JP2012192025A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】図柄表示制御手段は、大当たり判定手段において所定数の出球を獲得可能な第1大当たりに当選したと判定されたときは、図柄表示手段の一つの有効ライン上に図柄画像を所定の当たり並びで停止表示させる表示制御を行い、大当たり判定手段において第1大当たりの略2倍の出球を獲得可能な第2大当たりに当選したと判定されたときは、図柄表示手段の複数の有効ライン上に図柄画像を所定の当たり並びでそれぞれ停止表示させる表示制御を行うようにした。
【選択図】図4
Description
ダブルラインリーチは、有効ラインがシングルラインリーチの2倍であるため、見かけ上の大当たり期待度がシングルラインリーチの2倍になるという利点がある。
しかしながら、従来のパチンコ遊技機では、ダブルラインで大当たりに当選したとしてもシングルラインで大当たりに当選した場合の2倍の出球を獲得することはできなかった。
また、従来のパチンコ遊技機でのダブルラインリーチは、大当たり遊技後に所謂確率変動遊技を付与する確変図柄のリーチラインと、時短遊技を付与する時短図柄のリーチラインによるダブルラインリーチであるため、例えば確変遊技に比べて特典が少ない時短遊技の当選を予感させる時短図柄で大当たりに当選した場合、大当たりに当選したにも関わらず遊技者が落胆してしまうおそれがあった。
即ち、第1の形態のパチンコ遊技機は、遊技球が入球可能な始動口と、前記始動口への遊技球の入球を契機に遊技者に有利な遊技状態とするか否かを判断するための乱数を抽選により取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段において取得した乱数に基づいて遊技者に有利な第1大当たりまたは前記第1大当たりよりさらに遊技者に有利な第2大当たりに当選したか否かの判定を行う大当たり判定手段と、前記大当たり判定手段により第1大当たりに当選したと判定されたときに第1大当たり遊技を実行し、前記第2大当たりに当選したと判定されたときに第2大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、複数の図柄画像を表示可能であって、前記大当たり判定手段により大当たりと判定されたときに前記複数の図柄画像を所定の並び図柄で停止表示させる有効ラインが複数ライン設けられた図柄表示手段と、前記図柄表示手段の表示制御を行う図柄表示制御手段と、を備え、前記図柄表示制御手段は、前記大当たり判定手段において前記第1大当たりに当選したと判定されたときは、前記図柄表示手段の一つの有効ライン上に前記図柄画像を所定の当たり並びで停止表示させる表示制御を行い、前記大当たり判定手段において前記第2大当たりに当選したと判定されたときは、前記図柄表示手段の複数の有効ライン上に前記図柄画像を所定の当たり並びでそれぞれ停止表示させる表示制御を行うことを特徴とする。
第4の形態のパチンコ遊技機は、前記第1大当たりと前記第2大当たりでは、前記第2大当たりのほうが前記第1大当たりより大当たり遊技後の遊技状態が遊技者に有利な遊技状態であることを特徴とする。
第6の形態のパチンコ遊技機は、前記図柄表示手段の有効ラインが5ラインであることを特徴とする。
この図1に示すパチンコ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤10が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤10の前面側には、ガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤10の下方には、遊技球を貯留する受け皿部102と、この受け皿部102の遊技球を発射する発射ハンドル103等が設けられている。
受け皿部102の上面には、例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン104が設けられている。
また、図示しないが受け皿部102の上面には、遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン、受け皿部102内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン等が設けられている。また、枠101の左右上方には、スピーカ105が配置されている。
遊技盤10のほぼ中央には、画像表示装置11が配置されている。画像表示装置11は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、特別図柄に応じた複数の装飾図柄、例えば数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等の画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等も表示される。
画像表示装置11の下方中央には、第1始動口13が配置されている。第1始動口13は、遊技球が入賞したときに、後述する第1特別図柄表示器の第1特別図柄を変動表示させる権利を発生させる。このため、第1始動口13の内部には、遊技球の入球を検出する第1始動口スイッチ(SW)が設けられている。
電チュー14は、後述する普通図柄表示器23の普通図柄が所定態様で停止したときに所定時間、開成動作するように構成されている。
また遊技盤10の右側領域であって、電チュー14の右側には、普通図柄表示器を作動させるためのゲート15が設けられている。ゲート15は、その内部にゲートスイッチ(SW)が設けられている。
更に遊技盤10の右側領域であって、電チュー14の下方には、特別遊技状態のときに開成状態になる大入賞装置の大入賞口16が配置されている。
更に、遊技盤10の遊技領域10aには、一般入賞口17が配置されていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
この図2に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御する主制御基板として遊技制御基板111が設けられている。また副制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
遊技制御基板111は、CPU112、ROM113、及びRAM114等を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
遊技制御基板111には、第1始動口13内に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14内に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための電チューソレノイド(SOL)14b、ゲート15内に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16a、大入賞口16の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド(SOL)16b、一般入賞口SW17aが接続されている。
