JP2012185243A - 光ファイバケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

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隆志 藤井
Takashi Takada
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Abstract

【課題】FRPからなるテンションメンバを用い、外被の表面に凹凸がない光ファイバケーブルとその製造方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ心線11,21とテンションメンバ12,22を平行に配し、外被15,25により被覆した光ファイバケーブルであって、テンションメンバは、有機系の高張力繊維束13,23を紫外線硬化樹脂14,24で被覆して形成され、紫外線硬化樹脂のゲル分率が85%以上とされている。なお、高張力繊維束13,23の断面形状が長円形または十字形とするようにしてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバ心線とテンションメンバを平行に配し、外被により被覆した光ファイバケーブルおよびその製造方法に関する。
光ファイバケーブルは、単心の光ファイバ心線ないしは複数本の光ファイバ心線と平行にテンションメンバ(抗張力体ともいう)を配し、外被により被覆して一体化された構成のものが一般的である。この光ファイバケーブルは、1〜数心の光ファイバ心線の心数が少ないものは、ドロップ光ケーブルあるいはインドア光ケーブルとして用いられ、数十心の光ファイバ心線の心数が比較的多いものは、準幹線光ケーブルとして用いられている。
テンションメンバは、外被に埋設されて光ファイバ心線に対する引張り強度を補強し、また、樹脂製の外被が温度変化で大きく伸縮するのを抑制する機能を有し、通常は、鋼線が用いられている。しかし、雷や電力線からの影響を受けないアラミド繊維等の高張力繊維束を、樹脂で被覆して固めた繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)を用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−221919号公報
特許文献1に開示されるように、テンションメンバに用いられるFRPは、通常、引張り強度が大きい高張力の繊維束を熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂で被覆している。しかしながら、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂で被覆したテンションメンバは、外被を押出成形で形成する際に、押出し樹脂の熱(200℃くらい)により被覆した樹脂が発泡することがある。テンションメンバの樹脂が発泡すると、発泡した部分が膨れて外被の表面に凹凸が生じ、外観不良となる。
本発明は、上述した実状に鑑みてなされたもので、FRPからなるテンションメンバを用い、外被の表面に凹凸のない光ファイバケーブルとその製造方法の提供を目的とする。
本発明による光ファイバケーブルとその製造方法は、光ファイバ心線とテンションメンバを平行に配し、外被により被覆した光ファイバケーブルであって、テンションメンバは、有機系の高張力繊維束を紫外線硬化樹脂で被覆して形成され、紫外線硬化樹脂のゲル分率が85%以上とされていることを特徴とする。なお、高張力繊維束の断面形状が長円形または十字形とするようにしてもよい。
本発明によれば、雷や電力線からの影響を受けず、テンションメンバの樹脂の発泡がなく、外被表面に凹凸のない光ファイバケーブルを得ることができる。
本発明による光ファイバケーブルの概略を説明する図である。 本発明に用いるテンションメンバの例を示す図である。 本発明による光ファイバケーブルの製造方法の一例を示す図である。 本発明による光ファイバケーブルの検証結果を示す図である。
