JP2012196040A - 防塩板および防塩板の取付方法 - Google Patents

防塩板および防塩板の取付方法 Download PDF

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Katsumi Ebata
克己 江畑
Noboru Sekine
昇 関根
Takeetsu Suzuki
健悦 鈴木
Akihiro Shimada
明広 嶋田
Naoya Sakaguchi
尚也 坂口
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Abstract

【課題】間接活線工法を用いて既設の中実碍子に取付可能な防塩板およびその取付方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる防塩板200の構成は、傘状の碍子110の内側の空間であるドライエリア120を遮蔽する防塩板であって、ドライエリアの開口部120aに対応するほぼ円環形状であって、切れ目202cを有するフランジ部202と、切れ目の両端において対向する2つの当接壁204aおよび204bと、2つの当接壁に対向して設けられたラッチ206aおよびラッチ穴206bと、2つの当接壁の少なくとも一方に形成され、フック状の遠隔操作棒130bの先端(フック状の先端部134)を挿入可能なフック穴208aおよび208bと、を有することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、傘状の碍子の内側の空間であるドライエリアを遮蔽する防塩板およびその防塩板の取付方法に関するものである。
電気事業者の発電所で発電され変電所で変電された電気は、電柱に張架されている高圧線(配電線や架空線とも称される。)を通じて需要家に供給される。電柱の上方には腕金が設置されていて、高圧線は、その腕金に取り付けられている配電用碍子(以下、単に碍子と称する。)に支持されることによって電柱に張架される。
碍子は、高圧線と腕金(電柱)とを絶縁する器具、すなわち絶縁体であり、ガラス製や合成樹脂製のものもあるが、絶縁性能および強度において最も優れている磁器製のものが主流である。また碍子は形状も様々であり、例えば外面に凹凸形状を有するものや、傘形状を有するもの(以下、中実碍子と称する。)がある。このような形状により、碍子の絶縁距離を確保することが出来るため、高圧線から碍子への放電を抑制することが可能となる。
碍子の絶縁性能が低下する一因としては、碍子表面への導電物質の付着が挙げられる。塵埃や塩分等の導電物質が碍子に付着すると、それらによって碍子の表面に導電路が形成される(トラッキング)。すると、碍子表面への放電が発生し、絶縁性能の低下を招いてしまう。特に、海岸地域等、塩害が発生しやすい地域であると、風雨に塩分が高濃度で含まれるため、碍子表面への塩分の付着が他の地域よりも顕著に生じ易い。
導電物質の付着による絶縁性能の低下を防ぐためには、碍子を定期的に清掃し、導電物質を除去することが最も効果的である。碍子の表面のうち、外面の清掃は比較的容易であり、また風雨で自然に洗い流されるという要素もある。しかし、上述した中実碍子(傘状の碍子)では、その傘形状の内側にドライエリアという空間が形成されている。このため、ドライエリアに風雨が吹き込んで導電物質の付着が生じ易いにも拘わらず、そこは碍子の内面となってしまうため付着物が残留してしまう。故に、中実碍子では、その内面に導電物質が堆積しやすく、それを如何にして防ぐかが課題となっていた。
中実碍子のドライエリアへの導電物質の堆積を防ぐためには、そこへの雨風の吹き込みを防ぐことが有効である。例えば特許文献1には、耐塩笠(傘部分)と、かかる耐塩笠の開口部に対向して配置された防塩板とを備えた棒状スペーサ(中実碍子)が記載されている。なお特許文献1では、耐塩笠の開口部の近傍に、防塩板に対向させて反射堰を設けている。特許文献1によれば、反射堰によって雨水が耐塩笠内に浸入することを防止することができ、スペーサ表面に流れる漏洩電流を小さくすることが可能となるとしている。
