出口と連通可能に接続された三方分岐管等の分岐装置8とを備える。
空気噴射ノズル部41は、他端に、圧縮空気を放出させる噴射ノズル41tを備える。
空気供給管42は、一端開口が分岐装置8の第3の出口と連通可能に接続され、他端開口が空気噴射ノズル部41の一端開口と連通可能に接続される。
空気噴射ノズル部41は、他端に、圧縮空気を放出させる噴射ノズル41tを備える。
空気供給管42は、一端開口が分岐装置8の第3の出口と連通可能に接続され、他端開口が空気噴射ノズル部41の一端開口と連通可能に接続される。
次に上述したアスベスト封じ込め処理装置1を用いたアスベスト封じ込め方法を説明する。尚、ここでは、建物100の空間3としての天井裏3A内のアスベスト2を封じ込める方法を例にして説明する。
まず、区切板10としての天井板102に開口部4となる貫通孔を形成する。即ち、処理剤噴射ノズル部21を居室105側から天井裏3Aに貫通させるための開口部4a、排気口部31を居室105側から天井裏3Aに貫通させるための開口部4b、空気噴射ノズル部41を居室105側から天井裏3Aに貫通させるための開口部4cをそれぞれ形成する。
そして、処理剤供給管22の他端開口と処理剤噴射ノズル部21の一端開口とを連通可能に接続し、排気管32の他端開口と排気口部31の一端開口を連通可能に接続し、空気供給管42の他端開口と空気噴射ノズル部41の一端開口とを連通可能に接続した後、処理剤噴射ノズル部21、排気口部31、空気噴射ノズル部41をそれぞれ開口部4a、4b、4cに通して天井板102に固定する。
処理剤噴射ノズル部21、排気口部31、空気噴射ノズル部41を天井板102に固定する方法としては、例えば、処理剤噴射ノズル部21、排気口部31、空気噴射ノズル部41の軸の他端開口側にそれぞれ同軸状に取付フランジ9を設けておき、開口部4を形成する貫通孔の居室105側の開口を居室105側から取付フランジ9で塞いだ状態で当該取付フランジ9を、天井下地としての図外の野縁等にビス止め等で固定したり、天井板102の下面104に接着テープ等で固定すればよい。
まず、区切板10としての天井板102に開口部4となる貫通孔を形成する。即ち、処理剤噴射ノズル部21を居室105側から天井裏3Aに貫通させるための開口部4a、排気口部31を居室105側から天井裏3Aに貫通させるための開口部4b、空気噴射ノズル部41を居室105側から天井裏3Aに貫通させるための開口部4cをそれぞれ形成する。
そして、処理剤供給管22の他端開口と処理剤噴射ノズル部21の一端開口とを連通可能に接続し、排気管32の他端開口と排気口部31の一端開口を連通可能に接続し、空気供給管42の他端開口と空気噴射ノズル部41の一端開口とを連通可能に接続した後、処理剤噴射ノズル部21、排気口部31、空気噴射ノズル部41をそれぞれ開口部4a、4b、4cに通して天井板102に固定する。
処理剤噴射ノズル部21、排気口部31、空気噴射ノズル部41を天井板102に固定する方法としては、例えば、処理剤噴射ノズル部21、排気口部31、空気噴射ノズル部41の軸の他端開口側にそれぞれ同軸状に取付フランジ9を設けておき、開口部4を形成する貫通孔の居室105側の開口を居室105側から取付フランジ9で塞いだ状態で当該取付フランジ9を、天井下地としての図外の野縁等にビス止め等で固定したり、天井板102の下面104に接着テープ等で固定すればよい。
そして、コンプレッサー6を起動させ、開閉弁25を開放すると、処理剤噴射ノズル部21に圧縮空気が供給され、処理剤Xが圧縮空気に引っ張られて処理剤Xと圧縮空気とが一緒に処理剤噴射ノズル21tから天井裏3A(空間3)内に霧状に噴射される。即ち、空間3の外側と空間3内とに連通する開口部4を介して空間3内に処理剤Xを供給する処理剤供給処理が行われる。これにより、処理剤Xが、鉄骨5等に付着しているアスベスト2、及び、空中に浮遊しているアスベスト2に付着してアスベスト2を封じ込めることができる。
また、開閉弁37を開放すると、分岐管38に圧縮空気が供給され、圧縮空気に引っ張られて天井裏3Aの空気が排気口31t及び排気管32を介して分岐管38内に引き込まれて水中34aに放出される。即ち、空間3内の空気を開口部4を介して空間3の外側に排気するための排気処理が行われる。これにより、天井裏3Aが負圧になるので、処理剤Xが天井裏3A内の隅々に行き渡りやすくなり、処理剤Xが天井裏3A内の隅々のアスベスト2に付着しやすくなり、アスベスト2をより効果的に封じ込めることができる。