図1により本発明の実施の形態を説明する。図において、10,20は光ファイバケーブル、11は光ファイバ心線、21は光ファイバテープ心線、12,22はテンションメンバ、13,23は高張力繊維束、14,24は紫外線硬化樹脂、15,25は外被、17はノッチ、18は支持線、26は介在を示す。
本発明の光ファイバケーブルは、図1(A)に示すドロップ光ケーブルまたはインドア光ケーブルと言われている数心以下の光ファイバ心線を収納した光ケーブル、あるいは、図1(B)に示すように準幹線光ケーブルとして用いられる光ファイバテープ心線等を複数枚収納した光ケーブルを対象とする。
図1(A)に示す光ファイバケーブル10は、例えば、2心の光ファイバ心線11を両側から挟むようにして、テンションメンバ(抗張力体とも言う)12を平行に配し、外被(シースとも言う)15により一体に被覆した形状のものである。外被15のテンションメンバ12が配されていない側の側面には、V字状のノッチ17が形成され、光ファイバ心線11の取り出しを容易にしている。また、光ファイバ心線11とテンションメンバ12を結ぶ直線の延長上に鎖線で示す支持線部18を細幅の首部を介して連結することにより、自己支持型のドロップ光ケーブルとすることができる。また、支持線部18を首部で切り離すことにより、インドア光ケーブルとすることもできる。
テンションメンバ12は、後述するように、高張力繊維束13を紫外線硬化樹脂14により被覆した形状で、押出し成形で形成される外被15内に埋設一体化される。このテンションメンバ12は、外被15と密着一体化されることで、外被15が温度変化により、光ファイバ心線11に対して大きく伸縮するのを抑制し、また、光ファイバ心線11に大きな引張力が加わるのを防止する機能を有している。
図1(B)に示す光ファイバケーブル20は、例えば、複数枚の光ファイバテープ心線21を繊維束等の緩衝機能を有する介在26で囲い、両側にテンションメンバ22を平行に配し、該テンションメンバが埋設一体化されるようにして外被22で被覆した形状のものである。なお、光ファイバテープ心線21は、4心〜8心のものを数枚積層されるが、単心の光ファイバ心線を複数本束ねたものであってもよい。また、テンションメンバ22は、図1(A)のものよりは心線数に対応して太径とされるが、テンションメンバ12と同様に、高張力繊維束23を紫外線硬化樹脂24により被覆した形状で、押出し成形で形成される外被25内に埋設一体化される。
図2は、上述したテンションメンバ12,22について説明する図で、図2(A)は、高張力繊維3aが円形状に束ねられ、紫外線硬化樹脂4aで被覆したテンションメンバ2aの例を示す。また、図2(B)は、高張力繊維3bが平坦状に束ねられ、紫外線硬化樹脂4bで被覆したテンションメンバ2bの例を示し、図2(C)は、高張力繊維3cが十字状に束ねられ、紫外線硬化樹脂4cで被覆したテンションメンバ2bの例を示している。図2(A)の場合で、紫外線硬化樹脂4aが抗張力繊維3aの束の内部奥まで浸透していると、繊維束の内部は繊維によって遮光されるため紫外線が届き難く、図2(B)や図2(C)の場合に比べて、紫外線が繊維束中心部の樹脂に届くまでの距離が長いため、未硬化になりやすい。
高張力繊維3a〜3cは、例えば、ケブラー(登録商標)やトワロン(登録商標)等のアラミド繊維、ベクトラン(登録商標)のポリアリレート繊維等を用いることができる。図1(A)の光ファイバケーブルに用いるテンションメンバ用として、例えば、アラミド繊維1100dtexを、図2(A)で示す円形状に束ねることで、0.5mmφ程度となる。これに、紫外線硬化樹脂で外径0.6mm程度となるように被覆して固める。
図3は、図1(A)に示す光ファイバケーブル10の製造方法の一例を示す図である。上述したテンションメンバ12は、供給リール32から繰り出された高張力繊維束13を、UV樹脂成形機33のダイス33aを通して紫外線硬化樹脂(UV樹脂)を塗布コーティングした後、紫外線照射装置34による所定量の紫外線照射によりUV樹脂を硬化して形成される。UV樹脂の硬化により高張力繊維束13を被覆して固めた線状のテンションメンバ12は、外被成形機35のクロスヘッド35aに導入案内される。