特開平9−103023号公報
しかしながら、特許文献1のように耐塩笠(傘部分)と防塩板と反射堰を備えた棒状スペーサ(中実碍子)であると、それらがすべて一体に成型されているため、既設の中実碍子に対して防塩板および反射堰のみを取り付けることができない。したがって、防塩対策を施そうとなると中実碍子ごとの交換が必要となり、コスト面において優れているとは言い難い。
また仮に特許文献1の棒状スペーサにおいて、防塩板と反射堰とを別部材として取付可能であった場合、それらを既設の中実碍子に取り付けるためには、取付作業が必要になる。ここで、既設の中実碍子が支持している高圧線には電流が流れているため、作業時に電気を遮断すると、すなわち停電させると需要家に不便が生じてしまう。このため、かかる作業は、高圧線に電気が流れた(通電した)状態で作業する活線工法により行われることが望ましい。
活線工法は、直接活線工法と間接活線工法とに大別される。直接活線工法は、作業員が保護具を着用し且つ高圧線に防具を取付けた上で、通電した高圧線の通電部分に直接触れて作業を行う工法である。従来ではこの直接活線工法が主流であったが、作業者の安全性向上等を鑑み、近年では直接活線工法に替えて間接活線工法が主流になりつつある。
間接活線工法は、絶縁加工が施された間接活線工法専用の操作棒やその先端具を用い、高圧線の近接範囲外から高圧線の通電部分に直接触れずに作業を行う工法である。この工法であれば、作業者の感電災害(人身災害)のリスクを極めて少なくすることができ、且つ作業者の保護具の着用および高圧線への防具の取付が不要になる。したがって、作業者の負担の軽減および作業時間の短縮を図ることが可能となる。
上記説明したように、既設の中実碍子に防塩板を取り付ける際には、間接活線工法を用いることが最適である。しかしながら、特許文献1に記載の棒状スペーサであると、防塩板のみを既設の中実碍子に取付可能な構造ではない上に、間接活線工法の適用に対して何ら考慮されていない。
本発明は、このような課題に鑑み、間接活線工法を用いて既設の中実碍子に取付可能な防塩板およびその取付方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる防塩板の代表的な構成は、傘状の碍子の内側の空間であるドライエリアを遮蔽する防塩板であって、ドライエリアの開口部に対応するほぼ円環形状であって、切れ目を有するフランジ部と、切れ目の両端において対向する2つの当接壁と、2つの当接壁に対向して設けられたラッチおよびラッチ穴と、2つの当接壁の少なくとも一方に形成され、フック状の遠隔操作棒の先端を挿入可能なフック穴と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、間接活線工法に用いられるヤットコ状の遠隔操作棒によってフランジ部の一部を把持し、碍子のドライエリア内部から延びる軸部の近傍にフランジ部の切れ目を配置する。次に、同じく間接活線工法に用いられるフック状の遠隔操作棒の先端を当接壁のフック穴に挿入し、ヤットコ状の遠隔操作棒およびフック状の遠隔操作棒を操作して、フランジ部の切れ目を開きながら引き寄せることによってフランジ部が所定位置に位置決めされる。続いて、2つの当接壁をヤットコ状の遠隔操作棒で挟むことによりラッチとラッチ穴とが係合されて、当該防塩板が碍子に固定される。したがって、既設の中実碍子に防塩板を後付可能であり、且つその取付時に間接活線工法を適用できる。そして、フランジ部によってドライエリアを遮蔽してそこへの風雨の吹き込みを防ぎ、ドライエリアへの導電物質の付着ひいては堆積を好適に防止することが可能となる。
上記のフランジ部の直径は、碍子の外径とほぼ等しいとよい。仮に、フランジ部の直径が碍子の外径よりも小さいと、ドライエリアの遮蔽が不十分となり、上述した利点を得づらくなってしまう。一方、フランジ部の直径が碍子の外径よりも大きいと、雷インパルス耐電圧性能の低下を招くおそれがある。したがって、フランジ部の直径は碍子の外径とほぼ等しいことが好ましい。
上記のフランジ部は、ドライエリアと対向する面に、放射状に配置されて碍子の傘部分の縁に当接するリブを有するとよい。