第1特別図柄表示器21及び第2特別図柄表示器22は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより特別図柄が当たりに当選したか否かを表示する。また、普通図柄表示器23は、遊技球がゲートSW15aを通過したときに、普通図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより普通図柄が当たりに当選したか否かを表示する。
本実施形態のパチンコ遊技機100では、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球とが共に保留されている場合は、第2特別図柄の保留球を優先的に消化するように構成されている。勿論、第1特別図柄と第2特別図柄の保留球を入賞順に消化するように構成してもよい。
更に遊技制御基板111には、演出制御基板121、払出制御基板151、及び盤用外部情報端子基板160等が接続されている。
演出制御基板121は、CPU122、ROM123、RAM124、RTC(リアルタイムクロック)125等を有し、遊技演出全体の制御を行う。
演出制御基板121には、画像及び音声の制御を行う画像制御基板131、各種ランプ及び演出役物の制御を行うランプ制御基板141、及び演出ボタン104が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144等を有し、枠ランプ145や盤ランプ146、演出役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154等を有し、遊技球払出装置の払出モータ155、払出球検出SW156、球有り検出SW157、満タン検出SW158等の制御を行う。また払出制御基板151には、枠用外部情報端子基板170と遊技球発射装置を構成する発射制御基板180が接続されている。
盤用外部情報端子基板160は、遊技盤の各種情報を外部に出力するための端子基板である。また枠用外部情報端子基板170は、枠の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
発射制御基板180には、発射ハンドル103、球送りソレノイド186、発射ソレノイド188が接続されている。
本実施形態においては、図3(a)に示す大当たり乱数と、図3(b)に示す大当たり図柄乱数とにより特別図柄が構成される。図3(d)に示す当たり乱数により普通図柄が構成される。
図3(a)に示す大当たり乱数は、始動口入賞時、例えば「0」〜「299」までの300個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。
図3(a)に示す大当たり乱数の場合、低確率遊技状態(通常遊技状態)では、大当たりの割合が1/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が低確率遊技状態の10倍の10/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「3」「7」「37」「67」「97」「127」「157」「187」「217」「247」のときに大当たりと判定される。
また、図3(a)に示す大当たり乱数では、ハズレの一種である小当たりの抽選も行っている。図3(a)では小当たりの割合が3/300に設定され、取得した大当たり乱数値が「150」「200」「250」のときに小当たりと判定される。
本実施形態では、複数種類の大当たりとして、第1通常時短付き長当たり、第2通常時短付き長当たり、通常時短付き短当たり、第1高確率時短付き長当たり、第2高確率時短付き長当たり、高確率時短付き短当たり、高確率時短無し短当たりの7つの大当たりが用意されている。
第1通常時短付き長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が長く大量の出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。
第2通常時短付き長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が上記第1通常時短付き長当たりの1/2で、出球の払い出しが上記第1通常時短付き長当たりの約1/2と少ないものの、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。
通常時短付き短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。
第2高確率時短付き長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が上記第1高確率時短付き長当たりの1/2で、出球の払い出しが上記第1高確率時短付き長当たりの約1/2と少ないものの、大当たり遊技終了後に高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当たりである。
高確率時短付き短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当たりである。
高確率時短無し短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に高確率遊技を付与する大当たりである。
例えば、第1、第2通常時短付き長当たりと通常時短付き短当たりが選択される割合は、遊技球が第1始動口13に入賞したときと電チュー14に入賞したときで同一であり、第1通常時短付き長当たり選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と電チュー14に遊技球が入賞した場合のいずれも15/250とされる。同様に第2通常時短付き長当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と電チュー14に遊技球が入賞した場合のいずれも20/250とされ、通常時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と電チュー14に遊技球が入賞した場合のいずれも15/250とされる。
具体的には、第1始動口13又は電チュー14に遊技球が入賞した時に取得された大当たり乱数が大当たりに当選したときに、同時に取得された大当たり図柄乱数が「0」〜「14」のときは第1通常時短付き長当たり、「15」〜「34」のときは第2通常時短付き長当たり、「35」〜「49」のときは通常時短付き短当たりがそれぞれ選択される。
また第2高確率時短付き長当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞したときは15/250、電チュー14に遊技球が入賞したときは100/250とされる。
また、高確率時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞したときは75/250、電チュー14に遊技球が入賞したときは25/250とされる。
