JP2009114797A - アスベスト固化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブルーシートなどによって養生する必要がなく、安全にアスベストを固化させることのできるアスベスト固化装置を提供することを目的とする。
【解決手段】壁面や天井面などに吹き付けられたアスベスト6を固化させるためのアスベスト固化装置1において、内側カバー部3内に、壁面のアスベスト6を固化させるための液状固化剤44を噴出する固化剤噴出部4を備え、さらに、その内側カバー部31を覆うように外側カバー部5を設ける。そして、外側カバー部5と内側カバー部3との間の気圧を減圧させる減圧機構51を設け、液状固化剤噴出の際に飛散したアスベスト繊維や廃液などを吸引回収する。
【選択図】図1
【解決手段】壁面や天井面などに吹き付けられたアスベスト6を固化させるためのアスベスト固化装置1において、内側カバー部3内に、壁面のアスベスト6を固化させるための液状固化剤44を噴出する固化剤噴出部4を備え、さらに、その内側カバー部31を覆うように外側カバー部5を設ける。そして、外側カバー部5と内側カバー部3との間の気圧を減圧させる減圧機構51を設け、液状固化剤噴出の際に飛散したアスベスト繊維や廃液などを吸引回収する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブルーシートなどによって養生をすることなく、安全にアスベストの封じ込め作業を行うことのできるアスベスト固化装置に関する。
アスベストは、防火性・耐火性・吸音性などに優れ、また安価であることから、昭和40年代の高度成長期に広く建築資材などに使用されてきた。しかしながら、近年になって、建築物の解体や老朽化などによって飛散したアスベストが、塵肺や悪性中皮腫などを引き起こさせることが指摘されてきており、大きな社会問題の一つとなっている。
そこで、このような事態に対して政府も関連法令などを整備して対策を講じており、アスベストの処理方法として、圧縮空気や高圧ジェット水を噴射してアスベストを剥ぎ取る除去方法や、アスベスト表面に固化剤を吹き付けて内部に浸透させ表面を固化する封じ込め方法、あるいは、アスベスト表面を別の表面材で覆い隠す囲い込み方法などが提案されている。
そして、これらの方法によってアスベストを処理する場合、例えば、特許文献1に記載されるように、アスベストに対してケイ酸アルカリ水溶液を高圧で吹き付け、その後、珪藻土を含有する水分吸着剤を吹き付け塗布してケイ酸アルカリ水溶液に含まれる水分を除去し、その後、自然乾燥させて固化していく方法などが提案されている。このような方法でアスベストを固化させることができれば、アスベスト繊維の飛散を防止することができ、また、アスベストを回収する場合も固化された塊としてアスベストを回収することができるというメリットがある。
ところで、このようにアスベストにケイ酸アルカリ水溶液などの固化剤を噴霧していく場合、アスベストに奥深く固化剤を浸透させるためには、ある程度高圧で固化剤を噴霧していく必要がある。一方で、このように高圧でアスベスト固化剤などを噴霧すると、その圧力によってアスベスト繊維が周囲に飛散してしまう恐れもある。このため、従来では、このようなアスベスト繊維が作業場の外部に飛散することを防止するため、アスベストの処理作業を開始するに先立って、室内空間をブルーシートなどによって密閉し、養生するとともに、室内空間に減圧ポンプなどを設けて外部よりも気圧の低い状態とし、アスベスト繊維が外部に漏れないようにしている。
特開2007−210804号公報
しかしながら、このようなブルーシートなどで養生を行うことは必ずしも容易なものではなく、例えば、大きな工場や駐車場にてアスベストを固化させていく場合には、養生のために膨大なブルーシートが必要となる。しかも、減圧ポンプを作動させたとしても、外部よりも気圧を低くすることができないという問題がある。さらには、大きな工場などのアスベストを固化させる場合、養生作業などによって数日間工場の営業をストップさせなければならず、工場の稼働効率が悪くなるといった問題もあった。
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、ブルーシートなどによって養生する必要がなく、安全にアスベストを固化させることのできるアスベスト固化装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は上記課題に着目してなされたもので、壁面や天井面などに吹き付けられたアスベストを固化させるためのアスベスト固化装置において、壁面に向かってアスベストを固化させるための液状固化剤を噴出する固化剤噴出部と、当該固化剤噴出部と前記壁面との間で閉空間を形成する外側カバー部と、当該外側カバー部内の圧力を減圧させる減圧機構とを備えるようにしたものである。