碍子の傘部分の縁にフランジ部が密着すると、碍子表面への放電により碍子の外面に沿って流れた電流が、碍子内部のドライエリアの壁面(碍子の内面)を伝わらずにフランジ部を伝わって碍子の軸部に流れてしまい、絶縁距離を確保出来なくなるおそれがある。そこで、上記構成のようにリブを設けることにより、フランジ部のうち、碍子の傘部分の縁に当接するのはリブ部分のみとなる。これにより、リブが形成されている部分以外においては若干の隙間が形成されるため、碍子の傘部分の縁とフランジ部との密着を好適に防ぎつつ、ドライエリアへの風雨の吹き込みを抑制することができる。なお放射状に配置していることにより、防塩板が碍子に対してずれた場合であっても、リブを確実に傘部分の縁に当接させることができる。
上記課題を解決するために、本発明にかかる防塩板の取付方法の代表的な構成は、上述した防塩板を間接活線工法によって碍子に取り付ける防塩板の取付方法であって、フランジ部の一部をヤットコ状の遠隔操作棒で把持し、碍子のドライエリア内部から延びる軸部の近傍にフランジ部の切れ目を配置し、当接壁のフック穴にフック状の遠隔操作棒の先端を挿入し、前記フランジ部の切れ目を開きながら引き寄せることによってフランジ部を所定位置に位置決めし、2つの当接壁をヤットコ状の遠隔操作棒で挟むことによりラッチとラッチ穴とを係合させることを特徴とする。
上述した防塩板の技術的思想に基づく構成要素やその説明は、当該防塩板の取付方法にも適用可能である。
本発明によれば、間接活線工法を用いて既設の中実碍子に取付可能な防塩板およびその取付方法を提供できる。
本実施形態にかかる防塩板取付方法が適用される作業現場を例示する図である。 本実施形態にかかる防塩板が取り付けられる碍子を例示する図である。 本実施形態にかかる防塩板を示す斜視図である。 本実施形態にかかる防塩板の取付方法を説明する図である。 防塩板の取付作業時における図4の碍子近傍を示す図である。 防塩板の取付作業時における図4の碍子近傍を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる防塩板の取付方法が適用される作業現場100を例示する図である。図1に示す作業現場100の電柱102の上方には腕金104が設置されている。腕金104には碍子110が取り付けられていて、発電所(不図示)で発電された電気を送電する高圧線106は、その碍子110に支持されることにより電柱102に張架される。
なお、本実施形態では、電柱102に設置された腕金104に対して碍子110が略垂直に配置される場合を例示したが、これに限定するものではない。本実施形態にかかる防塩板およびその取付方法は、腕金104に対して略水平に配置される碍子に対しても適用可能である。
図2は、本実施形態にかかる防塩板が取り付けられる碍子110を例示する図である。本実施形態の碍子110は中実碍子である。なお、理解を容易にするために、図2では、一点鎖線より左側を断面図としている。
図2に示すように、中実碍子である碍子110は、傘状(釣鐘状とも称される。)の形状を有する。詳細には、碍子110の最上部には、高圧線106(図1参照)を引き留めてそれを支持する支持部112を有する。支持部112の下方には、かかる支持部112よりも直径が広い円盤状の第1絶縁部114が設けられている。第1絶縁部114の下方には、軸部118を覆うような傘形状の第2絶縁部116が設けられていて、第2絶縁部116の内側には空間(以下、ドライエリア120と称する。)が形成されている。換言すれば、ドライエリア120内には軸部118が延設されている。
軸部118の下端は、コンクリート材122aの周囲に亜鉛鋼122bを配置したベース部122が接続されていて、かかるベース部122には取付棒124が接続されている。取付棒124は螺刻部124aを有している。これにより、腕金104(図1参照)の取付穴(不図示)に取付棒124の螺刻部124aを挿入してナット(不図示)で締め付けることにより、碍子110が腕金104に取り付けられる(図1参照)。