また、高確率時短無し短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合のみ100/250とされる。
具体的には、第1始動口13に遊技球が入賞した時に取得された大当たり乱数が大当たりに当選したときに、同時に取得された大当たり図柄乱数が「50」〜「59」のときは第1高確率時短付き長当たり、「60」〜「74」のときは第2高確率時短付き長当たり、「75」〜「149」のときは高確率時短付き短当たり、「150」〜「249」のときは高確率時短無し短当たりがそれぞれ選択される。
第1始動口13に遊技球が入賞した時と電チュー14に遊技球が入賞したときに選択される大当たり種類を比較すると、第1始動口に遊技球が入賞した時は、第1又は第2高確率時短付き長当たりに当選する割合が25/250であるのに対して、電チュー14に遊技球が入賞した時は、第1又は第2高確率時短付き長当たりに当選する割合が175/250であり、電チュー14入賞時のほうが、第1又は第2高確率時短付き長当たりに当選する割合が高くなっている。
このように構成すると、電チュー14への遊技球の入賞率が高くなる遊技状態に移行したときは、第1又は第2高確率時短付き長当たりに連続して当選する確率が高くなるため、多量の出球の獲得が期待できメリハリがある遊技を実現することができる。
次に、図3(c)に示すリーチ乱数は、始動入賞時、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値を取得し、取得したリーチ乱数値が「0」〜「21」のときにリーチ有り、取得したリーチ乱数値が「22」〜「249」のときにリーチ無しと判定する。
次に、図3(d)に示す普通図柄の当たり乱数は、遊技球がゲート15を通過した時、「0」〜「9」までの10個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。
一方、時短フラグがON、高確フラグがOFFとなる低確率時短遊技状態、又は時短フラグと高確フラグが共にONとなる高確率時短遊技状態のときは、取得した当たり乱数が「0」〜「9」のときに当たりと判定する。
このように構成される本実施形態のパチンコ遊技機100では、遊技制御基板111において、上始動口13又は電チュー14への遊技球が入賞を契機に、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数等の抽選を行う。そして、大当たり又は小当たりに当選したと判定した場合は、第1又は第2特別図柄表示器21,22の特別図柄を特定の当たり図柄で停止表示することにより、上記した第1通常時短付き長当たり、第2通常時短付き長当たり、第1高確率時短付き長当たり、第2高確率時短付き長当たり、通常時短付き短当たり、高確率時短付き短当たり、高確率時短無し短当たり、或いは小当たりの何れかの当り遊技を実行するようにしている。
本実施形態のパチンコ遊技機100では、第1通常時短付き長当たり又は第1高確率時短付き長当たりに当選した場合、図4(a)に示すように、大入賞口16の開閉扉の一回あたりの最大開成時間が長い第1の時間(例えば30秒)としたラウンド遊技を16R(ラウンド)行うようにしている。但し、ラウンド動作は、遊技球が大入賞口16に所定個数(例えば10個)入賞した時点で終了する。
また第2通常時短付き長当たり又は第2高確率時短付き長当たりに当選した場合は、図4(b)に示すように、1R〜8Rまでは大入賞口16の開閉扉の開成時間を第1の時間とし、残りの9R〜16Rまでは大入賞口16の開閉扉の開成時間を第1の時間より極めて短い第2の時間(例えば0.052秒)としたラウンド遊技を16R行うようにしている。但し、この場合も、ラウンド動作は遊技球が大入賞口16に所定個数(例えば10個)入賞した時点で終了する。
このように構成すると、第1通常時短付き長当たり又は第1高確率時短付き長当たりに当選した場合は、第2通常時短付き長当たり又は第2高確率時短付き長当たりに当選した場合と比べて、大入賞口16の開成時間が約2倍となるので、第2通常時短付き長当たり又は第2高確率時短付き長当たりに当選した場合の約2倍の出球を獲得することができる。
更に、遊技制御基板111は、上記した大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数の抽選と同時に特別図柄の変動時間を決定する変動パターン乱数の抽選も行う。そして、抽選により取得した変動パターン乱数に基づいて、第1又は第2特別図柄表示器21,22に変動表示させる特別図柄の変動時間を設定するようにしている。
また更に、遊技制御基板111は、大当たり情報、大当たり図柄情報、リーチ情報、及び変動パターン情報などを含んだ変動開始コマンドを、所定のタイミングで演出制御基板121に送信するようにしている。
これにより、画像制御基板131が変動演出開始コマンドに応じた演出画像や図柄画像を画像表示装置11に表示する表示制御を実行すると共に、ランプ制御基板141が変動演出開始コマンドに応じた枠ランプ145、盤ランプ146、演出役物147等の制御を実行する。
画像表示装置11に図柄画像を表示する場合は、画像表示装置11の有効ライン上に停止した図柄画像の並びによって、大当たりや小当たりに当選したか否かを遊技者に報知するようにしている。このため、画像表示装置11上に有効ラインを複数ライン設けた場合は、有効ライン上の図柄画像の並びによって多様なリーチ演出を行うことができる。
このため、本実施形態のパチンコ遊技機100では、図5に示すように、画像表示装置11の横方向に3ライン(中段ラインL1、上段ラインL2、下段ラインL3)、斜め方向に2ライン(右下りラインL4、右上りラインL5)の合計5ラインを設けられている。
なお、本実施形態では、画像表示装置11には、左列の図柄画像(以下、単に「左図柄」と称する)31、中列の図柄画像(以下、単に「中図柄」と称する)32、右列の図柄画像(以下、単に「右図柄」と称する)33という3列の図柄画像が表示されるものとする。
また、左、中、右の各列の図柄31〜33は、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8個の数字図柄31A〜33Aと、「B」のブランク図柄31B〜33Bにより構成されている。ブランク図柄31B〜33Bは、各数字図柄31A、32A、33Aの間にそれぞれ配置されているものとする。
また、各列の図柄31〜33は、遊技球が第1始動口13又は電チュー14を介して第2始動口に入賞したことを条件に変動を開始する。ここでの変動とは、各列の数字図柄31A〜33A、及びブランク図柄31B〜33Bが移動しながら変化することを指す。
また、本実施形態では、左、中、右の各図柄における数字図柄31A〜33A、及びブランク図柄31B〜33Bは、ループ状に設定されており、その変化順序は、「1」→「B」→「2」→「B」・・・「7」→「B」→「8」→「B」→「1」→「B」・・・とする。また、左、中、右の各列の図柄31〜33は、左→右→中の順で停止するものとする。
一方、解析の結果、当該変動が大当たりではないもののリーチ抽選に当選しているリーチハズレの場合は、演出抽選に基づいて、シングルラインリーチハズレ、またはダブルラインリーチハズレの何れかの図柄並びで停止表示させる。