このように構成すれば、固化剤噴出部の周囲だけを外側カバー部で多い、その内部空間を減圧させるので、室内空間全体をブルーシートなどで覆う必要がなく、工場などをストップさせることなく部分的にアスベストを固化させていくことができるようになる。
また、このような発明において、好ましくは、固化剤噴出部と壁面との間を内側カバー部で覆うとともに、当該内側カバー部の外側に前記外側カバー部を備え、当該内側カバー部と外側カバー部との間の圧力を減圧させるようにする。
このようにすれば、内側カバー部内で高圧噴霧させ、そこから漏れた固化剤や、舞い上がったアスベスト繊維を外側カバー部内で吸引することができ、噴霧された固化剤が直接吸引されてしまうようなことがなくなる。
さらに、外側カバー部に、固化剤噴出部から噴出された液状固化剤を回収する固化剤回収部を設けるようにする。
このようにすれば、外側に漏れた液状固化剤を回収して再度使用することにより、液状固化剤の使用効率を向上させることができるようになる。
本発明によれば、壁面や天井面などに吹き付けられたアスベストを固化させるためのアスベスト固化装置において、壁面に向かってアスベストを固化させるための液状固化剤を噴出する固化剤噴出部と、当該固化剤噴出部と前記壁面との間で閉空間を形成する外側カバー部と、当該外側カバー部内の圧力を減圧させる減圧機構とを備えるようにしたので、室内空間全体をブルーシートなどで養生する必要がなくなり、工場などをストップさせることなく部分的にアスベストを固化させていくことができるようになる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるアスベスト固化装置1の外観斜視図を示したものであり、図2はその断面概略図を示したものである。
このアスベスト固化装置1は、アスベスト6(図2参照)が吹き付けられた壁面や天井面(以下、「壁面」と略する)に向かって液状固化剤44を噴出する固化剤噴出部4と、当該固化剤噴出部4と前記壁面との間で閉空間を形成する内側カバー部31と、当該内側カバー部31の外側で所定の隙間を空けて設けられる外側カバー部5と、その隙間空間の圧力を減圧させる減圧装置51と、当該隙間空間内に溜まった液状固化剤44を回収する回収機構52とを備えるようにしたもので、これによって、内側カバー部31から漏れた液状固化剤44や飛散したアスベスト6の繊維を外部に漏らすことなく外側カバー部5内で吸引できるようにしたものである。以下、本実施の形態におけるアスベスト固化装置1について詳細に説明する。
この実施の形態におけるアスベスト固化装置1は、作業者が手に持つ把持部2の先端に内側カバー部31や外側カバー部5からなるカバー部3を備えるもので、そのカバー部3内に、液状固化剤44を噴出するための固化剤噴出部4を備えるようにしている。
この把持部2は、外側カバー部5の外側にユニバーサルジョイント21を介して任意の角度に回動できる状態にして取り付けられる。この把持部2は、任意の長さに調整できるようにすることが好ましく、この実施の形態では、棒状の支持杆要素22を、その各端部に設けられたネジで連結し、これによって、任意の長さに調整できるようにしている。これにより、例えば、壁面の高所や天井面などのアスベスト6を固化させる場合は、支持杆要素22を連結させて比較的長めの把持部2に設定するとともに、逆に、低い場所のアスベスト6を固化させる場合は、支持杆要素22を短くして使用できるようにする。なお、この実施の形態では、複数の支持杆要素22をネジで連結して長さを調整できるようにしているが、例えば、スライド可能な状態にして長さを調整できるようにしてもよい。
この把持部2の先端に取り付けられるカバー部3は、二重構造で一体的に構成されるもので、内側カバー部31の外側に所定の隙間空間を設けて外側カバー部5を設けるようにしている。
このうち、内側カバー部31は、矩形状、あるいは、半円球状のカバーによって構成されるもので、壁面との間に開口部を形成してほぼ密閉した空間を形成できるようにしている。この内側カバー部31は、可能な限り軽量に構成すべく、例えば、薄手のプラスチックなどによって構成される。そして、開口部の縁部32に、スポンジやゴムなどの比較的クッション性を有する弾性部材33を取り付け、これにより、仮に縁部32が壁面に接触した場合であっても、アスベスト6を削り取ってしまわないようにしている。そして、このように構成された内側カバー部31の内側に、固化剤噴出部4を設けて液状固化剤44を噴出させるようにしている。