上記のように第1絶縁部114、第2絶縁部116およびドライエリア120を有することにより、碍子110の表面に流れた電流は、図2に示す矢印のように支持部112から第1絶縁部114、第2絶縁部116を伝わり、第2絶縁部116の内部のドライエリア120に沿って流れる。これにより、碍子110の絶縁距離を確保することができる。
しかしながら、碍子110においてドライエリア120に風雨が吹き込むと、そこが清掃しにくい場所であるが故に汚れ(導電物質)が堆積して絶縁性能の低下を招いてしまう。その対策として、風雨の吹き込みを抑制するために、従来からドライエリア120を遮蔽する防塩板をドライエリア120の開口部120a近傍に配置していた。しかし、従来の防塩板は、碍子と一体になっているものが主流であったため、防塩対策を施そうとなると碍子ごとの交換が必要になるためコストがかかる。また仮にその防塩板が碍子とは別体であっても間接活線工法を用いての取り付けが困難なものばかりだった。
そこで、本実施形態では、碍子110とは別体に構成されてかかる碍子110に後付可能であり、且つその取り付け作業に間接活線工法を用いることが可能な防塩板200およびその取付方法について説明する。
(防塩板200およびその取付方法)
図3は、本実施形態にかかる防塩板200を示す斜視図であり、図3(a)は防塩板200のフランジ部の切れ目が閉じた状態を示していて、図3(b)は防塩板200のフランジ部の切れ目が開いた状態を示している。
本実施形態の防塩板200は、碍子110が有する傘状の第2絶縁部116の内側の空間であるドライエリア120(図2参照)を遮蔽する。図3(a)および(b)に示すように、防塩板200は、ドライエリア120の開口部120aに対応するほぼ円環形状のフランジ部202を有する。これにより、ドライエリア120の開口部120aを遮蔽し、そこへの風雨の吹き込みを抑制することができるとともに、後述する遠隔操作棒130のヤットコ状の先端部132(図4(a)参照)によってフランジ部202を把持して作業を行うことも可能となる。
フランジ部202には、その外周縁202aから内周縁202bに至る切れ目202cが形成されている。これにより、図3(b)に示すように切れ目202cを開口して、碍子110の軸部118をフランジ部202内に挿入することができ(図5(b)参照)、当該防塩板200を碍子110に仮固定することが可能となる。
またフランジ部202において、碍子110のドライエリア120と対向する面には、放射状に配置されて上方に突出し、碍子110の第2絶縁部116(傘部分)の縁116a(図2参照)に当接するリブ202dが形成されている。これにより、フランジ部202のうち、碍子110の第2絶縁部116の縁に当接するのはリブ202dのみとなり、リブ202d以外においては若干の隙間が形成される。なお、このリブ202dによって得られる利点については後に詳述する。
上記のフランジ部202の直径L1は、碍子110の外径L2(図2参照)とほぼ等しいとよい。フランジ部202の直径L1が碍子110の外径L2よりも小さいと、ドライエリア120への風雨の吹き込みを十分に抑制することができなくなり、フランジ部202の直径L1が碍子110の外径L2よりも大きいと、雷インパルス耐電圧性能の低下を招くおそれがあるためである。
フランジ部の内周縁202bおよび切れ目202cには、下方に向かう帯状部204が連続していて、かかる帯状部204は、切れ目202cの両端において対向する2つの当接壁204aおよび当接壁204bを有する。本実施形態では、2つの当接壁204aおよび204bのうち、当接壁204aにラッチ206aが設けられていて、当接壁204bにかかるラッチ206aに対応する形状のラッチ穴206bが設けられている。これにより、遠隔操作棒130のヤットコ状の先端部132(図4(a)参照)で2つの当接壁204aおよび204bを挟むことにより、ラッチ206aとラッチ穴206bとを係合して、当該防塩板200を碍子110に固定することが可能となる。