シングルラインリーチハズレは、有効ラインL1〜L5のいずれか一つのラインにおいて図柄31と図柄33が同一の数字図柄31A、33Aで停止するものの、残り一つの中図柄32が異なる数字図柄32A又はブランク図柄32Bで停止した図柄並びをいう。例えば、図7(a)であれば、有効ラインL1がリーチハズレの図柄並び、図7(b)であれば、有効ラインL4がリーチハズレの図柄並びになっている。
これに対して、解析の結果、当該変動において特別図柄が上記した第1通常時短付き長当たり又は第1高確率時短付き長当たりに当選していると判別した場合は、演出抽選に基づいて、有効ラインL2、L3の二つのラインにおいて図柄31〜33が同一の数字図柄31Aで停止表示されたダブルライン大当たりの図柄並びで停止表示させる。
例えば、図8(a)に示すように、有効ラインL2、L3にそれぞれ「7」と「6」の同一数字図柄31A〜33Aを停止させる。
例えば、図8(b)に示すように、有効ラインL4に「6」の同一数字図柄31A〜33Aを停止させる。
さらに、解析の結果、当該変動において特別図柄が上記した第2高確率時短付き長当たりに当選していると判別した場合は、演出抽選に基づいて、有効ラインL1、L4、L5のいずれか一つのラインにおいて図柄31〜33が同一の数字図柄31A〜33Aで且つ高確率時短大当たりを示す第2種図柄画像、例えば赤色で奇数の数字図柄31A〜33Aで停止表示されたシングルライン大当たり図柄の並びで停止表示させる。
例えば、図8(c)に示すように、有効ラインL1に「5」の同一数字図柄31A〜33Aを停止させる、或いは図8(d)に示すように、有効ラインL5に「7」の同一数字図柄31A〜33Aを停止させる。
例えば図8(e)に示すように、「3」「5」「7」の数字図柄31A〜33Aを停止させる。
このように本実施形態のパチンコ遊技機100においては、画像表示装置11に、大当たり時に3つの図柄31〜33を同一図柄の並びで停止表示させる有効ラインを5ライン設ける。そして、遊技者に有利な遊技状態である第1大当たりとして、遊技者が獲得できる出球がやや少ない第2通常時短付き長当たり又は第2高確率時短付き長当たりに当選した場合は、画像表示装置11の5つの有効ラインのうち、何れか1つの有効ライン上に同一の数字図柄を停止表示させるようにしている。つまり、シングルラインで大当たりを報知するようにしている。
このように構成すれば、大当たりのラインが2ラインであるダブルラインで大当たりに当選した場合は、大当たりのラインが1ラインであるシングルラインで大当たりに当選した場合の例えば2倍の出球を獲得することができるようになる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、ダブルラインリーチが発生した場合は、ダブルラインの大当たりか、或いはハズレとなり、シングルラインの大当たりには当選しない構成となっている。つまりダブルラインリーチが発生したにも関わらず、出球がダブルラインリーチの半分であるシングルライン大当たりに当選しない構成となっているので、ダブルラインリーチが発生したときの期待度をより一層高めることができる。またダブルラインリーチからシングルライン大当たりに当選することが無いのでシングルライン大当たりに当選したにも関わらず遊技者が落胆するといったことがない。
なお、本実施形態では、第1高確率時短付き長当たりに当選した場合に青色の数字図柄を赤色に変化させた状態でダブルラインリーチ演出を行う場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、第1通常時短付き長当たりに当選した場合に赤色の数字図柄を青色に変化させた状態でダブルラインリーチ演出を行うようにしても良い。
なお、第2の表示態様においても、画像表示装置11には、左図柄31、中図柄32、右図柄33という3列の図柄画像が表示されるものとする。
また、左、中、右の各列の図柄31〜33は、「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」の8個の数字図柄31A〜33Aと、「B」のブランク図柄31B〜33Bにより構成されている。ブランク図柄31B〜33Bは、各数字図柄31A、32A、33Aの間にそれぞれ配置され、各列の図柄31〜33は、遊技球が第1始動口13又は電チュー14を介して第2始動口に入賞したことを条件に変動を開始するものとする。
但し、第2の表示態様では、左、中、右の各列の図柄31〜33は、左→右→中の順で停止するものとするが、左、中、右の各図柄における数字図柄31A〜33A、及びブランク図柄31B〜33Bの変化順序は、左図柄31と中図柄32が「1」→「B」→「2」→「B」・・・「7」→「B」→「8」→「B」→「1」→「B」・・・の順方向、右図柄33が「8」→「B」→「7」→「B」・・・「2」→「B」→「1」→「B」→「8」→「B」・・・の逆方向とする。
また、解析の結果、当該変動が大当たりではないもののリーチ抽選に当選しているリーチハズレの場合は、演出抽選に基づいて、例えば、図11(a)に示すようなシングルラインリーチハズレ、或いは図11(b)に示すようなダブルラインリーチハズレの何れかの図柄並びで停止表示させる。
同様に、当該変動において特別図柄が上記した第2高確率時短付き長当たりに当選していると判別した場合は、演出抽選に基づいて、有効ラインL1〜L5のいずれか一つのラインにおいて図柄31〜33が同一の数字図柄31A〜33Aで且つ高確率時短大当たりを示す第2種図柄画像、例えば赤色で奇数の数字図柄31A〜33Aで停止表示されたシングルライン大当たりを実現する。
また、解析の結果、当該変動において特別図柄が上記した通常時短付き短当たり、高確率時短付き短当たり、又は高確率時短無し短当たりに当選していると判別した場合は、演出抽選に基づいて有効ラインL1〜L5に特定図柄を停止させるようにすればよい。
このように構成すれば、パチンコ遊技機100の画像表示装置11に表示される図柄画像を第2の表示態様で表示した場合でも、上記第1の表示態様と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、図柄の移動方向を画面の上から下の場合を例に挙げて説明するが、図柄の移動方向は右から左、左から右の何れの方向でも良い。
また、本実施形態では、画像表示装置11に表示される図柄が3つの場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、図柄が2つ、或いは4つ以上の場合でも本実施形態のリーチ演出は実現可能である。
先ず、遊技制御基板111が実行する処理について説明する。
[タイマ割込処理]
図13は、遊技制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、タイマ割込処理として、乱数更新処理(S10)、スイッチ処理(S20)、図柄処理(S30)、電動役物処理(S40)、賞球処理(S50)、出力処理(S60)等を実行する。
[始動口SW処理]