この固化剤噴出部4は、壁面に向かって比較的高圧で液状固化剤44を噴出できるようにしたもので、図3に示すように、微少の噴出孔(例えば、4個×4個の格子状の噴出孔)を複数設け、その噴出孔から液状固化剤44を噴出させるようにしたものである。この固化剤噴出部4は、内側カバー部31に取り付けられた固化剤送出管45に接続され、さらに、貯留タンク43に接続されたコンプレッサー42に接続される。この貯留タンク43内には、アスベスト6を固化させる液剤として、例えば、ケイ酸アルカリ水溶液が貯留される。このケイ酸アルカリ水溶液は、ケイ酸ナトリウム塩、ケイ酸リチウム塩、ケイ酸カリウム塩、ケイ酸アンモニウム塩などの塩が用いられ、例えば、ケイ酸ナトリウムを約85重量%〜95重量%、ケイ酸リチウムとケイ酸カリウムを合計で約5重量%〜15重量%、その他のケイ酸塩などを数重量%含むようにしている。一般に、ケイ酸ナトリウムは、粘性を有しているためにアスベスト6に対して浸透性が悪いという欠点があるものの、1リットル当たり90円程度と非常に廉価で経済性に優れるという利点がある。一方、ケイ酸リチウムやケイ酸カリウムは、粘性が非常に低くアスベスト6への浸透性が良いという利点があるものの、1リットル当たり700円〜800円と非常に高価であるという欠点がある。そこで、経済性と浸透性などを考慮して、本実施の形態では、ケイ酸ナトリウムを約90重量%、ケイ酸リチウムとケイ酸カリウムを合計で約10重量%、その他のケイ酸塩を数重量%の割合で配合させるようにする。なお、本実施の形態では、ケイ酸アルカリ水溶液を用いるようにしているが、その他の液状固化剤を用いるようにしてもよい。
なお、図3においては、格子状の噴出孔を設けた構成を図示しているが、図4に示すような構成を採用することもできる。図4において、図3と同じ符号を有するものは同じ構成を有している。図4においては、固化剤噴出部4にアスベスト6に差し込まれる針状部材41を設けるとともに、その針状部材41の先端や側面に液状固化剤44を噴出する噴出孔を設けるようにしている。そして、壁面に液状固化剤44を噴霧する場合は、針状部材41をアスベスト6の内部に突き刺し、その先端部分や側面から液状固化剤44を噴出させる。また、固化剤噴出部4からは、アスベスト6の表面に向かって液状固化剤44を噴出させ、表面から液状固化剤44を浸透させる。このようにすれば、内側と外側から液状固化剤44を浸透させることができるため、より奥深くアスベスト6を固化させることができるようになる。なお、このように針状部材41から液状固化剤44を噴出させるようにした場合、針状部材41の内部で液状固化剤44が固化してしまって目詰まりを起こしてしまう可能性がある。このため、この針状部材41を交換できるような状態にしておくことが好ましい。また、図4では一本の針状部材41を設けるようにしているが、この数については多数本設けるようにしてもよい。
一方、外側カバー部5は、内側カバー部31を覆うことによって内側カバー部31との間に所定の隙間を設けるように形成される。また、この外側カバー部5の開口部における縁部53は、内側カバー部31の縁部32よりも壁面から若干離れた位置に存在するようにするとともに、縁部53を内側へ折り曲げるようにしている。そして、このように壁面から若干離れた位置で縁部53を折り曲げることにより、外側カバー部5の縁部53でアスベスト6を削り取ってしまわないようにしている。そして、この外側カバー部5に、隙間空間における気圧を減圧するための減圧装置51を接続し、その減圧装置51を介して外気圧(外側カバー部5の外側の気圧)よりも低くなるようにするとともに、飛散したアスベストを除去するための図示しないフィルターを設けるようにしている。そして、その減圧装置51を作動させることによって、内側カバー部31から漏れた液状固化剤44や、飛散したアスベスト6の繊維を吸い込むとともに、外側からも外気を吸い込むことでアスベスト6の繊維などの外部への漏れを確実に防止するようにしている。また、このように内側カバー部31から漏れた液状固化剤44を吸い込む際、折り曲げられた縁部53で漏れた液状固化剤44を受け止める。そして、その縁部53などで受け止められた液状固化剤44を回収すべく、廃液を回収するための回収孔55を設けるようにしている。この回収孔55は、外側カバー部5の一部、好ましくは、廃液が貯留しやすいコーナー部分などに設けられ、そこから排出管56を介して貯留タンク43へ戻すようにしている。なお、このとき、排出管56内の気圧が外気圧と同じであると、空気が逆流して廃液を戻すことができなくなる。このため、好ましくは、減圧装置51を利用して排出管56内の気圧を減圧させるようにする。
次に、このように構成されたアスベスト固化装置1を用いたアスベスト6の固化方法について説明する。
まず、大きな工場や駐車場の壁面や天井面などに塗布されたアスベスト6を固化させる場合、作業者はアスベスト固化装置1の把持部2の先端を把持し、液状固化剤44を塗布する壁面や天井面の角度に応じてカバー部3の角度を設定する。このとき、把持部2の長さが足りない場合は、適宜、把持部2要素22を連結し、所定の長さに把持部2を調整するとともにカバー部3の角度を調整する。また、把持部2が長すぎる場合は、把持部2のネジを回すことによって支持杆要素22を取り除き、把持部2を短い状態として低所の作業に適した長さとする。