また本実施形態では、当接壁204aおよび204bには、後述する遠隔操作棒130のフック状の先端部134(図5(b)参照)を挿入可能なフック穴208aおよび208bが形成されている。これにより、上述したように防塩板200を碍子110に仮固定した後に、フック状の先端部134を当接壁204aおよび204bのフック穴208aおよび208bに挿入して引き寄せることによってフランジ部202の位置決めを行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては当接壁204aにラッチ206aを、当接壁204bにラッチ穴206bを設ける構成としたが逆の構成としてもよい。また防塩板200を碍子110に固定する方法は、必ずしもラッチ206aおよびラッチ穴206b(ラッチ機構)でなくてもよく、他の固定方法を用いることも可能である。更に、フック穴208aおよび208bは、当接壁204aおよび204bの少なくとも一方に形成されていればよい。
次に、上述した防塩板200を間接活線工法によって碍子110に取り付ける防塩板の取付方法について詳述する。図4は、本実施形態にかかる防塩板200の取付方法を説明する図である。本実施形態にかかる防塩板200の取付方法では、まず図4(a)に示すように、遠隔操作棒130の先端に接続されたヤットコ状の先端部132(以下、ヤットコ状の遠隔操作棒130aと称する。)によってフランジ部202の一部を把持する。そして、図4(b)に示すように、作業者108は、ヤットコ状の遠隔操作棒130aを操作して、防塩板200を碍子110の近傍まで移動する。
図5および図6は、防塩板200の取付作業時における図4の碍子110近傍を示す図である。図4(b)に示すように防塩板200を碍子110の近傍まで移動したら、図5(a)に示すように、碍子110の軸部118の近傍にフランジ部202の切れ目202cを配置する。次に、図5(b)に示すように、遠隔操作棒130の先端に接続されたフック状の先端部134(以下、フック状の遠隔操作棒130bと称する。)を当接壁204aのフック穴208aに挿入し、ヤットコ状の遠隔操作棒130aおよびフック状の遠隔操作棒130bを操作してフランジ部202の切れ目を開きながら軸部118側に防塩板200を引き寄せる。
すると、図5(c)に示すように、フランジ部202が、その所定位置である第2絶縁部116の下方に位置決めされ、且つ防塩板200が軸部118に仮固定される。碍子110の軸部118に防塩板200を仮固定したら、図5(d)に示すように2つの当接壁204aおよび204bをヤットコ状の遠隔操作棒130aで挟む。これにより、図6(a)に示すようにラッチ206aがラッチ穴206bに係合され、碍子110に防塩板200が固定される。
図6(b)は、図6(a)の側面図である。上述したように、防塩板200のフランジ部202にはリブ202dが形成されている(図3参照)。したがって、図6(a)に示すように碍子110に防塩板200を取り付けた状態において、フランジ部202のうち、碍子110の第2絶縁部116の縁に当接するのは、図6(b)に示すようにリブ202dのみとなる。そして、リブ202d以外においてはフランジ部202と第2絶縁部116の縁116aとの間に若干の隙間が形成されている。
図6(c)は、リブ202dが形成されていないフランジ部20aを有する防塩板20を例示する側面図である。フランジ部20aにリブが形成されていないと、図6(c)に示すように、碍子110の第2絶縁部の縁116aにフランジ部20aが密着することが想定される。縁116aにフランジ部20aが密着すると、図6(c)に示す矢印のように、放電により碍子110の外面(第1絶縁部114および第2絶縁部116の外面)に沿って流れた電流が、碍子110内のドライエリア120の壁面(第2絶縁部116の内面)を伝わらずに、フランジ部20aを伝わって碍子110の軸部118に流れてしまう。すると、第2絶縁部116の本来の目的が果たされず碍子110の絶縁距離を確保することが出来なくなる。