図14は、遊技制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。この場合、CPU112は、第1始動口13の第1始動口SW13aがオンであるか否かの判別を行い(S201)、第1始動口SW13aがオンであると判別した場合は、第1始動口SW13aの保留個数U1が「4」より少ないか否かの判別を行う(S202)。
ここで、保留個数U1が「4」より少ないと判別した場合は、保留個数U1に「1」を加算する(S203)。この後、特別図柄用の大当たり乱数、大当たり図柄乱数、及びリーチ乱数等を取得してRAM114に格納する(S204)。次いで、第1特別図柄保留ランプ24の保留数を増加するために第1保留数増加コマンドをセットする(S205)。なお、ステップS202において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U1が最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、ステップS203〜S205の処理をスキップしてステップS206に進む。
なお、ステップS207において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U2が最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、始動口SW処理を終了する。
図15は、遊技制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、ゲート15のゲートSW15aがオンであるか否かの判別を行い(S221)、ゲートSW15aがオンであると判別した場合は、ゲートSW15aのゲート通過回数Gが「4」より少ないか否かの判別を行う(S222)。ゲート通過回数Gが「4」より少ないと判別した場合は、ゲート通過回数Gに「1」を加算し(S223)、普通図柄用の当たり乱数を取得してRAM114に格納して(S224)、ゲートSW処理を終了する。
なお、ステップS221において、ゲートSW15aがオンでないと判別した場合、或いはステップS222において、否定結果が得られた場合、つまりゲート通過回数Gが最大保留可能個数である「4」と判別した場合は、ゲートSW処理を終了する。
図16は、遊技制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり遊技フラグがONであるか否か、つまり大当たり遊技中であるか否かの判別を行い(S311)、大当たり遊技中でないと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22の特別図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S312)。特別図柄が変動中でないと判別した場合は、次に優先的に消化する第2始動口SW14aの保留個数U2が「1」より多いか否かの判別を行い(S313)、保留個数U2が「1」より多いと判別した場合は、保留個数U2を「1」減算する(S314)。
一方、ステップS313において、保留個数U2が≧1でないと判別した場合、つまり保留個数U2が「0」である場合は、次に第1始動口SW13aの保留個数U1が「1」より多いか否かの判別を行い(S315)、保留個数U1が「1」より多いと判別した場合は、保留個数U1を「1」減算する(S316)。
次に、CPU112は、第1又は第2特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行い(S322)、所定の変動時間を経過したと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22の変動を停止して所定特別図柄を表示させる(S323)。この後、変動停止コマンドをセットし(S324)、後述する停止中処理(S325)を実行して特別図柄処理を終了する。
また、ステップS312において、特別図柄が変動中であると判別した場合は、ステップS322に進み、特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行う。
また、ステップS316において、保留個数U1が≧1でないと判別した場合、つまり保留個数U1、U2の保留が無いと判別した場合は、後述する客待ち設定処理に実行して(S326)、特別図柄処理を終了する。
図17は、遊技制御基板のCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、RAM114に記憶された大当たり乱数の判定を行い(S331)、続くステップS332において大当たりであるか否かの判別を行う。ここで、大当たりと判別した場合は、RAM114に記憶された大当たり図柄乱数の判定を行い(S333)、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットする大当たり図柄を設定して(S334)、大当たり判定処理を終了する。
一方、ステップS332において、大当たりでないと判別した場合は、次に大当たり乱数に基づいて小当たりであるか否かの判別を行う(S335)。ここで、小当たりと判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットする小当たり図柄を設定して(S336)、大当たり判定処理を終了する。また、ステップS335において、小当たりでない判別した場合は、第1特別図柄表示器21又は第2特別図柄表示器22にセットするハズレ図柄を設定して(S337)、大当たり判定処理を終了する。
図18は、遊技制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり図柄に基づいて大当たりであるか否かの判別を行い(S341)、大当たりであると判別した場合は、大当たり用テーブルをRAM114にセットする(S342)。
一方、ステップS341において、大当たりでないと判別した場合は、次にリーチ乱数の判定を行い(S343)、リーチであるか否かの判別を行う(S344)。ここで、リーチと判別した場合は、リーチ用テーブルをRAM114にセットする(S345)。また、ステップS344において、リーチでないと判別した場合は、ハズレ用テーブルをRAM114にセットする(S346)。
次に、CPU112は、先に取得した変動パターン乱数の判定を行い(S347)、その変動パターン乱数に応じた変動パターンを設定して(S348)、変動パターン選択処理を終了する。
図19は、遊技制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、時短フラグがONであるか否かの判別を行い(S351)、時短フラグがONであると判別した場合は、RAM114に記憶されている時短ゲームの残ゲーム回数Jから「1」を減算する(S352)。