光ファイバ心線11は、供給リール31から繰り出され、テンションメンバ12と共に外被成形機35のクロスヘッド35aに導入案内される。この他、図1(A)に鎖線で示した支持線部を設ける場合は、このための線材(図示せず)が、別途、クロスヘッド35aに導入案内される。クロスヘッド35a内では、光ファイバ心線11およびテンションメンバ12が所定の配列で並べられ、ポリエチレン等の外被用樹脂により一体に被覆され、この樹脂被覆は冷却装置36により冷却され、図1(A)に示すような光ファイバケーブル10とされる。
上記の光ファイバケーブルの製造で、テンションメンバの紫外線硬化樹脂の硬化が不十分であると、外被の成形時の熱(200℃くらい)で発泡し、外被の外観不良が生じるおそれがある。
本発明においては、テンションメンバの紫外線硬化樹脂のゲル分率が85%以上とすることにより、紫外線硬化樹脂の発泡を抑えるようにしている。このため、図3のテンションメンバ12の線速に応じて、紫外線照射装置33での照射量が調整される。
なお、ゲル分率は、高張力繊維束に被覆されたUV樹脂の未硬化分を溶剤(メチルエチルケトン)に溶出させ、
(未硬化分を溶出させた後の樹脂重量)/(未硬化分を溶出する前の樹脂重量)×100(%)で表される。また、このゲル分率は、十分硬化させれば必ず100%になるものではなく、樹脂の種類によって異なる飽和値を有している。
図4は、本発明による光ファイバケーブルの検証結果を示す図である。検証に用いたテンションメンバは、高張力繊維束としてアラミド繊維(東レ・デュポン製のケブラー29)1100dtexを用い、図2(A)で示す外径0.5mmの円形状(試料No.1,3)、図2(C)で示す十字型(試料No.2)に束ね、UV樹脂による被覆外径0.6mmになるようにした。
なお、UV樹脂の飽和ゲル分率は、厚さ100μmのUV樹脂フィルムを、1000(mJ/cm2)のUV照射量で、硬化させて測定した。
上記の条件で、試料No.1は、線速30m/分で、UV照射量20(mJ/cm2)としたとき、ゲル分率比は85%であった。また、試料No.2は、線速100m/分で、UV照射量20(mJ/cm2)としたとき、ゲル分率比は90%であった。この試料No.1,2のケーブルは、外被の押出し成形時の熱による紫外線効果樹脂の発泡はなく、外被に外観不良は生じなかった。
試料No.3のケーブルは、線速30m/分で、UV照射量10(mJ/cm2)としたとき、ゲル分率比は79%であった。この試料No.3は、外被の押出し成形時の熱により紫外線効果樹脂に発泡があり、外被に外観不良が生じていた。
図4の検証結果から、テンションメンバの紫外線硬化樹脂の硬化に際して、UV照射量が不十分でゲル分率比が80%未満である場合は、外被の成形時の熱で発泡を生じる。しかし、UV照射量が十分でゲル分率比が85%以上であれば、外被の成形時の熱で発泡が生じるのを回避できることが判明した。
2a〜2c…テンションメンバ、3a〜3c…高張力繊維束、4a〜4c…紫外線硬化樹脂(UV樹脂)、10,20…光ファイバケーブル、11…光ファイバ心線、21…光ファイバテープ心線、12,22…テンションメンバ、13,23…高張力繊維束、14,24…紫外線硬化樹脂(UV樹脂)、15,25…外被、17…ノッチ、18…支持線、26…介在。

Claims (3)

  1. 光ファイバ心線とテンションメンバを外被により被覆した光ファイバケーブルであって、前記テンションメンバは、有機系の高張力繊維束を紫外線硬化樹脂で被覆して形成され、前記紫外線硬化樹脂のゲル分率が85%以上とされていることを特徴する光ファイバケーブル。
  2. 前記高張力繊維束の断面形状が長円形または十字形であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 光ファイバ心線とテンションメンバを外被で被覆して光ファイバケーブルを製造する方法であって、有機系の抗張力繊維束を紫外線硬化樹脂で被覆して前記テンションメンバを形成するときに、前記紫外線硬化樹脂のゲル分率が85%以上となるように紫外線を照射することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
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