したがって、本実施形態のようにフランジ部202においてドライエリア120と対向する面にリブ202dを形成することにより、碍子110の第2絶縁部116の縁116aとフランジ部202との密着を好適に防ぎつつ、ドライエリア120への風雨の吹き込みを抑制することができる。そして、リブ202dが放射状に配置されていることにより、防塩板200が碍子110に対してずれた場合であっても、第2絶縁部116の縁116aにリブ202dを確実に当接させることができる。
上記説明したように、本実施形態にかかる防塩板200によれば、既設の碍子110(中実碍子)に後付可能であるため、碍子110の交換を要することなく防塩対策を施すことができる。そして、フランジ部202によってドライエリア120を遮蔽してそこへの風雨の吹き込みを防ぎ、ドライエリア120内への導電物質の付着ひいては堆積を好適に防止することが可能となる。また本実施形態の防塩板200の取付方法によれば、作業時に間接活線工法を適用することができるため、作業時の安全性の大幅に向上することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、傘状の碍子の内側の空間であるドライエリアを遮蔽する防塩板およびその防塩板の取付方法として利用可能である。
L1…直径、L2…外径、20…防塩板、20a…フランジ部、100…作業現場、102…電柱、104…腕金、106…高圧線、108…作業者、110…碍子、112…支持部、114…第1絶縁部、116…第2絶縁部、116a…縁、118…軸部、120…ドライエリア、120a…開口部、122…ベース部、122a…コンクリート材、122b…亜鉛鋼、124…取付棒、124a…螺刻部、130…遠隔操作棒、130a…ヤットコ状の遠隔操作棒、130b…フック状の遠隔操作棒、132…ヤットコ状の先端部、134…フック状の先端部、200…防塩板、202…フランジ部、202a…外周縁、202b…内周縁、202c…切れ目、202d…リブ、204…帯状部、204a…当接壁、204b…当接壁、206a…ラッチ、206b…ラッチ穴、208a…フック穴、208b…フック穴

Claims (4)

  1. 傘状の碍子の内側の空間であるドライエリアを遮蔽する防塩板であって、
    前記ドライエリアの開口部に対応するほぼ円環形状であって、切れ目を有するフランジ部と、
    前記切れ目の両端において対向する2つの当接壁と、
    前記2つの当接壁に対向して設けられたラッチおよびラッチ穴と、
    前記2つの当接壁の少なくとも一方に形成され、フック状の遠隔操作棒の先端を挿入可能なフック穴と、
    を有することを特徴とする防塩板。
  2. 前記フランジ部の直径は、前記碍子の外径とほぼ等しいことを特徴とする請求項1に記載の防塩板。
  3. 前記フランジ部は、前記ドライエリアと対向する面に、放射状に配置されて前記碍子の傘部分の縁に当接するリブを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防塩板。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防塩板を間接活線工法によって前記碍子に取り付ける防塩板の取付方法であって、
    前記フランジ部の一部をヤットコ状の遠隔操作棒で把持し、
    前記碍子のドライエリア内部から延びる軸部の近傍に前記フランジ部の切れ目を配置し、
    前記当接壁のフック穴にフック状の遠隔操作棒の先端を挿入し、前記フランジ部の切れ目を開きながら引き寄せることによって前記フランジ部を所定位置に位置決めし、
    前記2つの当接壁をヤットコ状の遠隔操作棒で挟むことにより前記ラッチと前記ラッチ穴とを係合させることを特徴とする防塩板の取付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107681539A (zh) * 2017-09-21 2018-02-09 国网浙江省电力公司金华供电公司 接地极耐张绝缘子遮蔽罩
WO2019041619A1 (zh) * 2017-08-31 2019-03-07 江苏神马电力股份有限公司 一种伞套
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