次に、CPU112は、残ゲーム回数Jが「0」であるか否かの判別を行い(S353)、残ゲーム回数Jが「0」であれば、時短ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば100回)行われたことを意味するので時短フラグをOFFにする(S354)。なお、ステップS351において時短フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS353において、残ゲーム回数Jが「0」でないと判別した場合は、ステップS355に移行する。
次に、CPU112は、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かの判別を行い(S357)、残ゲーム回数Xが「0」であれば、高確率ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば10000回)行われたことを意味するので高確フラグをOFFにする(S358)。なお、ステップS355において、高確フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS357において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判別した場合は、ステップS359に移行する。
一方、ステップS360において、小当たりでないと判別した場合は、小当たり遊技フラグをONにすることなく変動停止中処理を終了する。
また、ステップ359において、大当たりであると判別した場合は、次に大当たりが長当たりであるか否かの判別を行い(S364)、長当たりであると判別した場合は、長当たり遊技フラグをONにし(S365)、そうでなければ短当たりフラグをONにして(S366)する。この後、時短ゲームの残ゲーム回数J、及び高確率ゲームの残回数Xをそれぞれ「0」をセットして、残ゲーム回数J/Xをリセットした後(S367)、時短フラグと高確フラグをOFFにする(S368)。この後、ステップS362に進む。
図20は、遊技制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、客待ちフラグがONであるか否かの判別を行い(S371)、待ちフラグがONであると判別した場合は、客待ち設定処理を終了する。
一方、ステップS371において、待ちフラグがONでないと判別した場合は、客待ちコマンドをセットすると共に、客待ちフラグをONにしてから(S372、S373)、客待ち設定処理を終了する。
図21は、遊技制御基板のCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、補助遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S381)、補助遊技フラグがONであると判別した場合は普通図柄処理を終了する。
一方、ステップS381において、補助遊技フラグがONでないと判別した場合は、普通図柄が変動中であるか否かの判別を行う(S382)。ここで、普通図柄が変動中でないと判別した場合は、ゲートSW15aのゲート通過回数Gが「1」より多いか否かの判別を行い(S383)、ゲート通過回数Gが「1」より多い場合は、ゲート通過回数Gを「1」減算し(S384)、ゲート通過回数Gが「1」より多くないと判別した場合、つまり「0」の場合は、普通図柄処理を終了する。
次に、CPU112は、普通図柄の当たり乱数の判定を行い(S385)、普通図柄表示器23に停止表示する停止図柄と変動時間を設定する(S386、S387)。
ここで、変動時間は、例えば時短フラグがOFFであれば4.0秒、時短フラグがONであれば、1.5秒に設定することが考えられる。
次に、普通図柄が当たり図柄であるか否かの判別を行い(S391)、普通図柄が当たり図柄である場合は、補助遊技フラグをONにして(S392)、普通図柄処理を終了する。なお、ステップS391において、停止図柄が当たり図柄でない場合は、補助遊技フラグをONにすることなく、普通図柄処理を終了する。
なお、ステップS382において、普通図柄が変動中であると判別した場合は、ステップS389に進み、普通図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判別を行う。
図22は、遊技制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、大当たり遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S411)、大当たり遊技フラグがONであると判別した場合は、オープニング中であるか否かの判別を行う(S412)。大当たりのオープニング中であると判別した場合は、次にオープニング時間を経過したか否かの判別を行う(S413)。オープニング時間を経過したと判別した場合は、ラウンド回数Rの値に「0」をセットする共に、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う(S414)。
また大当たりが第2通常時短付き長当たり又は第2高確率時短付き長当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を16R、1R中の作動パターンが29.5秒開放×1回又は0.1秒開放×1回に設定する。具体的には、1ラウンド〜8ラウンドまでは1R中の作動パターンを29.5秒開放×1回に設定し、9ラウンド〜16ラウンドまでは1R中の作動パターンを0.1秒開放×1回に設定する。
また大当たりが通常時短付き短当たり、高確率時短付き短当たり、或いは高確率時短無し短当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を16R、1R中の作動パターンが0.1秒開放×1回に設定し、小当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を1R、1R中の作動パターンが0.1秒開放×16回に設定する。
次にCPU112は、大入賞口16の作動時間が所定の作動時間を経過したか否かの判別を行い(S418)、作動時間が所定時間を経過していないと判別した場合は、次に個数カウンタCの値が規定個数に達したか否かの判別を行う(S419)。
ここで、個数カウンタCの値が規定個数Cであると判別した場合は、大入賞口16の作動を終了する。つまり、大入賞口16を開状態から閉状態にする(S420)。
一方、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判別した場合は、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS418において、大入賞口16の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合は、ステップS419の処理をスキップして、個数カウンタCの個数をチェックすることなく大入賞口16の作動を終了する(S420)。
ここで、大当たりラウンドが最終ラウンドであると判別した場合は、エンディングを開始すると共に、エンディングコマンドをセットする(S422,S423)。