次に、このようにカバー部3の角度や把持部2の長さを調整した後、カバー部3を壁面にちょうど密着するように被せ、減圧装置51を駆動させる。このとき、カバー部3をアスベスト6の壁面に被せる場合に、カバー部3の縁部(内側カバー部の縁部32や外側カバー部5の縁部53)によってアスベスト6を削り取ってしまわないようにする。そして、このように減圧装置51を駆動させた後、貯留タンク43に接続されたコンプレッサー42を駆動させ、内側カバー部31の固化剤噴出部4から液状固化剤44を噴出させる。このとき、アスベスト6の状態に応じて、コンプレッサー42の圧力調整つまみをひねりながら、液状固化剤44の噴出圧を調整していく。このとき、液状固化剤44を高圧で噴出させると、その圧力よってアスベスト6の繊維が飛散してしまうことがあるが、このような場合であっても、外側カバー部5の隙間空間内が減圧されているため、アスベスト6の繊維が外側カバー部5の外側に漏れることなく、この隙間空間に吸引される。そして、このように吸引されたアスベスト6の繊維を含む空気は、外側カバー部5の排気口から図示しないフィルターを有する減圧装置51内を通り、きれいになった空気のみが外部に排気される。また、噴出された液状固化剤44は、そのほとんどがアスベスト6内に浸透していくが、一部の液状固化剤44はアスベスト6の壁面に浸着されないで飛散してしまう。このように飛散した液状固化剤44についても、同様に、外側カバー部5側へと吸引し、回収孔55から吸い取って貯留タンク43に戻していくとともに、再び、コンプレッサー42の圧力によって、アスベスト6に向かって噴出していく。
このように、内側カバー部31内でのアスベスト6の壁面への噴霧が終わったら、カバー部3をスライドさせ、同様の処理を継続して行う。このとき、カバー部3の縁部32、53によってアスベスト6を削り取ってしまわないように注意する必要があるが、仮に、内側カバー部3の縁部32がアスベスト6に接触したとしても、スポンジなどの弾性部材33を取り付けているので、大きくアスベスト6を削り取ってしまうことがない。
このように、特定個所のカバー部3内で液状固化剤44の塗布が終わる度に、把持部2を把持しながらカバー部3をスライドさせ塗布領域を徐々にずらしていき、アスベスト6の壁面全体に液状固化剤44を万遍なく塗布していく。そして、液状固化剤44を壁面全体に塗布して浸透させた後、2〜3日放置して、液状固化剤44の水分を十分に抜き飛ばし、アスベスト6を完全に固化させる。これによって、アスベスト6の繊維の飛散を防止する。
次に、図4に示す針状部材41を有するアスベスト固化装置1を用いてアスベスト6を固化させる場合について説明する。
まず、先ほどと同様の手順によって、カバー部3の角度や把持部2の長さを調整した後、カバー部3を壁面にちょうど密着するように被せ、減圧装置51を駆動させる。次に、この針状部材41をアスベスト6の壁面に垂直に差し込み、コンプレッサー42を駆動させることによって、液状固化剤44を格子状の噴出孔と針状部材41に設けられた噴出孔の両方から噴出させる。このとき、格子状の噴出孔から噴出された液状固化剤44によってアスベスト6が表面から浸透させていくとともに、針状部材41の噴出孔から噴出された液状固化剤44によって、アスベスト6の表面から内部へと液状固化剤44を浸透させていく。そして、アスベスト6の壁面に対して針状部材41を差し込んだ際に飛散したアスベスト6の繊維や、格子状の固化剤噴出部4より高圧噴霧されて飛散したアスベスト6などを、前述のように、外側カバー部5の隙間空間内に吸引して回収していく。そして、カバー部3内でのアスベスト6への噴出が終わったら、針状部材41を引き抜いて、アスベスト固化装置1の隣の領域で同様の処理を行う。そして、壁面全面に液状固化剤44を塗布、浸透させた後、2〜3日放置することによって、液状固化剤44を完全に固化させる。
このように、本実施の形態によれば、壁面や天井面などに吹き付けられたアスベスト6を固化させるためのアスベスト固化装置1において、壁面に向かってアスベスト6を固化させるための液状固化剤44を噴出する固化剤噴出部4と、当該固化剤噴出部4と前記壁面との間で閉空間を形成する外側カバー部5と、当該外側カバー部5内の圧力を減圧させる減圧装置51とを備えるようにしたので、室内空間全体をブルーシートなどで養生する必要がなくなり、工場の稼働をストップさせることなく部分的にアスベスト6を固化させていくことができるようになる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、上記実施の形態では、アスベスト固化装置1によって、アスベスト6を固化させる場合までについて説明したが、その後、その固化されたアスベスト6を塊として除去するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、液状固化剤44の例として、ケイ酸アルカリ水溶液を挙げて説明したが、これに限らず、噴出部4から高圧で噴出させることが可能なものであればどのような固化剤であってもよい。