また、開閉弁43を開放すると、空気噴射ノズル部41に圧縮空気が供給され、空気噴射ノズル41tから空間3内に圧縮空気が放出される。即ち、開口部4を介して空間3内に空気を供給するための空気供給処理が行われる。これにより、処理剤Xが拡散されて天井裏3Aの隅々により一層行き渡りやすくなり、処理剤Xが天井裏3A内の隅々のアスベスト2に付着しやすくなり、アスベスト2をより効果的に封じ込めることができる。
特に、天井裏3A等の空間3が広い場合には、処理剤Xを拡散させる効果により、アスベスト2をより効果的に封じ込めることができる。
特に、天井裏3A等の空間3が広い場合には、処理剤Xを拡散させる効果により、アスベスト2をより効果的に封じ込めることができる。
実施形態2
排気装置30又は空気供給装置40のいずれか一方と、処理剤供給装置20とで構成されたアスベスト封じ込め処理装置1を用いてもよい。
排気装置30又は空気供給装置40のいずれか一方と、処理剤供給装置20とで構成されたアスベスト封じ込め処理装置1を用いてもよい。
実施形態3
また、開口部4としては、空間3への出入口として予め設けられている既設の開口部、例えば、点検用の点検口、出入口等を利用してもよい。この場合、空間3の外側から当該開口部を塞ぐことが可能な塞板に、塞板を貫通するように排気口部31及び空気噴射ノズル部41の1つ以上と処理剤噴射ノズル部21とを固定するとともに、空間3の外側から当該開口部を塞ぐように塞板を設置して当該塞板を区切板に固定すればよい。
また、開口部4としては、空間3への出入口として予め設けられている既設の開口部、例えば、点検用の点検口、出入口等を利用してもよい。この場合、空間3の外側から当該開口部を塞ぐことが可能な塞板に、塞板を貫通するように排気口部31及び空気噴射ノズル部41の1つ以上と処理剤噴射ノズル部21とを固定するとともに、空間3の外側から当該開口部を塞ぐように塞板を設置して当該塞板を区切板に固定すればよい。
尚、処理剤Xとしては、アスベスト封じ込めを実現できるものを使用すればよく、合成樹脂、無機填料、塩素化パラフィン、セルロース膨潤剤、微生物の防除剤、有機溶剤、水を所定の割合で混合させた組成物、又は、水溶性バインダー、あるいは、その他の処理剤を用いてもよい。
1 アスベスト封じ込め処理装置、2 アスベスト、3 空間、4 開口部、
20 処理剤供給装置、21 処理剤噴射ノズル部(処理剤出口部)、30 排気装置、31 排気口部、40 空気供給装置、41 空気噴射ノズル部(空気出口部)、
X 処理剤。
20 処理剤供給装置、21 処理剤噴射ノズル部(処理剤出口部)、30 排気装置、31 排気口部、40 空気供給装置、41 空気噴射ノズル部(空気出口部)、
X 処理剤。
Claims (2)
- アスベストが使用されている空間内にアスベストを封じ込めるための処理剤を送りこんでアスベストを封じ込めるアスベスト封じ込め方法において、
空間の外側と空間内とに連通する開口部を介して空間内に処理剤を供給する処理剤供給処理と、
空間内の空気を開口部を介して空間の外側に排気するための排気処理及び開口部を介して空間内に空気を供給するための空気供給処理のうちの1つ以上の処理と、
を行うことを特徴とするアスベスト封じ込め方法。 - アスベストが使用されている空間内にアスベストを封じ込めるための処理剤を送りこんでアスベストを封じ込めるアスベスト封じ込め処理装置において、
空間の外側と空間内とに連通する開口部を介して空間内に処理剤を供給するための処理剤供給装置と、
空間内の空気を開口部を介して空間の外側に排気するための排気装置及び開口部を介して空間内に空気を供給するための空気供給装置のうちの1つ以上の装置と、
を備えたことを特徴とするアスベスト封じ込め処理装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011063481A JP2012197632A (ja) | 2011-03-23 | 2011-03-23 | アスベスト封じ込め方法及びアスベスト封じ込め処理装置 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009114797A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Nachuru:Kk | アスベスト固化装置 |
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2011
- 2011-03-23 JP JP2011063481A patent/JP2012197632A/ja active Pending
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