次いで、CPU112は、ラウンド回数Rの値を「0」にセットする(S424)。この後、エンディング時間が経過したか否かの判別を行い(S425)、エンディング時間を経過したと判別した場合は、後述する遊技状態設定処理を実行し(S426)、大当たりフラグをOFFにして(S427)、大入賞口処理を終了する。
ここで、大入賞口16が作動中であると判別した場合は、ステップS418に移行し、大入賞口16が作動中でないと判別した場合はステップS415に移行する。
また、ステップS413において、オープニング時間を経過していないと判別した場合、ステップS419において、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判別した場合、ステップS421において、大当たりラウンドが最終ラウンドでないと判別した場合、或いはステップS425において、エンディング時間を経過していないと判別した場合は、大入賞口処理を終了する。
図24は、遊技制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、先ず、小当たりであるか否かの判別を行い(S431)、小当たりであると判別した場合は遊技状態設定処理を終了する。
一方、ステップS431において、小当たりでないと判別した場合は、次に通常当たり(低確率時短付き長当たり又は低確率時短付き短当たり)であるか否かの判別を行い(S432)、通常当たりであると判別した場合は、時短フラグをONにすると共に、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「100」をセットして(S433、S434)、遊技状態設定処理を終了する。
また、ステップS432において、通常当たりでないと判別した場合は、高確率遊技を付与する大当たりであるので、高確フラグをONにすると共に、高確ゲームの残ゲーム回数Xに例えば「10000」をセットする(S435、S436)。
次に、当たりが時短付き当たりであるか否かの判別を行い(S437)、時短付き当たりであると判別した場合は、時短フラグをONにすると共に、時短ゲームの残ゲーム回数Jに例えば「10000」をセットして(S438、S439)、遊技状態設定処理を終了する。一方、ステップS437において、時短付き当たりでないと判別した場合、時短フラグをOFFにすると共に、時短ゲームの残ゲーム回数Jをリセットして(S440、S441)、遊技状態設定処理を終了する。
図25は、遊技制御基板のCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
CPU112は、補助遊技フラグがONであるか否かの判別を行い(S511)、補助遊技フラグがONであると判別した場合は、次に電チュー14が作動中であるか否かの判定を行う(S512)。ここで、電チュー14が作動中でなければ、遊技状態に応じて、電チュー14の作動パターンを設定し(S513)、電チュー14の作動を開始する(S514)。
次に、CPU112は、電チュー14の作動時間が所定の作動時間を経過したか否かの判別を行い(S515)、電チュー14の作動時間が経過したと判別した場合は、補助遊技フラグをOFFにして(S516)、電チュー処理を終了する。
ここで、設定する電チュー14の作動時間は、例えば時短フラグがOFFであれば、0.15秒開放×1回、時短フラグがONであれば、1.80秒開放×3回に設定することが考えられる。なお、ステップS512において、電チュー14が作動中であると判別した場合は、ステップS515に移行する。また、ステップS511において、補助遊技フラグがONでないと判別した場合、或いはステップS515において、電チュー14の作動時間が経過していないと判別した場合、電チュー処理を終了する。
[タイマ割込処理]
図26は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込み処理の一例を示したフローチャートである。なお、図29に示すタイマ割込み処理は、演出制御基板121のCPU122がROM123に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
この場合、演出制御基板121のCPU122は、タイマ割込処理として、コマンド受信処理(S610)、演出ボタン処理(S620)、コマンド送信処理(S630)等を実行する。
次に、演出制御基板121のCPU122がタイマ割込処理として実行する主要な処理の一例について説明する。なお、以下に説明する処理も演出制御基板121のCPU122がROM123に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
図27は、コマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、保留数増加コマンドを受信したか否かの判別を行い(S701)、保留数増加コマンドを受信したと判別した場合は、RAM124に記憶した保留球の保留数の加算を行う(S702)。そして保留数加算後、保留数コマンドをセットする(S703)。
次に、CPU122は、変動開始コマンドを受信したか否かの判別を行い(S704)、変動開始コマンドを受信したと判別した場合は、演出選択処理を実行する(S705)。
そして、演出選択処理終了後、次に変動停止コマンドを受信したか否かの判別を行う(S706)。なお、ステップS704において、変動開始コマンドを受信していないと判別した場合は、演出選択処理を実行することなくステップS706に進む。
そして、変動演出終了中処理終了後、次にオープニングコマンドを受信したか否かの判別を行う(S708)。なお、ステップS706において、変動停止コマンドを受信していないと判別した場合は、変動演出終了中処理を実行することなく、ステップS708に進む。
次に、ステップS708において、オープニングコマンドを受信したと判別した場合は、当たり演出選択処理を実行する(S709)。
そして、当たり演出選択処理終了後、次にエンディングコマンドを受信したか否かの判別を行う(S710)。なお、ステップS708において、オープニングコマンドを受信していないと判別した場合は、当たり演出選択処理を実行することなくステップS710に進む。
次に、ステップS710において、エンディングコマンドを受信したと判別した場合は、エンディング演出選択処理を実行する(S711)。
そして、エンディング演出選択処理終了後、客待ちコマンド受信処理を実行して(S712)、コマンド受信処理を終了する。なお、ステップS710において、エンディングコマンドを受信していないと判別した場合は、エンディング演出選択処理を実行することなくステップS712に進む。
図28は、演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、先ず、変動開始コマンドの解析を行うと共に(S721)、RAM124に記憶されている保留球の保留数を減算する(S722)、次に、変動開始コマンドの解析結果に基づいて、変動演出パターンを選択する(S723)。
例えば、変動開始コマンドを解析した結果、当該変動がハズレ変動の場合は、図6に示したように図柄表示装置11の図柄31〜33をハズレ並びで停止させる変動演出パターンを選択する。