さらに、上記実施の形態では、外側カバー部5に減圧装置51を接続するようにしているが、これに限らずカバー部3を一層だけ(すなわち、内側カバー部31だけ)の構成とし、そこに、減圧装置31からの管を接続するようにしてもよい。
1・・・アスベスト固化装置
2・・・把持部
21・・・ユニバーサルジョイント
22・・・支持杆連結要素
3・・・カバー部
31・・・内側カバー部
32・・・縁部
33・・・弾性部材
4・・・固化剤噴出部
41・・・針状部材
42・・・コンプレッサー
43・・・貯留タンク
44・・・液状固化剤
45・・・固化剤送出管
5・・・外側カバー部
51・・・減圧装置
52・・・回収機構
53・・・縁部
55・・・回収孔
56・・・排出管
6・・・アスベスト
2・・・把持部
21・・・ユニバーサルジョイント
22・・・支持杆連結要素
3・・・カバー部
31・・・内側カバー部
32・・・縁部
33・・・弾性部材
4・・・固化剤噴出部
41・・・針状部材
42・・・コンプレッサー
43・・・貯留タンク
44・・・液状固化剤
45・・・固化剤送出管
5・・・外側カバー部
51・・・減圧装置
52・・・回収機構
53・・・縁部
55・・・回収孔
56・・・排出管
6・・・アスベスト
Claims (3)
- 壁面や天井面などに吹き付けられたアスベストを固化させるためのアスベスト固化装置において、
壁面に向かってアスベストを固化させるための液状固化剤を噴出する固化剤噴出部と、当該固化剤噴出部と前記壁面との間で閉空間を形成する外側カバー部と、当該外側カバー部内の圧力を減圧させる減圧機構とを備えたことを特徴とするアスベスト固化装置。 - 前記固化剤噴出部と壁面との間を内側カバー部で覆うとともに、当該内側カバー部の外側に前記外側カバー部を備え、当該内側カバー部と外側カバー部との間の圧力を減圧させるようにした請求項1に記載のアスベスト固化装置。
- 前記外側カバー部に、固化剤噴出部から噴出された液状固化剤を回収する固化剤回収部を設けた請求項1又は2に記載のアスベスト固化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007291381A JP2009114797A (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | アスベスト固化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007291381A JP2009114797A (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | アスベスト固化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009114797A true JP2009114797A (ja) | 2009-05-28 |
Family
ID=40782237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007291381A Pending JP2009114797A (ja) | 2007-11-08 | 2007-11-08 | アスベスト固化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012197632A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Asire Inc | アスベスト封じ込め方法及びアスベスト封じ込め処理装置 |
KR101225677B1 (ko) * | 2012-07-10 | 2013-01-23 | 황정호 | 석면입자 고착방법 및 이에 사용되는 무화장치 |
JP2014000735A (ja) * | 2012-06-19 | 2014-01-09 | Ohbayashi Corp | 構造物の解体方法 |
-
2007
- 2007-11-08 JP JP2007291381A patent/JP2009114797A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012197632A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-10-18 | Asire Inc | アスベスト封じ込め方法及びアスベスト封じ込め処理装置 |
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WO2014010939A1 (ko) * | 2012-07-10 | 2014-01-16 | Hwang Jung-Ho | 석면입자 고착방법 및 이에 사용되는 무화장치 |
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