また、当該変動がリーチハズレの場合は、図7に示したように図柄表示装置11の図柄31〜33をシングルラインリーチのハズレ並び、或いはダブルラインリーチのハズレ並びで停止させる変動演出パターンを選択する。
さらに、当該変動が第1通常時短付き長当たり又は第1高確率時短付き長当たりの当たり変動の場合は、図8(a)に示したように図柄表示装置11の図柄31〜33をダブルラインの大当たり並びで停止させる変動演出パターンを選択する。
またさらに、当該変動が上記した通常時短付き短当たり、高確率時短付き短当たり、又は高確率時短無し短当たりの当たり変動の場合は、図8(e)に示したように図柄表示装置11の図柄31〜33を特定図柄の並びで停止させる変動演出パターンを選択する。
また本実施形態のパチンコ遊技機100では、大当たり又はハズレに関わらず、ダブルラインリーチの変動演出パターンが選択された場合は、図9(b)に示すように青色の数字図柄42a〜42cを赤色に変化させる演出を行うか否かの演出抽選を行い、この演出抽選に当選した場合は、青色の数字図柄42a〜42cを赤色に変化させるダブルラインリーチ演出を実行するための変動演出パターンを選択する。但し、当該演出抽選は、大当たりの場合は当選確率が高いテーブルで抽選を行い、逆にハズレの場合は当選確率が低いテーブルで演出抽選を行うようにする。
図29は、変動演出終了中処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、変動停止コマンドの解析を行い(S741)、解析結果に基づいてモードフラグの変更等の各種処理を行った後、変動演出終了コマンドをセットして(S742)、変動演出終了中処理を終了する。
図30は、当たり演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、オープニングコマンドの解析を行い(S751)、当たり演出パターン選択処理を行う(S752)。この後、オープニング演出開始コマンドをセットして(S753)、当たり演出選択処理を終了する。
図31は、エンディング演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、エンディングコマンドの解析を行う(S761)。次に、エンディング演出パターン選択を行う(S762)。この後、エンディング演出開始コマンドをセットして(S763)、エンディング演出選択処理を終了する。
[演出画像表示処理]
図32は、画像制御基板のCPUが実行する演出画像表示処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、画像制御基板131のCPU132は、ステップS811において、演出制御基板121からの変動演出開始コマンドを受信したか否かの判別を行う。ステップS811において、変動演出開始コマンドを受信したと判別したときは、ステップS812において、図28のステップS723において選択された変動演出パターンに基づいて、画像表示装置11に図柄31〜33を表示する。なお、ステップS811において、変動演出開始コマンドを受信していないと判別したときはステップS813に移行する。
次に、画像制御基板131のCPU132は、ステップS813において、演出制御基板121からの変動演出停止コマンドを受信したか否かの判別を行い、変動演出停止コマンドを受信したと判別したときは、ステップS814において、画像表示装置11の表示画面に表示している図柄の表示を停止して演出画像表示処理を終了する。
一方、ステップS813において、変動演出停止コマンドを受信していないと判別したときは、画像表示装置の表示画面に表示している図柄画像の表示を停止することなく、演出画像表示処理を終了する。
Claims (6)
- 遊技球が入球可能な始動口と、
前記始動口への遊技球の入球を契機に遊技者に有利な遊技状態とするか否かを判断するための乱数を抽選により取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段において取得した乱数に基づいて遊技者に有利な第1大当たりまたは前記第1大当たりよりさらに遊技者に有利な第2大当たりに当選したか否かの判定を行う大当たり判定手段と、
前記大当たり判定手段により第1大当たりに当選したと判定されたときに第1大当たり遊技を実行し、前記第2大当たりに当選したと判定されたときに第2大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、
複数の図柄画像を表示可能であって、前記大当たり判定手段により大当たりと判定されたときに前記複数の図柄画像を所定の並び図柄で停止表示させる有効ラインが複数ライン設けられた図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の表示制御を行う図柄表示制御手段と、を備え、
前記図柄表示制御手段は、前記大当たり判定手段において前記第1大当たりに当選したと判定されたときは、前記図柄表示手段の一つの有効ライン上に前記図柄画像を所定の当たり並びで停止表示させる表示制御を行い、前記大当たり判定手段において前記第2大当たりに当選したと判定されたときは、前記図柄表示手段の複数の有効ライン上に前記図柄画像を所定の当たり並びでそれぞれ停止表示させる表示制御を行うことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 前記図柄表示制御手段は、前記図柄表示手段の有効ライン上に、当選すれば前記第1大当たりであることを示唆する第1種図柄のリーチ並びと、当選すれば前記第2大当たりであることを示唆する第2種図柄のリーチ並びを表示した後、前記第1種図柄のリーチ並びを前記第2種図柄のリーチ並びに変化させる表示制御を実行可能であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記第1大当たりと前記第2大当たりでは、前記第2大当たりのほうが前記第1大当たりより出球数が多いことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
- 前記第1大当たりと前記第2大当たりでは、前記第2大当たりのほうが前記第1大当たりより大当たり遊技後の遊技状態が遊技者に有利な遊技状態であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。
- 前記図柄表示制御手段は、前記大当たり判定手段において前記第2大当たりに当選したと判定されたとき、または前記第1大当たりに当選していないと判定されたときに、前記図柄表示手段の複数の有効ライン上に前記図柄画像をリーチ並びで停止表示させる表示制御を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。
- 前記図柄表示手段の有効ラインが5ラインであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のパチンコ遊技機。
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